(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021004056
(43)【公開日】20210114
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/54 20060101AFI20201211BHJP
   B65D 5/02 20060101ALI20201211BHJP
   B65D 5/44 20060101ALI20201211BHJP
   B65D 81/36 20060101ALI20201211BHJP
【FI】
   !B65D5/54 301H
   !B65D5/02 K
   !B65D5/44 N
   !B65D5/54 301E
   !B65D81/36 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】2019118270
(22)【出願日】20190626
(71)【出願人】
【識別番号】390022895
【氏名又は名称】株式会社トーモク
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内2丁目2番2号
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 貴史
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内3−4−2 新日石ビル2階 株式会社トーモク内
(72)【発明者】
【氏名】豊嶋 梨夏
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内3−4−2 新日石ビル2階 株式会社トーモク内
【テーマコード(参考)】
3E013
3E060
【Fターム(参考)】
3E013CA10
3E013CB01
3E013CB13
3E013CC04
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA03
3E060BC02
3E060CE07
3E060CE12
3E060CE14
3E060CE16
3E060CE22
3E060CE28
3E060CF05
3E060CG03
3E060CG13
3E060DA14
3E060DA16
3E060DA26
3E060EA20
(57)【要約】
【課題】 廃棄物の散乱を低減できるゴミ箱に変形可能な包装箱を提供する。
【解決手段】 四角筒状の胴部2と、胴部2の上下端の開口をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部4,5と、を備える紙製の包装箱1である。胴部2は、互いに対向する第1側板21,22と、第1側板21,22の対向方向に交差する方向で互いに対向する第2側板23,24とが縦折目線aを介して連接されることによって構成される。閉塞部4,5は、第1側板21にそれぞれ連接された一対の内フラップ31と、第2側板23,24の上下端縁にそれぞれ連接され、内フラップ31の外面に重合された一対の外フラップ33,34とにより構成される。胴部2には、第1側板21と第2側板24とを分離させる第1破断可能線41が形成されている。内フラップ31と第2側板24とは、互いに当接することで、第2側板24から分離され第2側板23の外表面に向かって回動した第1側板21を支持する係止部62を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角筒状の胴部と、前記胴部の上下端の開口をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部とを備える紙製の包装箱において、
前記胴部は、互いに対向する一対の第1側板と、前記第1側板の対向方向に交差する方向で互いに対向する一対の第2側板とが縦折目線を介して連接されることによって構成され、
前記閉塞部は、少なくとも一方の第1側板の上下端縁にそれぞれ連接され、前記胴部の内方に向って水平方向に延びる一対の内フラップと、前記第2側板の上下端縁にそれぞれ連接され、前記内フラップの外面に重合された一対の外フラップとにより構成され、
前記胴部には、前記一方の第1側板と該一方の第1の側板に隣接する一方の第2側板とを分離させる第1破断可能線が形成され、
前記一方の第1側板または前記内フラップと前記第2側板または前記外フラップとは、互いに当接することで、前記一方の第2側板から分離され他方の第2側板の外表面に向かって回動した前記一方の第1側板を支持する係止部を有することを特徴とする包装箱。
【請求項2】
請求項1記載の包装箱において、
前記第1破断可能線は、前記一方の第1側板と前記一方の第2側板との境界の上端及び下端を結ぶように延設されていることを特徴とする包装箱。
【請求項3】
請求項2記載の包装箱において、
前記第2側板には、前記第1破断可能線に沿って延びる補助折目線と該補助折目線の両端からそれぞれ前記第1破断可能線まで延びる一対の補助破断可能線とを有する破断開始部が形成されていることを特徴とする包装箱。
【請求項4】
請求項1記載の包装箱において、
前記一方の第1側板と前記一方の第2側板とは、該一方の第1側板または該一方の第2側板に連接された接着片を介して接着されており、
前記第1破断可能線は、該一方の第1側板または該一方の第2側板のうち前記接着片が接着される側に形成され、前記接着片が接着された接着領域を囲むように設けられていることを特徴とする包装箱。
【請求項5】
請求項4記載の包装箱において、
前記接着片は、前記一方の第1側板に連接されていることを特徴とする包装箱。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載された包装箱において、
前記外フラップは、前記一対の第2側板の各上下端縁に4枚形成され、
前記一対の閉塞部は、前記一対の第2側板のそれぞれに連接された前記外フラップの先端縁を互いに突き当てた状態で、所定の長さに切断した所定幅の接着テープを該先端縁に沿って両第1側板に亘るように貼着することによりそれぞれ閉塞され、
前記一方の第1側板には、前記接着テープの先端部を囲む第2破断可能線が形成されていることを特徴とする包装箱。
【請求項7】
請求項6記載の包装箱において、
前記第1側板は、前記第2破断可能線が破断されたときに、前記接着テープに貼着された状態で該接着テープとともに該第1側板から剥離できる差込片を有し、
前記内フラップには、前記第1側板が前記係止部で支持されたときに、前記差込片が差し込まれる差込孔が形成されていることを特徴とする包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴミ箱に変形可能な包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
花火大会等の各種のイベントや初詣、神社の祭り等においては、数多くの露店が並ぶ。この場合、各露店は、例えば飲食物を提供するために、飲食物の材料や飲食物を提供するための容器等を所謂A式の段ボール箱で搬送する。そして、前記段ボール箱の上部外フラップ及び上部内フラップを胴部の外表面または内表面に重合するように折り曲げ、ビニール製の収容袋をその先端縁を外側に巻き返して胴部に掛止させることで、食べ終わった容器等を廃棄するための簡易ゴミ箱とすることが知られている。
【0003】
なお、上述した先行技術を示す適当な文献を発見できなかったため、先行技術文献の表示は省略する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の簡易ゴミ箱は、横転したときに内部の廃棄物が簡単に散乱してしまうという不都合があった。
【0005】
上記の点に鑑み、本発明は、廃棄物の散乱を低減できるゴミ箱に変形可能な包装箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために、本発明の包装箱は、四角筒状の胴部と、前記胴部の上下端の開口をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部とを備える紙製の包装箱において、前記胴部は、互いに対向する一対の第1側板と、前記第1側板の対向方向に交差する方向で互いに対向する一対の第2側板とが縦折目線を介して連接されることによって構成され、前記閉塞部は、少なくとも一方の第1側板の上下端縁にそれぞれ連接され、前記胴部の内方に向って水平方向に延びる一対の内フラップと、前記第2側板の上下端縁にそれぞれ連接され、前記内フラップの外面に重合された一対の外フラップとにより構成され、前記胴部には、前記一方の第1側板と該一方の第1の側板に隣接する一方の第2側板とを分離させる第1破断可能線が形成され、前記一方の第1側板または前記内フラップと前記第2側板または前記外フラップとは、互いに当接することで、前記一方の第2側板から分離され前記他方の第2側板の外表面に向かって回動した前記一方の第1側板を支持する係止部を有することを特徴とする。
【0007】
本発明の包装箱は、他方の第1側板を床面に載置して用いるものである。
【0008】
本発明の包装箱において、一方の第1側板は、破断可能線を破断させることで、一方の第2側板と分離させることができる。また、一方の第1側板は、他方の第2側板との境界に形成されている縦折目線を有するため、該縦折目線を回動軸として、他方の第2側板の外表面に向かって徐々に回動させることができる。
【0009】
これにより、他方の第1側板を底壁、対向する第2側板と対向する外フラップとを周壁とし、一方の第1側板側が上端開口となるゴミ箱が形成される。
【0010】
さらに、一方の第1側板または内フラップと一方の第2側板または外フラップとは、係止部で互いに当接することにより、一方の第1側板を支持する。これにより、前記周壁の上端開口に対して、両内フラップ及び一方の第1側板が斜めに覆いかぶさって蓋部となる。
【0011】
よって、本発明の包装箱によれば、ゴミ箱に変形させたときの廃棄物の散乱を低減できる。
【0012】
本発明の包装箱において、前記第1破断可能線は、前記一方の第1側板と前記一方の第2側板との境界の上端及び下端を結ぶように延設されていることが好ましい。
【0013】
この構成を備える包装箱によれば、容易に第1破断可能線を破断させることができる。
【0014】
さらに、この構成を備える場合、前記第2側板には、前記第1破断可能線に沿って延びる補助折目線と該補助折目線の両端からそれぞれ前記第1破断可能線まで延びる一対の補助破断可能線とを有する破断開始部が形成されていることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、一対の補助破断可能線を破断させることで、破断開始部を補助折目線で箱の内方に押し込むことができる。そして、これにより生じた孔から手指を一方の第1側板の内表面に引っ掛けて、第1側板を上方に牽引することで、第1破断可能線をより容易に破断させることができる。
【0016】
本発明の包装箱において、前記一方の第1側板と前記一方の第2側板とは、該一方の第1側板または該一方の第2側板に連接された接着片を介して接着されており、前記第1破断可能線は、該一方の第1側板または該一方の第2側板のうち前記接着片が接着される側に形成され、前記接着片が接着された接着領域を囲むように設けられているものであってもよい。
【0017】
この構成を備える包装箱によれば、接着領域を囲む第1破断可能線を破断させるだけで、前記一方の第1側板と前記一方の第2側板とを分離させることができる。
【0018】
さらに、この構成を備える場合、前記接着片は、前記一方の第1側板に連接されていることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、分離された一方の第1側板の側縁に接着片が連設されるため、ゴミ箱として使用した後に包装箱に戻すときに、接着片を周壁の上端開口に差し込んで抜け止めとすることができる。
【0020】
本発明の包装箱において、前記外フラップは、前記一対の第2側板の各上下端縁に4枚形成され、前記一対の閉塞部は、前記一対の第2側板のそれぞれに連接された前記外フラップの先端縁を互いに突き当てた状態で、所定の長さに切断した所定幅の接着テープを該先端縁に沿って両第1側板に亘るように貼着することによりそれぞれ閉塞され、前記一方の第1側板には、前記接着テープの先端部を囲む第2破断可能線が形成されていることが好ましい。
【0021】
この構成を備える包装箱によれば、所謂A式あるいはミカン箱と称される包装箱を、第2破断可能線を破断するだけで、接着テープを容易に剥離させてゴミ箱に変形させることができる。また、包装箱に戻す際には、第2破断可能線で破断されたことで一方の第1側板から分離され接着テープの先端部にぶら下がった差込片を、第1側板の元の位置に差し込むことで、抜け止めとすることができる。
【0022】
さらに、この構成を備える場合、前記第1側板は、前記第2破断可能線が破断されたときに、前記接着テープに貼着された状態で該接着テープとともに該第1側板から剥離できる差込片を有し、前記内フラップには、前記第1側板が前記係止部で支持されたときに、前記差込片が差し込まれる差込孔が形成されていることが好ましい。
【0023】
この構成を備える包装箱によれば、内フラップが前記係止部により前記一方の第2側板または前記外フラップと当接した状態で、内フラップの差込孔に接着テープの先端部に貼着された差込片が差し込まれるため、周壁の上端開口の蓋となっている一方の第1側板が他方の第2側板の外表面に向かって回動して蓋が空いてしまうことを防止することができ、廃棄物の散乱を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1実施形態の包装箱の組み立て前の展開状態を示す平面図。
【図2】第1実施形態の包装箱を示す斜視図。
【図3】第1実施形態の包装箱をゴミ箱に変形させる工程を示す斜視図であって、第2破断線を破断した状態を示す説明図。
【図4】第1実施形態の包装箱をゴミ箱に変形させる工程を示す斜視図であって、第1破断線を破断した状態を示す説明図。
【図5】第1実施形態のゴミ箱を示す斜視図。
【図6】第1実施形態のゴミ箱を箱状に復元した状態を示す斜視図。
【図7】第2実施形態の包装箱の組み立て前の展開状態を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[第1実施形態]
第1実施形態の包装箱1は、図1に示すように、打抜き形成された段ボール板紙10から組み立てられる。
【0026】
段ボール板紙10は、一対の第1側板21,22と一対の第2側板23,24と縦折目線aを介して交互に連設されている。また、第2側板23の左端縁には、縦折目線bを介して接着片25が連設されている。
【0027】
なお、第1側板21は本発明の「一方の第1側板」に相当し、第1側板22は本発明の「他方の第1側板」に相当し、第2側板24は本発明の「一方の第2側板」に相当し、第2側板23は本発明の「他方の第2側板」に相当する。
【0028】
第1側板21,22の上下の端縁には、横折目線cを介して内フラップ31,32が連設されている。また、第2側板23,24の上下の端縁には、横折目線dを介して外フラップ33,34が連設されている。
【0029】
第1側板21と第2側板24との境界には、その境界線に沿って第1破断可能線41が形成されている。第1破断可能線41は、直線状の切れ目が断続することでミシン目として形成されている。第1側板21と第2側板24との境界の縦折目線aは、このミシン目によって形成され、他の縦折目線aは罫線によって形成されている。
【0030】
第2側板24には、左端の上下方向中央部に、略角丸四角状の破断開始部42が第1破断可能線41に接して形成されている。破断開始部42は、第1破断可能線41に沿って上下方向に延びる補助折目線43と、補助折目線43の両端からそれぞれ第1破断可能線41まで延びる一対の補助破断可能線44とを有する。
【0031】
第1側板21には、中心部挟む上下に、台形状の第2破断可能線51が一対形成されている。第2破断可能線51は、ミシン目によって形成されている。
【0032】
第1側板21には、第2破断可能線51より上下方向中央寄りに、矩形状の第2破断開始部52が第2破断可能線51に隣接して形成されている。第2破断開始部52は、第2破断可能線51の台形状の上底・下底に沿って左右方向に延びる第2補助折目線53と、第2補助折目線53の両端からそれぞれ第2破断可能線51まで延びる一対の第2補助破断可能線54とによって構成されている。
【0033】
内フラップ31の右端縁には、先端側に向って徐々に幅狭になるテーパー部61が形成されている。テーパー部61の先端には、段差部62が形成されている。
【0034】
内フラップ31には、矩形状の差込部63が形成されている。差込部63は、第3補助折目線64と、第3補助折目線64の両端を繋ぐコの字状の第3補助破断可能線65とによって構成されている。
【0035】
第2破断可能線51を台形として説明した場合における下底の長さは、差込部63の長辺の長さ以上対角線の長さ以下である。
【0036】
第3補助折目線64及び第3補助破断可能線65は、段差部62と内フラップ31の基端側左隅部とを結ぶ対角線に対して平行に形成されている。また、この対角線と第3補助破断可能線65との距離は、横折目線cと第2破断可能線51の下底との距離と概略一致する。
【0037】
外フラップ33の右端部には、基端側に係止溝71が形成されている。係止溝71は、外フラップ33の右端縁から左方向に延びる第4補助折目線72と、第4補助折目線72の先端から外フラップ33の右端縁に延びるL字状の第4補助破断可能線73とによって構成されている。
【0038】
次に、段ボール板紙10から包装箱1を組み立てる作業について説明する。
【0039】
まず、図2に示すように、第1側板21,22及び第2側板23,24を、夫々縦折目線aに沿って順次折り曲げ、次いで、接着片25を縦折目線bで折り曲げ、第1側板22の右端部に接着することにより胴部2を形成する。
【0040】
次いで、内フラップ31,32、横折目線cに沿って内方に折り曲げ、第1側板21,22に対して直角とし、その両先端縁を対向させる。
【0041】
次に、外フラップ33,34を横折目線dに沿って内方に折り曲げ、第2側板23,24に対して直角とし、その両先端縁を突き合わせる。これにより、外フラップ33,34は、内フラップ31,32の外表面に重合される。
【0042】
次いで、図2に示すように、外フラップ33,34の突き合わされた先端縁に沿って、その全域にわたり所定の長さに切断した所定幅の接着テープ3が貼着される。このとき、接着テープ3の第1側板21側の端部は、第2破断可能線51,51で囲まれた台形状の領域の内側に貼着する。
【0043】
以上により、閉塞部4,5が形成され、胴部2の上端開口及び下端開口が閉塞され、包装箱1が封緘された状態となる。
【0044】
次に、包装箱1からゴミ箱100に変形させる作業について説明する。
【0045】
まず、図3に示すように、包装箱を90°回転させて、第1側板22を床面側、第1側板21を天面側に配置する。これにより、第2側板23,24と、閉塞部4,5とにより、四角筒状の周壁200が形成される。
【0046】
次に、図3に示すように、第2補助破断可能線54,54と、第2破断可能線51のうち第2破断開始部52との境界を破断させ、第2補助折目線53で折り曲げて第2破断開始部52を包装箱1の内方に折り込む。
【0047】
そして、図3に示すように、第2破断開始部52が折り込まれて開口した孔部から手指を挿入し、第2破断可能線51で囲まれた領域の内表面に手指を掛けて、第2破断可能線51を破断する。これにより、台形状の差込片50が包装箱1から切り出されて分離される。さらに、この差込片50を牽引することで、第1側板21から接着テープ3を剥がす。
【0048】
さらに、図3に示すように、補助破断可能線44,44と、第1破断可能線41のうち破断開始部42との境界を破断させ、補助折目線43で折り曲げて破断開始部42を包装箱1の内方に折り込む。
【0049】
次に、破断開始部42が折り込まれて開口した孔部から手指を挿入し、第1側板21の内表面に手指を掛けて、第1破断可能線41を破断する。これにより、図4に示すように、第1側板21は、第2側板23との境界の縦折目線aを回動軸として第2側板23の外表面側に回動させ、これにより周壁200の上端が開口する。
【0050】
なお、このとき、内フラップ31は、回動軸から遠い側の側縁にテーパー部61を有するため、周壁200と相互に若干弾性変形することで、周壁200の内部から外部に引き抜かれる。
【0051】
そして、第3補助破断可能線65,65を破断させ、第3補助折目線64で内フラップ31,31の内表面側に折り曲げて、差込部63を開口させる(開口した差込部63は、本発明の「差込孔」に相当する。)。また、補助破断可能線73を破断させ、補助折目線72で折り曲げて係止溝71を包装箱1の内方に折り込む。
【0052】
そして、ゴミ袋300を周壁200の内部に設置し、その開口縁を外側に巻き返して周壁200の外表面側に被せる。さらに、ゴミ袋300の開口縁を係止溝71に差し込んでから、補助折目線74を伸展させることで、ゴミ袋300を係止溝71に係止させる。同様に、ゴミ袋300を補助破断可能線44,44夫々の隙間に挟み込んでから補助折目線43を伸展させることで、ゴミ袋300を破断開始部42に係止させる。
【0053】
次に、図5に示すように、第1側板21を、縦折目線aを回動軸として第2側板24側に回動させ、内フラップ31をテーパー部61の反対側の側縁側から周壁200の内部に挿入しながら、周壁200の上端開口に覆い被せる。
【0054】
そして、内フラップ31の段差部62,62を第2側板24の第1側板21側の端縁、すなわち第1破断可能線41による切断縁に係止する。なお、この段差部62と第2側板24の第1側板21側の端縁とが、本発明の「係止部」に相当する。
【0055】
そして、接着テープ3の先端に接続された差込片50を差込部63に差し込む。
【0056】
以上により、ゴミ箱100が完成する。
【0057】
次に、ゴミ箱100を箱状に戻す作業について説明する。
【0058】
まず、差込片50を差込部63から抜き出し、第1側板21を第2側板23の外表面側に回動させる。
【0059】
そして、ゴミ袋300の開口縁を、係止溝71及び破断開始部42から引き抜き、周壁200の上端開口から取り外し、必要に応じて開口縁自身で固結びにして、ゴミ袋300全体を周壁200の内側に収容する。
【0060】
そして、図6に示すように、第1側板21を、縦折目線aを回動軸として第2側板24側に回動させ、周壁200の上端開口を封じる。このとき、内フラップ31を第1側板21の内表面側に若干屈曲させておくことで、第2側板24の端縁に衝突することなく第1側板21で蓋をすることができるが、第1側板21を第2側板23方向に押し込みながら押下することで、段ボールを弾性変形させながら蓋をしてもよい。
【0061】
そして、差込片50を自身が抜け出た孔に差し込みなおす。
【0062】
以上により、ゴミ箱100は箱状に戻る。
【0063】
以上説明した包装箱1によれば、第1破断可能線41及び第2破断可能線51を破断させるだけで、容易に箱体をゴミ箱100に変形させることができる。特に、第1破断可能線41及び第2破断可能線51には、破断開始部42及び第2破断開始部52が接続されているため、破断が容易である。
【0064】
ゴミ箱100は、周壁200の上端開口に対して、第1側板21及び内フラップ31,31によって蓋が形成されるため、廃棄物の散乱を低減できる。
【0065】
ゴミ箱100は、内フラップ31の対角線と第3補助破断可能線65との距離が、折目線cと第2破断可能線51の下底との距離と概略一致する。よって、ゴミ箱100に変形した際に、外フラップ33の側端縁から内フラップ31の差込部63までの距離と、剥がした接着テープ3の長さと、が一致する。これにより、接着テープ3の先端に貼着された差込片50を差込部63に差し込むことで、第1側板21及び内フラップ31,31で形成される蓋が係止部(段差部62及び第2側板24の端縁)で係止された状態で、蓋が開かないように固定することができる
ゴミ箱100は、内部にゴミ袋300を取り付ける際に、係止溝71や破断開始部42で係止することができる。
【0066】
ゴミ箱100は、第1側板21を閉めることによって、容易に箱状に復元できるため、そのまま廃棄することができる。特に、ゴミ箱100は、第1側板21で上端開口を封じた状態で、差込片50を自身が抜け出た孔に差し込み直して固定することができる。
【0067】
なお、差込片50は、自身が抜け出た孔に対しても、差込部63に対しても、差し込まれて、その周縁で掛止されるものである。よって、剥がした接着テープ3には、差込片50と外フラップ33に貼着された接着テープ3とを繋ぐ紐乃至帯として機能すれば足りるため、接着力を喪失していてもよい。
【0068】
また、ゴミ箱100は、一方のゴミ箱100の閉塞部4と他方のゴミ箱100の閉塞部5とが隣り合うように配置して、複数横に並べることもできる。この場合、例えば、左側のゴミ箱の差込片50を右側の差込部63に数珠つなぎに差し込んでいくことで、複数のゴミ箱100を連結することもできる。
[第2実施形態]
第2実施形態の包装箱は、図7に示す打抜き形成された段ボール板紙11から組み立てられる。
【0069】
段ボール板紙11は、一対の第1側板21,22と一対の第2側板23,24と縦折目線aを介して交互に連設されている。また、第1側板21の右端縁には、縦折目線bを介して接着片25が連設されている。
【0070】
接着片25は、接着領域26に接着剤を塗布することにより第2側板24の左端部に接着されるものであり、第2側板24の左端部には、接着領域26を囲むように第1破断可能線41がミシン目によって形成されている。
【0071】
第1側板21,22の上下の端縁には、横折目線cを介して内フラップ31,32が連設されている。また、第2側板24の上下の端縁には、横折目線dを介して外フラップ35が連設されている。外フラップ35の基端から先端までの高さは、内フラップ31,32の横幅と概略一致している。
【0072】
外フラップ35,35の先端縁には、横折目線eを介して台形状の差込舌片36が連設されている。
【0073】
内フラップ31には、先端縁から基端方向に傾斜して延びるスリット66が形成されている。
【0074】
次に、段ボール板紙11から包装箱を組み立てる作業について説明する。
【0075】
まず、第1側板21,22及び第2側板23,24を、夫々縦折目線aに沿って順次折り曲げ、次いで、接着片25を縦折目線bで折り曲げ、第2側板24の左端部に接着することにより、胴部2を形成する。
【0076】
次いで、内フラップ31,32、横折目線cに沿って内方に折り曲げ、第1側板21,22に対して直角とし、その両先端縁を対向させる。
【0077】
次に、差込舌片36を横折目線eに沿って内方に折り曲げ、外フラップ35に対して直角とするとともに、外フラップ35を横折目線dに沿って内方に折り曲げ、第2側板23,24に対して直角とし、差込舌片36を第2側板23と各内フラップ31,32との間隙に差し込む。
【0078】
以上により、閉塞部4,5(図示省略)が形成され、胴部2の上端開口及び下端開口が閉塞され、包装箱が封緘された状態となる。
【0079】
次に、包装箱からゴミ箱に変形させる作業について説明する。
【0080】
まず、包装箱を90°回転させて、第1側板22を床面側、第1側板21を天面側に配置する。これにより、第2側板23,24と、閉塞部4,5とにより、四角筒状の周壁200(図示省略)が形成される。
【0081】
次に、第1破断可能線41を破断させる。これにより、第1側板21を持ち上げ、内フラップ31,31及び接着片25を包装箱から引き抜き、第1側板21を、第2側板23との境界の縦折目線aを回動軸として第2側板23の外表面側に回動させ、これにより周壁200の上端が開口する。
【0082】
次に、第1側板21を、縦折目線aを回動軸として第2側板24側に回動させていき、スリット66に外フラップ35を嵌入させて、外フラップ35を内フラップ31,31で挟持させる。なお、スリット66とスリット66で挟持された外フラップ35とが、本発明の「係止部」に相当する。
【0083】
以上により、ゴミ箱が完成する。
【0084】
次に、ゴミ箱を箱状に戻す作業について説明する。
【0085】
まず、第1側板21を第2側板23の外表面側に回動させ、スリット66から外フラップ35を抜き出す。
【0086】
そして、第1側板21を、縦折目線aを回動軸として第2側板24側に回動させ、周壁上端開口を封じる。このとき、内フラップ31を第1側板21の内表面側に若干屈曲させておくことで、第2側板24の端縁に衝突することなく第1側板21で蓋をすることができる。
【0087】
そして、接着片25を折り曲げながら周壁内側に差し込み、第2側板24の内表面に重合させる。
以上により、ゴミ箱100は箱状に戻る。
【0088】
[変形例]
以下、上記の第1実施形態及び第2実施形態の変形例を説明する。
【0089】
本発明のゴミ箱に変形する包装箱は、厚紙でも作ることができる。
【0090】
第1破断可能線41として、第1実施形態では縦折目線aに沿って延びるものを例示したが、第1側板21と第2側板24との境界線の両端を結ぶものであれば湾曲または屈曲するものであってもよい。さらにいえば、第1破断可能線41は、第1側板21と第2側板24とを分離できれば足りるため、第2実施形態で説明したように、接着片を介して接続され、接着片との接着箇所を破断することで第1側板21と第2側板24とを分離するものであってもよい。
【0091】
第1実施形態では、台形状の差込片50を例示したが、差込片の形状は限定がなく、三角形状、矩形状、円形状等であってもよく、第2実施形態に示したとおり、差込片50はなくてもよい。
【0092】
第1実施形態では、内側に折り込まれることで差込孔として開口する差込部63を例示したが、差込孔は、矩形状に打ち抜かれることで当初から開口しているものであってもよく、第2実施形態に示したとおり、差込孔はなくてもよい。
【0093】
第1実施形態では、内部にゴミ袋300を取り付けたものを例示したが、ゴミ袋300はなくてもよい。また、ゴミ袋300を係止溝71の形状も単なるスリットであってもよく、省略することもできる。
【0094】
第1実施形態では、外フラップ33,34を接着テープ3で接着することで開口を閉塞したものを例示したが、第2実施形態で内フラップの横幅より長い外フラップ35に差込舌片36を連設した例を示したことから明らかなとおり、閉塞部の固定方法は限定がなく、例えば、内フラップの横幅の半分より長い一対の外フラップを重ね合わせて接着剤で接着してもよい。
【0095】
なお、本発明では、第1側板22に連設されている内フラップ32,32は、省略可能である。
【0096】
第1実施形態及び第2実施形態では、内フラップ31が外フラップ33に係止されるものを例示したが、本発明の係止部は、蓋を形成する第1側板21または内フラップ31が、第2側板24または外フラップ33に係止されるものであれば限定がない。
【0097】
内フラップ31が第2側板24に係止される構成としては、例えば第2実施形態の変形例として、スリット66に変えて、以下の構成を備えるものが考えられる。すなわち、第2側板24の左端部の上下に、左端縁に沿って横折目線dから延びる補助折目線と、該補助折目線の両端から、該左側縁まで延びる補助破断可能線とからなる載置部を設けてもよい。
【0098】
これによれば、ゴミ箱に変形させるときに、載置部を周壁の内方に水平に折り曲げることで、内フラップ31の先端縁を係止することができる。
【0099】
第1側板21が、第2側板24または外フラップ33(35)に係止される構成としては、例えば第2実施形態の変形例として、スリット66に変えて、以下の構成を備えるものが考えられる。すなわち、第2側板24または外フラップ35の左側縁に隣接して延びる補助折目線と補助折目線の両端を繋ぎ右側に延びる補助破断可能線からなる支持片を設けてもよい。
【0100】
これによれば、ゴミ箱に変形させるときに、支持片を補助折目線で上方に折り返して支持片の先端で第1側板21の内表面を支えることで、第1側板21を係止することができる。その場合には、第1側板21の対応する位置にスリットを形成しておき、支持片を内表面側から差し込んで係止することが好ましい。
【符号の説明】
【0101】
1 包装箱
2 胴部
21,22 第1側板
23,24 第2側板
25 接着片
26 接着領域
3 接着テープ
31,32 内フラップ
33,34 外フラップ
4,5 閉塞部
41 第1破断可能線
42 破断開始部
43 補助折目線
44 補助破断可能線
50 差込片
51 第2破断可能線
62,66 係止部
63 差込孔(差込部)
a 縦折目線
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】