(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2019204349
(43)【公開日】20191128
(54)【発明の名称】感染情報評価システム、サーバ装置、及び感染情報評価方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20191101BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20191101BHJP
   A61B 5/01 20060101ALI20191101BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20191101BHJP
【FI】
   !G06Q50/26
   !G06Q50/30
   !A61B5/01 350
   !A61B5/00 102B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】2018099799
(22)【出願日】20180524
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区城見2丁目1番61号
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】郡 俊輔
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 パナソニック株式会社内
【テーマコード(参考)】
4C117
5L049
【Fターム(参考)】
4C117XA07
4C117XB01
4C117XB12
4C117XE23
4C117XE48
4C117XJ34
4C117XJ38
4C117XJ42
4C117XJ45
4C117XL08
4C117XL22
4C117XR02
5L049CC35
5L049CC41
(57)【要約】      (修正有)
【課題】空港における、伝染性の病気への感染の拡大を、従来よりも効果的に抑制する。
【解決手段】感染情報評価システム1は、第1の空港と第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者の感染情報を取得する第1の取得装置10Aと第2の取得装置10B及びサーバ装置20から構成される。サーバ装置20は、搭乗者の識別情報と航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機の便名を特定する情報と航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、を記憶する記憶部26と、制御部24とを備える。制御部24は、第2の取得装置10Bが取得した感染情報から、搭乗者情報とフライト情報とに基づいて、第1の空港に到着する搭乗者の感染情報を抽出し、抽出した感染情報と、第1の取得装置10Aで取得された感染情報とに基づいて、第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の空港に設置され、当該第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第1の取得装置と、
第2の空港に設置され、当該第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第2の取得装置と、
搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機の便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、を記憶する記憶部と、
前記第2の取得装置で取得された感染情報から、前記記憶部に記憶される搭乗者情報と前記記憶部に記憶されるフライト情報とに基づいて、前記第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、当該抽出した感染情報と、前記第1の取得装置で取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し、評価結果を出力する制御部と、を備える
感染情報評価システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記抽出した感染情報と、前記第1の取得装置で取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港の少なくとも一部の領域に存在する人物のうちの、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い旨を示す所定の条件を満たす示す感染情報に対応付けられている人物の割合を推定し、当該推定した割合に応じて、当該推定した割合に対して前記危険度が単調増加するように、前記評価を行う
請求項1に記載の感染情報評価システム。
【請求項3】
前記搭乗者情報と前記フライト情報とに基づいて、前記第1の空港に到着する一の航空機に搭乗する搭乗者を特定し、当該一の航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報の中に、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い旨を示す所定の条件を満たす第1種感染情報が存在する場合に、当該一の航空機に搭乗する搭乗者のうちの少なくとも一部の搭乗者についての感染情報のそれぞれを、伝染性の病気に感染している確率がより高くなる旨を示すように更新する更新部を備え、
前記制御部は、前記更新部によって更新された感染情報については、当該更新された感染情報を用いて、前記評価を行う
請求項1又は請求項2に記載の感染情報評価システム。
【請求項4】
前記搭乗者情報は、搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とに加えて、当該搭乗者の座席の位置を特定する情報とを対応付ける情報であり、
前記更新部は、前記搭乗者情報に基づいて、前記第1種感染情報に対応付けられている搭乗者の座席と所定の位置関係にある座席の搭乗者についての感染情報を、前記少なくとも一部の搭乗者についての感染情報として特定する
請求項3に記載の感染情報評価システム。
【請求項5】
前記フライト情報は、航空機便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とに加えて、当該航空機のフライト時間を特定する情報とを対応付ける情報であり、
前記更新部は、前記フライト情報に基づいて、前記一の航空機のフライト時間を特定し、当該特定したフライト時間に基づいて、前記更新を行う
請求項3又は請求項4に記載の感染情報評価システム。
【請求項6】
前記第1の空港に設置され、前記制御部から出力される評価結果に基づいて動作する空気浄化装置を備える
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の感染情報評価システム。
【請求項7】
前記感染情報は、インフルエンザに感染している可能性を示す情報である
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の感染情報評価システム。
【請求項8】
第1の空港で検出された、当該第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第1の取得部と、
第2の空港で検出された、当該第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第2の取得部と、
搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、を記憶する記憶部と、
前記第2の取得部で取得された感染情報から、前記記憶部に記憶される搭乗者情報と前記記憶部に記憶されるフライト情報とに基づいて、前記第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、当該抽出した感染情報と、前記第1の取得部で取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し、評価結果を出力する制御部と、を備える
サーバ装置。
【請求項9】
第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第1の取得ステップと、
第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第2の取得ステップと、
前記第2の取得ステップにより取得された感染情報から、搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、に基づいて、前記第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、当該抽出した感染情報と、前記第1の取得ステップにより取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し、評価結果を出力する制御ステップと、を備える
感染情報評価方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、空港における、伝染性の病気への感染の拡大を抑制するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、伝染性の病気への感染の拡大を抑制するための技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−29219号公報
【特許文献2】特開2009−31887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、空港における、伝染性の病気への感染の拡大を、従来よりも効果的に抑制し得る感染情報評価システム、サーバ装置、及び感染情報評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る感染情報評価システムは、第1の空港に設置され、当該第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第1の取得装置と、第2の空港に設置され、当該第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第2の取得装置と、搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機の便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、を記憶する記憶部と、前記第2の取得装置で取得された感染情報から、前記記憶部に記憶される搭乗者情報と前記記憶部に記憶されるフライト情報とに基づいて、前記第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、当該抽出した感染情報と、前記第1の取得装置で取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し、評価結果を出力する制御部と、を備える。
【0006】
また、本開示の一態様に係るサーバ装置は、第1の空港で検出された、当該第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第1の取得部と、第2の空港で検出された、当該第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第2の取得部と、搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、を記憶する記憶部と、前記第2の取得部で取得された感染情報から、前記記憶部に記憶される搭乗者情報と前記記憶部に記憶されるフライト情報とに基づいて、前記第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、当該抽出した感染情報と、前記第1の取得部で取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し、評価結果を出力する制御部と、を備える。
【0007】
また、本開示の一態様に係る感染情報評価方法は、第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第1の取得ステップと、第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第2の取得ステップと、前記第2の取得ステップにより取得された感染情報から、搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、に基づいて、前記第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、当該抽出した感染情報と、前記第1の取得ステップにより取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し、評価結果を出力する制御ステップと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様に係る感染情報評価システム、サーバ装置、及び感染情報評価方法によれば、空港における、伝染性の病気への感染の拡大を、従来よりも効果的に抑制し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施の形態に係る感染情報評価システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施の形態に係る取得装置が空港に設置される様子の一例を示す模式図である。
【図3】図3は、実施の形態に係る感染情報の一例を示すデータ構成図である。
【図4】図4は、実施の形態に係る感染可能性レベル対応表の一例を示すデータ構成図である。
【図5】図5は、実施の形態に係る搭乗者情報の一例を示すデータ構成図である。
【図6】図6は、実施の形態に係るフライト情報の一例を示すデータ構成図である。
【図7】図7は、実施の形態に係る、第1の空港における危険度テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図8】図8は、実施の形態に係る危険度評価表の一例を示すデータ構成図である。
【図9】図9は、実施の形態に係る航空機感染テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【図10】図10は、実施の形態に係る感染危険度処理のフローチャートである。
【図11】図11は、実施の形態に係る感染情報更新処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の一態様に係る感染評価システムは、第1の空港に設置され、当該第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第1の取得装置と、第2の空港に設置され、当該第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第2の取得装置と、搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機の便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、を記憶する記憶部と、前記第2の取得装置で取得された感染情報から、前記記憶部に記憶される搭乗者情報と前記記憶部に記憶されるフライト情報とに基づいて、前記第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、当該抽出した感染情報と、前記第1の取得装置で取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し、評価結果を出力する制御部と、を備える。
【0011】
上記構成の感染評価システムは、第1の空港における感染危険度の評価を、第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報に基づいて行うだけでなく、第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報にも基づいて行う。このため、上記構成の感染評価システムによると、空港における、伝染性の病気への感染の拡大を、従来よりも効果的に抑制し得る。
【0012】
また、前記制御部は、前記抽出した感染情報と、前記第1の取得装置で取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港の少なくとも一部の領域に存在する人物のうちの、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い旨を示す所定の条件を満たす示す感染情報に対応付けられている人物の割合を推定し、当該推定した割合に応じて、当該推定した割合に対して前記危険度が単調増加するように、前記評価を行うとしてもよい。
【0013】
これにより、この感染評価システムは、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い人物の割合がより高い程、より危険度が高くなるように、感染危険度の評価を行うことができる。
【0014】
また、前記搭乗者情報と前記フライト情報とに基づいて、前記第1の空港に到着する一の航空機に搭乗する搭乗者を特定し、当該一の航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報の中に、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い旨を示す所定の条件を満たす第1種感染情報が存在する場合に、当該一の航空機に搭乗する搭乗者のうちの少なくとも一部の搭乗者についての感染情報のそれぞれを、伝染性の病気に感染している確率がより高くなる旨を示すように更新する更新部を備え、前記制御部は、前記更新部によって更新された感染情報については、当該更新された感染情報を用いて、前記評価を行うとしてもよい。
【0015】
これにより、この感染評価システムは、搭乗者Aが搭乗する航空機に、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い搭乗者Bが搭乗している場合に、その病気が搭乗者Aにうつってしまう可能性を、搭乗者Aについての感染情報に反映させることができる。
【0016】
また、前記搭乗者情報は、搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とに加えて、当該搭乗者の座席の位置を特定する情報とを対応付ける情報であり、前記更新部は、前記搭乗者情報に基づいて、前記第1種感染情報に対応付けられている搭乗者の座席と所定の位置関係にある座席の搭乗者についての感染情報を、前記少なくとも一部の搭乗者についての感染情報として特定するとしてもよい。
【0017】
これにより、この感染評価システムは、搭乗者Aが搭乗する航空機に、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い搭乗者Bが搭乗している場合に、その病気が搭乗者Aにうつってしまう可能性を、搭乗者Aの座席と搭乗者Bの座席との位置関係に応じて、搭乗者Aについての感染情報に反映させることができる。
【0018】
また、前記フライト情報は、航空機便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とに加えて、当該航空機のフライト時間を特定する情報とを対応付ける情報であり、前記更新部は、前記フライト情報に基づいて、前記一の航空機のフライト時間を特定し、当該特定したフライト時間に基づいて、前記更新を行うとしてもよい。
【0019】
これにより、この感染評価システムは、搭乗者Aが搭乗する航空機に、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い搭乗者Bが搭乗している場合に、その病気が搭乗者Aにうつってしまう可能性を、その航空機のフライト時間に応じて、搭乗者Aについての感染情報に反映させることができる。
【0020】
また、前記第1の空港に設置され、前記制御部から出力される評価結果に基づいて動作する空気浄化装置を備えるとしてもよい。
【0021】
これにより、この感染評価システムは、感染危険度に応じた空気の浄化を行うことができる。
【0022】
また、前記感染情報は、インフルエンザに感染している可能性を示す情報であるとしてもよい。
【0023】
これにより、この感染評価システムは、インフルエンザへの感染の拡大を抑止することができる。
【0024】
本開示の一態様に係るサーバ装置は、第1の空港で検出された、当該第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第1の取得部と、第2の空港で検出された、当該第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第2の取得部と、搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、を記憶する記憶部と、前記第2の取得部で取得された感染情報から、前記記憶部に記憶される搭乗者情報と前記記憶部に記憶されるフライト情報とに基づいて、前記第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、当該抽出した感染情報と、前記第1の取得部で取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し、評価結果を出力する制御部と、を備える。
【0025】
上記構成のサーバ装置は、第1の空港における感染危険度の評価を、第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報に基づいて行うだけでなく、第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報にも基づいて行う。このため、上記構成のサーバ装置によると、空港における、伝染性の病気への感染の拡大を、従来よりも効果的に抑制し得る。
【0026】
本開示の一態様に係る感染情報評価方法は、第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第1の取得ステップと、第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第2の取得ステップと、前記第2の取得ステップにより取得された感染情報から、搭乗者の識別情報と当該搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報と、に基づいて、前記第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、当該抽出した感染情報と、前記第1の取得ステップにより取得された感染情報とに基づいて、前記第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し、評価結果を出力する制御ステップと、を備える。
【0027】
上記感染情報評価方法は、第1の空港における感染危険度の評価を、第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報に基づいて行うだけでなく、第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報にも基づいて行う。このため、上記感染情報評価方法によると、空港における、伝染性の病気への感染の拡大を、従来よりも効果的に抑制し得る。
【0028】
以下、本開示の一態様に係る感染情報評価システムの具体例について、図面を参照しながら説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本開示を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0029】
なお、本開示の包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0030】
(実施の形態)
[感染情報評価システムの構成]
図1は、実施の形態に係る感染情報評価システム1の構成例を示すブロック図である。
【0031】
図1に示されるように、感染情報評価システム1は、第1の空港に設置された、第1の取得装置10A、空気浄化装置30A1、及び空気浄化装置30A2と、第2の空港に設置された、第2の取得装置10B、空気浄化装置30B1、及び空気浄化装置30B2と、サーバ装置20と、ネットワーク40とを備える。
【0032】
第1の取得装置10Aは、検出器11Aと、読み取り器12Aと、通信部14Aを含む制御装置13Aとを備える。
【0033】
第2の取得装置10Bは、検出器11Bと、読み取り器12Bと、通信部14Bを含む制御装置13Bとを備える。
【0034】
第1の取得装置10Aと第2の取得装置10Bとは、互いに同様の機能を有する。このため、以下では、第1の取得装置10Aと第2の取得装置10Bとを区別して説明する必要がある場合等を除いて、第1の取得装置10Aと第2の取得装置10Bとを、取得装置10と称する。同様に、第1の取得装置10Aの各構成要素と第2の取得装置10Bの各構成要素とは、互いに同様の機能を有する。このため、以下では、各構成要素を区別して説明する必要がある場合等を除いて、検出器11Aと検出器11Bとを検出器11と称し、読み取り器12Aと読み取り器12Bとを読み取り器12と称し、制御装置13Aと制御装置13Bとを制御装置13と称し、通信部14Aと通信部14Bとを通信部14と称する。
【0035】
空気浄化装置30A1と空気浄化装置30A2と空気浄化装置30B1と空気浄化装置30B2とは、互いに同様の機能を有する。このため、以下では、空気浄化装置30A1と空気浄化装置30A2と空気浄化装置30B1と空気浄化装置30B2とを区別して説明する必要がある場合を除いて、空気浄化装置30A1と空気浄化装置30A2と空気浄化装置30B1と空気浄化装置30B2とを空気浄化装置30と称する。同様に、通信部31A1と通信部31A2と通信部31B1と通信部31B2とは、互いに同様の機能を有する。このため、以下では、これらを区別して説明する必要がある場合等を除いて、通信部31A1と通信部31A2と通信部31B1と通信部31B2とを通信部31と称する。
【0036】
図2は、取得装置10が空港に設置される様子の一例を示す模式図である。ここでは、空港には、これから航空機に搭乗する搭乗者の保安上の検査を行う保安検査場500と、出発と到着とのゲートを兼ねる第1ゲート510及び第2ゲート520と、第1ゲート510を利用する利用者が待合として利用する第1ゲート待合室511と、第2ゲート520を利用する利用者が待合として利用する第2ゲート待合室521との施設を備えるとして説明する。また、第1の空港及び第2の空港は、図2に例示された上記空港に該当する空港であるとして説明する。
【0037】
保安検査場500には、保安上の検査を行うための、金属探知ゲート501と、手荷物レーン502と、X線検査機504と、手荷物レーン503とに加えて、検出器11と、読み取り器12と、制御装置13と、空気浄化装置30とが設置されている。
【0038】
検出器11は、航空機に搭乗する搭乗者に対して健康状態に関する物理量を検出する。
【0039】
検出器11は、例えば、物理量として搭乗者の体温を検出する接触型又は非接触型の体温センサであってよい。接触型の体温センサは、例えば、熱電対を利用した体温計によって実現されてよい。非接触型の体温センサは、例えば、赤外線を利用する放射体温計測センサによって実現されてよい。
【0040】
検出器11は、例えば、物理量として、搭乗者に付着する、又は搭乗者から放出されるウイルスのウイルス濃度を検出するウイルス濃度検出器であってよい。ウイルス濃度検出器は、例えば、搭乗者の咽頭、鼻腔等から滅菌綿棒等の検体採取器具を使用してウイルスを採取する手段、鼻腔吸引液等を用いる手段、又は、ポンプを用いて搭乗者の呼気を吸引し捕獲液又はフィルタを用いてウイルスを捕獲する手段等で収集したウイルスに対して、PCM法(ポリメラーゼ連鎖反応法)にてウイルスの遺伝子断片を高感度に検出する手段、又は、抗原抗体反応と、増強ラマン散乱法又は蛍光分光法とを組み合わせて、ウイルス濃度を検出する手段を適用することで実現されてよい。
【0041】
ウイルス濃度検出器は、対象とするウイルスを、伝染性の病気の原因となるウイルスとするものが好ましい。伝染性の病気の原因となるウイルスとして、例えば、インフルエンザウイルスが好ましい。
【0042】
また、検出器11は、健康状態に関する他の物理量を検出する検出器であってもよいし、上記体温センサと、上記ウイルス濃度検出器と、健康状態に関する他の物理量を検出する検出器のうちの2つ以上を含んで構成されてもよい。
【0043】
検出器11は、上記物理量の検出を、比較的短時間(例えば、20分程度)に行う装置であることが好ましい。
【0044】
ここでは、以下、検出器11は、体温センサとウイルス濃度検出器とを含んで構成され、搭乗者の体温とウイルス濃度とを検出するとして説明する。
【0045】
読み取り器12は、航空機に搭乗する搭乗者に対して、航空機に搭乗するための搭乗券から、搭乗者の識別情報を含む、航空機の搭乗に関する情報を読み取る。
【0046】
読み取り器12は、例えば、搭乗券に印刷されたQRコード(登録商標)から上記情報を読み取るQRコード(登録商標)リーダであってよい。
【0047】
読み取り器12は、例えば、外部の航空会社のサーバ装置(図示されず)等と通信して、読み取った情報と、航空会社のデータベースに記憶されている情報とを照合することで、読み取った情報の正当性を確認するとしてもよい。
【0048】
搭乗者の識別情報は、例えば、搭乗者の氏名であってよい。ここでは、以下、搭乗者の識別情報が、搭乗者の氏名であるとして説明する。しかしながら、搭乗者の識別情報は、必ずしも、搭乗者の氏名に限定される必要はない。例えば、搭乗者の識別情報は、搭乗者を識別することができる、アルファベットと数字との組み合わせからなる文字列等であっても構わない。
【0049】
また、検出器11と読み取り器12との設置場所は、航空機に搭乗する搭乗者が、航空機に搭乗する前に必ず通過する場所に設置されることが好ましい。ここでは、検出器11と読み取り器12との設置場所は、空機に搭乗する搭乗者が、航空機に搭乗する前に必ず通過する場所である保安検査場500であるとして説明する。しかしながら、検出器11と読み取り器12との設置場所は、空機に搭乗する搭乗者が、航空機に搭乗する前に必ず通過する場所であれば、必ずしも、保安検査場500に限定される必要はない。
【0050】
制御装置13は、検出器11によって検出された、搭乗者の健康状態に関する物理量と、読み取り器12によって読み取られた、その搭乗者の識別情報とから、その搭乗者についての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を生成する。例えば、検出器11のウイルス濃度検出器の対象とするウイルスがインフルエンザウイルスである場合には、感染情報は、搭乗者がインフルエンザに感染している可能性を示す情報となる。
【0051】
図3は、制御装置13が生成する感染情報の一例を示すデータ構成図である。
【0052】
図3に示されるように、感染情報は、搭乗者の識別情報である氏名と、その搭乗者のウイルス濃度と、その搭乗者の体温と、その搭乗者の感染可能性レベルと、その搭乗者に対して健康状態に関する物理量を検出した検出日時とが対応付けられて構成される。
【0053】
ここで、感染可能性レベルは、搭乗者が伝染性の病気に感染している確率に関する、レベル0〜レベル3の4段階からなる指標であるとする。例えば、レベル0及びレベル1は、伝染性の病気に感染している確率が比較的低い旨を示す指標であってよい。特にレベル0は、伝染性の病気に感染している確率がほぼ0%である旨を示す指標であってよい。また、レベル2及びレベル3は、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い旨を示す指標であってよい。特にレベル3は、伝染性の病気に感染している確率がほぼ100%である旨を示す指標であってよい。ここでは、以下、感染可能性レベルは、レベル0〜レベル3の4段階からなる指標であるとして説明するが、感染可能性レベルは、搭乗者が伝染性の病気に感染している可能性を示す情報であれば、必ずしも上記4段階からなる指標に限定される必要はない。例えば、4段階以外の数の段階からなる指標であっても構わないし、より数値が大きい程より感染している可能性が高い旨を示す、0〜1までのシームレスな数値であっても構わない。
【0054】
制御装置13は、例えば、検出器11によって検出された、搭乗者の体温及びウイルス濃度に基づいて、感染可能性レベルを算出する。制御装置13は、例えば、体温とウイルス濃度と感染可能性レベルとの対応関係を規定する感染可能性レベル対応表を記憶し、記憶する感染可能性レベル対応表を参照して、検出器11によって検出された搭乗者の体温及びウイルス濃度から、感染可能性レベルを算出するとしてよい。
【0055】
図4は、制御装置13が記憶する感染可能性レベル対応表の一例を示すデータ構成図である。
【0056】
図4に示されるように、感染可能性レベル対応表は、感染可能性レベルと、ウイルス濃度と、体温とが対応付けられて構成される。図4に示されるように、感染可能性レベル対応表は、ウイルス濃度が有意な値未満であり、かつ、体温が37度未満である搭乗者の感染可能性レベルをレベル0であると規定し、ウイルス濃度が有意な値未満であり、かつ、体温が37度以上である搭乗者の感染可能性レベルをレベル1であると規定し、ウイルス濃度が有意な値以上であり、かつ、体温が37度未満である搭乗者の感染可能性レベルをレベル2であると規定し、ウイルス濃度が有意な値以上であり、かつ、体温が37度以上である搭乗者の感染可能性レベルをレベル3であると規定する対応表であってよい。
【0057】
制御装置13は、ネットワーク40に接続される通信部14を含み、ネットワーク40に接続される他の機器と通信する。他の機器には、サーバ装置20が含まれる。
【0058】
制御装置13は、例えば、プロセッサとメモリと通信回路と入力装置と出力装置とを備えるパソコンによって実現される。この場合、制御装置13は、メモリに記憶されるプログラムをプロセッサが実行することで、各種機能を実現する。
【0059】
上記構成の第1の取得装置10Aは、第1の空港の、例えば、保安検査場500に設置されることで、第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する。
【0060】
上記構成の第2の取得装置10Bは、第2の空港の、例えば、保安検査場500に設置されることで、第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を検出し、当該検出した感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する。
【0061】
空気浄化装置30は、設置された場所の周囲の空気を浄化する。空気浄化装置30は、例えば、伝染性の病気の原因となるウイルスを死滅させる物質、例えば、人体に影響がない程度に希釈された次亜塩素酸水を空気中に霧状に散布する装置である。空気浄化装置30は、例えば、その動作モードとして、物質の噴霧における単位時間当たりの噴霧量に応じて、単位時間当たりの噴霧量が少ない方から順に、弱動作、中動作、強動作の3つの動作モードを有する。
【0062】
空気浄化装置30は、ネットワーク40に接続される通信部31を含み、ネットワーク40に接続される他の機器と通信する。他の機器には、サーバ装置20が含まれる。空気浄化装置30は、サーバ装置20と通信することで、サーバ装置20から出力される評価結果に基づいて動作する。サーバ装置20による評価結果の出力については、後述する。空気浄化装置30は、例えば、サーバ装置20から出力される評価結果に応じて、その動作モードを変更する。
【0063】
図2に示されるように、空気浄化装置30は、空港において、例えば、保安検査場500、第1ゲート待合室511、第2ゲート待合室512等に設置される。保安検査場500に設置された空気浄化装置30は、主に、保安検査場500内の空気を浄化し、第1ゲート待合室511に設置された空気浄化装置30は、主に、第1ゲート待合室511内の空気を浄化し、第2ゲート待合室512に設置された空気浄化装置30は、主に、第2ゲート待合室512内の空気を浄化する。
【0064】
サーバ装置20は、第1の取得部21と、第2の取得部22と、通信部23と、制御部24と、更新部25と、記憶部26とを備える。サーバ装置20は、例えば、プロセッサとメモリとハードディスクドライブと通信回路と入力装置と出力装置とを備えるパソコンによって実現される。この場合、サーバ装置20は、メモリに記憶されるプログラムをプロセッサが実行することで、各種機能を実現する。
【0065】
通信部23は、ネットワーク40に接続され、ネットワーク40に接続される他の機器と通信する。他の機器には、取得装置10、空気浄化装置30が含まれる。
【0066】
第1の取得部21は、通信部23を介して第1の取得装置10Aと通信し、第1の取得装置10Aによって生成された感染情報を取得する。すなわち、第1の取得部21は、第1の空港で検出された、第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する。
【0067】
第2の取得部22は、通信部23を介して第2の取得装置10Bと通信し、第2の取得装置10Bによって生成された感染情報を取得する。すなわち、第2の取得部22は、第2の空港で検出された、第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する。
【0068】
なお、第1の空港、第2の空港以外に、n−2(nは3以上の整数)箇所の空港が存在する場合には、サーバ装置20は、それぞれの空港の数だけ、第nの空港で検出された、第nの空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を、当該搭乗者の識別情報と対応付けて取得する第nの取得部を備えているとしてもよい。
【0069】
記憶部26は、搭乗者の識別情報とその搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とを対応付ける搭乗者情報と、航空機の便名を特定する情報とその航空機の出発地及び到着地を特定する情報とを対応付けるフライト情報とを記憶する。
【0070】
図5は、記憶部26が記憶する搭乗者情報の一例を示すデータ構成図である。
【0071】
図5に示されるように、搭乗者情報は、航空機の便名と、座席名と、搭乗者の氏名とが対応付けられて構成される。このように、搭乗者情報は、搭乗者の識別情報とその搭乗者が搭乗する航空機の便名を特定する情報とに加えて、その搭乗者の座席の位置を特定する情報とを対応付ける情報であってもよい。
【0072】
図6は、記憶部26が記憶するフライト情報の一例を示すデータ構成図である。
【0073】
図6に示されるように、フライト情報は、航空機の便名と、出発地と、出発地のゲート番号と、到着地と、到着地のゲート番号と、出発日時と、到着日時とが対応付けられて構成される。このように、フライト情報は、航空機便名を特定する情報と当該航空機の出発地及び到着地を特定する情報とに加えて、当該航空機のフライト時間を特定する情報とを対応付ける情報であってもよい。
【0074】
制御部24は、第2の取得部22で取得された感染情報(すなわち、第2の取得装置10Bで取得された感染情報)から、記憶部26に記憶される搭乗者情報とフライト情報とに基づいて、第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出する。そして、制御部24は、抽出した感染情報と、前記第1の取得部で取得された感染情報とに基づいて、第1の空港における危険度テーブルを生成する。
【0075】
図7は、制御部24が生成する、第1の空港における危険度テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【0076】
図7に示されるように、第1の空港における危険度テーブルは、ゲート名70と、保安検査場通過者人数71と、既搭乗者人数72と、待機者人数73と、待機者中レベル2以上の人数74と、待機者中レベル2未満の人数75と、到着便搭乗者(到着者)人数76と、到着者中レベル2以上の人数77と、到着者中レベル2未満の人数78と、レベル2以上の人数の割合79とが対応付けられて構成される。
【0077】
ゲート名70は、第1の空港に存在するゲートの名称を示す。
【0078】
保安検査場通過者人数71は、保安検査場500を通過した人物のうち、対応するゲート名70の示すゲートから航空機に搭乗する人物の人数を示す。
【0079】
既搭乗者人数72は、対応するゲート名70の示すゲートから既に航空機に搭乗した人物の人数を示す。既搭乗者人数72は、例えば、対応するゲート名70の示すゲートに設置された、サーバ装置20と通信可能な検札機から、航空機に搭乗するためにその検札機を通過した人数を、制御部24が取得することで得られるとしてもよい。また、既搭乗者人数72は、例えば、対応するゲート名70の示すゲートで検札する検札員によって、サーバ装置20と通信可能な情報端末に入力された既搭乗者名簿を、制御部24が取得することで得られるとしてもよい。
【0080】
待機者人数73は、対応するゲート名70の示すゲートについて、保安検査場通過者人数71から既搭乗者人数72を引いた人数である。すなわち、待機者人数73は、対応するゲート名70の示すゲートから航空機に搭乗する人物のうち、保安検査場500を通過したものの、未だ航空機に搭乗していない人物(以下、「待機者」ともいう。)の人数を示す。
【0081】
待機者中レベル2以上の人数74は、待機者のうち、待機者についての感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」以上である人物の人数を示す。
【0082】
待機者中レベル2未満の人数75は、待機者のうち、待機者についての感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」未満である人物の人数を示す。
【0083】
保安検査場通過者人数71と、既搭乗者人数72と、待機者人数73と、待機者中レベル2以上の人数74と、待機者中レベル2未満の人数75とは、例えば、所定時間T1(例えば、1分)毎に更新されるとしてもよい。また、保安検査場通過者人数71と、既搭乗者人数72と、待機者人数73と、待機者中レベル2以上の人数74と、待機者中レベル2未満の人数75とは、例えば、既に出発した航空機に搭乗する人物が除外された人数であるとしてもよい。
【0084】
到着便搭乗者(到着者)人数76は、対応するゲート名70の示すゲートに到着する航空機に搭乗する搭乗者(以下、「到着者」ともいう。)の人数を示す。
【0085】
到着者中レベル2以上の人数77は、到着者のうち、到着者についての感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」以上である人物の人数を示す。
【0086】
到着者中レベル2未満の人数78は、到着者のうち、到着者についての感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」未満である人物の人数を示す。
【0087】
到着便搭乗者(到着者)人数76と、到着者中レベル2以上の人数77と、到着者中レベル2未満の人数78とは、例えば、所定時間T2(例えば、1分)毎に更新されるとしてもよい。また、到着便搭乗者(到着者)人数76と、到着者中レベル2以上の人数77と、到着者中レベル2未満の人数78とは、例えば、到着してから、所定時間T3(例えば、30分)以上経過した人物が除外された人数であるとしてもよい。
【0088】
レベル2以上の人数の割合79は、対応するゲート名70の示すゲートについて、待機者中レベル2以上の人数74と、到着者中レベル2以上の人数77との和を、待機者人数73と到着便搭乗者(到着者)人数76との和で除算した値である。すなわち、レベル2以上の人数の割合79は、対応するゲート名70の示すゲートを利用する人物のうち、人物についての感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」以上である人物の人数を示す。
【0089】
ここで、第1ゲート510に対応する、待機者人数73と到着便搭乗者(到着者)人数76との和は、第1ゲート待合室511付近にいると推定される人物の人数であると言える。また、第1ゲート510に対応する、待機者中レベル2以上の人数74と、到着者中レベル2以上の人数77との和は、第1ゲート待合室511付近にいると推定される人物のうちの、感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」以上である人物の人数であると言える。このため、第1ゲート510に対応する、レベル2以上の人数の割合79は、第1ゲート待合室511付近にいる人物のうちの、感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」以上である人物の推定される割合を示すと言える。
【0090】
同様に、第2ゲート520に対応する、レベル2以上の人数の割合79は、第2ゲート待合室521付近にいる人物のうちの、感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」以上である人物の推定される割合を示すと言える。
【0091】
制御部24は、生成した危険度テーブルに基づいて、第1の空港における、伝染性の病気に感染する感染危険度を評価し、評価結果を出力する。
【0092】
制御部24は、例えば、危険度評価表を記憶し、記憶する危険度評価表を参照して、第1の空港における感染危険度を評価してよい。
【0093】
図8は、制御部24が記憶する危険度評価表の一例を示すデータ構成図である。
【0094】
図8に示されるように、危険度評価表は、レベル2以上の割合79と危険度80とが対応付けられて構成される。より具体的には、レベル2の割合79に応じて、レベル2の割合79に対して危険度80が単調増加するように、レベル2以上の割合79と危険度80とが対応付けられている。
【0095】
制御部24は、危険度評価表を参照して、第1ゲート510(又は第2ゲート520)に対応するレベル2以上の人数の割合79が「0」である場合に、第1の空港における、第1ゲート510(又は第2ゲート520)についての感染危険度は、「危険度低」であると評価し、第1ゲート510(又は第2ゲート520)に対応するレベル2以上の人数の割合79が「0」より大きく「0.05」より小さい場合に、第1の空港における、第1ゲート510(又は第2ゲート520)についての感染危険度は、「危険度中」であると評価し、第1ゲート510(又は第2ゲート520)に対応するレベル2以上の人数の割合79が「0.05」以上の場合に、第1の空港における、第1ゲート510(又は第2ゲート520)についての感染危険度は、「危険度高」であると評価してよい。このように、制御部24は、第1の空港の少なくとも一部の領域(例えば、第1ゲート待合室511付近、又は第2ゲート待合室521付近)に存在する人物のうちの、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い旨を示す所定の条件(例えば、対応する感染情報の感染可能性レベルがレベル2以上であるという条件。)を満たす示す感染情報に対応付けられている人物の割合を推定し、当該推定した割合に応じて、当該推定した割合に対して危険度が単調増加するように、感染危険度の評価を行ってもよい。
【0096】
制御部24は、例えば、評価結果を、第1の空港に設置された空気浄化装置30のそれぞれに出力する。
【0097】
例えば、制御部24が、第1の空港における、第1ゲート510についての感染危険度が「危険度低」であるとの評価結果を出力した場合、第1ゲート待合室511に設置された空気浄化装置30は、動作モードを弱動作とし、制御部24が、第1の空港における、第1ゲート510についての感染危険度が「危険度中」であるとの評価結果を出力した場合、第1ゲート待合室511に設置された空気浄化装置30は、動作モードを中動作とし、制御部24が、第1の空港における、第1ゲート510についての感染危険度が「危険度強」であるとの評価結果を出力した場合、第1ゲート待合室511に設置された空気浄化装置30は、動作モードを強動作としてもよい。同様に、例えば、制御部24が、第1の空港における、第2ゲート520についての感染危険度が「危険度低」であるとの評価結果を出力した場合、第2ゲート待合室521に設置された空気浄化装置30は、動作モードを弱動作とし、制御部24が、第1の空港における、第2ゲート520についての感染危険度が「危険度中」であるとの評価結果を出力した場合、第2ゲート待合室521に設置された空気浄化装置30は、動作モードを中動作とし、制御部24が、第1の空港における、第2ゲート520についての感染危険度が「危険度強」であるとの評価結果を出力した場合、第2ゲート待合室521に設置された空気浄化装置30は、動作モードを強動作としてもよい。
【0098】
また、制御部24は、例えば、評価結果を、第1の空港に設置された制御装置13Aに出力する。制御部24は、例えば、ディスプレイを備え、制御部24から評価結果が出力されると、その評価結果をディスプレイに表示するとしてもよい。また、制御部24は、例えば、第1の空港の職員又は第1の空港を利用する利用者に報知する報知手段(たとえは、スピーカ)を備え、制御部24から評価結果が出力されると、その評価結果を第1の空港の職員又は第1の空港を利用する利用者に報知するとしてもよい。
【0099】
なお、制御部24は、危険度テーブルを生成し、生成した危険度テーブルに基づいて、第1の空港における感染危険度を評価するとして説明した。しかしながら制御部24は、第2の取得部22で取得された感染情報から、記憶部26に記憶される搭乗者情報と記憶部26に記憶されるフライト情報とに基づいて、第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出し、抽出した感染情報と、前記第1の取得部で取得された感染情報とに基づいて、第1の空港における感染危険度を評価することができれば、必ずしも、危険度テーブルを生成する必要はない。
【0100】
また、制御部24は、第1ゲート510についての感染危険度と、第2ゲート520についての感染危険度とを個別に評価するとして説明したが、第1ゲート510についての感染危険度と、第2ゲート520についての感染危険度とを個別に評価せずに、第1の空港全体の感染危険度を評価するとしてもよい。この場合には、例えば、制御部24は、第1ゲート510についての待機者中レベル2以上の人数74と、第2ゲート520についての待機者中レベル2以上の人数74と、第1ゲート510についての到着者中レベル2以上の人数77と、第2ゲート520についての到着者中レベル2以上の人数77との和を、第1ゲート510についての待機者人数73と、第2ゲート520についての待機者人数73と、第1ゲート510についての到着便搭乗者(到着者)人数76と、第2ゲート520についての到着便搭乗者(到着者)人数76との和で除算した値に基づいて、第1の空港全体の感染危険度を評価してもよい。また、例えば、制御部24は、第1ゲート510についての感染危険度と、第2ゲート520についての感染危険度とのうちのより高い感染危険度を、第1の空港全体の感染危険度と評価してもよい。このように、制御部24が第1の空港全体の感染危険度を評価する場合には、例えば、第1の空港に設置された全ての空気浄化装置30は、第1の空港全体の感染危険度の評価結果に応じた同一の動作モードで動作するとしてもよい。
【0101】
更新部25は、第1の取得部21、及び第2の取得部22によって取得された感染情報を更新する。更新部25が感染情報を更新した場合には、制御部24は、更新部によって更新された感染情報を用いて上記感染危険度の評価を行う。更新部25は、例えば、サーバ装置20が1以上の第n(nは3以上の整数)の取得部を備える場合には、各第nの取得部によって取得された感染情報も更新する。以下では、説明をわかりやすくするために、第1の空港に到着する航空機は、全て第2の空港から出発した航空機であり、サーバ装置20は、第1の取得部21と第2の取得部22とを備える場合を例示して説明するが、必ずしも、上記例示に限定される必要はない。
【0102】
更新部25は、より具体的には、記憶部26に記憶される搭乗者情報とフライト情報とに基づいて、第1の空港に到着する航空機に搭乗する搭乗者を特定し、その航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報の中に、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い旨を示す所定の条件(例えば、対応する感染情報の感染可能性レベルがレベル2以上であるという条件。)を満たす示す第1種感染情報が存在する場合に、その航空機に搭乗する搭乗者のうちの少なくとも一部の搭乗者についての感染情報のそれぞれを、伝染性の病気に感染している確率がより高くなる旨を示すように更新する(例えば、対応する感染情報の感染可能性レベルを1レベル上昇させるように更新する。)。
【0103】
更新部25は、例えば、記憶部26に記憶される搭乗者情報とフライト情報とに基づいて、空港を出発した各航空機に対して航空機感染テーブルを生成し、生成した航空機感染テーブルに基づいて、感染情報を更新する。
【0104】
図9は、更新部25が生成する航空機感染テーブルの一例を示すデータ構成図である。
【0105】
図9に示されるように、航空機感染テーブルは、便名と、感染マップと、出発日時と、到着日時とが対応付けられて構成される。
【0106】
感染マップは、対象とする航空機に搭乗する搭乗者のうち、搭乗者についての感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」以上である人物の座席を、対象とする航空機の座席配置図にマッピングすることで生成される。更新部25は、例えば、航空会社から提供された、各航空機の座席配置図を予め記憶しており、予め記憶する座席配置図を利用して、感染マップを生成するとしてもよい。
【0107】
図9に示される感染マップにおいて、複数の四角の図形は、それぞれ、航空機の座席を示す。ここでは、座席91と座席92とが、その座席に割り当てられている搭乗者についての感染情報の感染可能性レベルが「レベル2」以上である(すなわち、その搭乗者についての感染情報が第1種感染情報である)座席となっている。
【0108】
更新部25は、例えば、感染マップを参照して、第1種感染情報に対応付けられている搭乗者の座席と所定の位置関係にある座席(例えば、第1種感染情報に対応付けられている搭乗者の座席に隣接する座席(図9中の、座席91a〜座席91e、及び座席92a〜座席92h))の搭乗者についての感染情報のそれぞれを、伝染性の病気に感染している確率がより高くなる旨を示すように更新する(例えば、対応する感染情報の感染可能性レベルを、それぞれ1レベル上昇させるように更新する。)としてもよい。また、更新部25は、例えば、感染マップを参照して、第1種感染情報に対応付けられている搭乗者の座席からの距離に応じて、より近い座席の搭乗者についての感染情報の方が、より対応する感染情報の感染可能性レベルの上昇量が大きくなるように、第1種感染情報に対応付けられている搭乗者の座席から所定の距離内になる座席の搭乗者についての感染情報を更新するとしてもよい。
【0109】
更新部25は、例えば、出発日時と到着日時とを参照して、対象とする航空機のフライト時間を特定し、特定したフライト時間に基づいて、感染情報の更新を行うとしてもよい。更新部25は、例えば、特定したフライト時間が所定時間T4(例えば、3時間)以上の航空機について感染情報の更新を行い、特定したフライト時間が所定時間T4未満の航空機についての感染情報の更新を行わないとしてもよい。また、更新部25は、例えば、特定したフライト時間に応じて、よりフライト時間が長い航空機の方が、より、搭乗者についての感染情報の感染可能性レベルの上昇量が大きくなるように、感染情報を更新するとしてもよい。
【0110】
なお、更新部25は、航空機感染テーブルを生成し、生成した航空機感染テーブルに基づいて、感染情報を更新するとして説明した。しかしながら更新部25は、記憶部26に記憶される搭乗者情報とフライト情報とに基づいて、第1の空港に到着する航空機に搭乗する搭乗者を特定し、その航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報の中に、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い旨を示す所定の条件を満たす示す第1種感染情報が存在する場合に、その航空機に搭乗する搭乗者のうちの少なくとも一部の搭乗者についての感染情報のそれぞれを、伝染性の病気に感染している確率がより高くなる旨を示すように更新することができれば、必ずしも、航空機感染テーブルを生成する必要はない。
【0111】
[感染情報評価システムの動作]
以下、上記構成の感染情報評価システム1が行う動作について説明する。
【0112】
感染情報評価システム1は、その特徴的な動作として、第1の空港における感染危険度を評価する感染情報評価処理と、第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を更新する感染情報更新処理とを行う。以下、これらの処理について、順に説明する。
【0113】
図10は、感染情報評価システム1が行う感染危険度処理のフローチャートである。
【0114】
感染危機度評価処理は、例えば、感染情報評価システム1を利用するユーザによって、サーバ装置20に対して、感染危機度評価処理を開始する旨の操作がなされることで開始される。
【0115】
感染情報評価処理が開始されると、第1の取得部21は、第1の空港に設置された第1の取得装置10Aと通信して、第1の取得装置10Aから、第1の取得装置10Aによって生成された感染情報を取得する。すなわち、第1の取得部21は、第1の空港で検出された、第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を、その搭乗者の識別情報と対応付けて取得する(ステップS10)。
【0116】
そして、第2の取得部22は、第2の空港に設置された第2の取得装置10Bと通信して、第2の取得装置10Bから、第2の取得装置10Bによって生成された感染情報を取得する。すなわち、第2の取得部22は、第2の空港で検出された、第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者それぞれについての、伝染性の病気に感染している可能性を示す感染情報を、その搭乗者の識別情報と対応付けて取得する(ステップS11)。
【0117】
次に、制御部24は、ステップS11の処理によって取得された、第2の空港で航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報から、記憶部26に記憶される搭乗者情報とフライト情報とに基づいて、第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出する(ステップS12)。
【0118】
第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を抽出すると、制御部24は、抽出した第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報の中に、後述の感染情報更新処理によって更新された感染情報が存在するか否かを調べる(ステップS13)。
【0119】
ステップS13の処理において、更新された感染情報が存在する場合に(ステップS13:Yes)、制御部24は、その更新された感染情報で、抽出した第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報を更新する(ステップS14)。
【0120】
ステップS13の処理において、更新された感染情報が存在しない場合(ステップS13:No)、及びステップS14の処理が終了した場合に、制御部24は、第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報報と、ステップS10の処理によって取得された感染情報とに基づいて、第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価し(ステップS15)、評価結果を出力する(ステップS16)。
【0121】
評価結果を出力すると、感染情報評価システム1は、前回ステップS10の処理の実行を開始してから所定時間T5(例えば、10分)経過するまで待機する(ステップS17:Noを繰り返す)。
【0122】
前回ステップS10の処理の実行を開始してから所定時間T5経過すると(ステップS17:Yes)、感染情報評価システム1は、再びステップS10の処理に戻って、ステップS10以降の処理を繰り返す。
【0123】
図11は、感染情報評価システム1が行う感染情報更新処理のフローチャートである。
【0124】
感染情報更新処理は、例えば、感染情報評価システム1を利用するユーザによって、サーバ装置20に対して、感染情報更新処理を開始する旨の操作がなされることで開始される。
【0125】
感染情報更新処理が開始されると、更新部25は、記憶部26に記憶される搭乗者情報とフライト情報とに基づいて、既に出発した航空機のうち、第1の空港に到着する航空機に搭乗する搭乗者を特定する(ステップS20)。但し、更新部25は、一の感染情報更新処理において、過去にステップS20の処理を行ったことがある場合には、前回ステップS20の処理の実行を開始してから所定時間T6(例えば10分)経過するまでの間に出発した航空機のうち、第1の空港に到着する航空機に搭乗する搭乗者を特定する。
【0126】
次に、更新部25は、特定した、第1の空港に到着する航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報の中に、伝染性の病気に感染している確率が比較的高い旨を示す所定の条件を満たす示す第1種感染情報が存在するか否かを調べる(ステップS21)。
【0127】
ステップS21の処理において、第1種感染情報が存在する場合に、更新部25は、その第1種感染情報に対応する搭乗者が搭乗する航空機に搭乗する搭乗者のうちの少なくとも一部の搭乗者についての感染情報のそれぞれを、伝染性の病気に感染している確率がより高くなる旨を示すように更新する(ステップS22)。
【0128】
ステップS21の処理において、第1種感染情報が存在しない場合(ステップS21:No)、及びステップS22の処理が終了した場合に、感染情報評価システム1は、前回ステップS20の処理の実行を開始してから所定時間T6経過するまで待機する(ステップS23:Noを繰り返す)。
【0129】
前回ステップS20の処理の実行を開始してから所定時間T6経過すると(ステップS23:Yes)、感染情報評価システム1は、再びステップS20の処理に戻って、ステップS20以降の処理を繰り返す。
【0130】
[考察]
上述したように、感染情報評価システム1は、第1の空港で航空機に搭乗する搭乗者についての感染情報と、第1の空港に到着する搭乗者についての感染情報報とに基づいて、第1の空港における、伝染性の病気に感染する危険度を示す感染危険度を評価する。このため、感染情報評価システム1によると、空港における、伝染性の病気への感染の拡大を、従来よりも効果的に抑制し得る。
【0131】
(他の実施の形態)
以上、本開示の一態様に係る感染情報評価システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【0132】
例えば、サーバ装置20は、互いに通信可能な複数のコンピュータ装置を含んで構成され、サーバ装置20に含まれる各構成要素(第1の取得部21、第2の取得部22、通信部23、制御部24、更新部25、記憶部26等)は、分散コンピューティング又はクラウドコンピューティングによって実現されてもよい。又は、サーバ装置20に含まれる構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。例えば、サーバ装置20は、第1の取得部21と、第2の取得部22と、通信部23と、制御部24と、更新部25と、記憶部26とを含むシステムLSIから構成されてもよい。
【0133】
システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0134】
なお、ここでは、システムLSIとしたが、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、あるいはLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0135】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0136】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本開示は、空港における、伝染性の病気への感染の拡大を抑制するシステム等に広く利用可能である。
【符号の説明】
【0138】
1 感染情報評価システム
10 取得装置
10A 第1の取得装置
10B 第2の取得装置
20 サーバ装置
21 第1の取得部
22 第2の取得部
24 制御部
25 更新部
26 記憶部
30、30A1、30A2、30B1、30B2 空気浄化装置
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】