(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO2019026602
(43)【国際公開日】20190207
【発行日】20190808
(54)【発明の名称】センシングデバイス管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20190712BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20190712BHJP
【FI】
   !G06Q50/10
   !G06F13/00 351N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
【出願番号】2018539455
(21)【国際出願番号】JP2018026667
(22)【国際出願日】20180717
(11)【特許番号】6451908
(45)【特許公報発行日】20190116
(31)【優先権主張番号】2017149189
(32)【優先日】20170801
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(74)【代理人】
【識別番号】100179213
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 未知子
(74)【代理人】
【識別番号】100170542
【弁理士】
【氏名又は名称】桝田 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100150072
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 賢司
(72)【発明者】
【氏名】小田 利彦
【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】大和 哲二
【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】内藤 丈嗣
【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】李 相烈
【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】山田 亮太
【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】三角 修一
【住所又は居所】京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 オムロン株式会社内
【テーマコード(参考)】
5B089
5L049
【Fターム(参考)】
5B089GA11
5B089GA21
5B089GB03
5B089HA10
5B089JA36
5B089KA01
5L049CC11
5L049CC12
(57)【要約】
センサ側メタデータに相当するデータカタログの生成が簡単且つ適正に行えるセンシングデバイス管理装置を提供する。デバイス情報取得機能部11dが、測定対象をセンシングするセンシングデバイス2から取得されるデータに基づき、センシングデバイス2のデバイス情報の取得先アドレスを取得し、当該取得先アドレスにアクセスしてデバイス情報を取得する。データカタログ生成機能部11eが、デバイス情報取得機能部11dが取得したセンシングデバイス2のデバイス情報を用いて、データカタログ100を生成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象をセンシングするセンシングデバイスから取得されるデータに基づき、前記センシングデバイスのデバイス情報の取得先アドレスを取得し、前記取得先アドレスにアクセスして前記デバイス情報を取得するデバイス情報取得部と、
前記デバイス情報取得部が取得した前記センシングデバイスの前記デバイス情報を用いて、データカタログを生成するデータカタログ生成部と、を備えたセンシングデバイス管理装置。
【請求項2】
前記データカタログ生成部が生成した前記データカタログを、ネットワーク上で行われるセンシングデータの取引を管理する管理サーバに送信するデータカタログ送信部を備えた、請求項1に記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項3】
前記センシングデバイスが測定対象をセンシングしたセンシングデータであって、前記データカタログ生成部が生成した前記データカタログにおいて、流通が許容されている項目にかかるセンシングデータを出力し、反対に流通が許容されていない項目にかかるセンシングデータを出力しない出力制御部を備えた、請求項1または2に記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項4】
前記データカタログ生成部は、前記デバイス情報を用いて生成した前記データカタログに対する編集を受け付ける、請求項1〜3のいずれかに記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項5】
前記データカタログ生成部は、前記デバイス情報を前記データカタログの雛形に登録することにより前記データカタログを生成する、請求項1〜4のいずれかに記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項6】
前記センシングデバイスを選択するデバイス選択部を備え、
前記デバイス情報取得部は、前記デバイス選択部において選択された前記センシングデバイスのデバイス情報を取得する、請求項1〜5のいずれかに記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項7】
前記センシングデバイスを登録するデバイス登録部を備え、
前記デバイス選択部は、前記デバイス登録部が登録したセンシングデバイスを選択する、請求項6に記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項8】
測定対象をセンシングするセンサ部と、
前記センサ部でセンシングされたセンシングデータにかかるデータカタログの生成に用いるデバイス情報の取得先アドレスを記憶する記憶部と、
センシングデバイス管理装置からの要求に応じて、前記記憶部に記憶している前記デバイス情報の取得先アドレスを前記センシングデバイス管理装置に送信する送信部と、を備えたセンシングデバイス。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれかに記載のセンシングデバイス管理装置と、
請求項8に記載のセンシングデバイスと、を有するセンシングデータ流通システム。
【請求項10】
コンピュータが、
測定対象をセンシングするセンシングデバイスから取得されるデータに基づき、前記センシングデバイスのデバイス情報の取得先アドレスを取得し、前記取得先アドレスにアクセスして前記デバイス情報を取得し、
取得した前記センシングデバイスの前記デバイス情報を用いて、データカタログを生成する、データカタログ生成方法。
【請求項11】
測定対象をセンシングするセンシングデバイスから取得されるデータに基づき、前記センシングデバイスのデバイス情報の取得先アドレスを取得し、前記取得先アドレスにアクセスして前記デバイス情報を取得するステップと、
取得した前記センシングデバイスの前記デバイス情報を用いて、データカタログを生成するステップと、コンピュータに実行させるデータカタログ生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、センシングデータを、提供側と利用側との間で流通させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、センシングデバイスでセンシングしたセンシングデータを、提供側と利用側との間で流通させるセンサネットワークシステムが検討されている(例えば、特許文献1参照)。ここで言うセンシングデバイスとは、センサ、あるいはセンサが複数接続されるデバイスである。
【0003】
提供側は、センシングデバイス、およびこのセンシングデバイスでセンシングして提供するセンシングデータにかかるセンサ側メタデータをネットワークサーバに登録する。また利用側は、センシングデータを利用するアプリケーション、およびこのアプリケーションで利用するセンシングデータにかかるアプリ側メタデータをネットワークサーバに登録する。センサ側メタデータは、センサ、および当該センサにより得られるセンシングデータの属性に関する情報である。アプリ側メタデータは、アプリケーション自身、および当該アプリケーションが必要とするセンシングデータの属性に関する情報である。
【0004】
ネットワークサーバは、センサ側メタデータと、アプリ側メタデータとのマッチングを行って、アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンシングデバイスを抽出する。ネットワークサーバは、抽出したセンシングデバイスを管理するセンサ管理装置に対してデータフロー制御指令を送信する。このデータフロー制御指令は、データ提供元(センシングデバイス)からデータ利用先(アプリケーション)にセンシングデータを流通させることを指令するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5445722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、提供側にとって、センサ側メタデータの作成が手間のかかる作業であった。センサ側メタデータは、上述したように、センサ、および当該センサにより得られるセンシングデータの属性に関する情報である。このため、多くの提供者は、センサ側メタデータの作成にあたって、センシングデバイスが出力するセンシングデータの仕様等を調べていた。また、提供者は、調べたセンシングデータの仕様等に分からないことがあると、その分からないことについても調べていた。
【0007】
また、上述したように、センサ側メタデータの作成が手間のかかる作業であることが、センサ側メタデータをネットワークサーバに登録することを、センシングデバイスの所有者に断念させる要因にもなっていた。すなわち、センサ側メタデータの作成が手間のかかる作業であることが、センシングデバイスの所有者にセンシングデータの提供者になることを断念させる要因の1つであった。そして、このことが、センシングデータの流通を促進する上での障害にもなっていた。
【0008】
なお、ネットワークサーバに登録されたセンサ側メタデータが適正でないと、提供側と利用側との間で、センシングデータを適正に流通させることができない。例えば、提供者がセンサ側メタデータを登録する時に、手入力のため入力ミスが発生した場合や、適当な用語を入力できなかった場合である。また、メタデータを登録する者の語彙力の差により、登録した用語にばらつきが発生し、同じ意味なのに用語の違いでマッチングできない場合もある。
【0009】
この発明の目的は、センサ側メタデータに相当するデータカタログの生成が簡単且つ適正に行える技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明のセンシングデバイス管理装置は、上記目的を達するために、以下のように構成している。
【0011】
デバイス情報取得部は、測定対象をセンシングするセンシングデバイスのデバイス情報を取得する。デバイス情報は、センシングデバイスに関する情報(デバイス型式、デバイス識別子、デバイス内の設定値等)である。また、デバイス情報は、データカタログの生成に必要な情報を含んでいる。例えば、センシングデバイスがデバイス情報を記憶している構成であれば、デバイス情報取得部はセンシングデバイスからデバイス情報を取得すればよい。あるいは、センシングデバイスがデバイス情報の取得先アドレスを記憶している構成であれば、デバイス情報取得部はセンシングデバイスから取得先アドレスを取得し、この取得先アドレスにアクセスしてデバイス情報を取得すればよい。
【0012】
データカタログ生成部は、デバイス情報取得部が取得したセンシングデバイスのデバイス情報を用いて、データカタログを生成する。
【0013】
データカタログ生成部が生成したデータカタログを、ネットワーク上でのセンシングデータの流通を管理する管理サーバに送信することにより、ネットワーク上でセンシングデータを流通させられる。
【0014】
このように、この構成によれば、センシングデバイスの所有者は、データカタログの作成にあたって、センシングデバイスが出力するセンシングデータの仕様等を調べる必要がない。したがって、データカタログの生成が簡単且つ適正に行え、センシングデータの流通を促進できる。また、センシングデバイスの所有者がデータカタログを生成するために、インタネット等のネットワークを介して接続される様々なデータベースにアクセスし、データカタログの作成に必要な情報を収集する作業が削減される。その結果、データカタログの作成に必要な情報の収集にかかる通信トラフィックを低減できる。また、データカタログの生成にかかるユーザインタフェースのプログラム容量を低減できる(センシングデバイス管理装置のメモリ容量を削減できる。)ので、センシングデバイス管理装置本体のコストダウンが図れる。
【0015】
また、データカタログ生成部は、前記デバイス情報を用いて生成したデータカタログに対する編集を受け付ける構成にしてもよい。このように構成にすれば、センシングデバイスの所有者は、データカタログに対する編集操作を行って、データカタログを生成することができる。したがって、センシングデバイスの所有者は、自身の意思を反映したデータカタログを簡単に生成できる。
【0016】
また、データカタログ生成部は、例えば、デバイス情報をデータカタログの雛形に登録することによりデータカタログを生成する構成にしてもよい。この場合、データカタログ生成部は、デバイス情報をデータカタログの雛形に登録することにより生成したデータカタログに対して、上記の編集を受け付ける構成にすればよい。
【0017】
また、センシングデバイス管理装置は、センシングデバイスを選択するデバイス選択部を備え、デバイス情報取得部がデバイス選択部において選択されたセンシングデバイスのデバイス情報を取得する構成であってもよい。
【0018】
また、センシングデバイス管理装置は、センシングデバイスを登録するデバイス登録部を備え、デバイス選択部が、デバイス登録部が登録したセンシングデバイスを選択する構成であってもよい。
【0019】
また、センシングデバイス管理装置は、データカタログ生成部が生成したデータカタログを、ネットワーク上で行われるセンシングデータの取引を管理する管理サーバに送信するデータカタログ送信部を備えてもよい。
【0020】
さらに、センシングデバイスが測定対象をセンシングしたセンシングデータであって、データカタログ生成部が生成したデータカタログにおいて、流通が許容されている項目にかかるセンシングデータを出力し、反対に流通が許容されていない項目にかかるセンシングデータを出力しない出力制御部を備えてもよい。このように構成すれば、ネットワーク上で流通させたくない項目のセンシングデータが、ネットワーク上で第三者に漏洩するのを防止できる。
【発明の効果】
【0021】
この発明によれば、データカタログの生成が簡単且つ適正に行える。また、センシングデータの流通の促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】センシングデータ流通システムを示す概略図である。
【図2】データカタログの内容を示す図である。
【図3】GW端末の主要部の構成を示すブロック図である。
【図4】センシングデバイスの主要部の構成を示すブロック図である。
【図5】この例にかかるGW端末におけるセンシングデバイスの登録処理を示すフローチャートである。
【図6】この例にかかるセンシングデバイスの動作を示すフローチャートである。
【図7】この例にかかるGW端末におけるデータカタログの生成処理を示すフローチャートである。
【図8】図8(A)、(B)は、GW端末におけるデータカタログの編集時の画面例を示す図である。
【図9】図9(A)、(B)は、GW端末におけるデータカタログの編集時の画面例を示す図である。
【図10】この例にかかるGW端末におけるセンシングデータ提供処理を示すフローチャートである。
【図11】別の例にかかるセンシングデータ流通システムを示す概略図である。
【図12】別の例にかかるGW端末におけるデータカタログの生成処理を示すフローチャートである。
【図13】別の例にかかるセンシングデバイスの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の実施形態について説明する。
【0024】
図1は、この例にかかるセンシングデータ流通システムを示す概略図である。この例にかかるセンシングデータ流通システムは、ゲートウェイ(GW;Gateway)端末1、センシングデバイス2、センサネットワークサーバ3、およびアプリケーションシステム4を備えている。このセンシングデータ流通システムは、提供側と利用側との間で取引されるセンシングデータを流通させるシステムである。GW端末1が、この発明で言うセンシングデバイス管理装置に相当する。センシングデバイス2は、センサ、あるいはセンサが複数接続されるデバイスである。また、センサネットワークサーバ3が、この発明で言う管理サーバに相当する。
【0025】
GW端末1およびセンシングデバイス2が、センシングデータを提供する提供側の構成である。アプリケーションシステム4が、センシングデータを利用する利用側の構成である。センサネットワークサーバ3が、センシングデータの取引を行うインタネット上のマーケットプレースであるセンシングデータ流通市場、すなわちSensing Data Trading Market(SDTM)を実現するための構成である。GW端末1、センサネットワークサーバ3、およびアプリケーションシステム4は、ネットワーク5を介してデータ通信可能に接続される。SDTMでは、センシングデバイス2が測定対象をセンシングしたセンシングデータが取引される。
【0026】
提供側は、SDTMで取引(販売)するセンシングデータにかかるデータカタログ100(DC100)をセンサネットワークサーバ3に送信し、登録する。データカタログ100は、提供するセンシングデータにかかる属性情報を記述したものである。利用側は、SDTMで取引(購入)するセンシングデータにかかる利用要求101をセンサネットワークサーバ3に送信する。利用要求101には、利用するセンシングデータにかかる属性情報が含まれている。センサネットワークサーバ3は、登録済みのデータカタログ100と利用要求101とに基づき、利用要求101を満たすセンシングデータを提供できる提供側を抽出するマッチング処理を行う。さらに、センサネットワークサーバ3は、抽出した提供側に対して利用側へのセンシングデータの送信指令(データフロー制御指令)を送信するデータフロー制御処理を行う。提供側は、データフロー制御指令に応じて、センシングデータを利用側に送信する。
【0027】
なお、提供側は、データフロー制御指令に応じて、センサネットワークサーバ3を仲介させてセンシングデータを利用側に送信してもよい。
【0028】
センサネットワークサーバ3には、ネットワーク5を介して提供側のシステム(GW端末1、およびセンシングデバイス2)が複数接続できる。また、センサネットワークサーバ3には、ネットワーク5を介して利用側のアプリケーションシステム4が複数接続できる。図1では、提供側、および利用側を1つずつ例示している。また、センシングデータは、図1に示すように、センサネットワークサーバ3を介して、提供側から利用側に送信されてもよいし、センサネットワークサーバ3を介することなく、提供側から利用側に直接送信されてもよい。
【0029】
ここで、データカタログ100について説明する。図2は、データカタログの内容を示す図である。データカタログ100は、SDTMで取引するセンシングデータにかかる属性情報を記述したものである。図2に示すように、データカタログ100には、大別すると、センシングデータ提供者、センシングデータ提供期間、センシングデータ測定場所、センシングデータ対象、イベントデータ仕様、参照情報、およびデータ売買契約条件が含まれている。
【0030】
センシングデータ提供者にかかる属性情報は、センシングデータを提供する組織(個人、または事業者)にかかるものであり、組織の名称(組織名)、組織の名称のカタカナ表記(組織名カナ)、組織の連絡先(連絡先)等で構成される。
【0031】
センシングデータ提供期間にかかる属性情報は、センシングデータを提供する期間にかかるものであり、センシングデータの提供を開始する日付(開始)、センシングデータの提供を終了する日付(終了)等で構成される。
【0032】
センシングデータ測定場所にかかる属性情報は、測定対象をセンシングする場所にかかるものであり、種別、測定場所等で構成される。種別は、測定場所が測定毎に変化しない固定型、または測定場所が測定毎に変化する移動型のいずれかを示す。測定場所は、種別が固定型である場合に記述される。
【0033】
センシングデータ対象にかかる属性情報は、センシングデータにかかるものであり、センシングデータの名前(センシングデータ名称)、センシングデータの簡単な説明(センシングデータ説明)、センシングデータを活用するジャンル(ジャンル名)、測定対象等で構成される。また、測定対象は、測定対象毎に記述されるものであり、測定対象の名前、測定対象の説明、測定対象属性等を示す情報で構成される。また、測定対象属性は、測定対象属性の名前、測定対象属性の説明、測定対象属性の単位、測定対象属性の測定日時種別(間欠型、または常時型)等を示す情報で構成される。
【0034】
イベントデータ仕様にかかる属性情報は、イベント条件に記載する際のラベル名(イベントデータ識別名)、イベントデータの値の意味やデータ表現(イベントデータ説明)等で構成される。
【0035】
参照情報にかかる属性情報は、参照情報が仕様書/サンプルデータ/製品カタログ/計測例等いずれであるかを示す分類(参照情報分類)、参照情報のドキュメント名(リソース名)、参照情報が公開されているURI(リソースの場所)等で構成される。
【0036】
データ売買契約条件にかかる属性情報は、センシングデータの取引にかかるものであり、センシングデータの利用用途(営利/非営利/制限無)を示す利用用途、センシングデータの第三者提供可否を示す提供範囲、データ複製不可/データ複製可/データ改変可/データ加工化等を示す取引条件、センシングデータに個人情報が含まれているかどうかを示す個人情報、センシングデータに匿名加工情報が含まれているかを示す匿名加工情報、センシングデータの有効期間の開始日と、終了日を示すデータ有効期間制限、センシングデータの利用にかかる費用の支払い方法を示す支払類型等で構成される。
【0037】
提供側は、上述したように、SDTMで取引するセンシングデータにかかるデータカタログ100をセンサネットワークサーバ3に登録しなければならない。すなわち、提供側は、SDTMで取引するセンシングデータについて、図2に示すデータカタログ100を生成しなければならない。この例にかかるセンシングデータ流通システムは、後述するように、提供側において、図2に示すデータカタログ100が適正、且つ簡単に生成できる。
【0038】
図3は、GW端末の主要部の構成を示すブロック図である。GW端末1は、制御部11と、センシングデバイス接続部12と、通信部13と、データカタログ保存DBと、操作部15とを備えている。GW端末1は、パーソナルコンピュータ(PC)であってもよいし、スマートフォンやタブレット等の携帯端末であってもよいし、その他の情報処理装置であってもよい。ここでは、GW端末1は、スマートフォンであるとして説明する。
【0039】
制御部11は、GW端末1本体各部の動作を制御する。また、制御部11は、センシングデバイス登録機能部11a、センシングデータ取得機能部11b、センシングデータ出力制限機能部11c、デバイス情報取得機能部11d、およびデータカタログ生成機能部11eを有している。これらの部11a〜11eの詳細については後述する。
【0040】
センシングデバイス接続部12は、有線、または無線でセンシングデバイス2を接続するための構成である。センシングデバイス接続部12は、センシングデバイス2との間におけるデータの入出力を制御するインタフェースとして機能する。
【0041】
通信部13は、ネットワーク5を介したセンサネットワークサーバ3やアプリケーションシステム4とのデータ通信を制御する。
【0042】
データカタログ保存データベース(データカタログ保存DB)14は、データカタログ100を記憶する。また、データカタログ保存DB14は、データカタログの雛形(テンプレート)を記憶している。
【0043】
操作部15は、GW端末1本体に対する操作者の入力操作を受け付ける。操作部15は、表示器、およびこの表示器の画面上に貼付したタッチパネルを有する。操作部15は、表示器における画面表示も制御する。操作部15が、この発明で言うデバイス選択部に相当する構成を有する。
【0044】
図4は、センシングデバイスの主要部の構成を示すブロック図である。センシングデバイス2は、制御部21と、センシング部22と、ゲートウェイ接続部(GW接続部)23と、デバイス情報記憶部24と、を備えている。センシングデバイス2は、温度、湿度、大気圧、騒音、照度、紫外線等をセンシングする環境センサであってもよいし、最高血圧、最低血圧、脈拍、体動フラグ、体重等をセンシングする生体センサであってもよいし、これら以外の種類のセンサであってもよい。また、センシングデバイス2は、センシングが行える測定対象が1つである構成であってもよいし、複数である構成であってもよい。
【0045】
制御部21は、センシングデバイス2本体各部の動作を制御する。
【0046】
センシング部22は、測定対象をセンシングするためのセンサを有する。センシング部22が有するセンサは、1つであってもよいし、複数であってもよい。センシング部22が、この発明で言うセンサ部に相当する。
【0047】
GW接続部23は、有線、または無線でGW端末1を接続するための構成である。GW接続部23は、GW端末1との間におけるデータの入出力を制御するインタフェースとして機能する。GW接続部23が、この発明で言う送信部に相当する。
【0048】
デバイス情報記憶部24は、デバイス情報を記憶している。デバイス情報は、センシングデバイスに関する情報(デバイス型式、デバイス識別子、デバイス内の設定値等)である。デバイス型式は、デバイスの型式を示す。デバイス識別子は、工場出荷時にデバイス毎にユニークに設定されるコードであり、デバイスを特定する識別コードである。デバイス内の設定値は、デバイスの動作や入出力される信号等を規定するパラメータである。このデバイス情報には、センシング部22でセンシングする測定対象毎に、図2に示したデータカタログ100に記述する測定対象属性(測定対象属性の名前、測定対象属性の説明、測定対象属性の単位、測定対象属性の測定日時種別)が含まれていてもよい。また、これに代えて又は加えて、このデバイス情報には、センシングデバイス2本体にかかる参照情報(参照情報分類(例えば、センシングデバイス2のマニュアル、仕様書、取扱書)、リソース名(例えば、××マニュアル、○○仕様書、△△取扱書)、リソース場所(例えば、http://www.example.com/○○仕様書.pdf))、および個人情報、匿名加工情報の有無等が含まれていてもよい。デバイス情報記憶部24が、この発明で言う記憶部に相当する。
【0049】
ここで、図3に戻って、GW端末1の制御部11が有する各部11a〜11eについて説明する。センシングデバイス登録機能部11aは、センシングデバイス2のデバイス識別子をGW端末1本体に登録する処理を行う。GW端末1は、複数のセンシングデバイス2が登録できる構成である。GW端末1は、本体に登録されていないセンシングデバイス2によりセンシングされたセンシングデータをSDTMで取引することができない。言い換えれば、SDTMで取引することができるセンシングデータは、GW端末1本体に登録されたセンシングデバイス2によってセンシングされたセンシングデータに限られる。センシングデバイス登録機能部11aが、この発明で言うデバイス登録部に相当する。
【0050】
なお、提供側は、GW端末1本体に登録したセンシングデバイス2によってセンシングされたセンシングデータであっても、SDTMで取引しないことも選択できる。
【0051】
センシングデータ取得機能部11bは、センシングデバイス接続部12において接続されているセンシングデバイス2から、このセンシングデバイス2によってセンシングされたセンシングデータを取得する。
【0052】
センシングデータ出力制限機能部11cは、センシングデバイス2によってセンシングされ、センシングデータ取得機能部11bで取得したセンシングデータを分類するフィルタリング処理を行う。このフィルタリング処理は、通信部13において外部機器に送信することを許可している項目のセンシングデータと、外部機器に送信することを許可していない項目のセンシングデータとに分類する処理である。センシングデータ出力制限機能部11cが、この発明で言う出力制御部に相当する。
【0053】
デバイス情報取得機能部11dは、センシングデバイス接続部12において接続されているセンシングデバイス2から、このセンシングデバイス2がデバイス情報記憶部24に記憶しているデバイス情報を取得する。デバイス情報取得機能部11dが、この発明で言うデバイス情報取得部に相当する。
【0054】
データカタログ生成機能部11eは、デバイス情報取得機能部11dがセンシングデバイス2から取得したデバイス情報、およびデータカタログの雛形を用いて、図2に示したデータカタログ100を生成する。データカタログ生成機能部11eは、データカタログ100の生成において、提供者による編集操作を受け付ける。データカタログ生成機能部11eが、この発明で言うデータカタログ生成部に相当する。
【0055】
このGW端末1の制御部11は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、上述した、センシングデバイス登録機能部11a、センシングデータ取得機能部11b、センシングデータ出力制限機能部11c、デバイス情報取得機能部11d、およびデータカタログ生成機能部11eとして機能する。また、メモリは、この発明にかかるデータカタログ生成プログラムを展開する領域や、このデータカタログ生成プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御部11は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。
【0056】
センサネットワークサーバ3は、詳細については特に図示しないが、マッチング部と、データフロー制御部とを備えている。マッチング部は、登録済みのデータカタログ100と利用要求101とに基づき、利用要求101を満たすセンシングデータが提供できる提供側を抽出するマッチング処理を行う。データフロー制御部は、抽出した提供側に対して利用側へのセンシングデータの送信指令(データフロー制御指令)を送信するデータフロー制御処理を行う。
【0057】
また、アプリケーションシステム4は、詳細については特に図示しないが、サーバ、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末等により構成され、センシングデータを用いるアプリケーションプログラムを実行し、実行結果を出力する。アプリケーションシステム4は、アプリケーションプログラムの実行に必要なセンシングデータを提供側から取得する。
【0058】
以下、GW端末1におけるセンシングデバイス2の登録処理、GW端末1におけるデータカタログ100の生成処理、およびGW端末1におけるセンシングデータ提供処理について説明する。図5は、この例にかかるGW端末におけるセンシングデバイスの登録処理を示すフローチャートである。図6は、センシングデバイスの動作を示すフローチャートである。
【0059】
GW端末1は、センシングデバイス登録機能部11aがセンシングデバイス接続部12に接続されているセンシングデバイス2に対して登録要求を送信する(s1)。
【0060】
センシングデバイス2は、GW接続部23において、GW端末1から送信されてきた登録要求を受信すると(s11)、自機のデバイス識別子をGW端末1に送信し(s12)、s11に戻る。センシングデバイス2は、自機のデバイス識別子をデバイス情報記憶部24に記憶している。
【0061】
GW端末1は、センシングデバイス接続部12において、センシングデバイス2から送信されてきたデバイス識別子を受信すると(s2)、センシングデバイス登録機能部11aが今回受信したデバイス識別子をメモリに記憶するデバイス登録を行い(s3)、本処理を終了する。
【0062】
次に、GW端末1におけるデータカタログ100の生成処理について説明する。図7は、この例にかかるGW端末におけるデータカタログの生成処理を示すフローチャートである。GW端末1は、今回データカタログ100を生成するセンシングデバイス2の選択を受け付ける(s21)。提供者は、GW端末1の操作部15を操作し、今回データカタログ100を生成するセンシングデバイス2を選択する操作を行う。例えば、GW端末1は、この時点において、すでに登録済みであるセンシングデバイス2のデバイス識別子を表示器に表示する。提供者は、表示器にデバイス識別子が表示されたセンシングデバイス2の中から、データカタログ100を生成するセンシングデバイス2を選択する操作を行う。
【0063】
なお、GW端末1は、s3でデバイス登録を行ったセンシングデバイスについて、以下に示すs22以降の処理を連続して行うように構成してもよい。
【0064】
GW端末1は、デバイス情報取得機能部11dがs21で選択されたセンシングデバイス2に対してデバイス情報を要求する(s22)。このとき、GW端末1は、s21で選択されたセンシングデバイス2がセンシングデバイス接続部12において接続されていなければエラー処理を行う。
【0065】
センシングデバイス2は、GW接続部23において、GW端末1から送信されてきたデバイス情報の要求を受信すると(s13)、デバイス情報記憶部24に記憶しているデバイス情報をGW端末1に送信し(s14)、s11に戻る。
【0066】
GW端末1は、センシングデバイス接続部12において、センシングデバイス2から送信されてきたデバイス情報を受信すると(s23)、データカタログ100を生成する(s24)。s24では、データカタログ生成機能部11eは、デバイス情報取得機能部11dが取得したデバイス情報(s23で受信したデバイス情報)を、データカタログ保存DB14に記憶しているデータカタログ100の雛形に登録したものを、データカタログ100として生成する。
【0067】
なお、s24で生成されたデータカタログ100には、情報が登録されていない項目があってもよい。また、データカタログ生成機能部11eは、センシングデータ提供者にかかる属性情報の項目(組織名、組織名カナ、連絡先)については、これらの情報がGW端末1本体に記憶されていれば、この情報をデータカタログ100に登録してもよい。
【0068】
データカタログ生成機能部11eは、s24で生成したデータカタログ100に対する編集を受け付け、データカタログ100を生成する(s25)。s25では、GW端末1は、操作部15において、SDTMで販売するセンシングデータの種類の選択にかかる編集を受け付ける。例えば、GW端末1は、センシングデバイス2が血圧計であり、最高血圧、最低血圧、脈拍、体動フラグ、体重、測定日時の6項目をセンシングデータとして出力できる構成である場合、最高血圧、最低血圧、脈拍、体動フラグ、体重、測定日時の項目毎に、SDTMで販売するかどうかの選択を受け付ける(図8(A)参照)。また、GW端末1は、センシングデバイス2が環境センサであり、気温、相対湿度、大気圧、騒音、加速度、照度の6項目をセンシングデータとして出力できる構成である場合、気温、相対湿度、大気圧、騒音、加速度、照度の項目毎に、SDTMで販売するかどうかの選択を受け付ける(図8(B)参照)。図8(A)、(B)において、右側にチェックが入っている項目(図8(A)では、最高血圧、最低血圧、および測定日時であり、図8(B)では、気温、相対湿度、および照度である。)がSDTMで販売することが選択されたものである。チェックが入っていない項目がSDTMで販売しないことが選択されたものである。
【0069】
また、GW端末1は、操作部15において、データカタログ100の各項目(この時点で記述されていない項目を含む)に対する編集を受け付ける(図9(A)、(B)参照)。図9(A)、(B)は、GW端末1が、測定対象、適用範囲、取引条件、個人情報、および匿名加工情報について編集を受け付けるときの画面例である。GW端末1は、図9(A)、(B)に示していない他の属性についても、s25で編集を受け付ける。
【0070】
GW端末1は、s25におけるデータカタログ100の編集が完了すると、今回生成したデータカタログ100をデータカタログ保存DB14に登録するとともに、通信部13において、今回生成したデータカタログ100をセンサネットワークサーバ3に送信する(s26、s27)。センサネットワークサーバ3は、GW端末1から送信されてきたデータカタログ100を登録する。s26とs27とにかかる処理は、どちらを先に行ってもよい。
【0071】
このように、この例にかかるGW端末1では、提供者は、センシングデバイス2が記憶しているデバイス情報を用いて生成されたデータカタログ100に対して、編集を行うだけでよい。すなわち、GW端末1がs24で生成するデータカタログは、提供者にとって、データカタログの草案である。提供者は、このデータカタログの草案に対して編集を行う。したがって、データカタログ100の生成が簡単且つ適正に行え、センシングデータの流通を促進できる。
【0072】
また、上記の説明では、GW端末1は、s3において、センシングデバイス2から送信されてきたデバイス識別子をメモリに記憶するデバイス登録を行う構成であるとしたが、センシングデバイス2から送信されてきたデバイス情報をメモリに記憶するデバイス登録を行う構成にしてもよい。この場合、センシングデバイス2は、s12において、自機のデバイス情報を送信する構成にすればよい。このように構成すれば、GW端末1は、上記s22、s23にかかる処理を不要にできるとともに、センシングデバイス2は、上記s13、s14にかかる処理を不要にできる。また、GW端末1は、s24において、データカタログ100が生成できる構成であってもよい(提供者の編集を不要にしてもよい。)。
【0073】
GW端末1は、センシングデバイス接続部12において、センシングデバイス2が接続されたことを検知すると、図5、および図7に示した処理を実行するようにしてもよい。
【0074】
また、GW端末1は、図10に示すセンシングデータ提供処理を行う。GW端末1は、センシングデータ取得機能部11bがセンシングデバイス2に対してセンシングデータを要求する(s31)。センシングデータを要求するセンシングデバイス2は、センシングデバイス接続部12に接続されているセンシングデバイス2であって、センサネットワークサーバ3がデータフロー制御指令によって提供を要求したセンシングデータをセンシングするセンシングデバイス2である。
【0075】
センシングデバイス2は、GW端末1から送信されてきたセンシングデータの要求を受信すると(s15)、センシング部22で測定対象をセンシングし、センシングデータをGW端末1に送信する(s16)。
【0076】
GW端末1は、センシングデータを要求したセンシングデバイス2から送信されてきたセンシングデータをセンシングデバイス接続部12で受信するのを待つ(s32)。センシングデータ取得機能部11bが、センシングデバイス2から送信されてきたセンシングデータを取得すると、センシングデータ出力制限機能部11cがフィルタリング処理を行う(s33)。s33では、センシングデータ出力制限機能部11cは、データカタログ保存DB14に登録されているデータカタログ100においてSDTMで販売することが選択されている項目のセンシングデータを抽出する。言い換えれば、s33では、センシングデータ出力制限機能部11cは、データカタログ保存DB14に登録されているデータカタログ100においてSDTMで販売することが選択されていない項目のセンシングデータをカットする。
【0077】
なお、センシングデバイス2は、上記s15、s16にかかる処理を実行するのではなく、適当なタイミングで測定対象をセンシングし、センシングデータをGW端末1に送信する構成であってもよい。この場合、GW端末1は、センシングデバイス2から送信されてきたセンシングデータを一定期間保存するためのメモリ等を有する構成であればよい。また、GW端末1は、上記s31、s32にかかる処理を実行せず、メモリ等に記憶しているセンシングデバイス2から送信されてきたセンシングデータに対して、s33のフィルタリング処理を行えばよい。
【0078】
GW端末1は、通信部13がs33のフィルタリング処理を行ったセンシングデータをアプリケーションシステム4に対して出力し(s34)、本処理を終了する。センシングデータは、センサネットワークサーバ3を介してアプリケーションシステム4に送信されてもよいし、GW端末1から直接アプリケーションシステム4に送信されてもよい。
【0079】
このように、この例にかかるGW端末1は、データカタログ保存DB14に登録されているデータカタログ100においてSDTMで販売することが選択されていない項目のセンシングデータについては、外部に出力しない。したがって、提供者が、SDTMで販売することを選択していない項目のセンシングデータが、第三者に漏洩するのを防止できる。
【0080】
次に、別の例にかかるセンシングデータ流通システムについて説明する。図11は、この例にかかるセンシングデータ流通システムを示す概略図である。この例にかかるセンシングデータ流通システムは、センシングデバイス2のデバイス情報記憶部24がデバイス情報ではなく、デバイス情報を記憶しているサイトのアドレスを記憶している点で相違する。図11に示す例では、デバイス情報管理サイト6が、センシングデバイス2のデバイス情報を記憶しているサイトである。
【0081】
この例にかかるセンシングデータ流通システムでは、GW端末1は、図5に示した登録処理、図10に示したセンシングデータ提供処理を実行する。また、GW端末1は、図12に示すデータカタログ生成処理を実行する。また、センシングデバイス2は、図13に示す処理を実行する。図12は、図7に示した処理と同じ処理については、同じステップ番号を付している。また、図13は、図6に示した処理と同じ処理については、同じステップ番号を付している。
【0082】
GW端末1は、s21でセンシングデバイス2の選択を受け付けると、今回選択されたセンシングデバイス2に対してデバイス情報管理サイト6のアドレスを要求する(s41)。このとき、GW端末1は、s21で選択されたセンシングデバイス2がセンシングデバイス接続部12において接続されていなければエラー処理を行う。
【0083】
センシングデバイス2は、GW接続部23において、GW端末1から送信されてきたデバイス情報管理サイト6のアドレスの要求を受信すると(s51)、デバイス情報記憶部24に記憶しているデバイス情報管理サイト6のアドレスをGW端末1に送信し(s52)、s11に戻る。
【0084】
GW端末1は、センシングデバイス接続部12において、センシングデバイス2から送信されてきたデバイス情報管理サイト6のアドレスを受信すると(s42)、このセンシングデバイス2のデバイス情報を取得する(s43)。s43では、センシングデバイス2から送信されてきたアドレスのデバイス情報管理サイト6にアクセスし、センシングデバイス2のデバイス情報を取得する。GW端末1は、s43でセンシングデバイス2のデバイス情報を取得すると、上述したs24〜s27にかかる処理を実行する。
【0085】
このように、この例にかかるセンシングデータ流通システムは、センシングデバイス2のデバイス情報をセンシングデバイス2から取得するのではなく、デバイス情報管理サイト6から取得する点で上述した例と相違している。なお、以上の例では、GW端末1が、デバイス情報の取得先となるデバイス情報管理サイト6のアドレスを、センシングデバイス2から直接取得した。しかし、これに代えて、GW端末1は、センシングデバイス2から取得されるデバイス型式やデバイス識別子等の別の情報をキー情報として、キー情報とデバイス情報の取得先アドレスとを変換可能なネットワーク5上のサーバにアクセスし、取得先アドレスを取得してもよい。
【0086】
この例にかかるGW端末1も、提供者は、センシングデバイス2が記憶しているデバイス情報を用いて生成されたデータカタログ100に対して、編集を行うだけでよい。したがって、データカタログ100の生成が簡単且つ適正に行え、センシングデータの流通を促進できる。
【0087】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0088】
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0089】
(付記1)
少なくとも1つのハードウェアプロセッサを有し、
前記ハードウェアプロセッサが、
測定対象をセンシングするセンシングデバイスのデバイス情報を取得し、
取得した前記センシングデバイスの前記デバイス情報を用いて、データカタログを生成する、
センシングデバイス管理装置。
【0090】
(付記2)
少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、
測定対象をセンシングするセンシングデバイスのデバイス情報を取得し、
取得した前記センシングデバイスの前記デバイス情報を用いて、データカタログを生成する、
処理を実行するデータカタログ生成方法。
【符号の説明】
【0091】
1…ゲートウェイ端末(GW端末)
2…センシングデバイス
3…センサネットワークサーバ
4…アプリケーションシステム
5…ネットワーク
6…デバイス情報管理サイト
11…制御部
11a…センシングデバイス登録機能部
11b…センシングデータ取得機能部
11c…センシングデータ出力制限機能部
11d…デバイス情報取得機能部
11e…データカタログ生成機能部
12…センシングデバイス接続部
13…通信部
14…DB
14…データカタログ
14…データカタログ保存データベース(データカタログ保存DB)
15…操作部
21…制御部
22…センシング部
23…ゲートウェイ接続部(GW接続部)
24…デバイス情報記憶部
100…データカタログ(DC)
101…利用要求
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】

【手続補正書】
【提出日】20181009
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象をセンシングするセンシングデバイスから取得されるデータに基づき、前記センシングデバイスのデバイス情報の取得先アドレスを取得し、前記取得先アドレスにアクセスして前記デバイス情報を取得するデバイス情報取得部と、
前記デバイス情報取得部が取得した前記センシングデバイスの前記デバイス情報を用いて、データカタログを生成するデータカタログ生成部と、を備えたセンシングデバイス管理装置。
【請求項2】
前記データカタログ生成部が生成した前記データカタログを、ネットワーク上で行われるセンシングデータの取引を管理する管理サーバに送信するデータカタログ送信部を備えた、請求項1に記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項3】
前記センシングデバイスが測定対象をセンシングしたセンシングデータであって、前記データカタログ生成部が生成した前記データカタログにおいて、流通が許容されている項目にかかるセンシングデータを出力し、反対に流通が許容されていない項目にかかるセンシングデータを出力しない出力制御部を備えた、請求項1または2に記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項4】
前記データカタログ生成部は、前記デバイス情報を用いて生成した前記データカタログに対する編集を受け付ける、請求項1〜3のいずれかに記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項5】
前記データカタログ生成部は、前記デバイス情報を前記データカタログの雛形に登録することにより前記データカタログを生成する、請求項1〜4のいずれかに記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項6】
前記センシングデバイスを選択するデバイス選択部を備え、
前記デバイス情報取得部は、前記デバイス選択部において選択された前記センシングデバイスのデバイス情報を取得する、請求項1〜5のいずれかに記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項7】
前記センシングデバイスを登録するデバイス登録部を備え、
前記デバイス選択部は、前記デバイス登録部が登録したセンシングデバイスを選択する、請求項6に記載のセンシングデバイス管理装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載のセンシングデバイス管理装置と、
ンシングデバイスと、を有するセンシングデータ流通システムであって、
前記センシングデバイスは、
測定対象をセンシングするセンサ部と、
前記センサ部でセンシングされたセンシングデータにかかるデータカタログの生成に用いるデバイス情報の取得先アドレスを記憶する記憶部と、
センシングデバイス管理装置からの要求に応じて、前記記憶部に記憶している前記デバイス情報の取得先アドレスを前記センシングデバイス管理装置に送信する送信部と、
を備える、センシングデータ流通システム。
【請求項9】
コンピュータが、
測定対象をセンシングするセンシングデバイスから取得されるデータに基づき、前記センシングデバイスのデバイス情報の取得先アドレスを取得し、前記取得先アドレスにアクセスして前記デバイス情報を取得し、
取得した前記センシングデバイスの前記デバイス情報を用いて、データカタログを生成する、データカタログ生成方法。
【請求項10】
測定対象をセンシングするセンシングデバイスから取得されるデータに基づき、前記センシングデバイスのデバイス情報の取得先アドレスを取得し、前記取得先アドレスにアクセスして前記デバイス情報を取得するステップと、
取得した前記センシングデバイスの前記デバイス情報を用いて、データカタログを生成するステップと、コンピュータに実行させるデータカタログ生成プログラム。
【国際調査報告】