(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2013099079
(43)【国際公開日】20130704
【発行日】20150430
(54)【発明の名称】駆動制御装置、駆動制御方法、および駆動制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/28 20060101AFI20150403BHJP
   G06F 1/32 20060101ALI20150403BHJP
   H04M 1/73 20060101ALI20150403BHJP
【FI】
   !G06F1/00 333C
   !G06F1/00 332Z
   !H04M1/73
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】23
【出願番号】2013551193
(21)【国際出願番号】JP2012006860
(22)【国際出願日】20121025
(31)【優先権主張番号】2011287710
(32)【優先日】20111228
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区城見2丁目1番61号
(74)【代理人】
【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
(72)【発明者】
【氏名】原田 昌明
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 パナソニック株式会社内
【テーマコード(参考)】
5B011
5K127
【Fターム(参考)】
5B011DA07
5B011DA13
5B011FF02
5B011GG03
5B011GG14
5B011HH06
5B011HH09
5B011JB10
5B011LL11
5K127AA16
5K127BA03
5K127BB09
5K127BB32
5K127GA29
5K127GD03
5K127JA06
5K127JA24
(57)【要約】
ユーザの利便性を確保することができる駆動制御装置。駆動制御装置(100)は、電池の電力により駆動する電子機器の駆動を制御する装置であって、電子機器用の充電用電池または交換用電池を含む予備電池の電力残量、および/または、予備電池の存在の有無、を管理する電池情報管理部(280)と、電子機器に装着されている電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、予備電池の電力残量、および/または、予備電池の存在の有無、に基づいて決定する電池状態判定部(300)とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池の電力により駆動する電子機器の駆動を制御する駆動制御装置であって、
前記電子機器用の充電用電池または交換用電池を含む予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、を管理する電池情報管理部と、
前記電子機器に装着されている電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに前記電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、前記予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、に基づいて決定する電池状態判定部と、を有する、
駆動制御装置。
【請求項2】
前記電池情報管理部は、
前記電子機器のユーザが、充電された前記予備電池を保有しているか否かを推定し、
前記電池状態判定部は、
前記電子機器に装着されている前記電池の電力残量が前記予め設定した電池容量以下に減少したときに前記電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、前記ユーザが充電された前記予備電池を保有しているか否かの推定結果に基づいて決定する、
請求項1記載の駆動制御装置。
【請求項3】
前記電池状態判定部の決定結果に従って、前記電子機器の駆動を制御する電池状態連動制御部、を更に有する、
請求項1記載の駆動制御装置。
【請求項4】
前記電池情報管理部は、
前記ユーザが保有していると判定された、充電された前記予備電池の電力残量を取得し、
前記電池状態判定部は、
前記電池の電力残量と前記予備電池の電力残量とを合計した値が所定の閾値以下となったことを条件として、前記電子機器の駆動を通常モードから前記省電力モードへ遷移させるということを決定する、
請求項1記載の駆動制御装置。
【請求項5】
前記電池情報管理部は、
前記予備電池の電力残量の情報を、前記予備電池から直接に取得し、または、ユーザ入力により取得する、
請求項1記載の駆動制御装置。
【請求項6】
前記電池情報管理部は、
前記電子機器に装着されている電池のフル充電を複数回行うことが可能な前記充電用電池が接続されているとき、前記フル充電があと何回可能であるかを示す情報を、前記予備電池の電力残量の情報として取得する、
請求項5記載の駆動制御装置。
【請求項7】
前記電池情報管理部は、
管理する前記充電用電池の電力残量が、少なくとも、1回の前記フル充電に必要な電力残量以下となったことを条件として、前記充電用電池への充電を促すメッセージを出力することを決定する、
請求項5記載の駆動制御装置。
【請求項8】
前記充電用電池は、USBなどの有線接続方式もしくはQiなどの無接点方式により接続される充電用電池を含む、
請求項1に記載の駆動制御装置。
【請求項9】
電池の電力により駆動する電子機器の駆動を制御する駆動制御方法であって、
前記電子機器用の充電用電池または交換用電池を含む予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、を管理する管理ステップと、
前記電子機器に装着されている電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに前記電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、前記予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、に基づいて決定する決定ステップと、を有する、
駆動制御方法。
【請求項10】
電池の電力により駆動する電子機器の駆動を制御する駆動制御プログラムであって、
前記電子機器のコンピュータに対して、
前記電子機器用の充電用電池または交換用電池を含む予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、を管理する推定処理と、
前記電子機器に装着されている電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに前記電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、前記予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、に基づいて決定する決定処理と、を実行させる、
駆動制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池の電力により駆動する電子機器の駆動を制御する、駆動制御装置、駆動制御方法、および駆動制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、スマートフォン、タブレット、ポータブルゲーム機器など、電池の電力により駆動する各種の電子機器(以下、単に「電子機器」という)が存在する。従来、電子機器の駆動を制御する技術としては、通常モードと省電力モードとのいずれで電子機器を駆動させるかを制御するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の技術は、携帯端末の電池の電力残量が一定レベル以下になると、電池の充電および/または交換が可能な場所(以下「給電場所」というまでの移動時間を算出し、通常モードでの駆動可能時間と比較する。そして、従来技術は、比較結果に応じて、携帯端末の駆動モードを、通常モードから省電力モードに切り替える。すなわち、従来技術は、電池の電力残量が一定レベル以下となったとき、追加の電力を得られる可能性があるか否かを判定する。そして、従来技術は、その可能性があると判定したとき、携帯端末の駆動モードを通常モードで維持することを決定する。また、従来技術は、その可能性がないと判定したとき、携帯端末の駆動モードを通常モードから省電力モードに切り替えることを決定する。省電力モードは、通常モードよりも機能が制限される代わりに、通常モードよりも省電力で駆動することが可能な駆動モードである。
【0004】
このような従来技術によれば、移動のルートや速度が固定されている場合には、通常モードの維持と駆動可能時間の維持とのバランスを図ることができ、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−135920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、携帯端末の移動のルートや速度が固定となっているケースは稀であり、実際において、従来技術では、省電力モードへの切り替えの要否を的確に決定することができないことがある。つまり、従来技術では、より早く省電力モードに切り替えていれば回避されたはずの電池切れが回避されない、あるいは、不必要な省電力モードへの切り替えによる不必要な機能制限が課せられてしまう可能性がある。すなわち、従来技術は、ユーザの利便性を確保することが難しいという課題を有する。
【0007】
本発明の目的は、ユーザの利便性を確保することができる駆動制御装置、駆動制御方法、および駆動制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る駆動制御装置は、電池の電力により駆動する電子機器の駆動を制御する駆動制御装置であって、前記電子機器用の充電用電池または交換用電池を含む予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、を管理する電池情報管理部と、前記電子機器に装着されている電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに前記電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、前記予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、に基づいて決定する電池状態判定部とを有する。
【0009】
本発明の一態様に係る駆動制御方法は、電池の電力により駆動する電子機器の駆動を制御する駆動制御方法であって、前記電子機器用の充電用電池または交換用電池を含む予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、を管理する管理ステップと、前記電子機器に装着されている電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに前記電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、前記予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、に基づいて決定する決定ステップとを有する。
【0010】
本発明の一態様に係る駆動制御プログラムは、電池の電力により駆動する電子機器の駆動を制御する駆動制御プログラムであって、前記電子機器のコンピュータに対して、前記電子機器用の充電用電池または交換用電池を含む予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、を管理する推定処理と、前記電子機器に装着されている電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに前記電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、前記予備電池の電力残量、および/または、前記予備電池の存在の有無、に基づいて決定する決定処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、予備電池を含めた省電力モードの切り替え判定をするため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係る駆動制御装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2に係る駆動制御装置を含む電子機器の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態2におけるフラグの意味を説明するための図
【図4】本発明の実施の形態2に係る電子機器の動作の一例を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態2に係る電子機器の他の構成の第1の例を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2に係る電子機器の他の構成の第2の例を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態2に係る電子機器の他の構成の第3の例を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態2に係る電子機器の他の構成の第4の例を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態2に係る電子機器の動作の一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1は、本発明の基本的態様の一例である。
【0015】
図1は、本実施の形態に係る駆動制御装置の構成を示すブロック図である。
【0016】
図1において、駆動制御装置100は、電池の電力により駆動する電子機器の駆動を制御する装置である。駆動制御装置100は、電池情報管理部280、および電池状態判定部300を有する。
【0017】
電池情報管理部280は、電子機器用の充電用電池または交換用電池を含む予備電池の電力残量、および/または、予備電池の存在の有無、を管理する。
【0018】
なお、ここで、予備電池の電力残量とは、電子機器に即時に接続可能であることが明確な予備電池の電力残量と、電子機器に即時に接続可能であるか否かが不明確な予備電池の電力残量との、両方を含む概念とする。
【0019】
また、予備電池の存在の有無とは、電子機器のユーザが予備電池を携帯しているか否か、ユーザが予備電池を保有しているか否か、および、即時に電子機器に接続可能な予備電池が存在しているか否かを含む概念とする。更に、予備電池の存在の有無とは、即時に電子機器に接続可能な予備電池が存在している可能性が高いか否かを含む概念とする。
【0020】
すなわち、予備電池の電力残量、および/または、予備電池の存在の有無、とは、予備電池の電力を用いることができるか否か、および、予備電池の電力を用いることができる可能性が高いか否か、を含む概念とする。
【0021】
電池状態判定部300は、電子機器に装着されている電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したとき、電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、決定する。但し、電池状態判定部300は、電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、電池情報管理部280が管理する、予備電池の電力残量、および/または、予備電池の存在の有無、に基づいて決定する。
【0022】
駆動制御装置100は、例えば、図示しないが、CPU(central processing unit)、制御プログラムを格納したROM(read only memory)などの記憶媒体、およびRAM(random access memory)などの作業用メモリを有する。この場合、上記した各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
【0023】
このような駆動制御装置100は、電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、切り替えることができる。具体的には、駆動制御装置100は、電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、予備電池の電力残量、あるいは、予備電池の存在の有無に応じて、切り替えることができる。これにより、駆動制御装置100は、予備電池の電力を用いることができる場合、通常モードを維持し、予備電池の電力を用いることができない場合、省電力モードに切り替えることができる。すなわち、駆動制御装置100は、移動のルートや速度が固定されていない場合でも、省電力モードへの切り替えの要否を的確に決定することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0024】
なお、電池情報管理部280は、ユーザが、充電された予備電池を保有しているか否かを推定してもよい。また、この場合、電池状態判定部300は、電子機器に装着されている電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したとき、電子機器の駆動を省電力モードで行うか否かを、この推定結果に基づいて決定してもよい。また、駆動制御装置100は、電池状態判定部300の決定結果に従って、電子機器の駆動を制御する、電池状態連動制御部を具備することができる。
【0025】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、本発明を、位置情報を取得可能な電子機器に適用した例であって、特に、追加用の予備電池に関する判定を行う例である。電子機器は、例えば、スマートフォンである。
【0026】
まず、本実施の形態に係る駆動装置を含む電子機器の構成について説明する。
【0027】
図2は、本実施の形態に係る駆動制御装置を含む電子機器の構成を示すブロック図である。
【0028】
図2において、電子機器200は、表示部210、表示制御部220、通信部230、通信制御部240、電池250、電池残量算出部260、位置情報取得部270、電池情報管理部280、電池残量閾値設定部290、電池状態判定部300、および電池状態連動制御部310を有する。
【0029】
表示部210は、画像の表示を行う装置部であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)である。
【0030】
表示制御部220は、電池250から供給される電力により、表示部210を駆動する。また、表示制御部220は、後述の電池状態連動制御部310からの制御を受けて、適宜、表示部210の駆動モードを、通常モードから省電力モードへ遷移させる。表示制御部220は、省電力モードにおいては、例えば、表示部210の輝度を通常モードのときよりも低下させる。また、表示制御部220は、後述の電池残警告フラグが「1」になっているとき、ユーザへの電池残量に関する警告として、電池交換あるいは充電用電池への充電を促すメッセージを表示する。
【0031】
通信部230は、無線通信を行う装置部であり、例えば、WiFi(登録商標)の通信回路である。
【0032】
通信制御部240は、電池250から供給される電力により、通信部230を駆動する。また、通信制御部240は、後述の電池状態連動制御部310からの制御を受けて、適宜、通信部230の駆動モードを、通常モードから省電力モードへ遷移させる。省電力モードにおいて、通信制御部240は、例えば、通信制御部240の通信速度を通常モードのときよりも低下させる。
【0033】
電池250は、電子機器200に装着されている電池パック(電池)であり、電子機器200を駆動するための電力を蓄電し、蓄電した電力を電子機器200へ供給する。電池250は、電子機器200に対して脱着可能に装着されているのが一般的であり、例えば、交換用の予備電池(交換用電池)(図示せず)と交換可能となっている。また、電池250は、電子機器200の外部から、充電装置410を接続可能となっている。充電装置410は、追加用の予備電池(充電用電池)であり、電池250に接続されているとき(追加されたとき)、電池250への充電を行う。電池250が電子機器200に対して着脱不可能な実装の場合、交換用の予備電池は使用されず、充電装置410が使用される。
【0034】
なお、充電装置410は、例えば、モバイル(携帯)充電器、バッテリ充電器、モバイルバッテリ、充電電池等の、一次電池または二次電池である。
【0035】
なお、電池250は、表示制御部220および通信制御部240を含む、電子機器200の各部(図示しないものを含む)に電力を供給するが、その電力供給系統に関する図示および説明は省略する。また、省電力モードは、表示制御部220および通信制御部240に限定されるものではなく、図示していない電力供給系統に対しても適応する。
【0036】
電池残量算出部260は、電池250の電力残量(以下、適宜、「電池残量」という)が予め設定した電池容量以下に減少したときに、即時にこれを検出する。より具体的には、電池残量算出部260は、電池残量を逐次(例えば単位時間ごとに周期的に)検出する。そして、電池残量算出部260は、検出結果を、電池情報管理部280および電池状態判定部300へ出力する。
【0037】
位置情報取得部270は、GPS(Global Positioning System)や無線ネットワークなどを利用して、電子機器200の位置に関する情報(以下「位置情報」)を取得する。そして、位置情報取得部270は、取得した位置情報を、電池情報管理部280へ出力する。
【0038】
電池情報管理部280は、電子機器200のユーザが、充電された充電装置410を保有しているか否かを推定する。また、電池情報管理部280は、位置情報から、電子機器200が屋外に位置しているか否かを推定する。更に、電池情報管理部280は、電力残量の検出結果、あるいは、マイクロUSBなどのインタフェースを介した充電手段との接続状況から、電池250に対する充電が行われているか否かを推定する。
【0039】
そして、電池情報管理部280は、電子機器200が屋外に位置していると推定したとき、電子機器200が系統電源(例えばAC電源、図示せず)に即時に接続可能な状態にはない、と判断する。そして、電池情報管理部280は、系統電源からの充電が不可能な状態であるにもかかわらず電池250に対する充電が行われたという事実を条件として、ユーザが充電された充電装置410を保有していると推定する。そして、電池情報管理部280は、ユーザが充電された充電装置410を保有していると推定したとき、その旨を電池状態判定部300に通知する。
【0040】
なお、電池情報管理部280は、充電装置インタフェース(IF)281を有するものとする。充電装置インタフェース281は、充電装置410が電池250に接続されているとき、充電装置410が蓄積する電力の残量に関する情報を取得する。これにより、充電装置410の電池容量の把握を簡略化することができる。充電装置インタフェース281は、例えば、スマートフォンなどで利用されるマイクロUSB(Universal Serial Bus)インタフェースである。電池情報管理部280は、充電装置410が蓄積する電力の残量に関する情報についても、逐次、電池状態判定部300に通知する。また、充電装置インタフェース281は、充電装置401を接続した際に、接続されたものが、予備電池を含む充電装置410か、あるいは、系統電源か、を区別するための情報を、取得するように構成されてもよい。これにより、ユーザが充電された充電装置410を保有していることの推定を、簡略化することができる。
【0041】
電池残量閾値設定部290は、電池残量に関する閾値を予め設定され、格納する。この閾値は、電子機器200の駆動モードを通常モードから省電力モードに遷移するか否かの判断を行うタイミングの基準となる、電池残量である。
【0042】
電池状態判定部300は、電池残量が減少したときに電子機器200の駆動を省電力モードで行うか否かを、電池情報管理部280の推定結果に基づいて決定する。より具体的には、電池状態判定部300は、ユーザが充電された充電装置410を保有していると推定されたとき、電池残量が減少したときに電子機器200の駆動を通常モードで行うということを決定する。また、電池状態判定部300は、ユーザが充電された充電装置410を保有していると推定されていないとき、電池残量が減少したときに電子機器200の駆動を省電力モードで行うということを決定する。
【0043】
すなわち、電池状態判定部300は、電池情報管理部280にてユーザが充電された充電装置410を保有していると判断した場合、省電力モードに遷移させるかどうかを決定する。具体的には、電池状態判定部300は、電池250の電池残量だけでなく、充電装置410の蓄電量との合計の残容量を考慮して、省電力モードに遷移させるかどうかを決定する。なお、実施の形態1では、充電装置410はフル充電の状態になっているものとする。
【0044】
そして、電池状態判定部300は、電子機器200の駆動モードを、通常モードで維持させるか省電力モードに遷移させるかについての決定結果を、電池状態連動制御部310へ出力する。
【0045】
なお、電池状態判定部300は、電池残量と電池残量閾値設定部290に設定された閾値(以下、単に「閾値」という)とを比較し、電池残量が閾値以下となった場合を、上述の電池残量が減少した場合とする。すなわち、電池状態判定部300は、電池残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに電子機器200の駆動を省電力モードで行うか否かを、電池情報管理部280の推定結果に基づいて決定する。
【0046】
電池状態連動制御部310は、電池状態判定部300の決定結果に従って、電子機器200の駆動を制御する。より具体的には、電池状態連動制御部310は、所定の条件が満たされているか否かを判断する。そして、電池状態連動制御部310は、所定の条件が満たされたと判断した場合、電子機器200(表示制御部220および通信制御部240を含む)の駆動を、通常モードから省電力モードへ遷移させる。なお、所定の条件とは、電池残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに電子機器200の駆動を省電力モードで行うということが決定され、かつ、電池残量が予め設定した電池容量以下に減少したことが検出された、という条件である。
【0047】
電子機器200は、例えば、図示しないが、CPU、制御プログラムを格納したROMなどの記憶媒体、およびRAMなどの作業用メモリを有する。この場合、上記した各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
【0048】
このような電子機器200は、電池の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに電子機器200の駆動を省電力モードで行うか否かを、ユーザが充電された充電装置410を保有しているか否かに応じて、切り替えることができる。これにより、電子機器200は、電池の電力残量が減少した状況において、充電装置410の電力を用いることができる場合、通常モードを維持することができる。そして、電子機器200は、電池の電力残量が減少した状況において、充電装置410の電力を用いることができない場合、通常モードから省電力モードに切り替えることができる。すなわち、電子機器200は、移動のルートや速度が固定されていない場合でも、省電力モードへの切り替えの要否を的確に決定することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0049】
以上で、電子機器200の構成についての説明を終える。
【0050】
次に、電子機器200の動作について説明するが、これに先立って、まず、かかる動作において使用されるフラグについて説明する。
【0051】
電子機器200は、予備電池の有無を示すフラグ(以下「予備電池フラグ」という)を用いて、ユーザが充電された予備電池(本実施の形態では充電装置410)を保有しているか否かに関する情報を管理する。予備電池フラグは、その値が「0」であるとき、ユーザが充電された予備電池を保有していないと推定されたことを示し、その値が「1」であるとき、ユーザが充電された予備電池を保有していると推定されたことを示す。
【0052】
図3は、電子機器200が用いるフラグの意味を説明するための図である。
【0053】
図3に示すように、予備電池フラグ「0」と閾値 < 電池残量(閾値よりも大きい)という第1の状態パターン511は、充電された予備電池はなく、電池残量は多いということを意味する。したがって、この状態パターンにおける望ましい駆動モードは、通常モードである。
【0054】
また、予備電池フラグ「1」と閾値 < 電池残量(閾値よりも大きい)という第2の状態パターン512は、充電された予備電池はあり、電池残量は多いということを意味する。したがって、この状態パターンにおける望ましい駆動モードは、通常モードである。
【0055】
また、予備電池フラグ「0」と電池残量 ≦ 閾値(閾値以下)という第3の状態パターン513は、充電された予備電池はなく、電池残量は少ないということを意味する。この場合は、このまま電池残量がゼロに近付く過程において、追加の電力を得られる可能性は低い。したがって、この状態パターンにおける望ましい駆動モードは、省電力モードである。
【0056】
一方、予備電池フラグ「1」と電池残量 ≦ 閾値(閾値以下)という第4の状態パターン514は、充電された予備電池はあり、電池残量は少ないということを意味する。この場合は、このまま電池残量がゼロに近付いたとしても、ユーザによる充電装置410の接続により、追加の電力を得られる可能性が高い。このような場合に省電力モードにしてしまうことは、機能制限が不必要に掛かることになりユーザの利便性を損ねることになる。したがって、この状態パターンにおける望ましい駆動モードは、通常モードである。
【0057】
なお、ここでの望ましい駆動モードとは、充電装置410が充電されており、当該予備電池に十分な電力が蓄電されている前提での駆動モードである。後述のフローチャートに示すように、充電装置410が充電されておらず、当該予備電池に十分な電力が蓄電されていない場合には、省電力モードが望ましい駆動モードとなる。
【0058】
電池情報管理部280は、これらのフラグを管理し、その値を、電池残量の検出結果、および、屋外で電池250に対する充電が行われたか否かに基づいて設定する。また、電池状態判定部300は、電池情報管理部280が管理するフラグの値を参照することが可能となっている。
【0059】
また、電子機器200は、ユーザへの電池残量に関する警告の必要性の有無を示すフラグ(以下「電池残警告フラグ」という)を用いて、当該警告を行う。電池残警告フラグは、電池残量が少なく、充電装置410による充電や、系統電源での充電を促す警告メッセージを、ユーザに対して表示するときに、「1」に設定されるフラグである。
【0060】
図4は、電子機器200の動作の一例を示すフローチャートである。
【0061】
ここでは、電子機器200は、スタート時点で、電子機器200の日ごろの使用状況から、ユーザが充電された充電装置410を保有しているか否かの推測を完了しているものとする。具体的には、電池情報管理部280は、充電中かつ電子機器200の居る場所が屋外という条件が満たされていることを検出する。この条件は、系統電源に接続することが難しい屋外で充電が行われていることを示し、ユーザが充電された充電装置410を保有している可能性が高いということを示す。充電が行われているか否かは、電池残量が増加しているか否か、もしくは、マイクロUSBなどの充電装置410とのIFの接続状態から、判定することができる。
【0062】
また、スタート時点で、ユーザが保有している充電装置410はフル充電されており、電池250の残量も多く、つまり、予備電池フラグ=1であり、電子機器200の駆動モードは通常モードであるとする。
【0063】
ステップS1010において、電池状態判定部300は、電池残量についての判定を行うための所定の条件(電池状態チェック条件)が成立しているか否かを判定する。この条件は、例えば、電子機器200の起動タイミングや、所定の定期的なタイミングが到来したことである。電池状態判定部300は、所定の条件が成立していない場合(S1010:NO)、後述のステップS1170へ進む。また、電池状態判定部300は、所定の条件が成立している場合(S1010:YES)、ステップS1030へ進む。
【0064】
ステップS1030において、電池情報管理部280は、充電中という条件が満たされているか否かを判断する。電池情報管理部280は、上記条件が満たされている場合(S1030:YES)、ステップS1040へ進む。また、電池情報管理部280は、上記条件が満たされていない場合(S1030:NO)、後述のステップS1060へ進む。
【0065】
ステップS1040において、電池情報管理部280は、電池残警告フラグが「1」となっているか否かを判断する。電池情報管理部280は、電池残警告フラグが「1」となっている場合(S1040:YES)、ステップS1050へ進む。また、電池情報管理部280は、電池残警告フラグが「1」となっていない場合(S0104:NO)、後述のステップS1080へ進む。
【0066】
ステップS1050において、電池情報管理部280は、後述のステップS1100,S1150で表示部210に表示されている警告メッセージを消去し、電池残警告フラグを「0」に設定し、後述のステップS1080へ進む。
【0067】
ステップS1060において、電池情報管理部280は、屋外での充電が完了したという条件が満たされているか否かを判断する。この判断は、充電装置410が使用済みの状態になったか否か、つまり予備電池フラグを「0」にすべきが否かを判断するために行われる。電池情報管理部280は、上記条件が満たされている場合(S1060:YES)、ステップS1070へ進む。電池情報管理部280は、上記条件が満たされていない場合(S1060:NO)、後述のステップS1080へ進む。
【0068】
ステップS1070において、電池情報管理部280は、予備電池フラグを「0」にする。
【0069】
そして、ステップS1080において、電池状態判定部300は、予備電池判定を行う。すなわち、電池状態判定部300は、予備電池フラグの値が「0」となっているか否かを判断する。この判断は、つまり、電子機器200の状態を、図3で説明した、第1の状態パターン511、もしくは、第3の状態パターン513であると確定することができるか否かの判断である。電池状態判定部300は、予備電池フラグの値が「1」となっている場合(S1080:NO)、ステップS1090へ進む。また、電池状態判定部300は、予備電池フラグの値が「0」となっている場合(S1080:YES)、後述のステップS1120へ進む。
【0070】
すなわち、電子機器200は、ステップS1080の処理により、充電された充電装置410をユーザが保有していると推定されているか否かをチェックする。
【0071】
ステップS1090において、電池状態判定部300は、警告判定を行う。すなわち、電池状態判定部300は、電池残量(電池250の電力の残量)が、閾値以下となっているか否かを判断する。電池状態判定部300は、電池残量が閾値以下となっていない場合(S1090:NO)、後述のステップS1170へ進む。また、電池状態判定部300は、電池残量が閾値以下となっている場合(S1090:YES)、ステップS1100へ進む。
【0072】
ステップS1100において、電池状態判定部300は、例えば、表示部210におけるメッセージ表示などを行い、ユーザに対して電池250の残量が少ないことを通知する。すなわち、電池状態判定部300は、電池残量がゼロに近づく過程で、追加の予備電池で充電するよう喚起する。そして、電池状態判定部300は、電池残警告フラグを「1」にして、後述のステップ1170へ進む。
【0073】
すなわち、電子機器200は、ステップS1090、S1100の処理により、充電された充電装置410がある場合の動作を行う。
【0074】
なお、電池状態判定部300は、予備電池を用いることができる場合であっても、電池残量が、上述の閾値よりも小さい第2の閾値以下となった場合には、電子機器の駆動モードを、省電力モードに切り替えるようにしてもよい。また、電池状態判定部300は、電池250の電池残量が、上述の閾値以下となった場合、あるいは、第2の閾値以下となった場合に、表示部210などを用いてメッセージ表示を行うなどして、ユーザに対し警告を行うことが望ましい。
【0075】
一方、ステップS1120において、電池情報管理部280は、省電力モード判定を行う。すなわち、電池情報管理部280は、充電装置410を含めた全電池残量(つまり、電池250の電力の残量+充電装置410の電力の残量)を算出し、かかる全電池残量が閾値以下となっているか否かを判断する。この判断は、つまり、電子機器200の状態を、図3で説明した第1の状態パターン511と第3の状態パターン513とを区別する判断である。電池情報管理部280は、全電池残量が閾値以下となっていない場合(S1120:NO)、後述のステップS1170へ進む。また、電池状態判定部300は、全電池残量が閾値以下となっている場合(S1120:YES)、ステップS1130へ進む。
【0076】
ステップS1130において、電池状態判定部300は、電子機器200の駆動モードを、省電力モードに遷移させる。
【0077】
そして、ステップS1150において、電池状態判定部300は、例えば、表示部210におけるメッセージ表示などを行い、ユーザに対して系統電源などからの電池充電や電池250の交換の喚起を行う。また、電池状態判定部300は、電池残警告フラグを「1」にする。
【0078】
すなわち、電子機器200は、ステップS1120〜S1150の処理により、充電された充電装置410がない場合の動作を行う。
【0079】
ステップS1170において、電池状態判定部300は、ユーザ操作などにより処理の終了を指示されたか否かを判断する。電池状態判定部300は、処理の終了を指示されていない場合(S1170:NO)、ステップS1010へ戻る。また、電池状態判定部300は、処理の終了を指示された場合(S1170:YES)、一連の処理を終了する。
【0080】
以上の動作により、電子機器200は、ユーザが充電された充電装置410を保有しているか否かに応じて、電池の電力残量減少したときに電子機器200の駆動を省電力モードで行うか否かを、切り替えることができる。また、電子機器200は、ユーザに対して、適切なタイミングで、電池交換や充電を促がすことができる。また、電子機器200は、装着されている電池250の電力の残量だけでなく、ユーザが保有している充電装置410の電力の残量も考慮して、省電力モードへの切り替えの判断を行うことができる。
【0081】
以上、本実施の形態にかかる駆動制御装置を含む電子機器200は、電池250の電力残量が予め設定した電池容量以下に減少したときに電子機器200を省電力モードで動作するか否かを、切り替える。具体的には、本実施の形態にかかる駆動制御装置を含む電子機器200は、電子機器200を省電力モードで動作するか否かを、ユーザが充電された充電装置410(充電用電池)を保有しているか否かに応じて、切り替える。これにより、電子機器200は、充電装置410の電力を用いることができる場合、通常モードを維持し、充電装置410の電力を用いることができない場合、省電力モードに切り替えることができる。すなわち、電子機器200は、移動のルートや速度が固定されていない場合でも、省電力モードへの切り替えの要否を的確に決定することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0082】
なお、本実施の形態にかかる駆動制御装置100を含む電子機器200の構成は、図2に示す構成に限定されない。
【0083】
図5は、本実施の形態に係る電子機器200の他の構成の第1の例を示すブロック図であり、図2に対応するものである。図2と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。
【0084】
図5に示すように、電子機器200は、例えば、予備電池残容量設定部320を有してもよい。予備電池残容量設定部320は、ユーザから、ユーザが保有する充電装置410の残容量の設定を受け付ける装置部である。この場合、電池情報管理部280は、予備電池の電力残量の情報を、ユーザ入力により取得する。これにより、電池情報管理部280は、装着されている充電装置410の電力の残量を検出する処理を省くことができる。
【0085】
図6は、本実施の形態に係る電子機器200の他の構成の第2の例を示すブロック図であり、図2に対応するものである。図2と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。
【0086】
図6に示すように、電子機器200は、例えば、時刻管理部330および装置利用状況取得部340を有してもよい。時刻管理部330は、計時により時刻情報を生成して出力する装置である。装置利用状況取得部340は、電子機器200が実行しているアプリケーションを示す実行アプリ情報を生成して出力する装置部である。この場合、電池情報管理部280は、例えば、非充電中のアプリケーションごとの電力消費量と、充電中に利用したアプリケーションの実行時間とその期間における電力消費量との差分を算出する。そして、電池情報管理部280は、算出した差分から、充電装置410から充電された電力量を判定する。
【0087】
図7は、本実施の形態に係る電子機器200の他の構成の第3の例を示すブロック図であり図2に対応するものである。図2と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。
【0088】
図7に示すように、電子機器200は、例えば、予備電池(充電装置410)に備えられた残容量記憶部411から、残容量記憶部411に記憶されている、予備電池の電力の残量(残容量)を取得する構成としてもよい。この場合、電子機器200は、例えば、充電装置インタフェース281を介して、電子機器200に接続されている予備電池の電力の残量を取得する。この場合、電池情報管理部280は、予備電池の電力残量の情報を、予備電池から直接に取得する。これにより、電池情報管理部280は、充電装置410の電力の残量を算出する処理を省くことができる。
【0089】
なお、予備電池の電力の残量の判定あるいは取得は、上述の全電池残量の判定タイミングで行われることが望ましい。
【0090】
また、電子機器200は、電池情報管理部280において、充電装置410から充電された電力量を検出し、かかる電力量と充電装置410の初期の蓄電量との差分から、充電装置410の電力の残量を算出する構成としてもよい。予備電池の初期の蓄電量は、例えば、ユーザにより予め設定される。
【0091】
また、電子機器200は、予備電池残容量設定部320において、充電された充電装置410の有無の設定をユーザから受け付ける構成としてもよい。
【0092】
また、充電装置410の容量は、電子機器200に装着されている電池の容量よりも大きい場合、電子機器200に装着されている電池のフル充電を複数回行うことが可能である。このような充電装置410が電子機器200に接続されているとき、電池情報管理部280は、電子機器200に装着されている電池のフル充電があと何回可能であるかを示す情報を、予備電池の電力残量の情報として取得してもよい。また、電池情報管理部280は、充電装置410の電力の残量と電子機器200に装着されている電池の容量から、フル充電があと何回可能であるかを算出してもよい。
【0093】
また、この場合、電池情報管理部280は、あと1回のフル充電ができなくなったことを条件として、電池残警告フラグを「1」にするようにしてもよい。すなわち、電池情報管理部280は、管理する充電用電池の電力残量が、少なくとも、1回のフル充電に必要な電力残量以下となったことを条件として、充電用電池への充電を促すメッセージを出力することを決定してもよい。
【0094】
また、電子機器200は、電池情報管理部280において、充電装置410が装着されていない状態で電池250が系統電源からの充電により満充電の状態となったとき、予備電池も満充電の状態になったと推定する構成としてもよい。つまり、電子機器200に装着されている電池250を自宅などの系統電源で充電する場合には、充電装置410も同時に充電すると推定してもよい。また、このような場合、電子機器200は、電池情報管理部280において、充電済みの予備電池を確保できたものとして、予備電池フラグの値を「1」に設定するようにしてもよい。
【0095】
また、本実施の形態において、追加の予備電池が、マイクロUSBインタフェースを介して電子機器200に接続される場合を例として挙げたが、追加の予備電池の接続方式はこれに限定されない。追加の予備電池は、USBなどの有線接続方式もしくはQiなどの無接点方式により接続される充電用電池を含む。
【0096】
また、追加の予備電池が蓄積する電力の残量に関する情報を取得する手法も、ユーザ入力やUSB通信に限定されない。
【0097】
図8は、本実施の形態に係る電子機器200の他の構成の第4の例を示すブロック図であり図2に対応するものである。図2と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。
【0098】
図8に示すように、追加の予備電池(充電装置410)は、例えば、二次電池412と、電池残量監視部413、およびデータ通信部414を有する。二次電池412は、電力を蓄電する。電池残量監視部413は、二次電池412が蓄積する電力の残量を監視する。データ通信部414は、電池残量監視部413から、二次電池412が蓄積する電力の残量に関する情報を取得する。そして、データ通信部414は、取得した情報を、IC(Integrated Circuit)タグ、Bluetooth(登録商標)などの無線通信により送信する。
【0099】
一方、電子機器200の充電装置インタフェース281は、データ通信部414のICタグに対応した無線通信アンテナ(図示せず)を有し、データ通信部414が送信した情報を受信する。
【0100】
このように、電池情報管理部280は、無線通信により、追加の予備電池が蓄積する電力の残量に関する情報を取得してもよい。また、電池情報管理部280は、充電装置410に通知ボタンを設け、通知ボタンを押したタイミングで、電力の残量の情報を通知するようにしてもよい。
【0101】
また、追加の予備電池が蓄積する電力の残量に関する情報の取得先は、追加の予備電池そのものでなくてもよい。例えば、追加の予備電池を充電するためのバッテリーチャージャが、追加の予備電池の電力残量の情報を記憶している場合、電池情報管理部280は、かかる情報を、当該バッテリーチャージャから直接に取得してもよい。
【0102】
また、電池情報管理部280は、追加の予備電池あるいはバッテリーチャージャから、追加の予備電池が蓄積する電力残量に関する情報を直接に取得することができない場合、ユーザからの情報入力を受け付けるようにしてもよい。あるいは、電池情報管理部280は、ユーザからの情報入力を受け付ける代わりに、追加の予備電池が蓄積する電力の残量の推定を行うようにしてもよい。これにより、電池状態判定部300は、上記省電力モードについての決定を、より確実に行うことができる。
【0103】
また、電池情報管理部280は、各充電装置410に割り当てられたIDに基づいて、複数の充電装置410に対して、充電装置410毎に、電力の残量に関する情報の管理を行うようにしてもよい。
【0104】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態は、交換用の予備電池に関する判定を行う例である。
【0105】
本実施の形態に係る駆動制御装置を含む電子機器の構成は、実施の形態2と同様であるため、その図示を省略する。
【0106】
ただし、本実施の形態における電子機器200において、充電装置410は、電池250に追加的に接続されるのではなく、電池250と交換されて、電子機器200に装着される。
【0107】
また、電池情報管理部280は、電池250の交換の履歴を取得し、取得した履歴に基づいて、ユーザが、交換用の予備電池を保有しているか否かを推定する。
【0108】
より具体的には、電池情報管理部280は、電池残量に急激な変化があったか否かを監視する。そして、電池情報管理部280は、電池残量の急激な増加があった場合、電池250が充電済みの予備電池に交換されたと判断する。そして、逆に、電池残量の急激な減少があった場合、電池情報管理部280は、予備電池を充電するために、電池交換がされたものと判断する。
【0109】
すなわち、電池情報管理部280は、電池残量の推移に基づいて、電池250として現在装着されている電池パックが、先に使用されるデフォルトの電池なのか、後から使用される予備電池なのか、を判定することができる。
【0110】
なお、電子機器200は、電池交換時には、必ず電源を切った状態にする必要がある。このため、電池残量の急激な変化の有無の判定は、電源オフの前後での比較により実施されることが望ましい。この場合、電池情報管理部280は、電源オフの前に最後に検出された電池残量の値と、その検出が行われた時刻の時刻情報とを、記憶しておく必要がある。
【0111】
また、このように記憶する場合、電池情報管理部280は、取り外された電池の電池残量の値を保持しておくことになる。したがって、電池情報管理部280は、保持しておいた電池残量の値と、新たに装着されたと判断した電池の電池残量の値とを合計することにより、トータルの電池残量(実施の形態2の全電池残量に相当)を容易に算出することができる。
【0112】
図9は、本実施の形態に係る電子機器200の動作の一例を示すフローチャートであり、実施の形態2の図4に対応するものである。図4と同一部分には、同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。
【0113】
ステップS1031aにおいて、電池情報管理部280は、今回検出された電池残量の、前回検出された電池残量との差分(以下「残量差分」という)を算出する。そして、電池情報管理部280は、算出した残量差分が所定の残量閾値1よりも大きく、かつ、前回の検出と今回の検出との間の時間の差分(以下「時間差分」という)が、所定の時間閾値以下であるという条件が満たされるか否かを判断する。電池情報管理部280は、かかる条件が満たされない場合(S1031a:NO)、ステップS1061aへ進む。また、電池情報管理部280は、かかる条件が満たされる場合(S1031a:YES)、ステップS1051aへ進む。
【0114】
ステップS1051aにおいて、電池情報管理部280は、予備電池フラグの値を「0」に設定する。
【0115】
すなわち、電池情報管理部280は、電池残量が急激に増加した場合、残量の少ない電池250の代わりに充電済み予備電池への交換を検出したとして、予備電池フラグの値を「0」にする。
【0116】
ステップS1061aにおいて、電池情報管理部280は、残量差分が所定の残量閾値2以下で、かつ、時間差分が所定の時間閾値以下であるという条件が満たされるか否かを判断する。電池情報管理部280は、かかる条件が満たされない場合(S1061a:NO)、ステップS1080へ進む。また、電池情報管理部280は、かかる条件が満たされる場合(S1061:YES)、ステップS1071aへ進む。
【0117】
ステップS1071aにおいて、電池情報管理部280は、予備電池フラグの値を「1」に設定する。
【0118】
すなわち、電池情報管理部280は、電池残量が急激に減少した場合、これを予備電池の使用履歴として取得する。そして、電池情報管理部280は、充電済みの電池が取り外され、残量の少ない別の電池へと交換されたことを検出したときに、ユーザが充電済みの電池を予備電池として保有していると推定して、予備電池フラグの値を「1」にする。また、電池情報管理部280は、装着されている電池が満充電、もしくはそれに近い状態のときに、残量が少ない別の電池への交換を検出した場合、取り外した電池を予備電池と認識するようにしてもよい。
【0119】
そして、本実施の形態においては、全電池残量が閾値以下となっている場合(S1120:YES)、処理は、ステップS1130で省電力モードに遷移させた後、ステップS1151aへ進む。
【0120】
ステップS1151aにおいて、電池状態判定部300は、警告メッセージとして、系統電源からの充電を喚起するメッセージを表示部210に表示する。
【0121】
ステップS1090において、電池残量が閾値以下となっている場合(S1090:YES)、ステップ1101aへ進む。
【0122】
ステップS1101aにおいて、電池状態判定部300は、警告メッセージとして、保有している交換用の予備電池への交換、あるいは系統電源からの充電を喚起するメッセージを表示部210に表示する。
【0123】
なお、S1101a、S1151aで表示された警告メッセージは、交換用の予備電池への交換のために電子機器200の電源をオフした際に、表示部210から消える。そして、警告メッセージは、電池交換後に電源オンして電子機器200が起動した時点で、電池残量が閾値よりも大きくなることから、表示されなくなる。
【0124】
このように、本実施の形態にかかる電子機器200は、電子機器200に装着されている電池250の交換の履歴を、電池残量の推移から取得することができる。そして、電子機器200は、取得した履歴に基づいて、ユーザが、交換用の予備電池を保有しているか否か、および、現在装着されている電池がデフォルトの電池であるのか予備電池であるのか、を推定することができる。
【0125】
これにより、電子機器200は、複数の電池を交換して使用する場合に、充電後の使用順序を考慮することができ、未使用の予備電池の電力の残量を推定することができる。すなわち、電子機器200は、予備電池が交換用のものであっても、省電力モードへの切り替えの要否を的確に決定することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0126】
なお、以上説明した実施の形態2および実施の形態3では、ユーザが予備電池を保有しているか否かの推定結果を、予備電池フラグとして電池情報管理部280が保持する例について説明したが、これに限定されない。例えば、推定結果の保持は、電池状態判定部300あるいは電池状態連動制御部310で行うようにしてもよい。
【0127】
また、電池情報管理部280は、充電が行われている場所が屋内であるか屋外であるかを判別し、屋内での充電頻度が高い場合、その場所を含む所定のエリアを、系統電源からの充電が行われる場所として記憶しておいてもよい。そして、電池状態判定部300は、記憶された場所において所定の時間以上継続してユーザ操作がなかった場合、次にユーザ操作があったときには、電池および予備電池の両方が満充電となっていると推定するようにしてもよい。
【0128】
また、電子機器200に装着される各電池は、自己が予備電池であるか正規の(デフォルト)の電池であるかを示す情報を、電子機器200に通知する構成を有していてもよい。この場合、電子機器200は、ユーザが交換用の予備電池を保有しているか否かの推定を行う必要が無く、電池からの通知に基づいて判断することで処理を簡略化することができる。
【0129】
また、予備電池には所定の電力が蓄電されているという前提で、電池情報管理部280は、予備電池の存在の有無のみを管理してもよい。そして、電池状態判定部300は、予備電池の存在の有無のみによって、上記省電力モードで行うか否かの判断を行ってもよい。この場合、電子機器200は、処理負荷を低減し、消費電力を低減した状態で、予備電池を含めた省電力モードの切り替え判定を行うことができる。
【0130】
2011年12月28日出願の特願2011−287710の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0131】
本発明は、ユーザの利便性を確保することができる駆動制御装置、駆動制御方法、および駆動制御プログラムとして有用である。特に、本発明は、追加用あるいは交換用の予備電池が存在する、スマートフォン、タブレット端末、携帯ゲーム機器などの各種モバイル機器に好適である。また、本発明は、モバイル機器以外にも、電動アシスト自転車など、追加用あるいは交換用の予備電池を適用し得る各種電子機器に有用である。
【符号の説明】
【0132】
100 駆動制御装置
200 電子機器
210 表示部
220 表示制御部
230 通信部
240 通信制御部
250 電池
260 電池残量算出部
270 位置情報取得部
280 電池情報管理部
281 充電装置インタフェース
290 電池残量閾値設定部
300 電池状態判定部
310 電池状態連動制御部
320 予備電池残容量設定部
410 充電装置
411 残容量記憶部
412 二次電池
413 電池残量監視部
414 データ通信部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【国際調査報告】