(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019144835
(43)【公開日】20190829
(54)【発明の名称】音声出力装置、プログラム、および、プログラムの記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/16 20060101AFI20190802BHJP
   G06F 16/00 20190101ALI20190802BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20190802BHJP
【FI】
   !G06F3/16 610
   !G06F3/16ZIT
   !G06F17/30 340A
   !G06F3/01 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】2018028228
(22)【出願日】20180220
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【住所又は居所】大阪府堺市堺区匠町1番地
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】田中 哲也
【住所又は居所】大阪府堺市堺区匠町1番地 シャープ株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】内部 真
【住所又は居所】大阪府堺市堺区匠町1番地 シャープ株式会社内
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA57
5E555AA71
5E555BA02
5E555BA16
5E555BB02
5E555BB16
5E555BC01
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5E555CC01
5E555DA23
5E555DD06
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5E555EA03
5E555EA04
5E555EA14
5E555EA27
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】音声出力装置において、他の機器情報を適切に出力する。
【解決手段】音声出力装置(2)は、所定の機器からの機器情報を取得する制御部(22)と、音声を出力するスピーカ(24)とを備え、スピーカは、機器情報に含まれる緊急度に応じたタイミングにより機器情報を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声出力装置であって、
所定の機器からの機器情報を取得する機器情報取得部と、
音声を出力する音声出力部と
を備え、
上記音声出力部は、
上記機器情報に含まれる緊急度に応じたタイミングにより上記機器情報を出力する
ことを特徴とする音声出力装置。
【請求項2】
上記音声出力部は、
出力中の音声よりも高い緊急度を有する上記機器情報を出力可能になった場合、
上記音声の出力を中断し、上記機器情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の音声出力装置。
【請求項3】
上記音声出力部は、
上記機器情報取得部が上記機器情報を取得した時刻と、上記音声出力部が上記機器情報を出力する時刻との間に所定時間以上の差が存在する場合に、
双方の時刻差に関する情報を含む上記機器情報を出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音声出力装置。
【請求項4】
上記音声出力部は、第1の音声を出力中である場合に、
上記第1の音声の音量を小さくして上記第1の音声とは異なる第2の音声を重畳して出力し、または、上記第1の音声を中断して上記第2の音声を出力する
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の音声出力装置。
【請求項5】
ユーザの存在の有無と、上記音声出力部が出力する音声とに応じた情報を、当該情報を出力可能な周辺機器に送信する
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の音声出力装置。
【請求項6】
複数の音声または情報を出力する場合に、事前に当該音声または情報に行われた重み付けに従って、音声または情報の出力順序または出力個数を決定する
ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の音声出力装置。
【請求項7】
音声または情報を出力する場合に、出力する時間帯またはユーザの行動履歴を参照して、音声または情報の出力時間長を決定する
ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の音声出力装置。
【請求項8】
上記音声出力部が出力する音声に関する関連情報を記憶する記憶部と、
ユーザの反応を示すユーザ反応情報を取得する取得部と、
上記取得部が取得したユーザの反応に応じて反応タイミングを特定し、特定した反応タイミングに応じて、上記記憶部に記憶された関連情報から、出力すべき関連情報を抽出する抽出部と、
をさらに備え、
上記音声出力部は、上記抽出部が抽出した関連情報を音声により出力する
ことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の音声出力装置。
【請求項9】
音声または情報の情報源は複数存在し、
上記情報源に応じた出力態様にて音声または情報を出力する
ことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の音声出力装置。
【請求項10】
請求項1に記載の音声出力装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、上記機器情報取得部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声出力装置、プログラム、および、プログラムの記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、音声出力装置(スマートスピーカ)と、IoT機器とが通信可能に接続され、音声出力装置が、周囲のIoT機器の報知情報を音声により通知するシステムがある。
【0003】
特許文献1には、スマートフォン等の報知機器が、周辺機器から報知情報の通知を受けると、その動作状態に関わらず報知動作を行うシステムがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許6016371号公報(2013年8月19日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のシステムにおいて、報知機器として音声出力装置を用いた場合、音声出力装置の動作状態に関わらず、報知動作を実行させるため、音声出力装置による音楽再生等の動作を妨げるおそれがある。一方、IoT機器の報知情報が緊要である場合には、優先的に報知動作を行う必要がある。
【0006】
本発明の一態様は、音声出力装置において、他の機器情報を適切に出力することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る音声出力装置は、所定の機器からの機器情報を取得する機器情報取得部と、音声を出力する音声出力部とを備え、上記音声出力部が、上記機器情報に含まれる緊急度に応じたタイミングにより上記機器情報を出力する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、音声出力装置において、他の機器情報を適切に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態1に係る情報通知システムの構成および音声出力装置のハードウェア構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る音声出力装置の処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態1の実施例1に係る制御部の機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態1の実施例1に係る機器情報の緊急度と、音声出力装置のタイミングとの組合せにおいて、機器情報出力の有無を示す表である。
【図5】本発明の実施形態1の実施例1に係る音声出力装置の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る情報通知システム1の構成および音声出力装置2のハードウェア構成を示す図である。
【0011】
(情報通知システム1の構成)
図1に示すように、情報通知システム1は、音声出力装置2、サーバ3、および、IoT(Internet of Things)家電4を備えている。音声出力装置2は、人と会話したり、音楽を流したりする(音声を出力する)装置であり、例えば、スマートスピーカ、AI(Artificial Intelligence)スピーカ等である。音声出力装置2が出力する「音声」には、音楽、環境音、通知音等が含まれる。
【0012】
音声出力装置2は、インターネットを介してサーバ3、および、IoT家電4と通信可能である。サーバ3は、インターネットを介して音声出力装置2と通信可能である。IoT家電4は、インターネットに接続された家電機器であり、インターネットを介して音声出力装置2と通信可能である。
【0013】
なお、情報通知システム1は、表示装置(図示せず)をさらに備えていてもよい。表示装置は、放送されるコンテンツを受信して視聴可能に出力する装置であり、例えば、テレビジョン受像機である。表示装置は、LAN等を介して音声出力装置2と通信可能であり、インターネットを介してサーバ3と通信可能である。表示装置と、音声出力装置2との間の通信は、インターネット経由であってもよいし、LAN経由であってもよいし、屋内のネットワーク経由であってよい。
【0014】
図1に示すように、音声出力装置2は、サーバ通信部21、制御部22、記憶部23、スピーカ24、マイク25、音声処理部26、および、IoT家電通信部27を備えている。
【0015】
サーバ通信部21は、サーバ3との通信を行う。制御部22は、音声出力装置2全体を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)等である。制御部22は、サーバ通信部21、および、IoT家電通信部27を介して、ならびに、記憶部23から、各種情報を取得する。記憶部23は、各部からのデータを記憶し、また、各部にデータを読み出すものであり、RAM(Random Access Memory)、不揮発メモリ(HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive))等である。
【0016】
スピーカ24は、音声を出力する。マイク25は、音声を取得する。音声処理部26は、音声信号を処理する。IoT家電通信部27は、IoT家電4との通信を行う。
【0017】
(音声出力装置2の処理)
図2は、本実施形態に係る音声出力装置2の処理を示すフローチャートである。音声出力装置2の電源スイッチがオンに投入されると、音声出力装置2の処理が開始される。
【0018】
音声出力装置2が処理を行う契機となるイベントには、第1のイベント、第2のイベント、および、第3のイベントがある。
【0019】
第1のイベントは、最初に音声出力装置2の電源スイッチがオフからオンに投入されることである。
【0020】
第2のイベントは、音声出力装置2の電源スイッチがオンの状態におけるイベントである。以下に、第2のイベントの具体例を示す。
【0021】
・マイク25を通じて入力された音声の検知
・制御部22の時計機能を用いた所定時刻の到来
・以前の発話またはコンテンツ再生に関連した情報の検知
第3のイベントは、音声出力装置2が省電力モードの状態におけるイベントである。以下に、第3のイベントの具体例を示す。
【0022】
・マイク25を通じたキーワードの取得
・制御部22の時計機能を用いた所定時刻の到来
なお、キーワードには、ユーザによる呼びかけ(例えば、「もしもし、スピーカ」)等がある。
【0023】
(ステップS201)
音声出力装置2の制御部22は、イベントに応じた発話、及び、コンテンツの再生の少なくとも何れかを行う。制御部22は、音声処理部26、および、スピーカ24を通じて、上記イベントに応じた発話、及び、上記コンテンツの再生の少なくとも何れかに応じた音声を音声出力するか、または、表示装置に情報を出力する。なお、処理開始時のイベントは第1のイベントであり、ステップS202の判定結果に応じて実行される場合のイベントは第2のイベントであり、ステップS207の処理に続いて実行される場合のイベントは第3のイベントである。また、出力のタイミング、出力情報、出力先装置の具体例に関しては、後記する。
【0024】
(ステップS202)
制御部22は、第2のイベントが発生したか否かを判定する。第2のイベントが発生した場合(ステップS202のYES)、制御部22は、ステップS201の処理を実行する。第2のイベントが発生していない場合(ステップS202のNO)、制御部22は、ステップS203の判定を実行する。
【0025】
(ステップS203)
制御部22は、ステップS201の処理を実行してから所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していない場合(ステップS203のNO)、ステップS202の判定を再度実行する。所定時間が経過している場合(ステップS203のYES)、ステップS204の処理を実行する。
【0026】
(ステップS204)
制御部22は、必要に応じて、スピーカ24を通じて発話を行う。音声出力装置2が省電力モードに移行する前に、制御部22は、例えば、「今からスタンバイモードになります。」との発話を行ってもよい。
【0027】
(ステップS205)
音声出力装置2は、省電力モードに移行する。
【0028】
(ステップS206)
制御部22は、第3のイベント待ちになる。すなわち、制御部22は、第3のイベントが発生した場合にステップS207の処理を実行する。
【0029】
(ステップS207)
制御部22は、音声出力装置2を、省電力モードから電源オン状態に移行させる。そして、ステップS201の処理を実行する。
【0030】
(出力タイミングの例)
制御部22による出力タイミングの例を、以下に示す。音声出力装置2は、以下に示すタイミングで情報を出力する。
【0031】
<出力タイミングの例:音声出力装置2が契機になるタイミング>
・制御部22がユーザによりコンテンツ(楽曲等)が指定されたことを検知した場合。
【0032】
・制御部22がコンテンツの再生が終了したことを検知した場合。
【0033】
・制御部22がユーザとの会話が終了したことを検知した場合。
【0034】
・制御部22がサーバ通信部21または記憶部23から再生中の、または再生したコンテンツに関するメタ情報を取得した場合。
【0035】
・スピーカ24が発話中またはコンテンツ再生中である場合。
【0036】
・制御部22がキーワード待ち状態に遷移した場合。
【0037】
・制御部22がキーワードを取得した場合。制御部22が、例えば、コンテンツ再生の間、または、コンテンツが終了してから所定時間以内に「いいね」、「ええわ〜」、「ないす」等の声を認識して、「いいね」の意味と認識した場合。
【0038】
・コンテンツ再生の間、音声出力装置2が置かれたテーブルをユーザがトンと叩いて振動センサが反応することによって、制御部22が「いいね」の意味と認識した場合
・制御部22がサーバ通信部21または記憶部23からコンテンツ関連情報(例えば、放送中のテレビまたはラジオの前メタ情報、後メタ情報)を取得した場合。
【0039】
・制御部22がコンテンツの再生と、次のコンテンツの再生との間であることを検知した場合。
【0040】
・制御部22が通知情報の緊急度に応じた出力タイミングであることを検知した場合。当該出力タイミングの例を(1)〜(5)に示す。
【0041】
(1)制御部22が、音声出力装置2の電源がオフからオンになったことを検知した場合。
【0042】
(2)制御部22が、スピーカ24が動作中であることを検知した場合。
【0043】
(3)制御部22が、スピーカ24の動作が終了したことを検知した場合。
【0044】
(4)制御部22が、音声出力装置2がスタンバイ中であることを検知した場合。
【0045】
(5)制御部22が、音声出力装置2がスタンバイ移行時(オン=>スタンバイ)であることを検知した場合。
【0046】
・制御部22が、スピーカ24がコンテンツ再生の前であることを検知した場合。
【0047】
・制御部22がIoT家電4からIoT家電通信部27を介して機器情報を取得した場合。
【0048】
・制御部22がサーバ通信部21または記憶部23からコンテンツの再生中にコンテンツに関するメタ情報を取得した場合。
【0049】
なお、前メタ情報は、放送局が事前に作成した、番組に関するメタ情報であり、例えば、当該番組の概要、テーマ、出演者等を含む情報である。また、後メタ情報は、番組の放送中又は放送後に生成されたメタ情報であり、例えば、当該番組にて紹介された商品等のメタ情報を、業者が手入力で生成したものである。
<出力タイミングの例:周辺機器が契機になるタイミング>
・制御部22が、周辺機器において所定のイベントが発生したことを検知した場合。
【0050】
・制御部22が、周辺機器がメタ情報を取得したことを検知した場合。
【0051】
(出力情報の例)
制御部22による出力情報の例を、以下に示す。
【0052】
出力情報には、インターネット上の一般情報、個人の生活習慣情報、他の機器情報(外部機器の情報)、音声出力装置2の使用情報、メタ情報(付加情報、すなわち、前メタ情報、後メタ情報)等がある。
【0053】
一般情報は、例えば、ニュース、交通情報、株価、日々の検索結果、料理レシピ、気象情報(温度、湿度、気圧、花粉、PM2.5、黄砂等)等である。
【0054】
生活習慣情報は、例えば、毎日の生活(起床、食事、散歩、仕事、買物、就寝)、スケジュール(旅行、出張、ゴミの日、イベント、来客)等である。
【0055】
機器情報は、例えば、テレビ、冷蔵庫、洗濯機等の家電の利用状況(使用タイミング、使用サイクル、動作終了)である。
【0056】
IoT家電4からの情報には、例えば、情報発信源のIoT家電4を示す情報(「冷蔵庫からのお知らせです」等)が含まれる。
【0057】
音声出力装置2の使用情報は、例えば、音楽の嗜好(いつどんな曲をどのくらい聴いたか)、情報の嗜好(いつどんな情報を欲したか)、機器操作情報(他の機器をいつどのように使ったか)等である。
【0058】
メタ情報は、例えば、音楽(歌手名、アルバム名、ジャンル、年代、売れ行き、タイアップ情報)、テレビ、ラジオ等の放送に関するリアルタイムの情報および今後の情報である。
【0059】
スピーカ24が発話する内容には、時間、天気、他の家電機器の状態に応じた、音楽・情報のレコメンド、指定されたコンテンツに合わせた一言メッセージ、再生したコンテンツに関する情報からの新たなレコメンドメッセージ、次のユーザ行動へのレコメンド、コンテンツの関連情報、前に再生したコンテンツに関連するコンテンツ(音楽・情報のレコメンド)、「いいね」をしたコンテンツの情報、周囲の機器からの情報等がある。
【0060】
出力情報には、楽曲の入ったアルバムの情報、音声出力装置2主導の発話、キーワードに応じた発話等がある。重要な情報がある場合には、音声出力装置2は、まず重要な情報を発話してから、キーワードに応答してもよい(例えば、以前の曲の話をしてから、キーワードに応答してもよい)。さらに、タイミングに応じた話題、行動履歴に応じた話題、その他条件に応じた話題、メタ情報の発信源に応じた情報等がある。
【0061】
出力情報には、テレビ放送、ラジオ放送の前メタ情報、後メタ情報、発話タイミングに関連した発話、再生するコンテンツに付随するメタ情報、メタ情報から類推される情報等がある。
【0062】
出力情報には、再生対象のコンテンツや放送番組に関連する情報、音声出力装置2が今回再生した曲の情報、音声出力装置2が前回再生した曲の情報、コンテツに関するメタ情報等がある。
【0063】
出力情報には、音声出力装置2が生成した情報がある。
【0064】
(出力形態の例)
情報の出力形態には、音声出力装置2の発話、他の機器(テレビジョン受像機等の表示装置、スマートフォン等の端末)の表示等がある。
【0065】
〔実施例1〕
以下、本実施形態の実施例1について説明する。
【0066】
本実施例における音声出力装置2は、基本的に図2に示したフローチャートと同様の動作を行うが、より具体的に説明すべき点について以下に記載する。
【0067】
本実施例に係る音声出力装置2は、IoT家電(所定の機器)4からの機器情報を取得する機器情報取得部221と、音声を出力するスピーカ(音声出力部)24とを備えている。所定の機器とは、音声出力装置2と通信可能な機器であって、音声出力装置2に自らの機器情報を出力する機器である。
【0068】
図3は、本実施例に係る制御部22の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部22は、機器情報取得部221を備えている。
【0069】
スピーカ24は、機器情報取得部221が取得した機器情報に含まれる緊急度に応じたタイミングにおいて(図2のステップS202のYES)、制御部22が指示することにより、図2のステップS201において説明したように音声の出力を行う。ここで、本実施例では、図2のステップS202における「第2のイベント」は、機器情報取得部221がIoT家電4から機器情報を取得したことである。また、図2のステップS201における「音声」は、IoT家電4から取得した機器情報を含む音声である。
【0070】
音声出力装置2において、スピーカ24は、出力中の音声よりも高い緊急度を有する機器情報を出力可能になった場合(図2のステップS202のYES)、音声の出力を中断し、機器情報を出力してもよい(図2のステップS201)。ここで、本実施例では、図2のステップS202における「第2のイベント」は、スピーカ24が、出力中の音声よりも高い緊急度を有する機器情報を出力可能になったことである。
【0071】
また、音声出力装置2において、スピーカ24は、機器情報取得部221が機器情報を取得した時刻と、スピーカ24が機器情報を出力する時刻との間に所定時間以上の差が存在する場合に(図2のステップS202のYES)、双方の時刻差に関する情報を含む機器情報を出力してもよい(図2のステップS201)。ここで、本実施例では、図2のステップS202における「第2のイベント」は、機器情報取得部221が機器情報を取得した時刻から所定時間以上経過して、スピーカ24が機器情報を出力可能になったことである。
【0072】
図4は、本実施例に係る機器情報の緊急度と、音声出力装置2のタイミングとの組合せにおいて、機器情報出力の有無を示す表である。
【0073】
図4のタイミングの欄において、「オフ」は、主電源スイッチがオフの場合、ACプラグがコンセントから抜けている場合である。「オフ=>オン」は、スタンバイ状態からオンした場合(キーワードの入力、人検知等による)、主電源スイッチをオンした場合である。「動作中」は、発話中、コンテンツ再生中等のタイミングである。「タスク終了時」は、1回の発話が終了したタイミングである。「スタンバイ中」は、キーワード入力待ち、および、人検知待ちのタイミングである。「スタンバイ中」には、キーワード認識、および、人検知に必要な部分だけに通電して、他の部分(通信部等)は省電力モードにすることが可能である。「オン=>スタンバイ」は、発話が終了してから所定時間無音が続いた結果、スタンバイモードに移行するタイミングである。
【0074】
図4の緊急度の欄において、「高」は、緊急度が高いもの、タイミングを逃したくないものである。緊急度が「高」の機器情報には、例えば、視聴予約の時刻到来、ドアホンから来訪者があった旨の通知、火災報知機の作動、侵入ドアセンサの作動等がある。緊急度が「中」の機器情報には、洗濯が終わった旨の通知、ご飯が炊けた旨の通知等がある。緊急度が「低」の機器情報には、「今日は○○の日です。」、「エアコンのフィルタの交換時期です。」等がある。
【0075】
例えば、動作中において、音声出力装置2は、緊急度の高い機器情報だけを発話する。タスク終了時において、音声出力装置2は、緊急度の高い機器情報は動作中に発話済みであるので、発話しない。また、音声出力装置2は、タスク終了時には次の入力を待つ(すなわち、黙って聞く)必要があるし、このタイミングで発話するのが煩わしいので、緊急度の低い機器情報を発話しない。オンからスタンバイに移行する場合も、音声出力装置2は、緊急度の高い情報を発話済みなので、発話しない。
【0076】
音声出力装置2は、人の存在を検知することにより、さらに有用なタイミングで機器情報を出力することができる。人を検知した場合の、次の行動へのレコメンドには、「洗濯がそろそろ終わります」、「陽が傾いてきました。照明をつけますか?」等がある。
【0077】
図5は、本実施例に係る音声出力装置2の処理を示すフローチャートである。
【0078】
(ステップS501)
音声出力装置2において、機器情報取得部221は、IoT家電通信部27がIoT家電4から機器情報を受信したか否かを判定する。IoT家電通信部27が機器情報を受信した場合(ステップS501のYES)、制御部22は、ステップS502の判定を実行する。IoT家電通信部27が機器情報を受信していない場合(ステップS501のNO)、機器情報取得部221は、ステップS501の判定を再度実行する。
【0079】
(ステップS502)
機器情報取得部221は、IoT家電通信部27からIoT家電4の機器情報を取得する。制御部22は、機器情報に含まれる緊急度を抽出する。そして、制御部22は、図4の表を参照して、音声出力装置2の状態が、抽出した緊急度に応じた出力タイミングであるか否かを判定する。音声出力装置2の状態が出力タイミングである場合(ステップS502のYES)、制御部22は、ステップS503の処理を実行する。音声出力装置2の状態が出力タイミングでない場合(ステップS502のNO)、制御部22は、ステップS502の判定を再度実行する。
【0080】
(ステップS503)
制御部22は、音声処理部26およびスピーカ24に対して、IoT家電4の機器情報を発話させる。
【0081】
〔実施例2〕
以下、本実施形態の実施例2について説明する。本実施例は、実施例1に適用される実施例である。
【0082】
音声出力装置2は、第1の音声を出力中である場合に、第1の音声の音量を小さくして第1の音声とは異なる第2の音声を重畳して出力してもよいし、第1の音声を中断して第2の音声を出力してもよい。例えば、第2の音声が重要な情報の場合、第1の音声であるコンテンツの再生中のとき、コンテンツ再生の音量を下げて重要な情報を重畳して発話してもよいし、コンテンツの再生を中断して重要な情報を発話してもよい。
【0083】
音声出力装置2は、ユーザの存在の有無と、スピーカ24が出力する音声とに応じた情報を、当該情報を出力可能な周辺機器に送信してもよい。例えば、音声出力装置2は、音声出力装置2が音声出力中に人を検知した場合に、当該音声出力を妨げないようにしながら、ユーザに有用な情報(出力中の音声に関する前メタ情報等)を周辺機器に出力させてもよい。また、音声出力装置2は、人を検知できない場合に、音声出力装置2が出力した音声に関する後メタ情報を取得したときに、人が近くにいる可能性のある周辺機器に当該後メタ情報を出力させてもよい。
【0084】
音声出力装置2は、複数の音声または情報を出力する場合に、事前に当該音声または情報に行われた重み付けに従って、音声または情報の出力順序または出力個数を決定してもよい。例えば、上記の重み付けに応じて、出力の順序を変えてもよいし、最も重要な1個の音声または情報を出力してもよい。
【0085】
音声出力装置2は、音声または情報を出力する場合に、出力する時間帯またはユーザの行動履歴を参照して、音声または情報の出力時間長を決定してもよい。例えば、平日の朝は、ユーザが忙しいので、発話を短めに行ってもよい。一方、ユーザに予定のない土曜日、日曜日は、ユーザに時間的余裕があるので、発話を長めに行ってもよい。
【0086】
音声出力装置2は、スピーカ24が出力する音声に関する関連情報を記憶する記憶部と、ユーザの反応を示すユーザ反応情報を取得する取得部と、取得部が取得したユーザの反応に応じて反応タイミングを特定し、特定した反応タイミングに応じて、上記記憶部に記憶された関連情報から、出力すべき関連情報を抽出する抽出部と、をさらに備えていてもよい。この場合、スピーカ24は、抽出部が抽出した関連情報を音声により出力する。
【0087】
例えば、音声出力装置2において、制御部22が楽曲の再生の間、または、楽曲の再生が終了してから所定時間以内に「いいね」、「ええわ〜」、「ないす」等の声を認識して、「いいね」の意味と認識した場合に、スピーカ24が当該楽曲の関連情報を音声出力してもよい。
【0088】
また、音声出力装置2において、楽曲の再生の間に、ユーザが音声出力装置2をトンと叩いて、振動センサが反応した結果、制御部22が「いいね」の意味と認識した場合に、スピーカ24が当該楽曲の関連情報を音声出力してもよい。
【0089】
音声出力装置2は、音声または情報の情報源は複数存在し、当該情報源に応じた出力態様にて音声または情報を出力してもよい。例えば、再生中のコンテンツに関するメタ情報を出力する場合に、音声出力装置2は、当該メタ情報の発信者、発信サイト等を特定可能な出力形態(音声の追加、背景音、音声の高低、音量等)により、当該メタ情報を出力してもよい。
【0090】
〔実施形態1の効果〕
本実施形態によれば、音声出力装置2の音声出力を妨げることを抑制しつつ、周辺機器からの機器情報を適切に通知させることができる。従って、音声出力装置2のユーザビリティ(使い勝手)を向上させることができる。
【0091】
〔ソフトウェアによる実現例〕
音声出力装置2の制御ブロック(制御部22内の機器情報取得部221)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0092】
後者の場合、音声出力装置2は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0093】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る音声出力装置(2)は、所定の機器(IoT家電4)からの機器情報を取得する機器情報取得部(221)と、音声を出力する音声出力部(スピーカ24)とを備え、上記音声出力部が、上記機器情報に含まれる緊急度に応じたタイミングにより上記機器情報を出力する。
【0094】
上記の構成によれば、音声出力装置において、他の機器情報を適切に出力することができる。
【0095】
本発明の態様2に係る音声出力装置は、上記態様1において、上記音声出力部が、出力中の音声よりも高い緊急度を有する上記機器情報を出力可能になった場合、上記音声の出力を中断し、上記機器情報を出力することとしてもよい。
【0096】
上記の構成によれば、高い緊急度を有する機器情報を優先して出力することができる。
【0097】
本発明の態様3に係る音声出力装置は、上記態様1または2において、上記音声出力部が、上記機器情報取得部が上記機器情報を取得した時刻と、上記音声出力部が上記機器情報を出力する時刻との間に所定時間以上の差が存在する場合に、双方の時刻差に関する情報を含む上記機器情報を出力することとしてもよい。
【0098】
上記の構成によれば、機器情報の取得時刻と、機器情報の出力時刻との差に応じた機器情報を出力するので、ユーザに有用な機器情報を通知することができる。
【0099】
本発明の態様4に係る音声出力装置は、上記態様1〜3において、上記音声出力部が、第1の音声を出力中である場合に、上記第1の音声の音量を小さくして上記第1の音声とは異なる第2の音声を重畳して出力し、または、上記第1の音声を中断して上記第2の音声を出力することとしてもよい。
【0100】
上記の構成によれば、音声出力装置において、人を検知した場合に、音声を出力中に異なる音声を出力するときに、両方の音声を出力することができる。
【0101】
本発明の態様5に係る音声出力装置は、上記態様1〜4において、ユーザの存在の有無と、上記音声出力部が出力する音声とに応じた情報を、当該情報を出力可能な周辺機器に送信することとしてもよい。
【0102】
上記の構成によれば、ユーザの存在の有無と、音声出力部が出力する音声とに応じた情報を、音声出力装置の周辺機器から出力させることができる。
【0103】
本発明の態様6に係る音声出力装置は、上記態様1〜5において、複数の音声または情報を出力する場合に、事前に当該音声または情報に行われた重み付けに従って、音声または情報の出力順序または出力個数を決定することとしてもよい。
【0104】
上記の構成によれば、音声出力装置において、事前に音声または情報に行われた重み付けに従って決定された出力順序または出力個数により、音声または情報を出力することができる。
【0105】
本発明の態様7に係る音声出力装置は、上記態様1〜6において、音声または情報を出力する場合に、出力する時間帯またはユーザの行動履歴を参照して、音声または情報の出力時間長を決定する。
【0106】
上記の構成によれば、ユーザの都合に合わせた出力時間長により、音声または情報を出力することができる。
【0107】
本発明の態様8に係る音声出力装置は、上記態様1〜7において、上記音声出力部が出力する音声に関する関連情報を記憶する記憶部と、ユーザの反応を示すユーザ反応情報を取得する取得部と、上記取得部が取得したユーザの反応に応じて反応タイミングを特定し、特定した反応タイミングに応じて、上記記憶部に記憶された関連情報から、出力すべき関連情報を抽出する抽出部と、をさらに備え、上記音声出力部が、上記抽出部が抽出した関連情報を音声により出力することとしてもよい。
【0108】
上記の構成によれば、ユーザの反応があった関連情報を、音声により出力することができる。
【0109】
本発明の態様9に係る音声出力装置は、上記態様1〜8において、音声または情報の情報源は複数存在し、上記情報源に応じた出力態様にて音声または情報を出力することとしてもよい。
【0110】
上記の構成によれば、複数存在する情報源に応じた出力態様にて音声または情報を出力するので、情報源を識別可能に出力することができる。
【0111】
本発明の各態様に係る音声出力装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記音声出力装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記音声出力装置をコンピュータにて実現させる音声出力装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0112】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0113】
1 情報通知システム
2 音声出力装置
4 IoT家電(所定の機器)
22 制御部
24 スピーカ(音声出力部)
221 機器情報取得部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】