前記制御装置は、前記水位を検知した後、前記排水ポンプを駆動させてから連続して前記水位を検知した場合に、前記排水ポンプの異常を検知する第1所定時間を有している、請求項1に記載の燃料電池装置。
前記制御装置は、前記排水ポンプを駆動させた後、前記水位を検知しなくなった後から、前記排水ポンプの駆動を停止するまでの第2所定時間を有している、請求項1または2に記載の燃料電池装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて本開示の実施形態に係る燃料電池装置について説明する。
【0009】
図1は、実施形態の燃料電池装置の概略構成図であり、図2は、実施形態の燃料電池装置の要部を拡大して示す図であり、図3は、外装ケース内の燃料電池装置の構成を示す斜視図である。図4は、給水弁異常検知制御を示すフローチャートであり、図5は、排水ポンプ異常検知制御を示すフローチャートであり、図6は、排水ポンプ駆動停止制御を示すフローチャートである。
【0010】
実施形態の燃料電池装置100は、収納容器10内に収容された燃料電池モジュール1を備える。燃料電池モジュール1は、燃料ガスと酸素含有ガス(空気)とを用いて発電を行う燃料電池11と、燃料電池11に供給する燃料ガスを生成する改質器12とを有する。改質器12は、天然ガス、LPガス等の原燃料ガスを水蒸気改質し、燃料ガスを生成することができる。
【0011】
燃料電池装置100は、燃料電池モジュール1からの排ガスと熱媒との熱交換を行う第1熱交換器2、および熱媒を貯留する蓄熱タンク3を備える。
【0012】
燃料電池装置100は、第1熱交換器2、蓄熱タンク3、熱媒ポンプP2およびこれらを繋ぐ配管を含む第1の熱循環系HC1を備える。燃料電池装置100は、第2熱交換器4、蓄熱タンク3から熱媒を循環させる与熱ポンプP3およびこれらを繋ぐ配管を含む第2の熱循環系HC2をさらに備えていてもよい。燃料電池装置100は、蓄熱タンク3に貯留された高温の熱媒を用いて、外部から供給流路Kinを介して供給された水道水等の水を第2熱交換器4で加温し、加温された水を外部の給湯器等の再加熱装置に向けて送給流路Koutを介して送給する構成であってもよい。燃料電池装置100は、外部への温水供給を行わない、いわゆるモノジェネレーションシステムであってもよい。
【0013】
燃料電池装置100は、酸素含有ガス供給装置14、燃料ガス供給装置15、外部水供給部16、凝縮水回収器60、改質水ポンプP1および改質水流路R等を含む、燃料電池の発電運転を補助するための補機類を備える。
【0014】
酸素含有ガス供給装置14は、酸素含有ガス流路Fと空気ブロア(図示せず)とを含み、酸素含有ガスを燃料電池11に送給する。燃料ガス供給装置15は、燃料ガス流路Gと燃料ポンプ(図示せず)とを有し、原燃料ガスを改質器12に送給する。
【0015】
燃料電池11で発電した結果、燃料電池モジュール1から排出される排ガスは、第1熱交換器2において、第1熱交換器2内を流れる熱媒と熱交換する。この際、排ガスに含まれる水分が結露して凝縮水が生じる。生じた凝縮水は、凝縮水流路Cを経由して回収され、凝縮水回収器60に送給され、貯留される。凝縮水回収器60に貯留された凝縮水は、浄化された後、改質水として改質器12に供給される。水分が取り除かれた排ガスは、排ガス流路Eを介して、燃料電池装置100の外に排気される。
【0016】
外部水供給部16は、凝縮水回収器60に貯留されている凝縮水の水量が低下した場合に、給水元から送給される水を凝縮水回収器60に供給する。実施形態では、給水元は、上水道であり、給水元から送給される水は、水道水である。外部水供給部16は、給水元と凝縮水回収器60とを繋ぐ給水管16a、および給水管16aに設けられた給水弁16bを有する。給水弁16bは、例えば電磁弁等で構成されており、燃料電池装置100の制御装置30から出力される電気信号に応じて開閉される。
【0017】
燃料電池装置100は、凝縮水回収器60で生じた余剰水を外部へ排出するための排水流路Dを有する。排水流路Dは、排水ポンプP4を含み、余剰水は、排水ポンプP4を駆動させることによって、外部へ排出される。排水流路Dの途中に、酸性の余剰水を中和するための炭酸カルシウム等の中和剤が充填された中和容器を配設してもよい。
【0018】
凝縮水回収器60は、補水タンク61、凝縮水タンク62、改質水タンク63、排水タンク64、排水部65およびこれらを繋ぐ配管67,68,69を含む。
【0019】
補水タンク61は、給水元から送給される水道水を浄化して貯留する。補水タンク61の上部には、外部水供給部16の給水管16aに繋がる流入口61cが形成されている。補水タンク61内の底部寄りの位置に、水道水を浄化するためのイオン交換樹脂61aが配設されている。また、補水タンク61内の上部寄りの位置に、補水タンク61内の水が給水管16aへ逆流することを抑制するための逆流抑制空間61bが設けられている。
【0020】
逆流抑制空間61bは、補水タンク61の側部に形成された貫通孔(図示せず)を介して、補水タンク61の外部と連通されていてもよい。これにより、補水タンク61内の水位が上昇した場合に、補水タンク61内の水をオーバーフローさせることができる。ひいては、補水タンク61内の水が給水管16aへ逆流することを、より確実に抑制できる。
【0021】
補水タンク61と凝縮水タンク62とは、T字状の配管67によって接続され、連通している。配管67は、直線部67aおよび分岐部67bを有する。補水タンク61の下部には、分岐部67bに繋がる流出口61dが形成されている。直線部67aの一端が、凝縮水タンク62に接続されており、直線部67aの他端には、水抜栓70が配設されている。水抜栓70を開状態にすることによって、凝縮水回収器60の水抜きを行うことができる。水抜栓70は、凝縮水回収器60の水抜きを行う必要がある場合(例えば、燃料電池装置100をシャットダウンする場合等)を除いて、閉状態にする。
【0022】
凝縮水タンク62は、補水タンク61内のイオン交換樹脂61aによって浄化された水を貯留する。また、凝縮水タンク62は、凝縮水流路Cから流入する凝縮水を浄化して貯留する。凝縮水タンク62の上部には、凝縮水流路Cに繋がる流入口62cが形成されている。また、凝縮水タンク62の側部には、配管67の直線部67aに繋がる流入口62dが形成されている。
【0023】
凝縮水タンク62内には、一面が開口した略直方体形状の容器62aが、流入口62cの下方に位置するように配設されている。容器62aの、開口した一面以外の面と、凝縮水タンク62の内面とは離間している。容器62a内には、凝縮水流路Cから流入する凝縮水を浄化するためのイオン交換樹脂62bが配設されている。容器62aの底部には、イオン交換樹脂62bによって浄化された凝縮水が流出する流出口62eが形成されている。また、容器62aの側部には、容器62aの内部と外部とを連通させる通気口62fが形成されている。
【0024】
改質水タンク63、排水タンク64および排水部65は、改質水貯留容器66を分画することによって、形成されている。実施形態では、例えば図2に示すように、改質水貯留容器66は略直方体形状であり、改質水貯留容器66の底面から鉛直方向(図2における上下方向)に延びる第1仕切壁66aおよび第2仕切壁66bを設けることによって、改質水貯留容器66の内部を改質水タンク63と、排水タンク64と、排水部65とに分画している。
【0025】
改質水タンク63は、補水タンク61内のイオン交換樹脂61aによって浄化された水、および凝縮水タンク62内のイオン交換樹脂62bによって浄化された水を貯留する。改質水タンク63と凝縮水タンク62とは、例えば図2に示すように、上寄りに位置する配管68および下寄りに位置する配管69によって接続され、連通している。改質水タンク63の底部または底部近傍の側部には、改質水流路Rに繋がる流出口63aが形成されている。改質水タンク63に貯留された水は、改質器12に供給され、原燃料ガスを水蒸気改質するための改質水として使用される。
【0026】
排水タンク64は、改質水タンク63からオーバーフローした水を余剰水として貯留する。排水タンク64の底部には、排水流路Dに繋がる流出口64aが形成されている。排水タンク64に貯留された余剰水は、排水流路Dの排水ポンプP4を駆動させることによって外部へ排出される。
【0027】
排水タンク64には、水位センサWLが配設されている。水位センサWLは、排水タンク64内の水位が、所定水位未満である場合、水位を検知せず、排水タンク64内の水位が所定水位以上である場合、水位を検知する。水位センサWLは、例えばフロートセンサである。所定水位は、例えば、排水タンク64の容量の70〜90%の水量に対応する水位であってもよい。
【0028】
排水部65は、排水タンク64からオーバーフローした余剰水を受け入れる。排水部65の底部には、外部に繋がる流出口65aが形成されており、排水部65に流入した余剰水は、流出口65aを介して、外部に排出される。
【0029】
第1仕切壁66aは、第2仕切壁66bよりも改質水貯留容器66の底面からの高さが高い。これにより、排水タンク64に貯留された余剰水が改質水タンク63へ逆流することを抑制することができる。
【0030】
補水タンク61の底部は、凝縮水タンク62の底部および改質水タンク63の底部よりも鉛直方向(図2における上下方向)上方に位置していてもよい。これにより、補水タンク61内のイオン交換樹脂61aによって浄化された水を、自重によって、凝縮水タンク62および改質水タンク63に流すことができる。補水タンク61の底部は、凝縮水タンク62の上部および改質水タンク63の上部よりも鉛直方向上方に位置していてもよい。これにより、補水タンク61、凝縮水タンク62および改質水タンク63の配置場所の自由度を向上させることができる。また、図2では、補水タンク61が、凝縮水タンク62を介して、改質水タンク63に連通している例を示したが、補水タンク61と改質水タンク63とは、これらを直接に接続する配管によって、連通されていてもよい。
【0031】
次に、燃料電池装置100の発電運転を制御する補機について説明する。
【0032】
燃料電池装置100は、発電運転を補助する補機として、パワーコンディショナ20、制御装置30、表示装置や操作パネルを含む操作基板40等を備える。燃料電池装置100は、例えば、図3に示すような、各フレーム51と各外装パネル52とからなるケース50の中に配設されている。
【0033】
制御装置30は、少なくとも1つのプロセッサおよび記憶装置等を含み、以下に詳細に述べるように、種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供する。
【0034】
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路として、または、複数の通信可能に接続された集積回路および/もしくはディスクリート回路として、実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術にしたがって実行されることが可能である。
【0035】
1つの実施形態において、プロセッサは、たとえば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続または処理を実行するように構成された、1以上の回路またはユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続きまたは処理を実行するように構成された、ファームウェア、たとえばディスクリートロジックコンポーネントであってもよい。
【0036】
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号処理部、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、これらのデバイスもしくは構成の任意の組み合わせ、または、他の既知のデバイスおよび構成の組み合わせ、を含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
【0037】
制御装置30は、記憶装置および表示装置(ともに図示省略)と、燃料電池装置100を構成する各種構成部品および各種センサと接続され、これらの各機能部をはじめとして、燃料電池装置100の全体を制御および管理する。制御装置30は、それに付属する記憶装置に記憶されているプログラムを取得して、このプログラムを実行することによって、燃料電池装置100の各部にかかる、種々の機能を実現する。
【0038】
制御装置30から、他の機能部または装置に制御信号または各種の情報などを送信する場合、制御装置30と他の機能部とは、有線または無線によって接続されていればよい。制御装置30が行う、実施形態に特徴的な制御については、後記で説明する。なお、実施形態において、制御装置30は特に、燃料電池装置に繋がる外部装置の指示、指令や、先に述べた各種センサの指示や計測値に基づいて、各種補機を制御する。図では、制御装置30と、燃料電池を構成する各装置および各センサとを結ぶ接続線の図示を、省略している場合がある。
【0039】
図示しない記憶装置は、プログラムおよびデータを記憶できる。記憶装置は、処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用してもよい。記憶装置は、記録媒体を含む。記録媒体は、半導体記憶媒体、および磁気記憶媒体等の任意の非一時的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。また、記憶装置は、複数の種類の記憶媒体を含んでいてもよい。記憶装置は、メモリカード、光ディスク、または光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶の読み取り装置との組合せを含んでいてもよい。記憶装置は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでいてもよい。
【0040】
なお、燃料電池装置の制御装置30および記憶装置は、燃料電池装置100の外部に有する構成として実現することもできる。さらに、本開示に係る制御装置30における特徴的な制御工程を含む制御方法として実現したり、上記工程をコンピュータに実行させるための制御プログラムとして実現したりすることも可能である。
【0041】
以下、制御装置30が実行する排水ポンプ異常検知制御、排水ポンプ駆動停止制御および給水弁異常検知制御について説明する。
【0042】
制御装置30は、水位センサWLの検知結果に基づき排水ポンプP4を駆動させる。さらに、制御装置30は、排水ポンプP4の駆動を制御に利用する制御時間を複数備えている。すなわち、制御装置30は、排水ポンプP4の駆動を燃料電池装置100の制御に利用する複数の制御を実行可能であり、複数の制御は、互いに異なる複数の判定時間を有している。これにより、制御装置30は、排水ポンプP4を効率よく駆動させることが可能になる。
【0043】
制御装置30は、水位センサWLが水位を検知した後、排水ポンプP4を駆動させてから連続して水位を検知した場合に、排水ポンプP4の異常を検知する第1所定時間T1を有している。すなわち、制御装置30は、排水ポンプ異常検知制御を実行可能であり、排水ポンプ異常検知制御において、制御装置30は、水位センサWLが水位を検知した後、排水ポンプP4を駆動させてから第1所定時間T1の間、連続して水位センサWLが水位を検知した場合、排水ポンプP4の異常を検知する。これにより、排水ポンプP4の故障を検知することができ、また余剰水が排水タンク64からオーバーフローすることを抑制することができる。検知した排水ポンプP4の異常は、例えば、ユーザ宅に設置されているリモコン(図示せず)に表示する等して、ユーザに報知してもよい。制御装置30は、排水ポンプP4の異常を検知した場合、メンテナンス作業者による排水ポンプP4の点検のために、燃料電池装置100のシャットダウンを実行してもよい。第1所定時間T1は、排水タンク64の容量、水位センサWLが検知する水位等に応じて適宜設定することができる。
【0044】
制御装置30は、排水ポンプP4を駆動させた後、水位センサWLが水位を検知しなくなった後から、排水ポンプP4の駆動を停止するまでの第2所定時間T2を有している。すなわち、制御装置30は、排水ポンプ駆動停止制御を実行可能であり、排水ポンプ駆動停止制御において、制御装置30は、排水ポンプP4を駆動させた後、水位センサWLが水位を検知しなくなってから第2所定時間T2経過した後に、排水ポンプP4の駆動を停止する。この排水ポンプ駆動停止制御によれば、水位センサWLが水位を検知しなくなってから第2所定時間T2が経過した後に排水ポンプP4の駆動を停止することによって、排水タンク64に貯留された余剰水を確実に排水することができる。第2所定時間T2は、排水タンク64の容量、水位センサWLが検知する水位、排水ポンプP4の吐出量等に応じて適宜設定することができる。
【0045】
制御装置30は、排水ポンプP4の駆動間隔時間により、給水弁16bの異常を判定する異常判定に進むための第3所定時間T3を有している。すなわち、制御装置30は、給水弁異常検知制御を実行可能であり、給水弁異常検知制御において、制御装置30は、排水ポンプP4の駆動間隔が、第3所定時間T3未満である場合、給水弁16bの異常を判定する異常判定を行う。この給水弁異常検知制御によれば、給水弁16bが完全に閉じられない等の給水弁16bの異常を検知することが可能になる。第3所定時間T3は、排水タンク64の容量、水位センサWLが検知する水位等に応じて適宜設定することができる。
【0046】
制御装置30は、給水弁16bの異常を判定する異常判定を連続して複数回実行した場合に、給水弁16bの異常を検知する。ここで、「複数回」は、2回以上の所定回数を指す。所定回数は、給水弁16bの仕様等に応じて適宜設定することができる。検知した給水弁16bの異常は、例えば、ユーザ宅に設置されているリモコンに表示する等して、ユーザに報知してもよい。これにより、燃料電池装置100の信頼性を向上させることができる。制御装置30は、給水弁16bの異常を検知した場合、メンテナンス作業者による給水弁16bの点検のために、燃料電池装置100のシャットダウンを実行してもよい。
【0047】
以下、図4〜6を参照して、給水弁異常検知制御、排水ポンプ異常検知制御および排水ポンプ駆動停止制御のフローチャートについて説明する。制御装置30は、給水弁異常検知のフローチャート、排水ポンプ異常検知制御のフローチャートおよび排水ポンプ駆動停止制御のフローチャートを、この順に継続(ループ)して実行する。
【0048】
図4は、給水弁異常検知制御を示すフローチャートであり、図5は、排水ポンプ異常検知制御を示すフローチャートであり、図6は、排水ポンプ駆動停止制御を示すフローチャートである。図4のフローチャートは、燃料電池装置100が発電運転を開始した時点で〔スタート〕する。
【0049】
図4のフローチャートでは、先ず、〔S1〕において、水位センサWLが水位を検知しているか否かを判定する。水位センサWLが水位を検知している[Yes]場合、〔S2〕の判定に進む。水位センサWLが水位を検知していない[No]場合、水位センサWLが水位を検知するまで待機する。
【0050】
〔S2〕において、駆動頻度タイマ(第3タイマともいう)TM3の計測時間が第3所定時間T3以上であるか否かを判定する。第3タイマTM3の計時は、本フローチャートにおける〔スタート〕の時点では開始されておらず、図6のフローチャートの〔S19〕において開始される。
【0051】
〔S2〕において、第3タイマTM3の計測時間が第3所定時間T3以上である[Yes]場合、〔S3〕において、駆動頻度カウントをクリアし(すなわち、駆動頻度カウントを0とし)、〔S4〕に進む。第3所定時間T3は、例えば、5分〜15分である。続いて、〔S4〕において、第3タイマTM3をリセットし、図5に示すフローチャートの〔S9〕に進む。
【0052】
一方、〔S2〕において、第3タイマTM3の計測時間が第3所定時間T3以上でない[No]場合、給水弁16bの異常を判定する異常判定に進む。先ず、〔S5〕において、駆動頻度カウント(Countともいう)をアップさせ(すなわち、駆動頻度カウントを1増加させ)、続いて、〔S6〕において、第3タイマTM3をリセットし、〔S7〕の判定に進む。
【0053】
〔S7〕において、駆動頻度カウントがN以上であるか否かを判定する。Nは、例えば、2〜6の整数である。駆動頻度カウントがN以上である[Yes]場合、〔S8〕に進み、給水弁16bの異常を検知する。〔S8〕において、検知した給水弁16bの異常をユーザに報知してもよく、さらには燃料電池装置100のシャットダウンを実行してもよい。
【0054】
〔S7〕において、駆動頻度カウントがN以上でない[Yes]場合、図5のフローチャートの〔S9〕に進む。
【0055】
図5のフローチャートでは、先ず、〔S9〕において、排水ポンプP4を駆動させる。続いて、〔S10〕において、故障タイマ(第1タイマともいう)TM1の計時を開始し、〔S11〕の判定に進む。
【0056】
〔S11〕において、第1タイマTM1の計測時間が第1所定時間T1未満であるか否かを判定する。第1所定時間T1は、例えば、30秒〜5分である。第1タイマTM1の計測時間が第1所定時間T1未満である[Yes]場合、〔S12〕の判定に進む。
【0057】
〔S11〕において、第1タイマTM1の計測時間が第1所定時間T1未満でない[No]場合、〔S14〕に進み、排水ポンプP4の異常を検知する。〔S14〕において、検知した排水ポンプP4の異常をユーザに報知してもよく、さらには燃料電池装置100のシャットダウンを実行してもよい。
【0058】
〔S12〕において、水位センサWLが水位を未検知であるか否かを判定する。水位センサWLが水位を未検知である[Yes]場合、〔S13〕に進み、第1タイマTM1をリセットし、図6のフローチャートの〔S15〕に進む。
【0059】
〔S12〕において、水位センサWLが水位を未検知でない[No]場合、〔S11〕の判定に戻る。
【0060】
図6のフローチャートでは、先ず、〔S15〕において、停止タイマ(以下、第2タイマともいう)TM2の計時を開始する。
【0061】
続いて、〔S16〕において、第2タイマTM2の計測時間が第2所定時間T2以上であるか否かを判定する。第2所定時間T2は、例えば、30秒〜5分である。第2タイマTM2の計測時間が第2所定時間T2以上である[Yes]場合、〔S17〕に進む。第2タイマTM2の計測時間が第2所定時間T2以上でない[No]場合、第2タイマTM2の計測時間が第2所定時間T2以上となるまで待機する。
【0062】
〔S17〕において、排水ポンプP4の駆動を停止する。続いて、〔S18〕において、第2タイマTM2をリセットする。続いて、〔S19〕において、第3タイマTM3の計時を開始し、図4のフローチャートの〔S1〕に戻る。