(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019144436
(43)【公開日】20190829
(54)【発明の名称】表示装置及びテレビジョン受信機
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20190802BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20190802BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20190802BHJP
【FI】
   !G09F9/00 350A
   !G02F1/1333
   !H04N5/64 571Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】2018029124
(22)【出願日】20180221
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【住所又は居所】大阪府堺市堺区匠町1番地
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】寺島 達也
【住所又は居所】大阪府堺市堺区匠町1番地 シャープ株式会社内
【テーマコード(参考)】
2H189
5G435
【Fターム(参考)】
2H189AA53
2H189AA54
2H189AA55
2H189AA57
2H189AA58
2H189AA59
2H189AA60
2H189AA64
2H189AA70
2H189AA71
2H189AA75
2H189BA10
2H189HA09
2H189HA12
2H189LA18
2H189LA19
2H189LA20
2H189LA22
5G435AA19
5G435BB12
5G435CC09
5G435EE04
5G435EE13
5G435LL04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡易な構成で表示パネル及びシャーシを固定するための両面テープの端部が掴みづらくなることを抑制することができる表示装置等を提供する。
【解決手段】表示装置は、正面に画像を表示する矩形状の表示パネルと、該表示パネルの周縁部を支持する板状のパネルシャーシと、前記表示パネルの周縁部と該パネルシャーシとの間に介在し、該表示パネルとパネルシャーシとを接着して固定する両面テープ7とを備え、前記パネルシャーシの端部には、該両面テープの端部が固定される折曲部61が形成してある。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面に画像を表示する矩形状の表示パネルと、
該表示パネルの周縁部を支持する板状のパネルシャーシと、
前記表示パネルの周縁部と該パネルシャーシとの間に介在し、該表示パネルとパネルシャーシとを接着して固定する両面テープとを備え、
前記パネルシャーシの端部には、該両面テープの端部が固定される折曲部が形成してある
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記両面テープは、易解体性両面テープである
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記折曲部は、前記表示パネルに対して逆方向に折り曲げられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記パネルシャーシは、前記表示パネルの夫々の辺に沿って設けられ、一端部に前記折曲部が形成された板状の辺部材を含み、
前記辺部材の一端部側には、交差するように設けられた他の辺部材の他端部側の周縁に対応した切欠部が形成してある
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の表示装置と、
テレビジョン放送を受信する受信部と
を備え、
前記受信部で受信したテレビジョン放送に基づいて前記表示パネルに画像を表示するようにしてあることを特徴とするテレビジョン受信機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及びテレビジョン受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
薄型の表示装置として、液晶表示装置が知られている。表示装置は、正面に画像を表示する表示パネルを備える。表示パネルは、背面に設けられたシャーシに両面テープを介在させて固着してある(例えば、特許文献1参照)。この両面テープは、その剪断粘着力が60N/cm2 以下となる基材が使用されている。剪断粘着力が60N/cm2 以下となる基材を使用することによって、表示装置の分解作業を容易化できるとしている。
【0003】
特許文献1の表示装置は、この両面テープの端部を、シャーシの端部よりも外側にはみ出させて配設することにより、両面テープ端の引張を容易に行うことができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−268577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の両面テープは、その両端がシャーシの端部からはみ出して配設されているため、両面テープの両端は、粘着性を有した状態で露出して揺れ動く。この露出した両面テープの両端が、ねじれてしまう等により、この両端の形状がくずれ、両面テープの両端が掴みづらくなる虞がある。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてされたものであり、簡易な構成で表示パネル及びシャーシを固定するための両面テープの端部が掴みづらくなることを抑制することができる表示装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る表示装置は、正面に画像を表示する矩形状の表示パネルと、該表示パネルの周縁部を支持する板状のパネルシャーシと、前記表示パネルの周縁部と該パネルシャーシとの間に介在し、該表示パネルとパネルシャーシとを接着して固定する両面テープとを備え、前記パネルシャーシの端部には、該両面テープの端部が固定される折曲部が形成してあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡易な構成で表示パネル及びシャーシを固定するための両面テープの端部が掴みづらくなることを抑制することができる表示装置等を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態に係る表示装置を略示する斜視図である。
【図2】表示装置の内部構造の要部を略示する側断面図である。
【図3】パネルシャーシの辺部材及び易解体性両面テープを略示する一構成例を略示する斜視図である。
【図4】4つの辺部材を枠状に組み合わせた状態を略示する背面図である。
【図5】図4における左上角部を略示する斜視図である。
【図6】図4における右上角部を略示する斜視図である。
【図7】図4における左下角部を略示する斜視図である。
【図8】図4における右下角部を略示する斜視図である。
【図9】易解体性両面テープを剥がしている状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態)
図1は、実施形態に係る表示装置を略示する斜視図である。図2は、表示装置の内部構造の要部を略示する側断面図である。図示の表示装置1は、画像表示用の表示パネルとして液晶パネル3と該液晶パネル3に光を照射するバックライト4を備えた液晶表示装置である。
【0011】
表示装置1は、受信部11及び信号処理部12を備えるテレビジョン受信機として構成されている。受信部11は、図示しないアンテナに接続され、該アンテナを介してテレビジョン放送を受信する。信号処理部12は、受信部11が受信したテレビジョン放送に係るデータを復調し、復調したデータから画像データを分離し、分離した画像データを出力する。液晶パネル3は、信号処理部12が出力した画像データに基づく画像を表示する。
【0012】
表示装置1は、脚10を備えている。表示装置1は、脚10で支えられて平坦な台上に載置され、液晶パネル3の表示面を縦姿勢に保って使用される。以下の説明においては、液晶パネル3の表示部側を前、他側を後とする。また、以下の説明において使用する上、下は、前述した使用状態での上、下に対応し、同じく左、右は、使用状態において前側から見て左、右に対応する。
【0013】
液晶パネル3は、ガラス基板間に液晶を封入した構成であり、矩形板状をなし、正面に画像を表示する表示部を備えている。液晶パネル3の正面側の縁部は、断面L字状の枠型のベゼル2によって覆われている。ベゼル2は、樹脂製又はアルミニウム等の金属製である。ベゼル2の側面の外側には、断面T字状の側面フレーム9が設けられており、表示装置1の側面側の外装体を構成している。側面フレーム9は、樹脂製又はアルミニウム等の金属製である。液晶パネル3の背面側は、バックライト4の外筐を構成するバックライトシャーシ41により覆われている。バックライトシャーシ41の背面側は、樹脂製のバックキャビネット8により覆われている。バックキャビネット8は、側面フレーム9の後側に組付けられ、表示装置1の外装体を構成している。
【0014】
図2に示すごとく、液晶パネル3の前側には、ベゼル2が設けられ、後側には、易解体性両面テープ7、パネルシャーシ6、光学シート群5、導光板42、反射シート43、バックライトシャーシ41がこの順番で設けられている。
【0015】
易解体性両面テープ7は、液晶パネル3の周縁に沿って上下左右の夫々の縁に配されている。上下左右の縁に配された易解体性両面テープ7夫々は、断面矩形の長寸短冊状をなす。詳細は後述するが、易解体性両面テープ7によって、液晶パネル3とパネルシャーシ6とが接着されて固定してある。
【0016】
易解体性両面テープ7は、接着力が相違する2層以上の粘着層の重畳体からなる粘着部材を有している。強粘着層の接着力は、例えば600g/20mm以上である。弱粘着層の接着力は、例えば500g/20mm以下である。これら強粘着層及び弱粘着層が重畳密着されることにより、被着体となる液晶パネル3及びパネルシャーシ6の強固な接着と、その接着状態を維持する。そして、当該弱粘着層を剥離面として、易解体性両面テープ7をテープ面の垂線に対し略垂直に引っ張ることにより容易に剥離することができる。または、易解体性両面テープ7は、基材にポリマー発泡層又はポリマーフィルム層を含み、粘着層の剪断粘着力が例えば、60N/cm2 以下となるものであってもよい。
【0017】
光学シート群5は、例えば2枚のマイクロレンズシートと1枚の輝度向上シートとで構成され、導光板42と略同じ大きさの矩形をなす。
【0018】
バックライト4は、バックライトシャーシ41及び導光板42を備え、バックライトシャーシ41の前面に発光素子(図示せず)が設けられた直下型バックライトである。バックライトシャーシ41は、一面(前面)が開口された箱形状をなし、バックライトシャーシ41の内面に反射シート43が設けられている。バックライトシャーシ41は、パネルシャーシ6に固定されている保持部材44によって、その端部を保持されている。
【0019】
導光板42は、ガラス製、又はアクリル樹脂等の透光性を有する樹脂製の平板であり、矩形をなす。導光板42は、その後面を、発光素子が設けられたバックライトシャーシ41の内面(前面)に向けて配置されている。発光素子からの出射光は、導光板42及び光学シート群5を介して液晶パネル3の背面に照射される。
【0020】
図3は、パネルシャーシの辺部材及び易解体性両面テープを略示する一構成例を略示する斜視図である。図4は、4つの辺部材を枠状に組み合わせた状態を略示する背面図である。図5は、図4における左上角部を略示する斜視図である。図6は、図4における右上角部を略示する斜視図である。図7は、図4における左下角部を略示する斜視図である。図8は、図4における右下角部を略示する斜視図である。
【0021】
パネルシャーシ6は、矩形枠状をなし、その上下及び左右の辺を構成する樹脂製又はアルミニウム製の4つの辺部材63を含む。図3に示すごとく、パネルシャーシ6の辺部材63は、断面L字の板状をなし、液晶パネル3に一面を対向する幅広板部と、幅広板部から液晶パネル3とは逆方向、すなわち後側に向かって突出した幅狭板部とを有する。幅広板部の側面が、断面L字の長辺に対応し、幅狭板部の側面が断面L字の短辺に対応する。
【0022】
幅広板部の長手方向の一端部には、液晶パネル3とは逆方向、すなわち後側に向かって折り曲げられた折曲部61が形成されている。折曲部61が形成されている一端側の幅広板部には、切欠部62が形成されている。従って、幅広板部において、切欠部62が形成されている部位の短手方向の長さは、切欠部62が形成されていない部位の短手方向の長さよりも、小さくなっている。
【0023】
幅広板部の液晶パネル3に対向する一面には、易解体性両面テープ7が長手方向の略全長に亘って貼付されている。易解体性両面テープ7の端部は、折曲部61に沿うように折り曲げられて、その一面を折曲部61に貼付して固定されている。
【0024】
パネルシャーシ6の辺部材63夫々は、液晶パネル3の周縁に沿って、上下左右の夫々の縁に配されている。互いに交差するように設けられた2つの辺部材63は、一方の辺部材63に設けられた切欠部62に、他方の辺部材63の折曲部61が形成されていない他端部を向けて、配置されている。辺部材63の切欠部62は、交差するように設けられた他の辺部材63の折曲部61が形成されていない他端部の周縁に沿うように形成されている。
【0025】
図9は、易解体性両面テープ7を剥がしている状態を示す説明図である。表示装置1を解体する際、液晶パネル3とパネルシャーシ6とは材質が異なるため、廃材のリサイクルの観点より、これらを分離する必要がある。
【0026】
液晶パネル3とパネルシャーシ6の辺部材63夫々とは、易解体性両面テープ7によって接着されて固定されており、易解体性両面テープ7の端部は、図9に示すごとく辺部材63の折曲部61に貼付されて固定してある。
【0027】
表示装置1を解体する作業者は、折曲部61に貼付されている易解体性両面テープ7の端部を摘み、パネルシャーシ6の短手方向と平行に引っ張ることにより、易解体性両面テープ7を剥がすことができる。
【0028】
易解体性両面テープ7の端部は、折曲部61によって固定されているので、易解体性両面テープ7の端部が揺れ動くことを防止し、易解体性両面テープ7の端部が、ねじれた状態となること、周辺に位置する他の部品に接着すること、又は液晶パネル3の表示領域(アクティブエリア)に入り込むことを防止することができる。
【0029】
折曲部61は、液晶パネル3とは逆方向に折り曲げられているので、表示装置1の解体時において液晶パネル3の背面側から、折曲部61に固定された易解体性両面テープ7の端部を掴み引っ張ることにより、易解体性両面テープ7を容易に剥がすことができる。
【0030】
易解体性両面テープ7は、テープの一面と垂直方向となる粘着力よりも、水平方向となる剪断粘着力が弱くなるように構成してある。従って、易解体性両面テープ7の端部を掴み、テープの一面と略水平方向、すなわちテープの一面の垂線に対し略垂直方向に引っ張ることにより、容易に易解体性両面テープ7を剥がし、液晶パネル3とパネルシャーシ6とを分離することができる。
【0031】
折曲部61が形成されている一端側には、交差するように設けられた他のパネルシャーシ6の端部の周縁に沿うように切欠部62が形成されているので、表示装置1の解体時において、この切欠部62に易解体性両面テープ7を沿わして容易に剥がすことができる。
【0032】
本開示の実施形態に係る表示装置1は、正面に画像を表示する矩形状の表示パネル3と、該表示パネル3の周縁部を支持する板状のパネルシャーシ6と、前記表示パネル3の周縁部と該パネルシャーシ6との間に介在し、該表示パネル3とパネルシャーシ6とを接着して固定する両面テープ7とを備え、前記パネルシャーシ6の端部には、該両面テープ7の端部が固定される折曲部61が形成してある。
【0033】
本実施形態においては、両面テープ7の端部は、折曲部61によって固定されているので、両面テープ7の端部がねじれる等によって、両面テープ7の端部が掴みづらくなることを抑制することができる。
【0034】
本開示の実施形態に係る表示装置1は、前記両面テープ7は、易解体性両面テープ7である。
【0035】
本実施形態においては、両面テープ7は易解体性両面テープ7であるため、表示パネル3とパネルシャーシ6とを確実に接着して固定しつつ、易解体性両面テープ7をテープ面の垂線に対し略垂直に引っ張ることにより、この易解体性両面テープ7を容易に剥がすことができ、表示装置1の解体作業を効率的に行うことができる。
【0036】
本開示の実施形態に係る表示装置1は、前記折曲部61は、前記表示パネル3に対して逆方向に折り曲げられている。
【0037】
本実施形態においては、折曲部61は、表示パネル3とは逆方向に折り曲げられているので、表示装置1の解体時において表示パネル3の背面側から、折曲部61に固定された両面テープ7の端部を掴み引っ張ることにより、両面テープ7を容易に剥がすことができる。
【0038】
本開示の実施形態に係る表示装置1は、前記パネルシャーシ6は、前記表示パネル3の夫々の辺に沿って設けられ、一端部に前記折曲部61が形成された板状の辺部材63を含み、前記辺部材63の一端部側には、交差するように設けられた他の辺部材63の他端部側の周縁に対応した切欠部62が形成してある。
【0039】
本実施形態においては、切欠部62が形成してあるので、表示装置1の解体時において、両面テープ7をこの切欠部62に沿わして容易に剥がすことができる。
【0040】
本開示の実施形態に係るテレビジョン受信機は、本開示の表示装置1と、テレビジョン放送を受信する受信部11とを備え、前記受信部11で受信したテレビジョン放送に基づいて前記表示パネル3に画像を表示するようにしてある。
【0041】
本実施形態においては、易解体性両面テープ7の端部が揺れ動くことを防止し易解体性両面テープ7を容易に剥がして、表示パネル3とパネルシャーシ6とを分離することができるテレビジョン受信機を提供することができる。
【0042】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0043】
1 表示装置(液晶表示装置)
2 ベゼル
3 液晶パネル(表示パネル)
4 バックライト
41 バックライトシャーシ
42 導光板
43 反射シート
44 保持部材
5 光学シート群
6 パネルシャーシ
61 折曲部
62 切欠部
63 辺部材
7 易解体性両面テープ
8 バックキャビネット
9 側面フレーム
10 脚
11 受信部
12 信号処理部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】