(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2013099128
(43)【国際公開日】20130704
【発行日】20150430
(54)【発明の名称】生体試料測定装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 27/28 20060101AFI20150403BHJP
   G01N 27/416 20060101ALI20150403BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20150403BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20150403BHJP
   G09G 5/34 20060101ALI20150403BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALN20150403BHJP
【FI】
   !G01N27/28 R
   !G01N27/46 338
   !G09G5/00 550C
   !G09G5/36 520K
   !G09G5/36 520F
   !G09G5/34 A
   !G09G5/00 510A
   !G06F3/048 620
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
【出願番号】2013551211
(21)【国際出願番号】JP2012007928
(22)【国際出願日】20121212
(31)【優先権主張番号】2011285030
(32)【優先日】20111227
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】2012232595
(32)【優先日】20121022
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】314005768
【氏名又は名称】パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社
【住所又は居所】東京都港区西新橋2−38−5
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】植村 豊克
【住所又は居所】愛媛県東温市南方2131番地1 パナソニックヘルスケア株式会社内
【テーマコード(参考)】
5C082
5E555
【Fターム(参考)】
5C082AA04
5C082AA24
5C082CA33
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(57)【要約】
制御部が本体ケース(1)に設けた表示部(4)を、センサ装着部(3)側に配置されるとともに測定値を表示する第1の表示エリア(4a)と、センサ装着部(3)側と反対側に配置されるとともに操作ボタンを表示する第2の表示エリア(4b)に分割する。加速度センサが本体ケース(1)の姿勢が左右反転したことを検知した時には、制御部により第1の表示エリア(4a)の表示と第2の表示エリア(4b)の表示を、それぞれのエリア内で180度回転させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側に生体試料検出センサのセンサ装着部を有する本体ケースと、この本体ケース内で前記センサ装着部に接続された測定部と、この測定部に接続された制御部と、この制御部に接続され前記本体ケースの姿勢を検出する加速度センサと、前記本体ケースの外表面に設けられたタッチ入力式の表示部と、を備え、前記制御部は、前記表示部を、前記センサ装着部側に配置されるとともに測定値を表示する第1の表示エリアと、前記センサ装着部側と反対側に配置されるとともに操作ボタンを表示する第2の表示エリアに分割し、前記加速度センサが前記本体ケースの姿勢が左右反転したことを検知した時には、前記制御部により前記第1の表示エリアの表示を前記第1の表示エリア内で180度回転させ、前記第2の表示エリアの表示を前記第2の表示エリア内で180度回転させる生体試料測定装置。
【請求項2】
前記本体ケースを直方体形状とし、前記表示部を長方形状とした請求項1に記載の生体試料測定装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1の表示エリアの表示を前記第1の表示エリア内で180度回転させ、前記第2の表示エリアの表示を前記第2の表示エリア内で180度回転させる時には、前記第2の表示エリアの前記操作ボタンの表示は、前記第1の表示エリアの測定値の表示後、所定時間経過した後に表示させる請求項1または2のいずれか一項に記載の生体試料測定装置。
【請求項4】
制御部は、前記第1の表示エリアの表示を前記第1の表示エリア内で180度回転させる時には、前記第1の表示エリアに、測定値の読み取り方向を示すマーカを表示する請求項3に記載の生体試料測定装置。
【請求項5】
前記マーカは、測定値の右側に表示する単位表示である請求項4に記載の生体試料測定装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記操作ボタンを拡大表示する操作ボタン拡大モードを有し、この操作ボタン拡大モードでは、前記第1の表示エリアを縮小するとともに、前記第2の表示エリアを拡大し、この拡大した第2の表示エリアに、前記操作ボタンを拡大して表示する構成とした請求項1または2のいずれか一項に記載の生体試料測定装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記操作ボタン拡大モード時に、前記操作ボタンを、拡大した前記第2の表示エリア内でスクロール表示させる構成とした請求項6に記載の生体試料測定装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記操作ボタン拡大モード時に、前記操作ボタンの拡大表示中を示す表示を行う請求項6に記載の生体試料測定装置。
【請求項9】
前記操作ボタンの拡大中を示す表示を、縮小した前記第1の表示エリアと拡大した前記第2の表示エリアの間の境界認識線とした請求項8に記載の生体試料測定装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記操作ボタン拡大モード中に、前記加速度センサが前記本体ケースの姿勢が左右反転したことを検知した時には、前記操作ボタン拡大モードを終了し、前記第1の表示エリアおよび前記第2の表示エリアを元の大きさに戻す請求項6に記載の生体試料測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば血液から血糖値のような生体情報を測定する生体試料測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種、生体試料測定装置は、一端側にセンサ装着部を有する直方体形状の本体ケースと、この本体ケース内でセンサ装着部に接続された測定部と、この測定部に接続された制御部と、本体ケースの外表面に設けられた長方形状の表示部とを備えていた。
【0003】
そして、表示部の周辺に設けられた操作ボタンを用いて、生体試料測定装置の各種操作を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
従来の生体試料測定装置においては、機械式の操作ボタンが表示部の周辺に配置されているが、近年における生体試料測定装置の高機能化に伴って、この操作ボタンに多くの機能が割り当てられていることがある。そのため、この操作ボタンが何を操作するボタンなのかを、測定者が直感的に把握することができず、使い勝手が悪かった。
【0005】
そこで本発明は、使い勝手を良くすることを目的とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2007/118046号公報
【発明の概要】
【0007】
本発明は、一端側にセンサ装着部を有する本体ケースと、この本体ケース内でセンサ装着部に接続された測定部と、この測定部に接続された制御部と、この制御部に接続され本体ケースの姿勢を検出する加速度センサと、本体ケースの外表面に設けられたタッチ入力式の表示部を備える。制御部は、表示部を、センサ装着部側に配置されるとともに測定値を表示する第1の表示エリアと、センサ装着部側と反対側に配置されるとともに操作ボタンを表示する第2の表示エリアに分割する。さらに、制御部は加速度センサが本体ケースの姿勢が左右反転したことを検知した時に、第1の表示エリアの表示を第1の表示エリア内で180度回転させ、第2の表示エリアの表示を第2の表示エリア内で180度回転させる。
【0008】
本発明は、タッチ入力式で長方形状の表示部を備えており、この表示部の第2の表示エリアに、操作ボタンをグラフィカルに表示している。このため、測定者は、操作ボタンの機能を直感的に理解でき、使い勝手の良いものとなる。
【0009】
また、操作ボタンが表示される第2の表示エリアを、センサ装着部側と反対側に配置している。このため、操作ボタンの操作時に、使用者の指などが、血液が点着されたセンサに触れることはない。
【0010】
さらに、本体ケース内の加速度センサが本体ケースの姿勢が左右反転したことを、本体ケース内の加速度センサが検知した時には、測定者からみて表示の上下方向が正しい状態で表示するように、第2の表示エリアの表示が第2の表示エリア内で180度回転する。つまり、操作ボタンは、ボタン表示エリアである第2の表示エリア内で回転表示されるので、やはり操作ボタンはセンサ装着部と反対側に表示される。
【0011】
このため、測定者が表示部中の操作ボタンを操作する時に、使用者の指などが、血液の点着されたセンサに触れることはない。
【0012】
その結果として使い勝手の良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1A】図1Aは、本発明の第1の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図1B】図1Bは、本発明の第1の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態における生体試料測定装置の制御ブロック図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態における生体試料測定装置の問題例を示す平面図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施の形態における生体試料測定装置の動作フローチャートである。
【図5A】図5Aは、本発明の第1の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図5B】図5Bは、本発明の第1の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図5C】図5Cは、本発明の第1の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図8】図8は、本発明の第2の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図9】図9は、本発明の第2の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図10】図10は、本発明の第2の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図11】図11は、本発明の第2の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図12】図12は、本発明の第2の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図13】図13は、本発明の第2の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【図14】図14は、本発明の第2の実施の形態における生体試料測定装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下本発明の実施の形態における生体試料測定装置について、図面を用いて説明する。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1、図2に示すように、生体試料測定器の一例である、血液から血糖値を測定する血糖値測定器の本体ケース1は、ほぼ直方体形状に形成されている。本体ケース1の一端側には、生体試料検出センサの一例である血糖値センサ2の接続端子2Aを挿入するセンサ装着部3が設けられている。また本体ケース1の外表面には、その上面側のほぼ全面に、タッチ入力式で長方形状の表示部4が設けられている。なお、この表示部4の長手方向と本体ケース1の長手方向は、同一方向としている。
【0016】
また本体ケース1の内部では、センサ装着部3に測定部5が電気的に接続されており、この測定部5に制御部6が接続されている。この制御部6には、表示部4、電源7、加速度センサ8が接続されている。なお、加速度センサ8は、3軸の加速度センサであり、本体ケース1内のほぼ中央部に配置されて、本体ケース1の姿勢を検知する。
【0017】
血糖値センサ2の接続端子2Aをセンサ装着部3に挿入し、血糖値センサ2の一端側の点着部9に血液を点着すると、測定部5によって血糖値が測定され、制御部6が、測定した血糖値を表示部4に表示する。
【0018】
表示部4は、測定した血糖値を表示するための測定値表示エリアである第1の表示エリア4aと、操作ボタンを表示するためのボタン表示エリアである第2の表示エリア4bがある。第1の表示エリア4aと第2の表示エリア4bは表示部4の長手方向の左右に分割されて配置されている。また、第1の表示エリア4aはセンサ装着部3側に配置され、第2の表示エリア4bはセンサ装着部3側と反対側に配置されている。なお、第1の表示エリア4aは、測定した血糖値を表示するため、第2の表示エリア4bよりも大きな面積を有する。
【0019】
図1を用いて表示の一例を説明する。測定値表示エリアである第1の表示エリア4aには、血糖値を示す値が<234mg/dL>と表示され、ボタン表示エリアである第2の表示エリア4bには、その上段に<OK>ボタン、下段に<Note>ボタンが表示されている。表示部4は、上述のごとくタッチ入力式であるので、測定者が、たとえば、<OK>ボタンに触れると、制御部6の入力判定部10は<OK>ボタンが押されたと判断し、制御部6により測定は終了する。また、測定者が、<Note>ボタンに触れると、制御部6の入力判定部10は<Note>ボタンが押されたと判断し、制御部6により測定の履歴が表示される。
【0020】
このように、表示部4は、そのボタン表示エリアである第2の表示エリア4bに、使用状況に応じた機能を表す操作ボタンをグラフィカルに表示するので、測定者は、操作ボタンの機能を直感的に理解でき、使い勝手が良い。
【0021】
さらに、本実施の形態においては、上述のごとく、表示部4の第2の表示エリア4bは、センサ装着部3側と反対側に配置されている。図3に示すように、センサ装着部3側に第2の表示エリア4bを配置して操作ボタンを表示すると、測定者が操作ボタンを操作する時に、血液が点着された血糖値センサ2に、測定者の手12が誤って触れてしまうことがある。これに対して、本実施の形態においては、図1A、図1Bに示すように、操作ボタンは、センサ装着部3側と反対側に配置された第2の表示エリア4bに表示されるので、操作ボタンの操作中に、使用者の指などが、血液が点着された血糖値センサ2に触れることはない。
【0022】
その結果として、使い勝手の良い生体試料測定装置を提供することができる。
【0023】
また、本実施の形態においては、図1Aに示す状態から、図1Bに示す状態へと、本体ケース1の姿勢が左右反転した時には、本体ケース1内の加速度センサ8が、本体ケースの姿勢が左右反転したことを検知する。加速度センサ8の信号を制御部6が受けて、測定値表示エリアである第1の表示エリア4aの血糖値の表示が第1の表示エリア4a内で180度回転する。加えて、ボタン表示エリアである第2の表示エリア4bの操作キーの表示が第2の表示エリア4b内で180度回転する。そのため、測定者からみて表示の上下方向が正しい状態となり、その結果として、使い勝手の良い生体試料測定装置を提供することができる。
【0024】
この動作について、図1、図2、図4を用いて詳細に説明する。
【0025】
測定者が血糖値の測定を行う時には、まず血糖値センサ2の接続端子2Aをセンサ装着部3に挿入する。測定者が左利きの場合、測定者は自分の右手に穿刺針(図示せず)などを穿刺して血液を出し、左手で本体ケース1を持って血糖値センサ2の点着部9に血液を点着して、血糖値の測定を行う。しかし、同じ右手にばかりに穿刺針を穿刺すことはできないので、左手に穿刺針を穿刺し、右手で本体ケース1を持って、図1Aに示す状態で血糖値を測定することがある。そして、左手から出た血液が、血糖値センサ2の点着部9に点着されると、測定部5によって血糖値が測定される。
【0026】
すると、制御部6の表示制御部11によって、センサ装着部3側の測定値表示エリアである第1の表示エリア4aには、測定された血糖値が表示され、センサ装着部3とは反対側のボタン表示エリアである第2の表示エリア4bには、この時の適切な機能を示す操作ボタンが表示される。なお、この表示制御部11によって、第1の表示エリア4aおよび第2の表示エリア4bの表示が適切に行われる。
【0027】
この時、本体ケース1内の加速度センサ8は、3軸の加速度センサであるので本体ケース1の姿勢を判断し、より具体的には制御部6が加速度センサ8の信号を受けて本体ケース1の左右方向を判断し、測定者からみて表示の上下方向が正しい状態となるように表示部4の表示を行う。
【0028】
ここで、右手で本体ケース1を持って、血糖値を測定してきた左利きの測定者は、使い慣れた状態で操作ボタンを操作するため、利き手である左手に本体ケース1を持ち替える。つまり測定者から見て図1Aの状態から図1Bの状態に持ち替える時がある。
【0029】
この時の制御部6の動作を、図4の動作フローチャートを用いて説明する。
【0030】
本実施の形態においては、図1Aの状態から図1Bの状態に変化する時、つまり表示部4の表示が左右逆になるように本体ケース1が180度回転した時には、制御部6は、本体ケース1内の加速度センサ8の信号を受けて、本体ケース1の姿勢を検出し現在の本体ケース1の姿勢が左右反転したことを検知する(ステップS1)。
【0031】
そして、測定者から見て左右方向が逆になったと判断した時(ステップS2)には、第1の表示エリア4aに表示された測定値である血糖値を第1の表示エリア4a内で180度回転して表示する(ステップS3)。加えて、第2の表示エリア4bに表示された操作ボタンを第2の表示エリア4b内で180度回転して表示し(ステップS4)、姿勢確認処理を終了する(ステップS5)。
【0032】
このため、本実施の形態は、図1Bに示すごとく、測定者から見て表示の上下方向が正しい状態となるので、使い勝手の良い生体試料測定装置を提供することができる。
【0033】
この時、操作ボタンの表示は、ボタン表示エリアである第2の表示エリア4b内で回転するので、操作ボタンは、やはりセンサ装着部3と反対側に表示される。したがって、測定者が操作ボタンを操作する時に、測定者の指などが、血液が点着された血糖値センサ2に触れることはなく、その結果として使い勝手の良い生体試料測定装置を提供することができる。
【0034】
なお、図4のステップS2で、制御部6が、本体ケース1の姿勢が左右定常状態(本実施の形態においては、図1Aに示すように、左側にセンサ装着部3がくる状態)と判断した時には、第1の表示エリア4aの測定値である血糖値を回転させることなく表示し(図4のステップS6)、第2の表示エリア4bの操作ボタンを回転させることなく表示し(図4のステップS7)、終了する(図4のステップS5)。
【0035】
さらに本実施の形態においては、第2の表示エリア4bの操作ボタンの表示を第2の表示エリア4b内で180度回転させる時、制御部6は、第2の表示エリア4bに、所定時間かけて操作ボタンを表示させる。その結果として、使い勝手の良い生体試料測定装置を提供することができる。
【0036】
すなわち、生体試料測定装置を図1Aから図1Bの状態とした時には、第1の表示エリア4aと第2の表示エリア4bの位置関係が図1Aと図1Bでは左右逆になる。そこで測定値である血糖値の表示と操作ボタンの表示が左右逆になる。測定者は表示部4の表示の中で測定値である血糖値を関心を持って見ている。図1Aの状態で、測定者が表示部4の左側に表示されていると測定者が認識している血糖値<234mg/dL>が、図1Bの状態になったとき表示部4の左側に表示されていないので、測定者にとって一瞬血糖値が認識しづらい状態となる。
【0037】
このため、本実施の形態においては、第1の表示エリア4aの表示と第2の表示エリア4bの表示を、それぞれの表示エリア内で180度回転表示する時には、表示部4は制御部6の制御によって以下のように表示する。図5Aに示すように、図4のステップS3において、まずは、第1の表示エリア4aの血糖値表示のみを行い、第2の表示エリア4bの操作ボタン表示を所定時間(たとえば5秒)非表示とする。このように、表示部4に測定値である血糖値のみが表示される期間があるので、測定者は、第1の表示エリア4aの血糖値<234mg/dL>の表示を確実に読み取ることができる。
【0038】
この時、制御部6は、図5Aに示すように、第1の表示エリア4aに、測定した血糖値の読み取り方向を示すマーカを表示させる。具体的には、血糖値<234>の表示の後方で下側(つまり図5における表示部4の右側で下側方向)に、<mg/dL>との単位を小さく表示している。この場合、この単位の表示が読み取り方向を示すマーカとなる。したがって、測定者は、第1の表示エリア4aにのみ表示が行われた時にも、正しい方向から<234mg/dL>と読み取ることができる。
【0039】
その後、図4のステップS4において、制御部6の表示制御部11は、図5A〜図5Cに示すように、たとえば5秒間かけて、徐々に操作ボタンを第2の表示エリア4bに表示させる。
【0040】
つまり、以上説明したように、本実施の形態においては、図1Aの状態から図1Bの状態に本体ケース1を左右反転させた場合、測定値である血糖値の表示の前側(図5A〜図5Cにおける左側)に操作ボタンが表示されると血糖値が見にくくなるので、血糖値をまず表示させ、その後、操作ボタンを表示させるようにしてある。
【0041】
なお、操作ボタンは、図1A、図1Bにおいて、表示部4の長手方向に直交する方向に、OKボタン、Noteボタンを並べた状態で表示している。本実施の形態においては、この上下の組み合わせは一体となって反転するので、図1Aの状態でも、図1Bの状態でも必ず上方にOKボタン、下方にNoteボタンが表示される。
【0042】
このため、測定者は、第1の表示エリア4aの血糖値を確実に読み取った後、第2の表示エリア4bに表示された操作ボタンを用いて各種機能を実施することができる。
【0043】
このため、血糖値を確実に読み取った後、適切に操作ボタンを操作できる。その結果として、使い勝手の良い生体試料測定装置を提供することができる。
【0044】
操作ボタンが表示されると、制御部6は一連の処理を終了する(図4のステップS5)。
【0045】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態における生体試料測定装置は、第1の実施の形態における生体試料測定装置の制御部6に、操作ボタン拡大モードを設け、第2の表示エリア4bに多数の操作ボタンが表示された時の操作性を向上させている。
【0046】
操作ボタン拡大モードについて一例を挙げて説明する。図6に示すように、血糖値の測定時に記録する情報として、食事から測定までの経過時間があり、本実施の形態における生体試料測定装置では、複数の操作ボタンにより記録する経過時間を選択できるようになっている。具体的には、操作ボタン「30分」、操作ボタン「1時間」、操作ボタン「1時間30分」、他の時間選択の操作ボタン「more...」と、第2の表示エリア4bに複数の操作ボタンが表示されている。
【0047】
このように、第2の表示エリア4b内に多くの操作ボタンを表示させると、それぞれの操作ボタンが小さくなり、使用者によっては「操作が行いにくい。」と感じることがある。
【0048】
そこで、本実施の形態においては、制御部6に操作ボタン拡大モードを設け、図7、図8に示すように操作ボタンを拡大表示する。これにより、操作性を向上させている。
【0049】
より具体的に説明を行うと、図7に示すように、使用者が、たとえば親指と人差し指を第2の表示エリア4bに同時に当接させ、親指と人差し指を押し広げる動作を行うと、制御部6の入力判定部10がこの動作を拡大指示と判定する。本実施の形態においては、この拡大指示が判定されると、制御部6は、操作ボタン拡大モードとなる。
【0050】
そして、表示制御部11を用いて、図8に示すように、第1の表示エリア4aを、センサ装着部3方向に縮小させるとともに、この収縮させた部分にまで第2の表示エリア4bを拡大する。そして、この拡大した第2の表示エリア4bに、操作ボタン自体も拡大して表示する。
【0051】
このため、使用者は、拡大されたボタンを容易に操作することができる。
【0052】
なおこの時、第2の表示エリア4bは、第1の表示エリア4aよりも大きな面積を有する構成となっているが、操作ボタンは、やはりセンサ装着部3側と反対側の第2の表示エリア4bに表示される。このため、使用者の指などが、操作ボタンの操作中に血液が点着された血糖値センサ2に触れることはない。
【0053】
またこの時、縮小された第1の表示エリア4aには血糖値が縮小された状態で表示されるので、使用者は、血糖値の表示を確認しながら操作ボタンを操作することができる。
【0054】
なお、使用者によっては、この拡大された操作ボタンでも、まだ「操作が行いにくい。」と感じることがある。
【0055】
そのような時は、図9に示すように、使用者が再び、親指と人差し指を第2の表示エリア4bに同時に当接させ、親指と人差し指を押し広げる動作を行うことにより、制御部6の入力判定部10がこの動作を拡大指示と判定する。すると、図10に示すように、すでに拡大されている第2の表示エリア4bの範囲内で、操作ボタンが拡大されて表示される。
【0056】
このため、使用者は、拡大されたボタンを容易に操作することができる。
【0057】
一方、このように拡大を繰り返すと、操作ボタンが大きく表示され操作性が良くなるのであるが、操作ボタンの表記文字が見えにくくなる時がある。
【0058】
このような時は、図11に示すように、使用者が、たとえば人差し指を第2の表示エリア4bに当接させ、この人差し指を、操作ボタンを移動させたい方向に動かすと、制御部6の入力判定部10がこの動作をスクロール指示と判定する。
【0059】
このスクロール指示が判定されると、制御部6は、たとえば図12に示す状態へと、操作ボタンのスクロールを行う。このため、使用者は、適切な位置にスクロールされた操作ボタンの表記文字を判別することができる。
【0060】
なお、このスクロールは、すでに拡大されている第2の表示エリア4bのエリア内で行われるので、測定者が操作ボタンを操作する時に、使用者の指などが、血液が点着された血糖値センサ2に触れることはなく、その結果として使い勝手の良い生体試料測定装置を提供することができる。
【0061】
このスクロールの結果、操作ボタンの一部(たとえば図12においては、操作ボタンの左側)が第2の表示エリア4bのエリア外となり、表示されないことがある。このような状態では、拡大された操作ボタンの一部が消えた状態となり、一瞬、違和感を覚えることがある。
【0062】
しかしながら、本実施の形態においては、このように拡大された操作ボタンの一部が消えた状態となる時には、縮小した第1の表示エリア4aと拡大した第2の表示エリア4bの間に、破線で境界認識線13を表示させる。
【0063】
このため、使用者は、この境界認識線13を見て、操作ボタンが拡大表示中であることを認識することができるとともに、この境界認識線13を境にして、拡大された操作ボタンの一部が消えた状態となっていることを認識することができる。
【0064】
したがって、使用者は、操作ボタンの消えた状態による違和感を、感じることがない。
【0065】
さらに本実施の形態においては、操作ボタン拡大モード中に、本体ケース1の姿勢が左右反転したことを加速度センサ8が検知した時には、操作ボタン拡大モードを終了し、縮小した第1の表示エリア4aを元の大きさに拡大するとともに、拡大した第2の表示エリア4bを元の大きさに縮小する構成とした。
【0066】
使用者が、図12に示す操作ボタン拡大モードの状態から、図13に示す状態へと、本体ケース1の姿勢を反転させると、第1の表示エリア4aと第2の表示エリア4bの大きさが元の状態に戻される。
【0067】
そして、制御部6は、図13に示すように、まず測定値である血糖値の表示を180度回転するとともに元の大きさに戻して第1の表示エリア4aに表示される。
【0068】
その後、所定時間が経過すると、制御部6は、図14に示すように、操作ボタンを第2の表示エリア4bに徐々に表示させる。この時、操作ボタンは、180度回転させられるとともに元の大きさに戻されて表示される。
【0069】
このため、使用者は、本体ケース1の姿勢を反転させる動作を行うだけで、操作ボタン拡大モードから元の表示状態に戻すことができ、簡単に元の表示状態に戻すことができる、使い勝手の良い生体試料測定装置を提供することができる。
【0070】
なお、この図14に示すように、第1の表示エリア4aでは、血糖値と読み取り方向を示すマーカ(図14における<mg/dL>の表記)は180度回転された状態で表示されるが、操作ボタンの種類を説明する表記(図14における<食後>の表記)は、180度回転させられた後、操作ボタンの近傍に移動させられて表示される。図6では<食後>の表記は第1の表示エリア4aの右上に配置されているが、本体ケース1の姿勢を反転させた図14では<食後>の表記は第1の表示エリア4aの左上に配置されている。しかし、図6の場合でも、図14の場合でも<食後>の表記は、第2の表示エリア4bに表示された操作ボタンの近くに配置されているので、操作ボタンの操作が容易に行える。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上説明したように、本発明は、たとえば、血液から血糖値などの生体情報を測定する生体試料測定装置として、広く活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0072】
1 本体ケース
2 血糖値センサ(生体試料検出センサの一例)
3 センサ装着部
4 表示部
4a 第1の表示エリア
4b 第2の表示エリア
5 測定部
6 制御部
7 電源
8 加速度センサ
9 点着部
10 入力判定部
11 表示制御部
12 手
13 境界認識線
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【国際調査報告】