(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021045985
(43)【公開日】20210325
(54)【発明の名称】送風装置
(51)【国際特許分類】
   B60H 3/00 20060101AFI20210226BHJP
【FI】
   !B60H3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】2019167894
(22)【出願日】20190916
(71)【出願人】
【識別番号】000004695
【氏名又は名称】株式会社SOKEN
【住所又は居所】愛知県日進市米野木町南山500番地20
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
(74)【代理人】
【識別番号】110001128
【氏名又は名称】特許業務法人ゆうあい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福永 賢吾
【住所又は居所】愛知県日進市米野木町南山500番地20 株式会社SOKEN内
(72)【発明者】
【氏名】秋山 清和
【住所又は居所】愛知県日進市米野木町南山500番地20 株式会社SOKEN内
(72)【発明者】
【氏名】清水 辰吾
【住所又は居所】愛知県日進市米野木町南山500番地20 株式会社SOKEN内
(72)【発明者】
【氏名】西口 佳孝
【住所又は居所】愛知県日進市米野木町南山500番地20 株式会社SOKEN内
(72)【発明者】
【氏名】四方 一史
【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内
(72)【発明者】
【氏名】中村 隆仁
【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内
(72)【発明者】
【氏名】松岡 孝
【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内
【テーマコード(参考)】
3L211
【Fターム(参考)】
3L211BA05
3L211DA77
3L211EA03
3L211GA77
(57)【要約】
【課題】吹出口から吹き出された後の空気流れを制御できるようにする。
【解決手段】送風ユニット10により送風された空気に正極または負極のイオンを付加する極性付加部12と、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極15aと、を備える。そして、吹出口13から吹き出される空気に付加されるイオンの極性および電極15aの極性の少なくとも一方を時間的に変化させる(S106、S210)。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の車室内に空気を送風する送風ユニット(10)と、
前記送風ユニットにより送風された前記空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部(12)と、
前記極性付加部により前記電気的極性が付加された前記空気を吹き出す吹出口(13)と、
前記車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極(15a)と、
前記電極の電位を制御する電位制御部(14)と、
前記吹出口から吹き出される前記空気に付加される前記電気的極性および前記電位制御部により制御される前記電極の極性の少なくとも一方を時間的に変化させる極性変化制御部(S106、S210)と、を備えた送風装置。
【請求項2】
前記極性付加部は、コロナ放電により正極または負極のイオンを発生させ、前記イオンを前記送風ユニットにより送風される前記空気に含ませることにより前記送風ユニットにより送風される前記空気に前記電気的極性を付加する請求項1に記載の送風装置。
【請求項3】
前記極性変化制御部は、前記吹出口から吹き出される前記空気に付加される前記電気的極性と前記電位制御部により制御される前記電極の極性が逆極性となるよう、前記吹出口から吹き出される前記空気に付加される前記電気的極性と前記電位制御部により制御される前記電極の極性を所定時間毎に反転させる請求項1または2に記載の送風装置。
【請求項4】
前記乗員の身体の帯電状態を計測する帯電状態計測部(18)を備えた請求項1ないし3のいずれか1つに記載の送風装置。
【請求項5】
前記帯電状態計測部により計測された前記帯電状態に基づいて前記乗員の身体に帯電された帯電量および極性を特定する帯電量特定部(S204)を備え、
前記極性変化制御部は、前記乗員の身体に帯電された帯電量の極性と前記極性付加部により前記空気に付加された前記電気的極性が同じで、かつ、前記乗員の身体に帯電された帯電量が閾値以上となった場合、前記吹出口から吹き出される前記空気に付加される前記電気的極性を反転させる請求項4に記載の送風装置。
【請求項6】
前記乗員が前記車両から降車するか否かを推定する降車推定部(S300)と、
前記降車推定部により前記乗員が前記車両から降車すると推定された場合、前記帯電状態計測部により計測された前記帯電状態に基づいて前記乗員の身体に帯電された帯電量および極性を特定する降車時帯電量特定部(S302)と、
前記乗員の身体に帯電した極性と逆極性の前記電気的極性を前記送風ユニットにより送風される前記空気に付加させるよう前記極性付加部を制御する付加極性制御部(S304)と、を備えた請求項4に記載の送風装置。
【請求項7】
車両の車室内に空気を送風する送風ユニット(10)と、
前記送風ユニットにより送風された前記空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部(12)と、
前記極性付加部により前記電気的極性が付加された前記空気を吹き出す吹出口(13)と、
前記車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極(15a)と、
前記電極の電位を制御する電位制御部(14)と、
前記電位制御部により制御される前記電極の電位を時間的に変化させる電位変化制御部(S406)と、を備えた送風装置。
【請求項8】
前記電位変化制御部は、前記電位制御部により制御される前記電極の電位を断続的に変化させる請求項7に記載の送風装置。
【請求項9】
車両の車室内に空気を送風する送風ユニット(10)と、
前記送風ユニットにより送風された前記空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部(12)と、
前記極性付加部により前記電気的極性が付加された前記空気を吹き出す吹出口(13)と、
前記車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極(15a)と、
前記電極の電位を制御する電位制御部(14)と、
前記極性付加部が前記吹出口から吹き出される前記空気に付加する前記電気的極性の量を時間的に変化させる付加量変化制御部(S506)と、を備えた送風装置。
【請求項10】
前記付加量変化制御部は、前記極性付加部が前記吹出口から吹き出される前記空気に付加する前記電気的極性の量を断続的に変化させる請求項9に記載の送風装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の装置として特許文献1に記載されたものがある。この装置は、前席と後席の座席に対応した前席用と後席用の吹出口と、個別に駆動される前席用と後席用の送風機と、イオンを発生させるイオン発生素子を備えている。この装置は、車両天井中央付近に設けられた吹出口からイオン発生素子によって生成されたイオンを含む空気が前席と後席に向けて吹き出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−298336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された装置は、単に、吹出口からイオンを含む空気が吹出される構成となっており、吹出口から吹き出された後の空気流れを制御することはできない。
【0005】
本発明は上記点に鑑みたもので、吹出口から吹き出された後の空気流れを制御できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両の車室内に空気を送風する送風ユニット(10)と、送風ユニットにより送風された空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部(12)と、を備えている。また、極性付加部により電気的極性が付加された空気を吹き出す吹出口(13)と、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極(15a)と、を備えている。また、電極の電位を制御する電位制御部(14)を備えている。また、吹出口から吹き出される空気に付加される電気的極性および電位制御部により制御される電極の極性の少なくとも一方を時間的に変化させる極性変化制御部(S106、S210)を備えている。
【0007】
このような構成によれば、制御部によって吹出口から吹き出される空気に付加される電気的極性および電位制御部により制御される電極の極性の少なくとも一方が時間的に変化するため吹出口から吹き出された空気の空気流れが変化する。すなわち、吹出口から吹き出された後の空気流れを制御することができる。
【0008】
また、上記目的を達成するため、請求項7に記載の発明は、車両の車室内に空気を送風する送風ユニット(10)と、送風ユニットにより送風された空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部(12)と、を備えている。また、極性付加部により電気的極性が付加された空気を吹き出す吹出口(13)と、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極(15a)と、を備えている。また、電極の電位を制御する電位制御部(14)と、電位制御部により制御される電極の電位を時間的に変化させる電位変化制御部(S406)と、を備えている。
【0009】
このような構成によれば、電位変化制御部により電位制御部により制御される電極の電位が時間的に変化するため吹出口から吹き出された空気の空気流れが変化する。すなわち、吹出口から吹き出された後の空気流れを制御することができる。
【0010】
また、上記目的を達成するため、請求項9に記載の発明は、車両の車室内に空気を送風する送風ユニット(10)と、送風ユニットにより送風された空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部(12)と、を備えている。また、極性付加部により電気的極性が付加された空気を吹き出す吹出口(13)と、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極(15a)と、を備えている。また、電極の電位を制御する電位制御部(14)と、極性付加部が吹出口から吹き出される空気に付加する電気的極性の量を時間的に変化させる付加量変化制御部(S506)と、を備えている。
【0011】
このような構成によれば、付加量変化制御部により極性付加部が吹出口から吹き出される空気に付加する電気的極性の量を時間的に変化するため吹出口から吹き出された空気の空気流れが変化する。すなわち、吹出口から吹き出された後の空気流れを制御することができる。
【0012】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1実施形態に係る送風装置の全体構成を示した図である。
【図2】第1実施形態に係る送風装置の制御部のフローチャートである。
【図3】乗員の身体が負極に帯電した様子を示した図である。
【図4】正極のイオンが付加された空気が乗員の身体に向けて送風される様子を示した図である。
【図5】第2実施形態に係る送風装置の全体構成を示した図である。
【図6】第3実施形態に係る送風装置の全体構成を示した図である。
【図7】第3実施形態に係る送風装置の制御部のフローチャートである。
【図8】第4実施形態に係る送風装置の制御部のフローチャートである。
【図9】第5実施形態に係る送風装置の制御部のフローチャートである。
【図10】第5実施形態に係る送風装置の電極15aの印加電圧の波形を示した図である。
【図11】第6実施形態に係る送風装置の電極15aの印加電圧の波形を示した図である。
【図12】第7実施形態に係る送風装置の制御部のフローチャートである。
【図13】第7実施形態に係る送風装置の気流へのイオン付加量の変化を示した図である。
【図14】第8実施形態に係る送風装置の気流へのイオン付加量の変化を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0015】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る送風装置について図1〜図4を用いて説明する。本送風装置は、内燃機関、モータ等を動力源として走行する車両1に搭載され、空調風を車両の車室内に送風するものである。
【0016】
本送風装置は、温度調整された空気を送風する送風ユニット10、送風ユニット10から送風された空気が流れるダクト11、ダクト11を流れる空気に電気的極性を付加する極性付加部12と、を備えている。また、本送風装置は、極性付加部12により電気的極性が付加された空気を吹き出す吹出口13と、高電圧を出力する電位制御部14と、を備えている。また、本送風装置は、電位制御部14から出力された高電圧により吹出口13から空気が吹き出される車室内の空間に電界を形成する電極15aと、電位制御部14と電極15aとの間を接続するハーネス16と、を備えている。さらに、本送風装置は、極性付加部12および電位制御部14を制御する制御部17を備えている。
【0017】
送風ユニット10は、車室内最前部のインストルメントパネル2の内側に配置される。送風ユニット10は、送風ユニットおよび温度調整ユニットを備え、空調風をダクト11および吹出口13を介して吹き出す周知のユニットである。具体的には、送風ユニットは、ブロワを有し、このブロワを駆動することで車室内空気あるいは車室外空気を導入して吹き出す。乗員の操作に応じて送風ユニットから吹き出される空気の風量を変更することが可能となっている。温度調整ユニットは、冷却用熱交換器、加熱用熱交換器、およびエアミックスドア等を備え、送風ユニットから吹き出される空気流を温度調節して空調風として吹出口13から吹き出す。
【0018】
送風ユニット10と吹出口13の間はダクト11によって接続されている。また、ダクト11の途中には、極性付加部12が設けられている。
【0019】
極性付加部12は、複数の電極を有し、複数の電極の間に高電圧を印加することにより複数の電極の間にコロナ放電を発生させて電極の周囲の空気を電離させ正極または負極のイオンを生成する。このように生成された正極または負極のイオンは、ダクト11を流れる空気に付加される。極性付加部12により正極または負極のイオンが付加された空気は、吹出口13から車両1のシート3に着座した乗員の身体に向けて送風される。なお、複数の電極の間に印加する高電圧の極性を異ならせることにより、正極のイオンを多く発生させたり負極のイオンを多く発生させることが可能である。
【0020】
電位制御部14は、ハーネス16を介して電極部15と接続されている。電位制御部14は、数キロボルト程度の高電圧を生成し、この高電圧により電極部15の電位を制御する。電位制御部14には、制御部17が接続されている。電位制御部14は、制御部17からの指示に応じて電極部15の電位および極性を変化させることが可能となっている。
【0021】
電極部15は、板状の電極15aを有している。この電極15aは、車両1のシート3のシートバックに埋設されている。電位制御部14によって電極15aに所定電圧が印加されると、車両1のシート3に着座した乗員の身体の周囲に電界が形成される。すなわち、吹出口13から空気が吹き出される車室内の空間に電界が形成される。
【0022】
吹出口13から負極のイオンが付加された空気が吹き出された状態で、電位制御部14によって電極15aに正極の高電圧が印加されると、吹出口13から吹き出されたイオンは電界によってクーロン力を受ける。この場合、吹出口13から吹き出された空気は吸引作用を得て電極15a側に引き寄せられるように流れる。
【0023】
反対に、吹出口13から負極のイオンが付加された空気が吹き出された状態で、電位制御部14によって電極15aに負極の高電圧が印加されると、吹出口13から吹き出されたイオンは電界によってクーロン力を受ける。この場合、吹出口13から吹き出された空気は反発作用を得て電極15aから離れるように流れる。
【0024】
また、吹出口13から正極のイオンが付加された空気が吹き出された状態で、電位制御部14によって電極15aに正極の高電圧が印加されると、吹出口13から吹き出されたイオンは電界によってクーロン力を受ける。この場合、吹出口13から吹き出された空気は反発作用を得て電極15aから離れるように流れる。
【0025】
反対に、吹出口13から正極のイオンが付加された空気が吹き出された状態で、電位制御部14によって電極15aに負極の高電圧が印加されると、吹出口13から吹き出されたイオンは電界によってクーロン力を受ける。この場合、吹出口13から吹き出された空気は吸引作用を得て電極15a側に引き寄せられるように流れる。
【0026】
制御部17は、CPU、メモリ、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、メモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を行う。
【0027】
制御部17は、極性付加部12と接続されている。極性付加部12は、制御部17からの指示に応じて空気に付加するイオンの極性を変化させることが可能となっている。
【0028】
本実施形態の制御部17のフローチャートを図2に示す。乗員の操作部の操作によって送風装置が動作状態になると制御部17は、図2に示す処理を開始する。
【0029】
まず、制御部17は、S100にて、ダクト11を流れる空気に負極のイオンを付加する。具体的には、極性付加部12にダクト11を流れる空気に負極のイオンを付加するよう指示する。これにより、極性付加部12は、複数の電極の間に高電圧を印加することにより複数の電極の間にコロナ放電を発生させる。このコロナ放電により発生した負極のイオンはダクト11を流れる空気に付加される。極性付加部12により負極のイオンが付加された空気は、吹出口13から車両1のシート3に着座した乗員の身体に向けて送風される。
【0030】
次に、制御部17は、S102にて、電位制御部14に対し、電極15aの電位を正極に制御するよう指示する。これにより、電位制御部14は、電極15aの電位を正極の数キロボルトの高電位にする。
【0031】
このように、電位制御部14により電極15aの電位が正極の高電位になると、吹出口13から吹き出された負極のイオンは電界によってクーロン力を受ける。この場合、吹出口13から吹き出された空気は吸引作用を得て電極15a側に引き寄せられるように流れる。
【0032】
ところで、このような状況が長時間継続すると、図3に示すように、吹出口13から吹き出された負極のイオンによって車両1のシート3に着座した乗員の身体が負極に帯電する。このように、乗員の身体が負極に帯電すると、吹出口13から吹き出された負極のイオンの吸引作用が低下してしまう。
【0033】
そこで、制御部17は、以下のS104〜S106の処理を実施する。まず、制御部17は、S104にて、電位制御部14に対し、電極15aに電位を正極の高電位にするよう指示してから一定時間が経過したか否かを判定する。
【0034】
ここで、一定時間が経過していない場合、S104の判定を繰り返し実施する。また、一定時間が経過すると、制御部17は、S106にて、イオンの極性と電極15aの電位の極性を反転させる。
【0035】
まず、制御部17は、ダクト11を流れる空気に正極のイオンを付加する。具体的には、制御部17は、極性付加部12にダクト11を流れる空気に正極のイオンを付加するよう指示する。これにより、極性付加部12は、複数の電極の間にS100の場合と逆極性の高電圧を印加することにより複数の電極の間にコロナ放電を生じさせ、正極のイオンを発生させる。このコロナ放電により発生した正極のイオンはダクト11を流れる空気に付加される。極性付加部12により正極のイオンが付加された空気は、吹出口13から車両1のシート3に着座した乗員の身体に向けて送風される。
【0036】
次に、制御部17は、電位制御部14に対し、電極15aの電位を負極の高電位にするよう指示する。これにより、電位制御部14は、電極15aの電位を負極の数キロボルトの高電位に制御する。
【0037】
このように、電位制御部14により電極15aの電位が負極の高電位になると、吹出口13から吹き出された正極のイオンは電界によってクーロン力を受ける。この場合、図4に示すように、再度、吹出口13から吹き出された空気は吸引作用を得て電極15a側に引き寄せられるように流れる。
【0038】
制御部17は、S104〜S106の処理を繰り返し実施し、一定時間が経過する毎にイオンの極性と電極15aに出力する電圧の極性を反転させる。したがって、吹出口13から吹き出される空気に付加されるイオンによって正極または負極に帯電することを防止される。
【0039】
以上、説明したように、本実施形態の送風装置は、車両の車室内に空気を送風する送風ユニット10を備えている。また、送風ユニット10により送風された空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部12と、極性付加部12により電気的極性が付加された空気を吹き出す吹出口13と、を備えている。また、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極15aを備えている。また、電極15aの電位を制御する電位制御部14と、吹出口13から吹き出される空気に付加される電気的極性および電位制御部14により制御される電極15aの極性を時間的に変化させる制御部17を備えている。
【0040】
このような構成によれば、制御部17によって吹出口13から吹き出される空気に付加される電気的極性および電位制御部14により制御される電極15aの極性が時間的に変化するため吹出口から吹き出された空気の空気流れが変化する。すなわち、吹出口13から吹き出された後の空気流れを制御することができる。
【0041】
また、極性付加部12は、コロナ放電により正極または負極のイオンを発生させ、イオンを送風ユニットにより送風される空気に含ませることにより送風ユニット10により送風される空気に電気的極性を付加する。
【0042】
このように、極性付加部12は、コロナ放電により正極または負極のイオンを発生させ、イオンを送風ユニットにより送風される空気に含ませることにより送風ユニット10により送風される空気に電気的極性を付加することができる。
【0043】
また、極性変化制御部は、吹出口13から吹き出される空気に付加される電気的極性と電位制御部により制御される電極の極性が逆極性となるよう、吹出口13から吹き出される空気に付加される電気的極性と電極の極性を所定時間毎に反転させる。
【0044】
したがって、乗員の身体が吹出口13から吹き出される空気に付加される電気的極性によって同極性に帯電することによる吸引作用の低下を抑制することができる。
【0045】
また、極性変化制御部は、吹出口13から吹き出される空気に付加される電気的極性および電位制御部14により制御される電極15aの極性を周期的に反転させる。
【0046】
したがって、吹出口13から吹き出される空気に付加される電気的極性によって乗員の身体が正極または負極に帯電することを防止することができる。
【0047】
なお、本実施形態では、定期的に極性付加部12により空気に付加されるイオンの極性と電極15aに出力する電圧の極性を変化させるようにした。これに対し、極性付加部12により空気に付加されるイオンの極性と電極15aの電位の極性の少なくとも一方を定期的に変化させるようにしてもよい。
【0048】
また、極性付加部12により空気に付加されるイオンの極性と電極15aに出力する電圧の極性の少なくとも一方を周期的に変化させるようにしてもよい。
【0049】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る送風装置について図5を用いて説明する。上記第1実施形態の電極部15は、シート3のシートバックに埋設された電極15aを有している。これに対し、本実施形態の電極部15は、シート3のシートバックに埋設された電極15aに加え、車室内最前部のインストルメントパネル2に配置された電極15bを有している。
【0050】
電極15bは、インストルメントパネル2の表面に配置されている。電極15bは、電位制御部14を介して接地されている。このように、インストルメントパネル2に配置された電極15bを接地電位とすることもできる。
【0051】
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
【0052】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る送風装置について図6〜図7を用いて説明する。本実施形態の送風装置は、上記第2実施形態の送風装置に対し、さらに帯電量計測部18を備えている点が異なる。
【0053】
帯電量計測部18は、非接触型の電位計によって構成されており、車両1の天井等に配置されている。帯電量計測部18は、車両1のシート3に着座した乗員の身体の帯電状態を計測する。具体的には、帯電量計測部18は、車両1のシート3に着座した乗員の身体の帯電量および帯電の極性を非接触で計測し、計測した結果を制御部17に出力する。
【0054】
本実施形態の制御部17は、帯電量計測部18によって計測された乗員の身体の帯電量および帯電の極性に基づいて吹出口13から吹出される空気に付加されるイオンの極性と電極15aの極性を切り替える処理を実施する。すなわち、本実施形態の制御部17は、吹出口13から吹出される空気に付加されるイオンの極性と電極15aの極性を切り替える処理に帯電量計測部18によって計測された乗員の身体の帯電量および帯電の極性をフィードバックさせる。
【0055】
次に、この処理について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0056】
まず、制御部17は、S100にて、ダクト11を流れる空気に負極のイオンを付加する。具体的には、極性付加部12にダクト11を流れる空気に負極のイオンを付加するよう指示する。
【0057】
次に、制御部17は、S200にて、電極15aが電極15bに対して正電位となるよう電位制御部14を制御する。これにより、電位制御部14は、電極15aの電位を正極の数キロボルトの高電位にする。
【0058】
このように、電位制御部14により電極15aの電位が正極の高電位になると、吹出口13から吹き出された負極のイオンは電界によってクーロン力を受ける。この場合、吹出口13から吹き出された空気は吸引作用を得て電極15a側に引き寄せられるように流れる。
【0059】
次に、制御部17は、S202にて、S204にて、乗員の身体の帯電量および帯電の極性を特定する。具体的には、制御部17は、帯電量計測部18の計測結果を収集し、乗員の身体の帯電量および帯電の極性を特定する。
【0060】
次に、制御部17は、S206にて、乗員の身体の帯電の極性が、吹出口13から吹き出されたイオンの極性と同極性か否かを判定する。ここで、乗員の身体の帯電の極性が正極となっており、吹出口13から吹き出されたイオンの極性が負極となっている場合、S206の判定はNOとなり、制御部17は、S206の判定を繰り返し実施する。
【0061】
また、乗員の身体の帯電の極性が、吹出口13から吹き出されたイオンの極性と同極性になると、制御部17は、S208にて、乗員の身体の帯電量が閾値以上であるか否かを判定する。ここで、乗員の身体の帯電量が閾値未満となっている場合、制御部17は、S208の判定を繰り返し実施する。
【0062】
また、乗員の身体の帯電量が閾値以上になった場合、制御部17は、S210にて、吹出口13から吹き出されるイオンの極性と電極15aの電位をそれぞれ反転させる。ここでは、制御部17は、吹出口13から吹き出されるイオンの極性を正極となるように極性付加部12を制御するとともに、電極15aの電位が負極となるよう電位制御部14を制御する。
【0063】
これにより、吹出口13から吹き出された正極のイオンは電界によってクーロン力を受ける。この場合、吹出口13から吹き出された空気は吸引作用を得て電極15a側に引き寄せられるように流れる。
【0064】
制御部17は、S210の処理の後、S206へ戻る。したがって、乗員の身体の帯電の極性が、吹出口13から吹き出されたイオンの極性と同極性で、かつ、乗員の身体の帯電量が閾値以上になる毎に、S210にて、吹出口13から吹き出されるイオンの極性と電極15aの電位がそれぞれ反転する。したがって、吹出口13から吹き出されたイオンによる乗員の身体への帯電を抑制することができる。
【0065】
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
【0066】
(第4実施形態)
第4実施形態に係る送風装置について図8を用いて説明する。本実施形態の送風装置の構成は、上記第3実施形態の送風装置と同じである。本実施形態の制御部17は、図8に示す処理を図7に示した処理と並行して実施する。また、制御部17は、図8に示す処理を図7に示した処理より優先して実施する
まず、制御部17は、S300にて、乗員が車両から降車するか否かを判定する。本実施形態では、車両の内側のドアノブに接触センサが設けられている。そして、乗員が車両から降車しようとしてこの接触センサに接触すると、接触センサから制御部17に接触信号が出力されるようになっている。制御部17は、接触センサから接触信号が出力されると乗員が車両から降車すると判定する。
【0067】
ここで、乗員が接触センサに接触していない場合、制御部17は、S300の判定を繰り返し実施する。また、乗員が接触センサに接触すると、制御部17は、S302にて、乗員の身体の帯電量および帯電の極性を特定する。
【0068】
次に、制御部17は、S304にて、乗員の身体の帯電の極性と逆極性のイオンが一定期間吹出口13から吹き出されるよう極性付加部12を制御する。これにより、乗員の身体の帯電量が減少するため、乗員が車両から降車する際に乗員の身体に生じる静電ショックを防止することが可能である。
【0069】
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
【0070】
(第5実施形態)
第5実施形態に係る送風装置について図9〜図10を用いて説明する。本実施形態の送風装置の構成は、図1に示した送風装置と同じである。本実施形態の送風装置は、図2中のS106の処理に代えてS406の処理を実施する。
【0071】
制御部17は、S104にて、電位制御部14に対し、電極15aに電位を正極の高電位にするよう指示してから一定時間が経過したか否かを判定する。
【0072】
ここで、一定時間が経過していない場合、S104の判定を繰り返し実施する。また、一定時間が経過すると、制御部17は、S406にて、電極15aの電位を変化させる。本実施形態の制御部17は、図10に示すように、電極15aの電位を断続的に変化させる。このように、電極15aの電位が断続的に変化するので、吹出口13から吹き出された空気の空気流れが変化する。
【0073】
本実施形態の送風装置は、車両の車室内に空気を送風する送風ユニット10と、送風ユニット10により送風された空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部12を備えている。また、極性付加部12により電気的極性が付加された空気を吹き出す吹出口13と、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極15aと、を備えている。また、電極15aの電位を制御する電位制御部14と、電位制御部14により制御される電極15aの電位を時間的に変化させる制御部17を備えている。
【0074】
上記した構成によれば、電位制御部14により制御される電極15aの電位が制御部17によって時間的に変化させられる。したがって、吹出口13から吹き出された後の空気流れを制御することができる。
【0075】
また、電極15aの電位が断続的に変化するため、乗員の身体に届く空気も断続的な気流となる。このような断続的な気流は、連続的な気流と比較して人体に与える疲労感を抑制でき、連続的な気流よりも冷風感あるいは温風感を与えやすく快適性を向上することもできる。
【0076】
(第6実施形態)
第6実施形態に係る送風装置について図11を用いて説明する。本実施形態の送風装置の構成は、図1に示した送風装置と同じである。上記第5実施形態の送風装置は、S406にて、図10に示したように電極15aの電位を断続的に変化させた。これに対し、本実施形態の送風装置は、図11に示すように、電極15aの電位を連続的に変化させる。具体的には、図11に示すように、予め定められた第1パターン(パターン1)と予め定められた第2パターン(パターン2)を繰り返すように電極15aの電位を連続的に変化させる。
【0077】
このように、電極15aの電位が連続的に変化するので、吹出口13から吹き出された空気の空気流れも連続的に変化する。
【0078】
このような連続的に変化する気流とすることで人に好まれる1/fゆらぎに近い気流を生成することが可能であり、一定風量の気流よりも乗員に心地よさを与えることが可能である。
【0079】
(第7実施形態)
第7実施形態に係る送風装置について図12〜図13を用いて説明する。本実施形態の送風装置の構成は、図1に示した送風装置と同じである。本実施形態の送風装置は、図2中のS106の処理に代えてS506の処理を実施する。
【0080】
制御部17は、S104にて、電位制御部14に対し、電極15aに電位を正極の高電位にするよう指示してから一定時間が経過したか否かを判定する。
【0081】
ここで、一定時間が経過していない場合、S104の判定を繰り返し実施する。また、一定時間が経過すると、制御部17は、S506にて、極性付加部12が空気に付加するイオン付加量を変化させる。本実施形態の制御部17は、図13に示すように、イオン付加量を断続的に変化させる。このように、イオン付加量が断続的に変化するので、吹出口13から吹き出された空気の空気流れが変化する。
【0082】
本実施形態の送風装置は、車両の車室内に空気を送風する送風ユニット10と、送風ユニット10により送風された空気に正極または負極のイオンを付加する極性付加部12を備えている。また、極性付加部12によりイオンが付加された空気を吹き出す吹出口13と、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極15aと、を備えている。また、電極15aの電位を制御する電位制御部14と、吹出口13から吹き出される空気に付加されるイオンの量を時間的に変化させる付加量変化制御部(S506)を備えている。
【0083】
上記した構成によれば、付加量変化制御部により吹出口13から吹き出される空気に付加されるイオンの量が時間的に変化させられる。したがって、吹出口13から吹き出された後の空気流れを制御することができる。
【0084】
また、吹出口13から吹き出される空気に付加されるイオンの負荷量が断続的に変化するため、乗員の身体に届く空気も断続的な気流となる。このような断続的な気流は、連続的な気流と比較して人体に与える疲労感を抑制でき、連続的な気流よりも冷風感あるいは温風感を与えやすく快適性を向上することもできる。
【0085】
(第8実施形態)
第8実施形態に係る送風装置について図14を用いて説明する。本実施形態の送風装置の構成は、図1に示した送風装置と同じである。上記第7実施形態の制御部17は、S506にて、電極15aの電位を断続的に変化させた。これに対し、本実施形態の送風装置は、図14に示すように、イオン付加量を断続的に変化させる。具体的には、予め定められた第1パターン(パターン1)と予め定められた第2パターン(パターン2)を繰り返すようにイオン付加量を連続的に変化させる。
【0086】
このように、イオン付加量が連続的に変化するので、吹出口13から吹き出された空気の空気流れも連続的に変化する。
【0087】
このような連続的に変化する気流とすることで人に好まれる1/fゆらぎに近い気流を生成することが可能であり、一定風量の気流よりも乗員に心地よさを与えることが可能である。
【0088】
(他の実施形態)
(1)上記第1実施形態では、送風ユニット10により送風される空気に正極または負極のイオンを付加するイオン発生器により極性付加部12を構成した。これに対し、例えば、空気中の分子に電子を衝突させて空気をイオン化させる電子銃により極性付加部12を構成することもできる。
【0089】
(2)上記各実施形態では、吹出口13から吹き出される空気に付加される電気的極性と電位制御部により制御される電極15aの極性が逆極性となるように制御し、吹出口13から吹き出される空気が電極15aに引き寄せられるよう構成した。これに対し、吹出口13から吹き出される空気に付加される電気的極性と電位制御部により制御される電極15aの極性が同極性となるように制御し、吹出口13から吹き出される空気が電極15aから離れるよう構成してもよい。これにより、空気流を身体に当てたくない乗員に快適感を与えることができる。
【0090】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
【0091】
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、送風装置は、車両の車室内に空気を送風する送風ユニットと、送風ユニットにより送風された空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部と、を備えている。また、極性付加部により電気的極性が付加された空気を吹き出す吹出口と、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極と、を備えている。また、電極の電位を制御する電位制御部を備えている。また、吹出口から吹き出される空気に付加される電気的極性および電位制御部により制御される電極の極性の少なくとも一方を時間的に変化させる極性変化制御部を備えている。
【0092】
また、第2の観点によれば、極性付加部は、コロナ放電により正極または負極のイオンを発生させ、イオンを送風ユニットにより送風される空気に含ませることにより送風ユニットにより送風される空気に電気的極性を付加する。
【0093】
このように、コロナ放電により発生させた正極または負極のイオンを送風ユニットにより送風される空気に含ませることにより送風ユニットにより送風される空気に電気的極性を付加することができる。
【0094】
また、第3の観点によれば、極性変化制御部は、吹出口から吹き出される空気に付加される電気的極性と電極の極性が逆極性となるよう、吹出口から吹き出される空気に付加される電気的極性と電位制御部により制御される電極の極性を所定時間毎に反転させる。
【0095】
したがって、乗員の身体が吹出口から吹き出される空気に付加される電気的極性によって同極性に帯電することによる吸引作用の低下を抑制することができる。
【0096】
また、第4の観点によれば、送風装置は、乗員の身体の帯電状態を計測する帯電状態計測部を備えている。このため、帯電状態計測部により乗員の身体の帯電状態を判定することが可能である。
【0097】
また、第5の観点によれば、帯電状態計測部により計測された帯電状態に基づいて乗員の身体に帯電された帯電量および極性を特定する帯電量特定部を備えている。また、極性変化制御部は、乗員の身体に帯電された帯電量の極性と極性付加部により空気に付加された電気的極性が同じで、かつ、乗員の身体に帯電された帯電量が閾値以上となった場合、吹出口から吹き出される空気に付加される電気的極性を反転させる。したがって、乗員の身体の帯電量が閾値よりも大きくなるのを抑制することができる。
【0098】
また、第6の観点によれば、送風装置は、乗員が車両から降車するか否かを推定する降車推定部を備えている。また、降車推定部により乗員が車両から降車すると推定された場合、帯電状態計測部により計測された帯電状態に基づいて乗員の身体に帯電された帯電量および極性を特定する降車時帯電量特定部を備えている。また、乗員の身体に帯電した極性と逆極性の電気的極性を送風ユニットにより送風される空気に付加させるよう極性付加部を制御する付加極性制御部を備えている。
【0099】
したがって、乗員が車両から降車する際に乗員の身体に生じる静電ショックを防止することが可能である。
【0100】
また、第7の観点によれば、送風装置は、車両の車室内に空気を送風する送風ユニットと、送風ユニットにより送風された空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部と、を備えている。また、極性付加部により電気的極性が付加された空気を吹き出す吹出口と、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極と、を備えている。また、電極の電位を制御する電位制御部と、電位制御部により制御される電極の電位を時間的に変化させる電位変化制御部と、を備えている。
【0101】
また、第8の観点によれば、電位変化制御部は、電位制御部により制御される電極の電位を断続的に変化させる。
【0102】
このように、電極の電位が断続的に変化するため、乗員の身体に届く空気も断続的な気流となる。このような断続的な気流は、連続的な気流と比較して人体に与える疲労感を抑制でき、連続的な気流よりも冷風感あるいは温風感を与えやすく快適性を向上することもできる。
【0103】
また、第9の観点によれば、送風装置は、車両の車室内に空気を送風する送風ユニットと、送風ユニットにより送風された空気に正極または負極の電気的極性を付加する極性付加部と、を備えている。また、極性付加部により電気的極性が付加された空気を吹き出す吹出口と、車両の乗員の身体の周囲に電界を形成する電極と、を備えている。また、電極の電位を制御する電位制御部と、極性付加部が吹出口から吹き出される空気に付加する電気的極性の量を時間的に変化させる付加量変化制御部と、を備えている。
【0104】
また、第10の観点によれば、付加量変化制御部は、極性付加部が吹出口から吹き出される空気に付加する電気的極性の量を断続的に変化させる。
【0105】
このように、吹出口から吹き出される空気に付加する電気的極性の量を断続的に変化するため、乗員の身体に届く空気も断続的な気流となる。このような断続的な気流は、連続的な気流と比較して人体に与える疲労感を抑制でき、連続的な気流よりも冷風感あるいは温風感を与えやすく快適性を向上することもできる。
【0106】
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、S106とS210の処理が極性変化制御部に相当し、帯電量計測部18が帯電状態計測部に相当し、S204が帯電量特定部に相当し、S300が降車推定部に相当する。また、S302が降車時帯電量特定部に相当し、S304が付加極性制御部に相当し、S406の処理が電位変化制御部に相当し、S506が付加量変化制御部に相当する。
【符号の説明】
【0107】
3 シート
10 送風ユニット
11 ダクト
12 極性付加部
13 吹出口
14 電位制御部
15a 電極
18 帯電量計測部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】