(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2018116419
(43)【国際公開日】20180628
【発行日】20190322
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20190222BHJP
【FI】
   !F25D23/00 301H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
【出願番号】2018557463
(21)【国際出願番号】JP2016088159
(22)【国際出願日】20161221
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
(74)【代理人】
【識別番号】100118762
【弁理士】
【氏名又は名称】高村 順
(72)【発明者】
【氏名】長野 桂佑
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内
【テーマコード(参考)】
3L345
【Fターム(参考)】
3L345AA02
3L345AA26
3L345DD42
3L345EE04
3L345EE32
3L345EE33
3L345EE45
3L345EE48
3L345HH22
3L345HH42
3L345KK02
3L345KK03
3L345KK04
3L345KK05
(57)【要約】
不要なアラーム音を防止しつつ、扉が閉め忘れられた状態にあるときには使用者に報知する冷蔵庫を提供することを目的とし、収納室の開口部を開閉する扉5の開状態を検知してから一定時間以上が経過し、収納室内の温度が設定温度以上であり、且つ収納室内の重量に変動がないと、扉5が閉め忘れ状態であると判定して、扉5が閉め忘れ状態であることを使用者に報知する冷蔵庫である。なお、収納室を複数備える場合には、設定温度が収納室の各々において異なる温度に設定されることが好ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納室の開口部を開閉する扉の開状態を検知してから一定時間以上が経過し、前記収納室内の温度が設定温度以上であり、且つ前記収納室内の重量に変動があると、前記扉が閉め忘れ状態であると判定して、前記扉が閉め忘れ状態であることを使用者に報知する冷蔵庫。
【請求項2】
収納室と、
前記収納室の開口部を開閉する扉と、
前記扉の開閉を検知して開閉状態信号を出力する扉スイッチと、
前記収納室内の温度を検知して温度情報を出力するサーミスタと、
前記収納室内の収納品の重量を測定して重量情報を出力する重量センサと、
前記開閉状態信号、前記温度情報及び前記重量情報が入力される制御部と、
前記制御部によって動作を制御される報知部とを備え、
前記制御部は、
前記開閉状態信号から、前記扉が開状態であることを検知してから設定時間以上が経過し、
前記温度情報から、前記収納室内の温度が設定温度以上であり、
前記重量情報から、前記扉が開状態であることを検知してから前記設定時間以上が経過した後に前記収納品の重量に変動がない場合には、前記扉が閉め忘れ状態であると判定し、
前記報知部は、使用者に前記扉が閉め忘れ状態であることを報知する冷蔵庫。
【請求項3】
前記収納室を複数備え、
前記設定温度が前記収納室ごとに異なる請求項1又は請求項2に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納室の扉の閉め忘れを報知可能な冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冷蔵庫の収納室の扉の閉め忘れをアラーム音によって報知する冷蔵庫が知られている。このような冷蔵庫では、収納室への収納品の収納中又は収納室からの収納品の取り出し中に不要なアラーム音が鳴ってしまうことがあり、使用者に煩わしさを感じさせてしまうことがある。
【0003】
従来技術の一例である特許文献1には、アラームをオフ設定に変更可能な冷蔵庫が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−158234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術によれば、アラームがオフ設定に変更された場合には、実際に扉が閉め忘れられた状態にあるときにもアラームが鳴らない。そのため、扉の閉め忘れを防止することが困難である、という問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、不要なアラーム音を防止しつつ、扉が閉め忘れられた状態にあるときには使用者に報知する冷蔵庫を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る冷蔵庫は、収納室の開口部を開閉する扉の開状態を検知してから一定時間以上が経過し、前記収納室内の温度が設定温度以上であり、且つ前記収納室内の重量に変動があると、前記扉が閉め忘れ状態であると判定して、前記扉が閉め忘れ状態であることを使用者に報知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る冷蔵庫は、不要なアラーム音を防止しつつ、扉が閉め忘れられた状態にあるときには使用者に報知することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態に係る冷蔵庫の正面を示す図
【図2】図1におけるII−II断面を示す図
【図3】実施の形態における制御ブロックを示す図
【図4】実施の形態における制御フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る冷蔵庫の正面を示す図である。図2は、図1におけるII−II断面を示す図である。なお、図2においてII−II断面上に存在する構成とII−II断面上に存在しないが同様の位置に配される構成とは、カンマによって区切って表している。一例として、II−II断面上に存在する切替室2cとII−II断面上に存在しないが同様の位置に配される製氷室2bとは、カンマによって区切って表している。
【0012】
冷蔵庫1は、互いに仕切られた複数の収納室2が設けられた箱体3を備える。ここでは、複数の収納室2は、収納品を保存可能な冷蔵室2a、氷を製造して保存可能な製氷室2b、温度切替が可能な切替室2c、収納品を冷凍保存可能な冷凍室2d及び野菜を保存可能な野菜室2eである。なお、収納品の一例は食品である。なお、冷蔵庫1は、冷凍冷蔵庫である。
【0013】
冷蔵室2aは、他の収納室2よりも上段に設けられている。冷蔵室2aの前面には開口部4aが設けられている。冷蔵庫1は、開口部4aを開閉可能な観音開き式の1対の扉5aを備える。冷蔵庫1は、1対の扉5aの開閉状態を検知可能な扉スイッチ6aを備える。扉スイッチ6aは、1対の扉5aの開閉状態に応じてオン又はオフし、1対の扉5aの開閉状態に応じた信号を出力する。一例として、扉スイッチ6aは、扉5aの開時にはオンして開扉信号を出力し、又は、扉スイッチ6aは、扉5aの閉時にオンして閉扉信号を出力する。
【0014】
製氷室2bは、冷蔵室2aの下段に設けられている。製氷室2bの前面には開口部4bが設けられている。冷蔵庫1は、開口部4bを開閉可能な引き出し式の扉5bを備える。冷蔵庫1は、扉5bの開閉状態を検知可能な扉スイッチ6bを備える。扉スイッチ6bは、扉5bの開閉状態に応じてオン又はオフし、扉5bの開閉状態に応じた信号を出力する。一例として、扉スイッチ6bは、扉5bの開時にはオンして開扉信号を出力し、又は、扉スイッチ6bは、扉5bの閉時にオンして閉扉信号を出力する。
【0015】
切替室2cは、冷蔵室2aの下段であって製氷室2bの隣に同じ高さで設けられている。切替室2cの前面には開口部4cが設けられている。冷蔵庫1は、開口部4cを開閉可能な引き出し式の扉5cを備える。冷蔵庫1は、扉5cの開閉状態を検知可能な扉スイッチ6cを備える。扉スイッチ6cは、扉5cの開閉状態に応じてオン又はオフし、扉5cの開閉状態に応じた信号を出力する。一例として、扉スイッチ6cは、扉5cの開時にはオンして開扉信号を出力し、又は、扉スイッチ6cは、扉5cの閉時にオンして閉扉信号を出力する。
【0016】
冷凍室2dは、製氷室2b及び切替室2cの下段に設けられている。冷凍室2dの前面には開口部4dが設けられている。冷蔵庫1は、開口部4dを開閉可能な引き出し式の扉5dを備える。冷蔵庫1は、扉5dの開閉状態を検知可能な扉スイッチ6dを備える。扉スイッチ6dは、扉5dの開閉状態に応じてオン又はオフし、扉5dの開閉状態に応じた信号を出力する。一例として、扉スイッチ6dは、扉5dの開時にはオンして開扉信号を出力し、又は、扉スイッチ6dは、扉5dの閉時にオンして閉扉信号を出力する。
【0017】
野菜室2eは、冷凍室2dの下段に設けられている。野菜室2eの前面には開口部4eが設けられている。冷蔵庫1は、開口部4eを開閉可能な引き出し式の扉5eを備える。冷蔵庫1は、扉5eの開閉状態を検知可能な扉スイッチ6eを備える。扉スイッチ6eは、扉5eの開閉状態に応じてオン又はオフし、扉5eの開閉状態に応じた信号を出力する。一例として、扉スイッチ6eは、扉5eの開時にはオンして開扉信号を出力し、又は、扉スイッチ6eは、扉5eの閉時にオンして閉扉信号を出力する。
【0018】
また、以下の説明では、扉5a,5b,5c,5d,5eの各々を区別しないときには扉5a,5b,5c,5d,5eをまとめて扉5と表記する。また、開口部4a,4b,4c,4d,4eの各々を区別しないときには開口部4a,4b,4c,4d,4eをまとめて開口部4と表記する。また、扉スイッチ6a,6b,6c,6d,6eの各々を区別しないときには扉スイッチ6a,6b,6c,6d,6eをまとめて扉スイッチ6と表記する。
【0019】
冷蔵庫1は、扉5aに設けられた操作パネル7を備える。操作パネル7は、使用者の操作内容に応じて冷蔵庫1の設定を行うユーザインターフェースである。
【0020】
冷蔵庫1は、アラーム10を備える。アラーム10は、アラーム音を発生する。アラーム10は、扉5が閉め忘れ状態であることをアラーム音によって使用者に報知する報知部である。なお、アラーム音には音声も含まれる。アラーム10は、冷蔵庫1の正面の上部に設けられている。
【0021】
冷蔵庫1は、制御基板25を備える。制御基板25は、冷蔵庫1の上面の背面側に設けられている。
【0022】
ここで、冷蔵庫1の内部構成について簡単に説明する。箱体3内には、冷蔵庫1の背面側に風路15が設けられている。風路15は、冷凍室2dと冷蔵室2aとを連通する。風路15内には、冷気を生成する冷却器16及び冷気を循環させるファン17が設けられている。冷蔵庫1は、冷蔵庫1の背面側に設けられた機械室18内に圧縮機19を備える。圧縮機19及び冷却器16は、冷凍サイクルの構成要素の一部であり、ここでは、冷凍サイクルの他の構成要素の図示は省略する。
【0023】
圧縮機19が駆動されると、冷媒は冷凍サイクル内を循環する。冷却器16は、周囲の空気と冷媒との熱交換を行い、空気が冷却されて冷気が生成される。この冷気は、ファン17の回転によって風路15内を通り、更には冷蔵室2a、帰還路20、製氷室2b、切替室2c、冷凍室2d及び野菜室2eを通ることで箱体3内を循環する。なお、収納室2への冷気の流量は、ダンパ21,21aによって調整される。また、冷蔵庫1の冷却機能は、圧縮機19の回転数及びファン17の回転数によって調整される。
【0024】
また、冷蔵庫1は、サーミスタ8a,8b,8c,8d,8eを備える。冷蔵室2a内には冷蔵室2a内の温度を検知して温度情報を出力するサーミスタ8aが設けられている。製氷室2b内には製氷室2b内の温度を検知して温度情報を出力するサーミスタ8bが設けられている。切替室2c内には切替室2c内の温度を検知して温度情報を出力するサーミスタ8cが設けられている。冷凍室2d内には冷凍室2d内の温度を検知して温度情報を出力するサーミスタ8dが設けられている。野菜室2e内には野菜室2e内の温度を検知して温度情報を出力するサーミスタ8eが設けられている。
【0025】
また、冷蔵庫1は、重量センサ9a1,9a2,9b,9c,9d,9eを備える。冷蔵室2a内には冷蔵室2a内の収納品の重量を検知して重量情報を出力する重量センサ9a1,9a2が設けられている。なお、重量センサ9a1は、冷蔵室2a内の下段に設けられ、重量センサ9a2は、冷蔵室2a内の上段に設けられている。製氷室2b内には製氷室2b内の収納品の重量を検知して重量情報を出力する重量センサ9bが設けられている。切替室2c内には切替室2c内の収納品の重量を検知して重量情報を出力する重量センサ9cが設けられている。冷凍室2d内には冷凍室2d内の収納品の重量を検知して重量情報を出力する重量センサ9dが設けられている。野菜室2e内には野菜室2e内の収納品の重量を検知して重量情報を出力する重量センサ9eが設けられている。
【0026】
冷蔵庫1は、サーミスタ8a,8b,8c,8d,8e及び重量センサ9a1,9a2,9b,9c,9d,9eによって、各室内の温度を検知しつつ、各室内の収納品の重量を検知することができる。
【0027】
また、以下の説明では、サーミスタ8a,8b,8c,8d,8eの各々を区別しないときにはサーミスタ8a,8b,8c,8d,8eをまとめてサーミスタ8と表記する。また、重量センサ9a1,9a2,9b,9c,9d,9eの各々を区別しないときには重量センサ9a1,9a2,9b,9c,9d,9eをまとめて重量センサ9と表記する。
【0028】
図3は、本実施の形態における制御ブロックを示す図である。制御基板25は、制御回路を備えた基板であり、マイクロコンピュータ26及びクロック27を備える。マイクロコンピュータ26は、冷蔵庫1を制御する制御部であり、プロセッサ26a及び記憶回路26bを備える。プロセッサ26aは、記憶回路26bに記憶されたプログラムを実行し、このプログラムに記載された制御方法を実行する。プロセッサ26aの一例はCPU(Central Processing Unit)であり、記憶回路26bの一例は半導体メモリである。クロック27は、マイクロコンピュータ26に時刻情報を出力する。
【0029】
扉スイッチ6aは、冷蔵室2aの扉5aの開閉状態を示す開閉状態信号をマイクロコンピュータ26に出力する。扉スイッチ6bは、製氷室2bの扉5bの開閉状態を示す開閉状態信号をマイクロコンピュータ26に出力する。扉スイッチ6cは、切替室2cの扉5cの開閉状態を示す開閉状態信号をマイクロコンピュータ26に出力する。扉スイッチ6dは、冷凍室2dの扉5dの開閉状態を示す開閉状態信号をマイクロコンピュータ26に出力する。扉スイッチ6eは、野菜室2eの扉5eの開閉状態を示す開閉状態信号をマイクロコンピュータ26に出力する。なお、開閉状態信号は、開扉信号又は閉扉信号である。
【0030】
サーミスタ8aは、冷蔵室2a内の温度情報をマイクロコンピュータ26に出力する。サーミスタ8bは、製氷室2b内の温度情報をマイクロコンピュータ26に出力する。サーミスタ8cは、切替室2c内の温度情報をマイクロコンピュータ26に出力する。サーミスタ8dは、冷凍室2d内の温度情報をマイクロコンピュータ26に出力する。サーミスタ8eは、野菜室2e内の温度情報をマイクロコンピュータ26に出力する。
【0031】
重量センサ9a1は、冷蔵室2aの下段の収納品の重量情報をマイクロコンピュータ26に出力する。重量センサ9a2は、冷蔵室2aの上段の収納品の重量情報をマイクロコンピュータ26に出力する。重量センサ9bは、製氷室2bの収納品の重量情報をマイクロコンピュータ26に出力する。重量センサ9cは、切替室2cの収納品の重量情報をマイクロコンピュータ26に出力する。重量センサ9dは、冷凍室2dの収納品の重量情報をマイクロコンピュータ26に出力する。重量センサ9eは、野菜室2eの収納品の重量情報をマイクロコンピュータ26に出力する。
【0032】
マイクロコンピュータ26は、扉スイッチ6a,6b,6c,6d,6eの出力、サーミスタ8a,8b,8c,8d,8eの出力、重量センサ9a1,9a2,9b,9c,9d,9e及びクロック27の出力に基づいてアラーム10を制御する。すなわち、マイクロコンピュータ26は、収納室2の扉5が閉め忘れ状態にあると判定した場合には、アラーム10にアラーム信号を出力し、その他の場合にはアラーム10にアラーム信号を出力しない。アラーム信号が入力されたアラーム10は、アラーム音を鳴らす。
【0033】
図4は、本実施の形態における制御フローチャートである。使用者が操作パネル7を操作してアラーム10を鳴らす温度であるアラーム設定温度を設定すると、処理をスタートする。なお、アラーム設定温度は、冷蔵庫1内に対して一つの温度を設定してもよいが、冷蔵室2a、製氷室2b、切替室2c、冷凍室2d及び野菜室2eは、各々適切な温度が異なるため、室ごとにアラーム設定温度を設定することが好ましい。
【0034】
まず、処理をスタートすると、マイクロコンピュータ26は、扉スイッチ6の出力を検出する(S1)。次に、マイクロコンピュータ26は、扉スイッチ6の出力から収納室2の扉5が開状態であるか否かを判定する(S2)。扉5が開状態でない場合(S2:No)には、アラーム10を鳴らす必要がないのでS1に戻る。扉5が開状態である場合(S2:Yes)には、マイクロコンピュータ26は、収納室2の重量センサ9の出力を検出し、すなわち第1の重量情報M1を計測し(S3)、計時を開始する(S4)。
【0035】
そして、マイクロコンピュータ26は、再び扉スイッチ6の出力を検出し(S5)、扉スイッチ6の出力から収納室2の扉5が閉状態であるか否かを判定する(S6)。扉5が閉状態である場合(S6:Yes)には、アラーム10を鳴らす必要がないのでS1に戻る。扉5が閉状態でない場合(S6:No)には、S4で計時を開始してからの時間がアラーム設定時間以上であるか否か、すなわち扉5の開状態が設定時間以上継続したか否かを判定する(S7)。ここで、アラーム設定時間は、予め決められた一定時間である。計時を開始してからの時間がアラーム設定時間以上でない場合(S7:No)には、この時点ではアラーム10を鳴らす必要がないのでS5に戻る。計時を開始してからの時間がアラーム設定時間以上である場合(S7:Yes)には、マイクロコンピュータ26は、収納室2のサーミスタ8の出力を検出し(S8)、アラーム設定温度以上か否かを判定する(S9)。サーミスタ8の出力である温度情報がアラーム設定温度以上でない場合(S9:No)には、収納室2内の温度を維持できているためアラーム10を鳴らす必要がないのでS1に戻る。サーミスタ8の出力である温度情報がアラーム設定温度以上である場合(S9:Yes)には、マイクロコンピュータ26は、収納室2の重量センサ9の出力を検出し、すなわち第2の重量情報M2を計測する(S10)。
【0036】
次に、マイクロコンピュータ26は、第1の重量情報M1と第2の重量情報M2とが等しいか否かを判定する(S11)。第1の重量情報M1と第2の重量情報M2とが異なる場合(S11:No)には、マイクロコンピュータ26は、収納室2への収納品の収納中又は収納室2からの収納品の取り出し中であると判定して、アラーム10を鳴らさずにS1に戻る。第1の重量情報M1と第2の重量情報M2とが等しい場合(S11:Yes)には、マイクロコンピュータ26は、扉5が閉め忘れ状態であると判定して、アラーム10に信号を出力してアラーム10を鳴らし(S12)、処理をエンドする。
【0037】
マイクロコンピュータ26は、扉スイッチ6a,6b,6c,6d,6eの出力を監視し、上記のような制御処理を扉5a,5b,5c,5d,5eに対して実行する。
【0038】
本実施の形態によれば、収納室2への収納品の収納中又は収納室2からの収納品の取り出し中にはアラーム10のアラーム音が鳴らず、扉5が閉め忘れ状態であるときにアラーム10が鳴る。
【0039】
すなわち、本実施の形態によれば、冷蔵庫1への収納品の収納中又は冷蔵庫1からの収納品の取り出し中にアラーム10が鳴ることがなく、使用者は冷蔵庫1の使用中の不要なアラーム音への煩わしさを感じることがない。また、収納室2への収納品の収納又は収納室2からの収納品の取り出しに時間を要したとしても、寒冷地又は冬場であれば、収納室2内の温度を維持できている場合も多い。本実施の形態では、収納室2内の温度を維持できているか否かの判定を行うことを前提としているので、収納室2内の温度を維持できている場合に不要なアラーム音が鳴ってしまうことを防止することができる。
【0040】
なお、複数の収納室2の配置、個数及び種類は、図示例に限定されない。
【0041】
本実施の形態では、アラーム音によって扉5が閉め忘れ状態であることを報知しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、アラーム表示によって扉5が閉め忘れ状態であることを使用者に報知してもよい。なお、このアラーム表示は、一例として操作パネルに表示されればよい。
【0042】
なお、本実施の形態の冷蔵庫には、ユーザインターフェースに操作パネルが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、操作パネルに代えて操作ボタンが設けられていてもよい。又は、操作パネルに代えて、又は操作パネルと共に、ユーザインターフェースに冷蔵庫と無線通信可能な端末が用いられてもよい。このようなインターフェースをまとめて操作部と呼んでもよい。
【0043】
また、1対の扉5aは観音開き式であるとし、扉5bから5eは引き出し式としたが、本発明はこの開閉方式に限定されるものではない。
【0044】
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 冷蔵庫、2 収納室、2a 冷蔵室、2b 製氷室、2c 切替室、2d 冷凍室、2e 野菜室、3 箱体、4,4a,4b,4c,4d,4e 開口部、5,5a,5b,5c,5d,5e 扉、6,6a,6b,6c,6d,6e 扉スイッチ、7 操作パネル、8,8a,8b,8c,8d,8e サーミスタ、9,9a1,9a2,9b,9c,9d,9e 重量センサ、10 アラーム、15 風路、16 冷却器、17 ファン、18 機械室、19 圧縮機、20 帰還路、21,21a ダンパ、25 制御基板、26 マイクロコンピュータ、26a プロセッサ、26b 記憶回路、27 クロック。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【国際調査報告】