(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2017519177
(43)【公表日】20170713
(54)【発明の名称】分離可能な保護フェアリングを有するミサイル
(51)【国際特許分類】
   F42B 10/46 20060101AFI20170616BHJP
【FI】
   !F42B10/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】2016573559
(86)(22)【出願日】20150610
(85)【翻訳文提出日】20161214
(86)【国際出願番号】FR2015000114
(87)【国際公開番号】WO2015197922
(87)【国際公開日】20151230
(31)【優先権主張番号】1401421
(32)【優先日】20140625
(33)【優先権主張国】FR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】515147461
【氏名又は名称】エムベデア フランス
【住所又は居所】フランス国,エフ−92350 ル プレシ ロバンソン,アブニュ レオミュール 1
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ケルテレ、クレメント
【住所又は居所】フランス国、パリ、リュ デ ラ パルチェミネリー、29
(57)【要約】
ミサイル1は、少なくとも1つの分離可能な推進段5と、分離可能な推進段5の前面に配置された最終ビークル6とを含み、前記ミサイル1は少なくとも2つの個々のシェル3、4を備える分離可能な保護フェアリング2が前面に設けられ、及び最終ビークル6の後端11の位置P1を越えて後方へ向かうミサイル1に連結された連結部10Aを含む。保護フェアリング2は、ミサイル1に取り付けられた時、最終ビークル6の全体を囲み、関節のある連結要素により後端において連結部10Aへ連結される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミサイルであって、
少なくとも1つの分離可能な推進段(5)と、
前記分離可能な推進段(5)の前面に配置された最終ビークル(6)とを備え、
前記ミサイル(1)は少なくとも2つの個々のシェル(3、4)を備える分離可能な保護フェアリング(2)が前面に設けられ、
前記ミサイル(1)は、前記最終ビークル(6)の後端(11)の位置(P1)を越えて後方へ向かう前記ミサイル(1)に連結された連結部(10A、10B)を備え、前記保護フェアリング(2)は、前記ミサイル(1)に嵌合された時、前記最終ビークル(6)の全体を囲み、関節のある連結要素(7)により後端において前記連結部(10A、10B)へ連結されることを特徴とする、ミサイル。
【請求項2】
前記連結部(10A、10B)は全体にリングの形状を有することを特徴とする、請求項1に記載のミサイル。
【請求項3】
前記連結部(10A)は、前記最終ビークル(6)と前記推進段(5)との間に配置される前記ミサイル(1)の本体の中間部(15)であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のミサイル。
【請求項4】
前記中間部(15)は前記最終ビークル(6)から分離可能であることを特徴とする、請求項3に記載のミサイル。
【請求項5】
前記保護フェアリング(2)、前記連結部(10B)及び前記回転する連結要素(7)は一体構造アセンブリ(16)を形成し、前記連結部(10B)は前記ミサイル(1)の支持部(18)と呼ばれる部分に固定可能であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のミサイル。
【請求項6】
前記支持部(18)は、前記最終ビークル(6)と前記推進段(5)との間に配置される前記ミサイル(1)の本体の中間部であることを特徴とする、請求項5に記載のミサイル。
【請求項7】
前記ミサイルは少なくとも1つの内部圧力制御ユニット(20)を有することを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のミサイル。
【請求項8】
前記内部圧力制御ユニット(20)は、前記保護フェアリング(2)の内部(22)と前記ミサイル(1)の外部(23)との間の空気の通路を生成する少なくとも1つの経路(21)に配置される少なくとも1つの弁(24)を備えることを特徴とする、請求項7に記載のミサイル。
【請求項9】
前記少なくとも1つの経路(21)は前記中間部(15、18)に作成されることを特徴とする、請求項3から請求項6及び請求項8のいずれか一項に記載のミサイル。
【請求項10】
前記中間部(15、18)は前記最終ビークル(6)を支持するように構成され、前記最終ビークル(6)を排出する要素を備えることを特徴とする、請求項3から請求項6までのいずれか一項に記載のミサイル。
【請求項11】
前記ミサイルは前記保護フェアリング(2)と前記最終ビークル(6)との間に配置される中間の支持要素(26)を有し、前記中間の支持要素(26)は前記保護フェアリング(2)の内面(2A)に固定され、前記最終ビークル(6)の外面(6A)に接触することを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載のミサイル。
【請求項12】
前記ミサイルは前記保護フェアリング(2)の前記シェル(3、4)の間のせん断力を吸収する少なくとも1つのシステム(28)を有することを特徴とする、請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載のミサイル。
【請求項13】
前記ミサイルは前記保護フェアリング(2)の隣接する導電性シェル(3、4)の間の電気的連続性を生成するように構成された手段(32)を有することを特徴とする、請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載のミサイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は放出可能な又は分離可能な保護フェアリングを有するミサイルに関する。
【背景技術】
【0002】
より詳細には本発明は、ミサイルを推進するよう意図され、ミサイルから分離され得る少なくとも1つの推進段、及びこの推進段の前方に配置され、目標物に向けた最終飛行を行う最終ビークルを備えるミサイルに適用可能である。一般的に、そのような最終ビークルは、例えば温度感知の自動誘導装置の一部を形成する少なくとも1つのセンサを備える。
【0003】
本発明はより詳細には、それに限らないが、大気圏内に留まる飛行範囲を有し、その動力学的性能特徴により最終ビークルが極超音速で運ばれることが可能になるミサイルに適用できる。これらの高速において、ミサイルの表面温度は空気熱力学流の効果の下で摂氏数百度に達する可能性があり、このことは、当該構成及び存在する電子装置及びセンサの物品の動作及び性能特徴に対して有害なものになり得る。
【0004】
このため、ミサイルは一般的に保護フェアリングを前面に備え、保護フェアリングは一般に複数の個々のシェルを備え、最終ビークルの熱的及び機械的保護を提供することが意図される。この保護フェアリングは、特に最終ビークルに配置されたセンサを飛行の最終段階に使用可能とするため、適切な時期に除去可能でなければならない。
【0005】
局在の保護フェアリングがしばしば設けられ、よってそれは比較的軽量である。しかし、保護フェアリングにより覆われない最終ビークルの部品に直接的な熱的保護を提供することが必要である。アセンブリは全体に軽量であるが、最終ビークルにフェアリングが無くなると、その敏捷性はこれらの熱的保護要素の質量により損なわれる。
【0006】
特に、保護フェアリングのシェルが最終ビークルに対して関節接合されることを意図した構造では、特にその目的で使用されるヒンジ又はシェル関節の質量によって、ビークルのかなり大きな残留質量が生じ、最終飛行の間の性能特徴を損なう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的はこの欠点を克服することである。本発明は少なくとも1つの分離可能な推進段と、推進段の前面に配置された最終ビークルを備えるミサイルに関し、前記ミサイルは前面に、少なくとも2つの個々のシェルを備える分離可能な(又は放出可能な)保護フェアリングが設けられる。
【0008】
本発明によると、前記ミサイルは、最終ビークルの後端の位置を越えて後方へ向かう前記ミサイルに連結された連結部を含み、前記保護フェアリングは、ミサイルに嵌合された時、前記最終ビークルの全体を囲み、関節のある連結要素により後端において連結部へ連結される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
よって、本発明によると、包囲する、即ち通常の保護位置において最終ビークルを完全に囲む保護フェアリングが提供される。そのような包囲する保護フェアリングは局在の保護フェアリングより確実に大型で重くなるが、(連結部を介して)最終ビークルの後端の位置を越えて後方へ向かうミサイルに連結される包囲するフェアリングを有するこの構成は、以下に詳述するように分離後に最終ビークルの残留質量を最小化する。この質量の最小化は最終段階(最も注意を要する)における最終ビークルの性能特徴を最大にする。
【0010】
以下のことに注目されたい。
− 局在の保護フェアリングは上述のように包囲する保護フェアリングより軽量であるが、保護フェアリングにより覆われない最終ビークルの全ての部分の熱的保護の提供を必要とする。アセンブリは一般的に軽量であるが、最終ビークルにフェアリングが無い場合、過剰となった熱的保護の全体の重量により敏捷性が損なわれる、及び
− 局在の保護フェアリングより重い包囲する保護フェアリングを有する発射の第1の段階におけるミサイルの性能の損失は、特により効率的な1つ又は1つ超の推進段により補償され得る。
【0011】
有利には、前記連結部は全体にリングの形状を有する。
【0012】
第1の実施例において、前記連結部は、最終ビークルと推進段との間に配置されるミサイルの本体の中間部である。有利には、この中間部は前記最終ビークルから分離可能である。
【0013】
第2の実施例において、保護フェアリング、連結部及び回転する連結要素(特にいくつかのヒンジ)は一体構造アセンブリを形成し、連結部はミサイルの支持部と呼ばれる部分に固定可能である。好ましくは、この支持部は、最終ビークルと推進段との間に配置され、前記最終ビークルから分離可能であるミサイルの本体の中間部である。
【0014】
更に、特定の実施例において、ミサイルは少なくとも1つの内部圧力制御ユニットを有する。有利には、この内部圧力制御ユニットは、保護フェアリングの内部とミサイルの外部との間の空気の通路を生成する少なくとも1つの経路に配置される少なくとも1つの弁を含む。好ましくは、前記少なくとも1つの経路は前記中間部に作成される。
【0015】
ミサイルが遭遇すると思われる(例えば超音速のミサイルの場合の)空気熱力学の流れ及び飛行高度のために保護フェアリングの内部と外部との間の圧力差が著しくなる時、内部圧力制御ユニットはフェアリングが飛行中に変形することを防止し、構成、機器及び最終ビークルのセンサを損傷可能である空気熱力学流の流入を可能にする開口を形成する。
【0016】
更に、有利には、前記中間部は最終ビークルを支持するように構成され、最終ビークルを排出する要素を含む。
【0017】
更に、特定の実施例において、ミサイルは保護フェアリングと最終ビークルとの間に配置される中間の支持要素を有し、これらの中間の支持要素は保護フェアリングの内面に固定され、最終ビークルの外面に単に接触する。
【0018】
よって、この特定の実施例により、
− 最終ビークルが保護フェアリング内で曲がることが防止されるか、又は
− 最終ビークルは保護フェアリングを保持する役割も果たし、それはフェアリングの合理的な寸法(十分に低い質量)を確実にする。
【0019】
更に有利には、ミサイルは保護フェアリングのシェルの間のせん断力を吸収する少なくとも1つのシステムを有する。このシステムにより、シェルは適切な剛性から利益を得られるために厚くなり過ぎる(よって大き過ぎる)必要は無い。
【0020】
更に有利には、ミサイルは保護フェアリングの隣接する導電性シェルの間の電気的連続性を生成するように構成された手段を有し、それは特に電磁的保護を提供する。
【0021】
添付の図面は本発明がどのように具現化されるかを明確に理解させるであろう。これらの図面において、同じ参照番号は同じ要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明が適用可能な、ミサイルの実例を図式的に表す図であり、ミサイルに嵌合された位置の保護フェアリングを有する図である。
【図2】本発明が適用可能な、ミサイルの実例を図式的に表す図であり、放出又は開放位置にある保護フェアリングを有する図である。
【図3】本発明による、嵌合中の位置にあるフェアリングの特定の実施例を図式的に表す図である。
【図4】本発明による、嵌合された位置にあるフェアリングの特定の実施例を図式的に表す図である。
【図5】保護フェアリングの全体に亘る、保護フェアリングのシェルの間のせん断力を吸収するシステムの手段の実例を図式的に表す図である。
【図6】保護フェアリングの拡大部分に亘る保護フェアリングのシェルの間のせん断力を吸収するシステムの手段の実例を図式的に表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、保護フェアリング2を有して前方(ミサイル1の移動方向F)に設けられた図1及び図2に図式的に表されたミサイル1に適用可能である。この保護フェアリング2は複数のシェル3及び4を有し、この場合、図1から図4に示される実例において2つのシェル3及び4を有する。
【0024】
長手方向の軸X−Xを有するミサイル1は、少なくとも1つの放出可能な推進段5(後方への)と、この推進段5の前方(移動方向F)へ配置された最終ビークル6を備える。
【0025】
一般的に、この種類の飛行する最終ビークル6は、特に前方に配置され、自動誘導装置の実例部分を形成し温度感知を可能にする少なくとも1つのセンサ8を備える。推進段5及び最終ビークル6は任意の標準の種類でも良く、以下の説明では更に記載しない。
【0026】
通常、そのようなミサイル1の一つ又は複数の推進段5は、発砲から目標物(ミサイル1により無効化されなければならない)が閉じられるまでの前記ミサイル1の推進を意図する。飛行の最終段階は、例えば目標物の検知の助けになることを意図する光電センサ等の搭載されたセンサ8から生じる情報を特に使用する最終ビークル6により自律的に完了される。これを行うため、最終ビークル6はこの最終飛行を完了させるのに必要な全ての標準手段(更に説明しない)を備える。最終段階が開始される前に、保護フェアリング2は放出されるか又は少なくとも開放され、(飛行する)最終ビークル6を解放するために例えば回動により異なるシェル3及び4を分離させた後、最終ビークル6はミサイル1の残りから分離される。
【0027】
よってミサイル1は、特に最終ビークル6の熱的及び機械的保護を行うことを意図する分離可能な保護フェアリング2が前面に設けられる。しかし、この保護フェアリング2は、特に最終ビークル6に配置されたセンサ8が飛行の最終段階に使用可能とするため適切な時期に除去可能でなければならない。
【0028】
図1の状況において、保護フェアリング2は動作(又は保護)位置においてミサイル1に嵌合される。最終ビークル6は太線で表される保護フェアリング2内に嵌合される。
【0029】
更に、図2に示される状況において、シェル3及び4は、保護フェアリング2を開放又は放出する段階の間、矢印α1及びα2のそれぞれにより示されるように、図2に図式的に表される回転する連結要素7により例えば回動されることにより分離する途中である。シェル3及び4の解放及び矢印α1及びα2により示される動きを生成する起動力は、図1、図3及び図4に示されるような、例えばフェアリング2の前面に(前記フェアリングの内部に)好ましくは配置される点火装置アクチュエータ等の適切なシステム13により生成され得る。保護フェアリング2を開放又は放出する段階は最終ビークル6を解放し、最終ビークル6は例えば適切な排出手段(図示せず)を使用してミサイル1から排出され得る。
【0030】
本発明はより具体的には、これに限らないが、大気圏内に留まる飛行範囲を有し、最終ビークル6が極超音速で運ばれるようにする動力学的性能特徴を有するミサイル1に適用可能である。これらの高速において、ミサイル1の表面温度は、構成、電子装置及び搭載されたセンサの抵抗及び性能特徴を可能にすることに有効な保護フェアリング2の提供が必要となる空気熱力学流の効果の下で摂氏数百度に達し得る。
【0031】
本発明によると、前記ミサイル1は、ミサイル1に嵌合された時に、最終ビークル6の後端11の位置P1を越えて後方(移動方向Fと反対方向)へ向かうミサイル1に連結された連結部10A、10Bを備える。
【0032】
更に、本発明によると、保護フェアリング2がミサイル1に嵌合された時、前記フェアリングは前記最終ビークル6の全体を囲み、特にヒンジ又は他の標準の回転要素である関節のある連結要素7により、後端12において連結部10A、10Bに連結される。
【0033】
よって保護フェアリング2により提供される保護はセンサ8のみでなく、最終ビークル6の全体にも利点をもたらす。保護フェアリング2は最終ビークル6の全体を包囲し、センサ8の使用及び最終ビークル6の自律的飛行の直前に除去される。最終ビークル6の自律的飛行(センサ8を使用して)の継続時間は短いため、飛行の最終段階の間に熱的保護なしで行うことができる。よって、最終ビークル6の自律的飛行の前に除去されるこの包囲する保護フェアリング2により、(この自律的飛行の前にのみ必要な)保護機能に関する質量は最終ビークル6に割り当てられない。
【0034】
前記連結部10Aは全体にリングの形状であり、その外径はミサイル1の本体の、この連結部10Aが設けられる部分の直径とほぼ等しい。
【0035】
図1に示される第1の実施例において、連結部10Aは、最終ビークル6と推進段5との間に配置されるミサイル1の本体の中間部15である。この中間部15は前記最終ビークル6から分離可能である。
【0036】
よって保護フェアリング2のシェル3及び4は中間部15で関節を有し、特に回転する連結要素7である関連する連結手段は、前記ビークルの自律的飛行の前に最終ビークル6から分離可能なこの中間部15と一体化される。
【0037】
本実施例は特に以下のことを可能にする。
− 異なるサブシステム(保護フェアリング2、最終ビークル6、中間部15及び推進段5)間の製造の分割、
− 最終ビークル6の支持、及び排出システム(図示せず)の前記ビークルとの一体化、及び
− より効果的にするための、空気熱力学流から遠い(即ち保護フェアリング2のノーズ27から遠い)、以下に詳述する内部圧力制御ユニット20の組み込み。
【0038】
第2の実施例(図3及び図4に示す)において、保護フェアリング2、連結部10B(リング又はカラーの形態に作られる)及び回転する連結要素7は一体構造アセンブリ16を形成する。この一体構造アセンブリ16を適切に詳述するため、以下のことが示される。
− 図3の嵌合中の位置において、アセンブリ16は、その後端12が正しい位置に到達するまで軸X−Xと同軸の後方の方向Eへ移動する。その後ミサイル1に固定される。
− 図4は嵌合された位置である。この嵌合された位置では、連結部10Bが適切な固定手段19を介してミサイル1の支持部18の支持手段17に固定される。標準及び協働する、ミサイル1にアセンブリ16を良好に固定することが可能な任意の種類の支持手段17及び固定手段19が考えられる。
【0039】
好ましくは、支持部18は、例えば上述した第1の実施例の中間部15と同様の方法で最終ビークル6と推進段5との間に配置されるミサイル1の本体の中間部である。
【0040】
第2の実施例は保護フェアリング2の製造及び一体化を容易にする。更に、連結部10Bと場合により固定手段19を適合させることにより、アセンブリ16は存在する異なる種類のミサイルに容易に適合され得る。
【0041】
更に、特定の実施例では、ミサイル1は少なくとも1つの内部圧力制御ユニット20を有する。図1に図式的に示すように、この内部圧力制御ユニット20は保護フェアリング2の内部22とミサイル1の外部23との間の空気の通路を生成する少なくとも1つの経路21と、前記経路21に配置された少なくとも1つの弁24とを備える。
【0042】
特定の実施例において、1つ又は複数の経路21は図1に示す前記中間部15、又は図3及び図4の中間部18に形成される。よって、内部圧力制御ユニット20は空気熱力学流から遠く(即ち保護フェアリング2のノーズ27から遠く)に配置され、それは効率を増加させる。
【0043】
弁24は、例えば、保護フェアリング2の内部圧力が所定の閾値(例えば数ミリバール)を決して超えないような寸法でボールとボールのための伸縮ばねにより形成される。弁の構造の他の標準の実施例も使用され得る。
【0044】
ミサイル1が遭遇すると思われる(例えば超音速のミサイルの場合の)空気熱力学流及び飛行高度のために保護フェアリング2の内部22と外部23との間の圧力差が著しくなり得る時、内部圧力制御ユニット20は保護フェアリング2が飛行中に変形することを防止し、構成、機器及び特に最終ビークル6のセンサ8を損傷可能である空気熱力学流の流入を可能にする開口を形成する。
【0045】
その結果、そのような実施例において、図1に示すように、中間部15は推進段5とのインターフェース及び最終ビークル6との接合部を形成し、経路21への通路及び保護フェアリング2へのヒンジ支持の役割をする。
【0046】
特定の実施例において、中間部15、18は最終ビークル6を支持するために構成され、最終ビークルを排出するための標準の排出要素(図示せず)を備える。
【0047】
更に、特定の実施例において、ミサイル1は図1及び図4の嵌合位置において保護フェアリング2と最終ビークル6との間に配置される中間の支持要素26を有する。これらの中間支持要素26は以下のようである。
− 第1に、図1に示すように保護フェアリング2の内面2Aに固定される(一方の端部26Aにより)、
− 第2に、例えば適切な単一のプレート又はベースを介して最終ビークル6の外面6Aと単に接触する(他方の端部26Bにより)。
【0048】
よって、この特定の実施例により、最終ビークル6はまた保護フェアリング2を保持する役割を果たし、それは保護フェアリング2の合理的な寸法(十分に低い質量)を確実にする。
【0049】
この特定の実施例により、変形として、保護フェアリング2は、中間支持要素を使用して(特に大きな寸法を有する)最終ビークル6が保護フェアリング2内で曲がることを防止するような高い剛性を備え得る。
【0050】
図3及び図4に示す第2の実施例において、これらの中間支持要素26は一体構造アセンブリ16の一部を形成する。
【0051】
更に、図5及び図6に示すように、ミサイル1は保護フェアリング2のシェル3と4との間のせん断力を吸収する少なくとも1つのシステム28を有する。
【0052】
このシステム28はシェル3と4との間のせん断力を吸収し、よって適切な剛性から利益を得るために厚くなる(よって大き過ぎる)必要は無い。
【0053】
図5及び図6の特定の実施例(例として与えられた)において、このシステム28は2つのシェル3及び4の間の接合部に沿って分配された複数の接続位置29を備える。これらの接続位置29のそれぞれは以下のものを備える。
− シェル4内でその壁の長さに沿って作成された楕円形の凹部30と、
− 他方のシェル3に固定され、壁の長さに沿って楕円形の凹部30内を移動可能であるが、横方向の移動を防止する突起31。
【0054】
本発明の範囲内で、保護部分2のシェル3と4との間の他の種類の接合部が可能である。特に、接合部の周囲全体又はその大部分に亘り、協働する形状の端部又はほぞ接合を使用して内部を覆うことも考えられる。
【0055】
更に、特定の実施例において、保護フェアリング2のシェル3及び4は、導電性材料により作成されるか、又は電気伝導の手段を備えることにより導電性を有する。金属フィルム、又はシェルのそれぞれの構成部分を覆う金属編組等の、これを行ういくつかの異なる手段が考えられる。
【0056】
この特定の実施例において、ミサイル1はまた保護フェアリング2の導電シェル3と4との間の電気的連続性を提供する手段を有する。図6に例として示されるように、これらの手段は、特に充填エラストマー又は金属編組である、電気的連続性を生成するために2つのシェル3と4との間の接合部に配置される継手32を有し得る。
【0057】
本発明の範囲内で、電気的連続性を提供するために他の変形も可能である。特に、接合部を覆って内部で2つのシェルを接続する導電性要素(又はプレート)が考えられる。
【0058】
この特定の実施例は接合部で電気アークが生成されるのを防止し、電磁的保護を提供する。
【0059】
よって本発明により、保護フェアリング2は包囲する、即ち通常の保護位置において最終ビークル6を完全に囲んで設けられる。そのような包囲する保護フェアリング2は局在する保護フェアリングより確実に重いが、分離後に最終ビークル6への残留質量を最小にする。その理由はシェル3、4の保護及び関節接合の手段7、26は最終ビークル6ではなく、放出される要素と一体化されるためである。この重量の最小化は最終段階(最も注意を要する段階)の最終ビークル6の性能特性を最大にする。
【0060】
尚、発射の第1の段階における、局在の保護フェアリングより重い包囲する保護フェアリング2を有するミサイル1の性能の低下は、特により効果的である1つ又は1つ超の推進段5の提供により補償され得る。
【0061】
上述のように、保護フェアリング2の包囲する構造はまた以下の利点を有する(より局在の保護フェアリングと比較して)。
− 保護が向上する、及び
− 最終ビークル6及び/又は推進段5の実施例の変化における柔軟性が高まる。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【国際調査報告】