(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019144391
(43)【公開日】20190829
(54)【発明の名称】画像形成装置、転写電流の調整方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/16 20060101AFI20190802BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20190802BHJP
【FI】
   !G03G15/16
   !G03G15/00 303
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】2018028049
(22)【出願日】20180220
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】植田 洋司
【住所又は居所】大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラドキュメントソリューションズ株式会社内
【テーマコード(参考)】
2H200
2H270
【Fターム(参考)】
2H200FA18
2H200GA10
2H200GA12
2H200GA23
2H200GA33
2H200GA45
2H200GA47
2H200GA49
2H200HB12
2H200HB22
2H200JA02
2H200JA29
2H200JC03
2H200JC07
2H200JC12
2H200JC20
2H200LA27
2H200LA29
2H200LB02
2H200LB09
2H200LB12
2H200LB13
2H200LB15
2H200LB17
2H200LB35
2H200LB39
2H200MA01
2H200MA03
2H200PA02
2H200PA22
2H200PA24
2H200PB16
2H200PB18
2H200PB29
2H270KA73
2H270LA18
2H270LA90
2H270LB02
2H270LD08
2H270MA26
2H270MB16
2H270MB25
2H270MB28
2H270MB32
2H270MB35
2H270MB40
2H270MB41
2H270MB43
2H270ZC03
2H270ZC04
(57)【要約】
【課題】転写部に供給される電流を適切に調整可能な画像形成装置、及び転写電流の調整方法を提供すること。
【解決手段】画像形成装置は、電流の供給を受けて中間転写ベルト361の表面に形成されたトナー像をシートに転写する二次転写ローラー371と、撮像素子81を用いて中間転写ベルト361の表面に残存するトナーの量を取得するトナー量取得部と、取得されたトナーの量が所定の閾値を超える場合に、中間転写ベルト361の表面に残存する所定の特徴を有する特定トナー像を検出する検出処理部と、検出された特定トナー像の数が所定の許容数を超える場合は二次転写ローラー371に供給される電流を減少させ、検出された特定トナー像の数が許容数以下である場合には二次転写ローラー371に供給される電流を増加させる電流制御部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた回転方向へ回転可能に設けられ、表面にトナー像が形成される像担持体と、
前記像担持体と対向して設けられ、電流の供給を受けて前記像担持体の表面に形成されたトナー像を前記像担持体との間を通過する被転写体に転写する転写部と、
前記転写部によるトナー像の転写位置よりも前記回転方向の下流側であって前記像担持体の表面が清掃される清掃位置よりも前記回転方向の上流側で前記像担持体の表面の画像を読み取る画像読取部と、
前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に基づいて前記像担持体の表面に残存するトナーの量を取得するトナー量取得部と、
前記トナー量取得部によって取得されたトナーの量が予め定められた閾値を超える場合に、前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に基づいて前記像担持体の表面に残存する予め定められた特徴を有する特定トナー像を検出する検出処理部と、
前記検出処理部によって検出された前記特定トナー像の数が予め定められた許容数を超える場合は前記転写部に供給される電流を減少させ、検出された前記特定トナー像の数が前記許容数以下である場合には前記転写部に供給される電流を増加させる電流制御部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記検出処理部は、前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に含まれる円形度が予め定められた基準値よりも大きいトナー像を前記特定トナー像として検出する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検出処理部は、前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に含まれる円形度が予め定められた基準値よりも大きく且つサイズが自装置の機種ごとに定められた基準サイズよりも小さいトナー像を前記特定トナー像として検出する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
印刷処理で印刷される画像データに基づいて印字率を取得する印字率取得部と、
前記印字率取得部によって取得された印字率に基づいて前記閾値を決定する決定処理部と、
を備える請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記電流制御部は、前記検出処理部によって検出された前記特定トナー像の数が前記許容数を超える場合に、当該特定トナー像の数及び前記印字率取得部によって取得された印字率に基づいて前記転写部に供給される電流の減少量を決定する、
請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記被転写体はシートであって、
前記画像形成装置は、
印刷処理が実行される場合に、当該印刷処理で用いられるシートに関するシート情報を取得するシート情報取得部と、
前記印刷処理の実行開始後に前記電流制御部によって前記転写部に供給される電流が増減された場合に、増減後の電流を示す電流情報と前記シート情報取得部によって取得された前記シート情報とを対応付けて記憶部に格納する格納処理部と、を備え、
前記電流制御部は、前記シート情報取得部によって前記シート情報が取得された場合において、当該シート情報に対応する前記電流情報が前記記憶部に格納されている場合に、当該電流情報に基づいて前記転写部に供給される電流を決定する、
請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記トナー量取得部によって取得されたトナーの量が前記閾値を超える場合にその旨を報知する報知処理部を備える、
請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
予め定められた回転方向へ回転可能に設けられ、表面にトナー像が形成される像担持体と、前記像担持体と対向して設けられ、電流の供給を受けて前記像担持体の表面に形成されたトナー像を前記像担持体との間を通過する被転写体に転写する転写部と、前記転写部によるトナー像の転写位置よりも前記回転方向の下流側であって前記像担持体の表面が清掃される清掃位置よりも前記回転方向の上流側で前記像担持体の表面の画像を読み取る画像読取部と、を備える画像形成装置で実行される転写電流の調整方法であって、
前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に基づいて前記像担持体の表面に残存するトナーの量を取得するトナー量取得ステップと、
前記トナー量取得ステップで取得されたトナーの量が予め定められた閾値を超える場合に、前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に基づいて前記像担持体の表面に残存する予め定められた特徴を有する特定トナー像を検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された前記特定トナー像の数が予め定められた許容数を超える場合は前記転写部に供給される電流を減少させ、検出された前記特定トナー像の数が前記許容数以下である場合には前記転写部に供給される電流を増加させる電流制御ステップと、
を含む転写電流の調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置、及び当該画像形成装置で実行される転写電流の調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式で画像を形成可能な画像形成装置は、転写部を備える。前記転写部は、電流の供給を受けて中間転写ベルトなどの像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する。この種の画像形成装置では、トナー像がシートに転写された後の前記像担持体の表面にトナーが残存することがある。これに対し、前記像担持体の表面に形成されたトナー像の濃度及び当該トナー像が転写された後に前記像担持体の表面に残存するトナーの濃度各々の検出結果に基づいて転写効率を算出し、当該転写効率に応じて前記転写部に供給される電流を調整可能な画像形成装置が従来技術として知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−282144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、転写効率が低下する場合には、前記転写部に供給される電流が不足していることに起因する場合と、前記転写部に供給される電流が過剰であることに起因する場合とがある。具体的に、前記転写部に供給される電流が不足している場合には、前記像担持体とシートとの間に形成される電界の強度が不足する。これにより、前記像担持体上のトナーをシート側に引き寄せる静電的な力が弱まり、前記像担持体上のトナーの一部が転写されず、トナーの残存量が増え、転写効率が低下する。一方、前記転写部に供給される電流が過剰である場合には、前記転写部によるトナー像の転写位置の直前で前記像担持体とシートとの間で放電が発生して、当該放電により前記像担持体上のトナーの一部の帯電極性が反転する。これにより、帯電極性が反転したトナーが転写されず、この場合もトナーの残存量が増え、転写効率が低下する。
【0005】
しかしながら、前記従来技術に係る画像形成装置では、上述の両者の場合を区別することなく転写効率のみに基づいて前記転写部に供給される電流を調整している。そのため、当該電流の調整の結果、電流の不足が生じているにもかかわらず更に電流量が減少されたり、電流が過剰であるにもかかわらず更に電流量が増加される場合があり、却って転写効率が低下するおそれがある。
【0006】
本発明の目的は、転写部に供給される電流を適切に調整可能な画像形成装置、及び転写電流の調整方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、像担持体と、転写部と、画像読取部と、トナー量取得部と、検出処理部と、電流制御部とを備える。前記像担持体は、予め定められた回転方向へ回転可能に設けられ、表面にトナー像が形成される。前記転写部は、前記像担持体と対向して設けられ、電流の供給を受けて前記像担持体の表面に形成されたトナー像を前記像担持体との間を通過する被転写体に転写する。前記画像読取部は、前記転写部によるトナー像の転写位置よりも前記回転方向の下流側であって前記像担持体の表面が清掃される清掃位置よりも前記回転方向の上流側で前記像担持体の表面の画像を読み取る。前記トナー量取得部は、前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に基づいて前記像担持体の表面に残存するトナーの量を取得する。前記検出処理部は、前記トナー量取得部によって取得されたトナーの量が予め定められた閾値を超える場合に、前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に基づいて前記像担持体の表面に残存する予め定められた特徴を有する特定トナー像を検出する。前記電流制御部は、前記検出処理部によって検出された前記特定トナー像の数が予め定められた許容数を超える場合は前記転写部に供給される電流を減少させ、検出された前記特定トナー像の数が前記許容数以下である場合には前記転写部に供給される電流を増加させる。
【0008】
本発明の他の局面に係る転写電流の調整方法は、予め定められた回転方向へ回転可能に設けられ、表面にトナー像が形成される像担持体と、前記像担持体と対向して設けられ、電流の供給を受けて前記像担持体の表面に形成されたトナー像を前記像担持体との間を通過する被転写体に転写する転写部と、前記転写部によるトナー像の転写位置よりも前記回転方向の下流側であって前記像担持体の表面が清掃される清掃位置よりも前記回転方向の上流側で前記像担持体の表面の画像を読み取る画像読取部と、を備える画像形成装置で実行され、以下のトナー量取得ステップ、検出ステップ、及び電流制御ステップを含む。前記トナー量取得ステップでは、前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に基づいて前記像担持体の表面に残存するトナーの量が取得される。前記検出ステップでは、前記トナー量取得ステップで取得されたトナーの量が予め定められた閾値を超える場合に、前記画像読取部によって読み取られた前記像担持体の表面の画像に基づいて前記像担持体の表面に残存する予め定められた特徴を有する特定トナー像が検出される。前記電流制御ステップでは、前記検出ステップで検出された前記特定トナー像の数が予め定められた許容数を超える場合は前記転写部に供給される電流が減少され、検出された前記特定トナー像の数が前記許容数以下である場合には前記転写部に供給される電流が増加される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、転写部に供給される電流を適切に調整することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における画像形成ユニット及び中間転写装置の構成を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される電流調整処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[画像形成装置10の構成]
まず、図1〜図3を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10の構成を示す断面模式図である。また、図2は画像形成ユニット31〜34及び中間転写装置36の構成を示す断面模式図である。
【0013】
なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置10の紙面左側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向D3を定義する。
【0014】
画像形成装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明は、プリンター装置、ファクシミリ装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用可能である。
【0015】
図1及び図3に示されるように、画像形成装置10は、ADF(自動原稿搬送装置)1、第1画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、操作表示部6、記憶部7、及び第2画像読取部8を備える。
【0016】
ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部などを備え、第1画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する。
【0017】
第1画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDなどを備え、原稿から画像データを読み取ることが可能である。
【0018】
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。図1に示されるように、給紙部4は、給紙カセット41、手差しトレイ42、シート搬送路、及び複数の搬送ローラーなどを備える。給紙カセット41には、画像が形成されるシートが収容される。手差しトレイ42には、画像が形成されるシートが載置される。例えば、給紙部4によって供給されるシートは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート部材である。
【0019】
制御部5は、不図示のCPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部5では、前記CPUにより前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像形成装置10が制御部5により統括的に制御される。なお、制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、画像形成装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
【0020】
操作表示部6は、制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部5に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
【0021】
記憶部7は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部7は、フラッシュメモリー及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリ、SSD(ソリッドステートドライブ)、又はHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置である。
【0022】
画像形成部3は、第1画像読取部2で読み取られた画像データに基づいて、電子写真方式でカラー又はモノクロの画像を形成することが可能である。また、画像形成部3は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、画像を形成することも可能である。
【0023】
図1及び図2に示されるように、画像形成部3は、複数の画像形成ユニット31〜34、光走査装置35、中間転写装置36、二次転写装置37、定着装置38、及び排紙トレイ39を備える。
【0024】
画像形成ユニット31はY(イエロー)、画像形成ユニット32はC(シアン)、画像形成ユニット33はM(マゼンタ)、画像形成ユニット34はK(ブラック)に対応する電子写真方式の画像形成ユニットである。図1に示されるように、画像形成ユニット31〜34は、画像形成装置10の前後方向D2に沿って前方からイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順に併設される。
【0025】
図1及び図2に示されるように、画像形成ユニット31は、感光体ドラム311、帯電ローラー312、現像装置313、一次転写装置314、ドラム清掃部315、及びトナーコンテナ316を備える。なお、画像形成ユニット32〜34も同様に構成されているため、ここではそれらの説明を省略する。
【0026】
感光体ドラム311は、トナー像を担持する。感光体ドラム311は、左右方向D3に延在する回転軸を有する。前記回転軸は、感光体ドラム311、帯電ローラー312、及びドラム清掃部315を収容する不図示のユニット筐体によって回転可能に支持されている。感光体ドラム311は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて、図2に示される回転方向D5へ回転する。
【0027】
帯電ローラー312は、不図示の電源からの電圧の印加を受けて、感光体ドラム311の表面を正極性に帯電させる。帯電ローラー312によって帯電された感光体ドラム311の表面には、光走査装置35から照射される光によって静電潜像が形成される。
【0028】
現像装置313は、感光体ドラム311の表面に形成された静電潜像を現像する。現像装置313は、一対の撹拌部材、マグネットローラー、及び現像ローラーを有する。前記一対の撹拌部材は、現像装置313の内部に収容されたトナー及びキャリアを含む現像剤を撹拌する。これにより、前記現像剤に含まれるトナーは、前記現像剤に含まれるキャリアとの摩擦によって正極性に帯電する。前記マグネットローラーは、前記一対の撹拌部材によって撹拌された前記現像剤を汲み上げて、当該現像剤に含まれるトナーを前記現像ローラーの表面に供給する。前記現像ローラーは、不図示の電源からの電圧の印加を受けて、表面に付着したトナーを感光体ドラム311へ供給する。これにより、感光体ドラム311の表面に形成された静電潜像が現像される。そのため、感光体ドラム311の表面にトナー像が形成される。現像装置313には、トナーコンテナ316からトナーが供給される。
【0029】
一次転写装置314は、現像装置313によって感光体ドラム311の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト361(図2参照)に転写する。図2及び図3に示されるように、一次転写装置314は、一次転写ローラー314A及び電源314Bを有する。なお、図3では、画像形成ユニット32〜34各々における電源314Bに対応する構成の図示が省略されている。図2に示されるように、一次転写ローラー314Aは、中間転写ベルト361を挟んで感光体ドラム311と対向する位置で、中間転写ベルト361の内周面と接触して設けられる。電源314Bは、一次転写ローラー314Aの回転軸に電気的に接続されている。電源314Bは、一次転写ローラー314Aに負極性の電流を供給する。一次転写ローラー314Aは、電源314Bからの電流の供給を受けて感光体ドラム311の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト361に転写する。具体的に、一次転写ローラー314Aは、電源314Bからの電流の供給を受けて、感光体ドラム311と中間転写ベルト361とが接触する転写位置P1(図2参照)において感光体ドラム311と中間転写ベルト361との間に電界を形成する。これにより、感光体ドラム311の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト361側に引き寄せられて、当該トナー像が中間転写ベルト361に転写される。
【0030】
ドラム清掃部315は、トナー像が転写された後の感光体ドラム311の表面を清掃する。ドラム清掃部315は、クリーニング部材、及び搬送部材を有する。前記クリーニング部材は、ブレード状に形成されており、感光体ドラム311の表面から当該表面に付着したトナーを除去する。前記搬送部材は、前記クリーニング部材によって除去されたトナーを不図示のトナー収容容器へ搬送する。
【0031】
光走査装置35は、画像形成ユニット31〜34に含まれる感光体ドラム311、321、331、341各々に画像データに基づく光を走査する。これにより、感光体ドラム311、321、331、341各々に静電潜像が形成される。
【0032】
中間転写装置36は、中間転写ベルト361を用いて、画像形成ユニット31〜34に含まれる感光体ドラム311、321、331、341各々から中間転写ベルト361に転写されるトナー像を搬送する。図1及び図2に示されるように、中間転写装置36は、中間転写ベルト361、駆動ローラー362、張架ローラー363、及びベルト清掃部364を備える。
【0033】
中間転写ベルト361は、画像形成ユニット31〜34に含まれる感光体ドラム311、321、331、341各々の表面に形成されたトナー像が転写される無端状のベルト部材である。図1に示されるように、中間転写ベルト361は、画像形成装置10の前後方向D2において離間して配置された駆動ローラー362及び張架ローラー363によって張架される。駆動ローラー362は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて回転する。これにより、中間転写ベルト361は、図1及び図2に示される回転方向D4へ回転する。感光体ドラム311、321、331、341各々から中間転写ベルト361の表面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト361の回転に伴って二次転写装置37による転写位置P2(図2参照)へ搬送される。ここに、中間転写ベルト361が本発明における像担持体の一例である。
【0034】
二次転写装置37は、中間転写ベルト361の表面に形成されたトナー像を給紙部4によって供給されるシートに転写する。図2及び図3に示されるように、二次転写装置37は、二次転写ローラー371及び電源372を有する。図2に示されるように、二次転写ローラー371は、中間転写ベルト361を挟んで張架ローラー363と対向する位置で、中間転写ベルト361の外周面と接触して設けられる。二次転写ローラー371は、不図示の付勢部材によって張架ローラー363側へ付勢されている。電源372は、二次転写ローラー371の回転軸に電気的に接続されている。電源372は、二次転写ローラー371に負極性の電流を供給する。二次転写ローラー371は、電源372からの電流の供給を受けて、中間転写ベルト361の表面に形成されたトナー像を二次転写ローラー371と中間転写ベルト361とが接触する転写位置P2(図2参照)を通過するシートに転写する。具体的に、二次転写ローラー371は、電源372からの電流の供給を受けて、転写位置P2を通過するシート及び中間転写ベルト361の間に電界を形成する。これにより、中間転写ベルト361の表面に形成されたトナー像がシート側に引き寄せられて、当該トナー像がシートに転写される。ここに、二次転写ローラー371が本発明における転写部の一例である。また、シートが本発明における被転写体の一例である。
【0035】
ベルト清掃部364は、二次転写装置37によるトナー像の転写位置P2(図2参照)よりも中間転写ベルト361の回転方向D4の下流側で中間転写ベルト361の表面を清掃する。図2及び図3に示されるように、ベルト清掃部364は、クリーニング部材364A、回収ローラー364B、電源364C、ブレード部材364D、及び搬送部材364Eを有する。図2に示されるように、クリーニング部材364Aは、中間転写ベルト361を挟んで駆動ローラー362と対向する位置で、中間転写ベルト361の外周面と接触して設けられる。クリーニング部材364Aは、ベルト清掃部364のハウジングによって回転可能に支持されたブラシローラーである。回収ローラー364Bは、クリーニング部材364Aによって中間転写ベルト361の表面から除去されたトナーを回収する。回収ローラー364Bは、クリーニング部材364Aと接触する位置で回転可能に設けられた金属製のローラーである。電源364Cは、回収ローラー364Bの回転軸に電気的に接続されている。電源364Cは、回収ローラー364Bを介してクリーニング部材364Aに負極性の電流を供給する。これにより、クリーニング部材364Aと中間転写ベルト361とが接触する清掃位置P3(図2参照)において、クリーニング部材364Aと中間転写ベルト361との間に電界が形成される。当該電界により、中間転写ベルト361の表面に付着したトナーがクリーニング部材364A側に引き寄せられて、当該トナーが中間転写ベルト361の表面から除去される。また、電源364Cによる電流の供給によって、回収ローラー364Bとクリーニング部材364Aとの間に電界が形成される。当該電界により、クリーニング部材364Aに付着したトナーが回収ローラー364B側に引き寄せられて、当該トナーがクリーニング部材364Aから回収される。ブレード部材364Dは、回収ローラー364Bの表面に付着したトナーを掻き落とす。ブレード部材364Dは、一方の端部が回収ローラー364Bの表面と接触するように、他方の端部がベルト清掃部364のハウジングに固定されたゴムブレードである。搬送部材364Eは、ブレード部材364Dによって回収ローラー364Bから掻き落とされたトナーを不図示のトナー収容容器へ搬送する。
【0036】
定着装置38は、二次転写装置37によってシートに転写されたトナー像をそのシートに溶融定着させる。例えば、定着装置38は、図1に示されるように、定着ローラー381及び加圧ローラー382を備える。定着ローラー381は、加圧ローラー382と接触して設けられ、シートに転写されたトナー像を加熱してそのシートに定着させる。加圧ローラー382は、定着ローラー381との間で形成される接触部を通過するシートを加圧する。
【0037】
第2画像読取部8は、転写位置P2(図2参照)よりも中間転写ベルト361の回転方向D4の下流側であって、清掃位置P3(図2参照)よりも回転方向D4の上流側の読取位置P4(図2参照)で、中間転写ベルト361の表面の画像を読み取る。図3に示されるように、第2画像読取部8は撮像素子81を含む。図2に示されるように、撮像素子81は、読取位置P4において中間転写ベルト361の表面と対向して設けられる。撮像素子81は、中間転写ベルト361の幅方向(左右方向D3)に長尺であって、中間転写ベルト361の表面におけるトナー像の形成領域よりも前記幅方向におけるサイズが大きい。例えば、撮像素子81は、発光部及び受光部を備えるCIS(Contact Image Sensor)である。前記発光部は、中間転写ベルト361の表面へ向けて光を射出する。前記受光部は、前記発光部から射出されて中間転写ベルト361の表面で反射した光を受光して受光量に応じた電気信号を出力する。第2画像読取部8は、撮像素子81の前記受光部から出力される電気信号を不図示のアナログフロントエンド回路でデジタル信号(画像データ)に変換する。例えば、前記アナログフロントエンド回路では、撮像素子81の前記受光部から出力された電気信号が、画素各々の色がRGBで表現された画像データに変換される。第2画像読取部8によって取得された画像データは、制御部5に入力される。ここに、第2画像読取部8が、本発明における画像読取部の一例である。
【0038】
ところで、画像形成装置10では、トナー像がシートに転写された後の中間転写ベルト361の表面にトナーが残存することがある。これに対し、中間転写ベルト361の表面に形成されたトナー像の濃度及び当該トナー像が転写された後に中間転写ベルト361の表面に残存するトナーの濃度各々の検出結果に基づいて転写効率を算出し、当該転写効率に応じて二次転写ローラー371に供給される電流を調整可能な画像形成装置が従来技術として知られている。
【0039】
ここで、二次転写ローラー371による転写効率が低下する場合には、二次転写ローラー371に供給される電流が不足していることに起因する場合と、二次転写ローラー371に供給される電流が過剰であることに起因する場合とがある。具体的に、二次転写ローラー371に供給される電流が不足している場合には、中間転写ベルト361とシートとの間に形成される電界の強度が不足する。これにより、中間転写ベルト361上のトナーをシート側に引き寄せる静電的な力が弱まり、中間転写ベルト361上のトナーの一部が転写されず、トナーの残存量が増え、二次転写ローラー371による転写効率が低下する。一方、二次転写ローラー371に供給される電流が過剰である場合には、二次転写ローラー371によるトナー像の転写位置P2(図2参照)の直前で中間転写ベルト361とシートとの間で放電が発生して、当該放電により中間転写ベルト361上のトナーの一部の帯電極性が反転する。これにより、帯電極性が反転したトナーが転写されず、この場合もトナーの残存量が増え、二次転写ローラー371による転写効率が低下する。
【0040】
しかしながら、前記従来技術に係る画像形成装置では、上述の両者の場合を区別することなく、二次転写ローラー371による転写効率のみに基づいて二次転写ローラー371に供給される電流を調整している。そのため、当該電流の調整の結果、電流の不足が生じているにも関わらず更に電流量が減少されたり、電流が過剰であるにも関わらず更に電流量が増加される場合があり、却って二次転写ローラー371による転写効率が低下するおそれがある。これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置10では、以下に説明するように、転写効率が低下した原因が電流の不足なのか過剰なのかを特定して、その原因に応じて二次転写ローラー371に供給される電流を適切に調整することが可能である。
【0041】
具体的に、制御部5の前記ROMには、前記CPUに後述の電流調整処理(図4のフローチャート参照)を実行させるための電流調整プログラムが予め記憶されている。なお、前記電流調整プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて記憶部7にインストールされてもよい。
【0042】
そして、制御部5は、図3に示されるように、トナー量取得部51、検出処理部52、印字率取得部53、決定処理部54、電流制御部55、シート情報取得部56、格納処理部57、及び報知処理部58を含む。具体的に、制御部5は、前記CPUを用いて前記ROMに記憶されている前記電流調整プログラムを実行する。これにより、制御部5は、トナー量取得部51、検出処理部52、印字率取得部53、決定処理部54、電流制御部55、シート情報取得部56、格納処理部57、及び報知処理部58として機能する。
【0043】
トナー量取得部51は、画像形成装置10において画像データに基づく画像を形成する印刷処理が実行される場合に、第2画像読取部8に中間転写ベルト361の表面の画像を読み取らせる。例えば、トナー量取得部51は、第2画像読取部8に、前記印刷処理で最初に印刷される画像に対応するトナー像が転写された中間転写ベルト361の表面の領域の画像を読み取らせる。
【0044】
そして、トナー量取得部51は、第2画像読取部8によって読み取られた中間転写ベルト361の表面の画像に基づいて、中間転写ベルト361の表面に残存するトナーの量を取得する。
【0045】
例えば、トナー量取得部51は、以下の手順で、中間転写ベルト361の表面に残存するトナーの量を取得する。まず、トナー量取得部51は、第2画像読取部8によって読み取られた画像データにおける色の表現法をRGBからCMYKに変換する。この変換には、公知の手法が用いられてよい。次に、トナー量取得部51は、色の表現法がCMYKに変換された後の画像データに含まれるトナーが存在するトナー存在領域を検出する。具体的に、トナー量取得部51は、中間転写ベルト361の表面の色と異なる色の領域を前記トナー存在領域として検出する。なお、画像形成装置10では、中間転写ベルト361の表面の色を示す情報が予め第2画像読取部8によって取得されており、その取得された情報が記憶部7に格納されている。次に、トナー量取得部51は、CMYKのそれぞれの色ごとに、前記トナー存在領域に含まれる画素各々の濃度値の累計を算出する。次に、トナー量取得部51は、CMYKのそれぞれの色ごとに、算出された濃度値の累計に基づいてその色の残存トナー量を算出する。そして、トナー量取得部51は、算出された色ごとの残存トナー量を合算することで、中間転写ベルト361の表面に残存するトナーの量を取得する。なお、トナー量取得部51による中間転写ベルト361の表面に残存するトナーの量の取得方法は、以上に述べた方法に限られず、他の手法が用いられてもよい。
【0046】
検出処理部52は、トナー量取得部51によって取得されたトナーの量が予め定められた閾値を超える場合に、中間転写ベルト361の表面に残存する予め定められた特徴を有する特定トナー像を検出する。ここで、前記閾値は、二次転写ローラー371による転写効率が予め定められた基準値を下回る転写不良が生じているか否かを判断するための値である。画像形成装置10では、トナー量取得部51によって取得されるトナーの量が前記閾値を超えている場合に、前記転写不良が生じていると判断されて、二次転写ローラー371に供給される電流が調整される。前記閾値は、後述する決定処理部54によって決定される。
【0047】
ここで、前記特定トナー像は、二次転写ローラー371に供給される電流が過剰である場合に、転写位置P2(図2参照)の直前で発生する放電で帯電極性が反転したトナーによって形成されるトナー像である。画像形成装置10では、二次転写ローラー371に供給される電流が過剰である場合に、円形の形状の前記特定トナー像が形成される。即ち、前記特徴は、形状が円形であることである。
【0048】
具体的に、検出処理部52は、第2画像読取部8によって読み取られた中間転写ベルト361の表面の画像に基づいて、前記特定トナー像を検出する。例えば、検出処理部52は、中間転写ベルト361の表面の画像に含まれる円形度が予め定められた基準値よりも大きく且つサイズが自装置の機種ごとに定められた基準サイズよりも小さいトナー像を、前記特定トナー像として検出する。例えば、検出処理部52は、トナー量取得部51によって検出された前記トナー存在領域に含まれるトナー像各々が前記特定トナー像に該当するか否かを判断する。例えば、前記基準値及び前記基準サイズは、実際に中間転写ベルト361上に形成された前記特定トナー像の形状及びサイズが実測されて、その実測結果に基づいて定められる。なお、前記基準サイズは、面積であってもよく、外径であってもよい。
【0049】
なお、円形度は、以下の計算式(1)で求められる。なお、計算式(1)において、Xは円形度を、Sは対象画像の面積を、Lは対象画像の周囲長を、それぞれ示している。
【0050】
X=4π×S÷L2・・・(1)
【0051】
印字率取得部53は、前記印刷処理で印刷される画像データに基づいて、印字率を取得する。例えば、印字率取得部53は、前記印刷処理で最初に印刷される画像データに基づいて、印字率を取得する。
【0052】
決定処理部54は、印字率取得部53によって取得された印字率に基づいて、前記閾値を決定する。
【0053】
例えば、決定処理部54は、印字率取得部53によって取得された印字率に基づいて、前記印刷処理で最初に印刷される画像におけるトナーの消費量を算出する。そして、決定処理部54は、算出されたトナーの消費量の一部に相当する値を、前記閾値として決定する。例えば、決定処理部54は、算出されたトナーの消費量の3パーセントに相当する値を、前記閾値として決定する。
【0054】
電流制御部55は、検出処理部52によって検出された前記特定トナー像の数が予め定められた許容数を超える場合に、二次転写ローラー371に供給される電流を減少させる。即ち、画像形成装置10では、検出処理部52によって検出された前記特定トナー像の数が前記許容数を超える場合には、二次転写ローラー371に供給される電流が過剰であると判断されて、当該電流が減少される。例えば、前記許容数は「5」である。なお、前記許容数は「0」であってもよく、1以上の任意の数であってもよい。
【0055】
具体的に、電流制御部55は、検出処理部52によって検出された前記特定トナー像の数が前記許容数を超える場合に、当該特定トナー像の数及び印字率取得部53によって取得された印字率に基づいて、二次転写ローラー371に供給される電流の減少量を決定する。
【0056】
例えば、画像形成装置10では、検出処理部52によって検出される前記特定トナー像の数を印字率取得部53によって取得される印字率で除算した値である第1算出値と、二次転写ローラー371に供給される電流の減少量とが対応付けられた第1テーブルデータが、予め記憶部7に格納されている。前記第1テーブルデータでは、前記第1算出値が大きいほど、二次転写ローラー371に供給される電流の減少量が多くなるように、前記第1算出値及び電流の減少量の対応関係が定められている。なお、前記第1テーブルデータは、二次転写ローラー371への電流の供給量を様々な値に変化させて、そのそれぞれの値について予め定められた印字率の画像データを印刷した場合の前記特定トナー像の検出数を調査する実験結果に基づいて定めることが可能である。
【0057】
例えば、電流制御部55は、検出処理部52によって検出された前記特定トナー像の数及び印字率取得部53によって取得された印字率に基づいて、前記第1算出値を算出する。また、電流制御部55は、算出された前記第1算出値及び前記第1テーブルデータに基づいて、当該第1算出値に対応する二次転写ローラー371に供給される電流の減少量を取得する。そして、電流制御部55は、二次転写ローラー371に供給される電流の量が、取得された電流の減少量だけ減少するように、電源372を制御する。
【0058】
また、電流制御部55は、検出処理部52によって検出された前記特定トナー像の数が前記許容数以下である場合には、二次転写ローラー371に供給される電流を増加させる。即ち、画像形成装置10では、検出処理部52によって検出された前記特定トナー像の数が前記許容数以下である場合には、二次転写ローラー371に供給される電流が不足していると判断されて、当該電流が増加される。
【0059】
具体的に、電流制御部55は、検出処理部52によって検出された前記特定トナー像の数が前記許容数以下である場合には、トナー量取得部51によって取得されたトナーの量及び印字率取得部53によって取得された印字率に基づいて、二次転写ローラー371に供給される電流の増加量を決定する。
【0060】
例えば、画像形成装置10では、トナー量取得部51によって取得されるトナーの量を印字率取得部53によって取得される印字率で除算した値である第2算出値と、二次転写ローラー371に供給される電流の増加量とが対応付けられた第2テーブルデータが、予め記憶部7に格納されている。前記第2テーブルデータでは、前記第2算出値が大きいほど、二次転写ローラー371に供給される電流の増加量が多くなるように、前記第2算出値及び電流の増加量の対応関係が定められている。なお、前記第2テーブルデータは、二次転写ローラー371への電流の供給量を様々な値に変化させて、そのそれぞれの値について予め定められた印字率の画像データを印刷した場合のトナー量取得部51によって取得されるトナーの量を調査する実験結果に基づいて定めることが可能である。
【0061】
例えば、電流制御部55は、トナー量取得部51によって取得されたトナーの量及び印字率取得部53によって取得された印字率に基づいて、前記第2算出値を算出する。また、電流制御部55は、算出された前記第2算出値及び前記第2テーブルデータに基づいて、当該第2算出値に対応する二次転写ローラー371に供給される電流の増加量を取得する。そして、電流制御部55は、二次転写ローラー371に供給される電流の量が、取得された電流の増加量だけ増加するように、電源372を制御する。
【0062】
シート情報取得部56は、前記印刷処理が実行される場合に、当該印刷処理で用いられるシートに関するシート情報を取得する。ここで、前記シート情報は、シートのサイズを示す情報、シートの材質を示す情報、シートの厚みを示す情報などを含む。
【0063】
例えば、画像形成装置10では、給紙カセット41及び手差しトレイ42各々に対応する前記シート情報が予め記憶部7に格納されている。換言すると、画像形成装置10では、給紙カセット41に収容されるシートのサイズ、材質、及び厚みが予め定められている。また、画像形成装置10では、手差しトレイ42に載置されるシートのサイズ、材質、及び厚みが予め定められている。給紙カセット41及び手差しトレイ42各々に対応する前記シート情報は、操作表示部6におけるユーザーの操作により設定される。
【0064】
シート情報取得部56は、前記印刷処理が実行される場合に、当該印刷処理における給紙元を特定する。例えば、シート情報取得部56は、外部の情報処理装置から前記印刷処理の実行指示を含む印刷ジョブを受信した場合に、当該印刷ジョブに含まれる前記印刷処理の実行条件を示す情報に基づいて給紙元を特定する。また、シート情報取得部56は、操作表示部6におけるユーザーの操作によって前記印刷処理の実行が指示された場合に、当該指示の入力時における給紙元の設定内容に基づいて給紙元を特定する。そして、シート情報取得部56は、特定された給紙元に対応する前記シート情報を記憶部7から取得する。
【0065】
格納処理部57は、前記印刷処理の実行開始後に電流制御部55によって二次転写ローラー371に供給される電流が増減された場合に、増減後の電流を示す電流情報とシート情報取得部56によって取得された前記シート情報とを対応付けて記憶部7に格納する。
【0066】
ここで、電流制御部55は、シート情報取得部56によって前記シート情報が取得された場合において、当該シート情報に対応する前記電流情報が記憶部7に格納されている場合は、当該電流情報に基づいて二次転写ローラー371に供給される電流を決定可能である。具体的に、電流制御部55は、シート情報取得部56によって取得された前記シート情報に対応する前記電流情報が記憶部7に格納されている場合において、当該電流情報の更新タイミングが到来していない場合に、当該電流情報に基づいて二次転写ローラー371に供給される電流を決定する。例えば、前記更新タイミングは、前記電流情報の記憶部7への格納時から予め定められた有効期間が経過した時に到来するタイミングである。例えば、前記有効期間は3か月である。なお、前記有効期間は任意に設定可能な期間であってよい。また、電流制御部55は、前記更新タイミングの到来の有無に関わらず、シート情報取得部56によって取得された前記シート情報に対応する前記電流情報に基づいて二次転写ローラー371に供給される電流を決定してもよい。
【0067】
報知処理部58は、トナー量取得部51によって取得されたトナーの量が前記閾値を超える場合に、その旨を報知する。例えば、報知処理部58は、トナー量取得部51によって取得されたトナーの量が前記閾値を超えた旨を含むメッセージを操作表示部6に表示させる。
【0068】
[電流調整処理]
以下、図4を参照しつつ、画像形成装置10において制御部5により実行される電流調整処理の手順の一例とともに、本発明に係る転写電流の調整方法について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部5により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記電流調整処理は、外部の情報処理装置から前記印刷ジョブを受信した場合、及び操作表示部6におけるユーザーの操作によって前記印刷処理の実行が指示された場合に実行される。
【0069】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部5は、前記シート情報を取得する。ここで、ステップS11の処理は、制御部5のシート情報取得部56により実行される。
【0070】
例えば、制御部5は、外部の情報処理装置からの前記印刷ジョブの受信に応じて前記電流調整処理が実行された場合は、当該印刷ジョブに含まれる前記印刷処理の実行条件を示す情報に基づいて給紙元を特定する。また、制御部5は、操作表示部6におけるユーザーの操作による前記印刷処理の実行指示の入力に応じて前記電流調整処理が実行された場合には、当該実行指示の入力時における給紙元の設定内容に基づいて給紙元を特定する。そして、制御部5は、特定された給紙元に対応する前記シート情報を記憶部7から取得する。
【0071】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部5は、ステップS11で取得された前記シート情報に対応する前記電流情報が記憶部7に格納されているか否かを判断する。
【0072】
ここで、制御部5は、ステップS11で取得された前記シート情報に対応する前記電流情報が記憶部7に格納されていると判断すると(S12のYes側)、処理をステップS13に移行させる。また、ステップS11で取得された前記シート情報に対応する前記電流情報が記憶部7に格納されていなければ(S12のNo側)、制御部5は、処理をステップS14に移行させる。
【0073】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部5は、ステップS11で取得された前記シート情報に対応する前記電流情報について、前記更新タイミングが到来しているか否かを判断する。例えば、制御部5は、ステップS11で取得された前記シート情報に対応する前記電流情報について、当該電流情報の記憶部7への格納時から前記有効期間が経過している場合に、前記更新タイミングが到来していると判断する。
【0074】
ここで、制御部5は、前記更新タイミングが到来していると判断すると(S13のYes側)、処理をステップS14に移行させる。また、前記更新タイミングが到来していなければ(S13のNo側)、制御部5は、処理をステップS131に移行させる。
【0075】
<ステップS131>
ステップS131において、制御部5は、ステップS11で取得された前記シート情報に対応する前記電流情報に基づいて、二次転写ローラー371に供給される電流を決定する。ここで、ステップS131の処理は、制御部5の電流制御部55により実行される。
【0076】
<ステップS132>
ステップS132において、制御部5は、前記印刷処理の実行を開始する。その後、制御部5は、前記電流調整処理を終了させる。
【0077】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部5は、二次転写ローラー371に供給される電流を仮決定する。例えば、制御部5は、二次転写ローラー371に供給される電流を予め定められた値に仮決定する。また、制御部5は、ステップS13で前記更新タイミングが到来していると判断された場合は、ステップS11で取得された前記シート情報に対応する前記電流情報に基づいて、二次転写ローラー371に供給される電流を仮決定する。
【0078】
なお、制御部5は、ステップS11で取得された前記シート情報に基づいて、二次転写ローラー371に供給される電流を仮決定してもよい。例えば、画像形成装置10において、シートのサイズ各々に対応する二次転写ローラー371に供給される電流の値が予め定められていてもよい。この場合、制御部5は、ステップS11で取得された前記シート情報に含まれるサイズ情報に基づいて、二次転写ローラー371に供給される電流を仮決定してよい。
【0079】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部5は、前記印刷処理で印刷される画像データに基づいて、印字率を取得する。具体的に、制御部5は、当該印刷処理で最初に印刷される画像データに基づいて、印字率を取得する。ここで、ステップS15の処理は、制御部5の印字率取得部53により実行される。
【0080】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部5は、ステップS15で取得された印字率に基づいて、前記閾値を決定する。ここで、ステップS16の処理は、制御部5の決定処理部54により実行される。
【0081】
例えば、制御部5は、ステップS15で取得された印字率に基づいて、前記印刷処理で最初に印刷される画像におけるトナーの消費量を算出する。そして、制御部5は、算出されたトナーの消費量の3パーセントに相当する値を、前記閾値として決定する。
【0082】
<ステップS17>
ステップS17において、制御部5は、前記印刷処理の実行を開始する。この場合、制御部5は、前記印刷処理の実行中に、以下に説明する処理を実行する。
【0083】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部5は、第2画像読取部8に中間転写ベルト361の表面の画像を読み取らせる。具体的に、制御部5は、第2画像読取部8に、ステップS17で実行が開始された前記印刷処理で最初に印刷される画像に対応するトナー像が転写された中間転写ベルト361の表面の領域の画像を読み取らせる。
【0084】
<ステップS19>
ステップS19において、制御部5は、ステップS18で読み取られた中間転写ベルト361の表面の画像に基づいて、中間転写ベルト361の表面に残存するトナーの量を取得する。ここに、ステップS19の処理が、本発明におけるトナー量取得ステップの一例であって、制御部5のトナー量取得部51により実行される。
【0085】
例えば、制御部5は、以下の手順で、中間転写ベルト361の表面に残存するトナーの量を取得する。まず、制御部5は、ステップS18で読み取られた画像データにおける色の表現法をRGBからCMYKに変換する。次に、制御部5は、色の表現法がCMYKに変換された後の画像データに含まれる前記トナー存在領域を検出する。次に、制御部5は、CMYKのそれぞれの色ごとに、前記トナー存在領域に含まれる画素各々の濃度値の累計を算出する。次に、制御部5は、CMYKのそれぞれの色ごとに、算出された濃度値の累計に基づいてその色の残存トナー量を算出する。そして、制御部5は、算出された色ごとの残存トナー量を合算することで、中間転写ベルト361の表面に残存するトナーの量を取得する。
【0086】
<ステップS20>
ステップS20において、制御部5は、ステップS19で取得されたトナーの量がステップS16で決定された前記閾値を超えるか否かを判断する。即ち、制御部5は、ステップS14で転写電流が仮決定された二次転写ローラー371において、前記転写不良が生じているか否かを判断する。
【0087】
ここで、制御部5は、ステップS19で取得されたトナーの量がステップS16で決定された前記閾値を超えると判断すると(S20のYes側)、処理をステップS21に移行させる。また、ステップS19で取得されたトナーの量がステップS16で決定された前記閾値以下であれば(S20のNo側)、制御部5は、前記電流調整処理を終了させる。
【0088】
<ステップS21>
ステップS21において、制御部5は、ステップS19で取得されたトナーの量がステップS16で決定された前記閾値を超えた旨を報知する報知処理を実行する。例えば、制御部5は、ステップS19で取得されたトナーの量がステップS16で決定された前記閾値を超えた旨を含むメッセージを操作表示部6に表示させる。ここで、ステップS21の処理は、制御部5の報知処理部58により実行される。これにより、画像形成装置10のユーザーは、出力された印刷物の濃度を確認して、その印刷物の印刷をやり直すか否かを判断することが可能である。
【0089】
<ステップS22>
ステップS22において、制御部5は、中間転写ベルト361の表面に残存する前記特定トナー像を検出する。ここに、ステップS22の処理が、本発明における検出ステップの一例であって、制御部5の検出処理部52により実行される。
【0090】
具体的に、制御部5は、ステップS18で読み取られた中間転写ベルト361の表面の画像に含まれる円形度が前記基準値よりも大きく且つサイズが前記基準サイズよりも小さいトナー像を、前記特定トナー像として検出する。例えば、制御部5は、ステップS19で検出された前記トナー存在領域に含まれるトナー像各々が前記特定トナー像に該当するか否かを判断する。
【0091】
<ステップS23>
ステップS23において、制御部5は、ステップS22で検出された前記特定トナー像の数が前記許容数を超えるか否かを判断する。即ち、制御部5は、ステップS14で仮決定された二次転写ローラー371に供給される電流が過剰であるのか、それとも不足しているのかを判断する。
【0092】
ここで、制御部5は、ステップS22で検出された前記特定トナー像の数が前記許容数を超えると判断すると(S23のYes側)、処理をステップS24に移行させる。また、ステップS22で検出された前記特定トナー像の数が前記許容数を超えなければ(S23のNo側)、制御部5は、処理をステップS231に移行させる。
【0093】
<ステップS24>
ステップS24において、制御部5は、二次転写ローラー371に供給される電流を減少させる。ここで、ステップS24の処理は、制御部5の電流制御部55により実行される。
【0094】
具体的に、制御部5は、ステップS22で検出された前記特定トナー像の数及びステップS15で取得された印字率に基づいて、二次転写ローラー371に供給される電流の減少量を決定する。例えば、制御部5は、ステップS22で検出された前記特定トナー像の数及びステップS15で取得された印字率に基づいて、前記第1算出値を算出する。また、制御部5は、算出された前記第1算出値及び前記第1テーブルデータに基づいて、当該第1算出値に対応する二次転写ローラー371に供給される電流の減少量を取得する。そして、制御部5は、二次転写ローラー371に供給される電流の量が、取得された電流の減少量だけ減少するように、電源372を制御する。
【0095】
<ステップS25>
ステップS25において、制御部5は、ステップS24での減少後の電流を示す前記電流情報と、ステップS11で取得された前記シート情報とを対応付けて記憶部7に格納する。ここで、ステップS25の処理は、制御部5の格納処理部57により実行される。例えば、制御部5は、前記電流情報及び前記シート情報に現在の日時を示す情報を付加して、それらの情報を記憶部7に格納する。これにより、次に同じサイズ、材質、及び厚みのシートで印刷が行われる場合に、当該シートに適した転写電流を設定することが可能となる(ステップS131)。従って、転写不良の発生を未然に防止することが可能である。
【0096】
<ステップS231>
ステップS231において、制御部5は、二次転写ローラー371に供給される電流を増加させる。ここに、ステップS24及びステップS231の処理が、本発明における電流制御ステップの一例であって、制御部5の電流制御部55により実行される。
【0097】
具体的に、制御部5は、ステップS19で取得されたトナーの量及びステップS15で取得された印字率に基づいて、二次転写ローラー371に供給される電流の増加量を決定する。例えば、制御部5は、ステップS19で取得されたトナーの量及びステップS15で取得された印字率に基づいて、前記第2算出値を算出する。また、制御部5は、算出された前記第2算出値及び前記第2テーブルデータに基づいて、当該第2算出値に対応する二次転写ローラー371に供給される電流の増加量を取得する。そして、制御部5は、二次転写ローラー371に供給される電流の量が、取得された電流の増加量だけ増加するように、電源372を制御する。
【0098】
<ステップS232>
ステップS232において、制御部5は、ステップS231での増加後の電流を示す前記電流情報と、ステップS11で取得された前記シート情報とを対応付けて記憶部7に格納する。ここで、ステップS232の処理は、制御部5の格納処理部57により実行される。例えば、制御部5は、前記電流情報及び前記シート情報に現在の日時を示す情報を付加して、それらの情報を記憶部7に格納する。これにより、ステップS25と同様に、次に同じサイズ、材質、及び厚みのシートで印刷が行われる場合に、当該シートに適した転写電流を設定することが可能となる(ステップS131)。従って、転写不良の発生を未然に防止することが可能である。
【0099】
このように、画像形成装置10では、トナー量取得部51によって取得されたトナーの量が前記閾値を超える場合に、中間転写ベルト361の表面に残存する前記特定トナー像が検出される。そして、検出された前記特定トナー像の数が前記許容数を超える場合は二次転写ローラー371に供給される電流が減少され、検出された前記特定トナー像の数が前記許容数以下である場合には二次転写ローラー371に供給される電流が増加される。即ち、画像形成装置10では、検出された前記特定トナー像の数に基づいて、転写電流が過剰であるのか、それとも不足しているのかが判断される。そのため、二次転写ローラー371に供給される電流を適切に調整することが可能である。
【0100】
[変形例]
なお、第2画像読取部8は、中間転写ベルト361の表面の一部の画像を読み取るものであってもよい。具体的に、撮像素子81は、中間転写ベルト361の表面におけるトナー像の形成領域よりも中間転写ベルト361の幅方向におけるサイズが小さくてもよい。
【0101】
また、検出処理部52は、第2画像読取部8によって読み取られた中間転写ベルト361の表面の画像に含まれる円形度が前記基準値よりも大きいトナー像を、当該トナー像のサイズに関わらず、前記特定トナー像として検出してもよい。
【0102】
また、二次転写ローラー371は、正極性の電流の供給を受けてトナー像を転写してもよい。この場合、例えば、帯電ローラー312は、感光体ドラム311の表面を負極性に帯電させる。また、前記現像剤に含まれるトナーは、前記現像剤に含まれるキャリアとの摩擦によって負極性に帯電する。また、一次転写ローラー314Aは、電源314Bからの正極性の電流の供給を受けて感光体ドラム311の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト361に転写する。二次転写ローラー371が正極性の電流の供給を受けてトナー像を転写する場合、前記特徴は、形状が円形以外の他の形状であることであってもよい。
【0103】
また、制御部5は、前記電流調整処理のステップS24で二次転写ローラー371に供給される電流を予め定められた量だけ減少させてもよい。この場合、制御部5は、ステップS20で前記閾値以下であると判断されるまでの間、前記印刷処理で画像が印刷される毎に、ステップS15、ステップS16、ステップS18〜ステップS24の処理を繰り返し実行してもよい。また、制御部5は、ステップS20で前記閾値以下であると判断された場合に、その時の二次転写ローラー371に供給される電流を示す前記電流情報と、ステップS11で取得された前記シート情報とを対応付けて記憶部7に格納してもよい。
【0104】
また、制御部5は、前記電流調整処理のステップS231で二次転写ローラー371に供給される電流を予め定められた量だけ増加させてもよい。この場合、制御部5は、ステップS20で前記閾値以下であると判断されるまでの間、前記印刷処理で画像が印刷される毎に、ステップS15、ステップS16、ステップS18からステップS23、及びステップS231の処理を繰り返し実行してもよい。また、制御部5は、ステップS20で前記閾値以下であると判断された場合に、その時の二次転写ローラー371に供給される電流を示す前記電流情報と、ステップS11で取得された前記シート情報とを対応付けて記憶部7に格納してもよい。
【0105】
また、制御部5は、印字率取得部53及び決定処理部54を含んでいなくてもよい。この場合、前記電流調整処理のステップS15及びステップS16の処理は省略されてよい。また、前記閾値は予め記憶部7又は制御部5の前記ROMに格納された値であってよい。
【0106】
また、制御部5は、シート情報取得部56及び格納処理部57を含んでいなくてもよい。この場合、前記電流調整処理のステップS11〜ステップS13、ステップS131、ステップS132、ステップS25、及びステップS232の処理は省略されてよい。
【0107】
また、制御部5は、報知処理部58を含んでいなくてもよい。この場合、前記電流調整処理のステップS21の処理は省略されてよい。
【0108】
また、中間転写装置36は、ベルト清掃部364を含んでいなくてもよい。この場合、中間転写ベルト361の表面に残存するトナーは、転写位置P1で感光体ドラム311によって回収されてよい。ここに、転写位置P1が、本発明における清掃位置の他の一例である。
【0109】
また、撮像素子81は、感光体ドラム311の回転方向D5(図2参照)における転写位置P1よりも下流側であってドラム清掃部315よりも上流側の位置に設けられていて、感光体ドラム311の表面の画像を撮像可能であってもよい。この場合、本発明における像担持体は感光体ドラム311であってもよい。また、本発明における転写部は一次転写ローラー314Aであってもよい。また、本発明における被転写体は中間転写ベルト361であってもよい。また、本発明における清掃部はドラム清掃部315であってもよい。
【0110】
また、本発明は、感光体ドラム311、321、331、341各々に形成されたトナー像が直接シートに転写される直接転写方式の画像形成装置に適用されてもよい。例えば、本発明は、シートを前後方向D2に沿って搬送する搬送ベルトを含む搬送機構と、前記搬送ベルトの上側で前記搬送ベルトによるシートの搬送方向に沿って並ぶ画像形成ユニット31〜34と、画像形成ユニット31〜34の上側に配置された光走査装置35と、を備える画像形成装置に適用可能である。この場合、本発明における像担持体は、感光体ドラム311であってよい。また、本発明における転写部は、一次転写ローラー314Aであってよい。また、本発明における被転写体は、前記搬送ベルトによって搬送されるシートであってよい。また、本発明における清掃部は、ドラム清掃部315であってよい。この場合、撮像素子81は、感光体ドラム311の回転方向D5(図2参照)における転写位置P1よりも下流側であってドラム清掃部315よりも上流側の位置に設けられて、感光体ドラム311の表面の画像を撮像可能であってよい。
【符号の説明】
【0111】
1 ADF
2 第1画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 制御部
6 操作表示部
7 記憶部
8 第2画像読取部
10 画像形成装置
31〜34 画像形成ユニット
35 光走査装置
36 中間転写装置
37 二次転写装置
38 定着装置
39 排紙トレイ
51 トナー量取得部
52 検出処理部
53 印字率取得部
54 決定処理部
55 電流制御部
56 シート情報取得部
57 格納処理部
58 報知処理部
81 撮像素子
361 中間転写ベルト
364 ベルト清掃部
371 二次転写ローラー
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】