(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021004696
(43)【公開日】20210114
(54)【発明の名称】ドレンパンの清掃装置、ドレンパン、及び空気調和機
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/22 20060101AFI20201211BHJP
   F24F 11/89 20180101ALI20201211BHJP
   F24F 11/56 20180101ALI20201211BHJP
   F24F 11/63 20180101ALI20201211BHJP
   F24F 11/88 20180101ALI20201211BHJP
   F24F 11/70 20180101ALI20201211BHJP
   F28G 3/04 20060101ALN20201211BHJP
【FI】
   !F24F1/0007 361D
   !F24F11/89
   !F24F11/56
   !F24F11/63
   !F24F11/88
   !F24F11/70
   !F24F13/22 222
   !F28G3/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】2019118364
(22)【出願日】20190626
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区有楽町一丁目7番1号
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】星加 直樹
【住所又は居所】東京都千代田区有楽町一丁目7番1号 三菱電機ビルテクノサービス株式会社内
【テーマコード(参考)】
3L050
3L260
【Fターム(参考)】
3L050AA10
3L260BA35
3L260BA49
3L260BA52
3L260BA61
3L260CB72
3L260DA05
3L260FB73
3L260HA01
3L260JA01
(57)【要約】
【課題】ドレンパンの洗浄を容易に実現でき、ドレンポンプ等の排水部位詰まりを抑制できる清掃装置等を提供すること。
【解決手段】清掃装置10は、空気調和機1のドレンパン2を清掃する際に用いられる。清掃装置10が、ドレンパン2の周縁に沿うように設けられるレール23、レール23に沿って移動可能な移動体11、移動体11に連結部59を介して連結され、ドレンパン2の底面3a上を摺動可能なブラシ21、及び移動体11をレール23に沿って移動させることを表す信号を受信する移動指令受信部を備えるようにする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機のドレンパンを清掃する際に用いられる清掃装置であって、
前記ドレンパンの周縁に沿うように設けられるレールと、
前記レールに沿って移動可能な移動体と、
前記移動体に連結部を介して連結され、前記ドレンパンの底面上を摺動可能な清掃部と、
前記移動体をレールに沿って移動させることを表す信号を受信する移動指令受信部と、
を備える、清掃装置。
【請求項2】
前記ドレンパンを備え、
前記ドレンパンが、
ドレン水を受ける環状の水受部と、
高さ方向に略平行に突出すると共に前記水受部よりも外側に位置して、前記移動体を案内する前記レールと、
前記水受部の上端部と前記レールの下端部とを連結し、下側に行くにしたがって前記水受部側に移動する傾斜壁と、
を有する、請求項1に記載の清掃装置。
【請求項3】
前記移動体と一体に移動する撮影装置と、
前記撮影装置の稼働に関する情報を含む信号を受信する撮影稼働指令受信部と、
を備える、請求項1又は2に記載の清掃装置。
【請求項4】
前記移動体と一体に移動し、前記撮影装置が撮影する撮影領域に光を出射可能な照明装置と、
前記照明装置の稼働に関する情報を含む信号を受信する照明稼働指令受信部と、
を備える、請求項3に記載の清掃装置。
【請求項5】
前記レールに対する前記移動体の移動方向を制御する信号を受信する移動方向指令受信部を備える、請求項3又は4に記載の清掃装置。
【請求項6】
外部電源に電気的に接続され、前記移動体に電力を供給するために用いられて外部に露出する充電部を有するベースを備え、
前記移動体が、二次電池を有し、
前記ベースが前記外部電源に電気的に接続された状態において前記移動体が前記ベースに対する所定の相対位置に位置すると、前記二次電池が前記充電部からの電力で充電される、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の清掃装置。
【請求項7】
異物を収容するための異物収容凹部を前記底面に有する前記ドレンパンを備え、
前記清掃部が、ヘラであり、
前記移動体が前記レールに沿って移動すると、前記ヘラが前記ドレンパンの前記底面上の異物を前記ヘラの移動方向の前側に押し出し、
前記移動体が、前記ヘラが押し出した前記異物の少なくとも一部を前記異物収容凹部に収容可能な位置に移動可能である、請求項1乃至6のいずれか1つに記載の清掃装置。
【請求項8】
前記移動体と一体に移動するモータを備え、
前記清掃部が、前記モータの駆動によって回転する回転軸に取り付けられたブラシである、請求項1乃至6のいずれか1つに記載の清掃装置。
【請求項9】
ドレンポンプによって外部に吸い出されるドレン水を収容するドレン水収容凹部と、そのドレン水収容凹部とは異なる箇所に位置して異物を収容する異物収容凹部と、を前記底面に有する前記ドレンパンを備え、
前記移動体が、高さ方向から見たときに前記ブラシの少なくとも一部が前記異物収容凹部の開口に重なる位置に移動することが可能であり、
前記高さ方向から見たときに前記異物収容凹部に重なる箇所で前記ブラシの少なくとも一部に接触する異物削ぎ落とし部を備える、請求項8に記載の清掃装置。
【請求項10】
前記ドレンパンが、前記異物収容凹部と前記ドレンパンの下側のスペースを連通させるか又は遮断するかを選択的に実行する異物排出部を有する、請求項7又は9に記載の清掃装置。
【請求項11】
前記移動体と一体に移動する容器を備え、
前記容器は、高さ方向から見たときに前記清掃部とドレン水を受ける環状の水受部の少なくとも一方に重なる供給口を有し、
前記容器内には、洗浄液が充填されるようになっており、
少なくとも前記移動体が移動している最中の一部の期間で、前記容器内のスペースと前記容器外のスペースが前記供給口を介して連通する、請求項1乃至10のいずれか1つに記載の清掃装置。
【請求項12】
空気調和機のドレンパンを清掃する際に用いられる清掃装置であって、
モータと、
前記モータの駆動によって回転する回転軸に固定されるブラシと、を備え、
前記ブラシが、前記回転軸が回転している期間の少なくとも一部で前記ドレンパンの底面に設けられるドレン水収容凹部に収容され、
前記ドレン水収容凹部は、ドレンポンプによって外部に吸い出されるドレン水を収容する、清掃装置。
【請求項13】
ドレン水を受ける環状の水受部と、
高さ方向に略平行に突出すると共に前記水受部よりも外側に位置し、移動体の移動に用いるレールと、
前記水受部の上端部と前記レールの下端部とを連結し、下側に行くにしたがって前記水受部側に移動する傾斜壁と、
を備える、ドレンパン。
【請求項14】
熱交換器と、
前記熱交換器で生成した結露水を受けるドレンパンと、
請求項1乃至12のいずれか1つに記載の清掃装置と、
を備える、空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドレンパンを清掃する際に用いられる清掃装置に関する。また、本開示は、空気調和機のドレンパン、及び空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気調和機としては、特許文献1に記載されているものがある。この空気調和機の室内機は、室内ファン、室内機側の熱交換器、ドレンパン、及びドレンポンプを備える。室内ファンは、室内空気を吸い込み、吸い込んだ空気を熱交換器に接触させた後、室内へ吹き出す。また、熱交換器は、冷媒と熱のやり取りを行い、例えば、冷房を実行している際には、冷媒の蒸発により熱を奪われて冷却される。また、ドレンパンは、冷房運転時に熱交換器で凝縮生成されるドレン水を受ける。ドレンパンは、ドレン水を収容するドレン溜を有する。ドレンポンプは、ドレン水がドレン溜内に一定量溜まると、ドレン溜内のドレン水を吸い上げてドレン配管を介して外部に排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005‐283057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
空気調和機における室内機の室内空気には有機物や塵埃、微生物等、多種のゴミが浮遊しており、室内機内に空気と共に吸い込まれたこれらのゴミは、ドレンパンやドレンポンプ等の室内機内に蓄積される。更には、室内機内は多湿であって、ドレンパンやドレンポンプはドレン水に濡れている状態が長く、微生物の繁殖により、ドロドロとしたスライムが、ドレンパンの表面に形成される。そして、ゴミやスライム等が蓄積して大型化すると、ドレンポンプ等の排水部位が詰まり易くなり、ドレンパンを溢れ出たドレン水が室内への水漏れを引き起こすこともある。
【0005】
係る背景において、そのような水漏れを防止するために、ドレンパン周辺を洗浄する必要がある。しかし、その作業を行うために室内機を分解する必要があり、作業に工数及び時間を要する。
【0006】
そこで、本開示の目的は、ドレンパンの洗浄を容易に実現でき、ドレンポンプ等の排水部位詰まりを抑制できるドレンパンの清掃装置及び空気調和機を提供することにある。また、本開示は、洗浄を容易に実現でき、ドレンポンプ等の排水部位詰まりも抑制し易いドレンパンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本開示に係る清掃装置は、空気調和機のドレンパンを清掃する際に用いられる清掃装置であって、前記ドレンパンの周縁に沿うように設けられるレールと、前記レールに沿って移動可能な移動体と、前記移動体に連結部を介して連結され、前記ドレンパンの底面上を摺動可能な清掃部と、前記移動体をレールに沿って移動させることを表す信号を受信する移動指令受信部と、を備える。
【0008】
本開示によれば、メンテナンスコンピュータ(以下、単にメンテコンという)、空気調和機のリモコン、又は空気調和機を含む1以上の設備を監視する情報処理装置等に設けられた信号発信部を用いて有線又は無線で移動指令受信部に移動体を動かすことを表す信号を発信するだけで、移動体をレールに沿って移動させることができ、それに伴って清掃部をドレンパンの底面上を摺動させることができる。したがって、ドレンパンの底面上でゴミやスライム等の異物が蓄積して大きくなることを抑制でき、異物が大型化する前に異物をドレン水と共にドレンポンプで外部に排出し易くなる。よって、空気調和機を分解することなしに、ドレンパンの底面上の異物を排出し易くなるので、ドレンパンの底面の洗浄を容易に実現でき、ドレンポンプ等の排水部位詰まりを抑制できる。
【0009】
また、本開示において、前記ドレンパンを備え、前記ドレンパンが、ドレン水を受ける環状の水受部と、高さ方向に略平行に突出すると共に前記水受部よりも外側に位置して、前記移動体を案内する前記レールと、前記水受部の上端部と前記レールの下端部とを連結し、下側に行くにしたがって前記水受部側に移動する傾斜壁と、を有してもよい。
【0010】
上記構成によれば、移動体を、水受部よりも外側で動かすことができ、熱交換器で凝縮して落下する結露水に接触しない位置で移動させることができる。したがって、結露水との接触に起因する移動体の故障を防止できる。更には、水受部の上端部とレールの下端部とが下側に行くにしたがって水受部側に移動する傾斜壁で連結される。よって、落下して傾斜壁の内面で受け止められた結露水を傾斜壁で水受部側に円滑に案内することができる。また、ドレンパンとレールが別部材である場合との比較で、移動体がドレンパンの水受部の周囲を移動する機構を安価かつコンパクトに構築できる。
【0011】
また、本開示において、前記移動体と一体に移動する撮影装置と、前記撮影装置の稼働に関する情報を含む信号を受信する撮影稼働指令受信部と、を備えてもよい。
【0012】
なお、撮影稼働指令受信部は、移動指令受信部と別に設けられてもよい。又は、移動指令受信部が、撮影稼働指令受信部を兼用してもよい。また、撮影装置の稼働に関する情報を含む信号は、移動体を移動させることを表す信号でもよく、移動体が移動しているときに、撮影を実行する一方、移動体が停止すると、撮影を終了するようにしてもよい。
【0013】
上記構成によれば、撮影装置を稼働した状態で移動体を移動させるだけで、空気調和機を分解することなしに移動体周辺のドレンパンの汚染状況を順次確認することができる。したがって、空気調和機の分解を必要とする本格的な洗浄が必要か否かを、空気調和機を分解することなしに判断できる。
【0014】
また、本開示において、前記移動体と一体に移動し、前記撮影装置が撮影する撮影領域に光を出射可能な照明装置と、前記照明装置の稼働に関する情報を含む信号を受信する照明稼働指令受信部と、を備えてもよい。
【0015】
なお、照明稼働指令受信部は、移動指令受信部と別に設けられてもよく、撮影稼働指令受信部と別に設けられてもよい。又は、移動指令受信部が照明稼働指令受信部を兼用してもよく、撮影稼働指令受信部が照明稼働指令受信部を兼用してもよい。また、撮影装置の稼働に関する情報を含む信号が、照明装置の稼働に関する情報を含む信号を兼用してもよく、例えば、撮影装置が撮影しているときに、照明装置が光を照射する一方、撮影が終了すると、照明装置が光の照射を終了してもよい。
【0016】
空気調和機内は、暗いことが多く、特に空気調和機が業務用で屋根裏等に設置されている場合、暗さが顕著になる。上記構成によれば、照明装置で撮影装置の撮影領域を照らすことができる。よって、ドレンパンの汚染状況を確実に撮影できる。
【0017】
また、本開示において、前記レールに対する前記移動体の移動方向を制御する信号を受信する移動方向指令受信部を備えてもよい。
【0018】
なお、移動方向指令受信部は、移動指令受信部と別に設けられてもよく、撮影稼働指令受信部と別に設けられてもよく、照明稼働指令受信部と別に設けられてもよい。又は、移動指令受信部が、移動方向指令受信部を兼用してもよく、撮影稼働指令受信部が、移動方向指令受信部を兼用してもよく、照明稼働指令受信部が、移動方向指令受信部を兼用してもよい。
【0019】
上記構成によれば、人が移動体の移動方向を制御できる。したがって、例えば、撮影装置による撮影で汚れが激しい箇所を発見できた場合に、その汚染箇所を清掃部で重点的に繰り返し清掃でき、ドレンパンの底面の清掃を効率的に実行できる。
【0020】
また、本開示において、外部電源に電気的に接続され、前記移動体に電力を供給するために用いられて外部に露出する充電部を有するベースを備え、前記移動体が、二次電池を有し、前記ベースが前記外部電源に電気的に接続された状態において前記移動体が前記ベースに対する所定の相対位置に位置すると、前記二次電池が前記充電部からの電力で充電されてもよい。
【0021】
上記構成によれば、移動体に電力供給用の配線を接続する必要がない。したがって、移動体の移動中に電力供給用の配線が絡まることがなく、移動体を円滑に移動させることができる。
【0022】
また、本開示において、異物を収容するための異物収容凹部を底面に有する前記ドレンパンを備え、前記清掃部が、ヘラであり、前記移動体が前記レールに沿って移動すると、前記ヘラが前記ドレンパンの前記底面上の異物を前記ヘラの移動方向の前側に押し出し、前記移動体が、前記ヘラが押し出した前記異物の少なくとも一部を前記異物収容凹部に収容可能な位置に移動可能でもよい。
【0023】
上記構成によれば、ドレンパンの底面上の異物の少なくとも一部をヘラで異物収容凹部まで押し出して異物収容凹部に収容できる。したがって、清掃部を安価に構成でき、清掃を容易に実行できる。
【0024】
また、本開示において、前記移動体と一体に移動するモータを備え、前記清掃部が、前記モータの駆動によって回転する回転軸に取り付けられたブラシでもよい。
【0025】
上記構成によれば、ドレンパンの底面を回動するブラシで擦ることができる。したがって、ドレンパンの底面上の異物を粉砕させて剥ぎ取り易くなり、ドレンパンの清掃を効率的に行うことができる。
【0026】
また、本開示において、ドレンポンプによって外部に吸い出されるドレン水を収容するドレン水収容凹部と、そのドレン水収容凹部とは異なる箇所に位置して異物を収容する異物収容凹部と、を前記底面に有する前記ドレンパンを備え、前記移動体が、高さ方向から見たときに前記ブラシの少なくとも一部が前記異物収容凹部の開口に重なる位置に移動することが可能であり、前記高さ方向から見たときに前記異物収容凹部に重なる箇所で前記ブラシの少なくとも一部に接触する異物削ぎ落とし部を備えてもよい。
【0027】
上記構成によれば、ブラシが異物削ぎ落とし部に接触する位置でブラシを回転させるだけで、ブラシに付着している異物の少なくとも一部を異物収容凹部に落下させることができる。したがって、異物を異物収容凹部に落下させることができると同時にブラシの清掃を行うこともできる。よって、異物を異物収容凹部に効率的に収容できるだけでなく、ブラシの異物除去性能も高くできる。
【0028】
また、本開示において、前記ドレンパンが、前記異物収容凹部と前記ドレンパンの下側のスペースを連通させるか又は遮断するかを選択的に実行する異物排出部を有してもよい。
【0029】
上記構成によれば、異物収容凹部に溜まった異物を、空気調和機を分解することなしに空気調和機外に容易に取り出すことができる。
【0030】
また、本開示において、前記移動体と一体に移動する容器を備え、前記容器は、高さ方向から見たときに前記清掃部とドレン水を受ける環状の水受部の少なくとも一方に重なる供給口を有し、前記容器内には、洗浄液が充填されるようになっており、少なくとも前記移動体が移動している最中の一部の期間で、前記容器内のスペースと前記容器外のスペースが前記供給口を介して連通してもよい。
【0031】
上記構成によれば、洗浄液を用いてドレンパンを清潔かつ綺麗に清掃できる。
【0032】
また、本開示に係る清掃装置は、空気調和機のドレンパンを清掃する際に用いられる清掃装置であって、モータと、前記モータの駆動によって回転する回転軸に固定されるブラシと、を備え、前記ブラシが、前記回転軸が回転している期間の少なくとも一部で前記ドレンパンの底面に設けられるドレン水収容凹部に収容され、前記ドレン水収容凹部は、ドレンポンプによって外部に吸い出されるドレン水を収容する。
【0033】
大型化した異物は、ドレン水収容凹部で生じ易い。本開示によれば、モータを回転させることで、そのような大型化した異物を粉砕させ易い。よって、粉砕した異物をドレン水と共にドレンポンプで外部に排出し易い。
【0034】
また、本開示のドレンパンは、ドレン水を受ける環状の水受部と、高さ方向に略平行に突出すると共に前記水受部よりも外側に位置し、移動体の移動に用いるレールと、前記水受部の上端部と前記レールの下端部とを連結し、下側に行くにしたがって前記水受部側に移動する傾斜壁と、を備える。
【0035】
本開示によれば、移動体を、熱交換器で凝縮して落下する結露水に接触しない位置で移動させることができ、落下して傾斜壁の内面で受け止められた結露水を傾斜壁で水受部側に円滑に案内できる。また、ドレンパンとレールが別部材である場合との比較で、移動体がドレンパンの水受部の周囲を移動する機構を安価かつコンパクトに構築できる。
【0036】
また、本開示の空気調和機は、熱交換器と、前記熱交換器で生成した結露水を受けるドレンパンと、本開示の清掃装置と、を備える。
【0037】
本開示によれば、ドレンパンの清掃を容易に実行でき、ドレンポンプ等の排水部位詰まりを抑制できる。
【発明の効果】
【0038】
本開示の清掃装置及び空気調和機によれば、ドレンパンの清掃を容易に実行でき、ドレンポンプ等の排水部位詰まりを抑制できる。また、本開示のドレンパンによれば、洗浄を容易に実現でき、ドレンポンプ等の排水部位詰まりも抑制し易い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】天井裏に設置された状態の本開示の一実施形態に係る業務用の空気調和機の一部を上方から見たときの模式平面図である。
【図2】高さ方向から、上記空気調和機の熱交換器とドレンパンを見たときの模式平面図であり、熱交換器とドレンパンの相対位置関係を説明する模式平面図である。
【図3】図1の一部の拡大模式平面図であり、清掃装置の主要部の拡大模式平面図である。
【図4】上記清掃装置の主要部の模式断面図である。
【図5】移動体の一部の斜視図であり、移動体の駆動機構を説明する斜視図である。
【図6】移動体と、ベースとを示す模式平面図である。
【図7】ドレンパンにおける異物収容凹部の周辺部分の模式断面図である。
【図8】移動体の制御装置の制御に関連する部位を示すブロック図である。
【図9】メンテコンの模式斜視図である。
【図10】(a)は、変形例の清掃装置における図4に対応する模式断面図であり、(b)は、清掃部の一例としてのヘラを、その延在方向と高さ方向を含む平面で切断したときの断面図である。
【図11】他の実施形態の清掃装置の構造を説明する断面図であり、ドレンパンの一角に設けられたドレン水収容凹部周辺に設置されたドレンポンプの構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、複数の図面には、模式図が含まれ、異なる図間において、各部材における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。また、本明細書で、「略」という文言を用いた場合、「大雑把に言って」という文言と同じ意味合いで用いており、「略」の要件は、人がだいたいそのように見えれば満たされる。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。
【0041】
図1は、天井裏に設置された状態の本開示の一実施形態に係る業務用の空気調和機1の一部を上方から見たときの模式平面図である。また、図2は、高さ方向から、空気調和機1の熱交換器5とドレンパン2を見たときの模式平面図であり、熱交換器5とドレンパン2の相対位置関係を説明する模式平面図である。
【0042】
図1に示すように、空気調和機1は、ドレンパン2を備え、ドレンパン2は、環状の水受部3を有する。水受部3の底面3aは、一か所に設けられた窪みであるドレン水収容凹部4に行くにしたがって高さが徐々に低くなるように傾斜している。水受部3は、冷房運転時に熱交換器5(図2参照)で凝縮生成されるドレン水を受けるために設けられる。
【0043】
図2に示すように、高さ方向から見たときに、熱交換器5は、その全てが、水受部3に重なるように配置される。その結果、熱交換器5から落下したドレン水を効率的に水受部3で受け止めることができ、水受部3で受け止められたドレン水をドレン水収容凹部4側に流動させて、ドレン水収容凹部4で収容できる。ドレン水収容凹部4に溜まったドレン水は、図示しないドレンポンプによって吸い上げられて、空気調和機1の外部に排出されるようになっている。
【0044】
図3は、図1の一部の拡大模式平面図であり、清掃装置10の主要部の拡大模式平面図である。また、図4は、清掃装置10の主要部の模式断面図である。図3に示すように、清掃装置10は、ドレンパン2に加えて、移動体11、ブラシ用モータ12、撮影装置13、照明装置14、容器15、ベース18、及び異物削ぎ落とし部19を備え、図4に示すように、清掃部の一例としてのブラシ21を備える。
【0045】
ドレンパン2は、樹脂や金属の堅い材料で形成される。図4に示すように、ドレンパン2は、水受部3に加えて、レール23と、傾斜壁24を有する。レール23は、移動体11を案内する。レール23は、高さ方向に略平行に突出すると共に、環状の水受部3よりもその径方向の外側に位置する。また、傾斜壁24は、水受部3の上端部3bとレール23の下端部23aとを連結する。傾斜壁24は、下側に行くにしたがって水受部3側に移動するように傾斜する。
【0046】
移動体11は、図示しない移動体用モータ54(図8参照)を有し、レール23に沿って移動する。図5は、移動体11の一部の斜視図であり、移動体11の駆動機構を説明する斜視図である。図5に示すように、移動体11は、例えば、アルウェーグ式のモノレールで採用されている駆動機構に類似する駆動機構を有し、レール23の幅方向に略平行に延在する1以上の第1回転軸25と、レール23の高さ方向に略平行に延在する複数の第2回転軸26を有する。第1回転軸25及び第2回転軸26は、移動体用モータ54の駆動力によって回動する。第1及び第2回転軸25,26のうちの少なくとも一方の回転軸の軸方向と、移動体用モータ54の回転軸の軸方向が平行でない場合には、傘歯車を用いることで該一方の回転軸の軸方向を適切な軸方向に一致させてもよい。なお、移動体は、レールに沿って移動できれば如何なる構造でもよく、懸垂式モノレール以外の如何なる形式のモノレールで採用されている駆動機構に類似する駆動機構を有してもよい。また、移動体は、モノレール上を移動しなくてもよく、平行に配置された2本のレール上を移動してもよい。
【0047】
複数の第2回転軸26は、レール23の幅方向の両側に配置されて幅方向に対向する一方側第2回転軸26aと他方側第2回転軸26bを有する。第1回転軸25の外周面には、1以上の第1車輪27の内周面が固定される。また、一方側第2回転軸26aの外周面には、1以上の一方側第2車輪28aの内周面が固定され、他方側第2回転軸26bの外周面には、1以上の他方側第2車輪28bの内周面が固定される。
【0048】
移動体11は、次に示す動作でレール23に沿って移動する。詳しくは、第1車輪27は、レール23の上面23bに接触し、移動体用モータ54が駆動するとレール23の延在方向に上面23bに沿って回転移動する。また、一方側第2車輪28aは、レール23の幅方向の第1側面23cに接触し、移動体用モータ54が駆動するとレール23の延在方向に第1側面23cに沿って回転移動する。また、他方側第2車輪28bは、レール23の幅方向の第2側面23dに接触し、移動体用モータ54が駆動するとレール23の延在方向に第2側面23dに沿って回転移動する。一方側第2車輪28aと他方側第2車輪28bは、レール23の一対の第1及び第2側面23c,23dを挟持するように配置されて、一対の第1及び第2側面23c,23dを押圧する。これにより、移動体11がレール23から脱落することが防止される。
【0049】
再度、図4を参照して、ブラシ用モータ12は、ケース12aと、モータ本体12bを有する。ケース12aは、筒状の接続部30を介して移動体11のハウジング11bに固定される。この固定は、例えば、次のように実行される。図示しないが、接続部30は、延在方向の両端にフランジ部を有する。一方のフランジ部を、固定手段、例えば、締結手段や溶接でハウジング11bに固定し、他方のフランジ部を、固定手段、例えば、締結手段や溶接でケース12aに固定する。
【0050】
接続部30内には、モータ本体12bに電力を供給する配線が収容される。モータ本体12bは、ステータとロータを有し、ロータには、回転軸12cが固定される。回転軸12cは、ケース12aの内面に転がり軸受31を介して回転自在に取り付けられる。ブラシ用モータ12、接続部30、及び回転軸12cは、移動体11とブラシ21を連結する連結部59に含まれる。また、転がり軸受31の外部側にはOリング等の密封部材32が取り付けられる。これにより、水が外部からケース12a内に浸入することを抑制又は防止できる。
【0051】
回転軸12cは、高さ方向に延在し、先端側が水受部3に収容される。ブラシ21は、略円環状の形状を有し、ブラシ21の内周面は、回転軸12cの先端部に固定される。このことから、ブラシ用モータ12が駆動すると、回転軸12cが矢印Aに示す方向に回転し、その回転に伴って、ブラシ21が矢印Bに示す方向に回転する。ブラシ21の毛は、例えば、天然毛やナイロンの樹脂で形成される。ブラシ21の毛は、略高さ方向に突出し、毛先が水受部3の底面3aに接触する。ブラシ21の外周面は、水受部3の一対の内側面の両方に対して僅かな隙間を介してブラシ21の径方向に対向し、一対の内側面の両方に接触しないようになっている。
【0052】
撮影装置13は、ケース13aと、CCD(Charged-coupled devices)やCMOS(Charged-coupled devices)等で構成される撮像素子(図示せず)を有する。図3に示すように、ケース13aは、移動体11のハウジング11bの水受部3側の側面に締結部材等の固定手段によって固定される。図4に示すように、撮影装置13のレンズ13bは、水受部3の底面3aに向けられており、撮影装置13で底面3aの幅方向の一部(例えば、大部分)又は全域を撮影できるようになっている。
【0053】
再度、図3を参照して、照明装置14は、撮影装置13のケース13aの容器15側の側面に固定されている。照明装置14は、光源、例えば、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)素子若しくは無機EL素子等の固体発光素子、又は白熱灯等を有する。図4に示すように、光源から出射される出射光の光軸Lは、水受部3の底面3aに向けられている。光源からの出射光の照射領域は、撮影装置13の撮影領域のうちの底面3aの撮影領域部分の大部分を含む。
【0054】
図3に示すように、容器15は、洗浄液を収容する液収容室を有する。容器15は、如何なる材料で形成されてもよいが、軽い樹脂で形成されると好ましい。容器15は、移動体11のハウジング11bにおけるレール23の延在方向の一方側の側面に固定されている。図4に示すように、容器15は、容器本体15aと、液案内管15bを含む。容器本体15aは、天板部に洗浄液の注入口を有し、その注入口は、洗浄液を注入しないとき栓40で塞がれている。
【0055】
容器本体15aは、洗浄液の排出通路を有し、排出通路には、全開と全閉しか選択できないオンオフ弁41が設置されている。オンオフ弁41は、電磁弁、電動ボール弁、又は空気動ボール弁等で構成され、電力を用いて開閉が制御される。排出通路におけるオンオフ弁41の液排出側には、液案内管15bが接続されている。また、液案内管15bにおいて容器本体15a側とは反対側の端に位置する供給口53は、水受部3に収容されている。図4を参照して、Y方向で示す底面3aの幅方向に関し、供給口53の位置は、ブラシ21の存在範囲に含まれる。なお、図4において、X方向は、底面3aの延在方向を示し、Z方向は、ドレンパン2の高さ方向を示している。
【0056】
図1に示すように、水受部3における環状の底面3aの外縁及び内縁は、平面視において、角部のみ湾曲した略矩形の形状を有する。また、ドレン水収容凹部4は、底面3aにおける1つの角部に設けられる。また、ドレンパン2は、凹部で構成される異物収容凹部42を有する。異物収容凹部42は、ドレン水収容凹部4に間隔をおいて隣り合うように、底面3aの直線延在部のドレン水収容凹部4側の端部に設けられる。また、レール23は、平面視において、角部のみ湾曲した略矩形の形状を有する。また、ベース18は、平面視において、異物収容凹部42が設けられている底面3aの直線延在部3cに略直交するレール23の直線延在部23dの上部におけるドレン水収容凹部4側の端部に、固定手段、例えば、締結手段や溶接等によって固定される。なお、異物収容凹部42のより詳しい構造、及び役割については後で説明する。
【0057】
ベース18には、空気調和機1の室内機に電力を供給する電力配線の分岐線が電気的に接続され、商用電源からの電力が供給されている。図6、すなわち、移動体11と、ベース18とを示す模式平面図に示すように、ベース18は、電源装置18aを有する。電源装置18aは、ケーブル43を介して供給された交流電力を、直流電力に変換すると共に、入力電圧を所定電圧に変換する。後で詳述するが、移動体11は、二次電池(充電池)11cを有する。電源装置は、移動体に内蔵してもよいが、電源装置を、静止部であるベース18に搭載することにより、高圧電力を供給する端子が外部に露出することを防止でき、しかも、レール23上を移動する移動体11の軽量化も実現できる。
【0058】
移動体11は、ロボット掃除機と同様の構造で電力を充電される。詳しくは、電源装置18aは、外部に露出する一対の端子45a,45bを有し、移動体11も、外部に露出する一対の端子46a,46bを有する。そして、移動体11が、所定の待機位置に到達すると、一対の端子46a,46bが一対の端子45a,45bに電気的に接続されて、二次電池11cに直流電力が充填されるようになっている。
【0059】
図6に示す例では、一対の端子45a,45bが突出電極で構成され、一対の端子46a,46bが凹部の内面で構成されている。そして、一方の端子45aの外面が一方の端子46aの内面に接触すると共に、他方の端子45bの外面が他方の端子46bの内面に接触すると、二次電池11cに直流電力が充填されるようになっている。ベース18の一対の端子45a,45bは、移動体11に電力を供給するために用いられて外部に露出する充電部を構成している。
【0060】
なお、移動体11をベース18に電気的に接続させる構造は、他の如何なる構造でもよく、例えば、移動体の一対の端子が、突出電極である一方、ベースの一対の端子が凹部の内面で構成されてもよい。又は、移動体の一対の端子とベースの一対の端子の全てが金属板で構成されてもよい。そして、移動体の一方の金属板状の端子の表面がベースの一方の金属板状の端子の表面に接触すると共に、移動体の他方の金属板状の端子の表面がベースの他方の金属板状の端子の表面に接触すると、移動体とベースとが電気的に接続されてもよい。
【0061】
図1、図2及び図4を参照して、傾斜壁24が存在して、レール23が環状の水受部3の径方向の外方に位置しているため、高さ方向から見たとき、移動体11、撮影装置13、照明装置14、容器15、及びベース18の全てが、熱交換器5に重ならない箇所に配置される。このため、移動体11、撮影装置13、照明装置14、容器15、及びベース18の全てが、熱交換器5から真下に落下した結露水(ドレン水)に接触することがなく、当該結露水との接触で劣化することがない。
【0062】
図1に示すように、異物削ぎ落とし部19は、ドレンパン2の一部であり、高さ方向から見たとき、異物収容凹部42に重なるように配置される。異物削ぎ落とし部19は、棒状の部位であり、異物収容凹部42の開口上を、高さ方向に直交する直交方向(水平方向)に延在する。図7は、ドレンパン2における異物収容凹部42の周辺部分の模式断面図である。図7に示すように、異物削ぎ落とし部19は、水受部3の底面3aから高さ方向上側に突出する突出部3dから上記直交方向に延在する。後でより詳しく説明するが、図7に示すように、ブラシ21が移動体11の移動と共に底面3aをその延在方向に移動し、ブラシ21の側面21aが異物収容凹部42の開口に高さ方向に重なる位置で異物削ぎ落とし部19の先端部と接触可能になっている。
【0063】
移動体11には、制御装置が内蔵されており、その制御装置は、各電子機器の動作を制御する。次にその制御内容について説明する。図8は、移動体11の制御装置50の制御に関連する部位を示すブロック図である。
【0064】
図8に示すように、移動体11は、制御装置50の他に無線の送受信部51を備える。送受信部51は、例えば、制御信号を送受信可能なアンテナ等で構成される。送受信部51は、移動指令受信部、撮影稼働指令受信部、照明稼働指令受信部、及び移動方向指令受信部を兼用する。送受信部51は、メンテコン52と施設管理用の情報処理装置とのうちの少なくとも一方から制御信号を受信するようになっている。例えば、メンテコン52を用いて制御信号を送信する場合を例に説明を行うと、ビル等の施設にメンテコン52の接続ポートが設けられていて、制御線が該ポートからベース18まで有線でのびている。そして、メンテコン52から制御信号を送信すると、その制御信号が有線でベース18まで送信され、その後、ベース18に設けられた無線の送受信部から移動体11の送受信部51に送信される。この無線送信により、制御信号がメンテコン52から制御装置50に出力される。
【0065】
制御装置50は、制御部50aと記憶部50bを有する。制御部50aは、例えば、マイクロコンピュータによって好適に構成され、CPU(Central Processing Unit)を含む。また、記憶部50bは、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリや、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリで構成される。CPUは、記憶部50bに予め記憶されたプログラム等を読み出して実行する。また、不揮発性メモリは、制御プロラムや所定の閾値等を予め記憶する。また、揮発性メモリは、読み出したプログラムや処理データを一時的に記憶する。
【0066】
制御部50aは、メンテコン52からの制御信号と、記憶部50bに記憶されているプログラムとに基づいて、移動体用モータ54、ブラシ用モータ12、撮影装置13、照明装置14、及びオンオフ弁41に制御信号を出力し、それらの部位の動作を制御するようになっている。更には、制御部50aは、移動体用モータ54に関しては、回転方向まで制御できるようになっている。
【0067】
図9は、メンテコン52の模式斜視図である。図9に示すように、メンテコン52は、例えば、折り畳みできる構造を有する。メンテコン52は、例えば、機器選択操作部52a、モード選択操作部52b、移動体移動方向選択部52c、ブラシモータオンオフ選択部52d、撮影装置オンオフ選択部52e、照明装置オンオフ選択部52f、弁開閉選択部52g、表示部52h、及びタッチパッド52iを有する。なお、表示部52hは、例えば、液晶パネルや有機ELパネル等で構成される。
【0068】
人は、所望の機器において、自動モード、又は手動モードを選択できるようになっている。詳しくは、機器選択操作部52aを押圧すると、表示部52hが、施設が管理する全ての機器を、それを特定可能な情報と共にアイコンで表示する。人は、例えば、タッチパッド52iを用いて指で選択を希望する機器に対応するアイコンを選択でき、その選択によって、希望する機器を選択できるようになっている。
【0069】
また、モード選択操作部52bを押圧すると、表示部52hが、自動モードのアイコンと手動モードのアイコンを表示する。人は、例えば、タッチパッド52iを用いて希望するモードに対応するアイコンを選択でき、その先端によって、選択した機器に関し、自動モード、又は手動モードを選択できるようになっている。
【0070】
以上の構成において、人が自動モードを選択すると、例えば、制御装置50が次の制御を実行する。詳しくは、制御装置50が、移動体11を所定移動、例えば、移動体11を充電が実行される充電位置からブラシ21が異物削ぎ落とし部19に接触する接触位置まで1回以上往復させる移動等を実現するようになっている。ここで、移動体11にそのような運動を実行させるプログラムは、予め制御装置50の記憶部50bに記憶され、制御装置50の制御部50aがそのプログラムに基づいて移動体用モータ54に制御信号を出力することで実行される。移動体11の車輪が一回転する際に移動体11が進む距離は既知である。したがって、移動体11の移動動作は、移動体用モータ54の制御で精密に制御でき、移動体11が上記充電位置から上記接触位置まで1回以上往復する動作を容易に実行できる。
【0071】
また、自動モードでは、制御部50aが、移動体11が移動を開始してからその移動を終了するまで、ブラシ用モータ12を駆動制御する一方、移動体11が停止すると、ブラシ用モータ12を停止制御するようになっている。また、自動モードでは、制御部50aが、移動体11が移動を開始してからその移動を終了するまで、オンオフ弁41を開き制御する一方、移動体11が停止すると、オンオフ弁41を閉鎖制御するようになっている。
【0072】
容器15内には、洗浄液が充填されている。このことから、自動モードが選択されると、洗浄液が持続的に水受部3の底面3aに滴下される状態でブラシ21を回転させながら底面3aの延在方向に1回以上往復運動させることができる。よって、水受部3の底面3aに付着している異物の少なくとも一部を底面3aから除去でき、底面3aを綺麗な状態にすることができる。
【0073】
更には、図7に示すように、上記接触位置において、ブラシ21を、異物収容凹部42の開口上で回転させながら異物削ぎ落とし部19の先端部に接触させることができる。したがって、この動作で、ブラシ21に付着したスライム等の異物を異物収容凹部42にふるい落とすことができ、ブラシ21を綺麗な状態に再生できると共に、ブラシ21に付着した異物を効率的に異物収容凹部42に収容できる。
【0074】
図7に示すように、ドレンパン2は、栓48を有している。異物収容凹部42の底部には、高さ方向に延在する貫通孔47が存在する。栓48は、ドレンパン2に着脱可能になっており、貫通孔47を塞ぐように貫通孔47に圧入可能になっている。栓48は、異物収容凹部42とドレンパン2の下側のスペースを連通させるか又は遮断するかを選択的に実行する異物排出部を構成する。栓48を取り外すことで、空気調和機1を分解しなくても、異物収容凹部42の異物を、貫通孔47を介して外部に取り出すことができる。また、自動モードでは、非常に簡単な操作、例えば、釦の一度の押圧操作等で、ドレンパン2の底面3aを清掃することができる。
【0075】
他方、手動モードが選択されると、人が手動で、移動体用モータ54、ブラシ用モータ12、撮影装置13、照明装置14、及びオンオフ弁41を制御できるようになっている。詳しくは、人は、撮影装置オンオフ選択部52eを用いて撮影装置13の駆動又は停止を選択でき、撮影装置13が撮影した水受部3の底面3aの映像を、その映像データを送受信部51、ベース18の送受信部を介して、メンテコン52で受信でき、当該映像を表示部52hに表示できる。
【0076】
また、人は、照明装置オンオフ選択部52fを用いて照明装置14の駆動又は停止を選択でき、空気調和機1の内部が暗い場合でも、照明装置14を点灯させることで、空気調和機1の内部を明るくでき、撮影を確実に実行することができる。また、人は、ブラシモータオンオフ選択部52dを用いてブラシ用モータ12の駆動又は停止を選択でき、弁開閉選択部52gを用いてオンオフ弁41の開き状態又は閉じ状態を選択できる。
【0077】
更には、人は、移動体移動方向選択部52cを用いて、移動体用モータ54の回転方向、つまり、移動体11の進行方向を選択できるようになっている。より詳しくは、移動体移動方向選択部52cは、2つの釦52j,52kで構成され、一方の釦52jを押し続けると、押し続けている期間、移動体11が一方向に移動する一方、他方の釦52kを押し続けると、押し続けている期間、移動体11が他方向に移動するようになっている。また、いずれの釦52j,52kも押圧しなければ、移動体11が静止するようになっている。
【0078】
このため、人は、表示部52hに映し出された底面3aの画像に基づいて汚れが激しい箇所を確認した場合、ブラシモータを駆動させた上で、その汚れが激しい箇所の周辺で、移動体11を複数回往復運動させることができる。よって、その汚れが激しい箇所に、回転しているブラシ21を繰り返し押圧することができ、その汚れが激しい箇所を重点的に清掃できるようになっている。
【0079】
以上、本開示の清掃装置10は、空気調和機1のドレンパン2を清掃する際に用いられる。また、清掃装置10は、ドレンパン2の周縁に沿うように設けられるレール23と、レール23に沿って移動可能な移動体11を備える。また、清掃装置10は、移動体11に連結部59を介して連結され、ドレンパン2の底面3a上を摺動可能なブラシ21と、移動体11をレール23に沿って移動させることを表す信号を受信する送受信部(移動指令受信部)51を備える。
【0080】
したがって、メンテコン52や、空気調和機1のリモコンや、設備管理用の情報処理装置等に設けられた信号発信部を用いて有線又は無線で送受信部51に移動体11を動かすことを表す信号を発信するだけで、移動体11をレール23に沿って移動させることができ、それに伴ってブラシ21をドレンパン2の底面3a上を摺動させることができる。したがって、ドレンパン2の底面3a上でゴミやスライム等の異物が蓄積して大きくなることを抑制でき、異物が大型化する前に該異物をドレン水と共にドレンポンプで外部に排出し易くなる。よって、空気調和機1を分解することなしに、ドレンパン2の底面3a上の異物を排出し易くなるので、ドレンパン2底面の洗浄を容易に実現でき、ドレンポンプ等の排水部位詰まりを抑制できる。
【0081】
また、清掃装置10が、ドレンパン2を備え、ドレンパン2が、ドレン水を受ける環状の水受部3と、高さ方向に略平行に突出すると共に水受部3よりも外側に位置して、移動体11を案内するレール23と、水受部3の上端部とレール23の下端部とを連結し、下側に行くにしたがって水受部3側に移動する傾斜壁24を有してもよい。
【0082】
上記構成によれば、移動体11を、水受部3よりも外側で動かすことができ、熱交換器5で凝縮して落下する結露水に接触しない位置で移動させることができる。したがって、結露水との接触に起因する移動体11の故障を防止できる。更には、水受部3の上端部とレール23の下端部とが下側に行くにしたがって水受部3側に移動する傾斜壁24で連結される。よって、落下して傾斜壁24の内面で受け止められた結露水を傾斜壁24で水受部3側に円滑に案内することができる。また、ドレンパンとレールが別部材である場合との比較で、移動体11がドレンパン2の水受部3の周囲を移動する機構を安価かつコンパクトに構築できる。
【0083】
また、清掃装置10が、移動体11と一体に移動する撮影装置13と、撮影装置13の稼働に関する情報を含む信号を受信する送受信部(撮影稼働指令受信部)51と、を備えてもよい。
【0084】
なお、撮影稼働指令受信部は、移動指令受信部と別に設けられてもよい。又は、本実施例のように、移動指令受信部が、撮影稼働指令受信部を兼用してもよい。また、撮影装置13の稼働に関する情報を含む信号は、移動体11を移動させることを表す信号でもよく、移動体11が移動しているときに、撮影を実行する一方、移動体11が停止すると、撮影を終了するようにしてもよい。
【0085】
本構成によれば、撮影装置13を稼働した状態で移動体11を移動させるだけで、空気調和機1を分解することなしに移動体11周辺のドレンパン2の汚染状況を順次確認することができる。したがって、空気調和機1の分解を必要とする本格的な洗浄が必要か否かを、空気調和機1を分解することなしに判断できる。
【0086】
また、清掃装置10が、移動体11と一体に移動し、撮影装置13が撮影する撮影領域に光を出射可能な照明装置14と、照明装置14の稼働に関する情報を含む信号を受信する送受信部(照明稼働指令受信部)51を備えてもよい。
【0087】
なお、照明稼働指令受信部は、移動指令受信部と別に設けられてもよく、撮影稼働指令受信部と別に設けられてもよい。又は、本実施例のように、移動指令受信部が照明稼働指令受信部を兼用してもよく、撮影稼働指令受信部が照明稼働指令受信部を兼用してもよい。また、撮影装置13の稼働に関する情報を含む信号が、照明装置14の稼働に関する情報を含む信号を兼用してもよく、例えば、撮影装置13が撮影しているときに、照明装置14が光を照射する一方、撮影が終了すると、照明装置14が光の照射を終了してもよい。
【0088】
空気調和機1内は、暗いことが多く、特に空気調和機1が業務用で屋根裏等に設置されている場合、暗さが顕著になる。本構成によれば、照明装置14で撮影装置13の撮影領域を照らすことができる。よって、ドレンパン2の汚染状況を確実に撮影できる。
【0089】
また、清掃装置10が、レール23に対する移動体11の移動方向を制御する信号を受信する送受信部(移動方向指令受信部)51を備えてもよい。
【0090】
なお、移動方向指令受信部は、移動指令受信部と別に設けられてもよく、撮影稼働指令受信部と別に設けられてもよく、照明稼働指令受信部と別に設けられてもよい。又は、移動指令受信部が、移動方向指令受信部を兼用してもよく、撮影稼働指令受信部が、移動方向指令受信部を兼用してもよく、照明稼働指令受信部が、移動方向指令受信部を兼用してもよい。
【0091】
本構成によれば、人が移動体11の移動方向を制御できる。したがって、撮影装置13による撮影で汚れが激しい箇所を発見できた場合に、その汚染箇所をブラシ21で重点的に繰り返し清掃でき、ドレンパン2の底面3aの清掃を効率的に実行できる。
【0092】
また、清掃装置10は、外部電源に電気的に接続されるベース18を備えてもよい。また、ベース18は、移動体11に電力を供給するために用いられて外部に露出する一対の端子45a,45bを有してもよい。また、移動体11が、二次電池11cを有し、ベース18が外部電源に電気的に接続された状態において移動体11がベース18に対する所定の相対位置に位置すると、二次電池11cが一対の端子45a,45bからの電力で充電されてもよい。
【0093】
本構成によれば、移動体11に電力供給用の配線を接続する必要がない。したがって、移動体11の移動中に電力供給用の配線が絡まることがなく、移動体11を円滑に移動させることができる。
【0094】
また、清掃装置10は、移動体11と一体に移動するブラシ用モータ12を備えてもよい。そして、清掃部が、ブラシ用モータ12の駆動によって回転する回転軸12cに取り付けられたブラシ21でもよい。
【0095】
本構成によれば、ドレンパン2の底面3aを回動するブラシで擦ることができる。したがって、ドレンパン2の底面3a上の異物を粉砕させて剥ぎ取り易くなり、ドレンパン2の清掃を効率的に行うことができる。
【0096】
また、清掃装置10は、ドレンポンプによって外部に吸い出されるドレン水を収容するドレン水収容凹部4と、そのドレン水収容凹部4とは異なる箇所に位置して異物を収容する異物収容凹部42と、を底面3aに有するドレンパン2を備えてもよい。また、移動体11が、高さ方向から見たときにブラシ21の少なくとも一部が異物収容凹部42の開口に重なる位置に移動することが可能でもよい。そして、清掃装置10が、高さ方向から見たときに異物収容凹部42に重なる箇所でブラシ21の少なくとも一部に接触する異物削ぎ落とし部19を備えてもよい。
【0097】
本構成によれば、ブラシ21が異物削ぎ落とし部19に接触する位置でブラシ21を回転させるだけで、ブラシ21に付着している異物の少なくとも一部を異物収容凹部42に落下させることができる。したがって、異物を異物収容凹部42に落下させることができると同時にブラシ21の清掃を行うこともできる。よって、異物を異物収容凹部42に効率的に収容できるだけでなく、ブラシ21の異物除去性能も高くできる。
【0098】
また、ドレンパン2が、異物収容凹部42とドレンパン2の下側のスペースを連通させるか又は遮断するかを選択的に実行する栓48を有してもよい。
【0099】
本構成によれば、異物収容凹部42に溜まった異物を、空気調和機1を分解することなしに空気調和機1外に容易に取り出すことができる。
【0100】
また、清掃装置10は、移動体11と一体に移動する容器15を備えてもよい。また、容器15は、高さ方向から見たときブラシ21とドレン水を受ける環状の水受部3の少なくとも一方に重なる供給口53を有してもよい。また、容器15内には、洗浄液が充填されるようになっており、少なくとも移動体11が移動している最中に、容器15内のスペースと容器15外のスペースが供給口53を介して連通してもよい。
【0101】
上記構成によれば、洗浄液を用いてドレンパン2を清潔かつ綺麗に清掃できる。
【0102】
また、本開示のドレンパン2は、ドレン水を受ける環状の水受部3と、高さ方向に略平行に突出すると共に水受部3よりも外側に位置し、移動体11の移動に用いるレール23と、水受部3の上端部とレール23の下端部とを連結し、下側に行くにしたがって水受部3側に移動する傾斜壁24と、を備える。
【0103】
本開示によれば、移動体11を、熱交換器5で凝縮して落下する結露水に接触しない位置で移動させることができ、落下して傾斜壁24の内面で受け止められた結露水を傾斜壁24で水受部3側に円滑に案内できる。また、ドレンパン2とレール23が別部材である場合との比較で、移動体11がドレンパン2の水受部3の周囲を移動する機構を安価かつコンパクトに構築できる。
【0104】
また、本開示の空気調和機1は、熱交換器5と、熱交換器5で生成した結露水を受けるドレンパン2と、本開示の清掃装置10と、を備える。
【0105】
本開示によれば、ドレンパン2の清掃を容易に実行でき、ドレンポンプ等の排水部位詰まりを抑制できる。
【0106】
なお、本開示は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
【0107】
例えば、上記実施形態では、清掃装置10が、撮影装置13、照明装置14、容器15、異物収容凹部42、及び異物削ぎ落とし部19を有する場合について説明した。しかし、清掃装置は、撮影装置及び照明装置を有さなくてもよく、容器を有さなくてもよい。また、清掃装置は、異物収容凹部を有さなくてもよく、異物削ぎ落とし部を有さなくてもよい。
【0108】
また、ドレンパン2が、水受部3の上端部とレール23の下端部とを連結して下側に行くにしたがって水受部3側に移動する傾斜壁24を有する場合について説明した。しかし、ドレンパンは、傾斜壁を有さなくてもよい。また、レールがドレンパンと別に設けられ、ドレンパンの外縁よりも外側に配置されてもよい。
【0109】
また、ドレンパン2に傾斜壁24を設けることで、撮影装置13及び照明装置14が熱交換器5から真下に落下する結露水に接触しない場合について説明した。しかし、撮影装置及び照明装置を水受部の底面の真上に配置して、撮影装置で底面の真上から該底面を撮影してもよく、照明装置から出射される光で底面の真上から底面を照らすようにしてもよい。なお、この場合において、撮影装置と照明装置の一方又は両方に防水措置を施すと好ましい。
【0110】
また、メンテコン52等の信号発信部を有する機器が、自動モードと手動モードを選択できる場合について説明し、人が移動体11の進行方向を手動操作で制御できる場合について説明した。しかし、人は、自動モードしか選択できず、移動体の進行方向を手動操作で制御できなくてもよい。
【0111】
また、移動体11が、二次電池11cを有し、清掃装置10が、二次電池11cを充電するためのベース18を備える場合について説明した。しかし、移動体が二次電池を有さず、移動体11に電力供給線を用いて外部から電力を供給するようにしてもよい。
【0112】
また、異物収容凹部42の底部に、高さ方向に延在する貫通孔47が存在し、栓(異物排出部)を、貫通孔47を塞ぐように貫通孔47に圧入可能になっている場合について説明した。しかし、ドレンパンが、底部に貫通孔が存在しない異物収容凹部を有し、ドレンパンが、異物排出部を有さなくてもよい。
【0113】
また、清掃部がブラシ21であり、清掃装置10がブラシ21を回転させるブラシ用モータ12を備える場合について説明した。しかし、清掃部がブラシである場合に、清掃装置がブラシを回転させるブラシ用モータを有さなくてもよい。また、清掃部はブラシでなくてもよい。
【0114】
詳しくは、図10(a)、すなわち、変形例の清掃装置110における図4に対応する模式断面図を参照して、清掃装置110が、異物を収容するための異物収容凹部42を底面に有するドレンパン2を備えてもよい。また、清掃部が、ヘラ121であり、ヘラ121の材料は、金属やゴム等でもよい。また、ヘラ121は、軸部材188を介して、移動体11のハウジング11bに固定されてもよい。詳しくは、軸部材188の一端部がハウジング11bに固定される一方、軸部材188の他端部が高さ方向に延在し、ヘラ121が軸部材188の他端部に固定されてもよい。また、図10(b)、すなわち、ヘラ121を、その延在方向と高さ方向を含む平面で切断したときの断面図に示すように、ヘラ121は、異物収容凹部42側に近づくにしたがって肉厚が小さくなる先細り形状でもよい。そして、移動体11がレール23に沿って移動すると、ヘラ121がドレンパン2の底面3a上の異物をヘラ121の移動方向の前側に押し出し、移動体11が、ヘラ121が押し出した異物の少なくとも一部を異物収容凹部42に収容可能な位置に移動可能でもよい。
【0115】
この変形例によれば、ドレンパン2の底面3a上の異物の少なくとも一部をヘラ121で異物収容凹部42まで押し出して異物収容凹部42に収容できる。したがって、清掃部を安価に構成でき、清掃も容易に実行できる。なお、図10に示す変形例の清掃装置110においても、ユーザは、信号発信部を有する機器を用いて、上述の自動モード、手動モードを選択できてもよく、自動モードしか選択できなくてもよい。
【0116】
図11は、他の実施形態の清掃装置210の構造を説明する断面図であり、ドレンパン202の一角に設けられたドレン水収容凹部220aの周辺に設置されたドレンポンプ224の構成を示す断面図である。ドレン水収容凹部220aは、水受部の底面に設けられた凹部であり、水受部の底面の他の部分よりも水深が深くなっている。
【0117】
ドレンポンプ224は、ドレン水収容凹部220aの直上に配置されており、ドレンパン202に貯留されているドレン水を吸い上げる機能を有し、漏斗状のハウジング226と、このハウジング226に格納された羽根車228と、羽根車228を回転駆動する駆動モータ277を有している。ハウジング226には、下側先端部に円形の吸い込み口226aが形成されており、上端側の側面には、排水配管(図示せず)を接続するための吐出口(図示せず)が設けられている。羽根車228は、駆動モータ277によって回転駆動され、この回転に伴って発生する負圧によって吸い込み口226aから吸い上げたドレン水を吐出口226bから下流側の上記排水配管へ吐出するようになっている。
【0118】
清掃装置210は、モータ280と、モータ280の駆動によって回転する回転軸281の先端部に固定されるブラシ282を有する。モータ280のケース280aは、固定手段、例えば、締結手段や溶接等によりハウジング226に固定されている。回転軸281は、高さ方向に延在し、モータ280によって回動可能であり、電動シリンダ等の伸縮機構で伸縮可能になっている。
【0119】
人は、信号発信部を有するメンテコン等の機器を用いてモータの駆動又は停止を制御でき、伸縮機構を制御することで、回転軸281の長さも調整できるようになっている。このことから、ドレン水収容凹部220aが、ドレンパン2の底面に設けられると共に、ドレンポンプ224によって外部に吸い出されるドレン水を収容する凹部であるとき、人は、回転軸281が回転している期間の少なくとも一部で、ブラシ282を、ドレン水収容凹部220aに収容できる。
【0120】
大型化した異物は、ドレン水収容凹部220aで生じ易い。本開示によれば、モータ280を回転させることで、そのような大型化した異物を粉砕させ易い。よって、粉砕した異物をドレン水と共にドレンポンプ224で外部に効率的に排出することができる。
【符号の説明】
【0121】
1 空気調和機、 2,202 ドレンパン、 3 水受部、 3a 底面、 3b 上端部、 4,220a ドレン水収容凹部、 5 熱交換器、 10,110,210 清掃装置、 11 移動体、 11a 下端部、 11c 二次電池、 12 ブラシ用モータ、 12c 回転軸、 13 撮影装置、 14 照明装置、 15 容器、 18 ベース、 19 異物削ぎ落とし部、 21,282 ブラシ、 23 レール、 24 傾斜壁、 41 オンオフ弁、 42 異物収容凹部、 45a,45b ベースの端子、 47 貫通孔、 48 栓、 51 送受信部、 53 供給口、 59 連結部、 121 ヘラ、 224 ドレンポンプ、 280 モータ、 281 回転軸。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】