(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021004718
(43)【公開日】20210114
(54)【発明の名称】オーガ式製氷機
(51)【国際特許分類】
   F25C 1/147 20180101AFI20201211BHJP
【FI】
   !F25C1/147 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】2019119977
(22)【出願日】20190627
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 販売日 平成30年6月30日〜令和1年6月25日 販売場所 別紙1に記載のとおり
(71)【出願人】
【識別番号】000208503
【氏名又は名称】大和冷機工業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市天王寺区小橋町3番13号
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100187827
【弁理士】
【氏名又は名称】赤塚 雅則
(72)【発明者】
【氏名】杉本 慎
【住所又は居所】大分県佐伯市大字長良3325番地の6 大和冷機工業株式会社佐伯工場内
(72)【発明者】
【氏名】植山 博之
【住所又は居所】大分県佐伯市大字長良3325番地の6 大和冷機工業株式会社佐伯工場内
(57)【要約】
【課題】給水弁や水位センサを給水タンクの蓋体に確実かつ容易に取り付けることが可能なオーガ式製氷機を提供する。
【解決手段】給水タンク14が、タンク本体19とタンク本体19の上部開口に設けられる蓋体20とを備え、蓋体20に、製氷水を供給する給水管16に接続され、給水タンク14への製氷水の供給を入切する給水弁17から延設された給水弁取付管21を固定する給水弁固定孔22と、給水タンク14の貯水量を検出する水位センサ18から延設されたセンサ取付管23を固定するセンサ固定孔24とが形成されており、給水弁固定孔22又はセンサ固定孔24の少なくとも一方が、給水弁取付管21又はセンサ取付管23を所定の挿入位置に保持する保持機構25、26を有する構成とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸周りに回転するオーガ(41)によって搬送された氷片を圧縮して成形する製氷シリンダ(13)と、前記製氷シリンダ(13)に供給される製氷水を一時的に貯めておく給水タンク(14)とを備えたオーガ式製氷機において、
前記給水タンク(14)が、タンク本体(19)と該タンク本体(19)の上部開口に設けられる蓋体(20)とを備え、
前記蓋体(20)に、製氷水を供給する給水管(16)に接続され、前記給水タンク(14)への製氷水の供給を入切する給水弁(17)から延設された給水弁取付管(21)を固定する給水弁固定孔(22)と、該給水タンク(14)の貯水量を検出する水位センサ(18)から延設されたセンサ取付管(23)を固定するセンサ固定孔(24)とが形成されており、
前記給水弁固定孔(22)又は前記センサ固定孔(24)の少なくとも一方が、前記給水弁取付管(21)又は前記センサ取付管(23)を所定の挿入位置に保持する保持機構(25、26)を有することを特徴とするオーガ式製氷機。
【請求項2】
前記給水弁取付管(21)の保持機構(25)が、
前記給水弁(17)に接続され、前記給水弁取付管(21)に挿入される、下端に径方向外向きに拡径する出水管フランジ(32)が形成された出水管(27)と、
上端側から前記出水管(27)が接続され、該出水管(27)の所定以上の挿し込みを阻止する、前記給水弁取付管(21)に形成された第一段部(28)と、
前記蓋体(20)に設けられ、上端側から前記給水弁取付管(21)が接続される円筒状の受け部(29)と、
前記給水弁取付管(21)に形成された前記第一段部(28)と当接して該給水弁取付管(21)の所定以上の挿し込みを阻止する、前記受け部(29)に形成された第二段部(30)と、
前記出水管(27)の接続に伴って前記給水弁取付管(21)の前記出水管フランジ(32)の挿入位置に生じた径方向外向きへの膨出部(33)と当接して、一旦接続された該給水弁取付管(21)の引き抜きを阻止する、前記第二段部(30)よりも上側において前記受け部(29)の内径側に突出して形成された抜け止め部(31)と、
を有する請求項1に記載のオーガ式製氷機。
【請求項3】
前記センサ取付管(23)の保持機構(26)が、
前記センサ取付管(23)にその径方向外向きに突出して形成される取付管フランジ(35)と、
前記蓋体(20)の下面に下向きに形成され、前記取付管フランジ(35)と当接することによって、下方から接続される前記センサ取付管(23)の所定以上の挿し込みを阻止する当接部(36)と、
前記蓋体(20)の下面側に下向きに延設され、下方から接続される前記センサ取付管(23)に形成された前記取付管フランジ(35)を下側から受け入れるとともに、該取付管フランジ(35)との係合によって、一旦接続された該センサ取付管(23)の引き抜きを阻止する抜け止め部(37)と、
を有する請求項1又は2に記載のオーガ式製氷機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、チップアイス等の製造に用いられるオーガ式製氷機に関する。
【背景技術】
【0002】
オーガ式製氷機は、例えば下記特許文献1に示すように、螺旋状の螺旋刃2aが形成されたオーガ2を、内部に製氷用の製氷水が供給され、外周面に冷媒が流れる蒸発器13が巻き付けられた製氷筒3内で回転させ、この製氷筒3の内面に形成された膜状の氷を螺旋刃2aで削ぎ落としている。そして、削ぎ落とした膜状の氷を螺旋刃2aの回転によって圧縮することで所定の大きさの氷片を成形する。成形された氷片は、貯氷庫6に蓄えられる。
【0003】
製氷に伴って、製氷筒3内の水位が低下すると、製氷筒3に併設された製氷水タンク16から、その低下分だけ製氷水が供給される。これに伴い、製氷水タンク16内の水位が低下すると、この水位の低下を製氷水タンク16内に設けられたフロート等の水位センサ(図示せず)が検出して、製氷水タンク16に製氷水を供給する給水管22に設けられた給水弁19が開弁状態とされる。これにより、給水管22から製氷水タンク16に製氷水が供給される(特許文献1の段落0009〜0014、図1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−221641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示すオーガ式製氷機においては、製氷水タンク16に設けられる給水弁19や水位センサの取付け易さに難があり、アセンブリに時間を要するという問題がある。
【0006】
具体的には、図5に示すように、給水弁100は、製氷水タンクの蓋体101とゴムホース102によって接続されることが多いが、その際に、給水弁100とゴムホース102、及び、ゴムホース102と蓋体101の2か所をホースバンド103で締結しなければならず、作業に時間と手間を要する。また、水位センサは、正確に水位を検出するために、製氷水タンクに対し所定の高さに固定する必要があるが、その固定のためにボルト104やナット105等の締結手段が用いられ、その締結作業に時間と手間を要する。特に、水位センサとしてフロート106を用いる場合、このフロート106を蓋体101の上側から取り付けるために、この蓋体101にフロート106を通すための大きな穴が形成される。そして、製氷水タンク内にゴミ等の異物が入らないようにこの穴を板材107で塞ぐ必要があり、この作業にも時間と手間を要する。
【0007】
そこで、この発明は、給水弁や水位センサを給水タンクの蓋体に確実かつ容易に取り付けることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、この発明においては、軸周りに回転するオーガによって搬送された氷片を圧縮して成形する製氷シリンダと、前記製氷シリンダに供給される製氷水を一時的に貯めておく給水タンクとを備えたオーガ式製氷機において、前記給水タンクが、タンク本体と該タンク本体の上部開口に設けられる蓋体とを備え、前記蓋体に、製氷水を供給する給水管に接続され、前記給水タンクへの製氷水の供給を入切する給水弁から延設された給水弁取付管を固定する給水弁固定孔と、該給水タンクの貯水量を検出する水位センサから延設されたセンサ取付管を固定するセンサ固定孔とが形成されており、前記給水弁固定孔又は前記センサ固定孔の少なくとも一方が、前記給水弁取付管又は前記センサ取付管を所定の挿入位置に保持する保持機構を有する構成とした。
【0009】
このようにすると、給水弁又は水位センサの少なくとも一方を給水タンクの蓋体の所定の挿入位置に保持することができるため、給水弁や水位センサの機能を確実に発揮することができるとともに、オーガ式製氷機のアセンブリ全体に要するコストを削減することができる。
【0010】
前記構成においては、前記給水弁取付管の保持機構が、前記給水弁に接続され、前記給水弁取付管に挿入される、下端に径方向外向きに拡径する出水管フランジが形成された出水管と、上端側から前記出水管が接続され、該出水管の所定以上の挿し込みを阻止する、前記給水弁取付管に形成された第一段部と、前記蓋体に設けられ、上端側から前記給水弁取付管が接続される円筒状の受け部と、前記給水弁取付管に形成された前記第一段部と当接して該給水弁取付管の所定以上の挿し込みを阻止する、前記受け部に形成された第二段部と、前記出水管の接続に伴って前記給水弁取付管の前記出水管フランジの挿入位置に生じた径方向外向きへの膨出部と当接して、一旦接続された該給水弁取付管の引き抜きを阻止する、前記第二段部よりも上側において前記受け部の内径側に突出して形成された抜け止め部と、を有する構成とすることができる。
【0011】
このようにすると、給水弁を所定の位置に確実かつ簡便に取り付けることができるとともに、給水弁取付管の下端が、製氷水の給水タンク内への吐水口として機能するため、蓋体に別途吐水口を形成する必要がない。このため、給水弁の取り付け作業及び部品に係るコストを削減することができる。
【0012】
前記給水弁取付管が前記保持機構を有する構成においては、前記受け部の上端と前記蓋体とが、該受け部の上端から該蓋体に向けて下向きに傾斜するテーパ部によって連設されており、該テーパ部の下側に前記タンク本体に臨む空間が形成されている構成とすることができる。
【0013】
このようにすると、吐水口(給水弁取付管の下端)の周辺に空間が確保されるため、この吐水口から給水タンクへの給水をスムーズに行うことができる。
【0014】
前記各構成においては、前記センサ取付管の保持機構が、前記センサ取付管にその径方向外向きに突出して形成される取付管フランジと、前記蓋体の下面に下向きに形成され、前記取付管フランジと当接することによって、下方から接続される前記センサ取付管の所定以上の挿し込みを阻止する当接部と、前記蓋体の下面側に下向きに延設され、下方から接続される前記センサ取付管に形成された前記取付管フランジを下側から受け入れるとともに、該取付管フランジとの係合によって、一旦接続された該センサ取付管の引き抜きを阻止する抜け止め部と、を有する構成とすることができる。
【0015】
このようにすると、水位センサを所定の位置に確実かつ簡便に取り付けることができる。しかも、センサ取付管を蓋体の下方から接続するようにしたことにより、水位センサとしてフロートを採用した場合に、この蓋体に、フロートを通すための大きい穴を形成する必要がない。このため、この穴を板材等によって塞ぐ作業が不要となって、作業時間とコストを削減することができる。
【発明の効果】
【0016】
この発明に係るオーガ式製氷機は、給水タンクの蓋体に、給水弁に接続された給水弁取付管、又は、水位センサに接続されたセンサ取付管の少なくとも一方を、保持機構によって、蓋体の所定の挿入位置に保持する構成とした。このため、給水弁や水位センサの機能を確実に発揮することができるとともに、オーガ式製氷機のアセンブリ全体に要する作業時間とコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明に係るオーガ式製氷機の一実施形態を示す部分断面図
【図2】図1に示すオーガ式製氷機の要部を示す部分断面図であって、(a)蓋体への給水弁の接続前の状態、(b)蓋体への給水弁の接続後の状態
【図3】蓋体の要部を示す平面図
【図4】図1に示すオーガ式製氷機の要部を示す部分断面図であって、(a)蓋体への水位センサの接続前の状態、(b)蓋体への水位センサの接続後の状態
【図5】従来技術に係るオーガ式製氷機の要部の断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
この発明に係るオーガ式製氷機10の一実施形態を各図面を用いて説明する。このオーガ式製氷機10は、図1に示すように、氷を製造するオーガ式の製氷部11を備え、この製氷部11で製造した氷(チップアイス等)を、この製氷部11の氷排出側に設けられた案内路12を経由してストッカ(図示せず)に貯める構成となっている。製氷部11には、後述する製氷部11の製氷シリンダ13に供給される製氷水を一時的に貯めておく給水タンク14が併設されている。給水タンク14と製氷部11(製氷シリンダ13)は、製氷水を通す接続管15によって接続されている。
【0019】
給水タンク14と製氷シリンダ13は、接続管15によって常に連通した状態となっており、給水タンク14の水位と製氷シリンダ13の水位は常に同じである。
【0020】
給水タンク14には、製氷水を供給する給水管16に接続され、この給水タンク14への製氷水の供給を入切する給水弁17と、この給水タンク14の貯水量を検出する水位センサ18が設けられている。給水弁17は、制御部(図示せず)からの電気信号によって弁体を開閉する電磁給水弁である。また、水位センサ18は、給水タンク14内の水位の上下動に伴って上下動するフロート(以下、水位センサ18と同じ符号を付する。)であって、給水タンク14内でのフロート18の高さによって水位を検出するフロート式水位センサである。
【0021】
給水タンク14は、製氷水を貯めるタンク本体19と、このタンク本体19の上部開口に設けられ着脱自在の蓋体20とを備えている。この蓋体20には、給水弁17から延設されたゴムホースからなる給水弁取付管21を固定する給水弁固定孔22と、水位センサ18から延設されたセンサ取付管23を固定するセンサ固定孔24とが形成されている。給水弁固定孔22及びセンサ固定孔24には、給水弁取付管21及びセンサ取付管23を所定の挿入位置に保持する保持機構25、26が設けられている。
【0022】
図2(a)(b)及び図3に示すように、給水弁取付管21の保持機構25は、給水弁17に接続された出水管27と、給水弁取付管21に形成された第一段部28と、蓋体20に形成された円筒状の受け部29と、この受け部29に形成された第二段部30と、抜け止め部31と、から構成される。
【0023】
出水管27の下端には、径方向外向きに拡径する出水管フランジ32が形成されている。この出水管27は、給水弁取付管21にその上端側から接続される。そして、第一段部28に出水管フランジ32が当接することで、この出水管27の所定以上の挿し込みが阻止される。上記のように、給水弁取付管21は弾性を有する素材(ゴム)からなるため、給水弁取付管21の中に出水管27を挿入して接続すると、出水管27に形成された出水管フランジ32の挿入位置に対応して、給水弁取付管21に径方向外向きに膨らんだ膨出部33が形成される。
【0024】
抜け止め部31は、受け部29の第二段部30よりも上側に、その内径側に突出するように、軸中心対称の2か所に押切加工によって形成されている(図3参照)。出水管27が挿入された給水弁取付管21を、給水弁取付管21に形成された第一段部28と受け部29に形成された第二段部30が当接するまで挿し込んで両者を接続すると、給水弁取付管21の受け部29からの引き抜きが、抜け止め部31と膨出部33との当接によって阻止される。
【0025】
受け部29に形成された第二段部30の上端と抜け止め部31の下端との間の距離は、給水弁取付管21に形成された膨出部33の上下方向幅とほぼ同じである。このため、受け部29に接続された給水弁取付管21のその挿し込み方向のがたつきを極力防止することができる。また、受け部29の内面全体で給水弁取付管21が支持されているため、この給水弁取付管21のぐらつき(垂直軸からの傾斜)も極力防止することができる。
【0026】
受け部29の上端と蓋体20は、この受け部29の上端から蓋体20に向けて下向きに傾斜するテーパ部34によって連設されており、このテーパ部34の下側には、タンク本体19に臨む空間が形成されている。このため、吐水口(給水弁取付管21の下端)の周辺に空間が確保され、この吐水口から給水タンク14への給水をスムーズに行うことができる。
【0027】
図4(a)(b)に示すように、センサ取付管23の保持機構26は、センサ取付管23にその径方向外向きに突出して形成される取付管フランジ35と、蓋体20の下面から下向きに形成された当接部36と、蓋体20の下面側から下向きに延設された抜け止め部37と、から構成される。
【0028】
取付管フランジ35は、フロート18を上下動自在に案内するセンサ取付管23の上端部に形成されている。このセンサ取付管23には、フロート18がその下端から脱落するのを防止するストッパ(図示せず)と、フロート18の上下位置を検出するセンサ(図示せず)が設けられている。
【0029】
センサ取付管23は、蓋体20の下方から、当接部36の中央に形成された貫通孔に挿し込まれる。そして、当接部36の下面に取付管フランジ35が当接することで、センサ取付管23の所定以上の挿し込みが阻止される。抜け止め部37は、内側に向かう鉤部を有するフック状の部材である。この抜け止め部37は、取付管フランジ35の上端との当接によって外向きに弾性的に拡がって、この取付管フランジ35を下側から受け入れる。その一方で、取付管フランジ35の通過後は再び内向きに狭まって、その鉤部と取付管フランジ35の下端との係合によって、一旦接続されたセンサ取付管23の引き抜き(脱落)を阻止する機能を有している。
【0030】
抜け止め部37の鉤部と当接部36の下端部との間の隙間の大きさは、取付管フランジ35の上下方向幅とほぼ同じである。このため、当接部36に形成された貫通孔に挿し込まれたセンサ取付管23のその挿し込み方向のがたつきを極力防止することができ、給水タンク14内の水位を正確に検出することができる。
【0031】
この構成においては、センサ取付管23を蓋体20の下方から挿し込むようにしたので、この蓋体20にフロート18を通すための大きな穴を形成して、フロート18の設置後にこの穴を塞ぐ手間を省くことができる。なお、センサ取付管23を固定するセンサ固定孔24の周囲には、このセンサ固定孔24を形成する際の押切用の孔が存在するが、この孔はシール部材等によって閉塞される。
【0032】
製氷部11は、筒状の製氷シリンダ13を備えている。製氷シリンダ13の内部には、給水タンク14と製氷シリンダ13を接続する接続管15を通って製氷水が供給される。製氷シリンダ13の外周には、冷却用の冷媒が流れる冷媒管38が螺旋状に巻き付けられている。製氷シリンダ13及び冷媒管38はカバー39によって覆われている。製氷シリンダ13とカバー39の間の隙間には、断熱材40として発泡ウレタン樹脂が設けられている。この冷媒管38に冷媒を流して製氷シリンダ13を冷却すると、この製氷シリンダ13の内面に膜状の氷が形成される。
【0033】
製氷シリンダ13の内部には、この製氷シリンダ13と同軸にオーガ41が設けられている。このオーガ41は、複数のギア(図示せず)を介して、オーガ41の下部側に設けられたモータ(図示せず)によって軸周りに回転駆動される。オーガ41の外周には、螺旋状の回転刃42が設けられている。オーガ41を軸周りに回転すると、製氷シリンダ13の内面に形成された膜状の氷が回転刃42によって削ぎ落とされる。削ぎ落とされた氷片は、回転刃42によって製氷シリンダ13の上端部側に搬送される。
【0034】
製氷シリンダ13の上端部には、固定刃43が設けられている。回転刃42によって搬送された氷片は、固定刃43に押し付けられる。そして、この固定刃43に形成された刃体の間の隙間を通過する際に圧縮されて押し固められる。
【0035】
固定刃43の上部には、オーガ41の上端に固定され、このオーガ41とともに軸周りに回転するアジテータ44が設けられている。このアジテータ44には、回転軸中心に一対の切断棒45が設けられている。固定刃43を通過することによって棒状に押し固められた氷は、アジテータ44の軸周りに回転する切断棒45によって、所定の大きさの氷(チップアイス)に切断される。
【0036】
案内路12は、製氷シリンダ13の上側に設けられている。案内路12の下方には、この案内路12等に付着した結露水を受け止めるための露受け皿46が設けられている。
【0037】
上記の実施形態は、あくまでもこの発明に係るオーガ式製氷機10の例示に過ぎず、給水弁17や水位センサ18を給水タンク14の蓋体20に確実かつ容易に取り付ける、というこの発明の課題を解決し得る限りにおいて、その構成部材の形状等に適宜変更を加えることができる。
【0038】
上記の実施形態においては、給水弁17として電磁給水弁を、水位センサ18としてフロートを採用した構成を示したが、給水弁17及び水位センサ18の種類はこれに限定されない。
【0039】
また、上記の実施形態においては、給水弁固定孔22及びセンサ固定孔24の両方に保持機構25、26を設けた構成を示したが、給水弁固定孔22又はセンサ固定孔24のいずれか一方に保持機構25、26を設けた構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0040】
10 オーガ式製氷機
11 製氷部
12 案内路
13 製氷シリンダ
14 給水タンク
15 接続管
16 給水管
17 給水弁
18 水位センサ(フロート)
19 タンク本体
20 蓋体
21 給水弁取付管
22 給水弁固定孔
23 センサ取付管
24 センサ固定孔
25 (給水弁取付管の)保持機構
26 (センサ取付管の)保持機構
27 出水管
28 第一段部
29 受け部
30 第二段部
31 抜け止め部
32 出水管フランジ
33 膨出部
34 テーパ部
35 取付管フランジ
36 当接部
37 抜け止め部
38 冷媒管
39 カバー
40 断熱材
41 オーガ
42 回転刃
43 固定刃
44 アジテータ
45 切断棒
46 露受け皿
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】