(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2016536204
(43)【公表日】20161124
(54)【発明の名称】ギャレーの冷却されたコンパートメント内の空気の流れを制御及び導くL字型の案内羽根
(51)【国際特許分類】
   B64D 11/04 20060101AFI20161028BHJP
   F24F 13/08 20060101ALI20161028BHJP
   F24F 13/10 20060101ALI20161028BHJP
   F25D 17/08 20060101ALI20161028BHJP
【FI】
   !B64D11/04
   !F24F13/08 A
   !F24F13/10 Z
   !F25D17/08 302
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】2016537826
(86)(22)【出願日】20140827
(85)【翻訳文提出日】20160420
(86)【国際出願番号】US2014052998
(87)【国際公開番号】WO2015031530
(87)【国際公開日】20150305
(31)【優先権主張番号】61/872,099
(32)【優先日】20130830
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/464,004
(32)【優先日】20140820
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】B/E Aerospace, Inc.
【住所又は居所】アメリカ合衆国フロリダ州33414,ウェリントン,コーポレート・センター・ウェイ1400番
【住所又は居所原語表記】1400 Corporate Center Way Wellington, FL 33414 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】バード、ピーター ジョン レスリー
【住所又は居所】イギリス国 エスエー16 0アールビー、サウス ウェールズ、カーマーゼンシャー、バリー ポート、リヴァーサイド、ティ マウル
【テーマコード(参考)】
3L081
3L345
【Fターム(参考)】
3L081AA03
3L081AB02
3L081BA06
3L081HB06
3L345AA02
3L345AA12
3L345AA13
3L345AA14
3L345AA18
3L345DD05
3L345DD33
3L345DD65
3L345KK04
(57)【要約】
【解決手段】航空機ギャレー冷却器のダクトの空気の流れを制御する装置は、共に連結されて羽根を形成する端部を有する第1(102)及び第2(103)脚部と、ダクト内に取り付けられるように構成された自由端とを備える。第1脚部(102)の自由端(104)は、斜めのへりを有してもよく、もう一方の脚部(103)の自由端(105)は、平坦なへりを有してもよく、各脚部は、第1及び第2脚部の長さを切断するのを助けるための1つ以上の刻み目線を有してもよい。脚部は、所定の固定角、または、調整可能なヒンジによって調整可能な角度で共に連結される。1対の対向する羽根は、ダクトの対向する面内に取り付けられてダクト内にベンチュリを形成してもよい。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機ギャレー冷却器のダクトの空気の流れを制御する装置であって、
対向する第1及び第2端部を有する第1脚部と、
対向する第1及び第2端部を有する第2脚部であって、前記第1及び第2脚部は、前記第1及び第2脚部の第2端部で共に連結されて前記第1及び第2脚部の第2端部に突出接合部を有する羽根を形成し、前記第1及び第2脚部の第1端部の少なくとも一方は、前記ダクト内に取り付けられるように構成される、装置。
【請求項2】
前記第1脚部の第1端部は、斜めのへりを有し、前記第2脚部の第1端部は、平坦なへりを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1脚部及び第2脚部はそれぞれ、前記第1及び第2脚部の長さを短縮するために前記第1及び第2脚部を切断するのを助けるための少なくとも1つの刻み目線を有する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1脚部の少なくとも1つの刻み目線は、前記第1脚部の少なくとも1つの刻み目線に沿った前記第1脚部の切断により、前記第1脚部の第1端部に斜めのへりを生成するように、前記第1脚部と斜角を形成し、前記第2脚部の少なくとも1つの刻み目線は、前記第2脚部の少なくとも1つの刻み目線に沿った前記第2脚部の切断により、前記第2脚部の第1端部に平坦なへりを生成するように、前記第2脚部と直角を形成する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第1及び第2脚部は、剛体材料で形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1及び第2脚部は、堅固な連続固体物質で形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1及び第2脚部は、堅固な可鍛性材料で形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1及び第2脚部は、加熱されると可鍛性を有するが、室温に冷却されると曲がらない材料で形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第1及び第2脚部は、所定の固定角で共に連結される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1及び第2脚部は、調整可能な角度で共に連結される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
航空機ギャレー冷却器のダクトの空気の流れを制御する装置であって、
航空機ギャレー冷却器のダクトと、
前記ダクト内に取り付けられた少なくとも1つの羽根と、
を備え、
前記少なくとも1つの羽根は、
対向する第1及び第2端部を有する第1脚部と、
対向する第1及び第2端部を有する第2脚部であって、前記第1及び第2脚部は、前記第1及び第2脚部の第2端部で共に連結されて前記第1及び第2脚部の第2端部に突出接合部を有する羽根を形成し、前記第1及び第2脚部の第1端部の少なくとも一方は、前記ダクト内に取り付けられる、
装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つの羽根は、前記ダクトの対向する面内に取り付けられた第1及び第2羽根を有し、前記第1及び第2羽根は、前記ダクト内にベンチュリを形成する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1脚部の第1端部は、斜めのへりを有し、前記第2脚部の第1端部は、平坦なへりを有する、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記第1脚部及び前記第2脚部はそれぞれ、前記第1及び第2脚部の長さの短縮のために前記第1及び第2脚部の切断を助けるための少なくとも1つの刻み目線を有する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1脚部の少なくとも1つの刻み目線は、前記第1脚部の少なくとも1つの刻み目線に沿った前記第1脚部の切断により、前記第1脚部の第1端部に斜めのへりを生成するように、前記第1脚部と斜角を形成し、前記第2脚部の少なくとも1つの刻み目線は、前記第2脚部の少なくとも1つの刻み目線に沿った前記第2脚部の切断により、前記第2脚部の第1端部に平坦なへりを生成するように、前記第2脚部と直角を形成する、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1及び第2脚部は、剛体材料で形成される、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記第1及び第2脚部は、堅固な連続固体物質で形成される、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記第1及び第2脚部は、堅固な可鍛性材料で形成される、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記第1及び第2脚部は、所定の固定角で共に連結される、請求項11に記載の装置。
【請求項20】
前記第1及び第2脚部は、調整可能なヒンジによって調整可能な角度で共に連結される、請求項11に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2013年8月30日に出願された米国特許出願第61/872,099号、及び、2014年8月20日に出願された米国特許出願第14/464,004号の優先権を主張し、それらの内容を参照により組み込む。
【背景技術】
【0002】
本発明は、一般的に、航空機ギャレー冷却システムの部品に関し、特に、航空機冷却システム内の空気の流れを導き、制限する装置に関する。
【0003】
大型の民間旅客機は、一般的に、ギャレーと呼ばれる、食事及び飲み物の準備領域を備える。ギャレーは、ギャレーから取り外され、再び挿入されるインサートまたはカートを有することが多い。これらのカートは、傷みやすいもの、飲み物、氷などを運搬するのに用いられてもよい。ギャレーは、腐敗を防止するため、飲み物を冷却するため、及び/または、氷を維持するための(冷却器としても知られる)冷却装置を備えてもよい。冷却器は、空気循環システムまたはギャレー内のダクトによって冷却された空気を出すことによって、ギャレー内のカート(及び他のコンパートメント)を冷却してもよい。ギャレーのダクト設計、カートの数、カート構成及びカートの設計などの幾つかの要因によっては、冷却器は、不均一に冷却された空気を供給してもよい。例えば、中央のカートが外側のカートよりもより多くの冷たい空気を受けてもよい。別の例としては、2つのカートのみで構成されたギャレーのカートが、4つのカートで構成されたギャレーのカートよりもより多くの冷却された空気を受けてもよい。さらに、ギャレーが様々なサイズのカート及び/またはコンパートメントを有することで、冷却器が、冷たい空気を不均衡に供給してもよい。冷却器からの不均衡な空気圧により、カート及び/またはコンパートメントの1つ以上で過冷却が起こることがある。この問題の1つの解決策としては、冷却器ダクトシステムの、カートまたはコンパートメントへの排気口と吸気口との間にオリフィス板が設置されてきた。オリフィス板は、一般的に、排気口/吸気口が覆われているよりも小さな開口で覆う金属またはプラスチックである。開口が小さいため、オリフィス板は、元の開口を越えて通ることができる空気の量を制限する。所望の制限量に基づいて、異なるオリフィス板が用いられ、制限を大きくする際には、より小さな孔を、制限を小さくする際には、より大きな孔を提供する。
【0004】
しかし、一般的なオリフィス板の設計は、一般に多くの問題を有する。製造業者が、単一の調整可能なものではなく、所望の制限量にあった、孔のサイズが異なる複数の異なるオリフィス板を構築するのは、非効率的である。また、オリフィス板が多くのサイズを有することで、ユーザに混乱を招いたり、適切なオリフィス板を選択する際に誤りを招いたりする。ユーザは、どのオリフィス板を注文すべきかを正確に知らず、誤った推測をしてしまうかもしれない。ユーザが正しくないサイズのオリフィス板を注文してしまうと、そのユーザはもう一つオリフィス板を注文しなければならなくなる。ユーザは、製造業者によって決められる2つの刻み幅の間の孔サイズを有するオリフィス板が必要なことがある。これらの場合、ユーザは、不完全なオリフィス板を受け入れるか、自分で作成しなければならないかもしれない。従来のオリフィス板の別の問題として、背圧の形成がある。オリフィス板は、その設計により、背圧を形成し、それにより、オリフィス板を通る空気の流れの速度が低減し、空気の循環に影響を与える。オリフィス板はまた、空気の流れの方向を変更することができない。汎用的な空気の流れの制限装置であって、精密な調整、空気の流れの変更、及び、背圧の影響の低減が可能である装置が望ましい。本発明は、これら及び他の要求を満たす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
手短に大まかに言うと、本発明は、航空機ギャレー冷却器のダクトの空気の流れを制御するシステム、方法及び装置を提供する。本発明は、ユーザの固有の好みに合わせて航空機ギャレー内の空気の流れを制限及び導く、ダクト内に取り付け可能な1つ以上のL字型羽根を提供する。
【0006】
そのため、本発明は、航空機ギャレー冷却器のダクトの空気の流れを制御する装置であって、それぞれ第1及び第2端部を有する第1及び第2脚部を備える装置を提供し、第1及び第2脚部は、第1及び第2脚部の第2端部で共に連結されて第1及び第2脚部の第2端部に突出接合部を有する羽根を形成し、第1及び第2脚部の第1端部の少なくとも一方は、ダクト内に取り付けられるように構成される。現在好適な態様において、第1脚部の第1端部は、斜めのへりを有し、第2脚部の第1端部は、平坦なへりを有する。別の現在好適な態様において、羽根は、その角度及び脚部の長さを簡単に変更できる。第1脚部及び第2脚部は、好ましくは、それぞれ、第1及び第2脚部の長さの短縮のために第1及び第2脚部の切断を助ける少なくとも1つの刻み目線を有する。別の現在好適な態様において、第1脚部の少なくとも1つの刻み目線は、第1脚部の少なくとも1つの刻み目線に沿った第1脚部の切断によって、第1脚部の第1端部に斜めのへりを生成するように、第1脚部と斜角を形成し、第2脚部の少なくとも1つの刻み目線は、第2脚部の少なくとも1つの刻み目線に沿った第2脚部の切断によって、第2脚部の第1端部に平坦なへりを生成するように、第2脚部と直角を形成する。第1及び第2脚部は、好ましくは、所定の固定角などの角度、または、例えば、調整可能なヒンジによって調整可能な角度で、共に連結される。
【0007】
別の現在好適な態様において、第1及び第2脚部は、剛体材料、堅固な可鍛性材料、または、加熱されると可鍛性を有するが、例えば、室温まで冷却されると曲がらなくなる材料などの堅固な連続固体物質で形成される。
【0008】
別の現在好適な態様において、本発明は、航空機ギャレー冷却器の空気の流れを制御する装置であって、航空機ギャレー冷却器のダクトと、ダクト内に取り付けられた少なくとも1つの羽根とを備える装置を提供し、少なくとも1つの羽根は、対向する第1及び第2端部を有する第1脚部と、対向する第1及び第2端部を有する第2脚部とを備え、第1及び第2脚部は、第1及び第2脚部の第2端部で共に連結されて第1及び第2脚部の第2端部に突出接合部を有する羽根を形成し、第1及び第2脚部の第1端部の少なくとも一方は、ダクト内に取り付けられる。別の現在好適な態様において、少なくとも1つの羽根は、ダクトの対向する面内に取り付けられた第1及び第2羽根を備え、第1及び第2羽根は、ダクト内にベンチュリを形成する。
【0009】
本発明の他の特徴および利点が、例として、本発明の原理を図示する添付の図面と合わせて以下の詳細な記載から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】一実施形態に係る、L字型の羽根の側面図である。
【図1B】エアダクトに、より小さなオリフィスを形成するのに用いられる図1の2つのL字型の羽根の概略図である。
【図1C】エアダクトに、より小さなオリフィス及びベンチュリを形成するのに用いられる図1の2つのL字型の羽根の側面図である。
【図2】別の実施形態に係る、ヒンジで連結されたL字型の羽根の斜視図である。
【図3】空気の方向性排出のための非対称のベンチュリを形成するのに用いられる図2のヒンジで連結された2つのL字型の羽根の上面図である。
【図4A】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【図4B】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【図4C】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【図4D】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【図4E】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【図4F】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【図4G】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【図4H】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【図4I】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【図4J】図2のヒンジで連結された1つ以上のL字型の羽根によって達成されるオリフィス構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
限定のためではなく、例示の目的のため提供される図面を参照すると、本発明は、冷却器から、ギャレー内のカートまたはコンパートメントへの空気の流れを低減する装置であって、簡単に調整可能な装置を提供する。
【0012】
図1Aは、一実施形態に係るL字型の羽根100を示す。L字型の羽根100は、第1脚部102と第2脚部103との間に固定角101を設けて、(鋼鉄、アルミニウム、他の金属、プラスチック、炭素繊維、ゴム、または、他のあらゆる適切な材料などの)連続固体物質で作られてもよい。あるいは、L字型の羽根100は、L字型の羽根100の角度101を変更するのに十分可鍛性があるが、冷却器からの空気圧に耐えるのに十分堅固な材料で作られてもよいし、または、L字型の羽根は、加熱されると可鍛性を有するが、室温以下に冷却されると比較的曲がらなくなる材料で作られてもよい。これにより、角度が調整可能となる。さらに、L字型の羽根100は、脚部102及び103の長さを簡単に短縮することができるように、簡単に切断される厚さを有する材料で作られてもよい。
【0013】
第1脚部102は、斜めのへり104を有し、L字型の羽根100がギャレーダクトに取り付けられる際、当該斜めのへりがダクトの壁の直線面と平行になるように構成されてもよい。第2脚部103は、ダクトの壁の面と同一平面でもよい平坦なへり105であって、空気流路の空気の流れを制限するのに使用可能な平坦なへり105を有してもよい。第1脚部102及び第2脚部103は、ユーザが第1脚部102及び/または第2脚部103の長さを短縮するのを助けるための刻み目または刻み目線109を有してもよい。第1脚部103上の刻み目109は、脚部103の長さをユーザが短縮する際、脚部103が依然として斜めのへりを維持するように角度を有してもよい。さらに、各脚部の刻み目109は、第1脚部102上の斜めのへりが第2脚部103上のへりとぴったりと合うように、互いに対応してもよい。1つ以上のL字型の羽根100は、空気の流れを制限または導くようにダクト内で用いられてもよい。L字型の羽根100は、L字型取付金具、作り付けスロット、ボルト、接着剤、溶接、半田付け、及び/または、他のあらゆる適切な手段でダクトに取り付けられてもよい。
【0014】
図1Bは、長方形の冷却された空気の排気口/ダクト110に挿入された2つのL字型の羽根100を示す。正面図からは、2つのL字型の羽根100のそれぞれの2つの第2脚部103のみが見える。各L字型の羽根100は、L字型の羽根の脚部によって形成された突出接合部により、空気の流れが各脚部103に覆われた排気口/ダクト110部分を通り抜けることを防止するような、幅または高さ106を有してもよい。この特定の実施形態において、ダクト110よりも小さいオリフィス111は、2つのL字型の羽根100の間に形成される。2つのL字型の羽根100は、空気の流れをオリフィス111の開口のみに制限する。ユーザは、各L字型の羽根100を調整して、第2脚部103を短縮するか、または、ダクト110から2つのL字型の羽根のうち一方を取り除くことで空気の流れを増加させることができ、これにより、より大きなオリフィス111が形成される。
【0015】
図1Cは、対向する方向に各L字型の羽根100の脚部を向かい合わせることでベンチュリ112を形成する、同じ角度101を有する2つのL字型の羽根100を示す。各L字型の羽根100のへり104及び105は、冷却された空気の排気口/ダクトの壁107に当接し、壁107間の空間よりも小さな面取りされた開口またはオリフィス108を形成して冷却器からの冷却された空気の流れを制限する。L字型の羽根100は、各L字型の羽根の第2脚部103が壁107に垂直に延びるように配置されてもよい。
【0016】
さらに、2つのL字型の羽根100は、ベンチュリ112を形成するように配置され、これにより、制限されたオリフィス108によって起こる背圧を低減し、ベンチュリ106を通って流れる空気を加速させる。加速された空気は、空気が導かれたカートまたはコンパートメントの効率的な空気の循環を促進してもよい。
【0017】
図2は、本発明に係るL字型の羽根200の別の実施形態を示す。L字型の羽根200は、脚部202及び203を連結する調整可能なヒンジ204を有し、L字型の羽根200の角度205を調整可能にする。ヒンジ204は、指標付けヒンジである。指標付けヒンジは、L字型の羽根200が設定されてもよい、制限された、いくつかの予め設定された角度を提供する溝または鋸歯状の縁(指標)206を有してもよい。ヒンジ204は、予め設定された各角度にぴったりと収まる。このように、複数のL字型の羽根200が組み合わされて用いられる場合、ユーザは、各L字型の羽根200の角度を、等しく及び対称になるように合わせることができてもよい。一態様において、ヒンジ204は、止めねじ207を有してもよく、止めねじ207は、締められると、ヒンジを所定の位置に固定し、角度205が変わらないようにする。ヒンジ204は、予め指標付けされた設定の代わりに、円滑な回転を可能にしてもよい。ヒンジはまた、ヒンジを強化する止めねじを有してもよい。
【0018】
L字型の羽根200は、脚部202に先細りまたは斜めのへり208を有し、脚部203に真っ直ぐなへり203を有してもよい。へりは、真っ直ぐな壁またはダクトにぴったりと当接するように、単一面に沿って互いに配置されてもよい。L字型の羽根200は、鋼鉄、アルミニウムまたは他のあらゆる適切な金属などの金属、プラスチック、炭素繊維、ゴムなどの非金属材料またはそのような材料の組み合わせで作られてもよい。
【0019】
さらに、L字型の羽根200の脚部202及び203は、脚部202及び203の長さを簡単に短縮できるように、容易に切断される厚さを有する材料で少なくとも一部作られてもよい。脚部202及び203は、切断を助ける刻み目線を有してもよい。脚部202の刻み目線は角度をつけられて、斜めのへりを維持してもよく、脚部203の刻み目線は、真っすぐでもよい。脚部202及び203の刻み目線はそれぞれ、単一面に沿って配置されてもよい。
【0020】
図3は、310及び320と付された、図2の2つのL字型の羽根200を用いて形成されたベンチュリ300の上面図である。L字型の羽根310は、脚部312及び313を連結するヒンジ311を備える。L字型の羽根310は、角度314に設定されてもよい。脚部312は、へり316と単一面に沿って配置される斜めのへり315を有してもよい。へり315及び316は、ダクトに沿って壁330に当接するのに用いられてもよい。あるいは、へり315は、斜めではなくてもよい。
【0021】
L字型の羽根320は、L字型の羽根310と同様の別のL字型の羽根であるが、ユーザがL字型の羽根320の脚部323の一部325を切断し、角度324を拡大させたL字型の羽根であってもよい。短縮された脚部323及び拡大された角度324は、L字型の羽根310と対向する壁330とそろえられた際、効果的に、オリフィス340のサイズを拡大する。点線350は、L字型の羽根320の、切断されて拡大される前の元の状態を示す。オリフィス340をより大きくすることで、より多くの冷却された空気がダクトを通ることができ、変更された角度324は、冷却された空気の方向に影響を与える。また、L字型の羽根310及び320は、ベンチュリを形成するので、より小さいサイズのオリフィスによって形成された背圧が低減される。
【0022】
本発明の汎用性により、L字型の羽根の1つ以上を、要望通り、ギャレーダクトまたはコンパートメントの空気の流れを制御及び導くのに用いることが可能になる。図4Aから図4Eは、単一のL字型の羽根を用いて形成可能ないくつかのオリフィスを示し、図4Fから図4Jは、2つのL字型の羽根で形成可能ないくつかのオリフィスを示す。図4Aは、右側の小さな空間以外の冷却空気排気口のほとんどを覆う1つのL字型の羽根を有する。図4AのL字型の羽根は、排気口の壁で非対称のベンチュリが形成され、冷却された空気が左側に向けて加速されて通り抜けるように角度が付けられている。図示しないが、L字型の羽根は、図4Aの図示と逆にして、または、反転されて用いられてもよい。
【0023】
図4Bは、脚部の1つ以上が切断されて冷却された空気の排気口の左半分を覆う、L字型の羽根を示す。脚部の1つは、脚部の方向にオリフィスに入る冷却された空気を加速させるように角度をつけられてもよい。
【0024】
図4Cは、脚部の1つ以上が切断されて、脚部の1つが冷却された空気の排気口の左半分のみを覆う、L字型の羽根を示す。2つの脚部間の角度は、90℃に設定されて、L字型の羽根がオリフィス板を模倣してもよい。
【0025】
図4D及び図4Eは、2つの脚部間の角度がそれぞれ、鋭角及び鈍角である、L字型の羽根の使用を示す。鋭角の場合、広い非対称のベンチュリが形成される。鈍角の場合、ベンチュリの広い部分が面しない非対称のベンチュリが形成される。
【0026】
図4Fから図4Hは、2つのL字型の羽根が中心にある、または、わずかに中心から外れたベンチュリを形成するのに用いられるいくつかの方法を示す。ベンチュリの長さ及び角度は、ユーザの好みにあわせて調整されて、L字型の羽根を調整することで所望のオリフィスが形成される。2つの対称的なL字型の羽根を用いて、ユーザは、単一のL字型の羽根では不可能であった対称的なベンチュリを形成してもよい。
【0027】
図4Iは、傾斜した経路を形成することで、空気の流れを導くのに2つのL字型の羽根をどのように用いるかを示す。2つ以上のL字型の羽根を有することで、ユーザは、オリフィス開口の位置を選択し、冷却された空気の流れがユーザの所望の特性を有するように維持できる。図4Jは、L字型の羽根の方向を逆にすることでどのようにベンチュリを逆にするかを示す。
【0028】
いくつかのオリフィス及びベンチュリの例を図4Aから図4Jに示したが、当業者が容易に認識し、本発明の範囲に含まれることを意図している多くの組み合わせがある。
【0029】
図4Aから図4Jは、開示された発明の汎用性を示す。L字型の羽根の1つ以上を用いて所望のオリフィスを形成することができるため、単一の設計によって製造が簡略化される。いくつかの異なるサイズのオリフィス板を製造しなければならない代わりに、全てのオリフィス板は、単一の調整可能なL字型の羽根に取り換え可能である。
【0030】
本発明の特定の形態について例示及び記載したが、種々の改良が、本発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で可能であることは、前述により明らかであろう。従って、本発明は、限定されることは意図されていなく、当業者に認識される全ての変更及び代替が本発明の範囲に含まれることが意図されている。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図4G】
【図4H】
【図4I】
【図4J】
【国際調査報告】