(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2017518782
(43)【公表日】20170713
(54)【発明の名称】携帯及び定置使用のためのモジュール式飲料調製デバイス
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/44 20060101AFI20170616BHJP
   A47J 31/00 20060101ALI20170616BHJP
   A47J 31/36 20060101ALI20170616BHJP
   A47J 31/46 20060101ALI20170616BHJP
【FI】
   !A47J31/44 100
   !A47J31/00 305
   !A47J31/36 122
   !A47J31/46 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】2016562578
(86)(22)【出願日】20150508
(85)【翻訳文提出日】20161013
(86)【国際出願番号】EP2015060139
(87)【国際公開番号】WO2015173125
(87)【国際公開日】20151119
(31)【優先権主張番号】14167845.8
(32)【優先日】20140512
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】599132904
【氏名又は名称】ネステク ソシエテ アノニム
【住所又は居所】スイス国,ブベイ,アブニュー ネスレ 55
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100168734
【弁理士】
【氏名又は名称】石塚 淳一
(72)【発明者】
【氏名】コレップ, アレクサンダー
【住所又は居所】スイス, シーエイチ−1095 リュトリー, シュマン デ シェンヌ 25
(72)【発明者】
【氏名】ディレイ, ニコラス
【住所又は居所】スイス, シーエイチ−1096 キュリー, ルート ド ローザンヌ 16, ディレイ−デザイン
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA20
4B104BA16
4B104BA40
4B104BA64
4B104BA66
4B104BA80
4B104BA90
4B104CA06
4B104CA17
4B104CA21
4B104DA33
4B104DA45
4B104EA20
4B104EA27
(57)【要約】
本発明は、原材料収容カプセルから飲料を調製するための携帯型飲料調製デバイスであって、このデバイスは、カプセルを受容し、カプセルへの液体の注入によってカプセル内の原材料から飲料を調製するための飲料淹出ユニットと、飲料を調製するのに適した所定量の液体を保持するように設計された液体貯留槽と、飲料淹出ユニットに加圧液体を提供するようになっているポンプユニットと、液体貯留槽内に配置され、その量の液体を加熱するようになっている加熱手段と、を備え、デバイスは、このデバイスを離れた場所の電源に電気的且つ機械的に選択的に接続するようになっている多機能コネクタを更に備える、携帯型飲料調製デバイスに関する。
【選択図】 図1b
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原材料収容カプセル(10)から飲料を調製するための携帯型飲料調製デバイス(20)であって、前記デバイスは、
前記カプセル(10)を受容し、前記カプセルへの液体の注入によって前記カプセル(10)内の前記原材料から前記飲料を調製するための飲料淹出ユニット(5)と、
前記飲料を調製するのに適した所定量の液体を保持するように設計された液体貯留槽(8)と、
前記飲料淹出ユニット(5)に加圧液体を提供するようになっているポンプユニット(7)と、
前記液体貯留槽(8)内に配置され、前記量の液体を加熱するようになっている加熱手段(9)と、を備え、
前記デバイスは、該デバイスを離れた場所の電源に電気的且つ機械的に選択的に接続するようになっている多機能コネクタ(51)を更に備える、携帯型飲料調製デバイス(20)。
【請求項2】
前記液体貯留槽(8)が、1杯分の前記飲料を調製するのに適した量の液体を保持するように設計されている、請求項1に記載の携帯型飲料調製デバイス。
【請求項3】
前記液体貯留槽(8)が、30〜60mL、好ましくは、35〜45mLの容積を有する、請求項1又は2に記載の携帯型飲料調製デバイス。
【請求項4】
前記多機能コネクタ(51)が、前記デバイスを、ドッキングステーション(30)、バッテリユニット(40)、及び低電圧電力ケーブル(60)からなる群のうちの2つ以上に電気的且つ機械的に接続するようになっている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯型飲料調製デバイス。
【請求項5】
前記デバイス(20)が、前記多機能コネクタ(51)によって供給されるDC入力電流によって動作するようになっている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯型飲料調製デバイス。
【請求項6】
前記デバイス(20)が、前記バッテリユニット(40)と併せた移動使用、好ましくは自動車電源アダプタ(60)と併せた事実上の移動使用、及び前記ドッキングステーション(30)と併せた定置使用に適応している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯型飲料調製デバイス。
【請求項7】
前記デバイスの前記ポンプ(7)が、好ましくは、前記デバイスのハウジング(20a)から振動が伝わらないよう分離されている、膜ポンプである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の携帯型飲料調製デバイス。
【請求項8】
前記デバイスが、受容器(11)に選択的に接続し、且つ得られた前記飲料を前記淹出ユニット(5)から前記受容器へ注出するための飲料注出手段(6、6a)を更に備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の携帯型飲料調製デバイス。
【請求項9】
前記飲料注出手段(6、6a)が、前記淹出ユニット(5)の上方に配置される受容器(11)のための支持面(12)から突出している、請求項8に記載の携帯型飲料調製デバイス。
【請求項10】
前記淹出ユニット(5)が、前記飲料調製デバイス内において前記液体貯留槽(8)及び前記ポンプ(7)の上方に配置されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の携帯型飲料調製デバイス。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の飲料調製デバイスを備えるキットであって、前記キットはドッキングステーション(30)及びバッテリユニット(40)を更に備え、
前記ドッキングステーション(30)及び前記バッテリユニット(40)は、前記デバイス(20)の前記多機能コネクタ(51)に電気的且つ機械的に選択的に接続されるようになっている同じ接続手段(50)を備える、キット。
【請求項12】
前記キットが、前記ドッキングステーション(30)及び前記バッテリユニット(40)と同じ接続手段(50)を有し、且つ前記デバイス(20)の前記多機能コネクタ(51)に電気的且つ機械的に接続されるようになっている低電圧電力ケーブル及び/又は自動車電源アダプタ(6)を更に備える、請求項11に記載のキット。
【請求項13】
前記キットが、前記デバイスの専用注出手段(6、6a)に選択的に接続可能であるように設計された受容器(11)を更に備える、請求項11又は12に記載のキット。
【請求項14】
前記デバイス(20)及び/又は前記受容器(11)が、少なくとも2つの異なる姿勢、すなわち飲料吐出姿勢及び受容器格納姿勢で選択的に接続可能であるようになっている、請求項13に記載のキット。
【請求項15】
前記ドッキングステーション(30)が、前記システムの前記バッテリユニット(40)の前記電気接続手段(50)が充電のために接続され得る少なくとも1つの充電部材(52)を備える、請求項11〜14のいずれか一項に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料原材料収容カプセルから飲料を調製するためのモジュール式飲料調製デバイスに関する。特に、本発明は、定置及び移動使用のための携帯型飲料調製デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
原材料収容カプセルからのコーヒー又は茶などの飲料の調製のためのデバイスが従来技術において周知である。これらのデバイスは一般的に、デバイス内に挿入されたカプセルを通して、加圧され、加熱された液体を提供するために、液体タンクと、ポンプと、加熱手段とを備える定置デバイスである。液体はカプセル内へ注入され、カプセル内に提供された原材料と相互作用することになる。その後、得られた飲料はカプセルから排出され、専用受容容器内に収集されてもよい。
【0003】
周知のシステムの欠点は、これらのデバイスが定置使用専用に設計されているという事実である。これは、デバイスが、商用電源に近い、家庭内の一定の場所に配置されなければならないことを意味する。加えて、デバイスは、デバイスの液体タンク内への液体の充填又は再充填を可能にするために、水道の近くに配置されなければならない。それゆえ、飲料調製は、デバイスの所定の定置ロケーションにおいてしか実行されることができない。
【0004】
したがって、離れた場所(remote place)における、特にコーヒー飲料などの、温飲料の調製及び提供を可能にする携帯型デバイスが提案されている。
【0005】
例えば、欧州特許第1277428号は、低電圧車両のために設計された携帯型エスプレッソコーヒーマシンであって、水を加熱要素に運搬するためのポンプに接続された水貯留槽を備え、加熱要素はそれ自体がコーヒーの一部分のための抽出ヘッドに接続されている、携帯型エスプレッソコーヒーマシンに関する。デバイスは、例えば、自動車又はボート内に存在するものなどの、12〜50ボルトの低電圧源と併せて使用されるようになっている。更に、デバイスは、飲料調製の最中にポンプが作動された場合には、加熱要素の加熱を低減又は中断するようになっている。
【0006】
米国特許出願公開第2009/0029021号は、コーヒー飲料を淹出するための携帯型デバイスであって、このデバイスは、水タンクと、給湯ノズル、及び1杯分の淹出調製物が挿入されることができる開口部を呈するチャンバを含むハウジングと、チャンバを閉鎖するための閉鎖部分と、淹出サイクルの間に、淹出温度まで高められた一定体積の水をタンクからチャンバへ吐出するように作動するべくタンクに接続された手段と、得られた飲料が好適な受容容器内へ注がれ得る淹出物流出オリフィスと、を備える、デバイスに関する。デバイスは、ポンプ及び水加熱手段に電力を供給するための再充電可能バッテリを任意選択的に備え、このバッテリはデバイスの取っ手内に配置されてもよい。
【0007】
国際公開第2011/135539号は、互いに/互いから結合及び分離されることができ、電気的及び流体的接続を提供するためのそれぞれの協働手段を設けられた固定部分及び可動部分を備える飲料調製マシンに関する。マシンの可動部分は、吸水手段と、ポンプと、ポンプに接続された専用湯沸かし器と、コーヒー飲料のための淹出チャンバと、を備える。周囲温度で吸水手段に提供された水が、加熱水を淹出チャンバに提供するために、マシンの湯沸かし器内で継続的に加熱される。デバイスの固定部分に接続されるとき、可動部分のポンプ及び湯沸かし器は固定部分の液体貯留槽と接続される。
【0008】
このマシンの欠点は、携帯型デバイスとしてのその融通性を制限するデバイスの可動部分の比較的大きな寸法である。加えて、1杯分のコーヒー飲料の調製のために必要な量の液体だけでなく、マシンの湯沸かし器内のこの量と交替する次の水も加熱されるため、水を絶えず加熱するための湯沸かし器機構は、比較的高いエネルギー消費になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
周知の従来技術の器具に鑑み、本発明は、高い融通性を可能にし、デバイスのエネルギー消費の低減をもたらす飲料調製デバイス及びシステムを提供する問題に対処することを追及する。本発明はまた、以下の説明において明らかになるとおりの更なる問題に対処することを追及する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の態様では、本発明は、原材料収容カプセルから飲料を調製するための携帯型飲料調製デバイスであって、このデバイスは、カプセルを受容し、カプセルへの液体の注入によってカプセル内の原材料から飲料を調製するための飲料淹出ユニットと、飲料を調製するのに適した所定量の液体を保持するように設計された液体貯留槽と、飲料淹出ユニットに加圧液体を提供するようになっているポンプユニットと、液体貯留槽内に配置され、その量の液体を加熱するようになっている加熱手段と、を備え、デバイスは、このデバイスを離れた場所の電源に電気的且つ機械的に選択的に接続するようになっている多機能コネクタを更に備える、携帯型飲料調製デバイスに関する。
【0011】
本発明は、デバイスの液体貯留槽内に直接配置された加熱手段を有するコンパクトな飲料調製マシンの提供を可能にする。したがって、デバイス内の個々の構成要素のために必要な空間が低減される。同時に、デバイスの融通性が増す。これに関して、デバイスの単一の多機能コネクタは、例えば、デバイスの携帯使用又は定置使用を可能にするために、コンパクトな実施形態、並びに複数の異なる電源への選択的接続を提供することを可能にする。更に、前述の液体量、すなわち、液体貯留槽内に提供される液体量のみが加熱されるため、デバイスのエネルギー消費が低減される。
【0012】
用語「携帯型」飲料調製デバイスは、定置飲料調製デバイスと対比して、離れた場所において使用されるのに適したものとして理解されるべきであることに留意されたい。これに関して、携帯型とは、特に、人間がデバイスを、例えば、手で、又は小型スーツケースに入れて、容易に便利に運ぶことができることを意味する。デバイスは好ましくは、飲料調製デバイスの重量及びサイズを大幅に増大させるであろう大きな液体貯留槽を持たない。
【0013】
加熱手段は好ましくは、デバイスのユーザの指令に応じて作動されるようになっている。これに関して、加熱手段は好ましくは、淹出ユニット内に配置されたカプセル内への液体の注入の直前にユーザによって作動される。これは、加熱手段の専用作動ボタンを押したときに手動で達成されるか、デバイスを作動させたときに自動的に達成されてもよい。加熱手段は好ましくは、液体貯留槽内に収容された量の液体を、好ましくは85〜95℃にある、所定の温度まで加熱するように設計される。
【0014】
好ましい実施形態では、加熱手段は好ましくは、貯留槽内に収容された量の液体を、作動後、2〜4分で、好ましくは約3分で約90℃まで加熱するように設計される。デバイスの加熱手段は好ましくは、1800Wの電力を有する。
【0015】
好ましい実施形態では、デバイスの液体貯留槽は、1杯分の飲料を調製するのに適した量の液体を保持するように設計されている。液体貯留槽は好ましくは、30〜60mL、好ましくは、35〜45mLの容積を有する。特に好ましい実施形態では、液体貯留槽は、カップ1杯のエスプレッソ型飲料を調製するための液体量を含む。液体貯留槽の比較的小さい容積のおかげで、その内部に収容された液体の加熱は加速される。
【0016】
デバイスの多機能コネクタは好ましくは、デバイスを、ドッキングステーション、バッテリユニット、及び低電圧電力ケーブルからなる群のうちの2つ以上に電気的且つ機械的に接続するようになっている。これに関して、これらの実体は好ましくは、デバイスの動作のための電源として機能するように設計される。
【0017】
多機能コネクタは好ましくは、いかなる流体接続又は流体連通手段も持たない。
【0018】
好ましい実施形態では、携帯型デバイスは、少なくとも、バッテリユニットと併せた移動使用、好ましくは自動車電源アダプタと併せた事実上の移動使用、及びドッキングステーションと併せた定置使用に適応している。
【0019】
デバイスは好ましくは、多機能コネクタによって供給されるDC入力電流によって動作するようになっている。これに関して、デバイスは好ましくは、いかなる更なる給電手段も持たない。これは、デバイス、又は、デバイスの電気構成要素は、多機能コネクタを介して提供されるDC入力電流によってのみ電気的に駆動されることを意味する。
【0020】
デバイスは好ましくは、好ましくは12〜15ボルトのDC入力電流を受電するようになっている。デバイスがその多機能コネクタを介して接続され得る専用ドッキングステーション及び/又は電源アダプタは好ましくは、デバイスに適切な入力電圧を提供するAC/DC電力変換器を備える。
【0021】
飲料調製デバイスは好ましくは、温飲料、及び特にエスプレッソ型コーヒーを高圧で調製するように設計される。これに関して、デバイスは、高水圧供給及び高水温設定を提供するように設計される。デバイスは好ましくは、10〜15バールの高圧で飲料を調製するように設計される。デバイスの加熱手段は好ましくは、12ボルトの公称電圧を供給されるように設計された2つのカートリッジヒータを備える。
【0022】
デバイスのポンプは好ましくは膜ポンプである。ポンプは好ましくは、デバイスのハウジングから、振動が伝わらないよう分離されている。膜ポンプは好ましくは、10〜15バールの好ましい圧力の提供を可能にするように設計され、その一方で同時に、膜ポンプは、低DC電圧電気モータによって駆動されることができる。膜ポンプの使用はその可撓性のおかげでキャビテーション問題を防止することに留意されたい。
【0023】
デバイスは好ましくは、少なくとも1つの開始/停止ボタンを備えるユーザインタフェースを備える。ボタンは好ましくは、ユーザへのデバイスの動作状態に関する比較的単純なフィードバックを可能にするように設計された背景照明を有するスイッチである。例えば背景照明を有する単純なスイッチ又はボタンを使用することで、ユーザインタフェースによる電力消費の最小化が可能になる。具体的には、スイッチは、貯留槽内の水などの液体の予熱の最中には点滅し、水が淹出温度になると、例えば、継続的点灯によって、準備完了モードに変わってもよい。これはデバイスの専用温度センサによって感知されることができる。スイッチは、色の変化によってデバイスの電力ステータスを示すように設計されてもよい。具体的には、赤色になったスイッチは、電圧の落ちたバッテリが装着されていることなど給電が不十分であることに関係してもよく、緑色になったスイッチは、任意の電源上でデバイスが適正に電圧を印加されていることに関係してもよい。
【0024】
好ましい実施形態では、デバイスは、受容器に選択的に接続し、得られた飲料を淹出ユニットから受容器へ注出するための接続手段を更に備える。それゆえ、接続手段は好ましくは、得られた液体を淹出ユニットから受容器へ提供するための一体的に形成された飲料注出出口などの、一体的に形成された飲料注出手段を備える。飲料注出手段は好ましくは、飲料淹出ユニットの上部部分から突出している。特に好ましい実施形態では、飲料注出手段は、淹出ユニットの上方に配置される受容器のための支持面から突出している。支持面は好ましくは、飲料調製デバイスの最上部部分に配置された平坦な及び/又は丸い表面である。
【0025】
例えば、用語「上部(upper)」、「下部(lower)」、「上方(above)」及び「下方(below)」などの方向及び向きは、携帯型飲料調製デバイスの作動状態に言及しており、輸送又は保管中のデバイスの向きに言及しているのではないと理解されるべきであることに留意されたい。
【0026】
携帯型飲料調製デバイスの作動状態では、淹出ユニットは飲料調製デバイス内において液体貯留槽及びポンプの上方に配置される。飲料注出手段は好ましくは、飲料淹出ユニットの上方に配置される。充填される受容器は好ましくは、飲料淹出ユニット及び飲料注出手段の上方に配置される。特に好ましい実施形態では、少なくともデバイスのポンプ、飲料淹出ユニット及び飲料注出手段は好ましくは、特に、デバイス内で上下に積み重ねられるなど、本質的に上下に配置される。
【0027】
飲料淹出ユニット及び飲料注出手段を通る液体の流路は好ましくは、共通の方向にある。特に、デバイスのポンプから飲料淹出ユニット及び飲料注出手段への液体の流路は共通の方向にある。これに関して、飲料調製デバイスの作動状態では、デバイスの以上において示された構成要素を通る液体の流路は好ましくは、重力に逆らって上下に方向付けられる。したがって、飲料注出手段に接続された受容器は、注出された飲料を下方から充填されることになる。
【0028】
このような配置によって、飲料調製デバイスの非常にコンパクトな配置を達成するなどするために、デバイスの個々の構成要素の間の距離は最小化される。これによって、また、デバイスの個々の部分を流体接続するために必要な配管も短縮され得、それゆえ、細菌又は同様のものによる汚染のリスクが最小限に抑えられる。
【0029】
デバイスの淹出ユニットは好ましくは、円錐台形状の本体部分と、この本体部分の周囲縁部分に接続され、その出口面を構成する膜とを備える回転対称的なカプセルを収容するように設計される。カプセルは、周囲縁部分、及びそれに接続された膜がカプセルの上側に配置されるように淹出ユニット内に配置される。
【0030】
本発明の更なる態様は、原材料収容カプセルから飲料を調製するための携帯型飲料調製デバイスであって、このデバイスは、カプセルを受容し、カプセル内への加圧液体の注入によってカプセル内の原材料から飲料を調製するための飲料淹出ユニットと、それに提供されたカプセルを密閉するために淹出ユニットに選択的に接続可能な蓋部材と、を備え、蓋部材は好ましくは、受容器に、好ましくは受容器の底部に選択的に接続するように設計された飲料注出手段を備え、飲料淹出ユニットは、淹出ユニットからデバイスの流体貯留槽への流体接続部を選択的に開放するなどするためにデバイスのハウジング内に可動に配置される、携帯型飲料調製デバイスに関する。
【0031】
したがって、淹出ユニットから流体貯留槽への流体接続部が開放している場合には、空の淹出ユニット内への液体の充填を経たデバイスの流体貯留槽の再充填が可能になる。それゆえ、ユーザは、液体貯留槽を再充填するために、淹出ユニット、すなわち、デバイスのハウジングから蓋部材を取り外し、単に所定の量の液体を淹出ユニット内に充填するだけでよい。それゆえ、液体貯留槽の再充填の目的に適したデバイスにおける専用の別個のアパーチャ又は弁手段は省かれ得る。
【0032】
好ましい実施形態では、淹出ユニットから流体貯留槽への流体接続部は、デバイス、すなわち、淹出ユニットへの蓋部材の提供に依存して開放される。これに関して、蓋部材がデバイスにおいて配置されていない場合には、飲料淹出ユニットは好ましくは、専用弁手段、例えば、飲料淹出ユニットから液体貯留槽への流体の流れを可能にする環状通路、を開放するために流体貯留槽から離れる方向に移動させられる。これは、淹出ユニットにおいて配置されたばね部材によって達成されてもよい。蓋部材をデバイス、すなわち、淹出ユニット上に閉じると、淹出ユニットは、流体貯留槽へ向かう方向に移動させられ、これにより、弁手段、例えば、淹出ユニットから液体貯留槽への環状通路が閉鎖される。
【0033】
更なる態様では、本発明は、飲料調製キット、すなわち、飲料調製システムであって、このキット、すなわち、システムは、上述されたとおりの飲料調製デバイスと、ドッキングステーションと、バッテリユニットとを備え、ドッキングステーション及びバッテリユニットは、デバイスの多機能コネクタに電気的且つ機械的に選択的に接続されるようになっている同じ接続手段を備える、飲料調製キット、すなわち、飲料調製システムに関する。
【0034】
この接続手段は好ましくは、流体接続を全く持たない。
【0035】
好ましい実施形態では、キットは、ドッキングステーション及びバッテリユニットと同じ接続手段を有し、且つデバイスの多機能コネクタに電気的且つ機械的に接続されるようになっている低電圧電力ケーブル及び/又は自動車電源アダプタを更に備える。
【0036】
ドッキングステーションは好ましくは、システムのバッテリユニットの接続手段が充電のために接続され得る少なくとも1つの充電部材、すなわち、充電ドックを備える。ドッキングステーションは好ましくは、携帯型飲料調製デバイス及び少なくとも1つのバッテリユニットのための電気的且つ機械的接続を同時に提供するように設計される。ドッキングステーションは好ましくは、商用電源に接続されるように設計される。これに関して、ドッキングステーションは好ましくは、DC出力電圧をステーションの接続手段に提供するようになっているAC/DC電力変換器を備える。好ましい実施形態では、ドッキングステーションは、12〜15ボルトのDC出力電圧を、携帯型デバイスが接続されてもよい、ステーションの接続手段に提供するようになっている。
【0037】
ドッキングステーションは好ましくは、ステーションに接続された任意のバッテリユニットの充電状態に関する情報のユーザへの提供を可能にするグラフィカルユーザインタフェースを備える。更に、グラフィカルユーザインタフェースは好ましくは、ドッキングステーションに接続されると飲料調製デバイスの操作を可能にするように設計される。グラフィカルユーザインタフェースは、飲料調製デバイスがステーションに接続されたときに飲料調製デバイスの動作状態に関するフィードバック情報を提供するように更に設計されてもよい。
【0038】
好ましい実施形態では、キットは、専用接続手段に、すなわち、携帯型デバイスの飲料注出手段に選択的に接続されるように設計された受容器を更に備える。これに関して、携帯型デバイス及び/又は受容器は、少なくとも2つの異なる姿勢、すなわち、飲料吐出姿勢及び受容器格納姿勢で選択的に接続されるようになっている。
【0039】
デバイスに接続されるための受容器は好ましくは、好ましくは受容器の底壁内などの、受容器の壁内に一体的に形成された弁又は選択的に開放可能なアパーチャなどの流入手段を備える。流入手段は、例えば、弁又は自己閉鎖膜であってもよい。弁又は膜の閉鎖力は好ましくは、受容器が完全に充填された場合に、弁又は膜が、少なくとも、受容器内の液体によってそれに加えられる圧力に、漏れを全く伴うことなく耐えることができることを確実にするように選択される。受容器の弁手段は好ましくは、携帯型デバイスから受容器の内部への流体接続を可能にするために、専用接続手段と、又は、携帯型デバイスの飲料注出手段と相互作用するように設計される。
【0040】
本発明の更なる特徴、利点及び目的は、本発明の実施形態の以下の詳細な説明を添付の図面の図と併せて読むことによって当業者にとって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1a】ドッキングステーションと、携帯型飲料調製デバイスと、バッテリユニットとを備える、本発明に係るシステムの好ましい実施形態の斜視側面図である。
【図1b】自動車電源コネクタを更に備える、図1aに示されるとおりのシステムの斜視分解組立図である。
【図2】保管又は輸送姿勢における携帯型飲料調製デバイスの好ましい実施形態の断面側面図に関する。
【図3a】デバイスの淹出ユニット内へのカプセルの提供の最中における携帯型飲料調製デバイスの断面側面図である。
【図3b】デバイスの淹出ユニット内へのカプセルの提供の最中における携帯型飲料調製デバイスの断面側面図である。
【図3c】デバイスの淹出ユニット内へのカプセルの提供の最中における携帯型飲料調製デバイスの断面側面図である。
【図3d】デバイスの動作状態における、すなわち、飲料生成の最中におけるデバイスの部分断面側面図である。
【図4a】飲料調製デバイスの飲料淹出ユニットの好ましい実施形態の上方からの斜視図である。
【図4b】デバイスの飲料淹出ユニットの好ましい実施形態の下方からの斜視図である。
【図4c】デバイスのハウジングに接続されるための蓋部材の好ましい実施形態の斜視側面図である。
【図5a】選択的開放可能弁手段を備える、本発明に係るデバイスに接続されるための受容器の好ましい実施形態に関する。
【図5b】選択的開放可能弁手段を備える、本発明に係るデバイスに接続されるための受容器の好ましい実施形態に関する。
【図5c】図5a及び図5bに示されるとおりの受容器の好ましい実施形態の下面図に関する。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図1aは、携帯型飲料調製デバイス20と、ドッキングステーション30と、バッテリユニット40とを備える、本発明に係るシステムの好ましい実施形態に関する。システムは、携帯型デバイス20に直接、選択的に接続されるように設計された自動車電力ケーブル60(図1b参照)などの電力ケーブルを更に備えてもよい。
【0043】
携帯型デバイス20は、電力ケーブル30cを介して商用電源に電気的に接続されたドッキングステーション30に電気的且つ機械的に接続されるようになっている。これに関して、ドッキングステーションは、商用電源によって提供されたとおりのAC入力電流を、好ましくは、低電圧のDC出力電流に変換するためのAC/DC電力変換器を備える。具体的には、ドッキングステーション30のAC/DC電力変換器は、110〜220ボルト、2.2アンペア及び50〜60HzのAC入力を、12アンペアにおける12〜16ボルト、好ましくは15ボルトの出力電流に変換するようになっている。
【0044】
この目的のために、携帯型デバイス20は、ドッキングステーション30、バッテリユニット40又は電力ケーブル60などの異なる電源が個々に接続されてもよい、好ましくは、デバイスのハウジング20aの側面において設けられた単一の多機能コネクタ51を備える。
【0045】
この目的のために、システムの異なる電源30、40、60は好ましくは、携帯型デバイス20の多機能コネクタ51に選択的に接続されるように設計された同じ電気接続手段50を備える。接続手段50は好ましくは、それぞれの電源30、40、60から或る程度突出した雄型接続要素として形成される。多機能コネクタ51は好ましくは、雌型接続要素として形成される。
【0046】
システムのドッキングステーション30は好ましくは、システムの少なくとも1つのバッテリユニット40のための充電ユニットとして動作するように設計される。したがって、ドッキングステーション30は好ましくは、バッテリユニット40がその接続手段50を介して電気的且つ機械的に接続されてもよい少なくとも1つの専用コネクタ52を備える。図1bに示されるように、ドッキングステーション30は好ましくは、少なくとも2つのバッテリユニット40を支持するように設計される。
【0047】
図1a及び図1bに示されるとおりの好ましい実施形態では、ドッキングステーション30は好ましくは、携帯型デバイス20、及び少なくとも1つの、好ましくは少なくとも2つのバッテリユニット40に同時に接続するように設計される。したがって、電気コネクタ50及び専用充電コネクタ52はドッキングステーション30の異なる側面において配置される。
【0048】
ドッキングステーション30は好ましくは、接続されたバッテリユニット(単数又は複数)40及び携帯型デバイス20に関する情報を提供するように設計されたグラフィカルユーザインタフェース70を備える。具体的には、ドッキングステーション30に接続されたバッテリユニット40の充電状態が示されてもよい。ユーザインタフェース70は、ドッキングステーション30に接続されているときにデバイス20の制御を可能にするように、且つ/又はデバイス20の動作状態に関するフィードバック情報を提供するように更に設計されてもよい。
【0049】
デバイス20は好ましくは、ハウジング20aと、ハウジング20aの最上部部分に配置された蓋部材13とを備える。蓋部材は、受容器11が載置され得る上部支持面12を備える。受容器11及び支持面12は好ましくは、図1aに示されるとおりのデバイスの動作状態、及び図1bにおける示されるとおりのデバイスの輸送状態における受容器11の支持を可能にするように設計される。
【0050】
デバイス20は好ましくは、ユーザインタフェース20bを更に備える。ユーザインタフェースは好ましくは、ユーザがデバイスによる飲料調製を選択的に開始及び停止することを可能にするための開始/停止ボタンを少なくとも備える。デバイスは好ましくは、ユーザがデバイスの液体貯留槽8(図2参照)内の液体レベルを制御することを可能にするための窓20cを更に備える。
【0051】
デバイス20は好ましくは、本質的に垂直円筒状の形を有する。動作状態では、デバイスは、好ましくは丸い前面、それぞれの、下面20dで立つ。下面20d及びドッキングステーション30の支持面30aは好ましくは、ドッキングステーション30に接続されているときのデバイス20の安定した位置付けを保証するために、共形形状のものである。
【0052】
デバイス20は好ましくは、ハウジング20aにおいて枢動可能に配置され、デバイスの中心部分からその上の上部部分に向かって延在する取っ手20eを更に備える。取っ手20eは好ましくは、蓋部材13の支持面12を越えて上方へ延在する。これに関して、取っ手20eは好ましくは、例えば、図1bに指示されているものなどの、デバイスの輸送中に受容器11を支持する形状に作られている。
【0053】
取っ手20eは、ドッキングステーション30の支持面30a上に載せられると、ドッキングステーション30の専用接続表面30bと係合するように更に配置される。これに関して、枢動可能に配置された取っ手20eは、図1bに示されるとおりの本質的に上下に延在する位置から、取っ手20eが接続表面30bと係合する、図1aに示されるとおりの少し傾いた向きへ枢動させられてもよい。このようにして、ドッキングステーション30における携帯型デバイス20の安定した位置付けが可能になる。
【0054】
図2は、デバイス20の輸送又は保管モードにおけるデバイス20の断面側面図に関する。これに関して、受容器11は、その周囲上縁部11bをデバイスの支持面12上に載せて配置される。支持面12は、受容器の縁部11bとのクランプ係合を可能にする円形突出部などの専用係合手段を有してもよい。図に更に示されるように、取っ手20eは、受容器の底部11aを圧迫するように配置される。したがって、受容器11は輸送及び保管の最中に取っ手20eとデバイスの支持面12との間に安全に保持され得る。
【0055】
デバイスは、膜ポンプなどの、モータ7aに接続されたポンプ7を備える。ポンプ7及び/又はモータ7aは好ましくは、例えば、ばね7bによって、ハウジング20から、振動が伝わらないよう分離されている。デバイスは、ポンプ7と流体接続した液体貯留槽8と、加熱手段9とを更に備える。加熱手段9は液体貯留槽8内に配置され、温度センサ9aを備えてもよい。加熱手段9は、液体貯留槽8内に収容された量の液体を所望の温度まで選択的に加熱するように設計される。デバイスは好ましくは、また、少なくとも、ポンプ7、加熱手段9及びユーザインタフェース20bに接続された制御ユニット9bを備える。
【0056】
デバイスは、好ましくはデバイス20の上部部分において配置されている、飲料淹出ユニット5を更に備える。淹出ユニット5は好ましくは、内部に受容されるカプセル10と共形形状を有するカプセル注入ケージ5aを備える。注入ケージ5aは好ましくは、図に示されるように、周囲に直線状突出部が形成されてもよい、本質的にベル形の形状を有する。これらは、飲料調製後におけるケージ5aからのカプセルの取り外しの促進を可能にし得る。
【0057】
淹出ユニット5は、デバイスの液体貯留槽8、ポンプ7及び加熱手段9に接続された液体流入手段5bを更に備える。淹出ユニット5は好ましくは、また、淹出ユニット5内に配置されるとカプセル10の入口面10aを開くようになっている、穿孔部材又は突き切り刃などの開孔手段5cを備える。
【0058】
淹出ユニット5の上部部分は好ましくは、淹出ユニット5の下部部分に選択的に接続されてもよい取り外し可能な蓋部材13によって形成される。蓋部材13は、互いに対して自由回転可能に配置された外側周辺蓋部分13bと内側中心蓋部分13aとを備える。蓋部材13、具体的には、内側中心蓋部分13aは、飲料調製プロセスの最中にカプセル10の出口面10bを開けるために配置された開孔手段15を備える。開孔手段15は好ましくは、水平に配置されたベースプレートを含み、そこから複数の小さな突出部15aがカプセル10の出口面10bの方向に下方へ向けられている、ピラミッドプレートである(図3c参照)。カプセル10内の圧力を増大させた場合、その出口面10bはピラミッドプレート15に押し付けられることになり、その後、その突出部15aにおいて破れることになる。ピラミッドプレート15は、プレート15から蓋部材13の飲料注出手段6へ向かう流体の流れを可能にする小さな液体流路15bを更に含む。
【0059】
飲料注出手段6は好ましくは、蓋部材13に含まれ、飲料淹出ユニット5から受容器11へ向かう流体の流れを可能にする。注出手段6はデバイスの淹出ユニット5の上方に鉛直に配置される。注出手段6は、受容器11のための支持面12から突出した注入部材6aを備える。注入部材6aは好ましくは、支持面12の中心に配置される。
【0060】
図3aは、蓋部材13がハウジング20から取り外されたときのデバイスの断面側面図に関する。
【0061】
飲料淹出ユニット5は好ましくは、ハウジング20a内で可動に配置される。具体的には、カプセル注入ケージ5aを保持する外部ケージブロック5d(図4bも参照)がデバイス20内で可動に配置される。注入ケージ5aは好ましくは、同様に、例えば、中心ばね部材5fによって、ケージブロック5dに対して可動に配置される。
【0062】
注入ケージ5aを保持するケージブロック5dは好ましくは、例えば、ばねなどの、専用弾力性手段5eによってハウジング20内で上下に可動に配置される。ばね5eは好ましくは、ケージブロック5dの周囲において均一に配置される(図4bも参照)。ケージブロック5dは好ましくは、蓋部材13がハウジング20aに接続されている場合における図2に示されるとおりの下部位置と、蓋部材13がハウジング20に接続されていないときの、図3aに示されるとおりの上部位置との間で可動である。その上部位置では、注入ケージ5aと液体貯留槽8との間の流体通路16が開かれる。具体的には、注入ケージ5a内に提供された流体を液体貯留槽8へ誘導することを可能にする、ポンプ7から注入ケージ5aへ流体連通して環状通路16が設けられる。これに関して、上方から注入ケージ5a内に提供された流体を液体貯留槽8へ向け直すために、液体通路16a及び案内流路16bなどの専用案内手段が環状通路16と流体連通している。ケージブロック5dは、液体貯留槽8とハウジング20の外部との間の空気の流通を可能にするように設計された排気手段25(図4b参照)を更に備えてもよい。このような構成によれば、ユーザは蓋部材13を淹出ユニット5から取り外すことができ、液体貯留槽8を再充填するために水などの液体をカプセル注入ケージ5a内に直接充填することができる。このような構成の代替例として、専用再充填アパーチャがデバイスのハウジング20aに設けられてもよい。
【0063】
図3bは、飲料原材料を含むカプセル10がカプセル注入ケージ5aに提供されているときのデバイス20の断面側面図に関する。カプセル10は好ましくはアルミニウムから作製される。しかし、カプセルはまた、プラスチック又は生分解性材料から作製されてもよい。カプセル10は好ましくは、入口面10a及び出口面10bを有する回転対称的な円錐台形状の本体を備える。出口面10bはカプセルの周囲のフランジ状縁部分10cに接続されている。注入ケージ5aの開孔手段5cは、図3bに示されるように、カプセルの入口面10aを開くように、又は、穿孔するように配置される。デバイス20内に挿入されると、カプセル出口面10bはカプセルの最上部に配置される。入口面10aはカプセルの最下部に配置される。
【0064】
蓋部材13が、図3cに示されるように、ハウジング20aに再接続された場合、カプセルケージ5aに以前に提供されたカプセル10は、カプセルケージ5a及び蓋部材13のピラミッドプレート15によって淹出ユニット5内に包囲される。これによって、ピラミッドプレート15は上部出口面10bを圧迫する。蓋部材13は、蓋部材13の外側部分13bがハウジング20aに対して回転すると、蓋部材が下方向に並進運動することを可能にする螺旋経路13cによって、ハウジング20aに接続されてもよい。蓋部材13がハウジング20aに接続されると、外部ケージブロック5dが下方向に押されるため、カプセル注入ケージ5aと液体貯留槽8との間の液体通路16は(再)閉鎖されることに留意されたい。
【0065】
更に、蓋部材13をハウジング20aと(再)接続すると、内側蓋部分13aは、内側蓋部分13aと、飲料淹出ユニット5内に配置されたカプセル10との相対運動を防止するために、飲料淹出ユニット5において、及び、具体的には、その外部ケージブロック5dにおいて配置された回転防止手段14と相互作用することになる(図4aも参照)。これに関して、内側蓋部分13aは、淹出ユニット5の回転防止手段14と相互作用する専用セレーション又は突出部13d(図4c参照)を備えてもよい。内側部分13aは蓋部材13の外側部分13bに対して自由に回転運動可能であるため、ハウジング20a上への蓋部材13の完全な閉鎖が可能になる。その後、蓋部材13が飲料調製後にハウジング20aから外されると、蓋部材13の中心部分はカプセル10に対する回転を防止され、それゆえ、ピラミッドプレート15は、カプセル10の出口面10bを更に裂くこと、又は、破壊することを防止される。
【0066】
図3dは、本発明に係る飲料調製デバイス20の動作姿勢に関する。これに関して、受容器11がデバイスの飲料注出手段6に接続される。これは、注出手段6の注入部材6aと相互作用する受容器11の底部部分11a内に配置された弁手段17を介して達成される。具体的には、注入部材6aは、底部部分11aに接続されると、注入部材6aと受容器11cの内部との間の流体連通を可能にするために弁手段17を上方へ移動させる。
【0067】
受容器11は好ましくは、受容器が支持面12内に置かれると、蓋部材13の支持面12又はその下方に配置された磁気接続部材21と相互作用するように設計された磁気接続部材11dを備える。したがって、磁力が受容器11を支持面12の方へ引き付けることになり、それゆえ、受容器11と支持面12との間の安定した接続が確実にされる。受容器11及び/又は蓋部材13内の磁性部材11dは、好ましくは円形配置の周囲の周りに交互の極性を有してもよい(図5cも参照)。したがって、ユーザは、受容器11と蓋部材13との間に等しい極性が存在するように配置し、それゆえ、受容器11と支持面12との間の分離力を生じさせるために、受容器11を支持面12内で回転させてもよい。それゆえ、飲料調製後に、ユーザは、表面12からの取り外しを促進するために受容器11を回転させてもよい。
【0068】
ユーザがユーザインタフェース20bを用いて飲料調製を開始した場合、加熱手段9は、デバイスの液体貯留槽8内に収容された量の液体を加熱することになる。液体の所望及び所定の温度に達した後に、次に、ポンプ7が、加熱された加圧液体、特に、水を、デバイスの専用配管を経由して飲料淹出ユニット5内に提供するために作動されことになる。液体は、カプセルケージ5a、カプセル10の入口面10a内に作り出された開口部(単数又は複数)、及びかくしてカプセル10の内部に提供されることになる。カプセル内の圧力上昇により、出口面10bは変形してピラミッドプレート15にぶつかり、このために出口面10bは裂ける。すると、液体とカプセル10内に収容された原材料との相互作用で得られた飲料が重力に逆らって飲料注出手段6の方向に上方へ移動させられることになる。注出手段6と、受容器11の内部との間に確立された接続のために、得られた飲料は受容器11の底部部分11aを通ってその内部11cの中に提供されることになる。デバイスの制御ユニット9bは好ましくは、所定の量の液体が淹出ユニット5に提供された後に、淹出ユニット5への液体の提供を停止する。得られた飲料を受容器の底部部分11aを通して直接提供するおかげで、飲料がこぼれることが効果的に防止される。飲料の流体の流れ、特に淹出ユニット5から受容器11の内部11cへの飲料の流体の流れは好ましくは、共通の方向、特に、本質的に重力と反対の方向であることに留意されたい。したがって、流体の流れの方向は好ましくは、特に淹出ユニット5から受容器11まで変化しない。
【0069】
図4aは、デバイスのハウジング20a内に挿入されたときのカプセルケージブロック5d及びカプセル注入ケージ5aに向けた斜視側面図に関する。図に見ることができるように、蓋部材13の中心部分13aによって係合されると回転防止手段として機能するセレーション14が、好ましくは、カプセルケージブロック5dの上面の周囲の周りに配置される。
【0070】
図4bは、ハウジング20aから分離されたときのカプセルケージブロック5dに向けた斜視側面図に関する。ケージブロック5dは、ブロック5dの周囲の周りに配置され、蓋部材13がハウジング20aに接続されていない場合にはケージブロック5dを上方向に移動させるように設計されたばね5eを備える。
【0071】
図4cは、環状突出部、又は、セレーション13dが示されている、蓋部材13の斜視下面図に関する。セレーション13dは、ピラミッドプレート15の周囲に配置された下面から突出し、ケージブロック5dのセレーション14(図4a参照)と相互作用するように設計されている。図に示されるように、外側蓋部分13bの内面は、蓋部材13をハウジング20aに接続するためにデバイスのハウジング20aにおけるくぼみ13c(図3d参照)と相互作用するように設計された接続部材13eを備える。
【0072】
図5a及び図5bは、デバイス20に接続されるように設計された受容器11を示す。これに関して、図5aは、開放状態における受容器の弁手段17を示し、図5bは、閉鎖された弁手段17に関する。
【0073】
弁手段17は好ましくは、デバイス20の飲料注出手段6の飲料注入部材6aによって係合されると上下長が伸張可能である弾性部分23を備える。これに関して、弾性部分23は好ましくは、受容器の底部部分11a内に設けられた本質的に垂直なアパーチャ24内に固定される下部部分23cを備える。注入部材6a(図には示されていない)が部分23の垂直孔23d内に導入されることによって部分34が上方向に伸張すると、部分23の上部部分23aは受容器の底部部分11a内の垂直アパーチャ24を越えて伸張し、それにより、弾性部分23内で放射状に延在する孔23bのおかげで受容器11の内部11cと垂直孔23dとの間の流体連通が可能になる。弁手段17が、突出した注入部材6aから外されると、弾性部分23は収縮し、それゆえ、放射状に延在する孔23bを閉鎖することになる。更に、内部11cに提供された任意の液体は、弁手段17を閉鎖状態に維持するために、部分23に下向きの力を加えることになる。
【0074】
図5cは、磁性部材11dが、上述されたとおり、それらの異なる極性22a、22bを有するように示されている、受容器11の下面図を示す。具体的には、磁性部材11dは受容器11の底部部分11aの周りに円形配置で設けられている。これに関して、磁石のN極及びS極に関する異なる極性22a、22bが、円形配置内で交互になるように配置されている。
【0075】
本発明はその好ましい実施形態を参照して説明されたが、多くの変更及び代替が、当業者によって、添付の請求項によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく行われ得ることに留意されたい。
【図1a】
【図1b】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【国際調査報告】