(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】2021106818
(43)【公開日】20210729
(54)【発明の名称】吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/49 20060101AFI20210702BHJP
   A61F 5/44 20060101ALI20210702BHJP
   A61F 13/494 20060101ALI20210702BHJP
   A61F 13/535 20060101ALI20210702BHJP
【FI】
   !A61F13/49 312Z
   !A61F5/44 H
   !A61F13/494 110
   !A61F13/535 200
   !A61F13/49 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】2019239805
(22)【出願日】20191227
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
【住所又は居所】愛媛県四国中央市金生町下分182番地
(74)【代理人】
【識別番号】110003247
【氏名又は名称】小澤特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】手島 翠
【住所又は居所】香川県観音寺市豊浜町和田浜1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
(72)【発明者】
【氏名】橋野 夕貴
【住所又は居所】香川県観音寺市豊浜町和田浜1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
(72)【発明者】
【氏名】工藤 悦子
【住所又は居所】香川県観音寺市豊浜町和田浜1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 稔泰
【住所又は居所】香川県観音寺市豊浜町和田浜1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
【テーマコード(参考)】
3B200
4C098
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200AA03
3B200BA07
3B200BA08
3B200BA11
3B200BA12
3B200BB11
3B200CA03
3B200CA06
3B200CA08
3B200DA02
3B200DB05
4C098AA09
4C098CC03
4C098CC08
4C098CC11
4C098CC14
4C098CD01
4C098CE08
(57)【要約】
【課題】排泄物の保持機能と着用者の装着感とを両立できる吸収性物品を提供する。
【解決手段】
吸収性物品1は、吸収コア31とウエスト弾性部材55と、を有する。前胴回り域S1において前記吸収性物品の幅中心WCを跨ぐ中央低収縮領域LER1と、幅方向Wにおいて中央低収縮領域LER1の両外側に隣接する一対のサイド収縮領域ER1と、が設けられる。中央低収縮領域LER1の幅方向Wの収縮力は、サイド収縮領域ER1の幅方向Wの収縮力よりも低い。中央低収縮領域LER1は、最小幅MIと、最小幅MIよりも前後方向Lの外側に位置する最大幅MAと、を有する。前後方向Lにおいて、中央低収縮領域LER1の内端縁IEは、前後接合部842の内端縁841Iよりも外側に位置する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向、及び前記前後方向に直交する幅方向と、厚さ方向と、
第1胴回り域と第2胴回り域により構成される胴回り域と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域とに前記前後方向で挟まれる股下域と、
吸収材料を含む吸収コアと、
前記第1胴回り域において前記幅方向に伸長した状態で配置されるウエスト弾性部材と、を有し、
前記第1胴回り域において前記吸収性物品の前記幅方向の中心である幅中心を跨ぐ中央低収縮領域と、前記幅方向において前記中央低収縮領域の両外側に隣接する一対のサイド収縮領域と、が設けられ、
前記中央低収縮領域の前記幅方向の収縮力は、前記サイド収縮領域の前記幅方向の収縮力よりも低い吸収性物品であって、
少なくとも前記股下域において前記前後方向に延び、かつ前記幅中心を挟んで両側に配置された一対の防漏カフを有し、
前記一対の防漏カフは、
前記前後方向における収縮により肌面側に向かって起立可能な起立部と、
前記起立部よりも前記前後方向の外側に位置し、かつ前記肌面側に向かって起立不能に接合された前後接合部と、を有し、
前記中央低収縮領域は、最小幅と、前記最小幅よりも前記前後方向の外側に位置する最大幅と、を有し、
前記前後方向において、前記中央低収縮領域の内端縁は、前記前後接合部の内端縁よりも外側に位置する、吸収性物品。
【請求項2】
前記第1胴回り域は、着用者の腹側に配置される請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記中央低収縮領域の幅は、前記前後方向の外側に向かうにつれて広がる請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記前後接合部は、前記サイド収縮領域と前記厚さ方向に重なる請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記第1胴回り域は、着用者の腹側に配置され、
前記中央低収縮領域の幅が、前記前後方向の外側に向かうにつれて広がっており、
前記中央低収縮領域は、
前記前後接合部の外側縁よりも前記幅方向の内側から前記前後接合部の前記外側縁よりも前記幅方向の外側まで延びる幅広領域と、
前記幅広領域よりも前記前後方向の内側の領域である幅狭領域と、を有し、
前記幅広領域の前記前後方向の長さは、前記幅狭領域の前記前後方向の長さよりも長い請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記第1胴回り域は、着用者の腹側に配置され、
前記吸収コアは、前記第1胴回り域において坪量が周囲よりも低いウエスト低坪量部を有し、
前記ウエスト低坪量部は、前記第1胴回り域において後端縁を有し、
前記前後方向において、前記前後接合部の前記内端縁は、前記ウエスト低坪量部の後端縁よりも外側に位置する請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記ウエスト弾性部材は、前記中央低収縮領域よりも前記前後方向の内側において、前記第1胴回り域の一方の側端部から他方の側端部まで連続的に延びる連続弾性部材を有する請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記連続弾性部材の収縮力は、他のウエスト弾性部材の収縮力よりも大きい請求項7に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記吸収コアは、前記第1胴回り域において、坪量が周囲よりも低いウエスト低坪量部を有し、
前記連続弾性部材は、前記ウエスト低坪量部と前記厚さ方向に重なる請求項7又は8に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記中央低収縮領域は、前記前後方向における前記吸収コアの外端縁と前記厚さ方向に重なる請求項1から9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項11】
前記吸収コアを有し、かつ前記股下域から前記第1胴回り域へ延びる吸収性本体を有し、
前記吸収性本体は、前記吸収コアの前記外端縁よりも前記前後方向の外側にまで延びる延出部を有し、
前記中央低収縮領域は、前記延出部と前記厚さ方向に重なる請求項10に記載の吸収性物品。
【請求項12】
前記中央低収縮領域は、前記延出部の外端縁よりも前記前後方向の外側の領域と前記厚さ方向に重なる請求項11に記載の吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収材料を含む吸収コアと、胴回り域において幅方向に伸長した状態で配置されるウエスト弾性部材とを有する吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、吸収材料を含む吸収コアと胴回り域において幅方向に伸長した状態で配置されるウエスト弾性部材とを有し、中央低収縮領域と一対のサイド収縮領域とが設けられている吸収性物品が開示されている。中央低収縮領域は、吸収性物品の幅方向の中心を跨いでいる。一対のサイド収縮領域は、幅方向において中央低収縮領域の両外側に隣接する。また、中央低収縮領域の幅方向の収縮力は、サイド収縮領域の幅方向の収縮力よりも低い。背側では臀部により着用者の身体が出っ張るため、背側の中央低収縮領域の最大幅を、腹側の中央低収縮領域の最大幅よりも大きくすることで、背側において着用者の身体が強く締め付けられず、着用者が不快に感じ難い。
【0003】
一方で、幅方向において中央低収縮領域の両外側に隣接するサイド収縮領域の収縮力を相対的に高めることで、胴回り域のフィット性が低下することを抑制している。これにより、吸収性物品が着用者の身体からズレ難くなり、排泄物が外部に漏れず吸収性物品が排泄物を保持することができる。上述の吸収性物品では、吸収性物品の機能である排泄物の保持機能を維持しつつ、吸収性物品の装着性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−537726号公報
【発明の概要】
【0005】
上述の吸収性物品では、腹側の中央低収縮領域の最大幅に対して背側の中央低収縮領域の最大幅を相対的に調整することで、吸収性物品の装着性の向上を図っていた。このため、着用者の身体の一方側(腹側又は背側)のみに着目して、排泄物の保持機能と着用者の装着感との両立が図られていなかった。
【0006】
そこで、吸収材料を含む吸収コアと、胴回り域において幅方向に伸長した状態で配置されるウエスト弾性部材と、を有し、中央低収縮領域と一対のサイド収縮領域とが設けられている吸収性物品であって、排泄物の保持機能と着用者の装着感とを両立できる吸収性物品を提供することを目的とする。
【0007】
一態様に係る吸収性物品は、前後方向、及び前記前後方向に直交する幅方向と、厚さ方向と、第1胴回り域と第2胴回り域により構成される胴回り域と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域とに前記前後方向で挟まれる股下域と、吸収材料を含む吸収コアと、前記第1胴回り域において前記幅方向に伸長した状態で配置されるウエスト弾性部材と、を有する。前記第1胴回り域において前記吸収性物品の前記幅方向の中心である幅中心を跨ぐ中央低収縮領域と、前記幅方向において前記中央低収縮領域の両外側に隣接する一対のサイド収縮領域と、が設けられる。前記中央低収縮領域の前記幅方向の収縮力は、前記サイド収縮領域の前記幅方向の収縮力よりも低い。前記中央低収縮領域は、最小幅と、前記最小幅よりも前記前後方向の外側に位置する最大幅と、を有する。前記前後方向において、前記中央低収縮領域の内端縁は、前記前後接合部の内端縁よりも外側に位置する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本実施形態に係る吸収性物品の模式正面図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る吸収性物品の模式平面図である。
【図3】図3Aは、図2におけるF3A−F3A線に沿った吸収性物品の模式断面図であり、図3Bは、図2におけるF3B−F3B線に沿った吸収性物品の模式断面図である。
【図4】図4は、ウエスト弾性部材及びレッグギャザーを説明するための吸収性物品の模式平面図である。
【図5】図5は、低収縮領域及び防漏カフを説明するための吸収性物品の模式平面図である。
【図6】図6Aは、図2におけるF6−F6線に沿った吸収性物品の模式断面図であり、図6Bは、起立部が起立した状態を示す吸収性物品の模式断面図である。
【図7】図7は、本実施形態に係る吸収性物品の模式平面図の一部拡大図である。
【図8】図8は、着用状態の吸収性物品を説明するための吸収性物品正面図である。
【図9】図9は、着用状態の吸収性物品を説明するための吸収性物品の側面図である。
【図10】図10Aは、図6におけるF8A−F8A線に沿った模式断面図であり、図10Bは、図8におけるF8B−F8B線に沿った模式断面図であり、図10Cは、図8Bの模式的拡大図である。
【図11】図11は、吸収コアの曲げを説明するための前後方向Lに沿った模式図である。
【0009】
(1)実施形態の概要
一態様に係る吸収性物品は、前後方向、及び前記前後方向に直交する幅方向と、厚さ方向と、第1胴回り域と第2胴回り域により構成される胴回り域と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域とに前記前後方向で挟まれる股下域と、吸収材料を含む吸収コアと、前記第1胴回り域において前記幅方向に伸長した状態で配置されるウエスト弾性部材と、を有する。前記第1胴回り域において前記吸収性物品の前記幅方向の中心である幅中心を跨ぐ中央低収縮領域と、前記幅方向において前記中央低収縮領域の両外側に隣接する一対のサイド収縮領域と、が設けられる。前記中央低収縮領域の前記幅方向の収縮力は、前記サイド収縮領域の前記幅方向の収縮力よりも低い。前記中央低収縮領域は、最小幅と、前記最小幅よりも前記前後方向の外側に位置する最大幅と、を有する。前記前後方向において、前記中央低収縮領域の内端縁は、前記前後接合部の内端縁よりも外側に位置する。本態様によれば、排泄物の保持機能を維持しながら着用者の装着感を向上することができる。
【0010】
好ましい一態様によれば、前記第1胴回り域は、着用者の腹側に配置される。腹側の腸骨稜の高さは、背側の腸骨稜の高さよりも低いため、腹側では、背側と比較して、内臓及び脂肪等が腸骨に覆われている領域が小さい。このため、腹部の方が、背部に比べると身体の外側へ出っ張り易い。そこで、着用者の腹部に中央低収縮領域を配置することで、着用者の腹部が強く締め付けられる領域を低減して、装着感を向上させることができる。
【0011】
好ましい一態様によれば、前記中央低収縮領域の幅は、前記前後方向の外側に向かうにつれて広がる。これにより、着用者の胴回りの周長に応じて、中央低収縮領域の幅が広くなり、着用者の身体を強く締め付けない領域が増える。その結果、装着感を向上させることができる。
【0012】
好ましい一態様によれば、前記前後接合部は、前記サイド収縮領域と前記厚さ方向に重なる。サイド収縮領域の収縮によって前後接合部が、着用者の身体と密着するため、着用者の身体と前後接合部との間に隙間が発生し難くなる。従って、この隙間を通じた排泄物の漏れを抑制できる。
【0013】
好ましい一態様によれば、前記第1胴回り域は、着用者の腹側に配置され、前記中央低収縮領域の幅が、前記前後方向の外側に向かうにつれて広がっており、前記中央低収縮領域は、前記前後接合部の外側縁よりも前記幅方向の内側から前記前後接合部の前記外側縁よりも前記幅方向の外側まで延びる幅広領域と、前記幅広領域よりも前記前後方向の内側の領域である幅狭領域と、を有し、前記幅広領域の前記前後方向の長さは、前記幅狭領域の前記前後方向の長さよりも長い。
防漏カフが股下域において前後方向に延びるため、前後接合部は、着用者の股幅に応じて配置される。ここで、幅広領域の前記前後方向の長さは、幅狭領域の前後方向の長さよりも長いため、着用者の股幅に応じた位置よりも幅方向の外側の領域に配置される中央低収縮領域の面積の割合を大きくすることができる。これにより、着用者の股幅に応じた位置よりも幅方向の外側の領域において広い面積で着用者の身体が強く締め付けられなくなり、装着感を向上させることができる。
【0014】
好ましい一態様によれば、前記第1胴回り域は、着用者の腹側に配置され、前記吸収コアは、前記第1胴回り域において坪量が周囲よりも低いウエスト低坪量部を有し、前記ウエスト低坪量部は、前記第1胴回り域において後端縁を有し、前記前後方向において、前記前後接合部の前記内端縁は、前記ウエスト低坪量部の後端縁よりも外側に位置する。着用者の腹側は、座位姿勢及び前屈などによって、前後方向において吸収コアの内側部分が非肌面側の方向(着用者の身体から離れる方向)へ曲がり易い。ここで、ウエスト低坪量部の後端縁の前後で剛性差が大きいため、ウエスト低坪量部の後端縁が吸収コアの曲げ基点になり易い。前後方向において、前後接合部の内端縁が、ウエスト低坪量部の端縁よりも外側に位置することで、前後接合部の内端縁が吸収コアの曲げ基点よりも前後方向の外側に位置し易くなる。これにより、起立部が吸収コアの曲げ基点から起立できる。従って、起立部の起立基点と吸収コアの曲げ基点との間に隙間が発生し難く、この隙間から排泄物が漏れることを抑制できる。加えて、吸収コアの内側部分が着用者の身体から離れることで、吸収コアよりも着用者の身体側に存在する起立部の頂点からも吸収コアの内側部分が離れる。その結果、起立部の高さを確保することができ、排泄物の漏れを抑制できる。
【0015】
好ましい一態様によれば、前記ウエスト弾性部材は、前記中央低収縮領域よりも前記前後方向の内側において、前記第1胴回り域の一方の側端部から他方の側端部まで連続的に延びる連続弾性部材を有する。連続弾性部材が着用者の腸骨付近に位置するように、着用者が吸収性物品を着用することで、第1胴回り域を幅方向に連続的に密着させることができる。ここで、腸骨よりも内側に存在する内臓及び脂肪等は圧迫され難いため、腸骨付近では、着用者の身体に第1胴回り域を密着させても着用者が不快に感じ難い。また、連続弾性部材が着用者の腸骨付近に位置するように、着用者が吸収性物品を着用することで、中央低収縮領域は、腸骨よりも上側の領域、すなわち、胴回りの周長が長くなる領域に配置される。従って、胴回りの周長が長くて装着感が悪化し易い部分に対して、着用者の身体を強く締め付けない領域を長く配置することができ、着用者の装着感を向上できる。
【0016】
好ましい一態様によれば、前記連続弾性部材の収縮力は、他のウエスト弾性部材の収縮力よりも大きい。連続弾性部材が着用者の腸骨付近に位置するように着用者が吸収性物品を着用した場合、腸骨よりも内側に存在する内臓及び脂肪等は圧迫され難い。従って、内臓及び脂肪等は圧迫されずに着用者が不快に感じ難い腸骨付近で、収縮力が大きい連続弾性部材によって、着用者の身体に第1胴回り域をしっかりと密着させることができる。
【0017】
好ましい一態様によれば、前記吸収コアは、前記第1胴回り域において、坪量が周囲よりも低いウエスト低坪量部を有し、前記連続弾性部材は、前記ウエスト低坪量部と前記厚さ方向に重なる。坪量が低くて剛性が低いウエスト低坪量部では、連続弾性部材の収縮が阻害され難いため、第1胴回り域を着用者の身体にしっかりと密着させることができる。また、ウエスト低坪量部は、坪量が低いため、排泄物を吸収しても膨らみ難い。従って、排泄後においても、連続弾性部材の収縮が阻害され難いため、着用者の身体に第1胴回り域をしっかりと密着させることができる。
【0018】
好ましい一態様によれば、前記中央低収縮領域は、前記前後方向における前記吸収コアの外端縁と前記厚さ方向に重なる。吸収コアの外端縁は、吸収コアの外端縁よりも前後方向の内側の部分(以下、内側コア部分)よりも剛性が低いため、幅方向に縮み易い。吸収コアの外端縁が幅方向に縮んだ場合、内側コア部分が、吸収コアの外端縁と内側コア部分との縮み差が大きいほど、幅方向に掛かる力を逃がすために、内側コア部分が着用者の身体から離れ易くなる。そこで、収縮力が低い中央低収縮領域が吸収コアの外端縁と厚さ方向に重なることで、吸収コアの外端縁を含む吸収コアの外端部が幅方向に縮み難くすることができる。これにより、吸収コアが身体から離れ難くなり、排泄物が吸収コアに到達し易くして、排泄物の漏れをさらに抑制できる。
【0019】
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品は、前記吸収コアを有し、かつ前記股下域から前記第1胴回り域へ延びる吸収性本体を有し、前記吸収性本体は、前記吸収コアの前記外端縁よりも前記前後方向の外側にまで延びる延出部を有し、前記中央低収縮領域は、前記延出部と前記厚さ方向に重なる。前後方向の外側に向かうほど腹部及び背部が身体の外側へ向かって出っ張り易くなるため、延出部と厚さ方向に重なる領域(以下、延出領域)は、吸収コアと厚さ方向に重なる領域(以下、コア領域)よりも腹部及び背部が身体の外側へ向かってより出っ張っている。ここで、延出領域の厚さは、吸収コアがない分だけ、コア領域の厚さよりも薄い。胴回り域の幅が一定である場合、厚さが薄いほど着圧が低くなるため、延出領域の着圧は、コア領域の着圧よりも低くなる。延出部は、収縮力の低い中央低収縮領域と厚さ方向に重なることで、コア領域よりも腹部及び背部が出っ張っている部分に対して、着圧が低くかつ強く締め付けない延出領域を配置することができ、着用者の装着感を向上できる。
【0020】
好ましい一態様によれば、前記中央低収縮領域は、前記延出部の外端縁よりも前記前後方向の外側の領域と前記厚さ方向に重なる。延出部の外端縁よりも前記前後方向の外側の領域(以下、外側領域)は、延出領域よりも、腹部及び背部が身体の外側へ向かってより出っ張っている。外側領域の厚さは、延出部がない分だけ、延出領域の厚さよりも薄いため、外側領域の着圧は、延出領域の着圧よりも低くなる。加えて、外側領域は、収縮力の低い中央低収縮領域と厚さ方向に重なっているため、延出領域よりも腹部及び背部が出っ張っている部分に対して、着圧が低くかつ強く締め付けない外側領域を配置することができ、着用者の装着感をさらに向上できる。
【0021】
(2)吸収性物品の全体概略構成
実施形態に係る吸収性物品1について、図1から図11を用いて説明する。吸収性物品1は、例えば、パンツ型の使い捨ておむつ、テープ型の使い捨ておむつ、又はショーツ型の生理用ナプキンなどである。実施形態の吸収性物品1は、パンツ型の使い捨ておむつである。なお、図11において、「BL」は、着用者の身体のラインを示す。図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。模式断面図において、説明の便宜上、各部材が厚さ方向Tにおいて離間していることがあるが、実際の製品においては厚さ方向Tに接している。
【0022】
図1に示すように、吸収性物品1は、前後方向L、及び前後方向Lに直行する幅方向Wを有する。前後方向Lは、身体前側と身体後側とに延びる方向によって規定される。言い換えると、前後方向Lは、展開された吸収性物品1において前後に延びる方向である。また、吸収性物品1は、前後方向Lと幅方向Wの両方の直交する厚さ方向Tを有する。厚さ方向Tは、着用者側に向かう肌面側T1と、肌面側と反対側の非肌面側T2と、に延びる。
【0023】
吸収性物品1は、第1胴回り域と第2胴回り域とにより構成される胴回り域と、第1胴回り及び第2胴回り域に前後方向で挟まれる股下域S3と、を有する。本実施形態では、第1胴回り域は、着用者の腹側に配置される前胴回り域S1である。前胴回り域S1は、着用者の前胴回り(腹部)に対向する領域である。第2胴回り域は、着用者の背側に配置される後胴回り域S2である。後胴回り域S2は、着用者の後胴回り(背部)に対向する領域である。股下域S3は、着用者の股下に位置し、前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に配置された領域である。
【0024】
吸収性物品1は、吸収性本体20及び外装体50を有してよい。吸収性本体20は、外装体50とは別体として構成されていてよい。吸収性本体20は、少なくとも股下域S3に配置されている。吸収性本体20は、股下域S3から前胴回り域S1へ前後方向Lに延びてよく、股下域S3から後胴回り域S2へ前後方向Lに延びてよい。吸収性本体20は、吸収コア31の前後方向Lにおける外端縁よりも前後方向Lの外側にまで延びる延出部24を有してよい。吸収性本体20は、前胴回り域S1及び後胴回り域S2において、外装体50と厚さ方向Tに重なってよい。外装体50は、少なくとも胴回り域に配置される。外装体50は、前胴回り域S1に配置される前外装体50Aと、後胴回り域S2に配置される後外装体50Bとにより構成されてよい。
【0025】
図1に示すように、吸収性物品1は、幅方向Wにおける前胴回り域S1に配置される前外装体50Aの外側部と、幅方向Wにおける後外装体50Bの外側部を接合するサイド接合部16を有してよい。サイド接合部16は、前外装体50Aの外側部と、後外装体50Bの外側部とを互いに係止した部分によって規定される。サイド接合部16は、前外装体50A及び後外装体50Bのそれぞれにおいて、前後方向Lに沿って延びていてよい。サイド接合部16が形成された状態で、吸収性物品1には、着用者の胴が通されるウエスト開口部17と、着用者の脚がそれぞれ挿入される一対の脚回り開口部18と、が形成される。ウエスト開口部17は、前胴回り域S1の前端縁S1Fと、後胴回り域S2の後端縁S2Rとによって規定されていてよい。
【0026】
パンツ型の吸収性物品1においては、股下域S3は、前後方向Lにおけるサイド接合部16の内端縁により規定されてよい。前胴回り域S1と股下域S3との境界は、前胴回り域S1におけるサイド接合部16の後端縁16Rによって規定されてよい。後胴回り域S2と股下域S3との境界は、後胴回り域S2におけるサイド接合部16の前端縁16Fによって規定されてよい。なお、股下域S3は、脚回り開口部18が設けられた領域により規定されてよい。脚回り開口部18は、吸収性物品1の外側縁から幅方向Wの内側に凹む部分である。前胴回り域S1と股下域S3との境界は、脚回り開口部18の前端縁によって規定されてよい。後胴回り域S2と股下域S3との境界は、脚回り開口部18の後端縁によって規定されてよい。
【0027】
なお、本明細書における外側部とは、幅方向Wにおける外縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、外側縁とは、幅方向Wにおける外縁である。本明細書における内側部とは、幅方向Wにおける内縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、内側縁とは、幅方向Wにおける内縁である。また、本明細書における前端部及び後端部は、前後方向Lにおける縁を含む前後方向Lに一定の範囲を占める部分であり、前端縁及び後端縁は、前後方向Lにおける縁である。外端部は、前端部及び後端部を含んでおり、外端縁は、前端縁及び後端縁を含んでいる。
【0028】
吸収性本体20は、吸収体30、表面シート41、裏面シート42、及びサイドシート47を有してよい。吸収体30は、吸収材料を含む吸収コア31を少なくとも有する。吸収コア31(吸収材料)は、例えば、パルプ及び高吸収性ポリマーの少なくとも一方により構成されてよい。吸収体30は、吸収コア31を覆うコアラップ32を有してよい。コアラップ32は、吸収コア31に当接し、吸収コア31の厚さ方向Tの一方を少なくとも覆う。コアラップ32は、厚さ方向Tにおいて吸収コア31を挟んでよい。コアラップ32は、吸収コア31の側方で折り返されることによって吸収コア31を包んでよい。コアラップ32は、例えば、ティッシュ、不織布等によって構成されてよい。
【0029】
吸収コア31は、前胴回り域S1において坪量が周囲よりも低いウエスト低坪量部31Lを有してよい。ウエスト低坪量部31Lは、前胴回り域S1において後端縁31LRを有してよい。ウエスト低坪量部31Lの吸収材料の坪量は、ウエスト低坪量部31Lよりも高い坪量を有する吸収コア31の部分(すなわち、ウエスト低坪量部31Lの後端縁31LRよりも後方の吸収コア31)の吸収材料の坪量よりも低い。実施形態では、ウエスト低坪量部31Lの吸収材料の坪量は、0である。この場合、ウエスト低坪量部31Lの吸収材料の坪量は、実質的に0であればよく、ウエスト低坪量部31Lの周囲の吸収コア31の吸収材料が、ウエスト低坪量部31Lにこぼれていてもよい。ウエスト低坪量部31Lの吸収材料の坪量は、0より高くてもよい。また、吸収コア31は、股下域S3において、前後方向Lに延びるスリット35を有してよい。スリット35は、吸収コア31の幅方向Wの中心である幅中心WCよりも幅方向Wの外側に一対配置されてよい。
【0030】
表面シート41は、吸収体30よりも肌面側T1に位置する。表面シート41は、着用者の肌に対向する。表面シート41は、液透過性を有していればよく、例えば、不織布によって構成されていてよい。裏面シート42は、吸収体30よりも非肌面側T2に位置する。裏面シート42は、液不透過性を有していればよく、例えば、フィルムによって構成されていてよい。
【0031】
サイドシート47は、吸収コア31の幅方向Wの中心である幅中心WCよりも幅方向Wの外側に配置される。サイドシート47は、着用者の肌に対向する。サイドシート47は、吸収コア31よりも非肌面側T2において、吸収性物品1の幅方向Wの中心を跨がるように、幅方向Wに延びてよい。サイドシート47は、吸収体30と厚さ方向Tに重なる領域において、裏面シート42よりも非肌面側T2に配置されてよい。サイドシート47は、例えば、不織布によって構成されていてよい。サイドシート47は、前後方向Lに沿った複数の折り目(第1折り目FL1、第2折り目FL2、第3折り目FL3)を有してよい。サイドシート47は、幅方向Wにおいて、吸収体30よりも非肌面側T2において、吸収性本体20の幅方向Wの中心から第1折り目FL1まで幅方向Wの外側へ延びる第1部分471を有してよい。サイドシート47は、吸収性本体20の側端縁を構成してもよい。サイドシート47は、第1折り目FL1から第2折り目FL2まで幅方向Wの内側へ延びる第2部分472を有してよい。また、サイドシート47は、第2折り目FL2から第3折り目FL3まで幅方向Wの外側へ延びる第3部分473を有してよい。また、サイドシート47は、第3折り目FL3から幅方向Wの内側へ延びる第4部分474を有してよい。非肌面側T2から肌面側T1に向かって、第1部分471、第4部分474、第3部分473、第2部分472の順に配置されてよい。
【0032】
外装体50(前外装体50A及び後外装体50B)は、吸収性本体20よりも非肌面側T2に配置される。外装体50は、複数のシート部材により構成されてよい。なお、外装体50は、吸収性本体20よりも肌面側T1に配置されるシート部材を有していてもよい。また、外装体50は、ウエスト弾性部材55を有する。
【0033】
前外装体50Aは、第1前側シート51F、及び第1前側シート51Fよりも肌面側T1に配置される第2前側シート52Fを有してよい。第1前側シート51Fは、ウエスト弾性部材55よりも非肌面側T2に配置されてよい。第2前側シート52Fは、ウエスト弾性部材55よりも肌面側T1に配置されてよい。第1前側シート51Fは、前後方向Lにおける外側の部分が肌面側T1に折り返されてよい。第2前側シート52Fは、第1前側シート51Fの肌面側T1に折り返された部分よりも非肌面側T2に配置されてよい。第1前側シート51F及び第2前側シート52Fは、例えば不織布により構成されてよい。
【0034】
後外装体50Bは、前外装体50Aと前後方向Lに離間してよい。後外装体50Bは、第1後側シート51R、及び第1後側シート51Rよりも肌面側T1に配置される第2後側シート52Rを有してよい。第1後側シート51Rは、ウエスト弾性部材55よりも非肌面側T2に配置されてよい。第2後側シート52Rは、ウエスト弾性部材55よりも肌面側T1に配置されてよい。第1後側シート51R及び第2後側シート52R例えば不織布により構成されてよい。
【0035】
ウエスト弾性部材55は、胴回り域(前胴回り域S1又は後胴回り域S2)において幅方向Wに伸長した状態で配置される。ウエスト弾性部材55は、連続弾性部材55Cと、非連続弾性部材55Nとにより構成されてよい。連続弾性部材55Cは、胴回り域(前胴回り域S1又は後胴回り域S2)の一方の外側部から他方の外側部まで幅方向Wに連続的に延びる。非連続弾性部材55Nは、少なくとも胴回り域の幅方向Wの中央において幅方向Wに連続的に延びていない。胴回り域の幅方向Wの中央は、少なくとも吸収コア31の一方の外側縁から他方の外側縁までの領域である。連続弾性部材55Cは、前胴回り域S1に配置される前連続弾性部材55CFと、後胴回り域S2に配置される後連続弾性部材55CRとを有してよい。非連続弾性部材55Nは、前胴回り域S1に配置される前非連続弾性部材55NFと、後胴回り域S2に配置される後非連続弾性部材55NRとを有してよい。
【0036】
ウエスト弾性部材55は、幅方向Wに延びる糸状又は紐状の弾性部材である線状弾性部材55Lにより構成されてよく、シート状の弾性部材である伸縮シート55Sにより構成されてよい。線状弾性部材55Lは、幅方向Wに沿って直線状に延びてよい。線状弾性部材55Lの前後方向Lの長さ(すなわち、弾性部材の太さ)は、例えば、5mm未満であってよい。伸縮シート55Sの前後方向Lの長さは、例えば、5mm以上であってよい。実施形態では、ウエスト弾性部材55は、線状弾性部材55Lと伸縮シート55Sとにより構成される。具体的には、連続弾性部材55Cは、線状弾性部材55Lと伸縮シート55Sとにより構成され、非連続弾性部材55Nは、線状弾性部材55Lにより構成されている。伸縮シート55Sは、連続弾性部材55Cを構成する。伸縮シート55Sは、厚さ方向Tにおいて、第1前側シート51Fと第2前側シート52Fとの間に配置されてよい。伸縮シート55Sは、線状弾性部材55Lよりも肌面側T1に配置されてよい。
【0037】
線状弾性部材55Lにより構成される前連続弾性部材55CFは、第1連続弾性部材55C1と第2連続弾性部材55C2とを有してよい。第1連続弾性部材55C1は、後述の中央低収縮領域LER1よりも前後方向Lの内側において、前胴回り域S1の一方の側端部から他方の側端部まで連続的に延びる。第2連続弾性部材55C2は、中央低収縮領域LER1よりも前後方向Lの外側において、前胴回り域S1の一方の側端部から他方の側端部まで連続的に延びる。第1連続弾性部材55C1は、前胴回り域S1におけるサイド接合部16の前端縁16Fから、吸収性物品1の前後方向Lの全長(吸収性物品1の前端縁から後端縁まで)に対するする5%から20%後方に配置されてよい。また、前胴回り域S1において、第1連続弾性部材55C1は、サイド接合部16の後端縁16Rから、サイド接合部16の前後方向Lの全長に対する20%から90%前方、好ましくは、40%から70%前方、より好ましくは、45%から65%前方に配置されてよい。
【0038】
線状弾性部材55Lにより構成される前非連続弾性部材55NFは、第1非連続弾性部材55N1、第2非連続弾性部材55N2を有してよい。第1非連続弾性部材55N1は、前後方向Lに間隔を空けて配置される複数の線状弾性部材55Lにより構成される。複数の線状弾性部材55L(第1非連続弾性部材55N1)のうち少なくとも一部の幅方向Wの長さ、すなわち、前胴回り域S1の外側部から幅方向Wの内側へ向かって連続的に延びる長さが異なる。第2非連続弾性部材55N2は、第1連続弾性部材55C1よりも前後方向Lの内側に配置される。第1非連続弾性部材55N1は、サイド接合部16から後述のサイド収縮領域ER1の内側縁まで幅方向Wの内側へ直線状に延びてよい。同様に、第2非連続弾性部材55N2は、サイド接合部16から後述の股側サイド収縮領域ER2の内側縁まで幅方向Wの内側へ直線状に延びてよい。
【0039】
第1非連続弾性部材55N1は、後述のサイド収縮領域ER1に少なくとも配置される。第1非連続弾性部材55N1は、非連続的に中央低収縮領域LER1に配置されてよい。また、第2非連続弾性部材55N2は、後述の股側サイド収縮領域ER2に少なくとも配置される。第2非連続弾性部材55N2は、非連続的に股側低収縮領域LER2に配置されてよい。後非連続弾性部材55NRは、後述の背側サイド収縮領域ERRに少なくとも配置される。後非連続弾性部材55NRは、非連続的に背側低収縮領域LERRに配置されてよい。
【0040】
吸収性物品1は、レッグギャザー70を有してよい。レッグギャザー70は、吸収コア31よりも幅方向Wの外側に設けられるギャザーである。レッグギャザー70は、脚回り開口部18及び脚回り開口部18の周囲に設けられてよい。また、防漏カフ80よりも非肌面側T2に設けられてよい。
【0041】
レッグギャザー70は、レッグ弾性部材75の収縮により着用者の身体側へ引き上げられる。レッグギャザー70は、レッグ弾性部材75を有する。レッグ弾性部材75は、少なくとも股下域S3において吸収コア31よりも幅方向Wの外側で前後方向Lに伸長した状態で配置される。レッグ弾性部材75は、少なくとも股下域S3において前後方向Lに延びている。レッグ弾性部材75は、前胴回り域S1まで延びてよく、後胴回り域S2まで延びてよい。レッグ弾性部材75は、サイドシート47に配置されてよい。レッグ弾性部材75は、厚さ方向Tにおいて、サイドシート47と裏面シート42との間に配置されてよい。また、レッグ弾性部材75は、厚さ方向Tにおいてサイドシート47に挟まれるように配置されてよい。複数のレッグ弾性部材75のうち、一部のレッグ弾性部材75(例えば、最も幅方向Wの外側に配置されているレッグ弾性部材75)が厚さ方向Tにおいてサイドシート47に挟まれるように配置されてよい。レッグ弾性部材75は、サイドシート47に固定されてよいし、裏面シート42に固定されてよい。従って、レッグギャザー70は、レッグ弾性部材75に加えて、サイドシート47によって構成されてよい。レッグギャザー70は、レッグ弾性部材75と、サイドシート47と裏面シート42とにより構成されてもよい。なお、レッグ弾性部材75は、厚さ方向Tにおいて、吸収コア31よりも幅方向Wの外側に配置されている他のシート部材(裏面シート42及びサイドシート47以外のシート部材)上に配置されていてもよい。
【0042】
吸収性物品1は、一対の防漏カフ80を有する。一対の防漏カフ80は、少なくとも股下域において前後方向Lに延び、幅中心WCを挟んで両側に配置される。一対の防漏カフ80は、前後方向Lにおける収縮により肌面側T1に向かって起立可能な起立部82と、肌面側T1に向かって起立不能に接合された接合部84と、を有する。
【0043】
起立部82は、レッグサイド弾性部材85の収縮によって起立可能である。レッグサイド弾性部材85は、前後方向Lに伸長した状態でサイドシート47に配置されている。レッグサイド弾性部材85は、サイドシート47に挟まれてよい。サイドシート47の第2部分472及び第3部分473の間に配置されてよい。レッグサイド弾性部材85は、サイドシート47の第2部分472及び第3部分473の少なくとも一方に固定されてよい。レッグサイド弾性部材85は、単一の弾性部材により構成されてよいし、幅方向Wに間隔を空けて配置された複数の弾性部材により構成されてよい。本実施形態では、2本の弾性部材により構成されている。レッグサイド弾性部材85は、前後方向Lに延びる糸状又は紐状の弾性部材により構成されてよい。
【0044】
接合部84は、前後接合部841と幅接合部842とを有する。前後接合部841は、起立部82よりも前後方向Lの外側に位置し、肌面側T1に向かって起立不能に接合される。前後接合部841は、前後方向Lにおける内側の端縁である内端縁841Iを有する。また、前後接合部841は、幅方向Wにおける内側の側縁である内側縁EIを有する。幅接合部842は、起立部82よりも幅方向Wの外側に位置し、肌面側T1に向かって起立不能に接合される。幅接合部842は、幅方向Wにおける内側の側縁である内側縁842EIを有する。起立部82は、前後方向Lにおいて前後接合部841の内端縁841Iを基点として起立可能であり、幅方向Wにおいて、幅接合部842の内側縁842EIを基点として起立可能である。
【0045】
(3)低収縮領域及び一対の収縮領域
低収縮領域及び一対の収縮領域について説明する。吸収性物品1には、低収縮領域及び一対の収縮領域が設けられる。低収縮領域は、幅方向Wに隣接する一対の収縮領域よりも幅方向Wの収縮力が低い領域である。実施形態において、低収縮領域は、中央低収縮領域LER1、股側低収縮領域LER2、背側低収縮領域LERRを有し、一対の収縮領域は、一対のサイド収縮領域ER1、一対の股側サイド収縮領域ER2、背側サイド収縮領域ERRを有する。
【0046】
中央低収縮領域LER1は、前胴回り域S1において吸収性物品1の幅方向Wの中心である幅中心WCを跨ぐ領域である。一対のサイド収縮領域ER1は、幅方向Wにおいて中央低収縮領域LER1の両外側に隣接する領域である。一対のサイド収縮領域ER1は、サイド収縮領域ER1の内側縁からサイド接合部16まで幅方向に直線状に延びてよく、サイド接合部16よりも幅方向Wの外側まで延びてよい。中央低収縮領域LER1の幅方向Wの収縮力は、サイド収縮領域ER1の幅方向Wの収縮力よりも低い。同様に、股側低収縮領域LER2は、前胴回り域S1において幅中心WCを跨ぐ。一対の股側サイド収縮領域ER2は、幅方向Wにおいて股側低収縮領域LER2の両外側に隣接する。一対の股側サイド収縮領域ER2は、股側サイド収縮領域ER2の内側縁からサイド接合部16まで幅方向に直線状に延びてよく、サイド接合部16よりも幅方向Wの外側まで延びてよい。股側低収縮領域LER2の幅方向Wの収縮力は、股側サイド収縮領域ER2の幅方向Wの収縮力よりも低い。なお、中央低収縮領域LER1は、股側低収縮領域LER2よりも前後方向Lの外側に位置してよい。また、背側低収縮領域LERRは、後胴回り域S2において幅中心WCを跨ぐ。一対の背側サイド収縮領域ERRは、幅方向Wにおいて背側低収縮領域LERRの両外側に隣接する。一対の背側サイド収縮領域ERRは、背側サイド収縮領域ERRの内側縁からサイド接合部16まで幅方向に直線状に延びてよく、サイド接合部16よりも幅方向Wの外側まで延びてよい。背側低収縮領域LERRの幅方向Wの収縮力は、背側サイド収縮領域ERRの幅方向Wの収縮力よりも低い。
【0047】
低収縮領域を設けるために、例えば、以下の第1の方法又は第2の方法を用いることができる。第1の方法では、非連続弾性部材55Nを伸長状態で配置しないことで、低収縮領域の幅方向Wの収縮力を一対の収縮領域の幅方向Wの収縮力よりも低くしてよい。例えば、非連続弾性部材55Nを伸長状態で配置する領域には、非連続弾性部材55Nを固定するための接着剤(例えば、ホットメルト型接着剤(HMA))を配置して、低収縮領域には、非連続弾性部材55Nを固定するための接着剤を配置しない。これにより、接着剤を配置した領域では、非連続弾性部材55Nが伸長状態で固定される。接着剤を配置していない領域であって、接着剤を配置した領域に幅方向Wに挟まれている領域では、非連続弾性部材55Nの伸長状態が維持されるため、当該領域で非連続弾性部材55Nを切断することにより、切断された非連続弾性部材55Nが収縮する。これにより、低収縮領域には、収縮性を有する(すなわち、伸長状態の)非連続弾性部材55Nが配置されない。従って、低収縮領域では、非連続弾性部材55Nが幅方向Wに連続的に延びない。この場合、低収縮領域の幅方向Wの収縮力は、0である。なお、上述の第1の方法により低収縮領域が設けられた場合、非連続弾性部材55Nは、固定部分と非固定部分とを有してよい。固定部分は、伸長状態で配置されている部分である。非固定部分は、伸長状態で固定されずに自然状態で存在する部分である。
【0048】
第2の方法では、低収縮領域に固定されたウエスト弾性部材55を複数箇所で切断する(ぶつ切りにする)して非連続弾性部材55Nが形成することで、低収縮領域の幅方向Wの収縮力を一対の収縮領域の幅方向Wの収縮力よりも低くしてよい。これにより、非連続弾性部材55Nが幅方向Wに連続的に延びていない。この場合、非連続弾性部材55Nが伸長状態で固定されていても、非連続弾性部材55Nの収縮力が低減している。なお、上述の第2の方法により設けられた低収縮領域には、収縮力が残っている非連続弾性部材55Nが配置(固定)されているため、第2の方法で設けられた低収縮領域の収縮力は、0より大きいため、第1の方法で設けられた低収縮領域の収縮力よりも大きい。
【0049】
低収縮領域と一対の収縮領域とは、各領域の収縮力を測定することにより規定できてよい。各領域の「収縮力」は、以下の方法により、測定されてよい。各領域の収縮力を測定する際は、測定対象となる試験片を作成する。試験片の両端部を引張試験器のチャック(挟持具)によって挟持する。このとき、チャック間の距離を100mmとする。次に、幅方向Wにおけるチャックの一方を固定した状態で、チャック間の距離を変えるようにチャックのもう一方を移動させる。このときのチャックの移動スピードは、300mm/minとする。チャックの移動中に、チャックにかかる応力を測定し、伸長状態から60%(一定幅)の状態で得られた応力(N)を「収縮力」と定義する。
【0050】
また、ウエスト弾性部材55の配置によって、低収縮領域と一対の収縮領域とが規定されてよい。具体的には、低収縮領域と収縮領域との幅方向Wの境界、すなわち、低収縮領域の側縁及び収縮領域の内側縁は、外装体50の外側部から幅方向Wの内側に向かって連続的に延びた非連続弾性部材55Nの内端縁によって規定できる。低収縮領域の側縁及び収縮領域の内側縁は、低収縮領域が第1の方法で設けられた場合には、非連続弾性部材55Nの固定部分の内側縁であってよい。複数の非連続弾性部材55Nが前後方向Lに間隔を空けて配置される場合、低収縮領域の側縁及び収縮領域の内側縁は、前後方向Lに隣接する非連続弾性部材55Nの内端縁を結んだ直線によって規定される。収縮領域の外端縁は、前後方向Lにおいて最も外側の非連続弾性部材55Nの位置であり、収縮領域の内端縁は、前後方向Lにおいて最も内側の非連続弾性部材55Nの位置である。低収縮領域の外端縁は、幅方向Wの両側で当該低収縮領域に隣接する最も外側の非連続弾性部材55Nの内側縁を結んだ仮想線によって規定され、低収縮領域の内端縁は、幅方向Wの両側で当該低収縮領域に隣接する最も内側の非連続弾性部材55Nの内側縁を結んだ仮想線によって規定される。なお、非連続弾性部材55Nが1本である場合、収縮領域の外端縁は、非連続弾性部材55Nの外端縁の位置であり、収縮領域の内端縁は、非連続弾性部材55Nの内端縁の位置である。低収縮領域の外端縁は、幅方向Wの両側で当該低収縮領域に隣接する非連続弾性部材55Nの外端縁の内側縁を結んだ仮想線によって規定され、低収縮領域の内端縁は、幅方向Wの両側で当該低収縮領域に隣接する非連続弾性部材55Nの内端縁の内側縁を結んだ仮想線によって規制される。
【0051】
中央低収縮領域LER1は、最小幅MIと、最小幅MIよりも前後方向Lの外側に位置する最大幅MAと、を有する。中央低収縮領域LER1は、最小幅MIの位置における中央低収縮領域LER1の側縁である最小側縁EMIと、最大幅MAの位置における中央低収縮領域LER1の側縁である最大側縁EMAと、を有する。図4等に示すように、中央低収縮領域LER1の幅は、前後方向Lの外側に向かうにつれて広がってよい。従って、外装体50の外側部から幅方向Wの内側に向かって連続的に延びた第1非連続弾性部材55N1の内端縁は、前後方向Lの外側に位置する第1非連続弾性部材55N1ほど、幅方向Wの外側に位置している。
【0052】
(4)骨盤との関係
本発明者は、鋭意検討を行った結果、骨盤に着目して排泄物の保持機能と着用者の装着感とを両立させることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、図8及び図9に示すように、着用者の腸骨IBの上端縁である腸骨稜ICの高さは、着用者の腹側又は背側の中央部から側部に向かうにつれて高くなっている。従って、胴回り域において、前後方向Lの外側に向かうほど、着用者の脂肪及び内蔵等が腸骨IBに覆われなくなり、腹部及び背部が身体の外側へ向かって出っ張り易くなる。従って、図10に示すように、胴回り域において、前後方向Lの外側に向かうほど、着用者の腹側及び背側それぞれにおける胴回りの周長CLが長くなり、吸収性物品1の胴回り域が着用者の身体を締め付け易くなる。また、ウエスト弾性部材55の収縮によって、胴回り域の周長CLがより長い前後方向Lの外側から胴回りの周長CLがより短い前後方向Lの内側へ向かう力が、前胴回り域S1に働き易くなり、特に胴回り域の周長CLが長い部分がずれ落ち易かった。
【0053】
実施形態に係る吸収性物品1では、中央低収縮領域LER1と一対のサイド収縮領域ER1とが設けられると共に、中央低収縮領域LER1は、最小幅MIと最大幅MAとを有する。最大幅MAは、最小幅MIよりも前後方向Lの外側に位置する。これにより、図8に示すように、中央低収縮領域LER1の最大幅MAの部分が、最小幅MIの部分よりも胴回りの周長CLが長い部分を覆うことができる。これにより、胴回りの周長CLがより長い部分(すなわち、着用者の身体をより締め付け易い部分)を、サイド収縮領域ER1よりも収縮力が弱い中央低収縮領域LER1の最大幅MAの部分で覆うことができる。従って、着用者の身体をより締め付け易い部分で、収縮力が弱くて着用者の身体が締め付けられ難い領域(すなわち、中央低収縮領域LER1)を大きくすることができ、着用者の装着感を向上できる。加えて、胴回りの周長CLが長い部分において、幅方向Wの収縮力が弱くなり、前後方向Lの外側から内側へ向かう力を小さくすることができる。これにより、胴回りの周長CLが長い部分がずれ落ち難くなり、着用者の装着感を向上できる。
【0054】
また、胴回り域において腸骨稜ICの高さは、腹側又は背側の中央部から側部に向かうほど高くなるため、着用者の側部では、腹側又は背側の中央部と比較すると、内臓及び脂肪等が腸骨IBに覆われている領域が大きくなる。このため、着用者の身体にサイド収縮領域ER1を密着させても、内臓及び脂肪等が圧迫され難い。幅方向Wにおいて一対のサイド収縮領域ER1が中央低収縮領域LER1の両外側に隣接することで、一対のサイド収縮領域ER1が、中央低収縮領域LER1よりも着用者の側部に配置され易くすることができる。一対のサイド収縮領域ER1が着用者の側部に配置された場合、一対のサイド収縮領域ER1の収縮によって着用者の身体に前胴回り域S1を密着させつつも、着用者が不快に感じ難い。このため、着用者の装着感を向上できる。
【0055】
また、吸収性物品1は、防漏カフ80を有する。防漏カフ80の起立部82が肌面側T1へ起立することで、排泄物が塞き止められて排泄物の横漏れを防ぐ。前後方向Lにおいて、防漏カフ80の前後接合部841の内端縁841Iを基点として起立部82が肌面側T1への起立を開始するため、前後接合部841の内端縁841Iよりも前後方向Lの内側の領域が排泄物を保持する保持領域となる。ここで、吸収性物品1では、中央低収縮領域LER1の内端縁IEは、前後接合部841の内端縁841Iよりも前後方向Lの外側に位置する。これにより、保持領域と比較して、一般的に胴回り域よりも前後方向Lの内側(すなわち、股下側)に存在する排泄物の排泄口から遠い位置に、サイド収縮領域ER1よりも収縮力が弱い中央低収縮領域LER1が設けることができる。この場合、排泄物を保持領域で保持しつつも、保持領域に中央低収縮領域LER1が設けられる場合と比較して排泄物の保持に与える影響を抑えることができる。その結果、排泄物の保持機能を維持しながら着用者の装着感を向上することができ、排泄物の保持機能と着用者の装着感とを両立できる。
【0056】
また、前後接合部841の内側縁841EIよりも幅方向Wの内側でサイド収縮領域ER1が収縮すると、前後接合部841が幅方向Wの内側へ引っ張られ易くなる。前後接合部841が幅方向Wの内側へズレると、起立部82の起立基点が幅方向Wの内側にズレて、排泄物を保持する保持領域の面積が低減する。ここで、吸収性物品1では、中央低収縮領域LER1の最大側縁EMAが、幅方向Wにおいて前後接合部841の内側縁841EIよりも外側に位置する。これにより、少なくとも一部のサイド収縮領域ER1(すなわち、中央低収縮領域LER1の最大側縁EMAよりも幅方向Wの外側に位置するサイド収縮領域ER1)は、前後接合部841の内側縁841EIよりも幅方向Wの内側に配置されないため、前後接合部841が幅方向Wの内側へ引っ張られ難くすることができる。その結果、起立部82の起立基点の幅方向Wの位置を維持することができ、保持領域の面積を維持することができる。これにより、排泄物の漏れを抑制しながら、着用者の装着感を向上することができるため、排泄物の保持機能と着用者の装着感とを両立できる。
【0057】
また、実施形態では、中央低収縮領域LER1が設けられる第1胴回り域は、前胴回り域S1であり、すなわち、着用者の腹側に配置される。腹側の腸骨稜ICの高さは、背側の腸骨稜ICの高さよりも低いため、腹側では、背側と比較して、内臓及び脂肪等が腸骨IBに覆われている領域が小さい。このため、腹部の方が、背部に比べると身体の外側へ出っ張り易い。そこで、着用者の腹部に中央低収縮領域LER1を配置することで、着用者の腹部が強く締め付けられる領域を低減して、装着感を向上させることができる。
【0058】
また、前胴回り域S1において腸骨稜ICの高さは中央部から側部に向かうほど高くなるため、中央部では、前後方向Lの外側(ウエスト開口部17側)に向かうほど、腸骨IBに覆われている領域が少なくなる。このため、前後方向Lの外側に向かうほど、着用者の身体が出っ張り易くなり、着用者の胴回りの周長CLが長くなる。本実施形態では、中央低収縮領域LER1の幅は、前後方向Lの外側に向かうにつれて広がる。これにより、着用者の胴回りの周長CLに応じて、中央低収縮領域LER1の幅が広くなり、着用者の身体を強く締め付けない領域が増える。その結果、装着感を向上させることができる。
【0059】
また、図7に示すように、前後接合部841は、サイド収縮領域ER1と厚さ方向Tに重なってよい。サイド収縮領域ER1の収縮によって前後接合部841が、着用者の身体と密着するため、着用者の身体と前後接合部841との間に隙間が発生し難くなる。従って、この隙間を通じた排泄物の漏れを抑制できる。
【0060】
また、中央低収縮領域LER1の幅は、前後方向Lの外側に向かうにつれて広がってよい。この場合、図7に示すように、中央低収縮領域LER1は、幅広領域WRと幅狭領域NRとを有してよい。幅広領域WRは、前後接合部841の外側縁841EOよりも幅方向Wの内側から、前後接合部841の外側縁841EOよりも幅方向Wの外側まで延びる。幅狭領域NRは、幅広領域WRよりも前後方向Lの内側の領域である。幅広領域WRの前後方向Lの長さLWは、幅狭領域NRの前後方向Lの長さLNよりも長くてよい。防漏カフ80が股下域S3において前後方向Lに延びるため、前後接合部841は、着用者の股幅に応じて配置される。従って、長さLWが長さLNよりも長いことで、着用者の股幅に応じた位置よりも幅方向Wの外側の領域に配置される中央低収縮領域LER1の面積の割合を大きくすることができる。これにより、着用者の股幅に応じた位置よりも幅方向Wの外側の領域において広い面積で着用者の身体が強く締め付けられなくなり、装着感を向上させることができる。
【0061】
図11に示すように、着用者の腹側は、座位姿勢及び前屈などによって、前後方向Lにおいて、腹部の下端よりも吸収コア31の内側部分が非肌面側T2の方向(着用者の身体から離れる方向)へ曲がり易い。ここで、ウエスト低坪量部31Lの後端縁31LRの前後で剛性差が大きいため、ウエスト低坪量部31Lの後端縁31LRが吸収コア31の曲げ基点になり易い。図11Aに示すように、前後方向Lにおいて、前後接合部841の内端縁841Iが、ウエスト低坪量部31Lの後端縁31LRよりも外側に位置することで、前後接合部841の内端縁841Iが吸収コア31の曲げ基点よりも前後方向Lの外側に位置し易くなる。これにより、起立部82が吸収コア31の曲げ基点から起立できる。従って、図11Bに示すような、起立部82の起立基点と吸収コア31の曲げ基点との間に隙間Gが発生し難く、隙間Gから排泄物が漏れることを抑制できる。加えて、吸収コア31の内側部分が着用者の身体から離れることで、吸収コア31よりも着用者の身体側に存在する起立部82の頂点からも吸収コア31の内側部分が離れる。その結果、起立部82の高さを確保することができ、排泄物の漏れを抑制できる。
【0062】
ウエスト弾性部材55は、中央低収縮領域LER1よりも前後方向Lの内側において、前胴回り域S1の一方の側端部から他方の側端部まで連続的に延びる第1連続弾性部材55C1を有してよい。図8及び9に示すように、第1連続弾性部材55C1が着用者の腸骨IB付近に位置するように、着用者が吸収性物品1を着用することで、前胴回り域S1を幅方向Wに連続的に密着させることができる。ここで、腸骨IBよりも内側に存在する内臓及び脂肪等は圧迫され難いため、腸骨IB付近では、着用者の身体に前胴回り域S1を密着させても着用者が不快に感じ難い。また、第1連続弾性部材55C1が着用者の腸骨IB付近に位置するように、着用者が吸収性物品1を着用することで、中央低収縮領域LER1は、腸骨IBよりも上側の領域、すなわち、胴回りの周長が長くなる領域に配置される。従って、胴回りの周長が長くて装着感が悪化し易い部分に対して、着用者の身体を強く締め付けない領域を長く配置することができ、着用者の装着感を向上できる。
【0063】
また、第1連続弾性部材55C1の収縮力は、他のウエスト弾性部材55の収縮力よりも大きくてよい。従って、中央低収縮領域LER1及び一対のサイド収縮領域ER1よりも前後方向Lの内側に、中央低収縮領域LER1及び一対のサイド収縮領域ER1よりも収縮力が高い領域が存在する。また、股側低収縮領域LER1及び一対の股側サイド収縮領域ER2よりも前後方向Lの外側に、股側低収縮領域LER1及び一対の股側サイド収縮領域ER2よりも収縮力が高い領域が存在する。他のウエスト弾性部材55は、第1連続弾性部材55C1と同じ胴回り域のウエスト弾性部材55であってよいし、前胴回り域S1及び後胴回り域S2の両方のウエスト弾性部材55であってもよい。第1連続弾性部材55C1が着用者の腸骨IB付近に位置するように着用者が吸収性物品1を着用した場合、内臓及び脂肪等は圧迫されずに着用者が不快に感じ難い腸骨IB付近で、収縮力が大きい第1連続弾性部材55C1によって、着用者の身体に前胴回り域S1をしっかりと密着させることができる。
【0064】
なお、第1連続弾性部材55C1は、前胴回り域S1におけるサイド接合部16の前端縁16Fから、吸収性物品1の前後方向Lの全長に対するする5%から20%後方に配置されてよい。これにより、第1連続弾性部材55C1が、着用者の腸骨IB付近に位置し易くできる。また、前胴回り域S1において、第1連続弾性部材55C1は、サイド接合部16の後端縁16Rから、サイド接合部16の前後方向Lの全長に対する20%から90%前方、好ましくは、40%から70%前方、より好ましくは、45%から65%前方に配置されてよい。これにより、第1連続弾性部材55C1が、着用者の腸骨IB付近に位置し易くできる。
【0065】
ウエスト弾性部材55の収縮力は、例えば、次の方法にて測定できる。吸収性物品1に生じていた皺が視認出来なくなる程に吸収性物品1を前後方向Lに最大に伸長した状態での、ウエスト弾性部材55の有効長部分の幅方向Wの長さH0を測定する。次に、ウエスト弾性部材55を吸収性物品1から取り外して、ウエスト弾性部材55の有効長部分の幅方向Wの長さH1を測定する。そして、「収縮力=H0/H1」によって、ウエスト弾性部材55の収縮力を算出できる。なお、収縮力の代わりに、ウエスト弾性部材55の太さを規定する番手により収縮力の大きさを比較してよい。
【0066】
また、第1連続弾性部材55C1は、ウエスト低坪量部31Lと厚さ方向Tに重なってよい。坪量が低くて剛性が低いウエスト低坪量部31Lでは、第1連続弾性部材55C1の収縮が阻害され難いため、前胴回り域S1を着用者の身体にしっかりと密着させることができる。また、ウエスト低坪量部31Lは、坪量が低いため、排泄物を吸収しても膨らみ難い。従って、排泄後においても、第1連続弾性部材55C1の収縮が阻害され難いため、着用者の身体に前胴回り域S1をしっかりと密着させることができる。
【0067】
図7に示すように、中央低収縮領域LER1は、前後方向Lにおける吸収コア31の外端縁31Oと厚さ方向Tに重なってよい。吸収コア31の外端縁31Oは、吸収コア31の外端縁31Oよりも前後方向Lの内側の部分(以下、内側コア部分)よりも剛性が低いため、幅方向Wに縮み易い。吸収コア31の外端縁31Oが幅方向Wに縮んだ場合、内側コア部分が、吸収コア31の外端縁31Oと内側コア部分との縮み差が大きいほど、幅方向Wに掛かる力を逃がすために内側コア部分が着用者の身体から離れ易くなる。中央低収縮領域LER1が、吸収コア31の外端縁31Oと厚さ方向Tに重なる場合には、吸収コア31の外端縁31Oを含む吸収コア31の外端部が幅方向Wに縮み難くすることができる。これにより、吸収コア31が身体から離れ難くなり、排泄物が吸収コア31に到達し易くして、排泄物の漏れをさらに抑制できる。
【0068】
中央低収縮領域LER1は、延出部24と厚さ方向Tに重なってよい。上述の通り、前後方向の外側に向かうほど腹部及び背部が身体の外側へ向かって出っ張り易くなるため、延出部24と厚さ方向に重なる領域(以下、延出領域)は、吸収コア31と厚さ方向Tに重なる領域(以下、コア領域)よりも腹部及び背部が身体の外側へ向かってより出っ張っている。ここで、延出領域の厚さは、吸収コア31がない分だけ、コア領域の厚さよりも薄い。胴回り域の幅が一定である場合、厚さが薄いほど着圧が低くなるため、延出領域の着圧は、コア領域の着圧よりも低くなる。延出部24が、収縮力の低い中央低収縮領域LER1と厚さ方向Tに重なることで、コア領域よりも腹部及び背部が出っ張っている部分に対して、着圧が低くかつ強く締め付けない延出領域を配置することができ、着用者の装着感を向上できる。
【0069】
なお、中央低収縮領域LER1において、幅方向Wにおける収縮力が0より大きくてよい。中央低収縮領域LER1は、延出部24と厚さ方向Tに重なってよい。この場合、図10Cに示すように、延出部24が弱い力で幅方向Wに縮められることで、延出部24と着用者の身体との間に小さな隙間を発生させることができる。その結果、隙間を小さくすることで排泄物の漏れを抑制しつつも、前胴回り域S1において延出部24と重なることで蒸れ易くなる領域の通気性を向上させることができる。着用者の蒸れによる不快感を低減させて、装着感を向上させることができる。
【0070】
中央低収縮領域LER1は、延出部24の外端縁24Fよりも前後方向Lの外側の領域と厚さ方向Tに重なってよい。延出部24の外端縁24Fよりも前後方向Lの外側の領域(以下、外側領域)は、延出領域よりも、腹部及び背部が身体の外側へ向かってより出っ張っている。外側領域の厚さは、延出部24がない分だけ、延出領域の厚さよりも薄いため、外側領域の着圧は、延出領域の着圧よりも低くなる。加えて、外側領域は、収縮力の低い中央低収縮領域LER1と厚さ方向Tに重なっているため、延出領域よりも腹部及び背部が出っ張っている部分に対して、着圧が低くかつ強く締め付けない外側領域を配置することができ、着用者の装着感をさらに向上できる。
【0071】
また、中央低収縮領域LER1の最大側縁EMAは、吸収コア31の側縁31Eよりも外側に配置されてよい。これにより、少なくとも一部のサイド収縮領域ER1は、吸収コア31の側縁31Eよりも幅方向Wの内側に配置されないため、吸収コア31が幅方向Wの内側へ引っ張られ難くすることができる。その結果、吸収コア31が幅方向Wに縮み難くなるため、吸収コア31の吸収面積を確保することができ、排泄物が漏れることを抑制することができる。
【0072】
また、幅方向Wにおいて、中央低収縮領域LER1の最大側縁EMAは、幅接合部842の内側縁842EIよりも外側に位置してよい。これにより、少なくとも一部のサイド収縮領域ER1は、幅接合部842の内側縁842EIよりも幅方向Wの内側に配置されないため、幅接合部842が幅方向Wの内側へ引っ張られ難くすることができる。幅接合部842の内側縁842EIは、起立部82の起立の基点となるため、幅接合部842と共に起立部82が幅方向Wの内側へ引っ張られ難くなる。その結果、排泄物が起立部82に到達する前に吸収コア31に吸収され易くなり、排泄物の漏れを抑制することができる。
【0073】
また、中央低収縮領域LER1の最大側縁EMAは、吸収性本体20の側縁20Eよりも外側に配置されてよい。これにより、少なくとも一部のサイド収縮領域ER1は、吸収性本体20の側縁20Eよりも幅方向Wの内側に配置されないため、吸収性本体20が幅方向Wの内側へ引っ張られ難くすることができる。その結果、吸収性本体20が幅方向Wに縮み難くなるため、吸収性本体20の面積を確保することができ、吸収性本体20から排泄物が漏れることを抑制することができる。
【0074】
また、幅方向Wにおいて、中央低収縮領域LER1の最大側縁EMAは、レッグ弾性部材75よりも外側に位置してよい。吸収性物品1が複数のレッグ弾性部材75を有する場合、最大側縁EMAは、少なくとも最も内側のレッグ弾性部材75よりも幅方向Wの外側に位置してよく、最も外側のレッグ弾性部材75よりも外側に位置してよい。レッグ弾性部材75が前後方向Lに収縮することでレッグ弾性部材75が配置されるレッグギャザー70を着用者の脚周りに沿わせることができ、排泄物が外部へ漏れることを防ぐことができる。ここで、中央低収縮領域LER1の最大側縁EMAが、レッグ弾性部材75よりも外側に位置することで、少なくとも一部のサイド収縮領域ER1は、レッグ弾性部材75よりも幅方向Wの内側に配置されないため、レッグ弾性部材75が幅方向Wの内側へ引っ張られ難くすることができる。その結果、レッグギャザー70の幅方向Wの位置を維持することができ、排泄物を保持する保持領域の面積を維持することができる。
【0075】
また、幅方向Wにおいて、中央低収縮領域LER1の最小側縁EMIは、レッグ弾性部材75よりも内側に位置してよい。吸収性物品1が複数のレッグ弾性部材75を有する場合、最小側縁EMIは、は、最も外側のレッグ弾性部材75よりも内側に位置してよく、最も内側のレッグ弾性部材75よりも内側に位置してよい。サイド収縮領域ER1の収縮によって、レッグ弾性部材75が着用者の身体側へ近づく。レッグ弾性部材75付近において吸収性物品1と着用者の身体との間の隙間が低減し、排泄物の漏れを抑制できる。
【0076】
また、中央低収縮領域LER1の最小側縁EMIは、吸収コア31の側縁31Eよりも内側に配置されてよい。これにより、サイド収縮領域ER1の収縮によって、吸収コア31の側縁31Eが着用者の身体側へ近づく。吸収コア31の側縁31E付近において吸収性物品1と着用者の身体との間の隙間が低減し、排泄物の漏れを抑制できる。
【0077】
また、股側低収縮領域LER2は、吸収コア31と厚さ方向Tに重なってよい。収縮力が低い股側低収縮領域LER2と厚さ方向Tに重なっている吸収コア31の部分は、幅方向Wに縮み難い。従って、吸収コア31の吸収面積を確保することができ、排泄物の漏れを抑制できる。
【0078】
また、吸収コア31の側縁31Eは、股側サイド収縮領域ER2と厚さ方向Tに重なってよい。これにより、股側サイド収縮領域ER2の収縮によって、吸収コア31の側縁31Eには幅方向Wの外側へ向かう力が働き、吸収コア31が幅方向Wの外側へ引っ張られ易くなる。その結果、吸収コア31の側縁31Eが幅方向の外側へ引っ張られて、吸収コア31が幅方向Wの外側へ引き延ばされる。吸収コア31の吸収面積を確保することができ、排泄物が漏れることを抑制することができる。
【0079】
また、幅方向Wにおいて、股側サイド収縮領域ER2の内側縁は、ウエスト低坪量部31Lの側縁よりも外側に位置してよい。これにより、股側低収縮領域LER2よりも収縮力が強い股側サイド収縮領域ER2が幅方向Wに収縮しても、ウエスト低坪量部31Lには、ウエスト低坪量部31Lを幅方向に収縮させる力が働かない。また、サイド収縮領域ER1の収縮によってウエスト低坪量部31Lが幅方向Wの外側へ引っ張られる。これにより、周囲よりも剛性が低く幅方向Wに縮み易いウエスト低坪量部31Lが幅方向Wに縮み難くなるため、吸収コア31の吸収面積を確保することができ、排泄物が漏れることを抑制することができる。
【0080】
また、股側サイド収縮領域ER2の内側縁は、スリット35よりも外側に位置してよい。吸収コア31のスリット35は、周囲よりも剛性が低いため、幅方向Wに潰され易い。ここで、股側サイド収縮領域ER2の内側縁は、吸収コア31のスリット35よりも幅方向Wの外側に位置する。従って、股側低収縮領域LER2よりも収縮力が強い股側サイド収縮領域ER2が幅方向Wに収縮しても、スリット35を幅方向Wに収縮させる力がスリット35には働かない。これにより、スリット35が幅方向Wに潰され難くなる。スリット35が幅方向Wに潰されない場合には、スリット35により幅方向Wに剛性差が発生するため、スリット35を基点として吸収コア31を幅方向Wに曲げ易くすることができる。吸収コア31が幅方向Wに曲がることで、股下域S3に吸収コア31が収納され易くなるため、装着感を向上できる。
【0081】
中央低収縮領域LER1の最小側縁EMIから最大側縁EMAまでの幅方向Wの長さW1に対する前後方向Lの長さL1の傾き(L1/W1)は、股側低収縮領域LER2の前後方向Lにおいて最も外側に位置する側縁から中央低収縮領域LER1の最小側縁EMIまでの幅方向Wの長さW2に対する前後方向Lの長さL2の傾き(L2/W2)よりも小さくてよい。身長が低い低月齢の幼児では、大人と比較すると、前後方向Lにおける腹側の胴回りの周長CLの変化が大きい。従って、腸骨IBよりも前後方向Lの外側において腸骨IBに近い距離から腹側の胴回りの周長CLが大きくなり始める。そこで、最小側縁EMIから最大側縁EMAまでの傾き(中央低収縮領域LER1の側縁の傾きL1/W1)を小さくすることで、低月齢の幼児の胴回りの周長CLに応じて、中央低収縮領域LER1の幅を早めに広くすることができる。これにより、低月齢の幼児の胴回りの周長CLに応じて、身体を強く締め付けない領域を配置することができるため、低月齢の幼児の装着感を向上できる。
【0082】
なお、腸骨稜IRよりも上側に配置されやすい最大側縁EMAは、サイド接合部16と吸収性本体20の側縁20Eとの幅方向Wの中心よりも幅方向Wの外側に位置していてもよい。また、腸骨IBの形状を考慮して、吸収性本体20よりも幅方向Wの外側で身体を強く締め付けない領域を広く確保するために、吸収性本体20と厚さ方向Tに重なる第1非連続弾性部材55Nのうちで最も前後方向Lの外側の第1非連続弾性部材55Nの内側縁から、吸収性本体20と厚さ方向Tに重ならない第1非連続弾性部材55Nのうちで最も前後方向Lの内側の第1非連続弾性部材55Nの内側縁までの幅方向Wの長さが、前後方向Lに隣接する第1非連続弾性部材55N1の内端縁間の幅方向Wの長さのうちで最も大きくてよい。
【0083】
また、背側低収縮領域LERRは、吸収コア31と厚さ方向Tに重なってよい。背側低収縮領域LERRの幅は、股側低収縮領域LER2の幅よりも広くてよい。これにより、背側の吸収コア31を腹側の吸収コア31よりも幅方向Wに縮み難くすることができる。これにより、背側の吸収コア31の吸収面積を広く確保することができ、便の収容空間を広く確保できる。その結果、排泄物が漏れることを抑制することができる。
【0084】
(5)その他実施形態
上述の実施形態及び変更例は、例示説明を目的とするものであり、他の態様により本発明が実施されてよい。例えば、後胴回り域S2に中央低収縮領域LER1が設けられてよいし、前胴回り域S1と後胴回り域S2との両方に、中央低収縮領域LER1が設けられてよい。
【0085】
また、幅方向Wにおいて、中央低収縮領域LER1の最小側縁EMIは、吸収コア31の側縁よりも外側に位置してよい。これにより、全てのサイド収縮領域ER1は、吸収コア31の側縁よりも幅方向Wの内側に配置されないため、吸収コア31が幅方向Wの内側へ引っ張られ難くすることができる。その結果、吸収コア31が幅方向Wに縮み難くなるため、吸収コア31の吸収面積を確保することができ、排泄物が漏れることを抑制することができる。
【0086】
また、幅方向Wにおいて、股側サイド収縮領域ER2の内側縁は、吸収性本体20の側縁よりも内側に位置してよい。さらに、幅方向Wにおいて、背側サイド収縮領域ERRの内側縁は、股側サイド収縮領域ER2の内側縁よりも内側に位置してよい。吸収性本体20の背側は、抱っこにより介助者の腕に当たったり、寝姿勢によって床に当たったりするため、背側の吸収性本体20は、腹側の吸収性本体20よりも幅方向にズレ易い。背側サイド収縮領域ERRの内側縁が、股側サイド収縮領域ER2の内側縁よりも内側する場合には、吸収性本体が幅方向にズレたときに吸収性本体に掛かる背側サイド収縮領域ERRの伸縮力を、股側サイド収縮領域ER2の伸縮力よりも大きくすることができる。これにより、吸収性本体20の幅方向Wのズレに応じて背側サイド収縮領域ERRの伸縮力がより大きくなるため、特に背側の吸収性本体20を幅方向Wにズレ難くすることができる。
【0087】
上述の実施形態、各変更例及びその他実施形態に係る吸収性物品1に係る構成は、適宜組み合わせることが可能であることに留意すべきである。本発明が本明細書中に説明した内容に限定されるものではない。特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。
【符号の説明】
【0088】
1 :吸収性物品
20 :吸収性本体
24 :延出部
31 :吸収コア
31L :ウエスト低坪量部
55 :ウエスト弾性部材
55CF :前連続弾性部材(連続弾性部材)
80 :防漏カフ
82 :起立部
84 :接合部
841 :前後接合部
ER1 :サイド収縮領域
LER1 :中央低収縮領域
MA :最大幅
MI :最小幅
WR :幅広領域
NR :幅狭領域
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】