(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021047607
(43)【公開日】20210325
(54)【発明の名称】スケジュールまたはプログラムの表示方法、管理方法、表示装置および管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20210226BHJP
【FI】
   !G06Q10/10 344
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】2019169439
(22)【出願日】20190918
(71)【出願人】
【識別番号】391016358
【氏名又は名称】東芝情報システム株式会社
【住所又は居所】神奈川県川崎市川崎区日進町1番地53
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】青柳 哲也
【住所又は居所】神奈川県川崎市川崎区日進町1番地53 東芝情報システム株式会社内
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA13
(57)【要約】
【課題】全体期間やイベント期間が様々なものであっても、スケジュールなどをグラフ表示し、進捗状況などを把握できるようにする。
【解決手段】入力デバイス20と出力デバイス30から構成される管理装置10において、入力デバイス20に対する入力操作に応じて、複数のイベントが含まれるスケジュール表のデータを出力デバイス30へ送信する。出力デバイス30は、スケジュール表のデータに基づき、スケジュール全期間を一周とし、スケジュール全期間に対するイベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフを表示する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントが含まれるスケジュールまたはプログラムのデータに基づいて、当該スケジュールまたはプログラムを画面にグラフ表示し、
グラフ表示では、前記スケジュールまたはプログラムをその開始から終了までを一周とし、前記スケジュールまたはプログラムの全期間に対するイベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフを、前記スケジュールまたはプログラムのグラフとして表示することを特徴とする表示方法。
【請求項2】
前記スケジュールまたはプログラムの開始からの時間経過に応じて、当該スケジュールまたはプログラムの全期間に対する実時間の位置を示すインジケータを表示することを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項3】
表示切り替え指示に応じて、前記インジケータが表示されているイベントを、その開始から終了までを一周とした円グラフとして表示し、
指定されたイベントの全期間に対する実時間の位置を示す詳細インジケータを表示することを特徴とする請求項2に記載の表示方法。
【請求項4】
前記インジケータが表示されているイベントに、そのイベントを実行するための期限となる実時間の位置およびそのイベントの平均的な開始時刻情報の少なくともいずれか一方を表示することを特徴とする請求項2または3に記載の表示方法。
【請求項5】
前記スケジュールまたはプログラムのデータから、当該スケジュールまたはプログラムの全期間および前記イベントの期間を算出し、
前記スケジュールまたはプログラムの全期間に対する前記イベントの期間の割合または比に応じて、前記スケジュールまたはプログラムの円グラフを表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の表示方法。
【請求項6】
前記スケジュールまたはプログラムのデータが、時もしくは分を単位とした表データであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の表示方法。
【請求項7】
前記イベントと、前記イベントの開始時および/または終了時とを対応付けて入力可能な前記スケジュールまたはプログラムの表を画面に表示し、
入力操作によって作成された前記スケジュールまたはプログラムの表のデータを、メモリに記憶し、
請求項1乃至6のいずれかに記載の表示方法によって、記憶されたスケジュールまたはプログラムの表のデータから前記スケジュールまたはプログラムをグラフ表示することを特徴とする管理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
イベントが含まれるスケジュールまたはプログラム(以下、スケジュールまたはプログラムという)のデータに基づいて、前記スケジュールまたはプログラムをその開始から終了までを一周とし、前記スケジュールまたはプログラムの全期間に対するイベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフを、前記スケジュールまたはプログラムのグラフとして表示するステップを実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【請求項9】
更に、前記スケジュールまたはプログラムの開始からの時間経過に応じて、前記スケジュールまたはプログラムの全期間に対する実時間の位置を示すインジケータを表示するステップを実行させることを特徴とする請求項8に記載のコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【請求項10】
イベントが含まれるスケジュールまたはプログラムのデータに基づいて、前記スケジュールまたはプログラムをその開始から終了までを一周とし、前記スケジュールまたはプログラムの全期間に対するイベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフを、前記スケジュールまたはプログラムのグラフとして表示する表示部を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項11】
前記表示部は、前記スケジュールまたはプログラムの開始からの時間経過に応じて、前記スケジュールまたはプログラムの全期間に対する実時間の位置を示すインジケータを表示することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
イベントが含まれるスケジュールまたはプログラムのデータを記憶する記憶部と、
前記スケジュールまたはプログラムのデータに基づいて、前記スケジュールまたはプログラムをその開始から終了までを一周とし、前記スケジュールまたはプログラムの全期間に対するイベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフを、前記スケジュールまたはプログラムのグラフとして表示する表示部とを備えることを特徴とする管理装置。
【請求項13】
前記表示部は、前記スケジュールまたはプログラムの開始からの時間経過に応じて、スケジュールまたはプログラムの全期間に対する実時間の位置を示すインジケータを表示することを特徴とする請求項12に記載の管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケジュールなどの表示方法、管理方法、表示装置および管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スケジュール管理のツールとして、様々なものが提案されている。例えば、スケジュール管理ソフトウェアでは、スケジュールデータを読み出してスケジュールをバー表示する。(特許文献1参照)。一方、文具形態の管理ツールとしては、ホワイトボードのような盤面にステップを書き込み、インジケータを吊り下げて指示位置を変化させる管理ツールが知られている(特許文献2参照)。
【0003】
さらに、管理ツールとして、手書きのスケジュール表とデジタル時計を組み合わせた予定管理ツールが知られている(非特許文献1参照)。そこでは、ユーザが曜日あるいは30分単位で区切られた円形のスケジュール台紙に予定を書き込み、デジタル表示された目盛りによって時間あるいは曜日の経過を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−239830号公報
【特許文献2】特開2010−120228号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】KING JIM ニュース2018年、“デジタル時計とスケジュール表を組み合わせた、新感覚の予定管理ツール 習慣時計「ルクル」RUC10発売 ”、[online]、 [令和1年7月4日検索]、インターネット<URL:https://www.kingjim.co.jp/news/detail/104.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
手書き用のスケジュール台紙とデジタル表示を組み合わせた管理ツールでは、スケジュールのイベントが曜日あるいは30分単位に決められている。そのため、グラフに書き込むイベントの期間は、定められたグラフ単位に合わせる必要がある。また、スケジュールの開始から終了までの全体の期間が、24時間未満、1日を超えるなど、定められた単位では1周で表すことができない場合、その管理ツールを利用することができない。
【0007】
したがって、全体期間やイベント期間が様々なものであっても、スケジュールなどをグラフ表示し、進捗状況などを把握できることが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の表示方法は、API(Application Programming Interface)を利用したソフトウェア、あるいは携帯端末、管理装置などに適用可能であり、イベントが含まれるスケジュールまたはプログラムのデータに基づいて、スケジュールまたはプログラムを画面にグラフ表示する。スケジュールには、時間割、日程表、予定表などが含まれる。また、プログラムには、目録、計画表などが含まれる。なお、ここでの「プラグラム」は、コンピュータ等を動作させるプログラムの意味には用いていない。スケジュールまたはプログラムのデータは、例えば、時もしくは分を単位とした表データで構成可能である。イベントは、1つあるいは複数のイベントであってもよい。
【0009】
本発明のグラフ表示では、スケジュールまたはプログラムをその開始から終了までを一周とし、スケジュールまたはプログラムの全期間に対するイベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフを、スケジュールまたはプログラムのグラフとして表示する。期間は、イベントにかかる時間(時あるいは分)として表すことができる。グラフ表示では、スケジュールまたはプログラムの開始からの時間経過に応じて、スケジュールまたはプログラムの全期間に対する実時間の位置を示すインジケータを表示することが可能である。実時間は、現在時刻に応じた時刻を表す。
【0010】
例えば、スケジュールまたはプログラムのデータから、スケジュールまたはプログラムの全期間および各イベントの期間を算出し、スケジュールまたはプログラムの全期間に対する各イベントの期間の割合または比に応じて、スケジュールまたはプログラムの円グラフを表示することができる。
【0011】
表示切り替え指示に応じて、インジケータが表示されているイベントを、その開始から終了までを一周とした円グラフとして表示し、指定されたイベントの全期間に対する実時間の位置を示す詳細インジケータを表示することも可能である。また、インジケータが表示されているイベントに、そのイベントを実行するための期限となる実時間の位置およびそのイベントの平均的な開始時刻情報の少なくともいずれか一方を表示してもよい。
【0012】
本発明の一態様である管理方法は、イベントと、複数のイベントの開始時および/または終了時とを対応付けて入力可能なスケジュールまたはプログラムの表を画面に表示し、入力操作によって作成されたスケジュールまたはプログラムの表のデータを、メモリに記憶し、上記表示方法によって、記憶されたスケジュールまたはプログラムの表のデータからスケジュールまたはプログラムをグラフ表示する。
【0013】
本発明の一態様であるコンピュータ読み取り可能なプログラムは、コンピュータに、イベントが含まれるスケジュールまたはプログラム(以下、スケジュールまたはプログラムという)のデータに基づいて、スケジュールまたはプログラムをその開始から終了までを一周とし、スケジュールまたはプログラムの全期間に対するイベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフを、スケジュールまたはプログラムのグラフとして表示するステップを実行させる。例えば、スケジュールまたはプログラムの開始からの時間経過に応じて、スケジュールまたはプログラムの全期間に対する実時間の位置を示すインジケータを表示するステップをさらに実行させることができる。
【0014】
本発明の一態様である表示装置は、イベントが含まれるスケジュールまたはプログラムのデータに基づいて、スケジュールまたはプログラムをその開始から終了までを一周とし、スケジュールまたはプログラムの全期間に対するイベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフを、スケジュールまたはプログラムのグラフとして表示する表示部を備える。例えば表示部は、スケジュール等の開始からの時間経過に応じて、スケジュールまたはプログラムの全期間に対する実時間の位置を示すインジケータを表示することができる。
【0015】
本発明の一態様である管理装置は、イベントが含まれるスケジュールまたはプログラム(以下、スケジュールまたはプログラムという)のデータを記憶する記憶部と、スケジュールまたはプログラムのデータに基づいて、スケジュールまたはプログラムをその開始から終了までを一周とし、スケジュールまたはプログラムの全期間に対するイベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフを、スケジュールまたはプログラムのグラフとして表示する表示部とを備える。例えば表示部は、スケジュール等の開始からの時間経過に応じて、スケジュールまたはプログラムの全期間に対する実時間の位置を示すインジケータを表示することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、全体期間やイベント期間が様々なものであっても、スケジュールなどをグラフ表示し、進捗状況などを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1の実施形態である管理装置を示した図である。
【図2】第1の実施形態である管理装置の概略的ブロック図である。
【図3】入力デバイスと出力デバイスでそれぞれ表示されるスケジュール表およびグラフを示した図である。
【図4】第2の実施形態におけるスケジュールのグラフ表示と、表示切替に伴うイベントのグラフ表示を示した図である。
【図5】第3の実施形態におけるコンピュータネットワークシステムを示した図である。
【図6】スケジュール管理のプログラムによって実行される円グラフ表示のフローチャートを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、図面を用いて本実施形態について説明する。
【0019】
図1は、第1の実施形態である管理装置を示した図である。図2は、管理装置の概略的ブロック図である。
【0020】
管理装置10は、入力デバイス20と出力デバイス30から構成されるスケジュール管理専用ツールである。入力デバイス20は、ペン20Pを使用することで表示部25への入力操作が可能な端末として構成される。一方、出力デバイス30は、ここでは円状の表示部35にスケジュール等をグラフ表示する置時計型の表示装置として構成される。
【0021】
図2に示すように、入力デバイス20では、制御部21が発信部22、表示制御部(表示部)23を制御し、入力デバイス20の動作制御を行う。表示部25は、液晶パネルなどによって構成され、表示制御部23からの制御信号に基づいて文字情報などを表示し、あるいはグラフィック表示することができる。
【0022】
出力デバイス30では、制御部31が受信部32、表示制御部(表示部)33を制御し、出力デバイス30の動作制御を行う。表示部35も、表示部25と同様に液晶パネルなどによって構成され、表示制御部33からの制御信号に基づいて文字情報の表示やグラフィック表示を行う。
【0023】
出力デバイス30は、入力デバイス20との間でデータ通信可能である。入力デバイス20の制御部21は、表示部25に表示されているデータをメモリに24に保存し、必要に応じて保存したデータを発信部22から送信する。出力デバイス30の受信部32が送信データを受信すると、制御部31がメモリ34に保存する。
【0024】
本実施形態の管理装置10は、入力デバイス20への入力操作によって作成されたスケジュール表のデータに基づき、制御部31が円グラフ表示のための演算処理を行う。そして表示制御部33が、制御部31からの制御信号に基づき、スケジュールを円グラフで表示する。以下、これについて詳述する。
【0025】
図3は、入力デバイス20と出力デバイス30でそれぞれ表示されるスケジュール表およびグラフを示した図である。
【0026】
入力デバイス20では、スケジュール表Mを表示部25に表示可能である。ユーザは、イベント名やイベントに関する用語と、イベントの開始あるいは終了時刻を書き込むことができる。ここでは、幼児が起床してから保育園または幼稚園に登校するまでのスケジュールを、起床、朝食、歯磨き、着替え、持ち物整理、登園という一連のイベントに区切り、各イベントに対応する用語と、イベントの開始あるいは終了の時刻が入力されている。ユーザの書き込みによってスケジュール表が完成すると、イベントと時間とを対応付けたスケジュール表のデータが、メモリ24に保存される。
【0027】
図3では、起床時刻(6時30分)を、スケジュールの最初のイベントの開始時刻として設定し、最後のイベントである登園が終了する時刻(園到着時刻)を、スケジュールの終了時刻(7時50分)としている。ユーザは、園児の普段の行動に基づいてこれらの時刻を設定すればよい。なお、イベント終了時刻については、スケジュール表のイベント名最後の欄に記入される。
【0028】
出力デバイス30の表示部35では、入力デバイス20から送られてくるスケジュール表のデータに基づいて、スケジュールが円グラフNで表示される。そして、各イベントの開始時刻から終了時刻までの期間(時間)に合わせて、円グラフNがスケジュール表のイベント順で区分けされる。各イベントの区画は扇形で表され、エリアの大きさ、すなわち周方向長さは、スケジュールの開始から終了までにかかる(と想定される)全期間を基準とし、その期間に対する各イベントの開始から終了までの期間の割合に応じて定められる。
【0029】
各イベントの区画の大きさ(周方向長さ)は、イベントを履行するのにかかる時間の程度を表し、イベント間での履行期間の違いが明らかになる。図3に示すように、起床から園到着までのイベントN1〜N6の中で、イベント履行に20分を要する朝食および登園の区画N2、N6が、最も大きいエリアサイズをもつ。円グラフNには、各イベント名(イベント情報)あるいはイベントに関する用語が、自身の区画に合わせて表示される。ここでは、隣接するイベントの境界付近に表示され、設定された時刻とともに表示される。
【0030】
さらに、円グラフNに対しては、現在の進捗状況を表すインジケータPが表示される。インジケータPは、スケジュールの全期間に対するスケジュール開始から原時刻までの時間経過の割合を、円グラフNの周方向長さによって示している。インジケータPは、実時間の経過とともにその位置を移動し、スケジュール全期間(ここでは1時間20分)を1周としたときの進行速度で進む。
【0031】
図3では、スケジュールの中で朝食をとるイベントの区画N2に、インジケータPが表示されている。スケジュールの開始時刻(6時30分)から15分経過していることを示している。ここでは、インジケータPは、円中心から延びる矢印のマークによって表される。また、現在時刻がインジケータPの傍に表示される。インジケータPの位置および現在時刻は、RTC(Real Time Clock)などから発信される時刻情報に基づいて表示される。
【0032】
図3に示したスケジュールは、開始から終了までの期間が1時間20分であり、アナログ時計のように1時間を1周とした円表示とは相違する。スケジュール開始から終了までを1周としてスケジュールをグラフ表示することで、スケジュール全体に対する実時間の進行具合を把握することができる。
【0033】
すなわち、今現在、スケジュール全体の中でどのイベントに当たるのか、そのイベントでどの程度実時間が進行しているのか、次のイベント開始までどのくらい時間が残っているのかという、スケジュールの進捗に関する情報を、一瞥して直感的に把握することができる。
【0034】
したがって、時計学習を行っていない幼児でも、スケジュール全体の中の進行具合を一瞥して理解することが可能であり、自身の行動がスケジュールよりも進んでいるのか、遅れているのかといった実時間との相違も判断でき、それに合わせて行動を早める、遅くするといったことも瞬時に判断することができる。
【0035】
入力デバイス20の代わりにスマートフォンなどの端末でスケジュール表を作成するようにしてもよく、ネットワークを通じて出力デバイス30と通信可能に接続すればよい。また、入力デバイス20と出力デバイス30とを一体にして管理装置を構成してもよい。
【0036】
次に、図4を用いて、第2の実施形態である管理装置について説明する。第2の実施形態では、グラフ表示で表示項目を追加するとともに、表示切替指示によって、指定されたイベントを全体とする円表示に切り替える。それ以外に構成については、実質的に第1の実施形態と同じである。
【0037】
図4は、スケジュールのグラフ表示と、表示切替に伴うイベントのグラフ表示を示した図である。
【0038】
スケジュールは、第1の実施形態と同様、起床から園到着までの一連のイベントで区画された円グラフNによって表示されている。ただし、インジケータP’は、矢印ではなく円状マークで表され、円周上に沿った実時間の位置に表示される。また、インジケータPの傍には、現在時刻とともに、次のイベントまでの残り時間が表示される。
【0039】
第2の実施形態では、表示項目として、デッドラインDと平均行動時間Aを表示している。食事のイベントの区画N2に示すデッドラインDは、次のイベントを予定通りに開始するために必要な期限(最終時刻)を示す時間、すなわち遅くとも食事を開始すべき時間であり、デッドラインDは、次のイベントまでの残り時間の程度も合わせて示すように、ここでは扇型で示している。デッドラインDは、ユーザがあらかじめ設定することが可能である。平均行動時間Aは、過去の経験などを通じて、対象となる人(ここでは幼児)が朝食にかかる時間を表す。平均行動時間Aについても、ユーザがあらかじめ設定することが可能である。
【0040】
このようなデッドラインDおよび平均行動時間Aの表示によって、スケジュール通りにイベント開始が行われていなくても、次のイベントまでに行動を終了することができると判断することが可能となり、実時間の進行だけを見てイベント終了前に(例えば朝食を全部食べずに)次のイベントの行動を開始するような事態を防ぐことができる。逆に、デッドラインDを実時間が超えた場合には、イベントを途中で切り上げるという判断ができる。なお、デッドラインDおよび平均行動時間Aの一方のみ表示してもよい。
【0041】
これら表示項目に加え、ユーザは、スケジュールの円グラフ表示を、インジケータP’が表示されている区画のイベントの円グラフ表示に切り替えることができる。例えば、ユーザが出力デバイス30の表示部35に表示されているボタンマークを押すことによって、表示を切り替えることができる。
【0042】
図4では、食事のイベントの区画N2を一周とする円グラフN’が表示されている。インジケータ(詳細インジケータ)P”は、イベントの区画N2全体の周方向長さC2に対するインジケータP’のイベント開始時刻からの周方向長さC1の割合に応じて、その位置が定められる。インジケータP”は、イベント全期間に対する実時間の周方向に沿った位置を示している。
【0043】
今現在行っているイベントを円グラフ表示することによって、行動中のイベントの進捗状況をより明確に把握することができる。また、区画エリアサイズの小さいイベントに対しても、イベントの進行具合を大きく表示することで進捗状況が把握しやすくなる。
【0044】
次に、図5を用いて第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、第1、第2の実施形態のように専用管理装置を使用せず、端末などを利用したスケジュール管理が行われる。
【0045】
図5は、コンピュータネットワークシステムを示した図である。ユーザはスマートフォンなどの端末を操作することで、サーバ100に対してスケジュール管理のプログラム呼び出しを要求する。サーバ100は、アプリケーションソフトウェアを管理するサーバ110と連携してスケジュール管理のプログラムを実行し、端末120におけるスケジュール表の入力、グラフ表示を可能にする。サーバ100、110は、例えばクラウドコンピュータとして構成することが可能であり、それ以外のコンピュータで構成することもできる。
【0046】
端末120では、入力可能なスケジュール表が表示されるとともに、スケジュール表が完成すると、所定の入力操作によってスケジュールの円グラフ表示を行う。スケジュール表および円グラフ表示は、第1の実施形態と同様である。
【0047】
図6は、スケジュール管理のコンピュータ読み取り可能なプログラムによって実行される円グラフ表示のフローチャートを示した図である。
【0048】
スケジュール表のデータを受信すると、イベント全期間と各イベントの期間が算出され、イベント全期間に対する各イベント期間の割合(あるいは比)が算出される(S101〜S103)。そして、算出された各イベント期間の割合に応じて区分けされた円グラフが表示されるとともに、実時間に応じた位置にインジケータが表示される(S104〜S105)。
【0049】
なお、グラフ表示に関するデータをメモリなどに一時的に保存し、必要な状況だけグラフ表示に切り替えるとともに、実時間に合ったインジケータを表示するようにしてもよい。すなわち、ステップS104の実行終了後、ステップS105をユーザの表示切替指示などに応じて実行するようにしてもよい。
【0050】
イベントやインジケータの表現をユーザが選択設定できるようにすることも可能であり、音で表現するようにしてもよい。さらに、複数のスケジュールデータをメモリに記憶し、同時表示、あるいは切替表示できるようにすることも可能である。
【0051】
第3の実施形態では、APIを利用したソフトウェア処理を行っているが、あらかじめ端末120にコンピュータ読み取り可能なプログラムを組み込んで実行させる構成にしてもよい。また、端末120は、スマートフォンのような携帯端末に限定されず、タブレット端末、ディスプレイ、コンピュータの液晶モニタなど、スケジュールを入力可能な装置で構成することも可能である。
【0052】
以上の説明では、イベント期間が分単位で1時間未満に終了するスケジュール管理を説明したが、数時間に跨るスケジュール管理も可能である。例えば、「乾送ミミダス(登録商標)」といった洗濯物の乾燥終了時刻を予測するソフトウェアにおいて、乾燥終了までの予測時間を算出するが、乾燥開始から乾燥終了までの期間を1周として1時間ごとに区分けした円グラフを表示し、実時間に沿った位置にインジケータを表示することで、乾燥までのおおまかな残り時間を直感で把握することができる。
【0053】
また、日程表、通勤による移動表、出張による移動表といったスケジュール管理にも適用可能であり、健康診断や人間ドックのスケジュール、娯楽施設のショースケジュールや映画の上映スケジュールなどにも対応可能である。
【0054】
さらに、スケジュール管理だけでなく、運動会、発表会などの目録、事業プロジェクトの工程表、計画表、農作物の収穫工程といったプログラムの管理にも適用することが可能である。
【0055】
第1〜第3の実施形態では、円グラフとともにインジケータを表示しているが、円グラフだけを表示するようにしてもよい。例えば、ユーザが所定の入力操作によってインジケータを表示/非表示にし、必要な時だけインジケータを表示させてもよい。一方、複数のイベントから構成されるスケジュール等だけでなく、1つのイベントから成るスケジュール等についても、円グラフ表示させることが可能である。
【0056】
例えば、製造プロジェクト、店舗開店までの工程では、数週間、数か月、数年単位で各イベントが実行される。このようなプログラムについても、全期間を一周として円表示し、実時間に沿ってインジケータを表示させることができる。この場合、時あるいは分を単位としたイベント開始時刻などを表示する代わりに、日、月などでスケジュール表の入力を行いそれに合わせて表示すればよい。インジケータの表示処理では、日、月を時、分に換算して実時間にあった位置にインジケータを表示することができる。それ以外にも、料理の段取り、スキル習得までの課題の取り組みといったものに対しても適用することが可能である。
【0057】
本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示するものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
10…管理装置、20…入力デバイス(入力装置)、30…出力デバイス(表示装置)、100、110…サーバ、120…端末。


【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】