(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021066308
(43)【公開日】20210430
(54)【発明の名称】車両制御装置、車両、車両制御装置の動作方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60Q 3/80 20170101AFI20210402BHJP
   B60Q 3/217 20170101ALI20210402BHJP
   B60Q 3/267 20170101ALI20210402BHJP
   B60Q 3/16 20170101ALI20210402BHJP
   B60Q 3/78 20170101ALI20210402BHJP
   B60R 13/02 20060101ALI20210402BHJP
   B60J 5/00 20060101ALI20210402BHJP
   B60K 37/00 20060101ALI20210402BHJP
【FI】
   !B60Q3/80
   !B60Q3/217
   !B60Q3/267
   !B60Q3/16
   !B60Q3/78
   !B60R13/02 Z
   !B60J5/00 501Z
   !B60K37/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】2019192882
(22)【出願日】20191023
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100166648
【弁理士】
【氏名又は名称】鎗田 伸宜
(72)【発明者】
【氏名】尾中 潤一郎
【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
(72)【発明者】
【氏名】福谷 和芳
【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号 本田技研工業株式会社内
【テーマコード(参考)】
3D023
3D344
3K040
【Fターム(参考)】
3D023BA01
3D023BB08
3D023BC01
3D023BD03
3D023BD12
3D023BE24
3D344AA19
3D344AA22
3D344AC01
3D344AD01
3K040AA02
3K040DA05
3K040DB01
3K040DB02
3K040DB12
3K040EA01
3K040EA04
3K040EA05
3K040EB03
3K040GA04
3K040GA05
3K040GB08
3K040GC04
3K040GC14
(57)【要約】
【課題】車内空間を光により効果的に演出するための技術を提供する。
【解決手段】車両制御装置であって、車両に設けられ車幅方向に延びる帯状の第1の光源部と、前記第1の光源部に連続するようにドアのライニングに沿って延びる帯状の第2の光源部と、前記車両の状況に応じて前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する制御部とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられ車幅方向に延びる帯状の第1の光源部と、
前記第1の光源部に連続するようにドアのライニングに沿って延びる帯状の第2の光源部と、
前記車両の状況に応じて前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする車両制御装置。
【請求項2】
前記ドアの開閉状態を検知する開閉検知部をさらに備え、
前記制御部は、前記ドアの開閉状態に応じて前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、発光位置の移動方向を制御することを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記開閉検知部により前記ドアが閉状態から開かれることが検知された場合、前記第2の光源部における前記発光位置を、前記ドアのヒンジ部側から前記ドアの開放端側へ移動させることを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1の光源部における発光位置を前記ドアと反対側の第2のドアのヒンジ部側から前記ドアのヒンジ部側へと移動させるとともに、前記第1の光源部から前記第2の光源部へ発光位置を連続的に移動させ、さらに、前記第2の光源部における前記発光位置を、前記ドアのヒンジ部側から前記ドアの開放端側へ移動させることを特徴とする請求項4に記載の車両制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記開閉検知部により前記ドアが開状態から閉じられることが検知された場合、前記第2の光源部における前記発光位置を、前記ドアの開放端側から前記ドアのヒンジ部側へ移動させることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記第2の光源部における前記発光位置を、前記ドアの開放端側から前記ドアのヒンジ部側へ移動させるとともに、前記第2の光源部から前記第1の光源部へ発光位置を連続的に移動させ、さらに、前記第1の光源部における発光位置を前記ドアのヒンジ部側から前記ドアと反対側の第2のドアのヒンジ部側へと移動させることを特徴とする請求項6に記載の車両制御装置。
【請求項8】
前記ドアの前記開閉状態は、前記ドアの開度であることを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、発光位置の移動速度を制御することを特徴とする請求項8に記載の車両制御装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記ドアの開度が小さくなるにつれて前記移動速度が大きくなるように制御することを特徴とする請求項9に記載の車両制御装置。
【請求項11】
前記制御部は、発光位置の一連の移動が繰り返される周期を含むことを特徴とする請求項8に記載の車両制御装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記ドアの開度が小さくなるにつれて前記周期が短くなるように制御することを特徴とする請求項11に記載の車両制御装置。
【請求項13】
前記ドアと反対側の第2のドアのライニングに沿って前記第1の光源部に連続するように延びる帯状の第3の光源部をさらに備え、
前記制御部は、前記車両の状況に応じて前記第1の光源部、前記第2の光源部及び前記第3の光源部の発光を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項14】
前記ドアの開閉状態を検知する開閉検知部と、
前記車両の乗員を検知する乗員検知部と、
前記車両の乗員に情報を提供するエージェントを生成する生成部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記乗員検知部により乗員が乗車したことが検知され、前記開閉検知部により前記ドアが閉じられたことが検知された場合に、前記第2の光源部から前記第1の光源部へ第1の発光位置を移動させるとともに、前記第3の光源部から前記第1の光源部へ第2の発光位置を移動させ、
前記生成部は、前記第1の光源部において前記第1の発光位置と前記第2の発光位置とが一致したことに応じて、前記エージェントを生成することを特徴とする請求項13に記載の車両制御装置。
【請求項15】
前記第1の光源部は2つの帯状の光源部を含んで構成されており、
一方の光源部の端部と表示部の一方の側部とが連続し、他方の光源部の端部と前記表示部の他方の側部とが連続するように、前記2つの帯状の光源部及び前記表示部が配置されており、
前記制御部は、前記一方の光源部から前記表示部での発光表示を介して前記他方の光源部へ連続的に発光位置を移動させることにより、前記第1の光源部の発光及び前記表示部での発光表示を制御することを特徴とする請求項14に記載の車両制御装置。
【請求項16】
前記生成部は、前記表示部において前記第1の発光位置と前記第2の発光位置とが一致したことに応じて前記エージェントを生成し、
前記制御部は、前記生成部により生成された前記エージェントを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項15に記載の車両制御装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記乗員検知部により前記乗員が検知された場合、前記表示部における前記エージェントの表示位置を前記乗員が検知された方向に近い所定位置に変更することを特徴とする請求項16に記載の車両制御装置。
【請求項18】
前記車両の周辺の物体を検知する物体検知部をさらに備え、
前記制御部は、前記物体検知部による検知結果に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記物体検知部により検知された物体の前記車両に対する方向に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御することを特徴とする請求項18に記載の車両制御装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記物体検知部により検知された物体の前記車両に対する方向と、前記物体と前記車両との距離とに基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御することを特徴とする請求項18又は19に記載の車両制御装置。
【請求項21】
前記制御部は、前記物体と運転席とを結ぶ線に対応する前記第1の光源部における位置において、又は、前記線に対応する前記第2の光源部における位置において、前記物体の存在を示すための発光を行うことを特徴とする請求項18乃至20の何れか1項に記載の車両制御装置。
【請求項22】
前記制御部は、前記物体と前記車両との前記距離に応じて、前記物体の存在を示すための前記発光の色又は前記発光の光の大きさを変更することを特徴とする請求項20に記載の車両制御装置。
【請求項23】
請求項1乃至22の何れか1項に記載の車両制御装置を備えることを特徴とする車両。
【請求項24】
車両に設けられ車幅方向に延びる帯状の第1の光源部と、前記第1の光源部に連続するようにドアのライニングに沿って延びる帯状の第2の光源部とを備える車両制御装置の動作方法であって、
前記車両の状況に応じて前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する制御工程を有することを特徴とする車両制御装置の動作方法。
【請求項25】
コンピュータを、請求項1乃至22の何れか1項に記載の車両制御装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御装置、車両、車両制御装置の動作方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、起動スイッチの押下に応じて、起動スイッチ付近に設けられた帯状の光源を発光させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−81491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、起動スイッチの操作を前提とした発光に限定されている。そのため、車両の様々な状況に応じて車内空間を光により効果的に演出することは難しいという課題がある。
【0005】
本発明の目的は、車内空間を光により効果的に演出するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
車両に設けられ車幅方向に延びる帯状の第1の光源部と、
前記第1の光源部に連続するようにドアのライニングに沿って延びる帯状の第2の光源部と、
前記車両の状況に応じて前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする車両制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車内空間を光により効果的に演出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係る車両制御装置の構成の一例を示す図。
【図2】実施形態1に係る発光位置の移動例の説明図。
【図3】実施形態1に係る表示部内での発光位置の移動例の説明図。
【図4】実施形態1に係る車両制御装置が実施する乗車時の処理の手順を示すフローチャート。
【図5】実施形態1に係る車両制御装置が実施する降車時の処理の手順を示すフローチャート。
【図6】実施形態2に係る物体の検知に応じた光源部の発光制御の説明図。
【図7】実施形態2に係る車両制御装置が実施する処理の手順を示すフローチャート。
【図8】(a)実施形態3に係る運転手の乗車時における発光位置の移動例の説明図、(b)実施形態3に係る運転手の降車時における発光位置の移動例の説明図。
【図9】実施形態3に係る車両制御装置が実施する処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでするものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴うち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
(実施形態1)
本実施形態では、乗車に連動して車幅方向の両側から光の発光位置を連続的に移動させることで光の流れを演出し、光が衝突した場所を起点にして、車両の乗員に情報を提供するエージェントを出現させる演出を行う光源部の制御例を説明する。
【0011】
<車両制御装置の構成>
図1は、実施形態に係る車両制御装置の構成の一例を示す図である。図1において、車両10は、車両制御装置100と、光源部200と、検知部300とを備えている。
【0012】
車両制御装置100は、検知部により検知された車両10の様々な状況に基づいて、光源部200の発光を制御する。
【0013】
車両制御装置100は、制御部101と、記憶部102と、表示部103と、操作入力部104とを備えている。
【0014】
制御部101は、検知部300により検知された車両10の状況に応じて、第1の光源部201、第2の光源部202及び第3の光源部203の少なくとも何れか1つが光る態様を制御する。車両10の状況とは、例えば、ドアの開閉状態や、開閉の量、乗員の有無、人数、車両10の周囲の状況(例えば歩行者の検知)などである。制御部101は、光源部200の発光位置を連続的に移動させることで、光が流れていく様子を演出する。制御部101は、発光位置の移動方向、移動速度、及び、発光位置の一連の移動が繰り返される周期を制御する。
【0015】
制御部101は例えばCPUであり、記憶部102に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて車両制御装置100の動作を制御することで、車両制御装置100の各機能を実現する。なお、車両制御装置100がCPUとは異なる1以上の専用のハードウェアを有し、CPUによる処理の少なくとも一部を専用のハードウェアが実行してもよい。専用のハードウェアの例としては、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などがある。
【0016】
記憶部102は、ROM、RAM、及び/又はハードディスクドライブである。ROMには、変更を必要としないプログラムなどが格納される。RAMは、ハードディスクドライブから供給されるプログラムやデータなどを一時記憶する。ハードディスクドライブは種々のデータを記憶する。
【0017】
表示部103は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)であり、各種情報を画面に表示する。操作入力部104は、各種物理ボタンや、表示部103がタッチパネル機能を有する場合、タッチパネルボタンなどであり、ユーザからの操作入力を受け付ける。
【0018】
光源部200は、第1の光源部201と、第2の光源部202と、第3の光源部203とを備えている。各光源部は、図2に示されるように、複数の発光部が帯状に細長く配置されて構成されている。
【0019】
第1の光源部201は、車両10に設けられ、車幅方向に延びる帯状の光源部である。第2の光源部202は、第1の光源部201に連続するようにドア(例えば運転席側のドア)のライニングに沿って延びる帯状の光源部である。第3の光源部203は、ドア(例えば運転席側のドア)と反対側の第2のドア(例えば助手席側のドア)のライニングに沿って第1の光源部201に連続するように延びる帯状の光源部である。
【0020】
検知部300は、開閉検知部301と、乗員検知部302と、物体検知部303とを備えている。開閉検知部301は、各ドアのヒンジ部(不図示)に設けられたセンサであり、ドアの開閉状態及びドアの開度(どの程度開いているかを示す量)を検知する。乗員検知部302は、車両10の運転席、助手席、後部座席などに着座している乗員を撮影して検知するカメラである。或いは、座席の重量を検知することで着座を検知するセンサであってもよい。
【0021】
物体検知部303は、車両10の周囲に存在する物体(例えば歩行者)を検知する。物体検知部303は、車両10の前方を撮影するカメラを含み、本実施形態の場合、車両10のルーフ前部でフロントウィンドウの車室内側に取り付けられる。カメラが撮影した画像の解析により、物標(物体)の輪郭抽出や、道路上の車線の区画線(白線等)を抽出可能である。また、物体検知部303は、Light Detection and Ranging(LIDAR:ライダ)を含み、車両10の周囲の物標を検知したり、物標との距離を測定したりする。本実施形態の場合、ライダは5つ設けられており、車両10の前部の各隅部に1つずつ、後部中央に1つ、後部各側方に1つずつ設けられている。また、物体検知部303は、ミリ波レーダを含み、車両10の周囲の物標を検知したり、物標との距離を測定したりする。本実施形態の場合、ミリ波レーダは5つ設けられており、車両10の前部中央に1つ、前部各隅部に1つずつ、後部各隅部に一つずつ設けられている。
【0022】
このように車両10の周囲状況を検知する装置を複数備えたことで、検知結果の信頼性を向上でき、また、カメラ、ライダ、レーダといった種類の異なる検知ユニットを備えたことで、車両10の周辺環境の解析を多面的に行うことができる。
【0023】
<光源部の制御例>
続いて、図2及び図3を参照しながら、本実施形態に係る車両制御装置が実施する光源部の制御の一例を説明する。図2は、本実施形態に係る光源部での発光位置の移動例の説明図である。図3は、本実施形態に係る表示部103内での発光位置の移動例の説明図である。本実施形態では、乗車に連動して車幅方向の両側から光の発光位置を連続的に移動させることで光の流れを演出し、光が衝突した場所を起点にして、車両の乗員に情報を提供するエージェントを出現させる。
【0024】
図2(a)及び図2(b)のように、検知部300により乗員の乗車が検知されたことに応じて、制御部101は、帯状の第2の光源部202を矢印の方向(第1の光源部201のある方向)に沿って順に発光させる。そして、制御部101は、それとともに、帯状の第3の光源部203を矢印の方向(第1の光源部201のある方向)に沿って順に発光させる。なお、発光方法としては、単色光の発光位置を連続的に移動させてもよいし、単色をグラデーションにした光の発光位置を連続的に移動させてもよい。なお、開閉検知部301によりドアが閉じられたことが検知され、かつ、乗員検知部302により、車両10の運転席に乗員が検知された場合に、乗車を検知することができる。
【0025】
そして、第2の光源部202から第1の光源部201へ連続的に移動してきた光、及び第3の光源部203から第1の光源部201へ連続的に移動してきた光は、表示部103の側部にそれぞれ到達する。到達した後は、図3(a)に示されるように、表示部103の表示により発光位置を流れるように変化させていく。なお、図3(a)のように曲線的に変化させてもよいし、図3(b)のように直線的に変化させてもよい。そして、表示部103の内部で左右から中央付近に移動してきた2つの光が衝突し、その衝突位置(図示の例だと位置310)において、車両の乗員に様々な情報を提供するエージェント320を生成して出現するような演出(例えば衝突点が次第に大きく円形に広がっていくような演出)を行う。エージェント320は、例えば乗員の発話内容を検知して検索処理を行い、検索結果を音声及び又は表示部103への表示により提示することができる。
【0026】
これにより、光源部の発光動作と、エージェントの出現動作とを連動させた演出が可能となり、乗員におもてなし感を提供することができる。
【0027】
なお、エージェント320の出現位置(表示位置)は、図示の位置に限定されない。例えば、運転席及び助手席の両方に乗員が検知された場合には、車両10の車幅方向の中央付近(例えば表示部103を構成する2つのディスプレイのうち助手席側のディスプレイの中央付近)にエージェント320を表示してもよい。また、運転席だけ乗員が検知された場合には、車両10の車幅方向の運転席付近(例えば表示部103を構成する2つのディスプレイのうち運転席側のディスプレイの中央付近)にエージェント320を表示してもよい。これにより、エージェントを必要としている乗員の近くの最適な位置にエージェントを表示することが可能となり、エージェントとの対話が容易になる。
【0028】
一方、制御部101は、イグニッションオフの状態を検知した場合に、エージェント320を消して、乗車時と逆の操作を行う。すなわち、エージェント320の消失点を起点にして、表示部103から車幅方向の左右にそれぞれの光の発光位置を移動させ、表示部103のそれぞれの側部から第1の光源部201へ発光位置を連続的に移動させ、それぞれ第2の光源部302、第3の光源部203へ発光位置をさらに連続的に移動させる。そして、そのままドアノブ付近を照らすように制御する。そして、降車のためにドアが開けられたことが検知された場合に、ドアの下方に埋め込まれた照明(不図示)を制御してドア下方の地面付近を照らす制御を行う。
【0029】
<乗車時の処理>
続いて、図4のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る車両制御装置が実施する乗車時(乗車直後)の処理の手順を説明する。
【0030】
S401において、制御部101は、検知部300の検知結果に基づいて乗員の乗車が検知されたか否かを判定する。乗車が検知された場合、S402へ進む。一方、乗車が検知されていない場合、待機する。
【0031】
S402において、制御部101は、光源部200の発光を制御する。制御の詳細は図2を参照して説明したように発光位置を連続的に変化させることにより、光が流れていくような演出を行う。
【0032】
S403において、制御部101は、光源部200と連続する表示部103上の両側部から発光表示を連続的に行い、表示部103の所定位置において両側から流れてきた光が衝突したことに応じて、エージェント320を生成して表示部103に表示させる。以上で図4の一連の処理が終了する。
【0033】
<降車時の処理>
さらに、図5のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る車両制御装置が実施する降車時(降車直前)の処理の手順を説明する。
【0034】
S501において、制御部101は、車両10が停車し、イグニッションオフを検知したか否かを判定する。イグニッションオフが検知された場合、S502へ進む。一方、イグニッションオフが検知されていない場合、待機する。
【0035】
S502において、制御部101は、表示部103に表示中のエージェント320を消す。例えば、エージェント320の中心に向かって円が小さくなっていき消失していくような演出でエージェント320の表示を取りやめる。
【0036】
S503において、制御部101は、光源部200の発光を制御する。具体的には、乗車時の発光と逆の手順で発光位置を連続的に移動させる。まず、エージェント320の消失点から車幅方向の左右のそれぞれに発光位置を連続的に移動させ、表示部103の両側部のそれぞれから第1の光源部201に沿ってドアの方向へ発光位置を連続的に移動させる。さらに、運転席側において第1の光源部201から第2の光源部202へと発光位置を連続的に移動させるとともに、助手席側において第1の光源部201から第3の光源部203へと発光位置を連続的に移動させる。
【0037】
S504において、制御部101は、第2の光源部202及び第3の光源部203を制御して、第2の光源部202の運転席側のドアノブ付近を照らした状態にするとともに、第3の光源部203の助手席側のドアノブ付近を照らした状態にする。
【0038】
S505において、制御部101は、検知部300の検知結果に基づいてドアが開放されたか否かを判定する。ドアの開放が検知された場合、S506へ進む。一方、ドアの開放が検知されていない場合、待機する。
【0039】
S506において、制御部101は、ドアの下方に埋め込まれた照明(不図示)を制御してドア下方の地面付近を照らす制御を行う。運転席のドアの開放が検知された場合は運転席のドアの下方の地面付近を照らし、助手席のドアの開放が検知された場合は助手席のドアの下方の地面付近を照らす。両方のドアが開放された場合には、それぞれのドアの下方を照らす制御を行う。以上で一連の処理が終了する。
【0040】
以上説明したように、本実施形態では、乗車時(乗車直後)及び降車時(降車直前)のそれぞれにおいて、車両に設けられた帯状の光源部の発光位置を連続的に制御することで、車内空間を光により効果的に演出することが可能となり、おもてなし感を演出することが可能となる。
【0041】
なお、本実施形態では、第1の光源部201と表示部103とが車幅方向に連続するように配置される例を説明したが、この例に限定されない。例えば、第1の光源部201が車幅方向に連続するように配置され、表示部103の上方又は下方に第1の光源部201が配置されてもよい。すなわち、表示部103とは別に、車幅方向に沿って運転席側の端部から助手席側の端部にわたり、第1の光源部201が配置されてもよい。そして、左右から流れてきた光が第1の光源部201のある位置で衝突したことに起因して、表示部103の所定位置にエージェント320を表示するように構成してもよい。また、第1の光源部201及び表示部103を1つの光源部として捉えて構成してもよい。或いは、これら3つの光源部のうち1つの発光を制御してもよい。
【0042】
(実施形態2)
実施形態1では、乗車時及び降車時の光源部の発光制御の一例を説明した。これに対して、本実施形態では、車両10の周囲に物体(例えば歩行者)が検知された場合における光源部の発光制御の例を説明する。装置構成は実施形態1と同様なので説明を省略する。
【0043】
図6は、本実施形態に係る光源部の制御例の説明図である。制御部101は、物体検知部303の検知結果に基づいて、光源部200の発光を制御する。例えば、物体検知部303により、車両10の周囲に物体(例えば歩行者601)が検知された場合、運転席と歩行者601とを結ぶ線と、光源部200(図示の例では第1の光源部201)とが交差する位置(図示の例では位置602)における光源部200を発光させる。これにより、運転者は、発光位置の方向に物体(歩行者601)がいることを容易に認識することができるため、注意を払うことが可能となる。交差位置が表示部103内となる場合には、表示部103内の対応位置を発光表示させてもよい。なお、発光方法は点灯又は点滅の何れであってもよい。
【0044】
また、物体検知部303により物体と車両10との距離を測定し、距離に応じて発光の態様を変更してもよい。例えば、距離が閾値以下である場合には赤色の光で注意喚起し、距離が閾値よりも大きい場合には緑色の光で注意喚起することで、色を見ただけで物体(歩行者601)との距離感を把握することが可能となる。なお、発光色の種類はこれら2色に限られず、他の色を用いてもよいし、距離に応じて3種類以上の色を使用することで物体との距離をより詳細に色で表現してもよい。
【0045】
また、同じ発光色を用いつつ、距離に応じて点滅の間隔を変更してもよい。例えば、距離が閾値以下である場合に第1の時間間隔で点滅させ、距離が閾値未満である場合に、第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔で点滅させてもよい。物体との距離が近い場合に点滅する時間間隔を短くすることで、物体がどの程度接近しているかを容易に把握することができる。
【0046】
<処理>
次に、図7のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る車両制御装置が実施する処理の手順を説明する。
【0047】
S701において、制御部101は、物体検知部303の検知結果に基づいて、車両10の周囲に物体が検知されたか否かを判定する。物体が検知された場合、S702へ進む。一方、物体が検知されていない場合、待機する。
【0048】
S702において、制御部101は、検知された物体の位置に基づいて、光源部200を発光させる発光位置を決定する。例えば、検知された物体と車両10の運転席とを結ぶ線と光源部200(又は表示部103)とが交差する位置を発光位置として決定する。
【0049】
S703において、制御部101は、物体検知部303の検知結果に基づいて、検知された物体と車両10との距離が閾値以上であるか否かを判定する。距離が閾値以上である場合、S704へ進む。一方、距離が閾値未満である場合、S705へ進む。
【0050】
S704において、制御部101は、第1の発光色(例えば緑色)で、S702で決定された位置の光源部200を発光させる制御を行う。S705において、制御部101は、制御部101は、第2の発光色(例えば赤色)で、S702で決定された位置の光源部200を発光させる制御を行う。以上で図7の処理が終了する。
【0051】
以上説明したように、本実施形態では、車両の周囲に物体(例えば歩行者)が検知されたことに応じて、その物体が存在する方向に位置する光源部を発光させることで、物体が存在する方向を容易に認識することができる。特に、夜間や濃霧の時など視界がよくないときでも歩行者などの存在に早期に気が付くことが可能となり、運転の安全性を向上させることができる。
【0052】
また、車両の周囲に存在する物体(例えば歩行者)と車両との距離に応じて、光源部の発光の態様を異ならせることにより、直感的に歩行者などと近づいているのか、ある程度距離が離れているのかを容易に認識することが可能となる。そのため、事前に歩行者の動作を予測したり、歩行者を回避したりすることが容易となる。
【0053】
また、本実施形態では、第1の光源部201と表示部103とが車幅方向に連続するように配置される例を説明したが、この例に限定されない。例えば、第1の光源部201が車幅方向に連続するように配置され、表示部103の上方又は下方に第1の光源部201が配置されてもよい。すなわち、表示部103とは別に、車幅方向に沿って運転席側の端部から助手席側の端部にわたり、第1の光源部201が配置されてもよい。
【0054】
また、本実施形態では、複数の発光色を使用する例を説明したが、S704及びS705において、単一の発光色を用いて異なる時間間隔で光源部200の点滅を制御してもよい。例えば、S704において、制御部101は、第1の時間間隔で光源部200を点滅させ、S705において、第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔で光源部200を点滅させてもよい。
【0055】
また、本実施形態では、物体と車両10との距離が閾値以上である場合には、緑色の発光色で光源部200を発光させ、閾値未満である場合には赤色の発光色で光源部200を発光させる例を説明した。さらに、閾値未満になった場合に、緑色から赤色へと徐々に変化させてもよい。また、距離が閾値未満であり且つ距離が短くなるほど、赤色で発光させる光源部200の面積を大きくしてもよい。これにより、物体(例えば歩行者)の接近を直感的に把握することがより容易となる。
【0056】
(実施形態3)
実施形態3では、ドアが閉じる時及びドアが開く時における光源部の発光制御について説明する。装置構成は実施形態1と同様なので説明を省略する。
【0057】
図8(a)は、運転席のドアが閉じる際の光源部200の発光制御の説明図である。制御部101は、運転席のドアが閉じる際に、運転席側に配置されている第2の光源部202から第1の光源部201を通って、助手席側に配置されている第3の光源部203へ、発光位置を連続的に変化させる制御を行う。
【0058】
すなわち、第2の光源部202における発光位置を、運転席のドアの開放端側からヒンジ部側へ移動させるとともに、第2の光源部202から第1の光源部201へ発光位置を連続的に移動させる。そして、第1の光源部201における発光位置を運転席のドアのヒンジ部側から助手席のドアのヒンジ部側へと連続的に移動させるとともに、第1の光源部201から第3の光源部203へ発光位置を連続的に移動させる。続いて、第3の光源部203における発光位置を、助手席のドアのヒンジ部側から開放端側へ連続的に移動させる。第3の光源部203の端部まで到達したら、再び第2の光源部202の端部に戻って同じ動作を繰り返してもよい。
【0059】
これにより、矢印の方向に沿って光が繰り返し流れていくような演出となり、乗車の際に車内方向へ注意を促すことができる。また、乗車時におもてなし感を演出することができる。また、乗車によりこれからドアが閉まろうとしていることを直感的に把握することができる。
【0060】
また、第2の光源部202の発光だけを制御して第2の光源部202において発光位置を連続的に変化させてもよい。すなわち、運転席のドアだけを対象として、ドアの開放端側からドアのヒンジ部側へ光源部の発光位置を連続的に移動させてもよい。また、第1の光源部201及び第2の光源部202について光源部の発光位置を連続的に移動させてもよい。
【0061】
図8(b)は、運転席のドアが開く際の光源部200の発光制御の説明図である。制御部101は、運転席のドアが開く際(降車時)に、助手席側に配置されている第3の光源部203から第1の光源部201を通って、運転席側に配置されている第2の光源部202へ、発光位置を連続的に変化させる制御を行う。
【0062】
すなわち、第3の光源部203における発光位置を、助手席のドアの開放端側からヒンジ部側へ移動させるとともに、第3の光源部203から第1の光源部201へ発光位置を連続的に移動させる。そして、第1の光源部201における発光位置を助手席のドアのヒンジ部側から運転席のドアのヒンジ部側へと連続的に移動させるとともに、第1の光源部201から第2の光源部202へ発光位置を連続的に移動させる。続いて、第2の光源部202における発光位置を、運転席のドアのヒンジ部側から開放端側へ連続的に移動させる。このように、乗車時と反対方向へ発光位置を連続的に変化させる制御を行う。第2の光源部202の端部まで到達したら、再び第3の光源部203の端部に戻って同じ動作を繰り返してもよい。
【0063】
これにより、矢印の方向に沿って光が繰り返し流れていくような演出となり、降車の際に車外方向へ注意を促すことができる。また、降車時におもてなし感を演出することができる。また、降車によりこれからドアが開こうとしていることを直感的に把握することができる。
【0064】
また、第2の光源部202の発光だけを制御して第2の光源部202において発光位置を連続的に変化させてもよい。すなわち、運転席のドアだけを対象として、ドアのヒンジ部側からドアの開放端側へ光源部の発光位置を連続的に移動させてもよい。また、第1の光源部201及び第2の光源部202について光源部の発光位置を連続的に移動させてもよい。
【0065】
なお、実施形態1のように表示部103の発光表示を介して連続的に発光位置を移動させてもよいが、表示部103の発光表示は行わなくてもよい。
【0066】
また、制御部101は、ドアの開放時、閉鎖時ともに、開閉検知部301により検知されたドアの開度に応じて発光位置の移動速度を変更したり、一連の移動の周期を変更したりしてもよい。例えば、ドアが全開のときに、発光位置の移動速度を最も遅くしたり、一連の移動の周期を最も長くしたりする。そして、ドアが閉じる直前は、手を挟んでしまう可能性があるので、発光位置の移動速度を最も速くしたり、一連の移動の周期を最も短くしたりする。すなわち、ドアの開度が小さくなるにつれて、発光位置の移動速度が大きくなるように、及び/又は、一連の移動の周期が短くなるように光源部200の発光を制御する。
【0067】
<処理>
続いて、図9のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る車両制御装置が実施する処理の手順を説明する。
【0068】
S901において、制御部101は、開閉検知部301の検知結果に基づいて、ドアが開くのか或いは閉じるのかを判定する。ドアが開くと判定された場合(オープン時)、S902へ進む。一方、ドアが閉じると判定された場合(クローズ時)、S903へ進む。
【0069】
S903において、制御部101は、乗車時における第1の発光制御を行う。例えば、図8(b)を参照して説明したような光源部200の発光制御を行う。
【0070】
S904において、制御部101は、乗車時における第1の発光制御を行う。例えば、図8(a)を参照して説明したような光源部200の発光制御を行う。以上で図9の処理が終了する。
【0071】
なお、S901ではドアが開くのか閉じるのかで処理を分岐させる例を説明したが、これから乗車するところなのか、降車するところなのかに応じて処理を分岐させてもよい。例えば、制御部101は、開閉検知部301の検知結果及び乗員検知部302の検知結果に基づいて、既に乗員が存在する座席のドアが開放された場合、これから降車すると判定し、乗員が存在しない座席のドアが開放された場合、これから乗車すると判定してもよい。そして、これから乗車すると判定された場合には、S904へ進んで図8(a)のような発光制御を行い、これから降車すると判定された場合には、S903へ進んで図8(b)のような発光制御を行ってもよい。
【0072】
以上説明したように、本実施形態では、ドアが閉じる時(又はこれから乗車する時)には車外から車内に光が入っていくように光源部の発光位置を移動させる制御を行う。そして、ドアが開く時(又はこれから降車する時)には車内から車外へ光が出ていくように光源部の発光位置を移動させる制御を行う。これにより、乗車時及び降車時に、おもてなし感を提供することができる。
【0073】
なお、上述の各実施形態では、第1の光源部201、第2の光源部202、第3の光源部203の全ての発光を制御したが、必ずしも全ての光源部の発光を制御する必要はない。例えば、第1の光源部201及び第2の光源部202の発光を制御することで、上述の各実施形態の発光制御を行ってもよい。同様に、第1の光源部201及び第3の光源部203の発光を制御することで、上述の各実施形態の発光制御を行ってもよい。また、運転席側のドアを例に説明した制御内容は、助手席側のドアに関しても同様に適用可能である。
【0074】
<その他の実施形態>
また、各実施形態で説明された1以上の機能を実現するプログラムは、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給され、該システム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサは、このプログラムを読み出して実行することができる。このような態様によっても本発明は実現可能である。
【0075】
<実施形態のまとめ>
1.上記実施形態の車両制御装置(例えば100)は、
車両(例えば10)に設けられ車幅方向に延びる帯状の第1の光源部(例えば201)と、
前記第1の光源部に連続するようにドアのライニングに沿って延びる帯状の第2の光源部(例えば202)と、
前記車両の状況に応じて前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する制御部(例えば101)と、
を備える。
【0076】
この実施形態によれば、車内空間を光により効果的に演出することが可能となる。
【0077】
2.上記実施形態の車両制御装置では、
前記ドアの開閉状態を検知する開閉検知部(例えば301)をさらに備え、
前記制御部は、前記ドアの開閉状態に応じて前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する。
【0078】
この実施形態によれば、車両の状況として、ドアの開閉状態に応じて発光を制御することから、ドアの開閉と連動した車内空間の演出が可能となる。
【0079】
3.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、発光位置の移動方向を制御する。
【0080】
この実施形態によれば、ドアの開閉状態に応じて発光位置の移動方向を制御することで、光が流れていく様子を表現することができるため、車内空間を光により効果的に演出することが可能となる。
【0081】
4.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記開閉検知部により前記ドアが閉状態から開かれることが検知された場合、前記第2の光源部における前記発光位置を、前記ドアのヒンジ部側から前記ドアの開放端側へ移動させる。
【0082】
この実施形態によれば、発光位置の移動とドアが開く動作とが直感的に整合するため、ドアの開放を光により演出することが可能となる。
【0083】
5.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記第1の光源部における発光位置を前記ドアと反対側の第2のドアのヒンジ部側から前記ドアのヒンジ部側へと移動させるとともに、前記第1の光源部から前記第2の光源部へ発光位置を連続的に移動させ、さらに、前記第2の光源部における前記発光位置を、前記ドアのヒンジ部側から前記ドアの開放端側へ移動させる。
【0084】
この実施形態によれば、発光位置の移動とドアが開く動作とが直感的に整合するため、ドアの開放を光により演出することが可能となる。
【0085】
6.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記開閉検知部により前記ドアが開状態から閉じられることが検知された場合、前記第2の光源部における前記発光位置を、前記ドアの開放端側から前記ドアのヒンジ部側へ移動させる。
【0086】
この実施形態によれば、発光位置の移動とドアが閉じる動作とが直感的に整合するため、ドアの閉鎖を光により演出することが可能となる。
【0087】
7.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、
前記第2の光源部における前記発光位置を、前記ドアの開放端側から前記ドアのヒンジ部側へ移動させるとともに、前記第2の光源部から前記第1の光源部へ発光位置を連続的に移動させ、さらに、前記第1の光源部における発光位置を前記ドアのヒンジ部側から前記ドアと反対側の第2のドアのヒンジ部側へと移動させる。
【0088】
この実施形態によれば、発光位置の移動とドアが閉じる動作とが直感的に整合するため、ドアの閉鎖を光により演出することが可能となる。
【0089】
8.上記実施形態の車両制御装置では、
前記ドアの前記開閉状態は、前記ドアの開度である。
【0090】
この実施形態によれば、ドアの開度に応じて発光を制御することから、ドアの開度と連動した車内空間の演出が可能となる。
【0091】
9.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、発光位置の移動速度を制御する。
【0092】
この実施形態によれば、発光位置の移動速度を制御することから、ドアの開度と連動した車内空間の演出が可能となる。
【0093】
10.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記ドアの開度が小さくなるにつれて前記移動速度が大きくなるように制御する。
【0094】
この実施形態によれば、ドアが閉まりかけているときに発光位置の移動速度が大きくなるので、手を挟まれたりしないように注意喚起することができる。
【0095】
11.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、発光位置の一連の移動が繰り返される周期を制御する。
【0096】
この実施形態によれば、周期的な発光動作により、車内空間を効果的に演出することが可能となる。
【0097】
12.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記ドアの開度が小さくなるにつれて前記周期が短くなるように制御する。
【0098】
この実施形態によれば、ドアが閉まりかけているときに一連の発光の周期が短くなるので、手を挟まれたりしないように注意喚起することができる。
【0099】
13.上記実施形態の車両制御装置は、
前記ドアと反対側の第2のドアのライニングに沿って前記第1の光源部に連続するように延びる帯状の第3の光源部(例えば203)をさらに備え、
前記制御部は、前記車両の状況に応じて前記第1の光源部、前記第2の光源部及び前記第3の光源部の発光を制御する。
【0100】
この実施形態によれば、運転席側と助手席側との両方のドアに設けられた帯状の光源部と、車幅方向に延びる帯状の光源部とに渡って発光を制御することから、車内空間をより広く活用した演出が可能となる。
【0101】
14.上記実施形態の車両制御装置は、
前記ドアの開閉状態を検知する開閉検知部(例えば301)と、
前記車両の乗員を検知する乗員検知部(例えば302)と、
前記車両の乗員に情報を提供するエージェントを生成する生成部(例えば101)と、をさらに備え、
前記制御部は、前記乗員検知部により乗員が乗車したことが検知され、前記開閉検知部により前記ドアが閉じられたことが検知された場合に、前記第2の光源部から前記第1の光源部へ第1の発光位置を移動させるとともに、前記第3の光源部から前記第1の光源部へ第2の発光位置を移動させ、
前記生成部は、前記第1の光源部において前記第1の発光位置と前記第2の発光位置とが一致したことに応じて、前記エージェントを生成する。
【0102】
この実施形態によれば、光源部の発光動作と、エージェントの出現動作とを連動させた演出が可能となり、乗員におもてなし感を提供することができる。
【0103】
15.上記実施形態の車両制御装置では、
前記第1の光源部は2つの帯状の光源部を含んで構成されており、
一方の光源部の端部と表示部(例えば103)の一方の側部とが連続し、他方の光源部の端部と前記表示部の他方の側部とが連続するように、前記2つの帯状の光源部及び前記表示部が配置されており、
前記制御部は、前記一方の光源部から前記表示部での発光表示を介して前記他方の光源部へ連続的に発光位置を移動させることにより、前記第1の光源部の発光及び前記表示部での発光表示を制御する。
【0104】
この実施形態によれば、表示部への発光表示により、第1の光源部の発光動作を表示部内でも連続的に表現することが可能となる。
【0105】
16.上記実施形態の車両制御装置では、
前記生成部は、前記表示部において前記第1の発光位置と前記第2の発光位置とが一致したことに応じて前記エージェントを生成し、
前記制御部は、前記生成部により生成された前記エージェントを前記表示部に表示させる。
【0106】
この実施形態によれば、光源部の発光動作と、エージェントの出現動作とを連動させた演出が可能となり、乗員におもてなし感を提供することができる。
【0107】
17.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記乗員検知部により前記乗員が検知された場合、前記表示部における前記エージェントの表示位置を前記乗員が検知された方向に近い所定位置に変更する。
【0108】
この実施形態によれば、エージェントを必要とする乗員の近くにエージェントを表示することができるため、より快適なエージェントの活用が可能となる。
【0109】
18.上記実施形態の車両制御装置では、
前記車両の周辺の物体を検知する物体検知部をさらに備え、
前記制御部は、前記物体検知部による検知結果に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する。
【0110】
この実施形態によれば、車両の周辺の状況に応じた光源部の制御を行うことができる。
【0111】
19.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記物体検知部により検知された物体の前記車両に対する方向に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する。
【0112】
この実施形態によれば、車両の周囲で検知された物体が存在する方向を反映した光源部の制御が可能となる。
【0113】
20.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記物体検知部により検知された物体の前記車両に対する方向と、前記物体と前記車両との距離とに基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する。
【0114】
この実施形態によれば、車両の周囲で検知された物体が存在する方向と、物体までの距離とを反映した光源部の制御が可能となる。
【0115】
21.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記物体と運転席とを結ぶ線に対応する前記第1の光源部における位置において、又は、前記線に対応する前記第2の光源部における位置において、前記物体の存在を示すための発光を行う。
【0116】
この実施形態によれば、運転席から見た物体が存在する方向を発光により容易に認識することが可能となる。
【0117】
22.上記実施形態の車両制御装置では、
前記制御部は、前記物体と前記車両との前記距離に応じて、前記物体の存在を示すための前記発光の色又は前記発光の光の大きさを変更する。
【0118】
この実施形態によれば、物体までの距離を発光により容易に認識することが可能となる。
【0119】
23.上記実施形態の車両は、
上記実施形態の車両制御装置(例えば100)を備える車両(例えば10)である。
【0120】
この実施形態によれば、車両制御装置が実施する処理を車両で実現できる。
【0121】
24.上記実施形態の車両制御装置の動作方法は、
車両に設けられ車幅方向に延びる帯状の第1の光源部と、前記第1の光源部に連続するようにドアのライニングに沿って延びる帯状の第2の光源部とを備える車両制御装置の動作方法であって、
前記車両の状況に応じて前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光を制御する制御工程を有する。
【0122】
この実施形態によれば、車内空間を光により効果的に演出することが可能となる。
【0123】
25.上記実施形態のプログラムは、
コンピュータを、上記実施形態の車両制御装置(例えば100)として機能させるためのプログラムである。
【0124】
この実施形態によれば、本発明の内容をコンピュータにより実現することが可能となる。
【0125】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0126】
10:車両、100:車両制御装置、101:制御部、102:記憶部、103:表示部、104:操作入力部、200:光源部、201:第1の光源部、202:第2の光源部、203:第3の光源部、300:検知部、301:開閉検知部、302:乗員検知部、303:物体検知部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】