(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021106698
(43)【公開日】20210729
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20210702BHJP
【FI】
   !A63F7/02 304D
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】47
(21)【出願番号】2019238872
(22)【出願日】20191227
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
【住所又は居所】愛知県名古屋市中区丸の内2丁目11番13号
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】平野 泰弘
【住所又は居所】愛知県名古屋市中区丸の内二丁目11番13号 株式会社サンセイアールアンドディ内
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088DA07
2C088EB78
(57)【要約】
【課題】可動役物が特定位置に配されているか否かを検出する検出精度が高い遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技機10は、サブ演出部材100が、その移動範囲の終端に位置することを検知する上部フォトセンサ115の近傍に設けられた上部ガイド部121によって、可動役物100の端部に備えられる上部遮光板104Bがずれずに上部フォトセンサ115の検出領域115Kに進入するように誘導している。また、サブ演出部材100が、その移動範囲の途中の演出位置に配されたことを検知する中間フォトセンサの近傍には中間ガイド部117Gが設けられ、サブ演出部材100の中間遮光板104Dがずれることなく中間フォトセンサ116の検出領域116Kに進入するように誘導している。
【選択図】図36
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動役物に設けられた被検出部が、検出センサの検出領域に進入したか否かによって、前記可動役物が特定位置に配されたか否かを検出する遊技機であって、
前記可動役物の動きに伴う前記被検出部の軌道上又は軌道近傍に、前記被検出部が前記検出領域に進入するように案内するガイド部を備える遊技機。
【請求項2】
前記検出センサは、射光部と前記射光部からの光を受ける受光部との間に前記検出領域を有するフォトセンサであり、
前記ガイド部は、前記射光部と前記受光部との少なくとも一方の横に隣接配置されている請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記可動役物は、遊技板の前面に沿って、待機位置から演出停止位置を通過して終端位置まで移動可能になっていて、
前記可動役物が前記待機位置と前記終端位置との少なくとも一方である第1の前記特定位置に配されたことを検出するための第1の前記検出センサと、前記可動役物が前記演出停止位置に配されたことを検出するための第2の前記検出センサと、を備える請求項1又は2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記第1の検出センサの前記検出領域に進入する第1の前記被検出部と、前記第2の検出センサの前記検出領域に進入する第2の前記被検出部と、を別個に備える請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
前記第1の検出センサが、前記可動役物が通過する領域の延長線上に配されると共に、前記第1の被検出部が、前記可動役物からその移動方向における外方に延びて構成され、
前記第2の検出センサが、前記可動役物が通過する領域から前記可動役物の移動方向と直交する第1方向にずれた位置に配されると共に、前記第2の被検出部が、前記可動役物から前記第1方向に延びて構成されている請求項4に記載の遊技機。
【請求項6】
前記第2の被検出部を前記第2の検出センサの前記検出領域に案内する前記ガイド部は、前記第2の被検出部の軌道を挟んで前記第2の前記検出センサの前記検出領域と同じ幅で対向する対向部と、前記対向部における前記第2の検出センサと反対側の端部をテーパー状に広げてなるテーパー部とを有し、前記第2の前記検出センサに対して前記可動役物の進行方向の両側に配されている請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
前記可動役物は、互いに平行に延びた1対のガイドシャフトのそれぞれに挿通される1対の直動部材の間を架橋部が架橋した構成をなし、
前記第1の被検出部は、前記1対の直動部材の両方に配され、
前記第2の被検出部は、前記1対の直動部材の一方にのみ配されている請求項4から6の何れか1の請求項に記載の遊技機。
【請求項8】
前記可動役物は、上下方向に直動し、前記演出停止位置において、遊技球が流下する遊技領域に備えられた特定入賞口と同じ高さに配され、
前記第2の被検出部は、前記1対の直動部材のうち、前記特定入賞口に近い方の前記直動部材にのみ配されている請求項7に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、可動役物を有する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の遊技機として、可動役物が特定位置に配されているか否かを検出する検出センサを備えるものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−136728号公報(段落[0035]、[図5])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の遊技機に対して、検出精度の向上が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、可動役物に設けられた被検出部が、検出センサの検出領域に進入したか否かによって、前記可動役物が特定位置に配されたか否かを検出する遊技機であって、前記可動役物の動きに伴う前記被検出部の軌道上又は軌道近傍に、前記被検出部が前記検出領域に進入するように案内するガイド部を備える遊技機である。
【発明の効果】
【0006】
本開示の遊技機では、可動役物の軌道上又は軌道近傍に設けられるガイド部によって、可動役物の被検出部が検出センサの検出領域からずれることなく進入することを可能にし、検出精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本開示の一実施形態に係る遊技機の正面図
【図2】遊技板の正面図
【図3】右側流下領域の拡大図
【図4】確変状態と非確変状態とを説明するためのテーブル
【図5】時短状態と非時短状態とを説明するためのテーブル
【図6】特別図柄の変動時間を説明するためのテーブル
【図7】遊技機の電気的構成を示すブロック図
【図8】入賞カバー部、遊技板及び入賞ベース部の分解斜視図
【図9】入賞カバー部の前方斜視図
【図10】入賞カバー部の拡大後方斜視図
【図11】前壁部材の前方斜視図
【図12】前壁部材の後方斜視図
【図13】後壁部材の前方斜視図
【図14】左打ち状態の遊技板の正面図
【図15】顔出現演出中の遊技板の正面図
【図16】顔出現演出中の裏側筐体の正面図
【図17】顔出現演出中の裏側筐体の斜視図
【図18】第2状態のメイン演出部材
【図19】第2演出部材の断面図
【図20】顔出現演出中の裏側筐体の内部の斜視図
【図21】顔出現演出中の裏側筐体の上部拡大図
【図22】第2状態のメイン演出部材の上部拡大図
【図23】第1状態のメイン演出部材の背面図
【図24】第2状態のメイン演出部材の背面図
【図25】左打ち状態の裏側筐体の正面図
【図26】確変非時短状態の裏側筐体の正面図
【図27】メイン演出部材のトーションバネ周辺の拡大図
【図28】第2状態のメイン演出部材のトーションバネ周辺の拡大図
【図29】第1状態のメイン演出部材のトーションバネ周辺の拡大図
【図30】確変非時短状態の遊技板の正面図
【図31】門型固定ベースの正面図
【図32】直動部材(右側)の斜視図
【図33】直動部材(左側)の斜視図
【図34】ガイド部(右側上方)の斜視図
【図35】フォトセンサと直動部材(右側)の側面図
【図36】フォトセンサと直動部材(左側)の側面図
【図37】中間ガイド部の正面図
【図38】表示装置が第1位置に配されている状態の正面図
【図39】表示装置が第2位置に配されている状態の正面図
【図40】表示装置が第2位置に配されている状態の背面図
【図41】表示装置が第2位置に配されている状態の背面図
【図42】表示装置が第1位置に配されている状態の駆動ベースの背面図
【図43】表示装置が第2位置に配されている状態の駆動ベースの背面図
【図44】駆動ベースの下部の断面図
【図45】表示装置が第1位置に配されている状態の背面図
【図46】モニタベース板の正面図
【図47】長孔近傍の正面図
【図48】結合ピンが着脱位置に配された状態のモニタベース板の正面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の遊技機10について図1〜48に基づいて説明する。遊技機10はパチンコ遊技機であって、図1に示されるように、前側が前面枠10Zにて覆われており、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して遊技板11の遊技領域R1が視認可能になっている。なお、以下の説明において、特記しない限り「右」及び「左」とは、遊技機10を前方から見た場合の「右」及び「左」を指すものとする。
【0009】
前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には操作ハンドル28が設けられている。操作ハンドル28を回動操作すると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
【0010】
図2に示されるように、遊技領域R1は全体が略円形状となっていて、ガイドレール12により囲まれている。遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、表示開口11Hが貫通形成され、この表示開口11Hを通して、表示装置13の表示画面13Gが前方に臨んでいる。
【0011】
表示開口11Hの開口縁には、表示画面13Gを囲むように規制枠部材23が取り付けられている。規制枠部材23は、遊技板11の前面側から表示開口11Hに嵌め込まれて遊技板11の前面から突出して表示開口11Hの内側に張り出して、遊技領域R1を流下する遊技球が規制枠部材23の内側に進入することを規制している。また、規制枠部材23は、表示開口11Hの外縁部から外側に張り出して遊技板11の前面から重ねられる遊技領域内突壁23Tを備えている。
【0012】
表示開口11Hは、遊技領域R1の横方向の中間且つ上端寄り部分に配置され、遊技領域のうち規制枠部材23の左側と右側と下側に、遊技球が流下可能な左側流下領域R2と右側流下領域R3と下側流下領域R4が形成されている。また、規制枠部材23の上部には、ガイドレール12に沿って円弧状に延びた上側円弧壁25が備えられ、この上側円弧壁25とガイドレール12との間に、遊技球が1つずつ通過可能な上側連絡流路25Rが形成されている。上側連絡流路25Rを通過した遊技球は、遊技領域R1の右側流下領域R3を流下するようになっている。
【0013】
規制枠部材23の下辺部に備えられた遊技領域内突壁23Tには遊技球が転動可能なステージ24が形成されている。ステージ24は、左右方向の両端部から中央に向かって下り傾斜していて、その最下端部には、遊技球を1つずつ排出可能な排出部24Aが3つ形成されている。
【0014】
規制枠部材23の左辺の下端部には、左側流下領域R2を流下する遊技球を、規制枠部材23の内側に取り込むためのダクト29が備えられている。ダクト29の内部は、遊技球が1つずつ通過可能な大きさをなし、ダクト29を通過した遊技球は、ステージ24の左端から放出されて、ステージ24上を左右に転動する。また、ステージ24上で転動し終えた遊技球は、排出部24Aから下側流下領域R4に流下する。
【0015】
下側流下領域R4には、ステージ24の中央部の真下に、第1の普図始動入賞口31が設けられている。3つの排出部24Aのうち真ん中の排出部24Aから下側流下領域R4に排出された遊技球は、第1の普図始動入賞口31に入賞し易くなっている。第1始動入賞口31は、所謂、ポケット構造をなして遊技球が1つずつ入球可能な大きさで上方に開口している。なお、下側流下領域R4の最下端部には前方に開口したアウト口19Aが設けられている。
【0016】
第1始動入賞口31の左側方には、ガイドレール12に沿って複数の一般入賞部20が設けられている。一般入賞口20も、第1始動入賞口31と同様にポケット構造をなし、遊技球1球分の幅で上方又は側方に開放している。
【0017】
図3に示されるように、右側流下領域R3には、上側連絡流路25Rを通過した遊技球の全てが通過する共通通路50が設けられている。共通通路50は遊技球が1つだけ通過可能な幅をなして右斜め下方に延びている。共通通路50の出口の下方には、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなす始動ゲート30が設けられている。共通通路50から放出された遊技球の殆どは始動ゲート30に入賞するようになっている。始動ゲート30を通過しなかった遊技球は、始動ゲート30の左斜め上方に設けられた一般入賞口21又はアウト口19Bに入球するようになっている。なお、一般入賞口21及びアウト口19Bは、ポケット構造をなし、遊技球1球分の幅で上方又は側方に開口している。
【0018】
始動ゲート30を遊技球が通過すると、普通図柄当否判定(以下、「普図判定」という。)が行われる。普図判定が行われると、普図判定表示部30H(図7参照)にて普通図柄が変動表示され、所定時間経過後に、停止表示される。そして、停止した普通図柄によって普図判定の結果が表示される。
【0019】
普通図柄の変動中に始動ゲート30を遊技球が通過した場合、その通過に起因した普図判定に関する情報(具体的には、普図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動)は、予め設定された保留上限数まで保留される。そして、実行中の普通図柄の変動が終了すると、保留が1つ消化されて、保留されていた普通図柄の変動と判定結果の表示が行われる。普図判定に関する情報の保留(以下、「普図保留」と呼ぶ。)の保留上限数は、例えば、4つである。なお、複数の普図保留がある場合、普図保留は、発生順に消化される。
【0020】
図2に示されるように、始動ゲート30の下方には、第1の大入賞口35と第2の大入賞口36とが上下に並べて設けられている。第1及び第2の大入賞口35,36は、遊技球の直径の2〜4倍の範囲に亘って上側に開放され、通常はそれぞれ可動扉35T,36Tにて閉塞されている。可動扉35T,36Tは、遊技板11の前面から突出した突出位置と、該突出位置より突出が抑えられた退避位置と、の間をスライド可能に構成されている。そして、可動扉35T,36Tが退避位置に配置されたときに、第1及び第2の大入賞口35,36が開放されて遊技球が第1及び第2の大入賞口35,36に入球可能となる。そして、可動扉35T,36Tが突出位置に配置されたときに、第1及び第2の大入賞口35,36が閉塞されて遊技球が第1及び第2の大入賞口35,36に入球困難となる。このとき、可動扉35T,36Tの上面は左下がりに傾斜し、遊技球を右から左へと転動させる。
【0021】
また、第1大入賞口35と第2大入賞口36の間には第2始動入賞口32が設けられている。第2始動入賞口32も、第1及び第2の大入賞口35,36と略同じ幅で上側に開放し、可動扉32Tによって開閉可能となっている。そして、可動扉32Tが退避位置に配置されたときに、第2始動入賞口32が開放されて遊技球が入球可能となる一方、可動扉32Tが突出位置に配置されたときに、第2始動入賞口32が閉塞されて入球困難となる。このとき、可動扉32Tの上面は右下がりに傾斜し、遊技球を左から右へと転動させる。第2始動入賞口32は、上述した普図判定が当りになると開放される。
【0022】
なお、第2始動入賞口32の左側方にはポケット構造をなし、遊技球1球分の幅で上方に開口したアウト口19Cが設けられている。
【0023】
右側領域R3の下端部には、特別始動入賞口33と演出用入球部34とが上下に並べて配置されている。特別始動入賞口33は、始動ゲート30と同様に、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。
【0024】
演出用入球部34は、特別始動入賞口33に入球した遊技球が流下する領域に配され、特別始動入賞口33に入球した遊技球のみが入球可能となっている。また演出用入球部34は、特別始動入賞口33の右斜め下方に配置され、遊技板11の前面に開口して、遊技球の直径の2〜4倍の範囲の横長の長方形をなしている。そして、その下縁部を中心に回動する開閉扉34Tによって通常は閉塞され、開閉扉34Tが前方に倒れたときに、遊技球を遊技板11の後面側に案内する。
【0025】
次に、右側流下領域R3を流下する遊技球の流下経路について説明する。図3に示すように、始動ゲート30を通過した遊技球は、遊技球を第1大入賞口35に向かわせる第1流下通路51に連絡されている。第1流下通路51は遊技領域R1の外縁部に沿って下方に延びており、下端部には、左下がりに傾斜した傾斜面57が備えられている。第1流下通路51を通過した遊技球は、第1大入賞口35が開放状態のときには、第1大入賞口35に入球し、閉塞状態のときには、遊技球は第1大入賞口35に入球しないで、可動扉35Tの上面を転動し、第2流下通路52に連絡される。第2流下通路52は、下端部で遊技球を第2始動入賞口32に向かわせる第3流下通路53とアウト口19Cに向かわせる逸脱通路54に連絡されている。
【0026】
第2流下通路52の下端部には、僅かに右下がりに傾斜した傾斜面58が備えられている。このため、第2流下通路52を通過した遊技球は、第3流下通路53に案内されやすくなっている。第3流下通路53を通過した遊技球は、第2始動入賞口32が開放状態のときには、第2始動入賞口32に入球し、第2始動入賞口32が閉塞状態のときには、第2始動入賞口32に入球しないで、可動扉32Tの上面を転動し、第4流下通路55に連絡される。
【0027】
第4流下通路55は遊技領域R1の外縁部に沿って下方に向かって延びており、遊技球を第2大入賞口36に向かわせる。第4流下通路55の下端部には、左下がりに傾斜した傾斜面59が備えられている。第4流下通路55を通過した遊技球は、第2大入賞口36が開放状態のときには、第2大入賞口36に入球し、第2大入賞口36が閉塞状態のときには、遊技球は第2大入賞口36に入球しないで、可動扉36Tの上面を遊技球が転動し、第5流下通路56に連絡される。
【0028】
従って、右側流下領域R2を遊技球が第1流下通路51から第5流下通路56まで流下するのは、各入賞口(32,35,36)が閉塞されて、可動扉(32T,35T,36T)上を遊技球が転動可能となったときだけである。例えば、第1大入賞口35が開放しているときは、遊技球の殆どが第1大入賞口35に入球し、第1大入賞口35の下流側の第2流下通路52に到達することが困難であり、第2始動入賞口32が開放しているときは、遊技球の殆どが第2始動入賞口32に入球し、第2始動入賞口32の下流側第4流下通路55に到達することが困難である。
【0029】
また、第5流下通路56の下端部には、特別始動入賞口33が配置されている。第5流下通路56から放出された遊技球は特別始動入賞口33に入賞するか、特別始動入賞口33の左方に向かい、アウト口19Aに入球する。
【0030】
特別始動入賞口33を通過した遊技球は、その下方に配置された演出用入球部34に入球するか、演出用入球部34の左下に上下に並べて設けられた取り込み口33Xから遊技板11の後側へ向かう。
【0031】
なお、遊技領域R1には、遊技球の流下方向をランダムに変更するための図示しない障害釘が多数植設されている。
【0032】
遊技領域R1を流下する遊技球が各入賞口に入賞(入球)すると、その入賞数に応じた賞球が遊技機10の前面の上皿26(図1参照)に払い出される一方、演出用入球部34に遊技球が入賞(入球)した場合には、賞球は払い出されない。また、何れの入賞口及び演出用入球部34にも入賞しなかった遊技球は、アウト口19A〜19Cに取り込まれて、遊技領域R1の外側に排出される。次に詳細を説明する。
【0033】
各始動入賞口31〜33に遊技球が入球又は通過すると、1個の入球につき所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出されると共に、特別図柄当否判定(以下、「特図判定」という。)が行われる。特図判定の結果は、特図判定表示部37H(図7参照)と表示画面13Gに表示される。以下では、第1始動入賞口31に基づく特図判定と第2始動入賞口32及び特別始動入賞口33に基づく特図判定とを、第1特図判定と第2特図判定と称して適宜区別することにする。
【0034】
表示画面13Gにおける特図判定の結果は、以下の判定報知演出において表示される。即ち、図2に示すように、表示画面13Gには、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A〜13Cが横並びに停止表示されている。各特別図柄は、例えば、「0」〜「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、各特別図柄ごと、所定の種類のものが停止表示されている。特図判定が行われると、3つの特別図柄13A〜13Cが、上下方向にスクロール表示(変動表示)され、所定時間経過後に、例えば、左、右、中の順に停止表示される。そして、停止した特別図柄の組合せにより、特図判定の結果を表示するようになっている。
【0035】
表示画面13Gに特図判定の結果が大当りであることが表示されると、遊技状態が大当り遊技状態になって、大当り遊技が実行され、第1大入賞口35が開放されて遊技球が入球可能となる。第1大入賞口35に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。第1大入賞口35が開放されてから閉塞されるまでの動作を「ラウンド」と称すると、1回の大当り遊技は、所定回数のラウンドが実行されるまで継続する。1回のラウンドは、第1大入賞口35の開放時間が所定時間(例えば、29秒)に達したこと、又は、第1大入賞口35に遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したこと、の何れかが先に成立したときに終了する。第1大入賞口35の内部には、入賞センサ(図示せず)が設けられており、入賞球数をカウントする。
【0036】
また、表示画面13Gに特図判定の結果が小当りであることが表示されると、遊技状態が小当り遊技状態になって、小当り遊技が実行される。小当り遊技では、第2大入賞口36が開放される。第2大入賞口36に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。第2大入賞口36の開放時間は、大当り遊技における第1大入賞口35の開放時間よりも短くなっていて、1回の小当り遊技での出玉は、1回の大当り遊技での出玉よりも少なくなっている。
【0037】
ここで、特別図柄の変動中、小当り遊技中又は大当り遊技中に各始動入賞口31〜33に遊技球が入球した場合、その入球に起因した特図判定に関する情報(具体的には、特図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動)は、予め設定された保留上限数まで保留される。そして、実行中の図柄変動、小当り遊技又は大当り遊技が終了すると、保留が1つ消化されて、保留されていた図柄変動と結果表示が行われる。ここで、第1特図判定に関する情報の保留と第2特図判定に関する情報の保留を、第1特図保留と第2特図保留と称して適宜区別することにすると、保留上限数は、第1特図保留と第2特図保留のそれぞれについて設定されていて、例えば、第1特図保留と第2特図保留とがそれぞれ4つずつ発生可能になっている。第1特図保留と第2特図保留の数は、例えば、表示画面13Gの保留表示部13Hに表示されることで遊技者に認識可能となっている。
【0038】
さて、遊技機10では、特図判定の確率に関して、当りとなる確率が低い「非確変状態」と、当りとなる確率が高い「確変状態」と、の2つの設定がある。図4には、遊技機10における大当り確率と小当り確率の一例が示されていて、非確変状態では、第1特図判定での大当り確率と小当り確率は、1/300と0になっていて、第2特図判定での大当り確率と小当り確率は、1/300と0になっている。確変状態では、第1特図判定での大当り確率と小当り確率は、10/300と0になっていて、第2特図判定での大当り確率と小当り確率は、10/300と200/300になっている。つまり、大当り確率は、第1特図判定であるか第2特図判定であるかに関わらず、非確変状態よりも確変状態において高くなっている。また、小当りは、確変状態における第2特図判定でのみ発生するように設定されている。なお、非確変状態における第2特図判定での小当り確率は、200/300であってもよい。
【0039】
また、遊技機10では、第2始動入賞口32への入球が発生しにくい「非時短状態」と、第2始動入賞口32への入球が発生しやすい「時短状態」との2つの設定がある。詳細には、図5に示すように、「非時短状態」のときは、普通図柄の変動時間が10秒に設定され、普図判定の当り確率が1/10に設定されているのに対し、「時短状態」のときは、普通図柄の変動時間が0.1秒に設定され、普図判定の当り確率が10/10に設定されている。このように、「非時短状態」よりも「時短状態」の方が、普図判定が行われる頻度及び当り確率が高くなると共に、第2始動入賞口32が開放する頻度が高くなる。さらに、第2始動入賞口32の開放時間も、「非時短状態」よりも「時短状態」の方が長くなっている(「非時短状態」では1秒、「時短状態」では3秒)。
【0040】
本実施形態では、大当り遊技状態及び小当り遊技状態以外の遊技状態として、非確変状態でかつ非時短状態である非確変非時短状態(適宜、「通常状態」という)と、確変状態でかつ時短状態である確変時短状態と、確変状態でかつ非時短状態である確変非時短状態と、の3種類の遊技状態が存在する。遊技状態の制御は、主制御回路60(図7参照)によって行われる。
【0041】
また、本実施形態では、特別図柄の変動時間が、第1特図判定であるか第2特図判定であるか、及び、遊技状態によって異なっている。図6に示すように、第1特図判定での特別図柄の変動時間は、遊技状態に拘わらず、10〜60秒に設定されている。一方、第2特図判定での特別図柄の変動時間は、通常状態では10分に設定され、確変時短状態では、4秒に設定され、確変非時短状態では、1〜8秒に設定されている。また、第1特図保留と第2特図保留とが両方ある場合、確変時短状態及び確変非時短状態では、第2特図保留が優先して消化され、通常状態では、第1特図保留が優先して消化される。なお、通常状態では、第1特図判定の変動と第2特図判定の変動とが同時に行われるように構成されていてもよい。
【0042】
次に、本実施形態の遊技機10の遊技の流れについて説明する。遊技機10の最初の遊技状態は、通常状態となっている。遊技状態の移行は、大当りを契機にして行われる。具体的には、大当りには、大当り遊技の終了後に確変時短状態となる第1特典付き大当りと、大当り遊技の終了後に確変非時短状態となる第2特典付き大当りと、大当り遊技の終了後に確変時短状態と確変非時短状態とのどちらにもならない(即ち、通常状態となる)特典無し大当りと、の3種類が存在する。どの大当りであるかは、特図判定の判定値(大当り乱数)によって決定される。
【0043】
通常状態では、遊技領域R1の左側流下領域R2に遊技球を流下させて、第1始動入賞口31への入球により第1特図判定を受ける。そして、第1特図判定で例えば第1特典付き大当りに当選すると、確変時短状態となる。
【0044】
なお、通常状態において、右打ちをして遊技球が潜って通過可能な門形構造である特別始動入賞口33を狙うことも考えられるが、上述したように、通常状態における第2特図判定での特別図柄の変動時間は10分に設定されている。即ち、通常状態において右打ちをして第2特図判定を狙うと10分に1度しか特図判定が行われないので、通常状態では、右打ちをして特別始動入賞口33を狙うことはしないで、左打ちをして第1始動入賞口31を狙い、第1特図判定を受けるのが遊技者にとって有利となる。
【0045】
確変時短状態では、通常状態よりも第2始動入賞口32への入球が発生しやすく、かつ、第2特図判定の特別図柄の変動時間も4秒と短く設定されているので、遊技領域R1の右側流下領域R3に遊技球を流下させて、第2始動入賞口32への入球により第2特図判定を頻繁に受けることができる。
【0046】
確変時短状態では、第2特図判定における小当り確率が200/300になっていて、頻繁に小当りに当選して第2大入賞口36が開放する小当り遊技が行われる。しかしながら、本実施形態では、第2始動入賞口32を開放するために可動扉32Tが退避位置に配置されている時間が長いため、遊技領域R1の右側流下領域R3を流下した遊技球は、第1大入賞口35を閉鎖する可動扉35T上を転動した後、第2流下通路52を通過し、殆どが第2始動入賞口32に入球することとなる。すなわち、第2大入賞口36へ案内する第4流下経路55に到達することができず、第2大入賞口36への入賞がほとんど発生しなくなってしまう。従って、確変時短状態は、小当り遊技での賞球がほとんど期待できないため、頻繁に行われる第2特図判定で10/300の確率の大当りを狙うゲーム性となっている。なお、上述したように、確変時短状態では、遊技領域R1の右側流下領域R3を流下した遊技球の殆どが第2始動入賞口32に入球するため、特別始動入賞口33による第2特図判定はほどんど行われない。
【0047】
第1特図判定で例えば第2特典付き大当りに当選すると、確変非時短状態となる。確変非時短状態では、第2始動入賞口32への入球しのやすさは通常状態と変わらないが、第2特図判定の特別図柄の変動時間が1〜8秒と通常状態よりも短く設定されているので、通常状態よりも第2特図判定が行われる頻度が高くなる。さらに、第2特図判定が行われる頻度が第1特図判定が行われる頻度よりも高いため、確変非時短状態では、遊技領域R1の右側流下領域R3に遊技球を流下させて、第2始動入賞口32か特別始動入賞口33への入球により第2特図判定を受けることが遊技者にとって有利となる。実質的には、第2始動入賞口32は長時間閉塞されているので、特別始動入賞口33への入球により第2特図判定を受けることとなる。
【0048】
確変非時短状態では、確変時短状態と同様、第2特図判定における小当り確率が200/300になっていて、頻繁に小当りに当選して第2大入賞口36が開放する小当り遊技が行われる。そして、確変非時短状態では、確変時短状態よりも第2始動入賞口32が可動扉32Tにより閉鎖されている時間が長いため、遊技球が、可動扉32T上を転動して、第4流下経路55を通過し、第2大入賞口36へ入球し、賞球を受けることが可能となる。つまり、確変非時短状態は、第2特図判定で、10/300の確率の大当りを狙いつつ、200/300の確率の小当りを引き続け、小当り遊技での賞球を獲得していくゲーム性になっている。
【0049】
また、本実施形態では、特別始動入賞口33に遊技球が通過すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出されて第2特図判定が行われるだけではなく、演出用入球部34の開閉扉34Tが前方に倒れて演出用入球部34が所定時間(例えば、4秒)開放し、遊技球が入球可能となる。演出用入球部34に遊技球が入球した場合には、賞球は払い出されず、演出用入球部34への入球数に起因して後述する顔出現演出が行われる。
【0050】
図7には、遊技機10の電気的な構成が示されている。同図において、符号60は、主制御回路60であって、CPU60A、RAM60B、ROM60C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータとサブ制御回路62を結ぶ入出力回路と、大入賞口等が接続された中継回路及び払出制御回路等を結ぶ入出力回路とを備え、遊技に関わる主制御を行う。CPU60Aは、当否判定部、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、特図判定や普図判定に関する乱数等も生成し、制御信号をサブ制御回路62等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM60Bは、CPU60Aで生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPU60Aの作業領域を備える。ROM60Cには、制御データ、特別図柄及び普通図柄の変動表示に関する図柄変動データ等が書き込まれている他、特図判定及び普図判定の判定値、大当り遊技のラウンド数等が書き込まれている。なお、第1特図保留に係る第1特図判定の情報と第2特図保留に係る第2特図判定の情報は、RAM60Bに記憶される。また、普図保留に係る普図判定の情報もRAM60Bに記憶される。
【0051】
サブ制御回路62は、主制御回路60と同様に、CPU62A、RAM62B、ROM62C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータと主制御回路60を結ぶ入出力回路と、表示制御回路64、音声制御回路65、ランプ制御回路66等を結ぶ入出力回路を備えている。CPU62Aは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、制御信号を表示制御回路64、音声制御回路65、ランプ制御回路66等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM62Bは、各種データの記憶領域とCPU62Aによる作業領域を有している。ROM62Cには、各種演出のデータ等が記憶されている。
【0052】
表示制御回路64は、表示装置13に設けられていて、CPU、RAM及びROMを有している。表示制御回路64のCPUは、サブ制御回路62から出力される制御信号に基づき、画像データをROMから取得し、その画像データに基づいて表示画面13Gに画像を表示する。
【0053】
音声制御回路65は、サブ制御回路62から出力される制御信号に基づき、スピーカーから発生される楽曲や音声の選択を行い、音声を制御する。
【0054】
ランプ制御回路66は、役物に搭載された役物装飾ランプ等のランプに接続され、サブ制御回路62から出力されたランプの制御信号を中継するための基板である。
【0055】
さて、本実施形態では、遊技領域R1の右側流下領域R3は、図8に示されるように、遊技板11に、規制枠部材23に一体形成された入賞カバー部14と、入賞ベース部15とを組み付けることで構成されている。具体的には、遊技板11のうち遊技領域R1には、表示開口11Hに連続する開口部11Sが貫通形成され、この開口部11Sを入賞カバー部14が前側から覆うように組み付けられる。そして、入賞ベース部15は、遊技板11の後面から入賞カバー部14に組み付けられる。つまり、入賞カバー部14の後面と入賞ベース部15の前面に挟まれた遊技領域R1の開口部11Sで右側流下領域R3が構成される。
【0056】
入賞カバー部14は、図9に示されるように、遊技板11と略平行に配置されて、規制枠部材23の前端と面一に延びるカバー本体14Vと、カバー本体14Vの外縁部から後側に延びて入賞ベース部15に突き当てられる外周壁14Wと、を有する。そして、カバー本体14Vの前方を遊技球が通過しないように構成されている。外周壁14Wのうち左側を向く部分は、規制枠部材23の一部を構成している。なお、入賞カバー部14は、透明または半透明な材料で形成されている。
【0057】
図10に示されるように、入賞カバー部14のカバー本体14Vの後面からは、後側に延びて右側流下領域R3を区分けする側壁16(16A〜16G)が複数突出形成されている。これら側壁16によって、右側流下領域R3に、上述の第1〜第4流下通路及び逸脱通路51〜55、そして、第1大入賞口35、第2始動入賞口32、一般入賞口21、及びアウト口19B,19Cが形成される。
【0058】
具体的には、カバー本体14Vのうち、上端部寄り位置には、遊技領域R1の内縁を構成する外周壁14Wと隣接し、遊技板11の遊技領域R1の外縁に向かって延びる側壁16Aが形成されている。側壁16Aは、上方又は側方に開口した一般入賞口21及びアウト口19Bを形成する。また、一般入賞口21及びアウト口19Bに入球した遊技球を下端部で後方に案内する案内樋21A,19BAも形成する。
【0059】
側壁16Aの下方には、下方に延びてから遊技領域R1の内縁に向かって延びて外周壁14Wと隣接する側壁16Bが形成されている。側壁16Bは遊技領域R1の外縁を構成する外周壁14Wとの間で、第1流下通路51を形成する。
【0060】
側壁16Bの下方には、遊技領域R1の外縁を構成する外周壁14Wと連続し、遊技領域R1の内縁に向かって延びる側壁16Cが形成されている。側壁16Cは、第1の大入賞口35及び第1の大入賞口35に遊技球を案内する傾斜面57を形成する。
【0061】
さらに、側壁16Cと隣接して下方に延び、さらに遊技領域R1の内縁に向かって延びる側壁16Dが形成されている。側壁16Dは、第1の大入賞口35に入球した遊技球を下端部で後方に案内する案内樋35Aを形成する。
【0062】
また、側壁16Dと遊技領域R1の内縁側で隣接し、上下方向に延びた後、遊技領域R1の外縁に向かって延びて外周壁14Wと隣接する側壁16Eが形成されている。側壁16Eは遊技領域R1の内縁を構成する外周壁14Wとの間で、第2流下通路52を形成する。
【0063】
側壁16Eの下方には、遊技領域R1の内縁を構成する外周壁14Wと隣接して左右方向に延びる側壁16Fが形成されている。側壁16Fは、第3流下通路53、逸脱通路54、第2始動入賞口32及び第2始動入賞口32に遊技球を案内する傾斜面58を形成する。また、アウト口19Cの下端部で入球した遊技球を後方に案内する案内樋19CAも形成する。
【0064】
また、側壁16Fよりも遊技領域R1の外縁側寄り位置には、上下方向に延びてから遊技領域R1の内縁に向かって延びて外周壁14Wと隣接する側壁16Gが形成されている。側壁16Gは、第2始動入賞口32に入球した遊技球を下端部で後方に案内する案内樋32Aを形成すると共に、遊技領域R1の外縁を構成する外周壁14Wとの間で、第4流下通路55を形成する。
【0065】
なお、第2大入賞口36はカバー本体14Vの下端部寄り位置で、カバー本体14Vと入賞ベース部15とに挟まれた空間で構成され、カバー本体14Vの下端部の外周壁14Wにより、第2大入賞口36に入球した遊技球を下端部で後方に案内する案内樋36Aが形成されている。
【0066】
また、入賞カバー部14には、カバー本体14Vの後面から突出した係合突部14Kが第1流下通路51の左方(図10における右方)と側壁16Eの右方(図10における左方)とに一体形成されている。
【0067】
入賞ベース部15は、図8に示されるように、前後方向に扁平な箱状をなし、後方に開放した前壁部材15Aと、前方に開放した後壁部材15Bと、からなる。
【0068】
図11に示すように、前壁部材15Aは、遊技板11の後面に一部が重なる第1前面17Aを有する前壁本体部17と、第1前面17Aから前方に突出して遊技領域R1の開口部11Sに受容される入賞突部18と、を備えている。入賞突部18の前面18Aは、遊技板11の前面と面一に延び、入賞カバー部14の外周壁14Wの後端面が突き当てられる。ここで、入賞突部18の前面18Aは、特許請求の範囲の「第2前面」に相当する。
【0069】
また、入賞ベース部15には、前壁本体部17の第1前面17Aと入賞突部18の前面18Aとに、入賞カバー部14の係合突部14Kをそれぞれ受容する係合凹部15Kが一体形成されていて、これら係合突部14Kと係合凹部15Kとが係合することにより、入賞カバー部14と入賞ベース部15との組み付け位置が定められる。
【0070】
入賞突部18は、その後面側に、退避位置の可動扉35T,36T,32Tと、これら可動扉35T,36T,32Tを駆動する図示しない駆動源とを収容する。ここで、退避位置の可動扉35T,36T,32Tが、突出位置に移動する際には、入賞突部18の前面18Aに形成された開口窓18A1,18A2,18A3から入賞突部18の前面18Aの前方に突出する。なお、入賞突部18の後面側と第1前面17Aとの間が特許請求の範囲の「ケース部」に相当する。
【0071】
また、入賞突部18には、前面18Aから前方に複数のセンサ突部18Tが突出形成されていて、センサ突部18T内部には、それぞれ第1大入賞口35、及び第2始動入賞口32に入球した遊技球を検出する入賞センサ(図示せず)が受容されている。センサ突部18Tの前端は、入賞カバー部14のカバー本体14Vに貫通形成された貫通孔14VB,14VC(図9参照)に受容されている。なお、始動ゲート30は、第1前面17Aに突出形成されて、その内部に始動ゲート30に入球した遊技球を検出する入賞センサ(図示せず)が受容されている。始動ゲート30の前端は、入賞カバー部14のカバー本体14Vに貫通形成された貫通孔14VA(図9参照)に受容されている。
【0072】
なお、第2大入賞口36に入球した遊技球を検出する入賞センサは、図示しないが、入賞カバー部14のカバー本体14Vの後面のうち案内樋36Aの上方に配置されている。また、一般入賞口21に入球した遊技球を検出する入賞センサは、図示しないが、後壁部材15Bに突出形成されたセンサ突部15BA(図13参照)内部に受容されている。
【0073】
また、図11に示されるように、前壁部材15Aのうち第1前面17A及び入賞突部18の前面18Aに、入賞カバー部14に設けられた案内樋35A,36A,32A,21A,19BA,19CAと連通する連通孔15A1,15A2,15A3,15A4,15A5,15A6が形成されている。連通孔15A1,15A2,15A3,15A4,15A5,15A6は、各入賞口35,36,32,21及び各アウト口19B,19Cに入球した遊技球を前壁本体部17の後面側に取り込む。なお、前壁部材15Aには、第1前面17Aに連通孔15A7も形成されており、連通孔15A7は、アウト口19Dに入球した遊技球を前壁本体部17の後面側に取り込む。
【0074】
ここで、入賞ベース部15には、前壁本体部17の後面側に取り込んだ遊技球を、遊技領域R1の下端部に流下させ、アウト口19Aに取り込まれた遊技球と合流させる入賞樋40が備えられている。
【0075】
入賞樋40は、前壁部材15Aと後壁部材15Bとを組み付けたときに、前壁本体部17の後面に突出形成された複数の側壁41(41A〜41D)と、後壁部材15Bの後壁本体部15B1の後面に突出形成された複数の側壁42と、が突き合わされて構成されている。入賞樋40は、図12に示されるように、遊技領域R1の内縁部に沿って上端寄り位置から下端部まで上下に延びた共通入賞通路43と、共通入賞通路43に合流する第1入賞通路44、第2入賞通路45、第3入賞通路46、第4入賞通路47、第5入賞通路48、第6入賞通路49の入賞通路を形成している。これら入賞通路について説明する。
【0076】
図12に示されるように、前壁本体部17Aの後面には、上から順に5つの側壁41A,41B,41C,41D,41Eが備えられている。また、前壁本体部17の外縁から、後方に向かって外周壁17Bが突出形成されている。そして、側壁41A,41B,41C,41Dのうち、上下方向に延びた部分と、外周壁17Bのうち遊技領域R1の内縁を構成する部分とで、遊技球が1つずつ通過可能な共通入賞通路43が形成されている。共通入賞通路43は、前壁本体部17の上端寄り位置から下端部まで延びている。共通入賞通路43は、各入賞口35,36,32,21及び各アウト口19B,19Cに入球した遊技球の全てが通過し、下端部でアウト口19Aに連絡された排出路(図示せず)に合流する。
【0077】
側壁41Aのうち、共通入賞通路43を構成する部分より上流の部分は、遊技球が1つずつ通過可能な第1入賞通路44と第2入賞通路45が形成されている。第1入賞通路44と第2入賞通路45は、それぞれ連通孔15A4,15A5から取り込まれた遊技球が通過し、下流側で共通入賞通路43に向かって斜め下方に延びている。即ち、一般入賞口21、アウト口19Bに入球した遊技球は、それぞれ第1入賞通路44、第2入賞通路45を通って共通入賞通路43に合流する。
【0078】
また、側壁41Aの下端部と、側壁41Bの上端部とが、遊技領域R1の外縁側に曲げられて、遊技球が1つずつ通過可能で下流側に向かって傾斜した第3入賞通路46が形成されている。第3入賞通路46は、連通孔15A1から取り込まれた遊技球が通過し、下端部で共通入賞通路43に連絡されている。即ち、第1大入賞口35に入球した遊技球は、第3入賞通路46を通って共通入賞通路43に合流する。
【0079】
同様に、側壁41Bの下端部と、側壁41Cの上端部とが、遊技領域R1の外縁側に曲げられて、遊技球が1つずつ通過可能で下流側に向かって傾斜した第4入賞通路47が形成され、側壁41Cの下端部と、側壁41Dの上端部とが、遊技領域R1の外縁側に曲げられて、遊技球が1つずつ通過可能で下流側に向かって傾斜した第5入賞通路48が形成されている。第4入賞通路47又は第5入賞通路48は、それぞれ連通孔15A2、15A3から取り込まれた遊技球が通過し、下端部で共通入賞通路43に連絡されている。即ち、第2始動入賞口32、第2大入賞口36に入球した遊技球は、それぞれ第4入賞通路47、第5入賞通路48を通って共通入賞通路43に合流する。
【0080】
また、アウト口19C又は19Dに入球した遊技球を取り込む連通孔15A6,15A7は、共通入賞通路43上に開口している。なお、演出用入球部34から入球した遊技球も図示しない連通孔から前壁部材15Aを通過して遊技板11の後面側に取り込まれるが、取り込まれた遊技球は、側壁41Eによって形成された第6入賞通路49を通って共通入賞通路43に合流する。
【0081】
図13に示されるように、後壁部材15Bについても同様に、後壁本体部15B1の外縁から前方に向かって突出した外周壁15B2が形成され、後壁本体部15B1の後面には、前壁本体部17の側壁41A〜41Eと前後方向で対向する位置に、側壁42A,42B,42C,42D,42Eが配置されている。そして、これら側壁42A〜42Eと外周壁15B2とで、共通入賞通路43、共通入賞通路43に合流する第1入賞通路44、第2入賞通路45、第3入賞通路46、第4入賞通路47、第5入賞通路48、第6入賞通路49が形成される。
【0082】
そして、前壁部材15Aと後壁部材15Bとが組付けられたときに、側壁41A〜41E、側壁42A〜42E,外周壁17B及び15B2との間で、樋構造が形成され、共通入賞通路43、第2入賞通路45、第3入賞通路46、第4入賞通路47、第5入賞通路48、第6入賞通路49を備えた入賞樋40が構成される。
【0083】
なお、前壁部材15Aのうち、少なくとも入賞樋40を構成する部分は透明または半透明な材料で形成されていてもよく、これにより、入賞樋40を通過する遊技球が遊技板11の前方から視認可能となる。
【0084】
本実施形態では、上述したように、右側流下領域R3を流下する遊技球は、各入賞口等(21,32,34〜36)、又はアウト口(19B〜19D)に入球したときに、それぞれ、入賞ベース部15の前壁部材15Aに形成された連通孔15A1〜15A7を通って前壁部材15Aの後面側に取り込まれる。そして、各入賞口等(21,32,34〜36)、又はアウト口19Bに入球した遊技球は、連通孔15A1〜15A5から第1入賞通路44、第2入賞通路45、第3入賞通路46、第4入賞通路47、第5入賞通路48又は第6入賞通路49を流下してから共通入賞通路43に合流する。そして、アウト口(19C,19D)に入球した遊技球は、連通孔15A6,15A7からそのまま共通入賞通路43を流下する。即ち、各入賞口等(21,32,34〜36)、又はアウト口(19B〜19D)の何れに入球しても、遊技球は共通入賞通路43を流下してから遊技板11の下端部に到達するようになっている。このように、各入賞通路(44〜49)が、遊技領域R1の下端部まで延びる構成ではなく、各入賞通路(44〜49)が、途中で共通入賞通路43に合流する構成となっているので、遊技板11の後面側に取り込まれた遊技球の通路をコンパクトにすることができる。これにより、入賞ベース部15に配置される入賞センサや駆動源等の配置の自由度も向上する。
【0085】
しかも、本実施形態では、共通入賞通路43は、遊技領域R1の内縁に沿って遊技機10の上下方向に配置され、第1入賞通路44〜第6入賞通路49は、それぞれ共通入賞通路43に向かって左右方向に延びるように配置されている。つまり、前壁部材15Aの後面側に取り込まれた遊技球が流下する通路と、各入賞口等(32,35,36)の退避位置の可動扉(32T,35T,36T)及びこれらの駆動源と、が、遊技機10の左右方向で並ぶ構成となっている。これにより、前壁部材15Aの後面側に取り込まれた遊技球の通路を確保しつつ遊技機10の前後方向の厚さを抑えることもできる。
【0086】
さらに、本実施形態では、前壁部材15Aのうち、少なくとも第1入賞通路44〜第6入賞通路49及び共通入賞通路43を構成する部分は透明または半透明な材料で形成され、遊技球は、入賞又は入球した後も遊技板11の前方から視認可能となる。これにより、遊技者に右側流下領域R3に多くの遊技球が流下しているように感じさせることができ、遊技者の気分を盛り上げることができる。
【0087】
また、本実施形態では、前壁部材15Aの後面側に取り込まれた遊技球が流下する通路と、各入賞口等(32,35,36)の退避位置の可動扉(32T,35T,36T)及びこれらの駆動源と、が入賞ベース部15に一体に形成されているので複数の部品を一度に遊技板11に取り付けることが可能となり、遊技板11への部品同士の組付け作業を容易に行うことが可能となる。
【0088】
そして、入賞ベース部15は遊技板11の後方から取り付ける一方、各入賞口等及び右側流下領域R3の流下通路等を構成する入賞カバー部14は、遊技板11の前方から取り付ける構成となっている。これにより、各入賞口等や流下通路は遊技球の衝突により劣化しやすが、入賞カバー部14だけを取り外して交換することができる。
【0089】
次に、遊技機10で実行される演出について説明する。遊技機10では、遊技状況に応じて表示装置13の表示画面13Gに表示される画像演出や、可動役物99による可動演出が行われる。具体的には、図14に示すように、表示画面13Gには、画像演出として、キャラクター画像13Xとしての「変身ヒーロー」が、敵(図示せず)と戦う画像等が表示される。また、遊技機10は、可動役物99として、図15に示すように、ロゴとキャラクター画像13Xを模したレリーフであるメイン演出部材80と、横方向に延びた帯状をなし、全体が発光するサブ演出部材100と、を有していて、これら可動役物99を表示画面13Gの前方に出現させる可動演出を行う。
【0090】
図16及び図17に示すように、表示装置13及び可動役物99は、遊技板11(図14参照)の後面に固定された裏側筐体70内に組付けられている。裏側筐体70は、前後より上下左右に大きく扁平な筐体構造をなし、前面全体が開口している。そして、この裏側筐体70内に、前側(手前側)から、表示装置13、サブ演出部材100、メイン演出部材80の順に配されている。
【0091】
図18には、メイン演出部材80が示されている。メイン演出部材80は、それぞれ上下方向に延びた板状をなし、上下に並んだ2文字のロゴが模された第1演出部材81と、キャラクターの顔中央部を模した第2演出部材82と、キャラクターの顔左部(前方から見て右側)を模した第3演出部材83と、に分かれている。同図に示すように、これら3つの演出部材81〜83が横並びになると、キャラクターの顔がロゴの後ろから現れた状態になる。
【0092】
第1〜第3の演出部材81〜83の構造を、図19に示された第2演出部材82を例にして説明する。第2演出部材82は、複数の発光素子84が取り付けられたベース部材82Bの前面に、装飾が施された装飾カバー82Aを取り付けてなる。装飾カバー82Aは半透明であり、発光素子84が発光していない状態では発光素子84を視認困難とし、発光素子84が発光した状態では光を通して全体が光っているように見える。ベース部材82Bの下端部には、発光素子84を制御する制御基板(図示せず)が収容された基板ケース82Dが取り付けられている。この基板ケース82Dからは、制御基板に接続されたフラットケーブル(図示せず)が突き出ている。また、ベース部材82Bの上端部には、第2演出部材82を裏側筐体70に支持するための支持孔82Hが設けられた支持部82Cが備えられている。
【0093】
図17及び図20に示すように、裏側筐体70の上端部には、前後方向に並んだ3本のガイドシャフト85が固定されている。ガイドシャフト85は金属製の丸棒であり、裏側筐体70の右端寄り位置から左端寄り位置まで延び、両端部が裏側筐体70に固定されている。そして、第1〜第3の演出部材81〜83の支持孔82Hが、各ガイドシャフト85に挿通されることにより、各演出部材81〜83が裏側筐体70に移動可能に支持される。具体的には、第1演出部材81が前側のガイドシャフト85に支持され、第2演出部材82が真ん中のガイドシャフト85に支持され、第3演出部材83が後側のガイドシャフト85に支持される。
【0094】
また、裏側筐体70の下端部には、左右方向に延びた第1〜第4の帯板86A〜86Dが前後方向で対向して設けられている。各帯板86A〜86Dの間は、第1〜第3の演出部材81〜83の下端部をそれぞれ受容し、第1〜第3の演出部材81〜83が互いに衝突することを防ぐ受容レール87となっている。同図に示すように、最も奥側の第4の帯板86Dの右端部は、前方に段付き状に屈曲していて、その段差面86D1が第3の演出部材83の可動範囲の右端を位置決めする。なお、基板ケース82Dから突き出たフラットケーブル(図示せず)も撓んだ状態で受容レール87内に受容され、フラットケーブル同士が衝突することも防がれる。
【0095】
図18及び図20に示すように、第1演出部材81の左上部隅部と第3演出部材83の右上隅部とには、第1演出部材81と第3演出部材83とを裏側筐体70に対してそれぞれ駆動するモーター81M,83Mが取り付けられている。これらモーター81M,83Mは、第1又は第3の演出部材81,83の前面より前方に突出している。また、第1及び第2の演出部材81,82の外縁における右上隅部は、内側へ陥没していて、第1〜第3の演出部材81〜83が前後方向で重なった時に、第3演出部材83のモーター83Mを受容する受容部81U,82Uとなっている。この受容部81U,82Uの左端部がモーター83Mに当接することにより、第1及び第2の演出部材81,82は、第3演出部材83よりも右方へ移動しないようになっている。
【0096】
図21に示すように、裏側筐体70の上端部には、3本のガイドシャフト85のうち奥側のガイドシャフト85の後方に、ラック88Aが固定されている。これに対して、第3演出部材83には、モーター83Mと連結したギア83G(図23参照)が回転可能に固定され、ギア83Gがラック88Aに噛合している。
【0097】
図16に示すように、裏側筐体70における上端部の前端部には、第1演出部材81よりも前方に、裏側筐体70の左端部から右方へ延びた装飾帯部材71が配されている。図22に示すように、この装飾帯部材71の後面には、ラック88Bが形成されている。そして、第3演出部材83と同様に、第1演出部材81には、モーター81Mと連結したギア81Gが回転可能に固定され、ギア81Gがラック88Bに噛合している。
【0098】
ここで、図23及び図24に示すように、第1〜第3の演出部材81〜83は、裏面側で、連結アーム90により連結されている。連結アーム90は、帯状をなし、図23に示すように、第1〜第3の演出部材81〜83が前後方向で重なった第1状態では、全体的に鉛直方向に延びていて、第1〜第3の演出部材81〜83が左右方向に並んだ第2状態では、連結アーム90は、全体的に斜めに延びている。
【0099】
連結アーム90は、その上端が、第1演出部材81の上端部のうちモーター81Mの右隣(図24中の左隣)に配された回動軸90Jにより軸支され、下端部に、第3演出部材83の下部と結合する下端長孔90Nを有し、回動軸90Jと下端長孔90Nとの間の中央部に、第2演出部材82の上下方向の中央部と結合する中間長孔90Mを有している。つまり、回動軸90Jから下端長孔90Nまでの長さは、回動軸90Jから中間長孔90Mまでの長さの2倍程になっている。なお、図23に示すように、連結アーム90のうち回動軸90Jと中間長孔90Mとの間は、後方から見て、上端部から僅かに右下へ延びたのち略鉛直下方に延び、そこから右下方へ屈曲したのちさらに鉛直下方へ延びている。一方、連結アーム90のうち中間長孔90Mと下端長孔90Nとの間は、全体が鉛直下方へ延びている。
【0100】
第2演出部材82には、図24における右端部(前方から見ると左端部)に、中間長孔90Mと結合する結合ピン82Pが設けられている。同様に、第3演出部材83には、図24における右端部(前方から見ると左端部)に、下端長孔90Nと結合する結合ピン83Pが設けられている。これら結合ピン82P,83Pは、下端長孔90N又は中間長孔90M内を挿通する挿通ピン(図示せず)と、円板状をなし、連結アーム90における下端長孔90N又は中間長孔90Mの開口縁に後方から重なり、挿通ピンを抜け止めする円板部82R,83Rと、を有する。
【0101】
中間長孔90M及び下端長孔90Nは、連結アーム90の幅方向に対して斜めに延び、回動軸90Jからの距離に対応して、下端長孔90Nの長さは中間長孔90Mの長さの2倍程になっている。図23に示す第1状態では、後方から見て右下がり(図23における右下がり)になる。このとき、中間長孔90M及び下端長孔90Nの上端同士は、左右方向において同位置に配されるのに対し、下端長孔90Nの下端は、中間長孔90Mの下端よりも右方に配されている。一方、図24に示す第2状態では、下端長孔90Nの全体が中間長孔90Mよりも左方に位置し、共に、鉛直方向より僅かに左下がり(図24における左下がり)に傾いている。
【0102】
図23に示すように、第1状態では、各結合ピン82P,83Pが中間長孔90M又は下端長孔90Nの上端部に配され、第1演出部材81のモーター81Mと第2演出部材82の結合ピン82Pと第3演出部材83の結合ピン83Pとが鉛直方向で並んでいる。これにより、第1〜第3の演出部材81〜83の右端(図23における右端)同士が前後方向で並ぶので、図25及び図26に示すように、第1〜第3の演出部材81〜83が全体的に前後に重なり、第1演出部材81のロゴだけが前方から視認される。
【0103】
そして、連結アーム90が図23における時計回り(前方から見ると反時計回り)に回動し、中間長孔90M及び下端長孔90Nが左方(前方から見ると右方)へ移動すると、第2演出部材82及び第3演出部材83も左方(前方から見ると右方)へ移動する。このとき、下端長孔90Nの回動軸90Jからの距離が、中間長孔90Mの回動軸90Jからの距離の約2倍になっているので、第3演出部材83は、第2演出部材82よりも約2倍遠くへ第1演出部材81から相対移動する。
【0104】
その後、図24に示すように、各結合ピン82P,83Pが中間長孔90M又は下端長孔90Nの下端に当接して、第2状態となる。第2状態では、第1演出部材81のモーター81Mと第2演出部材82の結合ピン82Pと第3演出部材83の結合ピン83Pとが左右方向でずれて配置されるため、図16に示すように、第1〜第3の演出部材81〜83が横並びになり、キャラクターの顔がロゴの後ろから現れた状態になる。
【0105】
ここで、本実施形態の遊技機10は、メイン演出部材80(第1〜第3の演出部材81〜83)が第1状態から第2状態になることをアシストするために、第1演出部材81と連結アーム90との間にトーションバネ95を備えている。詳細には、図27に示すように、トーションバネ95は、連結アーム90の回動軸90Jを中心に巻回した巻回部95Aと、巻回部95Aの後側左部の一端が上方に延び、先端を左方へ折り曲げてなる第1端部95Bと、巻回部95Aの前側右部の一端が上方に延び、先端を右方へ折り曲げてなる第2端部95Cと、を有している。
【0106】
トーションバネ95の第1端部95Bは、連結アーム90の上端部に設けられ、連結アーム90の前面から前方に突出したのち第1端部95B側へ折り返されたフック部90Fに固定され、第2端部95Cは、第1演出部材81の上端部に設けられ、第1演出部材81の後面から後方へ延びたのち第2端部95C側へ折り返されたフック部81Fに固定されている。トーションバネ95は、第1端部95Bが第2端部95Cから離れた状態、即ち、連結アーム90が斜めに配された状態に付勢されていて(図24及び図28参照)、連結アーム90が前方から見て時計回りに回動すると、第1端部95Bが第2端部95Cに近づくように弾性変形し、弾発力が高まる(図23及び図29参照)。つまり、トーションバネ95は、メイン演出部材80を第2状態に付勢していて、メイン演出部材80が第2状態から第1状態になる際に弾性変形し、メイン演出部材80が第1状態から第2状態になる際に弾性復帰して、メイン演出部材80が第1状態から第2状態になることをアシストする。
【0107】
次に、サブ演出部材100について説明する。サブ演出部材100は、可動役物ユニット101によって駆動される。可動役物ユニット101は、図16に示すように裏側筐体70に組み付けられている。以下、可動役物ユニット101について詳説する。
【0108】
可動役物ユニット101は、図31に抜き出して示した門型固定ベース102を有する。門型固定ベース102は、上下方向に延びた1対のベース側辺部102Aの上端部の間をベース上辺部102Bで連絡した構造をなし、裏側筐体70(図16参照)内の後部(奥部)に配置されて、両ベース側辺部102A,102Aが裏側筐体70の後面の側縁部に螺子止めされると共に、ベース上辺部42Bが裏側筐体70の後面の上縁部に螺子止めされている。
【0109】
両ベース側辺部102A,102Aには、それぞれに上下方向に直線状に伸びた直動ガイド103が後述する直動ガイド支持部材119により支持され、両ベース側辺部102A,102Aのそれぞれの直動ガイド103,103にサブ演出部材100を差し渡して備えている。具体的には、サブ演出部材100は、各直動ガイド103,103のそれぞれに沿って直動する直動部材104,104と、1対の直動部材104,104の間を連絡する可動装飾部105と、で構成されている。以下、可動役物ユニット101における左右対称な部分に関し、左右の一方(例えば、可動役物ユニット101を前方から見て右側部分)のみについて説明する。
【0110】
直動ガイド103の軸方向の上端の近傍には、駆動ギア106が備えられ、下端の近傍にはプーリ107が備えられている。それら駆動ギア106とプーリ107とにベルト108が架け渡されている。ベルト108は歯付きの構造になっていて、そのベルト108の歯に直動ガイド103に設けられたラック(図示せず)が噛合している。そして、直動駆動源109からの動力を受けてベルト108が回転することにより、直動部材104が上下動し、サブ演出部材100が直動ガイド103に沿って移動するようになっている。詳細には、直動駆動源109の動力を受けるモーターギア110とベルト108に架けられた駆動ギア106との間には、複数の中継ギア111が配されている。これら中継ギア111を介して駆動ギア106が直動駆動源109の動力を受けている。この直動駆動源109は、前方から見て門型固定ベース102の裏側に備えられている。本開示の実施例では、直動駆動源109から駆動ギア106までの距離は、前方から見て右側に比べ、左側が遠くなっている。具体的には、右側は、駆動ギア106とモーターギア110との間に中継ギア111を6個備え、左側は、中継ギア111を8個備えている。また、それら中継ギア111の大きさや配置は、左右でそれぞれ異なっている。
【0111】
プーリ107は、ベース側辺部102Aの下端部に配されるプーリ支持部112によって支持されている。具体的には、プーリ支持部112は、図31に示されるように、ベース側辺部102Aの下端部でベルト108に沿って帯状に延び、その下端部はプーリ107に前面から重なるよう屈曲し、プーリ107を回転可能に支持している。前方から見て、左側のプーリ支持部112は、右側のプーリ支持部113と比べて、やや下方に備えられる。また、左側のプーリ支持部112はプーリの前方に重なる部分が、帯状部分の下端部から直角に屈曲して延びているのに対し、右側のプーリ支持部112は帯状部分の下端部から幅狭になりながら下方に延びたのちに直角に屈曲して延び、プーリ107に前面から重なっている。
【0112】
プーリ支持部112には、上下方向に延びる長孔112Aが2つ上下に並べて形成されている。これら2つの長孔112Aに、ベース側辺部102Aに設けられた係合突部102ATが後方から挿通し、抜止部材112Bによって抜け止めされている。これら長孔112Aは、係合突部102ATより大きくなるように形成されていて、長孔112Aと係合突部102ATとの間には隙間が生じる。
【0113】
そして、プーリ支持部112は、引張りばね112Sによって下方に向かって付勢されている。詳細には、上下方向に延びた引張りばね112Sの上端がプーリ支持部112の上端部の外縁に取り付けられ、引張りばね112Sの下端がベース側辺部102Aに取り付けられている。このプーリ支持部112が下方に付勢されることにより、プーリ107が下方に付勢され、ベルト108が撓むことが防がれる。
【0114】
図32及び図33に示される直動部材104は、直動ガイド103が挿通する挿通孔104Sが形成された直動部材基部104Kによって直動ガイド103と係合する。挿通孔104Aは、上下方向に延び、その内部にはスライドブッシュ(図示しない)を2個備えている。また、直動部材基部104Kの1対の直動部材104、104の対向方向の側部からは、スライダー104Sが後方に向かって突出している。このスライダー104Sに、上述したベルト108の歯と係合するラック(図示しない)が形成されている。
【0115】
右側及び左側の直動部材104は、共に、直動部材基部104Kの上端部から直動ガイド103の前面に重なって上方に延び、途中で1対の直動部材104,104の対向方向の内側に張り出してさらに上方に向かって延びる上部遮光板104B(本発明の「第1の被検出部」に相当する)と、直動部材基部104Kの下端内側端部から1対の直動部材104,104の対向方向の内側に張り出し、下方に向かって延びる下部遮光板104Cとを有する。また、図33に示される左側の直動部材104は、これら上部及び下部遮光板104B,104Cに加えて、直動部材基部104Kの前面から前方に突出した中間遮光板104D(本発明の「第2の被検出部」)を備える。中間遮光板104Dは、幅狭で前後方向に延びた形状となっている。
【0116】
1対の直動部材104,104の間には、上述したように、可動装飾部105が架け渡されている(図31参照)。具体的には、図32に示すように、直動部材基部104Kに形成された連結用突起104KTが、可動装飾部105の連結孔(図示しない)に対して後方から前方に向かって挿通し、抜止部材104KNによって抜け止めされて固定されている。なお、連結孔は連結用突起104KTより大きくなるように形成されているため、連結孔と連結用突起104KTとの間には隙間が生じる。この隙間によって、サブ演出部材100の両端の直動部材104,104がそれぞれ別の直動駆動源109によって駆動されるために生じる、左右の直動部材104,104の移動速度のずれによって生じる動作不良を抑制することが可能となる。
【0117】
サブ演出部材100は、可動装飾部105を光らせる演出を行うことができる。可動装飾部105には、図示しないLEDを有する電飾基板が備えられ、右端部にフレキシブルケーブル(図示しない)の一端が接続されている。所定の条件が成立するとフレキシブルケーブルを通して電飾基板に制御信号が送信され、LEDを点灯させる。このフレキシブルケーブルは、右側の直動ガイド103の前方に配されるケーブルカバー113(図31参照)の後面側に屈曲して納められ、サブ演出部材100の直動に対応して屈曲部が変化する。このとき、ケーブルカバー113によって、フレキシブルケーブルが前方に飛び出すことが防がれている。
【0118】
さて、本実施形態の遊技機10には、サブ演出部材100が特定の位置に配されたか否かを検出するフォトセンサ114,115,116が複数備えられている。具体的には、サブ演出部材100が、移動範囲の下端であり、通常配置される待機位置(つまり、移動の始端)に位置していることを検知する下部フォトセンサ114と、サブ演出部材100が移動範囲の上端(つまり、待機位置からの移動の終端)に位置していることを検知する上部フォトセンサ115(本発明の「第1の検出センサ」に相当する)と、サブ演出部材100が、移動範囲の始端と終端との間の演出位置に位置していることを検知する中間フォトセンサ116(本発明の「第2の検出センサ」に相当する)と、が設置されている。これらフォトセンサ114,115,116のうち、下部フォトセンサ114及び上部フォトセンサ115は、左右それぞれ1個ずつ配されているのに対し、中間フォトセンサ116は、左側にのみ配されている。
【0119】
詳細には、下部フォトセンサ114は、左右のベース側辺部102Aの下端部にそれぞれ配され、上部フォトセンサ115は、ベース上辺部102Bの左右の両端部にそれぞれ配され、中間フォトセンサ116は、左側の直動ガイド103の下端の1/2〜1/3程の部分の前方に位置する中間フォトベース117の内部に固定され、左側の直動ガイド103の前方に配されている。
【0120】
これらのフォトセンサ114,115,116について、図34に示される上部フォトセンサ115を例にして詳説する。上部フォトセンサ115は、射光部115Aと受光部115Bとを一定の間隔を開けて対向して備え、通常は、受光部115Bが射光部115Aからの光を受け取っている。そして、サブ演出部材100が移動範囲の上端に配されると、直動部材104の上部遮光板104Bが、射光部115Aと受光部115Bとの間の検出領域115Kに進入し、射光部115Aからの光を遮る。受光部115Bが、射光部115Aからの光が遮られたことを検知することで、サブ演出部材100が移動範囲の上端に配されたことを検知する。ここでは、上部フォトセンサ115について説明したが、下部及び中間フォトセンサ114,116についても同様に構成されている。
【0121】
ベース上辺部102Bの左右の両端部には、上述したように、それぞれ1個ずつ、上部フォトセンサ115が備えられている。上部フォトセンサ115は、図34に示されるように、射光部115Aが前側、受光部115Bが後側になるように前後方向で対向するように配置され、左側方に設けられた連絡部115Rによって、射光部115Aと受光部115Bとが連絡され、右側方は開口している(図34には右側の上部フォトセンサ115が示されている。左側の上部フォトセンサ115は左右対称に備えられていて、左側方が開口している)。この上部フォトセンサ115は、ベース上辺部102Bのうち、直動ガイド103を支持する直動ガイド支持部材119に組み付けられ、フォトセンサ抜止部材120によって抜け止めされている。
【0122】
直動ガイド支持部材119は、直動ガイド103の上端を支持している支持部119Aの前面上端部から左斜め上にフォトセンサ装着部119Bが張り出した構造をなし、そのフォトセンサ装着部119Bに上部フォトセンサ115が組み付けられている。また、フォトセンサ抜止部材120は、上部フォトセンサ115の射光部115Aと連絡部115Rとに沿った形状をなし、射光部115Aと連絡部115Rとに下側から当接している。
【0123】
ここで、図34及び図35に示すように、直動ガイド支持部材119のうち、上部フォトセンサ115の受光部115Bの下方には、右側方の開口寄りの位置に、受光部115Bより左右方向で幅狭な第1誘導部119Gが形成されている。この第1誘導部119Gは、受光部115Bの前面よりやや前方から下方に向かって真っ直ぐ延びる第1面119G1と、後方に向かって傾斜しながら下方に延びる第2面119G2と、後方に向かって直線状に延びる第3面119G3と、を有している。第1面119G1の受光部115Bと近接接した角部、第1面119G1と第2面119G2との間の角部、及び、第2面119G2と第3面119G3との間の角部は、丸みを帯びた形状となっている。また、第1面119G1、第2面119G2及び第3面119G3は前方から見ると左右の角部も同様に、丸みを帯びた形状となっている。
【0124】
また、フォトセンサ抜止部材120には、上部フォトセンサ115の射光部115Aと連絡部115Rとの下方に配される位置に、第2誘導部120Gが形成されている。この第2誘導部120Gは、下方から見ると射光部115Aと連絡部115Rとに重なり、射光部115Aの後面よりやや後方から下方に向かって真っ直ぐ延びる第1面120G1と、前方に向かって傾斜しながら下方に延びる第2面120G2と、連絡部115Rの右側面よりやや右方から下方に向かって真っ直ぐ延びる第3面120G3と、左方に向かって傾斜しながら下方に延びる第4面120G4と、を有し、各面120G1〜第4面120G4間の角部は丸みを帯びている。
【0125】
図35及び図36には、サブ演出部材100が移動範囲の終端(上端)に向かって移動して、上部フォトセンサ115の検出領域115Kに、直動部材104の上部遮光板104Bが進入した状態が示されている。上部フォトセンサ115のうち直動部材104と対向している側は、開口している側部を除いて、第1及び第2誘導部119G,120Gが近接配置されている。これら第1誘導部119G及び第2誘導部120Gによって上部ガイド部121G(本発明の「ガイド部」に相当する)が構成されている。上部ガイド部121Gは、検出領域115Kに向かって開口が狭くなるように傾斜し、上部遮光板104Bが上部フォトセンサ115の検出領域115Kからずれないで進入できるように誘導している。また、上部遮光板104Bは横から見ると、上方の厚みが、下方の厚みに比べて薄くなっていて、厚みが薄い部分が上部フォトセンサ115の検出領域115Kに進入する。なお、左側の上部遮光板104B(図36参照)は、右側の上部遮光板104B(図35参照)よりも上方の厚みが薄くなっている部分が長くなっている。
【0126】
上述したように、サブ演出部材100が演出位置に配されていることを検知する中間フォトセンサ116は、左側の直動ガイド103の前方に位置する中間フォトベース117の内部に備えられている。図37に示すように、中間フォトベース117は、左側のベース側辺部102Aの左側壁の延長線上に延びる左側壁117Aと、直動ガイド103の前方領域を挟んで左側壁117Aと対向して配置される右側壁117Bと、左側壁117Aと右側壁117Bとの前端同士を連絡する前壁117Cと、を有し、断面形状が、いわゆる、コの字型の形状になっている。中間フォトセンサ116は、中間フォトベース117の上下方向の中央よりやや上方寄り位置に、左側に射光部116A、右側に受光部116Bが配置され、射光部116Aと受光部116Bとを連絡する連絡部116Rが前側に配される向き(つまり、後方に開口している)で、前壁117Cに取り付けられる(右側に射光部116A、左側に受光部116Bでもよい)。前壁117Cからは、中間フォトセンサ116の射光部116Aと受光部116Bとの対向面の延長線上に延びる対向面を有し、射光部116Aと受光部116Bとの間の検出領域116Kと略同じ幅で左右方向で対向する1対の対向壁117T,117T(本発明の「対向部」に相当する)が後方へ突出している。1対の対向壁117T,117Tは、中間フォトセンサ116の上下に配されている。
【0127】
そして、1対の対向壁117Tのうち中間フォトセンサ116と反対側の端部(すなわち、上側の対向壁117Tの上端部と下側の対向壁117Tの下端部)からは、中間フォトセンサ116から遠ざかるにつれて幅広になるように傾斜して対向した1対のテーパー壁117Uが延びている。これら1対の対向壁117T,117Tと、1対の対向壁117T,117Tを挟んで上下方向のそれぞれに設けられた1対のテーパー壁117U,117Uとによって、中間ガイド部117G(本発明の「ガイド部」に相当する)が構成され、中間ガイド部117Gは、中間フォトセンサ116の上方又は下方から中間フォトセンサ116の検出領域116Kに向かって幅狭になるように傾斜したのち、検出領域116Kの幅を保って検出領域116Kまで延びている。これにより、中間ガイド部117Gは、サブ演出部材100が下方から上方に移動するときと、上方から下方に移動するときとの両方において、中間遮光板104Dが中間フォトセンサ116の検出領域116Kからずれずに進入できるように誘導される。
【0128】
サブ演出部材100の後方には、表示装置13が配されている(図17参照)。ここで、本実施形態の遊技機10では、表示装置13がメイン演出部材80の動きに合わせて、図38に示される第1位置と図39に示される第2位置との間を移動する構成になっている。以下、表示装置13の構成について詳説する。
【0129】
図38及び図39に示すように、表示装置13は、平面視縦長の長方形状をなしている。表示装置13の上下方向の長さは、裏側筐体70の上下方向の長さの5/6程であり、表示装置13の左右方向の長さは、上下方向の長さの4/5程でかつ裏側筐体70の左右方向の長さの3/4程である。表示装置13は、画像が表示される液晶モニタ13Lと、液晶モニタ13Lの外縁に前側から重なるモニタ枠13Mとが、液晶モニタ13Lよりも一回り大きいモニタベース板13N(図40等参照)の前面に固定されてなる。
【0130】
図40に示すように、モニタベース板13Nの後面には、上端寄り位置と、下端から上下方向の長さの1/4程上方位置と、に、ガイドシャフト130が取り付けられている。図41に示すように、各ガイドシャフト130には、1対の摺動リング132が挿通されている。それら摺動リング132は、摺動性が高い樹脂(例えば、ポリアセタール)で構成されかつ円筒状になっている。モニタベース板13Nには、摺動リング132の正面形状と略同じ大きさで前後方向に開口し、摺動リング132を上下方向及び左右方向での移動がほとんどできないように受容するリング受容開口133が形成されている。摺動リング132は、ガイドシャフト130がモニタベース板13Nの後面側に配されるようにしてリング受容開口133に後側から受容されている。各ガイドシャフト130の1対の摺動リング132は、断面半円状をなして左右方向に延び、モニタベース板13Nの後面に固定されたリングカバー131(図40参照)により後方から覆われている。これにより、摺動リング132が表示装置13に一体に組み付けられ、摺動リング132がガイドシャフト130に対して摺動することで、表示装置13がガイドシャフト130に対して移動する。
【0131】
図41に示すように、モニタベース板13Nの下端部には、左右方向の中央に、上下方向に延びた長孔134が形成されている。長孔134の両側縁部のうち、下端から上端より位置までの間には、内側に突出した1対の突片134Tが形成されている。そして、長孔134のうち1対の突片134Tが配されていない上端部が大開口部134Aになっていて、1対の突片134Tの間が幅狭レール部134Bとなっている。また、1対の突片134Tの上端部は、上方に向かうにつれて幅狭レール部134Bが幅広になるように傾斜した傾斜部134T1となっている。
【0132】
また、モニタベース板13Nの上部のうち上側のガイドシャフト130の下方には、液晶モニタ13Lに接続されるケーブルを後方に取り回すための貫通孔13N1が形成されている。
【0133】
裏側筐体70の後面には、図42に示される駆動ベース140が固定されていて、表示装置13はこの駆動ベース140に直動可能に支持されている。駆動ベース140は、表示装置13の後面に重なる板状をなすベース板140Aと、ベース板140Aの後面に締結され、ベース板140Aとの間に後述する中継ギア149を収容するギアカバー140Bとを有している。ベース板140Aは、表示装置13の上端寄り位置から表示装置13の下端より僅かに下方の位置まで延び、その上端と中央下部とには、リングカバー131及び摺動リング132を受容するリング受容開口141Aが形成されている。
【0134】
駆動ベース140のうちリング受容開口141Aの開口縁には、右側部分(図42における左側部分)に、後方に開放した第1シャフト受容溝141Uが形成され、左側部分(図42における右側部分)に、前方に開放した第2シャフト受容溝141Vが形成されている。第2シャフト受容溝141Vの左部(図42における右部)は、開口縁同士を連絡する前壁141V1により覆われていて、第2シャフト受容溝141Vの右部(図42における左部)は、後方に開放している。また、駆動ベース140の後面には、第1シャフト受容溝141Uの右端部(図42における左端部)を後方から閉塞する抜け止め部材141Tが取り付けられている。抜け止め部材141Tの右端部には、第1シャフト受容溝141Uの底部(前側端部)まで延びる抜け止め壁141T1が設けられている。
【0135】
ガイドシャフト130は、まず、右端部(図42における左端部)を駆動ベース140のリング受容開口141Aから裏側に配置した状態で、左端部(図42における右端部)を第2シャフト受容部141Vの前壁141V1の奥側に受容させ、右端部を第1シャフト受容部141U内に収める。この状態で抜け止め部材141Tを後方から取り付けることで、駆動ベース140にガイドシャフト130が固定され、表示装置13が駆動ベース140に直動可能に支持される。
【0136】
駆動ベース140における2つのリング受容開口141Aの間には、表示装置13における液晶モニタ13Lの貫通孔13N1に重なるケーブル開口141Bが形成されている。ケーブル開口141Bは、表示装置13が第1位置にある際に貫通孔13N1が配される位置(図42参照)と、表示装置13が第2位置にある際に貫通孔13N1が配される位置(図43参照)と、の間のほぼ全体に開口し、表示装置13の位置に拘らず、貫通孔13N1を露出させ、液晶モニタ13Lに接続されるケーブルを裏側筐体70の後方に取り回し可能とする。
【0137】
駆動ベース140の下端部には、表示装置13を駆動させるための駆動モータ145と、駆動モータ145の動力を表示装置13に伝達する駆動ギア150と、駆動モータ145のモーターギア145G(図38参照)と駆動ギア150との間を中継する複数の中継ギア149(図42参照)とが取り付けられている。以下、詳細を説明する。
【0138】
図38、図40及び図42に示すように、駆動モータ145は、駆動ベース140における右下端部に固定されていて、駆動ギア150は、駆動ベース140の下端部における左右方向の中央に回転軸150Jが位置するようにして、駆動ベース140の前面に軸支されている。図44に示すように、駆動ベース140のベース板140Aのうち下端部の左右方向の中央部には、板厚2〜3枚分後方に陥没した陥没部140Uが形成されていて、駆動ギア150はこの陥没部140Uに受容されている。また、図38に示すように、駆動モータ145は、モータ本体145Aが駆動ベース140の前面側に配される一方、モーターギア145Gは駆動ベース140の前面側に配されていて、これらを接続するモータ軸145Jが駆動ベース140のベース板140Aに形成された貫通孔(図示せず)を挿通している。
【0139】
図44に示すように、陥没部140Uの下端は、上下方向に貫通しており、陥没部140U内とその下方のベース板140Aの裏側領域とが連通している。そしてベース板140Aの後面のうち駆動ギア150の下方とモーターギア145Gの左方(裏側から見て右方)との間に6つの中継ギア149が配され、駆動ギア150とモーターギア145Gとが連結される。図40に示すように、駆動ギア150の外周部は、240度程の領域が中継ギア149(図42参照)と噛み合う歯になっていて、残りの120度程の領域からは、外方に扇状の張出片150Aが張り出している。
【0140】
この張出片150Aには、図45に示される第1状態において、下側端部から張出片150Aの周方向の長さの1/3分程上方の位置に、結合ピン150Pが備えられている。図46及び図47は、モニタベース板13N及び結合ピン150Pを前方から見た図である。同図に示すように、結合ピン150Pは、張出片150Aから前方に突出して長孔134を挿通し、前端に抜け止め部材150Nを取り付けてなる。図47に示すように、抜け止め部材150Nは、円板状をなし、その直径は、モニタベース板13Nにおける長孔134のうち幅狭レール部134Bの幅よりも大きく、大開口部134Aの幅よりも小さくなっている(図48参照)。また、図48に示すように、抜け止め部材150Nが長孔134の上端部に配されると、長孔134の1対の突片134Tの傾斜部134T1が抜け止め部材150Nの円弧より下方に配され、1対の突片134Tと抜け止め部材150Nとが干渉しないようになる。これにより、結合ピン150Pが幅狭レール部134B内に配されている状態では、結合ピン150Pが長孔134から着脱不能である一方、結合ピン150Pが大開口部134A内に配されている状態では、結合ピン150Pが長孔134から着脱可能となる。
【0141】
さて、駆動ギア150は、結合ピン150Pが回転軸150Jより左側(図45における右側)で長孔134の下端部に位置する第1位置(図45参照)から、時計回り(図45における反時計回り)に回動し、結合ピン150Pが長孔134の上端部に配される着脱位置を通り、結合ピン150Pが回転軸150Jより右側(図40における左側)で長孔134の下端部に位置する第2位置(図40参照)まで回動可能である。
【0142】
駆動ギア150が第1位置に配されると(図45参照)、表示装置13は可動範囲の右端である第1位置(図38参照)に配される。そして、駆動ギア150が第1位置から時計回りに回動すると、結合ピン150Pの回動により結合ピン150Pが右側(図40における左側)の突片134Tを押し、前方から見て表示装置13を左方へ移動させる。このとき、結合ピン150Pは長孔134内を上方に移動する。駆動ギア150が着脱位置に配されたのち、さらに駆動ギア150が時計回りに回動すると、結合ピン150Pが長孔134内を下方に移動し、再び右側(図45における左側)の突片134Tを押し、表示装置13を右方へ移動させる。その後、駆動ギア150が第2位置に配されると(図40参照)、駆動が停止する。このとき、表示装置13は可動範囲の右端である第2位置(図39参照)に配される。反対に、駆動ギア150が反時計回りに駆動されて、第2位置から第1位置に回転すると、結合ピン150Pが左側(図40における右側)の突片134Tを押し、表示装置13が第2位置から第1位置に移動する。また、1対の突片134Tの上端部に傾斜部134T1が設けられているので、結合ピン150Pが大開口部134Aから幅狭レール部134Bに移動する際に傾斜部134T1に案内されてスムーズに移動する。
【0143】
なお、図40及び図45に示すように、駆動ギア150の周囲には、駆動ギア150の張出片150Aを検出することにより駆動ギア150が第1位置(図45参照)及び第2位置(図40参照)に配されたことを検出するフォトセンサ150Sが2つ配置されている。
【0144】
表示装置13及び可動役物99の構成に関する説明は以上である。次に、これら表示装置13及び可動役物99の動作の説明と併せて、演出について説明する。上述したように、遊技機10は、通常は、通常状態になっていて、左打ちが行われる。左打ち中は、図14及び図25に示されるように、メイン演出部材80が第1状態(即ち、第1〜第3の演出部材81〜83が前後方向で重なり第1演出部材81(ロゴ)のみが前方から視認可能な状態)で裏側筐体70内の右側端部に配され、サブ演出部材100が移動範囲の下端(始端)に配され、表示装置13が第1位置(裏側筐体70内の左側端部)に配される。遊技板11の前方から見ると、規制枠部材23の内側に表示装置13の表示画面13Gと第1演出部材81(ロゴ)の左縁部とが配され、サブ演出部材100が視認不可な状態になる。なお、遊技板11、入賞カバー部14及び入賞ベース部15が透明なので、第1演出部材81(ロゴ)が部分的に視認可能となり、遊技者によってはロゴの文字が認識可能となる。
【0145】
このとき、メイン演出部材80では、第1演出部材81のモーター81Mと第3演出部材83のモーター83Mとが停止位置で励磁されていて、トーションバネ95の不勢力により第1〜第3の演出部材81〜83が第1状態から第2状態(第1〜第3の演出部材81〜83が横並びになった状態)に変化することが防がれる。なお、本実施形態ではモーター81M,83Mの励磁により第1状態が保たれていたが、ロック機構を設けてもよいし、摩擦や重力等により第1状態が保たれてもよいし。また、サブ演出部材100を駆動する直動駆動源109及び表示装置13を駆動する駆動モータ145は非励磁状態になっている。
【0146】
通常状態において特図判定の結果が大当りになると、大当り遊技が実行されて第1大入賞口35が開放されるので、第1大入賞口35に遊技球を入賞させるために右打ちが行われる。右打ちに移行すると、メイン演出部材80における第1演出部材81と第3演出部材83とが同じ速度で左方へ移動するようにモーター81M,83Mが駆動される。これにより、メイン演出部材80が第1状態のまま(ロゴのみが視認可能なまま)裏側筐体70内の左側端部まで移動し、ロゴの略全体が規制枠部材23の内側に配される。
【0147】
メイン演出部材80の左方への移動に併せて、表示装置13が右方へ移動する。詳細には、駆動モータ145により駆動ギア150が時計回りに回転駆動され、表示装置13が第2位置(裏側筐体70内の右側端部)まで移動する。
【0148】
大当たり遊技後の遊技状態が通常状態に設定された場合、メイン演出部材80が、裏側筐体70内の左側端部から右側端部に戻り、表示装置13が第1位置に戻る。一方、大当り遊技の後の遊技状態が確変時短状態又は確変非時短状態に設定された場合、そのままの配置(即ち、ロゴが左に配され、表示装置13が右に配された状態)で遊技が進行する。
【0149】
さらに、遊技状態が確変非時短状態になると、サブ演出部材100が発光して上方へ移動し、中間位置、即ち、第2大入賞口36の高さに配される。そして、例えば、表示画面13Gのうちサブ演出部材100の上方領域には、キャラクター画像13X等による画像演出が表示される一方、下方領域には「ここを狙え」というメッセージが表示され、遊技者に、第2大入賞口36への入賞を意識するように促す。なお、上述のようにサブ演出部材100の上下で異なる演出が行われる構成であってもよいし、単に、表示画面13G全体で1つの演出が行われ、その一部がサブ演出部材100により隠された構成であってもよい。
【0150】
サブ演出部材100の移動の際、中間フォトセンサ116がサブ演出部材100の中間遮光板104Dを検知したことによって、サブ演出部材100が中間位置に停止するように直動駆動源109が制御される。また、サブ演出部材100が中間位置に維持される際も、サブ演出部材100が中間位置からずれて中間遮光板104Dの検出領域116Kからのズレを中間フォトセンサ116が検知すると、サブ演出部材100が中間位置に戻るように直動駆動源109が制御される。
【0151】
そして、確変非時短状態中に、特別始動入賞口33に入賞した(通過した)遊技球が演出用入球部34に入球すると、上述した顔出現演出が行われる。顔出現演出では、まず、サブ演出部材100が発光を強めたり弱めたりしながら中間位置から上端位置に移動したのち、再び中間位置に戻り、遊技者に演出に注目させる。このとき、左右の上部フォトセンサ115の両方がサブ演出部材100を検知してから、サブ演出部材100は下方への移動を開始する。
【0152】
その後、メイン演出部材80において、第1演出部材81のモーター81Mが停止状態で励磁されたまま、第3演出部材83が右方へ移動するように第3演出部材83のモーター83Mが駆動される。第3演出部材83の移動により結合ピン83Pが連結アーム90の下端長孔90Nの開口縁の右側縁を押すことで連結アーム90が反時計回りに回動し、中間長孔90Mも右方へ移動することで、第2演出部材82も右方へ移動する。これにより、メイン演出部材80が、第1〜第3の演出部材81〜83が横並びとなる第2状態になり、キャラクターの顔がロゴの後ろから現れた状態になる。一定期間その状態が維持されたのち、第3演出部材83が左方へ移動するように第3演出部材83のモーター83Mが駆動され、メイン演出部材80が第1状態に戻る。
【0153】
以上が、遊技機10の可動役物99や表示装置13の移動による演出の構成である。本実施形態の遊技機10によれば、表示装置13、しかも、規制枠部材23内の領域の大半を占める表示装置13が動くという斬新な演出を提供することができる。また、従来の遊技機では、表示装置13を横長に配置するところ、縦長に配置することで、上下方向の画像表示範囲を大きくしつつ、その表示装置13を可動式にすることで、左右方向の画像表示範囲が限定されることも防がれる。さらに、表示装置13の移動を、前方に配されたメイン演出部材80の動きに合わせて行うので、表示装置13の移動による違和感を抑えるとともに、表示装置13及びメイン演出部材80による動きを楽しむことができる。
【0154】
なお、画像表示範囲を広げるなら、単に、表示装置13を大きくすることも考えられるが、本実施形態のように、従来横長に配置される表示装置13を縦長に配置し、移動可能とすることで、従来の表示装置を流用できるので、コスト増大を抑えつつ、表示範囲を広げることができる。
【0155】
ところで、表示装置13は、表示装置13に設けられた長孔134が駆動ギア150の結合ピン150Pに挿通されることにより、駆動モータ145の動力が伝達されて移動可能になっている。また、長孔134の上端部には、結合ピン150Pの抜け止め部材150Nが通過可能な大開口部134Aが形成されていて、この大開口部134Aに結合ピン150Pが配されたときに、結合ピン150Pと長孔134との結合が解除可能となる。これにより、表示装置13の裏側筐体70の駆動ベース140への取り付けは、駆動ギア150を結合ピン150Pが上端に配される位置にした状態で結合ピン150Pを表示装置13の大開口部134Aに受容させ、上下のガイドシャフト130をリング受容開口141Aの開口縁に固定されることで行われる。なお、結合ピン150Pの大開口部134Aへの受容と、ガイドシャフト130の固定とが逆に行われてもよい。
【0156】
上述したように、結合ピン150Pが表示装置13の大開口部134Aに受容された状態では、表示装置13は左右方向の中央に配される。また、表示装置13が裏側筐体70内の左側縁部(第1位置)及び右側縁部(第2位置)に配されたときは、結合ピン150Pは長孔134の下端部に配される。
【0157】
ここで、本実施形態では、表示装置13は、通常状態(左打ち状態)では、裏側筐体70内の左側縁部(第1位置)に配され、右打ち状態では、裏側筐体70内の右側縁部(第2位置)に配されるように構成され、表示装置13が、左右方向の中央、即ち、結合ピン150Pが長孔134から離脱可能な位置には、移動途中で瞬間的に配されるだけであるので、例えば振動などにより遊技中に結合ピン150Pが長孔134から外れ、表示装置13が移動しなくなることが抑制される。また、搬入や運搬時は、表示装置13は、通常状態での位置である第1位置に配されると考えられ、結合ピン150Pが長孔134から外れることが、搬入や運搬時にも防がれる。換言すれば、表示装置13を駆動ベース140に対して着脱可能な位置を、遊技中に配されることが少ない位置にしたので、表示装置13が意図せず駆動ベース140から外れてしまうことが防がれる。
【0158】
特に、本実施形態では、長孔134が表示装置13に設けられていて、抜け止め部材150Nが、モニタベース板13Nと液晶モニタ13Lとに挟まれるので、抜け止め部材150Nを後付けできないため、長孔134に大開口部134Aが必要となるところ、上述したように、表示装置13を駆動ベース140に対して着脱可能な位置を、遊技中に配されることが少ない位置にしたので、表示装置13の駆動ベース140への組み付けを容易にしつつ、表示装置13が意図せず外れることが防がれる。
【0159】
また、表示装置13が第1位置(又は第2位置)から第2位置(又は第1位置)へ移動する際、左右方向の中央に位置し(通過し)、結合ピン150Pが大開口部134Aに配されることがあるが、1対の突片134Tの上端部には傾斜部134T1が設けられているので、結合ピン150Pが大開口部134Aから幅狭レール部134Bに移動する際に傾斜部134T1に案内されてスムーズに移動する。
【0160】
また、本実施形態の遊技機10では、第1演出部材81と第3演出部材83とが裏側筐体70に対してそれぞれ独立して移動可能でありながら、第1演出部材81と第3演出部材83とが連結アーム90により連結されているので、第1演出部材81と第3演出部材83とこれらに連結アーム90を介して連結された第2演出部材82とを同時に動かすこと(第1状態のまま移動させること)や、第3演出部材83(又は第1演出部材81)を第1演出部材81(又は第3演出部材83)に対して相対的に移動させることで、第3演出部材83(又は第1演出部材81)に加えて第2演出部材82を第1演出部材81(又は第3演出部材83)に対して相対的に移動させること(第1状態から第2状態に、または、第2状態から第1状態に、変化させること)ができ、多彩な演出を行うことができる。
【0161】
なお、第1演出部材81のみが裏側筐体70に移動可能に支持され、第3の演出部材83が第1演出部材81に支持される(つまり、裏側筐体70に直接は支持されない)構成とすることも考えられるが、本実施形態によれば、例えば、メイン演出部材80が第1状態のまま裏側筐体70内の右端部から左端部に移動するとき等に、第1演出部材81のモーター81Mと、第3の演出部材83のモーター83Mとが作動することにより、1つのモーターに対する負荷を抑えることができる。
【0162】
さらに、第1演出部材81と連結アーム90との間にトーションバネ95が取り付けられていて、メイン演出部材80が第1状態から第2状態になることがアシストされるので、第3の演出部材83の動き始めの加速度が高まり、インパクトを与えることができる。また、トーションバネ95が第1演出部材81と連結アーム90との間に配されているので、メイン演出部材80が第1状態のまま移動するときの妨げにならない。
【0163】
ところで、本実施形態の遊技機10は、上述したように、サブ演出部材100の位置の検知のため、フォトセンサ114,115,116を備えているが、これらフォトセンサ114,115,116のうち、特に、中間フォトセンサ116及び上部フォトセンサ115にサブ演出部材100が検知されないと、表示画面13Gでの画像演出との連動がうまくいかなかったり、演出のタイミングがずれてしまうという問題が生じる。
【0164】
ここで、フォトセンサ115,116にサブ演出部材100が検出されない要因として、サブ演出部材100の遮光板104B,104Dが、フォトセンサ115,116の検出領域115K,116Kからずれてしまうことが考えられる。これに対して、本実施形態では、中間フォトセンサ116に中間ガイド部117Gが設けられていて、中間遮光板104Dが正しい軌道からずれた状態で中間ガイド部117Gに近づくと、テーパー壁117Uによって正しい軌道に誘導され、1対の対向壁117T間を通過して、そのまま検出領域116Kに到達する。これにより、サブ演出部材100が、演出位置に位置していることを中間フォトセンサ116で正しく検知することが可能となる。なお、サブ演出部材100の移動の妨げにならないように、前方に取り付けられている。
【0165】
また、上述したように、サブ演出部材100は、確変非時短状態中(顔出現演出以外)、中間位置に保持される。このとき、中間フォトセンサ116が左右の両方にあると、左右の直動部材104の高さがずれたときに、そのずれを戻そうとしてしてサブ演出部材100が発振してしまう虞がある。しかしながら、本実施形態では、中間フォトセンサ116が右側に1つだけ配されているので、サブ演出部材100の発振の発生を抑えることができ、サブ演出部材100の高さを、遊技領域R1の右部に配置された第2大入賞口36の高さとずれにくくすることができる。
【0166】
また、サブ演出部材100では、左右の直動部材104が別々の直動駆動源109により駆動されているため、移動範囲の終端である上端位置では、特にそのずれが大きくなり、サブ演出部材100がひずんで上部遮光板104Bが正しい軌道からずれやすくなると考えられるところ、本実施形態によれば、上部フォトセンサ115にも、上部ガイド部121Gが設けられているので、サブ演出部材100が上端位置まで移動する際も、上部遮光板104Bが正しい軌道からずれてしまったときには、上部ガイド部121G(第1誘導部119G又は第2誘導部120G)により上部フォトセンサ115の検出領域115Kに誘導され、サブ演出部材100が上端位置に到達したことを上部フォトセンサ115で正しく検知することが可能となる。さらに、上部フォトセンサ115は、左右両方に備えられているため、左右の直動部材104の高さのずれを上端位置でリセットでき、その後のサブ演出部材100の移動が安定する。
【0167】
この上部フォトセンサ115は、直動ガイド支持部材119に組み付けられ、フォトセンサ抜止部材120で抜け止めされて固定されている。上部フォトセンサ115に近接して設けられる上部ガイド部121Gは、直動ガイド支持部材119の一部である第1誘導部119Gと、フォトセンサ抜止部材120の一部である第2誘導部120Gと、によって構成される。このことから、本実施形態の遊技機10では、所定の位置に、上部フォトセンサ115の組み付けを行うと、上部フォトセンサ115の近傍に上部ガイド部121Gを備えることが可能となる。
【0168】
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、第1と第2の大入賞口35,36、及び第2普図始動入賞口32は、上方に開口し、遊技機10の前後方向にスライドする可動扉35T,36T,32Tによって開閉されていたが、入賞ベース部15の前面に開口して、その開口の下縁部を中心に回動する開閉扉によって開閉される構成であってもよい。
【0169】
このとき、入賞カバー部14が備えられていなくてもよく、右側流下領域R3の第1〜第4流下通路及び逸脱通路51〜55は、入賞ベース部15の前面に側壁や障害釘等を備えることによって形成されていてもよい。
【0170】
(2)上記実施形態では、複数の開閉入賞口の可動扉(32T,35T,36T)と、これらの駆動源と、これら入賞口に取り込まれた遊技球が共通して通過する入賞樋40と、が入賞ベース部15に一体に組み付けられた構成を、右側流下領域R3に配置された複数の開閉入賞口に適用した例を示したが、下側流下領域R4に複数の開閉入賞口を備えた構成に適用してもよい。
【0171】
(3)上記実施形態では、入賞カバー部14の後面と入賞ベース部15の前面に挟まれた遊技領域R1の開口部11Sは、遊技板11には、遊技板11に形成された表示開口11Hと連続し、表示開口11Hの一部として形成されていたが、表示開口11Hとは別に貫通形成されていてもよい。
【0172】
(4)第2始動入賞口32への入球に起因するか特別始動入賞口33への入球に起因するかで特別図柄の変動時間を異ならせてもよいし、小当たりの種類を異ならせてもよい。
【0173】
(5)上記実施形態では、連結アーム90に第2演出部材82が連結されていたが、第2演出部材82がなくてもよい。また、上記実施形態では、連結アーム90が第1〜第3の演出部材81〜83の後面側に配されほとんど視認されない構成であったが、連結アーム90を視認可能としてもよい。この場合、連結アーム90に装飾が施され、その装飾と第1及び第3の演出部材81,83とが融合する構成であってもよい。
【0174】
(6)上記実施形態では、メイン演出部材80が、第1状態で裏側筐体70内の左端部に配され、第3演出部材83が駆動されることにより第2状態になる構成であったが、第1状態で裏側筐体70内の右端部に配され、第1演出部材81が駆動されることにより第2状態になる構成であってもよいし、両方の動きを行う構成であってもよい。この場合、裏側筐体70に対して第1演出部材81と第3演出部材83を別々に駆動可能としたことによる効果をより享受することができる。
【0175】
(7)上記実施形態では、第1演出部材81の移動方向と第3演出部材83の移動方向とが共に左右方向であったが、共に上下方向又は前後方向で移動する構成であってもよいし、第1演出部材81と第3演出部材83とが異なる方向に移動する構成であってもよい。
【0176】
(8)上記実施形態では、トーションバネ95は、メイン演出部材80を第2状態に付勢していたが、第1状態に付勢していてもよい。
【0177】
(9)上記実施形態では、上部フォトセンサ115及び中間フォトセンサ116にのみガイド部121G,117Gが備えられていたが、下部フォトセンサ114にも備えられていてもよい。
【0178】
(10)上記実施形態では、各フォトセンサ114,115,116に検知される遮光板104B,104C,104Dが別個に設けられていたが、1つの遮光板が複数のフォトセンサに検知される構成であってもよい。例えば、上部フォトセンサ115及び下部フォトセンサ114を中間フォトセンサ116と同様、直動部材104の前方に配し、直動部材104から前方に突出する中間104Dを、各フォトセンサ114,115,116が検知する構成であってもよい。
【0179】
(11)上記実施形態では、特許請求の範囲中の「検出センサ」がフォトセンサであったが、これに限られるものではない。
【0180】
(12)上記実施形態では、表示装置13が左右方向に移動する構成であったが、上下方向に移動する構成であってもよい。
【0181】
(13)上記実施形態では、着脱可能な位置を演出位置間の移動の途中に配する構成を、表示装置に適用していたが、可動役物に適用してもよい。
【0182】
<付記>
以下、上述した各実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
【0183】
以下の特徴A群は、「遊技機」に関し、「特許文献A(特開2006−280610号公報(段落[0044]、[0064]、[0065]、図9,11))には、入賞口に入賞した遊技球を遊技領域の裏側に取り込み、別々のルートに通して、遊技領域の下端部で合流させるものが知られている。」という背景技術について、「遊技領域の裏側を流下する遊技球の通路をコンパクトにすることが求められている。」という課題をもってなされたものである。
【0184】
[特徴A1]
遊技球が流下可能な遊技領域(遊技領域R1)を前面に有する遊技板(遊技板11)と、
前記遊技領域に配され、可動扉(可動扉32T,35T,36T)により開閉される開閉入賞口(第2始動入賞口32,第1大入賞口35,第2大入賞口36)と、
前記開閉入賞口に入賞して前記遊技領域外に取り込まれた遊技球を下方に流下させ、前記遊技領域の下端部のアウト口(アウト口19A)に取り込まれた遊技球と合流させる入賞樋(入賞樋40)と、を備える遊技機において、
前記開閉入賞口を複数有し、
前記入賞樋は、複数の前記開閉入賞口に入賞した遊技球が共通して通過する遊技機。
【0185】
[特徴A2]
複数の前記開閉入賞口のそれぞれに対応して、前記可動扉と、前記可動扉を駆動する駆動源と、を有する入賞扉駆動部を複数備え、
複数の前記入賞駆動部と、前入賞樋とが一体に組み付けられてなり、前記遊技板の後面に固定される入賞ベース部(入賞ベース部15)を備える特徴A1に記載の遊技機。
【0186】
[特徴A3]
前記入賞ベース部は、それぞれ一体成形された前壁部材(前壁部材15A)と後壁部材(後壁部材15B)とを備え、
前記前壁部材と前記後壁部材とが協働して、前記入賞樋と、複数の前記入賞扉駆動部の少なくとも一部を収容するケース部(入賞突部18の後面側と第1前面17Aとの間)と、を構成する特徴A2に記載の遊技機。
【0187】
[特徴A4]
前記入賞ベース部において、前記入賞樋と、前記ケース部と、は左右方向で並んでいる特徴A3に記載の遊技機。
【0188】
[特徴A5]
前記入賞ベース部は、
前記遊技板の後面に重ねられる第1前面(第1前面17A)と、
前記第1前面よりも前方に突出し、前記遊技板に形成された開口内に受容された入賞突部(入賞突部18)と、
前記入賞突部の前面をなし、前記遊技板の前面と面一に延びる第2前面(入賞突部18の前面18A)と、を有し、
前記遊技板の前面に固定され、前記入賞ベース部の前記第2前面との間に上方に開放された複数の前記開閉入賞口を形成する入賞カバー部(入賞カバー部14)を備え、
前記可動扉は、前後方向にスライドして前記開閉扉を開閉する特徴A2からA4の何れか1に記載の遊技機。
【0189】
[特徴A6]
前記入賞ベース部と前記入賞カバー部とは、互いに凹凸係合する係合部(係合突部14K,係合凹部15K)をそれぞれ有している特徴A4に記載の遊技機。
【0190】
[特徴A7]
前記入賞カバー部は、前記遊技板の前記開口に前面側から取り付けられ、前記遊技領域を流下する遊技球が前記開口内に進入することを規制する規制枠部材(規制枠部材23)に一体形成されている特徴A5又はA6に記載の遊技機。
【0191】
[特徴A8]
前記入賞樋及び前記入賞カバー部のうち前記入賞樋と重なる部分は透明になっている特徴A7に記載の遊技機。
【0192】
[特徴A9]
複数の前記開閉入賞口には、大入賞口(第1大入賞口35,第2大入賞口36)と始動入賞口(第2始動入賞口32)とが含まれる特徴A1又からA8の何れか1に記載の遊技機。
【0193】
[特徴A10]
前記始動入賞口の上下に前記大入賞口が配されている特徴A9に記載の遊技機。
【0194】
以下の特徴B群は、「可動役物を有する遊技機」に関し、「特許文献B(特開2008−136728号公報(段落[0035]、[図5]))には、可動役物が特定位置に配されているか否かを検出する検出センサを備えるものが知られている」という背景技術について、「特許文献Bの遊技機では、検出精度の向上が望まれている。」という課題をもってなされたものである。
【0195】
[特徴B1]
可動役物(サブ演出部材100)に設けられた被検出部(上部遮光板104B,中間遮光板104D)が、検出センサ(上部フォトセンサ115,中間フォトセンサ116)の検出領域(検出領域115K、116K)に進入したか否かによって、前記可動役物が特定位置に配されたか否かを検出する遊技機であって、
前記可動役物の動きに伴う前記被検出部の軌道上又は軌道近傍に、前記被検出部が前記検出領域に進入するように案内するガイド部(上部ガイド部121G,中間ガイド部117G)を備える遊技機。
【0196】
[特徴B2]
前記検出センサは、射光部(射光部115A,116A)と前記射光部からの光を受ける受光部(受光部115B,116B)との間に前記検出領域を有するフォトセンサであり、
前記ガイド部は、前記射光部と前記受光部との少なくとも一方の横に隣接配置されている特徴B1に記載の遊技機。
【0197】
[特徴B3]
前記可動役物は、遊技板の前面に沿って、待機位置から演出停止位置を通過して終端位置まで移動可能になっていて、
前記可動役物が前記待機位置と前記終端位置との少なくとも一方である第1の前記特定位置に配されたことを検出するための第1の前記検出センサ(上部フォトセンサ115)と、前記可動役物が前記演出停止位置に配されたことを検出するための第2の前記検出センサ(中間フォトセンサ116)と、を備える特徴B1又はB2に記載の遊技機。
【0198】
[特徴B4]
前記第1の検出センサの前記検出領域に進入する第1の前記被検出部(上部遮光部104B)と、前記第2の検出センサの前記検出領域に進入する第2の前記被検出部(中間遮光部104D)と、を別個に備える特徴B3に記載の遊技機。
【0199】
[特徴B5]
前記第1の検出センサが、前記可動役物が通過する領域の延長線上に配されると共に、前記第1の被検出部が、前記可動役物からその移動方向における外方に延びて構成され、
前記第2の検出センサが、前記可動役物が通過する領域から前記可動役物の移動方向と直交する第1方向にずれた位置に配されると共に、前記第2の被検出部が、前記可動役物から前記第1方向に延びて構成されている特徴B4に記載の遊技機。
【0200】
[特徴B6]
前記第2の被検出部を前記第2の検出センサの前記検出領域に案内する前記ガイド部は、前記第2の被検出部の軌道を挟んで前記第2の前記検出センサの前記検出領域と同じ幅で対向する対向部(対向壁117T)と、前記対向部における前記第2の検出センサと反対側の端部をテーパー状に広げてなるテーパー部(テーパー壁117U)とを有し、前記第2の前記検出センサに対して前記可動役物の進行方向の両側に配されている特徴B5に記載の遊技機。
【0201】
[特徴B7]
前記可動役物は、互いに平行に延びた1対のガイドシャフト(ガイドシャフト130)のそれぞれに挿通される1対の直動部材(直動部材104)の間を架橋部(可動装飾部105)が架橋した構成をなし、
前記第1の被検出部は、前記1対の直動部材の両方に配され、
前記第2の被検出部は、前記1対の直動部材の一方にのみ配されている特徴B4からB6の何れか1に記載の遊技機。
【0202】
[特徴B8]
前記可動役物は、上下方向に直動し、前記演出停止位置において、遊技球が流下する遊技領域に備えられた特定入賞口(第2大入賞口36)と同じ高さに配され、
前記第2の被検出部は、前記1対の直動部材のうち、前記特定入賞口に近い方の前記直動部材にのみ配されている特徴B7に記載の遊技機。
【0203】
以下の特徴C群は、「可動役物を有する遊技機」に関し、「特許文献C(特開2018−50850号公報(段落「0019」,「0020」,図6))には、固定ベースに移動可能に支持された第1可動役物に第2可動役物が連結されているものが知られている(例えば、特許文献C参照)。特許文献Cの遊技機では、第2可動役物は、第1可動役物に移動可能に支持されていた。」という背景技術について、「特許文献Cの遊技機では、第1及び第2の可動役物の動きを多様化することが求められている。」という課題をもってなされたものである。
【0204】
[特徴C1]
固定ベースに移動可能に支持された第1及び第2の可動役物(第1演出部材81,第3演出部材83)と、
前記第1及び第2の可動役物をそれぞれ独立して駆動可能な第1及び第2の駆動源(モーター81M,83M)と、
前記第1及び第2の可動役物を、互いに相対移動可能に連結する連結部材(第2演出部材82,連結アーム90)と、
弾性変形し、前記第1及び第2の可動役物が相対的に近づく動き又は相対的に遠ざかる動きをアシストする弾性部材(トーションバネ95)と、を備える遊技機。
【0205】
[特徴C2]
前記第1及び第2の可動役物は、前後方向にずれて配置され、かつ、遊技板に沿って移動し、前記第1及び第2の可動役物が前後方向で重なった第1状態と、前記第1及び第2の可動役物が横方向又は上下方向にずれた第2状態と、になり得る特徴C1に記載の遊技機。
【0206】
[特徴C3]
前記第1及び第2の可動役物は、移動方向が同じであり、前記第1状態のまま移動可能である特徴C2に記載の遊技機。
【0207】
[特徴C4]
前記弾性部材は、前記第1の可動役物又は前記第2の可動役物と、前記連結部材との間に取り付けられている特徴C1からC3の何れか1に記載の遊技機。
【0208】
[特徴C5]
前記連結部材は、前記第1可動役物と結合する第1結合部と前記第2可動役物と結合する第2結合部とを有する連結アーム(連結アーム90)と、前記連結アームに結合され、前記第1及び第2の可動役物と異なる連動可動役物(第2演出部材82)と、からなる特徴C1からC4の何れか1に記載の遊技機。
【0209】
以下の特徴D群は、「演出を行う遊技機」に関し、「特許文献D(特開2016−214646号公報(段落「0021」,図2))には、画像演出を行う表示部を有するものが知られている」という背景技術について、「特許文献Dの遊技機では、趣向性の向上が望まれている。」という課題をもってなされたものである。
【0210】
[特徴D1]
遊技板の開口に後方から対向し、画像データが表示される表示部(表示装置13)が移動可能に取り付けられている遊技機。
【0211】
[特徴D2]
前記表示部は、縦長の長方形状をなし、横方向に直動する特徴D1に記載の遊技機。
【0212】
[特徴D3]
前記表示部は、前面開放の箱形をなし、前記遊技板の後面に取り付けられた裏側筐体(裏側筐体70)に収容され、前記裏側筐体の収容空間の上端寄り位置から下端寄り位置まで延びている特徴D2に記載の遊技機。
【0213】
[特徴D4]
前記表示部を移動させるための駆動源(駆動モータ145)と、
前記駆動源と前記表示部との間を連絡し、前記駆動源の動力を前記表示部に伝達する動力伝達機構(駆動ベース140)と、を備え、
前記表示部は、第1演出位置と第2演出位置との間を移動し、
前記第1演出位置と前記第2演出位置との間の特別位置で前記動力伝達機構に対して着脱可能であり、
前記第1演出位置と前記第2演出位置とでは前記動力伝達機構に対して着脱不能である特徴D1からD3の何れか1に記載の遊技機。
【0214】
[特徴D5]
前記表示部は、左右方向に直動し、
前記第1演出位置は直動範囲における右端と左端との一方であり、前記第2演出位置は右端と左端との他方である特徴D4に記載の遊技機。
【0215】
[特徴D6]
前記表示部は、前面開放の箱形をなし、前記遊技板の後面に取り付けられた裏側筐体に収容され、
前記表示部には、互いに結合する長孔(長孔134)とピン(結合ピン150P)との一方が配され、
前記動力伝達機構は、前記裏側筐体に固定された固定ベース(モニタベース板13N)に回転可能に支持され、前記長孔と前記ピンとの他方が配された連動回転体(駆動ギア150)を備え、
前記長孔には、前記表示部が前記特別位置に配されたときに前記ピンが配される位置に前記ピンとの結合が解除される結合解除部(大開口部134A)が設けられている特徴D3又はD4に記載の遊技機。
【0216】
[特徴D7]
前記ピンの端部には、前記ピンの外側面より外方へ張り出した抜け止め部(抜け止め部材150N)が備えられ、
前記長孔は、前記抜け止め部と係合する幅狭部(幅狭レール部134B)と、前記幅狭部よりも幅広で前記抜け止め部と係合しない前記結合解除部と、を備える特徴D6に記載の遊技機。
【符号の説明】
【0217】
10 遊技機
11 遊技板
13 表示装置
13G 表示画面
13N モニタベース板
14 入賞カバー部
15 入賞ベース部
19A アウト口
32 第2始動入賞口(開閉入賞口)
35 第1大入賞口(開閉入賞口)
36 第2大入賞口(開閉入賞口)
32T,35T,36T 可動扉
40 入賞樋
80 メイン演出部材
81 第1演出部材(第1の可動役物)
81M モーター
82 第2演出部材(連動可動役物)
83 第3演出部材(第2の可動役物)
83M モーター
85 ガイドシャフト
90 連結アーム
95 トーションバネ
99 可動役物
100 サブ演出部材
101 可動役物ユニット
104 直動部材
104B 上部遮光板(第1の被検出部)
104D 中間遮光板(第2の被検出部)
115 上部フォトセンサ(第1の検出センサ)
116 中間フォトセンサ(第2の検出センサ)
117T 対向壁(対向部)
117U テーパー壁(テーパー部)
117G 中間ガイド部(ガイド部)
121G 上部ガイド部(ガイド部)
130 ガイドシャフト
134 長孔
134A 大開口部
134B 幅狭レール部
134T 突片
134T1 傾斜部
140 駆動ベース
150 駆動ギア
150N 抜け止め部材
150P 結合ピン
R1 遊技領域
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】