(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021003297
(43)【公開日】20210114
(54)【発明の名称】ランドセル
(51)【国際特許分類】
   A45F 3/04 20060101AFI20201211BHJP
【FI】
   !A45F3/04 400J
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】2019118171
(22)【出願日】20190626
(71)【出願人】
【識別番号】505282879
【氏名又は名称】池田 靖彦
【住所又は居所】大阪府豊中市東豊中町2丁目7−59
(72)【発明者】
【氏名】池田靖彦
【住所又は居所】大阪府豊中市東豊中町2丁目7−59
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045CE08
3B045GA03
3B045GB02
3B045GC01
3B045GD08
3B045IA09
3B045LB00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】背負う子供の背負い心地の良い間隔に自分で簡単に肩ベルトの間隔を調整し固定できるランドセルを提供する。
【解決手段】それぞれに設けられたギヤが互いにかみ合うとともに左右対称の関係を保ちながらハウジング内で回動可能に設けられた肩ベルト取り付け用の一対のバックル20と、上記一対のバックルの双方のギヤに同時に係合する突起部を有し、常時上記突起部が常時上記双方ギヤに係合する方向に付勢されたストッパー30と、一部が上記ハウジングの外に突出するとともに上記ハウジングの外側から押し込みことにより上記突起部と上記双方のギヤの係合を外す方向に上記ストッパーを変位させるボタン60を備えていることを特徴とするランドセル。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれに設けられたギヤが互いにかみ合うとともに左右対称の関係を保ちながらハウジング内で回動可能に設けられた肩ベルト取り付け用の一対のバックルと、上記一対のバックルの双方のギヤに同時に係合する突起部を有し、常時上記突起部が常時上記双方ギヤに係合する方向に付勢されたストッパーと、一部が上記ハウジングの外に突出するとともに上記ハウジングの外側から押し込みことにより上記突起部と上記双方のギヤの係合を外す方向に上記ストッパーを変位させるボタンを備えたランドセル。
【請求項2】
上記バックルと上記ハウジングの間に上記バックルの回動に節動感を付与するためのアジャスターが設けられている請求項1記載のランドセル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランドセルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のランドセルの肩ベルトを取り付けている背カンのバックルは内蔵のばねによって閉じる方向に力が加わっているために一定の力で外側に拡がり、力をかけないと内側に閉じる構造になっている。そのためなで肩の子供等は背負った時になで肩に沿ってバックルが開き、肩から肩ベルトがずれ落ちそうになる。またその状態で背負っていると肩こりの要因にもなる。また走るときは肩ベルトが肩からズレ落ちてしまわないように、胸の辺りで肩ベルトを両手で押さえる必要があるなど背負い心地が不安定で有った。また、内蔵バネが強すぎると子供の首を挟む力が働くなど背負い心地に影響が有った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】

【特許文献1】特許第4099735号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は左右のバックルは連動して間隔が変わるが、任意の間隔では固定されない。そのため子供肩がなで肩であったりすると肩ベルトの間隔が左右に滑って広がり肩からズレ落ちそうになる。また走るなどが影響して肩ベルトのバックルに左右に開く様な外力が加わると、肩ベルトがズレ落ちそうになるために肩ベルトを押さえながら走らなくてはならない場合もあった。この様な事から本発明は背負う子供の首の太さや肩の形やその時の着衣等、背負う子供の背負い心地の良い間隔に自分で簡単に肩ベルトの間隔を調整し固定できるランドセルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
それぞれに設けられたギヤが互いにかみ合うとともに左右対称の関係を保ちながらハウジング内で回動可能に設けられた肩ベルト取り付け用の一対のバックルと、上記一対のバックルの双方のギヤに同時に係合する突起部を有し、常時上記突起部が常時上記双方ギヤに係合する方向に付勢されたストッパーと、一部が上記ハウジングの外に突出するとともに上記ハウジングの外側から押し込みことにより上記突起部と上記双方のギヤの係合を外す方向に上記ストッパーを変位させるボタンを備えた。
【発明の効果】
【0006】
本発明により肩ベルトの付いたバックルの左右の間隔を細かく調整固定可能になったことから、それぞれ背負う子供の体格、例えば首の太さや肩の形、また季節による着衣等によって個人それぞれに合った間隔で固定して背負えるため背負い心地が向上し通学時に安定して背負えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】背カン部材配置平面図
【図2】背カン部品構成部分斜視図
【図3】背カン中央断面図
【図4】アジャスター背面図
【図5】背カン中央断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は本発明のランドセル用背カンの各部材の配置状態を示し、図2は部分斜視図である。図1、図2においてケース10の中央には軸14が設置されており、さらに軸14にはバネ70とストッパー30の穴31が貫通している。またストッパー30には軸33が設けられ軸33は軸受け13に勘合している。さらに肩ベルトを取り付けるバックル20の軸穴21はケース10の軸11に回動可能に勘合している。その際にバックル20は左右が対称の位置にありバックル20に設けられた双方のギヤ22は噛みあっている。更に軸14にはボタン60が取り付けてある。図3aは断面図であり、ケース10にはカバー80が勘合されている。ケース80の穴81からボタン60が突出しておりボタン60にはストッパー61が設置されているために、カバー80の穴81からは設定寸法より出ないようになっている。
またバックル20とケース10の間にはアジャスター40が組み込まれており、アジャスターの裏面には図4に示す突起43が設置されており、ケース10の窪み16と勘合している。アジャスター40にはこの切欠き41にバックル20の一部が勘合しバックル20が軸穴21を中心に回動する際にアジャスター40も連動して回動する。その際にアジャスター40はケース10のガイドリブ12の外周に沿って円弧を描きながら動き、ガイドリブ12はバックル20がケース10とカバー80からなるハウジング内でスムーズに回動するための機能も有している。アジャスター40は弾性変形可能な樹脂製等で製造されており、突起43に押し込まれる外力が加わった時に両サイドのスリット42が設けて有るために内部にたわむ構造となっている。バックル20の回動に連動して動く際に突起43はケース10の窪み16を乗り越える必要があり、窪み16と次の窪み16への移動の際は突起43がたわむことで移動可能となっている。突起43の周囲の肉厚などの調整によりたわむ力を調整することで、バックル20を回動させるときの節度感の調整が可能である。
【0009】
スライダー50はハウジング内部に埃や髪の毛が侵入防止のためにバックル20の中央部をまたぐようにケース10の溝15に取り付けられカバー80で挟むように設置されている。バックル20は設定の角度回動するためケース10とカバー80で構成されるハウジングの側面にはバックル20の回動範囲の開口部19が必要である。しかしながらその開口部19には埃の侵入や髪の毛が挟まる可能性があるため開口部は無い方が理想である。そのためこのスライダー50はバックル20をまたぐように取り付けてあるためにバックルがハウジング内を左右に回動してもそれに追従して動くことでバックル20とハウジングの開口部19に隙間は生じない。
図3及び図5には左右のバックル20を任意の角度で固定する構造を示す。バックル20にはギヤ22が設けられているために左右が対称の関係を保ちつつ回動するようギヤの歯形状が決められている。通常ストッパー30はバネ70によって常にギヤ22を下方向から上向きのギヤ方向に付勢されているために、その突起32は左右のバックル20のそれぞれのギヤ22に噛み込んでおり、バックル20の肩ベルト取り付け部23を左右に回動させても動かない(図3)。この状態でバックル20を強く外側に開くように回動させる力が加わった場合にはストッパー30は受け面34の方向に期からが発生するが、受け面34はケース10の壁18でその力を受け止める構造である。またバックル20の角度を調整する場合は、まずボタン60を指などでハウジング内に押し込むとストッパー30はバネ70の付勢に反してハウジングの下方向に移動し突起32はギヤ22に噛み込みバックルの回動を拘束していた状態が解除されバックル20が自由に動ける状態に変わる。(図5)。この状態で左右のバックル20好みの角度に回動することが可能となる。この時アジャスター40によって設定角度調整の位置が手に振動と耳に音で伝わる構成になっている。再びボタン60を押しこむのをやめれば、再びストッパー30がバネ70の付勢により突起32がギヤ22に噛み込むことで再びバックル20の回動を拘束する。
また上記の構造からアジャスター40を使用しなくてもバックル20の回動を拘束したり解放したりする機能には影響はしない。
【産業上の利用可能性】
【0010】
カバン類の背負い用肩ベルトの取り付け装置。
【符号の説明】
【0011】
10・ケース、11・軸、12・ガイドリブ、13・軸受、14・軸、15・溝、16・窪み、17・穴、18・壁、19・開口部、
20・バックル、21・軸穴、22・ギヤ、23・ベルト取り付け部、30・ストッパー、31・穴、32・突起、33・軸、34・受け面、
40・アジャスター、41・切欠き、42・スリット、43・突起、50・スライダー、51・切欠き、60・ボタン、61・ストッパー、
70・バネ、80・カバー
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【手続補正書】
【提出日】20200106
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれに設けられたギヤが互いにかみ合うとともに左右対称の関係を保ちながらハウジング内で回動可能に設けられた肩ベルト取り付け用の一対のバックルと、上記一対のバックルの双方のギヤに同時に係合する突起部が設けられ、常時上記突起部が常時上記双方ギヤに係合する方向に付勢されたストッパーと、一部が上記ハウジングの外に突出するとともに上記ハウジングの外側から押し込ことにより上記突起部と上記双方のギヤの係合を外す方向に上記ストッパーを変位させるボタンを備えたランドセル。
【手続補正書】
【提出日】20200309
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれに設けられたギヤが互いにかみ合うとともに左右対称の関係を保ちながらハウジング内で回動可能に設けられた肩ベルト取り付け用の一対のバックルと、上記一対のバックルの双方のギヤに同時に係合する突起部が設けられ、常時上記突起部が常時上記双方ギヤに係合する方向に付勢されたストッパーと、一部が上記ハウジングの外に突出するとともに上記ハウジングの外側から押し込むことにより上記突起部と上記双方のギヤの係合を外す方向に上記ストッパーを変位させるボタンを備え上記バックルと上記ハウジングの間に上記バックルの回動に節動感を付与するためのアジャスターが設けられているランドセル。
【手続補正書】
【提出日】20200811
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれに設けられたギヤが互いにかみ合うとともに左右対称の関係を保ちながらハウジング内で回動可能に設けられた肩ベルト取り付け用の一対のバックルと、上記一対のバックルの双方のギヤに同時に係合する突起部が設けられ、常時上記突起部が常時上記双方ギヤに係合する方向に付勢されたストッパーと、一部が上記ハウジングの外に突出するとともに上記ハウジングの外側から押し込むことにより上記突起部と上記双方のギヤの係合を外す方向に上記ストッパーを変位させるボタンを備え上記バックルと上記ハウジングの間に上記バックルの回動に節動感を付与するためのアジャスターが設けられ、上記バックルの回転と共に上記アジャスターも連動して回転し、上記アジャスター及び上記ハウジングのどちらか一方に突起を設け他方に窪みを設けることで、上記バックルの回動により上記突起部が上記窪みを乗り越えるように構成されたランドセル。