(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019144323
(43)【公開日】20190829
(54)【発明の名称】写真撮影装置、及び写真撮影装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   G03B 15/02 20060101AFI20190802BHJP
   G03B 17/53 20060101ALI20190802BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20190802BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20190802BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20190802BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20190802BHJP
   G07F 17/26 20060101ALI20190802BHJP
   G03B 15/05 20060101ALI20190802BHJP
【FI】
   !G03B15/02 F
   !G03B17/53
   !G03B15/00 Q
   !H04N5/222 500
   !H04N5/225 600
   !H04N5/232 290
   !G07F17/26
   !G03B15/05
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】2018026439
(22)【出願日】20180216
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】出 牛 靖 子
【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内
【テーマコード(参考)】
2H053
2H104
5C122
【Fターム(参考)】
2H053CA01
2H053DA03
2H104AA19
2H104BC48
5C122EA47
5C122FH11
5C122FH14
5C122FK23
5C122FL03
5C122GG01
5C122GG28
5C122GG30
(57)【要約】
【課題】健康的な肌色をもつ顔画像を入手する。
【解決手段】写真撮影装置100はカメラCと、LCD表示部Mと、ストロボユニットSと、制御部11とを備える。制御部11はカメラCにより得られた予備画像情報に基づいて顔色を認識する顔色認識部11aと、顔色と発光色との関係を示すテーブルからLCD表示部Mからの補助光の発光色を定める発光色決定部11bと、発光色決定部11bで定められた発光色をもつ補助光をLCD表示部Mから照射させて顔画像情報を得る顔画像入手部11cとを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影室を有し、当該撮影室内の被写体を撮影する写真撮影装置において、
前記撮影室内の前記被写体の少なくとも顔部分を撮影する撮影部と、
前記撮影室内の前記被写体に光を照射する光源ユニットと、
前記撮影室内の前記被写体に、前記光源ユニットと独立して前記被写体に補助光を照射する補助光源ユニットと、
前記撮影部、前記光源ユニットおよび前記補助光源ユニットを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記撮影部により得られた予備画像情報に基づいて前記被写体の顔部分の顔色を認識する顔色認識部と、予め求められた顔色と補助光の発光色との関係を示すテーブルから、前記顔色認識部で求めた顔色に基づいて前記補助光の発光色を定める発光色決定部と、前記光源ユニットから光を照射するとともに前記発光色決定部で定められた発光色の補助光を前記補助光源ユニットから照射して前記撮影部により顔画像情報を入手する顔画像入手部とを有する、写真撮影装置。
【請求項2】
前記撮影部により得られる予備画像情報は、静止画像情報である、請求項1記載の写真撮影装置。
【請求項3】
前記撮影部により得られる予備画像情報は、動画像情報である、請求項1記載の写真撮影装置。
【請求項4】
前記補助光源ユニットは、前記撮影室内の前記被写体に対して撮影に関する所定の情報を表示する表示部からなる、請求項1乃至3のいずれか記載の写真撮影装置。
【請求項5】
前記表示部はLCD(Liquid Crystal Display)を含む、請求項4記載の写真撮影装置。
【請求項6】
前記表示部の前記LCDは操作機能をもつタッチパネルからなる、請求項5記載の写真撮影装置。
【請求項7】
撮影室を有し、当該撮影室内の被写体を撮影する写真撮影装置であって、
前記撮影室内の前記被写体の少なくとも顔部分を撮影する撮影部と、
前記撮影室内の前記被写体に光を照射する光源ユニットと、
前記撮影室内の前記被写体に、前記光源ユニットと独立して前記被写体に補助光を照射する補助光源ユニットと、
前記撮影部、前記光源ユニットおよび前記補助光源ユニットを制御する制御部とを備えた写真撮影装置の制御方法において、
前記撮影部により得られた予備画像情報に基づいて前記被写体の顔部分の顔色を認識する工程と、
予め求められた顔色と補助光の発光色との関係を示すテーブルを用いて、認識された前記被写体の顔部分の顔色に基づいて前記補助光の発光色を定める工程と、
前記光源ユニットから光を照射するとともに前記定められた発光色の補助光を前記補助光源ユニットから照射して前記撮影部により顔画像情報を入手する工程とを備えた、写真撮影装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真撮影装置、及び写真撮影装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、免許証やパスポート、履歴書等に貼付するための写真等を撮影するためのボックス型の写真撮影装置が知られている。この写真撮影装置においては、ユーザー、すなわち被写体の顔部分が撮影されるとともに、得られた被写体の顔画像がプリントされる。
【0003】
そして、例えば、プリクラや証明写真ボックスなどのセルフポートレイト撮影機として、カメラと、光源ユニットと、カメラの周辺に設けられ撮影画像をプレビューさせたり撮影前後のガイダンスを表示するLCD等の表示部とを有する写真撮影装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、このような写真撮影装置において、光源ユニットから光をユーザーの顔部分に照射させるとともに、当該LCDが発する光を補助光としてユーザーの顔部分に照射し、ユーザーの顔部分に影が入ることを防止する技術が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4650671号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
また、ユーザーによっては、健康的な肌色となるような顔画像を入手したいという希望があり、このような場合、表示部から照射される補助光の発光色を種々変化させることにより、ユーザーの顔部分の色を健康的な肌色となるよう変えることができれば都合が良い。
【0007】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、健康的な肌色をもつ顔画像を入手可能な写真撮影装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、撮影室を有し、当該撮影室内の被写体を撮影する写真撮影装置において、前記撮影室内の前記被写体の少なくとも顔部分を撮影する撮影部と、前記撮影室内の前記被写体に光を照射する光源ユニットと、前記撮影室内の前記被写体に、前記光源ユニットと独立して前記被写体に補助光を照射する補助光源ユニットと、前記撮影部、前記光源ユニットおよび前記補助光源ユニットを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記撮影部により得られた予備画像情報に基づいて前記被写体の顔部分の顔色を認識する顔色認識部と、予め求められた顔色と補助光の発光色との関係を示すテーブルから、前記顔色認識部で求めた顔色に基づいて前記補助光の発光色を定める発光色決定部と、前記光源ユニットから光を照射するとともに前記発光色決定部で定められた発光色の補助光を前記補助光源ユニットから照射して前記撮影部により顔画像情報を入手する顔画像入手部とを有する、写真撮影装置である。
【0009】
本発明は、前記撮影部により得られる予備画像情報は、静止画像情報である、写真撮影装置である。
【0010】
本発明は、前記撮影部により得られる予備画像情報は、動画像情報である、写真撮影装置である。
【0011】
本発明は、前記補助光源ユニットは、撮影室内の被写体に対して撮影に関する所定の情報を表示する表示部からなる、写真撮影装置である。
【0012】
本発明は、前記表示部はLCD(Liquid Crystal Display)を含む、写真撮影装置である。
【0013】
本発明は、前記表示部の前記LCDは操作機能をもつタッチパネルからなる、写真撮影装置である。
【0014】
本発明は、撮影室を有し、当該撮影室内の被写体を撮影する写真撮影装置であって、前記撮影室内の前記被写体の少なくとも顔部分を撮影する撮影部と、前記撮影室内の前記被写体に光を照射する光源ユニットと、前記撮影室内の前記被写体に、前記光源ユニットと独立して前記被写体に補助光を照射する補助光源ユニットと、前記撮影部、前記光源ユニットおよび前記補助光源ユニットを制御する制御部とを備えた写真撮影装置の制御方法において、前記撮影部により得られた予備画像情報に基づいて前記被写体の顔部分の顔色を認識する工程と、予め求められた顔色と補助光の発光色との関係を示すテーブルを用いて、認識された前記被写体の顔部分の顔色に基づいて前記補助光の発光色を定める工程と、前記光源ユニットから光を照射するとともに前記定められた発光色の補助光を前記補助光源ユニットから照射して前記撮影部により顔画像情報を入手する工程とを備えた、写真撮影装置の制御方法である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、健康的な肌色をもつ顔画像を入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、第1の実施の形態に係る写真撮影装置のシステム構成の一例を示す図である。
【図2】図2は、図1に示す写真撮影装置にユーザーが位置した場合の各構成の配置の一例を示す図である。
【図3】図3は、図2に示す写真撮影装置のストロボユニットS及びLCD表示部の光と、ユーザーXとに注目した模式図である。
【図4】図4は、図1、図2に示す写真撮影装置の外観の一例を示す図である。
【図5A】図5Aは、ストロボユニットとLCD表示部の作用を示す図。
【図5B】図5Bは、ストロボユニットとLCD表示部の作用を示す図。
【図6】図6は、第1の実施の形態に係る写真撮影装置の動作フローを示す図。
【図7】図7は、顔部分の顔色と、補助光の発光色との関係を示すテーブル。
【図8】図8は、第2の実施の形態に係る写真撮影装置の動作フローを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態に係る写真撮影装置100のシステム構成の一例を示す図である。また、図2は、図1に示す写真撮影装置100にユーザーが位置した場合の各構成の配置の一例を示す図である。また、図3は、図2に示す写真撮影装置100のストロボユニットS及びLCD画像表示部Mの光と、ユーザーXとに注目した模式図である。また、図4は、図1、図2に示す写真撮影装置100の外観の一例を示す図である。
【0018】
なお、図2においては、簡単のため、図1に示す制御部11、記憶部16、及びI/Oユニット31は、省略されている。
【0019】
図2、図4に示すように、写真撮影装置100はボックス形状を有し、ボックス形状を有する写真撮影装置100は、ボックス本体100aと、ボックス本体100a内に設けられ、ボックス本体100a内を収納空間100fと撮影空間(撮影室)100gとに区画する内壁100dと、を備えている。なお、このボックス本体100a内の撮影空間100gの天井の高さHaは、例えば、床から180cm程度である(図2)。
【0020】
また、収納空間100f内には、制御部11と、カメラ(撮影部)Cと、検知センサ13と、入力装置(操作部)14と、LCD(Liquid Crystal Display)表示部(表示装置)Mと、記憶部16と、プリンタ17と、I/O(Input/Output)ユニット31と、スピーカ22と、キャッシャー23と、ストロボユニット(光源ユニット)Sとが設けられている。
【0021】
このうちLCD表示部Mは、入力機能をもつタッチパネルからなり、このためLCD表示部Mは入力装置14と一体に構成されている。また、検知センサ13とLCD表示部Mと、スピーカ22と、キャッシャー23と、ストロボユニットSは内壁100d上に設けられて、撮影室100g側へ露出している。
【0022】
また、図4に示すように、ボックス本体100aの外面には、プリンタ17によりプリントされた写真を取り出す取出口100c、およびユーザーXがボックス本体100a内部に出入する出入口100eが設けられている。
【0023】
また、図4に示すように、出入口100eには、写真撮影を行う際に外部からの光を遮断する遮光カーテン100bが取り付けられている。
【0024】
そして、図2に示すように、撮影空間100g内には、写真撮影中にユーザーXが座る椅子Yが昇降可能に設置されている。
【0025】
また、上述のように収納空間100f内には、内壁100dに設けられた撮影窓21(後述)を介して被写体(ユーザーX)を撮影して画像情報を得るカメラ(撮影装置)Cと、画像情報に対応する被写体画像をプリントしてユーザーXに証明写真を提供するプリンタ17とが配置されている。
【0026】
なお「画像情報」とは、撮影により得られた被写体画像の電子情報のことである。
【0027】
また、上述のように内壁100dには、撮影窓21およびLCD表示部Mが設けられており、このうち撮影窓21は、収納空間100f内に設置されたカメラ(撮影部)Cによって撮影空間100g内のユーザーXを撮影する際の窓となる部分であり、椅子Yに腰掛けているユーザーXの顔部分の高さ(Hb)に対応する高さに設けられている。
【0028】
なお、椅子Yは、椅子Yに腰掛けているユーザーXの顔部分の位置(内壁100dからの距離)Daが、例えば、内壁100dから55cm程度になるように設定されている(図2)。また、ユーザーXの顔部分と背面との間の距離は、Dbとなっている。なお、上述のように、ユーザーXの頭部の高さは、撮影時に椅子Yを昇降することにより調整される。
【0029】
また、撮影窓21の近傍には、ユーザーXが撮影空間100g内に入ってきたことを検知する検知センサ13が設けられている。
【0030】
そして、ユーザーXの入室が検知センサ13により検知されると、LCD表示部Mおよびスピーカ22によるガイダンスを開始するようになっている。
【0031】
ここで、図1に示す制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成される。
【0032】
この制御部11は、記憶部16に格納されているシステムプログラムや、画像撮影処理プログラム、画像処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムに従って各部の動作を集中制御するようになっている。
【0033】
また、撮影部であるカメラCは、光学レンズ、CCD(Charge Coupled Device)等の光学センサ、A/D(Analog/Digital)変換部等で構成されている。
【0034】
このカメラCは、撮影時には光学レンズを介して入力される被写体像を光学センサにより光電変換して画像信号(アナログ)を生成する。そして、当該A/D変換部によりアナログ画像信号からデジタル画像データを得て、当該デジタル画像データを制御部11に出力するようになっている。
【0035】
なお、このカメラCの撮影の方向Zcの中心の高さHbは、ユーザーXの頭部の位置程度の高さであり、例えば、床から120cm程度である(図2)。なお、上述のように、ユーザーXの頭部の高さは、撮影時に椅子Yを昇降することにより調整される。
【0036】
このように、撮影部であるカメラCは、収納空間100fの内壁100d側に設けられ、撮影空間(撮影室)100g内に位置するユーザーXを撮影して画像情報を得るようになっている。
【0037】
また、検知センサ13は、画像処理装置1の撮影室(撮影空間100g)内にユーザーXが入室したことを検知する光学センサ等であり、その検知信号を制御部11に出力するようになっている。
【0038】
また、操作部である入力装置14は、LCD表示部Mと一体に構成されるタッチパネルからなり、ユーザーXが撮影に関する操作入力をするためのものである。
【0039】
この入力装置14は、写真種類を選択するための写真種選択スイッチ、撮影開始を指示するための撮影スイッチ、撮影画像のプリント出力を指示するためのプリントスイッチ等の各種機能キーを備える。
【0040】
この入力装置14は、操作されたキーに対応する操作信号を制御部11に出力するようになっている。入力装置14を一体に組み込んだタッチパネル型のLCD表示部Mは、内壁100dのうちカメラCよりも下方に設置されている。なおLCD表示部Mについては後述する。
【0041】
また、記憶部16は、システムプログラムの他、顔画像撮影処理プログラム、画像処理プログラム等の各種処理プログラム及び各プログラムで処理されたデータ等を記憶するようになっている。また記憶部16には、後述のように予め定められたユーザーの顔色と、LCD表示部Mから照射される補助光の発光色との関係を示すテーブルが格納されている。
【0042】
そして、プリンタ17は、制御部11から入力された画像データに基づいてプリント出力を行う(すなわち、カメラ(撮影部)Cが取得した画像情報に対応する被写体画像をプリントする)ようになっている。
【0043】
また、図1に示すI/Oユニット31は、制御部11と、スピーカ22、キャッシャー23、ストロボユニットSとの間で情報のやり取りを仲介するインターフェイスである。
【0044】
このI/Oユニット31は、制御部11からの制御信号をスピーカ22、キャッシャー23、ストロボユニットSに送信するとともに、スピーカ22、キャッシャー23、ストロボユニットSからのステータス信号等を制御部11に出力するようになっている。
【0045】
そして、スピーカ22は、I/Oユニット31を介して制御部11から入力されるガイド用アナウンスの音声信号を出力するようになっている。
【0046】
また、図2に示すように、内壁100dには、カメラC(撮影窓21)よりも上方に位置するように、撮影用のストロボユニット(光源ユニット)Sが設けられている。このストロボユニットSは、椅子Yに座っているユーザーXの頭部に、ユーザーXの前方上方から、光を照射するようになっている。
【0047】
このストロボユニットSは、制御部11から指示された発光タイミング、発光量で発光を行うようになっている。
【0048】
ここで、図2に示すように、ストロボユニットSの高さHeは、カメラCが配置される位置よりも上の高さであり、例えば、床から145cm程度である(図2)。そして、このストロボユニットSの高さHdは、例えば、20cm程度である。
【0049】
このようにストロボユニットSは、カメラ(撮影部)Cよりも上方に位置するように内壁100dに設けられ、少なくともユーザーXの頭部に、前方上方から、光を照射するためのものである。
【0050】
また、図2に示すように、撮影窓21の近傍には、撮影料金を精算するためのキャッシャー23が設けられている。
【0051】
このキャッシャー23は、硬貨や紙幣の入金口、釣銭の返金口等(図示せず)を備えた金銭登録機である。このキャッシャー23は、入金口から入金された金額を検出して釣銭の金額を算出し、算出された釣銭金額分の硬貨又は紙幣を返金口に排出して料金精算を行うようになっている。また収納空間100f内には入手した画像情報をネットワークを介して外部サーバに送るWiFiルータ40が設けられている。
【0052】
また、上述のように収納空間100f内には、操作手順やその他撮影に関するガイド映像等を表示するLCD表示部Mが設置されている(図2参照)。
【0053】
このLCD表示部Mは、LCD(Liquid Crystal Display)の画面を備える。
【0054】
このLCD表示部Mは、制御部11からの制御信号に従って、撮影手順を説明するガイド画面、写真種類を選択するための選択画面等の各種操作画面や、カメラ(撮像装置)Cにより撮影されたユーザーXの顔画像等を表示するようになっている。
【0055】
また、LCD表示部Mには、上述のように、入力装置14が組み込まれており、撮影に関する情報をユーザーXに向けて表示するとともに、ユーザーXが撮影に関する操作入力を行うようになっている。このLCD表示部Mは、例えば、入力装置(操作部)14と併用された操作用タッチパネルである。
【0056】
LCD表示部Mは、カメラ(撮影部)Cよりも下方に位置するように内壁100dに設けられ、撮影に関する所定の情報を表示する。
【0057】
なお、撮影に関する情報は、LCD表示部Mに表示されるとともに、LCD表示部Mの下方に設けられたスピーカ22を介して音声でユーザーXに提供される。
【0058】
なお、このLCD表示部Mの画面(LCD)は、例えば、横幅が240mm、縦幅が200mmの大きさを有する。そして、このLCD表示部Mの画面の中心の高さHcは、ユーザーXの腹部Xbの位置程度の高さであり、例えば、床から80cm程度である(図2)。そして、このLCD表示部Mの画面の垂線ZLは、例えば、水平方向(床面と平行な方向)に対して20度傾いている。
【0059】
ここで、例えば、写真の撮影時にメイン(トップ)ライトであるストロボユニットSの光SFによりできるユーザーXの首下Xaの影が目立ち、写真の仕上がりとしては良くない(図3)。
【0060】
しかし、図3に示すように、ユーザーXの頭部の高さに位置するカメラCよりも下にLCD表示部Mが配置されており、撮影時にはこのLCD表示部Mから補助光MLが出射され、LCD表示部Mから出射した光MLにより、ユーザーXの首下Xaが照射される。
【0061】
これにより、ユーザーXの首下Xaの影を消して、撮影した写真の仕上がりを向上させて、再撮影の確率を低減することができる。
【0062】
次に、このような構成からなる写真撮影装置100の作用について、図5A、図5B、図6および図7により説明する。
【0063】
ここで、図5Aおよび図5BはストロボユニットSとLCD表示部Mの作用を示す図である。また図6は、図1ないし図4に示す写真撮影装置100におけるユーザーXの写真撮影の制御フローの一例を示す図である。また、図7は、顔色と補助光との関係を示すテーブルである。
【0064】
まず、ユーザーXが写真撮影装置100の出入口100eから撮影空間100gに入室する。
【0065】
このとき、検知センサ13はユーザーXが入室したことを検知すると検知信号を制御部11に出力する。
【0066】
そして、上記検知信号により、制御部11が起動して、カメラCが撮影可能な状態にスタンバイするとともに、撮影空間100g内の定常光が点灯される。
【0067】
さらに、制御部11は、LCD表示部Mの画面に、撮影に関する情報をユーザーXに向けて表示し、同時にスピーカ22から撮影ガイドに係るアナウンス音声が出力される。このように、LCD表示部Mおよびスピーカ22によるガイダンスが開始される。
【0068】
そして、ユーザーXは、LCD表示部Mの画面に表示されたガイダンスを確認して、ユーザーXは、撮影に関する所定の操作入力を行う。このとき、ユーザーXは撮影メニューを選択し、例えばプリンタ17を用いて顔画像情報をプリントするか、又はWiFiルータ40を用いて顔画像情報を外部サーバへ送るか選択する。
【0069】
次にユーザーXは撮影モードを選択し、普通の撮影モードまたはきれい撮影モードのいずれかを選択する。
【0070】
次にユーザーXは、ユーザーXの顔部分の位置程度の高さが、カメラCの撮影の方向Zcの中心の高さHbになるように、椅子Yの高さを所定の高さに調整する。その後、ユーザーXは、撮像したい体勢にポージングする。
【0071】
このとき、LCD表示部Mに、カメラCにより撮影されているユーザーXの撮影動画(ライブビュー)が表示される。
【0072】
これにより、ユーザーXは、LCD表示部Mの画面を見て、ポージングを確認することができる。
【0073】
その後、ユーザーXがLCD表示部Mの画面に表示される撮影開始ボタン(タッチパネルである入力装置14の撮影開始ボタン)を操作する。
【0074】
この間、制御部11は、LCD表示部MにカメラCにより撮影されているユーザーXの撮影動画(ライブビュー)を表示させている。
【0075】
そして、制御部11は、その後カメラCによる写真の撮影を実行する。制御部11は、カメラC、ストロボユニットSおよびLCD表示部Mを制御して、ストロボユニットSから光SFをユーザーXに対して照射するとともに、LCD表示部Mから補助光MLをユーザーXに対して照射して、被写体であるユーザーXの顔部分の撮影が実行される。
【0076】
このときカメラCによりユーザーXの予備画像情報(静止画像情報)が得られる。この予備画像情報は制御部11へ送られ、制御部11の顔色認識部11aにおいてこの予備画像情報に基づいてユーザーXの顔部分の顔色が認識される。
【0077】
次に制御部11は記憶部16に予め格納されている顔色と補助光の発光色との関係を示すテーブルから、発光色決定部11bにおいて顔色認識部11aにより認識された顔色に対応する補助光の発光色を決定する。
【0078】
具体的には、記憶部16には図7に示すように、一般的な顔部分の顔色と、この顔色が健康的な肌色となるよう定められたLCD表示部Mからの補助光MLの発光色との関係を示すテーブルが格納されている。
【0079】
例えば、顔部分の顔色がすでに健康的な肌色となっていれば、補助光MLの発光色は白色系となり、顔部分の顔色が青白い場合、補助光MLの発光色は赤味を帯びた色となる。
【0080】
なお図7に示すテーブルにおいて、顔部分の顔色および発光色は、HSV、Lab、RGB等の単位をもって表されている。
【0081】
次に発光色決定部11bにより、LCD表示部Mからの補助光MLの発光色を定めた後、顔画像入手部11cによりストロボユニットSからユーザーXに対して光SFを照射し、同時にLCD表示部Mから発光色決定部11bで定めた発光色をもつ補助光MLをユーザーXに対して照射してカメラCによりユーザーXの顔画像情報を入手する。
【0082】
この際、LCD表示部Mは通常の表示モード(図5A)から、照射モード(図5B)へ切り換わる。
【0083】
この場合、複数回ショットを繰り返し、顔画像入手部11cによりユーザーXの顔画像情報を複数個入手することができる。
【0084】
その後、顔画像入手部11cで入手された複数の顔画像情報は、LCD表示部Mへ送られてこのLCD表示部Mに表示され、ユーザーXはLCD表示部M上の入力装置14から所望の顔画像を選択する。
【0085】
次に必要に応じてユーザーXは、LCD表示部Mの入力装置14を操作して、LCD表示部Mから照射される補助光MLの発光色を補正することができる。
【0086】
補助光MLの発光色を補正した場合は、その後、顔画像入手部11cにより、カメラC、ストロボユニットSおよびLCD表示部Mが制御されて、ユーザーXに対してストロボユニットSから光SFが照射され、同時にLCD表示部Mから補助光MLが照射されて、カメラCによりユーザーXの顔画像を入手することができる。
【0087】
次に制御部11は、例えば、LCD表示部Mの画面に、ユーザーXにキャッシャー23への料金を入金することを案内する旨の表示をさせる。
【0088】
次いで、お金が投入されると、制御部11は、キャッシャー23において入金された金額のチェックを実行する。そして、キャッシャー23において選択された写真サイズ、種類に応じた料金の精算を実行し、釣銭を返金口に排出することで、入金処理が完了する(ステップS11)。
【0089】
そして、ユーザーXがプリンタ17を用いる旨、選択した場合は、入金処理が完了すると、制御部11は、画像処理済みの画像情報をプリンタ17に出力し、プリンタ17により写真のプリント出力を実行する。写真プリントが取出口100cに排出されると、本処理は終了する。あるいはユーザーXが外部サーバへ顔画像情報を送る旨、選択した場合は、顔画像情報をWiFiルータ40を介して外部サーバへ送ることもできる。
【0090】
以上のように、本実施の形態によれば、健康的な肌色をもつ顔画像を得ることができる。
【0091】
<第2の実施の形態>
次に図8により本発明の第2の実施の形態について説明する。図8に示す第2の実施の形態は、写真撮影装置100の動作フローが異なるのみであり、他は図1乃至図7に示す第1の実施の形態と略同一である。図8に示す第2の実施の形態において、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0092】
まず、ユーザーXが写真撮影装置100の出入口100eから撮影空間100gに入室する。
【0093】
このとき、検知センサ13はユーザーXが入室したことを検知すると検知信号を制御部11に出力する。
【0094】
そして、上記検知信号により、制御部11が起動して、カメラCが撮影可能な状態にスタンバイするとともに、撮影空間100g内の定常光が点灯される。
【0095】
さらに、制御部11は、LCD表示部Mの画面に、撮影に関する情報をユーザーXに向けて表示し、同時にスピーカ22から撮影ガイドに係るアナウンス音声が出力される。このように、LCD表示部Mおよびスピーカ22によるガイダンスが開始される。
【0096】
そして、ユーザーXは、LCD表示部Mの画面に表示されたガイダンスを確認して、ユーザーXは、撮影に関する所定の操作入力を行う。このとき、ユーザーXは撮影メニューを選択し、例えばプリンタ17を用いて顔画像情報をプリントするか、又はWiFiルータ40を用いて顔画像情報を外部サーバへ送るか選択する。
【0097】
次にユーザーXは撮影モードを選択し、普通の撮影モードまたはきれい撮影モードのいずれかを選択する。
【0098】
次にユーザーXは、ユーザーXの顔部分の位置程度の高さが、カメラCの撮影の方向Zcの中心の高さHbになるように、椅子Yの高さを所定の高さに調整する。その後、ユーザーXは、撮像したい体勢にポージングする。
【0099】
このとき、LCD表示部Mに、カメラCにより撮影されているユーザーXの撮影動画(ライブビュー)が表示される。
【0100】
これにより、ユーザーXは、LCD表示部Mの画面を見て、ポージングを確認することができる。
【0101】
その後、ユーザーXがLCD表示部Mの画面に表示される撮影開始ボタン(タッチパネルである入力装置14の撮影開始ボタン)を操作する。
【0102】
この間、制御部11は、LCD表示部MにカメラCにより撮影されているユーザーXの撮影動画(ライブビュー)を表示させている。
【0103】
次にカメラCにより得られたユーザーXの動画は予備画像情報として制御部11へ送られ、制御部11の顔色認識部11aにおいてこの予備画像情報に基づいてユーザーXの顔部分の顔色が認識される。
【0104】
次に制御部11は記憶部16に予め格納されている顔色と補助光の発光色との関係を示すテーブルから、発光色決定部11bにおいて顔色認識部11aにより認識された顔色に対応する補助光の発光色を決定する。
【0105】
具体的には、記憶部16には図7に示すように、一般的な顔部分の顔色と、この顔色が健康的な肌色となるよう定められたLCD表示部Mからの補助光MLの発光色との関係を示すテーブルが格納されている。
【0106】
例えば、顔部分の顔色がすでに健康的な肌色となっていれば、補助光MLの発光色は白色系となり、顔部分の顔色が青白い場合、補助光MLの発光色は赤味を帯びた色となる。
【0107】
なお図7に示すテーブルにおいて、顔部分の顔色および発光色は、HSV、Lab、RGB等の単位をもって表されている。
【0108】
次に発光色決定部11bにより、LCD表示部Mからの補助光MLの発光色を定めた後、顔画像入手部11cによりストロボユニットSからユーザーXに対して光SFを照射し、同時にLCD表示部Mから発光色決定部11bで定めた発光色をもつ補助光MLをユーザーXに対して照射してカメラCによりユーザーXの顔画像情報を入手する。
【0109】
この際、LCD表示部Mは通常の表示モード(図5A)から、照射モード(図5B)へ切り換わる。
【0110】
この場合、複数回ショットを繰り返し、顔画像入手部11cによりユーザーXの顔画像情報を複数個入手することができる。
【0111】
その後、顔画像入手部11cで入手された複数の顔画像情報は、LCD表示部Mへ送られてこのLCD表示部Mに表示され、ユーザーXはLCD表示部M上の入力装置14から所望の顔画像を選択する。
【0112】
次に必要に応じてユーザーXは、LCD表示部Mの入力装置14を操作して、LCD表示部Mから照射される補助光MLの発光色を補正することができる。
【0113】
補助光MLの発光色を補正した場合は、その後顔画像入手部11cにより、カメラC、ストロボユニットSおよびLCD表示部Mが制御されて、ユーザーXに対してストロボユニットSから光SFが照射され、同時にLCD表示部Mから補助光MLが照射されて、カメラCによりユーザーXの顔画像を入手することができる。
【0114】
その後は、上述した第1の実施の形態と同様の動作を繰り返す。
【符号の説明】
【0115】
100 写真撮影装置
11 制御部
11a 顔色認識部
11b 発光色決定部
11c 顔画像入手部
C カメラ(撮影部)
13 検知センサ
14 入力装置
M LCD表示部(表示装置)
16 記憶部
17 プリンタ
21 撮影窓
31 I/O(Input/Output)ユニット
22 スピーカ
23 キャッシャー
40 WiFiルータ
S ストロボユニット
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】