(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019145239
(43)【公開日】20190829
(54)【発明の名称】携帯電灯
(51)【国際特許分類】
   F21L 4/00 20060101AFI20190802BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20190802BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20190802BHJP
【FI】
   !F21L4/00 422
   !F21V23/04 130
   !F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】2018026081
(22)【出願日】20180216
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区城見2丁目1番61号
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100115554
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 幸一
(72)【発明者】
【氏名】川端 克昌
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 パナソニック株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】白川 美帆
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 パナソニック株式会社内
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】少なくとも2方向に発光する発光部を備えた携帯型照明装置において、ねじを使用することなく簡便な組立でありながら、部分組立状態で電池による最終確認まで行うことができる組立性を向上させたものを提供する。
【解決手段】複数の光源を有し、少なくとも2面方向に発光する発光部と、光源を切り替える回路部と、回路部にオンとオフを出力する開閉部と、回路部の電源となる電池と接続する接続リードを一体固定すると共に、係止部を有する保持構造体と、隣り合う面が2面以上開口している略六面体の外郭部品を有し、外郭部品が保持構造体の係止部にかん合する構成とした。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源を有し、少なくとも2面方向に発光する発光部と、
前記光源を切り替える回路部と、
前記回路部にオンとオフを出力する開閉部と、
前記回路部の電源となる電池と接続する接続リードを一体固定すると共に、係止部を有する保持構造体と、
隣り合う面が2面以上開口している略六面体の外郭部品を有し、
前記外郭部品が前記保持構造体の前記係止部にかん合するだけで、前記保持構造体の前記発光部と前記回路部と前記開閉部を前記外郭部品に組み込むことができる携帯電灯。
【請求項2】
外郭部品の1面の開口部に保持構造体の電池保持部が接続されており、前記開口部に隣接した開口部から第1の光源が発光することを特徴とする請求項1に記載の携帯電灯。
【請求項3】
外郭部品の1面の開口部に保持構造体の電池保持部が接続されており、外郭部品の電池保持部の反対面に設けられた開口部から第2の光源が発光することを特徴とする請求項1、または2に記載の携帯電灯。
【請求項4】
外郭部品の開口している2面以外の面に小さな穴を設けて、開閉部を切り替えるボタンを有した請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯電灯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池を電源とし、夜間もしくは暗所にて使用される携帯電灯に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、大震災の頻発などを背景に、災害への備えの重要性が高まっている。そのような中で、通常は屋内などの限られた空間で比較的広範囲を照らし、いざというとき、持ち出してスポット的により遠くを照らすことができる携帯用照明装置への潜在的な需要が高まっている。これらの需要に対応すべく、広範囲の照明とスポット照明が備えられており、スイッチの切り替えにより点灯を選択できる携帯用照明装置が考案されている。(例えば、特許文献1)。
【0003】
しかし、このような構成の携帯用照明装置において、2つの異なる方向への発光部、回路部およびスイッチの固定と、電池挿入部の固定は、左右ケースによる挟み込みを行うなど複数部品で構成されており、組立工程において電池挿入による最終確認を行うためには完成品状態においてのみしか行えない構造となってしまう。
【0004】
2つの異なる方向への発光させる構成においては配線、回路も複雑になり、組立不備による点灯不良の可能性が高くなる。しかし複数部品での挟み込みする外郭構成では、完成品状態での電池挿入による確認で点灯不良が発見された場合、完成品を分解して、部品交換し再び完成品状態まで組立てて、再び電池挿入による点灯確認を行わなければなければならないという課題を有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】登録実用新案第3019747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のような従来の複数面方向に発光部を有する携帯電灯においては、組立工程において、最終完成品状態まで組立てた後に最終判定となる電池での点灯確認を行うことになるため、点灯不良が発生した場合、せっかく組立完成させた製品を分解しないと修正ができなかった。
【0007】
本考案は、前記問題を解決して最終組立前に電池による点灯確認を行うことができ、かつ簡単に完成品にまで組立てられる携帯電灯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
複数の光源を有し、少なくとも2面方向に発光する発光部と、光源を切り替える回路部と、回路部にオンとオフを出力する開閉部と、回路部の電源となる電池と接続する接続リードを一体固定すると共に、係止部を有する保持構造体と、隣り合う面が2面以上開口している略六面体の外郭部品を有し、外郭部品は保持構造体の係止部にかん合し、保持構造体の発光部と回路部と開閉部と電池の全てを外郭部品に組み込む構成とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、保持構造体に、複数の光源を有する発光部と、回路部と、開閉部と、電池と、接続リードを一体組立することにより、実際の電池を使用して、性能、機能確認
を最終組立前に一度に行うことができるため、外郭部品の意匠性能確認と分離して行うことができる。また、保持構造体は、外郭部品と係止部によるかん合により、ドライバーなど用いずに簡単に組立てることができるため、組立による外郭部品の損傷が発生せず、極めて組立性能に優れた携帯電灯を提供することができる。
【0010】
さらに、隣り合う面が2面以上開口している略六面体の外郭部品を有することにより、1面は保持構造体の挿入用や光源の発光部用の面に、他の1面は電池を自由に挿抜することできる電池保持部の面にそのまま構成させることができる。
【0011】
さらに望ましくは、外郭部品の開口部を3面方向に設け、1面の開口部に電池挿入部、残りの2面の開口部に発光部をあわせることにより、2つの異なる発光部をより明るい携帯電灯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1における携帯電灯の外観側面図
【図2】同実施の形態1における携帯電灯の一方の発光部方向から見た正面図
【図3】同実施の形態1における携帯電灯の電池収納部方向から見た背面図
【図4】図3から電池カバーをはずした図
【図5】図2に示すA−Aの方向に見た断面図
【図6】図5からねじ、ハンドル、ナット、明るさ調整スイッチゴム、方向切り替えゴム、スイッチゴム、ばね、インナーグローブ、本体ケース、電池カバー、前ベース、反射鏡、グローブを取り外した側面図
【図7】図6に示す矢視B方向で、第1発光部を見た図
【図8】図6に示す矢視C方向で、第2発光部を見た図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における携帯電灯の外観側面図、図2は同実施の形態1における携帯電灯の一方の発光部方向から見た正面図、図3は同実施の形態1における携帯電灯の電池収納部方向から見た背面図である。また、図4は図3から電池カバーを外した図、図5は図2に示すA−Aの方向に見た断面図、図6は図5からねじ、ハンドル、ナット、明るさ調整スイッチゴム、方向切り替えゴム、スイッチゴム、ばね、インナーグローブ、本体ケース、電池カバー、前ベース、反射鏡、グローブを取り外した側面図、図7は図5上に示す矢視B方向で、第1発光部を見た図、図8は図6上に示す矢視C方向で第2発光部を見た図である。
【0015】
本発明の実施の形態1の携帯電灯は、図1および図2、図3、図4、図5に示すように、透過性のグローブ1を有した第1の発光部と、反射鏡2及び前ベース3を有した第2の発光部と、保持構造体である電池収納部4を覆う電池カバー5と外郭部品である本体ケース6からなり、電池収納部4は本体ケース6と係止部である第1の爪7でかん合し、係止されている。また、第1の発光部にはスイッチ8が設けられており、防水のために設けられたインナーグローブ9にセットされたばね10によりグローブ1は通常は上方に付勢されており、スイッチゴム11の上からグローブ1を押すことによりグローブから突出したボス1aがスイッチ8を押し、オン、オフさせている。グローブ1は本体ケース6と第2の爪12でかん合されており、外れることはない。
【0016】
照射方向を切り替えるスイッチを押すための方向切り替えスイッチゴム13、明るさを切り替えるスイッチを押すための明るさ調整スイッチゴム14は共に本体ケースに取り付
けられている。また、本体ケース6にはナット15が2個挿入されており(図5のナット15以外に、図2のねじ17の箇所にもナット15が挿入されているが図示なし)、ハンドル16がねじ17で2方向に付け替えることができるようになっている。
【0017】
図6、図7、図8はねじ17、ハンドル16、ナット15、明るさ調整スイッチゴム14、方向切り替えスイッチゴム13、スイッチゴム11、ばね10、インナーグローブ9、本体ケース6、電池カバー5、前ベース3、反射鏡2、グローブ1を取り外した側面図であり、第1の基板18は第1の光源である第1のLED19と電源をオン、オフさせるスイッチ8を搭載している。
【0018】
第2の光源である第2のLED20は第2の基板21に搭載され、第2の基板21には点灯に係る回路が形成されており、コード22により第1の基板18と第2の基板21は連結されている。
【0019】
また第2の基板21には第1のLED19から第2のLED20に切り替える開閉部である方向切り替えスイッチ23と、それぞれのLED点灯時に明るさを調整することができる開閉部である明るさ切り替えスイッチ24を搭載している。そして、電池28と接触する接続リードである端子リード25は電池収納部4に固定されるとともに第2の基板21に連結されている。隣り合う電池28のプラスとマイナスを連結する接続リードである中継リード26は第3の爪27により電池収納部4に直接固定されている。
【0020】
また、第1の基板18および第2の基板21は電池収納部4に爪かん合(図示なし)により固定されている。
【0021】
組立時には、第1の基板18と第2の基板21をコード22で連結させた状態で電池収納部4に取り付ける。また、中継リード26も電池収納部4に固定する。この状態で電池28を用いて点灯確認を完了することができる。
【0022】
次に予備作業として本体ケース6にナット15、方向切り替えスイッチゴム13、明るさ調整スイッチゴム14を略圧入しておく。
【0023】
点灯確認を完了した電池収納部4を図4のグローブ1を取り付ける開口部から挿入した後、電池カバー5を取り付ける開口部に押し付け、第1の爪7により本体ケース6にかん合させる。この第1の爪7によるかん合により電池収納部4は本体ケース6から外れることはない。
【0024】
また、この本体ケース6が組立位置にセットされることにより、ナット15、方向切り替えスイッチゴム13、明るさ調整スイッチゴム14の抜け止めともなり、外れることはなくなる。
【0025】
さらに、反射鏡2を電池カバー5が取り付けられる反対面に開いた開口部から挿入し、前ベース3を爪かん合(図示なし)により取り付けることで、電池収納部4は単に第1の爪7によるかん合のみでなく反射鏡2により抜け止め力が増し、さらに強い衝撃をうけても外れることはなくなる。
【0026】
また、電池収納部4を挿入した開口部はスイッチゴム11とばね10を取り付けたインナーグローブ9により塞いだ後、グローブ1を本体ケース6に第2の爪12とかん合で取り付ける。
【0027】
その後、ねじ17によりハンドル16を本体ケース6に挿入されたナット15に取り付
けて製品として完成する。
【0028】
このように電池収納部での点灯確認後は、ドライバーや冶具など一切用いず組立ができるため、外観に傷がつくことがない。また、爪かん合により他部品も取り付けられているため、極めて短時間で完成することができる。完成品は電池による点灯検査の必要がなく、外観確認のみで完了できる。
【0029】
次に本発明の実施の形態1の操作を説明する。グローブ1を押すことにより、グローブから突出したボス1aがスイッチゴム11を介して第1の基板18上のスイッチ8を押し、第1のLED19あるいは第2のLED20、または第1のLED19及び第2のLED20の両方が点灯する。これは、方向切り替えスイッチゴム13を押すことにより、第2の基板21に搭載された方向切り替えスイッチ23が押され、切り替えることができる。方向切り替えスイッチゴム13を押すたびに第1のLED19のみの点灯、第2のLED20のみの点灯、第1のLED19と第2のLED20の両方が点灯と順次点灯が切り替る。また、明るさ調整スイッチゴム14を押すことにより、点灯しているLEDの明るさが1段階ごとに明るく切り替る。また、明るさ調整スイッチゴム14を押し続けると、無段階で明るさが明るくなり、最も明るくなったところで止まる。
【0030】
方向切り替えスイッチゴム13と明るさ調整スイッチゴム14を同時に長押しすると、明るさの調整段階が逆になり、明るさ調整スイッチゴム14を押すたびに1段階ごと暗くなる。また、明るさ調整スイッチゴム14を押し続けると、無段階で明るさが暗くなり、最も暗くなったところで止まる。再び方向切り替えスイッチゴム13と明るさ調整スイッチゴム14を同時に長押しすると、明るさの調整段階は元にもどり、押すたびに明るくなる。
【0031】
今回の実施の形態では開口部が3箇所あり、反射鏡2、前ベース3を用いたが、白色系の外観で光を透過する電池ケースを用いれば、開口部が2箇所で挿入時の開口部に反射鏡2、前ベース3を設けることができる。あるいは電池収納部位を挿入時の開口部に設けることもできる。
【0032】
さらには、今回の実施の形態では、スイッチを第1の発光部に設けたが、方向切り替えスイッチ23や明るさ切り替えスイッチ24に電源スイッチ機能を持たせたり、別に新たな場所に3つ目のスイッチを設けることができるのは言うまでもない。あるいは、単純機能として切り替えができないようにすることも可能である。また、今回の実施の形態ではハンドル16は、ねじ17により取り外し、取り付け位置切り替え可能としたが、本体ケースに一体成形をすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
この発明における携帯電灯は、ランタン機能と照射機能を有した携帯電灯としての実施例で本発明を説明した。本発明は、組立工数及び検査工数を削減できる構造での携帯電灯を提供できるため、複数方向のランタン機能の懐中電灯にも利用できる。
【符号の説明】
【0034】
1 グローブ
1a グローブから突出したボス
2 反射鏡
3 前ベース
4 電池収納部
5 電池カバー
6 本体ケース
7 第1の爪
8 スイッチ
9 インナーグローブ
10 ばね
11 スイッチゴム
12 第2の爪
13 方向切り替えスイッチゴム
14 明るさ調整スイッチゴム
15 ナット
16 ハンドル
17 ねじ
18 第1の基板
19 第1のLED
20 第2のLED
21 第2の基板
22 コード
23 方向切り替えスイッチ
24 明るさ切り替えスイッチ
25 端子リード
26 中継リード
27 第3の爪
28 電池

【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】