(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2014057525
(43)【国際公開日】20140417
【発行日】20160825
(54)【発明の名称】地図データ記憶装置、地図表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20160729BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20160729BHJP
   G01C 21/32 20060101ALI20160729BHJP
【FI】
   !G09B29/00 A
   !G09B29/10 A
   !G01C21/32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】33
【出願番号】2014540645
(21)【国際出願番号】JP2012076070
(22)【国際出願日】20121009
(11)【特許番号】5734528
(45)【特許公報発行日】20150617
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【弁理士】
【氏名又は名称】有田 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】御厨 誠
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】池内 智哉
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】坂入 威郎
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
【Fターム(参考)】
2C032HB02
2C032HB06
2C032HB22
2C032HC24
2C032HC30
2C032HC31
2F129AA03
2F129BB03
2F129BB20
2F129BB22
2F129BB26
2F129CC06
2F129EE02
2F129EE13
2F129EE43
2F129EE52
2F129HH12
2F129HH17
2F129HH25
(57)【要約】
本発明は、効率よくデータへのアクセスが可能な地図データ記憶装置と、当該地図データ記憶装置を用いた地図表示装置の提供を目的とする。本発明の地図データ記憶装置は、階層化とメッシュ化が施された地図データを記憶する地図データ記憶部と、名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部とを備える。地図データにおいて、各地物は最下層から各地物ごとに定められた階層までの各階層のメッシュ夫々に属する。名称リストは、分割階層以下の地物の名称情報を表す第1名称リストと、分割階層より上層の地物の名称情報を表す第2名称リストとを含む。第1名称リストの有する第1名称レコードは、名称情報を、分割表示最大階層番号と、所属基準メッシュ番号に紐付けたデータである。第1名称リストは、第1名称レコードが分割表示最大階層番号、所属基準メッシュ番号、及び分割表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縮尺毎に階層化され、階層毎に定められた大きさのメッシュに区画され、前記メッシュは階層毎にメッシュ番号で識別され、最下層のメッシュを基準メッシュとし、前記メッシュ毎に地物を表す地図データを記憶する地図データ記憶部と、
名称を表示する地物について設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部と、を備え、
前記地図データにおいて、各前記地物は最下層から各前記地物ごとに定められた階層までの各階層の前記メッシュ夫々に属し、
前記名称リストは、予め定められた分割階層以下の前記地物の名称又はシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を表す第1名称リストと、前記分割階層より上層の前記地物の前記名称情報を表す第2名称リストとを含み、
前記第1名称リストが表す名称情報は互いに重複せず、前記第2名称リストが表す名称情報は前記第1名称リストが表す名称情報に重複し、
前記第1名称リストの有する第1名称レコードは、前記名称情報を、前記地物の前記名称情報が表示される最大の階層である表示最大階層を示す表示最大階層番号であって前記表示最大階走番号が前記分割階層を示す分割階層番号を超える場合は前記分割階層番号とした分割表示最大階層番号と、前記地物の所属する前記基準メッシュである所属基準メッシュを示す所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、
前記第1名称リストは、前記第1名称レコードが前記分割表示最大階層番号、前記所属基準メッシュ番号、及び前記分割表示最大階層における所属メッシュ番号である分割表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである、
地図データ記憶装置。
【請求項2】
請求項1に記載の地図データ記憶装置と、
前記地図データ記憶装置から前記名称レコードを取得する名称レコード取得部と、
前記地図データ記憶装置から前記地図データを取得してこれに基づき地物を表示指示すると共に、前記名称レコード取得部が取得した前記名称レコードの前記名称情報を当該地物に併せて表示指示する地図表示指示部と、
を備え、
前記名称レコード取得部は、地図表示を行う対象メッシュの階層が分割階層以下である場合に、前記名称レコードを前記第1名称リストから取得し、
前記名称レコード取得部が前記第1名称リストから取得する前記名称レコードは、前記対象メッシュの階層以上の前記分割表示最大階層番号と、前記対象メッシュに対応する前記基準メッシュ番号とを有する、
地図表示装置。
【請求項3】
前記第1名称リストは、前記表示最大階層番号、前記表示最大階層所属メッシュ番号、前記所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストである、
請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項4】
前記第2名称リストの有する名称レコードである第2名称レコードは、前記名称情報を、前記地物の表示階層番号と、前記地物の表示階層における所属メッシュ番号である表示階層所属メッシュ番号に紐付けたデータであり、
前記第2名称リストは、前記第2名称レコードが前記表示階層番号及び前記表示階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである、
請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項5】
前記名称情報記憶部は、
任意の階層である参照階層を分割表示最大階層とし、前記参照階層における任意のメッシュである参照メッシュを表示最大階層所属メッシュとする前記第1名称レコードである参照メッシュ内第1名称レコードの、前記第1名称リストにおける格納箇所を示す第1名称参照リストをさらに記憶する、
請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項6】
前記第1名称レコードは、複数の基準メッシュに跨って属する地物に対して1つ設けられ、
当該地物に対する前記所属基準メッシュ番号は、前記複数の基準メッシュのうちのいずれかである代表基準メッシュのメッシュ番号である、
請求項5に記載の地図表示装置。
【請求項7】
前記第1名称参照リストは、
前記参照メッシュとそれ以外のメッシュに跨る地物の代表基準メッシュで、前記参照メッシュには含まれない前記代表基準メッシュである外部代表基準メッシュを表す情報を含み、
前記名称レコード取得手段は、前記参照メッシュ内第1名称レコードと、前記外部代表基準メッシュの前記第1名称レコードを取得する、
請求項6に記載の地図表示装置。
【請求項8】
前記地図データは、地物を識別する地物IDを有しており、
前記名称レコードは、前記名称情報を地物IDにも紐付けたデータであり、
前記地図表示指示部は、前記名称情報を、対応する前記地物IDの地物に併せて表示指示する、
請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項9】
前記地図表示指示部が表示指示する前記名称情報の表示位置は、前記地物の位置及び形状に基づき定められる、
請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項10】
前記名称レコードは、前記名称情報を表示する位置情報を有する、
請求項2に記載の地図表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データ記憶装置と、それを用いた地図表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、地図データはデータ量が大きいため、背景や道路を含む地図データが存在する空間をメッシュと呼ばれる所定の範囲の矩形に分割して、地図データを管理している。
【0003】
また、地図データの地図表示やルート探索などを高速に実行するために、地図データを縮尺に応じて間引く階層化(レイヤ化)による地図データ管理が行われている。
【0004】
このような地図データの管理方法において、レイヤ間や、同一レイヤのメッシュ間で使用される名称は重複することが多い。そこで、例えば特許文献1には、地図データに含まれる名称データのうち、レイヤ間や、同一レイヤのメッシュ間で共通する名称データは共通名称データとしてまとめることにより、地図データ全体のデータ量を削減する技術を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−126036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1による地図データの管理方法では、共通名称データのデータ構造が開示されておらず、空間的な管理形態が取られていないことから、所望のデータへのアクセス性に問題があった。例えば、複数の名称データを取得する場合に、所望のデータが共通名称データ内に散在している可能性があるため、アクセス(共通名称データがディスクに格納されている場合にはディスクアクセス)がランダムに発生し、データのアクセス性能を劣化させるという問題があった。
【0007】
本発明は上述の問題点に鑑み、効率よくデータへのアクセスが可能な地図データ記憶装置と、当該地図データ記憶装置を用いた地図表示装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の地図データ記憶装置は、縮尺毎に階層化され、階層毎に定められた大きさのメッシュに区画され、メッシュは階層毎にメッシュ番号で識別され、最下層のメッシュを基準メッシュとし、メッシュ毎に地物を表す地図データを記憶する地図データ記憶部と、名称を表示する地物について設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部と、を備え、地図データにおいて、各地物は最下層から各地物ごとに定められた階層までの各階層のメッシュ夫々に属し、名称リストは、予め定められた分割階層以下の地物の名称又はシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を表す第1名称リストと、分割階層より上層の地物の名称情報を表す第2名称リストとを含み、第1名称リストが表す名称情報は互いに重複せず、第2名称リストが表す名称情報は第1名称リストが表す名称情報に重複し、第1名称リストの有する第1名称レコードは、名称情報を、地物の名称情報が表示される最大の階層である表示最大階層を示す表示最大階層番号であって表示最大階層番号が分割階層を示す分割階層番号を超える場合は分割階層番号とした分割表示最大階層番号と、地物の所属する基準メッシュである所属基準メッシュを示す所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、第1名称リストは、第1名称レコードが分割表示最大階層番号、所属基準メッシュ番号、及び分割表示最大階層における所属メッシュ番号である分割表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の地図データ記憶装置の名称情報記憶部が記憶する名称リストは、予め定められた分割階層以下の地物の名称又はシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を表す第1名称リストと、分割階層より上層の地物の名称情報を表す第2名称リストとを含む。第1名称リストの有する第1名称レコードは、名称情報を、地物の名称情報が表示される最大の階層である表示最大階層を示す表示最大階層番号であって表示最大階層番号が分割階層を示す分割階層番号を超える場合は分割階層番号とした分割表示最大階層番号と、地物の所属する基準メッシュである所属基準メッシュを示す所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、第1名称リストは、第1名称レコードが分割表示最大階層番号、所属基準メッシュ番号、及び分割表示最大階層における所属メッシュ番号である分割表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである。
【0010】
よって、地図表示の際には名称リストから効率よく名称情報を取得することが出来る。特に、分割階層より下層のメッシュについて地図表示を行う場合には、分割階層のメッシュまで参照すれば必要な名称レコードを取得できるため、不連続に配置された名称レコードを取得する回数が少なく、高速に名称を取得できる。
【0011】
この発明の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】地図データの階層とメッシュの概念を説明する図である。
【図3】地図情報のデータ構造を示す図である。
【図4】地物の存在階層範囲と表示階層範囲を示す図である。
【図5】第1名称リストのデータ構成例を示す図である。
【図6】第1名称リストの具体例を示す図である。
【図7】地物が複数のメッシュに跨る状態を示す図である。
【図8】第1名称リストの具体例を示す図である。
【図9】第1名称参照リストのデータ構成例を示す図である。
【図10】第1名称参照リストの具体例を示す図である。
【図11】第2名称リストのデータ構成例である。
【図12】第2名称リストの具体例を示す図である。
【図13】第2名称参照リストのデータ構成例である。
【図14】第2名称参照リストの具体例を示す図である。
【図15】地図表示処理を示すフローチャートである。
【図16】名称取得処理を示すフローチャートである。
【図17】名称描画処理を示すフローチャートである。
【図18】背景データの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は、本発明の地図データ記憶装置や地図表示装置を備えたナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、車両等の移動体に搭載される。
【0014】
ナビゲーション装置10は、入力部1と、位置検出部2と、地図情報記憶部3と、制御部4と、表示部5と、音声出力部6とを備える。
【0015】
入力部1は、使用者の操作や指示が入力される操作スイッチ群であり、入力された操作や指示に応じた信号が制御部4に与えられる。
【0016】
位置検出部2は、ナビゲーション装置10を搭載した移動体の現在位置を検出する部であり、例えばGPS(Global Positioning System)受信機や、車速センサ、加速度センサ、角速度センサ等を用いて構成される。位置検出部2が検出した現在位置を示す位置情報(以下、現在位置情報と呼ぶ)は、制御部4に与えられる。なお、位置検出部2はナビゲーション装置10とは別の装置として構成されていても良い。
【0017】
地図情報記憶部3は、地図情報を記憶する記憶媒体であり、例えばハードディスクドライブ、DVD及びそのドライブ装置、ブルーレイディスク及びそのドライブ装置、半導体メモリ等により実現する。
【0018】
制御部4は、入力部1からの指示信号と、位置検出部2からの現在位置情報と、地図情報記憶部3から読み出した地図情報とを用いて、現在地周辺の地図表示や経路案内といった各種のナビゲーション処理を行う。制御部4は、例えばプロセッサで構成され、描画処理を行う描画処理部41と、描画処理部の描画データを格納する描画メモリ42と、表示部5の表示を制御する表示制御部43を備えている。
【0019】
表示部5は、制御部4の描画処理部41が描画メモリ42に描画した内容を、表示制御部43の制御に従い表示するものであり、例えば液晶ディスプレイで構成される。
【0020】
音声出力部6は、制御部4による各種のナビゲーション処理の結果得られた情報を、音声により使用者に提示する。音声出力する情報は、例えば、地図上での経路探索処理によって得られた目的地までの経路に従い出発地から目的地までの案内を行うための案内情報や、検索処理によって得られた目的地の施設情報などである。なお、表示部5と音声出力部6は、ナビゲーション装置10とは別の装置として構成されていても良い。
【0021】
<A−2.地図情報>
図3は、地図情報記憶部3で記憶される地図情報のデータ構造を示している。地図情報は、地図管理情報、地図データ、地物名称情報、及び各種情報を検索するための検索情報を有している。すなわち、地図情報記憶部3は、地図データを記憶する地図データ記憶部である。地図データは階層化(レイヤ化)とメッシュ化されて管理されており、図2はその様子を示している。
【0022】
図2には、階層番号が0から3の4階層からなる地図データを示している。ここに示す夫々の階層の地図データは、地図上の同一範囲を異なる縮尺で描画するための地図データである。なお、以下の説明では、階層番号がnの階層のことを単に「階層n」とも表記する。
【0023】
階層3の地図データは4個のメッシュからなる。階層2の地図データは、階層3の地図データにおける各メッシュを4分割した16個のメッシュからなる。階層1の地図データは、階層2の地図データにおける各メッシュを4分割した64個のメッシュからなる。階層0の地図データは、階層1の地図データにおける各メッシュを4分割した256個のメッシュからなる。なお、図2では正方形のメッシュを示しているが、メッシュの形はこれに限らず、長方形やひし形など他の形状であっても良い。
【0024】
図2において、各メッシュを示す正方形枠の中の数字は、各メッシュに付与されたメッシュ番号を表している。階層3のメッシュには、左下、右下、左上、右上の順に0,1,2,3とジグザグにメッシュ番号が付与される。以下では、メッシュ番号がnのメッシュのことを単に「メッシュn」とも表記する。
【0025】
階層2のメッシュでは、一つ上層(階層3)の対応するメッシュのメッシュ番号の順にメッシュ番号が付与され、一つ上層の対応するメッシュのメッシュ番号が同じになる4つのメッシュについては、左下、右下、左上、右上の順にメッシュ番号が付与される。本明細書において、メッシュが対応するとは、異なる階層間のメッシュの2次元座標が同じであることを指している。
【0026】
階層番号2では、階層番号3のメッシュ0に対応した4つのメッシュに対して、左下、右下、左上、右上の順に0,1,2,3とメッシュ番号が付与される。また、階層番号3のメッシュ1に対応した階層番号2の4つのメッシュに対して、左下、右下、左上、右上の順に4,5,6,7とメッシュ番号が付与される。また、階層番号3のメッシュ2,3に対応した階層番号2のメッシュについても、同様にして図2に示すようにメッシュ番号が付与される。
【0027】
階層番号1,0のメッシュについても、階層番号2と同様にメッシュ番号が付与される。なお、階層番号0のメッシュは基準メッシュとも呼ばれ、そのメッシュ番号を基準メッシュ番号と呼ぶ。
【0028】
このようにメッシュ番号を付与すると、任意の基準メッシュに対して、各階層において基準メッシュに対応するメッシュのメッシュ番号を求めることが出来る。
【0029】
図3に戻って、地図情報が有する情報について説明する。
【0030】
地図管理情報は、地図情報のバージョンを表すバージョン情報、階層毎に地図データを管理する階層管理情報、地物名称情報及び検索情報をそれぞれ管理する名称管理情報及び検索情報管理情報などを有している。階層管理情報は、各メッシュのメッシュ番号と、地図データの地図情報における格納位置と、データサイズ等の情報を階層毎に有している。
【0031】
地図データは、地図データヘッダ、道路データ、背景データ、経路誘導データ等からなる。すなわち、地図情報記憶部3は、地図データを記憶する地図データ記憶部である。
【0032】
地図データヘッダは、地図データ内の各データを管理する情報を有する。
【0033】
道路データは、メッシュにおける道路に対応して設けられた道路レコードの集合である。道路レコードは、道路間の接続関係や道路を識別する地物IDの他、道路の位置、形状、及び種類等を表す情報を有する。
【0034】
背景データは、メッシュにおける道路以外の各地物(背景)を表すデータであり、メッシュにおける各背景を表示するための背景レコードの集合である。背景レコードは、背景を識別する地物ID、背景の位置及び形状、背景の種類などを表す情報を有する。背景の例として、河川、海等を表す面、線状の河川、鉄道等を表す線、施設等の代表位置を表す点などがある。
【0035】
経路誘導データは交差点等での経路案内に要する情報を有する。
【0036】
地物名称情報は、地物名称情報内の各種データを管理する名称情報ヘッダ、各地物の名称を表す名称リスト、名称リストの所望の名称を参照するため名称参照リストなどを有する。名称リストには、予め定めた分割階層以下の地図表示に使用する第1名称リストと、分割階層より上層の地図表示に使用する第2名称リストがある。また、名称参照リストには、第1名称リストの名称を参照するための第1名称参照リストと、第2名称リストの名称を参照するための第2名称参照リストがある。名称リストと名称参照リストについては、詳細を後述する。
【0037】
地図表示を行う際に、表示縮尺によってどの階層の地図データを使用するかが定められている。最も詳しい(狭域)縮尺では最下層のメッシュの地図データを使用し、最も粗い(広域)縮尺では最上層のメッシュの地図データを使用して地図を表示する。例えば、図2において、縮尺が1/5万以上〜1/2.5万のときは階層0、1/10万以上〜1/5万未満のときは階層1、1/20万以上〜1/10万未満のときは階層2、1/40万以上〜1/20万のときは階層3のメッシュの地図データを使用する。
【0038】
各階層の地図データが表す地物は、それよりも下層の地図データが表す地物を間引いたものである。最下層の地図データでは地図上の全ての地物が表されるが、どの階層まで存在するか(存在階層範囲)は地物により異なる。
【0039】
例えば図2に示す地図データの例では、階層0にのみ存在する地物、階層0,1に存在する地物、階層0,1,2に存在する地物、階層0,1,2,3に存在する地物に分けられる。
【0040】
地図表示においては、地物の形状を示すと共に、当該地物の名称やシンボルを示すことがある。シンボルとは、地物を端的に表すマーク(アイコン)のことである。以下には、地物の名称の表示についての説明を行うが、実際には地物の名称のみが表示される場合、シンボルのみが表示される場合、名称とシンボルが共に表示される場合がある。
【0041】
各階層に存在する全ての地物について名称を表示すると、文字同士が重なって地図表示が煩雑になるため、名称の表示階層範囲を地物の存在階層範囲より下層に限定することがある。例えば、存在階層範囲が0〜3の地物に対して、地物の名称の表示階層範囲は0〜2となることがある。このように、地物の存在階層範囲と名称の表示階層範囲は必ずしも一致しない。表示階層範囲の最大の階層番号を表示最大階層番号と呼ぶ。
【0042】
また、例えば田舎の農道など、名称を持たない地物があっても良い。
【0043】
図4は、地図データの各階層における地物とその名称を示している。地物F0と地物F5と地物F8は、階層0にのみ存在し、階層0にのみそれらの名称N0,N1,N8を表示するので、存在階層範囲は0、表示階層範囲は0、表示最大階層番号は0である。地物F1,F6は階層0,1に存在し、階層0,1にそれらの名称N1,N6を表示するので、存在階層範囲は0,1、表示階層範囲は0,1、表示最大階層番号は1である。地物F2,F7は階層番号0〜2に存在し、階層番号0〜2にそれらの名称N2,N7を表示するもので、それらの存在階層範囲は0〜2、表示階層範囲は0〜2、表示最大階層番号は2である。地物F4は階層番号0〜3に存在し、階層番号0〜3に名称N4を表示するので、存在階層範囲は0〜3、表示階層範囲0〜3、表示最大階層番号は3である。地物F3は階層番号0〜3に存在するが、その名称N3を表示するのは階層番号0〜2であるので、存在階層範囲は0〜3、表示階層範囲は0〜2、表示最大階層番号は2である。
【0044】
<A−3.第1名称リスト>
図5は、地物名称情報が有する第1名称リストのデータ構成例である。第1名称リストは、地図表示に使用する名称を表す第1名称レコードを並べたものである。第1名称レコードは名称を表示する地物について一対一で設定され、地物ID,分割表示最大階層番号、分割表示最大階層所属メッシュ番号、所属基準メッシュ番号、名称文字列、及びシンボルコードから構成される。すなわち、地図情報記憶部3は、第1名称レコードからなる第1名称リストを記憶する名称情報記憶部でもある。
【0045】
地物IDは、名称情報を表示する地物を識別するための識別子である。分割表示最大階層番号は、表示最大階層番号に、あらかじめ定めた分割階層番号でキャップをかけた値である。分割表示最大階層所属メッシュ番号は、分割表示最大階層番号が示す階層において、地物が所属するメッシュのメッシュ番号を表す。所属基準メッシュ番号は、地物が所属する基準メッシュの基準メッシュ番号を表す。名称文字列は、地物の名称を表し地図表示時に表示される文字列である。言語毎に言語コードとその言語での文字列を設けることにより、複数の言語に対応しても良い。シンボルコードは、地物のシンボルを表すコードである。地図情報内のシンボル画像情報(図示せず)には、シンボルコードに対応して設けられたシンボルの画像データが格納されており、制御部4は、地図表示時に名称リストからシンボルコードを参照して該当する画像データを取得し、シンボルの表示を行う。なお、シンボルを持たない地物については無効値(例えば0xFFFF)を格納する。
【0046】
なお、図2のように各階層のメッシュの関係を予め定めていることから、分割表示最大階層所属メッシュ番号は表示最大階層番号と所属基準メッシュ番号とから求めることが可能なため、必ずしもデータとして保持している必要はない。後述するように分割表示最大階層所属メッシュ番号に基づいて名称レコードのソートを行うので、その際に演算で求める必要があるが、ソートの後もデータとして保持する必要はない。ただし、後述する第1名称参照リストを用いて第1名称リストから名称レコードを取得する場合には、名称情報が分割表示最大階層所属メッシュ番号にも紐付けられている必要がある。
【0047】
第1名称レコードは、最下層の地図データに存在する地物の名称またはシンボルに対応して設けられる。また、第1名称レコードは、分割表示最大階層番号の降順にソートされる。分割表示最大階層番号が同一の第1名称レコードは、分割表示最大階層所属メッシュ番号の昇順にソートされる。また、分割表示最大階層番号が同一で分割表示最大階層所属メッシュ番号が同一の第1名称レコードは、所属基準メッシュ番号の昇順にソートされる。すなわち、第1名称リストは、分割表示最大階層番号、分割表示最大階層所属メッシュ番号、所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストである。
【0048】
図6は、図4に示した地物を表す第1名称レコードの具体例を示している。分割階層番号は1である。図4に示した階層0の地物F0〜F8に対応して、第1名称レコード#0〜#8が設けられ、第1名称レコード#0〜#8は上記のルールに従ってソートされている。なお、図6に示す例では、説明を分りやすくするために第1名称レコードの数を僅か9つにしているが、実際にはより多数の第1名称レコードが設けられる。第1名称レコードの数が多いほど、本発明の効果であるデータの削減や、アクセス効率の向上がより顕著になる。
【0049】
第1名称レコードは最下層の地物に対応して設けられるので、同一の地物が複数の階層間に跨って表れるにもかかわらず、第1名称レコードは同一の地物について重複して保存されることがなく、第1名称リストのデータ量が削減される。例えば図4では、地物F2の名称N2は階層0,1の夫々で重複して使用されるが、図6の第1名称リストには、第1名称レコード#1として一度だけ格納されるので、名称リストのデータ量を削減できる。
【0050】
また、第1名称レコードは上記のルールに従ってソートされるため、各階層のメッシュの名称を格納した第1名称レコードが連続して並べられており、地図情報記憶部3上に分散して記憶されることがなく、制御部4はメッシュの地図表示に必要な第1名称レコードを高速に取得できる。
【0051】
例えば、図4で階層1のメッシュ0に示された地物F1,F2,F3,F4,F6,F7の名称N1,N2,N3,N4,N6,N7を表示する場合を考える。これらの名称は、図6の第1名称リストにおいて、分割表示最大階層番号が1で分割表示最大階層所属メッシュ番号が0の第1名称レコード#0〜#5にそれぞれ格納されており、これらの第1名称レコードは連続して格納されているため纏めて取得することができる。
【0052】
また、図4で階層0のメッシュ0に示された地物F0,F1,F2,F3,F4,F8の名称N0,N1,N2,N3,N4,N8を表示する場合を考える。名称N0,N8は図6の第1名称リストにおいて、分割表示最大階層番号が0で分割表示最大階層所属メッシュ番号が0の第1名称レコード#6,#7にそれぞれ格納されており、これらの第1名称レコードは連続して格納されているため纏めて取得することができる。また、名称N1〜N4は、図6の第1名称リストにおいて、分割表示最大階層番号が1で分割表示最大階層所属メッシュ番号が0の第1名称レコード#0〜#4にそれぞれ格納されており、これらの第1名称レコードは連続して格納されているためまとめて取得することができる。
【0053】
ここまでは、地物が一つの基準メッシュに含まれる場合について名称レコードの説明をした。地物が複数の基準メッシュに跨って属する場合は、この地物に対して1つの第1名称レコードが設けられ、地物が跨る基準メッシュの1つを選択して、その第1名称レコードの所属基準メッシュとする。この選択した基準メッシュを代表基準メッシュと呼ぶ。言い換えれば、複数の基準メッシュに跨って属する地物の第1名称レコードにおける所属基準メッシュ番号は、当該複数の基準メッシュのうちのいずれかである代表基準メッシュのメッシュ番号である。
【0054】
代表基準メッシュとして、例えば、地物を含む基準メッシュの中で最左端で最下端にある基準メッシュを所属基準メッシュとする。上記により、同一地物に対して名称レコードが重複して格納されることがなくなる。
【0055】
図7は地物が複数のメッシュに跨る例を示している。図7において、地物F10は基準メッシュ番号が0,1の基準メッシュに跨っており、所属基準メッシュは、基準メッシュ番号が0の基準メッシュとなる。以下、基準メッシュ番号がnの基準メッシュを、単に基準メッシュnと呼ぶ。また、地物F11は、基準メッシュ2,3,6,7に跨っており、所属基準メッシュは基準メッシュ2となる。
【0056】
図8は地物F10,F11の第1名称レコードを図6の第1名称リストに追加したものである。ただし、地物F10の分割表示最大階層番号を0、地物F11の分割表示最大階層番号を1としている。地物F10の代表基準メッシュの基準メッシュ番号(所属基準メッシュ番号)を0とし、地物F10を含む基準メッシュ0について第1名称レコード#6Aを格納する。一方、地物F10を含む基準メッシュ1については第1名称レコードは格納しない。また、地物F11の代表基準メッシュの基準メッシュ番号(所属基準メッシュ番号)を2とし、地物F11を含む基準メッシュ2について第1名称レコード#5Aを格納する。一方、地物F11を含む基準メッシュ3,6,7については第1名称レコードは格納しない。
【0057】
このように、地物が複数のメッシュに跨って属する場合、すなわち地物が複数の所属基準メッシュを有する場合は、所属基準メッシュの中から1つの代表基準メッシュを定め、代表基準メッシュに対して第1名称レコードを設けるので、第1名称レコードが重複して格納されることはない。
【0058】
<A−4.第1名称参照リスト>
次に、地物名称情報を構成する第1名称参照リストについて説明する。第1名称参照リストは、制御部4が第1名称リストから必要な第1名称レコードをより速く取得するために設けられるものであり、ナビゲーション装置10に必須の構成ではない。
【0059】
図9は、第1名称参照リストのデータ構成例を示している。第1名称参照リストは各階層の各メッシュに対応して設けられた第1名称参照レコードを並べたものである。
【0060】
第1名称参照レコードは、参照階層番号、参照メッシュ番号、参照先頭地物ID、参照第1名称レコード数、外部代表基準メッシュ数、及び外部代表基準メッシュ番号列から構成される。参照階層番号は、地図表示の際に参照する階層番号を表す。参照メッシュ番号は、参照階層番号が示す階層のメッシュのうち、地図表示の際に参照するメッシュのメッシュ番号を表す。以下、参照階層番号が表す階層における参照メッシュ番号が表すメッシュを参照メッシュと呼ぶ。
【0061】
また、参照階層番号を分割表示最大階層番号とし参照メッシュ番号を分割表示最大階層所属メッシュ番号とする第1名称レコード(群)を、参照メッシュ内第1名称レコード(群)と呼ぶ。参照メッシュ内第1名称レコード群の各第1名称レコードは、第1名称リスト内で連続して並んでおり、その先頭にある第1名称レコードの地物IDを参照先頭地物IDとする。なお、参照先頭地物IDでは、地物IDの代わりに上記第1名称レコードのレコード番号や、上記第1名称レコードのオフセット(第1名称リストの先頭から上記第1名称レコードまでのバイト数)を表してもよい。
【0062】
参照第1名称レコード数は、参照メッシュ内第1名称レコード群を構成する第1名称レコードの数を表す。外部代表基準メッシュは、参照メッシュとそれ以外のメッシュに跨り、所属基準メッシュが参照メッシュの基準メッシュには含まれない地物の代表基準メッシュを表し、外部代表基準メッシュ数は、その数を表している。外部代表基準メッシュ番号列は、外部代表基準メッシュの基準メッシュ番号を外部代表基準メッシュ数だけ並べたものである。
【0063】
図10は、図8の第1名称リストを参照するための第1名称参照リストの具体例であり、第1名称参照レコード#0〜#319で構成されている。
【0064】
第1名称参照レコード#0は、階層番号が1、メッシュ番号が0のメッシュの地図表示をする際に使用される第1名称参照レコードである。参照階層番号に1、参照メッシュ番号に0が設定される。参照メッシュ内第1名称レコード群(分割表示最大階層番号が1で、分割表示最大階層所属メッシュ番号が0である第1名称レコード群)は第1名称レコード#0〜#5,#5Aである。そこで、参照先頭地物IDには、第1名称レコード#0のIDであるID0が設定され、参照第1名称レコード数には7が設定される。第1名称参照レコード#0の参照メッシュが含む地物で、他のメッシュに跨るものはないため、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
【0065】
第1名称参照レコード#1は、階層番号が1、メッシュ番号が1のメッシュの地図表示をする際に使用される第1名称参照レコードである。参照階層番号に1、参照メッシュ番号に1が設定される。参照メッシュ内第1名称レコード群(分割表示最大階層番号が1で、分割表示最大階層所属メッシュ番号が1である第1名称レコード群)は存在しない。そこで、参照先頭地物IDには、空値(例えば0xFFFFFFFF)を設定し、参照第1名称レコード数には0を設定する。第1名称参照レコード#1の参照メッシュが含む地物F11は、階層番号が1でメッシュ番号が0のメッシュに跨がる。名称レコード#5Aに示すように、地物F11の代表基準メッシュ番号(所属基準メッシュ番号)は2であり、名称参照レコードの参照メッシュに対応する基準メッシュ外となるため、外部代表基準メッシュ数は1となり、外部代表基準メッシュ番号列として2が設定される。
【0066】
第1名称参照レコード#64は、階層番号が0、メッシュ番号が0のメッシュの地図表示をする際に使用される第1名称参照レコードである。参照階層番号に0、参照メッシュ番号に0が設定される。参照メッシュ内第1名称レコード群(分割表示最大階層番号が0で、分割表示最大階層所属メッシュ番号が0である第1名称レコード群)は、第1名称レコード#6,#6A,#7である。そこで、参照先頭地物IDには、第1名称レコード#6の地物IDであるID6が設定され、参照第1名称レコード数には3が設定される。第1名称参照レコード#64の参照メッシュが含む地物F10は階層番号が0でメッシュ番号が1のメッシュに跨り、地物F10の名称を表す第1名称レコード#6A は参照メッシュ内第1名称レコード群に含まれるため、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
【0067】
第1名称参照レコード#65は、階層番号が0、メッシュ番号が1のメッシュの地図表示をする際に使用される第1名称参照レコードである。参照階層番号に0、参照メッシュ番号に1が設定される。参照メッシュ内第1名称レコード群(分割表示最大階層番号が0で、分割表示最大階層所属メッシュ番号が1である第1名称レコード群)は、第1名称レコード#8である。そこで、参照先頭地物IDには、第1名称レコード#8の地物IDであるID8を設定し、参照第1名称レコード数には1を設定する。第1名称参照レコード#65の参照メッシュが含む地物F10は階層番号が0でメッシュ番号が0のメッシュに跨がり、第1名称レコード#6Aに示すように、地物F10の代表基準メッシュ番号(所属基準メッシュ番号)は0であり当該参照メッシュに対応する基準メッシュ外となるため、外部代表基準メッシュ数は1となり、外部代表基準メッシュ番号列として0が設定される。
【0068】
他の第1名称参照レコードについても上記と同様にして設定される。
【0069】
第1名称参照リストにより、任意の階層における任意のメッシュについて、地図表示に必要な第1名称レコードの先頭の地物IDと参照第1名称レコード数が得られるので、第1名称リストより所望の第1名称レコードを連続して得られる。また、地物が複数のメッシュに跨った場合でも、その第1名称レコードの所属基準メッシュ番号が分かるため、第1名称レコードの取得が可能である。
【0070】
<A−5.第2名称リスト>
図11は、地物名称情報が有する第2名称リストのデータ構成例である。第2名称リストは、分割階層より上層での地図表示に使用する名称またはシンボルを表す第2名称レコードを並べたものであり、第1名称リストに格納された名称が重複して第2名称リストにも格納される。例えば、図4において分割階層を1とするとき、第2名称リストに格納される地物F2,F3,F4,F7の名称は、第1名称リストにも格納されている。
【0071】
第2名称レコードは名称を表示する地物について設定され、地物ID,表示階層番号、表示階層所属メッシュ番号、名称文字列、及びシンボルコードから構成される。すなわち、地図情報記憶部3は、第2名称レコードからなる第2名称リストを記憶する名称情報記憶部でもある。
【0072】
表示階層番号は、地物の名称又はシンボルを表示する階層番号を表す。表示階層所属メッシュ番号は、表示階層番号が示す階層において、名称を持つ地物が所属するメッシュのメッシュ番号を表す。地物ID、名称文字列、シンボルコードについては第1名称レコードと同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0073】
第2名称レコードは、分割階層より上位の各階層の各メッシュ単位で、そのメッシュの地図表示に使用する名称またはシンボルに対応して設けられる。第2名称リストにおいて、第2名称レコードは、表示階層番号の降順にソートして並べられ、表示階層番号が同一の第2名称レコードは、表示階層所属メッシュ番号の昇順にソートして並べられる。従って、分割階層より上層の任意のメッシュまたは任意の隣り合うメッシュ群について地図表示を行う場合に、必要な第2名称レコードは第2名称リスト上で連続して存在するため、これらをまとめて取得でき、高速に名称情報を取得できる。
【0074】
図12は、図4の地図データに対して設けた第2名称レコードの具体例を示している。ただし、分割階層番号を1とする。
【0075】
図4に示す階層3におけるメッシュ0に属する地物F4の名称またはシンボルに対応して第2名称レコード#0を設け、階層2におけるメッシュ0の地物F2,F3,F4,F7の名称またはシンボルに対応して第2名称レコード#1〜第2名称レコード#4を設け、これらの第2名称レコードを上記のルールに従いソートしている。
【0076】
なお、ここでは説明を分りやすくするために第2名称レコードの数を僅か5つとしているが、実際にはより多数の第2名称レコードが設けられる。第2名称レコードの数が多いほど、本発明の効果であるデータの削減や、アクセス効率の向上がより顕著になる。
【0077】
<A−6.第2名称参照リスト>
次に、地物名称情報を構成する第2名称参照リストについて説明する。第2名称参照リストは、制御部4が第2名称リストから必要な第2名称レコードをより速く取得するために設けられるものであり、ナビゲーション装置10に必須の構成ではない。
【0078】
図13は、第2名称参照リストのデータ構成例を示している。第2名称参照リストは、分割階層より上層における各階層の各メッシュに対応して設けられた第2名称参照レコードを並べたものである。
【0079】
第2名称参照レコードは、参照階層番号、参照メッシュ番号、参照先頭地物ID、参照第2名称レコード数から構成される。参照階層番号は、地図表示の際に参照する階層番号を表す。参照メッシュ番号は、参照階層番号が示す階層のメッシュのうち、地図表示の際に参照するメッシュのメッシュ番号を表す。
【0080】
また、参照階層番号を表示階層番号とし、参照メッシュ番号を表示階層所属メッシュ番号とする第2名称レコード(群)を、参照メッシュ内第2名称レコード(群)と呼ぶ。参照メッシュ内第2名称レコード群の各第2名称レコードは、第2名称リスト内で連続して並んでおり、その先頭にある第2名称レコードの地物IDを参照先頭地物IDとする。なお、参照先頭地物IDでは、地物IDの代わりに上記第2名称レコードのレコード番号や、上記第2名称レコードのオフセット(第2名称リストの先頭から上記第2名称レコードまでのバイト数)を表してもよい。
【0081】
参照第2名称レコード数は、参照メッシュ内第2名称レコード群を構成する第2名称レコードの数を表す。
【0082】
図14は、図12の第2名称リストを参照するための第2名称参照リストの具体例を示している。第2名称参照リストは第2名称参照レコード#0〜#19で構成されている。
【0083】
第2名称参照レコード#0は、階層番号が3、メッシュ番号が0のメッシュの地図表示をする際に使用される第2名称参照レコードである。参照階層番号に3、参照メッシュ番号に0が設定される。参照メッシュ内第2名称レコード群(表示階層番号が3で、表示階層所属メッシュ番号が0である第2名称レコード群)は第2名称レコード#0のみである。そこで、参照先頭地物IDには、第2名称レコード#0の地物IDであるID3が設定され、参照第2名称レコード数には1が設定される。
【0084】
第2名称参照レコード#4は、階層番号が2、メッシュ番号が0のメッシュの地図表示をする際に使用される第2名称参照レコードである。参照階層番号に2、参照メッシュ番号に0が設定される。参照メッシュ内第2名称レコード群(表示階層番号が2で、表示階層所属メッシュ番号が0である第2名称レコード群)は第2名称レコード#1〜#4である。そこで、参照先頭地物IDには、第2名称レコード#1の地物IDであるID1が設定され、参照第2名称レコード数には4が設定される。
【0085】
このように、第1名称リストと第2名称リストを設けることにより、分割階層より下層の地図表示を行う場合には、必要な名称情報を第1名称リストのみから取得することが出来る。第1名称リストでは、地物の表示最大階層に分割階層のキャップをかけた分割表示最大階層番号で第1名称レコードをソートしている。単に、表示最大階層番号で名称レコードをソートした場合には、下層の地図表示を行う際に、必要な名称レコードを取得するために参照メッシュよりも上層のメッシュまで参照する必要があるが、分割表示最大階層番号でソートすることによって、分割階層のメッシュまで参照すれば良いため、不連続に配置された名称レコードを取得する回数を減らすことができ、より高速に名称を取得できる。
【0086】
例えば、図4に示す地図データで分割階層番号を3とする、すなわち第2名称リストを設けない場合には、階層0のメッシュ0を表示する際に、地物F3の名称情報は分割表示最大階層番号が2の名称レコードAに格納される一方、地物F4の名称情報は分割表示最大階層番号が3の名称レコードBに格納される。地物F3,F4の名称の表示のために、名称リストに連続して格納されることが保障されない名称レコードA,Bを取得する必要がある。
【0087】
しかし、分割階層番号を1として名称リストを第1名称リストと第2名称リストに分けて設けた場合は、階層0のメッシュ0を表示する際に、地物F1,F2,F3,F4の名称情報は分割表示最大階層番号が1の各第1名称レコードに格納される。これらの第1名称レコードは第1名称リストに連続して格納されるため、まとめて高速に取得することができる。
【0088】
<A−7.動作>
図15は、ナビゲーション装置10の地図表示処理を示すフローチャートである。以下に、ナビゲーション装置10を搭載した移動体の現在位置を中心とした地図を、使用者が指定した表示縮尺で表示する動作について説明する。
【0089】
まず、入力部1より使用者が入力した表示縮尺を制御部4が取得する(ステップST100)。また、制御部4は、位置検出部2から現在地の位置情報を、地図情報記憶部3から地図情報を取得し、マップマッチング処理により移動体の現在位置を算出する(ステップST110)。
【0090】
次に、制御部4は、ST100で取得した表示縮尺によって、ステップST110で取得した現在位置を中心とした地図を表示するために必要なメッシュ(階層番号およびメッシュ番号)を算出する(ステップST120)。ここで算出した階層(番号)、メッシュ(番号)を表示対象階層(番号)、表示対象メッシュ(番号)と呼ぶ。
【0091】
どの階層をどの表示縮尺で使用するかは予め定めておく。それに基づき、ST100で得た表示縮尺で使用する階層を選択し、現在位置と表示部5の表示画面の大きさと選択した階層のメッシュの大きさとから必要なメッシュを算出する。
【0092】
具体例を言えば、ST100で取得した表示縮尺が図2の階層2に対応し、表示画面の大きさが階層2のメッシュ1枚の大きさに相当し、ST110で算出した現在位置が階層2のメッシュ0の右上隅にあるとき、必要なメッシュのメッシュ番号として0,1,2,3が算出される。
【0093】
次に、制御部4は、表示対象メッシュの地図データを、当該ステップに来る毎に1つずつ地図情報記憶部3から読み取る(ステップST130)。ST120の具体例では、当該ステップに来る毎に、階層2のメッシュ0,1,2,3の地図データを順に1つずつ読み取る。
【0094】
ステップST130で地図データを読み取ると、描画処理部41は当該地図データに基づき、例えば河川、海、鉄道等の背景を描画メモリ42に描画し、さらに道路を描画メモリ42に描画する(ステップST140)。背景の各地物の描画位置は、地図データ中の背景データに格納されている地物位置及び形状を表す情報から算出し、各道路の描画位置は、地図データ中の道路データに格納されている道路の位置及び形状を表す情報から算出される。また、描画色は、背景データにある各背景の種別、道路データにある各道路の種別により定める。
【0095】
次に、ステップST120で求めた表示対象階層番号が分割階層番号以下か否かを調べ(ステップST150)、分割階層番号以下であるときはステップST160へ移り、そうでないときはST165へ移る。例えば、分割階層番号が1の場合、表示対象階層番号が0,1のときはステップST160へ移り、表示対象階層番号が2,3のときはステップST165へ移る。
【0096】
ステップST160では、当該ステップに来る毎に、表示対象メッシュについて1つずつ、地図情報記憶部3の第1名称参照リストを基に、地図情報記憶部3の第1名称リストから所要の名称を取得し、ステップST170へ移る。ステップST160で名称取得処理を施す表示対象メッシュ(番号)を、現表示対象メッシュ(番号)と呼ぶ。なお、第1名称参照リストを用いない場合には、制御部4は地図情報記憶部3の第1名称リストから直接、地物の名称を取得する。
【0097】
ステップST165では、当該ステップに来る毎に、表示対象メッシュについて1つずつ、地図情報記憶部3の第2名称参照リストを基に、地図情報記憶部3の第2名称リストから所要の名称を取得し、ステップST170へ移る。
【0098】
ステップST165における名称取得処理を以下に説明する。まず、第2名称参照リストの参照階層番号及び参照メッシュ番号が、それぞれ表示対象階層番号及び表示対象メッシュ番号である第2名称参照レコードを取得する。そして、取得した第2名称参照レコードの参照先頭地物IDを地物IDとする第2名称レコードから参照第2名称レコード数だけの第2名称レコードを第2名称リストから取得する。
【0099】
具体例で説明すると、表示対象階層番号が2で表示対象メッシュ番号が0のとき、図14に示す第2名称参照リストから、参照階層番号が2で、参照メッシュ番号が0の第2名称参照レコード#4を取得する。第2名称参照レコード#4の参照先頭地物IDがID1で、参照第2名称レコード数が4であるので、図12に示す第2名称リストから、第2名称レコード#1(ID1)、第2名称レコード#2(ID2)、第2名称レコード#3(ID3)、第2名称レコード#4(ID5)を取得する。
【0100】
表示対象階層番号が3で表示対象メッシュ番号が0のときは、図14に示す第2名称参照リストから、参照階層番号が3で、参照メッシュ番号が0の第2名称参照レコード#0を取得する。第2名称参照レコード#0の参照先頭地物IDがID3で、参照第2名称レコード数が1であるので、図12に示す第2名称リストから第2名称レコード#0(ID3)を取得する。
【0101】
このようにして、表示対象階層の表示対象メッシュの地図表示に必要な名称情報を有する名称レコードが得られる。
【0102】
第1名称リストまたは第2名称リストから名称情報を取得したら、描画処理部41は、当該名称情報を、描画メモリ42に描画された対応する背景又は道路の近傍に描画する(ステップST170)。
【0103】
その後、表示対象メッシュの全てについて名称描画処理が終了したかを調べる(ステップST180)。終了していなければステップST130へ戻り、未処理の表示対象メッシュについて名称描画処理を続行する。
【0104】
表示対象メッシュの全てについて名称描画処理が終了していれば、表示制御部43が描画メモリ42の内容を表示部5に表示して、地図表示が完了する(ステップST190)。その後、ステップST100へ戻り、上記の処理を繰り返す。
【0105】
図16は、ステップST160における現表示対象メッシュに対する名称取得処理を示すフローチャートである。以下、ステップST160の名称取得処理を詳細に説明する。まず、参照メッシュの初期設定を行う(ステップST200)。ここでは、制御部4の記憶部(図示せず、例えばメモリ)に設けた階層番号変数とメッシュ番号変数に、表示対象階層番号と現表示対象メッシュ番号を夫々格納する。例えば、図2の地図データを例に説明すると、表示対象階層番号が0で、現表示対象メッシュ番号が0のとき、階層番号変数に0、メッシュ番号変数に0が格納される。また、表示対象階層番号が0で、現表示対象メッシュ番号が1のとき、階層番号変数に0、メッシュ番号変数に1が格納される。
【0106】
次に、参照メッシュの第1名称参照レコードを既に取得しているか否かを判断する(ステップST210)。既に取得していればステップST250を実行し、未だ取得していなければステップST220を実行する。図2の地図データを例に説明する。表示対象階層番号が0で、現表示対象メッシュ番号が順次0,1,2,3となったとする。現表示対象メッシュ番号が0のときに、後述するステップST220では階層番号が1でメッシュ番号が0のメッシュの第1名称参照レコードが読み取られる。その後、現表示対象メッシュ番号が1,2,3となったとき、それらに対応する階層番号が1でメッシュ番号が0であるメッシュの第1名称参照レコードは、既に上記処理により制御部4の記憶部に格納されているため、ステップST250に移る。この判断処理により、同じ名称参照レコードを重複して読み取る、すなわち名称レコードを重複して読み取ることを防止している。
【0107】
参照メッシュの名称参照レコードを未だ取得していなければ(ステップST210でNO)、階層番号変数及びメッシュ番号変数に格納された値がそれぞれ参照階層番号及び参照メッシュ番号となる第1名称参照レコードを、制御部4が地図情報記憶部3の第1名称参照リストから読み取り、記憶部(図示せず)に格納する(ステップST220)。
【0108】
例えば、表示対象階層番号が0で現表示対象メッシュ番号が0のとき、ステップST240で説明するように、ステップST220に来る毎に階層番号変数には順に0,1が、メッシュ番号変数には順に0,0が、それぞれ既に格納されている。これらの変数の値に応じ、図10の第1名称参照レコードが以下のように制御部4の記憶部に格納される。
【0109】
階層番号変数が0、メッシュ番号変数が0のとき、参照階層番号が0、参照メッシュ番号が0である第1名称参照レコード#64が格納される。階層番号変数が1、メッシュ番号変数が0のとき、参照階層番号が1、参照メッシュ番号が0である第1名称参照レコード#0が格納される。
【0110】
表示対象階層番号が0、現表示対象メッシュ番号が1のとき、ステップST240で説明するように、ステップST220に来る毎に階層番号変数には順に0,1が、メッシュ番号変数には順に1,0が、それぞれ既に格納されている。これらの変数の値に応じ、図10の第1名称参照レコードが以下のように制御部4の記憶部に格納される。
【0111】
階層番号変数が0、メッシュ番号変数が1のとき、参照階層番号が0、参照メッシュ番号が1である第1名称参照レコード#65が制御部4の記憶部に格納される。階層番号変数が1でメッシュ番号変数が0のときの第1名称参照レコード#0は、階層番号変数が0、メッシュ番号変数が0のときの処理ですでに取得済みである。そのため、ステップST210での判断がYESとなってステップST220には移らない。このように、同一の第1名称参照レコードを重複して読み取ることはない。
【0112】
次に、制御部4が地図情報記憶部3の第1名称リストから第1名称レコードを取得する(ステップST230)。ここでは、ステップST220で取得した第1名称参照レコードの参照先頭地物IDから参照第1名称レコード数だけの第1名称レコードを読み取り、制御部4の記憶部(図示せず)に格納する。すなわち、制御部4は参照メッシュ内第1名称レコードを取得している。ここでは、第1名称レコードを第1名称リストから連続して読み取るため、高速に読み取ることが出来る。
【0113】
さらに、分割表示最大階層番号が表示対象階層番号に一致し、且つ所属基準メッシュ番号がST220で取得した第1名称参照レコードの外部基準メッシュ番号列が表す基準メッシュ番号に一致する第1名称レコードも読み取り、制御部4の記憶部(図示せず)に格納する。すなわち、制御部4は外部代表基準メッシュの名称レコードも取得する。
【0114】
このように、メッシュ番号変数が示すメッシュ以外に所属する第1名称レコードであっても、第1名称参照レコードの外部基準メッシュ番号列を参照することにより、容易に取得することができる。また、所属基準メッシュ番号が同じ第1名称レコードは、第1名称リストの中で連続して並んでいるため、これらを高速に読み取ることができる。
【0115】
なお、ステップST230で読み取った第1名称レコードの中で所属基準メッシュが表示対象メッシュに含まれないものは、地図表示に使用しないため、制御部4の記憶部に格納しなくても良い。これにより記憶部の容量を削減できる。
【0116】
ステップST230の名称レコード取得処理の具体例を以下に示す。階層番号変数が0、メッシュ番号変数が0で、ステップST220で第1名称参照レコード#64を取得したとき、その参照先頭地物IDがID6で、参照第1名称レコード数が3であるから、図8の第1名称レコード#6(ID6)、第1名称レコード#6A(ID6A),第1名称レコード#7(ID7)が制御部4の記憶部に格納される。その後、ステップST240で1階層上位に設定され、階層番号変数が1、メッシュ番号変数が0となる。そこで、2回目のステップST220では第1名称参照レコード#0を取得する。第1名称参照レコード#0の参照先頭地物IDがID0で、参照第1名称レコード数が7であるから、図8の第1名称レコード#0(ID0)〜#5(ID5)及び第1名称レコード#5A(ID5A)が制御部4の記憶部に格納される。
【0117】
以上の処理により、表示対象階層が0で現表示対象メッシュが0の地図表示に必要な名称を表す第1名称レコードの全てを第1名称リストから取得した。すなわち、制御部4は、地図表示を行う対象メッシュ(表示対象メッシュ)の階層以上の分割表示最大階層番号と、表示対象メッシュに対応する所属基準メッシュ番号を有する第1名称レコードを名称リストから取得した。
【0118】
階層番号変数が0、メッシュ番号変数が1で、ステップST220で第1名称参照レコード#65を取得したとき、その参照先頭地物IDがID8で、第1参照名称レコード数が1であるから、図8の第1名称レコード#7(ID7)が制御部4の記憶部に格納される。また、第1名称参照レコード#65の外部基準メッシュ数が1で、外部基準メッシュ番号列が0であるから、分割表示最大階層番号が0で、所属基準メッシュ番号が0である第1名称レコードを読み取り制御部4の記憶部へ格納する。しかし、第1名称レコード#7(ID7)は、階層番号変数が0及びメッシュ番号変数が0のときの処理で既に格納されているため、ここでは格納しない。
【0119】
ステップST230で名称レコードを取得すると、制御部4は、1つ上層の対応するメッシュを表すように参照メッシュを更新する。具体的には、階層番号変数を一つ加算し、変更後の階層番号変数が表す階層のメッシュで、現参照メッシュに対応するメッシュのメッシュ番号をメッシュ番号変数に格納する(ステップST240)。
【0120】
図2に示す地図データを例にして、ステップST240の動作を説明する。表現対象階層が0で現表示対象メッシュ番号が0であって、現在の階層番号変数が0のとき、その1階層上位の階層番号である1を階層番号変数に格納する。その後、階層番号変数に格納されている階層番号が1のメッシュの中で、表示対象階層番号が0で現表示対象メッシュ番号が0のメッシュに対応するメッシュのメッシュ番号0を、メッシュ番号変数に格納する。
【0121】
表現対象階層が0で現表示対象メッシュ番号が1のときも同様に、本ステップにおいて階層番号変数に1、メッシュ番号変数に0が格納される。
【0122】
ステップST240で参照メッシュを更新した後、表示対象メッシュに対応する全上層メッシュについて名称レコードを取得したか否かを判断する(ステップST250)。ステップST240で階層番号変数を加算していった結果、分割階層番号を超えた場合には、表示対象メッシュとその全上層メッシュについて名称レコードの取得処理が終了したと判断し、処理を終了する。そうでなければST210へ戻る。
【0123】
例えば分割階層番号を1とすると、階層番号変数が1を超えたときにステップST250でYESとなり、ステップST150の処理を終了する。
【0124】
図17は、ステップST160における描画処理部41の名称描画処理を示すフローチャートである。以下、ステップST160の名称描画処理を詳細に説明する。なお、名称描画処理において、道路の名称と背景の名称の描画は、いずれも図17にフローチャートで示す同様の動作で行われる。以下の説明で、地物が道路のとき、地物データは道路データを意味し、地物レコードは道路レコードを意味する。また、地物が背景のとき、地物データは背景データを意味し、地物レコードは背景レコードを意味する。
【0125】
名称描画処理において、まず制御部4は、図15のステップST130で取得した地物データから後述の地物レコードを取り出し、当該地物を識別する地物IDを求める(ステップST300)。
【0126】
次いで、図15のステップST150又はステップST155で制御部4の記憶部(図示せず)に格納された第1名称レコード又は第2名称レコード(以下の説明では、単に名称レコードと略記する)を検索し、ステップST300で取得した地物IDをもつ名称レコードを取得する(ステップST310)。
【0127】
なお、地物レコードに、名称またはシンボル表示の要否を示す情報を設けても良い。名称またはシンボル表示が不要な地物に対しては、名称レコードの検索を行わずにステップST330へ移る。
【0128】
次に、名称描画を行う(ステップST320)。ここでは、ステップST310で求めた名称レコードの名称文字列を求め、当該名称文字列を描画処理部41が描画メモリ42に描画する。具体的には、ステップST300で得た地物レコードから地物の位置及び形状を表す情報を求め、上記地物の位置及び形状から上記名称文字列の描画位置を算出し、算出した位置に名称文字列を描画する。一例として、地物の形状の重心位置や、地物の形状に沿った位置などを描画位置として算出する。
【0129】
地物が背景で、背景の種類が点のときはST310で求めた名称レコードからシンボルコードを求め、ST300で得た地物(背景)レコードの背景の位置を表す情報からシンボルの描画位置を求め、その位置にシンボルの画像を描画する。シンボルの画像に名称文字列を併せて描画してもよい。
【0130】
なお、描画位置を地物レコードや名称レコードに予め格納しておき、その描画位置に名称文字列またはシンボルを描画しても良い。上記描画位置としては地物の代表位置、重心位置、各文字の描画位置などを表す情報を格納しても良い。これにより、描画位置の演算が不要になるので、より高速に地図表示を行うことが出来る。名称レコードに描画位置の情報を格納する場合には、名称リストを検索情報として利用して地物を検索する場合に、検索した地物の位置の表示を容易に行うことが出来る。
【0131】
また、こうして描画メモリ42に描画された地物と名称情報は、後工程(図11のステップST180)で表示制御部43により、表示部5の指示の下、表示部5に表示される。言い換えれば、制御部4の表示制御部43は、名称情報を地物に併せて表示指示する地図表示指示部として動作する。
【0132】
次に、ステップST300で地物レコードを取得した全ての地物について、名称描画が完了したか否かを判断する(ステップST330)。完了していれば処理を終了し、そうでなければステップST300へ戻る。
【0133】
図18は、階層が0でメッシュ番号が0のメッシュの背景データの背景レコードの例で、図4に示す地物F0〜F4,F8及び図7に示す地物F10を背景の地物とした場合の例を示している。背景レコードは、地物ID、背景種別、地物の位置・形状から構成される。
【0134】
上述したように、図15のステップST160では、表示対象階層が0で現表示対象メッシュ番号が0の場合に、図8の第1名称レコード#0(ID0)、第1名称レコード#1(ID1)、第1名称レコード#2(ID2)、第1名称レコード#3(ID3)、第1名称レコード#4(ID4)、第1名称レコード#5(ID5)、第1名称レコード#5A(ID5A)、第1名称レコード#6(ID6)、第1名称レコード#6A(ID6A)、及び第1名称レコード#7(ID7)が制御部4の記憶部に格納されている。それで、図18の各背景レコードの地物IDにより上記名称レコードを参照し、図4に示す地物F0〜F4,F8及び図7に示す地物F10の名称情報が描画される。
【0135】
なお、上記の説明では地物IDを背景レコード内に設けるようにしたが、地物IDを表すデータを背景レコードに設けず、階層番号とメッシュ番号と背景レコードの並び順の番号とによって表してもよい。道路レコードの場合も同様である。
【0136】
なお、第1,第2名称レコードに、地物の種類に応じ、住所、電話番号、郵便番号、アクセス可能な時間等々の地物の各種属性を追加し、名称リストを検索情報として利用しても良い。
【0137】
<A−8.効果>
本発明に係る地図データ記憶装置を実現するナビゲーション装置10は、縮尺毎に階層化され、階層毎に定められた大きさのメッシュに区画され、メッシュは階層毎にメッシュ番号で識別され、最下層のメッシュを基準メッシュとし、メッシュ毎に地物を表す地図データを記憶する地図データ記憶部(地図情報記憶部3)と、名称を表示する地物について設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部(地図情報記憶部3)と、を備え、地図データにおいて、各地物は最下層から各地物ごとに定められた階層までのメッシュ夫々に属し、名称リストは、予め定められた分割階層以下の地物の名称又はシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を表す第1名称リストと、分割階層より上層の地物の名称情報を表す第2名称リストとを含み、第1名称リストが表す名称情報は互いに重複せず、第2名称リストが表す名称情報は第1名称リストが表す名称情報に重複し、第1名称リストの有する第1名称レコードは、名称情報を、地物の名称情報が表示される最大の階層である表示最大階層を示す表示最大階層番号であって表示最大階層番号が分割階層を示す分割階層番号を超える場合は分割階層番号とした分割表示最大階層番号と、地物の所属する基準メッシュである所属基準メッシュを示す所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、第1名称リストは、第1名称レコードが分割表示最大階層番号、所属基準メッシュ番号、及び分割表示最大階層における所属メッシュ番号である分割表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである。分割階層以下のメッシュを描画する際には第1名称リストから第1名称レコードを取得するが、同一又は近傍のメッシュに属する地物についての第1名称レコードが、第1名称リストにおいて連続して配置されているため、効率よく取得することが可能である。さらに、第1名称レコードは分割表示最大階層番号でソートされているので、分割階層以下のメッシュを描画する際には、当該階層から分割階層のメッシュまでを参照すれば必要な第1名称レコードを取得することが出来る。そのため、不連続に配置された名称レコードを取得する回数を減らすことができ、より高速に名称を取得できる。
【0138】
本発明に係る地図表示装置を実現するナビゲーション装置10は、上述の地図データ記憶装置と、地図データ記憶装置から名称レコードを取得する名称レコード取得部(制御部4)と、地図データ記憶装置から地図データを取得してこれに基づき地物を表示指示すると共に、名称レコード取得部が取得した名称レコードの名称情報を当該地物に併せて表示指示する地図表示指示部(制御部4)と、を備え、名称レコード取得部(制御部4)は、地図表示を行う対象メッシュの階層が分割階層以下である場合に、名称レコードを第1名称リストから取得し、名称レコード取得部(制御部4)が第1名称リストから取得する名称レコードは、対象メッシュの階層以上の分割表示最大階層番号と、対象メッシュに対応する基準メッシュ番号とを有する。分割階層以下のメッシュを描画する際には制御部4が第1名称リストから第1名称レコードを取得するが、同一又は近傍のメッシュに属する地物についての第1名称レコードが、第1名称リストにおいて連続して配置されているため、効率よく取得することが可能である。さらに、第1名称レコードは分割表示最大階層番号でソートされているので、分割階層以下のメッシュを描画する際には、当該階層から分割階層のメッシュまでを参照すれば必要な第1名称レコードを取得することが出来る。そのため、不連続に配置された名称レコードを取得する回数を減らすことができ、より高速に名称を取得できる。
【0139】
また、第1名称リストは、表示最大階層番号、表示最大階層所属メッシュ番号、所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストであるので、同一又は近傍のメッシュに属する地物についての第1名称レコードが、第1名称リストにおいて連続して配置されており、地図表示を行う際に制御部4は第1名称レコードを効率よく取得することが可能である。
【0140】
第2名称リストの有する名称レコードである第2名称レコードは、名称情報を、地物の表示階層番号と、地物の表示階層における所属メッシュ番号である表示階層所属メッシュ番号に紐付けたデータであり、第2名称リストは、第2名称レコードが表示階層番号及び表示階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストであるので、制御部4は第2名称レコードを高速に取得することが出来る。
【0141】
また、名称情報記憶部(地図情報記憶部3)は、任意の階層である参照階層を分割表示最大階層とし、参照階層における任意のメッシュである参照メッシュを表示最大階層所属メッシュとする第1名称レコードである参照メッシュ内第1名称レコードの、第1名称リストにおける格納箇所を示す第1名称参照リストをさらに記憶する。よって、制御部4は第1名称参照リストを参照することによって、地図表示に必要な第1名称レコードの第1名称リストにおける格納箇所が分かるため、より高速に第1名称レコードを取得できる。
【0142】
また、第1名称レコードは、複数の基準メッシュに跨って属する地物に対して1つ設けられ、当該地物に対する所属基準メッシュ番号は、当該複数の基準メッシュのうちのいずれかのメッシュである代表基準メッシュのメッシュ番号である。地物が複数の基準メッシュに跨っても、第1名称レコードを重複して格納しないので、第1名称リストのデータ量を削減できる。
【0143】
第1名称参照リストは、参照メッシュとそれ以外のメッシュに跨る地物の代表基準メッシュで、参照メッシュには含まれない代表基準メッシュである外部代表基準メッシュを表す情報を含み、名称レコード取得部(制御部4)は、参照メッシュ内第1名称レコードと、外部代表基準メッシュの第1名称レコードを取得する。よって、複数の基準メッシュに跨る地物の代表基準メッシュが参照メッシュ内第1名称レコードになくても、容易にその第1名称レコードを取得できる。
【0144】
また、地図データは、地物を識別する地物IDを有しており、名称レコードは、名称情報を地物IDにも紐付けたデータであり、地図表示指示部(表示制御部43)は、名称情報を、対応する地物IDの地物に併せて表示する。これにより、名称情報を対応する道路や背景に対して表示することが可能である。
【0145】
また、地図表示指示部(表示制御部43)における名称情報の表示位置は、地物の位置及び形状に基づき定められるので、名称情報を対応する道路や背景に対して適切な位置に表示することが可能である。
【0146】
また、第1,2名称レコードが、名称情報を表示する位置情報を有する場合には、名称情報の表示位置の演算が不要となるので、より高速に地図表示を行うことが出来る。また、名称リストを検索情報として利用するときには、検索した地物の位置表示を容易に行える。
【0147】
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【0148】
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
【符号の説明】
【0149】
1 入力部、2 位置検出部、3 地図情報記憶部、4 制御部、5 表示部、6 音声出力部、10 ナビゲーション装置、41 描画処理部、42 描画メモリ、43 表示制御部。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】

【手続補正書】
【提出日】20141016
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
縮尺毎に階層化され、階層毎に定められた大きさのメッシュに区画され、前記メッシュは階層毎にメッシュ番号で識別され、最下層のメッシュを基準メッシュとし、前記メッシュ毎に地物を表す地図データを記憶する地図データ記憶部と、
名称を表示する地物について設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部と、を備え、
前記地図データにおいて、各前記地物は最下層から各前記地物ごとに定められた階層までの各階層の前記メッシュ夫々に属し、
前記名称リストは、予め定められた分割階層以下の前記地物の名称又はシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を表す第1名称リストと、前記分割階層より上層の前記地物の前記名称情報を表す第2名称リストとを含み、
前記第1名称リストが表す名称情報は互いに重複せず、前記第2名称リストが表す名称情報は前記第1名称リストが表す名称情報に重複し、
前記第1名称リストの有する第1名称レコードは、前記名称情報を、前記地物の前記名称情報が表示される最大の階層である表示最大階層を示す表示最大階層番号であって前記表示最大階番号が前記分割階層を示す分割階層番号を超える場合は前記分割階層番号とした分割表示最大階層番号と、前記地物の所属する前記基準メッシュである所属基準メッシュを示す所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、
前記第1名称リストは、前記第1名称レコードが前記分割表示最大階層番号、前記所属基準メッシュ番号、及び前記分割表示最大階層番号が示す階層である分割表示最大階層における所属メッシュ番号である分割表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである、
地図データ記憶装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
請求項1に記載の地図データ記憶装置と、
前記地図データ記憶装置から前記名称レコードを取得する名称レコード取得部と、
前記地図データ記憶装置から前記地図データを取得してこれに基づき地物を表示指示すると共に、前記名称レコード取得部が取得した前記名称レコードの前記名称情報を当該地物に併せて表示指示する地図表示指示部と、
を備え、
前記名称レコード取得部は、地図表示を行う対象メッシュの階層が分割階層以下である場合に、前記名称レコードを前記第1名称リストから取得し、
前記名称レコード取得部が前記第1名称リストから取得する前記名称レコードは、前記対象メッシュの階層以上の前記分割表示最大階層番号と、前記対象メッシュに対応する前記所属基準メッシュ番号とを有する、
地図表示装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項3】
前記第1名称リストは、前記分割表示最大階層番号、前記分割表示最大階層所属メッシュ番号、前記所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストである、
請求項2に記載の地図表示装置。


【手続補正書】
【提出日】20150212
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縮尺毎に階層化され、階層毎に定められた大きさのメッシュに区画され、前記メッシュは階層毎にメッシュ番号で識別され、最下層のメッシュを基準メッシュとし、前記メッシュ毎に地物を表す地図データを記憶する地図データ記憶部と、
名称を表示する地物について設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部と、を備え、
前記地図データにおいて、各前記地物は最下層から各前記地物ごとに定められた階層までの各階層の前記メッシュ夫々に属し、
前記名称リストは、最上層以外かつ最下層以外の予め定められた分割階層以下の前記地物の名称又はシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を表す第1名称リストと、前記分割階層より上層の前記地物の前記名称情報を表す第2名称リストとを含み、
前記第1名称リストが表す名称情報は互いに重複せず、前記第2名称リストが表す名称情報は前記第1名称リストが表す名称情報に重複し、
前記第1名称リストの有する第1名称レコードは、前記名称情報を、前記地物の前記名称情報が表示される最大の階層である表示最大階層を示す表示最大階層番号であって前記表示最大階層番号が前記分割階層を示す分割階層番号を超える場合は前記分割階層番号とした分割表示最大階層番号と、前記地物の所属する前記基準メッシュである所属基準メッシュを示す所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、
前記第1名称リストは、前記第1名称レコードが前記分割表示最大階層番号、前記分割表示最大階層番号が示す階層である分割表示最大階層における所属メッシュ番号である分割表示最大階層所属メッシュ番号、及び前記所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストである、
地図データ記憶装置。
【請求項2】
請求項1に記載の地図データ記憶装置と、
前記地図データ記憶装置から前記名称レコードを取得する名称レコード取得部と、
前記地図データ記憶装置から前記地図データを取得してこれに基づき地物を表示指示すると共に、前記名称レコード取得部が取得した前記名称レコードの前記名称情報を当該地物に併せて表示指示する地図表示指示部と、
を備え、
前記名称レコード取得部は、地図表示を行う対象メッシュの階層が分割階層以下である場合に、前記名称レコードを前記第1名称リストから取得し、
前記名称レコード取得部が前記第1名称リストから取得する前記名称レコードは、前記対象メッシュの階層以上の前記分割表示最大階層番号と、前記対象メッシュに対応する前記所属基準メッシュ番号とを有する、
地図表示装置。
【請求項3】
前記第2名称リストの有する名称レコードである第2名称レコードは、前記名称情報を、前記地物の表示階層番号と、前記地物の表示階層における所属メッシュ番号である表示階層所属メッシュ番号に紐付けたデータであり、
前記第2名称リストは、前記第2名称レコードが前記表示階層番号及び前記表示階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである、
請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項4】
前記名称情報記憶部は、
前記分割階層以下の各階層の各メッシュについて、当該階層が前記分割表示最大階層となり、当該メッシュが前記分割表示最大階層所属メッシュとなる地物の前記第1名称レコードである参照メッシュ内第1名称レコードの、前記第1名称リストにおける格納箇所を示す第1名称参照リストをさらに記憶する、
請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項5】
前記第1名称レコードは、複数の基準メッシュに跨って属する地物に対して1つ設けられ、
当該地物に対する前記所属基準メッシュ番号は、前記複数の基準メッシュのうちのいずれかである代表基準メッシュのメッシュ番号である、
請求項4に記載の地図表示装置。
【請求項6】
前記第1名称参照リストは、
前記参照メッシュとそれ以外のメッシュに跨る地物の代表基準メッシュで、前記参照メッシュには含まれない前記代表基準メッシュである外部代表基準メッシュを表す情報を含み、
前記名称レコード取得部は、前記参照メッシュ内第1名称レコードと、前記外部代表基準メッシュの前記第1名称レコードを取得する、
請求項5に記載の地図表示装置。
【請求項7】
前記地図データは、地物を識別する地物IDを有しており、
前記名称レコードは、前記名称情報を地物IDにも紐付けたデータであり、
前記地図表示指示部は、前記名称情報を、対応する前記地物IDの地物に併せて表示指示する、
請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項8】
前記地図表示指示部が表示指示する前記名称情報の表示位置は、前記地物の位置及び形状に基づき定められる、
請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項9】
前記名称レコードは、前記名称情報を表示する位置情報を有する、
請求項2に記載の地図表示装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の地図データ記憶装置は、縮尺毎に階層化され、階層毎に定められた大きさのメッシュに区画され、メッシュは階層毎にメッシュ番号で識別され、最下層のメッシュを基準メッシュとし、メッシュ毎に地物を表す地図データを記憶する地図データ記憶部と、名称を表示する地物について設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部と、を備え、地図データにおいて、各地物は最下層から各地物ごとに定められた階層までの各階層のメッシュ夫々に属し、名称リストは、最上層以外かつ最下層以外の予め定められた分割階層以下の地物の名称又はシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を表す第1名称リストと、分割階層より上層の地物の名称情報を表す第2名称リストとを含み、第1名称リストが表す名称情報は互いに重複せず、第2名称リストが表す名称情報は第1名称リストが表す名称情報に重複し、第1名称リストの有する第1名称レコードは、名称情報を、地物の名称情報が表示される最大の階層である表示最大階層を示す表示最大階層番号であって表示最大階層番号が分割階層を示す分割階層番号を超える場合は分割階層番号とした分割表示最大階層番号と、地物の所属する基準メッシュである所属基準メッシュを示す所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、第1名称リストは、第1名称レコードが分割表示最大階層番号、分割表示最大階層番号が示す階層である分割表示最大階層における所属メッシュ番号である分割表示最大階層所属メッシュ番号、及び所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の地図データ記憶装置の名称情報記憶部が記憶する名称リストは、最上層以外かつ最下層以外の予め定められた分割階層以下の地物の名称又はシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を表す第1名称リストと、分割階層より上層の地物の名称情報を表す第2名称リストとを含む。第1名称リストの有する第1名称レコードは、名称情報を、地物の名称情報が表示される最大の階層である表示最大階層を示す表示最大階層番号であって表示最大階層番号が分割階層を示す分割階層番号を超える場合は分割階層番号とした分割表示最大階層番号と、地物の所属する基準メッシュである所属基準メッシュを示す所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、第1名称リストは、第1名称レコードが分割表示最大階層番号、分割表示最大階層番号が示す階層である分割表示最大階層における所属メッシュ番号である分割表示最大階層所属メッシュ番号、及び所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストである。
【国際調査報告】