(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2014061576
(43)【国際公開日】20140424
【発行日】20160905
(54)【発明の名称】ヒンジリッドパッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20160808BHJP
   B65D 5/66 20060101ALI20160808BHJP
【FI】
   !B65D85/10
   !B65D5/66 321B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
【出願番号】2014542102
(21)【国際出願番号】JP2013077724
(22)【国際出願日】20131011
(11)【特許番号】5889427
(45)【特許公報発行日】20160322
(31)【優先権主張番号】2012228854
(32)【優先日】20121016
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
【住所又は居所】東京都港区虎ノ門二丁目2番1号
(74)【代理人】
【識別番号】100100549
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 嘉之
(74)【代理人】
【識別番号】100131392
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 武司
(74)【代理人】
【識別番号】100126505
【弁理士】
【氏名又は名称】佐貫 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100123098
【弁理士】
【氏名又は名称】今堀 克彦
(74)【代理人】
【識別番号】100137822
【弁理士】
【氏名又は名称】香坂 薫
(74)【代理人】
【識別番号】100146330
【弁理士】
【氏名又は名称】本間 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100160945
【弁理士】
【氏名又は名称】菅家 博英
(72)【発明者】
【氏名】岩田 慎一
【住所又は居所】日本国東京都墨田区横川一丁目17番7号 日本たばこ産業株式会社内
【テーマコード(参考)】
3E060
3E068
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB22
3E060AB23
3E060AB32
3E060BA23
3E060BB01
3E060BC04
3E060DA17
3E060EA20
3E068AA21
3E068AB02
3E068AC02
3E068BB02
3E068CC04
3E068CD01
3E068CD02
3E068CE02
3E068DD31
3E068DE06
3E068EE32
3E068EE34
(57)【要約】
より確実に蓋部を開閉できる新たなヒンジリッドパッケージを提供する。上部に開口端を有し、内部に被収容物を収容する略直方体形状のパッケージ本体と、前記開口端の後側開口縁にヒンジを介して回動可能に連結され、前記開口端を開閉する蓋部と、前記蓋部の後側かつ前記ヒンジよりも上部に基端が連結され、先端が前記パッケージ本体の後面に沿って下方に延出する帯状フラップと、を備え、使用者が前記帯状フラップを直接操作することで、当該帯状フラップが上下方向にスライドすると、当該スライドに連動して前記ヒンジを軸として、前記蓋部が開閉する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口端を有し、内部に被収容物を収容する略直方体形状のパッケージ本体と、
前記開口端の後側開口縁にヒンジを介して回動可能に連結され、前記開口端を開閉する蓋部と、
前記蓋部の後側かつ前記ヒンジよりも上部に基端が連結され、先端が前記パッケージ本体の後面に沿って下方に延出する帯状フラップと、を備え、
使用者が前記帯状フラップを直接操作することで、当該帯状フラップが上下方向にスライドすると、当該スライドに連動して前記ヒンジを軸として、前記蓋部が開閉する、ヒンジリッドパッケージ。
【請求項2】
前記パッケージ本体の内部に前記帯状フラップと接するように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドする際、当該帯状フラップを支持する支え部を更に備える、請求項1に記載のヒンジリッドパッケージ。
【請求項3】
前記パッケージ本体の外側に前記帯状フラップの少なくとも先端を覆うように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドした際、当該帯状フラップが前記パッケージ本体の後面から離間するのを抑制する抑え部を更に備える、請求項1又は2に記載のヒンジリッドパッケージ。
【請求項4】
前記帯状フラップの基端は、前記蓋部の後面の上端縁と連結され、連結部の両端部はラウンド形状を有する、請求項1から3の何れか1項に記載のヒンジリッドパッケージ。
【請求項5】
前記帯状フラップの上下方向のスライドをガイドするガイド部と、
前記帯状のフラップが上方向にスライドした際、当該帯状フラップが前記ガイド部から離間するのを抑制するストッパ部を更に備える、請求項1から4の何れか1項に記載のヒンジリッドパッケージ。
【請求項6】
前記支え部のうち、前記帯状フラップの裏面と対向する領域と、前記帯状フラップの裏面とのうちの少なくとも何れか一方は、その表面に表面滑性処理部を有する、請求項2に記載のヒンジリッドパッケージ。
【請求項7】
前記パッケージ本体の内部に前記帯状フラップと接するように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドする際、当該帯状フラップを支持する支え部を更に備え、
前記支え部のうち、前記帯状フラップの裏面と対向する領域と、前記帯状フラップの裏面とのうちの少なくとも何れか一方は、その表面に表面滑性処理部を有する、請求項1、及び3から5の何れか1項に記載のヒンジリッドパッケージ。
【請求項8】
前記帯状フラップは、表面に滑り止め部を有する、請求項1から6の何れか1項に記載のヒンジリッドパッケージ。
【請求項9】
ヒンジリッドパッケージのブランクであって、
前記ヒンジリッドパッケージは、
上部に開口端を有し、内部に被収容物を収容する略直方体形状のパッケージ本体と、
前記開口端の後側開口縁にヒンジを介して回動可能に連結され、前記開口端を開閉する蓋部と、
前記蓋部の後側かつ前記ヒンジよりも上部に基端が連結され、先端が前記パッケージ本体の後面に沿って下方に延出する帯状フラップと、
前記パッケージ本体の内部に前記帯状フラップと接するように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドする際、当該帯状フラップを支持する支え部と、
前記パッケージ本体の外側に前記帯状フラップの少なくとも先端を覆うように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドした際、当該帯状フラップが前記パッケージ本体の後面から離間するのを抑制する抑え部と、を備え、
前記パッケージ本体は、前壁となる前壁パネルを有し、当該前壁パネルの両側縁には、前記パッケージ本体の側壁となる対向する側壁パネルが連なり、一方の側壁パネルの側縁には、前記抑え部を構成する抑えパネルが連なり、前記前壁パネルの上縁には、前記パッケージ本体の底壁となる底板パネルが連なり、当該底板パネルには、前記前壁パネルとは反対側に位置して前記パッケージ本体の後壁となる後壁パネルが連なり、当該後壁パネルの一方の側縁には、前記側壁パネルに対するインナサイドフラップが連なり、前記後壁パネルの他方の側縁には、前記支え部を構成する支えパネルが連なり、
前記パッケージ本体の後壁パネルには、前記蓋部を構成する蓋パネルが連なり、当該蓋パネルは、前記蓋部の後壁となる後壁パネルを有し、当該後壁パネルの下端縁は、前記ヒンジとなるヒンジラインを介して前記パッケージ本体の後壁パネルと連結され、前記蓋パネルの後壁パネルの上端縁には、前記蓋部の天板となる天板パネルが連なり、前記蓋パネルの後壁パネルの両側縁には、前記蓋部の側壁の一部となるインナサイドフラップがそれぞれ連なり、前記天板パネルには、前記帯状フラップを構成するフラップパネルが連なり、更に、前記蓋パネルの後壁パネルとは反対側に位置して前記蓋部の前壁の一部となる前壁パネルおよび前記前壁の残りの部分となるインナフロントフラップが順次連なっている、ヒンジリッドパッケージのブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒンジリッドパッケージの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たばこ商品等の被収容物を収容するパッケージ(包装)として、ソフトパック型パッケージ、ハード型パッケージ等が公知である。ハード型パッケージの1つの形態として、ヒンジを介してパッケージ本体に開閉自在に連結された上蓋(ヒンジリッド)を備えたヒンジ蓋付きハード型パッケージ(ヒンジリッドパッケージともいう)が知られている。この種のハード型パッケージは、通常、ボックス状の外形を有し、被収容物束を収容するパッケージ本体と、パッケージ本体の上部に形成される開口端を開閉するための蓋部が、開口端の縁部に沿って設けられたヒンジを介して回動自在に連結されている。
【0003】
ヒンジリッドパッケージの一例として、ヒンジリッドの開閉形態にスライドアクションを取り入れたスライドアクション型ヒンジリッドパッケージがある(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載のスライドアクション型ヒンジリッドパッケージは、リッド(ヒンジリッド)を有するインナケースと、インナケースをスライド自在に収容するアウタボディとを備え、アウタボディが、前壁に形成され、インナケースを部分的に露出させる開口と、上部の開口端の後縁に設けられ、アウタボディ内に向かって延びる接触片とを含み、インナケースが、開口を通じて露出する前壁の内側に設けられた補強部と、リッドの後側に連結された帯状体であって、アウタボディの接触片と係合可能な帯状体とを含んでいる。この特許文献1に記載のスライドアクション型ヒンジリッドパッケージは、インナケースがアウタボディから押し上げられたとき、帯状体と接触片との係合により、リッドに開動作が付与されるとともにインナケースのスライド量が制限される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2009/148034号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2011/060931号パンフレット
【特許文献3】特開2009−292518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のスライドアクション型ヒンジリッドパッケージは、インナケースをスライド自在に収容するアウタボディから押し上げるスライドアクションに連動して、アウタボディの接触片とインナケースの帯状体とが係合することでヒンジリッド(蓋部)が開放される開閉方式を採用している。ヒンジリッドを開閉するための外力は、まずインナケースに加えられ、加えられた外力が、インナケースの帯状体、アウタケースの接触片、ヒンジリッドの順に伝達されることで、ヒンジリッドが開閉する。アウタボディの接触片とインナケースの帯状体との係合が確実でない場合も想定され、この場合、ヒンジリッドが開閉しないことがある。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑み、より確実に蓋部を開閉できる新たなヒンジリッドパッケージを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するため、蓋部に連結された帯状フラップを露出させ、露出した帯状フラップを使用者が直接スライドできるようにし、帯状フラップをスライドさせるスライドアクションに連動して蓋部を開閉できるようにした。
【0008】
より詳細には、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、上部に開口端を有し、内部に被収容物を収容する略直方体形状のパッケージ本体と、前記開口端の後側開口縁にヒンジを介して回動可能に連結され、前記開口端を開閉する蓋部と、前記蓋部の後側かつ前記ヒンジよりも上部に基端が連結され、先端が前記パッケージ本体の後面に沿って下方に延出する帯状フラップと、を備え、使用者が前記帯状フラップを直接操作することで、当該帯状フラップが上下方向にスライドすると、当該スライドに連動して前記ヒンジを軸として、前記蓋部が開閉する。
【0009】
本発明に係るヒンジリッドパッケージは、蓋部に連結された帯状フラップが露出しており、使用者は帯状フラップを直接スライドさせることができる。そのため、使用者によって加えられた外力が蓋部を開閉するための動力として、蓋部に直接的に作用する。換言すると、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、従来のように、アウタボディの接触片とインナケースの帯状体とが係合する必要がないことから、開閉が係合に左右されることもない。
【0010】
また、従来のスライドアクション型ヒンジリッドパッケージでは、アウタボディの接触片とインナケースの帯状体が、アウタボディの内側に存在し、露出していなかった。そのため、アウタボディの接触片とインナケースの帯状体との係合が確実に行われているかどうかの確認をすることができなかった。また、使用者は、アウタボディの接触片やインナケースの帯状体を直接操作することはできないため、インナケースの間接的な操作によってしか、ヒンジリッドの開閉動作を確認することができなかった。そのため、ヒンジリッドの開閉が困難であった。これに対し、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、帯状フラップが露出していることから、使用者によって加えられた外力が蓋部を開閉するための動力として、蓋部に直接的に作用する様子を視認することができる。そのため、蓋部の開閉が容易であり、操作性にも優れている。
【0011】
また、従来のスライドアクション型ヒンジリッドパッケージでは、インナケースに加えられた外力が、インナケースの帯状体、アウタケースの接触片を経て最終的にヒンジリッドに伝達された。つまり、伝達経路が複雑であり、伝達経路で力がロスしていた。その結果、ヒンジリッドの開閉が困難であった。これに対し、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、外力の伝達経路が単純であり、外力が伝達経路でロスすることも殆どない。その結果、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、蓋部を従来よりも確実に開閉することができる。
【0012】
被収容物は特に限定されるものではないが、棒状物品の集合体、例えばたばこ商品を被収容物として好適に例示できる。たばこ商品とは、例えば紙巻たばこ(フィルタシガレット、両切たばこ(フィルタ無し))、シガー(葉巻)、シガリロ、スヌース、嗅ぎたばこ、チューイングたばこ、電子たばこ等が例示できる。
【0013】
ここで、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、前記パッケージ本体の内部に前記帯状フラップと接するように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドする際、当該帯状フラップを支持する支え部を更に備える構成でもよい。帯状フラップの上下方向へのスライドは、帯状フラップを押さえつける外力(パッケージ本体の後側から前側への力)と、帯状フラップを上下させる外力で実現される。しかしながら、帯状フラップを押さえつける外力によって、帯状フラップが撓むと、帯状フラップのスライドが円滑に行われなくなることも想定される。パッケージ本体の内部に十分に被収容物が収容されている場合には、収容された被収容物によって帯状フラップが支持され、帯状フラップの撓みを抑制することができる。しかしながら、収容される被収容物の減少に伴い、被収容物による帯状フラップの支持力も低下する。支え部を更に備える構成とすることで、被収容物の減少に関わらず、帯状フラップを確実に支持することができる。その結果、帯状フラップの撓みが抑制され、帯状フラップを常に円滑にスライドさせることができ、確実に蓋部を開閉することができる。
【0014】
また、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、前記パッケージ本体の外側に前記帯状フラップの少なくとも先端を覆うように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドした際、当該帯状フラップが前記パッケージ本体の後面から離間するのを抑制する抑え部を更に備える構成としてもよい。これにより、帯状フラップをより確実にスライドさせることができ、確実に蓋部を開閉することができる。抑え部は、パッケージ本体の後面を覆うパネル部材によって構成することができる。また、抑え部は、ヒンジリッドパッケージを包むフィルムを利用してもよい。この場合、テアテープの位置は、帯状フラップの先端よりも上側とすればよい。これにより、ヒンジリッドパッケージを包むフィルムを下部だけ残すことで、帯状フラップの先端をフィルムで抑えることができ、帯状フラップの操作が可能となる。
【0015】
また、本発明に係るヒンジリッドパッケージにおいて、前記帯状フラップの基端は、前記蓋部の後面の上端縁と連結され、連結部の両端部はラウンド形状を有する構成としてもよい。帯状フラップの基端の連結部をラウンド形状とすることで、開閉時に基端に作用する応力が分散される。その結果、帯状フラップの基端の連結部の破損(例えば、破れやひび割れ)を抑制することができる。帯状フラップの基端の連結部の形状は、面取り形状でもよい。
【0016】
また、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、帯状フラップの上下方向のスライドをガイドするガイド部を更に備える構成とすることができる。ガイド部を備えることで、帯状フラップがスライドする際の直進性が向上し、より確実に蓋部を開閉することができる。また、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、前記帯状のフラップが上方向にスライドした際、当該帯状フラップが前記ガイド部から離間するのを抑制するストッパ部を更に備える構成としてもよい。帯状フラップがガイド部から抜けるのを抑制することで、蓋部の開閉を繰り返し行うことができる。
【0017】
また、本発明に係るヒンジリッドパッケージは、前記パッケージ本体の内部に前記帯状フラップと接するように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドする際、当該帯状フラップを支持する支え部を更に備え、前記支え部のうち、前記帯状フラップの裏面と対向する領域と、前記帯状フラップの裏面とのうちの少なくとも何れか一方は、その表面に表面滑性処理部を有する構成としてもよい。これにより、摩擦抵抗が低減し、帯状フラップが、より円滑にスライドすることができる。
【0018】
また、本発明に係るヒンジリッドパッケージにおいて、前記帯状フラップは、表面に滑り止め部を有する構成としてもよい。これにより、使用者が帯状フラップをスライドさせる際、帯状フラップに加えられる外力がより確実に帯状フラップに伝達される。その結果、帯状フラップが滑り止め部を有しない場合と比較して少ない外力で帯状フラップをスライドさせることができる。
【0019】
ここで、本発明は、上述したヒンジリッドパッケージのブランクとして特定することもできる。すなわち、本発明は、ヒンジリッドパッケージのブランクであって、前記ヒンジリッドパッケージは、上部に開口端を有し、内部に被収容物を収容する略直方体形状のパッケージ本体と、前記開口端の後側開口縁にヒンジを介して回動可能に連結され、前記開口端を開閉する蓋部と、前記蓋部の後側かつ前記ヒンジよりも上部に基端が連結され、先端が前記パッケージ本体の後面に沿って下方に延出する帯状フラップと、前記パッケージ本体の内部に前記帯状フラップと接するように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドする際、当該帯状フラップを支持する支え部と、前記パッケージ本体の外側に前記帯状フラップの少なくとも先端を覆うように設けられ、前記帯状フラップが上下方向にスライドした際、当該帯状フラップが前記パッケージ本体の後面から離間するのを抑制する抑え部と、を備え、前記パッケージ本体は、前壁となる前壁パネルを有し、当該前壁パネルの両側縁には、前記パッケージ本体の側壁となる対向する側壁パネルが連なり、一方の側壁パネルの側縁には、前記抑え部を構成する抑えパネルが連なり、前記前壁パネルの上縁には、前記パッケージ本体の底壁となる底板パネルが連なり、当該底板パネルには、前記前壁パネルとは反対側に位置して前記パッケージ本体の後壁となる後壁パネルが連なり、当該後壁パネルの一方の側縁には、前記側壁パネルに対するインナサイドフラップが連なり、前記後壁パネルの他方の側縁には、前記支え部を構成する支えパネルが連なり、前記パッケージ本体の後壁パネルには、前記蓋部を構成する蓋パネルが連なり、当該蓋パネルは、前記蓋部の後壁となる後壁パネルを有し、当該後壁パネルの下端縁は、前記ヒンジとなるヒンジラインを介して前記パッケージ本体の後壁パネルと連結され、前記蓋パネルの後壁パネルの上端縁には、前記蓋部の天板となる天板パネルが連なり、前記蓋パネルの後壁パネルの両側縁には、前記蓋部の側壁の一部となるインナサイドフラップがそれぞれ連なり、前記天板パネルには、前記帯状フラップを構成するフラップパネルが連なり、更に、前記蓋パネルの後壁パネルとは反対側に位置して前記蓋部の前壁の一部となる前壁パネルおよび前記前壁の残りの部分となるインナフロントフラップが順次連なっている、ヒンジリッドパッケージのブランク。本発明に係るヒンジリッドパッケージのブランクによれば、上述したヒンジリッドパッケージを実現できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、より確実に蓋部を開閉できる新たなヒンジリッドパッケージを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの前側の斜視図を示す(閉じ状態)。
【図2】図2は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの前側の斜視図を示す(開き状態)。
【図3】図3は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの後側の斜視図を示す(閉じ状態)。
【図4】図4は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの断面斜視図を示す(閉じ状態)。
【図5】図5は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの使用方法を説明する図を示す(閉じ状態)。
【図6】図6は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの使用方法を説明する図を示す(開き状態)。
【図7】図7は、第1ブランクB1を示す図である。
【図8】図8は、第2ブランクB2を示す図である。
【図9】図9は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの動作を説明する図を示す(閉じ状態)。
【図10】図10は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの動作を説明する図を示す(開き状態)。
【図11】図11は、変形例に係るヒンジリッドパッケージを示す。
【図12】図12は、他の変形例に係るヒンジリッドパッケージの背面図を示す。
【図13】図13は、他の変形例に係るヒンジリッドパッケージの後側の斜視図を示す(閉じ状態)。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明に係る実施形態の一例として、フィルタシガレットや両切シガレット等のたばこ商品をヒンジリッドパッケージに収容する場合について、図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する実施形態は本発明を実施するための例示であり、本発明は以下で説明する態様に限定されない。また、パッケージ1の内部には、たばこ商品として、紙巻たばこ(フィルタ被収容物、両切たばこ(フィルタ無し))、シガー(葉巻)、シガリロ、電子たばこ等を収容可能である。また、パッケージ1には、銘柄、社名、内容表示等の印刷が可能である。
【0023】
<外観構成>
図1から図5に示すように、実施形態に係るヒンジリッドパッケージ1(以下、単にパッケージ1とする。)は、略直方体形状を有する所謂ヒンジ蓋付きボックス型パッケージである。パッケージ1は、パッケージ本体2と、パッケージ本体2にヒンジ51を介して回動自在に連結される蓋部としてのヒンジリッド3(以下、単にリッド3という)と、リッド3に連結され、上下方向にスライドすることでリッド3を開閉する帯状フラップ6を含んで構成されている。なお、以下、本明細書において、パッケージ1の正面側を“前方”と定義し、背面側を“後方”と定義する。本実施形態に係るパッケージ1は、紙材(例えば、カード紙、マニラボール紙)によって構成されているが、パッケージ1の材質は限定されない。パッケージは、プラスチックシートや、金属板によって構成してもよい。パッケージ1の材質を紙材とすることで、帯状フラップ6が柔軟性を持ち、パッケージ1の材質を他の素材によって構成した場合と比較して、ヒンジリッド3をスムーズに開閉することができる。
【0024】
パッケージ本体2は、アウタボックス21と、インナフレーム22とを備える。アウタボックス21は、直方体形状の上端側が斜めに切り欠かれた形状を有する箱体である。パッケージ本体2は、前壁23、後壁24、側壁25、底壁26を有する。前壁23および後壁24は夫々矩形状を有し、後壁24は前壁23に比べて高さ寸法が長尺の矩形状をなし、前壁23と対向配置されている。アウタボックス21の後壁24には、幅方向の中央部にヒンジ51から下方に向けて、帯状フラップ6よりもやや幅広の切欠70が形成されている(図3参照)。この切欠70は、帯状フラップ6よりも長く、帯状フラップ6が下方にスライドした際、帯状フラップ6の先端63が切欠70の先端と緩衝しない長さに設計されている。実施形態に係る切欠70は、アウタボックス21の後壁24の下端縁近傍まで延出している。
【0025】
また、アウタボックス21の後壁24の内側には、アウタボックス21の後壁24とほぼ同じ大きさの支え板80が設けられ、アウタボックス21の後壁24の外側には、アウタボックス21の後壁とほぼ同じ大きさ、かつ、切欠91が形成された抑え板90が設けられ、アウタボックス21の背面は3重構造になっている。支え板80は、本発明の支え部に相当し、帯状フラップ6が上下方向にスライドする際、帯状フラップ6を内側から支持する。一方、抑え板90は、本発明の抑え部に相当し、帯状フラップ6が上下方向にスライドした際、帯状フラップ6がパッケージ本体2の後面から離間するのを抑制する。抑え板90の切欠91は、帯状フラップ6が露出するよう、帯状フラップ6よりも幅広に形成されている。抑え板90の切欠91の長さは、帯状フラップ6の先端を覆うよう、アウタボックス21の後壁24の切欠70よりも短く形成されている。抑え板90の切欠91の先端は、ラウンド形状であり、帯状フラップ6の表面に形成された滑り止め部61を構成する浅溝と緩衝しにくくなっている。
【0026】
アウタボックス21の一組の側壁25は、前壁23および後壁24の両側縁を相互に連結しており、矩形状の上端が斜辺となった台形状をなしている。すなわち、側壁25の上端縁25aは、前壁23の上端と後壁24の上端とを結ぶように傾斜している。底壁26は、矩形状をなしており、前壁23および後壁24の下端に連結されている。
【0027】
アウタボックス21の後壁24の上端にはヒンジ51が形成されている。ヒンジ51は、各側壁25の上端縁25aの後部間に亘って延伸し、後壁24とリッド3とを相互に回動自在に連結している。以上のように構成されるアウタボックス21は、その上端に開口端21aを備えている。そして、この開口端21aの後側開口縁に、ヒンジ51を介してリッド3が、回動(旋回)自在に接合(連結)されている。
【0028】
インナフレーム22は、略U字形状をなした前面フレーム28と、この前面フレーム28の両側縁に連結された側面フレーム29とを有する。インナフレーム22は、アウタボックス21の上部の開口端21aから部分的に上方へ突出した状態で、アウタボックス21の内側、すなわち、前壁23および側壁25の内側に接着されている。インナフレーム22は、アウタボックス21の開口端21aを補強するとともに、リッド3の開閉を案内するガイドとしても機能する。
【0029】
前面フレーム28は、略矩形状の切欠き凹部28aを有する。切欠き凹部28aは、インナフレーム22の前面を大きく開き、たばこ商品(被収容物)の取り出しを容易にしている。また、前面フレーム28と側面フレーム29との間のコーナー部分には、側方に僅かに突出した耳片が設けられている。耳片は、リッド3が閉じられた際に、リッド3の内側と接触し、リッド3が不用意に開くことを抑える働きをする。
【0030】
なお、インナフレーム22は、パッケージ1を構成する上で必須の部材ではない。また、本実施形態では、インナフレーム22を、アウタボックス21とは別部材としてアウタボックス21の内側に接着しているが、これらを同一のブランク材から形成しても良い。また、アウタボックス21の前壁23上端を、切欠き凹部28aと同様な形状とすることで、インナフレームを省略しても良い。
【0031】
リッド3は、ヒンジ51に連結されている矩形状の後壁31と、後壁31に直交するように連結されている矩形状の天板32と、天板32に直交するように連結されている矩形状の前壁33と、一組の側壁34とを有している。一組の側壁34は、それぞれ台形状をなしており、後壁31、天板32および前壁33の各側縁を連結している。上記のようにリッド3はヒンジ51を中心に回動自在となっており、リッド3が閉じたときに、その側壁34の斜辺すなわち側壁34の傾斜下端縁が、アウタボックス21における側壁25の上端縁25aと互いに合致する。リッド3の後壁31には、帯状フラップ6に沿って、帯状フラップ6の幅とほぼ同じか僅かにこれよりも幅広のリッド3の切欠35が形成されている。なお、実施形態に係るパッケージ1は、リッド3と帯状フラップ6が一体的に形成され、リッド3の後壁31に切欠35が形成されているが、帯状フラップ6をリッド3に接続するようにし、リッド3の後壁31の切欠35を省略するようにしてもよい。
【0032】
実施形態に係るパッケージ1は、リッド3に帯状フラップ6が連結されており、この帯状フラップ6を上下方向にスライドさせることで、リッド3の開閉が可能となる。帯状フラップ6は、基端62がリッド3の後壁31の上端縁(天板32との境界)の中央部と連結され、先端63がアウタボックス21の後壁24に沿ってパッケージ本体2の上下方向の中央部まで延出している。基端62は、リッド3の後壁31の上端縁よりも後方に僅かにオフセットされている(図3の矢印参照)。オフセットの値は、0.5mm〜2mm、より好ましくは0.5mm〜1mmとすることができる。基端62は、リッド3の後壁31の上端縁と同一線上としてもよいが、オフセットすることで、リッド3の後壁31の上端縁が帯状フラップ6によってパッケージ1の後方に一旦引っ張られてから、ヒンジ51を軸として回転するようになる。そのため、より円滑にリッド3が回転することができる。
【0033】
また、帯状フラップ6の基端62の両側(図3の点線丸印参照)、換言すると帯状フラップ6とリッド3の後壁31の上端縁との連結部は、ラウンド形状を有している。帯状フラップ6の基端62の連結部をラウンド形状とすることで、開閉時に基端62に作用する応力が分散される。その結果、帯状フラップ6の基端62の連結部の破損(例えば、破れやひび割れ)を抑制することができる。
【0034】
帯状フラップ6は、先端63以外の領域は外部に露出しており、表面には滑り止め部61が形成されている。実施形態に係る帯状フラップ6の滑り止め部61は、上下方向に一定の間隔で配置された横方向に延びる浅溝によって構成されている。浅溝を設けることで、帯状フラップ6の表面の摩擦抵抗が増し、使用者が帯状フラップ6をスライドさせる際、帯状フラップ6に加えられる外力がより確実に帯状フラップ6に伝達される。その結果、帯状フラップ6が滑り止め部61を有しない場合と比較して、少ない外力で帯状フラップ6をスライドさせることができる。また、帯状フラップ6は、リッド3が開く際に湾曲するが(図6参照)、浅溝からなる滑り止め部61を設けることで、帯状フラップ6がより湾曲しやすくなる。そのため、より円滑にリッド3を開閉することができる。なお、滑り止め部61は、帯状フラップ6の表面に微細な凹凸を設けるようにしてもよい。
【0035】
帯状フラップ6の先端63には、帯状フラップ6の他の領域よりも幅広に形成されたストッパ部64が設けられている。一方で、アウタボックス21の後壁24の切欠70の上部には、ストッパ部64と接触して、ストッパ部64の抜けを抑制するストッパ受け部71が対向して2カ所設けられている。
【0036】
上述したように、実施形態に係るパッケージ1は、アウタボックス21の背面が三重構造であり、帯状フラップ6の先端63は、支え板80と抑え板90によって挟持されている。一方で、アウタボックス21の後壁24には切欠70が形成されており、帯状フラップ6の先端64は、支え板80と抑え板90により前方及び後方への移動が規制され、更に、切欠70により、横方向の移動も規制される。つまり、帯状フラップ6は、上下方向のスライドのみが許容される。この帯状フラップ6移動を規制する構成、すなわち、支え板80、抑え板、及びアウタボックス21の後壁24の切欠70は、本発明のガイド部の一例である。
【0037】
<製造方法>
上述した実施形態に係るパッケージ1は、アウタボックス21、支え板80、抑え板90、リッド3、帯状フラップ6を成形する第1ブランクB1と、インナフレーム22を成形する第2ブランクB2の各所を折り込み、接合することで製造される。図7は、第1ブランクB1を示す図である。図8は、第2ブランクB2を示す図である。
【0038】
図7に示すように、第1ブランクB1は、アウタボックス21となるアウタボックス区域R1、支え板80となる支え板区域R2、抑え板90となる抑え板区域R3、リッド3となる蓋区域R4、及び帯状フラップ6となるフラップ区域R5を有している。
【0039】
アウタボックス区域R1は、アウタボックス21の前壁23となる前壁パネルP1を有しており、前壁パネルP1の両側縁には、アウタボックス21の側壁25となる側壁パネルP2,P2が連なっている。一方の側壁パネルP2の側縁には、抑え板区域R3が連なっている。抑え板区域R3には、抑え板90の切欠91が形成されている。抑え板区域R3が後壁パネルP4の表面に重ね合わされ、抑え板区域R3に形成された切欠91以外の領域が接着されることで、アウタボックス21の後壁24を補強し、帯状フラップ6の浮き上がりを抑制することができる。また、抑え板90が接続されているP2の上端と、インナサイドフラップP5の下端にはインナボトムフラップP6が連なっており、これらインナボトムフラップP6は底壁パネルP3に重ね合わされ、アウタボックス21の底壁26の補強をなす。なお、抑え板90が接続されている側壁パネルP2はパネルの枚数が1枚だけであるため、その補強のため、好ましくはP2の上端に連なっているインナボトムフラップP6のみが、底壁パネルP3に接着される。
【0040】
前壁パネルP1の上縁には、アウタボックス21の底壁26となる底板パネルP3が連なっている。底板パネルP3には、前壁パネルP1とは反対側に位置してアウタボックス21の後壁24となる後壁パネルP4が連なっている。この後壁パネルP4の一方の側縁には、側壁パネルP2に対するインナサイドフラップP5が連なっている。また、後壁パネルP4の他方の側縁には、支え板区域R2が連なっている。更に、後壁パネルP4には、アウタボックス21の後壁24の切欠70が形成されている。支え区域R2が後壁パネルP4の裏面に重ね合わされ、後壁パネルP4に形成された切欠70以外の領域が接着されることで、アウタボックス21の後壁24を補強し、帯状フラップ6を支持する。
【0041】
蓋区域R4は、リッド3の後壁31となる後壁パネルP7を有しており、後壁パネルP7の下端縁は、ヒンジ51となるヒンジラインL1を介してアウタボックス区域R1の後壁パネルP4と連結されている。また、蓋区域R4の後壁パネルP7の上端縁には、リッド3の天板32となる天板パネルP8が連なっている。この天板パネルP8には、フラップ区域R5が連なっている。また、蓋区域R4の後壁パネルP7の両側縁には、リッド3の側壁34の一部となるインナサイドフラップP9,P9´がそれぞれ連なっている。インナサイドフラップP5側のインナサイドフラップP9は、インナサイドフラップP5の形状に対応して台形であり、支え板区域R2側の実施形態に係るインナサイドフラップP9´は、支え板区域R2の形状に対応して矩形である。そして、各インナサイドフラップP9,P9´の上端縁には、インナトップフラップP10が連なっており、これらインナトップフラップP10は天板パネルP8に重ね合わされ、天板32の補強をなす。
【0042】
更に、天板パネルP8には、後壁パネルP7とは反対側に位置してリッド3の前壁33の一部となる前壁パネルP11および前壁33の残りの部分となるインナフロントフラップP12が順次連なっている。インナフロントフラップP12は、前壁パネルP11に重ね合わされ、接着されることで、前壁33の補強をなす。また、前壁パネルP11の両側縁には、リッド3における側壁34の残りの部分となる側壁パネルP13がそれぞれ連なっている。上述したインナサイドフラップP9,P9´は、側壁パネルP13に重ね合わされ、側壁34の補強をなす。
【0043】
図8に示すように、第2ブランクB2は、インナフレーム22の前面フレーム28となる前面パネルP14を有し、前面パネルP14の両側縁には、インナフレーム22の側面フレーム29となる側面フラップP15がそれぞれ連なっている。また、第2ブランクB2においては、前面パネルP14の各側面フラップP15との連結部に切込みがそれぞれ設けられている。これら切込みは、図8中破線で示した前面パネルP14と側面フラップP15との間の折り込み線と重ね合わせて形成され、前面パネルP14側に向けて開いた縦長のC字状をなしている。この切込みは、第2ブランクB2を折り込み線に沿って折り込んだ際に、側面フレーム29から外側に僅かに突出し、耳片となる。
【0044】
上述した第1ブランクB1、第2ブランクB2は、図7および図8において点線で示した折り込み線からそれぞれ折り込まれて、図1から図6に示すようなパッケージ本体2、支え板80、抑え板90、リッド3、及び帯状フラップ6がそれぞれ成形される。第1ブランクB1のアウタボックス区域R1においては、各折り込み線が折り込まれ、インナサイドフラップP5が側壁パネルP2に接着されることで、パッケージ本体2のアウタボックス21が成形される。抑え板90が接続されている側壁パネルP2はパネルの枚数が1枚だけであるため、その補強のため、好ましくはP2の上端に連なっているインナボトムフラップP6のみが、底壁パネルP3に接着される。そして、アウタボックス区域R1の前壁パネルP1に対して、第2ブランクB2の前面パネルP14が接着されることで、アウタボックス21およびインナフレーム22が一体となったパッケージ本体2が成形される。また、支え区域R2が後壁パネルP4の裏面に重ね合わされ、後壁パネルP4に形成された切欠70以外の領域が接着され、更に、抑え板区域R3が後壁パネルP4の表面に重ね合わされ、抑え板区域R3に形成された切欠70以外の領域が接着されることで、帯状フラップ6のスライド操作によってリッド3を開閉自在なパッケージ1が成型される。
【0045】
一方、第1ブランクB1の蓋区域R4においては、各折り込み線が折り込まれ、インナフロントフラップP12が前壁パネルP11に接着され、インナサイドフラップP9が側壁パネルP13に重ね合されることで、インナトップフラップP10が天板パネルP8に接着されることで、リッド3が成形される。
【0046】
<動作>
次に、パッケージ1におけるリッド3の開閉動作について、作用効果ともに説明する。図5は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの使用方法を説明する図を示す(閉じ状態)。図6は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの使用方法を説明する図を示す(開き状態)。図9は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの動作を説明する図を示す(閉じ状態)。図10は、実施形態に係るヒンジリッドパッケージの動作を説明する図を示す(開き状態)。
【0047】
図5、図9等に示すように、リッド3が閉じられた状態では、帯状フラップ6がアウタボックス21の内側に設けられた支え板80と接している。その際、帯状フラップ6の先端63に設けられたストッパ部64は、ストッパ受け部71と接するか、もしくはストッパ受け部71の近傍に位置する。仮に、リッド3が閉じられた状態よりも更に上方に帯状フラップ6をスライドしようとしても、ストッパ部64がストッパ受け部71と接触し、上方への移動が規制される。そのため、帯状フラップ6の抜けが抑制される。
【0048】
図6、図10に示すように、リッド3が閉じられた状態で帯状フラップ6が下方にスライドするよう、帯状フラップ6に外力を加えると、スライド操作に連動して、リッド3が徐々に開状態となる。より詳細には、例えばパッケージ1の前面が使用者の掌側になるよう使用者の掌又は親指以外の指でパッケージ1を保持し、親指で帯状フラップ6の滑り止め部61を押さえる。そして、親指で帯状フラップ6を押さえながら、帯状フラップ6を下方へスライドさせる。なお、パッケージ1の保持や帯状フラップ6のスライドは、他の指で行ってもよい。例えば、人差し指以外の指でパッケージ1を保持し、人差し指で帯状フラップ6の滑り止め部61をスライドしてもよい。
【0049】
帯状フラップ6の裏面は、支え板80によって支持されていることから、帯状フラップ6の撓みが抑制される。また、帯状フラップ6の先端63は、支え板80と抑え板90によって挟持され、かつ、アウタボックス21の後壁24の切欠70内に位置しており、上下方向の移動のみが許容されている。そのため、帯状フラップ6に対して下方への外力を加えた場合には、帯状フラップ6は、支え板80、抑え板90、及び切欠70によって構成されるガイド部にガイドされて下方へ円滑にスライドする。また、先に説明したように、帯状フラップ6の基端62は、リッド3の後壁31の上端縁よりも僅かに後方にオフセットされているため、リッド3の後壁31の上端縁が帯状フラップ6によってパッケージ1の後方に一旦引っ張られてから、ヒンジ51を軸として回転し始める。そのため、より円滑にリッド3が回転することができる。その際、帯状フラップ6は、支え板80から徐々に離間する。なお、リッド3の後壁31がアウタボックス21の後壁24と直交する際、帯状フラップ6と支え板との間隔が最大となる。なお、帯状フラップ6の裏面と支え板80の表面のうち、帯状フラップ6と対向する領域に表面滑性処理を行うことで、摩擦抵抗が低減する。その結果、帯状フラップ6が、より円滑にスライドすることができる。表面滑性処理は、帯状フラップ6の裏面と支え板80の表面のうち、何れか一方でもよい。
【0050】
開状態にあるリッド3を閉じ状態にする場合は、開く際と逆の動作を行えばよい。具体的には、使用者の掌又は親指以外の指でパッケージ1を保持した状態で、親指で帯状フラップ6の滑り止め部61を押さえながら帯状フラップ6を上方へスライドさせる。帯状フラップ6の裏面は、支え板80によって支持されていることから、開く際と同じく、帯状フラップ6の撓みが抑制される。また、帯状フラップ6の先端63は、上下方向の移動のみが許容されているため、帯状フラップ6に対して上方への外力を加えた場合には、帯状フラップ6は、支え板80、抑え板90、及び切欠70によって構成されるガイド部にガイドされて上方へ円滑にスライドする。帯状フラップ6が上方へスライドしていくと、リッド3がヒンジ51を軸として開く際とは反対の方向へ回転し始める。その際、帯状フラップ6は、支え板80に徐々に近づいていく。リッド3が閉じ状態となると、帯状フラップ6は、アウタボックス21の内側に設けられた支え板80と完全に接した状態となる。その際、帯状フラップ6の先端63に設けられたストッパ部64は、ストッパ受け部71と接するか、もしくはストッパ受け部71の近傍に位置する。仮に、リッド3が閉じられた状態よりも更に上方に帯状フラップ6をスライドしようとしても、ストッパ部64がストッパ受け部71と接触し、上方への移動が規制される。そのため、帯状フラップ6の抜けが抑制される。なお、リッド3を直接把持し、リッド3は手動で閉じてもよい。
【0051】
<効果>
以上説明した実施形態に係るパッケージ1は、リッド3に連結された帯状フラップ6が露出しており、使用者は帯状フラップ6を直接スライドさせることができる。そのため、使用者によって加えられた外力がリッド3を開閉するための動力として、リッド3に直接的に作用する。換言すると、実施形態に係るヒンジリッドパッケージ1は、従来のように、アウタボディの接触片とインナケースの帯状体とが係合する必要がないことから、開閉が係合に左右されることもない。また、帯状フラップ6は露出していることから、使用者によって加えられた外力がリッド3を開閉するための動力として、リッド3に直接的に作用する様子を視認することができ、操作性にも優れている。また、外力の伝達経路が単純であり、外力が伝達経路でロスすることも殆どない。その結果、実施形態に係るパッケージ1は、リッド3を従来よりも確実に開閉することができる。
【0052】
また、実施形態に係るパッケージ1は、支え板80を備えることで、被収容物の減少に関わらず、帯状フラップ6を確実に支持することができる。その結果、帯状フラップ6の撓みが抑制され、帯状フラップ6を常に円滑にスライドさせることができ、確実にリッド3を開閉することができる。また、実施形態に係るパッケージ1は、抑え板90を備えることで、帯状フラップ6の抜けを抑制することができる。
【0053】
また、実施形態に係るパッケージ1は、帯状フラップ6の基端62の連結部がラウンド形状であり、リッド3の開閉時に基端62に作用する応力が分散される。その結果、帯状フラップ6の基端62の連結部の破損を抑制することができる。
【0054】
また、実施形態に係るパッケージ1は、アウタボックス21の背面が三重構造であり、支え板80、抑え板90、アウタボックス21の後壁24の切欠70からなるガイド部を備える。ガイド部を備えることで、帯状フラップ6は、上下方向の移動のみが許容される、より円滑に帯状フラップ6がスライドする。その結果、確実にリップ0を開閉することができる。
【0055】
<変形例>
抑え板90に代えて、ヒンジリッドパッケージを包むフィルムによって帯状フラップ6を抑えるようにしてもよい。この場合、図11に示すように、テアテープ99の位置は、帯状フラップの先端よりも上側とすればよい。これにより、ヒンジリッドパッケージを包むフィルムを下部だけ残すことで、帯状フラップ6の先端63をフィルムで抑えることができ、帯状フラップ6の操作が可能となる。
【0056】
また、ガイド受け部71に代えて、支え板80に帯状フラップ6の帯部を挿通できストッパ部64が挿通しない幅の切込みを設けてもよい。この切込みに帯状フラップ6の先端を挿入することで、挿入後はストッパ部64が切込みに端部に引っ掛かることから、帯状フラップ6の抜けを抑制することができる。
【0057】
また、図12に示すように、アウタボックス21の背面を後壁24のみの1重構造とし、プレート状の部材100を後壁24に設け、帯状フラップ6の帯部がスライド自在に帯状フラップ6を抑えるようにしてもよい。このような構成によっても、実施形態に係るパッケージ1と同様の効果を得ることができる。
【0058】
また、ストッパ部64、切欠70、ストッパ受け部71は、図13に示すような構成としてもよい。図13に示す変形例では、帯状フラップ6とストッパ部64´との接続部分にテーパ部641が形成されている。また、ストッパ受け部71´がテーパ部641に合わせてテーパ形状であり、切欠70´の上部の幅は帯状フラップ6の幅とほぼ同じ幅で構成されている。換言すると、帯状フラップ6と切欠70´はフラスコ形状であり、切欠70´はフラスコの底部が帯状フラップ6よりも深く構成されている。このような図13に示す変形例に係るパッケージ1は、実施形態に係るパッケージ1よりも、ストッパ部64´、切欠70´、ストッパ受け部71´の凹凸が少なく、より簡易な構成である。そのため、打ち抜き加工等による製造がより容易になる。
【0059】
以上、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明に係るヒンジリッドパッケージはこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
【符号の説明】
【0060】
1・・・パッケージ
2・・・パッケージ本体
3・・・リッド
6・・・帯状フラップ
21・・・アウタボックス
22・・・インナフレーム
51・・・ヒンジ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【国際調査報告】