(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019144331
(43)【公開日】20190829
(54)【発明の名称】ヘッドアップディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 27/01 20060101AFI20190802BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20190802BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20190802BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20190802BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20190802BHJP
【FI】
   !G02B27/01
   !B60K35/00 A
   !G02F1/13 505
   !G02F1/133 580
   !G02F1/1333
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】2018026657
(22)【出願日】20180219
(71)【出願人】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
【住所又は居所】新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号
(72)【発明者】
【氏名】鶴丸 俊郎
【住所又は居所】新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本精機株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】金子 文吉
【住所又は居所】新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本精機株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正雄
【住所又は居所】新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本精機株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 達也
【住所又は居所】新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本精機株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】飯田 泰行
【住所又は居所】新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本精機株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 航
【住所又は居所】新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本精機株式会社内
【テーマコード(参考)】
2H088
2H189
2H193
2H199
3D344
【Fターム(参考)】
2H088EA23
2H088HA06
2H088HA08
2H088HA21
2H088HA24
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2H189AA52
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2H189CA35
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2H189MA08
2H193ZA04
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2H193ZR06
2H199DA03
2H199DA12
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2H199DA34
2H199DA42
2H199DA43
3D344AA12
3D344AB01
3D344AC25
(57)【要約】
【課題】外光検出ユニットのケースへの位置決めを容易にすることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】視認者に虚像による表示を視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、外光の照度を検出する外光検出ユニット40と、外光検出ユニット40が内部空間に収容され外部から外光が外光検出ユニット40へ導かれる貫通孔が形成されるケース51と、を備える。外光検出ユニット40は、貫通孔側の面である前面と、前面と対向する面である背面と、前面側に設けられた一対の突起44cと、を有している。ケース51は、突起44cを受けて保持する一対の保持部60と、先端60bと、基端60aと、先端60bから基端60aにわたり保持部60に近づく方向に傾斜した傾斜面62eと、傾斜面62e内で背面を支持する支持部62fと、を有する案内リブ62と、を有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視認者に虚像による表示を視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
外光の照度を検出する外光検出ユニットと、
前記外光検出ユニットが内部空間に収容され外部から外光が前記外光検出ユニットへ導かれる貫通孔が形成されるケースと、を備え、
前記外光検出ユニットは、
前記貫通孔側の面である前面と、
前記前面と対向する面である背面と、
前記前面側に設けられた一対の突起と、を有し、
前記ケースは、
前記突起を受けて保持する一対の保持部と、
先端と、基端と、前記先端から前記基端にわたり前記保持部に近づく方向に傾斜した傾斜面と、前記傾斜面内で前記背面を支持する支持部と、を有する案内リブと、を有する、ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項2】
前記傾斜面は、前記先端から所定位置まで第1の傾斜を有し、前記所定位置から前記基端まで前記第1の傾斜より大きい第2の傾斜を有する、請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヘッドアップディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドアップディスプレイ装置は、運転者に運転に必要な情報などを車両の前方の景色と重ね合わせて虚像により表示する装置である。これにより、運転者は、運転中に大きな視線移動を行うことなく、必要な情報を把握することができる。
【0003】
例えば特許文献1に開示されたヘッドアップディスプレイ装置では、外光により表示が見えにくくなることを防止するため、ケース内に外光検出ユニットを設けて外光の照度を検出し、調整制御することが行われている。外光検出ユニットは、ケース内にビスで固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−71391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている外光検出ユニットは、ビスでケースに固定される前に、外光検出ユニットをケースに位置決めする必要がある。この際、作業者が外光検出ユニットを誤った位置に配置し、外光検出ユニットの位置決めが適切に行われない場合であっても、ケースまたは外光検出ユニットの設計によってはビスで締め付けられてしまう恐れがある。
【0006】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、外光検出ユニットのケースへの位置決めを容易にすることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、上述した課題を解決するために、視認者に虚像による表示を視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、外光の照度を検出する外光検出ユニットと、前記外光検出ユニットが内部空間に収容され外部から外光が前記外光検出ユニットへ導かれる貫通孔が形成されるケースと、を備え、前記外光検出ユニットは、前記貫通孔側の面である前面と、前記前面と対向する面である背面と、前記前面側に設けられた一対の突起と、を有し、前記ケースは、前記突起を受けて保持する一対の保持部と、先端と、基端と、前記先端から前記基端にわたり前記保持部に近づく方向に傾斜した傾斜面と、前記傾斜面内で前記背面を支持する支持部と、を有する案内リブと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、外光検出ユニットのケースへの位置決めを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の概略図。
【図2】同実施形態による表示装置の概略断面図。
【図3】同実施形態による制御手段のブロック図。
【図4】図2の外光検出ユニットの斜視図。
【図5】図2の上側ケース体を反転した斜視図であり、外光検出ユニットを固定するための構造を説明するための部分拡大断面図。
【図6】図5の上側ケース体に外光検出ユニットを取り付けた状態の部分拡大断面図。
【図7】上側ケース体の貫通孔を説明するための要部断面図。
【図8】変形例としてのヘッドアップディスプレイ装置を説明するための要部断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて、本発明を車両用のヘッドアップディスプレイ装置に適用した一実施形態を説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の概略図である。
【0012】
図2は、同実施形態による表示装置12の概略断面図である。
【0013】
図3は、同実施形態による制御手段70のブロック図である。
【0014】
なお、以下の説明では、運転者14から見た前後方向をX方向、運転者14から見た左右方向をY方向、運転者14から見た上下方向をZ方向とする。また、X方向、Y方向およびZ方向を示す矢印が向く方向を+(プラス)方向、その反対方向を−(マイナス)方向として説明する。
【0015】
ヘッドアップディスプレイ装置は、図1に示すように、車両10のインストルメントパネル11内部に配設された表示ユニットである表示装置12が投射する表示光Lを投影部材である車両10のフロントガラス13で車両10の運転者(視認者)14の方向(−X方向)に反射させ、運転者14に対して虚像Vの表示を行うものである。換言すれば、ヘッドアップディスプレイ装置は、表示装置12の後述する発光型表示器20から発せられる表示光Lをフロントガラス13(投影部材)に照射(投射)し、この照射によって得られた虚像(表示像)Vを運転者14に視認させるものである。これにより、運転者14は、運転席の正面前方(+X方向)に表示される虚像Vを風景と重畳させて観察することができる。
【0016】
図2に示すように、表示装置12は、表示光Lを発する発光型表示器20と、反射器30と、外光検出ユニット40と、ケース50と、から主に構成されている。
【0017】
発光型表示器20は、例えば液晶表示素子21と、レンズ22と、光源23と、配線基板24と、筐体25と、から主に構成されている。
【0018】
液晶表示素子21は、例えば、TFT型の液晶パネルの前後両面に偏光板を貼着したものが用いられる。液晶表示素子21は、例えば、車両10の速度などを表示する。レンズ22は、アクリルなどの透光性合成樹脂によって形成されており、液晶表示素子21と光源23との間に配置されている。光源23は、例えば、適宜色で発光するチップ型発光ダイオードで構成される。光源23からの光は、レンズ22を介して、液晶表示素子21を照明する。これにより、光源23が発光すると、液晶表示素子21からは、例えば、車両10の速度などを表示する表示光Lが発せられる。
【0019】
また、配線基板24は、所定の配線パターンが形成された硬質回路基板からなり、マイクロコンピュータである後述する制御手段70などが実装され、配線パターンに導通接続されている。筐体25は、液晶表示素子21、レンズ22、光源23、および配線基板24を収容する。筐体25は、液晶表示素子21の表示面に対応する位置には、表示光Lを通過させるための略矩形状の開口部(図示せず)が形成されている。
【0020】
反射器30は、液晶表示素子21(発光型表示器20)から発せられる表示光Lを反射させる凹面鏡(反射部材)31と、この凹面鏡31を保持するミラーホルダ32とを備えている。
【0021】
凹面鏡31は、凹面を有するポリカーボネートからなる樹脂基材で構成され、凹面上に反射膜を蒸着形成して構成されている。凹面鏡31は、ミラーホルダ32に両面粘着テープにより接着されて取り付けられ、表面の反射膜がケース50の透光性カバー55と対向し、透光性カバー55から臨める位置に傾斜状態にて配設される。なお、ミラーホルダ32は、合成樹脂、例えば、ABS樹脂からなり、ケース50に固定される。これにより、凹面鏡31は、液晶表示素子21からの表示光Lを拡大し、拡大された表示光Lを、透光性カバー55を通してフロントガラス13に投射する。
【0022】
外光検出ユニット40は、外光検出素子としての光センサ41と、素子ホルダ42と、光センサ41が実装(配設)される回路基板43と、から構成されている。図2に示すように、光センサ41は、回路基板43上に実装されて素子ホルダ42内に収容されている。外光検出ユニット40は、素子ホルダ42を介してケース50に取り付けられる。ケース50内において、外光検出ユニット40は、後述する貫通孔57側の面であり前方(+X方向)に面した前面と、この前面と対向する面であり後方(−X方向)に面した背面とを有している。
【0023】
光センサ41は、例えば、フォトダイオードが用いられており、外光の照度を検出して照度データを、後述する制御手段70に出力するものである。なお、光センサ41の光軸は、車両10の前方側(透光性カバー55側、+X方向)を向いており、車両前方からの外光の照度を検出する。
【0024】
回路基板43は、所定の回路パターンが形成された硬質回路基板からなり、光センサ41が回路パターンに導通接続されている。なお、回路基板43は、発光型表示器20の配線基板24と、図示しないハーネスなどの配線部材によって電気的に接続されている。
【0025】
素子ホルダ42は、例えば、黒色の合成樹脂材料によって形成されている。素子ホルダ42の詳細については、後述する。
【0026】
ケース50は、例えば黒色の合成樹脂材料にて箱状に形成されており、図2に示すように、中間部から上下(Z方向)に分割された断面略凹状の上側ケース体51および下側ケース体52で構成されている。ケース50は、上側ケース体51および下側ケース体52で形成される箱状の内部空間53に、発光型表示器20や反射器30、外光検出ユニット40などを収容する。
【0027】
上側ケース体51は、上面(車両10のフロントガラス13側(+Z方向の面))に、開口する開口窓部54が形成されており、開口窓部54を塞ぐように透光性カバー55が配置されている。透光性カバー55は、透光性の合成樹脂材料、例えば、アクリル樹脂からなり、下方に凸状の湾曲形状に形成され、反射器30の凹面鏡31で反射された表示光Lが透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。透光性カバー55には、遮蔽層55aが設けられており、例えば透光性カバー55上に印刷された枠状の黒色印刷層で構成される。遮蔽層55aは、ケース50内への外光の入射を抑える。
【0028】
透光性カバー55により、凹面鏡31によって反射された表示光Lは、透光性カバー55を通じてフロントガラス13に投影され、運転者14に対し虚像Vを表示する。
【0029】
ケース50は、太陽光などの外光がケース50の上面に設けた透光性カバー55を通じて発光型表示器20に入射することを防ぐための光遮蔽部56を備えている。光遮蔽部56は、外光が発光型表示器20に入射し虚像Vが見えにくくなる現象(ウォッシュアウト)を防止するための遮光壁を構成し、上側ケース体51の上面部51aから斜め前方に垂下するように一体に形成されている。光遮蔽部56には、外光を光センサ41へ導くための貫通した貫通孔57、および外光検出ユニット40(素子ホルダ42)を固定するための構造を有している(詳細は後述)。
【0030】
制御手段70は、図3に示すように、マイクロコンピュータであるCPU71、RAM72、ROM73などを有する。制御手段70は、配線基板24に搭載されており、液晶駆動回路74を介して液晶表示素子21を駆動し、また光源駆動回路75を介して光源23を駆動する。制御手段70は、光センサ41が検出し、出力された照度データに基づいて、ROM73に記憶されたプログラムに従って、所定の演算処理を行い、光源23(発光型表示器20)の照度を調整するように構成されている。
【0031】
また、制御手段70には、例えば、車速センサ76が接続され、車速センサ76からの速度データに基づき、表示光Lを発光照射して運転者14に虚像Vを視認させる。
【0032】
次に、外光検出ユニット40(素子ホルダ42)および外光検出ユニット40を固定するためのケース50の構造の詳細について説明する。
【0033】
図4は、図2の外光検出ユニット40の斜視図である。
【0034】
図5は、図2の上側ケース体51を反転した斜視図であり、外光検出ユニット40を固定するための構造を説明するための部分拡大断面図である。
【0035】
図6は、図5の上側ケース体51に外光検出ユニット40を取り付けた状態の部分拡大断面図である。
【0036】
図7は、上側ケース体51の貫通孔57を説明するための要部断面図である。
【0037】
素子ホルダ42は、外光検出ユニット40の前面と背面とにわたって伸びた本体部44を有している。本体部44は、底部分となる水平部44a(X−Y平面上)と、水平部44aから上方(+Z方向)に突き出して背面部分となる垂直部44bと、がL字状に一体に形成されている。垂直部44bには、光センサ41(図4では図示せず、図2参照)を包囲するため前方(+X方向)が斜めに開口された略筒状の包囲部45が一体に形成されている。
【0038】
素子ホルダ42は、垂直部44bの下部に後方(−X方向)に突き出して、板状の回路基板43の下端面(−Z方向、図6のケース50を反転した場合の上端面(+Z方向))が装着される溝状の保持部46が上方(+Z方向)に開口して形成されている。さらに、素子ホルダ42は、板状の回路基板43の上端面に形成した2箇所の凹状の段部43aを係止する基板フック47を備えている。基板フック47は、爪部47aを一端に有して保持部46と対向し、他端が素子ホルダ42の本体部44から略水平(X−Y平面上)に突き出すように、素子ホルダ42と一体に合成樹脂材料で成形されて弾性を有している。
【0039】
したがって、傾けた状態の回路基板43の下端面を溝状の保持部46に装着したのち、回路基板43を立てるように起こして段部43aに基板フック47を位置させて爪部47aを乗り越えるように押し込んで取り付ける。
【0040】
これにより、溝状の保持部46に下端面が装着された回路基板43は、段部43aに入れられた基板フック47のアーム部分で、上端面が押さえられて上下方向(Z方向)の移動が規制され、段部43aに位置する基板フック47で左右方向(Y方向)の移動が規制される。さらに、本体部44の垂直部44bの背面と基板フック47の爪部47aとで、回路基板43の前後方向(X方向)の移動が規制され、回路基板43は素子ホルダ42にガタつくことなく、固定することができる。この素子ホルダ42に回路基板43を固定した状態では、光センサ41の光軸が包囲部45の中心軸上に位置するように固定される。
【0041】
なお、回路基板43は、外光検出ユニット40の背面として機能する。
【0042】
また、水平部44aは、一対の突起44cと、切欠44dと、を有している。突起44cは、水平部44aの前面側の両端部に、左右(Y方向)に突き出して形成されている。突起44cは、ケース50への位置決め固定のために用いられ、矩形断面を有している。切欠44dは、素子ホルダ42を上側ケース体51に固定するためネジ67のネジ部を下方から上方(+Z方向)に向けて貫通させる。
【0043】
上側ケース体51(ケース50)は、図5に示すように、素子ホルダ42(外光検出ユニット40)を上側ケース体51に固定するための一対の保持部60と、一対の案内リブ62と、ネジ孔66と、を有している。保持部60、案内リブ62、およびネジ孔66は、光遮蔽部56に設けられている。
【0044】
保持部60は、突起44cを受けて保持する。保持部60は、上側ケース体51の光遮蔽部56から下方(−Z方向)に突き出すように一体に形成してあり、素子ホルダ42の大きさに合わせて左右(Y方向)に間隔をあけて2つ設けられている。保持部60は、光遮蔽部56に位置する基端60aと、先端60bと、を有している。保持部60は、先端60bに下方に開口した受け部60cを有しており、矩形断面の突起44cの上面(+Z方向の面)を保持する。受け部60cは、先端60bから基端60aに向けて徐々に開口が小さくなるV字状に形成されており、突起44cを受ける際には、このV字形状の傾斜が案内となる。
【0045】
案内リブ62は、上側ケース体51の光遮蔽部56(上面部51a)から下方(−Z方向)に突き出すように一体に形成してあり、素子ホルダ42(外光検出ユニット40)の大きさに合わせて左右(Y方向)に間隔をあけて2つ設けられている。案内リブ62は、互いに略四角形状の面62aを対向させて配置されており、この面に略垂直な一定の幅を有する側面62bを有している。前方側の側面62bは、保持部60の後方側の側面と対向する面であり、これら面との間で形成する空間に、外光検出ユニット40が保持される。案内リブ62は、光遮蔽部56に位置する基端62dと、先端62cと、を有している。この先端62cは、外光検出ユニット40を上側ケース体51に組み立てる際に上側ケース体51を反転して置いた場合に、最も高くなる角部をいう。
【0046】
案内リブ62は、前方側の側面62bにおいて、先端62cから基端62dにわたり保持部60に近づく方向に傾斜した傾斜面62eを有している。傾斜面62eは、先端62cから所定位置まで第1の傾斜を有し、所定位置から基端62dまで第1の傾斜より大きい第2の傾斜を有している。すなわち、傾斜面62eは、先端62cから所定位置までは水平方向(重力方向の直交方向)に対して緩やかに傾斜しており、所定位置から基端62dまでは水平方向に対して急激に傾斜している。換言すれば、第1の傾斜と第2の傾斜における「傾斜が大きい」とは、保持部60に向かう方向の増加量に対する基端60aに向かう方向の増加量の比率が大きいことを指す。傾斜の大きさの切り替り地点となる所定位置は、外光検出ユニット40の前後方向(X方向の大きさ)の大きさ、重心位置や、後述する組み立て時(位置決め時)の作業性によって適宜設定される。また、傾斜の大きさの切り替わりは、曲線的に滑らかに形成されている。
【0047】
また、案内リブ62は、傾斜面62e内で外光検出ユニット40の背面を支持する支持部62f(図6)を有する。支持部62fは、保持部60とともに外光検出ユニット40を支持する箇所であり、案内リブ62に支持部62fが設けられていることで、外光検出ユニット40は4点で組み立て時(ネジ止め前)の位置決めがなされる。支持部62fに支持される外光検出ユニット40の背面は、具体的には回路基板43の上端縁43b(+Z方向の縁、図6)である。上端縁43bは、支持部62fにおいて線接触している。
【0048】
ネジ孔66(図5)は、上側ケース体51の光遮蔽部56から下方(−Z方向)に突き出すように一体に形成されている。ネジ孔66は、素子ホルダ42の切欠44dの位置に対応して設けられている。
【0049】
また、上側ケース体51の光遮蔽部56は、図7に示すように、光センサ41の光軸(X方向)に合わせて、包囲部45の開口を介して外光を光センサ41へ導くための、貫通した貫通孔57を有している。貫通孔57は、光遮蔽部56から上側ケース体51の内側(後方)に向って伸びた筒状壁57aを有している。筒状壁57aの後方端部57bは、素子ホルダ42の包囲部45の前方端部45aと、下方(−Z方向)において可能な限り近接している。これにより、貫通孔57および包囲部45は、所要の外光を光センサ41へ導くと同時に、光源23の光が貫通孔57から漏れ出てしまい虚像Vに影響を与えないよう、光源23の光を遮光する。これにより、光センサ41は、透光性カバー55を透過し、且つ、光遮蔽部56に設けられた貫通孔57、およびこの貫通孔57に連通するように設けられている包囲部45を通過した外光を検出し、高精度の照度データを制御手段70に出力することができる。
【0050】
次に、外光検出ユニット40を上側ケース体51へ固定する際の手順について説明する。
【0051】
外光検出ユニット40の回路基板43の上端縁43bを、一対の案内リブ62の傾斜面62eに当て、外光検出ユニット40を傾斜面62eの傾斜に沿って滑らせる。傾斜面62eの傾斜の違いから、外光検出ユニット40は、先端62cから所定位置までは緩やかに滑り、所定位置から支持部62fまでは急激に滑る。外光検出ユニット40は、支持部62fまで滑ると同時に、上端縁43bに対する前方側に位置する突起44cが保持部60のV字形状に案内されて、受け部60cに収まる。同時に、素子ホルダ42の包囲部45の中心軸(X方向)は、貫通孔57の中心軸と一致するように位置合わせされている。
【0052】
これにより、外光検出ユニット40は、一対の保持部60および一対の支持部62fの4点で、ネジ止めのための位置決めがなされる。この後、ネジ67のネジ部が素子ホルダ42の水平部44aの切欠44dに貫通し、上側ケース体51のネジ孔66に締められる。以上で、外光検出ユニット40は、上側ケース体51に固定される。
【0053】
以上、実施形態とともに、具体的に説明したように、ヘッドアップディスプレイ装置によれば、外光検出ユニット40のケース50への位置決めを容易にすることができる。ヘッドアップディスプレイ装置は、例えば、外光検出ユニット40が適切な位置に嵌まっていない(位置決めされていない)にもかかわらず、嵌まっていると認識してしまう、作業者の誤組付を防止することができる。
【0054】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0055】
例えば、図8に示すように、案内リブ62の先端62cを、上側ケース体51の壁面と連続させてもよい。これにより、位置決め時に、外光検出ユニット40が案内リブ62の後方に滑り落ちることを防止することができ、より容易に位置決めすることができる。
【符号の説明】
【0056】
10 車両
11 インストルメントパネル
12 表示装置
13 フロントガラス
14 運転者(視認者)
20 発光型表示器
21 液晶表示素子
22 レンズ
23 光源
24 配線基板
25 筐体
30 反射器
31 凹面鏡
32 ミラーホルダ
40 外光検出ユニット
41 光センサ
42 素子ホルダ
43 回路基板
43a 段部
43b 上端縁
44 本体部
44a 水平部
44b 垂直部
44c 突起
44d 切欠
45 包囲部
45a 前方端部
46 保持部
47 基板フック
47a 爪部
50 ケース
51 上側ケース体
51a 上面部
52 下側ケース体
53 内部空間
54 開口窓部
55 透光性カバー
55a 遮蔽層
56 光遮蔽部
57 貫通孔
57a 筒状壁
57b 後方端部
60 保持部
60a 基端
60b 先端
60c 受け部
62 案内リブ
62a 面
62b 側面
62c 先端
62d 基端
62e 傾斜面
62f 支持部
66 ネジ孔
67 ネジ
70 制御手段
71 CPU
72 RAM
73 ROM
74 液晶駆動回路
75 光源駆動回路
76 車速センサ
L 表示光
V 虚像
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】