(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019146166
(43)【公開日】20190829
(54)【発明の名称】ネットワーク装置と別個に実装されるネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置のクラウドに基づく構成及び管理メカニズム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/24 20060101AFI20190802BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20190802BHJP
【FI】
   !H04L12/24
   !G06F13/00 353B
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【全頁数】33
(21)【出願番号】2019025005
(22)【出願日】20190215
(31)【優先権主張番号】15/903,818
(32)【優先日】20180223
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】トム ハーパネン
【住所又は居所】アメリカ合衆国,カリフォルニア州 95008,キャンベル,キャンベル テクノロジー パークウエイ 675,リコー ユーエスエー インク内
【テーマコード(参考)】
5B089
5K030
【Fターム(参考)】
5B089GA11
5B089GA16
5B089GA21
5B089HA06
5B089HA10
5B089HB06
5B089JA35
5B089JB10
5B089KA13
5B089KB04
5K030GA11
5K030HB06
5K030HC01
5K030JA10
5K030KA02
5K030MA01
5K030MA07
5K030MD07
(57)【要約】
【課題】 ネットワーク調停器を用いてネットワーク装置を構成し及び管理する改良された方法が提供される。
【解決手段】 改良された方法は、装置管理サーバから、1又は複数のネットワーク装置を構成し又は管理するための1又は複数のポリシを受信するステップを有する。1又は複数のポリシのうちの各ポリシについて、ネットワーク調停器は、該ポリシに基づき、該ポリシを適用するネットワーク装置を決定する。次に、該ポリシに基づき、ネットワーク調停器は、ネットワーク装置を構成し又は管理するための命令を決定し、該命令をネットワーク装置へ送信する。ネットワーク装置から、該命令に対する応答を受信すると、ネットワーク調停器は、該応答がポリシの中で設定された1又は複数の条件を満たすか否かを決定する。応答がポリシの中で設定された条件を満たすと決定することに応答して、ネットワーク調停器は、応答に基づきメッセージを生成し、該メッセージを装置管理サーバへ送信する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク調停器を用いてネットワーク装置の構成及び管理プロセスを向上するネットワーク装置管理システムであって、前記ネットワーク装置管理システムは、
コンピュータ命令を格納するメモリを有するネットワーク調停器を有し、前記コンピュータ命令は、1又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1又は複数のプロセッサに、
装置管理サーバから、1又は複数のネットワーク装置を構成又は管理するための1又は複数のポリシを受信するステップと、
前記1又は複数のポリシの各ポリシについて、
前記ポリシに基づき、前記1又は複数のネットワーク装置から、前記ポリシを適用するネットワーク装置を決定するステップと、
前記ポリシに基づき、前記ネットワーク装置を構成又は管理するための1又は複数の命令を決定するステップと、
前記1又は複数の命令を前記ネットワーク装置へ送信するステップと、
前記ネットワーク装置から、前記1又は複数の命令に対する応答を受信すると、
前記応答が前記ポリシの中で設定された1又は複数の条件を満たすか否かを決定するステップと、
前記応答が前記ポリシの中で設定された前記1又は複数の条件を満たすと決定することに応答して、前記応答に基づきメッセージを生成し、該メッセージを前記装置管理サーバへ送信するステップと、
を実行させる、ネットワーク装置管理システム。
【請求項2】
前記ネットワーク調停器は、独立型コンピュータサーバとして構成され、
前記ネットワーク調停器は、前記1又は複数のネットワーク装置を直接管理するよう構成され、
前記装置管理サーバは、前記ネットワーク調停器と別個の独立型コンピュータサーバとして構成され、
前記装置管理サーバは、前記1又は複数のネットワーク装置を間接的に管理するよう構成され、
前記ネットワーク調停器は、1又は複数の通信ファイアウォールを通じて前記装置管理サーバと通信し、
前記ネットワーク装置管理システムは、1又は複数の追加ネットワーク調停器を有し、
前記1又は複数のネットワーク装置は、多機能周辺装置、プリンタ、スキャナ、ファックス機、ワークステーション、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、又はタブレット、のうちの1又は複数を有する、請求項1に記載のネットワーク装置管理システム。
【請求項3】
前記1又は複数のポリシのうちのポリシは、ネットワーク装置の識別情報、前記ネットワーク装置から要求された情報の種類、前記ネットワーク装置から前記装置管理サーバに報告されるべきではない情報の種類、前記ネットワーク装置から情報をポーリングする時間スケジュール、前記ネットワーク装置から受信した応答を処理するための1又は複数の条件、前記装置管理サーバへ送信されるべきメッセージのフォーマット種類、又は前記ネットワーク装置へ送信されるべき命令のフォーマット種類、のうちの1又は複数を有し、
前記ポリシの中で設定された前記1又は複数の条件は、前記装置管理サーバに報告すべき情報の種類、前記装置管理サーバに情報を報告するタイミング、前記装置管理サーバに情報を提示するための集約方式、又は前記装置管理サーバへ送信されるべき報告メッセージのフォーマット、のうちの1又は複数を指定する、請求項1に記載のネットワーク装置管理システム。
【請求項4】
前記メモリは追加コンピュータ命令を格納し、該追加コンピュータ命令は、前記1又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1又は複数のプロセッサに、
前記ネットワーク調停器から前記装置管理サーバへ認証要求を送信するステップと、
前記装置管理サーバから、前記認証要求に対する第1回答を受信すると、
前記ネットワーク調停器から前記装置管理サーバへ認証証明を送信するステップと、
第2回答が前記装置管理サーバから受信されたか否かを決定するステップと、
前記第2回答を前記装置管理サーバから受信すると、
前記第2回答を解析して、前記ネットワーク調停器が前記装置管理サーバに成功裏に認証されたか否かを決定するステップと、
前記ネットワーク装置が前記装置管理サーバに成功裏に認証されたと決定することに応答して、前記装置管理サーバから前記1又は複数のポリシを要求するステップと、
を実行させる、請求項1に記載のネットワーク装置管理システム。
【請求項5】
前記メモリは追加コンピュータ命令を格納し、該追加コンピュータ命令は、前記1又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1又は複数のプロセッサに、
前記ネットワーク装置から、1又は複数のSNMP(Simple Network Messaging Protocol)メッセージを受信するステップであって、前記1又は複数のSNMPメッセージは、トラップメッセージ、警報、警告、又は状態報告、のうちの1又は複数を有する、ステップと、
前記1又は複数のSNMPメッセージを解析して、前記1又は複数のSNMPメッセージのうちの少なくとも1つを前記装置管理サーバに報告するか否かを決定するステップと、
前記1又は複数のSNMPメッセージのうちの少なくとも1つが前記装置管理サーバに報告されるべきであると決定することに応答して、前記1又は複数のSNMPメッセージのうちの少なくとも1つを含む1又は複数の報告メッセージを生成し、前記1又は複数の報告メッセージを前記装置管理サーバへ送信するステップと、
を実行させる、請求項1に記載のネットワーク装置管理システム。
【請求項6】
前記メモリは追加コンピュータ命令を格納し、該追加コンピュータ命令は、前記1又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1又は複数のプロセッサに、
前記装置管理サーバから前記1又は複数のポリシを受信するステップの前に、前記ネットワーク調停器と前記装置管理サーバとの間の第1通信接続を確立するステップ、を実行させ、
前記装置管理サーバとの前記第1通信接続を確立するステップは、
前記第1通信接続を確立するための調停器要求を生成し、前記ネットワーク調停器から前記装置管理サーバへ送信するステップと、
前記装置管理サーバへ前記調停器要求を送信することに応答して、前記装置管理サーバから、前記第1通信接続を確立するためのサーバ肯定応答及びサーバ要求を受信するステップと、
前記装置管理サーバから前記サーバ肯定応答及び前記サーバ要求を受信することに応答して、前記第1通信接続が確立されたことを確認するために調停器肯定応答を生成し、前記装置管理サーバへ送信するステップと、
を有し、
前記ネットワーク調停器と前記装置管理サーバとの間の前記第1通信接続は、TCP/IP接続である、請求項1に記載のネットワーク装置管理システム。
【請求項7】
前記メモリは追加コンピュータ命令を格納し、該追加コンピュータ命令は、前記1又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1又は複数のプロセッサに、
前記ネットワーク装置へ前記1又は複数の命令を送信するステップの前に、前記ネットワーク調停器と前記ネットワーク装置との間の第2通信接続を確立するステップ、を実行させ、
前記ネットワーク装置へ送信される前記1又は複数の命令は、前記第2通信接続を介して送信され、
前記ネットワーク装置へ送信される前記1又は複数の命令は、SNMPメッセージである、請求項1に記載のネットワーク装置管理システム。
【請求項8】
ネットワーク調停器を用いてネットワーク装置の構成及び管理プロセスを向上するネットワーク装置管理システムにより実施される方法であって、前記方法は、
装置管理サーバから、1又は複数のネットワーク装置を構成又は管理するための1又は複数のポリシを受信するステップと、
前記1又は複数のポリシの各ポリシについて、
前記ポリシに基づき、前記1又は複数のネットワーク装置から、前記ポリシを適用するネットワーク装置を決定するステップと、
前記ポリシに基づき、前記ネットワーク装置を構成又は管理するための1又は複数の命令を決定するステップと、
前記1又は複数の命令を前記ネットワーク装置へ送信するステップと、
前記ネットワーク装置から、前記1又は複数の命令に対する応答を受信すると、
前記応答が前記ポリシの中で設定された1又は複数の条件を満たすか否かを決定するステップと、
前記応答が前記ポリシの中で設定された前記1又は複数の条件を満たすと決定することに応答して、前記応答に基づきメッセージを生成し、該メッセージを前記装置管理サーバへ送信するステップと、
を有する方法。
【請求項9】
前記ネットワーク調停器は、独立型コンピュータサーバとして構成され、
前記ネットワーク調停器は、前記1又は複数のネットワーク装置を直接管理するよう構成され、
前記装置管理サーバは、前記ネットワーク調停器と別個の独立型コンピュータサーバとして構成され、
前記装置管理サーバは、前記1又は複数のネットワーク装置を間接的に管理するよう構成され、
前記ネットワーク調停器は、1又は複数の通信ファイアウォールを通じて前記装置管理サーバと通信し、
前記ネットワーク装置管理システムは、1又は複数の追加ネットワーク調停器を有し、
前記1又は複数のネットワーク装置は、多機能周辺装置、プリンタ、スキャナ、ファックス機、ワークステーション、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、又はタブレット、のうちの1又は複数を有する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1又は複数のポリシのうちのポリシは、ネットワーク装置の識別情報、前記ネットワーク装置から要求された情報の種類、前記ネットワーク装置から前記装置管理サーバに報告されるべきではない情報の種類、前記ネットワーク装置から情報をポーリングする時間スケジュール、前記ネットワーク装置から受信した応答を処理するための1又は複数の条件、前記装置管理サーバへ送信されるべきメッセージのフォーマット種類、又は前記ネットワーク装置へ送信されるべき命令のフォーマット種類、のうちの1又は複数を有し、
前記ポリシの中で設定された前記1又は複数の条件は、前記装置管理サーバに報告すべき情報の種類、前記装置管理サーバに情報を報告するタイミング、前記装置管理サーバに情報を提示するための集約方式、又は前記装置管理サーバへ送信されるべき報告メッセージのフォーマット、のうちの1又は複数を指定する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワーク調停器から前記装置管理サーバへ認証要求を送信するステップと、
前記装置管理サーバから、前記認証要求に対する第1回答を受信すると、
前記ネットワーク調停器から前記装置管理サーバへ認証証明を送信するステップと、
第2回答が前記装置管理サーバから受信されたか否かを決定するステップと、
前記第2回答を前記装置管理サーバから受信すると、
前記第2回答を解析して、前記ネットワーク調停器が前記装置管理サーバに成功裏に認証されたか否かを決定するステップと、
前記ネットワーク装置が前記装置管理サーバに成功裏に認証されたと決定することに応答して、前記装置管理サーバから前記1又は複数のポリシを要求するステップと、
を更に有する請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワーク装置から、1又は複数のSNMP(Simple Network Messaging Protocol)メッセージを受信するステップであって、前記1又は複数のSNMPメッセージは、トラップメッセージ、警報、警告、又は状態報告、のうちの1又は複数を有する、ステップと、
前記1又は複数のSNMPメッセージを解析して、前記1又は複数のSNMPメッセージのうちの少なくとも1つを前記装置管理サーバに報告するか否かを決定するステップと、
前記1又は複数のSNMPメッセージのうちの少なくとも1つが前記装置管理サーバに報告されるべきであると決定することに応答して、前記1又は複数のSNMPメッセージのうちの少なくとも1つを含む1又は複数の報告メッセージを生成し、前記1又は複数の報告メッセージを前記装置管理サーバへ送信するステップと、
を更に有する請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記装置管理サーバから前記1又は複数のポリシを受信するステップの前に、前記ネットワーク調停器と前記装置管理サーバとの間の第1通信接続を確立するステップ、を更に有し、
前記装置管理サーバとの前記第1通信接続を確立するステップは、
前記第1通信接続を確立するための調停器要求を生成し、前記ネットワーク調停器から前記装置管理サーバへ送信するステップと、
前記調停器要求を前記装置管理サーバへ送信することに応答して、前記装置管理サーバから、前記第1通信接続を確立するためのサーバ肯定応答及びサーバ要求を受信するステップと、
前記装置管理サーバから前記サーバ肯定応答及び前記サーバ要求を受信することに応答して、前記第1通信接続が確立されたことを確認するために調停器肯定応答を生成し、前記装置管理サーバへ送信するステップと、
を有し、
前記ネットワーク調停器と前記装置管理サーバとの間の前記第1通信接続は、TCP/IP接続である、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記ネットワーク装置へ前記1又は複数の命令を送信するステップの前に、前記ネットワーク調停器と前記ネットワーク装置との間の第2通信接続を確立するステップ、を更に有し、
前記ネットワーク装置へ送信される前記1又は複数の命令は、前記第2通信接続を介して送信され、
前記ネットワーク装置へ送信される前記1又は複数の命令は、SNMPメッセージである、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
1又は複数のコンピュータ命令を格納する1又は複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、ネットワーク装置管理システムの1又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1又は複数のプロセッサに、
ネットワーク調停器により、装置管理サーバから、1又は複数のネットワーク装置を構成し又は管理するための1又は複数のポリシを受信するステップと、
前記1又は複数のポリシの各ポリシについて、
前記ポリシに基づき、前記1又は複数のネットワーク装置のうち、前記ポリシを適用するネットワーク装置を決定するステップと、
前記ポリシに基づき、前記ネットワーク装置を構成し又は管理するための1又は複数の命令を決定するステップと、
前記1又は複数の命令を前記ネットワーク装置へ送信するステップと、
前記ネットワーク装置から、前記1又は複数の命令に対する応答を受信すると、
前記応答が前記ポリシの中で設定された1又は複数の条件を満たすか否かを決定するステップと、
前記応答が前記ポリシの中で設定された前記1又は複数の条件を満たすと決定することに応答して、前記応答に基づきメッセージを生成し、前記メッセージを前記装置管理サーバへ送信するステップと、
を実行させる、1又は複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記ネットワーク調停器は、独立型コンピュータサーバとして構成され、
前記ネットワーク調停器は、前記1又は複数のネットワーク装置を直接管理するよう構成され、
前記装置管理サーバは、前記ネットワーク調停器と別個の独立型コンピュータサーバとして構成され、
前記装置管理サーバは、前記1又は複数のネットワーク装置を間接的に管理するよう構成され、
前記ネットワーク調停器は、1又は複数の通信ファイアウォールを通じて前記装置管理サーバと通信し、
前記ネットワーク装置管理システムは、1又は複数の追加ネットワーク調停器を有し、
前記1又は複数のネットワーク装置は、多機能周辺装置、プリンタ、スキャナ、ファックス機、ワークステーション、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、又はタブレット、のうちの1又は複数を有する、請求項15に記載の1又は複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記1又は複数のポリシのうちのポリシは、ネットワーク装置の識別情報、前記ネットワーク装置から要求された情報の種類、前記ネットワーク装置から前記装置管理サーバに報告されるべきではない情報の種類、前記ネットワーク装置から情報をポーリングする時間スケジュール、前記ネットワーク装置から受信した応答を処理するための1又は複数の条件、前記装置管理サーバへ送信されるべきメッセージのフォーマット種類、又は前記ネットワーク装置へ送信されるべき命令のフォーマット種類、のうちの1又は複数を有し、
前記ポリシの中で設定された前記1又は複数の条件は、前記装置管理サーバに報告すべき情報の種類、前記装置管理サーバに情報を報告するタイミング、前記装置管理サーバに情報を提示するための集約方式、又は前記装置管理サーバへ送信されるべき報告メッセージのフォーマット、のうちの1又は複数を指定する、請求項15に記載の1又は複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
追加コンピュータ命令を格納し、該追加コンピュータ命令は、前記1又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1又は複数のプロセッサに、
前記ネットワーク調停器から前記装置管理サーバへ認証要求を送信するステップと、
前記装置管理サーバから、前記認証要求に対する第1回答を受信すると、
前記ネットワーク調停器から前記装置管理サーバへ認証証明を送信するステップと、
第2回答が前記装置管理サーバから受信されたか否かを決定するステップと、
前記第2回答を前記装置管理サーバから受信すると、
前記第2回答を解析して、前記ネットワーク調停器が前記装置管理サーバに成功裏に認証されたか否かを決定するステップと、
前記ネットワーク調停器が前記装置管理サーバに成功裏に認証されたと決定することに応答して、前記装置管理サーバから前記1又は複数のポリシを要求するステップと、
を実行させる、請求項15に記載の1又は複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
追加コンピュータ命令を格納し、該追加コンピュータ命令は、前記1又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1又は複数のプロセッサに、
前記ネットワーク装置から、1又は複数のSNMP(Simple Network Messaging Protocol)メッセージを受信するステップであって、前記1又は複数のSNMPメッセージは、トラップメッセージ、警報、警告、又は状態報告、のうちの1又は複数を有する、ステップと、
前記1又は複数のSNMPメッセージを解析して、前記1又は複数のSNMPメッセージのうちの少なくとも1つを前記装置管理サーバに報告するか否かを決定するステップと、
前記1又は複数のSNMPメッセージのうちの少なくとも1つが前記装置管理サーバに報告されるべきであると決定することに応答して、前記1又は複数のSNMPメッセージのうちの少なくとも1つを含む1又は複数の報告メッセージを生成し、前記1又は複数の報告メッセージを前記装置管理サーバへ送信するステップと、
を実行させる、請求項15に記載の1又は複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
追加コンピュータ命令を格納し、該追加コンピュータ命令は、前記1又は複数のプロセッサにより実行されると、前記1又は複数のプロセッサに、
前記装置管理サーバから前記1又は複数のポリシを受信するステップの前に、前記ネットワーク調停器と前記装置管理サーバとの間の第1通信接続を確立するステップ、を実行させ、
前記装置管理サーバとの前記第1通信接続を確立するステップは、
前記第1通信接続を確立するための調停器要求を生成し、前記ネットワーク調停器から前記装置管理サーバへ送信するステップと、
前記装置管理サーバへ前記調停器要求を送信することに応答して、前記装置管理サーバから、前記第1通信接続を確立するためのサーバ肯定応答及びサーバ要求を受信するステップと、
前記装置管理サーバから前記サーバ肯定応答及び前記サーバ要求を受信することに応答して、前記第1通信接続が確立されたことを確認するために調停器肯定応答を生成し、前記装置管理サーバへ送信するステップと、
を有し、
前記ネットワーク調停器と前記装置管理サーバとの間の前記第1通信接続は、TCP/IP接続である、請求項15に記載の1又は複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するためのクラウドに基づくメカニズムに関する。提案されるグループ技術ユニット:2447、提案される分類:358。
【背景技術】
【0002】
この章に記載されるアプローチは、達成しようとされた可能性のあるアプローチであるが、必ずしも従前に考案され又は達成されたアプローチではない。したがって、特に示さない限り、この章に記載されたいかなるアプローチも、それらが本章に含まれたという理由のみにより従来技術と見なされるべきではない。
【0003】
長年にかけて、装置管理は、プリンタ、スキャナ、及び多機能周辺装置のようなネットワーク装置を監視し管理する基本ツールになってきている。標準的に、中央管理部は、SNMP(Simple Network Management Protocol)要求を装置へ送信することにより、ネットワーク装置を管理する。装置は、通常、SNMPエージェントと呼ばれるソフトウェアプログラムアプリケーションを実行する。このエージェントは、中央管理部から受信したSNMP要求に対するSNMP応答を提供する。
【0004】
ネットワーク装置上で実行されるSNMPエージェントは、通常、受動エージェントとして構成される。これらは、中央管理部から受信したクエリに応答し、管理部状態情報及び管理部の要求し得る他の情報を提供できる。しかしながら、受動エージェントは、そうするよう管理部に最初に依頼されないと、管理部とメッセージ交換を開始しない可能性が低い。
【0005】
より高度な通信プロトコルが使用される場合でも、ネットワーク装置に実装されたエージェントは、依然として受動エージェントとして構成される。したがって、管理部がネットワーク装置からの更新を要求しない限り、ネットワーク装置上で実行されるエージェントは、受動的なままである。結果として、公衆ネットワーク内で管理部を実装する現在のネットワーク環境は、管理部がインターネットに基づくファイアウォールを通じて装置のプライベート又はローカルネットワークと通信できないので、プライベート又はローカルネットワークに配置されたネットワーク装置を管理できない。
【0006】
受動エージェントは、何年もの間、通信ネットワークに深く埋め込まれており、例えば積極的なエージェントを実装するよう通信ネットワークのレガシーアーキテクチャを変更することは、何年もの開発努力を要するだろう。実際に、幾つかのコンピュータネットワークでは、ネットワーク装置内の受動エージェントを積極的なエージェントに置き換えることが、事実上不可能である場合がある。
【発明の概要】
【0007】
一実施形態によると、ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置の構成及び管理プロセスを向上するネットワーク装置管理システムが開示される。ネットワーク装置管理システムは、1又は複数のネットワーク調停器と、装置管理サーバと、を有する。
【0008】
ネットワーク調停器は、独立型コンピュータサーバとして構成されて良く、1又は複数のネットワーク装置を直接管理するよう構成されて良い。装置管理サーバは、ネットワーク装置を間接的に管理するよう構成されて良く、ネットワーク調停器と別個の別の独立型コンピュータサーバとして構成されて良い。装置管理サーバは、1又は複数の通信ファイアウォールによりネットワーク調停器から分離されて良い。ネットワーク装置の例は、多機能周辺装置、プリンタ、スキャナ、ファックス機、ワークステーション、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、及びタブレットを含む。
【0009】
一実施形態では、ネットワーク調停器は、プロキシとして動作し、装置管理サーバから、1又は複数のネットワーク装置を構成し又は管理するための1又は複数のポリシを受信する。ネットワーク装置を構成するためのポリシは、例えば、装置に実装されるべき構成設定を含んで良い。ネットワーク装置を管理するためのポリシは、例えば、装置からの状態情報を提供するための要求を含んで良い。さらに、ポリシは、例えば、ネットワーク装置の識別情報、ネットワーク装置から要求された情報の種類、ネットワーク装置から装置管理サーバに報告されるべきではない情報の種類、ネットワーク装置から情報をポーリングする時間スケジュール、ネットワーク装置から受信した応答を処理するための1又は複数の条件、装置管理サーバへ送信されるべきメッセージのフォーマット種類、及び/又はネットワーク装置へ送信されるべき命令のフォーマット種類、を指定して良い。ポリシは、装置管理サーバから調停器へ、HTTPメッセージ、SOAPメッセージ、又は他のアプリケーションレベルのメッセージで送信されて良い。
【0010】
各ポリシについて、ネットワーク調停器は、該ポリシに基づき、該ポリシを適用するネットワーク装置を決定して良い。また、該ポリシに基づき、調停器は、ネットワーク装置を構成し又は管理するための1又は複数の命令を決定して良い。次に、調停器は、ネットワーク装置へ命令を送信して良い。ネットワーク装置へ送信される命令は、SNMPメッセージであって良い。
【0011】
ネットワーク装置から、該命令に対する応答を受信すると、ネットワーク調停器は、該応答がポリシの中で設定された1又は複数の条件を満たすか否かを決定して良い。ポリシの中で設定された条件は、例えば、装置管理サーバに報告すべき情報の種類、装置管理サーバに情報を報告するタイミング、装置管理サーバに情報を提示するための集約方式、及び/又は装置管理サーバへ送信されるべき報告メッセージのフォーマット、を指定して良い。応答がポリシの中で設定された条件を満たすと決定することに応答して、調停器は、応答に基づきメッセージを生成し、該メッセージを装置管理サーバへ送信して良い。
【0012】
一実施形態では、装置管理サーバからポリシを受信する前に、ネットワーク調停器は、調停器と装置管理サーバとの間のセキュア通信接続を確立するために、装置管理サーバへ認証要求を送信する。装置管理サーバから認証要求に対する第1回答を受信すると、調停器は、装置管理サーバへ認証証明を送信する。装置管理サーバから第2回答を受信すると、調停器は、第2回答に基づき、調停器が装置管理サーバに成功裏に認証されたか否かを決定する。調停器が装置管理サーバに成功裏に認証された場合、調停器は、装置管理サーバからポリシを要求する。
【0013】
一実施形態では、ネットワーク装置へ命令を送信する前に、ネットワーク調停器は、ネットワーク調停器とネットワーク装置との間の通信接続を確立する。調停器がネットワーク装置との通信接続を確立すると、調停器は、該接続を用いて、ネットワーク装置へ命令を送信し、及びネットワーク装置から応答及びメッセージを受信して良い。
【0014】
一実施形態では、ネットワーク調停器は、ネットワーク装置から1又は複数のSNMPメッセージを受信するよう構成される。SNMPメッセージは、SNMPトラップメッセージ、警報、警告、及び/又は状態報告を有して良い。調停器は、SNMPメッセージを解析して、SNMPメッセージを装置管理サーバへ報告すべきか否かを決定して良い。調停器が、メッセージは報告される必要があると決定した場合、調停器は、SNMPメッセージを含む1又は複数の報告メッセージを生成して良く、該報告メッセージを装置管理サーバへ送信して良い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下の図面がある。
【図1】ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャを示すブロック図である。
【図2】独立型コンピュータサーバとして構成されるネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャを示すブロック図である。
【図3】ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャを示すブロック図である。
【図4】ネットワーク装置に実装されるネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャを示すブロック図である。
【図5】出力装置を構成し及び管理するための例示的なポリシを示す。
【図6】例示的なネットワーク装置調停器、例示的な装置管理システム、例示的な記憶装置、及び例示的な出力装置の間で交換される通信の例示的な時間図を示す。
【図7】ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なフローチャートを示す。
【図8】実施形態が実装され得る例示的なコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の説明では、説明を目的として、本発明のアプローチの完全な理解を提供するために、多くの詳細事項が説明される。しかしながら、本アプローチはこれらの詳細事項なしに実施できることが明らかである。他の例では、良く知られた構造及び装置が、本アプローチを不必要に不明瞭にしないために、ブロック図で示される。
【0017】
I.概略
II.ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ
III.独立型装置として構成されるネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ
IV.ネットワーク調停器
A.例示的なネットワーク調停器
B.ネットワーク調停器の構成
C.装置管理システムとの接続の確立
D.調停器の認証及び認可
E.出力装置の構成及び管理
V.出力装置に実装されるネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ
VI.ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なポリシ
VII.ポーリングに基づく監視
VIII.プッシュに基づく監視
IX.トラップ(TRAP)
X.状態情報
XI.状態警報
XII.装置構成及び検証
XIII.ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置をクラウドに基づき構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ
XIV.ネットワーク調停器を用いる、クラウドに基づく構成及び管理のための例示的なプロセス
XV.特定の実施形態により提供される向上
XVI.実装メカニズム
【0018】
<I.概略>
一実施形態では、装置管理システム及びネットワーク調停器を実装することにより出力装置を構成し及び管理する改良された方法が開示される。本開示を通じて、用語「出力装置」は、用語「ネットワーク装置」と同義的に使用される。出力装置は、例えば、多機能周辺装置、スキャナ、ファックス機、コピー機、プリンタ、並びにデスクトップ、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント、タブレット、等を含み得る。
【0019】
ネットワーク調停器は、ここでは調停器としても参照され、装置管理システム及び1又は複数の出力装置と通信するよう構成される独立型コンピューティング装置であって良い。調停器が独立型コンピューティング装置として実装される場合、調停器は、1又は複数の出力装置を管理して良く、調停器は、装置管理システムから1又は複数の出力装置のためのポリシを受信して良い。
【0020】
調停器は、出力装置上で実行するコンピュータプログラムアプリケーションとしても実装されて良く、装置管理システムと及び出力装置に実装されたエージェントと通信するよう構成されて良い。調停器がプログラムアプリケーションとして実装される場合、各ネットワーク装置は自身の調停器を実行して良い。さらに、調停器がプログラムアプリケーションとして実装される場合、調停器が装置管理システムから受信するポリシは、通常、調停器の実行している出力装置にのみ適用可能である。
【0021】
調停器が独立型コンピューティング装置として又は出力装置上で実行するコンピュータプログラムとして実装されるかに拘わらず、調停器は、通常、ローカル又はプライベートコンピュータネットワークの設備の部分として実装される。ローカル/プライベートネットワークは、1又は複数のサブネットワークを含んで良い。サブネットワークは、ここではサブネットとして参照される。
【0022】
コンピュータネットワークは、1又は複数のサブネットを含んで良く、各サブネットは調停器の任意の組み合わせを含んで良い。例えば、コンピュータネットワークは、独立型コンピューティングサーバとして実装される調停器のみを含んで良い。これらの調停器の各々は、1又は複数の出力装置を管理して良い。別のネットワークは、個別出力装置上で実行するコンピュータプログラムアプリケーションとして実装される調停器のみを含んで良い。これらの調停器の各々は、調停器の実行している出力装置を管理して良い。他のネットワークは、独立型調停器の組み合わせ、及び個別出力装置上で実行するコンピュータプログラムアプリケーションとして実装される調停器の組み合わせを含んで良い。これらのネットワークでは、調停器は、任意の順序付けられた又は順序付けられていない組み合わせで構成されて良い。例えば、調停器のうちの幾つかは階層的に構成されて良く、一方で他の調停器はネットワークに渡り線状に構成されて良い。
【0023】
一実施形態では、出力装置を構成し及び管理する改良された方法は、調停器が、装置管理システムから出力装置のために取得されたポリシに基づき、出力装置を構成し及び管理することを可能にする。改良されたアプローチは、既に出力装置に実装された通信プロトコル及びコンピュータプログラムエージェントを再設計する必要無しに、出力装置を構成し及び管理することを可能にする。
【0024】
装置管理システムは、出力装置を構成し及び管理するためのポリシを格納し、送信し、及び更新するよう構成されるコンピュータに基づくシステムである。装置管理システムは、クラウド記憶システムに、任意の他のインターネットに基づくネットワークに、又はコンピュータサーバに実装されて良い。装置管理システムは、コンピュータサーバに実装される場合、装置管理サーバとして参照される。
【0025】
装置管理システムは、ローカル及び/又はプライベートコンピュータネットワーク内に存在する調停器及び出力装置と別個であって良い。例えば、装置管理システムは、1又は複数の通信ファイアウォールにより調停器と分離されて良い。この状況では、装置管理システムは、ファイアウォールの片側に実装されて良く、一方、調停器及び出力装置はファイアウォールのもう1つの側に実装されて良い。
【0026】
一実施形態では、出力装置を構成し及び管理する改良された方法は、ネットワーク調停器が装置管理システムとの通信接続を確立することを可能にする。通信接続は、セキュア通信接続又は非セキュア通信接続であって良い。例えば、ネットワーク調停器がローカルコンピュータネットワーク内に実装され、装置管理システムが、ファイアウォールにより調停器と分離されたクラウドに基づく装置管理システムに実装される場合、クラウドに基づく装置管理システムと通信するために、調停器は、装置管理システムとセキュア通信接続を確立して良い。
【0027】
しかしながら、ネットワーク調停器及び装置管理システムが同一コンピュータネットワークの部分であり、ネットワーク調停器が、例えば装置管理システムを認証することなく、装置管理システムと通信し得る場合、調停器は、装置管理システムと非セキュア通信接続を確立して良い。
【0028】
一実施形態では、出力装置を構成し及び管理する改良された方法は、調停器が、装置管理システムからダウンロードされ得るポリシに従い、出力装置を構成し及び管理することを可能にする。装置管理システムは、出力装置を構成し及び管理するためのポリシを生成し、装置管理システムにより管理されるコンピュータネットワークが拡大される、縮小される、及び/又は再定義されるとき、ポリシを更新するよう構成されて良い。
【0029】
調停器が独立型ハードウェア装置として構成される場合、調停器は、通常、1又は複数の出力装置を管理する。しかしながら、調停器が出力装置上で実行するプログラムアプリケーションとして構成される場合、調停器は、通常、調停器の構成される出力装置を管理する。
【0030】
一実施形態では、調停器は、装置管理システムとのセキュア通信接続を確立し、1又は複数の出力装置を構成し及び管理するためのポリシを受信し、該ポリシに基づき、出力装置に実装されるエージェントのための命令を生成するよう構成される。調停器は、ネットワーク装置に実装されたエージェントに命令を通信し、出力装置から情報を要求し、装置からの情報を収集し、情報を装置管理システムへ送信して良い。
【0031】
一実施形態では、調停器は、1又は複数の出力装置から状態情報及び更新を受信し、受信した情報及び更新を装置管理サーバに通信するよう構成される。受信した情報及び更新は、調停器が出力装置にクエリした後に、出力装置から受信した応答を含んで良い。例えば、受信した情報は、調停器が装置管理システムから受信したポリシに基づき生成したSNMPクエリに対する応答の中で受信したSNMPメッセージを含んで良い。受信した情報は、出力装置が情報をクエリされることなく調停器へ送信したメッセージトラップ、警報、又は警告も含んで良い。
【0032】
<II.ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ>
図1は、ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ100を示すブロック図である。例示的なアーキテクチャ100は、アーキテクチャ100内に実装された出力装置を構成し及び管理するよう構成される装置管理システム112を含む。
【0033】
装置管理システム112は、任意の種類のコンピューティング装置に実装されて良い。例えば、装置管理システム112は、クラウド記憶システム内のコンピュータサーバとして実装されて良い。装置管理システム112は、インターネットに基づくネットワーク内のコンピュータサーバとしても実装されて良い。さらに、装置管理システムは、組織により又は会社によりローカルに又はプライベートに管理されるローカル又はプライベートネットワーク内のコンピュータサーバに実装されて良い。
【0034】
装置管理システム112は、1又は複数の通信ネットワーク114を介して、1又は複数のネットワークであるサブネット115A、115B、115Cと通信するよう構成されて良い。図1は3個のサブネット(115A、115B、115C)を示すが、例示的なアーキテクチャ100は、より少数のサブネット、又は図1に示されない追加のサブネットを含んで良い。幾つかのサブネットは階層的に構成されて良く、他のサブネットは線状に構成されて良く、更に他のサブネットは階層的配置及び線状配置の組み合わせとして構成されて良い。出力装置の例は、多機能周辺装置、プリンタ、スキャナ、ファックス機、並びにラップトップ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、タブレット、等を含む。
【0035】
装置管理システム112は、また、記憶装置110にデータを格納し及び読み出すよう構成されて良い。記憶装置110は、ローカル又は外部記憶装置として実装されて良く、サブネット115A、115B、115C内に実装された出力装置のための1又は複数のポリシを格納するよう構成されて良い。ポリシの例は、図5に示される。
【0036】
装置管理システム112と調停器との間の通信は、HTTP又はSOAPのような通信プロトコルを利用して良い。一方、調停器と対応する出力装置との間の通信は、SNMPのような通信プロトコルを利用して良い。
【0037】
サブネット115A、115B、115Cは、装置管理システム112により構成され及び管理されるコンピュータネットワークである。サブネット115A、115B、115Cは、通常、別個のコンピュータネットワークであり、IP(Internet Protocol)アドレス、ドメイン名、サブネットマスク、等のような別個の識別子を割り当てられている。サブネット115A、115B、115Cは、多くの異なる方法で構成されて良く、図1の例は多くの可能な構成のうちの1つを示す。
【0038】
図1に示す構成では、サブネット115Aは独立型ネットワーク装置調停器120A、ローカルコンピュータネットワーク113A、及び1又は複数の出力装置150A、150Bを含む。サブネット115Aは、追加調停器及び/又は出力装置も含んで良い。調停器120Aは、ワークステーション、ラップトップ、PC、タブレット、又は他のコンピューティング装置であって良い。調停器120Aは、キーボード及びディスプレイスクリーンを備える別個の入力/出力端末130Aにより構成されて良い。
【0039】
サブネット115Bは、ローカルコンピュータネットワーク113B、及び1又は複数の出力装置160A、160Bを含む。図示の例では、サブネット115Bは、2つの出力装置160A、160Bを含む。しかしながら、他の実装は、より少数の出力装置又は追加出力装置を含んで良い。出力装置160Aは、出力装置160Aにインストールされ実行しているコンピュータプログラムアプリケーションであるネットワーク調停器161Aを含んで良い。出力装置160Bは、出力装置160Bにインストールされ実行しているコンピュータプログラムアプリケーションであるネットワーク調停器161Bを含んで良い。
【0040】
サブネット115Cは、独立型ネットワーク装置調停器120C、ローカルコンピュータネットワーク113C、及び1又は複数の出力装置170A、170Bを含む。調停器120Cは、ワークステーション、ラップトップ、PC、タブレット、又は他のコンピューティング装置であって良い。調停器120Cは、キーボード及びディスプレイスクリーンを備える別個の入力/出力端末130Cにより構成されて良い。
【0041】
サブネット115A/115B/115Cの各々は、少なくとも1つのネットワーク装置調停器を実装する。図1に示す例では、サブネット115Aは独立型ネットワーク装置調停器120Aを実装し、サブネット115Bは、それぞれ個々に出力装置に実装される1又は複数のコンピュータプログラムアプリケーション161A、161Bを実装し、サブネット115Vは独立型ネットワーク装置調停器120Cを実装する。
【0042】
<III.独立型装置として構成されるネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ>
図2は、独立型装置として構成されるネットワーク調停器を用いる、出力装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ200を示すブロック図である。例示的なアーキテクチャ200は、装置管理システム112、1又は複数の記憶装置110、1又は複数のネットワーク114、及び1又は複数のサブネット115A、115Cを含む。図2は2個のサブネット(115A、115C)を示すが、例示的なアーキテクチャ200は、より少数のサブネット、又は図2に示されない追加のサブネットを含んで良い。出力装置の例は、多機能周辺装置、プリンタ、スキャナ、ファックス機、並びにラップトップ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、タブレット、等を含む。
【0043】
図示の例では、装置管理システム112は、1又は複数の通信ネットワーク114を介して、サブネット115A、115Cと通信するよう構成されて良い。さらに、装置管理システム112は、サブネット115A内の出力装置150A−Bを構成し及び管理するための1又は複数のポリシ、及びサブネット115C内の出力装置170A−Bを構成し及び管理するための1又は複数のポリシを格納し及び提供するよう構成されて良い。
【0044】
調停器120A、120Cは、アーキテクチャ200のサブネットワーク内の出力装置を構成し及び管理するよう構成されて良く、ワークステーション、メインフレーム、クラウドに基づくサーバ、等のような任意の種類のコンピューティング装置に実装されて良い。
【0045】
調停器120A、120Cは、装置管理サーバ112と通信し、対応するサブネット内の出力装置のための1又は複数のポリシを要求し、受信したポリシに基づきクエリを生成し、該クエリを対応する出力装置へ送信し、出力装置からクエリに対する応答を受信し、該応答を装置管理システム112へ送信するよう構成されて良い。例えば、調停器120Aは、装置管理システム112及び出力装置150A、150Bと通信するよう構成されて良く、一方で、調停器120Cは装置管理システム112及び出力装置170A、170Bと通信するよう構成されて良い。図2はサブネットの各々が1つの調停器を含むと示すが、各サブネットは1より多くの調停器を有して良い。さらに、幾つかの実装では(図2に示されない)、1つの調停器が2以上のサブネットを扱って良い。
【0046】
調停器120A、120Cは、対応するオペレータコンソールにより構成されて良い。例えば、調停器120Aはオペレータコンソール130Aにより構成されて良く、調停器120Cはオペレータコンソール130Cにより構成されて良い。オペレータコンソールは、キーボードのような入力装置、及びコンピュータモニタのようなディスプレイ装置を含んで良い。オペレータコンソールは、スマートフォン、タブレット、等のようなポータブル装置に実装されても良い。
【0047】
アーキテクチャ200では、調停器120A/120Cは、装置管理システム112から受信したポリシに従い出力装置を管理して良い。この方式は、装置管理システム112からポリシをポーリングすること、並びに、出力装置から情報をポーリングしポーリングされた情報を装置管理システム112へ送信することにより装置管理システム112からの要求に応答することを含むので、ポーリング方式として参照される。
【0048】
ポーリング方式では、調停器120A/120Cは、装置管理システム112からポリシをポーリングする。ポリシは、出力装置から装置管理システム112に提供されるべき情報の種類、出力装置が情報をポーリングされるべき頻度、情報が装置管理システム112に提示される方法、装置管理システム112に提供されるべき情報を集約し再構成する方法、等を指定して良い。例えば、装置管理システム112からポリシを受信すると、調停器120A/120Cは、ポリシを用いて、それぞれの出力装置を構成し及び管理するための命令を決定し、出力装置からの応答を要求するために、該命令を出力装置へ送信して良い。出力装置からの応答を受信すると、調停器120A/120Cは、受信した応答を集約し及び再構成すること、及び装置管理システム112へ集約した/再構成した応答を送信することにより、受信した応答を処理して良い。
【0049】
アーキテクチャ200では、調停器120A/120Cは、装置管理システム112から受信したポリシと独立して又はそれに加えて、出力装置を管理して良い。この方式は、装置管理システム112が情報を要求されていない場合でも、出力装置から収集された情報を装置管理システム112にプッシュすることを含むので、プッシュ方式として参照される。
【0050】
プッシュ方式では、調停器120A/120Cは、装置管理システム112により提供されないが調停器120A/120Cにおいて構成されたポリシ及びスケジュールに従い、出力装置を管理して良い。例えば、調停器120A/120Cは、出力装置からSNMPトラップを受信するよう構成されて良い。SNMPトラップは、例えばプリンタで生じるイベントの指示を含んで良い。プリンタでイベントが生じると、プリンタは該イベントを調停器に報告し、調停器は該イベントを装置管理システム112に報告して良い。トラップは後に詳述する。
【0051】
<IV.ネットワーク調停器>
図3は、ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ300を示すブロック図である。例示的なアーキテクチャ300は、装置管理システム112、1又は複数の記憶装置110、1又は複数のネットワーク114、及びサブネット115Aを含む。サブネット115Aは、ネットワーク装置調停器120A、記憶装置1220A、ネットワーク113A、及び1又は複数の出力装置150A、150B150C、150Dを含む。出力装置の例は、多機能周辺装置、プリンタ、スキャナ、ファックス、並びにラップトップ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、タブレット、等を含む。図示の例では、出力装置150Aは多機能周辺装置に対応し、出力装置150Bはワークステーションに対応し、出力装置150Cはプリンタに対応し、出力装置150Dはファックス機に対応する。他の実装は、より少数の出力装置、又は図2に示されない追加装置を含んで良い。アーキテクチャ300は、図2に示されるアーキテクチャ200の一部を包含する。
【0052】
図3では、装置管理システム112は、1又は複数の通信ネットワーク114を介して、サブネット115Aと通信するよう構成される。さらに、装置管理システム112は、サブネット115A内の出力装置150A−Dを構成し及び管理するための1又は複数のポリシを格納し及び提供するよう構成されて良い。
【0053】
(A.例示的なネットワーク調停器)
ネットワーク調停器は、装置管理システム112からポリシを受信し及び該ポリシに従い1又は複数の出力装置を制御し及び管理するよう設計されるコンピュータ装置又はコンピュータプログラムアプリケーションである。調停器は、調停器120A及び120Cのような且つ図2−3に示される独立型コンピュータ装置として実装されて良い。代替として、調停器は、出力装置において実行するコンピュータプログラムアプリケーションとして実装されて良い。図6に示すように、調停器161A−B及び181A−Bを含む。
【0054】
調停器120Aは、サブネットワーク115A内の出力装置150A−Dを構成し及び管理するよう構成されて良く、ワークステーション、メインフレーム、クラウドに基づくサーバ、等のような任意の種類のコンピューティング装置に実装されて良い。
【0055】
調停器120Aは、装置管理サーバ112と通信し、サブネット115A内の出力装置150A−Dのための1又は複数のポリシを要求し、受信したポリシに基づきクエリを生成し、該クエリを対応する出力装置150A−Dへ送信し、出力装置からクエリに対する応答を受信し、該応答を装置管理システム112へ送信するよう構成されて良い。
【0056】
調停器120Aは、オペレータコンソール130Aにより構成されて良い。オペレータコンソールは、キーボードのような入力装置、及びディスプレイ装置を含んで良い。オペレータコンソールは、スマートフォン、タブレット、等のようなポータブル装置に実装されても良い。
【0057】
調停器120Aは、装置管理システム112から受信したポリシに従い出力装置150A−Dを管理して良い。この方式は、装置管理システム112からポリシをポーリングすること、並びに、出力装置150A−Dから情報をポーリングしポーリングされた情報を装置管理システム112へ送信することにより装置管理システム112に応答することを含むので、ポーリング方式として参照される。ポーリング方式は図2に詳細に示される。
【0058】
調停器120Aは、装置管理システム112から受信したポリシと独立して又はそれに加えて、出力装置を管理して良い。この方式は、装置管理システム112が情報を要求されていない場合でも、出力装置から収集された情報を装置管理システム112にプッシュすることを含むので、プッシュ方式として参照される。プッシュ方式は図2に詳細に示される。
【0059】
調停器は、独立型ハードウェア装置として又はエージェントのソフトウェアコンポーネントとして構成されるかに拘わらず、グローバルにユニークな識別子(「GUID(globally unique identifier)」)を割り当てられて良い。調停器が独立型ハードウェア装置として実装される場合、GUIDは独立型ハードウェア装置のMAC(Media Access Control)アドレスであって良い。調停器がネットワーク装置のソフトウェアコンポーネントとして実装される場合、GUIDは、ネットワーク装置のMACアドレスに基づき、又は結果として生じるGUIDがグローバルにユニークである限りネットワーク装置の任意の他の識別情報に基づき、生成されて良い。GUIDは、調停器にセキュアな認証メカニズムを提供するために、デジタル方式で署名され得るセキュアな識別子であって良い。
【0060】
調停器の構成は変化し得るが、一実施形態では、ネットワーク調停器120Aは、1又は複数の監視プロセッサ210、1又は複数の通信プロセッサ220、1又は複数のデータプロセッサ230、1又は複数のユーザインタフェースマネジャ240、1又は複数の中央処理ユニット(CPU)、1又は複数のメモリユニット260、及び1又は複数のサーバデータレポジトリ270を含む。
【0061】
プロセッサ210、220、230、及びユーザインタフェースマネジャ240は、ハードウェア及び/又はソフトウェアで実装されて良く、特定タスクを実行するためにプログラム可能命令を実行するよう構成されて良い。例えば、監視プロセッサ210は、出力装置150A−Dを監視する、出力装置150A−Dからの応答を受信することを検出する、出力装置150A−Dにおいて生じるイベントを検出する、等のように構成されて良い。
【0062】
通信プロセッサ220は、調停器120Aと装置管理システム112との間の通信接続を確立し、維持し、及び終了するよう構成されて良い。通信プロセッサ220は、また、調停器120Aと出力装置150A−Dとの間の通信接続を確立し、維持し、及び終了するよう構成されて良い。さらに、通信プロセッサ220は、装置管理システム112からポリシを受信し、該ポリシを用いてクエリを生成し、該クエリを出力装置150A−Dへ送信して、出力装置に装置管理システム112により要求された情報で応答させて良い。通信プロセッサ220は、また、出力装置150A−Dからの応答を受信し、該応答をデータプロセッサ230へ送信するよう構成されて良い。さらに、通信プロセッサ220は、出力装置150A−Dを監視し、出力装置150A−Dから情報を収集し、収集した情報をデータプロセッサ230へ送信するよう構成されて良い。
【0063】
データプロセッサ230は、出力装置150A−Dから(又は通信プロセッサ220から)応答を受信し、該応答を解析して、解析した応答又はその部分が装置管理システム112へ送信されるべきか否かを決定するよう構成されて良い。データプロセッサ230は、また、解析した応答を集約し、集約した応答を再構成し、集約した又は再構成した応答に基づき報告を生成し、該報告を通信プロセッサ220へ送信して良い。
【0064】
ユーザインタフェースマネジャ240は、ユーザインタフェースを生成し、該ユーザインタフェースをオペレータコンソール130A上で表示するよう構成されて良い。ユーザインタフェースは、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を含む任意の種類のインタフェースであって良い。ユーザインタフェースは、オペレータコンソール130A上に表示されて良く、ユーザがユーザインタフェースマネジャ240に入力を提供することを可能にするよう構成されて良い。受信した入力に基づき、ユーザインタフェースマネジャ240は、ユーザインタフェースを更新して良い。
【0065】
1又は複数のCPU250は、ネットワーク装置管理サーバ120Aのコマンド及び命令を解釈し及び実行することを担うハードウェアに基づくコンポーネントであって良い。
【0066】
1又は複数のメモリユニット260は、一時的に又は永久的に情報を格納可能な任意の種類の物理装置であって良い。メモリ260は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、等として実装されて良く、オペレーティングシステム、ソフトウェア、及びハードウェアにより使用される集積回路に情報を格納するために使用されて良い。
【0067】
サーバデータレポジトリ270は、永久的にデータを格納するよう構成される任意の種類の記憶装置に実装されて良い。サーバデータレポジトリ270は、例えば、ネットワーク装置のMAC(media access control)アドレスからIP(Internet Protocol)アドレスへのマッピングを格納するために使用されて良い。サーバデータレポジトリ270は、また、装置の名称のような、出力装置に関する追加情報を格納して良い。
【0068】
(B.ネットワーク調停器の構成)
一実施形態では、調停器120Aは、調停器のGUID及び装置管理システムのアドレスにより構成され、又はそれらを提供される。装置管理システムのアドレスは、装置管理システムのIPアドレス、装置管理システムに割り当てられたDNS(domain network service)名、装置管理システムに割り当てられた1又は複数の名称、又は装置管理システムをユニークに識別する他の種類のアドレスであって良い。調停器のGUIDは、調停器に割り当てられたグローバルにユニークな識別子であって良い。
【0069】
アドレスにより調停器120Aを構成することは、調停器が最初に構成される又は後の時間に再構成されるとき、システム管理者により実行されて良い。例えば、管理者は、調停器の構成ファイルにアドレスを入力し、更新した構成ファイルにより調停器をリブートして良い。
【0070】
代替として、装置管理システムのアドレス及び調停器のGUIDは、構成ファイルの中で調停器に提供され、調停器が最初に構成される又は後の時間に再構成されるとき、調停器に自動的にダウンロードされて良い。
【0071】
一実施形態では、調停器は、調停器が装置管理システムと通信する必要があり得るアクセス証明により構成される。アクセス証明は、GUIDのような識別子、又は装置管理システムとの通信を確立するために要求され得るパスワードを含んで良い。
【0072】
(C.装置管理システムとの接続の確立)
一実施形態では、調停器120Aは、装置管理システム112と通信接続を確立するよう構成される。調停器120A及び装置管理システム112は、組織又は会社により維持されるファイアウォールの反対側に構成されて良く、調停器120Aは、ファイアウォールを通じて装置管理システム112とのセキュア通信接続を確立する。セキュア通信接続の例は、調停器120Aと装置管理システム112との間に確立された伝送制御プロトコル(TCP)通信セッション又はTCP/IP通信セッションを含む。調停器120Aは、標準的なTCP/IPポート、HTTP/Sポート433、又は装置管理システムとのセキュアセッションを提供するために構成される任意の他のポートを介して、装置管理システム112とセキュア通信接続を確立して良い。
【0073】
調停器120Aが装置管理システム112とセキュアTCP/IP通信接続を確立すると、調停器120Aは、該接続を持続性TCP/IP接続として維持して良い。持続性TCP/IP接続は、サーバ要求チャネルとしても参照されて良い。調停器120Aは、持続性TCP/IP接続を使用して、出力装置150A−Dのためのポリシを要求し、該ポリシに対する更新を要求し、出力装置150A−Dからの応答を提供し、及び任意の他の種類の通知及び/又は通信を装置管理システム112に提供して良い。調停器は、また、持続性TCP/IP接続を使用して、要求及び問い合わせを装置管理システム112に提供して良い。さらに、調停器120Aは、持続性TCP/IP接続を使用して、ネットワーク装置150A−Dのために装置管理システム112から設定及び構成情報を受信して良い。
【0074】
(D.調停器の認証及び認可)
調停器120Aは、装置管理システム112との通信接続を確立し、調停器120Aは装置管理システム112にアクセス証明を提供して良い。証明は、調停器120AのGUID、並びにユーザ識別子及びユーザパスワードのようなユーザ証明を含んで良い。GUID及びユーザ証明を提供することに加えて、調停器120Aは、調停器の認可証を提供するよう依頼されて良い。
【0075】
調停器120AからGUID及びユーザ証明を受信すると、装置管理システム112は、提供された情報を用いて、装置管理システム112に対して調停器120Aを認証して良い。提供された証明が有効である場合、装置管理システム112は、調停器120Aが装置管理システム112のリソースにアクセスすることを許可し、調停器120Aが記憶装置110から1又は複数のポリシをダウンロードすることを認可して良い。これは、出力装置150A−Dを構成し及び管理するためのポリシに調停器120Aがアクセスすることを許可することを含み得る。
【0076】
追加で又は任意で、調停器120Aから証明を受信すると、装置管理システム112は、提供された認可証を用いて、調停器120Aの証明を検証して良い。提供された認可証が有効な場合、装置管理システム112は、装置管理システム112のリソースを許可又は認可し、それにアクセスして良い。
【0077】
(E.出力装置の構成及び管理)
一実施形態では、調停器120Aは、サブネットA 115A内に構成される出力装置150A−Dを構成し及び監視することが可能である。ネットワーク装置150A−Dを構成し及び監視するために、調停器120Aは、SNMPに基づくメッセージを用いて、ネットワーク装置150A−Dに実装されたエージェントと通信して良い。SNMPに基づくメッセージは、装置管理システム112から出力装置150A−Dのために受信されたポリシに基づき生成されて良い。
【0078】
例えば、調停器120Aは、ポリシにより指定されたような情報を受信するために、出力装置150Aのために受信されたポリシを用いてSNMPクエリを生成し、情報を要求するために該SNMPクエリを送信し、及び出力装置150Aからの応答を待って良い。SNMPクエリの例は、出力装置150A上の構成設定を実施するための要求、出力装置150Aの状態情報を提供するための要求、出力装置150Aが用紙不足である度に警告を提供するための要求、出力装置150Aがトナー不足である度に警告を提供するための要求、2時間毎に出力装置150Aから状態更新を提供するための要求、日曜日毎に出力装置150Aの状態情報を提供するための要求、等を含んで良い。
【0079】
SNMPクエリを送信することに応答して、調停器120Aは、出力装置150Aから応答を受信して良い。出力装置150Aからの応答は、SNMP応答として調停器120Aに提供されて良い。SNMP応答を受信すると、調停器120Aは、該応答を解析し、解析した情報がSNMPクエリで要求した情報を含むか否かを決定して良い。SNMP応答が要求した情報を含む場合、調停器120Aは、SNMP応答を集約し及び/又は再構成し、集約し及び/又は再構成した応答を装置管理システム112へ送信して良い。再構成することは、例えば、SNMP応答をTCP/IPプロトコル又はHTTPプロトコルに準拠するペイロードに変換し、次に準拠したメッセージを装置管理システム112へ送信することを含んで良い。SNMP応答が要求した情報を含まない場合、調停器120Aは、SNMPクエリを出力装置150Aへ再送し、及び/又は装置管理システム112に要求した情報が取得されていないことを通知して良い。
【0080】
ネットワーク装置150A−Dを構成し及び監視するために、調停器120Aは、また、調停器120A自身が出力装置150A−Dのために生成したポリシに基づき生成されて良いSNMPメッセージを使用して良い。これらのポリシは、システム管理者により調停器120Aに直接提供された又は装置管理システム112から受信したポリシと独立して調停器120Aにおいて構成された情報に基づき、調停器120Aにより生成されて良い。これらのポリシは、また、調停器120Aにより装置管理システム112から受信されたポリシから区別されるべきである。
【0081】
例えば、調停器120Aは、情報についてのSNMPに基づく要求を出力装置150Aへ送信すること、出力装置150Aから要求した情報を収集すること、収集した情報を装置管理システム112へ送信すること、それに応答して装置管理システム112から命令/要求を受信すること、及び調停器120Aから出力装置150Aへ命令/要求を送信することにより、出力装置150Aを監視して良い。調停器120Aは、3時間毎に出力装置150Aの状態情報を監視することに関する出力装置150Aのためのポリシを格納すると仮定する。該ポリシに基づき、調停器120Aは、3時間毎に出力装置150Aの状態情報をポーリングして良い。周期的検査を実行することにより、調停器120Aが、出力装置150Aは用紙不足であることを検出した場合、調停器120Aは、装置管理システム112に警報を通信して、現地技術者が出力装置150Aに用紙資源を補充することを要求して良い。
【0082】
<V.出力装置に実装されるネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ>
図4は、ネットワーク装置に実装されるネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ400を示すブロック図である。例示的なアーキテクチャ400は、装置管理システム112、1又は複数の記憶装置110、1又は複数のネットワーク114、1又は複数のサブネット115B、115D、1又は複数の出力装置160A、160B、180A、180B、及びそれぞれの出力装置160A、160B、180A、180Bに実装される1又は複数の調停器161A、161B、181A、181Bを含む。アーキテクチャ400は、図1に示されるアーキテクチャ100の一部を包含する。
【0083】
サブネット115Bは、1又は複数の出力装置160A、160Bを含む。出力装置160Aはネットワーク装置調停器161Aを実装し、一方で、出力装置160Bはネットワーク装置調停器161Bを実装する。サブネット115Bは、1又は複数のコンピュータネットワーク113B、及び任意で記憶レポジトリ(図4に示されない)も含んで良い。
【0084】
サブネット115Dは、1又は複数の出力装置180A、180Bを含む。出力装置180Aはネットワーク装置調停器181Aを実装し、一方で、出力装置180Bはネットワーク装置調停器181Bを実装する。サブネット115Dは、1又は複数のコンピュータネットワーク113D、及び任意で記憶レポジトリ(図4に示されない)も含んで良い。
【0085】
図4では、装置管理システム112は、1又は複数の通信ネットワーク114を介して、サブネット115B及びサブネット115Dと通信するよう構成される。さらに、装置管理システム112は、サブネット115B内の出力装置161A−Bを構成し及び管理するための1又は複数のポリシを格納し及び提供し、及びサブネット115D内の出力装置181A−Bを構成し及び管理するための1又は複数のポリシを提供するよう構成されて良い。
【0086】
調停器161A、161B、181A、181Bは、それぞれ出力装置160A、160B、180A、180Bにインストールされ実行しているコンピュータプログラムアプリケーションとして実装されて良い。具体的に、調停器161Aは、サブネットワーク115A内の出力装置160Aを管理するよう構成されて良い。調停器161Bは、サブネットワーク115A内の出力装置160Bを管理するよう構成されて良い。調停器181Aは、サブネットワーク115D内の出力装置180Aを管理するよう構成されて良い。調停器161Bは、サブネットワーク115D内の出力装置180Bを管理するよう構成されて良い。
【0087】
調停器161A/161B/181A/181Bは、装置管理サーバ112と通信し、それぞれ出力装置160A/160B/180A/180Bのための1又は複数のポリシを要求し、受信したポリシに基づきクエリを生成し、該クエリをそれぞれ出力装置160A/160B/180A/180Bへ送信し、出力装置からクエリに対する応答を受信し、該応答を装置管理システム112へ送信するよう構成されて良い。
【0088】
調停器161A/161B/181A/181Bは、装置管理システム112から受信したポリシに従い出力装置160A/160B/180A/180Bを管理して良い。この方式は、装置管理システム112からポリシをポーリングすること、並びに、調停器161A/161B/181A/181Bから情報をポーリングすることにより装置管理システム112に応答することを含むので、ポーリング方式として参照される。ポーリング方式は図2に詳細に示される。
【0089】
調停器161A/161B/181A/181Bは、装置管理システム112から受信したポリシと独立して又はそれに加えて、出力装置160A/160B/180A/180Bを管理しても良い。この方式は、装置管理システム112が情報を要求されていない場合でも、出力装置から収集された情報を装置管理システム112にプッシュすることを含むので、プッシュ方式として参照される。プッシュ方式は図2に詳細に示される。
【0090】
<VI.ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なポリシ>
ネットワーク装置のためのポリシは、ネットワーク装置を構成し及び管理するための方法を説明するルールセットである。ポリシは、通常、装置管理システム112により生成される。しかしながら、幾つかのポリシは調停器により生成されても良い。
【0091】
ポリシは、ネットワーク装置に又は装置グループに対してユニークであって良い。ポリシは、例えば、ネットワーク装置から収集されるべき情報の種類、ネットワーク装置から情報を収集するためのスケジュール、ネットワーク装置に実装されるべき1又は複数の設定、ネットワーク装置において検査されるべき1又は複数の条件、1又は複数の条件がネットワーク装置において生じたとき、ネットワーク装置に関して実行されるべき1又は複数の是正措置、特定の情報が装置から受信されたとき実行されるべき1又は複数の措置、等を指定して良い。例えば、ポリシは、ネットワーク装置の状態情報が装置から毎日ポーリングされるべきであると指定して良く、状態情報がネットワーク装置上で生じる問題の指示を提供する場合、ポリシは、調停器120Aが装置管理システム112に状態情報を提供する必要のあることを指定して良い。
【0092】
図5は、出力装置を構成し及び管理するための例示的なポリシを示す。ポリシは、クラウド記憶システム、オンサイト記憶システム、オフサイト記憶システム、又は装置管理システム112に利用可能な任意の種類のデータレポジトリに実装されて良い1又は複数の記憶装置110に格納されて良い。
【0093】
図示の例では、サブネットAのためのポリシ510は、出力装置150Aのためのポリシ510A、出力装置150Bのためのポリシ510B、等を含む。サブネットBのためのポリシ520は、出力装置161Aのためのポリシ520A、出力装置161Bのためのポリシ520B、等を含む。サブネットCのためのポリシ530は、出力装置170Aのためのポリシ530A、出力装置170Bのためのポリシ530B、等を含む。
【0094】
出力装置を構成し及び管理するためのポリシは、装置管理システム112により管理されるサブネットに固有であって良い。任意で又は追加で、ポリシは、サブネットにだけでなく、サブネット内に実装された出力装置にも固有であって良い。さらに、ポリシは、サブネットにだけでなく、サブネット内に実装された出力装置に固有であり、サブネットに固有でなくて良い。例えば、装置管理システム112が3個のサブネットを管理する場合、記憶装置110は、装置管理システム112の管理するサブネット毎に1又は複数のポリシを格納して良く、1つのサブネットのポリシは、該サブネット内に実装された出力装置のための個々のポリシを含んで良い。別の例によると、装置管理システム112が3個のサブネット:サブネットA、サブネットB、及びサブネットCを管理する場合、記憶装置110は、サブネットAのための1又は複数のポリシ、サブネットBのための1又は複数のポリシ、及びサブネットCのための1又は複数のポリシ、を格納して良い。異なるサブネットのためのポリシは異なって良く又は同じであって良い。同様に、異なる装置のためのポリシは異なって良く又は同じであって良い。例えば、記憶装置110は、サブネットA及びサブネットBに実装された全ての多機能周辺装置のための1つのポリシを格納し、サブネットA−Cのいずれかの中の互いの装置のための他のポリシを格納して良い。ポリシの選択、並びにポリシとサブネット及び/又は出力装置との間の関連付けは、装置管理システム112のシステム管理者、又は装置管理システム112で実行する管理プログラムアプリケーションにより決定されて良い。
【0095】
<VII.ポーリングに基づく監視>
装置管理システム112は、調停器120Aに出力装置から情報をポーリングさせることにより、出力装置を監視し及び管理して良い。出力装置からポーリングされるべき情報の種類は、通常、調停器120Aが装置管理システム112からダウンロードし得るポリシの中で定義される。
【0096】
ポリシは、状態情報がデータトラフィック再送数は特定閾値を超えると示す場合、又は状態情報がインクは特定閾レベルより低いと示す場合、調停器120Aが特定の多機能周辺装置(MFP)の状態情報を1日おきに提供すべきであると指定する命令を含んで良い。
【0097】
別の例によると、ポリシは、出力装置の1又は複数の構成パラメータの状態値が特定値だけ又は特定レベルより下に変化すると、調停器120Aが装置管理システム112へ更新を送信する必要のあることを指定する命令を含んで良い。
【0098】
他の例によると、ポリシは、出力装置の状態パラメータの完全なセットをポーリングするための命令を含んで良い。装置がMFP装置である場合、これは、装置の構成ファイル内のMFPにより維持される全てのパラメータの状態情報を提供することを含んで良い。
【0099】
一実施形態では、調停器120Aは、ネットワーク装置を監視するための自身のポリシを決定して良い。例えば、調停器120Aは、いつネットワーク装置から情報をポーリングすべきか、どんな種類の情報がネットワーク装置からポーリングされるべきか、どのように受信した情報が処理されるべきか、及び満たされると装置管理システム112に更新を提供する調停器120Aを促し得る1又は複数の条件、を決定して良い。
【0100】
例えば、ポリシは、調停器120Aが出力装置から情報をポーリングする必要のあることを指定し、特定分数毎に、又は特定時間数毎に、又は特定日数毎に、装置管理システム112に更新を提供して良い。ポリシは、また、障害又は問題のような特定種類の情報が、装置管理システム112に直ちに報告されるべきであると指定して良い。ポリシは、装置管理システム112へ報告メッセージを喪心するためのスケジュール及び優先度を設定して良い。
【0101】
<VIII.プッシュに基づく監視>
一実施形態では、調停器120Aは、出力装置から情報を受信し、装置管理システム112が出力装置から更新を要求されていない場合でも、調停器120Aは受信した情報を装置管理システム112へ送信する。出力装置のこの種の監視は、ここではプッシュに基づく監視として参照される。
【0102】
例えば、調停器120Aは、出力装置からSNMPトラップを受信し、トラップが装置で生じている問題に関連すると決定して良い。したがって、調停器120Aは、装置管理システム112に更新を提供するために1又は複数のメッセージを生成して良い。この状況では、調停器120Aは、装置管理システム112がこのような更新を要求していない場合でも、装置管理システム112に問題を示す情報をプッシュして良い。
【0103】
別の例によると、調停器120Aは、装置が修復された又は予測不能に動作した後に、出力装置を監視して良い。監視は、修復が満足できるものか否か、及び出力装置が正しく機能するか否かを決定することを含んで良い。調停器120Aが、出力装置は正しく機能しないと決定した場合、調停器120Aは、装置管理システム112に更新をプッシュして良い。
【0104】
他の例によると、調停器120Aは、出力装置の特定構成パラメータの値を監視して良い。パラメータの値が特定閾を超えた又は特定閾より下に降下した場合、調停器120Aは、装置管理システム112がこのような更新を要求していない場合でも、装置管理システム112に更新をプッシュして良い。
【0105】
<IX.トラップ(TRAP)>
一実施形態では、ネットワーク装置は、調停器120AへSNMPメッセージを自発的に送信して良い。SNMPは、コンピュータネットワーク内のネットワーク装置を制御し及びネットワーク内で生じる重要なイベントを報告するために使用される標準的なプロトコルである。このプロトコルの主な利点は、多くの装置によりサポートされること、したがって装置が互いに通信することを可能にすることである。SNMPは、マネジャ−エージェントモデルに基づき動作する。ここで、エージェントはネットワーク装置であり、マネジャはネットワーク装置を管理する。エージェントは、マネジャから命令を受信し、命令を実行し、マネジャに応答を提供し、及び/又はマネジャに状態情報を報告して良い。
【0106】
SNMPメッセージの例は、TRAP、GET、GET−NEXT、GET−RESPONSE、及びSETを含む。これらのメッセージは、SNMPエージェントとSNMPマネジャとの間の通信のための手段として使用される。
【0107】
最も頻繁に使用されるSNMPメッセージはTRAPである。TRAPは、エージェントが問題を検出し、且つ問題がマネジャに報告される必要のあるとき、エージェントによりマネジャへ送信されるSNMPメッセージである。TRAPは、通常、SNMPエージェントにより直接開始される。TRAPは、SNMPエージェントがマネジャに、ネットワーク装置において生じている課題及び問題について知らせるための便利な方法を提供する。例えば、エージェントは、TRAPメッセージを用いて、装置管理システムに、用紙詰まり、プリンタ故障、スキャナ故障、低用紙レベル、電源障害、等のようなイベントを通知して良い。
【0108】
TRAPは、特に、多数のネットワーク装置を含む通信ネットワークにおいて有用である。大規模コンピュータネットワークを管理するマネジャは、各ネットワーク装置及び各ネットワーク装置に実装された各オブジェクトから情報をポーリング又は要求できない場合がある。この問題を解決するために、ネットワーク装置に実装されたエージェントは、TRAPを生成し、エージェントがネットワーク装置において生じている問題を検出する度に、それらを例えば調停器120Aへ送信して良い。
【0109】
調停器120Aがネットワーク装置上で実行しているエージェントからTRAPメッセージを受信すると、調停器120Aは、メッセージを解析し、該メッセージを分析し、報告された問題を解決するための修復措置を決定して良い。例えば、調停器120Aは、TRAPメッセージが装置管理システム112へ通信される必要があること、又は追加情報がネットワーク装置から要求される必要があること、又はTRAPメッセージが今回は無視されて良いこと、を決定して良い。
【0110】
<X.状態情報>
装置管理システムがネットワーク装置から要求し得る情報の多様な種類の中に、管理情報ベース(management information base:MIB)ファイルがある。MIBファイルは、装置に実装され且つSNMPを用いて管理可能なネットワークオブジェクトの正式な記述を含む。MIBファイルは、ネットワーク装置の属性を定義するために使用され得るデータオブジェクトを記述するASCIIテキストファイルであって良い。MIBファイルは、装置に関する情報を提供するために要求されて良い。
【0111】
MIBファイルの要求は、SNMP要求として、調停器によりネットワーク装置へ送信されて良い。SNMP要求は、メッセージの宛先アドレスとして、装置のMACアドレスを使用して良い。SNMP要求を送信することに応答して、調停器は、ネットワーク装置からMIBファイルを受信して良い。装置からMIBファイルを受信すると、調停器は、該ファイルを解析して、装置の構成及び/又は設定を識別して良い。例えば、調停器は、MIBファイルを解析し、MIBファイル内の、装置のIPアドレス、装置の名称、等を識別して良い。
【0112】
<XI.状態警報>
一実施形態では、ネットワーク装置は、調停器120Aに状態警報を提供して良い。ネットワーク装置により生成される状態警報は、SNMPトラップと概念的に同様であるが、SNMP TRAPより高い優先度を割り当てられている。
【0113】
ネットワーク装置により調停器120Aに提供される状態警報は、調停器120Aから装置管理システム112へ直ちに送信されて良い。状態警報は、状態警報を示さない他の情報より高い優先度を割り当てられて良い。例えば、ネットワーク装置が調停器120Aに警報を提供した場合、調停器120Aは、装置管理システム112が該警報を直ちに処理するよう促すために、該警報を装置管理システム112へ高優先度で送信して良い。しかしながら、ネットワーク装置が、調停器120Aに警報を示さない状態更新を提供した場合、調停器120Aは、状態更新を装置管理システム112に低優先度で送信して良い。
【0114】
<XII.装置構成及び検証>
一実施形態では、調停器120Aは、装置管理システム112から、1又は複数のネットワーク装置のための更新された装置構成情報を周期的に要求する。例えば、調停器120Aが、ネットワーク装置は故障し、次に修復されたと決定した後に、調停器120Aは、該ネットワーク装置の更新された装置構成を要求して良い。
【0115】
ネットワーク装置の更新された装置構成を受信すると、調停器120Aは、更新された装置構成データをネットワーク装置にダウンロードし、ネットワーク装置にリブート又は再起動させ、ネットワーク装置が現在期待通りに実行しているか否かを検証して良い。
【0116】
<XIII.ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置をクラウドに基づき構成し及び管理するための例示的なアーキテクチャ>
図6は、例示的なネットワーク装置調停器120A、例示的な装置管理システム112、例示的な記憶装置1220A、及び例示的な出力装置150Aの間で交換される通信の例示的な時間図を示す。
【0117】
ネットワーク調停器を用いてネットワーク装置を構成し及び管理する処理を開始するために、ネットワーク調停器120Aは、調停器120Aと装置管理システム112との間の通信接続を確立するための要求602を生成し及び装置管理システム112へ送信する。
【0118】
実装に依存して、通信接続を確立する処理は、調停器120Aと装置管理システム112との間でメッセージを交換することを含んで良い。通信接続を確立するための1つの方法は、調停器120AがTCPクライアントとして構成され且つ装置管理システム112がTCPサーバとして構成される場合、TCP通信接続を確立することである。TCP環境で通信接続を確立するために、各装置は、同期(SYN)要求を送信し、及び該同期要求に対する肯定応答(ACK)を他方の装置から受信する必要がある。TCP通信チャネルを確立するために2つの装置間でSYN及びACKを交換する処理は、TCP3ウェイハンドシェイクとして参照される。代替として、通信接続は、他の方法及びアプローチを用いて確立されて良い。
【0119】
調停器120Aと装置管理システム112との間でTCP通信接続を確立することは、調停器120Aから、装置管理システム112へTCP同期602(SYN)を送信することを含んで良い。
【0120】
SYN要求を調停器120Aから受信することに応答して、装置管理システム112は、自身のSYN要求及び調停器120Aへの肯定応答ACK604で応答して良い。
【0121】
SYN及びACKを装置管理システム112から受信することに応答して、調停器120Aは、装置管理システム112に自身のACK606で応答して良い。これは、TCP3ウェイハンドシェイクを完了する。この時点で、調停器120Aと装置管理システム112との間のTCP通信チャネルが確立される。
【0122】
任意で、通信接続の確立に追加して、調停器120Aは、装置管理システム112に対して自身を認証して良い。調停器120Aを装置管理システム112に対して認証する異なるアプローチは上述された。
【0123】
調停器120Aと装置管理システム112との間の通信接続が確立されると、調停器120Aは、要求608を装置管理システム112へ送信して、調停器120Aが管理する出力装置のための1又は複数のポリシを提供する。
【0124】
調停器120Aから要求を受信することに応答して、装置管理システム112は、応答610を生成し、調停器120Aへ送信する。応答は、調停器120Aが装置を構成し及び管理するための1又は複数のポリシを含んで良い。代替として、応答は、調停器120Aがポリシをダウンロードし得る、記憶装置内の記憶空間へのハイパーリンクを含んで良い。
【0125】
ポリシを受信すると、調停器120Aは、該ポリシを記憶装置1220Aに格納する。記憶装置1220Aは、調停器120Aにローカルに利用可能な記憶装置、又はクラウドに基づくネットワークを含む1又は複数の通信ネットワークを介して調停器120Aに利用可能な記憶装置であって良い。
【0126】
受信したポリシに基づき、調停器120Aは、実行されるとネットワーク装置にポリシにより要求された情報を提供させる1又は複数の命令を生成して良い。例えば、調停器120Aは、調停器120Aが出力装置150Aから要求する情報の種類を指定するSNMPクエリ614を生成して良い。クエリ614は、出力装置150Aに直接送信され、又は装置150Aがクエリ614を読み出し得る命令レポジトリ(図6に示されない)に格納されて良い。
【0127】
クエリ614を受信することに応答して、出力装置150Aは、クエリにより要求された情報を収集し又は取得し、該情報を応答616として調停器120Aへ送信して良い。応答616は、例えば、出力装置150Aからポーリングされた状態情報、出力装置150Aの構成の構成パラメータ、などを含んで良い。
【0128】
応答616を受信すると、調停器120Aは、応答616を処理して、応答616が装置管理システム112に報告されるべきか否かを決定して良い。これは、応答616を解析すること、解析した情報を例えば幾つかの他の種類の情報に集約すること、及び結果として生じた情報をメッセージ618に再構成することを含んで良い。メッセージ618は、次に、調停器120Aから装置管理システム112へ、既に確立されている通信接続を介して送信される。
【0129】
装置管理システム112から受信したポリシに従い、ネットワーク装置150Aから情報を収集することに加えて、調停器120Aは、いつでも、ネットワーク150Aから自発的更新を受信して良い。自発的更新は、SNMP TRAP、ネットワーク装置150Aからの状態更新、ネットワーク装置150Aにより生成された及び検出されたアラーム及び警告、ネットワーク装置150Aが調停器120Aに自発的に提供した任意の他の情報を含んで良い。これは、図6に示した更新600A−Fのような更新600のうちの任意のものを含んで良い。
【0130】
調停器120Aは、1又は複数の更新600A−Fを個別に報告し、又は更新600A−Fを収集し、調停器120Aが収集した更新は装置管理システム112に報告される必要があると決定すると、収集した情報620を装置管理システム112へ送信して良い。
【0131】
<XIV.ネットワーク調停器を用いる、クラウドに基づく構成及び管理のための例示的なプロセス>
図7は、ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置を構成し及び管理するための例示的なフローチャートを示す。ステップ702で、調停器は、装置管理システムと通信接続を開始する。調停器は、独立型コンピュータサーバとして又は出力装置において実行するプログラムアプリケーションとして実装されて良い。装置管理システムは、独立型コンピュータサーバ又は分散型コンピュータシステムに実装されて良い。通信接続は、調停器及び装置管理システムの両方がサポートする任意の種類の通信接続であって良い。例えば、調停器及び装置管理システムがTCP/IPをサポートする場合、調停器は、図6に記載した3ウェイハンドシェイク(メッセージ602、604、606)によりTCP通信接続を開始して良い。
【0132】
ステップ704で、調停器は、装置管理システムへ、調停器と装置管理システムとの間の通信接続が成功裏に確立されたことの確認を送信する。これは、図6のメッセージ606に対応して良い。
【0133】
ステップ706で、調停器は、装置管理システムへ要求を送信して、1又は複数のポリシ及び/又はポリシに対する1又は複数の更新が、調停器の管理するサブネットのために及び/又は調停器の管理する出力装置のために利用可能か否かを決定する。要求は、調停器が図1に示す記憶装置110内のデータレポジトリにアクセスすることを許可し、及びポリシ又は任意の更新が調停器の管理するサブネット及び/又は出力装置のために利用可能か否かを決定するための、HTTP要求又はSOAP要求であって良い。決定は、出力装置及び/又はサブネットのネットワークアドレスを決定すること、及び記憶装置110が決定したネットワークアドレスを用いてインデックス付けされた任意のポリシ及び/又は更新を格納するか否かを調べることを含んで良い。
【0134】
ステップ708で、調停器は、任意のポリシ及び/又はポリシ更新がダウンロードのために利用可能か否かを検査する。少なくとも1つのポリシ又は1つの更新が利用可能である場合、調停器はステップ710へ進む。その他の場合、調停器はステップ714へ進む。
【0135】
ステップ710で、調停器は、調停器の管理するサブネット及び/又は出力装置のために利用可能なポリシ及び/又はポリシ更新を装置管理システムからダウンロードする。調停器は、調停器にアクセス可能なローカル記憶装置にポリシ及び/又は更新をダウンロードして良い。ローカル記憶装置は、例えば、図3に示す記憶装置1220Aを含んで良い。
【0136】
ポリシ又は更新をダウンロードするために、調停器は、記憶装置110に格納されたデータレポジトリにアクセスし、ファイル転送を開始して良い。代替として、調停器は、装置管理システムにより提供され得る且つクラウド記憶システム内の記憶空間を指すハイパーリンクを使用して良い。調停器は、提供されたハイパーリンクを用いて、記憶空間にアクセスし、該記憶空間からポリシ及び/又は更新をダウンロードして良い。
【0137】
ステップ712で、調停器は、任意の追加ポリシ及び/又は更新が調停器のサブネット及び/又はネットワーク装置のために利用可能であるが、調停器により未だダウンロードされていないか否かを検査する。追加ポリシ及び/又は更新が利用可能である場合、調停器はステップ710に進み、ポリシ及び/又はポリシ更新をダウンロードするステップを続ける。その他の場合、調停器はステップ714へ進む。
【0138】
ステップ714で、調停器は、受信したポリシ及び/又はポリシ更新に基づき1又は複数の命令を生成し、該命令を調停器の管理するネットワーク装置へ送信する。命令は、SNMPに基づく命令であって良く、例えば受信したポリシの中で提供された構成パラメータを含んで良い。構成パラメータを含む命令をネットワーク装置へ送信することにより、調停器は、ネットワーク装置に構成設定を受理させることによってネットワーク装置を構成して良い。
【0139】
命令は、ネットワーク装置から特定種類のデータを提供するための要求も含んで良い。情報要求を含む命令を送信することにより、調停器は、ネットワーク装置から要求された命令をポーリングして良く、要求された情報を受信すると、装置管理システムへ情報を送信して良い。命令は、情報がネットワーク装置からポーリングされるべき又は装置管理システムに報告されるべき頻度を指定する時間テーブルも含んで良い。
【0140】
ステップ716で、調停器はネットワーク装置から応答を受信する。応答を受信すると、調停器は、受信した応答を解析し、それらを集約し、それらを再構成し、及び/又は装置管理システムへ送信され得るメッセージに変換して良い。例えば、調停器は、調停器及び装置管理システムの両方が互いに通信するために使用する通信プロトコルと互換性のあるHTTPメッセージ又はSOAPメッセージのペイロードに応答の内容を含めて良い。
【0141】
1又は複数の報告メッセージが調停器により準備されると、調停器は、報告メッセージを装置管理システムへ送信する。
【0142】
ステップ718で、調停器は、ネットワーク装置へ送信される必要があるが未だ送信されていない任意の追加命令があるか否かを検査する。このような命令がある場合、調停器はステップ714に進む。その他の場合、調停器はステップ720へ進む。
【0143】
ステップ720で、調停器は、調停器が情報を要求していないにも拘わらず、調停器が、調停器に提供された1又は複数のネットワーク装置からの任意の情報を受信したか否かを決定する。この種の情報は、自発的通知として参照されて良く、装置が装置自体で生じているエラー及び/又は問題を検出したためにネットワーク装置が調停器にプッシュした情報を含んで良い。例えば、用紙詰まり又は低用紙状態を検出すると、ネットワークプリンタは、SNMP TRAPを生成し、調停器がそのような更新を要求していない場合でも、該TRAPを調停器へ送信して良い。
【0144】
ステップ722で、調停器は、任意の自発的通知がネットワーク装置のいずれかから受信されたか否かを決定する。このような通知が受信された場合、調停器はステップ724に進む。その他の場合、調停器はステップ728へ進む。
【0145】
ステップ724で、調停器は、受信した自発的通知が装置管理システムへ送信される必要があるか否かを決定する。送信される必要がある場合、調停器は、それらの全部、又はそれらの一部を、装置管理システムへ送信する。例えば、調停器は、受信した自発的通知がSNMP TRAPを含むかどうかを決定して良く、含む場合、調停器は、TRAPを装置管理システムへ送信して良い。
【0146】
ステップ726で、調停器は、任意の自発的通知がネットワーク装置のいずれかから受信されたか否かを決定する。このような通知が受信された場合、調停器はステップ724に進む。その他の場合、調停器はステップ728へ進む。
【0147】
調停器がポリシ及び/又はポリシ更新の装置管理システムからのダウンロードを終了し、ネットワーク装置への命令の送信を終了し、装置管理システムへの応答の送信を終了し、及び装置管理システムへの自発的通知の送信を終了すると、調停器はステップ728に到達する。ステップ728で、調停器は、装置管理システムとのアクティブ通信接続を閉じて良い。代替として、調停器は、装置管理システムとの通信接続をオープンに保持し、該接続を用いて新しいポリシ及び/又は更新が利用可能になるとそれらをダウンロードし、新しい命令をネットワーク装置へ送信し、新しい応答を装置管理システムへ送信し、及び/又は新しい自発的通知を装置管理システムへ送信して良い。
【0148】
<XV.特定の実施形態により提供される向上>
一実施形態によると、ネットワーク調停器を用いる、ネットワーク装置の構成及び管理プロセスを向上するアプローチが提示される。本アプローチは、プリンタ、多機能周辺装置、スキャナ、ファックス機、並びにワークステーション、タブレット、等のようなネットワーク装置の管理を向上させる。
【0149】
一実施形態では、向上したアプローチは、クラウドに基づく装置管理システムがネットワーク調停器を用いてネットワーク装置を構成することを可能にする。調停器は、装置管理システムのためにプロキシとして動作する。調停器は、ローカルファイアウォールを跨り装置管理システムと通信し、装置管理システムからの命令を、装置管理システムにより管理できないネットワーク装置へ通信する。調停器は、HTTPメッセージ、HTTP/2メッセージ、及び/又はSOAPメッセージを、装置管理システムと交換し、SNMPに基づくメッセージをネットワーク装置と交換する。調停器は、エージェントが受動的であり及び/又はそれら自身で装置管理システムと直接通信できない場合でも、ネットワーク装置上で実行するSNMPに基づくエージェントと通信して良い。
【0150】
一実施形態では、向上したアプローチは、クラウドに基づく装置管理システムが調停器を用いて、プライベート且つセキュアな通信ネットワーク内に配置され得るネットワーク装置を管理し及び構成することを可能にする。調停器は、インターネットファイアウォール及びネットワークに実装された他のセキュリティメカニズムを通じてアウトバンド接続を介して、装置管理システムと通信する積極的なエージェントとして機能して良い。
【0151】
<XVI.実装メカニズム>
一実施形態によると、本願明細書に記載した技術は、1又は複数の特定目的コンピュータ装置により実施される。特定目的コンピュータ装置は、この技術を実行するためにハードウェアに組み込まれても良く、この技術を実行するよう永続的にプログラムされた1又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)若しくはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のようなデジタル電子装置を有して良く、この技術を実行するようプログラム命令に従ってファームウェア、メモリ、他の記憶若しくは組合せでプログラムされた1又は複数の汎用目的ハードウェアプロセッサを有して良い。このような特定目的コンピュータ装置は、この技術を達成するために、カスタムハードワイヤードロジック、ASIC又はFPGAをカスタムプログラミングと組み合わせて良い。特定目的コンピュータ装置は、デスクトップコンピュータシステム、ポータブルコンピュータシステム、ハンドヘルド装置、ネットワーク装置、又はこの技術を実施するためのハードワイヤードロジック及び/又はプログラムロジックを組み込んだ任意の他の装置であって良い。
【0152】
図8は、実施形態が実装され得る例示的なコンピュータシステム800を示すブロック図である。コンピュータシステム800は、バス802又は情報を通信する他の通信機構、及びバス804に結合され情報を処理するプロセッサ802を有する。コンピュータシステム800は、また、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他のダイナミック記憶素子のような、バス802に結合され情報及びプロセッサ804により実行されるべき命令を格納する主記憶806も有する。主記憶806は、プロセッサ804により実行されるべき情報の実行中に、一時変数又は他の中間的情報を格納するために用いられて良い。コンピュータシステム800は、バス802に結合され、静的情報及びプロセッサ804のための命令を格納する読み出し専用メモリ(ROM)808又は他の静的記憶装置を更に有する。情報及び命令の格納のために、磁気ディスク又は光ディスクのような記憶装置810が設けられバス802に結合される。
【0153】
コンピュータシステム800は、バス802を介して、陰極線管(CRT)のような、コンピュータユーザに情報を表示するディスプレイ812に結合されて良い。入力装置814は、英数字及び他のキーを有し、バス802に結合され、プロセッサ804に情報及びコマンド選択を伝達する。別の種類のユーザ入力装置は、マウス、トラックボール又はカーソル方向キーのようなカーソル制御816であり、プロセッサ804に方向情報及びコマンド選択を伝達し、ディスプレイ812上のカーソルの移動を制御する。この入力装置は、通常、2軸、つまり第1の軸(例えばX)及び第2の軸(例えばY)における2度の自由度を有し、装置に平面内の位置を指定させる。
【0154】
コンピュータシステム800は、本願明細書に記載した技術を、カスタマイズハードワイヤードロジック、1又は複数のASIC若しくはFPGA、コンピュータシステムと組み合わせて、コンピュータシステム800を特定用途向け機械にする若しくはプログラムするファームウェア及び/又はプログラムロジック若しくはコンピュータソフトウェアを用いて実装して良い。一実施形態によると、これらの技術は、プロセッサ804が主記憶806に含まれる1又は複数の命令の1又は複数のシーケンスを実行するのに応答して、コンピュータシステム800により実行される。このような命令は、記憶装置810のような別のコンピュータ可読媒体から主記憶806に読み込まれてもよい。主記憶806に含まれる命令シーケンスの実行は、プロセッサ804に本願明細書に記載した処理ステップを実行させる。代替の実施形態では、ハードワイヤード回路が、本アプローチを実施するソフトウェア命令の代わりに又はそれと組み合わせて用いられてもよい。このように、実施形態は、ハードウェア回路とソフトウェアのいかなる特定の組合せにも限定されない。
【0155】
本願明細書で用いられる用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータを特定の方法で動作させるデータを提供する際に関与する任意の媒体を表す。コンピュータシステム800を用いて実施される実施形態では、種々のコンピュータ可読媒体が、例えば命令をプロセッサ804に実行するために提供する際に、関与する。このような媒体は、不揮発性媒体及び揮発性媒体を含む多くの形態を取ることができ、これらに限定されない。不揮発性媒体は、例えば、記憶装置810のような光又は磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、主記憶806のような動的記憶を含む。コンピュータ可読媒体の共通形態は、例えば、フロッピディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、又は任意の他の磁気媒体、CD−ROM、任意の他の光学媒体、RAM,PROM及びEPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップ若しくはメモリカートリッジ、又はコンピュータが読み取れる任意の他の媒体を含む。
【0156】
種々の形態のコンピュータ可読媒体は、実行のためにプロセッサ804に1又は複数の命令の1又は複数のシーケンスを伝達する際に、関与し得る。例えば、命令は、初めにリモートコンピュータの磁気ディスクで運ばれ得る。リモートコンピュータは、その命令を自身の動的記憶にロードし、及びモデムを用いて電話線を介して命令を送信できる。コンピュータシステム800にローカルなモデムは、電話線でデータを受信し、赤外線送信機を用いて、そのデータを赤外線信号に変換できる。赤外線検出器は、赤外線信号で伝達されたデータを受信し、適切な回路がそのデータをバス802に置くことができる。バス802は、データを主記憶806に伝達する。主記憶806から、プロセッサ804が命令を読み出し実行する主記憶806により受信された命令は、任意的に、プロセッサ804により実行される前又は後に、記憶装置801に格納されて良い。
【0157】
コンピュータシステム800は、バス802に結合された通信インタフェース818も含む。通信インタフェース818は、ローカルネットワーク822に接続されるネットワークリンク820に結合される2方向データ通信を提供する。例えば、通信インタフェース818は、対応する種類の電話線へのデータ通信接続を提供するISDN(Integrated Services Digital Network)カード又はモデムであって良い。別の例として、通信インタフェース818は、互換性のあるLANへのデータ通信接続を提供するLAN(Local Area Network)カードであって良い。無線リンクも実装されて良い。任意のこのような実装で、通信インタフェース818は、種々の情報を表すデジタルデータストリームを伝達する電気、電磁気又は光信号を送信及び受信する。
【0158】
ネットワークリンク820は、通常、1又は複数のネットワークを通じて他のデータ装置へのデータ通信を提供する。例えば、ネットワークリンク820は、ローカルネットワーク822を通じてホストコンピュータ824への又はISP(Internet Service Provider)826により稼働されるデータ機器への接続を提供できる。ISP826は、また、現在一般的に「インターネット」828と称される世界的規模のパケットデータ通信ネットワークを通じてデータ通信サービスを提供する。ローカルネットワーク822及びインターネット828の両者は、デジタルデータストリームを伝達する電気、電磁気又は光信号を用いる。
【0159】
コンピュータシステム800は、ネットワーク、ネットワークリンク820及び通信インタフェース818を通じて、プログラムコードを含む、メッセージを送信し及びデータを受信できる。インターネットの例では、サーバ830は、インターネット828、ISP826、ローカルネットワーク822及び通信インタフェース818を通じてアプリケーションプログラムのために要求されたコードを送信し得る。受信されたコードは、プロセッサ804により受信されるとプロセッサ804により実行され、及び/又は後に実行するために記憶装置810若しくは他の不揮発性記憶に格納され得る。
【0160】
上述の明細書では、本発明の実施形態は、実施形態毎に変化し得る多数の特定の詳細を参照し説明された。したがって本発明の、および本出願人によりアプローチであると意図したものの唯一の指標は、特許請求の範囲が由来する特定の形式の、いかなる今後の補正も含む本出願に由来する一組の特許請求の範囲である。したがって請求項内で明示的に記述されない限界、要素、特性、特徴、利点、または属性がこのような特許請求項の範囲を決して制限してはならない。したがって本明細書と添付図面は限定的ではなく例示的であると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0161】
110 記憶装置
112 装置管理システム
113A ネットワークA
113B ネットワークB
113C ネットワークC
114 ネットワーク
115A サブネットA
115B サブネットB
115C サブネットC
120A ネットワーク装置調停器
120C ネットワーク装置調停器
161A ネットワーク装置調停器
161B ネットワーク装置調停器
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】