(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2018503836
(43)【公表日】20180208
(54)【発明の名称】筒状体を熱絶縁し、その温度を監視するための装置
(51)【国際特許分類】
   G01K 1/14 20060101AFI20180112BHJP
   G01K 11/12 20060101ALI20180112BHJP
   G01K 1/08 20060101ALI20180112BHJP
【FI】
   !G01K1/14 A
   !G01K11/12 A
   !G01K1/14 L
   !G01K1/08 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】2017554242
(86)(22)【出願日】20160105
(85)【翻訳文提出日】20170830
(86)【国際出願番号】US2016012136
(87)【国際公開番号】WO2016111980
(87)【国際公開日】20160714
(31)【優先権主張番号】14/590,420
(32)【優先日】20150106
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/662,930
(32)【優先日】20150319
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517236174
【氏名又は名称】ジェイソン・ペンダーグラフト
【住所又は居所】アメリカ合衆国 オクラホマ州 74132 タルサ サウス サーティナインス ウエスト アベニュー 6417
(71)【出願人】
【識別番号】517236185
【氏名又は名称】ジョン・ペンダーグラフト
【住所又は居所】アメリカ合衆国 オクラホマ州 74132 タルサ サウス サーティナインス ウエスト アベニュー 6417
(74)【代理人】
【識別番号】100092761
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 邦廣
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン・ペンダーグラフト
【住所又は居所】アメリカ合衆国 オクラホマ州 74132 タルサ サウス サーティナインス ウエスト アベニュー 6417
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ペンダーグラフト
【住所又は居所】アメリカ合衆国 オクラホマ州 74132 タルサ サウス サーティナインス ウエスト アベニュー 6417
【テーマコード(参考)】
2F056
【Fターム(参考)】
2F056CA08
2F056CA18
2F056CL12
2F056VA02
2F056VA05
2F056VA07
(57)【要約】
筒状体を熱絶縁し、筒状体の温度を監視するための装置である。この装置は、複数の可撓性カバーを含み、各可撓性カバーは前記筒状体を一周する。前記複数の可撓性カバーは、それぞれ、温度感知要素を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状体を通過する流動性を有する物質を有する前記筒状体を熱絶縁し、かつ、その温度を監視するための装置であって、前記装置は、
前記筒状体を一周する少なくとも一つの可撓性カバーと、
前記少なくとも一つの可撓性カバーに設けられた温度感知要素とを有する、前記装置。
【請求項2】
請求項1に記載された装置において、前記少なくとも一つの可撓性カバーは、互いに軸方向に並べられ、また、前記筒状体と軸方向にそろえられた、複数のカバーを含む、前記装置。
【請求項3】
請求項1に記載された装置において、前記温度感知要素は温度計である、前記装置。
【請求項4】
請求項3に記載された装置において、前記温度計は前記可撓性カバーの凹所に受け入れられている、前記装置。
【請求項5】
請求項1に記載された装置において、前記温度感知要素は、温度変化によって色を変えるサーマル・ケミカル・センサーである、前記装置。
【請求項6】
請求項1に記載された装置において、前記少なくとも一つの可撓性カバーは、それぞれ、取り外し可能である、前記装置。
【請求項7】
請求項6に記載された装置において、前記取り外し可能なカバーは取付けストラップと取付けパッドを有する、前記装置。
【請求項8】
請求項7に記載された装置において、前記取付けストラップと前記取付けパッドは面ファスナーを有する、前記装置。
【請求項9】
請求項1に記載された装置において、前記少なくとも一つの可撓性カバーは、一対の対向する外側可撓性シートの間に絶縁物質を含む、前記装置。
【請求項10】
請求項9に記載された装置において、前記絶縁物質はセラミック・ファイバー、ガラス・マット又はNomex・フェルトからなる群から選択される、前記装置。
【請求項11】
請求項1に記載された装置において、前記少なくとも一つの可撓性カバーは、少なくとも筒状体の外周と同程度の長さを有する、前記装置。
【請求項12】
筒状体を通過する流動性を有する物質を有する前記筒状体を熱絶縁し、かつ、その温度を監視するための装置であって、前記装置は、
複数の取り外し可能な可撓性カバーであって、前記複数の可撓性カバーはそれぞれ前記筒状体を一周し、前記複数の可撓性カバーは、互いに軸方向に並べられ、かつ、前記筒状体と軸方向にそろえられ、
前記可撓性カバーは、それぞれ、温度感知要素を有し、
前記可撓性カバーは、それぞれ、一対の対向する外側シートの間に絶縁物質を有する、
前記装置。
【請求項13】
請求項12に記載された装置において、前記温度感知要素は温度計である、前記装置。
【請求項14】
請求項12に記載された装置において、前記温度感知要素は、温度変化によって色を変えるサーマル・ケミカル・センサーである、前記装置。
【請求項15】
請求項12に記載された装置において、前記温度計は前記可撓性カバーの凹所に受け入れられている、前記装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2015年1月6日に出願された米国特許出願番号第14/590,420号と、2015年3月19日に出願された米国一部継続特許出願第14/662,930号に基づく出願であり、かつ、これらの出願の優先権を主張する出願であり、これによって、これらの文献の内容は援用される。
【0002】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、筒条体を熱絶縁し、その温度を監視するための装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
2.先行技術
プラスチック及びポリマー産業では、部品や製品を成形し又は製造するために射出及び/又は押出し装置を利用することが知られている。プラスチックやポリマー樹脂は、プラスチックやポリマー樹脂を流動性を有する物質に変えるため、添加剤とともに高温にさらされる。この物質は、金型キャビティや押出し型の内部に導入される前に、円筒体を通って射出され又は加圧下で押し進められる。この筒状体は、前述の流動性を有する複数の物質を混合し、これらの混合物をこの筒状体を通して移動させる回転スクリューを含むことができる。その後、この溶融プラスチック又は樹脂は、この筒状体を出て金型や押出し型に流入する。
【0004】
最適な流れ特性を保障するために、この筒状体には、しばしば、このコンパウンドの温度を制御するための加熱又は冷却機構が装備される。この出願の譲受人の先の特許権には、すなわち、「加熱及び冷却要素を有する減圧鋳造セラミック繊維絶縁帯」と題された米国特許第6,486,445号には、セラミック繊維絶縁帯の実施例が説明されている。この流動性を有する物質の流れ特性は、この物質が筒状体を通過する間にこの筒状体に適用される熱を制御する能力に依存する。
【0005】
この出願の譲受人の先行する特許出願には、すなわち、「流動可能な状態にある物質の温度を制御するためのモジュール式加熱及び冷却要素」と題された米国特許出願番号第14/590,420号には、流動可能な状態にある物質が筒状体を通って流れる間に、この物質の温度を制御するための装置の実施例が記載され、この実施例では、個々の温度制御機構が取り外し可能であり、そして交換可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,486,445号
【特許文献2】米国特許出願番号第14/590,420号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
筒状体の内部の熱特性を維持し、筒状体の内部の物質の熱特性を維持するために、この筒状体を熱絶縁するための装置が提供されることが望ましい。
また、作業者の不慮の火傷を防止するため、筒状体を熱絶縁するための装置が提供されることが望ましい。
また、筒状体の外側の温度を監視することが可能であり、そして、この筒状体の内部の物質の温度を間接的に監視することができるように、この筒状体を熱絶縁するための装置が提供されることが望ましい。
また、筒状体を熱絶縁し、かつ、この筒状体の温度を監視するための装置であって、温度が許容範囲外のときに注意を喚起し又は警報を発する装置を組み込んだ装置が提供されることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の要約
本発明は、筒状体を熱絶縁し、かつ、その温度を監視するための装置を対象とする。
【0009】
この装置は、使用時に筒状体を囲繞し、筒状体を覆う複数の可撓性カバーを含む。これらのカバーは、互いに軸方向に並べられ、また、筒状体と軸方向にそろえられる。
【0010】
それぞれの可撓性カバーは、少なくとも筒状体の外周と同程度の長さを有する。
【0011】
それぞれのカバーは、取り外すことが可能であり、前記装置を筒状体を囲繞する適当な位置に保持するため、それ自身に取り付けることが可能である。それぞれのカバーは、一対の取付けパッドと一対の取付けストラップを含む。これらの取付けパッドと取付けストラップは、それぞれ、面ファスナー(フック・アンド・ループ・ファスナー)を有し、これにより、可撓性カバーが筒状体の周囲に配置されるときに、この可撓性カバーは所定の位置に保持される。
【0012】
好ましい実施例では、それぞれのカバーは、一対の対向する外側可撓性シートと、これらの可撓性シートの間に配置された絶縁物質とを含む。
【0013】
それぞれのカバーは、その上に温度感知要素を含む。このカバーの外側の温度が監視され、この温度は、また、筒状体の内部の物質の温度を間接的に指示する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は筒状体を熱絶縁しかつその温度を監視するための装置の斜視図である。
【図2】図2は筒状体から取り外された装置の複数のカバーの一つの上面図である。
【図3】図3は図2の3−3線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
好ましい実施例の詳細な説明
図面を詳細に参照すると、図1は、筒状体を熱絶縁しかつその温度を監視するための装置10の斜視図である。装置10は、詳細に説明される少なくとも一つの可撓性カバーを有する。図1に示すように、複数の可撓性カバー30、32、34及び36が示されている。本発明の精神と目的の範囲内で、より多くの数のカバーを、又は、より少ない数のカバーを使用することができる。カバー30、32、34及び36は、それぞれ、使用時に筒状体20を囲繞し、覆う。これらのカバーは、ベース・ヒーター・バレルを囲むことが可能であり、すなわち、筒状体を囲む円筒状の複数のヒーター又はクーラーを囲むことが可能である。一つのカバー30が筒状体20から取り外されて示されている。
【0016】
筒状体20は、この筒状体を通して物質を移動させるための回転スクリュー(図示せず。)を含むことができる。成形され又は製造される部品や構成材に使用される種々の原材料は、プラスチック射出及び/又は押出し機22の内部で混合され、準備される。一つの限定されるべきでない実施例では、プラスチック・ビーズが着色剤やその他の添加剤と共に、この射出及び/又は押出し機22に供給される。
【0017】
この射出及び/又は押出し工程の間、これらの物質の温度制御を維持することは非常に重要である。これらの物質は、射出及び/又は押出し機22から筒状体20を通過し、そして、筒状体20の反対側の端部で金型又は押出し型(図示せず。)に流入する。
【0018】
本実施例では、筒状体20は円筒形を成しているが、他の実施例では、本発明の精神と目的の範囲内で、例えば方形又は楕円形の断面を有することもできる。
【0019】
カバー30、32、34及び36は、筒状体20の周囲に取り付けられたときに、互いに軸方向に並べられ、また、筒状体20と軸方向にそろえられる。矢印24及び26は、カバー30を筒状体20の周囲に取り付けるためにカバー30を動かす方向を示す。
【0020】
各カバーは可撓性であり、少なくとも筒状体の外周と同程度の長さを有する。筒状体20から分離された一つのカバー30の平面図が、図2に示されている。
【0021】
それぞれのカバー30、32、34及び36は取り外すことが可能であり、かつ、前記装置を筒状体20を囲繞する適当な位置に保持するため、それ自身に取り付けることが可能である。
【0022】
図示のように、各可撓性カバー30、32、34及び36は、一対の取付けパッド40及び42と一対の取付けストラップ44及び46を含む。
【0023】
取付けパッド40及び42と取付けストラップ44及び46は、それぞれ、面ファスナー(フック・アンド・ループ・ファスナー)を有し、この結果、可撓性カバー30を筒状体20の周囲の適当な位置に配置するとき、この可撓性カバーは筒状体20の周囲の所定の場所に保持される。この筒状体にこのカバーを固定するには、その他のファスナーや取付け具は不要である。
【0024】
その後、カバー30を取り外すには、取付けストラップ44及び46を取付けパッド40及び42から分離することができる。
【0025】
図3は、図2の3−3線に沿う断面図を示す。各カバー30、32、34及び36は、単一のモノリシック材料から製造することができる。もう一つの方法として、好ましい実施例では、各カバーは、一対の対向する外側可撓性シート50及び52と、これらの可撓性シートの間に配置された絶縁体54とを含む。絶縁体54は、セラミック、ファイバーグラス・マット、又は、Nomex(登録商標)フェルトを含む、種々の材料で構成することができる。これらの対向する外側シート50及び52は、その内部に絶縁体54を保持するため、それらの縁部で互いに固着されることができる。
【0026】
各可撓性カバーは温度感知要素を有する。図1に示すように、カバー30及び32は温度計60の形態の温度感知要素を含む。カバー34及び36は、温度変化によって色が変化するサーマル・ケミカル・センサーの形態の温度感知要素を含む。例えば、サーマル・ケミカル・センサー62は、ある選択された温度に達しなければ、通常は緑色であり、ある選択された温度に達するとこのセンサーは例えば赤色等の別の色に変わる。
【0027】
温度計60は、前記カバーの外側シート50に固定されることが可能であり、又は、可撓性カバー30の凹所64内に保持されることもできる。
【0028】
温度計60は、また、感知した温度を受信機に送信するために、送信機を有することができる。この代わりに、又は、これに加えて、この温度感知要素は、温度が特定の設定温度を超えると音やその他の信号を作動させるための警報器に連結されることができる。
【0029】
したがって、カバー30の外側の温度が監視されると、この温度は、また、筒状体20の内部の物質の温度を間接的に示す。この温度感知要素によって超過温度が検出された場合には、修正措置を取ることができる。同様に、所望範囲よりも低い温度が検知された場合にも、修正措置を取ることができる。
【0030】
図1の検討に戻ると、複数の可撓性カバー30、32、34及び36と複数の温度感知要素を使用することにより、受容できない温度偏差を示す筒状体上で軸方向位置の検出をすることができる。
【0031】
本発明は、この筒状体とその内部の物質の熱特性の維持に役立つのみでなく、作業員が筒状体20に接触して不慮の火傷を負うことを防止する防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明を添付した図面との関係で説明したが、ここに示され又は示唆された態様から離れて、本発明の精神と目的の範囲内で、他の更なる変更態様が実施可能であることを理解すべきである。
【図1】
【図2】
【図3】
【国際調査報告】