(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2016536716
(43)【公表日】20161124
(54)【発明の名称】文書検証装置
(51)【国際特許分類】
   G07D 7/121 20160101AFI20161028BHJP
   G07D 7/12 20160101ALI20161028BHJP
   G07D 7/00 20160101ALI20161028BHJP
   G07D 7/1205 20160101ALI20161028BHJP
   B42D 25/333 20140101ALI20161028BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20161028BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20161028BHJP
【FI】
   !G07D7/121
   !G07D7/12
   !G07D7/00 D
   !G07D7/1205
   !B42D15/10 333
   !G06T1/00 400E
   !G02F1/13 505
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】2016542336
(86)(22)【出願日】20140916
(85)【翻訳文提出日】20160407
(86)【国際出願番号】EP2014069652
(87)【国際公開番号】WO2015036602
(87)【国際公開日】20150319
(31)【優先権主張番号】102013110165.8
(32)【優先日】20130916
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】510058829
【氏名又は名称】ブンデスドルッケライ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国、10969 ベルリン、コマンダンテンストラーセ 18
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】ケスラー ホルスト
【住所又は居所】ドイツ国 10317 ベルリン ヴィッキー−バウム−シュトラッセ 44
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルフ アンドレアス
【住所又は居所】ドイツ国 07743 イェーナ ローツィングヴェグ 6
(72)【発明者】
【氏名】ラベラー ウヴェ
【住所又は居所】ドイツ国 30453 ハノーファー サックマンシュトラッセ 16
(72)【発明者】
【氏名】バウムシェイパー マルティン
【住所又は居所】ドイツ国 31535 ノイシュタット アム リューベンベルゲ カール−フレデリッヒ−ゲルデラー−シュトラッセ 21
【テーマコード(参考)】
2C005
2H088
3E041
5B047
【Fターム(参考)】
2C005HA02
2C005HB01
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(57)【要約】
本発明は文書検証装置(100)に関し、文書検証装置(100)は、文書を受け入れるための透光性文書台(101)と、透光性文書台(101)を覆うための不透光性カバー(103)と、を有し、不透光性カバー(103)は、文書に光を当てて調べるための照明装置(105)を備える。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書検証装置であって、文書を受け入れるための透光性文書台(101)と、透光性文書台(101)を覆うための不透光性カバー(103)と、を有し、不透光性カバー(103)は、文書に光を当てて調べるための照明装置(105)を備える、文書検証装置。
【請求項2】
請求項1に記載の文書検証装置であって、照明装置(105)は、透光性文書台(101)に向けることができる不透光性カバー(103)の覆う側に配置されている、文書検証装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の文書検証装置であって、照明装置(105)は、異なった大きさの文書に光を当てて調べることができるように、異なった大きさの照明領域を作り出すように構成されている、文書検証装置。
【請求項4】
請求項1〜3の1つに記載の文書検証装置であって、照明装置(105)は、異なった大きさの文書に光を当てて調べるために、異なった大きさの照明領域を作り出すように、複数の切り替え可能な光素子(107)を備え、特に載せられた文書の大きさまたは位置に応じて切り替え可能な光素子(107)である、文書検証装置。
【請求項5】
請求項1〜4の1つに記載の文書検証装置であって、照明装置(105)は、第1照明領域(111)を定める第1光素子(109)と、第2照明領域(115)を定める第2光素子(113)と、を備え、第1光素子(109)は、第1の大きさを有する文書に光を当てて調べるために作動可能である、および、第1光素子(109)および第2光素子(113)は、第2の大きさを有する文書に光を当てて調べるために作動可能である、または、第2光素子(113)は、第1の大きさを有する文書に光を当てて調べるために作動を停止できる、文書検証装置。
【請求項6】
請求項1〜5の1つに記載の文書検証装置であって、透光性文書台(101)は、領域的に変わることができる透光性を呈する、文書検証装置。
【請求項7】
請求項6に記載の文書検証装置であって、透光性文書台(101)の第1文書台領域(203)は、文書によって覆われることができ、透光性文書台(101)の第2文書台領域(205)は、第1文書台領域(203)の外に配置され、第1文書台領域(203)の透光性は、第2文書台領域(205)の透光性よりも高く調節可能である、文書検証装置。
【請求項8】
請求項6または7に記載の文書検証装置であって、透光性文書台(101)は、液晶セルを備え、液晶セルは、透光性文書台(101)の透光性を領域的に変えるために領域的に制御可能である、または、透光性文書台(101)は、液晶層、特にフィルム、を含み、液晶層は液晶セルを備え、液晶セルは、透光性文書台(101)の透光性を領域的に変えるために領域的に制御可能である、文書検証装置。
【請求項9】
請求項1〜8の1つに記載の文書検証装置であって、透光性文書台によって覆われたカメラ空間(117)と、カメラ空間(117)に配置された撮像カメラ(119)と、を備え、撮像カメラ(119)は、文書の透過画像を取り込む、文書検証装置。
【請求項10】
請求項1〜9の1つに記載の文書検証装置であって、文書検証装置は、ハウジング(116)を備え、不透光性カバー(103)は、ハウジング(116)に旋回可能に配置される、文書検証装置。
【請求項11】
請求項10に記載の文書検証装置であって、不透光性カバー(103)は、第1不透光性カバー要素(121)と、第2不透光性カバー要素(123)と、を備え、第1不透光性カバー要素(121)は、ハウジング(116)に旋回可能に固定され、第2不透光性カバー要素(123)は、第1不透光性カバー要素(103)にばね付きで固定される、文書検証装置。
【請求項12】
請求項1〜11の1つに記載の文書検証装置であって、プロセッサ(129)を含み、プロセッサ(129)は、照明装置(105)を制御する、または透光性文書台(101)の透光性を制御する、文書検証装置。
【請求項13】
請求項12に記載の文書検証装置であって、透光画像を得るように、文書に光を当てることができ、プロセッサ(129)は、透光画像を処理するように構成され、文書の大きさに対応する透光画像領域を得るようになっている、文書検証装置。
【請求項14】
請求項12または13に記載の文書検証装置であって、透光画像を得るように、文書に光を当てることができ、プロセッサ(129)は、透光画像を参照画像と比較するように構成され、文書を検証するようになっている、文書検証装置。
【請求項15】
文章を検証する方法であって、
文書に光を当てて調べるように、文書検証装置の透光性文書台に表側が載っている文書の裏側に光を当てて調べること(301)と、
文書の透光画像を取り込むこと(303)と、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書の真正性の検証の領域に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばパスポートまたは身分証明書のような文書の真正性の検査のために、様々な適用で(例えば国境検問所での一次検査の範囲で)、光学撮像カメラを備えた通例全ページ文書検証装置が利用される。
【0003】
そのような文書リーダーの撮像カメラは、通常カメラ空間に納められ、カメラ空間は、大抵は透明なガラスから成る透明な文書台で覆われる。捕捉される文書は、文書台に載せられ、異なった波長範囲の光(例えば白色光、UV‐Aまたは近赤外線)でカメラ空間から光を当てられる。反射光は、撮像カメラを用いて透光画像として光学的に捕捉され、続いて評価される。
【0004】
従来の文書検証装置は、けれども文書の全ての偽造防止対策を検査できない。この理由から、文書の二次的な法廷検査が、通例試験機関で有資格者によって行われる。この際に、例えば透かしを視覚的に検査できる。文書の真正性の二次的な検査は、けれども高価であり、時間がかかり、有資格者を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の課題は、二次的な検査(場合によっては一次検査についても)を可能にする、効率的な文書検証装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、独立請求項の特徴によって解決される。有利な発展形は、明細書、図面、および従属請求項の対象である。
【0007】
本発明は、上に述べた課題が、追加の照明ユニットを文書検証装置の文書台のカバーに設けることによって、効率良く解決されるという認識に基づく。このようにして、既存の文書検証装置も、光透過機能によって拡張されることができ、文書の中の構造物(例えば透かしまたはセキュリティースレッド)を、文書リーダーを用いて自動的に検査できる。追加の照明ユニットは、多くの場合、追加装備されることもでき、既存の文書検証装置も、追加の検証機能によってコスト効率的に拡張されることができるようになっている。
【0008】
一態様によると、本発明は文書検証装置に関し、文書検証装置は、文章を受け入れるための透光性文書台と、透光性文書台を覆うための不透光性カバーと、を有し、不透光性カバーは、文書に光を当てて調べるための照明装置を備える。
【0009】
透光性という用語では、本明細書では少なくとも領域的なおよび/または断続的な光透過性が理解されるべきである。
【0010】
不透光性という用語では、本明細書では透光性文書台の透光性よりも少ない透光性が理解されるべきである。不透光性カバーの透光性は、少なくとも領域的および/または断続的であり得る。
【0011】
文書検証の際の文書に光を当てて調べることは、文書の中の偽造防止対策を可能にし、例えば、透かし、金属糸または他の埋め込まれた構造のような金属構造物であり、それは、反射されたまたは返された光に基づいた従来のイメージングを用いて、容易に目に見えるようにできる。
【0012】
透光性文書台は、例えばガラスで作られてよい。文書台は、例えば文書検証装置の上面に配置されてよい。
【0013】
文書台は、けれども文書検証装置の横に配置されてもよい。この場合、不透光性カバーは、同様に書検証装置の横に配置され、例えばばね作用で文書台に対して押し付けるよう意図される。このようにして、文書の異なった厚さおよび/または大きさ、例えばID‐1,ID‐2または異なった多くのビザのページを有するパスポート、が調整され得る。
【0014】
文書が透光性文書台にまたはの上に載せられる際に、文書の背面側は、透光性文書台に背き、不透光性カバーを向く。照明装置によって、文書の背面側が照らされ、それによって、文書は、透光性文書台の方向に光を当てられる。その際に生じる透光画像は、例えば、透光性文書台の後ろのカメラ空間に配置され得る撮像カメラによって光学的に捕捉でき、プロセッサによって評価できる。
【0015】
文書は、次の文書の1つであってよい:有価文書、紙幣、身分証明書のような証明文書、パスポート、アクセス制御証明書、権利証明書、社員証明、制御トークンまたはチケット、出生証明書、運転免許証または車両登録証、支払手段、例えばバンクカードまたはクレジットカード。文書は、単一または多層の紙および/またはプラスチック系であってよい。文書は、接着および/または積層で単一体に組み合わされるプラスチック系フィルムで構成されてよく、フィルムは、好ましくは類似の材料特性を呈する。
【0016】
一実施形態によると、照明装置は、白色光、紫外光および/または赤外光を放射するように設計される。
【0017】
一実施形態によると、照明装置は、透光性文書台に向けることができる不透光性カバーの覆う側に配置される。それによって、光が透光性文書台の方向に放射されることができる。不透光性カバーによって、同時に透光性文書台への迷光入射が阻止される。
【0018】
一実施形態によると、照明装置は、異なった大きさの照明領域を作り出すように構成され、異なった大きさの文書に光を当てて調べることができるようになっている。この目的のために、照明装置は、例えばLEDである、複数の光素子を備えてよく、それらは、平面的に配置され、個々に制御可能なまたは作動可能な光領域を形成する。
【0019】
一実施形態によると、照明装置は、複数の切り替え可能な光素子、特に発光ダイオード、を備え、異なった大きさの文書に光を当てて調べるために、異なった大きさの照明領域を作り出すようになっている。照明領域は、照明装置の光る領域の大きさによって決定される。光る領域の大きさは、例えば、作動される(すなわちスイッチを入れられる)平面的に配置される光素子の数によって決定され得る。
【0020】
一実施形態によると、照明装置は、第1照明領域を定める第1光素子と、第2照明領域を定める第2光素子と、を備え、第1光素子は、第1の大きさを有する文書に光を当てて調べるために作動可能である、および、第1光素子および第2光素子は、第2の大きさを有する文書に光を当てて調べるために作動可能である、または、第2光素子は、第1の大きさを有する文書に光を当てて調べるために作動を停止可能である。
【0021】
第2光素子は、第1光素子に加えて作動され得る。この際に、文書の大きさは、例えばユーザーインターフェース(例えばグラフィカルユーザーインターフェースまたはスイッチ)を用いて選択可能である。文書の大きさは、けれども自動的に識別され得る。この目的のために、文書検証装置の撮像カメラを用いて文書の較正画像を生成できる。較正画像に基づき、例えばエッジ検出を用いて、識別要素のアウトラインおよび従って大きさを決定できる。
【0022】
一実施形態によると、第2照明領域は、第1照明領域を少なくとも部分的に取り囲む、または、第2照明領域は、第1照明領域に隣り合っている。このようにして、異なった大きさの照明領域が、異なった大きさの文書に光を当てて調べるために作り出されることができる。
【0023】
一実施形態によると、照明は複数の光素子を含み、それは、載せられた文書の大きさおよび/または位置に応じて、作動される、例えばスイッチを入れられるまたは切られる。この際に、例えばまず反射光像が捕捉され、それを用いて文書の大きさおよび位置が決定される。この決定の結果に応じて、文書の後ろに位置する透過光について対応する光素子が作動され得る。このようにして、異なった配置位置の異なった大きさの文書に光を当てて調べるための照明領域を生じさせることができる。
【0024】
一実施形態によると、透光性文書台は、領域的に変わることができる透光性を呈する。それによって、文書台が領域的に暗くなることができるようになり、文書台上の入射外部光が、場合によっては文書台の下方または後ろにある撮像カメラを有するカメラ空間に達するのを、回避できる。文書によって覆われることができる文書台は、それに対して暗くならない、または透光性に切り替えられ、撮像カメラを用いて文書の光学的取り込みができるようになっている。
【0025】
一実施形態によると、透光性文書台の第1文書台領域は、文書によって覆われることができ、透光性文書台の第2文書台領域は、第1文書台領域の外に配置され、第1文書台領域の透光性は、第2文書台領域の透光性よりも高く調節可能または選択可能である。透光性の調節は、プロセッサ、例えば本明細書に記載されているプロセッサによって、行われる。第2文書台領域の透光性の減少によって、これは暗くなる。他方において、第1透光性文書台領域は、文書によって覆われる。従って、文書台を通って、その下またはその後ろにある、文書台によって覆われるカメラ空間に、外部光が入り込まない。
【0026】
一実施形態によると、透光性文書台は、液晶セルを備え、それは、透光性文書台の透光性を領域的に変えるために領域的に制御可能である、または、透光性文書台は、液晶層(特にフィルム)を含み、液晶層は液晶セルを備え、それは、透光性文書台の透光性を領域的に変えるために領域的に、例えば電圧が加えられることで、制御可能である。制御は、プロセッサを用いて、例えば本明細書に記載されているプロセッサを用いて、行われる。
【0027】
両方の場合では、液晶セルは、例えばマトリクスになるように配置されることができ、領域的に第1文書台領域にまたは第2文書台領域に、例えばアドレッシングによって、関係づけられることができる。
【0028】
光学的捕捉の始めに、文書台全体が、例えば透光性である。それによって、第1文書台領域の光学的捕捉が可能になる。これは、例えば本明細書に記載されているプロセッサを用いて、文書台上の文書のアウトラインの検出で、行われる。その後で、文書によって覆われていない第2文書台領域は、例えば本明細書に記載されているプロセッサを用いて、不透明に切り替えられるまたは暗くなる。暗くなった後で、文書は、光学的に、例えば文書台の下方に配置された光学カメラで、捕捉され得る。
【0029】
一実施形態によると、プロセッサは、文書の光学的捕捉に基づいて第1文書台領域を決定するように構成される。このようにして、第1文書台領域の幾何学的範囲または位置が、文書台に載せることができる文書の大きさおよび/または搭載箇所に応じて、決定されることができる。文書の光学的捕捉は、例えば透光性文書台から始め、文書リーダーの光学カメラを用いて作り出すことができ、それはプロセッサによって評価され、そこからの文書または文書台上のその位置を検出するようになっている。この検出は、エッジ検出またはパターン認識で実行できる。検出の後で、プロセッサは、第1文書台領域の外の文書台を、暗くするまたは不透明に切り替えることができる。
【0030】
それによって、第1文書台領域の大きさを、文書の異なった大きさに適合させることができる。第1文書台領域を少なくとも部分的に取り囲み、文書台によって覆われない、第2文書台領域が、暗くなるまたは不透明に切り替えられる間、第1文書台領域は、例えば透光性に切り替えられることができる、または透光性のままであることができる。それによって、効率良く散乱光を妨げる。
【0031】
一実施形態によると、第1文書台領域は、文書の大きさに応じて予め定めることができ、特にグラフィカルユーザーインターフェースを用いて選択可能または入力可能である。この際に、第1透光性文書台領域の大きさを決定するように、例えば異なった大きさの文書を選択可能または入力可能である。第1文書台領域を少なくとも部分的に取り囲む、または第1文書台領域の外に位置する、第2文書台領域は、例えば文書台領域の残りの領域であり、例えば文書の光学的取り込みのために暗くなるまたは不透明に切り替えられることができる。
【0032】
一実施形態によると、文書検証装置は、透光性文書台によって覆われたカメラ空間と、文書の透過画像を取り込むためのカメラ空間に配置された撮像カメラと、を備える。
【0033】
一実施形態によると、カメラ空間にさらなる照明装置が配置され、透光性文書台上の文書に光を当てて調べるようになっている。それによって、撮像カメラは、さらなる文書検証のために文書の反射光像を光学的に捕捉できる。さらなる照明装置は、白色光,赤外光または紫外光を生じさせるように設計され得る。
【0034】
一実施形態によると、文書検証装置は、ハウジングを備え、不透光性カバーは、ハウジングに旋回可能に配置される。不透光性カバーは、例えば旋回可能なばね蓋として形成されてよい。
【0035】
一実施形態によると、不透光性カバーは、第1不透光性カバー要素と、第2不透光性カバー要素と、を備え、第1不透光性カバー要素は、ハウジングに旋回可能に固定され、第2不透光性カバー要素は、第1不透光性カバー要素にばね付きで固定される。不透光性カバーは、従って2つの部分から成る。
【0036】
第2不透光性カバー要素によって、文書への一定圧力を作り出すことができる。それによって、面法線が例えば許容範囲内で重力ベクトルに垂直である、横に位置する文書台上にある文書も、重力に対して保持されることができる。その圧力によって、望ましくない外部からの散乱光をさらに阻止でき、それによって、定められた光を当てて調べる照明を実現できる。
【0037】
一実施形態によると、文書検証装置は、照明装置を制御するための、または透光性文書台の透光性を制御するための、プロセッサを備える。プロセッサは、上記のまたは下記のプロセッサであってよい。
【0038】
一実施形態によると、透光画像を得るように、文書に光を当てることができ、プロセッサは、透光画像を処理するように構成され、文書の大きさに対応する透光画像領域を得るようになっている。透光画像は、撮像カメラを用いて捕捉されてよい。処理は、例えば透光画像のソフトウェア実現のクロッピング(いわゆるクリッピング)を含んでよい。
【0039】
一実施形態によると、透光画像を得るように、文書に光を当てることができ、プロセッサは、透光画像を参照画像と比較するように構成され、文書を検証するようになっている。透光画像は、例えば撮像カメラを用いて捕捉されてよい。
【0040】
一実施形態によると、文書は、次の文書の1つである:証明書類、パスポート、支払手段、バンクカード、クレジットカード、運転免許証、社員証明、運送状、または権利証明書。一般に、文書は、同一性および真正性が証明されるべきである、あらゆる他の文書であってよい。文書は、集積回路を含んでよい。
【0041】
一態様によると、本発明は、文書を検証する方法に関し、文書に光を当てて調べるように、文書検証装置の透光性文書台に表側が載っている文書の裏側に光を当てて調べることと、文書の透光画像を取り込むことと、を含む。
【0042】
文書は、透光画像に基づき、例えば透光画像を参照画像と比較することによって、検証され得る。この目的のために、文書検証装置は、参照画像を有するデータベースを含んでよい。一実施形態によると、文書検証装置は、外部データサーバと通信する通信インターフェースを含み、外部データサーバは、通信ネットワークを経由して参照画像を提供する。
【0043】
文書を検証する方法のさらなる特徴は、文書検証装置の機能性から直接判明する。
【0044】
その方法は、一実施形態によると、文書検証装置を用いて実施できる。
【0045】
一態様によると、本発明は、コンピュータープログラムに関し、コンピュータープログラムは、プログラムコードがコンピューターで実行される場合に、本発明による方法を実行するためのプログラムコードを有する。
【0046】
本発明のさらなる実施形態が、添付図面と関連して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1A】文書検証装置
【図1B】文書検証装置
【図2】文書台
【図3】文書を光学的に捕捉する方法のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1Aは、文書検証装置100の平面図を示し、文書検証装置100は、文書(図1に示さず)の取り込みのための透光性文書台101と、透光性文書台101を覆うための不透光性カバー103と、を有し、不透光性カバー103は、文書に光を当てて調べるための照明装置105を備える。
【0049】
照明装置105は、複数の例えば領域的にスイッチを入れることができる光素子107を含む。複数の光素子107は、例えば、第1照明領域111を定める第1光素子109と、第2照明領域115を定める第2光素子113と、を含む。第1光素子109は、第1の大きさを有する文書に光を当てて調べるために作動またはスイッチを入れることができ、第1光素子109および第2光素子113は、第2の大きさを有するより大きな文書に光を当てて調べるために共に作動またはスイッチを入れることができる。代替的に、第2光素子113は、第1の大きさを有する文書に光を当てて調べるために作動を停止することができる。
【0050】
文書検証装置100は、カメラ空間117を有するハウジング116をさらに備え、カメラ空間117は、透光性文書台101によって覆われる。ハウジング116は、カメラ空間117に配置された撮像カメラ119をさらに含み、撮像カメラ119は、文書の透過画像を取り込むためのものである。
【0051】
不透光性カバー103は、例えば1つ以上のヒンジ131によって、ハウジング116に旋回可能に配置される。
【0052】
不透光性カバー103は、第1不透光性カバー要素121と、第2不透光性カバー要素123と、を含む。第1不透光性カバー要素121は、ハウジング116に固定される。第2不透光性カバー要素123は、第1不透光性カバー要素121にばね付きで固定される。第2不透光性カバー要素123は、ばね付き押さえクリップとして設計され得る。このようにして、文書は、透光性文書台101に対して弾性的に押し付けられ得る。
【0053】
透光性文書台101は、ハウジング側部125でハウジング116に横に配置される。ハウジングは、ハウジング面板127をさらに含む。
【0054】
可動テーブルも形成する不透光性カバー103は、一実施形態によると、ハウジング面板127に対して下げて配置される。それによって、例えばパスポートの文書ページが、表紙が折り返される際に、入れられるまたは文書台101に載せられることが可能になる。
【0055】
文書検証装置100は、プロセッサ129をさらに備え、プロセッサ129は、例えばハウジング116にまたは不透光性カバー103に配置される。
【0056】
プロセッサ129は、光素子107に領域的にスイッチを入れるまたは光素子107のスイッチを切るために、照明装置105を制御するよう意図される。この目的のために、プロセッサは、文書が第1の大きさの場合に、文書に光を当てて調べるために、第1照明領域111の光素子109にスイッチを入れるように設計され得る。第2照明領域115の第2光素子113は、文書によって覆われる文書台101の領域の外で妨害する外部光を回避するために、その際スイッチを切られたままである。それに対して、より大きな文書が光を当てて調べられるべきならば、より大きな照明領域を生じさせるために、第2照明領域115の第2光素子113が作動される。
【0057】
プロセッサ129は、例えばケーブルによって、照明装置105に接続される。このようにして、照明装置105は、追加装備可能な部品として設計され得る。
【0058】
文書の大きさは、例えば選択可能であってよい、または自動的に検出されてよい。この際に、較正画像を用いて文書の外形を検出でき、これに基づき文書の大きさが把握される。
【0059】
プロセッサ129は、透過画像を取り込む撮像カメラ119を作動させることが、さらに意図され得る。
【0060】
カメラ空間117には、透光性文書台101を通って文書に光を当てるために、さらなる照明装置(図1に示さず)をさらに設けてよい。この照明に応答して文書から撮像カメラ119の方向に放出された光は、撮像カメラ119によって検出でき、さらなる文書検証に利用できる。
【0061】
一実施形態によると、照明装置105は、白色光および/または赤外光および/または紫外光を発するように設計される。この目的のために、光素子107は、白色光および/または赤外光および/または紫外光を生じさせるように設計され得る。一実施形態によると、光素子107は、赤外光素子および/または白色光素子および/または紫外光素子を含み、それは、照明領域111および115に、例えば一様に分配されて、配置され得る。
【0062】
一実施形態によると、照明装置105は、照明が短時間のフラッシュによってまたはフラッシュパルスによって生じるように設計される。
【0063】
プロセッサ129は、異なったスペクトル領域の画像用の赤外光素子および/または白色光素子および/または紫外光素子を、同時にまたは相次いで、特に別々に、スイッチを入れるもしくは作動するまたはスイッチを切るもしくは作動を停止するように、構成される。
【0064】
一実施形態によると、光素子107は、赤外線光素子だけであり得る。この場合、プロセッサ129は、例えばメタメリックな赤用の使われないカラーチャネルを利用するように設計され得る。
【0065】
一実施形態によると、異なった文書の大きさ用の、例えば大きさID‐1および/またはID‐2の文書用の、文書載置台が使用され得る。
【0066】
図1Bは、図1Aに表された文書リーダー100の側面図を示す。図1Bに表されているように、カバー103は、特に第1カバー要素121を用いて、横に配置されたヒンジ131でハウジング116に旋回可能に取り付けられる。
【0067】
一実施形態によると、透光性文書台101は、領域的に変わることができる透光性を呈し得る。それによって、文書によって覆われていない、透光性文書台101のその領域は、暗くなることができる。それによって、カメラ空間117への散乱光の侵入をさらに妨げることができる。
【0068】
図2は、領域的に変わることができる透光性を有する文書台101を示す。文書台101は、第1文書台領域203と、第1文書台領域203の外に配置された第2文書台領域205と、を含み、第1文書台領域203の透光性は、第2文書台領域205の透光性よりも高く調節できる。
【0069】
この目的のために、文書台101は、液晶セル(LCD,液晶ディスプレー)(図2に示さず)を備えてよく、それは、透光性文書台101の透光性を領域的に変えるために領域的に制御できる。
【0070】
一実施形態によると、液晶セルは、液晶層に配置され、それは、それ自体透明な文書台の台ガラスを覆うことができる、例えばフィルムであってよい。別の実施形態によると、文書台は、液晶セルが埋め込まれている液晶パネルによって形成される。次の記述は、両方の前述の場合に関する。
【0071】
液晶セルは、例えばマトリクス状に配置され、例えば個々にまたは領域的にプロセッサ129によって制御可能である。この目的のために、プロセッサ129は、例えば液晶セルを有する領域に電圧を供給でき、液晶セルを整列させるように、および例えば第1文書台領域203を透明に切り替えるように、または第1文書台領域203の光透過性を高めるように、なっている。文書台101の残りの第2文書台領域205は、それに対して、第2文書台領域205に関係づけられた液晶セルに電圧が供給されないまたはさらなる電圧が供給されることによって、不透明に切り替えられる。
【0072】
液晶セルの制御は、プロセッサ129を用いて生じてよい。この目的のために、プロセッサ129は、例えば、文書台101の異なった文書台領域を、例えば文書台の上へ載せることができる文書の大きさに応じて、異なって制御するように設計され、文書によって覆われていないその文書台領域を、暗くするようにまたは不透明に切り替えるようになっている。
【0073】
文書リーダー100の作動の際に、プロセッサ129は、例えば、文書によって覆われる第1文書台領域103を、透明に切り替えるまたは透明のままにしておくように、第1文書台領域103の外に配置される第2文書台領域103を、不透明に切り替えるまたは不透明のままにしておくように、設計され、外部光が文書台101を貫き通るのを妨げるようになっている。
【0074】
プロセッサ129は、撮像カメラ119をさらに制御でき、例えば初めに透明な文書台101から文書の較正画像を作り出すようになっている。プロセッサ129は、較正画像に基づいて文書の位置および大きさを決定するように設計されてよく、第1文書台領域203を決定するようになっている。この際に、制御装置は、例えばエッジ検出またはパターン認識を実行できる。
【0075】
一実施形態によると、文書の大きさが例えばユーザー操作またはグラフィカルユーザーインターフェースを用いて選択可能である場合に、および/または文書台に異なった文書用のマークが設けられる場合に、文書によって覆われる第1文書台領域203の光学的捕捉が省かれてよい。
【0076】
その後で、第1文書台領域203の外にある第2文書台領域205は、暗くなるおよび/または不透明に切り替えられることができ、カメラ空間117への外部光の侵入を妨げるようになっている。その後で、第1文書台領域203を覆い、従って同様に外部光を防ぐ、文書の実際の光学的捕捉が、撮像カメラを用いて実行されることができる。光学的捕捉は、同じくプロセッサ129を用いて引き起こされてよい。
【0077】
プロセッサ129は、一実施形態によると、文書リーダーのコントローラーを形成し、全ての制御タスクを引き受ける。
【0078】
図3は、文書を光学的に捕捉する方法のフローチャートを示し、文書に光を当てて調べるように、文書検証装置の透光性文書台に表側が載っている文書の裏側に光を当てて調べること301と、文書の透光画像を取り込むこと303と、を含む。
【0079】
その方法は、文書検証装置100を用いて実行できる。
【符号の説明】
【0080】
100 文書検証装置
101 文書台
103 不透光性カバー
105 照明装置
107 複数の光素子
109 第1光素子
111 第1照明領域
113 第2光素子
115 第2照明領域
116 ハウジング
117 カメラ空間
119 撮像カメラ
121 第1不透光性カバー要素
123 第2不透光性カバー要素
125 ハウジング側部
127 ハウジング面板
129 プロセッサ
131 ヒンジ

203 第1文書台領域
205 第2文書台領域
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【国際調査報告】