(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2016067095
(43)【公開日】20160428
(54)【発明の名称】太陽電池装置
(51)【国際特許分類】
   H02S 40/12 20140101AFI20160401BHJP
   H02S 30/10 20140101ALI20160401BHJP
   E04D 13/18 20140101ALI20160401BHJP
   E04D 13/00 20060101ALI20160401BHJP
   H02S 20/10 20140101ALI20160401BHJP
   H02S 20/23 20140101ALI20160401BHJP
【FI】
   !H02S40/12
   !H02S30/10
   !E04D13/18ETD
   !E04D13/00 A
   !H02S20/10 E
   !H02S20/23 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】2014193813
(22)【出願日】20140924
(71)【出願人】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
【住所又は居所】富山県高岡市早川70番地
(74)【代理人】
【識別番号】100090206
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 信道
(74)【代理人】
【識別番号】100168228
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 達則
(72)【発明者】
【氏名】前川 英樹
【住所又は居所】富山県高岡市早川70番地 三協立山株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】若林 聖史
【住所又は居所】富山県高岡市早川70番地 三協立山株式会社内
【テーマコード(参考)】
2E108
5F151
【Fターム(参考)】
2E108KK01
2E108LL01
2E108MM00
2E108NN07
5F151JA09
5F151JA15
(57)【要約】
【課題】 融雪のための熱線を有するものであって、構造が簡素で施工性が良好な太陽電池装置を提供する。
【解決手段】 フレームと、熱線と、押圧材と、端部キャップを備え、フレームは、平板部と、枠部を有しており、平板部の表面に太陽電池パネルを載置し、裏面に熱線を設けてあり、枠部は、壁部と、鍔部を有しており、壁部は、平板部の裏面側に立設するものであって、対向するように少なくとも一組設けてあり、鍔部は、壁部から、対向する壁部側に向けて延出するものであり、熱線は、対向する壁部の間に配置してあり、熱線に交差して押圧材を設けてあり、押圧材の端部に端部キャップを取り付けてあって、端部キャップを平板部と鍔部の間に嵌めて対向する壁部に突っ張らせて押圧材を固定してあり、押圧材と平板部の隙間が熱線の厚さより小さくしてあって、押圧材により熱線を固定してある。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、熱線と、押圧材と、端部キャップを備え、フレームは、平板部と、枠部を有しており、平板部の表面に太陽電池パネルを載置し、裏面に熱線を設けてあり、枠部は、壁部と、鍔部を有しており、壁部は、平板部の裏面側に立設するものであって、対向するように少なくとも一組設けてあり、鍔部は、壁部から、対向する壁部側に向けて延出するものであり、熱線は、対向する壁部の間に配置してあり、熱線に交差して押圧材を設けてあり、押圧材の端部に端部キャップを取り付けてあって、端部キャップを平板部と鍔部の間に嵌めて対向する壁部に突っ張らせて押圧材を固定してあり、押圧材と平板部の隙間が熱線の厚さより小さくしてあって、押圧材により熱線を固定してあることを特徴とする太陽電池装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、融雪のための機構を備える太陽電池装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地上や屋根上に設置される太陽電池装置においては、太陽光を受ける太陽電池パネルに雪が積もると、発電効率が大きく下がってしまう。そこで従来、雪を溶かすための機構を備えた太陽電池装置が用いられている。図7に示すのは、その一例であり、太陽電池パネルを載置するフレーム101の裏面に、熱線102を並べて配置したものであって、熱線102が発熱することで、表面に積もった雪を溶かす。熱線102は、略同じ長さの被覆材103により全体を覆い隠してあり、さらに取付金具104の内周側端部で被覆材103をフレーム101の裏面に押さえ付け、取付金具104の外周側端部をフレーム101にネジ止めすることで、熱線102を被覆材103ごと固定してある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような従来の太陽電池装置においては、一本の熱線に対して、一つの被覆材と二つの取付金具が必要であり、部品点数が多く、また、取付金具をネジ止めするために、フレームにネジ孔を設ける後加工が必要であり、施工に手間がかかるものであった。
【0004】
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、融雪のための熱線を有するものであって、構造が簡素で施工性が良好な太陽電池装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、フレームと、熱線と、押圧材と、端部キャップを備え、フレームは、平板部と、枠部を有しており、平板部の表面に太陽電池パネルを載置し、裏面に熱線を設けてあり、枠部は、壁部と、鍔部を有しており、壁部は、平板部の裏面側に立設するものであって、対向するように少なくとも一組設けてあり、鍔部は、壁部から、対向する壁部側に向けて延出するものであり、熱線は、対向する壁部の間に配置してあり、熱線に交差して押圧材を設けてあり、押圧材の端部に端部キャップを取り付けてあって、端部キャップを平板部と鍔部の間に嵌めて対向する壁部に突っ張らせて押圧材を固定してあり、押圧材と平板部の隙間が熱線の厚さより小さくしてあって、押圧材により熱線を固定してあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、熱線を、交差する押圧材により固定するものであり、複数本の熱線を一度に押さえることが可能であるから、部品点数が少なくて済む。また、端部キャップを壁部に突っ張らせる構造なので、フレームに後加工を施す必要がなく、施工性がよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】太陽電池装置の裏面の斜視図である。
【図2】押圧材及び端部キャップの斜視図である。
【図3】端部キャップの突っ張り部分の側面図である。
【図4】押圧材の固定方法の説明図である。
【図5】太陽電池装置の表面の斜視図である。
【図6】太陽電池装置の設置状態を示す説明図である。
【図7】従来の太陽電池装置における熱線の固定方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図5に示すように、この太陽電池装置は、矩形のフレーム1の表面に、太陽電池パネル7を載置したものである。太陽電池パネル7による発電においては、できる限り多くの太陽光を受けることが重要であり、太陽電池パネル7に雪が積もると、発電効率が大きく下がってしまう。そこで、本発明の太陽電池装置においては、フレーム1の裏面に、熱線2を設けてあり、この熱線2に通電して発熱させることにより、フレーム1の表面に積もった雪を溶かす。
【0009】
図1に示すように、フレーム1は、平板部5と、枠部6からなるものである。なお、以下において上下前後左右とは、図1に示す方向を表す(フレーム1を裏返した状態を基準とする)ものとする。平板部5は、矩形平板であり、この平板部5の表面に、太陽電池パネル7を載置してある。そして、枠部6は、壁部61と鍔部62からなる。壁部61は、平板部5の裏側面に、平板部5に対して垂直に立設するものであって、平板部5の前後左右端に設けてあり、さらに前後方向中央に左右に延びる向きに設けてある。よって、前後の壁部61と中央の壁部61は互いに平行であって、前側の壁部61と中央の壁部61が対向し、後側の壁部61と中央の壁部61が対向する。また、鍔部62は、各壁部61の上端に設けるものであって、前後左右の壁部61に設けた鍔部62は、それぞれ内周側に向けて延出しており、中央の壁部61に設けた鍔部62は、前側と後側の両側に向けて延出している。よって、前側の壁部61と中央の壁部61において、それぞれの鍔部62が対向する壁部61側に向けて延出しており、後側の壁部61と中央の壁部61において、それぞれの鍔部62が対向する壁部61側に向けて延出している。
【0010】
また、平板部5の裏面には、熱線2を設けてある。熱線2は、前後及び中央の壁部61と平行な向きに並べてあって、前側と中央の壁部61の間と、後側と中央の壁部61の間に、それぞれ五本ずつ配置してある。それぞれ五本の熱線2の両端部を、補助線21により連結してあり、さらに補助線21に電源(図示省略)を接続してあって、熱線2に通電するようにしてある。
【0011】
そして、熱線2の上側から、熱線2に交差して、前後方向に延びる押圧材3を設けてある。押圧材3は、アルミ形材からなるものであり、図2に示すように、断面略エ字形で、上側面31と、下側面32と、垂直面33を有し、上側面31の左右方向中央に、前後に延びる係合溝34を形成してある。係合溝34の左右壁面には、ネジが螺合するように、前後方向に延びるネジ溝を形成してある。押圧材3は、前側と中央の壁部61の間と、後側と中央の壁部61の間に、それぞれ二本ずつ設けてあり、下側面32が、熱線2に上側から当接している。
【0012】
さらに、押圧材3の両端部に、端部キャップ4を取り付けてある。端部キャップ4は、樹脂又はアルミダイカストからなるものであり、図2に示すように、略直方体形で中空の箱形部41を有し、上側の面と、押圧材3側の面が開口しており、箱形部41内側の上部の左右両側に、前後方向に延びる上側係合片42を設けてあり、箱形部41内側の下部の左右両側に、箱形部41の底面46と隙間を有しかつ前後方向に延びる下側係合片43を設けてある。そして、上側係合片42は、箱形部41から押圧材3側に突出していて、突出部分の上側に、左右の上側係合片42と隙間を有しかつ左右の上側係合片42に跨る上端面44を設けてあり、上端面44の左右方向中央に、ネジ孔45を設けてある。なお、箱形部41の高さは、フレーム1の平板部5と鍔部62の間の間隔と略同じであり、また、箱形部41の前後方向幅は、鍔部62の前後方向幅と略同じであり、さらに、箱形部41の底面46の厚さは、熱線2の厚さよりも薄くなっている。
【0013】
このように形成した端部キャップ4を、押圧材3の端部に取り付ける際には、図2及び図3に示すように、押圧材3の上側面31を、端部キャップ4の上端面44と上側係合片42の間の隙間に挿入し、押圧材3の下側面32を、端部キャップ4の箱形部41の底面46と下側係合片43の間の隙間に挿入する。すると、端部キャップ4の上端面44のネジ孔45が、押圧材3の上側面31の係合溝34に重なるので、ネジ孔45にネジを挿入し、係合溝34に螺合して、端部キャップ4を押圧材3に固定する。この際、端部キャップ4は、箱形部41の前後方向幅の分だけ、押圧材3に対して前後方向位置を調整して固定でき、すなわち、端部キャップ4を含めた押圧材3の長さを調節できる。
【0014】
続いて、端部キャップ4を取り付けた押圧材3をフレーム1に固定する方法について説明する。まず、端部キャップ4を押圧材3に対して押し込み、端部キャップ4を含めた押圧材3の長さが最も短くなる状態とする。そして、図4(a)に示すように、押圧材3を前後方向に対して傾斜させ、鍔部62を回避するようにして、平板部5の裏面の熱線2の上に載置する。次に、押圧材3が前後方向を向くように回転させ、図4(b)に示すように、端部キャップ4の箱形部41を、鍔部62の下側に潜り込ませる。そして、前側の端部キャップ4を前側に、後側の端部キャップ4を後側に摺動させて、端部キャップ4を含めた押圧材3の長さを伸ばし、図4(c)に示すように、前後の端部キャップ4をそれぞれ壁部61に当接させる。すると、箱形部41の全体が鍔部62の下側に納まり、上端面44のみが上側から見える状態となり、この状態で、端部キャップ4のネジ孔45に挿入したネジを締めて、押圧材3に対して端部キャップ4を固定することで、押圧材3の両端の端部キャップ4が、平板部5と鍔部62の間に嵌まり、前後に対向する壁部61に突っ張って、フレーム1に対して押圧材3が固定される。そして、箱形部41の底面46の厚さが熱線2の厚さよりも薄くなっているので、このように押圧材3を固定すると、押圧材3の下側面32と平板部5の間に生じる隙間が、熱線2の厚さより小さくなる。これにより、押圧材3が、熱線2を平板部5に押し付けて固定する。
【0015】
このように、表面に太陽電池パネル7を設け、裏面に熱線2を設けたフレーム1からなる太陽電池装置は、地上や屋根上に設置して用いる。たとえば、地上に設置する場合には、図6に示すような架台8を用いる。架台8は、傾斜した枠体81と、枠体81を支持する脚部82からなり、枠体81の上に、複数のフレーム1を並べて固定してある。
【0016】
本発明の太陽電池装置によれば、フレーム1の平板部5の裏面に配置した熱線2を、交差する押圧材3により固定するものであり、複数本の熱線2を一度に押さえることが可能であるから、部品点数が少なくて済む(上記の実施形態では、五本の熱線2を二本の押圧材3で押さえている)。また、端部キャップ4を壁部61に突っ張らせる構造なので、フレーム1にネジ孔などの後加工を施す必要がなく、施工性がよい。そして、押圧材3の着脱も容易であるから、熱線2の交換なども行いやすく、メンテナンス性もよい。
【0017】
本発明は、上記の実施形態に限定されない。たとえば、押圧材は、熱線を押さえることができるものであれば、どのような形状であってもよいし、端部キャップの形状も、押圧材の形状に合わせて、適宜変更できる。また、熱線や押圧材の数は、フレームの大きさなどに応じて適宜増減できる。さらに、壁部は、対向するように少なくとも一組設けてあれば、どのように配置してあってもよい。
【符号の説明】
【0018】
1 フレーム
2 熱線
3 押圧材
4 端部キャップ
5 平板部
6 枠部
7 太陽電池パネル
61 壁部
62 鍔部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】