(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2013108670
(43)【国際公開日】20130725
【発行日】20150511
(54)【発明の名称】ハード型パッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/44 20060101AFI20150414BHJP
   B65D 5/64 20060101ALI20150414BHJP
   B65D 5/66 20060101ALI20150414BHJP
   B65D 85/10 20060101ALI20150414BHJP
【FI】
   !B65D5/44 U
   !B65D5/64 Z
   !B65D5/66 321B
   !B65D85/10
   !B65D5/66 301B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】34
【出願番号】2013554266
(21)【国際出願番号】JP2013050132
(22)【国際出願日】20130108
(11)【特許番号】5676018
(45)【特許公報発行日】20150225
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2012/050781
(32)【優先日】20120117
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門二丁目2番1号
(74)【代理人】
【識別番号】100100549
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 嘉之
(74)【代理人】
【識別番号】100131392
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 武司
(74)【代理人】
【識別番号】100126505
【弁理士】
【氏名又は名称】佐貫 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100123098
【弁理士】
【氏名又は名称】今堀 克彦
(74)【代理人】
【識別番号】100137822
【弁理士】
【氏名又は名称】香坂 薫
(74)【代理人】
【識別番号】100146330
【弁理士】
【氏名又は名称】本間 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100160945
【弁理士】
【氏名又は名称】菅家 博英
(72)【発明者】
【氏名】国分 靖
【住所又は居所】日本国東京都墨田区横川一丁目17番7号 日本たばこ産業株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】坂井 孝次
【住所又は居所】日本国大阪府大阪市天王寺区上汐6−4−26 寿精版印刷株式会社内
【テーマコード(参考)】
3E060
3E068
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB17
3E060BA14
3E060BB03
3E060BC04
3E060DA17
3E060EA06
3E060EA20
3E068AA21
3E068AB02
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3E068BB08
3E068CC04
3E068CD02
3E068CE02
3E068DD01
3E068DD27
3E068DD40
3E068EE22
3E068EE25
3E068EE31
3E068EE32
(57)【要約】
パッケージ1は、開口端21aを有するパッケージ本体2と、開口端21aの後側開口縁に第1ヒンジ51を介して回動可能に連結され開口端21aを開閉するリッド3と、パッケージ本体2の後壁24側に設けられてパッケージ本体2に接合された第1トレイ部41およびリッド3に接合された第2トレイ部42を有し、第1トレイ部41および第2トレイ部42が第2ヒンジ52を介して回動自在に接合されたトレイ部材4とを備える。そして、リッド3の開放動作に連動して、第1トレイ部41および第2トレイ部42が第2ヒンジ52を中心に相対回動することによって、トレイ部材4に対してパッケージ本体2が起き上がる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口端を有する略直方体形状のパッケージ本体と、
前記開口端の後側開口縁に第1のヒンジを介して回動可能に連結され、前記開口端を開閉する蓋部材と、
前記パッケージ本体の後壁側に設けられ、前記パッケージ本体に接合された第1トレイ部および前記蓋部材に接合された第2トレイ部を有し、該第1トレイ部および該第2トレイ部が第2のヒンジを介して回動自在に接合されたトレイ部材と
を備え、
前記蓋部材の開放動作に連動して、前記第1トレイ部および前記第2トレイ部が前記第2のヒンジを中心に相対回動することによって、前記トレイ部材に対して前記パッケージ本体が起き上がる、ハード型パッケージ。
【請求項2】
前記第1トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第3のヒンジを回動中心として前記パッケージ本体の底板または後壁に回動自在に接合され、前記第2トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第4のヒンジを回動中心として前記蓋部材の天板に回動自在に接合され、且つ、前記第2のヒンジは、前記第3のヒンジおよび前記第4のヒンジに平行に形成され、
前記蓋部材の開放動作に連動して、前記第1トレイ部が前記第3のヒンジを中心に回動するとともに前記第2トレイ部が前記第4ヒンジを中心に回動する、請求項1に記載のハード型パッケージ。
【請求項3】
前記第2トレイ部の長さは、前記蓋部材の前記天板後縁部と前記第4のヒンジとの直線間距離に等しい、請求項2に記載のハード型パッケージ。
【請求項4】
前記第3のヒンジは、前記パッケージ本体の底板に形成され、
前記第1トレイ部は、前記蓋部材が閉じられた状態にあるときに、前記パッケージ本体の底板を覆い且つ一端側が前記第3のヒンジを介して該底板に回動自在に接合される底板面被覆部と、前記底板面被覆部の他端側と略直角に連結される一端を有し且つ他端側に前記第2のヒンジが形成される後壁面被覆部とを有する、請求項2又は3に記載のハード型パッケージ。
【請求項5】
前記第1トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第3のヒンジを回動中心として前記パッケージ本体の前壁に回動自在に接合され、前記第2トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第4のヒンジを回動中心として前記蓋部材の天板に回動自在に接合され、且つ、前記第2のヒンジは、前記第3のヒンジおよび前記第4のヒンジに平行に形成され、
前記第1トレイ部は、前記蓋部材が閉じられた状態にあるときに、前記パッケージ本体の底板を覆う底板面被覆部と、前記底板面被覆部と連結される一端を有すると共に前記パッケージ本体の後壁を覆い且つ他端側に前記第2のヒンジが形成される後壁面被覆部と、前記底板面被覆部と連結される一端を有すると共に前記パッケージ本体における前壁の下方領域を少なくとも覆い且つ他端側に前記第3のヒンジが形成される前壁面被覆部と、を有し、
前記蓋部材の開放動作に連動して、前記第1トレイ部が前記第3のヒンジを中心に回動すると共に前記第2トレイ部が前記第4ヒンジを中心に回動し、且つ、前記後壁面被覆部には、前記第1トレイ部が回動する際に前記パッケージ本体の後壁との干渉を抑制するための開口部が形成されている、請求項1に記載のハード型パッケージ。
【請求項6】
前記底板面被覆部の長さは、前記パッケージ本体の前記底板後縁部と前記第3のヒンジとの直線間距離に等しく、
前記後壁面被覆部の長さは、前記パッケージ本体における後壁と前記蓋部材における後壁の高さの和に等しい、請求項4又は5に記載のハード型パッケージ。
【請求項7】
前記パッケージ内に配置されて、一端側が前記パッケージ本体の内面に固定されるとともに他端側が前記蓋部材の内面に固定される平板バネ部材を更に備え、
前記平板バネ部材は前記第1のヒンジと平行な第5のヒンジを有し、前記蓋部材の開閉動作に連動して、前記第5のヒンジを境に前記パッケージ本体に接合される第1領域部と前記蓋部材に接合される第2領域部が相対的に回動することにより、前記第1領域部に対して前記第2領域部が前方に傾倒した第1傾倒状態と、前記第1領域部に対して前記第2領域部が後方に傾倒した第2傾倒状態との間で姿勢を反転させることが可能であり、
前記蓋部材の開放動作に連動して前記第1傾倒状態から前記第2傾倒状態に移行した前記平板バネ部材の姿勢が該第2傾倒状態に保持されることにより、前記トレイ部材に対して前記パッケージ本体が起き上がった状態に維持される、請求項1から6の何れか一項に記載のハード型パッケージ。
【請求項8】
前記蓋部材は、閉じられた際に前記パッケージ本体の前壁の略全面を覆うように構成されている、請求項1から4の何れか一項に記載のハード型パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハード型パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たばこ商品等の被収容物を収容するパッケージ(包装)として、ソフトパック型パッケージ、ハード型パッケージ等が公知である。ハード型パッケージの1つの形態として、ヒンジを介してパッケージ本体に開閉自在に連結された上蓋(ヒンジリッド)を備えたヒンジ蓋付きハード型パッケージが知られている。この種のハード型パッケージは、通常、ボックス状の外形を有し、シガレット束を収容するパッケージ本体と、パッケージ本体の上部に形成される開口端を開閉するための蓋部材が、開口端の縁部に沿って設けられるヒンジを介して回動自在に連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4011542号公報
【特許文献2】特許第4689928号公報
【特許文献3】特表2008−531409号公報
【特許文献4】欧州特許出願公開0193365号明細書
【特許文献5】欧州特許出願公開1260449号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヒンジ蓋付きハード型パッケージに要求される機能として、被収容物の取り出し易さが挙げられる。本発明は、上記実情に鑑みてなされてものであって、その目的は、被収容物を容易に取り出すことの可能なハード型パッケージを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、上記課題を解決するために以下の手段を採用する。本発明に係るハード型パッケージは、上部に開口端を有する略直方体形状のパッケージ本体と、前記開口端の後側開口縁に第1のヒンジを介して回動可能に連結され、前記開口端を開閉する蓋部材と、前記パッケージ本体の後壁側に設けられ、前記パッケージ本体に接合された第1トレイ部および前記蓋部材に接合された第2トレイ部を有し、該第1トレイ部および該第2トレイ部が第2のヒンジを介して回動自在に接合されたトレイ部材とを備え、前記蓋部材の開放動作に連動して、前記第1トレイ部および前記第2トレイ部が前記第2のヒンジを中心に相対回動することによって、前記トレイ部材に対して前記パッケージ本体が起き上がる。このように構成するハード型パッケージによれば、トレイ部材に対してパッケージ本体が起き上った状態で被収容物を取り出すことができるので、当該被収容物を取り出しが容易なものとなる。
【0006】
ハード型パッケージは、前記第1トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第3のヒンジを回動中心として前記パッケージ本体の底板または後壁に回動自在に接合され、前記第2トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第4のヒンジを回動中心として前記蓋部材の天板に回動自在に接合され、且つ、前記第2のヒンジは、前記第3のヒンジおよび前記第4のヒンジに平行に形成されていても良い。そして、前記蓋部材の開放動作に連動して、前記第1トレイ部が前記第3のヒンジを中心に回動するとともに前記第2トレイ部が前記第4ヒンジを中心に回動するように構成されても良い。
【0007】
ここで、前記第3のヒンジは、前記パッケージ本体の底板に形成されていても良い。この場合、前記第1トレイ部は、前記蓋部材が閉じられた状態にあるときに、前記パッケージ本体の底板を覆い且つ一端側が前記第3のヒンジを介して該底板に回動自在に接合される底板面被覆部と、前記底板面被覆部の他端側と略直角に連結される一端を有し且つ他端側に前記第2のヒンジが形成される後壁面被覆部とを有していても良い。また、ハード型パッケージは、前記第1トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第3のヒンジを回動中心として前記パッケージ本体の前壁に回動自在に接合され、前記第2トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第4のヒンジを回動中心として前記蓋部材の天板に回動自在に接合され、且つ、前記第2のヒンジは、前記第3のヒンジおよび前記第4のヒンジに平行に形成され、前記第1トレイ部は、前記蓋部材が閉じられた状態にあるときに、前記パッケージ本体の底板を覆う底板面被覆部と、前記底板面被覆部と連結される一端を有すると共に前記パッケージ本体の後壁を覆い且つ他端側に前記第2のヒンジが形成される後壁面被覆部と、前記底板面被覆部と連結される一端を有すると共に前記パッケージ本体における前壁の下方領域を少なくとも覆い且つ他端側に前記第3のヒンジが形成される前壁面被覆部と、を有し、前記蓋部材の開放動作に連動して、前記第1トレイ部が前記第3のヒンジを中心に回動すると共に前記第2トレイ部が前記第4ヒンジを中心に回動し、且つ、前記後壁面被覆部には、前記第1トレイ部が回動する際に前記パッケージ本体の後壁との干渉を抑制するための開口部が形成されていてもよい。また、前記底板面被覆部の長さは、前記パッケージ本体の前記底板後縁部と前記第3のヒンジとの直線間距離に等しく、前記後壁面被覆部の長さは、前記パッケージ本体における後壁と前記蓋部材における後壁の高さの和に等しいことが好ましい。また、前記第2トレイ部の長さは、前記蓋部材の前記天板後縁部と前記第4のヒンジとの直線間距離に等しいことが好ましい。これによれば、蓋部材を閉じた状態において、トレイ部材をパッケージ本体の背面側に嵩張ることなくコンパクトに配置することができる。
【0008】
また、ハード型パッケージは、前記パッケージ内に配置されて、一端側が前記パッケージ本体の内面に固定されるとともに他端側が前記蓋部材の内面に固定される平板バネ部材を更に備えていても良い。この場合、前記平板バネ部材は前記第1のヒンジと平行な第5のヒンジを有し、前記蓋部材の開閉動作に連動して、前記第5のヒンジを境に前記パッケージ本体に接合される第1領域部と前記蓋部材に接合される第2領域部が相対的に回動することにより、前記第1領域部に対して前記第2領域部が前方に傾倒した第1傾倒状態と、前記第1領域部に対して前記第2領域部が後方に傾倒した第2傾倒状態との間で姿勢を反転させることが可能であり、前記蓋部材の開放動作に連動して前記第1傾倒状態から前記第2傾倒状態に移行した前記平板バネ部材の姿勢が該第2傾倒状態に保持されることにより、前記トレイ部材に対して前記パッケージ本体が起き上がった状態に維持されても良い。
【0009】
また、前記蓋部材は、閉じられた際に前記パッケージ本体の前壁の略全面を覆うように構成されていても良い。さらに好ましくは、前記蓋部材はパッケージ本体の底板を覆うように構成されていても良い。これによって、蓋部材の蓋閉まりが良くなる。さらに、パッケージの縁は、面取り形状やラウンド形状を有していても良い。
【0010】
ハード型パッケージに収容する被収容物は特に限定されるものではないが、棒状物品の集合体、例えばたばこ商品を被収容物として好適に例示できる。すなわち、本発明に係る被収容物はたばこ商品であっても良い。なお、たばこ商品とは、例えば紙巻たばこ(フィルタシガレット、両切たばこ(フィルタ無し))、シガー(葉巻)、シガリロ、スヌース、嗅ぎたばこ、チューイングたばこ、電子たばこ等が例示できる。
【0011】
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて採用することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ハード型パッケージにおいて、被収容物を容易に取り出すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例1に係るパッケージの斜視図である。
【図2】実施例1に係るパッケージの斜視図である。
【図3】実施例1に係るパッケージの第1ブランクを示す図である。
【図4】実施例1に係るパッケージの第2ブランクを示す図である。
【図5】実施例1に係るパッケージの第3ブランクを示す図である。
【図6】実施例1に係るパッケージの分解斜視図である。
【図7A】実施例1に係るパッケージの動作を説明する図である。
【図7B】実施例1に係るパッケージの動作を説明する図である。
【図7C】実施例1に係るパッケージの動作を説明する図である。
【図8】実施例2に係るパッケージの斜視図である。
【図9】実施例2に係るパッケージの斜視図である。
【図10A】実施例2に係るパッケージの動作を説明する図である。
【図10B】実施例2に係るパッケージの動作を説明する図である。
【図10C】実施例2に係るパッケージの動作を説明する図である。
【図11】実施例2の変形例に係るパッケージを示す図である。
【図12】実施例2の変形例に係るパッケージの第1ブランクを示す図である。
【図13】実施例2の変形例に係るパッケージの第2ブランクを示す図である。
【図14】実施例2の変形例に係るパッケージの第3ブランクを示す図である。
【図15】実施例2の第2の変形例に係るパッケージの斜視図である。
【図16】実施例2の第2の変形例に係るパッケージの斜視図である。
【図17A】実施例3に係るパッケージの構成を示す断面図である。
【図17B】実施例3に係るパッケージの構成を示す断面図である。
【図18】実施例4に係るパッケージの斜視図である。
【図19】実施例4に係るパッケージの斜視図である。
【図20】実施例4に係るパッケージの斜視図である。
【図21】実施例4に係るパッケージの斜視図である。
【図22】実施例4に係るパッケージの側面図である。
【図23】実施例4に係るパッケージの第4ブランクを示す図である。
【図24】実施例4に係るパッケージの第5ブランクを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで、本発明に係るハード型パッケージの実施形態について、図面に基づいて説明する。本発明が適用されるハード型パッケージに収容する被収容物は特定のものに限定されないが、ここでは、フィルタシガレットや両切シガレット等のたばこ商品をパッケージに収容する場合を例に説明する。また、本実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0015】
<実施例1>
図1および図2は、実施例1に係るハード型パッケージ(以下、単に“パッケージ”という)1の斜視図である。パッケージ1は、略直方体形状を有する所謂ヒンジ蓋付きボックス型パッケージである。パッケージ1は、パッケージ本体2と、パッケージ本体2にヒンジを介して回動自在に連結される蓋部材としてのリッド3とを含んで構成されている。
【0016】
図1は、リッド3が閉じられたパッケージ1を正面側の右斜め上方から眺めた状態を示している。図2は、リッド3が開放されたパッケージ1を正面側の右斜め上方から眺めた状態を示している。以下、本明細書において、パッケージ1の正面側を“前方”と定義し、背面側を“後方”と定義する。本実施例におけるパッケージ1は、例えば紙材、又はプラスチックシートからなっているが、これには限定されない。
【0017】
パッケージ本体2は、アウタボックス21と、インナフレーム22とを備える。アウタボックス21は、直方体形状の上端側が斜めに切り欠かれた形状を有する箱体である。パッケージ本体2を詳しく説明すると、パッケージ本体2は、前壁23、後壁24、側壁25、底板26を有する。前壁23および後壁24は夫々矩形状を有し、後壁24は前壁23に比べて高さ寸法が長尺の矩形状をなし、前壁23と対向配置されている。一組の側壁25は、前壁23および後壁24の両側縁を相互に連結しており、矩形状の上端が斜辺となった台形状をなしている。すなわち、側壁25の上端縁25aは、前壁23の上端と後壁24の上端とを結ぶように傾斜している。底板26は、矩形状をなしており、前壁23および後壁24の下端に連結されている。
【0018】
また、アウタボックス21の後壁24の上端にはヒンジ(以下、“第1ヒンジ”という)51が形成されている。この第1ヒンジ51は、各側壁25の上端縁25aの後部間に亘って延伸し、後壁24とリッド3とを相互に回動自在に連結している。以上のように構成されるアウタボックス21は、その上端に開口端21aを備えている。そして、この開口端21aの後側開口縁に、第1ヒンジ51を介してリッド3が、回動(旋回)自在に接合(連結)されている。
【0019】
インナフレーム22は、略U字形状をなした前面フレーム28と、この前面フレーム28の両側縁に連結された側面フレーム29とを有する。インナフレーム22は、アウタボックス21の上部の開口端21aから部分的に上方へ突出した状態で、アウタボックス21の内面、すなわち、前壁23および側壁25の内面に接着されている。インナフレーム22は、アウタボックス21の開口端21aを補強するとともに、リッド3の開閉を案内するガイドとしても機能する。
【0020】
前面フレーム28は、図2から明らかなように略矩形状の切欠き凹部28aを有する。切欠き凹部28aは、インナフレーム22の前面を大きく開き、たばこ商品(被収容物)の取り出しを容易にしている。また、前面フレーム28と側面フレーム29との間のコーナー部分には、側方に僅かに突出した耳片28bが設けられている。耳片28bは、リッド3が閉じられた際に、リッド3の内面と接触し、リッド3が不用意に開くことを抑える働きをする。
【0021】
なお、上記インナフレーム22は、パッケージ1を構成する上で必須の部材ではない。また、本実施例では、インナフレーム22を、アウタボックス21とは別部材としてアウタボックス21の内面に接着しているが、これらを同一のブランク材から形成しても良い。また、アウタボックス21の前壁23上端を、切欠き凹部28aと同様な形状とすることで、インナフレームを省略しても良い。
【0022】
リッド3は、第1ヒンジ51に連結されている矩形状の後壁31と、後壁31に直交するように連結されている矩形型の天板32と、天板32に直交するように連結されている矩形状の前壁33と、一組の側壁34とを有している。一組の側壁34は、それぞれ台形状をなしており、後壁31、天板32および前壁33の各側縁を連結している。上記のようにリッド3は第1ヒンジ51を中心に回動自在となっており、リッド3が閉じたときに、その側壁34の斜辺すなわち側壁34の傾斜下端縁が、アウタボックス21における側壁25の上端縁25aと互いに合致する。
【0023】
パッケージ1は、パッケージ本体2(アウタボックス21)の後壁24(背面)側に設けられるトレイ部材4を備えている。トレイ部材4は、リッド3が閉じられた(閉蓋された)状態にあるときに、アウタボックス21およびリッド3の双方の後壁を覆うように、これらの各後壁面に沿った姿勢に保持される一方、リッド3の開放(開蓋)動作に伴い、パッケージ本体2を起き上げる(起立させる)役割を果たす部材である。
【0024】
トレイ部材4は、第1トレイ部41および第2トレイ部42を有する。第1トレイ部41の一端側はアウタボックス21の底板26に接合(接着)され、第2トレイ部42の一端側がリッド3の天板32に接合(接着)されている。そして、第1トレイ部41および第2トレイ部42の他端同士は、第2ヒンジ52を介して互いに相対回動自在に接合されている。言い換えると、第1トレイ部41における第2ヒンジ52と反対側の端部がアウタボックス21の底板26と回動自在に接合され、第2トレイ部42における第2ヒンジ52と反対側の端部がリッド3の天板32と回動自在に接合されている。
【0025】
ここで、第1トレイ部41およびアウタボックス21の底板26との接合部には、パッケージ1の幅方向に沿って第3ヒンジ53が形成され、この第3ヒンジ53を回動中心として第1トレイ部41はアウタボックス21に対して回動自在となっている。また、第2トレイ部42およびリッド3の天板32との接合部には、パッケージ1の幅方向に沿って第4ヒンジ54が形成され、この第4ヒンジ54を回動中心として第2トレイ部42はリッド3に対して回動自在に連結されている。本実施例において、第1〜第4ヒンジ51,52,53,54は互いに平行であり、パッケージ1の幅方向に沿って形成されている。
【0026】
第1トレイ部41は、リッド3が閉じられた状態にあるときに、パッケージ本体2の底板26を覆い且つ一端側が第3ヒンジ53を介して底板26に回動自在に接合される底板面被覆部44と、この底板面被覆部44の他端側と略直角に連結される一端を有し且つ他端側に第2ヒンジ52が形成される後壁面被覆部45とを有する。更に、第1トレイ部41は、底板面被覆部44および後壁面被覆部45の側辺に連結され、略三角形状を有する一対の対向する側面部46,46を有する。各側面部46,46は、底板面被覆部44および後壁面被覆部45に対して垂直に立設されている。
【0027】
本実施例において、パッケージ1は、アウタボックス21およびリッド3を成形する第1ブランクB1と、インナフレーム22を成形する第2ブランクB2と、トレイ部材4を成形する第3ブランクB3の各所を折り込み、接合することで製造されている。図3は、第1ブランクB1を示す図である。図4は、第2ブランクB2を示す図である。図5は、第3ブランクB3を示す図である。図6は、本実施例に係るパッケージ1の分解斜視図である。本実施例において、各ブランクB1,B2,B3にはカード紙、マニラボール紙等の紙材、又はプラスチックシートを用いているが、これらに限定されるものではない。
【0028】
第1ブランクB1は、図3に示すように、アウタボックス21となるアウタボックス区域R1、リッド3となる蓋区域R2を有している。アウタボックス区域R1は、アウタボックス21の前壁23となる前壁パネルP1を有しており、前壁パネルP1の両側縁には、アウタボックス21の側壁25となる側壁パネルP2,P2が連なっている。
【0029】
また、前壁パネルP1の上縁には、アウタボックス21の底板26となる底板パネルP3が連なっている。底板パネルP3には、前壁パネルP1とは反対側に位置してアウタボックス21の後壁24となる後壁パネルP4が連なっている。この後壁パネルP4の両側縁には、側壁パネルP2に対するインナサイドフラップP5,P5が連なっている。更に、各インナサイドフラップP5の下端には、インナボトムフラップP6が連なっており、これらインナボトムフラップP6は底板パネルP3に重ね合わされ、接着されることで、アウタボックス21の底板26の補強をなす。
【0030】
蓋区域R2は、リッド3の後壁31となる後壁パネルP7を有しており、後壁パネルP7の下端縁は、第1ヒンジ51となる第1ヒンジラインL1を介してアウタボックス区域46の後壁パネルP4と連結されている。また、蓋区域R2の後壁パネルP7の上端縁には、リッド3の天板32となる天板パネルP8が連なっている。また、後壁パネルP4の両側縁には、リッド3の側壁34の一部となるインナサイドフラップP9がそれぞれ連なっている。そして、各インナサイドフラップP9の上端縁には、インナトップフラップP10が連なっており、これらインナトップフラップP10は天板パネルP8に重ね合わされ、接着されることで、天板32の補強をなす。
【0031】
更に、天板パネルP8には、後壁パネルP7とは反対側に位置してリッド3の前壁33の一部となる前壁パネルP11および前壁33の残りの部分となるインナフロントフラップP12が順次連なっている。インナフロントフラップP12は、前壁パネルP11に重ね合わされ、接着されることで、前壁33の補強をなす。また、前壁パネルP11の両側縁には、リッド3における側壁34の残りの部分となる側壁パネルP13がそれぞれ連なっている。上述したインナサイドフラップP9は、側壁パネルP13に重ね合わされ、接着されることで、側壁34の補強をなす。
【0032】
第2ブランクB2は、図4に示すように、インナフレーム22の前面フレーム28となる前面パネルP14を有し、前面パネルP14の両側縁には、インナフレーム22の側面フレーム29となる側面フラップP15がそれぞれ連なっている。また、第2ブランクB2においては、前面パネルP14の各側面フラップP15との連結部に切込みがそれぞれ設けられている。これら切込みは、図4中破線で示した前面パネルP14と側面フラップP15との間の折り込み線と重ね合わせて形成され、前面パネルP14側に向けて開いた縦長のC字状をなしている。この切込みは、第2ブランクB2を折り込み線に沿って折り込んだ際に、側面フレーム29から外側に僅かに突出し、耳片28bとなる。
【0033】
第3ブランクB3は、図5に示すように、第1トレイ部41となる第1トレイ区域RT1、第2トレイ部42となる第2トレイ区域RT2を有している。第1トレイ区域RT1は、第1トレイ部41の後壁面被覆部45となる後壁面被覆パネルP16を有している。後壁面被覆パネルP16の下端縁は、底板面被覆部44となる底板面被覆パネルP17と連結されている。また、後壁面被覆パネルP16の両側縁には、側面部46となる側面パネルP18がそれぞれ連なっている。そして、各側面パネルP18の下端縁には、インナボトムフラップP19が連なっており、これらインナボトムフラップP19は底板面被覆パネルP17に重ね合わされ、接着されることで、底板面被覆部44の補強をなす。また、底板面被覆パネルP17の下端縁には、第1ブランクB1の底板パネルP3の一部、具体的には底板パネルP3における後壁パネルP4側の部分に接着される底板接着フラップP20が連結されている。
【0034】
次に、第2トレイ区域RT2においては、第1トレイ区域RT1の後壁面被覆パネルP16の上端縁に、第2トレイ部42となる天板面被覆パネルP21が連結されている。天板面被覆パネルP21および後壁面被覆パネルP16は、第2ヒンジ52となる第2ヒンジラインL2を介して連結されている。なお、上述した第1トレイ区域RT1の底板面被覆パネルP17および底板接着フラップP20は、第3ヒンジ53となる第3ヒンジラインL3を介して連結されている。第2トレイ区域RT2において、天板面被覆パネルP21の上端縁には、第1ブランクB1の天板パネルP8に接着される天板接着フラップP22が連結されている。天板面被覆パネルP21および天板接着フラップP22は、第4ヒンジ54となる第4ヒンジラインL4を介して連結されている。
【0035】
上述した第1ブランクB1、第2ブランクB2は、図3および図4中破線で示した折り込み線からそれぞれ折り込まれて、図1、図2および図6に示すようなパッケージ本体2およびリッド3がそれぞれ成形される。なお、図6に示す符号は、図3〜5において説明した各部の符号に対応している。第1ブランクB1のアウタボックス区域R1においては、各折り込み線が折り込まれ、インナボトムフラップP6が底板パネルP3に接着され、インナサイドフラップP5が側壁パネルP2に接着されることで、パッケージ本体2のアウタボックス21が成形される。そして、アウタボックス区域R1の前壁パネルP1に対して、第2ブランクB2の前面パネルP14が接着されることで、アウタボックス21およびインナフレーム22が一体となったパッケージ本体2が成形される。
【0036】
一方、第1ブランクB1の蓋区域R2においては、各折り込み線が折り込まれ、インナフロントフラップP12が前壁パネルP11に接着され、インナサイドフラップP9が側壁パネルP13に接着され、インナトップフラップP10が天板パネルP8に接着されることで、リッド3が成形される。
【0037】
第3ブランクB3についても、図5中破線で示した折り込み線からそれぞれ折り込まれて、インナボトムフラップP19が底板面被覆パネルP17に重ね合わされた上で接着されることにより、図1、図2、および図6に示すようなトレイ部材4が成形される。パッケージ1の組み立ての際、第3ブランクB3の底板接着フラップP20が、第1ブランクB1の底板パネルP3における後壁パネルP4寄りの部分(成形後におけるアウタボックス21の底板26のうち、後壁24寄りとなる部分)に接着される(接着部分を、図6中斜線にて示す)。このように、底板接着フラップP20は、底板パネルP3に接着されることで、底板パネルP3とともにアウタボックス21の底板26を形成する。
【0038】
底板パネルP3に接着された底板接着フラップP20と、底板面被覆パネルP17とは、第3ヒンジ53となる第3ヒンジラインL3を境に折り返されて、底板面被覆パネルP17および底板接着フラップP20の双方がなす角度が変更自在である。これにより、パッケージ1の成形後においては、パッケージ本体2のアウタボックス21とトレイ部材4の第1トレイ部41とを、第3ヒンジ53を中心として相対的に回動させることが可能となる。
【0039】
また、パッケージ1の組み立ての際、第3ブランクB3の天板接着フラップP22は、第1ブランクB1の天板パネルP8に接着され(接着部分を、図6中斜線にて示す)、天板パネルP8と共にリッド3の天板32を形成する。また、天板パネルP8に接着された天板接着フラップP22と、天板面被覆パネルP21とは、成形後の第4ヒンジ54となる第4ヒンジラインL4を境に折り返されて、天板接着フラップP22および天板面被覆パネルP21の双方がなす角度が変更自在である。これにより、パッケージ1の成形後においては、リッド3とトレイ部材4の第2トレイ部42とを、第4ヒンジ54を中心として相対的に回動させることが可能となる。
【0040】
図3および図5において、矢印で示す方向をブランクの長さ方向と定義する。ここで、第3ブランクB3の天板面被覆パネルP21および天板接着フラップP22の双方の長さは、リッド3の天板32を形成する第1ブランクB1の天板パネルP8の長さとそれぞれ等しい。これにより、パッケージ1において、トレイ部材4の第2トレイ部42の長さ(第2ヒンジ52と直交する方向の寸法)が、リッド3における天板32の奥行寸法と等しくなる。本実施例においては、第2トレイ部42がリッド3における天板32と接合される第4ヒンジ54は、天板32における前端縁部(前壁33側の縁部)に形成されている。その結果、第2トレイ部42の長さが、リッド3の天板32後縁部と第4ヒンジ54との直線間距離に等しくなる。
【0041】
更に、第3ブランクB3の後壁面被覆パネルP16の長さは、第1ブランクB1におけるアウタボックス区域R1の後壁パネルP4と蓋区域R2の後壁パネルP7との双方の長さの和に等しい。これにより、トレイ部材4における第1トレイ部41の後壁面被覆部45の長さ(第2ヒンジ52と直交する方向の寸法)が、パッケージ本体2におけるアウタボックス21の後壁24とリッド3の後壁31との双方の高さの和に等しくなる。また、パッケージ1の組み立て時において、底板パネルP3と後壁パネルP4との折り込み部の位置を、後壁面被覆パネルP16と底板面被覆パネルP17との折り込み部の位置に合致させた状態で、第3ブランクB3の底板接着フラップP20が底板パネルP3に接着される。これにより、パッケージ1が組み上がった際に、第1トレイ部41における底板面被覆部44の長さ(第2ヒンジ52と直交する方向の寸法)が、パッケージ本体2の底板26後縁部と第3ヒンジ53との直線間距離に等しくなる。
【0042】
次に、パッケージ1におけるリッド3の開閉動作について説明する。図7A〜図7Cは、実施例1に係るパッケージ1の動作を説明する図である。図7Aは、リッド3が閉じられた状態を示す図である。図7Bは、リッド3が中間開度まで開かれた状態を示す図である。図7Cは、リッド3が完全に開放された状態を示す図である。
【0043】
まず、図7Aを参照して、リッド3が閉じられた状態を説明する。パッケージ1は、上記のように、底板面被覆部44の長さがパッケージ本体2の底板26後縁部と第3ヒンジ53との直線間距離に等しいため、リッド3が閉じられた状態において、第1トレイ部41の後壁面被覆部45および底板面被覆部44との接続部の位置を、パッケージ本体2における後壁24および底板26との接続部の位置に合致させることができる。
【0044】
また、第2トレイ部42の長さが、リッド3の天板32後縁部と第4ヒンジ54との直線間距離に等しいため、リッド3が閉じられた状態において、トレイ部材4における第2ヒンジ52の位置を、リッド3における天板32後縁部の位置に合致させることができる。以上の条件に加えて、トレイ部材4における第1トレイ部41の後壁面被覆部45の長さが、アウタボックス21の後壁24とリッド3の後壁31との双方の高さの和に等しくなるため、リッド3が閉じられた状態において、トレイ部材4をパッケージ本体2及びリッド3の背面側にコンパクトに畳んで配置する事が可能となる。すなわち、トレイ部材4のうち、第1トレイ部41の後壁面被覆部45をアウタボックス21の後壁24およびリッド3の後壁31に沿わせ、底板面被覆部44をアウタボックス21の底板26に沿わせ、第2トレイ部42をリッド3の天板32に沿わせて配置することができる。これにより、図7Aに示すように、リッド3が閉じられた状態において、トレイ部材4を、パッケージ本体2の後壁側に沿って嵩張ることなくコンパクトに配置することができる。
【0045】
ここで便宜上、図7Aに示す状態において、例えば、パッケージ1がテーブル等の水平面に載置されているとする。パッケージ1の内部に収容されているシガレットを取り出す場合、扱い者は、例えば、トレイ部材4における両側面部46,46を片方の手で把持し、リッド3を他方の手で摘む等してリッド3の開放操作を行う。
【0046】
上記のように、パッケージ本体2には第3ヒンジ53を介して第1トレイ部41が回動自在に接合され、リッド3には第4ヒンジ54を介して第2トレイ部42が回動自在に接合されている。更に、第1トレイ部41および第2トレイ部42は、第2ヒンジ52を介して回動自在に連結されている。これらによれば、リッド3の開放動作に連動して、第1トレイ部41が第3ヒンジ53を中心に回動し、且つ、第2トレイ部42が第4ヒンジ54を中心に回動する。
【0047】
その結果、リッド3の天板32と重なっていたトレイ部材4の第2トレイ部42が天板32から離反し、パッケージ本体2の後壁24と重なっていた第1トレイ部41の後壁面被覆部45が後壁24から離反する。これにより、図7Bに示すように、リッド3の開放動作に連動して、トレイ部材4からパッケージ本体2が起き上がるように動作させることができる。その際、トレイ部材4は、第2ヒンジ52を境に第1トレイ部41の後壁面被覆部45と第2トレイ部42とが相対的に回動自在となっているため、第3ヒンジ53を中心とする第1トレイ部41の回動動作と第4ヒンジ54を中心とする第2トレイ部42の回動動作が円滑に行われ、以って、上述したパッケージ本体2の起き上がり機能が良好に発揮される。
【0048】
図7Aに示すように、リッド3が閉じた状態では、第1トレイ部41の後壁面被覆部45と第2トレイ部42とがなす角度が直角となっている。リッド3の開放動作に連動してパッケージ本体2の起き上がり動作が開始されると、後壁面被覆部45と第2トレイ部42とがなす角度は、図7Aに示す状態から広がることで一旦鈍角になる(図7Bを参照)。その後、リッド3が開き度合いがある程度進むと、上記角度は一転して徐々に減少してゆき、鈍角から直角を経て鋭角となる(図7Cを参照)。
【0049】
一方、リッド3の天板32と第2トレイ部42とがなす角度は、リッド3の開き度合いが大きくなるほど単調に増加し、図7Cの例では、リッド3が完全に開放された状態で、当該角度は180°前後となっている。また、第1トレイ部41における後壁面被覆部45とパッケージ本体2の後壁24とがなす角度も、リッド3の開き度合いが大きくなるほど単調に増加する。なお、第1トレイ部41における後壁面被覆部45と底板面被覆部44と、およびパッケージ本体2における後壁24と底板26とは互いに直交する関係にある。したがって、第3ヒンジ53を中心とする底板面被覆部44の回動動作に伴い変化する底板面被覆部44と底板26とがなす角度は、後壁面被覆部45と後壁24とがなす角度と等しい。そして、第1トレイ部41の後壁面被覆部45とパッケージ本体2の後壁24とがなす角度が増加するほど、トレイ部材4に対してパッケージ本体2が起き上がる傾斜角度が増加する。そして、図7Cに示すように、トレイ部材4に対するパッケージ本体2の傾斜角度は、リッド3が完全に開放された状態で最大となる。
【0050】
一方、開放状態のリッド3を閉じる場合には、例えば図7Cに示す状態から図7Bに示す状態を経て、最終的に図7Aの状態に至る。つまり、リッド3が閉じる方向への回動動作に連動して、第2ヒンジ52を中心として第1トレイ部41の後壁面被覆部45と第2トレイ部42が相対的に回動し、第3ヒンジ53を中心として第1トレイ部41が回動し、第4ヒンジ54を中心として第2トレイ部42が回動する。その結果、トレイ部材4に対するパッケージ本体2の傾斜角度が減少する。つまり、トレイ部材4に対して起き上がっていたパッケージ本体2が、再びトレイ部材4に向かって倒れ込む。そして、リッド3が完全に閉じられた状態では、トレイ部材4はパッケージ本体2の後壁側に沿って収められるため、パッケージ1の外形が嵩張ることもない。
【0051】
以上のように構成されるパッケージ1によれば、トレイ部材4を備えることで、リッド3を開く動作に連動して、トレイ部材4からパッケージ本体2が自動的に起立させることが可能となる(図7B、図7Cを参照)。これにより、パッケージ1の扱い者は、パッケージ1の内部に収容しているシガレットを、より容易に取り出すことができる。また、このようなリッド3の開放動作に連動するパッケージ本体2の起き上がり動作は、従来のパッケージには無い新規な動作である。このような新規形態のパッケージ1によれば、消費者の購買意欲を刺激し、パッケージ1、あるいはパッケージ1および被収容物を含んだ製品の商品価値を高めることが可能である。したがって、パッケージ1によれば、ブランドのロイヤルティの向上に資することができる。
【0052】
<変形例>
なお、本実施例に係るパッケージ1には、種々の変形を加えることができる。例えば、上述までのトレイ部材4においては、後壁面被覆部45および底板面被覆部44により第1トレイ部41を構成していたが、底板面被覆部44を省略しても良い。つまり、後壁面被覆部45のみによって第1トレイ部41を構成しても良い。
【0053】
この場合、後壁面被覆部45のうち、第2トレイ部42と連結される第2ヒンジ52と反対側の端部に第3ヒンジ53を形成し、この第3ヒンジ53を介してパッケージ本体2の後壁24に対して回動自在に接合すると良い。その際、第3ヒンジ53は、後壁24における下端縁部(底板26側の縁部)に設けられても良いし、後壁24の途中に設けられても良い。この場合、後壁面被覆部45の長さ(第2ヒンジ52と直交する方向の寸法)を、パッケージ本体2における第3ヒンジ53からリッド3の上端縁部(天板32側の縁部)までの高さに等しくなるように決定することが好ましい。これにより、リッド3が閉じられた際に、第1トレイ部41(後壁面被覆部45)を、パッケージ本体2の後壁24に沿って配置することができる。
【0054】
<実施例2>
次に、実施例2について説明する。図8および図9は、実施例2に係るパッケージ1Aの斜視図である。図8は実施例1の図1に対応する図であり、図9は実施例1の図2に対応する図である。以下、本実施例におけるパッケージ1Aについて、実施例1で説明したパッケージ1と相違する点を中心に説明する。
【0055】
パッケージ1Aは、実施例1のパッケージ1と同様のパッケージ本体2、リッド3、およびトレイ部材4を備える。パッケージ1Aは、第1ヒンジ51を介してパッケージ本体2の後壁24に回動自在に設けられており、開閉されることによって、パッケージ本体2の前壁23を全体的に覆う状態と開放する状態とを切り替えることが可能なカバー部材6を備える。カバー部材6は、パッケージ本体2における前壁23の全面を覆う形状および寸法を有し、その内面にリッド3が接着されるカバー体61を有する。
【0056】
カバー体61は、リッド3の前壁33が接着されてパッケージ本体2の前壁23の全体を覆う前面カバー部62、リッド3の側壁34が接着される一対の側面カバー部63、および、底板カバー部64を有する。前面カバー部62は矩形状をなしており、その幅寸法はパッケージ本体2の前壁23およびリッド3の前壁33の幅寸法と略等しい。また、前面カバー部62の長さは、リッド3の前壁33の高さ寸法とパッケージ本体2の前壁23の高さ寸法との和に略等しい。
【0057】
側面カバー部63は台形状を有しており、各側面カバー部63の先端縁部および前面カバー部62の先端縁部を連結するようにして、矩形状の底板カバー部64が設けられている。このように構成されるカバー体61の内面にリッド3が接着されることにより、カバー部材6が構成されている。図8に示すように、カバー部材6が閉じられた状態では、カバー部材6における側面カバー部63の先端部とトレイ部材4の側面部46の先端部が正対し、且つ、カバー部材6における底板カバー部64の先端部とトレイ部材4における底板面被覆部44の先端部が正対するように、側面カバー部63、底板カバー部64、側面部46、および底板面被覆部44の長さ寸法が決定されている。これにより、側面カバー部63および側面部46の先端同士が干渉したり、底板カバー部64および底板面被覆部44の先端同士が干渉することがない。また、側面カバー部63および側面部46の先端同士の間、底板カバー部64および底板面被覆部44の先端同士の間に過度の隙間が生じることがない。
【0058】
次に、パッケージ1Aにおけるカバー部材6の開閉動作について説明する。図10A〜図10Cは、実施例2に係るパッケージ1Aの動作を説明する図である。図10Aは、カバー部材6が閉じられた状態を示す図である。図10Bは、カバー部材6が中間開度まで開かれた状態を示す図である。図10Cは、カバー部材6が完全に開放された状態を示す図である。図10A、10B、10Cは、実施例1における図7A、図7B、図7Cにそれぞれ対応している。
【0059】
パッケージ1Aにおいて、パッケージ本体2およびトレイ部材4は実施例1と同様であるため、カバー部材6が閉じられた状態において、トレイ部材4をパッケージ本体2およびリッド3の背面側にコンパクトに畳んで配置する事が可能となる。すなわち、トレイ部材4のうち、第1トレイ部41の後壁面被覆部45をアウタボックス21の後壁24およびリッド3の後壁31に沿わせ、底板面被覆部44をアウタボックス21の底板26に沿わせ、第2トレイ部42をリッド3の天板32に沿わせて配置することができる。これにより、図10Aに示すように、カバー部材6が閉じられた状態において、トレイ部材4を、パッケージ本体2の後壁側に沿って嵩張ることなくコンパクトに配置することができる。
【0060】
また、上記のように、カバー部材6が閉じられた状態では、カバー部材6における底板カバー部64の先端がトレイ部材4における底板面被覆部44の先端と対向し、カバー部材6における側面カバー部63の先端がトレイ部材4における側面部46の先端と対向した状態になるため、パッケージ1Aの外観も優れたものとなる。
【0061】
次に、カバー部材6によってパッケージ本体2の前壁23が覆われた状態から、パッケージ本体2の開口端21aを開放する際の動作を説明する。パッケージ1の内部に収容されているシガレットを取り出す場合、扱い者は、例えば一方の手でトレイ部材4を把持した状態で、他方の手でカバー部材6を持ち上げる。これにより、第1ヒンジ51を中心としてリッド3およびカバー体61が一体となって回動する。その結果、カバー部材6と一体になってリッド3が開かれ、開口端21aが開放される。本実施例においては、カバー部材6が蓋部材に対応する。
【0062】
上記のようにカバー部材6が開かれると、その開放動作に連動して、トレイ部材4における第1トレイ部41が第3ヒンジ53を中心に回動し、第2トレイ部42が第4ヒンジ54を中心に回動する。その結果、リッド3の天板32と重なっていたトレイ部材4の第2トレイ部42が天板32から離反し、パッケージ本体2の後壁24と重なっていた第1トレイ部41の後壁面被覆部45が後壁24から離反する。その結果、図10Bに示すように、カバー部材6の開放動作に連動して、トレイ部材4からパッケージ本体2が起き上がる。
【0063】
その際、トレイ部材4は、第2ヒンジ52を境に第1トレイ部41の後壁面被覆部45と第2トレイ部42とが相対的に回動自在となっているため、第3ヒンジ53を中心とする第1トレイ部41の回動動作と第4ヒンジ54を中心とする第2トレイ部42の回動動作が円滑に行われる。これにより、上述したパッケージ本体2の起き上がり機能が良好に発揮される。そして、図10Cに示すように、カバー部材6が完全に開放された状態で、トレイ部材4に対するパッケージ本体2の傾斜角度が最大となる。パッケージ1Aによれば、カバー部材6の開放動作に連動して、カバー部材6からパッケージ本体2を立ち起こすことができるため、パッケージ1Aの扱い者は、パッケージ1Aの内部に収容しているシガレットを、容易に取り出すことができる。
【0064】
更に、本実施例のパッケージ1Aによれば、カバー部材6を閉じた際に、パッケージ本体2の前壁23の全面がカバー部材6によって覆われる。ここで、パッケージ1Aの内部にシガレットを収容する場合、パッケージ1Aには、健康に関する警告表示を所定の面積以上掲載する必要がある。これに対して、パッケージ1Aによれば、カバー部材6の前面カバー部62の内面および外面を広告掲載スペースとして利用できるので、従来のヒンジリッド型パッケージに比べて、広告掲載スペースをより多く確保できる。また、本実施例のパッケージ1Aによれば、図9に示すように、カバー部材6が開放された状態において、カバー体61が、シガレットの落下防止用の受け皿としても機能させることができ、利便性が高い。
【0065】
<変形例>
なお、本実施例では、カバー体61の内面にリッド3を接着してカバー部材6を構成したが、これに限られず、種々の変更を加えることができる。また、カバー体61とリッド3とを別部材ではなく、共通のブランクから成形しても良い。すなわち、リッド3の一部又は全部をカバー体61と共通の部材によって形成しても良い。例えば、リッド3の前壁33とカバー体61の前面カバー部62、リッド3の側壁34とカバー体61の側面カバー部63等は、それぞれ別々のパネルが接着されて形成されても良いし、単一のパネルによって形成されても良い。また、本実施例のカバー体61は、リッド3の天板32を覆っていないが、この天板32を覆うことで補強する部材を備えていても良い。以上のように、カバー体61およびリッド3の接合形態については、種々のバリエーションを採用することができる。
【0066】
図11は、実施例2の変形例に係るパッケージ1Bを示す図である。本変形例に係るパッケージ1Bは、リッドの一部をカバー体61と共通のブランク材から形成している。図12、図13は、パッケージ1Bを形成するブランクを示す図である。図12は、第1ブランクB1'を示す図である。図13は、第2ブランクB2'を示す図である。図14は、第3ブランクB3'を示す図である。第2ブランクB2'は、図4に示した第2ブランクB2と同様であり、その詳しい説明を省略する。また、図12に示す第1ブランクB1'は図3に示す第1ブランクB1に対応し、図14に示す第3ブランクB3'は図5に示した第3ブランクB3に対応している。図12〜図14において、図3〜図5に示したものと同様の構成要素については、同じ符号を付すことで詳しい説明を省略する。また、各図の破線は折り込み線を示す。
【0067】
第1ブランクB1'は、実施例1の第1ブランクB1と同様に、前壁パネルP1、側壁パネルP2、底板パネルP3、後壁パネルP4、インナサイドフラップP5、インナボトムフラップP6、後壁パネルP7、天板パネルP8、インナサイドフラップP9、インナトップフラップP10を有する。これらについては、実施例1において説明した通りである。パッケージ1Bにおいて、前壁パネルP1と側壁パネルP2とが、前側コーナーパネルP31を介して連結されている。また、後壁パネルP4とインナサイドフラップP5とが、後側コーナーパネルP32を介して連結されている。
【0068】
また、第3ブランクB3'は、実施例1の第3ブランクB3と同様、後壁面被覆パネルP16、底板面被覆パネルP17、各側面パネルP18、インナボトムフラップP19、底板接着フラップP20、天板面被覆パネルP21を有する。これらについては、実施例1において説明した通りである。更に、第3ブランクB3'は、後側コーナーパネルP34、前面カバーパネルP35、一組の側面カバーパネルP36、一組の前側コーナーパネルP37、一組のインナトップフラップP38、底板カバーパネルP39、インナボトムフラップP40を有する。
【0069】
ここで、前面カバーパネルP35および側面カバーパネルP36はそれぞれ、組み上がり後におけるパッケージ1Bの前面カバー部62および側面カバー部63を形成する。また、インナボトムフラップP40およびインナトップフラップP38が底板カバーパネルP39に重ね合わされて接着されることにより、組み上がり後におけるパッケージ1Bの底板カバー部64を形成する(図11を参照)。また、天板パネルP8、インナトップフラップP10、天板面被覆パネルP21は、組み上がり後におけるパッケージ1Bの上面カバー部65を形成する。上面カバー部65は、カバー体61の一部を構成しており、実施例1におけるリッド3の天板32に相当する部材である。
【0070】
後側コーナーパネルP34は、後壁面被覆パネルP16と側面パネルP18とを連結している。また、前面カバーパネルP35は、天板面被覆パネルP21における後壁面被覆パネルP16が連結されていない方の端部に連結されている。前面カバーパネルP35は、後壁面被覆パネルP16を略同様な形状、寸法を有する。前面カバーパネルP35の両側縁には、前側コーナーパネルP37、側面カバーパネルP36が、順次連結されている。また、側面カバーパネルP36の一端には、インナトップフラップP38が連結されている。更に、前面カバーパネルP35における天板面被覆パネルP21が連結されていない方の端部には、底板カバーパネルP39、インナボトムフラップP40が順次連結されている。
【0071】
上述した第1ブランクB1'、第2ブランクB2'、第3ブランクB3'は、各折り込み線において折り込まれ、各所が適宜接着されることで、図11に示すパッケージ1B'が形成される。例えば、第1ブランクB1'においては、各折り込み線が折り込まれ、インナボトムフラップP6が底板パネルP3に接着され、インナサイドフラップP5が側壁パネルP2に接着されることで、パッケージ本体2のアウタボックス21が形成される。そして、前壁パネルP1に対して、第2ブランクB2'の前面パネルP14が接着されることで、アウタボックス21およびインナフレーム22が一体となったパッケージ本体2が形成される。
【0072】
また、第1ブランクB1'におけるインナトップフラップP10が天板パネルP8に重ねられた上で接着される。また、本変形例では、前側コーナーパネルP31によって、パッケージ本体2における前壁23と側壁25との境界をなす前側縁部に、平面状の前縁側面取り部23Aが形成される。同様に、後側コーナーパネルP32によって、パッケージ本体2における後壁24と側壁25との境界をなす後側縁部に、平面状の後縁側面取り部(図示せず)が形成される。
【0073】
一方、第3ブランクB3'についても各折り込み線で折り込まれ、底板接着フラップP20が第1ブランクB1'の底板パネルP3に接着される。また、インナトップフラップP38と、インナボトムフラップP40は、底板カバーパネルP39の内側に重ね合わされて接着されることにより、カバー体61の底板カバー部64を形成する。更に、第3ブランクB3'の各側面カバーパネルP36が、第1ブランクB1'の各インナサイドフラップP9の外面に接着されることにより、双方のブランクが一体となる。なお、第3ブランクB3'の前面カバーパネルP35は、後壁面被覆パネルP16と同じ長さ寸法を有している。
【0074】
本変形例における第3ブランクB3'は、前面カバーパネルP35および側面カバーパネルP36との間に前側コーナーパネルP37が設けられているため、パッケージ1Bの成形後において、カバー体61の前面カバー部62および側面カバー部63との境界をなす側縁部に、平面状のカバー部材側面取り部47が形成される。この平面状のカバー部材側面取り部47は、パッケージ本体2における前縁側面取り部23Aに合致するように形成されている。更に、第3ブランクB3'は、後壁面被覆パネルP16と側面パネルP18との間に後側コーナーパネルP34が設けられているため、パッケージ1Bの成形後において、トレイ部材4(第1トレイ部41)の後壁面被覆部45および側面部46との境界をなす側縁部に、平面状のトレイ部材側面取り部48が形成される。このトレイ部材側面取り部48は、パッケージ本体2における後縁側面取り部に合致するように形成されている。
【0075】
図11〜図14に示したパッケージ1Bのように、カバー体61とパッケージのリッドは単一のブランク材から構成することができる。また、上記のように、パッケージ1Bは、コーナー部が面取り形状をなしている。特に、パッケージ本体2の前側縁部に前縁側面取り部23Aを設けたので、カバー部材6を閉じる際に、カバー体61の側面カバー部63がパッケージ本体2の前側縁部に干渉して、閉じ難くなることを抑制できる。したがって、パッケージ本体2に形成される前縁側面取り部23Aは、パッケージ本体2の前壁23の全体を覆うカバー部材6と組み合わせて適用されることで、その存在意義がより顕著なものとなる。なお、パッケージ本体2、カバー部材6およびトレイ部材4においては、縁部を面取りコーナー(エッジ)とする代わりに円弧状のラウンドコーナー(エッジ)としても良く、面取りコーナーとする場合と同様の効果を得ることが可能である。
【0076】
図15および図16は、第2の変形例に係るパッケージ1B'の斜視図である。パッケージ1B'は、パッケージ本体2における前壁23の全面を覆うカバー部材6を有する点で前述のパッケージ1Bと同様であるが、カバー部材6が底板カバー部64を有していない点がパッケージ1Bと相違する。なお、図15、図16に示す構成要素のうち、上述までのパッケージと共通する構成要素については共通の参照符号を付すことで詳しい説明を省略する。
【0077】
パッケージ1B'におけるカバー部材6(蓋部材)は、パッケージ本体2の前壁23の全体を覆う前面カバー部62、一対の側面カバー部63、および、上面カバー部65を有する。前面カバー部62は矩形状をなしており、その幅寸法はパッケージ本体2の前壁23の幅寸法と略等しい。また、前面カバー部62の長さは、パッケージ1B'の高さ寸法に略等しい。
【0078】
側面カバー部63は略三角形状を有しており、各側面カバー部63の縁部は前面カバー部62の先端縁部と連結している。なお、パッケージ1B'に係るカバー部材6は、図9や図11に示す底板カバー部64を有していない。図15に示すように、カバー部材6が閉じられた状態では、カバー部材6における側面カバー部63の縁部とトレイ部材4の側面部46の先端部が正対するように、側面カバー部63および側面部46の大きさが決定されている。これにより、側面カバー部63および側面部46の先端同士が干渉することが抑制される。また、側面カバー部63および側面部46の先端同士の間に大きな隙間が生じることがない。
【0079】
パッケージ1B'のトレイ部材4の基本構造については、パッケージ1A、1Bにおけるトレイ部材4と実質的に同等である。すなわち、トレイ部材4は、第1トレイ部41および第2トレイ部42を有する。また、第1トレイ部41は、リッド3が閉じられた状態にあるときに、パッケージ本体2の底板26を覆う底板面被覆部44、後壁24を覆う後壁面被覆部45、側壁25を覆う側面部46を有する。本変形例に係るパッケージ1B'においては、第1トレイ部41の底板面被覆部44がパッケージ本体2に連結される第3ヒンジ53が、底板26の前端縁部、すなわち底板26と前壁23との境界をなす縁部に沿って形成されている。以上のように構成されるパッケージ1B'によれば、パッケージ1A、1B等と同様にトレイ部材4を備えることによって、蓋部材としてのカバー部材6を開く動作に連動して、トレイ部材4からパッケージ本体2を自動的に起立させることが可能となる。これにより、パッケージ1B'の扱い者は、パッケージ本体2の内部に収容しているシガレットを容易に取り出すことができる。また、カバー部材6の開放動作に連動するパッケージ本体2の起き上がり動作は、従来のパッケージには無い新規な動作であり、上記の通り消費者の購買意欲を刺激するができる。また、カバー部材6の前面カバー部62の内面および外面は、広告掲載スペースとして有効に利用することができる。パッケージ1B'のカバー部材6は、パッケージ本体2の前壁23の略全面を覆う大きさの前面カバー部62を有しているため、従来のヒンジリッド型パッケージに比べて、広告掲載スペースをより多く確保することが可能となる。
【0080】
<実施例3>
次に、実施例3について説明する。図17Aおよび図17Bは、実施例3に係るパッケージ1Cの構成を示す断面図である。本実施例におけるパッケージ1Cは、シガレットの収容空間側に、平板バネ部材7を備える以外は、実施例2のパッケージ1Aと同様である。ここでは、平板バネ部材7を中心にパッケージ1Cを説明する。
【0081】
平板バネ部材7は、薄い平板部材であって、本実施例では、パッケージ本体2等と同様に、紙材から構成されている。平板バネ部材7は矩形状をなしており、パッケージ本体2側に固定される第1領域部71と、リッド3側に固定される第2領域部72を有する。第1領域部71および第2領域部72における夫々の外端側には、本体側固着部73および蓋側固着部74が形成されている。第1領域部71における本体側固着部73には接着剤が塗布され、本体側固着部73がパッケージ本体2の内面に接着される。同様に、第2領域部72における蓋側固着部74には接着剤が塗布され、蓋側固着部74がリッド3の内面に固定(固着)される。また、第1領域部71および第2領域部72の境界には、第5ヒンジ55が形成されている。この第5ヒンジ55は、第1ヒンジ51と平行に形成されている。
【0082】
第1領域部71は、その外端側に形成される本体側固着部73において、パッケージ本体2(アウタボックス21)の後壁24の内面に接着されている。また、第2領域部71は、その外端側に形成される蓋側固着部74において、リッド3における天板32の内面に接着されている。平板バネ部材7は、パッケージ1Cの高さ方向(底板26から天板32に向かう方向、前壁23および後壁24に沿った方向に相当する)において第5ヒンジ55が第1ヒンジ51よりも高い位置に配置されている。これにより、パッケージ本体2のアウタボックス21の上部から第1領域部71の一部が突出している。
【0083】
以上のように構成されるパッケージ1Cにおいて、平板バネ部材7の動作について説明する。平板バネ部材7は、第1領域部71側がパッケージ本体2の内面に固定され、第2領域部72側がリッド3の内面に固定されることで、リッド3のパッケージ本体2に対する自由な回動を制限する。
【0084】
図17Aに示すように、カバー部材6(リッド3)が閉鎖位置にある状態では、平板バネ部材7は、第1領域部71がパッケージ本体2の後壁24に沿って配置され、この第1領域部71に対して第2領域部72がパッケージ1Bの前方に傾倒した第1傾倒状態に維持されている。
【0085】
一方、カバー部材6が開かれると、その開放動作に連動して、平板バネ部材7は、第5ヒンジ55を中心に第1領域部71と第2領域部72が相対的に回動する。その結果、第1領域部71に対する第2領域部72の傾倒角度が徐々に緩やかになる(浅くなる)。カバー部材6が閉鎖位置から開放位置へと回動する過程において、第1傾倒状態にある平板バネ部材7は、自身の曲げ剛性によって適度の撓り(しなり)を伴いながら第5ヒンジ55を中心に回動する。つまり、平板バネ部材7が板バネとして機能して、第1領域部71および第2領域部72を撓らせながら回動し、第1領域部71に対する第2領域部72の傾倒角度が徐々に緩やかになる方向に姿勢を変化させる。そして、カバー部材6(リッド3)が一定以上の開度まで開かれると、平板バネ部材7が第5ヒンジ55を境に反転し、第1領域部71に対して第2領域部72がパッケージ1Cの後方側に傾倒した第2傾倒状態へとその姿勢を変化させる。
【0086】
上記のように、平板バネ部材7が第1傾倒状態から第2傾倒状態へと反転すると、第2領域部72によってリッド3の天板32の内面が保持されることで、カバー部材6(リッド3)の自由な回動が制限される。これにより、カバー部材6(リッド3)が自重や紙の反発力などによってぐらつくことがなく、扱い者はカバー部材6(リッド3)を把持しなくても、パッケージ1Cを図17Bに示す開放状態に維持することができる。
【0087】
開放状態にあるカバー部材6(リッド3)を閉じる場合には、扱い者は、例えばカバー部材6(リッド3)を閉じる方向に、第2傾倒状態に維持されている平板バネ部材7がリッド3の内面を付勢する付勢力に抗して押圧することで、平板バネ部材7を第2傾倒状態から第1傾倒状態に反転させることで、容易にカバー部材6を閉じることが可能である。
【0088】
以上のように、本実施例のパッケージ1Cは平板バネ部材7を備えるため、カバー部材6(リッド3)を把持することなく、カバー部材6(リッド3)を開放状態に保持できる。つまり、図17Bに示すように、トレイ部材4に対してパッケージ本体2が起き上がった状態に保持することができるので、扱い者にとっては、パッケージ1Bからシガレットを非常に取り出しやすくなる。よって、非常に使い勝手の優れたパッケージ1Cを提供することができる。
【0089】
そして、カバー部材6(リッド3)の開閉操作時に、平板バネ部材7を、第1傾倒状態と第2傾倒状態との間で姿勢を反転させる構造を採用したので、リッド3が確実に開閉するという感覚を扱い者に付与することができる。これにより、パッケージ1Cの操作感、使用感などを向上させることができ、パッケージ1Cの商品的価値を高めることができる。なお、本実施例において説明した平板バネ部材7は、上述までのいずれの実施例においても適用できる。
【0090】
<実施例4>
次に、実施例4に係るパッケージ1Dについて説明する。図18〜21は、パッケージ1Dの斜視図である。図22は、実施例4に係るパッケージ1Dの側面図である。図18および図19は、閉じた状態のパッケージ1Dを表し、図20〜図22は開放された状態のパッケージ1Dを表している。なお、パッケージ1Dにおける上下前後左右の各方向は、図18、図19に示す通りである。
【0091】
パッケージ1Dは、アウタボックス21(パッケージ本体2)、このアウタボックス21に第1ヒンジ51を介して回動自在に連結される蓋部としてのリッド3、トレイ部材4等を有する。アウタボックス21は、直方体形状の上端側が開口端となった箱体である。アウタボックス21は、前壁23、後壁24、一対の側壁25、底板26を有する。前壁23および後壁24は互いに対向配置されており、これらの両側縁が一対の側壁25によって相互に連結されている。底板26は、前壁23、後壁24および側壁25の下端に連結されている。以上のように構成されたアウタボックス21は、上部に斜めの開口端を有している。アウタボックス21の前壁23および側壁25の境界位置に形成された縁部と、後壁24および側壁25の境界位置に形成された縁部とは面取り形状を有しており、いわゆる面取りエッジを形成している。
【0092】
また、アウタボックス21の後側開口縁、即ち後壁24の上端には第1ヒンジ51が設けられている。第1ヒンジ51は、アウタボックス21の後壁24に沿って延び、この後壁24に対してリッド3を回動自在に連結している。リッド3は、第1ヒンジ51に連結されている矩形状の後壁31と、後壁31に直交するように連結されている矩形型の天板32と、天板32に直交するように連結されている矩形状の前壁33と、一組の側壁34とを有している。一組の側壁34は、後壁31、天板32および前壁33の各側縁を連結している。以上のように構成されるリッド3は、第1ヒンジ51を中心に、アウタボックス21に対して相対回動が可能であり、アウタボックス21の開口端に被せられて、この開口端を開閉することができる。
【0093】
リッド3は、面取り形状を有する前側縁部36を有する。前側縁部36は、前壁33と各側壁34との境界部をなしており、前壁33および側壁34を連結する縁部である。前側縁部36はいわゆる面取りエッジである。また、各前側縁部36の下端には、下方に向けて突出した突出爪37が形成されている。
【0094】
トレイ部材4は、アウタボックス21の後壁24(背面)側に設けられたカバー部材である。トレイ部材4は、リッド3が閉じられた状態にあるときに、アウタボックス21の後壁24とリッド3の後壁31の双方を覆うように、これらの各後壁面24,31に沿った姿勢に保持される。一方、リッド3の開放動作に伴い、アウタボックス21を起き上げる(起立させる)役割を果たす部材である。
【0095】
トレイ部材4は、第1トレイ部41および第2トレイ部42を有する。第1トレイ部41はアウタボックス21に接合(接着)され、第2トレイ部42はリッド3に接合(接着)されている。また、第1トレイ部41および第2トレイ部42の境界位置には第2ヒンジ52が形成されており、この第2ヒンジ52を境に第1トレイ部41および第2トレイ部42が互いに相対回動可能となっている。
【0096】
トレイ部材4の第1トレイ部41は、前壁411(前壁面被覆部)、後壁412(後壁面被覆部)、一対の側壁413、底壁414(底板面被覆部)を有する。前壁411および後壁412は互いに対向配置されており、これらの両側縁が一対の側壁413によって相互に連結されている。底壁414は、前壁411、後壁412、および側壁413と略直角に連結されている。第1トレイ部41の底壁414は、アウタボックス21の底板26と略同一の形状および大きさを有しており、リッド3が閉じられた状態では、アウタボックス21における底板26と第1トレイ部41における底壁414が重なり合うようになっている。つまり、第1トレイ部41における底壁414は、リッド3が閉じられた状態にあるときに、アウタボックス21(パッケージ本体2)の底板26を覆うように形成されている。
【0097】
第1トレイ部41の後壁412は略矩形状を有しており、その高さ寸法は、アウタボックス21における後壁24の高さ寸法とリッド3における後壁31の高さ寸法の和に略等しい。また、第1トレイ部41の後壁412の幅寸法は、アウタボックス21における後壁24の幅寸法よりも僅かに大きい。更に、第1トレイ部41の後壁412における略下側半分の領域には、開口部415が形成されている。この開口部415は、後壁412の全幅に亘って形成されている。従って、第1トレイ部41における開口部415の開口幅は、アウタボックス21における後壁24の幅寸法よりも略等しいか僅かに大きくなっている。なお、第1トレイ部41における後壁412および側壁413の境界位置に形成された縁部は面取り形状を有しており、いわゆる面取りエッジとなっている。第1トレイ部41の後壁412は、リッド3が閉じられた状態にあるときに、アウタボックス21(パッケージ本体2)の後壁24とリッド3の後壁31とを覆うように形成されている。
【0098】
第1トレイ部41の前壁411は略矩形状を有しており、その高さ寸法は、パッケージ1Dの高さ寸法からリッド3における前壁33の高さ寸法を差し引いた寸法と略等しくなっている。つまり、第1トレイ部41における前壁411の高さ寸法と、リッド3における前壁33の高さ寸法との和は、パッケージ1Dの高さ寸法に略等しい。また、第1トレイ部41における前壁411の幅寸法は、リッド3における前壁33の幅寸法と略等しく、アウタボックス21における前壁23の幅寸法よりも僅かに大きい。更に、第1トレイ部41の前壁411は、第3ヒンジ53を介して、アウタボックス21の前壁23に対して相対回動自在に接合されている。この第3ヒンジ53は、第1トレイ部41における前壁411の上端縁に沿って伸びるようにして形成されている。第1トレイ部41の前壁411はリッド3が閉じられた状態にあるときに、アウタボックス21(パッケージ本体2)の前壁23の下方領域を覆うように形成されている。
【0099】
第1トレイ部41における前壁411と各側壁413との境界位置に形成されたそれぞれの前側縁部416はスクエア形状を有するいわゆるスクエアエッジである。更に、第1トレイ部41における各前側縁部416の上端には、当該上端部分を斜めに切り落としてなる斜面係止縁417が形成されている。
【0100】
また、トレイ部材4の第2トレイ部42は、略矩形状を有している。第2トレイ部42は、リッド3の天板32と略同一の大きさを有し、リッド3が閉じられた状態では、リッド3の天板32の上に第2トレイ部42が重なり合うようになっている。また、第2トレイ部42は、リッド3における天板32の前方縁部、すなわち天板32と前壁33との境界をなす縁部に形成された第4ヒンジ54に対して相対回動自在に接合されている。なお、第1〜第4ヒンジ51,52,53,54は互いに平行であり、パッケージ1Dの幅方向に沿って形成されている。
【0101】
パッケージ1Dは、アウタボックス21およびリッド3の一部を成形する第4ブランクB4と、トレイ部材4およびリッド3の残部を成形する第5ブランクB5の各所を折り込み、接合することで成形される。図23は、第4ブランクB4を示し、図24は、第5ブランクB5を示す。なお、ブランクの説明では、図の上下方向を基準に説明する。
【0102】
図23に示すように、第4ブランクB4は、アウタボックス21となるアウタボックス区域R1'、リッド3の一部となる第1リッド区域R2'を有している。アウタボックス区域R1'は、アウタボックス21の前壁61となる前壁パネルP31を有しており、前壁パネルP31の両側縁には、アウタボックス21の側壁25となる側壁パネルP32,P32が連なっている。
【0103】
また、前壁パネルP31の上縁(図23における上縁)には、アウタボックス21の底板26となる底板パネルP33が連なっている。底板パネルP33には、前壁パネルP31とは反対側に位置してアウタボックス21の後壁24となる後壁パネルP34が連なっている。この後壁パネルP34の両側縁には、側壁パネルP32に対するインナサイドパネルP35,P35が連なっている。更に、各インナサイドパネルP35の下縁には、インナボトムフラップP36が連なっており、これらインナボトムフラップP36は底板パネルP33に重ね合わされ、アウタボックス21における底板26の補強をなす。
【0104】
第1リッド区域R2'は、リッド3の後壁31となる後壁パネルP37を有しており、後壁パネルP37の下縁は、折り込み線およびスリットを介して、アウタボックス区域R1'の後壁パネルP34と連結されている。また、第1リッド区域R2'の後壁パネルP37の上縁には、リッド3の天板32となる天板パネルP38が連なっている。また、後壁パネルP37の両側縁には、リッド3の側壁34の一部となるインナサイドフラップP39が夫々連なっている。そして、各インナサイドフラップP39の上縁には、インナトップフラップP40が連なっており、これらインナトップフラップP40は天板パネルP38に重ね合わされ、リッド3における天板32の補強をなす。
【0105】
図24に示すように、第5ブランクB5は、リッド3の残部となる第2リッド区域R2''、トレイ部材4となるトレイ区域RTを有している。第2リッド区域R2''には、リッド3の前壁33となる前壁パネルP41を有し、前壁パネルP41の上縁には、前壁パネルP41の補強をなすインナフロントフラップP42が連なっている。また、前壁パネルP41の両側縁には、リッド3の側壁34となる側壁パネルP43が夫々連なっている。また、前壁パネルP41およびこれに連なる側壁パネルP43との境界部には上方に突出する突出部が形成されており、この突出部によってリッド3の突出爪37が形成される。
【0106】
トレイ区域RTにおいては、トレイ部材4の第2トレイ部42となるトップパネルP44が、第2リッド区域R2''における前壁パネルP41に連なっている。また、トップパネルP44の下縁には、第1トレイ部41における後壁412となる後壁パネルP45が連なっている。また、後壁パネルP45の両側縁には、第1トレイ部41における側壁413となる側壁パネルP46が夫々連なっている。また、一方の側壁パネルP46の下縁には、第1トレイ部41における底壁414となる底壁パネルP47が連なっている。更に、この底壁パネルP47の下縁には、他方の側壁パネルP46に重ねられることで第1トレイ部41の側壁413の補強をなす第1補強サイドパネルP48が連なっている。
【0107】
また、底壁パネルP47の右縁には、第1トレイ部41における前壁411となる前壁パネルP49が連なっている。そして、この前壁パネルP49の上縁には、一方の側壁パネルP46に重ねられることで第1トレイ部41の側壁413の補強をなす第2補強サイドパネルP50が連なっている。また、前壁パネルP49の下縁には、他方の側壁パネルP46に重ねられることで第1トレイ部41の側壁413の補強をなす第3補強サイドパネルP51が連なっている。また、前壁パネルP49の右縁には、第4ブランクB4におけるアウタボックス区域R1'の前壁パネルP31と接着される接合パネルP52が連なっている。
【0108】
上述した第4ブランクB4および第5ブランクB5は、図23、図24中破線で示した折り込み線で夫々折り込まれる。その結果、図18〜図22に示すパッケージ1Dが成形される。詳しくは、インナボトムフラップP36が底板パネルP33に重ね合わされ、インナサイドフラップP35が側壁パネルP32に重ね合されて接着されることで、アウタボックス21が成形される。なお、前壁パネルP31と側壁パネルP32との境界位置にある二重の折り込み線によって、アウタボックス21の前壁23および側壁25を連結する面取りエッジが形成される。また、後壁パネルP34とインナサイドパネルP35との境界位置にある二重の折り込み線によって、アウタボックス21の後壁24および側壁25を連結する面取りエッジが形成される。
【0109】
また、インナトップフラップP40が天板パネルP38に重ね合わされ、インナサイドフラップP39が側壁パネルP43に重ね合わされて接着されることで、リッド3が成形される。なお、インナフロントフラップP42は前壁パネルP41に対して折り返された後、当該前壁パネルP41に接着してもよいし、接着しなくてもよい。また、前壁パネルP41と側壁パネルP43との境界位置にある二重の折り込み線によって、リッド3の前壁33および側壁34を連結する面取りエッジが形成される。
【0110】
また、第5ブランクB5のトレイ区域RTにおいては、第2補強サイドパネルP50を一方の側壁パネルP46に接着し、第1補強サイドパネルP48および第3補強サイドパネルP51を他方の側壁パネルP46に接着する。そして、接合パネルP52を第4ブランクB4の前壁パネルP31と接着することで、トレイ部材4が成形される。なお、トレイ区域RTにおける後壁パネルP45と側壁パネルP46との境界位置にある二重の折り込み線によって、トレイ部材4の第1トレイ部41における後壁412および側壁413を連結する面取りエッジが形成される。
【0111】
また、アウタボックス区域R1'の後壁パネルP34と、第1リッド区域R2'の後壁パネルP37との境界をなす折り込み線およびスリットによって第1ヒンジ51が形成される。また、トレイ区域RTの後壁パネルP45とトップパネルP44との境界をなす折り込み線によって第2ヒンジ52が形成される。また、トレイ区域RTの接合パネルP52と前壁パネルP49との境界をなす折り込み線によって第3ヒンジ53が形成される。また、第2リッド区域R2''における前壁パネルP41とトレイ区域RTのトップパネルP44との境界をなす折り込み線によって第4ヒンジ54が形成される。
【0112】
次に、図18〜図22を参照して、パッケージ1Dの動作について説明する。パッケージ1Dは、トレイ部材4の第1トレイ部41は、底壁414の奥行寸法がアウタボックス21における底板26の奥行寸法に等しく、後壁412の高さ寸法がアウタボックス21における後壁24の高さ寸法およびリッド3の後壁31の高さ寸法の和に等しい。また、第2トレイ部42の奥行寸法は、リッド3における天板32の奥行寸法と等しい。そのため、図18、図19に示すように、リッド3が閉じられた状態では、トレイ部材4の第1トレイ部41を、アウタボックス21と干渉することなく、アウタボックス21の外面に沿わせて配置することができる。また、トレイ部材4の第2トレイ部42を、リッド3の天板32に沿わせて配置することができる。これにより、リッド3が閉じられた際に、パッケージ1D全体が嵩張ることを抑制することが可能となる。
【0113】
例えば、便宜上、パッケージ1Dがテーブル等の水平面に載置されているとする。パッケージ1D内に収容されているシガレットを取り出す場合、扱い者は、例えば、アウタトレイ21の第1トレイ部41における双方の側壁413を片方の手で把持し、リッド3を他方の手で摘む等してリッド3を開放させる。つまり、第1ヒンジ51を中心にアウタボックス21に対してリッド3を回動させて、開放する。
【0114】
パッケージ1Dのアウタボックス21には、第3ヒンジ53を介してトレイ部材4の第1トレイ部41が回動自在に接合されている。また、リッド3には第4ヒンジ54を介してトレイ部材4の第2トレイ部42が回動自在に接合されている。更に、トレイ部材4における第1トレイ部41および第2トレイ部42は、第2ヒンジ52を介して回動自在に連結されている。従って、リッド3の開放動作が行われると、それに連動して、第1トレイ部41および第2トレイ部42が第2ヒンジ52を中心に回動し、アウタボックス21に対して第1トレイ部41が第3ヒンジ53を中心に回動し、リッド3に対して第2トレイ部42が第4ヒンジ54を中心に回動する。
【0115】
その結果、リッド3の天板32と重なっていた第2トレイ部42が当該天板32から離反し、アウタボックス21の後壁24と重なっていた第1トレイ部41の後壁412がアウタボックス21の後壁24から離反する。ここで、第1トレイ部41の後壁412には、アウタボックス21の後壁24の幅寸法と等しいか僅かに大きな開口幅を有する開口部415が形成されている。そのため、第1トレイ部41をアウタボックス21の後壁24と干渉することなく、第3ヒンジ53を中心として第1トレイ部9を回動させることができる。これにより、図20〜図22に示すように、リッド3の開放動作に連想して、アウタボックス21がトレイ部材4から起き上がるように動作する。
【0116】
一方、開放されたリッド3が閉じ方向へと操作されると、それに連動して、第2ヒンジ52を中心として第1トレイ部41と第2トレイ部42とが回動する。同様に、第3ヒンジ53を中心に第1トレイ部41がアウタボックス21に対して回動すると共に、第4ヒンジ54を中心に第2トレイ部42がリッド3に対して回動する。その結果、トレイ部材4に対するアウタボックス21の傾斜角度が減少する。つまり、トレイ部材4に対して起き上がっていたアウタボックス21が、再びトレイ部材48に沿うような姿勢まで倒れ込み、図18および図19に示す状態となる。以上のように、トレイ部材4を備えたパッケージ1Dによれば、リッド3の開放動作に連動して、トレイ部材4からアウタボックス21を自動的に起立させることが可能となる。これにより、扱い者は、パッケージ1Dの内部に収容しているシガレットを容易に取り出すことができる。
【0117】
更に、パッケージ1Cは、リッド3に設けられた突出爪37と、トレイ部材4の第1トレイ部9に設けられた斜面係止縁417との組み合わせによって構成されるロック機構を有する。このロック機構に係る突出爪37と斜面係止縁417とは、リッド3が閉じられた際に互いに係合するように設けられている。
【0118】
ここで、トレイ部材4における第1トレイ部41の前側縁部416がスクエアエッジとして形成されている。一方、リッド3の前側縁部36は面取りエッジとして形成されている。従って、リッド3が閉じられた状態では、リッド3側の前側縁部36が、第1トレイ部41側の前側縁部416に比べて、パッケージ1Dの横断面方向において内部側に位置した状態となる。これにより、リッド3が閉じられる際、リッド3の突出爪37がトレイ部材4の斜面係止縁417に係止される。このように機能するロック機構によれば、閉じられたリッド3が不用意に開放されることを抑制でき、パッケージ1Dの蓋閉まり性を向上させることができる。なお、パッケージ1Dは、蓋閉まり性を向上させるために突出爪37と斜面係止縁417との組み合わせからなるロック機構を備えているが、このロック機構は必須の構成ではなく、適宜省略しても構わない。
【0119】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係るボックス型パッケージは、可能な限り各実施例を組み合わせて実施することができる。また、本実施形態では、ボックス型パッケージに収容する被収容物の好適な適用例として、フィルタシガレットや両切シガレット等のたばこ商品を挙げたが、これには限定されず、たばこ商品以外の物品をパッケージに収容しても良い。
【符号の説明】
【0120】
1,1A,1B,1C・・・ハード型パッケージ
2・・・パッケージ本体
3・・・リッド
4・・・トレイ部材
6・・・カバー部材
7・・・平板バネ部材
21・・・アウタボックス
22・・・インナフレーム
41・・・第1トレイ部
42・・・第2トレイ部
44・・・底板面被覆部
45・・・後壁面被覆部
51・・・第1ヒンジ
52・・・第2ヒンジ
53・・・第3ヒンジ
54・・・第4ヒンジ
55・・・第5ヒンジ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】

【手続補正書】
【提出日】20141021
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口端を有する箱型のパッケージ本体と、
前記開口端の後側開口縁に第1のヒンジを介して回動可能に連結され、前記開口端を開閉する蓋部材と、
前記パッケージ本体の後壁側に設けられ、前記パッケージ本体に接合された第1トレイ部および前記蓋部材に接合された第2トレイ部を有し、該第1トレイ部および該第2トレイ部が第2のヒンジを介して回動自在に接合されたトレイ部材と
を備え、
前記蓋部材の開放動作に連動して、前記第1トレイ部および前記第2トレイ部が前記第2のヒンジを中心に相対回動することによって、前記トレイ部材に対して前記パッケージ本体が起き上がる、ハード型パッケージ。
【請求項2】
前記第1トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第3のヒンジを回動中心として前記パッケージ本体の底板または後壁に回動自在に接合され、前記第2トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第4のヒンジを回動中心として前記蓋部材の天板に回動自在に接合され、且つ、前記第2のヒンジは、前記第3のヒンジおよび前記第4のヒンジに平行に形成され、
前記蓋部材の開放動作に連動して、前記第1トレイ部が前記第3のヒンジを中心に回動するとともに前記第2トレイ部が前記第4ヒンジを中心に回動する、請求項1に記載のハード型パッケージ。
【請求項3】
前記第2トレイ部の長さは、前記蓋部材の前記天板後縁部と前記第4のヒンジとの直線間距離に等しい、請求項2に記載のハード型パッケージ。
【請求項4】
前記第3のヒンジは、前記パッケージ本体の底板に形成され、
前記第1トレイ部は、前記蓋部材が閉じられた状態にあるときに、前記パッケージ本体の底板を覆い且つ一端側が前記第3のヒンジを介して該底板に回動自在に接合される底板面被覆部と、前記底板面被覆部に立設する後壁面被覆部であって前記底板面被覆部の他端側に連結される一端を有し且つ他端側に前記第2のヒンジが形成される後壁面被覆部とを有する、請求項2又は3に記載のハード型パッケージ。
【請求項5】
前記第1トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第3のヒンジを回動中心として前記パッケージ本体の前壁に回動自在に接合され、前記第2トレイ部における前記第2のヒンジの反対側の端部は、パッケージの幅方向に沿って形成された第4のヒンジを回動中心として前記蓋部材の天板に回動自在に接合され、且つ、前記第2のヒンジは、前記第3のヒンジおよび前記第4のヒンジに平行に形成され、
前記第1トレイ部は、前記蓋部材が閉じられた状態にあるときに、前記パッケージ本体の底板を覆う底板面被覆部と、前記底板面被覆部と連結される一端を有すると共に前記パッケージ本体の後壁を覆い且つ他端側に前記第2のヒンジが形成される後壁面被覆部と、前記底板面被覆部と連結される一端を有すると共に前記パッケージ本体における前壁の下方領域を少なくとも覆い且つ他端側に前記第3のヒンジが形成される前壁面被覆部と、を有し、
前記蓋部材の開放動作に連動して、前記第1トレイ部が前記第3のヒンジを中心に回動すると共に前記第2トレイ部が前記第4ヒンジを中心に回動し、且つ、前記後壁面被覆部には、前記第1トレイ部が回動する際に前記パッケージ本体の後壁との干渉を抑制するための開口部が形成されている、請求項1に記載のハード型パッケージ。
【請求項6】
前記底板面被覆部の長さは、前記パッケージ本体の前記底板後縁部と前記第3のヒンジとの直線間距離に等しく、
前記後壁面被覆部の長さは、前記パッケージ本体における後壁と前記蓋部材における後壁の高さの和に等しい、請求項4又は5に記載のハード型パッケージ。
【請求項7】
前記パッケージ内に配置されて、一端側が前記パッケージ本体の内面に固定されるとともに他端側が前記蓋部材の内面に固定される平板バネ部材を更に備え、
前記平板バネ部材は前記第1のヒンジと平行な第5のヒンジを有し、前記蓋部材の開閉動作に連動して、前記第5のヒンジを境に前記パッケージ本体に接合される第1領域部と前記蓋部材に接合される第2領域部が相対的に回動することにより、前記第1領域部に対して前記第2領域部が前方に傾倒した第1傾倒状態と、前記第1領域部に対して前記第2領域部が後方に傾倒した第2傾倒状態との間で姿勢を反転させることが可能であり、
前記蓋部材の開放動作に連動して前記第1傾倒状態から前記第2傾倒状態に移行した前記平板バネ部材の姿勢が該第2傾倒状態に保持されることにより、前記トレイ部材に対して前記パッケージ本体が起き上がった状態に維持される、請求項1から6の何れか一項に記載のハード型パッケージ。
【請求項8】
前記蓋部材は、閉じられた際に前記パッケージ本体の前壁の少なくとも一部を覆うように構成されている、請求項1から4の何れか一項に記載のハード型パッケージ。
【国際調査報告】