(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021066752
(43)【公開日】20210430
(54)【発明の名称】遊離チオール部分を有するタンパク質の安定化された組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 45/00 20060101AFI20210402BHJP
   A61K 38/46 20060101ALI20210402BHJP
   A61K 38/18 20060101ALI20210402BHJP
   A61P 3/00 20060101ALI20210402BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20210402BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20210402BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20210402BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20210402BHJP
   A61K 47/20 20060101ALI20210402BHJP
【FI】
   !A61K45/00
   !A61K38/46
   !A61K38/18
   !A61P3/00
   !A61P43/00 111
   !A61K9/08
   !A61K47/26
   !A61K47/12
   !A61K47/20
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】33
(21)【出願番号】2021017252
(22)【出願日】20210205
(62)【分割の表示】2019231405の分割
【原出願日】20070206
(31)【優先権主張番号】60/771,555
(32)【優先日】20060207
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】507159304
【氏名又は名称】シャイアー ヒューマン ジェネティック セラピーズ インコーポレイテッド
【住所又は居所】アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02421 レキシントン シャイアー ウェイ 300
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】カオチョン チュー
【住所又は居所】アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02474, アーリントン, パーセル ロード 17
(72)【発明者】
【氏名】クリス ロウ
【住所又は居所】アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02120, ボストン, サチェム ストリート 16
(72)【発明者】
【氏名】ザーラ シャーロク
【住所又は居所】アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02493, ウェストン, テラス ロード 5
(72)【発明者】
【氏名】ビン グエン
【住所又は居所】アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02150, チェルシー, クック アベニュー 99
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
【Fターム(参考)】
4C076AA12
4C076BB13
4C076BB16
4C076CC21
4C076DD08E
4C076DD55S
4C076DD56S
4C076DD67Q
4C076EE23E
4C084AA02
4C084AA03
4C084AA17
4C084BA44
4C084DB54
4C084DC22
4C084MA66
4C084NA03
4C084NA10
4C084ZC211
4C084ZC411
(57)【要約】
【課題】遊離チオールを有するタンパク質の組成物ならびにかかる組成物の作製方法およ
び使用方法の提供。
【解決手段】本明細書中に記載の組成物(例えば、タンパク質を含む液体組成物)は、安
定な期間が長い。例えば、予め選択した条件下で(例えば、2〜8℃で3、6、9、12
、または24ヶ月間(またはいくつかの実施形態ではより長い)の気密性容器での保存の
際)、組成物中のタンパク質は、保存前の少なくとも50、55、60、65、70、7
5、80、85、90、95、99、または100%の安定性を保持するであろう。本明
細書中で使用する場合、安定性は、タンパク質構造(例えば、タンパク質構造の変化の最
小化または防止(例えば、タンパク質凝集またはタンパク質変性(例えば、断片化)))
、および/またはタンパク質の生物学的活性(例えば、基質を生成物に変換する能力)な
どのパラメーターを含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に記載された発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
この出願は、2006年2月7日に出願された米国出願第60/771,555号への
優先権を主張する。先の出願の開示は、この出願の開示の一部とみなされる(参考として
、この出願の開示に援用される)。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、遊離チオールを有するタンパク質の組成物ならびにかかる組成物の作製方法
および使用方法に関する。組成物は、至適な安定性を有する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
薬品(例えば、タンパク質を含む)を、液体または凍結乾燥(すなわち、フリーズドラ
イ)形態で保存することができる。凍結乾燥薬品は、しばしば、患者への使用直前に適切
な投与希釈剤の添加によって再構成される。
【0004】
活性タンパク質は、物理的不安定性(変性および凝集が含まれる)および化学的不安定
性(例えば、加水分解、脱アミド化、および酸化が含まれる)の結果として失活し得る。
特定の形態(例えば、液体または凍結乾燥形態)のタンパク質薬の安定性は、製品形態の
選択における重要な検討材料であり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
(発明の概要)
一般に、本発明は、炭水化物がタンパク質(したがって、組成物)の安定性を維持する
のに十分な量で存在する、遊離チオール(−S−H)を有するタンパク質(例えば、シス
テイン残基)および/または酸化の影響を受けやすい他の部分(例えば、Tyr、Trp
、またはMet部分)および炭水化物を含む組成物を特徴とする。特に好ましい実施形態
では、保護すべき部分は、遊離チオールである。
【0006】
本明細書中に記載の組成物および方法により、組成物中に含まれるタンパク質の安定性
の増大によって安定性および保存期間が増大する。
【0007】
本明細書中に記載の組成物(例えば、タンパク質を含む液体組成物)は、安定な期間が
長い。例えば、予め選択した条件下で(例えば、2〜8℃で3、6、9、12、または2
4ヶ月間(またはいくつかの実施形態ではより長い)の気密性容器での保存の際)、組成
物中のタンパク質は、保存前の少なくとも50、55、60、65、70、75、80、
85、90、95、99、または100%の安定性を保持するであろう。本明細書中で使
用する場合、安定性は、タンパク質構造(例えば、タンパク質構造の変化の最小化または
防止(例えば、タンパク質凝集またはタンパク質変性(例えば、断片化)))、および/
またはタンパク質の生物学的活性(例えば、基質を生成物に変換する能力)などのパラメ
ーターを含む。
【0008】
タンパク質安定性を、例えば、タンパク質凝集、タンパク質分解、またはタンパク質の
生物学的活性レベルの測定によって測定することができる。タンパク質凝集を、例えば、
サイズ排除クロマトグラフィ、非変性PAGE、または他のサイズ決定方法などによって
決定することができる。例えば、組成物は、保存(例えば、2〜8℃で3、6、9、12
、または24ヶ月間まで(またはそれ以上)の保存)前の組成物中に存在するタンパク質
凝集量と比較して、(例えば、サイズ排除クロマトグラフィによって測定した場合)タン
パク質凝集量の増加量が1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、ま
たは50%未満であり得る。タンパク質分解を、例えば、逆相HPLC、非変性PAGE
、イオン交換クロマトグラフィ、ペプチドマッピング、または類似の方法によって決定す
ることができる。例として、組成物は、保存(例えば、2〜8℃で3、6、9、12、ま
たは24ヶ月間まで(またはそれ以上)の保存)前の組成物中に存在するタンパク質凝集
量と比較して、(例えば、逆相HPLCによって測定した場合)タンパク質分解量の増加
量が1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、または50%未満であ
り得る。タンパク質の生物学的活性を、例えば、in vitroまたはin vivo
アッセイ(例えば、ELISA(結合または酵素活性を測定するため))および多の酵素
アッセイ(例えば、分光学的アッセイ、蛍光測定アッセイ、熱量測定アッセイ、化学発光
アッセイ、放射分析アッセイ、またはクロマトグラフィアッセイ)、およびキナーゼアッ
セイなどによって測定することができる。例として、組成物は、保存(例えば、2〜8℃
で3、6、9、12、または24ヶ月間まで(またはそれ以上)の保存)前の組成物中に
存在する生物学的活性と比較して、タンパク質の生物学的活性(例えば、in vitr
oアッセイによって測定した酵素活性)の減少量が1、5、10、15、20、25、3
0、35、40、45、または50%未満であり得る。
【0009】
1つの態様では、タンパク質は、組成物のいかなる他の成分も改変(例えば、切断)し
ない。例えば、1つの好ましい実施形態では、グルコセレブロシダーゼ(GCB)を含む
組成物では、GCBは基質としてポリソルベートを認識してポリソルベートを切断して遊
離脂肪酸を放出することができるので、組成物は、界面活性剤としてポリソルベートを含
まない。
【0010】
本発明の実施形態は、同一タンパク質の凍結乾燥組成物に匹敵する安定性を有する。本
明細書中に記載の液体組成物は、3、6、12、18、または24ヶ月間の保存後に、凍
結乾燥組成物の少なくとも50、55、60、65、70、75、80、85、90、9
5、99、または100%のタンパク質安定性レベル(例えば、保持活性)を有し得る(
例えば、凍結乾燥組成物が18ヶ月間でその活性を90%保持する場合、本発明の組成物
は、そのレベルを少なくとも50、55、60、65、70、75、80、85、90、
95、99、または100%保持する)。
【0011】
1つの態様では、開示は、遊離チオールを有するタンパク質および炭水化物を含む組成
物であって、炭水化物がタンパク質の安定性の維持に十分な量で存在し、組成物のpHが
7.0未満である、組成物を特徴とする。いくつかの実施形態では、組成物は抗酸化剤も
含み、抗酸化剤および炭水化物がタンパク質(したがって、組成物)の安定性の維持に十
分な量で存在し、組成物のpHは7.0未満である。例えば、抗酸化剤は、システイン、
システイン塩酸塩(システイン−HCl)、またはメチオニンであり(例えば、約0.0
01%と約10%(wt/vol)との間で存在する)、炭水化物はスクロースまたはト
レハロースである(例えば、約1%と約40%(wt/vol)との間で存在する)。一
定の実施形態では、pHは、約4.5〜約6.5の範囲であり、例えば、約5.0と6.
0との間が好ましく、例えば、約5.5と約5.8との間(例えば、約5.7)がより好
ましい。好ましい実施形態では、組成物は、界面活性剤(例えば、ポロクサマー188)
を含む。
【0012】
好ましい実施形態では、組成物のpHは、例えば、約4.5と約6.5との間、例えば
、約5.0と約6.0との間、例えば、約5.5と約5.8との間(例えば、約5.7)
である。
【0013】
一定の実施形態では、安定性は、予め選択された条件下で、炭水化物(使用する場合、
および抗酸化剤)を欠くことが相違点である組成物の安定性よりも少なくとも5〜80%
高い(例えば、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくと
も約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくと
も約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくと
も約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、または少
なくとも約80%高い)。
【0014】
一定の実施形態では、炭水化物(および任意選択的に抗酸化剤)は、タンパク質の遊離
チオールの安定に十分な量で存在する(例えば、タンパク質は、より少ない凝集体形成を
示す(例えば、タンパク質は、予め選択された条件下で、炭水化物(使用する場合、およ
び抗酸化剤)を含まない同一タンパク質の組成物よりも約5%、約10%、約15%、約
20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約
60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約
99%、少ない凝集体形成を示す))。
【0015】
一定の実施形態では、炭水化物(および任意選択的に抗酸化剤)は、タンパク質の安定
性の増大に十分な量で存在する(例えば、タンパク質は、より少ない凝集体形成を示す(
例えば、タンパク質は、予め選択された条件下で、炭水化物(使用する場合、および抗酸
化剤)を含まない同一タンパク質の組成物よりも約5%、約10%、約15%、約20%
、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%
、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約99%
、少ない凝集体形成を示す))。
【0016】
一定の実施形態では、炭水化物(および任意選択的に抗酸化剤)は、タンパク質の第1
の分子上の遊離チオールがタンパク質の第2の分子上の遊離チオールと反応して凝集体を
形成するのを阻害するのに十分な量で存在する。
【0017】
一定の実施形態では、炭水化物(および任意選択的に抗酸化剤)は、タンパク質の第1
の分子上の遊離チオールのタンパク質の第2の分子上の遊離チオールとの反応によって形
成された凝集体の形成を、予め選択された条件下で、炭水化物(存在する場合、および抗
酸化剤)を欠く同一の組成物と比較して少なくとも5〜80%阻害するのに十分な量で存
在する(例えば、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なく
とも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なく
とも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なく
とも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、または
少なくとも約80%高い)。
【0018】
一定の実施形態では、炭水化物(および任意選択的に抗酸化剤)は、2〜8℃の気密性
容器中で6ヶ月間の保存の際、組成物の保存前の少なくとも50、55、60、65、7
0、75、80、85、90、95、99、または100%の安定性を保持するのに十分
な量で存在する。好ましい実施形態では、保存を暗所で行う。
【0019】
一定の実施形態では、炭水化物(および任意選択的に抗酸化剤)は、約0.01%ポリ
ソルベート−20、pH6.0、50mMクエン酸塩を含む凍結乾燥組成物に匹敵する安
定性を有するのに十分な量で存在する。一定の実施形態では、組成物は、約1〜40%(
例えば、約5〜約30%、例えば、約8〜約24%、例えば、約16%、例えば、約3〜
5%(体積あたり重量)(w/v))の炭水化物(例えば、スクロースまたはトレハロー
ス)をさらに含む。いくつかの実施形態では、炭水化物は、好ましくは、スクロースであ
る。
【0020】
好ましい実施形態では、組成物は液体である。
【0021】
一定の実施形態では、組成物は、約10%未満のO(例えば、約5%未満のO、例
えば、約2%未満のO)を含む。好ましい実施形態では、溶存O量は、組成物中の溶
存不活性ガス量未満である。
【0022】
一定の実施形態では、組成物を、組成物からのOの物理的除去(例えば、組成物の脱
気、O以外の気体(例えば、不活性ガス(例えば、NまたはAr))での溶液のパー
ジング、例えば、組成物へのO以外の気体(例えば、NまたはAr)のバブリング)
を含む方法によって作製する。
【0023】
一定の実施形態では、遊離チオールを含む組成物中のタンパク質は、スルフヒドリル架
橋を形成する0、2つ、4つ、6つ、またはそれを超えるチオール基を有する。一定の実
施形態では、遊離チオールを含むタンパク質は、タンパク質の活性単位あたり、スルフヒ
ドリル架橋を形成する2つ、3つ、またはそれを超える遊離チオール基を有し、0、2つ
、4つ、またはそれを超えるチオール基を有する。
【0024】
一定の実施形態では、遊離チオールを含むタンパク質は、グルコセレブロシダーゼ(G
CB)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)
、ヘモグロビン、チオレドキシン、カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質1(C
IB1)、β−ラクトグロブリンB、β−ラクトグロブリンAB、血清アルブミン、抗体
(例えば、ヒト抗体、例えば、IgA(例えば、二量体IgA)、IgG(例えば、Ig
G2)、およびIgM;組換えヒト抗体)、抗体フラグメント(例えば、Fab’フラグ
メント、F(ab’)フラグメント、単鎖Fvフラグメント(scFv))、(例えば
、第3の重鎖定常ドメイン(例えば、EU/OUナンバリングにおける442位);モノ
クローナル抗体MN−14(高親和性抗癌胎児性抗原(CEA)mab)中に)システイ
ン残基が導入されるように(例えば、抗体または抗体フラグメントを、例えば、99mT
cで臨床画像に標識することができるように)操作された抗体および抗体フラグメント(
例えば、Fab’(例えば、モノクローナル抗体フラグメントC46.3)およびscF
v)、コア2β−1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−M(C2G
nT−M)、コア2β1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−I(C
2GnT−I)、血小板由来成長因子受容体−β(PDGF−β)、アデニンヌクレオチ
ドトランスロカーゼ(ANT)、p53腫瘍抑制タンパク質、グルテンタンパク質、酸性
スフィンゴミエリナーゼ(組換え酸性スフィンゴミエリナーゼ)、デスフロイルセフチオ
フル(DFC)、アポリポタンパク質B100(apoB)および他の低密度リポタンパ
ク質ドメイン、アポリポタンパク質A−I変異型(variant)(例えば、アポリポ
タンパク質A−I(ミラノ)およびアポリポタンパク質A−I(パリ))、低酸素誘導因
子−1α(HIF−1α)、フォン・ビルブラント因子(VWF)、CAAXモチーフを
含むタンパク質およびペプチド模倣物(例えば、Ras)、粘液溶解物質、カルボキシペ
プチダーゼY、カテプシンB、カテプシンC、骨格筋Ca2+放出チャネル/リアノジン
受容体(RyR1)、核性因子κB(NF−KB)、AP−1、タンパク質−ジスルフィ
ドイソメラーゼ(PDI)、糖タンパク質1bα(GP1bα)、カルシニューリン(C
aN)、フィブリン−1、CD4、S100A3(S100Eとしても公知)、イオンチ
ャネル型グルタミン酸受容体、ヒトインターαインヒビター重鎖1、α2−抗プラスミン
(α2AP)、トロンボスポンジン(糖タンパク質Gとしても公知)、ゲルソリン、ムチ
ン、クレアチンキナーゼ(例えば、S−チオメチル修飾クレアチンキナーゼ)、第VII
I因子、ホスホリパーゼD(PLD)、インスリン受容体βサブユニット、アセチルコリ
ンエステラーゼ、プロキモシン、修飾α2−マクログロブリン(α2M)(例えば、プロ
テイナーゼまたはメチルアミン反応性α2M)、グルタチオンレダクターゼ(GR)、補
体成分C2(例えば、2a)、補体成分C3(例えば、C3b)、補体成分4(例えば、
4d)、補体因子B(例えば、Bb)、α−ラクトアルブミン、β−D−ガラクトシダー
ゼ、小胞体Ca2+−ATPアーゼ、RNアーゼインヒビター、リポコルチン1(アネキ
シン1としても公知)、増殖細胞核抗原(PCNA)、アクチン(例えば、球状アクチン
)、コエンザイムA(CoA)、アシル−CoAシンテターゼ(例えば、ブチル−CoA
シンテターゼ)、3−2トランス−エノイル−CoA−イソメラーゼ前駆体、心房性ナト
リウム利尿因子(ANF)感受性グアニル酸シクラーゼ、Pz−ペプチダーゼ、アルデヒ
ドデヒドロゲナーゼ(例えば、アシル化アルデヒドデヒドロゲナーゼ)、P−450およ
びNADPH−P−450レダクターゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナ
ーゼ(GAPDH)、6−ピルボイルテトラヒドロプテリンシンテターゼ、ルトロピン受
容体、低分子量酸性ホスファターゼ、血清コリンエステラーゼ(BChE)、アドレノド
キシン、ヒアルロニダーゼ、カルニチンアシルトランスフェラーゼ、インターロイキン−
2(IL−2)、ホスホグリセリン酸キナーゼ、インスリン分解酵素(IDE)、シトク
ロムc1ヘムサブユニット、S−タンパク質、バリル−tRNAシンテターゼ(VRS)
、α−アミラーゼI、筋肉AMPデアミナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、およびソマトス
タチン結合タンパク質からなる群から選択される。
【0025】
好ましい実施形態では、遊離チオールを有するタンパク質はGCBである。
【0026】
別の好ましい実施形態では、遊離チオールを有するタンパク質はbFGFである。
【0027】
1つの態様では、開示は、pH7.0未満でGCBおよび炭水化物を含み、組成物の不
活性ガス(例えば、N)への曝露によって生成し、不活性ガスが、周囲雰囲気(amb
ient atmosphere)よりも高い濃度で存在する(例えば、組成物は、少な
くとも約85%、90%、95%、または99%、または好ましくは100%の不活性ガ
スを含む)、GCBの液体組成物を特徴とする。一定の実施形態では、組成物は、抗酸化
剤も含む。例えば、抗酸化剤は、システイン、システインHCl、またはメチオニン(例え
ば、約0.001%と約10%(wt/vol)との間で存在する)であり、炭水化物は
スクロースまたはトレハロース(約1%と約40%(wt/vol)との間で存在する)
である。一定の実施形態では、pHは、約4.5〜約6.5の範囲であり、例えば、約5
.0と6.0との間が好ましく、例えば、約5.5と約5.8との間(例えば、約5.7
)がより好ましい。一定の実施形態では、組成物は、界面活性剤(例えば、ポロクサマー
188)も含む。
【0028】
1つの態様では、開示は、遊離チオールおよび炭水化物を含み、タンパク質上の遊離チ
オールのpKa未満のpHであるタンパク質を含む組成物であって、炭水化物が、前述の
pHでタンパク質の安定性を増大するのに十分な量で存在する、組成物を特徴とする。
【0029】
一定の実施形態では、安定性は、予め選択された条件下で、炭水化物を欠き、且つタン
パク質上の遊離チオールのpKaを超えるpHを有する組成物の安定性よりも少なくとも
5〜80%高い(例えば、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%
、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%
、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%
、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%
、または少なくとも約80%高い)。
【0030】
一定の実施形態では、炭水化物は、タンパク質上の遊離チオールの安定化に十分な量で
存在する。
【0031】
一定の実施形態では、炭水化物は、タンパク質の第1の分子上の遊離チオールがタンパ
ク質の第2の分子上の遊離チオールと反応して凝集体を形成するのを阻害するのに十分な
量で存在する。
【0032】
一定の実施形態では、炭水化物は、タンパク質の第1の分子上の遊離チオールのタンパ
ク質の第2の分子上の遊離チオールとの反応によって形成された凝集体の形成を、予め選
択された条件下で、炭水化物を欠く同一の組成物と比較して少なくとも50、55、60
、65、70、75、80、85、90、95、99、または100%阻害するのに十分
な量で存在する。
【0033】
好ましい実施形態では、炭水化物は、2〜8℃の気密性容器中で3、6、9、12、ま
たは24ヶ月間(またはそれを超える)の暗所での保存の際、組成物が保存前の少なくと
も50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、99、または100
%の安定性を保持するのに十分な量で存在する。
【0034】
一定の実施形態では、炭水化物は、組成物が凍結乾燥組成物に匹敵する安定性を有する
のに十分な量で存在する。
【0035】
好ましい実施形態では、組成物は液体である。
【0036】
一定の実施形態では、組成物は、約10%未満のO(例えば、約5%未満のO、例
えば、約2%未満のO)を含む。一定の実施形態では、溶存O量は、組成物中の溶存
不活性ガス量未満である。
【0037】
一定の実施形態では、組成物を、組成物からのOの物理的除去(例えば、組成物の脱
気、O以外の気体(例えば、不活性ガス(例えば、NまたはAr))での溶液のパー
ジング、例えば、組成物へのO以外の気体(えば、NまたはAr)のバブリング)を
含む方法によって作製する。
【0038】
一定の実施形態では、遊離チオールを含む組成物中のタンパク質は、タンパク質の活性
単位あたり、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれを超える遊離チオール基を有する。
【0039】
一定の実施形態では、遊離チオールを含む組成物中のタンパク質は、タンパク質の活性
単位(例えば、二量体)あたり、スルフヒドリル架橋を形成する2つ、4つ、6つ、また
はそれを超えるチオール基を有する。一定の実施形態では、遊離チオールを含むタンパク
質は、タンパク質の活性単位あたり、スルフヒドリル架橋を形成する2つ、3つ、または
それを超える遊離チオール基を有し、2つ、4つ、またはそれを超えるチオール基を有す
る。
【0040】
一定の実施形態では、遊離チオールを含むタンパク質は、グルコセレブロシダーゼ(G
CB)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)
、ヘモグロビン、チオレドキシン、カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質1(C
IB1)、β−ラクトグロブリンB、β−ラクトグロブリンAB、血清アルブミン、抗体
(例えば、ヒト抗体、例えば、IgA(例えば、二量体IgA)、IgG(例えば、Ig
G2)、およびIgM;組換えヒト抗体)、抗体フラグメント(例えば、Fab’フラグ
メント、F(ab’)フラグメント、単鎖Fvフラグメント(scFv))、(例えば
、第3の重鎖定常ドメイン(例えば、EU/OUナンバリングにおける442位);モノ
クローナル抗体MN−14(高親和性抗癌胎児性抗原(CEA)mab)中に)システイ
ン残基が導入されるように(例えば、抗体または抗体フラグメントを、例えば、99mT
cで臨床画像に標識することができるように)操作された抗体および抗体フラグメント(
例えば、Fab’(例えば、モノクローナル抗体フラグメントC46.3)およびscF
v)、コア2β−1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−M(C2G
nT−M)、コア2β1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−I(C
2GnT−I)、血小板由来成長因子受容体−β(PDGF−β)、アデニンヌクレオチ
ドトランスロカーゼ(ANT)、p53腫瘍抑制タンパク質、グルテンタンパク質、酸性
スフィンゴミエリナーゼ(組換え酸性スフィンゴミエリナーゼ)、デスフロイルセフチオ
フル(DFC)、アポリポタンパク質B100(apoB)および他の低密度リポタンパ
ク質ドメイン、アポリポタンパク質A−I変異型(例えば、アポリポタンパク質A−I(
ミラノ)およびアポリポタンパク質A−I(パリ))、低酸素誘導因子−1α(HIF−
1α)、フォン・ビルブラント因子(VWF)、CAAXモチーフを含むタンパク質およ
びペプチド模倣物(例えば、Ras)、粘液溶解物質、カルボキシペプチダーゼY、カテ
プシンB、カテプシンC、骨格筋Ca2+放出チャネル/リアノジン受容体(RyR1)
、核性因子κB(NF−KB)、AP−1、タンパク質−ジスルフィドイソメラーゼ(P
DI)、糖タンパク質1bα(GP1bα)、カルシニューリン(CaN)、フィブリン
−1、CD4、S100A3(S100Eとしても公知)、イオンチャネル型グルタミン
酸受容体、ヒトインターαインヒビター重鎖1、α2−抗プラスミン(α2AP)、トロ
ンボスポンジン(糖タンパク質Gとしても公知)、ゲルソリン、ムチン、クレアチンキナ
ーゼ(例えば、S−チオメチル修飾クレアチンキナーゼ)、第VIII因子、ホスホリパ
ーゼD(PLD)、インスリン受容体βサブユニット、アセチルコリンエステラーゼ、プ
ロキモシン、修飾α2−マクログロブリン(α2M)(例えば、プロテイナーゼまたはメ
チルアミン反応性α2M)、グルタチオンレダクターゼ(GR)、補体成分C2(例えば
、2a)、補体成分C3(例えば、C3b)、補体成分4(例えば、4d)、補体因子B
(例えば、Bb)、α−ラクトアルブミン、β−D−ガラクトシダーゼ、小胞体Ca2+
−ATPアーゼ、RNアーゼインヒビター、リポコルチン1(アネキシン1としても公知
)、増殖細胞核抗原(PCNA)、アクチン(例えば、球状アクチン)、コエンザイムA
(CoA)、アシル−CoAシンテターゼ(例えば、ブチル−CoAシンテターゼ)、3
−2トランス−エノイル−CoA−イソメラーゼ前駆体、心房性ナトリウム利尿因子(A
NF)感受性グアニル酸シクラーゼ、Pz−ペプチダーゼ、アルデヒドデヒドロゲナーゼ
(例えば、アシル化アルデヒドデヒドロゲナーゼ)、P−450およびNADPH−P−
450レダクターゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)
、6−ピルボイルテトラヒドロプテリンシンテターゼ、ルトロピン受容体、低分子量酸性
ホスファターゼ、血清コリンエステラーゼ(BChE)、アドレノドキシン、ヒアルロニ
ダーゼ、カルニチンアシルトランスフェラーゼ、インターロイキン−2(IL−2)、ホ
スホグリセリン酸キナーゼ、インスリン分解酵素(IDE)、シトクロムc1ヘムサブユ
ニット、S−タンパク質、バリル−tRNAシンテターゼ(VRS)、α−アミラーゼI
、筋肉AMPデアミナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、およびソマトスタチン結合タンパク
質からなる群から選択される。
【0041】
好ましい実施形態では、遊離チオールを有するタンパク質はGCBである。
【0042】
別の好ましい実施形態では、遊離チオールを有するタンパク質はbFGFである。
【0043】
1つの態様では、開示は、GCBおよび炭水化物を含み、約pH0と約pH7との間で
あり、炭水化物が、前述のpHでGCBの生物物理学的/生化学的完全性(例えば、分子
量、電荷分布)および生物活性の特徴/特性を維持するのに十分な量で存在する、GCB
の液体組成物を特徴とする。例えば、組成物は、保存(例えば、2〜8℃で3、6、9、
12、または24ヶ月間まで(またはそれ以上)の保存)前の生物学的活性の少なくとも
50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、99、または100%
を保持する。別の例として、組成物中のタンパク質の少なくとも50、55、60、65
、70、75、80、85、90、95、99、または100%が、保存(例えば、2〜
8℃で3、6、9、12、または24ヶ月間まで(またはそれ以上)の保存)前の平均分
子量または平均電荷分布を保持する。
【0044】
一定の実施形態では、pHは、約4.5〜約6.5の範囲であり、例えば、約5.0〜
6.0である(例えば、pHは、約5.5〜約5.8(例えば、約5.7)である)。
【0045】
好ましい実施形態では、炭水化物は、スクロースまたはトレハロースである(例えば、
約1%と約40%との間、例えば、約3%と約5%(wt/vol)の量で存在する)。
【0046】
1つの態様では、開示は、GCB、抗酸化剤、炭水化物を含み、pH4.5〜6.5で
あるGCBの液体組成物であって、組成物が、組成物の不活性ガス(例えば、Nまたは
Ar)への曝露によって生成される、GCBの液体組成物を特徴とする。一定の実施形態
では、pHは、約4.5〜約6.5の範囲であり、例えば、約5.0〜6.0である(例
えば、pHは、約5.5〜約5.8(例えば、約5.7)である)。
【0047】
一定の実施形態では、液体組成物は、約0.1〜40mg/mlのGCB(例えば、よ
り好ましくは、約0.5〜約10mg/ml、例えば、約2〜8mg/mlまたは約5m
g/ml(例えば、約2mg/ml))、約0.001〜10%のシステイン(例えば、
約0.075%)、約1〜40%のスクロース(例えば、約16%)、約pH5.5〜6
.0(例えば、約5.7)を含み、溶存O量は約10%未満(例えば、約5%未満、例
えば、約2%未満)である。
【0048】
好ましい実施形態では、組成物は、界面活性剤(例えば、ポロクサマー188)も含む
【0049】
1つの態様では、開示は、タンパク質成分およびヘッドスペースを含む気密性容器であ
って、タンパク質成分が遊離チオールを有するタンパク質であり、ヘッドスペースは少な
くとも90%、95%、または99%(vol/vol)の不活性ガスが存在する、気密
性容器を特徴とする。
【0050】
一定の実施形態では、気密性容器は、予め充填されたシリンジ、バイアル、またはアン
プルである。より好ましい実施形態では、予め充填されたシリンジは針無しシリンジであ
る。
【0051】
一定の実施形態では、遊離チオールを含むタンパク質は、グルコセレブロシダーゼ(G
CB)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)
、ヘモグロビン、チオレドキシン、カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質1(C
IB1)、β−ラクトグロブリンB、β−ラクトグロブリンAB、血清アルブミン、抗体
(例えば、ヒト抗体、例えば、IgA(例えば、二量体IgA)、IgG(例えば、Ig
G2)、およびIgM;組換えヒト抗体)、抗体フラグメント(例えば、Fab’フラグ
メント、F(ab’)フラグメント、単鎖Fvフラグメント(scFv))、(例えば
、第3の重鎖定常ドメイン(例えば、EU/OUナンバリングにおける442位);モノ
クローナル抗体MN−14(高親和性抗癌胎児性抗原(CEA)mab)中に)システイ
ン残基が導入されるように(例えば、抗体または抗体フラグメントを、例えば、99mT
cで臨床画像に標識することができるように)操作された抗体および抗体フラグメント(
例えば、Fab’(例えば、モノクローナル抗体フラグメントC46.3)およびscF
v)、コア2β−1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−M(C2G
nT−M)、コア2β1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−I(C
2GnT−I)、血小板由来成長因子受容体−β(PDGF−β)、アデニンヌクレオチ
ドトランスロカーゼ(ANT)、p53腫瘍抑制タンパク質、グルテンタンパク質、酸性
スフィンゴミエリナーゼ(組換え酸性スフィンゴミエリナーゼ)、デスフロイルセフチオ
フル(DFC)、アポリポタンパク質B100(apoB)および他の低密度リポタンパ
ク質ドメイン、アポリポタンパク質A−I変異型(例えば、アポリポタンパク質A−I(
ミラノ)およびアポリポタンパク質A−I(パリ))、低酸素誘導因子−1α(HIF−
1α)、フォン・ビルブラント因子(VWF)、CAAXモチーフを含むタンパク質およ
びペプチド模倣物(例えば、Ras)、粘液溶解物質、カルボキシペプチダーゼY、カテ
プシンB、カテプシンC、骨格筋Ca2+放出チャネル/リアノジン受容体(RyR1)
、核性因子κB(NF−KB)、AP−1、タンパク質−ジスルフィドイソメラーゼ(P
DI)、糖タンパク質1bα(GP1bα)、カルシニューリン(CaN)、フィブリン
−1、CD4、S100A3(S100Eとしても公知)、イオンチャネル型グルタミン
酸受容体、ヒトインターαインヒビター重鎖1、α2−抗プラスミン(α2AP)、トロ
ンボスポンジン(糖タンパク質Gとしても公知)、ゲルソリン、ムチン、クレアチンキナ
ーゼ(例えば、S−チオメチル修飾クレアチンキナーゼ)、第VIII因子、ホスホリパ
ーゼD(PLD)、インスリン受容体βサブユニット、アセチルコリンエステラーゼ、プ
ロキモシン、修飾α2−マクログロブリン(α2M)(例えば、プロテイナーゼまたはメ
チルアミン反応性α2M)、グルタチオンレダクターゼ(GR)、補体成分C2(例えば
、2a)、補体成分C3(例えば、C3b)、補体成分4(例えば、4d)、補体因子B
(例えば、Bb)、α−ラクトアルブミン、β−D−ガラクトシダーゼ、小胞体Ca2+
−ATPアーゼ、RNアーゼインヒビター、リポコルチン1(アネキシン1としても公知
)、増殖細胞核抗原(PCNA)、アクチン(例えば、球状アクチン)、コエンザイムA
(CoA)、アシル−CoAシンテターゼ(例えば、ブチル−CoAシンテターゼ)、3
−2トランス−エノイル−CoA−イソメラーゼ前駆体、心房性ナトリウム利尿因子(A
NF)感受性グアニル酸シクラーゼ、Pz−ペプチダーゼ、アルデヒドデヒドロゲナーゼ
(例えば、アシル化アルデヒドデヒドロゲナーゼ)、P−450およびNADPH−P−
450レダクターゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)
、6−ピルボイルテトラヒドロプテリンシンテターゼ、ルトロピン受容体、低分子量酸性
ホスファターゼ、血清コリンエステラーゼ(BChE)、アドレノドキシン、ヒアルロニ
ダーゼ、カルニチンアシルトランスフェラーゼ、インターロイキン−2(IL−2)、ホ
スホグリセリン酸キナーゼ、インスリン分解酵素(IDE)、シトクロムc1ヘムサブユ
ニット、S−タンパク質、バリル−tRNAシンテターゼ(VRS)、α−アミラーゼI
、筋肉AMPデアミナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、およびソマトスタチン結合タンパク
質からなる群から選択される。
【0052】
好ましい実施形態では、遊離チオールを有するタンパク質はGCBである。
【0053】
別の好ましい実施形態では、遊離チオールを有するタンパク質はbFGFである。
【0054】
1つの態様では、開示は、遊離チオールを有するタンパク質を不活性ガス(例えば、N
またはAr)と接触させて一定量の反応性種(例えば、O)の量を減少させる、接触
する工程およびタンパク質および不活性ガスを気密性容器に導入する工程を含む、組成物
を包装する方法を特徴とする。用語「反応性種」には、酸素の不完全な一電子還元によっ
て形成された分子またはイオンが含まれる。これらの反応性種には、O、スーパーオキ
シド、過酸化物、ヒドロキシリルラジカル、および次亜塩素酸が含まれる。
【0055】
好ましい実施形態では、不活性ガスはNまたはArであり、反応性種がOである。
【0056】
一定の実施形態では、遊離チオール含有タンパク質は、グルコセレブロシダーゼ(GC
B)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)、
ヘモグロビン、チオレドキシン、カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質1(CI
B1)、β−ラクトグロブリンB、β−ラクトグロブリンAB、血清アルブミン、抗体(
例えば、ヒト抗体、例えば、IgA(例えば、二量体IgA)、IgG(例えば、IgG
2)、およびIgM;組換えヒト抗体)、抗体フラグメント(例えば、Fab’フラグメ
ント、F(ab’)フラグメント、単鎖Fvフラグメント(scFv))、(例えば、
第3の重鎖定常ドメイン(例えば、EU/OUナンバリングにおける442位);モノク
ローナル抗体MN−14(高親和性抗癌胎児性抗原(CEA)mab)中に)システイン
残基が導入されるように(例えば、抗体または抗体フラグメントを、例えば、99mTc
で臨床画像に標識することができるように)操作された抗体および抗体フラグメント(例
えば、Fab’(例えば、モノクローナル抗体フラグメントC46.3)およびscFv
)、コア2β−1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−M(C2Gn
T−M)、コア2β1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−I(C2
GnT−I)、血小板由来成長因子受容体−β(PDGF−β)、アデニンヌクレオチド
トランスロカーゼ(ANT)、p53腫瘍抑制タンパク質、グルテンタンパク質、酸性ス
フィンゴミエリナーゼ(組換え酸性スフィンゴミエリナーゼ)、デスフロイルセフチオフ
ル(DFC)、アポリポタンパク質B100(apoB)および他の低密度リポタンパク
質ドメイン、アポリポタンパク質A−I変異型(例えば、アポリポタンパク質A−I(ミ
ラノ)およびアポリポタンパク質A−I(パリ))、低酸素誘導因子−1α(HIF−1
α)、フォン・ビルブラント因子(VWF)、CAAXモチーフを含むタンパク質および
ペプチド模倣物(例えば、Ras)、粘液溶解物質、カルボキシペプチダーゼY、カテプ
シンB、カテプシンC、骨格筋Ca2+放出チャネル/リアノジン受容体(RyR1)、
核性因子κB(NF−KB)、AP−1、タンパク質−ジスルフィドイソメラーゼ(PD
I)、糖タンパク質1bα(GP1bα)、カルシニューリン(CaN)、フィブリン−
1、CD4、S100A3(S100Eとしても公知)、イオンチャネル型グルタミン酸
受容体、ヒトインターαインヒビター重鎖1、α2−抗プラスミン(α2AP)、トロン
ボスポンジン(糖タンパク質Gとしても公知)、ゲルソリン、ムチン、クレアチンキナー
ゼ(例えば、S−チオメチル修飾クレアチンキナーゼ)、第VIII因子、ホスホリパー
ゼD(PLD)、インスリン受容体βサブユニット、アセチルコリンエステラーゼ、プロ
キモシン、修飾α2−マクログロブリン(α2M)(例えば、プロテイナーゼまたはメチ
ルアミン反応性α2M)、グルタチオンレダクターゼ(GR)、補体成分C2(例えば、
2a)、補体成分C3(例えば、C3b)、補体成分4(例えば、4d)、補体因子B(
例えば、Bb)、α−ラクトアルブミン、β−D−ガラクトシダーゼ、小胞体Ca2+
ATPアーゼ、RNアーゼインヒビター、リポコルチン1(アネキシン1としても公知)
、増殖細胞核抗原(PCNA)、アクチン(例えば、球状アクチン)、コエンザイムA(
CoA)、アシル−CoAシンテターゼ(例えば、ブチル−コエンザイムAシンテターゼ
)、3−2トランス−エノイル−CoA−イソメラーゼ前駆体、心房性ナトリウム利尿因
子(ANF)感受性グアニル酸シクラーゼ、Pz−ペプチダーゼ、アルデヒドデヒドロゲ
ナーゼ(例えば、アシル化アルデヒドデヒドロゲナーゼ)、P−450およびNADPH
−P−450レダクターゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAP
DH)、6−ピルボイルテトラヒドロプテリンシンテターゼ、ルトロピン受容体、低分子
量酸性ホスファターゼ、血清コリンエステラーゼ(BChE)、アドレノドキシン、ヒア
ルロニダーゼ、カルニチンアシルトランスフェラーゼ、インターロイキン−2(IL−2
)、ホスホグリセリン酸キナーゼ、インスリン分解酵素(IDE)、シトクロムc1ヘム
サブユニット、S−タンパク質、バリル−tRNAシンテターゼ(VRS)、α−アミラ
ーゼI、筋肉AMPデアミナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、およびソマトスタチン結合タ
ンパク質からなる群から選択される。
【0057】
好ましい実施形態では、遊離チオールを有するタンパク質はGCBである。
【0058】
別の好ましい実施形態では、遊離チオールを有するタンパク質はbFGFである。
【0059】
1つの態様では、開示は、本明細書中に記載の組成物(例えば、遊離チオールタンパク
質(例えば、GCB)を含む組成物)を患者に投与する工程を含む、患者(例えば、遊離
チオール含有タンパク質を使用した治療を必要とする患者、例えば、遊離チオールタンパ
ク質欠損症の患者)の治療方法を特徴とする。例えば、患者に投与する薬学的組成物には
、例えば、治療有効量の本明細書中に記載の組成物が含まれる。
【0060】
好ましい実施形態では、投与は、IV注入または皮下投与による。
【0061】
1つの実施形態では、遊離チオールタンパク質(例えば、GCB)を含む本明細書中に
記載の組成物を治療で使用する。
【0062】
1つの実施形態では、遊離チオールタンパク質(例えば、GCB)を含む本明細書中に
記載の組成物を、遊離チオール含有タンパク質を必要とする容態の治療薬の製造のために
使用する(例えば、グルコセレブロシダーゼ欠損症(例えば、ゴーシェ病)の治療のため
の本明細書中に記載のGCB組成物の使用)。例えば、患者に投与するための薬物には、
例えば、治療有効量の本明細書中に記載の組成物が含まれる。
【0063】
1つの態様では、開示は、本明細書中に記載のGCB組成物を投与する工程を含む、グ
ルコセレブロシダーゼ欠損症を罹患した患者の治療方法を特徴とする。
【0064】
一定の実施形態では、グルコセレブロシダーゼ欠損症は、ゴーシェ病である。
【0065】
他で定義しない限り、本明細書中で使用した全ての技術用語および科学用語は、本発明
に属する当業者によって一般に理解されている意味を有する。本明細書と類似または等価
な方法および材料を本発明の実施または試験で使用することができるが、適切な材料およ
び方法を以下に記載する。引用した全ての刊行物、特許出願、特許、および本明細書中で
言及した他の引例は、その全体が本明細書中で参考として援用される。不一致がある場合
、定義を含む本明細書を調節する。さらに、材料、方法、および実施例は、例示のみを目
的とし、本発明を制限することを意図しない。
【0066】
本発明の他の特徴、目的、および利点は、説明および特許請求の範囲から明らかであろ
う。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
遊離チオールを有するタンパク質および炭水化物を含む組成物であって、該炭水化物が
、該タンパク質の安定性の維持に十分な量で存在し、該組成物のpHが7.0未満である
、組成物。
(項目2)
抗酸化剤をさらに含み、該抗酸化剤および前記炭水化物が前記タンパク質の安定性の維
持に十分な量で存在し、前記組成物のpHが7.0未満である、項目1に記載の組成物。
(項目3)
界面活性剤をさらに含む、項目1に記載の組成物。
(項目4)
前記組成物のpHが約4.5と約6.5との間である、項目1に記載の組成物。
(項目5)
前記安定性が、予め選択された条件下で、前記炭水化物を欠くことが相違点である組成
物の安定性よりも少なくとも5〜80%高い、項目1に記載の組成物。
(項目6)
前記炭水化物が、前記タンパク質の安定性の増大に十分な量で存在する、項目1に記載
の組成物。
(項目7)
前記炭水化物は、前記タンパク質の第1の分子上の遊離チオールが該タンパク質の第2
の分子上の遊離チオールと反応して凝集体を形成するのを阻害するのに十分な量で存在す
る、項目1に記載の組成物。
(項目8)
前記炭水化物は、前記タンパク質の第1の分子上の遊離チオールの該タンパク質の第2
の分子上の遊離チオールとの反応によって形成された凝集体の形成を、予め選択された条
件下で、該炭水化物を欠く同一の組成物と比較して少なくとも5〜80%阻害するのに十
分な量で存在する、項目1に記載の組成物。
(項目9)
前記炭水化物が、2〜8℃の温度の気密性容器中で6ヶ月間の保存の際、前記組成物の
保存前の少なくとも85%の安定性を保持するのに十分な量で存在する、項目1に記載の
組成物。
(項目10)
前記保存を暗所で行う、項目9に記載の組成物。
(項目11)
前記炭水化物が、スクロース、0.01%ポリソルベート−20、pH6.0、50m
Mクエン酸塩を含む凍結乾燥組成物に匹敵する安定性を有するのに十分な量で存在する、
項目1に記載の組成物。
(項目12)
約1〜40%の炭水化物を含む、項目1に記載の組成物。
(項目13)
前記炭水化物がスクロースまたはトレハロースである、項目1に記載の組成物。
(項目14)
前記組成物が液体である、項目1に記載の組成物。
(項目15)
前記組成物が約10%未満のOを含む、項目1に記載の組成物。
(項目16)
前記組成物を、前記組成物のOの物理的除去を含む方法によって作製する、項目1に
記載の組成物。
(項目17)
前記遊離チオールを含むタンパク質が、前記タンパク質の活性単位あたり、スルフヒド
リル架橋を形成する2つ、3つ、またはそれを超える遊離チオール基を有し、0、2つ、
4つ、またはそれを超えるチオール基を有する、項目1に記載の組成物。
(項目18)
前記遊離チオールを有するタンパク質が、グルコセレブロシダーゼ(GCB)、塩基性
線維芽細胞成長因子(bFGF)、酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)、ヘモグロビン
、チオレドキシン、カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質1(CIB1)、β−
ラクトグロブリンB、β−ラクトグロブリンAB、血清アルブミン、抗体、抗体フラグメ
ント、システイン残基が導入されるように操作された抗体および抗体フラグメント、コア
2β−1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−M(C2GnT−M)
、コア2β1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−I(C2GnT−
I)、血小板由来成長因子受容体−β(PDGF−β)、アデニンヌクレオチドトランス
ロカーゼ(ANT)、p53腫瘍抑制タンパク質、グルテンタンパク質、酸性スフィンゴ
ミエリナーゼ、デスフロイルセフチオフル(DFC)、アポリポタンパク質B100(a
poB)および他の低密度リポタンパク質ドメイン、アポリポタンパク質A−I変異型(
variant)、低酸素誘導因子−1α(HIF−1α)、フォン・ビルブラント因子
(VWF)、CAAXモチーフを含むタンパク質およびペプチド模倣物、粘液溶解物質、
カルボキシペプチダーゼY、カテプシンB、カテプシンC、骨格筋Ca2+放出チャネル
/リアノジン受容体(RyR1)、核性因子κB(NF−KB)、AP−1、タンパク質
−ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)、糖タンパク質1bα(GP1bα)、カルシニ
ューリン(CaN)、フィブリン−1、CD4、S100A3、イオンチャネル型グルタ
ミン酸受容体、ヒトインターαインヒビター重鎖1、α2−抗プラスミン(α2AP)、
トロンボスポンジン、ゲルソリン、ムチン、クレアチンキナーゼ、第VIII因子、ホス
ホリパーゼD(PLD)、インスリン受容体βサブユニット、アセチルコリンエステラー
ゼ、プロキモシン、修飾α2−マクログロブリン(α2M)、グルタチオンレダクターゼ
(GR)、補体成分C2、補体成分C3、補体成分4、補体因子B、α−ラクトアルブミ
ン、β−D−ガラクトシダーゼ、小胞体Ca2+−ATPアーゼ、RNアーゼインヒビタ
ー、リポコルチン1、増殖細胞核抗原(PCNA)、アクチン、コエンザイムA(CoA
)、アシル−CoAシンテターゼ、3−2トランス−エノイル−CoA−イソメラーゼ前
駆体、心房性ナトリウム利尿因子(ANF)感受性グアニル酸シクラーゼ、Pz−ペプチ
ダーゼ、アルデヒドデヒドロゲナーゼ、P−450、NADPH−P−450レダクター
ゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、6−ピルボイル
テトラヒドロプテリンシンテターゼ、ルトロピン受容体、低分子量酸性ホスファターゼ、
血清コリンエステラーゼ(BChE)、アドレノドキシン、ヒアルロニダーゼ、カルニチ
ンアシルトランスフェラーゼ、インターロイキン−2(IL−2)、ホスホグリセリン酸
キナーゼ、インスリン分解酵素(IDE)、シトクロムc1ヘムサブユニット、S−タン
パク質、バリル−tRNAシンテターゼ(VRS)、α−アミラーゼI、筋肉AMPデア
ミナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、およびソマトスタチン結合タンパク質からなる群から
選択される、項目1に記載の組成物。
(項目19)
前記遊離チオールを有するタンパク質がGCBである、項目18に記載の組成物。
(項目20)
前記遊離チオールを有するタンパク質がbFGFである、項目18に記載の組成物。
(項目21)
GCBの液体組成物であって、該組成物はGCBおよび炭水化物を含み、該組成物のp
Hが7.0未満であり、該組成物を、該組成物の不活性ガスへの曝露によって生成し、該
不活性ガスが、周囲雰囲気(ambient atmosphere)よりも高い濃度で
存在する、組成物。
(項目22)
抗酸化剤をさらに含む、項目21に記載の組成物。
(項目23)
前記抗酸化剤が、システイン、システインHCl、またはメチオニンであり、前記炭水化
物がスクロースまたはトレハロースである、項目22に記載の組成物。
(項目24)
前記抗酸化剤が、システイン、システインHCl、またはメチオニンであり、約0.00
1%と約10%(wt/vol)との間で存在し、前記炭水化物がスクロースまたはトレ
ハロースであり、約1%と約40%(wt/vol)との間で存在する、項目23に記載
の組成物。
(項目25)
前記組成物のpHが、約4.5と約6.5との間である、項目21に記載の組成物。
(項目26)
界面活性剤をさらに含む、項目21に記載の組成物。
(項目27)
前記界面活性剤がポロクサマー188である、項目26に記載の組成物。
(項目28)
GCBの液体組成物であって、該組成物がGCBおよび炭水化物を含み、該組成物のp
Hが約0と約7との間であり、該炭水化物が、該pHで該GCBの生化学的完全性および
生物活性の性質を維持するのに十分な量で存在する、GCBの液体組成物。
(項目29)
前記pHが約5.0〜約6.0の範囲である、項目28に記載の組成物。
(項目30)
前記炭水化物がスクロースまたはトレハロースである、項目28に記載の組成物。
(項目31)
前記炭水化物がスクロースまたはトレハロースであり、約1%と約40%(wt/vo
l)との間で存在する、項目30に記載の組成物。
(項目32)
GCB、抗酸化剤、炭水化物を含むGCBの液体組成物であって、該組成物のpHが4
.5〜6.5であり、該組成物が該組成物の不活性ガスへの曝露によって生成される、G
CBの液体組成物。
(項目33)
約pH5.5〜6.0で約0.1〜40mg/ml GCB、約0.001〜10%シ
ステイン、約1〜40%スクロースを含み、溶存酸素レベルが約10%未満である、項目
32に記載の液体組成物。
(項目34)
界面活性剤をさらに含む、項目32に記載の組成物。
(項目35)
前記界面活性剤がポロクサマー188である、項目34に記載の組成物。
(項目36)
タンパク質成分およびヘッドスペースを含む気密性容器であって、該タンパク質成分が
遊離チオールを有するタンパク質であり、該ヘッドスペースは少なくとも90%(vol
/vol)の不活性ガスである、気密性容器。
(項目37)
前記容器が、予め充填されたシリンジ、バイアル、またはアンプルである、項目36に
記載の気密性容器。
(項目38)
前記予め充填されたシリンジが針無しシリンジである、項目37に記載の気密性容器。
(項目39)
前記遊離チオールを有するタンパク質が、グルコセレブロシダーゼ(GCB)、塩基性
線維芽細胞成長因子(bFGF)、酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)、ヘモグロビン
、チオレドキシン、カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質1(CIB1)、β−
ラクトグロブリンB、β−ラクトグロブリンAB、血清アルブミン、抗体、抗体フラグメ
ント、システイン残基が導入されるように操作された抗体および抗体フラグメント、コア
2β−1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−M(C2GnT−M)
、コア2β1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−I(C2GnT−
I)、血小板由来成長因子受容体−β(PDGF−β)、アデニンヌクレオチドトランス
ロカーゼ(ANT)、p53腫瘍抑制タンパク質、グルテンタンパク質、酸性スフィンゴ
ミエリナーゼ、デスフロイルセフチオフル(DFC)、アポリポタンパク質B100(a
poB)および他の低密度リポタンパク質ドメイン、アポリポタンパク質A−I変異型、
低酸素誘導因子−1α(HIF−1α)、フォン・ビルブラント因子(VWF)、CAA
Xモチーフを含むタンパク質およびペプチド模倣物、粘液溶解物質、カルボキシペプチダ
ーゼY、カテプシンB、カテプシンC、骨格筋Ca2+放出チャネル/リアノジン受容体
(RyR1)、核性因子κB(NF−KB)、AP−1、タンパク質−ジスルフィドイソ
メラーゼ(PDI)、糖タンパク質1bα(GP1bα)、カルシニューリン(CaN)
、フィブリン−1、CD4、S100A3、イオンチャネル型グルタミン酸受容体、ヒト
インターαインヒビター重鎖1、α2−抗プラスミン(α2AP)、トロンボスポンジン
、ゲルソリン、ムチン、クレアチンキナーゼ、第VIII因子、ホスホリパーゼD(PL
D)、インスリン受容体βサブユニット、アセチルコリンエステラーゼ、プロキモシン、
修飾α2−マクログロブリン(α2M)、グルタチオンレダクターゼ(GR)、補体成分
C2、補体成分C3、補体成分4、補体因子B、α−ラクトアルブミン、β−D−ガラク
トシダーゼ、小胞体Ca2+−ATPアーゼ、RNアーゼインヒビター、リポコルチン1
、増殖細胞核抗原(PCNA)、アクチン、コエンザイムA(CoA)、アシル−CoA
シンテターゼ、3−2トランス−エノイル−CoA−イソメラーゼ前駆体、心房性ナトリ
ウム利尿因子(ANF)感受性グアニル酸シクラーゼ、Pz−ペプチダーゼ、アルデヒド
デヒドロゲナーゼ、P−450、NADPH−P−450レダクターゼ、グリセルアルデ
ヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、6−ピルボイルテトラヒドロプテリ
ンシンテターゼ、ルトロピン受容体、低分子量酸性ホスファターゼ、血清コリンエステラ
ーゼ(BChE)、アドレノドキシン、ヒアルロニダーゼ、カルニチンアシルトランスフ
ェラーゼ、インターロイキン−2(IL−2)、ホスホグリセリン酸キナーゼ、インスリ
ン分解酵素(IDE)、シトクロムc1ヘムサブユニット、S−タンパク質、バリル−t
RNAシンテターゼ(VRS)、α−アミラーゼI、筋肉AMPデアミナーゼ、乳酸デヒ
ドロゲナーゼ、およびソマトスタチン結合タンパク質からなる群から選択される、項目3
6に記載の気密性容器。
(項目40)
前記遊離チオールを有するタンパク質がGCBである、項目39に記載の気密性容器。
(項目41)
前記遊離チオールを有するタンパク質がbFGFである、項目39に記載の気密性容器

(項目42)
項目1に記載の組成物を包装する方法であって、
遊離チオールを有するタンパク質を不活性ガスと接触させて反応性種の量を減少させる
工程、および
該タンパク質および該不活性ガスを気密性容器に導入する工程、
を含む、方法。
(項目43)
前記不活性ガスがNまたはArであり、前記反応性種がOである、項目42に記載
の方法。
(項目44)
前記遊離チオールを有するタンパク質が、グルコセレブロシダーゼ(GCB)、塩基性
線維芽細胞成長因子(bFGF)、酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)、ヘモグロビン
、チオレドキシン、カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質1(CIB1)、β−
ラクトグロブリンB、β−ラクトグロブリンAB、血清アルブミン、抗体、抗体フラグメ
ント、システイン残基が導入されるように操作された抗体および抗体フラグメント、コア
2β−1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−M(C2GnT−M)
、コア2β1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−I(C2GnT−
I)、血小板由来成長因子受容体−β(PDGF−β)、アデニンヌクレオチドトランス
ロカーゼ(ANT)、p53腫瘍抑制タンパク質、グルテンタンパク質、酸性スフィンゴ
ミエリナーゼ、デスフロイルセフチオフル(DFC)、アポリポタンパク質B100(a
poB)および他の低密度リポタンパク質ドメイン、アポリポタンパク質A−I変異型、
低酸素誘導因子−1α(HIF−1α)、フォン・ビルブラント因子(VWF)、CAA
Xモチーフを含むタンパク質およびペプチド模倣物、粘液溶解物質、カルボキシペプチダ
ーゼY、カテプシンB、カテプシンC、骨格筋Ca2+放出チャネル/リアノジン受容体
(RyR1)、核性因子κB(NF−KB)、AP−1、タンパク質−ジスルフィドイソ
メラーゼ(PDI)、糖タンパク質1bα(GP1bα)、カルシニューリン(CaN)
、フィブリン−1、CD4、S100A3、イオンチャネル型グルタミン酸受容体、ヒト
インターαインヒビター重鎖1、α2−抗プラスミン(α2AP)、トロンボスポンジン
、ゲルソリン、ムチン、クレアチンキナーゼ、第VIII因子、ホスホリパーゼD(PL
D)、インスリン受容体βサブユニット、アセチルコリンエステラーゼ、プロキモシン、
修飾α2−マクログロブリン(α2M)、グルタチオンレダクターゼ(GR)、補体成分
C2、補体成分C3、補体成分4、補体因子B、α−ラクトアルブミン、β−D−ガラク
トシダーゼ、小胞体Ca2+−ATPアーゼ、RNアーゼインヒビター、リポコルチン1
、増殖細胞核抗原(PCNA)、アクチン、コエンザイムA(CoA)、アシル−CoA
シンテターゼ、3−2トランス−エノイル−CoA−イソメラーゼ前駆体、心房性ナトリ
ウム利尿因子(ANF)感受性グアニル酸シクラーゼ、Pz−ペプチダーゼ、アルデヒド
デヒドロゲナーゼ、P−450、NADPH−P−450レダクターゼ、グリセルアルデ
ヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、6−ピルボイルテトラヒドロプテリ
ンシンテターゼ、ルトロピン受容体、低分子量酸性ホスファターゼ、血清コリンエステラ
ーゼ(BChE)、アドレノドキシン、ヒアルロニダーゼ、カルニチンアシルトランスフ
ェラーゼ、インターロイキン−2(IL−2)、ホスホグリセリン酸キナーゼ、インスリ
ン分解酵素(IDE)、シトクロムc1ヘムサブユニット、S−タンパク質、バリル−t
RNAシンテターゼ(VRS)、α−アミラーゼI、筋肉AMPデアミナーゼ、乳酸デヒ
ドロゲナーゼ、およびソマトスタチン結合タンパク質からなる群から選択される、項目4
2に記載の方法。
(項目45)
前記遊離チオールを有するタンパク質がGCBである、項目44に記載の方法。
(項目46)
前記遊離チオールを有するタンパク質がbFGFである、項目44に記載の方法。
(項目47)
項目1に記載の組成物を患者に投与する工程を含む、患者の治療方法。
(項目48)
前記投与が、IV注入または皮下投与による、項目47に記載の方法。
(項目49)
項目21に記載の組成物を患者に投与する工程を含む、グルコセレブロシダーゼ欠損症
を有する患者の治療方法。
(項目50)
前記グルコセレブロシダーゼ欠損症がゴーシェ病である、項目49に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0067】
詳細な説明
概説
チオール含有タンパク質(例えば、GCB)の組成物は、液体組成物として比較的不安
定である。GCB中の3つの露呈した遊離チオール基が反応し、例えば、GCB分子の凝
集によって安定性が低下し得る。例えば、pH6の緩衝液中で、1ヶ月間の保存で典型的
には1〜2%のタンパク質が凝集し、6ヶ月間の保存後に約15%が凝集する。理論また
は機構に厳格に拘束されることを望まないが、多数の要因(例えば、凝集反応)がタンパ
ク質の安定性に寄与すると考えられる。例えば、溶液中の遊離Oは遊離チオール基の架
橋を加速し、凝集し得る。例えば、疎水性ドメイン中のシステイン残基の包埋によって遊
離チオール基の反応が減少する場合および/またはタンパク質をより小型することができ
る場合、タンパク質凝集を減少させることができる。さらに、タンパク質分解(例えば、
断片化)を減少させることができる。
【0068】
本明細書中に記載の実施形態は、1つまたは複数のこれらの問題に取り組むための1つ
または複数の手段を含む。例として、遊離チオール含有タンパク質の組成物(例えば、液
体組成物)の安定性を増大させるための種々の要因(例えば、溶液中の反応性種(例えば
、遊離O)の存在、タンパク質上の遊離スルフヒドリル基(例えば、遊離チオール)の
利用能、タンパク質の高次構造、およびpH)に取り組んだ。これらの要因の1つ、2つ
、3つ、4つ、または全てを変化または制御して、目的のタンパク質の安定性を増大させ
る。
【0069】
遊離チオール含有タンパク質
遊離チオールを保有するタンパク質は、活性形態で1つまたは複数の−S−H部分を有
するタンパク質である。好ましい実施形態では、−S−H−部分は、反応物質と接触し、
安定するのに至適な条件下で、この反応物質(例えば、システインなどの還元剤)と反応
することができる。あるいは、−S−H−部分は、生理学的条件下で1つまたは複数の生
体液と反応することができ、それにより、患者に投与した場合に接触するようになる(例
えば、この部分は血液中での反応に利用しやすい)。
【0070】
特に好ましい遊離チオール含有タンパク質は、グルコセレブロシダーゼ(GCB)であ
る。溶液中のGCBの構造は、(包埋または立体障害と対照的に)比較的接近可能な遊離
−S−H−部分を提供し、これにより、−S−H−部分との反応が促進される。
【0071】
別の特に好ましい遊離チオール含有タンパク質は、塩基性線維芽細胞成長因子(bFG
F)である。
【0072】
遊離チオール含有タンパク質の他の例には、酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)、ヘ
モグロビン、チオレドキシン、カルシウムおよびインテグリン結合タンパク質1(CIB
1)、β−ラクトグロブリンB、β−ラクトグロブリンAB、血清アルブミン、抗体(例
えば、ヒト抗体、例えば、IgA(例えば、二量体IgA)、IgG(例えば、IgG2
)、およびIgM;組換えヒト抗体)、抗体フラグメント(例えば、Fab’フラグメン
ト、F(ab’)フラグメント、単鎖Fvフラグメント(scFv))、(例えば、第
3の重鎖定常ドメイン(例えば、EU/OUナンバリングにおける442位);モノクロ
ーナル抗体MN−14(高親和性抗癌胎児性抗原(CEA)mab)中に)システイン残
基が導入されるように(例えば、抗体または抗体フラグメントを、例えば、99mTcで
臨床画像に標識することができるように)操作された抗体および抗体フラグメント(例え
ば、Fab’(例えば、モノクローナル抗体フラグメントC46.3)およびscFv)
、コア2β−1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−M(C2GnT
−M)、コア2β1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ−I(C2G
nT−I)、血小板由来成長因子受容体−β(PDGF−β)、アデニンヌクレオチドト
ランスロカーゼ(ANT)、p53腫瘍抑制タンパク質、グルテンタンパク質、酸性スフ
ィンゴミエリナーゼ(組換え酸性スフィンゴミエリナーゼ)、デスフロイルセフチオフル
(DFC)、アポリポタンパク質B100(apoB)および他の低密度リポタンパク質
ドメイン、アポリポタンパク質A−I変異型(例えば、アポリポタンパク質A−I(ミラ
ノ)およびアポリポタンパク質A−I(パリ))、低酸素誘導因子−1α(HIF−1α
)、フォン・ビルブラント因子(VWF)、CAAXモチーフを含むタンパク質およびペ
プチド模倣物(例えば、Ras)、粘液溶解物質、カルボキシペプチダーゼY、カテプシ
ンB、カテプシンC、骨格筋Ca2+放出チャネル/リアノジン受容体(RyR1)、核
性因子κB(NF−KB)、AP−1、タンパク質−ジスルフィドイソメラーゼ(PDI
)、糖タンパク質1bα(GP1bα)、カルシニューリン(CaN)、フィブリン−1
、CD4、S100A3(S100Eとしても公知)、イオンチャネル型グルタミン酸受
容体、ヒトインターαインヒビター重鎖1、α2−抗プラスミン(α2AP)、トロンボ
スポンジン(糖タンパク質Gとしても公知)、ゲルソリン、ムチン、クレアチンキナーゼ
(例えば、S−チオメチル修飾クレアチンキナーゼ)、第VIII因子、ホスホリパーゼ
D(PLD)、インスリン受容体βサブユニット、アセチルコリンエステラーゼ、プロキ
モシン、修飾α2−マクログロブリン(α2M)(例えば、プロテイナーゼまたはメチル
アミン反応性α2M)、グルタチオンレダクターゼ(GR)、補体成分C2(例えば、2
a)、補体成分C3(例えば、C3b)、補体成分4(例えば、4d)、補体因子B(例
えば、Bb)、α−ラクトアルブミン、β−D−ガラクトシダーゼ、小胞体Ca2+−A
TPアーゼ、RNアーゼインヒビター、リポコルチン1(アネキシン1としても公知)、
増殖細胞核抗原(PCNA)、アクチン(例えば、球状アクチン)、コエンザイムA(C
oA)、アシル−CoAシンテターゼ(例えば、ブチル−CoAシンテターゼ)、3−2
トランス−エノイル−CoA−イソメラーゼ前駆体、心房性ナトリウム利尿因子(ANF
)感受性グアニル酸シクラーゼ、Pz−ペプチダーゼ、アルデヒドデヒドロゲナーゼ(例
えば、アシル化アルデヒドデヒドロゲナーゼ)、P−450およびNADPH−P−45
0レダクターゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、6
−ピルボイルテトラヒドロプテリンシンテターゼ、ルトロピン受容体、低分子量酸性ホス
ファターゼ、血清コリンエステラーゼ(BChE)、アドレノドキシン、ヒアルロニダー
ゼ、カルニチンアシルトランスフェラーゼ、インターロイキン−2(IL−2)、ホスホ
グリセリン酸キナーゼ、インスリン分解酵素(IDE)、シトクロムc1ヘムサブユニッ
ト、S−タンパク質、バリル−tRNAシンテターゼ(VRS)、α−アミラーゼI、筋
肉AMPデアミナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、およびソマトスタチン結合タンパク質が
含まれる。かかるタンパク質のフラグメント(例えば、活性ドメイン、構造ドメイン、お
よびドミナントネガティブフラグメントなど)も含まれる。遊離チオール基を含むタンパ
ク質は、天然に存在するタンパク質、組換えタンパク質、システイン残基を含むように改
変された(例えば、組換えDNAテクノロジーによる)タンパク質、またはシステイン残
基上のスルフヒドリル部分が還元状態である(すなわち、遊離−S−H−部分を有する)
ように化学的または酵素的に処理されたタンパク質であり得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、本明細書中に記載の組成物は、天然に存在する配列を有する
タンパク質を含む。他の実施形態では、本発明の配列は、天然に存在する配列と1、2、
3、4、5、または10個までのアミノ酸残基が異なるであろう。他の実施形態では、タ
ンパク質のアミノ酸配列は、天然に存在する配列と1、2、3、4、5、または10%ま
で異なるであろう。
【0074】
反応性種の除去
溶液中に溶解している反応性種(例えば、Oまたは過酸化物)は、例えば、タンパク
質凝集の促進によって組成物中のタンパク質の安定性を減少させ得る。しかし、Oの非
存在下でさえ、遊離−S−H−部分は架橋し得る。
【0075】
タンパク質の安定性を増大させるために、溶液中の反応性種(例えば、O)を、例え
ば、Oスカベンジャー(例えば、亜硫酸塩)の使用によって化学的に除去することがで
きる。化学的スカベンジャーは、タンパク質を分解させ得るので、しばしばあまり望まし
くない。Oを、例えば、溶液の脱気、例えば、溶液を吸引して溶液からOを除去し、
不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)と置換することによって溶液から物理的に除
去することもできる。Oレベルを、O以外の気体(例えば、不活性ガス(例えば、窒
素またはアルゴン))での溶液のパージングによって物理的に減少させることもできる。
溶液に気体をバブリングしてOをパージすることによってパージングすることができる
【0076】
タンパク質(例えば、GCB)組成物では、気体とタンパク質含有溶液との間に界面が
生じるバブリングまたは他の操作は、タンパク質を変性させ得るので、タンパク質の処理
でしばしば回避されるが、これらの操作は、本明細書中に開示のGCB法で十分に許容さ
れることが発見された。
【0077】
例えば、Oの存在を最小にする条件下での操作および保存(例えば、O以外の気体
(例えば、不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン))の容器への充填またはかかる気
体の容器の密封)によって、O除去を溶液のOとの接触の最小化と組み合わせること
ができる。一般に、患者への投与の前に溶液のOとの接触を最小化することが望ましい
。ヘッドスペース中のOレベルを、約10%未満、好ましくは約5%未満、より好まし
くは約2%未満に減少させるべきである。
【0078】
例えば、他の部分(例えば、Tyr、Trp、および/またはMet残基)の酸化の最
小化による反応性種の除去は、タンパク質の安定性を増大させることもできる。特に、G
CB中のこれらの部分の酸化を最小化することが望ましい。
【0079】
2mg/ml GCB、0.075%システイン(抗酸化剤として)、16%スクロー
ス(−S−H利用可能性を減少させるため)を含む組成物を準備し、pH5.7に調整し
、候補方法に適用することによってOの除去方法の候補を試験することができる。予め
決定した時間で、例えば、凝集率または減少率として測定した候補方法によって生成され
たGCB組成物の安定性を、1つまたは複数の標準と比較する。例えば、適切な標準は、
除去方法を適用しないこと以外は試験条件に類似の組成物であろう。処理済み(候補
除去方法を適用する)および未処理の(O除去方法を適用しない)組成物の安定性
を比較する。適切性は、この標準と比較した場合の試験処理の安定性の増加によって示す
ことができる。別の標準は、候補除去方法の代わりに本明細書中に記載の方法(例えば、
不活性ガスを使用したパージングまたは脱気)によってOを除去することを除いて試験
組成物に類似の組成物であり得る。適切性を、本明細書中に記載の方法と比較して安定性
に及ぼす類似するかより良好な影響を有する候補方法によって示すことができる。
【0080】
タンパク質安定性を、例えば、タンパク質凝集またはタンパク質分解の測定によって測
定することができる。タンパク質凝集を、例えば、サイズ排除クロマトグラフィ、非変性
PAGE、または他のサイズ決定方法などによって決定することができる。タンパク質分
解を、例えば、逆相HPLC、非変性PAGE、イオン交換クロマトグラフィ、ペプチド
マッピング、または類似の方法によって決定することができる。
【0081】
抗酸化剤
組成物中のタンパク質の安定性を、抗酸化剤(特に、遊離−S−Hと反応する部分(例
えば、−S−H)を含む抗酸化剤(例えば、システイン、システインHCl、またはメチオ
ニン))の添加によって増大させることができる(例えば、遊離−S−H部分によって媒
介される架橋を減少させることができる)。タンパク質分子内に両遊離チオール基および
内部ジスルフィド結合を含むタンパク質(例えば、GCB)について、抗酸化剤(例えば
、システイン)の使用レベルは、遊離チオール結合の架橋(例えば、凝集)を最小にする
のに十分に高いが、断片化および/またはタンパク質分解および/または分解(例えば、
逆相HPLCで検出可能)を起こさないのに十分に低くするべきである。例えば、特にG
CBについてシステインを使用して、約0.001%〜約10%(例えば、約0.01〜
約0.15%、例えば、約0.05〜約0.1%)の封入が適切である。10%を超える
レベルは、最適ではないかもしれない。
【0082】
例えば、2mg/ml GCB、16%スクロース(−S−H利用可能性を減少させる
ため)を含む組成物を準備し、pH5.7に調整し、候補抗酸化剤(例えば、本明細書中
に記載の量、例えば、0.075%)を添加し、組成物のOをパージングすることによ
って候補抗酸化剤(溶液中の溶解Oを除去または減少させることができる任意の薬剤で
あり得る)を試験することができる。予め決定した時間で、例えば、凝集率または減少率
として測定した候補抗酸化剤を含むGCB組成物の安定性を、1つまたは複数の標準と比
較する。例えば、適切な標準は、組成物に抗酸化剤を添加しないこと以外は試験条件に類
似の組成物であろう。処理済み(抗酸化剤を含む)および未処理の(抗酸化剤を欠く)組
成物の安定性を比較する。適切性は、この標準と比較した場合の試験処理の安定性の増加
によって示すことができる。別の標準は、候補抗酸化剤の代わりに本明細書中に記載の抗
酸化剤(例えば、システイン(例えば、本明細書中に記載の量、例えば、0.075%)
)を組成物に添加することを除いて試験組成物に類似の組成物であり得る。適切性を、本
明細書中に記載の抗酸化剤と比較して安定性に及ぼす類似するかより良好な影響を有する
候補抗酸化剤によって示すことができる。候補抗酸化剤が適切であると判断される場合(
例えば、標準の1つと比較して組成物の安定性が増加する場合)、候補抗酸化剤の濃度を
絞り込むことができる。例えば、濃度を一定範囲の値で増減して標準および試験した他の
濃度と比較して、どの濃度が安定性を最も増加させるかを判断する。
【0083】
タンパク質安定性を、例えば、タンパク質凝集またはタンパク質分解の測定によって測
定することができる。タンパク質凝集を、例えば、サイズ排除クロマトグラフィ、非変性
PAGE、または他のサイズ決定方法などによって決定することができる。タンパク質分
解を、例えば、逆相HPLC、非変性PAGE、イオン交換クロマトグラフィ、ペプチド
マッピング、または類似の方法によって決定することができる。
【0084】
好ましい抗酸化剤はシステインである。使用に適切な他の抗酸化剤には、以下が含まれ
る:システインHCl、還元グルタチオン、チオエタノールアミン、チオジグリコール、チ
オ酢酸、モノチオグリセロール、N−アセチルシステイン、ジチオスレイトール、DL−
チオクト酸、メルカプトエタノール、ジメルカプトプロパノール、重亜硫酸塩、ジヒドロ
アスコルベート、メタ重亜硫酸塩、亜硫酸塩、ホルムアルデヒドスルホキシラート、チオ
硫酸塩、および重亜硫酸アセトン。いくつかの実施形態では、2つまたはそれを超えるこ
れらの抗酸化剤の組み合わせを、本明細書中に記載の組み合わせで使用する。組み合わせ
の安定性を、候補抗酸化剤について上記のように試験することができる。
【0085】
抗酸化剤の添加は、例えば、他の部分(例えば、Tyr、Trp、および/またはMe
t残基)の酸化の最小化によってタンパク質の安定性を増加させることができる。特に、
GCB中のこれらの部分の酸化を最小化することが望ましい。
【0086】
炭水化物
いくつかの実施形態では、組成物中に炭水化物が含まれる。例えば、炭水化物は、タン
パク質をより小型にすることができ、例えば、包埋するか、そうでなければ部分(例えば
、システイン残基(例えば、システイン残基上の遊離−S−H部分)(例えば、疎水性ド
メイン中のシステイン残基))への接近を妨害することができる。これにより(例えば、
GCBを使用して)、例えば、タンパク質凝集の減少によってタンパク質安定性を増大さ
せることができる。
【0087】
炭水化物には、この目的に適切な非還元糖(例えば、非還元二糖類(例えば、スクロー
スまたはトレハロース))が含まれる。組成物中の糖レベルは、極めて重要であり得る。
約1〜約40%(例えば、約5〜約30%、例えば、約8〜約24%、例えば、約16%
(体積あたり重量)(w/v))の糖含有量は、例えば、GCBとの使用に適切である。
約3〜約5%の糖含有量も適切である。
【0088】
例えば、2mg/ml GCB、0.075%システイン(抗酸化剤として)を含む組
成物を準備し、pH5.7に調整し、候補物質(例えば、本明細書中に記載の量、例えば
、16%)を添加し、組成物のOをパージングすることによって−S−H利用可能性を
減少させるための候補物質(例えば、候補炭水化物)を試験することができる。予め決定
した時間で、例えば、凝集率または減少率として測定した候補抗酸化剤を含むGCB組成
物の安定性を、1つまたは複数の標準と比較する。例えば、適切な標準は、組成物に物質
を添加しないこと以外は試験条件に類似の組成物であろう。処理済み(物質を含む)およ
び未処理の(物質を欠く)組成物の安定性を比較する。適切性は、この標準と比較した場
合の試験処理の安定性の増加によって示すことができる。別の標準は、候補物質の代わり
に本明細書中に記載の物質(例えば、スクロース(例えば、本明細書中に記載の量、例え
ば、16%))を組成物に添加することを除いて試験組成物に類似の組成物であり得る。
適切性を、本明細書中に記載の物質と比較して安定性に及ぼす類似するかより良好な影響
を有する候補物質によって示すことができる。候補物質が適切であると判断される場合(
例えば、標準の1つと比較して組成物の安定性が増加する場合)、候補物質の濃度を絞り
込むことができる。例えば、濃度を一定範囲の値で増減して標準および試験した他の濃度
と比較して、どの濃度が安定性を最も増加させるかを判断する。
【0089】
タンパク質安定性を、例えば、タンパク質凝集またはタンパク質分解の測定によって測
定することができる。タンパク質凝集を、例えば、サイズ排除クロマトグラフィ、非変性
PAGE、または他のサイズ決定方法などによって決定することができる。タンパク質分
解を、例えば、逆相HPLC、非変性PAGE、イオン交換クロマトグラフィ、ペプチド
マッピング、または類似の方法によって決定することができる。
【0090】
好ましい炭水化物はトレハロースまたはスクロースである。使用に適切な他の物質には
、以下が含まれる:マルトース、ラフィノール、グルコース、ソルビトール。タンパク質
の安定化のために使用することができる他の適切な物質には、以下が含まれる:ラクトー
スおよびアラビノースなどの炭水化物、マンニトール、グリセロール、およびキシリトー
ルなどのポリオール、グリシン、アルギニン、リジン、ヒスチジン、アラニン、メチオニ
ン、およびロイシンなどのアミノ酸、PEG、ポロクサマー、デキストラン、ポリプロピ
レングリコール、多糖類、メチルセルロース、カルボキシセルロースナトリウム、ポリビ
ニルピロリドン(PVP)、加水分解ゼラチン、およびヒトアルブミンなどのポリマー。
いくつかの実施形態では、2つまたはそれを超えるこれらの炭水化物(例えば、スクロー
スおよびトレハロース)の組み合わせを、本明細書中に記載の組み合わせで使用する。組
み合わせの適切性を、候補炭水化物について上記のように試験することができる。
【0091】
pH
pHは、タンパク質組成物の至適化(例えば、安定性が増大した液体タンパク質組成物
)に極めて重要であり得る。pHは、タンパク質の高次構造および/または凝集および/
または分解および/または反応性に影響を及ぼすことによって作用することができる。例
えば、pHが高いほど、反応性がより高くなり得る。pHは、好ましくはpH7.0未満
、より好ましくは約4.5〜約6.5の範囲であり、より好ましくは約5.0〜約6.0
、より好ましくは約5.5〜約5.8、より好ましくは約5.7である。いくつかのタン
パク質(例えば、GCB)の場合、凝集は、pH7.0超で望ましくないレベルに到達し
、分解(例えば、断片化)は、pH4.5または5.0未満またはpH6.5または7.
0超で望ましくないレベルに到達し得る。
【0092】
例えば、2mg/ml GCB、0.075%システイン(抗酸化剤として)、16%
スクロース(−S−H利用可能性を減少させるため)を含む組成物を準備し、組成物を候
補pHに調整し、組成物のOをパージングすることによって候補pHを試験することが
できる。予め決定した時間で、例えば、凝集率または減少率として測定した候補pHでの
GCB組成物の安定性を、1つまたは複数の標準と比較する。例えば、適切な標準は、組
成物のpHを調整しないこと以外は試験条件に類似の組成物であろう。処理済み(候補p
Hに調整した組成物)および未処理の(調整していないpH)組成物の安定性を比較する
。適切性は、この標準と比較した場合の試験処理の安定性の増加によって示すことができ
る。別の標準は、組成物が候補pHの代わりに本明細書中に記載のpH(例えば、pH5
.7)を有することを除いて試験組成物に類似の組成物であり得る。適切性を、pH5.
7の組成物と比較して安定性に及ぼす類似するかより良好な影響を有する候補pHの組成
物によって示すことができる。
【0093】
タンパク質安定性を、例えば、タンパク質凝集またはタンパク質分解の測定によって測
定することができる。タンパク質凝集を、例えば、サイズ排除クロマトグラフィ、非変性
PAGE、または他のサイズ決定方法などによって決定することができる。タンパク質分
解を、例えば、逆相HPLC、非変性PAGE、イオン交換クロマトグラフィ、ペプチド
マッピング、または類似の方法によって決定することができる。
【0094】
タンパク質組成物のpHの調製に使用することができる緩衝液には、以下が含まれる:
ヒスチジン緩衝液、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液、グリシン緩衝液、コハク酸緩衝液、
酢酸緩衝液、グルタミン酸緩衝液、トリス緩衝液、酒石酸緩衝液、アスパラギン酸緩衝液
、マレイン酸緩衝液、および乳酸緩衝液。好ましい緩衝液は、クエン酸緩衝液。
【0095】
タンパク質濃度
好ましいタンパク質(例えば、GCB)濃度は、約0.1〜約40mg/ml、より好
ましくは約0.5〜約10mg/ml(例えば、約2〜約8mg/mlまたは約5mg/
ml)であり得る。
【0096】
0.075%システイン(抗酸化剤として)、16%スクロース(−S−H利用可能性
を減少させるため)を含む組成物を準備し、pH5.7に調整し、タンパク質(例えば、
GCB)を候補濃度に調整し、組成物のOをパージングすることによって適切なタンパ
ク質濃度を試験することができる。予め決定した時間で、例えば、凝集率または減少率と
して測定した候補濃度でのタンパク質(例えば、GCB)組成物の安定性を、1つまたは
複数の標準と比較する。例えば、適切な標準は、タンパク質(例えば、GCB)濃度が本
明細書中に記載の濃度(例えば、2mg/ml)であること以外は試験条件に類似の組成
物であろう。各濃度のタンパク質(例えば、GCB)の安定性を比較する。適切性を、本
明細書中に記載の濃度と比較して安定性に及ぼす類似するかより良好な影響を有する候補
濃度によって示すことができる。
【0097】
タンパク質安定性を、例えば、タンパク質凝集またはタンパク質分解の測定によって測
定することができる。タンパク質凝集を、例えば、サイズ排除クロマトグラフィ、非変性
PAGE、または他のサイズ決定方法などによって決定することができる。タンパク質分
解を、例えば、逆相HPLC、非変性PAGE、イオン交換クロマトグラフィ、ペプチド
マッピング、または類似の方法によって決定することができる。
【0098】
界面活性剤
界面活性剤を、液体タンパク質(例えば、GCB)組成物に添加することができる。好
ましい実施形態では、これにより、タンパク質の安定性を増加させることができる(例え
ば、震盪/輸送の際の空気/液体界面に起因するタンパク質分解を減少させることができ
る)。液体組成物中でタンパク質の安定性を増大させる(例えば、タンパク質分解を起こ
さない)界面活性剤を選択する。使用に適切な界面活性剤は、例えば、ポロクサマー18
8(PLURONIC(登録商標)F68)である。界面活性剤は、約0.005%と約
5%との間(例えば、約0.01%と約1%との間、例えば、約0.025%と約0.5
%との間、例えば、0.03%と約0.25%との間、例えば、約0.04%〜約0.1
%、例えば、約0.05%〜約0.075%(例えば、約0.05%))の量で存在する
ことができる。
【0099】
理想的には、本明細書中に記載のタンパク質組成物で使用するために選択される界面活
性剤は、タンパク質によって改変(例えば、切断)されない界面活性剤である。
【0100】
例えば、2mg/ml GCB、0.075%システイン(抗酸化剤として)、16%
スクロース(−S−H利用可能性を減少させるため)を含む組成物を準備し、pH5.7
に調整し、候補界面活性剤(例えば、本明細書中に記載の量、例えば、0.05%)を添
加し、組成物のOをパージングすることによって候補界面活性剤を試験することができ
る。予め決定した時間で、例えば、凝集率または減少率として測定した候補界面活性剤を
含むGCB組成物の安定性を、1つまたは複数の標準と比較する。例えば、適切な標準は
、組成物に界面活性剤を添加しないこと以外は試験条件に類似の組成物であろう。処理済
み(界面活性剤を含む)および未処理の(界面活性剤を欠く)組成物の安定性を、「現実
世界」のシナリオ(例えば、輸送)をシミュレートする条件下で比較する。適切性は、こ
の標準と比較した場合の試験処理の安定性の増加によって示すことができる。別の標準は
、候補界面活性剤の代わりに本明細書中に記載の界面活性剤(例えば、ポロクサマー18
8(例えば、本明細書中に記載の量、例えば、0.05%))を組成物に添加することを
除いて試験組成物に類似の組成物であり得る。適切性を、本明細書中に記載の界面活性剤
と比較して安定性に及ぼす類似するかより良好な影響を有する候補界面活性剤によって示
すことができる。候補界面活性剤が適切であると判断される場合(例えば、標準の1つと
比較して組成物の安定性が増加する場合)、候補界面活性剤の濃度を絞り込むことができ
る。例えば、濃度を一定範囲の値で増減して標準および試験した他の濃度と比較して、ど
の濃度が安定性を最も増加させるかを判断する。
【0101】
いくつかの実施形態では、2つまたはそれを超える界面活性剤の組み合わせを、本明細
書中に記載の組成物で使用する。組成物の適切性を、候補界面活性剤について上記のよう
に試験することができる。
【0102】
タンパク質安定性を、例えば、タンパク質凝集またはタンパク質分解の測定によって測
定することができる。タンパク質凝集を、例えば、サイズ排除クロマトグラフィ、非変性
PAGE、または他のサイズ決定方法などによって決定することができる。タンパク質分
解を、例えば、逆相HPLC、非変性PAGE、イオン交換クロマトグラフィ、ペプチド
マッピング、または類似の方法によって決定することができる。
【0103】
GCB
ゴーシェ病は、リソソーム酵素であるグルコセレブロシダーゼ(GCB)の欠損によっ
て特徴づけられる常染色体劣性リソソーム蓄積症である。GCBは、白血球および赤血球
の膜内でのスフィンゴ糖脂質の分解後に形成される糖脂質であるグルコセレブロシドを加
水分解する。この酵素の欠損により、ゴーシェ病患者の肝臓、脾臓、および骨髄中に存在
する食細胞のリソソーム中にグルコセレブロシドが大量に蓄積される。これらの分子の蓄
積により、一定範囲の臨床症状(脾腫、肝腫大、骨障害、血小板減少症、および貧血が含
まれる)が生じる(Beutler et at Gaucher disease;I
n:The Metabolic and Molecular Bases of I
nherited Disease(McGraw−Hill Inc.New Yor
k,1995)pp.2625−2639)。
【0104】
この疾患を罹患した患者の治療は、骨痛の緩和のための鎮痛薬の投与、血液および血小
板の輸液、いくつかの場合、脾摘除が含まれる。関節置換は、しばしば、骨浸食を経験し
た患者に必要である。GCBを使用した酵素補充療法を、ゴーシェ病治療として使用する
【0105】
溶液中のGCBの構造は、(包埋または立体障害と対照的に)比較的接近可能な遊離−
S−H−部分であり、これにより、−S−H−部分との反応が促進される。
【0106】
GCBを、当該分野で公知の方法によって得ることができる。例えば、WO02/15
927号、WO2005/089047号、WO03/056897号、WOO1/77
307号、WO01/07078号、およびWO90/07573:欧州特許公報番号E
P1392826;米国特許公報2005−0026249号、2005−001986
1 ,2002−O168750号、2005−0265988号、2004−0043
457号、2003−0215435号、および2003−0133924;米国特許出
願番号10/968,870;米国特許第7,138,262号、6,451,600号
、6,074,864号、5,879,680号、5,549,892号、5,236,
838号、および3,910,822は、GCBタンパク質の調製方法が記載されている
。これらの特許書類および特許出願書類に記載の任意のGCBタンパク質調製物を、本明
細書中に記載の組成物に処方することができる。
【0107】
GCB酵素活性を、本明細書に提供した例または当該分野(例えば、米国特許第7,1
38,262号)に記載のように測定することができる。
【0108】
包装および送達
タンパク質組成物(例えば、GCB組成物(例えば、本明細書中およびWO02/15
927号、米国特許公報2005−0026249号、2005−0019861、およ
び2002−0168750号、ならびに米国特許出願番号09/041,471号およ
び同第10/968,870号に記載の組成物))を、2室シリンジ中に包装することが
できる。例えば、凍結乾燥形態の組成物を、第1のシリンジ室に入れることができ、液体
は第2のシリンジ室に存在することができる(例えば、米国特許公報2004−0249
339号を参照のこと)。
【0109】
タンパク質組成物(例えば、GCB組成物(例えば、本明細書中およびWO02/15
927号、米国特許公報2005−0026249号、2005−0019861、およ
び2002−0168750号、ならびに米国特許出願番号09/041,471号およ
び同第10/968,870号に記載の組成物))を、針無しシリンジに包装することが
できる(例えば、米国特許第6,406,455号および同第6,939,324号を参
照のこと)。簡潔に述べれば、一例として、注射デバイスは、ガスまたはガス供給源を含
むガス室;ガス室からガスを放出することができるポート;ガス室からのガスの放出の際
に少なくとも第1のピストンを動かすことができるプランジャ;第1のピストン;第2の
ピストン;第1の室(例えば、薬物の貯蔵および混合に有用な室);第1のピストン、第
2のピストン、および第1の室が配置されたピストンハウジング;ガス室からのガスの原
動力と無関係に、第1および第2のピストンの一方または両方を動かすことができる置換
部材(置換部材は、プランジャまたは個別の部材であり得る);第1の室に連結された針
無し注射に適切な開口部を含み、ここで、第1および第2のピストンは、ピストンハウジ
ング内にスライド可能に配置され、置換部材、ガス供給源、およびプランジャは、ピスト
ンの第1の位置で、第2の室(例えば、液体リザーバ)が第1のピストン、ピストンハウ
ジング、および第2のピストンによってピストンハウジング内に定められ、置換部材は、
ピストンの一方または両方を第2の位置に移動することができるように配置され、ここで
、第1のピストンは、液体リザーバであり得る第2の室が薬物保存および混合室であり得
る第1の室と連結するような位置に存在し、第2のピストンが第1のピストンの方向に移
動し、それにより、第2の室の容積が減少して第2の室から第1の室に流動物が移動し、
ガス室からのガスの放出の際、プランジャによって第1のピストンを第1の室の容積を減
少させるように移動して、開口部を介して室から例えば被験体に物質が発射される。
【0110】
針無しシリンジは、第1の成分(例えば、乾燥または液体成分)および第2の成分(例
えば、液体成分)のための個別のモジュールを含み得る。モジュールを、2つの個別の成
分として提供し、例えば、これらの成分を自身に投与する被験体または別の者、例えば、
ヘルスケアを提供または供給する個人によって組み立てることができる。同時に、モジュ
ールは、本明細書中に記載のデバイスのピストンハウジングの全部または一部を形成する
ことができる。デバイスを使用して、任意の第1および第2の成分を提供することができ
、このデバイスは、成分を個別に保存または提供し、被験体への投与前にこれらを合わせ
ることが望ましい。
【0111】
本明細書中に記載のタンパク質(例えば、GCB)組成物を、被験体(例えば、ヒト)
への投与に適切な薬学的組成物に組み込むことができる。GCB組成物は、ゴーシェ病を
罹患した被験体を治療するのに十分な投薬量のGCBを含むことができる。薬学的組成物
は、1つまたは複数の薬学的に許容可能なキャリアを含むことができる。本明細書中で使
用される場合、用語「薬学的に許容可能なキャリア」は、薬学的投与に適合する任意およ
び全ての溶媒、賦形剤、分散媒、コーティング、抗菌薬および抗真菌薬、等張剤および吸
着遅延剤などが含まれることが意図される。薬学的処方物は、十分に確立された分野であ
り、例えば、Gennaro(ed.),Remington:The Science
and Practice of Pharmacy,20th ed.,Lippi
ncott,Williams & Wilknis(2000)(ISBN:0683
306472);Ansel et al,Pharmaceutical Dosag
e Forms and Drug Delivery Systems,7th Ed
.,Lippincott Williams & Wilkins Publishe
rs(1999)(ISBN:0683305727);およびKibbe(ed.).
Handbook of Pharmaceutical Excipients Am
erican Pharmaceutical Association,3rd ed
.(2000)(ISBN;091733096X)にさらに記載されている。任意の従
来の媒質または薬剤が活性化合物に不適合な場合を除き、かかる媒質を本発明の組成物で
使用することができる。補助的活性化合物を、組成物に組み込むこともできる。
【0112】
薬学的組成物は、本明細書中に記載の「治療有効量の」組成物を含むことができる。か
かる有効量を、投与した組成物の影響に基づいて決定することができる。組成物の治療有
効量はまた、個体の病態、年齢、性別、および体重、ならびに個体における所望の応答(
容態または障害(例えば、グルコセレブロシダーゼ欠損症(例えば、ゴーシェ病))の少
なくとも1つの症状の改善)を誘発する化合物の能力などの要因にしたがって変化し得る
。治療有効量はまた、治療に有利な影響が組成物の任意の毒作用および有害な影響を超え
る量である。
【0113】
本発明の薬学的組成物は、その意図する投与経路に適合するように処方する。例えば、
組成物を、非経口様式(静脈内、皮下、腹腔内、または筋肉内への注射)で投与すること
ができる。本明細書中で使用される場合、句「非経口投与」および「非経口で投与」は、
通常、注射による経腸および局所以外の投与様式を意味し、以下が含まれるが、これらに
限定されない:静脈内、筋肉内、動脈内、鞘内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、
経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、クモ膜下、脊髄内、硬膜外、および胸骨内への
注射および注入。好ましくは、投与経路は、静脈内である。非経口適用のために使用され
る溶液または懸濁液は、以下の成分を含むことができる:滅菌希釈剤(注射用の水、生理
食塩水、不揮発油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、また
は他の合成溶媒など);抗菌薬(ベンジルアルコールまたはメチルパラベンなど);抗酸
化剤(アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウムなど);キレート剤(エチレンジアミ
ン四酢酸など);緩衝液(酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、またはリン酸緩衝液など);浸
透圧調整剤(塩化ナトリウムまたはデキストロースなど)。pHを、酸または塩基(塩酸
または水酸化ナトリウムなど)を使用して調整することができる。非経口調製物を、ガラ
スまたはプラスチック製のアンプル、使い捨てシリンジ、または複数回投与用バイアルに
封入することができる。
【0114】
注射に適切な薬学的組成物は、滅菌注射溶液または分散物の即時調製のための滅菌水溶
液(水溶性の場合)または分散物および滅菌粉末(例えば、凍結乾燥調製物)を含む。静
脈内投与のための適切なキャリアには、生理食塩水、静菌水、CREMOPHOR EL
(商標)(BASF,Parsippany,NJ)またはリン酸緩衝化生理食塩水(P
BS)が含まれる。全ての場合、組成物は滅菌されていなければならず、容易にシリンジ
で利用可能な範囲の流動物であるべきである。これは、製造および保存条件下で安定でな
ければならず、細菌および真菌などの微生物の夾雑作用に対して保存されなければならな
い。キャリアは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリコール、プロピレ
ングリコール、および液体ポリエチレングリコールなど)、およびこれらの混合物を含む
溶媒または分散媒であり得る。例えば、レシチンなどのコーティングの使用、分散物の場
合の必要な粒子サイズの維持、および界面活性剤の使用によって適切な流動性を維持する
ことができる。種々の抗菌薬および抗真菌薬(例えば、パラベン、クロロブタノール、フ
ェノール、アスコルビン酸、およびチメロサールなど)によって、微生物作用を防止する
ことができる。多くの場合、組成物中に等張剤(例えば、糖類、ポリアルコール(マンニ
トール、ソルビトール、塩化ナトリウムなど))を含むことが好ましいであろう。注射用
組成物の安定性を、吸着を遅延させる薬剤(例えば、モノステアリン酸アルミニウム、ヒ
ト血清アルブミン、およびゼラチン)を組成物中に含めることによって延長することがで
きる。
【0115】
上記列挙の成分の1つまたは組み合わせと共に適切な溶媒中に必要量の本明細書中に記
載のGCB組成物を組み込み、必要に応じて、その後に濾過滅菌することによって、滅菌
注射液を調製することができる。一般に、基剤となる分散媒および上記成分由来の必要な
他の成分を含む滅菌ビヒクルへの活性化合物の組み込みによって分散物を調製する。滅菌
注射液の組成物のための滅菌粉末の場合、組成物の好ましい方法は、有効成分およびその
事前に濾過滅菌した溶液由来の任意のさらなる所望の成分の粉末が得られる真空乾燥およ
びフリーズドライ(例えば、凍結乾燥)である。
【0116】
活性化合物(例えば、本明細書中に記載のGCB組成物)を、身体からの急速な排出か
ら化合物を保護するキャリア(徐放性処方物(移植物およびマイクロカプセル化送達系が
含まれる)など)を使用して調製することができる。生分解性生体適合性ポリマー(エチ
レン酢酸ビニル、ポリ酸無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルソエステル、
およびポリ乳酸など)を使用することができる。かかる処方物の調製方法は、当業者に明
らかであろう。材料を、Alza CorporationおよびNova Pharm
aceuticals,Inc.から購入することもできる。リポソーム懸濁液(ウイル
ス抗原に対するモノクローナル抗体を用いて感染細胞にターゲティングされるリポソーム
が含まれる)を、薬学的に許容可能なキャリアとしても使用することができる。これらを
、例えば、米国特許第4,522,811号に記載の当業者に公知の方法にしたがって調
製することができる。
【0117】
本明細書中に記載のタンパク質組成物(例えば、GCB組成物)を、当該分野で公知の
医療機器を使用して投与することができる。例えば、本明細書中に記載のタンパク質(例
えば、GCB)組成物を、針無し皮下注射デバイス(米国特許第5,399,163号、
同第5,383,851号、同第5,312,335号、同第5,064,413号、同
第4,941,880号、同第4,790,824号、または同第4,596,556号
に開示のデバイスなど)を使用して投与することができる。本発明で有用な周知の移植物
およびモジュールの例には、以下が含まれる:徐放投薬のための埋め込み式微量注入ポン
プを開示している米国特許第4,487,603号、皮膚を介した投薬のための治療デバ
イスを開示している米国特許第4,486,194号、正確な注入速度で薬物を送達させ
るための投薬注入ポンプを開示している米国特許第4,447,233号、連続薬物送達
のための種々の流速の埋め込み式注入装置を開示している米国特許第4,447,224
号、多室区画を有する浸透圧薬物送達系を開示している米国特許第4,439,196号
、および浸透圧薬物送達系を開示している米国特許第4,475,196号。勿論、多数
の他のかかる移植物、送達系、およびモジュールも公知である。
【実施例】
【0118】
実施例1:材料と装置
実施例2〜6に示す結果を得るために以下の試薬を使用した。
【0119】
GCB:国際出願番号PCT/US01/25882号に記載の方法(これに限定さ
れない)を使用して、グルコセレブロシダーゼを調製した。組換えDNAテクノロジーを
使用した当業者に公知の他の方法(例えば、国際出願番号PCT/US88/04314
、PCT/US89/05801、およびPCT/US92/00431、ならびに米国
特許第5,236,838B1号、同第5,641,670B1号、同第5,549,8
92B1号、および同第6,270,989B1号に記載の方法)も使用することができ
る。
【0120】
スクロース:P/N S−124−01またはS−124−02、Pfanstie
hl(Waukegen,IL)
システインHCl:P/N 2071−05,JTBaker(Phillipsbu
rg,NJ)
ポロクサマー188:P/N P1169,Spectrum(New Bruns
wick,NJ)
クエン酸ナトリウム:P/N 3649−01,JTBaker(Phillips
burg,NJ)
20mLバイアル:P/N 6800−0321,West Pharmaceut
icals Services(Lionville,PA)
2mLバイアル:P/N 6800−0314,West Pharmaceuti
cals Services(Lionville,PA)
20mmストッパー:P/N 1950−0414,West Pharmaceu
ticals Services(Lionville,PA)
13mmストッパー:P/N 1950−0412,West Pharmaceu
ticals Services(Lionville,PA)
ガス:P/N UN1066,Airgas(Salem,NH)
凍結乾燥機:Genesis 35EL,SP industries(Warmi
nster,PA)。
【0121】
実施例2:GCB安定性
16%スクロース、0.03%システインHCl、0.05%ポロクサマー188,50
mMクエン酸ナトリウム(pH6.0)中に2.5mg/mLでGCBを配合した。20
mLガラスバイアルに、それぞれ4.5mLの処方溶液を充填した。充填したバイアルを
、凍結乾燥機の棚にロードし、シェルフ温度20℃で3分間、500mTにて真空脱気し
、その後にNを950mBarまで埋め戻し(backfill)、直ちに20mmの
灰色のストッパーで栓をした。サンプルを、2〜8℃の安定室(stability c
hamber)に入れた。0、6、12、18、および24ヶ月の保存後、サンプルを取
り出し、酵素活性、SE−HPLCによる凝集、およびRP−HPLCによる分解の変化
について試験した。基質としてp−ニトロフェニルβ−D−グルコピラノシドを使用した
比色アッセイによって酵素活性をアッセイした(例えば、米国特許第7,138,262
号に記載のアッセイを使用しても活性をアッセイすることができる)。
【0122】
結果を表1にまとめる。この組成物由来のGCBは、2〜8℃で24ヶ月後、ベースラ
インと比較して5%しか変化しなかった。
【0123】
表1:2〜8℃で24ヶ月の保存後の実施例2の安定性のまとめ
【0124】
【表1】

ベースラインから保持された比率。
【0125】
実施例3:Oレベルの影響
16%スクロース、0.03%システインHCl、0.05%ポロクサマー188,50
mMクエン酸ナトリウム(pH6.0)中に2.5mg/mLでGCBを配合した。2m
Lガラスバイアルに、それぞれ1mLの処方溶液を充填した。バイアルのヘッドスペース
を、Oレベルが3%、6%、または14%になるように凍結乾燥機で処理した。サンプ
ルを、2〜8℃の安定室に入れた。6ヶ月の時点で、サンプルを取り出し、SE−HPL
Cによる凝集の変化およびRP−HPLCによる分解の変化について試験した。結果を、
表2にまとめる。この組成物由来のGCBは、バイアルのヘッドスペース中の酸素レベル
に感受性を示す。3%未満のOの場合、2〜8℃で6ヶ月後に本質的に変化は認められ
なかった。
【0126】
表2:2〜8℃で6ヶ月の保存後の実施例3の安定性のまとめ
【0127】
【表2】

ベースラインから保持された比率。
【0128】
実施例4:スクロースレベルの影響
0%、5%、8%、または16%のレベルのスクロースを含む0.05%システインHC
l、0.05%ポロクサマー188、50mMクエン酸ナトリウム(pH6.0)中に2
.5mg/mLでGCBを配合した。2mLガラスバイアルに、それぞれ1mLの処方溶
液を充填した。バイアルを凍結乾燥機で真空脱気し、Nで950mBarまで重層し、
その後に13mmストッパーで閉じた。サンプルを、2〜8℃の安定室に入れた。6ヶ月
の時点で、サンプルを取り出し、SE−HPLCによる凝集の変化およびRP−HPLC
による分解の変化について試験した。結果を、表3にまとめる。
【0129】
表3:2〜8℃で6ヶ月の保存後の実施例4の安定性のまとめ
【0130】
【表3】

ベースラインから保持された比率。
【0131】
実施例5:システインレベルの影響
0%または0.05%のシステインHClを含む16%スクロース、0.05%ポロクサ
マー188、50mMクエン酸ナトリウム(pH6.0)中に2.5mg/mLでGCB
を配合した。2mLガラスバイアルに、それぞれ1mLの処方溶液を充填した。バイアル
を凍結乾燥機で真空脱気し、ヘッドスペース中をNで950mBarまで重層し、その
後に13mmストッパーで閉じた。これらのサンプルを、2〜8℃の安定室に入れた。6
ヶ月の時点で、サンプルを取り出し、SE−HPLCによる凝集の変化およびRP−HP
LCによる分解の変化について試験した。結果を、表4にまとめる。システインHClの添
加により、凝集レベルは減少したが、RP−HPLCによって検出した分解レベルは増加
した。
【0132】
表4:2〜8℃で6ヶ月の保存後の実施例5の安定性のまとめ
【0133】
【表4】

ベースラインから保持された比率。
【0134】
実施例6:pHレベルの影響
16%スクロース、0.05%システインHCl、0.05%ポロクサマー188、50
mMクエン酸ナトリウム(pH6.0、5.8、または5.5)中に2.5mg/mLで
GCBを配合した。2mLガラスバイアルに、それぞれ1mLの処方溶液を充填した。バ
イアルを真空脱気し、ヘッドスペース中をNで950mBarまで重層し、その後に1
3mmストッパーで閉じた。これらのサンプルを、13〜17℃の安定室に入れた。3ヶ
月の時点で、サンプルを取り出し、SE−HPLCによる凝集の変化およびRP−HPL
Cによる分解の変化について試験した。結果を、表5にまとめる。pHの低下は、凝集レ
ベルおよび分解レベルの両方を減少させることができる。
【0135】
表5:13〜17℃で3ヶ月の保存後の実施例6の安定性のまとめ
【0136】
【表5】

ベースラインから保持された比率。
【0137】
他の実施形態
本発明をその詳細な説明と併せて説明しているが、上記説明は例示を意図し、添付の特
許請求の範囲の範囲を制限することを意図しない。他の態様、利点、および修正形態は、
以下の特許請求の範囲の範囲内に含まれる。
【外国語明細書】
2021066752000001.pdf