(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2014050851
(43)【国際公開日】20140403
【発行日】20160822
(54)【発明の名称】内服液体組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/355 20060101AFI20160725BHJP
   A23L 33/10 20160101ALI20160725BHJP
   A23L 33/15 20160101ALI20160725BHJP
   A61K 47/10 20060101ALI20160725BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20160725BHJP
   A61K 47/34 20060101ALI20160725BHJP
   A61K 31/59 20060101ALI20160725BHJP
   A61K 31/122 20060101ALI20160725BHJP
   A61K 31/575 20060101ALI20160725BHJP
   A61K 36/25 20060101ALI20160725BHJP
   A61K 36/48 20060101ALI20160725BHJP
   A61K 36/75 20060101ALI20160725BHJP
【FI】
   !A61K31/355
   !A23L1/30 Z
   !A23L1/302
   !A61K47/10
   !A61K9/08
   !A61K47/34
   !A61K31/59
   !A61K31/122
   !A61K31/575
   !A61K35/78 M
   !A61K35/78 J
   !A61K35/78 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
【出願番号】2014538511
(21)【国際出願番号】JP2013075823
(22)【国際出願日】20130925
(31)【優先権主張番号】2012213960
(32)【優先日】20120927
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】000002819
【氏名又は名称】大正製薬株式会社
【住所又は居所】東京都豊島区高田3丁目24番1号
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】石田 恵美
【住所又は居所】東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製薬株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】中村 亨
【住所又は居所】東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製薬株式会社内
【テーマコード(参考)】
4B018
4C076
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
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4C206ZC23
4C206ZC29
(57)【要約】
a)難水溶性ビタミン、油成分、又は生薬抽出物、b)ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、及びポリオキシエチレンフィトスタノールから選ばれる1種以上、及びc)多価アルコール類、を含有することを特徴とする内服液体組成物は、低pHでも、濁り・沈殿を生じさせることなく、難水溶性ビタミン、油成分、又は生薬抽出物を長期間安定に溶解させた内服液体組成物である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)難水溶性ビタミン、油成分、及び生薬抽出物から選ばれる1種以上、b)ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、及びポリオキシエチレンフィトスタノールから選ばれる1種以上、及びc)多価アルコール類、を含有することを特徴とする内服液体組成物。
【請求項2】
pHが2.0〜4.0である請求項1に記載の内服液体組成物。
【請求項3】
多価アルコール類としてグリセリン、及びソルビトールから選ばれる1種以上を含有する請求項1又は2に記載の内服液体組成物。
【請求項4】
b)及びc)成分の配合量が、a)成分の配合量1質量部に対して0.02〜500質量部である請求項1〜3のいずれか1項に記載の内服液体組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、難水溶性ビタミン、油成分、又は生薬抽出物を液体組成物中に長期間安定に溶解した内服液体組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
難水溶性ビタミン、油成分などの難水溶性成分や、生薬抽出物を低pH下でドリンク剤等の飲料に配合する場合、可溶化剤が必要となる。難水溶性成分に可溶化剤が必要なのは当然であるが、生薬抽出物においても、加水分解により長期的に濁りや沈殿を生じるため、可溶化剤が必要である。なお、ドリンク剤等の飲料は防腐性や風味等の観点から低pHが適している。
【0003】
しかしながら、食品や医薬品等に配合される経口可能な可溶化剤の多くは、低pH領域では長期保存時に可溶化剤由来の濁りや沈殿を生じてしまうことが課題とされていた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−128703
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明は、低pHでも、濁り・沈殿を生じさせることなく、難水溶性ビタミン、油成分、又は生薬抽出物を長期間安定に溶解させた内服液体組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、かかる課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、可溶化剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、及びポリオキシエチレンフィトスタノールから選ばれる1種以上を用い、さらに多価アルコール類を配合することで、難水溶性ビタミン、油成分、又は生薬抽出物を長期間安定に溶解させることができることを見出した。
【0007】
かかる知見に基づき完成した本発明の態様は、
(1)a)難水溶性ビタミン、油成分、及び生薬抽出物から選ばれる1種以上、b)ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、及びポリオキシエチレンフィトスタノールから選ばれる1種以上、及びc)多価アルコール類、を含有することを特徴とする内服液体組成物、
(2)pHが2.0〜4.0である(1)に記載の内服液体組成物、
(3)多価アルコール類としてグリセリン、及びソルビトールから選ばれる1種以上を含有する(1)又は(2)に記載の内服液体組成物、
(4)b)及びc)成分の配合量が、a)成分の配合量1質量部に対して0.02〜500質量部である(1)〜(3)のいずれか1項に記載の内服液体組成物、
である。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、難水溶性ビタミン、油成分、又は生薬抽出物を長期間安定に溶解させる透明な内服液体組成物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明で用いる難水溶性ビタミンとは、内服可能な難水溶性ビタミンをいい、例えばビタミンE、ビタミンE脂肪酸エステル等のビタミンE誘導体(例えば、酢酸トコフェロール)、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンKが挙げられる。油成分とは生理活性を有する脂溶性物質や香料(合成香料・天然香料)、精油類であって内服可能なものをいい、生理活性を有する脂溶性物質とは例えばγ−オリザノール、γ−リノレン酸、ルテイン、ポリコサノール、CoQ10、セラミド、レスベラトロール、アスタキサンチン、アマニ油、EPA、トウガラシ抽出物や胡椒抽出物等であり、香料(合成香料・天然香料)、精油類とは例えばシトラール、リモネン等の合成或いは天然由来の香料または精油類が挙げられる。難水溶性ビタミン、油成分は単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。内服液体組成物中へのこれらの配合量は特に限定されないが、好ましくは0.0001乃至1質量%、より好ましくは0.001乃至0.5質量%、もっとも好ましくは0.002乃至0.05質量%である。
【0010】
本発明で用いる生薬抽出物はエキス末、抽出エキス、流エキスなどであるが、内服可能であれば特に限定されることはなく、生薬としてはニンジン、オウギ、オウセイ、カンゾウ、タイソウ、チンピ、ビャクジュツ、サンヤク、ブクリョウ、シュクシャ、ジオウ、トウキ、クコシ、カシュウ、リュウガンニク、シャクヤク、センキュウ、ニクジュヨウ、ジャショウシ、トシシ、トチュウ、ロクジョウ、イカリソウ、カイクジン、トウチュウカソウ、カイバ、オンジ、ヨクイニン、サンシュユ、ゴミシ、ショウキョウ、サイコ、ケイヒ、ハンピ、ムイラプアマ、バクモンドウ、ゴオウ、ジョテイシなどが挙げられる。これらは単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。内服液体組成物中へのこれらの配合量は特に限定されないが、好ましくは0.0001乃至1質量%、より好ましくは0.001乃至0.5質量%、もっとも好ましくは0.002乃至0.05質量%である。
【0011】
本発明で用いるポリオキシエチレンラウリルエーテルはオキシエチレンの付加モル数が5〜50モルであり、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノールはオキシエチレンの付加モル数が5〜50モルであるポリオキシエチレンフィトステロールである。具体的には、ポリオキシエチレン(25モル)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(5モル)フィトステロール、ポリオキシエチレン(10モル)フィトステロール、ポリオキシエチレン(20モル)フィトステロール、ポリオキシエチレン(30モル)フィトステロール、ポリオキシエチレン(25モル)フィトスタノール等が挙げられ、これらは単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0012】
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、及びポリオキシエチレンフィトスタノールから選ばれる1種以上の配合量は特に限定されないが、難水溶性ビタミン、油成分、及び生薬抽出物から選ばれる1種以上の1質量部に対して通常は0.02〜500質量部、好ましくは0.05〜200質量部、より好ましくは0.5〜100質量部である。ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、又はポリオキシエチレンフィトスタノールの配合量が少ないと濁りや沈殿を生成し、商品性が良くかつ安定な液体組成物を得ることができないことがある。
【0013】
本発明で用いる多価アルコール類としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、ジグリセリン、及びソルビトールから選ばれる1種以上が挙げられる。これらの中でグリセリン、及びソルビトールから選ばれる1種以上が好ましく、多価アルコール類の配合量は特に限定されないが、難水溶性ビタミン、油成分、及び生薬抽出物から選ばれる1種以上の1質量部に対して通常は0.02〜500質量部、好ましくは0.05〜200質量部、より好ましくは1〜100質量部である。
【0014】
本発明の内服液体組成物は長期間保管後も透明な状態であり、更には長期間保管後の低温環境下でも沈殿物が生じずに透明な状態が維持された。ここで、低温とは好ましくは10℃以下を意味し、さらに好ましくは5℃以下である。
【0015】
本発明の内服液体組成物のpHは、風味の点及び防腐性の点から2.0〜4.0が好ましい。pHの調整には、例えば、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、乳酸及びコハク酸などの有機酸、又はこれら有機酸の塩、リン酸、塩酸などの無機酸、水酸化ナトリウムなどの無機塩基を用いることができる。本発明の内服液体組成物は、医薬品及び医薬部外品の他、栄養機能性食品、特定保険用食品等の食品領域における内服液剤として利用できる。
【0016】
本発明の内服液体組成物には、水溶性ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、ローヤルゼリー、カフェインなどを本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合できる。また、必要に応じて抗酸化剤、着色剤、香料、矯味剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、甘味料などの添加物を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することもできる。
【0017】
本発明の内服液体組成物を製造する方法は特に限定されるものではない。通常、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、又はポリオキシエチレンフィトスタノールと難水溶性ビタミン、油成分、又は生薬抽出物、及び多価アルコール類の各成分を適量の精製水に溶解した後、pHを調整し、更に精製水を加えて容量調整し、必要に応じて濾過、滅菌処理を施すことにより、製造することができる。
【実施例】
【0018】
以下に、実施例、比較例、及び試験例を挙げ、本発明をより詳細に説明する.
実施例1〜4
表1に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例1〜4とした。
【0019】
実施例5〜10
表2に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンフィトステロール、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例5〜10とした。
【0020】
実施例11〜18
表3に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンフィトスタノール、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例11〜18とした。
【0021】
実施例19〜22
表4に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、a)ポリオキシエチレンラウリルエーテル、b)ビタミンD、ビタミンK、酢酸トコフェロール、γ−オリザノールのうち1種または2種、c)グリセリンまたはソルビトールを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液により pHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例19〜22とした。
【0022】
実施例23〜26
表5に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、a) ポリオキシエチレンフィトステロール、b)ビタミンD、ビタミンK、酢酸トコフェロール、γ−オリザノールのうち1種または2種、c)グリセリンまたはソルビトールを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例23〜26とした。
【0023】
実施例27〜31
表6に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、a) ポリオキシエチレンフィトスタノール、b)ビタミンD、ビタミンK、酢酸トコフェロール、γ−オリザノールのうち1種または2種、c)グリセリンまたはソルビトールを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例27〜31とした。
【0024】
実施例32〜34
表7に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した、次にニンジンエキス、カンゾウエキス、チンピエキスのいずれか1種とクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例32〜34とした。
【0025】
実施例35〜37
表8に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンフィトステロール、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にニンジンエキス、カンゾウエキス、チンピエキスのいずれか1種とクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例35〜37とした。
【0026】
実施例38〜40
表9に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンフィトスタノール、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にニンジンエキス、カンゾウエキス、チンピエキスのいずれか1種とクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例38〜40とした。
【0027】
実施例41、42
表10に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液または1mol/Lの塩酸によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例41、42とした。
【0028】
実施例43、44
表11に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンフィトステロール、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液または1mol/Lの塩酸によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例43、44とした。
【0029】
実施例45、46
表12に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンフィトスタノール、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液または1mol/Lの塩酸によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、実施例45、46とした。
【0030】
比較例1及び比較例2
表13に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、比較例1〜2とした。
【0031】
比較例3及び比較例4
表13に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンセチルエーテル(POE(30))、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、比較例3〜4とした。
【0032】
比較例5及び比較例6
表13に示す処方の内服液体組成物を製造した。まず、ポリオキシエチレンセチルエーテル(POE(40))、酢酸トコフェロール、グリセリンを90℃にて加温混合した後、常温の水により溶解した。次にクエン酸を配合し、4mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液によりpHを調整した。これらをガラス瓶に充填し、キャップを施し、比較例5〜6とした。
【0033】
試験例
実施例1〜46、及び比較例1〜6を65℃の恒温槽中で4週間保存後、5℃で1日冷却し(表中では65℃−4W+5℃−1Dと略記する)、内服液体組成物中の沈殿及び浮遊物を目視により観察した。結果を表1〜13に示す。なお、沈殿及び浮遊物の程度は以下の基準により判定した。
【0034】
性状の観察基準
不溶物なし : −
不溶物少量あり : +
不溶物多量にあり:++
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】
【表8】
【0043】
【表9】
【0044】
【表10】
【0045】
【表11】
【0046】
【表12】
【0047】
【表13】
【0048】
以上の結果より、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、及びポリオキシエチレンフィトスタノールから選ばれる1種以上を配合することで、難水溶性ビタミンを長期間安定に溶解させることができ、かつ長期間保管しても濁りや沈殿を生成しないことを確認した。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明により、医薬品、医薬部外品、又は食品の分野において難水溶性ビタミン、油成分、又は生薬抽出物を含有する内服液剤として提供することが期待される。
【国際調査報告】