複数の歯部を有する固定子鉄心と、前記歯部によって構成される第1のスロットに装着された第1のコイルと、前記第1のスロットよりも前記固定子鉄心の中心から離れる向きの側に位置して前記歯部によって構成される第2のスロットに装着された第2のコイルと、を備える固定子の製造方法であって、
第1のボビンと前記第1のボビンに巻き付けられた第1の巻線とを有する前記第1のコイルを前記第1のスロットに装着する第1の工程と、
第2のボビンと前記第2のボビンに巻き付けられた第2の巻線とを有する前記第2のコイルを前記第2のスロットに装着する第2の工程と、
を含み、
前記歯部は、前記第1のスロットを構成する部位である第1の部位と前記第1の部位から延伸された部位である第2の部位との連結部分に、前記第2の部位とともに前記第2のスロットを構成する部位である第3の部位が組み合わせられることによって構成され、
前記第1の工程では、前記歯部を前記第3の部位が取り外された状態として、前記第1のボビンに前記第2の部位を通してから前記第1の部位に前記第1のコイルを配置し、
前記第2の工程では、前記第2の部位に前記第2のコイルを配置し、前記第2のボビンに前記第3の部位を通してから前記第1の部位に前記第3の部位を結合することを特徴とする固定子の製造方法。
前記歯部において、前記第3の部位は、前記固定子を有する電動機が駆動しているときに生じる磁束密度が前記第2の部位における磁束密度よりも低くなる側に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の固定子の製造方法。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる固定子を示す平面図
【図2】図1に示す固定子を有する電動機の要部を示す平面図
【図3】図1に示す固定子が有する固定子鉄心を示す平面図
【図4】図3に示す固定子鉄心において歯部から第3の部位が取り外された状態を示す図
【図5】図3に示す固定子鉄心が有する歯部への第1のコイルと第2のコイルとの取り付けについて説明する図
【図6】図1に示す固定子の製造方法の手順を示すフローチャート
【図7】図5に示す第1のコイルと第2のコイルとの作成について説明する図
【図8】図5に示す歯部における第1の部位と第3の部位との結合のための構成の第1の例を示す図
【図9】図5に示す歯部における第1の部位と第3の部位との結合のための構成の第2の例を示す図
【図10】本発明の実施の形態2にかかる天井扇風機を示す側面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態にかかる固定子の製造方法、固定子、電動機および天井扇風機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる固定子100を示す平面図である。図2は、図1に示す固定子100を有する電動機110の要部を示す平面図である。電動機110は、アウターロータ型の単相誘導電動機である。電動機110は、固定子100と回転子101とを備える。
【0012】
回転子101は、固定子100を囲み、かつ回転駆動する。回転子101の回転中心と固定子鉄心10の中心Oとは一致する。回転子101は、円環状の回転子鉄心と、回転子鉄心よりも中心O側に配置された永久磁石とを有する。回転子鉄心のうち中心O側の面である内周面には、互いに異なる極性を有する永久磁石が円周方向において交互に配列されている。回転子101の極数は16であるものとする。図2では、回転子鉄心と永久磁石との図示を省略している。極数は16に限られず、任意であるものとする。
【0013】
固定子100は、複数の歯部20を有する固定子鉄心10と、歯部20によって構成される第1のスロットに装着された第1のコイル11と、歯部20によって構成される第2のスロットに装着された第2のコイル12とを有する。固定子鉄心10は、積層された複数の電磁鋼板を有する。固定子鉄心10の中心Oには、電動機110を支持するための支持軸が通される孔27が設けられている。図2では、支持軸の図示を省略している。
【0014】
第1のコイル11を構成する巻線と第2のコイル12を構成する巻線とのうちの一方の巻線が主巻線であって、他方の巻線が補助巻線である。第1のコイル11が主巻線の巻き付けによって構成されたコイルである場合は、第2のコイル12は補助巻線の巻き付けによって構成されたコイルである。第1のコイル11が補助巻線の巻き付けによって構成されたコイルである場合、第2のコイル12は主巻線の巻き付けによって構成されたコイルである。
【0015】
図3は、図1に示す固定子100が有する固定子鉄心10を示す平面図である。複数の歯部20は、固定子鉄心10の外縁にて放射状に設けられている。複数の歯部20は、中心Oを中心とする円の円周方向において等間隔に配置されている。実施の形態1では、固定子鉄心10には、16個の歯部20が設けられている。なお、歯部20の数は16に限られず、任意であるものとする。
【0016】
歯部20は、第1のスロット21を構成する部位である第1の部位23と、第1の部位23から延伸された部位である第2の部位24と、第2の部位24とともに第2のスロット22を構成する部位である第3の部位25とを有する。第2の部位24と第3の部位25とは、第1の部位23よりも遠心方向側に位置する。遠心方向とは、中心Oから離れる方向とする。歯部20は、第1の部位23と第2の部位24との連結部分に、第3の部位25が組み合わせられることによって構成されている。図3には、第3の部位25が組み合わせられた状態の歯部20を示している。第3の部位25は、第1の部位23の端部26に結合されている。第3の部位25が組み合わせられた状態の歯部20において、第3の部位25は、第1の部位23から遠心方向へ延伸されている。第1の部位23は、歯部20のうち中心O側の根元の部分である。歯部20において、第1の部位23から二股に延ばされたうちの一方が第2の部位24であって他方が第3の部位25である。
【0017】
歯部20は、中心Oと上記の円周方向における歯部20の中心とを結んだ直線Rに対して線対称な形状を有する。第2のスロット22は、第1のスロット21よりも遠心方向の側に位置している。固定子鉄心10は、16個の歯部20によって形成された16個の第1のスロット21と16個の第2のスロット22とを有する。
【0018】
第1のコイル11は、第1のコイル11の巻線が歯部20ごとの第1の部位23の周囲を周回された状態とされて、第1のスロット21に装着されている。また、第2のコイル12の巻線は、互いに隣り合う歯部20同士において、一方の歯部20の第2の部位24と他方の歯部20のうち当該一方の歯部20の第2の部位24と隣り合う第3の部位25との周囲を周回された状態とされている。このように、第2のコイル12は、第2のコイル12の巻線が2つの歯部20を跨いで周回された状態とされて、第2のスロット22に装着されている。
【0019】
図4は、図3に示す固定子鉄心10において歯部20から第3の部位25が取り外された状態を示す図である。図4には、固定子鉄心10が有する全ての歯部20から第3の部位25が取り外された状態の固定子鉄心10と、歯部20から取り外された1つの第3の部位25とを示している。
【0020】
次に、固定子100の製造方法について説明する。図5は、図3に示す固定子鉄心10が有する歯部20への第1のコイル11と第2のコイル12との取り付けについて説明する図である。図6は、図1に示す固定子100の製造方法の手順を示すフローチャートである。固定子100の製造方法は、第1のコイル11を第1のスロット21に装着する第1の工程と、第2のコイル12を第2のスロット22に装着する第2の工程とを含む。図5は、第1の工程および第2の工程における歯部20、第1のコイル11および第2のコイル12を示している。
【0021】
第1の工程および第2の工程より前に、図6に示すステップS1において、第1のコイル11と第2のコイル12とを作成する。図7は、図5に示す第1のコイル11と第2のコイル12との作成について説明する図である。
【0022】
第1のコイル11は、第1のボビン31と、第1のボビン31に巻き付けられた第1の巻線33とを有する。第1のコイル11は、第1のボビン31に第1の巻線33を巻き付けることによって作成される。第2のコイル12は、第2のボビン32と、第2のボビン32に巻き付けられた第2の巻線34とを有する。第2のコイル12は、第2のボビン32に第2の巻線34を巻き付けることによって作成される。
【0023】
第1の工程であるステップS2では、歯部20は、第3の部位25が取り外された状態とされる。ステップS2では、第1の巻線33が巻き付けられた第1のボビン31に第2の部位24を通してから第1の部位23にまで第1のボビン31を到達させて、第1の部位23に第1のコイル11を配置する。図5の(A)には、第2の部位24が第1のボビン31に通される直前の状態を示している。図5の(A)に示す状態から、図4に示す中心Oの方向、すなわち遠心方向とは逆の方向へ第1のコイル11を向かわせることにより、図5の(B)に示すように、第1のコイル11が第1の部位23に配置される。これにより、第1のコイル11が第1のスロット21に装着される。歯部20から第3の部位25が取り外されていることにより、第1の部位23に第1のコイル11を容易に配置することができる。なお、ステップS2において、第1のコイル11同士の第1の巻線33は、わたり線によって繋げられても良く、繋げられなくても良い。
【0024】
ステップS3およびステップS4は、第2の工程である。ステップS3では、第2の部位24に第2のコイル12を配置する。図5の(C)には、第2の部位24が第2の巻線34が巻き付けられた状態の第2のボビン32に第2の部位24が通される直前の状態を示している。図5の(C)に示す状態から遠心方向とは逆方向へ第2のコイル12を向かわせることにより、図5の(D)に示すように、第2のコイル12が第2の部位24に配置される。歯部20から第3の部位25が取り外されていることにより、第2の部位24に第2のコイル12を容易に配置することができる。なお、ステップS3において、第2のコイル12同士の第2の巻線34は、わたり線によって繋げられても良く、繋げられなくても良い。
【0025】
ステップS4では、第2の巻線34が巻き付けられた状態の第2のボビン32に第3の部位25を通して、第1の部位23に第3の部位25を結合する。図5の(D)には、第2のボビン32に第3の部位25が通される直前の状態を示している。このとき、第1の部位23の端部26は、第1のコイル11よりも遠心方向側に位置している。端部26の一部は、第1のボビン31の内側にあっても良い。図5の(D)に示す状態から、端部26へ第3の部位25を向かわせる。端部26に第3の部位25を結合することにより、図5の(E)に示す状態となる。これにより、第2のコイル12が第2のスロット22に装着される。
【0026】
このように、歯部20から第3の部位25が取り外されることにより、予め巻線の巻き取りが施された第1のコイル11を第1のスロット21に装着することができ、かつ予め巻線の巻き取りが施された第2のコイル12を第2のスロット22に装着することができる。第1のボビン31への第1の巻線33の巻き付けと第2のボビン32への第2の巻線34の巻き付けとは、フォーマーの使用による巻き付けの場合と比較して高速かつ高密度に行うことができる。また、フォーマーの使用による巻き付けの場合と比較して、第1の巻線33と第2の巻線34とへ及ぼすダメージを低減できる。これにより、巻線の巻付作業における作業性の向上と、電動機110の性能の向上とが可能となる。巻付作業における作業性の向上によって、固定子100の製造コストを低減できる。巻線の高密度な巻き付けによって巻線抵抗の低減が可能となることで、高い効率による駆動を可能とする電動機110を得ることが可能となる。また、高密度な巻き付けによる第1のコイル11および第2のコイル12の装着によって、高品質な固定子100を得ることができる。
【0027】
単相誘導電動機である電動機110は、一般的に、コンデンサを用いて駆動する。電動機110は、電流の位相角を進ませるコンデンサを使用して、互い位相がずれた3つの電流を作り出すことによって磁界を生じさせる。電動機110は、電源からの電流が流れる主巻線とコンデンサを介した電流が流れる補助巻線とを互いに等しいバランスで駆動することが困難である。このため、各歯部20では、上記の直線Rよりも円周方向における一方の側に発生する磁束が他方の側に発生する磁束よりも少なくなるというように、磁束密度に分布が生じる。かかる磁束密度の分布の態様は、主巻線および補助巻線および電動機110の仕様によって決まる。
【0028】
実施の形態1にかかる固定子100が有する歯部20において、第3の部位25は、電動機110が駆動しているときに生じる磁束密度が第2の部位24における磁束密度よりも低くなる側に設けられている。電動機110は、各歯部20において、磁束が少なくなる側に第3の部位25を配置することで、第1の部位23と第3の部位25との間に分割された箇所を有することによる電磁的な特性への影響を少なくすることができる。したがって、分割可能な第3の部位25が、磁束が少なくなる側に設けられていることによって、高い性能を有する電動機110を得ることができる。
【0029】
仮に、各歯部20のうち第2の部位24と第3の部位25とを含む部分、すなわち二股に延ばされた双方の部分が、歯部20から分割されるとした場合、歯部20のうちの分割された箇所が、磁束が少なくなる側と磁束が多くなる側とに跨ることになる。実施の形態1では、歯部20のうちの分割された箇所を磁束が少なくなる側のみに設けることができるため、電磁的な特性への影響を少なくすることができる。これにより、電動機110は高い性能を得ることができる。
【0030】
図8は、図5に示す歯部20における第1の部位23と第3の部位25との結合のための構成の第1の例を示す図である。第1の部位23のうち、第3の部位25に結合される端部26には、第3の部位25の側へ突出された複数の第1の凸部41が設けられている。第1の凸部41には、第1の凸部41を貫く第1の貫通孔43が設けられている。第3の部位25のうち、第1の部位23に結合される端部28には、第1の部位23の側へ突出された複数の第2の凸部42が設けられている。第2の凸部42には、第1の凸部41を貫く第2の貫通孔44が設けられている。第2の凸部42は、第1の貫通孔43に第2の貫通孔44が位置合わせされた状態で第1の凸部41と一体化可能とされている。
【0031】
図8には、第1の部位23のうち2つの第1の凸部41が設けられた部分と、第3の部位25のうち2つの第2の凸部42が設けられた部分とを示している。複数の第1の凸部41は、第2の凸部42を挿入可能な間隔をおいて並べられている。第1の貫通孔43は、複数の第1の凸部41が並べられている向きへ第1の凸部41を貫いている。複数の第2の凸部42は、第1の凸部41を挿入可能な間隔をおいて並べられている。第2の貫通孔44は、複数の第2の凸部42が並べられている向きへ第2の凸部42を貫いている。なお、図8に示す例では、第1の凸部41は、積層された電磁鋼板の1層おきに設けられている。第2の凸部42は、第1の凸部41とは互い違いになるように、積層された電磁鋼板の1層おきに設けられている。
【0032】
第2の工程では、2つの第1の凸部41の間に第2の凸部42を挿入させるとともに2つの第2の凸部42の間に第1の凸部41を挿入させることにより、2つの第1の凸部41と2つの第2の凸部42とを一体化させる。2つの第1の凸部41と2つの第2の凸部42とが一体化されることにより、2つの第1の貫通孔43と2つの第2の貫通孔44とが1つの孔を構成するように互いに繋げられる。互いに繋げられた第1の貫通孔43と第2の貫通孔44とには、結合部であるピン45が挿入される。ピン45は、第1の貫通孔43と第2の貫通孔44とに通される。ピン45の挿入によって第1の部位23と第3の部位25との乖離が制限されて、第1の部位23と第3の部位25とは互いに結合される。
【0033】
ピン45は、第1の貫通孔43と第2の貫通孔44とへ圧入されても良い。この場合、第1の部位23への第3の部位25の強固な固定が可能となる。図8に示す例では、各歯部20において、第3の部位25は、1つのピン45が用いられることによって第1の部位23へ結合される。第3の部位25を結合するピン45は1つである場合に限られず、2つ以上であっても良い。
【0034】
図9は、図5に示す歯部20における第1の部位23と第3の部位25との結合のための構成の第2の例を示す図である。第1の加工片46は、第1の貫通孔43が形成される際に第1の部位23から抜き取られた円柱形状の部分である。第1の加工片46は、第1の貫通孔43に突き戻されることにより、第1の貫通孔43に配置されている。第2の加工片47は、第2の貫通孔44が形成される際に第3の部位25から抜き取られた円柱形状の部分である。第2の加工片47は、第2の貫通孔44に突き戻されることにより、第2の貫通孔44に配置されている。
【0035】
第2の工程では、第1の例の場合と同様に、2つの第1の凸部41と2つの第2の凸部42とを一体化させる。2つの第1の凸部41と2つの第2の凸部42とが一体化されることにより、2つの第1の加工片46と2つの第2の加工片47とは、結合部である1つの円柱体を構成するように互いに繋げられる。互いに繋げられた2つの第1の加工片46と2つの第2の加工片47とが第1の貫通孔43および第2の貫通孔44にて押し込まれる。
【0036】
第1の加工片46は、互いに重ね合わせられた第1の凸部41と第2の凸部42とにおいて、第1の貫通孔43と第2の貫通孔44とを跨いで挿入される。第2の加工片47は、互いに重ね合わせられた第1の凸部41と第2の凸部42とにおいて、第1の貫通孔43と第2の貫通孔44とを跨いで挿入される。第1の加工片46と第2の加工片47との挿入によって第1の部位23と第3の部位25との乖離が制限されて、第1の部位23と第3の部位25とは互いに結合される。
【0037】
第1の加工片46と第2の加工片47とは、第1の貫通孔43と第2の貫通孔44とへ圧入されても良い。この場合、第1の部位23への第3の部位25の強固な固定が可能となる。第2の例によると、第1の部位23と第3の部位25との結合のための部品を別途追加しなくても良いため、固定子100は、部品点数を少なくすることができる。また、固定子鉄心10と同一の材料からなる第1の加工片46と第2の加工片47とが結合に使用されることによって、電動機110は、結合部が設けられることによる電磁的な特性への影響を少なくすることができる。
【0038】
実施の形態1によると、歯部20において第3の部位25を取り外し可能としたことで、第1の巻線33と第2の巻線34とを高速かつ高密度に巻き付けることができる。また、第1の巻線33と第2の巻線34とへ及ぼすダメージを低減できる。これにより、巻線の巻付作業における作業性の向上と、電動機110の性能の向上とが可能となるという効果を奏する。
【0039】
実施の形態1にかかる電動機110は、天井扇風機の駆動源に使用される。実施の形態2では、電動機110を備える天井扇風機について説明する。
【0040】
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2にかかる天井扇風機120を示す側面図である。天井扇風機120は、実施の形態1にかかる電動機110を備えている。実施の形態2では、上記の実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、実施の形態1とは異なる構成について主に説明する。
【0041】
天井扇風機120は、天井から吊り下げられて設置される。天井扇風機120は、電動機110と、電動機110の駆動を受けて回転する複数の翼部51とを備える。電動機110と複数の翼部51とは、天井扇風機120の本体を構成する。電動機110の下側は、カバー52によって覆われている。シャフト53は、中空の棒である。シャフト53は、天井扇風機120の本体を支持する。シャフト53には、電動機110を支持する支持軸が繋がれている。シャフト53の上端は、固定部54において天井に固定されている。商用電源に接続された電源線は、天井からシャフトの内部を通されて、電動機110の電源回路に接続されている。図10では、商用電源および電源回路の図示を省略している。
【0042】
実施の形態2によると、天井扇風機120は、実施の形態1にかかる電動機110を備えることで、高性能かつ高品質にでき、かつ製造コストの低減が可能となる。
【0043】
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。