(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019145954
(43)【公開日】20190829
(54)【発明の名称】画像送信装置、画像送信方法及び画像表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/18 20090101AFI20190802BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20190802BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20190802BHJP
【FI】
   !H04W16/18
   !H04W16/26
   !H04W4/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】2018027208
(22)【出願日】20180219
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿二丁目3番2号
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 久人
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】太田 賢哉
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿二丁目3番2号 KDDI株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】江黒 聡明
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿二丁目3番2号 KDDI株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】岡本 亮介
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿二丁目3番2号 KDDI株式会社内
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067DD52
5K067EE02
5K067EE44
5K067FF23
(57)【要約】
【課題】特定空間内に設置する予定の通信装置の位置が適切か否かを判定するための画像送信装置、画像送信方法及び画像表示装置を提供する。
【解決手段】携帯電話網の通信装置を設置する特定空間の長手方向における位置に関連付けて、位置に対して特定空間を通過する移動体の進行方向の特定空間の内部を示す第1の三次元画像と、位置に対して進行方向と逆方向の特定空間の内部を示す第2の三次元画像とを記憶する記憶部32と、特定空間内のいずれかの位置を指定するための指定情報を取得する取得部と、指定情報により指定された位置に関連付けられ、且つ、通信装置を示すオブジェクトを仮想的に配置可能な第1の三次元画像及び第2の三次元画像を送信する送信部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話網の通信装置を設置する特定空間の長手方向における位置に関連付けて、前記位置に対して前記特定空間を通過する移動体の進行方向の前記特定空間の内部を示す第1の三次元画像と、前記位置に対して前記進行方向と逆方向の前記特定空間の内部を示す第2の三次元画像とを記憶する記憶部と、
前記特定空間内のいずれかの位置を指定するための指定情報を取得する取得部と、
前記指定情報により指定された位置に関連付けられ、且つ、前記通信装置を示すオブジェクトを仮想的に配置可能な前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を送信する送信部と、
を備える画像送信装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記特定空間の水平方向の断面形状を示す画像において前記オブジェクトを仮想的に配置するための配置情報を取得する、
請求項1に記載の画像送信装置。
【請求項3】
前記送信部は、前記配置情報により仮想的に配置した前記オブジェクトを前記特定空間の内部に重畳させた画像を送信する、
請求項2に記載の画像送信装置。
【請求項4】
前記配置情報により前記オブジェクトを仮想的に配置した後に、前記指定情報により指定された位置に関連付けられた前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像において前記オブジェクト及び設置済みの通信装置のいずれかが見通せるか否かを判定する第1判定部をさらに備える、
請求項2又は3に記載の画像送信装置。
【請求項5】
前記配置情報により前記オブジェクトを仮想的に配置した後に、前記特定空間の長手方向の複数の位置それぞれに関連付けて前記記憶部が記憶している前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像において前記オブジェクト及び設置済みの通信装置のいずれかが見通せるか否かを判定する第1判定部をさらに備える、
請求項2から4のいずれか一項に記載の画像送信装置。
【請求項6】
前記送信部は、前記第1判定部が前記特定空間内のいずれかの区間に含まれる前記複数の位置において前記オブジェクト及び前記設置済みの通信装置をいずれも見通せないと判定した場合に、前記特定空間を示す画像において当該区間を示す情報を送信する、
請求項5に記載の画像送信装置。
【請求項7】
前記記憶部は、前記特定空間としてトンネルの内部を示す前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を記憶する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の画像送信装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記特定空間を移動する移動体に搭載された撮影装置により撮影された前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を取得する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の画像送信装置。
【請求項9】
前記送信部は、構造物の設置が禁止されている建築限界の位置を示す画像を前記特定空間の内部に重畳させた画像を送信する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の画像送信装置。
【請求項10】
前記配置情報により仮想的に配置した前記オブジェクトが、構造物の設置が禁止されている建築限界と重ならないように配置されているか否かを判定する第2判定部をさらに備える、
請求項2から5のいずれか一項に記載の画像送信装置。
【請求項11】
携帯電話網の通信装置を設置する特定空間の長手方向における位置に関連付けて、前記位置に対して前記特定空間を通過する移動体の進行方向の前記特定空間の内部を示す第1の三次元画像と、前記位置に対して前記進行方向と逆方向の前記特定空間の内部を示す第2の三次元画像とを記憶させるステップと、
前記特定空間内のいずれかの位置を指定するための指定情報を取得するステップと、
前記指定情報により指定された位置に関連付けられ、且つ、前記通信装置を示すオブジェクトを仮想的に配置可能な前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を送信するステップと、
を備える画像送信方法。
【請求項12】
携帯電話網の通信装置を設置する特定空間の長手方向における位置に関連付けて、前記位置に対して前記特定空間を通過する移動体の進行方向の前記特定空間の内部を示す第1の三次元画像と、前記位置に対して前記進行方向と逆方向の前記特定空間の内部を示す第2の三次元画像とを記憶している記憶部と、
前記特定空間内のいずれかの位置を指定する指定操作を受け付ける操作受付部と、
前記指定操作により指定された位置に関連付けられ、且つ、前記通信装置を示すオブジェクトを仮想的に配置可能な前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を表示部に表示させる表示制御部と、
を備える画像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三次元画像を送信する画像送信装置、画像送信方法及び三次元画像を表示する画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
基地局からの電波が到達しないトンネル等の特定空間内において基地局からの電波を中継するために、複数の無線中継端末を特定空間内に配置し、特定空間内の無線中継端末と特定空間外の中継装置とを伝送路を介して接続する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−145887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特定空間内を移動する電車等の移動体においてハンドオーバが常に可能であるためには、特定空間内のどの位置においても複数の基地局を見通せるという条件を満たすように特定空間内に基地局を設置する必要がある。このため、通信事業者は、基地局を設置する前に、どの場所に基地局を設置するのが適切なのかを確認する必要がある。この確認作業は特定空間内において移動体が走行していない深夜に行われるため、作業効率が悪いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、どの場所に基地局を設置するのが適切なのかを確認するための画像送信装置、画像送信方法及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の画像送信装置は、携帯電話網の通信装置を設置する特定空間の長手方向における位置に関連付けて、前記位置に対して前記特定空間を通過する移動体の進行方向の前記特定空間の内部を示す第1の三次元画像と、前記位置に対して前記進行方向と逆方向の前記特定空間の内部を示す第2の三次元画像とを記憶する記憶部と、前記特定空間内のいずれかの位置を指定するための指定情報を取得する取得部と、前記指定情報により指定された位置に関連付けられ、且つ、前記通信装置を示すオブジェクトを仮想的に配置可能な前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を送信する送信部と、を備える。
【0007】
前記取得部は、前記特定空間の水平方向の断面形状を示す画像において前記オブジェクトを仮想的に配置するための配置情報を取得してもよい。前記送信部は、前記配置情報により仮想的に配置した前記オブジェクトを前記特定空間の内部に重畳させた画像を送信してもよい。前記画像送信装置は、前記配置情報により前記オブジェクトを仮想的に配置した後に、前記指定情報により指定された位置に関連付けられた前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像において前記オブジェクト及び設置済みの通信装置のいずれかが見通せるか否かを判定する第1判定部をさらに備えてもよい。
【0008】
前記画像送信装置は、前記配置情報により前記オブジェクトを仮想的に配置した後に、前記特定空間の長手方向の複数の位置それぞれに関連付けて前記記憶部が記憶している前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像において前記オブジェクト及び設置済みの通信装置のいずれかが見通せるか否かを判定する第1判定部をさらに備えてもよい。
【0009】
前記送信部は、前記第1判定部が前記特定空間内のいずれかの区間に含まれる前記複数の位置において前記オブジェクト及び前記設置済みの通信装置をいずれも見通せないと判定した場合に、前記特定空間を示す画像において当該区間を示す情報を送信してもよい。前記記憶部は、前記特定空間としてトンネルの内部を示す前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を記憶してもよい。
【0010】
前記取得部は、前記特定空間を移動する移動体に搭載された撮影装置により撮影された前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を取得してもよい。前記送信部は、構造物の設置が禁止されている建築限界の位置を示す画像を前記特定空間の内部に重畳させた画像を送信してもよい。前記画像送信装置は、前記配置情報により仮想的に配置した前記オブジェクトが、構造物の設置が禁止されている建築限界と重ならないように配置されているか否かを判定する第2判定部をさらに備えてもよい。
【0011】
本発明の第2の態様の画像送信方法は、携帯電話網の通信装置を設置する特定空間の長手方向における位置に関連付けて、前記位置に対して前記特定空間を通過する移動体の進行方向の前記特定空間の内部を示す第1の三次元画像と、前記位置に対して前記進行方向と逆方向の前記特定空間の内部を示す第2の三次元画像とを記憶させるステップと、前記特定空間内のいずれかの位置を指定するための指定情報を取得するステップと、前記指定情報により指定された位置に関連付けられ、且つ、前記通信装置を示すオブジェクトを仮想的に配置可能な前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を送信するステップと、を備える。
【0012】
本発明の第3の態様の画像表示装置は、携帯電話網の通信装置を設置する特定空間の長手方向における位置に関連付けて、前記位置に対して前記特定空間を通過する移動体の進行方向の前記特定空間の内部を示す第1の三次元画像と、前記位置に対して前記進行方向と逆方向の前記特定空間の内部を示す第2の三次元画像とを記憶している記憶部と、前記特定空間内のいずれかの位置を指定する指定操作を受け付ける操作受付部と、前記指定操作により指定された位置に関連付けられ、且つ、前記通信装置を示すオブジェクトを仮想的に配置可能な前記第1の三次元画像及び前記第2の三次元画像を表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、特定空間内に設置する予定の基地局の位置が適切か否かを判定するための画像送信装置、画像送信方法及び画像表示装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る画像表示システムの概要について説明するための図である。
【図2】画像送信装置の構成を示す図である。
【図3】送信制御部が画像表示装置に送信する画像の例を示す図である。
【図4】送信制御部が画像表示装置に送信する画像の例を示す図である。
【図5】送信制御部が送信する三次元画像の他の例である。
【図6】第1判定部による判定を説明するための図である。
【図7】画像表示装置の構成を示す図である。
【図8】画像送信装置の動作の一例を示したフローチャートである。
【図9】判定処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[画像表示システムSの概要]
図1は、本発明の実施形態に係る画像表示システムSの概要について説明するための図である。画像表示システムSは、画像送信装置300及び画像表示装置400を備える。画像表示システムSは、トンネル及び地下道等の長細い特定空間Tに通信装置200を設置する位置を検討するために用いられるシステムである。通信装置200は、例えば携帯電話網の基地局、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントのように、特定空間に設置された状態で電波を送受信する装置である。
【0016】
特定空間Tを移動する移動体(例えば、列車又は自動車)には、例えば、図1に示すように、撮影装置100が設置される。撮影装置100は、三次元画像を生成するための撮影画像を生成する。三次元画像は、特定空間の高さ、奥行き、幅などを示す距離情報を含む撮影画像である。一例として、複数の撮影装置100が、移動体の先頭及び最後尾にそれぞれ搭載される。移動体の先頭に搭載された撮影装置100は、移動体の進行方向の特定空間の内部を示す第1の三次元画像を撮影する。移動体の最後尾に搭載された撮影装置100は、移動体の進行方向と逆方向の特定空間の内部を示す第2の三次元画像を撮影する。
【0017】
撮影装置100は、特定空間の長手方向における撮影時の撮影装置100の位置を取得する。例えば、撮影装置100は、特定空間の長手方向に沿って特定空間を通過する移動体の速度計から移動速度を取得し、取得した移動速度に基づいて、位置が予め分かっている基準位置からの移動体の移動距離を求める。撮影装置100は、求めた移動距離に基づいて、三次元画像の撮影時の特定空間の長手方向における撮影装置100の位置を特定する。
【0018】
移動体の先頭に搭載された撮影装置100の位置と、移動体の最後尾に搭載された撮影装置100の位置とは、移動体の長さ分だけ異なる。そこで、移動体の最後尾に搭載された撮影装置100の撮影時の位置は、移動体の先頭に搭載された撮影装置100の位置を移動体の長さだけずらすことにより特定してもよい。撮影装置100は、撮影した三次元画像と、撮影時の撮影装置100の特定空間の長手方向における位置を示す位置情報とを関連付けて画像送信装置300へ送信する。
【0019】
画像送信装置300は、例えばサーバであり、特定空間の内部を示す三次元画像を記憶している。画像送信装置300は、三次元画像と、この三次元画像に関連付けられた位置情報とを撮影装置100から取得する。
【0020】
画像送信装置300は、第1の三次元画像及び第2の三次元画像に関連付けられた位置情報をそれぞれ参照して、同じ位置を示す位置情報に関連付けられた第1の三次元画像及び第2の三次元画像の組み合わせを特定する。画像送信装置300は、特定した第1の三次元画像及び第2の三次元画像の組み合わせと、これらの三次元画像の撮影時の撮影装置100の位置を示す位置情報とを関連付けて記憶する。画像送信装置300は、画像表示装置400からの要求に応じて、三次元画像を画像表示装置400に送信する。このとき、画像送信装置300は、同じ位置を示す位置情報に関連付けられた第1の三次元画像と第2の三次元画像とを関連付けて画像表示装置400へ送信する。
【0021】
画像表示装置400は、例えばタブレット端末、スマートフォン、PC(Personal Computer)等のコンピュータであり、画像送信装置300から取得した三次元画像を画面に表示する。通信装置200の設置位置を検討する作業者(例えば、携帯電話事業者の作業者)は、画像表示装置400に表示された三次元画像を確認しながら通信装置200の設置位置を検討することができる。
【0022】
画像表示装置400は、特定空間Tにおいて同じ位置の両側を示す一対の三次元画像(第1の三次元画像及び第2の三次元画像)を表示する。第1の三次元画像及び第2の三次元画像は、通信装置200を示すオブジェクトを仮想的に配置可能な画像であり、表示される三次元画像には、ユーザが配置したオブジェクトの画像も合成されて表示される。
【0023】
特定空間Tに通信装置200を設置する場合、通信装置200の設置数をなるべく少なくし、効率よく設置することが重要である。画像表示装置400は、どの場所に通信装置200を設置するのが適切なのかを予め確認するために、第1の三次元画像又は第2の三次元画像が示す特定空間Tにおいて通信装置200を設置する候補となる位置に通信装置200を示すオブジェクトを仮想的に配置する操作を受け付ける。画像表示装置400は、オブジェクトを仮想的に配置する操作を受け付けた場合、第1の三次元画像又は第2の三次元画像において特定空間Tに重畳させてオブジェクトを表示する。このとき、ユーザは、仮想的に配置された状態のオブジェクトが見通せるか否かを確認することができる。
【0024】
より詳しくは、ユーザは、通信装置200の設置予定場所を探す際には、一つの設置予定場所にオブジェクトを配置し、空間図面を動かしながら、三次元画像においてオブジェクトの存在を確認しながら、他方の画面で隣のオブジェクトを配置して、両方が見えているかを確認していく。なお、画像表示装置400は、特定空間Tの上面視図が表示された状態において、特定空間Tにおいて通信装置200を設置する候補となる位置に通信装置200を示すオブジェクトを配置する操作を受け付けてもよい。
【0025】
[画像送信装置300の構成]
以下、画像送信装置300の構成について詳細に説明する。図2は、画像送信装置300の構成を示す図である。画像送信装置300は、通信部31、記憶部32及び制御部33を備える。通信部31は、撮影装置100及び画像表示装置400と通信するためのインターフェースである。
【0026】
記憶部32は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。記憶部32は、制御部33が実行するプログラムを記憶している。制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部33は、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部331及び送信制御部332として機能する。
【0027】
取得部331は、ネットワークNを介して、撮影装置100から三次元画像を取得する。例えば、取得部331は、携帯電話網の通信装置200を設置する特定空間の位置に対して移動体の進行方向の特定空間の内部を示す第1の三次元画像を撮影装置100から取得する。また、取得部331は、同じ位置に対して進行方向と逆方向の特定空間の内部を示す第2の三次元画像を撮影装置100から取得する。
【0028】
取得部331は、さらに、第1の三次元画像及び第2の三次元画像の特定空間の長手方向における位置を示す位置情報を取得する。取得部331は、取得した第1の三次元画像と、第2の三次元画像と、特定空間の長手方向における位置とを関連付けて記憶部32に格納する。このとき、取得部331は、第1の三次元画像及び第2の三次元画像に関連付けられた位置情報をそれぞれ参照して、同じ位置を示す位置情報に関連付けられた第1の三次元画像及び第2の三次元画像の組み合わせを特定する。取得部331は、特定した第1の三次元画像及び第2の三次元画像の組み合わせと、これらの三次元画像に関連付けられた位置情報を関連付けて記憶部32に格納する。
【0029】
取得部331は、携帯電話網の周波数帯を指示する周波数情報を画像表示装置400から取得する。特定空間には、中継する携帯電話網の周波数帯に応じて異なる通信装置が設置される。例えば、取得部331は、携帯電話網の周波数帯として、2GHz帯を指示する周波数情報を取得する。取得部331は、取得した周波数情報を送信制御部332に通知することにより、画像表示装置400に対し、2GHz帯に対応する複数の種類の通信装置を示すオブジェクトがそれぞれ送信されるようにする。取得部331は、これらのオブジェクトのうち、いずれかを選択することを指示するオブジェクト指定情報を画像表示装置400から取得する。
【0030】
取得部331は、オブジェクト指定情報により選択されたオブジェクトを特定空間に仮想的に配置するための配置情報を取得する。例えば、取得部331は、第1の三次元画像又は第2の三次元画像において特定空間にオブジェクトを仮想的に配置するための配置情報を取得する。一例としては、画像表示装置400は、オブジェクトを特定空間の所望の位置にドラッグさせる操作を受け付けた場合に、このオブジェクトを仮想的に配置するための配置情報を画像送信装置300へ送信する。取得部331は、配置情報によって指定された配置位置を送信制御部332に通知する。
【0031】
さらに、取得部331は、特定空間の水平方向の断面形状を示す上面視図において特定空間内の長手方向の一又は複数の位置を指定する指定情報を取得する。取得部331は、指定情報により指定された位置を送信制御部332に通知する。
【0032】
送信制御部332は、画像を画像表示装置400に送信する。送信制御部332は、取得部331が取得した指定情報により指定された位置に関連付けられた第1の三次元画像及び第2の三次元画像を画像表示装置400へ送信する。送信制御部332は、ユーザにより選択されたオブジェクトの種類等の情報に基づいて、オブジェクトを第1の三次元画像及び第2の三次元画像が示す特定空間の内部に重畳させた画像を送信する。オブジェクトは、選択した通信装置の高さ、奥行き、幅などを示す距離情報を有しており、これらの情報に基づく大きさで第1の三次元画像及び第2の三次元画像に合成される。
【0033】
図3及び図4は、送信制御部332が画像表示装置400に送信する画像の例を示す図である。図3は、特定空間の水平方向の断面形状を示す上面視図であり、三次元画像を表示させる位置を指定するための画面である。図3の例では、特定空間は、湾曲したカーブを含むトンネルである。ここでは、ユーザが、図3に示す上面視図において、オブジェクトA1及びオブジェクトA2を配置し、三次元画像を表示させる位置Pを選択したものとする。
【0034】
図4は、第1の三次元画像及び第2の三次元画像の例を示す。図4(a)は、第1の三次元画像を示し、図4(b)は、第2の三次元画像を示す。送信制御部332は、図3の上面視図において位置Pを指定する指定情報を取得部331が取得した場合に、図4(a)及び図4(b)の三次元画像を画像表示装置400へ送信する。
【0035】
送信制御部332は、指定情報により指定された位置Pに関連付けられた第1の三次元画像及び第2の三次元画像を記憶部32から読み出す。送信制御部332は、読み出した第1の三次元画像及び第2の三次元画像の特定空間にオブジェクトA(例えばA1、A2)重畳させた合成画像を生成し、生成した合成画像を画像表示装置400へ送信する。図4(a)及び図4(b)においては、特定空間に仮想的に配置された状態のオブジェクトA1、A2にハッチングが付されている。
【0036】
第1の三次元画像及び第2の三次元画像は、特定空間の高さ、奥行き、幅などを示す距離情報を有し、オブジェクトAは、対応する通信装置の高さ、奥行き、幅などを示す距離情報を有する。このため、画像表示装置400は、現実感のある三次元画像として特定空間及びオブジェクトA1、A2を表示することができる。ユーザは、図4に示す三次元画像を視認することで、特定空間の指定した位置からオブジェクトA1、A2が見通せるか否かを確認することができる。見通せるとは、三次元画像においてオブジェクトA1、A2が特定空間の壁面又は別の設備等の遮蔽物に遮蔽されずに視認可能であることである。
【0037】
第1の三次元画像においてオブジェクトA1が見通せて、かつ第2の三次元画像においてオブジェクトA2が見通せる場合には、オブジェクトA1、A2の位置に通信装置200を設置することで、第1の三次元画像及び第2の三次元画像が撮影された位置において、当該位置の両側の通信装置200を視認できる。したがって、当該位置において、携帯電話機のハンドオーバが可能であることになる。
【0038】
一方、第1の三次元画像と、第2の三次元画像とのいずれかにおいてオブジェクトA1又はオブジェクトA2が見通せない場合には、オブジェクトA1、A2の位置に通信装置200を設置しても、第1の三次元画像及び第2の三次元画像が撮影された位置において、当該位置の両側の通信装置200のいずれかを視認できない。この場合、当該位置において、携帯電話のハンドオーバが可能でないことになる。このように、ユーザは、図4に示す三次元画像を視認することで、通信装置200を設置した場合に、ハンドオーバが可能か否かを予め確認することができる。
【0039】
図5は、送信制御部332が送信する三次元画像の他の例である。図5に示すように、送信制御部332は、構造物の設置が禁止されている建築限界の位置を示す画像Bを特定空間の内部に重畳させた画像を画像表示装置400へ送信してもよい。移動体は、建築限界内を通過するため、通信装置200は、建築限界の外側に配置する必要がある。建築限界は、例えば、鉄道事業者が移動体の走行位置及び車幅等を考慮して定める。送信制御部332は、図5に示すように、第1の三次元画像及び第2の三次元画像において建築限界を示す画像Bを矩形枠として表示する。
【0040】
送信制御部332は、例えばユーザの指示に基づいて、オブジェクトA1を配置した位置において撮影された第1の三次元画像に建築限界の位置を示す画像Bを重畳した合成画像を生成し、この合成画像を画像表示装置400へ送信する。このような構成により、ユーザは、オブジェクトA1を配置した位置に通信装置200を設置した場合に、通信装置200が建築限界と重ならないか否かを確認することができる。
【0041】
[オブジェクト位置の判定]
送信制御部332は、第1判定部及び第2判定部として機能し、オブジェクトAが配置された位置が適切であるか否かを自動的に判定してもよい。第1判定部は、配置情報によりオブジェクトAを仮想的に配置することを指示された後に、取得部331が取得した指定情報により指定された位置に関連付けられた第1の三次元画像及び第2の三次元画像においてオブジェクトAが見通せるか否かを判定する。このとき、第1判定部は、取得部331が受け付けた指定情報により特定空間の長手方向の複数の位置が指定された場合には、指定された複数の位置にそれぞれ関連付けて記憶部32が記憶している第1の三次元画像及び第2の三次元画像においてオブジェクトAが見通せるか否かを判定する。
【0042】
図6は、第1判定部による判定を説明するための図である。図6は、特定空間Tのうち、破線で示す範囲を拡大した様子を示す。図6の右下にはスケールバーが表示されている。第1判定部は、指定情報により指定された複数の位置P1及びP2においてそれぞれ複数のオブジェクトAを見通せるか否かをそれぞれ判定する。例えば、第1判定部は、オブジェクトAを特定空間に配置する配置情報を取得部331が取得したときに、オブジェクトAが見通せるか否かを判定する。
【0043】
第1判定部としての送信制御部332は、指定された一又は複数の位置P1及びP2に関連付けられた第1の三次元画像及び第2の三次元画像を記憶部32から読み出す。送信制御部332は、特定空間に仮想的に配置された状態のオブジェクトAの種類、位置及び向きを記憶部32から読み出す。送信制御部332は、読み出した位置及び向きでオブジェクトAを第1の三次元画像に重畳させた場合に、それぞれの第1の三次元画像について少なくとも1つ以上のオブジェクトAを見通せるか否かを判定する。同様に、送信制御部332は、読み出した位置及び向きでオブジェクトAを重畳させた場合に、それぞれの第2の三次元画像について少なくとも1つ以上のオブジェクトAを見通せるか否かを判定する。
【0044】
送信制御部332は、第1の三次元画像及び第2の三次元画像のいずれかにおいてオブジェクトAが見通せない場合に、複数のオブジェクトAが見通せないと判定する。この場合、送信制御部332は、複数のオブジェクトAが見通せないと判定したエラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信する。送信制御部332は、第1の三次元画像において重畳させたオブジェクトAが見通せ、且つ第2の三次元画像において重畳させたオブジェクトAが見通せる場合に、複数のオブジェクトAが見通せると判定し、エラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信しない。
【0045】
第1判定部としての送信制御部332は、特定空間内のいずれかの区間に含まれる複数の位置に関連付けられた第1の三次元画像又は第2の三次元画像においてオブジェクトAを見通せないと判定した場合に、この区間において複数のオブジェクトAが見通せないと判定する。このとき、送信制御部332は、特定空間を示す画像において当該区間を示す情報を画像表示装置400へ送信する。例えば、送信制御部332は、複数のオブジェクトAが見通せないと判定した区間にハッチングを付した特定区間の上面視画像を生成し、生成した上面視画像を画像表示装置400へ送信する。
【0046】
このような構成により、送信制御部332が、第1の三次元画像及び第2の三次元画像においてオブジェクトAを見通せるか否かを判定した結果を画像表示装置400へ送信するので、ユーザが、通信装置200を設置した場合に、特定空間内において携帯電話機のハンドオーバが可能か否かを容易に確認することができる。また、送信制御部332は、複数のオブジェクトAが見通せないと判定した区間を示す情報を表示するので、ユーザは、オブジェクトAの配置を変更する必要がある区間を把握することができる。
【0047】
送信制御部332は、第2判定部として、特定空間に仮想的に配置した状態のオブジェクトAが、構造物の設置が禁止されている建築限界と重ならないように配置されているか否かを判定してもよい。第2判定部としての送信制御部332は、配置情報により仮想的に配置したオブジェクトAが、構造物の設置が禁止されている建築限界と重なると判定した場合には、オブジェクトAが建築限界に重なると判定したエラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信する。
【0048】
一方、第2判定部としての送信制御部332は、配置操作により仮想的に配置したオブジェクトAが、構造物の設置が禁止されている建築限界と重ならないと判定した場合には、エラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信しない。このような構成により、ユーザは、特定空間に仮想的に配置したオブジェクトAが建築限界と重なるか否かを把握することができる。
【0049】
第2判定部としての送信制御部332は、複数のオブジェクトA間の距離が基準値以下であるか否かを判定してもよい。特定空間内を移動する移動体において携帯電話機のハンドオーバが可能であるためには、携帯電話機と通信装置との距離が基準値未満である必要がある。この基準値は、オブジェクトAが示す通信装置200の周波数帯に応じて決まる値である。第2判定部は、配置された状態のオブジェクトA間の距離と基準値とを比較する。第2判定部は、オブジェクトA間の距離が基準値より大きいと判定した場合には、オブジェクトA間の距離が基準値より大きいと判定したエラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信する。一方、第2判定部は、オブジェクトA間の距離が基準値以下であると判定した場合には、エラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信しない。
【0050】
ところで、通信装置200から電源までの電源距離が長いと特定空間内の他の設備の設置に支障をきたすおそれがある。そこで、送信制御部332は、オブジェクトAから電源までの電源距離が閾値以下であるか否かを判定してもよい。閾値は、特定空間内の電源の数及び特定空間内に設置する設備の数等を考慮して、当業者が決定する。まず、送信制御部332は、特定空間内の電源の場所を記憶部32から読み出す。送信制御部332は、仮想的に配置された状態のオブジェクトAから電源までの電源距離と、閾値とを比較する。送信制御部332は、電源距離が閾値より大きいと判定した場合には、電源距離が閾値より大きいと判定したエラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信する。一方、送信制御部332は、電源距離が閾値以下であると判定した場合には、エラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信しない。
【0051】
[画像表示装置400の構成]
以下、画像表示装置400の構成について詳細に説明する。
図7は、画像表示装置400の構成を示す図である。画像表示装置400は、操作部40、通信部41、表示部42、記憶部43及び制御部44を備える。操作部40は、ユーザが操作を入力するためのデバイスであり、例えばタッチパネル、キーボード及びマウスである。通信部41は、撮影装置100と通信するためのインターフェースである。表示部42は、画像を表示するためのディスプレイである。
【0052】
記憶部43は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。記憶部43は、制御部44が実行するプログラムを記憶している。制御部44は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部44は、記憶部43に記憶されたプログラムを実行することにより、操作受付部441及び表示制御部442として機能する。
【0053】
操作受付部441は、操作部40に対するユーザの操作を受け付ける。操作受付部441は、通信部41を介して、受け付けた操作を示す情報を画像送信装置300へ送信する。操作受付部441は、携帯電話網の周波数帯を選択する操作を受け付ける。操作受付部441は、受け付けた操作により選択した周波数帯を指示する周波数情報を生成する。操作受付部441は、通信部41を介して、生成した周波数情報を画像送信装置300へ送信する。操作受付部441は、複数の種類の通信装置を示すオブジェクトのうち、いずれかのオブジェクトを選択する選択操作を受け付ける。操作受付部441は、受け付けた選択操作に基づいて、いずれかのオブジェクトを選択することを指示するオブジェクト指定情報を生成する。操作受付部441は、生成したオブジェクト指定情報を画像送信装置300へ送信する。
【0054】
操作受付部441は、選択されたオブジェクトを特定空間に仮想的に配置する配置操作を受け付ける。操作受付部441は、受け付けた配置操作に基づいて、オブジェクトを特定空間に仮想的に配置するための配置情報を生成する。操作受付部441は、生成した配置情報を画像送信装置300へ送信する。配置情報は、配置操作によって指定された配置位置を示す情報を含む。
【0055】
さらに、操作受付部441は、特定空間の水平方向の断面形状を示す上面視画像において特定空間内の長手方向の一又は複数の位置を指定する指定操作を受け付ける。操作受付部441は、受け付けた指定操作に基づいて、特定空間内の長手方向の一又は複数の位置を指定する指定情報を生成する。操作受付部441は、受け付けた指定情報を画像送信装置300へ送信する。
【0056】
表示制御部442は、通信部41を介して画像を受信し、受信した画像を表示部42に表示させる。表示制御部442は、画像送信装置300から受信した第1の三次元画像及び第2の三次元画像を表示する。表示制御部442は、画像送信装置300から受信したオブジェクトを第1の三次元画像及び第2の三次元画像が示す特定空間の内部に重畳させた画像を表示する。
【0057】
表示制御部442は、複数のオブジェクトAが見通せないと判定したエラー位置を示す情報を画像送信装置300から受信した場合に、受信したエラー位置を表示する。第1判定部としての表示制御部442は、複数のオブジェクトAが見通せないと第1判定部が判定した区間を示す情報を受信した場合に、この区間を表示する。例えば、表示制御部442は、特定区間の上面視画像において複数のオブジェクトAが見通せないと判定した区間にハッチングを付して表示する。
【0058】
表示制御部442は、オブジェクトAが建築限界に重なると第2判定部が判定したエラー位置を示す情報を受信した場合には、このエラー位置を表示する。表示制御部442は、オブジェクトA間の距離が基準値より大きいと判定したエラー位置を示す情報を受信した場合には、このエラー位置を表示する。表示制御部442は、電源距離が閾値より大きいと判定したエラー位置を示す情報を受信した場合には、このエラー位置を表示する。
【0059】
[画像送信装置300の処理手順]
図8は、画像送信装置300の動作の一例を示したフローチャートである。この処理手順は、例えば、送信制御部332が特定空間の水平方向の断面形状を示す上面視画像を画像表示装置400へ送信したときに開始する。
【0060】
まず、取得部331は、特定空間において中継する携帯電話網の周波数帯を指示する周波数情報を画像表示装置400から取得する(ステップS101)。送信制御部332は、選択された周波数帯に対応する2種類以上の通信装置200を示すオブジェクトAを特定空間に配置するためのオブジェクトAの候補として画像表示装置400へそれぞれ送信する(ステップS102)。取得部331は、送信制御部332が送信したオブジェクトAの候補のうち、いずれかのオブジェクトAを仮想的に配置するための配置情報を取得したか否かを判定する(ステップS103)。
【0061】
第1判定部及び第2判定部は、第1の三次元画像又は第2の三次元画像の特定空間にオブジェクトAを仮想的に配置するための配置情報を取得したと取得部331が判定した場合に(S103のYES)、判定処理を行い(S104)、処理を終了する。取得部331は、ステップS103の判定において、第1の三次元画像又は第2の三次元画像の特定空間にオブジェクトAを仮想的に配置するための配置情報を取得していないと判定した場合に(S103のNO)、ステップS103の判定を繰り返す。
【0062】
図9は、図8の判定処理(S103)の詳細な手順を示すフローチャートである。まず、取得部331は、上面視画像において特定空間内の長手方向の位置を指定する指定情報を取得する(ステップS201)。第1判定部は、特定空間に仮想的に配置された状態のオブジェクトAの位置、向き及び種類を示す情報を記憶部32から取得する(ステップS202)。第1判定部は、取得部331が取得した指定情報により指定された位置に関連付けられた第1の三次元画像及び第2の三次元画像を読み出す。第1判定部は、読み出したオブジェクトAの位置、向き及び種類を示す情報に基づいて、第1の三次元画像及び第2の三次元画像の特定空間にオブジェクトAを重畳させる。第1判定部は、第1の三次元画像及び第2の三次元画像の特定空間においてオブジェクトAが見通し可能か否かを判定する(ステップS203)。
【0063】
第2判定部は、第1の三次元画像及び第2の三次元画像の特定空間においてオブジェクトAが見通し可能であると第1判定部が判定した場合に(S203のYES)、オブジェクトA間の距離が基準値以下であるか否かを判定する(ステップS204)。第2判定部は、オブジェクトA間の距離が基準値以下であると判定した場合に(S204のYES)、オブジェクトAから電源までの電源距離が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS205)。
【0064】
第2判定部は、オブジェクトAから電源までの電源距離が閾値以下であると判定した場合に(S205のYES)、オブジェクトAが建築限界と重ならないように配置されているか否かを判定する(ステップS206)。送信制御部332は、オブジェクトAが建築限界と重ならないように配置されていると第2判定部が判定した場合には(S206のYES)、オブジェクトAの配置が適切である旨のメッセージを表示部42に表示させ(ステップS207)、処理を終了する。
【0065】
送信制御部332は、ステップS203の判定において第1の三次元画像及び第2の三次元画像のいずれかにおいてオブジェクトAが見通せないと第1判定部が判定した場合に(S203のNO)、複数のオブジェクトAが見通せないと判定したエラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信する(ステップS208)。送信制御部332は、ステップS204の判定においてオブジェクトA間の距離が基準値より大きいと第2判定部が判定した場合には(S204のNO)、オブジェクトA間の距離が基準値より大きいと判定したエラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信する(ステップS208)。
【0066】
送信制御部332は、ステップS205の判定においてオブジェクトAから電源までの電源距離が閾値より大きいと第2判定部が判定した場合には(S205のNO)、電源距離が閾値より大きいと判定したエラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信する(ステップS208)。送信制御部332は、ステップS206の判定において配置情報により仮想的に配置することを指示されたオブジェクトAが構造物の設置が禁止されている建築限界と重なると第2判定部が判定した場合には(S206のNO)、オブジェクトAが建築限界に重なると判定したエラー位置を示す情報を画像表示装置400へ送信する(ステップS208)。
【0067】
[本実施形態の効果]
本実施形態によれば、送信制御部332は、指定操作により指定された位置に関連付けられ、且つオブジェクトAを仮想的に配置可能な第1の三次元画像及び第2の三次元画像を画像表示装置400へ送信する。このような構成により、ユーザは、第1の三次元画像及び第2の三次元画像が示す特定空間にオブジェクトAを仮想的に配置し、このオブジェクトAを見通せるか否かを確認することができる。したがって、ユーザは、特定空間に通信装置を設置した場合に携帯電話機のハンドオーバが可能か否かを予め確認することができる。
【0068】
[変形例]
なお、本実施形態では、ネットワークを介して画像表示装置400へ三次元画像を送信する画像送信装置300の例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、例えば、三次元画像を表示部に表示させる画像表示装置であってもよい。画像表示装置は、画像送信装置300の各構成要件に加えて、表示部、操作受付部及び表示制御部をさらに備える。
【0069】
表示部は、画像を表示するためのディスプレイである。操作受付部は、タッチパネル又は操作キーに対するユーザの操作を受け付ける。例えば、操作受付部は、特定空間内のいずれかの位置を指定する指定操作を受け付ける。表示制御部は、表示部に画像を表示させる。表示制御部は、操作受付部が受け付けた指定操作により指定された位置に記憶部32において関連付けられた第1の三次元画像及び第2の三次元画像を表示部に表示させる。このような構成により、ユーザは、特定空間に通信装置200を設置した場合に、携帯電話機のハンドオーバが可能であるか否かを画像表示装置において確認することができる。
【0070】
また、本実施形態では、撮影装置100が撮影画像として三次元画像を生成する場合の例について説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されない。例えば、画像送信装置300は、撮影装置100が生成した複数の撮影画像を解析することにより、特定空間の内部を示す三次元画像を生成する生成部をさらに備える構成であってもよい。
【0071】
本実施の形態の例では、送信制御部332は、第1の三次元画像又は第2の三次元画像の特定空間において、ユーザが新たに配置するオブジェクトAに対応する通信装置200が見通せるか否かを判定する場合の例について説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されない。例えば、送信制御部332は、オブジェクトA及び設置済みの通信装置200のいずれかが見通せるか否かを判定してもよい。この場合、送信制御部332は、第1の三次元画像又は第2の三次元画像においてオブジェクトA及び設置済みの通信装置200がいずれも見通せない場合に、これらの三次元画像に関連付けられた位置をエラー位置として表示する。一方、送信制御部332は、第1の三次元画像及び第2の三次元画像の両方においてオブジェクトA及び設置済みの通信装置200のいずれかが見通せる場合に、エラー位置を示す情報を表示させない。
【0072】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【符号の説明】
【0073】
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
40 操作部
41 通信部
42 表示部
43 記憶部
44 制御部
100 撮影装置
200 通信装置
300 画像送信装置
331 取得部
332 送信制御部
400 画像表示装置
441 操作受付部
442 表示制御部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】