(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2013099465
(43)【国際公開日】20130704
【発行日】20150430
(54)【発明の名称】デジタル放送受信装置及び選局方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/438 20110101AFI20150403BHJP
   H04B 1/16 20060101ALI20150403BHJP
【FI】
   !H04N21/438
   !H04B1/16 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】42
【出願番号】2013551529
(21)【国際出願番号】JP2012079729
(22)【国際出願日】20121116
(31)【優先権主張番号】2011287627
(32)【優先日】20111228
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
(74)【代理人】
【識別番号】100083840
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 実
(74)【代理人】
【識別番号】100116964
【弁理士】
【氏名又は名称】山形 洋一
(74)【代理人】
【識別番号】100135921
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】高木 和也
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】白須賀 恵一
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内
【テーマコード(参考)】
5C164
5K061
【Fターム(参考)】
5C164FA04
5C164UB21P
5C164UB41P
5C164YA11
5C164YA25
5K061AA03
5K061BB07
5K061FF16
5K061JJ07
(57)【要約】
デジタル放送受信装置(100)は、放送局情報記憶部(108)に記憶されている放送局情報に含まれている番組スケジュールにおいて、予め定められた期間、選局された放送局が放送する番組の放送時間と同じ放送時間となっている番組を放送する放送局を、選局された放送局と同一の放送局であると判定するとともに、選局された放送局と、同一の放送局と判定された放送局とを対応付けた同一放送局情報を生成して、放送局情報記憶部(108)に記憶させる同一放送局判定部(109)と、受信悪化状態が検出された際に、選局する放送局を、同一放送局判定部(109)で判定された同一の放送局、又は、放送局情報記憶部(108)に記憶されている同一放送局情報で示される放送局に切り替えるように、放送受信部(112)を制御する選局制御部(107)とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナで受信された受信信号からデジタル信号を生成し、当該デジタル信号から、選局された放送局が放送する番組の映像データ及び音声データを分離する放送受信部と、
前記受信信号の受信状態が悪化した受信悪化状態を検出する受信悪化検出部と、
放送局毎に、放送されている番組を選局するための選局パラメータ、及び、放送される番組の放送時間を示す番組スケジュールを含む放送局情報を記憶する放送局情報記憶部と、
前記放送局情報に含まれている放送局毎の番組スケジュールにおいて、予め定められた期間、前記選局された放送局が放送する複数の番組の放送時間と同じ放送時間となっている複数の番組を放送する放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定するとともに、前記選局された放送局と、当該同一の放送局と判定された放送局とを対応付けた同一放送局情報を生成して、前記放送局情報記憶部に記憶させる同一放送局判定部と、
前記受信悪化検出部で、受信悪化状態が検出された際に、選局する放送局を、前記同一放送局判定部で判定された同一の放送局、又は、前記放送局情報記憶部に記憶されている同一放送局情報で示される放送局に切り替えるように、前記放送受信部を制御する選局制御部と、を備えること
を特徴とするデジタル放送受信装置。
【請求項2】
前記放送時間は、放送開始時刻及び放送終了時刻、放送開始時刻及び放送継続時間、又は、放送終了時刻及び放送継続時間、であること
を特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項3】
前記同一放送局判定部は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、サマータイムによって一方の放送時間が変更され、他方の放送時間が変更されていない期間を、前記予め定められた期間に含めないこと
を特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項4】
前記同一放送局判定部は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、少なくとも何れか一方の放送時間に時差が含まれている場合には、当該時差を解消するように放送時間を補正すること
を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項5】
前記同一放送局判定部は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、ある二つの番組の放送時間が異なる場合であっても、その差の値が予め定められている第1の閾値よりも小さい場合、又は、その差が当該放送時間に占める割合が予め定められている第2の閾値よりも小さい場合には、その二つの番組の放送時間は同じであるとみなすこと
を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項6】
前記同一放送局判定部は、二つの放送局が同一放送局であるか否かを判定する際に、二つの放送局で放送している複数の番組の中に放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値が予め定められた値よりも低い場合に、その二つの放送局は同一放送局であるとみなすこと
を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項7】
前記二つの放送局で放送している複数の番組の中に放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値は、放送時間が異なる番組の、番組数、放送時間長、放送開始時刻の差分、放送終了時刻の差分、並びに、放送開始時刻の差分及び放送終了時刻の差分の和の少なくともいずれか一つの値、放送時間が異なる番組の番組数が前記予め定めた期間に放送される全ての番組の番組総数に対して占める割合、又は、放送時間が異なる番組の、放送時間長、放送開始時刻の差分、放送終了時刻の差分、並びに、放送開始時刻の差分及び放送終了時刻の差分の和の少なくともいずれか一つの値が、前記予め定めた期間に放送される全ての番組の放送時間の総計に対して占める割合であること
を特徴とする請求項6に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項8】
前記放送局情報には、番組毎に、映像の数、音声の数、字幕の数、データ放送の数、ジャンル、課金情報、及び、視聴制限の有無の少なくとも何れか1つが含まれており、
前記同一放送局判定部は、予め定められた期間、前記選局された放送局が放送する複数の番組の放送時間と同じ放送時間となっている複数の番組を放送し、かつ、前記選局された放送局が放送する複数の番組の、映像の数、音声の数、字幕の数、データ放送の数、ジャンル、課金情報、及び、視聴制限の有無の少なくとも何れか1つがそれぞれ同じになっている複数の番組を放送する放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定すること
を特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項9】
前記同一放送局判定部は、前記受信悪化状態が検出された場合、前記放送局情報記憶部に記憶されている放送局情報に含まれていない放送局を新たに受信した場合、前記放送局情報記憶部に記憶されている放送局情報に含まれている選局パラメータ又は放送スケジュールが更新された場合、又は、最後に前記同一の放送局の判定を行った時から予め定められた期間が経過した場合に、前記同一の放送局の判定を行うこと
を特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項10】
前記同一放送局判定部は、前記同一の放送局の判定を行った場合、又は、前記同一の放送局の判定を予め定めた回数行った場合に、前記同一放送局情報の生成又は更新を行うこと
を特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項11】
前記同一放送局情報は、前記同一の放送局と判定された複数の放送局を示し、
前記選局制御部は、前記受信信号の受信状態の悪化が検出された際に、前記同一放送局情報で示される複数の放送局の内、選局する放送局を、優先順位の高いものから順に切り替えるように、前記放送受信部を制御すること
を特徴とする請求項1から10に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項12】
前記選局制御部は、
前記同一放送局判定部が、前記同一の放送局と判断することのできる放送局を検出することができなかった場合には、前記放送受信部を制御して、全周波数帯域を順にサーチして、受信することのできる放送局を検出すること
を特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項13】
前記放送受信部を複数備え、
前記選局制御部は、
前記複数の放送受信部の内、1つの放送受信部に、前記選局された放送局が放送する映像データ及び音声データを分離させ、
前記複数の放送受信部の内、他の放送受信部を制御して、全周波数帯域を順にサーチさせるとともに、当該他の放送受信部に、前記デジタル信号から、放送される番組に関連する情報を含む番組情報を分離させ、当該分離された番組情報に基づいて、前記放送局情報を更新すること
を特徴とする請求項1から12の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項14】
アンテナで受信された受信信号からデジタル信号を生成し、当該デジタル信号から、選局された放送局が放送する番組の映像データ及び音声データを分離する放送受信過程と、
前記受信信号の受信状態が悪化した受信悪化状態を検出する受信悪化検出過程と、
放送局毎に、放送されている番組を選局するための選局パラメータ、及び、放送される番組の放送時間を示す番組スケジュールを含む放送局情報を記憶する放送局情報記憶過程と、
前記放送局情報に含まれている放送局毎の番組スケジュールにおいて、予め定められた期間、前記選局された放送局が放送する複数の番組の放送時間と同じ放送時間となっている複数の番組を放送する放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定するとともに、前記選局された放送局と、当該同一の放送局と判定された放送局とを対応付けた同一放送局情報を生成して記憶させる同一放送局判定過程と、
前記受信悪化検出過程で、受信悪化状態が検出された際に、選局する放送局を、前記同一放送局判定過程で判定された同一の放送局、又は、前記放送局情報記憶過程で記憶された同一放送局情報で示される放送局に切り替えるように、前記放送受信過程を制御する選局制御過程と、を備えること
を特徴とする選局方法。
【請求項15】
前記放送時間は、放送開始時刻及び放送終了時刻、放送開始時刻及び放送継続時間、又は、放送終了時刻及び放送継続時間、であること
を特徴とする請求項14に記載の選局方法。
【請求項16】
前記同一放送局判定過程は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、サマータイムによって一方の放送時間が変更され、他方の放送時間が変更されていない期間を、前記予め定められた期間に含めないこと
を特徴とする請求項14又は15に記載の選局方法。
【請求項17】
前記同一放送局判定過程は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、少なくとも何れか一方の放送時間に時差が含まれている場合には、当該時差を解消するように放送時間を補正すること
を特徴とする請求項14から16の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項18】
前記同一放送局判定過程は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、ある二つの番組の放送時間が異なる場合であっても、その差の値が予め定められている第1の閾値よりも小さい場合、又は、その差が当該放送時間に占める割合が予め定められている第2の閾値よりも小さい場合には、その二つの番組の放送時間は同じであるとみなすこと
を特徴とする請求項14から17の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項19】
前記同一放送局判定過程は、二つの放送局が同一放送局であるか否かを判定する際に、二つの放送局で放送している複数の番組の中に放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値が予め定められた値よりも低い場合に、その二つの放送局は同一放送局であるとみなすこと
を特徴とする請求項14から18の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項20】
前記二つの放送局で放送している複数の番組の中に放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値は、放送時間が異なる番組の、番組数、放送時間長、放送開始時刻の差分、放送終了時刻の差分、並びに、放送開始時刻の差分及び放送終了時刻の差分の和の少なくともいずれか一つの値、放送時間が異なる番組の番組数が前記予め定めた期間に放送される全ての番組の番組総数に対して占める割合、又は、放送時間が異なる番組の、放送時間長、放送開始時刻の差分、放送終了時刻の差分、並びに、放送開始時刻の差分及び放送終了時刻の差分の和の少なくともいずれか一つの値が、前記予め定めた期間に放送される全ての番組の放送時間の総計に対して占める割合であること
を特徴とする請求項19に記載の選局方法。
【請求項21】
前記放送局情報には、番組毎に、映像の数、音声の数、字幕の数、データ放送の数、ジャンル、課金情報、及び、視聴制限の有無の少なくとも何れか1つが含まれており、
前記同一放送局判定過程は、予め定められた期間、前記選局された放送局が放送する複数の番組の放送時間と同じ放送時間となっている複数の番組を放送し、かつ、前記選局された放送局が放送する複数の番組の、映像の数、音声の数、字幕の数、データ放送の数、ジャンル、課金情報、及び、視聴制限の有無の少なくとも何れか1つがそれぞれ同じになっている複数の番組を放送する放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定すること
を特徴とする請求項14から20の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項22】
前記同一放送局判定過程は、前記受信悪化状態が検出された場合、前記放送局情報記憶過程で記憶された放送局情報に含まれていない放送局を新たに受信した場合、前記放送局情報記憶過程で記憶された放送局情報に含まれている選局パラメータ又は放送スケジュールが更新された場合、又は、最後に前記同一の放送局の判定を行った時から予め定められた期間が経過した場合に、前記同一の放送局の判定を行うこと
を特徴とする請求項14から21の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項23】
前記同一放送局判定過程は、前記同一の放送局の判定を行った場合、又は、前記同一の放送局の判定を予め定めた回数行った場合に、前記同一放送局情報の生成又は更新を行うこと
を特徴とする請求項14から22の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項24】
前記同一放送局情報は、前記同一の放送局と判定された複数の放送局を示し、
前記選局制御過程は、前記受信信号の受信状態の悪化が検出された際に、前記同一放送局情報で示される複数の放送局の内、選局する放送局を、優先順位の高いものから順に切り替えるように、前記放送受信過程を制御すること
を特徴とする請求項14から23に記載の選局方法。
【請求項25】
前記選局制御過程は、
前記同一放送局判定過程が、前記同一の放送局と判断することのできる放送局を検出することができなかった場合には、前記放送受信過程を制御して、全周波数帯域を順にサーチして、受信することのできる放送局を検出すること
を特徴とする請求項14から24の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項26】
前記放送受信過程を複数備え、
前記選局制御過程は、
前記複数の放送受信過程の内、1つの放送受信過程に、前記選局された放送局が放送する映像データ及び音声データを分離させ、
前記複数の放送受信過程の内、他の放送受信過程を制御して、全周波数帯域を順にサーチさせるとともに、当該他の放送受信過程に、前記デジタル信号から、放送される番組に関連する情報を含む番組情報を分離させ、当該分離された番組情報に基づいて、前記放送局情報を更新すること
を特徴とする請求項14から25の何れか一項に記載の選局方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送受信装置及び選局方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、移動体搭載の受信装置で視聴中の番組の受信が受信レベル低下等の理由から不可能になった場合、視聴者は、手動操作により、その時点で受信可能となる放送局を一局ずつサーチし、視聴者自身で番組内容が同一であるか否かを判断するという煩雑な操作を行う必要があった。
【0003】
このような煩雑な操作を行う必要をなくすために、例えば、特許文献1に記載されたデジタル放送受信装置は、放送波から取得された番組識別情報(放送局名、番組名等)の同一性に基づいて、現在視聴中の番組と同一の番組を別の放送局が放送中か否かを判断し、現在視聴中の番組が受信不可になった場合には、同一番組を放送している別の放送局へ自動で切り替えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−36815号公報(段落0012〜0016、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のデジタル放送受信装置では、放送局名及び番組名といった文字情報の同一性を用いて番組の同一性を検証しているが、固定受信用放送及び移動受信用放送の放送規格においては番組情報が同一の言語で記載されている保証がないため、複数の言語を使用する地域を移動した場合及び国を跨いで移動した場合においては、文字情報の同一性を用いて、同一番組を検出できないことがあった。
【0006】
そこて、本発明は、上記したような課題を解決するためになされたもので、視聴中の番組の放送信号の受信状態が悪化した場合に、使用言語に左右されずに同一番組を放送している放送局を検出することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るデジタル放送受信装置は、アンテナで受信された受信信号からデジタル信号を生成し、当該デジタル信号から、選局された放送局が放送する番組の映像データ及び音声データを分離する放送受信部と、前記受信信号の受信状態が悪化した受信悪化状態を検出する受信悪化検出部と、放送局毎に、放送されている番組を選局するための選局パラメータ、及び、放送される番組の放送時間を示す番組スケジュールを含む放送局情報を記憶する放送局情報記憶部と、前記放送局情報に含まれている放送局毎の番組スケジュールにおいて、予め定められた期間、前記選局された放送局が放送する複数の番組の放送時間と同じ放送時間となっている複数の番組を放送する放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定するとともに、前記選局された放送局と、当該同一の放送局と判定された放送局とを対応付けた同一放送局情報を生成して、前記放送局情報記憶部に記憶させる同一放送局判定部と、前記受信悪化検出部で、受信悪化状態が検出された際に、選局する放送局を、前記同一放送局判定部で判定された同一の放送局、又は、前記放送局情報記憶部に記憶されている同一放送局情報で示される放送局に切り替えるように、前記放送受信部を制御する選局制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、視聴中の番組の放送信号の受信状態が悪化した場合に、使用言語に左右されずに同一番組を放送している放送局を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1、実施の形態2及び実施の形態4に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】実施の形態1における放送局情報の一例を示す概略図である。
【図3】実施の形態1における選局制御部の処理を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1における同一放送局判定処理を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態2における同一放送局関係情報の一例を示す概略図である。
【図6】実施の形態2における選局制御部の処理を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2における放送局情報の変形例を示す概略図である。
【図8】実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図9】実施の形態3における選局制御部の処理を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態4における放送局情報の一例を示す概略図である。
【図11】実施の形態4における同一放送局判定処理を示すフローチャート(その1)である。
【図12】実施の形態4における同一放送局判定処理を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100の構成を概略的に示すブロック図である。デジタル放送受信装置100は、チューナ部101と、デマルチプレクス部102と、デコード部103と、映像表示部104と、音声出力部105と、受信悪化検出部106と、選局制御部107と、放送局情報記憶部108と、同一放送局判定部109と、計時部110と、操作入力部111とを備える。ここで、チューナ部101及びデマルチプレクス部102により放送受信部112が構成される。なお、図1における括弧内の符号は、実施の形態2及び4における構成である。
【0011】
チューナ部101は、図示しないアンテナで受信された受信信号が入力され、選局制御部107からの指示に応じて、選局、復調及び誤り訂正を実施してデジタル信号、例えば、TS(Transport Stream)を生成する。なお、アンテナは、デジタル放送の放送局から送出された放送信号を受信する。そして、チューナ部101は、生成したデジタル信号をデマルチプレクス部102に与える。また、チューナ部101は、受信信号の受信レベル情報、受信C/N比情報、PLLロック情報、フレームロック情報又は誤り率といった受信信号異常情報を生成して、受信悪化検出部106に与える。
【0012】
デマルチプレクス部102は、チューナ部101から与えられたデジタル信号より番組特定情報及び番組配列情報、例えば、TSにおけるPSI(Program Specific Information)及びSI(Service Information)を番組情報として抽出し、この番組情報を選局制御部107に与える。番組情報には、放送される番組に関連する情報が含まれている。また、デマルチプレクス部102は、抽出された番組情報に基づいて、デジタル信号をフィルタリングすることで、映像データ及び音声データを分離して、分離された映像データ及び音声データをデコード部103に与える。さらに、デマルチプレクス部102は、以上のような処理が不可状態になった場合等には、信号断絶情報、及び、映像又は音声の同期はずれ情報といった受信信号断絶情報を受信悪化検出部106に与える。
【0013】
デコード部103は、デマルチプレクス部102から与えられた映像データ及び音声データに対して、映像のデコード(復号)及び音声のデコードを行う。そして、デコード部103は、デコード後の映像信号を映像表示部104に与え、デコード後の音声信号を音声出力部105に与える。さらに、デコード部103は、以上のような処理の何れかが不可状態になった場合等には、デコードエラー検出情報、及び、デコードエラー率情報といったデコード異常情報を受信悪化検出部106に与える。
【0014】
映像表示部104は、入力された映像信号に基づいて画面に映像を表示させる。
音声出力部105は、入力された音声信号に基づいてスピーカから音声を出力させる。
【0015】
受信悪化検出部106は、チューナ部101から与えられた受信信号異常情報、デマルチプレクス部102から与えられた受信信号断絶情報、及び、デコード部103から与えられたデコード異常情報に基づいて、受信信号の受信状態が悪化した受信悪化状態を検出する。例えば、デジタル放送受信装置100が、車等の移動体に搭載されるか、又は、携帯されると、デジタル放送受信装置100の受信位置が変わる。このため、デジタル放送受信装置100の受信位置が視聴中の番組の放送局のサービスエリア外になる場合、及び、デジタル放送受信装置100が地上の構造物による搬送波の遮断又は減衰等の影響を受ける場合等があり、これらの場合には視聴中の番組の放送局からの放送信号を受信することができなくなる。このため、受信悪化検出部106は、チューナ部101、デマルチプレクス部102及びデコード部103から得られる情報に基づいて、受信悪化状態を検出する。具体的には、受信悪化検出部106は、上述した情報から、受信信号が「現状受信不可状態」又は「現状受信不可直前状態」であるか否かを判断し、受信信号が「現状受信不可状態」又は「現状受信不可直前状態」であると判断した場合に、受信悪化状態であると判断する。そして、受信悪化検出部106は、受信悪化状態であると判断した場合には、受信悪化通知を選局制御部107に与える。
【0016】
選局制御部107は、放送局情報記憶部108に記憶されている放送局情報に基づいて、選局する放送局を特定して、特定された放送局を選局するよう、放送受信部112に選局指示を行う。
また、選局制御部107は、デマルチプレクス部102が分離した番組情報を保存する処理を行う。例えば、選局制御部107は、デマルチプレクス部102が分離した番組情報に基づいて、視聴中の番組を放送している放送局の選局パラメータ及びその放送局の番組スケジュールの変化を検出し、変化が有る場合は、放送局情報記憶部108に記憶されている放送局情報を更新する。
さらに、選局制御部107は、受信悪化検出部106から受信悪化通知を受信した場合には、放送局情報記憶部108に記憶されている放送局情報より、同一放送局判定部109において同一と判定された放送局の選局パラメータを取得し、取得された選局パラメータに基づいて選局指示を放送受信部112に与える。なお、選局制御部107は、同一放送局判定部109において同一の放送局が見つからなかった場合は、全周波数帯をチャンネルサーチするように放送受信部112に選局指示を与える。
さらにまた、選局制御部107は、操作入力部111から通知される、ユーザからの操作要求に応じて、放送局情報記憶部108から選局パラメータを取得して、取得された選局パラメータに基づいて、放送受信部112に選局指示を与える。
【0017】
放送局情報記憶部108は、放送受信部112において、放送局毎に、当該放送局を選局するための選局パラメータと、当該放送局で放送される番組のスケジュールである番組スケジュールとを含む放送局情報を記憶する。
【0018】
図2は、実施の形態1における放送局情報120の一例を示す概略図である。放送局情報120は、放送局欄120aと、選局情報欄120bと、番組スケジュール情報欄120cとを有する。
【0019】
放送局欄120aは、放送局を識別するための放送局識別子を格納する。ここで、放送局識別子は、選局制御部107が、デジタル放送受信装置100内において放送局を一意に識別することができるように任意の手順で割り当てたものである。例えば、図2に示されているように、放送局情報120が行と列との2次元で表されるテーブルで表現されている場合には、当該テーブルの各々の行を識別するためのインデックスを放送局識別子として用いることができる。また、放送局識別子は、後述する選局パラメータを組み合わせて作成された値でもよく、そのほかの手順で作成された値でもよい。
【0020】
選局情報欄120bは、放送局欄120aで識別される放送局を選局するための選局パラメータを格納する。選局パラメータは、ある放送局の番組を視聴するためにチューナ部101及びデマルチプレクス部102に選局指示を出す際に必要なパラメータである。例えば、選局パラメータには、チューナ部101が特定の放送局からの信号を受信するために必要な物理チャンネル、並びに、チューナ部101において復調されたデジタル信号から、特定の放送局が放送する特定の番組をデマルチプレクス部102において分離するために必要な情報、例えば、TSにおけるPAT・PMTに含まれているTS_ID及びSV_IDが含まれる。なお、選局パラメータには、さらに、TSにおけるNW_ID及びORG_NW_IDといったPAT・PMTに記載されているその他の情報が含まれていてもよい。なお、選局パラメータには、デジタル信号がTS以外の信号である場合においても、これらに準ずるパラメータが含まれていればよい。
なお、選局パラメータは、選局制御部107の指示に従って更新される。例えば、放送局欄120aで識別される放送局が選局されている際に、チューナ部101及びデマルチプレクス部102が用いている選局パラメータが変更された場合には、選局制御部107は、選局されている放送局に対応する選局パラメータを、最新の選局パラメータに更新する。
【0021】
番組スケジュール情報欄120cは、放送局欄120aで識別される放送局で放送される番組の放送時間を示す番組スケジュールを格納する。
番組スケジュールは、番組名、放送開始時刻及び放送終了時刻を示す個別スケジュールを番組毎に複数備えることにより構成されている。なお、番組名、放送開始時刻及び放送終了時刻は、デマルチプレクス部102が取得する番組情報に含まれている。また、個別スケジュールには、番組のジャンルを示す情報及び出演者の情報等、他の情報が含まれていてもよい。なお、図2では、番組名、放送開始時刻及び放送終了時刻により個別スケジュールが構成されているが、番組名はなくてもよい。また、放送開始時刻及び放送継続時間により個別スケジュールが構成されていてもよい。
番組スケジュールは、選局制御部107の指示に従って更新される。例えば、放送局欄120aで識別される放送局が選局されている際に、デマルチプレクス部102で分離された番組情報に含まれている情報が、選局されている放送局に対応する番組スケジュールに含まれている情報と異なる場合には、選局制御部107は、選局されている放送局に対応する番組スケジュールを、最新の情報で更新する。
【0022】
なお、放送局情報120は、選局制御部107の指示に従って更新される。例えば、放送局情報120に記憶されていない新たな放送局が見つかった場合は、放送局情報120に新たな行を追加して、追加された行に、その放送局に関する選局パラメータ及び番組スケジュールを新たに格納するとともに、選局制御部107は、新たな放送局識別子を割り当て、割り当てられた放送局識別子を、追加された行に格納する。
なお、放送局情報120は、図2のように行と列とを有する2次元で表されるテーブルの形式で記憶されている必要はなく、上述した放送局識別子、選局パラメータ及び番組スケジュールが一意に対応づけられる形であれば、どのような形式で記憶されていてもよい。
【0023】
図1の説明に戻り、同一放送局判定部109は、放送局情報120に格納されている全放送局の中から、選局制御部107から通知された視聴中の番組を放送している放送局と同一と判定することのできる放送局(以下、同一放送局ともいう)を検出する。本実施の形態においては、同一放送局判定部109は、使用されている言語に依存して表現形式が異なる言語情報ではなく、使用されている言語に依存して表現形式が異ならない非言語情報が同一か否かにより、放送局が同一か否かを判断する。
【0024】
計時部110は、時刻を計時する。本実施の形態では、計時部110で計時されている時刻が現在時刻であるものとする。
【0025】
操作入力部111は、ユーザからの操作要求の入力を受け付ける。そして、操作入力部111は、入力された操作要求を選局制御部107に通知する。
【0026】
図3は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100における選局制御部107の処理を示すフローチャートである。本フローでは、時刻11:30に放送局Fを選局している時に、その受信信号の受信状態が悪化するものとする。また、本フローでは、放送局情報記憶部108に図2に示されている放送局情報120が記憶されているものとする。
【0027】
まず、例えば放送局Fを選局するユーザの操作要求の入力を受け付けた操作入力部111は、ユーザの操作要求を選局制御部107に通知する。このような通知を受けた選局制御部107は、ユーザの操作要求に従って、放送局Fの選局パラメータを放送局情報記憶部108から取得し、放送受信部112に選局を指示する(S10)。
【0028】
次に、選局制御部107は、受信悪化検出部106から受信悪化通知を受け取るか否かで、放送局Fからの放送信号が受信可か否かを判断する(S11)。そして、選局制御部107は、受信可である場合(S11:YES)には、ステップS12の処理に進み、受信不可である場合(S11:NO)には、ステップS14の処理に進む。
【0029】
ステップS12では、選局制御部107は、デマルチプレクス部102で分離された番組情報から、放送局Fの番組スケジュールを取得し、放送局情報120に格納されている放送局Fの番組スケジュールを、取得された番組スケジュールで更新する。
【0030】
そして、選局制御部107は、受信悪化検出部106から受信悪化通知を受け取るか否かで、放送局Fからの放送信号が受信可か否かを判断する(S13)。そして、選局制御部107は、受信可である場合(S13:YES)には、ステップS12の処理に戻り、受信不可である場合(S13:NO)には、ステップS14の処理に進む。
【0031】
ステップS14では、選局制御部107は、放送局Fと同一の放送局を見つけ出すために、同一放送局判定部109に対して同一放送局判定処理の実行を指示する。このような指示を受けた同一放送局判定部109は、放送局情報記憶部108に記憶されている放送局情報120を用いて、放送局Fと同一の放送局を見つける同一放送局判定処理を実行する。同一放送局判定部109は、放送局Fと同一と判定することのできる放送局が検出できた場合には、検出された放送局を特定した同一放送局有り通知を選局制御部107に与え、放送局Fと同一と判定することのできる放送局が検出できなかった場合には、同一放送局無し通知を選局制御部107に与える。この同一放送局判定処理については、図4を用いて詳細に説明する。
【0032】
次に、選局制御部107は、放送局Fと同一の放送局が見つかったか否かを判断する(S15)。そして、選局制御部107は、放送局Fと同一の放送局が見つかった場合(S15:YES)には、ステップS16の処理に進み、放送局Fと同一の放送局が見つからなかった場合(S15:NO)には、ステップS18の処理に進む。
【0033】
ステップS16では、選局制御部107は、同一放送局判定部109から通知された、放送局Fと同一と判定することのできる放送局(ここでは、放送局Cとする)の選局パラメータを、放送局情報120から取得して、放送受信部112に選局指示を行う。
【0034】
次に、選局制御部107は、受信悪化検出部106から受信悪化通知を受け取るか否かで、放送局Cからの放送信号が受信可か否かを判断する(S17)。そして、選局制御部107は、受信可である場合(S17:YES)には、ステップS12の処理に戻り、受信不可である場合(S17:NO)には、ステップS14の処理に戻る。
【0035】
一方、ステップS15において、放送局Fと同一の放送局が見つからなかった場合(S15:NO)には、選局制御部107は、ステップS18の処理に進む。ステップS18では、選局制御部107は、全周波数帯域において順番にチャンネルサーチを行い、現在位置で受信できる放送局(例えば、放送局Eとする)を見つけ出す処理を行う。
【0036】
次に、選局制御部107は、ステップS18で見つけ出された放送局Eの選局パラメータを、放送局情報120から取得して、放送受信部112に選局指示を行う(S19)。そして、選局制御部107は、ステップS12の処理に戻って、デマルチプレクス部102で分離された番組情報から、放送局Eの番組スケジュールを取得し、放送局情報120に格納されている放送局Eの番組スケジュールを、取得された番組スケジュールで更新する。
【0037】
なお、ステップS14におけるチャンネルサーチについては、放送局を見つけ出す別の処理、例えば、国際公開第07/125777号に記載されているような系列局サーチを行ってもよく、その他の選局方法を実行してもよい。
【0038】
図4は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100の同一放送局判定部109における同一放送局判定処理を示すフローチャートである。本フローでも、図3と同様に、時刻11:30に放送局Fを選局している時にその受信信号の受信状態が悪化したものとする。また、本フローでも、放送局情報記憶部108に図2に示されている放送局情報120が記憶されているものとする。
【0039】
まず、同一放送局判定部109は、現在時刻で放送されている番組から乖離する番組数を示す変数iを「1」で初期化する(S20)。
【0040】
次に、同一放送局判定部109は、放送局情報120に格納されている放送局の内、現在視聴されている放送局F以外の全ての放送局に対して、ステップS23の判定を行ったか否かを確認する(S21)。そして、同一放送局判定部109は、全ての放送局に対して判定を行った場合(S21:YES)には、ステップS28の処理に進む。一方、同一放送局判定部109は、全ての放送局に対しては判定を行っていない場合(S21:NO)、言い換えると、ステップS23の判定を行っていない放送局が存在する場合には、ステップS22の処理に進む。
【0041】
ステップS22では、同一放送局判定部109は、放送局情報120に格納されている放送局の内、現在視聴されている放送局F以外の放送局で、ステップS23の判定を行っていない放送局の中から1つの放送局を選択して、選択された放送局を判定対象放送局に決定する。なお、ステップS22において、一つの放送局を選択する順番は、例えば、物理チャンネル、TS_ID、又は、SV_IDといった、放送局情報120に記憶されている選局パラメータの値の順(小さい順又は大きい順)としてもよいし、過去に選局した順序を記憶しておいた上で最新である順としてもよいし、選局した回数が多いもの順としてもよい。また、同一放送局判定部109は、他の方法で定めた順序としてもよい。なお、判定対象放送局となるのは、現在視聴されている放送局Fと選局パラメータ、例えば、物理チャンネルが異なる放送局である。ここでは、同一放送局判定部109は、ステップS22で判定対象放送局を放送局Aに決定したものとして説明を進める。
【0042】
次に、同一放送局判定部109は、ステップS22で決定された判定対象放送局(ここでは、放送局A)の、現在時刻に放送中の番組の放送開始時刻及び放送終了時刻が、視聴中であった放送局Fの番組の放送開始時刻及び放送終了時刻と同一か否かを判定する(S23)。ここでは、図2に示されているように、11:30において、放送局Aで放送されている番組の放送開始時刻及び放送終了時刻は、それぞれ11:00及び12:00であり、放送局Fで放送されている番組の放送開始時刻及び放送終了時刻は、それぞれ11:00及び13:00であるため、放送局Aと放送局Fでは放送終了時刻が異なる(S23:NO)。このため、同一放送局判定部109は、ステップS20の処理に戻り、変数iの初期化を実施する。なお、ステップS23での判定は、放送開始時刻のみの比較でもよいし、放送終了時刻のみの比較でもよいが、比較の精度を向上させるためには両方の比較を行う方が望ましい。
【0043】
次に、同一放送局判定部109が、ステップS21でNOと判断して、ステップS22の処理に進み、次の判定対象放送局を放送局Bに決定したものとして説明を進める。
【0044】
そして、同一放送局判定部109は、ステップS23の処理に進み、ステップS22で判定対象放送局として決定された放送局Bの、現在時刻に放送中の番組の放送開始時刻及び放送終了時刻が、視聴中であった放送局Fの番組の放送開始時刻及び放送終了時刻と同一か否かを判定する。図2に示されているように、11:30における放送局Bと放送局Fで放送されている番組においては、放送開始時刻及び放送終了時刻が共に同一である(S23:YES)。このため、同一放送局判定部109は、ステップS24の処理に進む。
【0045】
ステップS24では、同一放送局判定部109は、判定対象放送局(ここでは、放送局B)と放送局Fとで放送されている番組のそれぞれについて、さらに現在時刻に放送中の番組からi個(ここでは1つ)後に放送される番組の放送開始時刻及び放送終了時刻が同一か否かを判定する。ここで、放送局Bにおいて、現在時刻(11:30)で放送されている番組から1つ後の番組の放送開始時刻及び放送終了時刻は、それぞれ13:00及び14:00であり、放送局Fにおいて、現在時刻で放送されている番組から1つ後の番組の放送開始時刻及び放送終了時刻は、それぞれ13:00及び14:00であるため、これらの放送開始時刻及び放送終了時刻は、同一である(S24:YES)。従って、同一放送局判定部109は、ステップS25の処理に進む。
【0046】
ステップS25では、同一放送局判定部109は、予め定められた期間に含まれる全ての番組について、ステップS24の判定を行ったか否かを確認する。ここでは、同一放送局判定部109は、12時間分の番組を判定するものとする。従って、ここでは、その日の23:30までに放送される番組についてステップS24の判定を行う。現在時刻の番組から1つ後の番組の放送終了時刻は14:00であり、まだ23:30に到達していない(S25:NO)ので、同一放送局判定部109は、ステップS26の処理に進む。なお、ここでの予め定められた期間については、12時間に限定されるものではなく、任意の期間に設定することができる。この期間が長くなればその分比較処理に要する時間が長くなり、逆にこの期間が短くなればその分比較処理の精度が低くなる。この期間については、例えば、操作入力部111を介して、ユーザが選択できるようにしてもよい。
【0047】
ステップS26では、同一放送局判定部109は、変数iの値に1を加算する。そして、同一放送局判定部109は、ステップS24の処理に戻る。
【0048】
そして、ステップS24において、同一放送局判定部109は、放送局Bと放送局Fのそれぞれにおいて、現在時刻に放送されている番組からi個後に放送される番組、ここでは、2個後に放送される番組の放送開始時刻及び放送終了時刻の比較を行う。図2に示されているように、放送局Bと放送局Fとでは、11:30に放送されている番組から2個後に放送されている番組の放送終了時刻が異なるため(S24:NO)、同一放送局判定部109は、放送局Bとの比較を打ち切ってステップS20の処理に戻る。
【0049】
そして、同一放送局判定部109は、ステップS20において、変数iを初期化して、ステップS21でNOと判断して、ステップS22の処理に進み、次の判定対象放送局を放送局Cに決定したものとして説明を進める。
【0050】
次に、同一放送局判定部109は、ステップS23の処理に進み、ステップS22で判定対象放送局として決定された放送局Cの、現在時刻に放送中の番組の放送開始時刻及び放送終了時刻が、視聴中であった放送局Fの番組の放送開始時刻及び放送終了時刻と同一か否かを判定する。図2に示されているように、11:30における放送局Cと放送局Fで放送されている番組においては、放送開始時刻及び放送終了時刻が共に同一である(S23:YES)。このため、同一放送局判定部109は、ステップS24の処理に進む。
【0051】
ステップS24では、同一放送局判定部109は、判定対象放送局(ここでは、放送局C)と放送局Fとで放送されている番組のそれぞれについて、さらに現在時刻に放送中の番組からi個(ここでは1つ)後に放送される番組の放送開始時刻及び放送終了時刻が同一か否かを判定する。ここで、図2に示されているように、放送局C及び放送局Fのそれぞれにおいて、現在時刻(11:30)で放送されている番組から1つ後の番組の放送開始時刻及び放送終了時刻は、それぞれ13:00及び14:00であるため、これらの放送開始時刻及び放送終了時刻は、同一である(S24:YES)。従って、同一放送局判定部109は、ステップS25の処理に進む。
【0052】
ステップS25では、同一放送局判定部109は、予め定められた期間に含まれる全ての番組について、ステップS24の判定を行ったか否かを確認する。ここでは、まだ23:30に到達していない(S25:NO)ので、同一放送局判定部109は、ステップS26の処理に進む。
【0053】
ステップS26では、同一放送局判定部109は、変数iの値に1を加算する。そして、同一放送局判定部109は、ステップS24の処理に戻る。
【0054】
そして、同一放送局判定部109は、放送局C及び放送局Fについて、ステップS24、ステップS25及びステップS26の処理を繰り返して、23:30までに放送される番組の放送開始時刻及び放送終了時刻が全て同一である場合(S25:YES)には、ステップS27の処理に進む。
【0055】
ステップS27では、同一放送局判定部109は、この放送局Cと放送局Fは同一放送局であると判断して、この放送局Cを特定した同一放送局有り通知を選局制御部107に与える。
【0056】
一方、ステップS21において全ての放送局に対して判定を完了したと判断した場合(S21:YES)は、同一放送局判定部109は、ステップS28の処理に進む。ステップS28では、同一放送局判定部109は、放送局情報120に格納されている放送局の中に同一放送局が存在しなかったと判断して、同一放送局無し通知を選局制御部107に与える。
【0057】
なお、ステップS23及びステップS24で実施する各番組間の時刻の比較において、デマルチプレクス部102において取得できる番組情報でサマータイムのように時刻表記の切り替わりが有ることが示されていた場合には、同一放送局判定部109は、比較する放送時間の内、一方のみが切り替わっているような期間を除外して比較処理を行う。また、デマルチプレクス部102において分離された番組情報で、時差が有ることが示されていた場合は、同一放送局判定部109は、時差分を補正した上で比較処理を行う。
【0058】
従来のデジタル放送受信装置では、視聴中の番組が「受信悪化状態」になった場合は、放送局の番組情報の中の番組名が類似であるものを同一番組として選局していた。しかしながら、番組名が同一言語で記載されているとは限らず、例えば同一番組であっても日本語で「ニュース」と記載されている番組と、英語で「News」と記載されている番組とでは、同一番組として検出できないという問題があった。
【0059】
しかし、本実施の形態では、同一放送局で放送される番組の開始時刻及び終了時刻が同一であることに注目し、視聴中の番組において「受信悪化状態」になった場合は、その放送局で現在及び今後放送される番組の放送時間を比較し、ある一定期間に放送される番組の放送時間が一致する放送局を同一放送局と判断するようにしたので、例えば日本語で「ニュース」と記載されている放送局と、英語で「NEWS」と記載されている放送局とを同一放送局と判断することができる。その結果、このような放送局の場合でも、全周波数帯域をスキャンして同一放送局をチャンネルサーチする必要をなくすことができる。言い換えると、番組視聴が中断される時間を短縮することができる。
【0060】
なお、上述した実施の形態1では、同一放送局判定部109は、図4のステップS24において、現在時刻よりも後の番組のみの比較を行っているが、現在時刻よりも前の番組(過去の番組)に対しても同様の比較を行った上で総合的に判断してもよい。また、現在時刻よりも後の番組のみの比較を行わず、現在時刻よりも前の番組のみの比較を行うようにしても、同様の効果が得られることは明確である。
【0061】
また、上述した実施の形態1では、図4のステップS23及びステップS24において、同一放送局判定部109は、放送時間のみを用いて放送局の同一性の確認を行ったが、同一性を確認する方法はこれに限るわけではない。同一放送局判定部109は、受信信号から取得できる番組情報の中のその他の非言語情報、例えば、番組に含まれる映像の数、番組に含まれる音声の数、番組に含まれる字幕の数、番組に含まれるデータ放送等のコンポーネントの数、番組のジャンル、番組の課金情報及び番組の視聴制限の有無といった情報の少なくとも何れか1つをあわせて使用してもよい。また、同一放送局判定部109は、放送時間以外のこれらの情報の少なくとも何れか1つを用いて放送局の同一性を判定してもよい。さらに、これらの情報は、国別及び規格別に共通の定義が用いられているとは限らない。例えば、固定受信用放送においては、ジャンルID=1、ジャンルID=2、・・・という数値で、ニュース又は音楽といった番組ジャンルを定義していて、移動受信用放送においては、ジャンル記号=A、ジャンル記号=B、・・・という異なる記号でニュース又は音楽といった番組ジャンルを定義していることもあり得る。このような場合、同一放送局判定部109は、このような情報をそのまま用いるのではなく、それぞれの番組ジャンルを記号α、記号βといった共通の番組ジャンル属性識別子に変換したものを用いることで、番組情報の言語に依存せず放送局の同一性を確認することができる。なお、この属性識別子は、記号α、記号βのようなものに限定されるものではない。例えば、共通で用いる番組ジャンル属性識別子として、「NEWS」や「MUSIC」といったテキスト情報を定義しておき、同一放送局判定部109が、それぞれの国及びそれぞれの放送規格の受信信号から取得した番組ジャンル情報をこれらの属性識別子に変換してもよい。また、同一放送局判定部109は、これ以外の形式で定義されている番組ジャンルを番組ジャンル属性識別子に変換してもよい。また、番組ジャンル以外の番組情報に関しても同様に、予め共通で用いる属性識別子を何らかの形式で定義しておくことで、同一放送局判定部109は、受信信号から取得された情報をこの属性識別子に変換して、実施の形態1における放送局の同一性の確認の判断指標に用いることができる。これらの情報を用いることで、同一放送局判定部109は、図4のステップS23及びステップS24において同一と判定できる放送局をさらに絞り込めるため、ステップS25で判断する予め定められた期間を短く設定することができ、その結果さらに番組視聴が中断される時間を短縮させることができる。
【0062】
また、上述した実施の形態1における図3のステップS14の同一放送局判定処理において、放送局情報120に格納されている放送局の中から、いくつかの同一放送局が見つかるまで処理を継続するようにしてもよく、また、放送局情報120に格納されている全ての放送局に対して判定処理を行ってもよい。
このような場合には、図3のステップS16において選局された同一放送局が、ステップS17にて受信不可であると判別された場合には、ステップS15の処理に戻り、すでに検出済みの複数の同一放送局の中から、一つの同一放送局を選局して(S16)、受信することができるか否かを判定(S17)すればよい。
【0063】
なお、ステップS16で複数の同一放送局の中から選局を実施する一つの同一放送局を決定する方法としては、同一放送局判定部109は、上記した受信信号から取得できる番組情報の中のその他の非言語情報、例えば、番組に含まれる映像の数、番組に含まれる音声の数、番組に含まれる字幕の数、番組に含まれるデータ放送等のコンポーネントの数、番組のジャンル、番組の課金情報及び番組の視聴制限の有無といった情報の同一性を検証し、これらの同一性の程度が高いほど優先順位が高いものと判断して、優先順位が高いものから順に選局を行うようにしてもよい。例えば、同一放送局判定部109は、同一と判定することのできる情報の数が多いものほど、同一性の程度が高いと判断することができる。また、同一放送局を決定する方法としては、これに限らず、同一放送局判定部109は、これ以外の方法を用いて同一性を検証してもよい。
このようにすることで、図4のステップS25における期間を短くして複数の同一放送局が見つかったとしても、図3のステップS16でさらに同一放送局の絞り込みを行うことができ、その結果、より早く同一放送局を見つけ出すことができる。その結果さらに番組視聴が中断される時間を短縮させることができる。
【0064】
また、上述した実施の形態1における図4のステップS23及びステップS24で各番組間の放送時間を比較する際に、判定対象の番組の放送時間が異なる場合でもその誤差が一定の範囲内であるときは、同一放送局判定部109は、それらの番組の放送時間が同一であるとみなしてもよい。この場合、判定対象の番組の放送時間の誤差が一定の範囲内かどうかを確認するためには、同一放送局判定部109は、その誤差が予め定めておいた間隔(予め定められた第1の閾値)、例えば、5分程度に収まっているかどうかで判断してもよいし、また、その誤差が判定対象の番組の放送継続時間に占める割合が予め定めておいた割合(予め定められた第2の閾値)、例えば、10%程度に収まっているかどうかで判断してもよい。
例えば、ある放送局では、13:02を放送開始時刻とする番組スケジュールになっているが、別の放送局では、13:00を放送開始時刻とする番組スケジュールになっており、13:02まではCMのようなものが放送されている場合は、放送開始時刻の誤差は2分となり、予め定めておいた間隔である5分の中に収まっているので、同一放送局判定部109は、放送開始時刻は、厳密には異なるものの同一放送時間であるとみなしてもよい。また、同様に、この番組の放送継続時間が1時間であったとすると、60分中の2分間なので3%となり予め定めておいた割合である10%の中に収まっているので、同一放送局判定部109は、この場合でも放送開始時刻は厳密には異なるものの同一放送時間であるとみなしてもよい。一方、この番組の放送継続時間が5分間であったとすると、5分中の2分間なので40%となり予め定めておいた割合である10%の中に収まっていないので、同一放送局判定部109は、この場合は同一放送時間ではないとみなす。
【0065】
このようにすることで、CMのような番組本編の前後に放送している放送局個別のコンテンツの長さの違い等の影響により、番組スケジュール上の放送開始時刻又は放送終了時刻が放送局間で異なる場合にでも、同一放送局判定部109は、その放送開始時刻又は放送終了時刻の誤差を踏まえた同一放送局の判定を行うことができる。
【0066】
なお、上述のように放送時間の誤差を認めるようにすると、同一放送時間である番組を異なる放送時間であると誤って検出するケースが削減できる一方で、異なる放送時間である番組を同一放送時間であると誤って検出してしまうケースが増加する。そのため、番組スケジュールの検査対象である一定期間をより長くして判定対象の番組の数を多くすることで、異なる放送時間である番組の誤検出による同一放送局の判定精度の低下を補うことができる。
【0067】
実施の形態2.
実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100では、図3のステップS13において視聴中の番組を放送している放送局Fからの送信信号の受信状態が悪化したときに初めてステップS14である同一放送局判定処理を実行することになるため、放送局情報120に格納されている放送局数が多くなるほど、同一放送局判定処理に要する時間が長くなる。
【0068】
そこで、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、受信悪化状態と判定される前に、同一放送局判定処理を実施しておくことで、視聴中の番組を放送している放送局からの送信信号の受信状態が悪化した時点で、すぐに同一放送局の選局が実行できるようにする。
【0069】
図1に示されているように、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、チューナ部101と、デマルチプレクス部102と、デコード部103と、映像表示部104と、音声出力部105と、受信悪化検出部106と、選局制御部207と、放送局情報記憶部208と、同一放送局判定部109と、計時部110と、操作入力部111とを備える。実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、選局制御部207での処理の点及び放送局情報記憶部208に記憶されている情報の点において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100と異なっている。
【0070】
実施の形態2における選局制御部207は、実施の形態1における選局制御部107とほぼ同様の処理を行う。但し、実施の形態2における選局制御部207は、選局中の放送局において受信状態が悪化する前に、同一放送局判定部109に同一放送局判定処理を行わせて、その結果を放送局情報記憶部208に記憶させる。
【0071】
放送局情報記憶部208は、実施の形態1と同様に、放送局情報120を記憶すると共に、放送局毎に、当該放送局と同一であると判断することのできる放送局を示す同一放送局関係情報を記憶する。
【0072】
図5は、実施の形態2における同一放送局関係情報221の一例を示す概略図である。同一放送局関係情報221は、放送局欄221aと、同一放送局欄221bとを有する。
放送局欄221aは、放送局を識別するための放送局識別子を格納する。
同一放送局欄221bは、放送局欄221aで識別される放送局と同一と判定することのできる放送局を識別するための放送局識別子を格納する。
【0073】
図6は、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200における選局制御部207の処理を示すフローチャートである。図6のステップS30〜ステップS33の処理は、実施の形態1における図3のステップS10〜ステップS13の処理と同様である。また、図6のステップS36の処理は、図3のステップS17の処理と同様である。図6のステップS39〜S41の処理は、図3のステップS17〜S19の処理と同様である。
【0074】
図6のステップS34では、選局制御部207は、同一放送局があるか否かを判断する。例えば、選局制御部207は、同一放送局判定部109から同一放送局有り通知を取得した場合には、同一放送局があると判断し、同一放送局無し通知を取得した場合には、同一放送局がないと判断する。そして、選局制御部207は、同一放送局があると判断した場合(S34:YES)には、ステップS35の処理に進み、同一放送局がないと判断した場合(S34:NO)には、ステップS36の処理に進む。
【0075】
ステップS35では、選局制御部207は、同一放送局関係情報221において、同一放送局判定部109から取得した同一放送局有り通知で特定される放送局が、現在選局されている放送局(ここでは、放送局F)に対応付けて記憶されているか否かを判断して、このような放送局が記憶されていない場合には、放送局Fに対応付けて、放送局Fと同一の放送局であると判断された放送局を同一放送局欄221bに格納する。そして、選局制御部207は、ステップS36の処理に進む。
【0076】
ステップS36における処理は、図3におけるステップS13の処理と同様である。そして、選局制御部207は、放送局Fが受信不可と判断された場合(S36:NO)には、ステップS37の処理に進む。
【0077】
ステップS37では、選局制御部207は、放送局情報記憶部208に記憶されている同一放送局関係情報221を参照して、放送局Fと同一と判定することができ、かつ、ステップS38で未だ選び出されていない放送局が存在するか否かを確認する。そして、選局制御部207は、このような放送局が存在する場合(S37:YES)には、ステップS38の処理に進み、このような放送局が存在しない場合(S37:NO)には、ステップS40の処理に進む。ステップS40での処理は、図3におけるステップS18での処理と同様である。
【0078】
ステップS38では、選局制御部207は、同一放送局関係情報221を参照して、放送局Fと同一と判定することのできる放送局の中から選局候補を一つ選び出し、その選局候補の選局パラメータを放送局情報120から取得して、チューナ部101及びデマルチプレクス部102に選局指示を行う。そして、選局制御部207は、ステップS39の処理に進む。ステップS39での処理は、図3におけるステップS17での処理と同様である。
なお、ステップS38において同一放送局関係情報221から選局候補を一つ選び出す際には、選局制御部207は、例えば、物理チャンネル、TS_ID及びSV_IDといった、放送局情報120に格納されている選局パラメータの値の順(大きい順又は小さい順)としてもよい。また、選局制御部207は、過去に選局した順序を記憶しておいた上で最新である順としてもよい。さらに、選局制御部207は、選局した回数が多いもの順としてもよい。また、選局制御部207は、他の方法で定めた順序で行ってもよい。また、選局制御部207は、受信信号から取得できる番組情報の中のその他の非言語情報、例えば、番組に含まれる映像の数、番組に含まれる音声の数、番組に含まれる字幕の数、番組に含まれるデータ放送等のコンポーネントの数、番組のジャンル、番組の課金情報及び番組の視聴制限の有無といった情報を用いて、優先順位を定めて、優先順位の高いものから順に選択してもよい。
【0079】
なお、ステップS33の処理は、放送局情報120に格納されている全ての放送局に対して行ってもよいし、1つの放送局に対していくつかの同一放送局が見つかるまで継続して行ってもよい。
【0080】
また、ステップS37で、同一放送局関係情報221に同一の放送局がないと判断された場合(S37:No)に、ステップS32〜S34の処理が行われて、ステップS34において、同一の放送局がないと判断されたとき(S34:No)にステップS40に処理が進められてもよい。
【0081】
なお、実施の形態2においては、同一放送局関係情報221は、放送局情報記憶部208に記憶されるようにしているが、必ずしもこのようにする必要はない。選局制御部207は、他のモジュールの記憶領域、例えば、同一放送局判別部109の中にある記憶領域に記憶させてもよい。また、この同一放送局関係情報221を放送局情報記憶部208に記憶させる場合は、例えば、図7に示されている放送局情報220のように、放送局情報220に同一放送局欄220dを追加して、この欄220dに、放送局欄220aで識別される放送局に対して、同一と判定することのできる放送局の放送局識別子が格納されてもよい。
【0082】
また、実施の形態2においては、ある放送局を選局した時に番組スケジュール情報を更新した上でさらに同一放送局判定を実施して同一放送局関係情報221を更新する例を説明したが、同一放送局関係情報221を更新するタイミングは、これに限られる訳ではない。例えば、選局を行って番組スケジュール情報を更新した後に必ず同一放送局判定処理が実施されて、同一放送局関係情報221が更新されるのではなく、選局を行って番組スケジュール情報を更新することを予め定められた回数行われた時点で、同一放送局関係情報221が更新されるようにしてもよい。また、番組スケジュール情報又は同一放送局関係情報221に記載されていない新たな放送局への選局が行なわれて、番組スケジュール情報が更新された時点で、同一放送局関係情報221が更新されてもよい。さらには、最後に同一放送局関係情報221が更新されてから予め定められた時間が経過した後に、選局が行われて、最初に番組スケジュール情報が更新された時点で、同一放送局関係情報221が更新されてもよい。
【0083】
以上のように、実施の形態2によれば、デジタル放送受信装置200は、視聴中の番組を放送している放送局からの送信信号の受信状態が悪化する前に、同一放送局判別処理を番組の視聴と並行して実施しておき、その放送局からの送信信号の受信状態が悪化した際には、予め判定しておいた同一放送局の選局を即座に実行できるようにしている。その結果、番組視聴が中断される時間を短縮することができる。
【0084】
実施の形態3.
上記した実施の形態1又は実施の形態2に係るデジタル放送受信装置100、200は、視聴中の番組を放送している放送局からの送信信号を受信するためにチューナ部101を使用しているため、放送局情報120に格納されている放送局だけを使用して、同一放送局判定処理を行っている。そのため、放送局情報120に格納されている放送局の全てが受信できない位置にデジタル放送受信装置100、200が移動してしまった場合は、たとえ他の同一放送局が放送を行っていたとしても、このような放送局を同一放送局として判別できない。
【0085】
そこで、本実施の形態3では、デジタル放送受信装置は、視聴中の番組を放送している放送局とは別の放送局からの送信信号を受信することが可能なチューナ部と、デマルチプレクス部とをさらに備えることで、放送局情報120に格納されている放送局の全てが受信できない位置にデジタル放送受信装置が移動してしまった場合でも、放送局情報120に格納されていない他の同一放送局を検出することができるように構成する。
【0086】
図8は、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300の構成を概略的に示すブロック図である。デジタル放送受信装置300は、第1チューナ部としてのチューナ部101と、第1デマルチプレクス部としてのデマルチプレクス部102と、デコード部303と、映像表示部104と、音声出力部105と、受信悪化検出部306と、選局制御部307と、放送局情報記憶部108と、同一放送局判定部109と、計時部110と、操作入力部111と、第2チューナ部としてのチューナ部313と、第2デマルチプレクス部としてのデマルチプレクス部314とを備える。実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300は、チューナ部313及びデマルチプレクス部314をさらに備える点、並びに、デコード部303、受信悪化検出部306及び選局制御部307での処理の点において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100と異なっている。なお、チューナ部101及びデマルチプレクス部102により第1放送受信部315が構成され、チューナ部313及びデマルチプレクス部314により第2放送受信部316が構成される。
【0087】
チューナ部313は、実施の形態1におけるチューナ部101と同様の処理を行う。また、デマルチプレクス部314は、実施の形態1におけるデマルチプレクス部102と同様の処理を行う。
【0088】
実施の形態3におけるデコード部303は、実施の形態1におけるデコード部103と同様の処理を行う他、選局制御部307からの指示に従って、デマルチプレクス部102及びデマルチプレクス部314の何れか一方からの映像データ及び音声データを選択して、選択された映像データ及び音声データをデコードする。
【0089】
実施の形態3における受信悪化検出部306は、チューナ部101及びチューナ部313から、それぞれ受信信号異常情報を受け取り、さらに、デマルチプレクス部102及びデマルチプレクス部314から、それぞれ受信信号断絶情報を受け取る。そして、受信悪化検出部306は、第1放送受信部315の受信状態、並びに、第2放送受信部316の受信状態が、それぞれ受信悪化状態になっているか否かを判断する。
【0090】
実施の形態3における選局制御部307は、第1放送受信部315及び第2放送受信部316のそれぞれに対して、選局指示を行う。例えば、選局制御部307は、第1放送受信部315及び第2放送受信部316の何れか一方に、ユーザが視聴する番組を放送する放送局を選局させ、その他方に、番組情報を取得する放送局を選局させる。
また、選局制御部307は、デコード部303に対して、第1放送受信部315及び第2放送受信部316の内、ユーザが視聴する番組を選局している方の音声データ及び映像データをデコードするように指示を出す。
【0091】
図9は、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300の選局制御部307の処理を示すフローチャートである。以下では図9を用いて説明を行う。
【0092】
ユーザからの操作などで放送局Fへの選局を開始する場合、まず選局制御部307は、第1放送受信部315及び第2放送受信部316の何れかを選択して、放送局Fへの選局処理を行う(S50)。ステップS50の処理は、図3に示されている処理と同様である。なお、選局制御部307は、第1放送受信部315及び第2放送受信部316の何れを選択するかは、任意であるが、ここでは、第1放送受信部315を選択したものとして説明を行う。なお、選局制御部307は、自身又は自身以外のブロックの動作状態に基づいて、第1放送受信部315及び第2放送受信部316を切り替えるようにしてもよい。
【0093】
次に、選局制御部307は、全周波数帯域のサーチを完了したか否かを確認する(S51)。選局制御部307は、全周波数帯域のサーチが完了していない場合(S51:NO)、言い換えると、サーチしていない周波数帯域がある場合には、ステップS52の処理に進み、全周波数帯域のサーチが完了した場合(S51:YES)には、ステップS55の処理に進む。
【0094】
ステップS52では、選局制御部307は、未サーチの周波数帯域に対応する物理チャンネルをサーチするよう、第2放送受信部316にサーチ指示を与える。ここで、サーチする物理チャンネルを決定する方法は、全周波数帯域の中から、周波数帯域の値の小さい順又は大きい順としてもよい。また、過去にサーチした順序を記憶しておいた上で最新である順としてもよいし、サーチした回数が多いもの順としてもよく、そのほかの方法で選局してもよい。
【0095】
次に、選局制御部307は、ステップS52でサーチ指示を出した物理チャンネルが受信可であるか否かを判断する(S53)。この判断は、受信悪化検出部306から、受信悪化通知を受けるか否かで行えばよい。そして、選局制御部307は、受信可である場合(S53:YES)には、ステップS54の処理に進み、受信可ではない場合(S53:NO)には、ステップS51の処理に戻る。
【0096】
ステップS54では、選局制御部307は、放送局情報120において、受信可と判断された物理チャンネルに対応する放送局の選局パラメータを更新する。
【0097】
一方、ステップS55では、選局制御部307は、放送局情報120に記憶されている全ての放送局に対して、番組スケジュールの更新が完了したか否かを判断する。そして、選局制御部307は、番組スケジュールの更新が完了した場合(S55:YES)には、ステップS51の処理に戻り、番組スケジュールの更新が完了していない場合(S55:NO)には、ステップS56の処理に進む。
【0098】
ステップS56では、選局制御部307は、番組スケジュールの更新が完了していない放送局を1つ選択して、選択された放送局の選局パラメータを放送局情報120から取得して、第2放送受信部316に選局指示を与える。なお、選局制御部307は、放送局を1つ選択する際には、例えば、物理チャンネル、TS_ID及びSV_IDといった選局パラメータの値の順(大きい順又は小さい順)としてもよく、過去に選局した順序を記憶しておいた上で最新である順としてもよく、また、選局した回数が多いもの順としてもよい。また、選局する順序は、他の方法で定めた順序としてもよい。
【0099】
次に、選局制御部307は、ステップS56で選局指示を出した放送局が受信可であるか否かを判断する(S57)。この判断は、受信悪化検出部306から、受信悪化通知を受けるか否かで行えばよい。そして、選局制御部307は、受信可である場合(S57:YES)には、ステップS58の処理に進み、受信可ではない場合(S57:NO)には、ステップS55の処理に戻る。
【0100】
ステップS58では、選局制御部307は、放送局情報120において、受信可と判断された放送局の番組スケジュールを更新する。
【0101】
なお、図9のステップS54では、選局パラメータだけを更新するようにしているが、これに限定されるものではなく、番組スケジュールも併せて更新するようにしてもよく、さらに、他の情報を更新するようにしてもよい。
【0102】
実施の形態3によれば、ある放送局を視聴している一方で、その位置において選局可能な選局パラメータ及び番組スケジュールを更新しておき、視聴中の番組の放送局から送信されている送信信号の受信状態が悪化したときには、最新の放送局情報120を用いて同一放送局を決定できるようにしたため、受信悪化状態になった位置で放送されている同一放送局を見つけ出せる可能性が高くなる。これにより、受信悪化状態におけるチャンネルサーチを実行する回数が削減されるため、その結果番組視聴が中断される時間を短縮させることができる。
【0103】
なお、実施の形態3では、デジタル放送受信装置300が、第1放送受信部315及び第2放送受信部316を備える場合を説明したが、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300は、第3放送受信部等、より多くの放送受信部を備えていてもよい。
【0104】
また、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300は、まずステップS51〜ステップS54の選局パラメータの更新処理を行い、その後、ステップS55〜ステップS58の番組スケジュールの更新処理を行っているが、この順序に限る訳ではなく、逆の順序になっていてもよい。また、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300は、これらの処理を同時に実行していてもよい。特に、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300が第3放送受信部を備える場合には、デジタル放送受信装置300は、選局パラメータの更新処理と、番組スケジュールの更新処理とを別々の放送受信部を用いて実行してもよく、さらに、各々の処理を複数の放送受信部で並列処理することで処理時間を削減してもよい。
【0105】
以上に記載した実施の形態3においては、図9のステップS50における放送局Fの選局処理は、図3に示されているフローチャートと同様の処理を行うと説明したが、この選局処理は、例えば、図6に示されているフローチャートと同様の処理を行うようにしてもよい。このような場合には、選局制御部307は、実施の形態2と同様の処理も行い、放送局情報記憶部108は、実施の形態2で説明したような情報を記憶する。このような場合には、例えば、図9のステップS58において、番組スケジュールの更新を行うとともに、その放送局における同一放送局関係情報も更新するようにしてもよい。また、この場合での同一放送局関係情報を更新するタイミングも、実施の形態2と同様に、選局を行って番組スケジュール情報を更新した後に必ず同一放送局判定を実施して同一放送局関係情報を更新することに限る訳ではない。例えば、選局を行って番組スケジュール情報を更新することを予め定められた回数行った時点で、同一放送局関係情報が更新されるようにしてもよいし、番組スケジュール情報及び同一放送局関係情報に記載されていない新しい放送局への選局を行って番組スケジュール情報を更新した時点で、同一放送局関係情報が更新されるようにしてもよい。さらには、最後に同一放送局関係情報が更新されてから、予め定められた時間が経過した後に、周期的に番組スケジュール情報を更新した上で、同一放送局関係情報もあわせて更新されるようにしてもよい。
【0106】
実施の形態4.
上記した実施の形態1から実施の形態3に係るデジタル放送受信装置100、200、300は、現在時刻に放送している番組を起点に、一つ目の番組、二つ目の番組、・・・のように順番に番組の放送時間を確認しているため、比較対象である放送局の番組構成が完全に一致している場合のみ、同一放送局であると判断することになる。
しかし、同一放送局である場合でも、例えば、番組本編の終了後から次の番組本編の開始までの期間に、ある放送局では、例えば天気予報のような短い番組を放送しているが、別の放送局では、ずっとCMを放送しているような場合があり得る。また、例えば、ある放送局では、それまで放送されていた番組を終了して別の番組の放送を開始しても、別の放送局では、それまで放送されていた番組の放送時間を延長する場合もあり得る。同様に、ある放送局では、それまで視聴されていた番組を継続して放送しているが、別の放送局では、ある時点でその番組の放送を中断し、別の番組の放送を開始する場合もあり得る。このような場合、上記した実施の形態1から実施の形態3では、これらの放送局の番組構成が完全には一致しなくなるため、これらの放送局を異なる放送局であると判断してしまう。
【0107】
より具体的には、例えば、同一放送局である放送局#1と放送局#2において、番組本編が14:00から15:55まで放送される番組と、16:05から17:00まで放送される番組とが有る場合に、放送局#1においては、15:55から16:05までの間に短い番組、例えば、天気予報のような番組が放送されているため、放送局#1の番組スケジュール情報としては、14:00から17:00までの間に3つの番組が存在することになっているとする。一方、放送局#2においては、15:55から16:05までの間はずっとCMを放送していて特に番組を放送していないため、放送局#2の番組スケジュール情報としては、14:00から17:00までの間に2つの番組が存在すること、言い換えると、14:00から16:00まで放送される番組と、16:00から17:00まで放送される番組とが存在することになっているとする。
この場合、14:00から放送される番組の次の番組が比較されると、放送局#1では、15:55から16:05までの間に放送される短い番組と、放送局#2では、16:00から放送される番組とが比較されることとなり、その結果、同一放送局の検出に失敗してしまうこととなる。
【0108】
また、同一放送局である放送局#1と放送局#2において、13:00から14:00まで放送される番組が有る場合に、放送局#1では、番組の最後まで、言い換えると、13:00から14:00まで番組を放送する一方で、放送局#2では、13:00から13:45まで番組を放送をした後に番組を中断し、13:45から14:00までの間に独自の番組、例えば、天気予報等を放送する場合がある。このような場合にも、13:00から放送開始される番組が順番に比較されると、13:45において放送局#2のみ存在する番組と、放送局#1で14:00から放送される番組との比較が行われてしまうため、その結果、同一放送局の検出に失敗してしまうこととなる。
【0109】
そこで、本実施の形態4では、以上のような場合でも、放送局#1と、放送局#2とを同一の放送局と判定することができるようにする。
【0110】
図1に示されているように、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置400は、チューナ部101と、デマルチプレクス部102と、デコード部103と、映像表示部104と、音声出力部105と、受信悪化検出部106と、選局制御部107と、放送局情報記憶部408と、同一放送局判定部409と、計時部110と、操作入力部111とを備える。実施の形態4に係るデジタル放送受信装置400は、放送局情報記憶部408に記憶されている情報の点及び同一放送局判定部409での処理の点において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100と異なっている。
【0111】
放送局情報記憶部408は、放送受信部112において、放送局毎に、当該放送局を選局するための選局パラメータと、当該放送局で放送される番組のスケジュールである番組スケジュールとを含む放送局情報、及び、同一放送局判定部409が使用する、放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値を算出するために必要な変数を記憶する。本実施の形態においては、放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値は、累積エラー率であり、そのような値を算出するために必要な変数は、累積エラー率を示す変数である。
【0112】
図10は、実施の形態4における放送局情報420の一例を示す概略図である。放送局情報420は、実施の形態1における放送局情報120と同様に、放送局欄420aと、選局情報欄420bと、番組スケジュール情報欄420cとを有する。
【0113】
図1の説明に戻り、同一放送局判定部409は、放送局情報420に格納されている全放送局の中から、選局制御部107から通知された視聴中の番組を放送している放送局と同一と判定することのできる放送局を検出する。本実施の形態では、同一放送局判定部409における同一放送局判定処理において、確認対象の番組の放送開始時刻から放送終了時刻までの区間である放送時間を確認した結果、比較する番組同士の放送時間が異なっている場合でも、その時点では比較を終了せずに、予め定められた期間に含まれる番組の比較を継続して行う。そして、同一放送局判定部409は、予め定められた期間に、放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値を算出するために必要な変数を放送局情報記憶部408に記憶させておく。そして、同一放送局判定部409は、予め定められた時間帯に放送される複数の番組についての比較の結果、放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値を算出して、この値が予め定められている値よりも小さい場合は、同一放送局であるみなすことで、予め定められた期間に放送される番組の数が異なる場合でも同一放送局を検出できるようにする。
【0114】
図11及び図12は、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置100の同一放送局判定部109における同一放送局判定処理を示すフローチャートである。本フローでは、放送局情報記憶部408に図10に示されている放送局情報420が記憶されているものとする。また、本フローでは、現在時刻において放送局Fを選局して番組F−2が視聴されている時に、その受信信号の受信状態が悪化したものとする。
【0115】
まず、同一放送局判定部409は、現在時刻で放送されている番組から乖離する番組数を示す変数i及びjを共に「0」で初期化する(S60)。なお、この変数iは、現在視聴中の放送局Fに対して用いられる変数であり、変数jは、後述するステップS62で決定される判定対象の放送局に対して用いられる変数である。
【0116】
次に、同一放送局判定部409は、放送局情報420に格納されている放送局の内、現在視聴されている放送局F以外の全ての放送局に対して、ステップS64以降の比較判定処理を行ったか否かを確認する(S61)。そして、同一放送局判定部409は、全ての放送局に対して判定を行った場合(S61:YES)には、図12のステップS78の処理に進む。一方、同一放送局判定部409は、全ての放送局に対しては判定を行っていない場合(S61:NO)、言い換えると、ステップS64以降の判定を行っていない放送局が存在する場合には、ステップS62の処理に進む。
【0117】
ステップS62では、同一放送局判定部409は、放送局情報420に格納されている放送局の内、現在視聴されている放送局F以外の放送局で、ステップS64以降の判定を行っていない放送局の中から1つの放送局を選択して、選択された放送局を判定対象放送局に決定する。なお、ステップS62において、一つの放送局を選択する順番は、上記した実施の形態1における図4のステップS22と同様である。ここでは、同一放送局判定部409は、ステップS62で判定対象放送局を放送局Aに決定したものとして説明を進める。
【0118】
次に、同一放送局判定部409は、放送局情報記憶部408に、ステップS62で決定された判定対象放送局に対応付けて、累積エラー率を示す変数の初期値を記憶させる(S63)。累積エラー率を示す変数及びその初期値については、後述するように、累積エラー率をどのように算出するかで異なる値となる。
【0119】
次に、同一放送局判定部409は、現在視聴中の放送局(ここでは、放送局F)の、現在時刻に放送中の番組aからi個後に放送される番組(以降、番組a+iと記す。なお、ここではiが「0」なので現在時刻に放送している番組そのものとなる)と、ステップS62で決定された判定対象放送局(ここでは、放送局A)の、現在時刻に放送中の番組bからj個後に放送される番組(以降、番組b+jと記す。なお、ここではjが「0」なので現在時刻に放送している番組そのものとなる)について、その放送時間が同一か否かを判定する(S64)。この処理は、上記した実施の形態1における図4のステップS23又はステップS24と同様である。
ここでは、図10に示されているように、現在時刻において放送局Fで現在時刻に放送中の番組から0個後、即ち、現在放送されている番組F−2の放送開始時刻が11:00で、その放送終了時刻が13:00であるが、放送局Aで現在時刻に放送中の番組から0個後、即ち、現在放送されている番組A−3の放送開始時刻は11:00で、その放送終了時刻が12:00となっている。ここで、例えば、放送時間の同一性を放送開始時刻のみで判定する場合は、放送時間が同一となる(S64:Yes)ため、同一放送局判定部409は、ステップS66の処理に進むが、放送終了時刻も判断対象に含める場合は、放送時間が異なる(S64:No)ため、同一放送局判定部409は、ステップS65の処理に進む。ここでは、ステップS65の処理に進む場合で説明を進める。
【0120】
ステップS65では、同一放送局判定部409は、比較を行った番組が違うものであったと判断したため、放送局情報記憶部408に記憶されている、比較対象の放送局に関する累積エラー率を示す変数を更新する。
【0121】
この累積エラー率としては、予め定められた期間全体において、比較処理を実行した総実行回数とその中でエラーが発生した総回数とを比較して求められた値としてもよいし、エラーが発生した総回数と予め定めておいた閾値とを比較して求められた値としてもよい。例えば、累積エラー率ERは、下記の(1)式又は(2)式により算出することができる。
【数1】
(1)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した総回数」及び「比較処理を実行した総実行回数」となる。なお、これらの初期値は、「0」である。
【数2】
(2)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した総回数」となる。なお、この初期値は、「0」である。
【0122】
また、累積エラー率としては、予め定められた期間全体において、放送される総番組数とその中でエラーが発生した総番組数とを比較して求めた値としてもよいし、エラーが発生した総番組数と予め定めておいた閾値とを比較して求めた値としてもよい。例えば、累積エラー率ERは、下記の(3)式又は(4)式により算出することができる。
【数3】
(3)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した総番組数」及び「予め定められた期間に含まれる総番組数」となる。なお、これらの初期値は、「0」である。
【数4】
(4)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した総番組数」となる。なお、この初期値は、「0」である。
【0123】
また、累積エラー率としては、予め定められた期間において、放送される番組の総放送時間とその中でエラーが発生した番組の総放送時間とを比較して求めた値としてもよいし、エラーが発生した番組の総放送時間と予め定めておいた閾値とを比較して求めた値としてもよい。例えば、累積エラー率ERは、下記の(5)式又は(6)式により算出することができる。
【数5】
(5)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した番組の総放送時間」及び「予め定められた期間に含まれる番組の総放送時間」となる。なお、これらの初期値は、「0」である。
【数6】
(6)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した番組の総放送時間」となる。なお、この初期値は、「0」である。
【0124】
さらに、累積エラー率は、予め定められた期間において、放送される番組の総放送時間とその中でエラーが発生した番組同士の番組開始時刻の差分の総合計とを比較して求めた値としてもよいし、エラーが発生した番組同士の番組開始時刻の差分の総合計と予め定めておいた閾値とを比較して求めた値としてもよい。例えば、累積エラー率ERは、下記の(7)式又は(8)式により算出することができる。
【数7】
(7)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した番組同士の番組開始時刻の差分の総合計時間」及び「予め定められた期間に含まれる番組の総放送時間」となる。なお、これらの初期値は、「0」である。
【数8】
(8)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した番組同士の番組開始時刻の差分の総合計時間」となる。なお、この初期値は、「0」である。
【0125】
さらに、累積エラー率は、予め定められた期間において、放送される番組の総放送時間とその中でエラーが発生した番組同士の番組終了時刻の差分の総合計とを比較して求めた値としてもよいし、エラーが発生した番組同士の番組終了時刻の差分の総合計と予め定めておいた閾値とを比較して求めた値としてもよい。例えば、累積エラー率ERは、下記の(9)式又は(10)式により算出することができる。
【数9】
(9)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した番組同士の番組終了時刻の差分の総合計時間」及び「予め定められた期間に含まれる番組の総放送時間」となる。なお、これらの初期値は、「0」である。
【数10】
(10)式において、累積エラー率を示す変数は、「エラーが発生した番組同士の番組終了時刻の差分の総合計時間」となる。なお、この初期値は、「0」である。
【0126】
また、累積エラー率は、他の手段で求められた値であってもよい。
なお、後述するステップS68、ステップS72又はステップS75において、同一番組に関する累積エラー率を示す値の更新が行われている場合は、ここで再びエラー率の更新を行うと二重更新となってしまうため、ここでの更新処理は行われないようにしてもよいし、そのまま更新処理が行われるようにしてもよい。
【0127】
次に、同一放送局判定部409は、番組a+iと番組b+jの放送終了時刻の比較を行う(S66)。ステップS66において、番組a+iよりも番組b+jの放送終了時刻が早いと判断した場合には、同一放送局判定部409は、ステップS67の処理に進む。また、番組b+jよりも番組a+iの放送終了時刻が早いと判断した場合には、同一放送局判定部409は、ステップS71の処理に進む。一方、両方の番組の放送終了時刻が同一であると判断した場合には、同一放送局判定部409は、ステップS75の処理に進む。
ここでは、放送局Fで現在時刻に放送中の番組から0個後、すなわち現在放送されている番組F−2の放送終了時刻が13:00であり、放送局Aで現在時刻に放送中の番組から0個後、すなわち現在放送されている番組A−3の放送終了時刻が12:00であるため、判定対象の放送局Aの番組の放送終了時刻が早いと判断して、同一放送局判定部409は、ステップS67の処理に進む。
【0128】
ステップS67では、同一放送局判定部409は、変数jに「1」を加算することで判定対象の放送局の番組を一つ先に進める。
次に、ステップS65と同様に、同一放送局判定部409は、累積エラー率を示す変数を更新する(S68)。
【0129】
そして、同一放送局判定部409は、番組a+iと番組b+jとについて放送終了時刻の比較を行う(S69)。ステップS69において、番組a+iよりも番組b+jの放送終了時刻が早いと判断した場合(S69:Yes)には、同一放送局判定部409は、ステップS66の処理に戻る。一方、ステップS69において、番組a+iと番組b+jの放送終了時刻が同じ、又は、番組a+iよりも番組b+jの放送終了時刻が遅いと判断した場合(S69:No)には、同一放送局判定部409は、番組a+iの放送時間の間にステップS62で決定された放送局で放送される全ての番組についての判定が完了したとして、現在視聴中の放送局における次の時間での比較判定処理を行うため、変数iに1を加算(S70)して、ステップS77の処理に進む。
【0130】
ここでは、ステップS67で変数jに「1」が加算されるため、ステップS68では放送局Aで現在時刻に放送中の番組bから1個後、すなわち番組A−4に関する累積エラー率を示す変数の更新が行われる。さらに、ステップS69では、放送局Fで現在時刻に放送中の番組から0個後、すなわち現在放送されている番組F−2と、番組A−4との放送終了時刻が比較されることになる。番組F−2の放送終了時刻は13:00であり、番組A−4の放送終了時刻も13:00であるため、ステップS69の判定では処理はステップS70に進むこととなる。そして、ステップS70では、変数iに「1」がインクリメントされて、処理はステップS77に進む。
【0131】
なお、もしステップS66において、番組b+jよりも番組a+iの放送終了時刻が早いと判断した場合には、同一放送局判定部409は、ステップS71の処理に進む。ステップS71では、変数iに「1」が加算される。そして、同一放送局判定部409は、ステップS65又はステップS68と同様に、累積エラー率を示す変数を更新する(S72)。
さらに、同一放送局判定部409は、番組a+iと番組b+jとについて放送終了時刻の比較を行う(S73)。ステップS73において、番組b+jよりも番組a+iの放送終了時刻が早いと判断した場合(S73:Yes)は、同一放送局判定部409は、ステップS71の処理に戻る。一方、ステップS73において、番組b+jと番組a+iの放送終了時刻が同じ、又は、番組b+jよりも番組a+iの放送終了時刻が遅いと判断した場合(S68:No)には、同一放送局判定部409は、ステップS62で決定された放送局で放送される番組b+jの放送時間の間に、現在視聴中の放送局で放送される放送される全ての番組についての判定が完了したと判断して、ステップS62で決定された放送局における次の時間での比較判定処理を行うため、変数jに「1」を加算(S74)して、ステップS77の処理に進む。
【0132】
また、もしステップS66にて、番組b+jと番組a+iの放送終了時刻が共に同じと判断した場合には、同一放送局判定部409は、番組a+iの裏番組及び番組b+jの裏番組に関する判定が完了したとして、変数iと変数jにそれぞれ「1」を加算(S76)して、ステップS77の処理に進む。
【0133】
次に、同一放送局判定部409は、現在視聴中の放送局の、現在時刻に放送中の番組aからi個後に放送される番組(ここでは、iは「1」に更新されたので、現在時刻に放送している番組の1つ先の番組)と、ステップS62で決定された判定対象放送局の、現在時刻に放送中の番組bからj個後に放送される番組(ここでは、jは「1」に更新されたので、現在時刻に放送している番組の1つ先の番組)について、予め定められている判定期間内に放送される番組であるかどうかを確認する(S77)。同一放送局判定部409は、予め定められている判定期間内に放送される番組であると判断した場合(S77:Yes)には、ステップS64の処理に戻る。また、同一放送局判定部409は、予め定めておいた判定期間内に放送される番組ではないと判断した場合(S77:No)には、ステップS60の処理に戻る。なお、この判定は、いずれか一方の番組が予め定められた判定期間内に放送されるか否かで行われてもよい。また、両方の番組が予め定められた判定期間内に放送されるか否かで行われてもよい。さらに、この判定は、例えば、番組開始時刻がこの判定期間内に含まれているか否かで行われもよく、番組終了時刻がこの判定期間内に含まれているか否かで行われてもよく、又は、その両方であってもよい。さらにまた、この判定は、番組の放送時間が予め定めておいた判定期間内に含まれている割合が、予め定められた閾値よりも大きいか否かで行われてもよい。また、この判定は、これら以外の方法で行われてもよい。
【0134】
ここでは、予め定めておいた判定期間は、12時間とする。この場合、放送局Fで現在時刻に放送中の番組から1個後の番組、即ち、番組F−3の放送終了時刻が13:45であり、放送局Aで現在時刻に放送中の番組から1個後の番組、即ち、番組A−4の放送終了時刻が13:00であるため、12時間の中にいずれの番組も放送されることがわかるため、同一放送局判定部409は、ステップS63の処理に戻ることになる。
なお、本実施の形態4は、上述した実施の形態1と比較して、番組同士の同一放送時間判定の条件を緩くすることになるため、同一放送局であるものの検出漏れが軽減される代わりに、異なる放送局を同一放送局として判定してしまう場合が増加してしまう。これに対して、予め定めておく判定期間を長くすることで、より多くの番組を用いて判定することができるため、異なる放送局を同一放送局として判定してしまう場合を減少させることができる。従って、番組同士の同一放送時間判定の条件を緩くした分、同一放送局判定処理に要する判定期間を長くすることで、異なる放送局を同一放送局として判定してしまう場合の増加を抑制することができる。
【0135】
次に、ステップS64の処理に戻り、同一放送局判定部409は、更新された変数i及びjに対応する番組に対しての比較判定処理を行う。ここでは、同一放送局判定部409は、現在時刻において放送局Fで現在時刻に放送中の番組から1個後、即ち、番組F−3と、放送局Aで現在時刻に放送中の番組から1個後、即ち、番組A−4との番組放送時間についての比較を行う。この場合も、放送時間が異なっているため、同一放送局判定部409は、ステップS65の処理に進むが、番組A−4についての累積エラー率を示す変数の更新は、上記のステップS68にて既に実行済みであるため、ここでの処理を省略してステップS66の処理に進んでもよい。
【0136】
この後、ステップS66では、同一放送局判定部409は、番組a+iよりも番組b+jの放送終了時刻が早いと判断するため、ステップS67に進んで同様の処理を繰り返して、予め定められた判定期間の番組に対する比較判定処理を継続する。
【0137】
以上のような処理は、全ての放送局の、判定期間に含まれる全ての番組に対して実行される。そして、ステップS61において、全ての放送局について確認済みであると判定された場合(S61:Yes)には、処理は、図12のステップS78に進む。
図12のステップS78では、同一放送局判定部409は、放送局情報記憶部408に記憶されている累積エラー率を示す変数を用いて、累積エラー率を放送局毎に算出する。そして、同一放送局判定部409は、累積エラー率が最も低い放送局を選択する。
【0138】
次に、同一放送局判定部409は、選択された放送局の累積エラー率が予め定められた値よりも小さいか否かを判断する(S79)。そして、同一放送局判定部409は、選択された放送局の累積エラー率が予め定められた値よりも小さい場合(S79:Yes)には、ステップS80の処理に進む。一方、同一放送局判定部409は、選択された放送局の累積エラー率が予め定められた値よりも小さくない場合(S79:No)には、ステップS81の処理に進む。
【0139】
ステップS80では、同一放送局判定部409は、ステップS78で選択された放送局と放送局Fは同一放送局であると判断して、この選択された放送局を特定した同一放送局有り通知を選局制御部107に与える。
【0140】
一方、ステップS81では、同一放送局判定部409は、放送局情報420に格納されている放送局の中に同一放送局が存在しなかったと判断して、同一放送局無し通知を選局制御部107に与える。
【0141】
上記のように、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置400は、放送局毎の番組スケジュールの比較を行う際に、異なる部分が見つかった場合でも、異なる部分の発生割合を計算した上で、同一放送局であるか否かを判断するようにしたため、放送局毎の独自構成が行われ、放送時間に誤差が有った場合でも、その誤差の発生割合が小さいときには、同一放送局であると検出することができる。その結果さらに番組視聴が中断される時間を短縮させることができる。
【0142】
なお、上記の実施の形態4では、同一放送局判定部409は、予め定められた判定期間内に放送される全ての番組に対して比較処理を行っているが、このような処理に限る訳ではない。同一放送局判定部409は、その途中であっても、累積エラー率が大きくなることが判明した時点で処理を中断してもよい。例えば、図11のステップS65、S68、S72又はS75で累積エラー率を示す変数を更新した結果、累積エラー率を示す変数が予め定められた値を超えた時点、又は、累積エラー率を示す変数から計算される累積エラー率が予め定められた値を超えた時点で、同一放送局判定部409は、その放送局についての判定を中断し、ステップS60の処理に戻って別の放送局についての比較処理を実施してもよい。このようにすると、本実施の形態4における処理ステップ数が削減されることになるので、その結果さらに番組視聴が中断される時間を短縮させることができる。
【0143】
さらに、上記の実施の形態4では、同一放送局判定部409は、全ての放送局についてその累積エラー率を求めた上で、最も同一の放送局である可能性が高い放送局を決定するようにしていたが、このような処理に限る訳ではない。例えば、同一放送局判定部409は、全ての放送局について累積エラー率を示す変数を取得する前に、既に累積エラー率を示す変数を取得した放送局について、累積エラー率を算出し、その累積エラー率が予め定められた値を下回る放送局を検出した時点で、その放送局を同一放送局であると決定して、同一放送局判定処理を終了させてもよい。例えば、図11のステップS62で判定対象放送局を決定する前に、同一放送局判定部409は、それまで判定していた放送局に関する累積エラー率を算出して、その累積エラー率が予め定められた値を下回ったことがわかった時点で、放送局毎の比較処理を終了して、その放送局を同一放送局としてもよい。このようにすると、本実施の形態4における処理ステップ数が削減されることになるので、その結果さらに番組視聴が中断される時間を短縮させることができる。
【0144】
本実施の形態4によれば、放送局の独自の裁量によって番組スケジュール情報の一部が変更されていたとしても、その変更が大きくない限りは同一放送局であると判断することができる。例えば、スポーツ番組の中継等を行っている時に、一方の放送局では番組スケジュール通りに次の番組に切り替わるが、他方の放送局では番組スケジュールを変更してそのスポーツ番組の放送を延長するような場合でも、その影響を軽減できるため、これらの放送局を同一放送局として検出することができる。また、例えば、二つの連続した番組の境にて、一方の放送局では番組スケジュール情報としては登録されないCMが放送されているが、他方の放送局では地方のニュースといった独自の番組を放送している場合でも、この影響を軽減できるため、これらの放送局を同一放送局として検出することができる。本実施の形態4によれば、同一放送局として検出できるケースが増加することになるので、視聴中の番組が受信不可になった場合にも即座に同一放送局の選局を行うことができる。その結果さらに番組視聴が中断される時間を短縮させることができる。
【符号の説明】
【0145】
100,200,300,400:デジタル放送受信装置、 101:チューナ部、 102:デマルチプレクス部、 103,303:デコード部、 104:映像表示部、 105:音声出力部、 106,306:受信悪化検出部、 107,207,307:選局制御部、 108,208,408:放送局情報記憶部、 109,409:同一放送局判定部、 110:計時部、 111:操作入力部、 112:放送受信部、 313:チューナ部、 314:デマルチプレクス部、 315:第1放送受信部、 316:第2放送受信部。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】

【手続補正書】
【提出日】20140425
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナで受信された受信信号からデジタル信号を生成し、当該デジタル信号から、選局された放送局が放送する番組の映像データ及び音声データを分離する放送受信部と、
前記受信信号の受信状態が悪化した受信悪化状態を検出する受信悪化検出部と、
放送局毎に、放送されている番組を選局するための選局パラメータ、並びに、放送開始時刻及び放送終了時刻、又は、放送開始時刻及び放送継続時間を示す個別スケジュールを番組毎に複数備える番組スケジュールを含む放送局情報を記憶する放送局情報記憶部と、
前記番組スケジュールにおいて、前記選局された放送局以外の判定対象放送局の複数の個別スケジュールと、前記選局された放送局の複数の個別スケジュールとを比較して、予め定められた期間に含まれる前記判定対象放送局の複数の放送時間と、前記選局された放送局の複数の放送時間とが一致した場合に、前記判定対象放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定するとともに、前記選局された放送局と、当該同一の放送局と判定された放送局とを対応付けた同一放送局情報を生成して、前記放送局情報記憶部に記憶させる同一放送局判定部と、
前記受信悪化検出部で、受信悪化状態が検出された際に、選局する放送局を、前記同一放送局判定部で判定された同一の放送局、又は、前記放送局情報記憶部に記憶されている同一放送局情報で示される放送局に切り替えるように、前記放送受信部を制御する選局制御部と、を備えること
を特徴とするデジタル放送受信装置。
【請求項2】
前記同一放送局判定部は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、サマータイムによって一方の放送時間が変更され、他方の放送時間が変更されていない期間を、前記予め定められた期間に含めないこと
を特徴とする請求項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項3】
前記同一放送局判定部は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、少なくとも何れか一方の放送時間に時差が含まれている場合には、当該時差を解消するように放送時間を補正すること
を特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項4】
前記同一放送局判定部は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、ある二つの番組の放送時間が異なる場合であっても、その差の値が予め定められている第1の閾値よりも小さい場合、又は、その差が当該放送時間に占める割合が予め定められている第2の閾値よりも小さい場合には、その二つの番組の放送時間は同じであるとみなすこと
を特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項5】
前記同一放送局判定部は、二つの放送局が同一放送局であるか否かを判定する際に、二つの放送局で放送している複数の番組の中に放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値が予め定められた値よりも低い場合に、その二つの放送局は同一放送局であるとみなすこと
を特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項6】
前記二つの放送局で放送している複数の番組の中に放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値は、放送時間が異なる番組の、番組数、放送時間長、放送開始時刻の差分、放送終了時刻の差分、並びに、放送開始時刻の差分及び放送終了時刻の差分の和の少なくともいずれか一つの値、放送時間が異なる番組の番組数が前記予め定めた期間に放送される全ての番組の番組総数に対して占める割合、又は、放送時間が異なる番組の、放送時間長、放送開始時刻の差分、放送終了時刻の差分、並びに、放送開始時刻の差分及び放送終了時刻の差分の和の少なくともいずれか一つの値が、前記予め定めた期間に放送される全ての番組の放送時間の総計に対して占める割合であること
を特徴とする請求項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項7】
前記放送局情報には、番組毎に、映像の数、音声の数、字幕の数、データ放送の数、ジャンル、課金情報、及び、視聴制限の有無の少なくとも何れか1つが含まれており、
前記同一放送局判定部は、予め定められた期間、前記選局された放送局が放送する複数の番組の放送時間と同じ放送時間となっている複数の番組を放送し、かつ、前記選局された放送局が放送する複数の番組の、映像の数、音声の数、字幕の数、データ放送の数、ジャンル、課金情報、及び、視聴制限の有無の少なくとも何れか1つがそれぞれ同じになっている複数の番組を放送する放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定すること
を特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項8】
前記同一放送局判定部は、前記受信悪化状態が検出された場合、前記放送局情報記憶部に記憶されている放送局情報に含まれていない放送局を新たに受信した場合、前記放送局情報記憶部に記憶されている放送局情報に含まれている選局パラメータ又は放送スケジュールが更新された場合、又は、最後に前記同一の放送局の判定を行った時から予め定められた期間が経過した場合に、前記同一の放送局の判定を行うこと
を特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項9】
前記同一放送局判定部は、前記同一の放送局の判定を行った場合、又は、前記同一の放送局の判定を予め定めた回数行った場合に、前記同一放送局情報の生成又は更新を行うこと
を特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項10】
前記同一放送局情報は、前記同一の放送局と判定された複数の放送局を示し、
前記選局制御部は、前記受信信号の受信状態の悪化が検出された際に、前記同一放送局情報で示される複数の放送局の内、選局する放送局を、優先順位の高いものから順に切り替えるように、前記放送受信部を制御すること
を特徴とする請求項1からに記載のデジタル放送受信装置。
【請求項11】
前記選局制御部は、
前記同一放送局判定部が、前記同一の放送局と判断することのできる放送局を検出することができなかった場合には、前記放送受信部を制御して、全周波数帯域を順にサーチして、受信することのできる放送局を検出すること
を特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項12】
前記放送受信部を複数備え、
前記選局制御部は、
前記複数の放送受信部の内、1つの放送受信部に、前記選局された放送局が放送する映像データ及び音声データを分離させ、
前記複数の放送受信部の内、他の放送受信部を制御して、全周波数帯域を順にサーチさせるとともに、当該他の放送受信部に、前記デジタル信号から、放送される番組に関連する情報を含む番組情報を分離させ、当該分離された番組情報に基づいて、前記放送局情報を更新すること
を特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項13】
アンテナで受信された受信信号からデジタル信号を生成し、当該デジタル信号から、選局された放送局が放送する番組の映像データ及び音声データを分離する放送受信過程と、
前記受信信号の受信状態が悪化した受信悪化状態を検出する受信悪化検出過程と、
放送局毎に、放送されている番組を選局するための選局パラメータ、並びに、放送開始時刻及び放送終了時刻、又は、放送開始時刻及び放送継続時間を示す個別スケジュールを番組毎に複数備える番組スケジュールを含む放送局情報を記憶する放送局情報記憶過程と、
前記番組スケジュールにおいて、前記選局された放送局以外の判定対象放送局の複数の個別スケジュールと、前記選局された放送局の複数の個別スケジュールとを比較して、予め定められた期間に含まれる前記判定対象放送局の複数の放送時間と、前記選局された放送局の複数の放送時間とが一致した場合に、前記判定対象放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定するとともに、前記選局された放送局と、当該同一の放送局と判定された放送局とを対応付けた同一放送局情報を生成して記憶させる同一放送局判定過程と、
前記受信悪化検出過程で、受信悪化状態が検出された際に、選局する放送局を、前記同一放送局判定過程で判定された同一の放送局、又は、前記放送局情報記憶過程で記憶された同一放送局情報で示される放送局に切り替えるように、前記放送受信過程を制御する選局制御過程と、を備えること
を特徴とする選局方法。
【請求項14】
前記同一放送局判定過程は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、サマータイムによって一方の放送時間が変更され、他方の放送時間が変更されていない期間を、前記予め定められた期間に含めないこと
を特徴とする請求項13に記載の選局方法。
【請求項15】
前記同一放送局判定過程は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、少なくとも何れか一方の放送時間に時差が含まれている場合には、当該時差を解消するように放送時間を補正すること
を特徴とする請求項13又は14に記載の選局方法。
【請求項16】
前記同一放送局判定過程は、二つの放送局で放送している番組の放送時間が同一であるか否かを判断する際に、ある二つの番組の放送時間が異なる場合であっても、その差の値が予め定められている第1の閾値よりも小さい場合、又は、その差が当該放送時間に占める割合が予め定められている第2の閾値よりも小さい場合には、その二つの番組の放送時間は同じであるとみなすこと
を特徴とする請求項13から15の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項17】
前記同一放送局判定過程は、二つの放送局が同一放送局であるか否かを判定する際に、二つの放送局で放送している複数の番組の中に放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値が予め定められた値よりも低い場合に、その二つの放送局は同一放送局であるとみなすこと
を特徴とする請求項13から16の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項18】
前記二つの放送局で放送している複数の番組の中に放送時間が異なる番組が含まれている程度を示す値は、放送時間が異なる番組の、番組数、放送時間長、放送開始時刻の差分、放送終了時刻の差分、並びに、放送開始時刻の差分及び放送終了時刻の差分の和の少なくともいずれか一つの値、放送時間が異なる番組の番組数が前記予め定めた期間に放送される全ての番組の番組総数に対して占める割合、又は、放送時間が異なる番組の、放送時間長、放送開始時刻の差分、放送終了時刻の差分、並びに、放送開始時刻の差分及び放送終了時刻の差分の和の少なくともいずれか一つの値が、前記予め定めた期間に放送される全ての番組の放送時間の総計に対して占める割合であること
を特徴とする請求項17に記載の選局方法。
【請求項19】
前記放送局情報には、番組毎に、映像の数、音声の数、字幕の数、データ放送の数、ジャンル、課金情報、及び、視聴制限の有無の少なくとも何れか1つが含まれており、
前記同一放送局判定過程は、予め定められた期間、前記選局された放送局が放送する複数の番組の放送時間と同じ放送時間となっている複数の番組を放送し、かつ、前記選局された放送局が放送する複数の番組の、映像の数、音声の数、字幕の数、データ放送の数、ジャンル、課金情報、及び、視聴制限の有無の少なくとも何れか1つがそれぞれ同じになっている複数の番組を放送する放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定すること
を特徴とする請求項13から18の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項20】
前記同一放送局判定過程は、前記受信悪化状態が検出された場合、前記放送局情報記憶過程で記憶された放送局情報に含まれていない放送局を新たに受信した場合、前記放送局情報記憶過程で記憶された放送局情報に含まれている選局パラメータ又は放送スケジュールが更新された場合、又は、最後に前記同一の放送局の判定を行った時から予め定められた期間が経過した場合に、前記同一の放送局の判定を行うこと
を特徴とする請求項13から19の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項21】
前記同一放送局判定過程は、前記同一の放送局の判定を行った場合、又は、前記同一の放送局の判定を予め定めた回数行った場合に、前記同一放送局情報の生成又は更新を行うこと
を特徴とする請求項13から20の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項22】
前記同一放送局情報は、前記同一の放送局と判定された複数の放送局を示し、
前記選局制御過程は、前記受信信号の受信状態の悪化が検出された際に、前記同一放送局情報で示される複数の放送局の内、選局する放送局を、優先順位の高いものから順に切り替えるように、前記放送受信過程を制御すること
を特徴とする請求項13から21に記載の選局方法。
【請求項23】
前記選局制御過程は、
前記同一放送局判定過程が、前記同一の放送局と判断することのできる放送局を検出することができなかった場合には、前記放送受信過程を制御して、全周波数帯域を順にサーチして、受信することのできる放送局を検出すること
を特徴とする請求項13から22の何れか一項に記載の選局方法。
【請求項24】
前記放送受信過程を複数備え、
前記選局制御過程は、
前記複数の放送受信過程の内、1つの放送受信過程に、前記選局された放送局が放送する映像データ及び音声データを分離させ、
前記複数の放送受信過程の内、他の放送受信過程を制御して、全周波数帯域を順にサーチさせるとともに、当該他の放送受信過程に、前記デジタル信号から、放送される番組に関連する情報を含む番組情報を分離させ、当該分離された番組情報に基づいて、前記放送局情報を更新すること
を特徴とする請求項13から23の何れか一項に記載の選局方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の一態様に係るデジタル放送受信装置は、アンテナで受信された受信信号からデジタル信号を生成し、当該デジタル信号から、選局された放送局が放送する番組の映像データ及び音声データを分離する放送受信部と、前記受信信号の受信状態が悪化した受信悪化状態を検出する受信悪化検出部と、放送局毎に、放送されている番組を選局するための選局パラメータ、並びに、放送開始時刻及び放送終了時刻、又は、放送開始時刻及び放送継続時間を示す個別スケジュールを番組毎に複数備える番組スケジュールを含む放送局情報を記憶する放送局情報記憶部と、前記番組スケジュールにおいて、前記選局された放送局以外の判定対象放送局の複数の個別スケジュールと、前記選局された放送局の複数の個別スケジュールとを比較して、予め定められた期間に含まれる前記判定対象放送局の複数の放送時間と、前記選局された放送局の複数の放送時間とが一致した場合に、前記判定対象放送局を、前記選局された放送局と同一の放送局であると判定するとともに、前記選局された放送局と、当該同一の放送局と判定された放送局とを対応付けた同一放送局情報を生成して、前記放送局情報記憶部に記憶させる同一放送局判定部と、前記受信悪化検出部で、受信悪化状態が検出された際に、選局する放送局を、前記同一放送局判定部で判定された同一の放送局、又は、前記放送局情報記憶部に記憶されている同一放送局情報で示される放送局に切り替えるように、前記放送受信部を制御する選局制御部と、を備えることを特徴とする。
【国際調査報告】