(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019146247
(43)【公開日】20190829
(54)【発明の名称】時計に装備してこれを保護できるモバイル装置、およびこのようなモバイル装置を装備した時計
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/05 20060101AFI20190802BHJP
   G04G 21/00 20100101ALI20190802BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20190802BHJP
   A44C 5/00 20060101ALI20190802BHJP
【FI】
   !H04M1/05 Z
   !G04G21/00 D
   !G04G21/00 Z
   !H04M1/00 U
   !A44C5/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】28
(21)【出願番号】2019083520
(22)【出願日】20190425
(62)【分割の表示】2016548424の分割
【原出願日】20141017
(31)【優先権主張番号】1360200
(32)【優先日】20131018
(33)【優先権主張国】FR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】516115902
【氏名又は名称】クナ パスカル
【氏名又は名称原語表記】COUNAS Pascal
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国,74226 ノルトハイム,シャフホーレ 11
(74)【代理人】
【識別番号】100139594
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 健次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100185915
【弁理士】
【氏名又は名称】長山 弘典
(74)【代理人】
【識別番号】100090251
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 憲一
(72)【発明者】
【氏名】クナ パスカル
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国,74226 ノルトハイム,シャフホーレ 11
【テーマコード(参考)】
2F002
5K023
5K127
【Fターム(参考)】
2F002AA12
2F002AC03
2F002GA06
5K023AA07
5K023BB01
5K023GG04
5K023HH06
5K023LL06
5K023MM11
5K023MM25
5K023PP02
5K023PP12
5K023RR03
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB22
5K127BB33
5K127DA12
5K127DA15
5K127GA14
5K127GD01
5K127GD17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】人の身体の一部の周囲に着用された、時計等の貴重品に装備することを意図したモバイル機器を提供する。
【解決手段】モバイル機器1において、モバイルアプリケーションを実行できる電子モジュールと、電子モジュールに連結され、モバイルアプリケーションに関する情報を表示するために配置された表示画面3と、貴重品50(腕時計)が人体の一部の周囲に装着されるときに、任意の貴重品50にモバイル装置を連続的に装備できるように、かつ、少なくとも1つの表示画面3を、着脱自在に、かつ重ね合わせることによって貴重品50に固定できるようにするために、その形状および寸法が配置された、固定支持具2とを備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重ね合わせることによって、腰、手首、足首または首等の人の身体の一部の周囲に装着された任意の品物(50、100)を保護し、かつこれに装備できるモバイル機器であって、前記品物は、前記品物の着用時に、人から見やすくすることを意図する第1の外面を有し、前記モバイル機器(1、70、80、90)は、
モバイルアプリケーションを実行できる電子モジュール(4)と、
前記電子モジュール(4)に連結され、前記モバイルアプリケーションに関する情報を表示するように設計された表示画面(3)と、
前記人が着用する前記任意の品物に前記モバイル機器を連続的に装備できるように、かつ前記品物が前記人の前記身体の一部の周囲に装着されるときに、少なくとも前記表示画面(3)を、着脱自在に、かつ重ね合わせることによって前記品物(50、100)に固定できるようにするために、形状および寸法が設計された、固定支持具(2)とを備え、前記モバイル機器(1、70、80、90)は、前記表示画面(3)が、前記人が着用する前記品物に固定されたときに、前記品物の前記第1の外面の少なくとも一部を覆うように設計される、モバイル機器。
【請求項2】
前記人に着用される前記品物(50、100)が時計である、請求項1に記載のモバイル機器。
【請求項3】
使用者用の取得インターフェース(83)を形成するように、前記表示画面(3)がタッチスクリーンである、請求項1〜2のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項4】
前記固定支持具(2、72)の全てまたは一部が、透明材料で作られている、先行する請求項のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項5】
電子機器とデータを交換するのに適した無線通信手段(81)をさらに備える、先行する請求項のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項6】
前記無線通信手段(81)が、前記電子機器の動作を遠隔で制御できるように設計される、請求項5に記載のモバイル機器。
【請求項7】
安全なデータ生成手段および/または格納手段(84)をさらに備える、先行する請求項のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項8】
前記人に着用される前記品物(50、100)が、ケース(51、101)を備え、前記ケースが、前記品物の着用時に前記人に見やすくすることを意図した、前記第1の外面を有する、先行する請求項のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項9】
前記表示画面に表示される情報がない場合は、前記ケースの前記第1の外面が見えているように、前記表示画面(3)が配置される、請求項8に記載のモバイル機器。
【請求項10】
前記固定支持具(2、72)が、カバー(21、721)を有し、前記人が着用する前記品物に前記表示画面(3)が固定されたときに、前記カバーが前記ケースの前記第1の外面の少なくとも一部を覆うように設計される、請求項8〜9のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項11】
前記表示画面(3)が、前記固定支持具の前記カバー(21、721)の全てまたは一部を形成する、請求項10に記載のモバイル機器。
【請求項12】
前記人が着用する前記品物の前記ケース(51、101)が、前記ケースの背面を形成する第2の外面を有し、前記固定支持具(2)が、背面支持部(22)をさらに備え、その結果、前記固定支持具(2)が前記人が着用する前記品物(50、100)に固定されるときに、前記背面支持部(22)が、前記ケース(51、101)の前記背面の少なくとも一部を覆い、前記カバー(21)および前記背面支持部(22)が、それらの間に前記ケース(51、101)を受けられる保護区画を画定するように設計される、請求項10〜11のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項13】
前記固定支持具(2)が、Uを形成するように、前記カバー(21)と前記背面支持部(22)とを機械的に結合する側面(23)をさらに備え、前記固定支持具(2)が、閉じる側面カバー(24)をさらに備え、前記固定支持具をスライドさせて前記ケースの所定の位置に入れることができる開位置、および前記閉じる側面カバー(24)がUの開いている部分を閉じる閉位置にすることができる、請求項12に記載のモバイル機器。
【請求項14】
前記人が着用する前記品物(50、100)が、前記ケース(51、101)を前記人の前記手首に装着できるリストバンド(52、102)を備え、前記モバイル機器(1、70、80、90)が、エネルギーを供給するのに適した供給手段(5)をさらに備え、前記供給手段が、前記品物(50、100)の前記リストバンド(52、102)に固定されるように設計される、請求項8〜13のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項15】
前記電子モジュール(4)が、前記固定支持具(2)の前記背面支持部(22)に組み込まれる、請求項12と併せて、先行する請求項のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項16】
前記電子モジュール(4)が、前記人が着用する前記品物(100)の前記ケース(101)に組み込まれるように設計される、請求項8〜14のいずれか一項に記載のモバイル機器。
【請求項17】
請求項16に記載の、時計(100)および前記モバイル機器(80、90)を含む組立体であって、前記時計(100)は、前記モバイル機器(80、90)の前記電子モジュール(4)を受けることができる、筐体(1013)が形成されるケース(101)を備える、組立体。
【請求項18】
請求項1〜16のいずれか一項に記載のモバイル機器(1、70、80、90)、および対話式プラットフォーム(60)を備える組立体であって、前記組立体は、前記対話式プラットフォーム(60)を、着脱自在に前記モバイル機器(100)に固定できるように設計され、前記対話式プラットフォーム(60)は、SIMカード(63)、近距離通信タグ、無線周波数識別タグ、あるいは一次元または二次元バーコード等の通信手段および通知手段を備える、組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル電子機器の分野に関し、より正確には、人が着用することを意図したモバイル機器の分野に関する。本発明は、人の身体の一部の周囲に着用された、時計等の貴重品に装備することを意図したモバイル機器に関する。本モバイル機器は、その技術情報および通信機能とは別に、着用者の所在および行動の変化に応じて、貴重品を破損の危険性から保護することも可能にする。本発明はまた、時計および時計に装備するモバイル機器を含む組立体、ならびにモバイル機器および対話式プラットフォームを含む組立体に関する。本発明はまた、対話式保護ケーシング、および対話式保護ケーシング用のドッキングステーションに関する。
【背景技術】
【0002】
一方において、16世紀に高級時計産業が誕生し、400年を超えて受け継がれてきた、機械式時計の製造の伝統がある。他方において、電子回路の小型化、および携帯用電源の容量増加は、多くの電子機器の導入につながっている。特に、1960年代の末には、水晶振動子を組み込んだ最初の時計が登場した。数年後、針を有するアナログ表示は、デジタル表示に取って代わられた。それ以来、腕時計の設計者は、2つの主な開発経路をたどっており、一方は基本的に機械式時計の製造を追求し、他方は単に電子式時計の製造に携わっている。この2つの経路は並行して発展しており、まず重なり合うことはない。
【0003】
機械式時計、すなわち機械式のムーブメントを有する時計は、特に新たな複雑性の創造において、相当数の発展段階を経ているが、このような発展は、必要に応じた水晶振動子およびその動力源の使用は別として、いかなる電子回路も用いることなく、ほぼ例外なく純粋に機械技術に基づいている。いずれにせよ、機械式時計の設計者は、時間を計り表示するための機械式ムーブメントを最大限に保持しようとする一方で、関連する機能を行う電子回路の導入は最小限にとどめている。このために、機械式時計はしばしば「伝統的に生産された時計」という表現で呼ばれる。
【0004】
さらに、機械式時計のコストは、急激に低下した電子式時計のコストに比べて、比較的変わらないままである。こうして、機械式時計は次第に高級品とみなされるようになり、価格は数千ユーロから数百万ユーロの範囲に及ぶ。機械式時計の生産は、年間約300万に限定され、世界的には合計約1億ユニットになる。
【0005】
さらに、電子式時計は、デジタル表示装置の導入以来、大いに発展した。時計ケースは、集積回路の容量計算が増大し、電力消費が低減するにつれて、次第に新しい機能が組み込まれるようになった。一部の時計には、例えば、計算機能、衛星測位システム、さらにはデジタル音楽ファイルのプレーヤが組み込まれている。今日では時計は、さらに洗練された、とりわけより多くの機能を組み込んでおり、これはほとんどの場合、モバイル機器と同一かまたは同様のハードウェアおよびソフトウェアアーキテクチャに基づいている。モバイル機器またはモバイル装置とは、使用者が移動しているときに、持ち運んで使用するのに適したコンピュータ機器を意味する。特に、モバイル機器は、自律的な電力供給手段を備えていなければならない。これは具体的には、携帯用コンピュータ、「携帯情報端末」、あるいは「スマートフォン」であってもよい。実際には、電子式時計は今日では、一般的な時計の形態でモバイル機器に対応している。したがってこれらは「スマートウォッチ」と呼ばれる。しかしながら、美的外観および技術的な洗練性は急激に変化し、提供される機能は、時刻表示の重要性を二義的なものにした。
【0006】
機械式時計とは違い、電子式時計は、高価なものであっても高級品とはみなされないが、新しい情報技術および通信技術に熱心な顧客を対象としている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
結果的に、機械式時計と電子式時計とは、互いに異なるだけでなく、完全に分離し、あるいは互いに対立さえしている2つの分野に属している。機械式時計と電子式時計との間に相乗効果を想定することは不可能と思われ、それぞれのタイプの時計には、一部の顧客の期待に関して限界があるという事実が残る。一方では、現在の電子式時計は、機械式時計の着用者から拒否され、機械式時計には、このような時計の職人技や美的価値が付加されている。他方では、機械式時計は、スマートウォッチが利用できる機能を何も実現していない。したがって使用者は、2つの異なる時計を着用する以外に、これら両方のタイプの時計の機能を同時に利用することはできない。しかしながら実際には、人が着用する部材を、特にリストバンド上に増やすと、不便なことが分かっている。
【発明を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、具体的には、時計の分野に新たなパラダイムを提案することによって、上述の欠点の一部あるいは全てを克服することである。このパラダイムは、好ましくは可逆的に、スマートウォッチの機能を機械式時計に組み込む可能性に基づく。この組み合わせは、スマートウォッチの機能を実現する電子モジュール、および電子モジュールに連結された表示画面を提供することからなり、伝統的なタイプの時計に機械的に連結することが可能である。より一般的には、本発明は、品物、具体的には、通常は人間である生物の身体の一部に着用または装着される品物に、モバイルアプリケーションの機能を組み込むことを目的とする。貴重品とは、例えば貴金属で作られたブレスレット、時計、チェーンまたはペンダント等の装身具類、ならびに生物が着用するように設計された電子機器を意味する。電子機器は、具体的には、電子式時計または健康ブレスレットであってもよい。モバイル機器を電子式時計に装備すると、電子式時計に既に存在する機能に、機能を追加することができる。フィットネスブレスレットとも呼ばれる健康ブレスレットは、通常は腕時計の一般的な形状を有し、運動センサ、温度センサ、および心拍数モニタ等の様々なセンサを備えることができる。貴重品は、生物の腰、手首、足首、または首の周囲に着用されてもよい。
【0009】
より正確には、本発明は、人間であることが好ましい生物の身体の一部の周囲に着用または装着する任意の品物、具体的には貴重品に装備できるモバイル機器に関し、このモバイル機器は、以下のものを備える。
・モバイルアプリケーションを実行できる電子モジュール。
・電子モジュールに連結され、モバイルアプリケーションに関する情報を表示するように設計された表示画面。
・品物が生物の身体の一部の周囲に着用または装着されるときに、品物に表示画面を着脱自在に固定するように設計された固定支持具。
【0010】
特定の実施形態によれば、本モバイル機器は、重ね合わせることによって、腰、手首、足首または首等の人の身体の一部の周囲に着用または装着された任意の品物を保護し、かつこれに装備でき、品物は、品物の着用時に人から見やすくすることを意図する第1の外面を有し、本モバイル機器は、
・モバイルアプリケーションを実行できる電子モジュールと、
・電子モジュールに連結され、モバイルアプリケーションに関する情報を表示するように設計された表示画面と、
・人が着用する任意の品物にモバイル機器を連続的に装備できるように、かつ品物が人の身体の一部の周囲に装着されるときに、少なくとも表示画面を、着脱自在に、かつ重ね合わせることによって品物に固定できるようにするために、その形状および寸法が設計された固定支持具とを備え、本モバイル機器は、表示画面が品物に固定されたときに、この品物の第1の外面の少なくとも一部を覆うように設計される。
【0011】
電子モジュールは、1つ以上のモバイルアプリケーションを実行できる必要がある。モバイルアプリケーションとは、所与の機能を実現する目的で実施される一連の命令を含む、任意のコンピュータソフトウェアを意味する。一例として、モバイルアプリケーションは、テレビゲーム、電子手帳、またはデジタル音楽リーダーからなっていてもよい。本モバイル機器は、いわゆる接続アプリケーションとして知られるモバイルアプリケーション、すなわち有線接続または無線による、外部機器とのデータ交換をさらに提供することができる。具体的には、モバイルアプリケーションは、電子メールクライアント、ウェブブラウザ、全地球ナビゲーション衛星システムアシスタントであってもよい。また、本発明によるモバイル機器は、他のモバイル機器、具体的には携帯情報端末や携帯電話と通信することができる。電子モジュールは、その結果、携帯電話による通話およびショートメッセージ(SMS)の送受信を管理するモバイルアプリケーションを実行でき、かつ電子手帳や写真等の、外部モバイル機器に含まれる情報を遠隔から参照することを可能にする。このようなアプリケーションの例は限定的ではなく、モバイル機器のリソースに応じて、他の多くのアプリケーションが考えられることは言うまでもない。
【0012】
本発明によるモバイル機器は、生物の身体の一部の周囲に着用または装着される任意の品物、具体的には任意の貴重品に装備するために提供される。この点において、固定支持具は、少なくとも表示画面を貴重品に「取り付ける」ことを可能にし、その結果、この貴重品は、任意のモバイル機器の機能と同一か、あるいは類似の機能をもたらす表示画面を有する。表示画面は、貴重品、あるいは貴重品の一部に固定されることが好ましい。具体的には、貴重品が文字盤等の情報を表示する画面または表面を備えているときは、本発明によるモバイル機器の表示画面は、その画面または情報表示面に固定される。また、モバイル機器の表示画面は、品物または貴重品の別の部分を覆うことができる。具体的には、時計バンド、または装身具の宝石を覆ってもよい。
【0013】
本モバイル機器は、具体的には、その機構、形状、および使用者への装着手段に関わらず、各種の時計に装備することができる。この点において、時計は、腕時計、懐中時計、ペンダント時計、機械式時計、クォーツ時計、アナログ表示装置またはデジタル表示装置を有する時計であってもよい。モバイル機器はさらに、健康ブレスレット、装身具、または任意の電子機器に装備することができる。
【0014】
電子モジュールは、例えば、FPGA(field programmable gate array)を含んでもよい。また、モバイルアプリケーション、およびモバイルアプリケーションに処理されるデータを格納できるメモリ、ならびにモバイルアプリケーションを実行できるプロセッサまたはマイクロプロセッサを備えることができる。
【0015】
表示画面は、例えば、液晶表示(LCD)画面、発光ダイオード(LED)表示画面、または有機発光ダイオード(OLED)表示画面である。画面は、Gorilla Glass(登録商標)またはWillow Glass(商標)を含んでいてもよい。他の表示技術を使用できることは言うまでもない。
【0016】
モバイル機器は、使用者が、モバイルアプリケーションによって使用され得るデータを入力できるように設計された、取得インターフェースを備えていることが好ましい。この取得インターフェースは、電子モジュール用の周辺入力装置を形成する。これは、押しボタン等の1つ以上のスイッチ、またはキーボードであってもよい。また、取得インターフェースは、タッチ画面を設けることによっても形成することができる。
【0017】
好ましい実施形態の特徴によれば、本発明によるモバイル機器は、装備する貴重品の外観の変化を最小限にするように作成される。本モバイル機器は、装備する貴重品が最大限見えるように設計することができる。本モバイル機器の種々の構成部品は、寸法を低減することができ、かつ/あるいは透明材料で作成することができる。具体的には、固定支持具は、透明セラミックまたは透明プラスチック、Gorilla Glass(登録商標)またはWillow Glass(商標)等の透明材料で作られてもよい。モバイル機器は、貴重品の形状とほぼ同様の形状を有することができ、好ましくは重ね合わせることによって、貴重品の寸法、または装備される部分の寸法よりもほぼ大きい寸法で装備される。したがってモバイル機器は、着用者の所在および行動の変化に応じて、貴重品またはその一部を損傷の危険性から保護することができる。特定の実施形態によれば、固定支持具は、人が着用する異なる品物にモバイル機器を連続的に装備できるように、かつ少なくとも表示画面を、着脱自在に、かつ重ね合わせることによって、考えられる品物に固定できるようにするために設計された形状および寸法を有する。実際には、固定支持具の寸法は、装備する品物の寸法よりもほぼ大きくてもよい。固定支持具は、品物ごとに寸法が実質的に異なる、複数の品物に装備するのに適していることに留意するべきである。これを行うために、固定支持具は、そのそれぞれの寸法が、装備する異なる品物のそれぞれの最大寸法と、少なくとも等しくなるようにすることができる。固定支持具は、これに加えて、またはこれに代えて、ある程度の弾性を有していてもよい。
【0018】
本モバイル機器は、他の電子機器、具体的には携帯電話等の他のモバイル機器と、データ通信する手段をさらに備えることができる。このような手段は、無線通信手段であってもよい。一例として、モバイル機器は、Bluetooth技術(IEEE802.15.1規格)またはWi―Fi(IEEE802.11規格)に基づく送受信機を備えることができる。したがって、本発明によるモバイル機器は、具体的には、他の電子機器を制御するため、ならびに/もしくはこれらの電子機器に含まれ、かつ/あるいはこれらに処理された情報を表示画面に表示するために、他の電子機器とデータを交換することができる。この点において、無線通信手段は、1つ以上の電子機器とデータを同期することを可能にする。また、モバイル機器は、具体的には「クラウドコンピューティング」で、コンピュータネットワークのコンピュータ端末を構成することができる。
【0019】
特定の実施形態によれば、本モバイル機器は、機密データを生成および/または格納する手段をさらに備えることができる。機密データは、健康状態(医療パスポート)、銀行取引明細、および/もしくはビル、ホテルの部屋、または車に入るためのコードに関する情報等の、貴重品の着用者に関するデータであってもよい。機密データを生成および/または格納する手段は、データ暗号化アルゴリズムまたは格納メモリからなっていてもよい。メモリは、具体的には、格納されたデータが、使用者の許可なく読み取られることを防止するように設計することができる。メモリは、具体的には、本モバイル機器以外の機器による読み取りアクセスを不可にすることができる。格納されたデータは、暗号化することができる。
【0020】
本発明によるモバイル機器は、具体的には、時計または健康ブレスレット等の、ケースを備えた貴重品に適している。したがって、モバイル機器は、ケースに固定することができる。ケースとは、構成部品を保持できる任意の容器を意味する。ケースは、様々な一般的形状、具体的には、円筒形または平行六面体であってもよい。これは、貴重品を着用しているときに、生物から見やすくすることを意図した第1の外面を有する。時計の場合、第1の外面は、時刻を示す文字盤が形成された表面に対応する。腕時計の場合、この表面は、使用者の手首に接触する面の反対側にある。第1の外面、および具体的には文字盤は、保護ガラスで覆われるか、あるいは覆われなくてもよい。第1の外面および文字盤は、平坦かあるいは湾曲した表面を有していてもよい。モバイル機器は、ケースの形状に適合される。具体的には、表示画面が貴重品に固定されたときに、ケースの第1の外面の少なくとも一部を覆うように設計される。固定支持具は、表示画面をケースに固定できるように設計されることが好ましい。他の実施形態によれば、モバイル機器は、貴重品の他の部分、具体的にはブレスレットを覆うように設計することができる。
【0021】
モバイル機器の使用を容易にするために、本モバイル機器は、表示画面が貴重品に固定されたときに、ケースの第1の外面の少なくとも一部を覆うように設計される。具体的には、この第1の表面の上半分かまたは下半分、あるいはこの第1の表面全体を覆ってもよい。したがって、貴重品の使用者または着用者は、モバイルアプリケーションに関する情報に、直観的にアクセスする。時計の場合、時計の第1の外面が保護ガラスに覆われているときは、表示画面は、この保護ガラスの上面に嵌合することに留意するべきである。
【0022】
さらに、モバイル機器を装備した貴重品の外観の変化を制限する目的で、ケースの第1の外面の少なくとも一部を覆っている表示画面は、表示画面に表示される情報がないときは、この第1の外面が見えているように設計される。言い換えれば、表示画面は、時計の使用者にとって透明に見える状態にすることができる。画面は、具体的には制御電子機器が配置されているその端部では、部分的に不透明であってもよいことは言うまでもない。好ましくは、表示面に対応する、その表面の少なくとも80%以上において、画面は、貴重品を着用している生物に見える波長域(人間の場合は約380nm〜約780nm)で50%以上の(有利には75%以上の)透過率を有する。
【0023】
本発明の別の特徴によれば、モバイル機器は、これに完全な、または部分的な透明性を与えて、モバイル機器と貴重品との組立体の見栄えの良い美的外観を確保しながら、装備する貴重品を保護する機器を形成することができる。モバイル機器は、貴重品の全てまたは一部、具体的には時計のケースの全てまたは一部を覆うことができ、この部分は、単一の交換できない部品であって、高級時計の製造者から予備の部品を入手することはできない。そこで、モバイル機器は、他の品物に対する衝撃や摩擦から貴重品を保護する。また、モバイル機器は、貴重品を紫外線から保護するためにも提供される。また、モバイル機器は、ある種の流体、具体的には水や砂を通さない区画を形成することができる。
【0024】
より具体的には、固定支持具は、カバーと呼ばれる部品を備えることができ、表示画面が貴重品に固定されたときに、この部品が、ケースの第1の外面の少なくとも一部を覆うように設計される。
【0025】
したがって、第1の外面の少なくとも一部を覆っている表示画面は、固定支持具のカバーの全てまたは一部を形成することができる。
【0026】
貴重品のケースは、ケースの背面を形成する第2の外面を有することができる。腕時計の場合、背面は、使用者の手首に接触する面に対応する。
【0027】
特定の実施形態によれば、固定支持具は、背面支持部と呼ばれる別の部分を含み、固定支持具が貴重品に固定されたときに、背面支持部が、ケースの背面の少なくとも一部を覆うように設計される。カバーおよび背面支持部は、したがって、その間に、ケースを受けることができる保護区画を画定する。この区画は、ケース全体、またはその一部のみを包囲する。したがって、固定支持具は、保護するケースの形状またはその一部とほぼ同様か、または相補的な形状、ならびに保護するケースの寸法、またはその一部の寸法よりもほぼ大きい寸法を有する。
【0028】
固定支持具は、Uを形成するように、カバーと背面支持部とを機械的に結合する側面をさらに有することができる。カバーはUの第1のアームを形成し、背面はUの第2のアームであり、そして側面は、Uの2つのアームを結合する部分である。モバイル機器は、したがって、貴重品が使用者の所定の位置にあるときに、スライドさせてケースに連結することができる。有利には、時計バンドを緩めることなく、時計ケースの背面と使用者の手首との間に挿入できるようにするために、固定支持具の厚さは比較的薄く、例えば2mm以下である。
【0029】
時計の保護を強化する目的で、固定支持具は、閉じる側面カバーをさらに備えることができ、固定支持具をスライドさせてケースの所定の位置に入れることができる第1のいわゆる開位置、および閉じる側面カバーがUの開いている部分を閉じる、第2のいわゆる閉位置にすることができる。言い換えれば、閉位置では、固定支持具は、閉じたO形の輪郭を形成する。
【0030】
本発明による機器の変形において、カバーは、ヒンジ、「T」、「U」、または「L」形のスライド、その他任意適当な手段によって背面支持部に取り付けることができる。同様に、側面カバーは、ヒンジ、「T」、「U」、または「L」形のスライド、その他任意適当な手段によってカバーに取り付けることができる。
【0031】
モバイル機器は、自律的な電力供給手段を備えることができ、すなわちモバイル機器を装備する貴重品を独立した状態にすることができる。電力供給手段は、電子モジュール、およびモバイル機器の他の部品と同一のケーシングの中に組み込むか、またはその全部または一部が、離れて配置されてもよい。一例として、電力供給手段は、貴重品のリストバンドに固定されるように設計することができる。電力供給手段は、電池またはバッテリを備えることができる。また、太陽エネルギー収集装置または赤外線波収集装置を備えていてもよい。電力供給手段は、運動、誘導充電手段、アンビエントバックスキャッター、またはモバイル機器を装備した時計の機構から電気および/または機械エネルギーを回収する手段によって、電力を生成する手段をさらに備えることができる。アンビエントバックスキャッターは、電力を消費する用途用のエネルギーを生成するために、品物の周囲に存在する電波に含まれているエネルギーの使用を可能にする、新しい技術である。
【0032】
本発明の第1の実施形態の変形例によれば、電子モジュールは、貴重品のケースの中、例えば時計ケースの中には組み込まれない。具体的には、固定支持具の背面支持部の中に組み込むことができる。この場合、モバイル機器が貴重品の所定の位置にあるときは、電子モジュールは使用者から見えない。また、電子モジュールは、貴重品の別の部分、例えばリストバンドに、離れて配置されてもよい。同様に、背面支持部の中、または固定支持具のカバーの中に、モバイル機器の他の構成部品を組み込むことができる。
【0033】
本発明の第2の実施形態の変形例によれば、電子モジュールは、貴重品のケースの中に組み込まれるように設計される。この場合、ケースは、電子モジュールを受けるように設計される。この点において、ケースは、電子モジュールを受けるために、ケース内に形成された筐体を備える。電子モジュールを容易に挿入かつ除去できるように、この筐体は容易にアクセスできることが好ましい。したがって、電子モジュールは、例えば最新型のものに容易に交換することができる。
【0034】
本発明のこの第2の実施形態の変形例によれば、また、特定の実施形態において、表示画面は、時計ケースに固定された保護ガラスと統合することができる。
【0035】
特定の実施形態によれば、固定支持具は、リストバンドを受けるように設計され、時計を着用することなく、モバイル機器を手首に装着することを可能にする。リストバンドは、具体的には、固定支持具の背面支持部に装着することができる。この特定の実施形態により、本来は時計ケース用に確保されていた場所に、自律的な電力供給手段を配置することが可能になる。
【0036】
本発明によるモバイル機器は、既存の品物に取り付けられるが、この品物からは独立して、自律的に動作するためのあらゆる特徴を有することに留意すべきである。この点において、本発明によるモバイル機器は、この品物のハードウェアおよび/またはソフトウェア資源を使用することなく、使用者にモバイルアプリケーションを提供できるようにする手段(電子モジュール、表示画面)を備える。さらに、モバイル機器は、異なる既存のものに、かつ市販されているかまたはそうでない製品に、これらの品物がモバイル機器を受けるように設計されることなく、取り付けられるように設計される。具体的には、固定支持具の形状および寸法は、既存の品物に固定できるようにするために設計することができる。このように、本モバイル機器は、特定の品物専用のモジュールを構成しないが、形状および寸法の異なる品物に取り付けることができる一般的な機器を構成し、あるいはより一般的には、異なる形態および寸法の様々な品物に取り付けることができる、標準化された一般的な機器の増分を構成する。
【0037】
モバイル機器は、対話式プラットフォームに関連付けることができる。プレートの一般的な形状を有する対話式プラットフォームは、着脱自在にモバイル機器に固定することができる。例えば、固定支持具の背面支持部に弾性連結する手段を備える。対話式プラットフォームは、任意の通信手段および通知手段を備えることができる。一例として、SIMカード、またはSIMカード用の凹所、近距離通信(NFC)タグ、無線周波数識別(RFID)タグ、一次元または二次元バーコード(フラッシュコードまたはQRコード)を備えることができる。このような通信手段および通知手段は、具体的には、機密データの格納媒体として、あるいはシステムまたは機密性の高い施設にアクセスするためのキーとして使用することができる。
【0038】
また、前述した時計とモバイル機器とを含む組立体も本発明の主題である。時計は、電子モジュールを受けることが可能な筐体が形成される、ケースを備えることができる。
【0039】
また、前述したモバイル機器と対話式プラットフォームとを含む組立体も本発明の主題である。この組立体は、対話式プラットフォームをモバイル機器に、着脱自在に固定するように設計される。この点において、対話式プラットフォームは、モバイル機器に弾性連結する手段を備えることができる。対話式プラットフォームは、少なくとも1つの通信手段および通知手段を備える。具体的には、SIMカード、またはSIMカード用の凹所、近距離通信タグ、無線周波数識別タグ、あるいは一次元または二次元バーコードであってもよい。
【0040】
また、品物、具体的には貴重品を保護することができる対話式保護ケーシングも本発明の主題であり、これは携帯型で、生物が着用できることが好ましい。対話式保護ケーシングは、具体的には、貴重品を受けることを意図したケース、ならびに使用者に対して情報を表示し、かつ/あるいは前述のモバイル機器等の別の電子機器とデータを交換するのに適した、通信手段および通知手段を備えることができる。より正確には、本発明による対話式保護ケーシングは、以下のものを備える。
・保護する1つ以上の品物を受けられる区画を有するケース。
・情報を表示できる表示画面。
・表示される情報に関するデータを生成するのに適した処理手段。
【0041】
ケースは、前述したモバイル機器が装備されているか、または装備されていない時計、車のキー、クレジットカード、携帯電話、財布、装身具、またはUSBスティック型の外部格納装置等の、少なくとも1つの貴重品を含むことができるような寸法にされる。これは、人が容易に持ち運べるようにしながら、いくつかの貴重品を格納できるような寸法にすることが好ましい。
【0042】
ケースは、例えば、本体と呼ばれる第1の部分、およびカバーと呼ばれる第2の部分を有し、この2つの部分は、貴重品を受けることができる区画を画定する。ケースは、ベルトのホルスターまたはベルトのバックルの形態で提供されてもよい。したがって、人の腰の周囲に着用することが意図される。
【0043】
ケースは、また、ケースを開位置から閉位置に、および閉位置から開位置に変えられるようにする、閉じる手段を備えることができる。開位置では、貴重品を区画内に配置することができ、閉位置では、区画は貴重品を保持して、外部環境、具体的には衝撃や摩擦から保護し、同時に紛失や起こり得る盗難の危険からも保護する。
【0044】
特定の実施形態によれば、閉じる手段は、本体とカバーとの間の回転運動によって、開位置から閉位置に、およびその逆に変更できるようにするために、本体とカバーとの間に形成されたヒンジを備える。
【0045】
別の特定の実施形態によれば、閉じる手段は、本体とカバーとの間にスライド連結を形成する。一例として、本体は、例えばU形、L形、またはT形の1つ以上の溝を有することができ、カバーは、カバーを本体に対してスライドできるように、溝と相補的な形状のオス片を有することができる。オス片は、カバーと一体化されてもよい。また、カバーの周縁に対応させることもできる。
【0046】
ケースは、閉位置における区画と外部環境との間の密閉を確実にする、密閉手段をさらに備えることができる。したがって、ケースに保持された品物は、砂、水、および塵等の外部要素の浸入から保護される。密閉手段は、具体的には、本体とカバーとの間に配置されたシールを備えることができ、ケースは、シールがケースの閉位置で圧縮されるように配置される。
【0047】
ケースを確実に閉位置にするために、対話式保護ケーシングは、ケースを閉位置に維持するのに適したロック手段を備えることができる。具体的には、ロック手段は、閉位置で本体をカバーに固定するように配置された、ねじナット組立体を備えることができる。第1の実施形態の例において、ロック手段は、ねじ付きの部品を備えることができ、これは、カバーを貫通して、本体に配置されたねじ付きの開口部にねじ込むために設けられ、その結果、ねじ付きの部品のねじ止めによって、カバーがケースの本体に締め付けられる。第2の実施形態の例において、ロック手段は、ねじ付きの部品およびナットを備えることができる。ねじ付きの部品は、ねじ付きの部品をナットにねじ込むことによって、カバーをケースの本体に締め付けるように、カバーと本体との両方を貫通して、ナットと協同するために設けられる。このようなロック手段により、確実にロックがかかる。これには、指紋認証キー、機械式または電気式のキーが含まれてもよい。
【0048】
本発明による対話式保護ケーシングを安全に持ち運ぶことを可能にする目的で、ケースは、有利には外部装着手段を有する。このような外部装着手段により、保護ケーシングを生物の身体の一部に装着することが可能になる。具体的には、ベルトに固定するように、もしくは腰、腕、首、または脚等の人体の一部の周囲にループを作成する、ベルト、チェーンその他の手段を受けるように設けられた、1つ以上の形状を有する。例えば、外部装着手段は、ベルトを受けるループを備えていてもよい。
【0049】
ケースに安全に保存できるようにする目的で、ケースは、固定手段をさらに備えることができる。このような固定手段は、ケースを安全なドッキングステーションに装着するために設けられ、ドッキングステーションは、具体的には、金庫や車の壁または内壁に固定することができる。固定手段は、ケースをドッキングステーションに固定するために、ドッキングステーションのいわゆる係合形状と協同できる、任意の固定形状を備えることができる。
【0050】
限定的でない実施形態の例において、固定形状および係合形状は、スライドを形成することができる。スライドは、ケースまたはドッキングステーションに形成された溝、およびドッキングステーションまたはケースにそれぞれ形成されて、溝に滑り込むオス片を有することができる。
【0051】
有利な実施形態の例において、固定形状は、本体部分の1つの外壁、または保護ケーシングのカバー部分に生成される。
【0052】
有利な実施形態の例において、固定手段は、外部装着手段に対応する。ケースの形状は、したがって、単純化することができる。
【0053】
本発明の重要な特徴によれば、対話式保護ケーシングは、使用者に対して情報を表示し、かつ/あるいは別の電子機器とデータを交換するのに適した、通信手段および通知手段を備える。具体的には、保護ケーシングは、使用者、具体的には保護ケーシングの着用者に対して情報を表示できる、表示画面を備える。表示画面は、対話式保護ケーシングがベルトに装着されたときに、着用者から見えるようにするために、ケースの外面、例えばカバーに形成される。
【0054】
表示画面は、液晶表示(LCD)画面、発光ダイオード(LED)表示画面、または有機発光ダイオード(OLED)表示画面であってもよい。画面は、Gorilla Glass(登録商標)またはWillow Glass(商標)を含んでいてもよい。他の表示技術を使用できることは言うまでもない。
【0055】
表示画面は、データを入力し、情報を表示する単一のインターフェースを形成するために、タッチスクリーンであってもよい。対話式保護ケーシングは、使用者がデータを入力できるように、表示画面から独立した取得インターフェースをさらに備えることができる。
【0056】
対話式保護ケーシングは、表示される情報に関するデータを生成するのに適した処理手段をさらに備える。処理手段は、純粋にハードウェアまたは純粋にソフトウェアのアーキテクチャに基づくか、あるいはこの2つの組み合わせに基づいていてもよい。この点において、これらはFPGA(field programmable gate array)、プロセッサ、またはマイクロプロセッサ等の電子回路を備えることができる。また、データを、具体的には、実行するソフトウェアを格納する手段をさらに備えることができる。
【0057】
特定の実施形態によれば、対話式保護ケーシングは、他の電子機器とのデータ通信を可能にする無線通信手段をさらに備える。無線通信手段は、例えばBluetooth技術(IEEE802.15.1規格)またはWi―Fi(IEEE802.11規格)に基づく、送受信機を備えることができる。保護ケーシングは、したがって、他の電子機器に関する情報を表示するか、またはこれらの電子機器を制御することができる。具体的には、対話式保護ケーシングは、保持している電子機器とデータを交換することができ、その結果、これらの電子機器と遠隔インターフェースを形成する。その結果、その機能にアクセスしながら、電子機器を保護することができる。一例として、対話式保護ケーシングは、携帯電話または携帯情報端末(PDA)で管理されている使用者の電子カレンダーを表示し、アクセスできるようにする。また、保護ケーシングは、コンピュータネットワーク、具体的には「クラウドコンピューティング」ネットワークのコンピュータ端末を構成することができる。
【0058】
さらに特定の実施形態によれば、対話式保護ケーシングは、ケースの区画に配置された1つ以上の電子機器の再充電を可能にする、再充電手段を備える。再充電手段は、具体的には、1つ以上の電子機器を電源に接続する、第1の接続手段を備える。第1の接続手段は、電子機器供給点との確実な接続に適した、電線および接触面を有することができる。また、ケースの区画に配置された電子機器の電気ソケットに接続されるのに適した、電気コネクタも備えることができる。第1の接続手段は、誘導等の、エネルギーの非接触伝達のための1つ以上の機器をさらに備えることができる。各誘導結合装置により、いくつかの電子機器を同時に再充電できるようになる。電源は、対話式保護ケーシングの内部または外部であってもよい。具体的には、再充電可能かまたはそうではない、電池またはバッテリ等の蓄電池を備えることができる。再充電手段は、電源を外部機器に接続するための、対話式保護ケーシングを装着できる、ドッキングステーション等の第2の接続手段をさらに備えることができる。
【0059】
対話式保護ケーシングは、保護ケーシングを見つけられるようにする、衛星測位システム受信機をさらに備えることができる。
【0060】
特定の実施形態によれば、保護ケーシングは、警報器を備える。警報器は、例えば、ケースが開くのを制御する手段、および/または不正な開放を通知する手段を備える。ケースが開くのを制御する手段は、コードまたはカードアクセスを認証する手段を含むことができる。表示画面は、アクセスコードを入力するために使用することができる。不正な開放を警告する手段は、聴覚的または視覚的な警報を含むことができる。携帯電話等の外部機器に、不正な開放を警告する手段をさらに備えてもよい。警告は、衛星測位システム受信機によって判定された、保護ケーシングの位置に関するデータに付随する。
【0061】
対話式保護ケーシングは、したがって、使用者の要求、および所望の保護レベルに応じて、数種類の使用法が可能である。
−第1の保護レベルは、処理手段、および保護ケーシングの使用者が着用する複数の電子機器と無線通信する手段によってもたらされる。
−第2の保護レベルは、貴重品を封入するケースの区画によってもたらされ、保護ケーシングは、使用者の手または腰の周囲に保持される。
−第3の保護レベルは、保護ケーシングを使用者の手首または腰に結合するチェーンを配置することによってもたらされる。
−第4の保護レベルは、対話式保護ケーシングを、安全なドッキングステーションに固定することによってもたらされる。ドッキングステーションは、異なる場所に取り付けることができる。
−第5の保護レベルは、侵入防止センサおよび衛星測位システムによってもたらされる。
【0062】
また、上述した対話式保護ケーシング用のドッキングステーションも本発明の主題である。具体的には、ドッキングステーションは、以下のものを備える。
・ドッキングステーションで、対話式保護ケーシングをいわゆる組み付け位置に配置するために、ケースの固定形状と協同する係合形状。
・ドッキングステーションで、対話式保護ケーシングを組み付け位置に固定化するように設計された、固定化手段。
【0063】
係合形状は、保護ケーシングのケースの固定形状の中、例えばそのループの中に挿入されるように設計された、1つ以上のタブの形態等で提供される。こうして、係合形状および固定形状は、対話式保護ケーシングとドッキングステーションとの間にスライド結合を形成する。
【0064】
固定化手段は、ドッキングステーションで、対話式保護ケーシングを固定化するように設計される。言い換えれば、保護ケーシングとドッキングステーションとの間の余分な自由度を排除するように設計される。スライド結合の場合、固定化手段により、スライド結合の軸線に沿った変位の自由度を排除する。1つの実施形態の例では、固定化手段は、停止部および固定部品を備える。固定部品は、停止部を係合形状に、着脱自在に固定するように設計される。固定部品は、安全ねじ、すなわち頭部に形成された刻印の形状が、一般的でないねじを備えることができる。停止部は、具体的には、ケースがドッキングステーションに対して移動するのを防止するために、ケースの表面に接触する支持面を有する。これらの固定化手段によって、ロックによる閉鎖を確実にする。
【0065】
より一般的には、固定化手段は、対話式保護ケーシングのロック手段と同種であってもよい。これは、指紋認証キー、機械式または電子式のキーを備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
本発明の他の利点および特徴は、添付の図面を参照しながら、決して限定的なものではない、実装および実施形態の詳細な説明を読むことによって明らかになるであろう。
【図1】本発明による、閉位置のモバイル機器の第1の例を斜視図で示す。
【図2】本発明による、開位置の図1のモバイル機器を側面図で示す。
【図3】本発明による、開位置の図1および図2のモバイル機器を斜視図で示す。
【図4A】図1〜図3のモバイル機器の、閉じる側面カバーを斜視図で示す。
【図4B】図1〜図3のモバイル機器の、固定支持具の一部を斜視図で示す。
【図5】腕時計に装備した、図1〜図4のモバイル機器を示す。
【図6】図1〜図5のモバイル機器に装備できる対話式プラットフォームを示す。
【図7】本発明による、モバイル機器の第2の例を示す。
【図8】本発明による、モバイル機器の例をブロック図の形式で示す。
【図9】本発明による、モバイル機器の第3の実施形態の例を示す。
【図10】本発明による、開位置の対話式保護ケーシングの例を示す。
【図11】本発明による、内部に貴重品が配置された、図10の対話式保護ケーシングを示す。
【図12】閉位置の図10および図11の保護ケーシングを、2つの異なる図で示す。
【図13】閉位置の図10および図11の保護ケーシングを、2つの異なる図で示す。
【図14】本発明による、対話式保護ケーシングの通信手段および通知手段の一例を、ブロック図の形式で示す。
【図15】対話式保護ケーシングを固定できる、本発明によるドッキングステーションの一例を2つの異なる図で示す。
【図16】対話式保護ケーシングを固定できる、本発明によるドッキングステーションの一例を2つの異なる図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下に述べる実施形態は、決して限定的なものではなく、本発明の変形例が考えられる。特に、以下に記載された特徴からのある選択のみを含み、この特徴の選択が、技術的な利点を与えるのに十分であるか、あるいは本発明を従来技術に対して区別するのに十分であれば、記載されている他の特徴からは孤立した(この選択が、これら他の特徴を含む文章の中で孤立している場合であっても)この選択のみを含む本発明の変形例が考えられる。この選択は、少なくとも1つの、好ましくは機能的で、構造的な詳細のない特徴、もしくは、構造的な詳細の一部分が単独で、技術的な利点をもたらすのに十分であるか、あるいは本発明を従来技術と区別するのに十分であれば、この構造的な詳細の一部分のみを伴う特徴を備える。
【0068】
以下の説明において、本発明によるモバイル機器は、時計、より詳細には腕時計のケースに装備するのに適切であると考えられる。しかしながら、本モバイル機器は、健康ブレスレット、スマートウォッチ、クロノメータのケース等の、各種のケースに装備することができる。より一般的には、自律的かつ一般的な方法で、任意の品物、特に任意の貴重品に装備することができる。以下に図で説明する固定支持具は、少なくとも一般的なモバイル機器の表示画面を、人が着用する複数の異なる品物に連続的に取り付けることを可能にする。
【0069】
図1〜図4は、本発明によるモバイル機器の第1の例を、4つの異なる図で示す。図1は、本発明による、いわゆる閉位置のモバイル機器を斜視図で示す。図2および図3は、本発明による、いわゆる開位置のモバイル機器を側面図および斜視図で示す。図4Aは、モバイル機器の閉じる側面カバーを、第1の視点からの斜視図で示す。図4Bは、モバイル機器の固定支持具の一部を、第2の視点からの斜視図で示す。モバイル機器1は、固定支持具2、表示画面3、図2に示す電子モジュール4、ならびに図3および図4Bに示す電力供給手段5を備える。固定支持具2は、カバー21を形成する第1の部分、背面22を形成する第2の部分、およびU字状を形成するようにカバー21を背面22に結合する、側面23と呼ばれる第3の部分を備える。この形状は、以下で説明するように、時計のケースを囲むことができる。固定支持具2は、時計ケースのホーンの全部または一部をさらに覆うことができる。カバー21、背面22、および側面23は、例えば成形や三次元印刷によって、一体的に形成されることが好ましい。固定支持具2は、図1に示すような閉位置、および図2および図3に示すような開位置にすることができる、閉じる側面カバー24をさらに備えてもよい。閉位置では、固定支持具2は、O字状を有する。位置の変更は、ヒンジ機構を設けることによって達成される。閉じる側面カバー24は、回転の軸線に沿って延びる、第1の凹所243、244を有する2つのタブ241、242を備え、カバー21は、第2の凹所211、212を有する。枢動結合を形成するように、一方で凹所243および211に、もう一方で凹所244および212に、ピンが収容される。開位置から閉位置へと動く閉じる側面カバー24を作成するために、その他の機構が設けられてもよいことは言うまでもない。品物に対する重力または摩擦の影響によって、閉じる側面カバー24の位置が変わるのを防止するように、ヒンジ機構が配置されてもよい。この点において、タブ241、242の材料、およびカバー21の材料は、その摩擦係数に応じて選択することができる。また、タブ241、242、およびピンは、凹所211、212、および凹所243、244で把持されながら調節することができる。
【0070】
特定の実施形態によれば、固定支持具2は、閉じる側面カバー24の位置をロックする手段をさらに備える。このようなロック手段により、閉じる側面カバー24が偶発的に開くのを防止することができる。これは例えば、弾性リング等の、係合している構成部品の変形または変位によって解放できる機構からなる。これはまた、突起、ねじ、ナット、溝、リテーナその他の任意適当な手段からなっていてもよい。図1〜図4の実施形態の例では、ロック手段は、背面22に形成されたスタッド221、および閉じる側面カバー24に形成された第3の凹所245を備える。複数のスタッド221は、閉位置において、この位置を維持するために凹所245とそれぞれ協同する。
【0071】
固定支持具2は、図3および図4に示すように、チェーンを通すための、側面23に形成された貫通孔231、232を有することができる。チェーンによって、時計の着用者の手首にモバイル機器を装着する別の手段を確保することができる。その結果、時計とモバイル機器とを固定する手段を形成する。また、チェーンによって、使用者はモバイル機器を首にかけることが可能になる。モバイル機器は、固定支持具2に加えて、自律的なリストバンド等の、その他の装着手段を備えていてもよいことは言うまでもない。
【0072】
モバイル機器を腕時計に装備する場合は、固定支持具2の背面22は、時計ケースの背面と、時計の着用者の手首との間に適応可能なように設計される。背面22の厚さは比較的薄くすることができ、例えば2ミリメートル(mm)以下であってもよい。次に、固定支持具2は、時計ケースが既に使用者の手首の所定の位置にあるときに、時計ケースの周囲に嵌合するように作成することができる。
【0073】
背面22の厚さをさらに削減する目的で、固定支持具2は、凹所223を備えていてもよく、開いているかどうかに関わらず、その中に時計ケースの背面の一部が挿入される。
【0074】
固定支持具2は、透明プラスチック、シリコーン、Gorilla Glass(登録商標)、または透明セラミック等の透明材料で形成されることが好ましい。他の材料も、透明かどうかに関わらず、使用することができる。固定支持具2の全体が透明材料で作成されない場合は、貴重品を人目から完全に隠したい場合以外は、少なくともカバー21は透明材料で製造することが好ましい。
【0075】
固定支持具2は、これが固定される時計を保護するための機器を形成する。実際に、そのO字形は閉輪郭を形成し、時計の保護区画を画定する。時計ケースに、起こり得る衝撃や傷が直接加わることはなくなるが、モバイル機器に対してはそうではない。
【0076】
表示画面3は、例えばカバー21の中に組み込まれる。カバー21は、表示画面3を受けるための大きさにされた貫通孔を有していてもよく、これにより表示画面3は、カバー21の一部を形成する。また、表示画面3は、カバー21の穴または余分の厚さ内で、カバー21の上に配置されてもよい。
【0077】
表示画面3は、有利には、表示画面3に表示される情報がないときは、覆っている表面、具体的には文字盤を収容しているケースの第1の外面が見えているように設計される。表示画面3は、50%以上の透過率を有し、可視波長域で75%以上であることが好ましい。表示画面3は、例えば制御電子機器があるために、その周囲では50%より低い透過率を有していてもよい。しかしながら、制御電子機器が覆うのは、表示画面3の全表面の20%より少ない表面積である。したがって、モバイル機器を使用していないときは、使用者は不自由なく時計ケースを見ることができる。表示画面3に表示された情報を読むのを容易にする目的で、1つ以上の情報の項目が表示されているときは、表示画面を通して時計ケースが見えないように設計することもできる。このような表示モードは、具体的には、不透明な画面の背景を表示することによって達成することができる。
【0078】
特定の実施形態によれば、表示画面3はタッチスクリーンである。言い換えれば、表示画面3は、使用者のための取得インターフェースを形成する、表示画面に配置された手段を備える。各種のタッチスクリーン技術、具体的には、抵抗型タッチスクリーンおよび静電式タッチスクリーンを用いることができる。表示画面3は、意図しない入力を避けるために、取得インターフェースのロックを解除する機構を備えることができる。ロック解除機構は、例えば、表示画面の2つの所定の点同士の間で、または所定の経路に沿ってスライドする、カーソルの形式で設けることができる。
【0079】
電子モジュール4は、固定支持具2の背面22の中に組み込むことができる。また、固定支持具2以外に配置されてもよい。一例として、モバイル機器を装備した時計のバンドに固定されてもよい。
【0080】
電子モジュール4は、1つ以上のモバイルアプリケーションを実行可能でなければならない。モバイルアプリケーションとは、所与の機能を行うために実施される一連の命令を含む、任意のコンピュータソフトウェアを意味する。一例として、モバイルアプリケーションは、テレビゲーム、電子手帳、またはデジタル音楽リーダーからなっていてもよい。このようなアプリケーションの例は限定的ではなく、モバイル機器のリソースに応じて、他の多くのアプリケーションが考えられることは言うまでもない。
【0081】
電子モジュール4は、例えば、FPGA(field programmable gate array)を含む。また、ソフトウェア、または部分的にソフトウェアアーキテクチャを含むこともできる。したがって電子モジュール4は、フラッシュメモリ等のメモリに関連付けられるプロセッサ、またはマイクロプロセッサからなっていてもよい。メモリは、(複数の)モバイルアプリケーション、およびこれを実行するマイクロプロセッサを含む。
【0082】
図5は、腕時計に装備した、図1〜図4を参照して説明されたモバイル機器1を示す。腕時計50は、ケース51、および時計バンド52を備える。ケース51は、ほぼ円筒形を有する。腕時計50は、文字盤を形成する外面、文字盤を覆う保護ガラス511、および時計バンド52が固定される、ケース512のホーンを有する。
【0083】
図6は、図1〜図5を参照して説明したモバイル機器1に装備できる、対話式プラットフォームを示す。対話式プラットフォーム60は、例えば、一般的なプレート600の形状を有する。プレートは、支持具2の背面22と、使用者の手首との間に配置されるように、1ミリメートル等の十分な薄さであることが好ましい。対話式プラットフォーム60は、弾性変形によって支持具2の背面支持部22に連結できる、2つの外周係合リム61を備える。対話式プラットフォーム60を、支持具2に着脱自在に固定できるようにするために、モバイル機器1および/または対話式プラットフォーム60に、その他の結合手段が設けられてもよい。これは具体的には、対話式プラットフォーム60をスライドさせることができる、支持具2に形成された溝であってもよい。図6の例では、対話式プラットフォーム60は、プレート600に固定されるかあるいは印刷される、SIMカード63用の凹所62、近距離通信(NFC)タグ64、および二次元バーコード(例えばフラッシュコードまたはQRコード)65を有する。対話式プラットフォーム60は、RFIDチップ、または非接触型スマートカードとしてよく知られている無線識別タグ等の、他の通信手段および通知手段を備えることができる。交換可能な対話式プラットフォーム60は、その位置ゆえに、比較的安全なデータ格納媒体を形成する。具体的には、使用者が着用する腕時計にモバイル機器を装備すると、対話式プラットフォーム60は見えない。したがって、健康情報(医療パスポートすなわち健康状態のモニタリング)、銀行取引情報、および/あるいはビルやホテルの部屋や車に入るための電子キー等の、使用者の機密データを格納させることが可能になる。
【0084】
図7は、本発明による、モバイル機器の第2の例を示す。図7のモバイル機器70は、固定支持具72が、好ましくは透明で、表示画面3を有するカバー721、ならびにカバー721の全周に外周リム722を備えていることが、図1〜図5のモバイル機器1とは本質的に異なる。外周リム722は、時計ケースの側方の外周を覆うように設計される。これは、時計ケースのホーンを通せるようにする、切り欠き7221を有していてもよい。外周リム722は、固定支持具72が、弾性変形によって時計ケースに連結されるように、弾性特性を有する材料で作成することができる。外周リム722は、具体的には、ケースの背面、この点においてはケースのホーンの下方で支持されるのに適したラグ7222を、例えば切り欠き7221に有することができる。
【0085】
図7の実施形態の例において、電子モジュール4は、外周リム722に組み込むことができる。
【0086】
図8は、本発明による、モバイル機器の例をブロック図の形式で示す。モバイル機器80は、表示画面3および電子モジュール4を備える。また、無線通信手段81、データ格納手段82、取得インターフェース83、セキュリティ手段84、および電力供給手段5を備える。無線通信手段81は、例えば、Bluetooth技術(IEEE802.15.1規格)またはWi―Fi(IEEE802.11規格)に基づく送受信機を備える。したがって、本発明によるモバイル機器は、具体的には、他の電子機器を制御し、かつ/あるいはこれらの電子機器に含まれ、および/または処理された情報を表示画面3に表示するために、他の電子機器とデータを交換することができる。データ格納手段82は、電子データメモリを備えることができる。これは、具体的にはフラッシュメモリであってもよい。取得インターフェース83は、押しボタンを備えることができる。また、これは、タッチスクリーンを形成するために、表示画面3と組み合わせることができる。セキュリティ手段84は、健康情報(医療パスポートすなわち健康状態のモニタリング)、銀行取引情報、および/あるいはビルやホテルの部屋や車に入るための電子キー等の、使用者の機密データを生成および/または格納するのに適している。セキュリティ手段84は、例えば暗号化アルゴリズム、または格納メモリからなる。前記のメモリは、モバイル機器80の破壊を伴わずにメモリが除去されるのを防止するために、電子モジュール4、または電子モジュールと同一の電子カードに組み込まれることが好ましい。電力供給手段5は、エネルギーを自律型にするために、モバイル機器80に電力を供給するのに適している。これは例えば、ボタン電池である。供給手段5は、再充電可能であることが好ましい。したがって、モバイル機器80は、外部電源から供給手段5に再充電するための、有線または無線のソケットを備える。このような電力供給手段は、モバイル機器の中に組み込むか、またはリストバンドの付属品に別に配置することができる。これは、太陽エネルギー、赤外線波、誘導、腕の動き、アンビエントバックスキャッター技術、または高級時計の機械部品によって供給することができる。
【0087】
図9は、本発明による、モバイル機器の第3の実施形態の例を示す。この実施形態の例では、モバイル機器90は、時計ケースの中に部分的に組み込まれている。時計100は、ホーン1011および機構1012を有するケース101、ならびにリストバンド102を備える。ケース101は、図9では見えない電子モジュール4を受けるように設計された、筐体1013を有する。この筐体1013は、ケース101の背面から、すなわち文字盤を含むケースの第1の外面に対向する時計の側から、アクセス可能であることが好ましい。ケース101の厚さおよび/または直径は、時計100の機構を修正することなく電子モジュール4を受けるために、ケースの公称厚さおよび公称直径よりも大きくてもよい。図9の実施形態の例では、筐体1013は、機構1012の外周に形成されている。したがって、これは環状の形状を有する。電子モジュール4、ならびに適切であれば、無線通信手段、データ格納手段、セキュリティ手段、および電力供給手段は、対応する環状の形状を有するように配置される。
【0088】
図9によるモバイル機器90は、モバイル機器1および70と同一の様式で、文字盤90を有するケースの、少なくとも第1の外面の一部に配置された表示画面を備えることができる。表示画面は、固定支持具2または72によって固定されるか、または直接、時計ケースの保護ガラスの中に組み込むことができる。第3の実施形態のこの変形例の場合、時計ケースは、従来の機構に加えて、特に電子モジュールを受けるように、製造者によって設計される必要がある。表示画面は、したがって、製造者によって、ケースに固定されることが好ましい。表示画面は、必要に応じて、保護ガラスと統合されてもよい。電子モジュール4を時計100のケース101の中に組み込むことにより、固定支持具2、72は容易に、図7に示すように背面をもたないか、または図1〜図4に示すように、背面に穴を有することができる。表示画面と電子モジュールとの間には、接続手段が設けられる。具体的には、時計100のケース101に、接触面を有することができる。
【0089】
モバイル機器の異なる実施形態の例では、表示画面は、固定支持具の固定された部分に配置されたと仮定される。言い換えれば、モバイル機器を貴重品に装備する構成では、表示画面は、貴重品のケースに固定されると仮定される。しかしながら、固定支持具は、表示画面と貴重品のケースとの間に、1度以上の回転自由度、および/または並進自由度を残すように配置することができる。特に、表示画面を支持する固定支持具の一部は、枢動またはスライドによって、ケースに固定された固定支持具の部分に結合することができる。
【0090】
図10〜図13は、本発明による、対話式保護ケーシングの実施形態の例を複数の異なる図で示す。図10は、いわゆる開位置の対話式保護ケーシングを示す。図11は、内部に貴重品が配置された、開位置の保護ケーシングを示す。図12および図13は、いわゆる閉位置の保護ケーシングを示す。保護ケーシング2000は、ケース2100、ならびに通信手段および通知手段を備える。通信手段および通知手段は、図14を参照して、より詳細に説明する。これは特に、図12および図13で見えている、表示画面2210を備える。ケース2100は、本体2110、カバー2120、およびヒンジ2130を備える。本体2110およびカバー2120は、時計、紙幣、クレジットカード、車のキー、携帯電話、USBスティック、または前述したモバイル機器等の貴重品を受けられる区画2140を形成するために中空である。図11に示す例では、区画2140は、携帯電話2300、および本発明によるモバイル機器を装備した時計2400を含んでいる。区画2140は、いくつかの小区画に分割されてもよい。ヒンジ2130は、ケース2100のための閉じる手段を形成し、本体2110およびカバー2120が分離されて、貴重品を配置してアクセスできるようにする開位置から、貴重品を外部環境から保護するために、本体2110およびカバー2120が結合されて区画2140を閉じる閉位置まで動かせるようにする。
【0091】
ケース2100は、例えば、閉位置でカバー2120の結合面に固定され、本体2110の結合面で支持される、Oリング式シール2150をさらに備える。
【0092】
ケース2100は、ケースを閉位置に維持するためのロック手段をさらに備える。ロック手段は、ケースの本体2110に形成された第1の突起2111、カバー2120に形成された第2の突起2121、ねじおよびナット2170を備える。突起2111および2121はそれぞれ、貫通孔2112および2122をそれぞれ有する。ねじが2つの対応する突起2111および2121を貫通できるように、それぞれの第1の突起2111の貫通孔2112は、第2の突起2121の貫通孔2122に面する。第2の突起2121は、上面2123の、貫通孔2122に、凹所2124をさらに有する。これらの凹所2124は、ナット2170の少なくとも一部を収容し、ねじが締められたときに回転するのを防止できるようにする。ナット2170は、手錠の鎖またはコードを通せるように、貫通孔2171を有する。この鎖またはコードは、安全性を向上させるために、保護ケーシングを着用している生物の身体の一部に巻き付けることができる。ねじは、安全ねじ、すなわちねじの頭部に一般的でない刻印を有するねじであってもよい。これにより、対話式保護ケーシング2000を使用する権限のない人が、ケース2100を開けることが困難になる。機械式または電子式ロックによる、その他のロック手段が可能である。
【0093】
生物が対話式保護ケーシング2000を持ち運ぶのを容易にするために、ケース2100は、本体2110の裏面2114に形成された、ループ2113をさらに備える。ループ2113は、生物が着用することが意図される、ベルトを通せるようにする。したがって、対話式保護ケーシング2000を生物の身体の一部、この点においては生物の腰に装着するための外部装着手段を形成する。
【0094】
ループ2113はまた、以下で述べるように、ドッキングステーションに固定する手段として使用することができる。
【0095】
図14は、本発明による、対話式保護ケーシング2000の通信手段および通知手段の一例を、ブロック図の形式で示す。通信手段および通知手段2200は、表示画面2210、およびマイクロプロセッサ2220等の処理手段を備える。また、無線通信手段2230、取得インターフェース2240、データ格納手段2250、および再充電手段2260も備えることができる。表示画面2210は、カバー2120の上面2125に配置されることが好ましい。マイクロプロセッサ2220は、データを表示画面2210に表示できるように、処理することを可能にする。具体的には、モバイルアプリケーション等のソフトウェアを実行することができる。無線通信手段2230は、例えばBluetoothまたはWi―Fi技術に基づく、電磁波の送受信機を備える。取得インターフェース2240は、表示画面2210に形成された、押しボタンおよび/またはタッチインターフェースを備えていてもよい。データ格納手段2250は、コンピュータデータを格納できるフラッシュメモリ等のメモリを備えることができる。メモリは、着脱自在であるか、そうでなくてもよい。着脱自在な場合は、ケース2100の区画2140の内部からアクセスできることが好ましい。再充電手段2260は、充電池等の蓄電池2261、蓄電池2261に接続された電気コネクタ2262、および同様に蓄電池2261に接続された電源ソケット2263を備える。電源ソケット2263は、蓄電池2261を再充電するように、例えば以下で述べるドッキングステーションを使用して、外部電源に接続することができる。電気コネクタ2262は、区画2140に配置された複数の電子機器に接続されるのに適している。電源ソケット2263および電気コネクタ2262は、接触面、もしくはプラグまたはソケットの形態であってもよい。これらはまた、誘導結合装置等の、非接触のエネルギー伝達装置に置き換えることができる。通信手段および通知手段2200は、図8を参照して説明されるセキュリティ手段84に類似した、セキュリティ手段をさらに備えることができる。
【0096】
図15および図16は、対話式保護ケーシングを固定できる、本発明によるドッキングステーションの一例を2つの異なる図で示す。図15は、いわゆるロック解除位置のドッキングステーションを示し、図16は、いわゆるロック位置のドッキングステーションを示す。ドッキングステーション3000は、基部3100、2つのタブ3200、係止片3300、および図示されていないねじを備える。基部3100は、ビルの壁、車のシャーシ、金庫の壁等の支持体に固定されるように設計される。具体的には、2つの貫通孔3110を有し、そのうちの1つは図15に部分的に見えているが、ねじ等の固定手段を通せるようにし、基部3100を支持体に締め付けることを可能にする。基部3100は、例えば、一端が開口してU形の部分を形成する、くぼみ3120を有する。これにより、ケース2100を、いわゆる組み付け位置の停止部にくるまで、スライドさせてくぼみ3120に入れることができる。タブ3200は、ドッキングステーション3000に対して、ケース2100の移動軸線に沿って延びる。タブ3200は、ねじ3210によって基部3100に固定される。基部3100を支持体に固定できるようにするねじと同様のねじ3210は、対話式保護ケーシング2000が組み付け位置にあるときには、アクセスできないことが好ましい。係止片3300は、支持片3310、ガイドロッド3320、および貫通孔3330を有する。ガイドロッド3320は、係止片3300を、ドッキングステーション3000に対するケース2100の移動軸線と同一の軸線に沿ってガイドできるようにする。支持片3310は、ケース2100がドッキングステーション3000から外れるのを防止するように、ループ2113の表面2115(図12および図13で見えている)と接触することを可能にする、支持面3331を有する。貫通孔3300は、好ましくは安全ねじであるねじを受けることができ、ねじは、基部3100に作成されたねじ穴3130にねじ込むことができる。安全ねじは、係止片3300をロックするために、基部3100にねじ込むことができる。
【0097】
ドッキングステーション3000は、対話式保護ケーシングの電源ソケット2263に接続できる、接続手段3400をさらに備える。接続手段3400は、例えば、家庭または車の配電網等の外部電源に接続される。
【0098】
本発明は無論、上記で説明された例に限定されることはなく、かつ本発明の範囲を逸脱することなくこれらの例に多くの調整を行うことができる。さらに、本発明の異なる特徴、形態、変形、および実施形態は、それらが適合しないか、または互いに矛盾しない限りにおいて、様々な組み合わせで相互に組み合わせることができる。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【手続補正書】
【提出日】20190425
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
腕時計と、その腕時計のケースを装備可能なモバイル機器とを含む組立体であって、
前記ケースが、
そのケースの背面からアクセス可能であり、かつ前記モバイル機器の電子モジュールの挿入および除去を可能にするように構成される、筐体;
前記腕時計を着用しているときに人から見やすくすることを意図し、文字盤を含む、第1の外面;および
前記第1の外面とは反対側であり、かつ前記ケースの背面を形成する、第2の外面;
を含み、
前記筐体が、
時計の機構;および
前記時計の機構とは異なり、かつモバイルアプリケーションを実行することができる、前記モバイル機器の前記電子モジュール;
を含み、
前記モバイル機器が、前記電子モジュールとは異なる表示画面をさらに含み、前記電子モジュールに接続され、そして前記文字盤を含む前記第1の外面の少なくとも一部を覆い、
前記表示画面が、前記モバイルアプリケーションに関する情報を表示するように設計されている、前記組立体。
【請求項2】
前記表示画面が、その表示画面に表示される情報がないときに前記第1の外面を見えているように設計されている、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記表示画面が、ユーザ用の取得インタフェースを形成するタッチスクリーンである、請求項1又は2に記載の組立体。
【請求項4】
前記ケースの前記筐体が、前記時計の前記機構の外周に形成されかつ環状の形状を示す筐体を含み、前記電子モジュールが、対応する環状形状を有するように配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項5】
前記ケースが、前記時計の前記機構を修正することなく、前記電子モジュールを受けるための追加の厚さを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項6】
前記腕時計が、文字盤と、前記第1の外面に対応する前記文字盤が形成される面とを含み、前記表示画面が、アナログまたはデジタル表示である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項7】
電子機器とデータを交換するのに適した無線通信手段をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項8】
前記無線通信手段が、前記電子機器の動作を遠隔で制御できるように設計されている、請求項7に記載の組立体。
【請求項9】
前記腕時計が、前記ケースを人の手首に固定するためのリストバンドを含み、そして、前記モバイル機器が、エネルギーをそれに供給するのに適した供給手段をさらに含み、前記供給手段が、前記腕時計の前記リストバンドに固定されているように設計されているか、または前記電子モジュールからおよび前記モバイル機器の他の部材から離れて配置されているように設計されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項10】
安全なデータを生成するための生成装置および/または安全なデータを格納するための格納装置をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項11】
前記モバイル機器に関連付けられた対話式プラットフォームを更に含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組立体であって、
前記対話式プラットフォームが、着脱自在に前記モバイル機器に固定可能であり、そして、SIMカード、近距離通信タグ、無線周波数識別タグ、あるいは一次元または二次元バーコードを含む通信および通知手段を含む、前記組立体。
【請求項12】
前記表示画面を前記ケースに固定するための固定支持具をさらに含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項13】
前記第1の外面が保護ガラスで覆われており、前記表示画面が前記保護ガラスに組み込まれている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項14】
前記表示画面が、制御電子機器が配置されている場所では不透明である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項15】
前記表示画面が、少なくとも1つの情報項目が前記表示画面上に表示されるときに不透明になるように設計されている、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組立体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
図9によるモバイル機器90は、モバイル機器1および70と同一の様式で、文字盤を有するケースの、少なくとも第1の外面の一部に配置された表示画面を備えることができる。表示画面は、固定支持具2または72によって固定されるか、または直接、時計ケースの保護ガラスの中に組み込むことができる。第3の実施形態のこの変形例の場合、時計ケースは、従来の機構に加えて、特に電子モジュールを受けるように、製造者によって設計される必要がある。表示画面は、したがって、製造者によって、ケースに固定されることが好ましい。表示画面は、必要に応じて、保護ガラスと統合されてもよい。電子モジュール4を時計100のケース101の中に組み込むことにより、固定支持具2、72は容易に、図7に示すように背面をもたないか、または図1〜図4に示すように、背面に穴を有することができる。表示画面と電子モジュールとの間には、接続手段が設けられる。具体的には、時計100のケース101に、接触面を有することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
図15および図16は、対話式保護ケーシングを固定できる、本発明によるドッキングステーションの一例を2つの異なる図で示す。図15は、いわゆるロック解除位置のドッキングステーションを示し、図16は、いわゆるロック位置のドッキングステーションを示す。ドッキングステーション3000は、基部3100、2つのタブ3200、係止片3300、および図示されていないねじを備える。基部3100は、ビルの壁、車のシャーシ、金庫の壁等の支持体に固定されるように設計される。具体的には、2つの貫通孔3110を有し、そのうちの1つは図15に部分的に見えているが、ねじ等の固定手段を通せるようにし、基部3100を支持体に締め付けることを可能にする。基部3100は、例えば、一端が開口してU形の部分を形成する、くぼみ3120を有する。これにより、ケース2100を、いわゆる組み付け位置の停止部にくるまで、スライドさせてくぼみ3120に入れることができる。タブ3200は、ドッキングステーション3000に対して、ケース2100の移動軸線に沿って延びる。タブ3200は、ねじ3210によって基部3100に固定される。基部3100を支持体に固定できるようにするねじと同様のねじ3210は、対話式保護ケーシング2000が組み付け位置にあるときには、アクセスできないことが好ましい。係止片3300は、支持片3310、ガイドロッド3320、および貫通孔3330を有する。ガイドロッド3320は、係止片3300を、ドッキングステーション3000に対するケース2100の移動軸線と同一の軸線に沿ってガイドできるようにする。支持片3310は、ケース2100がドッキングステーション3000から外れるのを防止するように、ループ2113の表面2115(図12および図13で見えている)と接触することを可能にする、支持面3331を有する。貫通孔3330は、好ましくは安全ねじであるねじを受けることができ、ねじは、基部3100に作成されたねじ穴3130にねじ込むことができる。安全ねじは、係止片3300をロックするために、基部3100にねじ込むことができる。
【外国語明細書】
2019146247000001.pdf