(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2018504970
(43)【公表日】20180222
(54)【発明の名称】インプラント支持修復物のモデルフリー作製のためのCAD/CAMツールを用いたインプラントブリッジ及びインプラントバーのパッシブフィット
(51)【国際特許分類】
   A61C 8/00 20060101AFI20180126BHJP
【FI】
   !A61C8/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】2017540186
(86)(22)【出願日】20160219
(85)【翻訳文提出日】20170728
(86)【国際出願番号】EP2016053506
(87)【国際公開番号】WO2016131939
(87)【国際公開日】20160825
(31)【優先権主張番号】102015203031.8
(32)【優先日】20150219
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500058187
【氏名又は名称】シロナ・デンタル・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国、デー−64625 ベンスハイム、ファブリークシュトラーセ、31
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】シュニッツスパン,ポール
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国,60594 フランクフルト,メッツラーシュトラーセ 36
【テーマコード(参考)】
4C159
【Fターム(参考)】
4C159AA43
4C159AA51
(57)【要約】
本発明は、修復物(5)作製のためのCAD/CAMツールを用いたインプラント支持及び/又は支台歯支持ブリッジ(2)及びインプラントバー(3)の応力の生じない嵌め合い、いわゆるパッシブフィットを創出するための試適部品(1)、ならびに少なくとも2つのインプラント及び/又は支台歯を取り付けた患者顎のデジタルモデル(15)から修復物を作製するための方法であり、モデル(15)は口腔内で作成されたスキャン画像(14)によって検出されている方法に関する。修復物の精度を改善し、作製プロセスを短縮するため、試適部品(1)は、インプラント(4)及び/又は支台歯ごとにスキャン可能な構造(6)を、好ましくはインプラント(4)及び/又は前記支台歯に対する規定の距離(7)と角度(8)で有するようになっている。本発明に基づく方法は、モデル(15)からCAD/CAMを使って試適部品(1)を作製し、少なくとも2つのインプラント(4)及び/又は支台歯に対する試適部品(1)の寸法安定性を点検し、必要に応じて試適部品(1)を補正し、試適部品(1)をスキャンし、必要に応じて変更された試適部品(1)のデジタルモデル(15)を生成し、このデジタルモデルはCAD/CAM製作の修復物(16)を生成するために使用されるようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
修復物(5)作製のためのCAD/CAMツールを用いたインプラント支持及び/又は支台歯支持ブリッジ(2)及びインプラントバー(3)の応力の生じない嵌め合い、いわゆるパッシブフィットを創出するための試適部品(1)であって、
前記試適部品(1)は、インプラント(4)及び/又は支台歯ごとにスキャン可能な構造(6)を、好ましくは前記インプラント(4)及び/又は前記支台歯に対する規定の距離(7)と角度(8)で有しており、前記試適部品(1)は、好ましくは接着によって接合された分離箇所(13)を有していることを特徴とする、試適部品(1)。
【請求項2】
前記スキャン可能な構造(6)は、先細のプリズムであり、好ましくは四面体(9)であることを特徴とする、請求項1に記載の試適部品。
【請求項3】
2つのインプラント(4)及び/又は支台歯の間にあるバー(34)上にスキャン可能な構造(11)が、好ましくは二次元のフライス加工(12)が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の試適部品。
【請求項4】
前記試適部品は、プラスチック、好ましくはPMMAから製造されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項以上に記載の試適部品。
【請求項5】
前記試適部品は、前記各インプラント(4)用のスクリュー溝(5)を有していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項以上に記載の試適部品。
【請求項6】
少なくとも2つのインプラント及び/又は支台歯を取り付けた患者顎のデジタルモデル(15)から修復物を作製するための方法であり、前記モデル(15)は口腔内で作成されたスキャン画像(14)によって検出されている方法であって、
前記モデル(15)からCAD/CAMを使って試適部品(1)を作製し、少なくとも2つのインプラント(4)及び/又は支台歯に対する前記試適部品(1)の寸法安定性を点検し、必要に応じて前記試適部品(1)を補正し、前記試適部品(1)をスキャンし、必要に応じて変更された前記試適部品(1)のデジタルモデル(15)を生成し、該デジタルモデルはCAD/CAM製作の修復物(16)を生成するために使用され、少なくとも2つのインプラント(4)及び/又は支台歯間での前記試適部品(1)の適合のために分離(13)が行われ、該分離は、続いて行われる応力の生じない接合、好ましくは鋳造又は接着によって接続されることを特徴とする方法。
【請求項7】
前記試適部品(1)には、前記各インプラント(4)用のスクリュー溝(5)が取り付けられることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記各インプラント(4)及び/又は支台歯に対する規定の距離(7)と角度(8)で、前記試適部品(1)に接続された適切なスキャン可能な基本形状(6)が設けられることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記試適部品(1)に、少なくとも1つのスキャン可能な、好ましくは二次元又は三次元の構造(11)が、とくに2つのインプラント(4)及び/又は支台歯間の前記バー(3)上に取り付けられることを特徴とする、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記口腔内スキャン(14)は、インプラント(4)及び/又は支台歯と接続されている、形状と寸法が周知のスキャンボディ(17)を使用して作製されることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項11】
前記変化した試適部品(1)の前記スキャン(18)は口腔外で行われることを特徴とする、請求項6〜10のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項12】
分離箇所(13)の位置に関する情報は、前記試適部品(1)の前記デジタルモデル(15)に入力されることを特徴とする、請求項6〜11のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項13】
前記修復物(16)は、少なくとも部分的にステレオリソグラフィ方式で作製されることを特徴とする、請求項6〜12のいずれか一項以上に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、修復物作製のためのCAD/CAMツールを用いたインプラント支持及び/又は支台歯支持ブリッジ及びインプラントバーの応力の生じない嵌め合い、いわゆるパッシブフィットを作るための試適部品に関する。
【0002】
さらに、本発明は、少なくとも2つのインプラント及び/又は支台歯を取り付けた患者顎のデジタルモデルから修復物を作製するための方法にも関し、このモデルは口腔内で作成されたスキャン画像によって検出されている。
【背景技術】
【0003】
インプラントで支持されるブリッジ及びバーを作製する場合、インプラントへの移行部/接続部でしばしば嵌め合いの問題が生じる。こうした嵌め合いの問題にはさまざまな原因がある。これらの問題は、一般に、従来の修復物の作製にも、CAD/CAM支援による修復物の作製にも当てはまる。
【0004】
同様に、この種の問題は、歯の上、いわゆる支台歯又は支柱の上に固定する修復物でも生じることがある。固定には、周知のやり方では固定のために研削する患者の既存の歯を用いる。支台歯とインプラントの混合形も、修復物の固定が可能である。
【0005】
鋳造技術などの従来のやり方では、冷却段階で修復物が大きく変形することを技術的に回避することができない。CAD/CAM法では、インプラント位置のデジタル化の際に間違いが生じるおそれがあり、この間違いはスキャンプロセスにおける不正確性によって引き起こされる。この不正確性は、とくに顎に歯のない患者に当てはまり、その場合、顎の不完全な構造により、個々の画像フィールドの相関が困難である。さらに、印象採得及びマスターモデル作製の際、またインプラント位置をマスターモデルに伝達する際にもエラーが発生するおそれがある。マスターモデルで作業する場合、後者のエラーは、従来のやり方にも、CAD/CAMにも当てはまる。純粋なデジタルによる口内の型取りは、画像記録の正確性および口内スキャナーの画像フィールドのサイズに関する技術水準という理由から、非常に不正確である。
【0006】
嵌め合いの問題は、例えば、コストのかかる修復物の再作製、修復物の破損及び/又は損失、修復物とインプラント間の辺縁間隙での感染症、又は応力によって引き起こされる痛みなど、深刻な問題を発生させ、応力又は感染症によってインプラントの喪失につながるおそれがある。
【0007】
従って、歯科医又は歯科技工士の目標は、いわゆるパッシブフィットを達成することである。パッシブフィットは、インプラント修復物の場合、修復物とインプラントとの間に医学的に容認できない、又は僅かしか容認できない辺縁間隙のある、応力の生じない嵌め合いを意味する。
【0008】
この問題を回避する多くの方法がある。この場合、鋳造技術でのねじれの問題を取り除くのか、又はインプラント位置の伝達エラーを取り除くのか、区別する必要がある。
【0009】
歯科技工士が鋳造技術を用いて修復物を作製する場合、技工士は冷却段階の後で、インプラントアナログを備えるマスターモデル上に修復物をセットする。
【0010】
修復物がインプラントに適合しない場合、技工士は、放電加工を用いて、又は国際公開98/20806(A1)号で知られている方法に従って、欠陥を解消することができる。
【0011】
放電加工では、誘電体の中で放電加工を用いてインプラント修復物の嵌め合いが適合される。ラボアナログの代わりに、インプラントの構造を完璧に再現する電極が用いられる。直流電源への接続により、インプラント修復物から電極への金属除去が得られる。プロセス終了後、修復物はラボアナログ上に完璧にセットされる。これにより、マスターモデル上で嵌め合いが達成される。
【0012】
また、インプラントの上部で適合していない修復物を分離することもできる。インプラント接続部を備える切り離された部品を、インプラント、すなわちマスターモデルのラボアナログの中にねじ止めする。その後、修復物の上部をインプラント上部のポジションに移し、例えば、はんだ付け、溶接、放電加工などによって、切り離されたねじ止め部品と1つにまとめられる。
【0013】
インプラント位置の伝達エラーは、口内での追加部品との接着によって解消される。
【0014】
パッシブフィットを達成するためのバリエーションは、接着キャップを備える、いわゆるマルチユニットアバットメント(MUアバットメント)の使用である。この場合、各インプラントにマルチユニットアバットメントがねじ止めされる。このMUアバットメント上には、上に向かって円錐形を有する、いわゆる接着キャップがねじ止めされる。この接着キャップ上に修復物がセットされ、接着キャップによって口内に接着される。接着キャップはねじ座面を有し、MUアバットメントと一緒に締め付けられる。修復物と接着キャップとの間の接着間隙により、ある程度の不正確性は調整することができる。最後に、嵌め合いの不正確性は、垂直方向の分離と再接合によって解消することができる。
【0015】
垂直方向の分離では、水平方向の分離の場合と同様の原理が適用される。しかし、垂直方向の分離では、修復物がインプラント上部で分離されず、インプラント間を垂直に分離される。次に、個々の部品が個別にマルターモデルのラボアナログ上にねじ止めされ、部品は再びはんだ付け又は溶接又は接着などによって接合される。1つのバリエーションは、患者口内の分離された修復物を接合し、接着された修復物を完成させるか、又は必要に応じてインプラントの正しい位置関係によって新しく作製するために、技工士のもとへ送り戻すことである。
【0016】
しばしば機械的な弱点も引き起こすその種の修正を避けるため、多数の部分から成るブリッジのフレームワークを作製する伝統的な鋳造技術は、近年、大部分がコンピュータ支援による製造に取って替われた。潜在的な構造的不均一性があり、嵌め合いが不正確な鋳造合金は、フレームワークの材料としては、もはや使用されない。その代わり、工場であらかじめ製造された、チタン及びジルコニアなどの金属及びセラミックから成る均質なブロックが使用され、このブロックからフレームワークがフライス加工される。歯及びインプラントに支持される修復物のコンピュータ支援による生産チェーンは、手作業の作業工程数を減少させ、それによって手動による加工エラーの可能性が小さくなる。そのようなプロセスは、DIGITAL ENTA.NEWS,8.Jahrgang,Januar/Februar 2014,PD Dr.Joannis Katsoulis:「インプラントで支持されたCAD/CAM修復物の嵌め合い精度」から知られており、本発明はこれに基づいている。
【0017】
周知のプロセスでは、最初に、インプラント又はあらかじめ準備された研削済み保持歯が取り付けられた患者顎を口腔内で成形するか、又は口腔内スキャンによって顎のデータモデルを作製する。これに基づいて、まず、マスターモデルが製作され、このマスターモデルによって、インプラントアナログ及び/又は支台歯上のスキャンアバットメントを備える表面を詳細に検知するために、口腔外スキャンを用いてデジタル化が行われる。生成されたデジタル化データは、さまざまなCAD/CAMシステムにインポートされ、引き続き使用される。個々の歯冠のデジタル設計には、対向する顎と顎間関係を含むモデルのこの第1のデジタル化工程で十分である。歯及びインプラントによって支持されたブリッジフレームワークが多数の部分から成る場合、依然として歯科技工士がフレームワークの物理的プリフォーム、いわゆるVAX−UPを従来どおりに製作し、それからスキャンすることが多い。次に、フレームワークスキャンをデジタル的にマスターモデルと結合し、CADによって最終的な形に適合する。
【0018】
代替として、準備された完全な歯形が、セットアップのように又は初期状況のデジタル化によって、すなわちスキャンされ、次に設計ソフトウェアによってセラミック支持フレームワークに縮小される。望ましい修復物のフルアナトミカル形状は、仮想的に設計し、その後、縮小することができる。取り外し可能なインプラント支持のバーアタッチメントには、通常、第2のスキャンとしてセットアップと呼ばれる最終的な歯の配列が行われ、次に、この歯の配列はインプラントモデルと重ね合わされ、バーの自由なCAD設計が可能になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の課題は、インプラント及び/又は支台歯によって支持される修復物を作製するための方法を提案することであり、この方法は、作製プロセスを大幅に縮小し、作製する修復物の精度を改善することができる。
【0020】
さらに、本発明の課題は、試適部品ならびにより優れた精度のインプラント支持修復物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
この課題は、修復物作製のためのCAD/CAMツールを用いたインプラント支持及び/又は支台歯支持ブリッジ及びインプラントバーの応力の生じない嵌め合い、いわゆるパッシブフィットを作るための試適部品によって解決され、この場合、試適部品は、インプラント及び/又は支台歯ごとにスキャン可能な構造を、好ましくはインプラント及び/又は支台歯に対する規定の距離と角度で有している。
【0022】
この試適部品は、まず、インプラント及び/又は研削した支台歯を取り付けた顎の口腔内三次元スキャンに基づいて作製される。そのようにして作製された試適部品は、試適のために顎にセットされ、及び/又はインプラントとねじ止めされる。試適部品と顎との間に機械的な応力が発生した場合、試適部品を分割し、新しく継ぎ合わせることができる。次に、試適部品が応力なしに嵌め合った場合、口腔内又は口腔外のいずれかで新たにスキャンを行うことができる。このとき、位置補正のための正確な基準点としてスキャン可能な構造が用いられ、それらの構造の相互の位置、距離及び/又は方向は、顎及び/又は試適部品の元のデジタルモデルを補正するために用いられる。この試適部品は、好ましくは接着によって接合された分離箇所を有していることにより、嵌め合いによって生じる機械的応力を利点によって取り除くことができる。
【0023】
本発明の実施形態では、スキャン可能な構造が先細のプリズムであり、好ましくは四面体である。スキャンにおいて、そのような多面体の先端は僅かな不確実性もとくによく検知される。従って、周知の相対位置に基づいて相互に実施されたデジタルモデルの補正もそれに応じて正確である。
【0024】
さらに、試適部品が2つのインプラント及び/又は支台歯の間にあるセグメント上にスキャン可能な構造、好ましくは二次元のフライス加工を設けている場合は有利である。そのような線形構造も、前に説明した基準点間においてデジタルモデルの精度を向上させる。
【0025】
有利には、本発明のもう1つの実施形態では、試適部品がプラスチック、好ましくはポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)から製造されている場合、試適部品を簡単に、衛生的で、しかも快適にはめ込むことができる。とくに、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)製の試適部品は、3Dプリント又はCAMによって必要な精度で作製可能である。
【0026】
本発明に基づく試適部品のもう1つの実施形態では、試適部品が各インプラント用のスクリュー溝を有するようになっている。このスクリュー溝に、ラボアナログ及び/又はアバットメントをねじ込むことができ、これにより、試適部品上の修復物及び/又は顎上の試適部品の正確な試適が可能になる。
【0027】
本方法の課題は、少なくとも2つのインプラント及び/又は支台歯を取り付けた患者顎のデジタルモデルから修復物を作製するための方法によって解決され、このとき、このモデルは口腔内で作成されたスキャン画像によって検出され、このモデルからCAD/CAMを使って好ましくはプラスチックから試適部品を作製し、少なくとも2つのインプラント及び/又は支台歯に対する試適部品の寸法安定性を点検し、必要に応じて、分離及び応力の生じない再接合によって試適部品を補正し、次に試適部品をスキャンし、必要に応じて変更された試適部品及び/又は顎のデジタルモデルを生成し、このモデルは、CAD/CAM製作及び/又は3D印刷の修復物を生成するために使用される。好ましくは、少なくとも2つのインプラント及び/又は支台歯間での試適部品の適合のために分離が行われ、この分離は、続いて行われる応力の生じない接合、好ましくは鋳造又は接着によって接続される。
【0028】
本発明の実施形態では、スキャンの万一の不正確性を分離及び再接合によって取り除くために、まず試適部品が製作される。この試適部品には、アバットメント及び/又はラボアナログをはめ込むために、各インプラント用のスクリュー溝が取り付けられている。このスクリュー溝を用いて、まず、顎内の嵌め合いが決定され、及び/又は修復物の嵌め合いが点検される。
【0029】
本発明のもう1つの実施形態では、各インプラント及び/又は支台歯に対する規定の距離と角度で、試適部品に接続された適切なスキャン可能な基本形状を設け、試適部品の補正後、顎及び/又は試適部品のデジタルモデルの該当する補正がスキャンによって行えるようになっている。スキャン可能な基本形状とそれらの正確な位置は、スキャン時に基準ポイントを提供し、補正算出に基づいてそれらの基準ポイントの位置変動が設定される。
【0030】
本方法のもう1つの実施形態では、精度をさらに向上させるため、試適部品に、少なくとも1つのスキャン可能な、好ましくは二次元又は三次元の構造が、とくに2つのインプラント及び/又は支台歯間のバー上に取り付けられている。線形のスキャン可能な構造により、デジタルモデルのより正確な補正が基準点の間でも可能である。
【0031】
有利には、顎の初期のデジタルモデルは、口腔内スキャンが、インプラント及び/又は支台歯と接続されている、形状と寸法が周知のスキャンボディを使用して作製される場合、さらに正確になる。とくに大部分が無歯顎の場合は、構造が欠如していることから、初期モデルの精度が損なわれるおそれがある。欠如している構造の代わりにスキャンボディを使用し、それらの位置と寸法から顎弓の変化を推論することが可能であるため、作製されたデジタルモデルは大幅に精度が高まることになる。
【0032】
本発明のもう1つの実施形態では、変化した試適部品のスキャンを口腔外で行うようになっている。これにより、有利には患者から提供される時間支出が短縮される。
【0033】
分離箇所の位置に関する情報は、試適部品のデジタルモデルに入力される措置も、精度の改善に役立つ。従って、そのような不連続箇所は、補正計算の際に相応に考慮することができる。
【0034】
修復物及び/又は試適部品がステレオリソグラフィ方式で作製される場合、自動化によって作製プロセス全体を有利に進行することができる。
【0035】
従って、修復物の作製は以下とおりである。歯科医又は歯科技工士が適切な口腔内スキャナーを使って患者口内をデジタルで成形し、それによって顎弓のデジタルモデルを作製する。このとき、歯科医又は歯科技工士は、インプラント内にねじ込む適切なスキャンボディを使用し、インプラントの位置を把握する。CAD/CAMソフトウェアでインプラントの位置をデジタル化されたスキャンボディを使って検知し、CAD支援によって試適部品のデジタルモデルを作製する。その試適部品の物理的実施形態を以下で説明する。この試適部品は、歯科医が適切な5軸加工機又はその他の適切な加工機を有している場合、CAD支援又はステレオリソグラフィ方式でデジタルモデルから直接歯科医によって製作される。代替として、このモデルは適切な5軸加工機を所有する歯科技工士にデジタルで送信可能である。切削する製造プロセスによって材料ブロックから作製する場合は、通常、多数の異なるインプラントが存在するため、5軸加工機が必要である。後者のケースでは、歯科技工士は完成した試適部品を歯科医に送り返す。試適部品の材料は、PMMAなどの適切な硬質プラスチックである。
【0036】
試適部品の構造は以下のように特徴づけられている。
インプラントごとに、試適部品はスクリュー溝とスキャン可能な構造、例えば四面体に似た市販のスキャンボディを有し、インプラントに対して規定の間隔を有している。このスキャン可能な構造は、ソフトウェアが簡単にマスターとして検出できる四面体であってよい。さらに、試適部品は、それぞれのバーにフライス加工した構造も有し、この構造はより画像表示を単純化するか、又は歯のない患者口腔においてよりもエラーを少なくすることができる。
【0037】
この試適部品は、患者口腔内にセットされ、インプラント内へのねじ止めが試される。試適部品が完璧に嵌め合う場合、歯科技工士に最終的な修復物の制作を依頼することができる。試適部品が嵌め合わない場合、国際公開001998020806(A1)号から知られている垂直方向の分離のように、歯科医は適合しないそれぞれのバーを垂直方向に分離するため、個々のセグメントが発生する。これらのセグメントは患者口腔内のインプラント上にねじ止めされ、患者口腔内で、例えば接着によって再び接合される。
【0038】
接着剤の硬化後、接合した試適部品は再び患者口腔から取り出される。ソフトウェアは、歯科医にプラグラムインターフェース、いわゆるツールを提供し、これを使って歯科医は、試適部品のどこを物理的に分離したか、ソフトウェア内で試適部品のデジタルモデルに指定することができる。このツールは、CADプログラムから知られている単純なインターフェースツールである。次に、歯科医は、接合した試適部品を再度スキャンするか、又はデジタル化のためにこの部品を歯科技工士へ送る。試適部品がデジタル化されると、歯科技工士はスキャンによって得られた試適部品の画像上でスキャンボディに類似した特殊な構造をクリックして、インプラント位置が患者口腔内の位置に正確に対応するように、インプラント位置を検出してマークする。歯科医はすでにデジタルで、どこで分離が行われたかを指定しているので、ソフトウェアは試適部品のどのバーが変更されたか自動的に認識する。これに対応して、変更されたバーのインプラント位置が自動的に適合される。つぎに、歯科技工士は、インプラント位置が患者口腔内の状況に正確に対応する形で、インプラントの位置をソフトウェアのデジタルモデル内に有している。これに応じて、歯科技工士は、修復物の実際の製造を始めることができる。残りのエラーは、機械の不正確性及び大部分は個々の画像撮影の不正確性にある。無歯の患者口腔内の難しい画像表示の問題と石膏モデル作製の不正確性及びこの石膏モデルでのイプラント位置の適用は、本発明によって取り除かれる。
【0039】
インプラントを取り替えることも可能な、研削された支柱歯又は支台歯での手順も同様に行われる。
【0040】
試適部品を用いて修正された試適部品のデジタルモデル及び/又はインプラント又は支台歯の正確な位置を使って修正した顎弓のデジタルモデルは、次に、修復物のデジタルモデルのCAD支援による仕上げのために利用することができる。
【0041】
歯科技工士がデジタルモデルを美的外装のために必要とする場合、例えばModelGennなどのソフトウェアを使ってデジタルでこれを作製し、CAM支援によって仕上げるか、又は集中製造施設で作製させることもできる。
【0042】
試適部品の使用により、正確にフィットするインプラント修復物のモデルフリーのデジタル製造プロセスが可能になる。歯科医は印象を作る必要もなく、またインプラント位置を転送するための転送キーも製造しなくてよい。試適部品はエラーの多い一般的な転送キーの代わりに使用される。歯科技工士は、石膏からマスターモデルを作製する必要はない。これにより、製造プロセスにおけるコストと時間を節約することができる。歯科技工士が美的外装にモデルが必要な場合、ラボアナログによるSLA法でデジタルによってこれを作製又は製造してもらうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
本発明の方法ならびに本発明に基づく装置を、図を使って詳しく説明する。
【図1】修復物作製時の本発明に基づく作業手順である。
【図2】本発明に基づく試適部品を上から見た図である。
【図3】補正した試適部品を上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
図1の大きな垂直ブロックにはそれぞれ、修復物の製造における関係者、すなわち、歯科医、歯科技工士、遠隔の製造者が割り当てられている。大きなブロックの中にあるブロックは、それぞれの関係者の作業を表しており、作業の順序が矢印で示されている。
【0045】
すなわち、左ブロック19は歯科医の作業、中央ブロック20は歯科技工士の作業、右ブロック21は遠隔の製造施設の作業である。
【0046】
従って、左ブロック19では、まず歯科医が患者顎弓の口腔内スキャンを行い(22)、そこから顎弓23のデジタルモデルが周知のやり方でプログラムによって計算される。次に、歯科医は、分岐24に基づいて、分岐の左の枝に従って試適部品のCADモデル25をプログラム支援により生成及び製作するかどうか決定する。他の場合には、歯科医は、試適部品CAD/CAM支援による試適部品25を作製するために、顎弓のデジタルモデルのデータセットをブロック20に基づいて行動する歯科技工士のもとへ送る。
【0047】
分岐24の2つのケースともに、製作した試適部品は、患者口腔内での試適26のために再びブロック19に達する。試適では、万一発生した機械的応力を分離と再接合によって取り除き、その分離箇所をいわゆるスライスツールによってデジタルモデルに記録し27、このモデルにおいて補正計算の際に分離箇所を考慮できるようにする。
【0048】
次に、図1では、必要に応じて補正された試適部品が再びブロック20の歯科技工士のもとへ送られ、ここで補正された試適部品がスキャンされる(28)。代替として、このスキャンプロセスは、該当する装備があればもちろん歯科医が実施することもできるだろう。このスキャンとマークされた基準位置の結果は、次に、例えば試適部品及び/又は顎弓の1つ以上のデジタルモデルの再計算のための基礎として用いられ、そこから、コンピュータ支援によるデジタルデザインテンプレートとのマッチング後、修復物のデジタルモデルを生成し、このデジタルモデルに基づいて最終的に修復物の製造(29)を行う。
【0049】
CAD/CAM支援によって試適部品を作製した後、ブロック25から分岐して、顎弓の第1のデジタルモデルのデータセットはすでにブロック21の遠隔の製造施設に受け渡すことができ、オプションで同時にステレオリソグラフィ方式によって作製したラボアナログ付きモデルを注文し、製造してもらい(30)、次に、このモデルはブロック31で歯科技工士によって美的に外装される。
【0050】
そのようにして製造された修復物は、取付け(32)のために歯科医へ送られる。
【0051】
分かりやすくするために、この有利な作業手順では、残りのマスターモデルの作製が省略されている。該当する装備がある場合、すべての作業を歯科医の診療所でも実施してもよい。
【0052】
図2及び図3はそれぞれ、全部で4つのインプラント4がある顎弓の試適に用いる本発明に基づく同一の試適部品1を上から見た図であり、これらのインプラントは顎弓での試適時にはスクリュー溝5の下にある。このスクリュー溝5によって、試適部品がインプラントにねじ止めされる。4つのスクリュー溝5の間には3つのバー3があり、これらのバーは、図3に示されているようにスクリュー溝5の間にある分離箇所13で個々のセグメント10に分離することができる。
【0053】
もちろん、試適部品は、2つのインプラントを接続する一本のバーからのみ構成されていてもよい。そのような簡単な試適部品は、インプラントブリッジ(図3)の作製に用いられる。しかし、基本的な作業手順は、より大きな修復物の製造手順と同じである。
【0054】
インプラントの代わりに、大抵は研削されている歯も復物の固定に用いることができ、これらの歯は修復物を固定するための支台歯又は支柱歯として利用される。
【0055】
最後に、インプラントと支台歯を混ぜて固定に用いることも可能である。
【0056】
使用されるソフトウェアによる試適部品のスキャン及び測定のための基準点として、適切なやり方で四面体として形成されることで簡単に検知可能な基本形状6が用いられる。基本形状の先端33は、スキャンの拡大図に正確にマークすることができる。インプラント4及び/又はスクリュー溝に対する基準値としての距離7及び角度8から正確なマスターができるため、このマスターは試適部品1のデジタルモデルの中に含まれている。バーの分離と再接合の後にスキャンボディ17の位置が変動したことは、補正された試適部品のデジタルモデルを計算する場合の補正ベクトルとして使用することができる。
【0057】
さらに線形のフライス加工12が第2の構造11として支援し、この構造は、位置変動後に適切なパターン認識を通じて位置に応じたより正確な補正計算のためにソフトウェアによって用いられ、精度をさらに向上させることができる。
【0058】
図3には、試適部品1が左側の3つのインプラントには適合しているが、右側のインプラントには試適部品が強制的にしか固定できない状況を示している。従って、バー3を分離箇所13で分割し、右セグメント10をインプラントに固定した後、接着によって再び接合されている。顎弓及び/又は試適部品のデジタルモデルは、スキャンから検出された補正データに基づいて補正され、修復物の設計及び製造の基礎にされる。
【0059】
本発明に基づく試適部品及び方法は、歯の美的修復物の正確かつ迅速な製造においてとくに有利に商業的に使用することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 試適部品
2 インプラントブリッジ
3 ブリッジバー
4 インプラント
5 スクリュー溝
6 基本形状
7 距離
8 角度
9 四面体
10 セグメント
11 第2の構造
12 フライス加工
13 分離箇所
14 口腔内スキャン
15 顎弓のモデル?
16 修復物
17 スキャンボディ
18 スキャニング
19 左ブロック
20 中央ブロック
21 右ブロック
22 口腔内スキャン画像の作成
23 デジタル顎弓モデルの作製
24 分岐
25 CAD/CAM支援による試適部品の作製
26 試適部品の試適
27 試適部品の補整及び分離箇所のマーク
28 補正した試適部品のスキャン及びデジタルのモデル作製
29 修復物のCADおよび製造
30 ラボアナログ付きSLAモデルの注文および製造
31 修復物の美的外装
32 修復物の取付け
33 先端
【図1】
【図2】
【図3】
【手続補正書】
【提出日】20170828
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
修復物(5)作製のためのCAD/CAMツールを用いたインプラント支持及び/又は支台歯支持ブリッジ(2)及びインプラントバー(3)の応力の生じない嵌め合い、いわゆるパッシブフィットを創出するための試適部品(1)であって、
前記試適部品(1)は、インプラント(4)及び/又は支台歯ごとにスキャン可能な構造(6)を、好ましくは前記インプラント(4)及び/又は前記支台歯に対する規定の距離(7)と角度(8)で有しており、前記試適部品(1)は、接着によって接合された分離箇所(13)を、2つのインプラント及び/又は支台歯間のバーの範囲内に有していることを特徴とする、試適部品(1)。
【請求項2】
前記スキャン可能な構造(6)は、先細の多面体であり、好ましくは四面体(9)であることを特徴とする、請求項1に記載の試適部品。
【請求項3】
2つのインプラント(4)及び/又は支台歯の間にあるバー(34)上にスキャン可能な構造(11)、好ましくは二次元のフライス加工(12)が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の試適部品。
【請求項4】
前記試適部品は、プラスチック、好ましくはPMMAから製造されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項以上に記載の試適部品。
【請求項5】
前記試適部品は、前記各インプラント(4)用のスクリュー溝(5)を有していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項以上に記載の試適部品。
【請求項6】
少なくとも2つのインプラント及び/又は支台歯を取り付けた患者顎のデジタルモデル(15)を使用して修復物を作製するための方法であり、前記モデル(15)は口腔内で作成されるスキャン画像(14)によって検出されている方法であって、
前記モデル(15)の基本位置に基づいて、CAD/CAMを使って試適部品(1)を作製し、少なくとも2つのインプラント(4)及び/又は支台歯に対する前記試適部品(1)の寸法安定性を点検し、必要に応じて前記試適部品(1)を補正し、前記試適部品(1)をスキャンし、必要に応じて変更された前記試適部品(1)のデジタルモデル(15)を生成し、該デジタルモデルはCAD/CAM製作の修復物(16)を生成するために使用され、少なくとも2つのインプラント(4)及び/又は支台歯間での前記試適部品(1)の適合のために分離(13)が行われ、該分離によって生じた分離箇所は、続いて行われる応力の生じない接合、好ましくは鋳造又は接着によって接続されることを特徴とする方法。
【請求項7】
前記試適部品(1)には、前記各インプラント(4)用のスクリュー溝(5)が取り付けられることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記各インプラント(4)及び/又は支台歯に対する規定の距離(7)と角度(8)で、前記試適部品(1)に接続された適切なスキャン可能な基本形状(6)が設けられることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記試適部品(1)に、少なくとも1つのスキャン可能な、好ましくは二次元又は三次元の構造(11)が、とくに2つのインプラント(4)及び/又は支台歯間の前記バー(3)上に取り付けられることを特徴とする、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記口腔内スキャン(14)は、インプラント(4)及び/又は支台歯と接続されている、形状と寸法が周知のスキャンボディ(17)を使用して作製されることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項11】
前記変化した試適部品(1)の前記スキャン(18)は口腔外で行われることを特徴とする、請求項6〜10のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項12】
分離箇所(13)の位置に関する情報は、前記試適部品(1)の前記デジタルモデル(15)に入力されることを特徴とする、請求項6〜11のいずれか一項以上に記載の方法。
【請求項13】
前記修復物(16)は、少なくとも部分的にステレオリソグラフィ方式で作製されることを特徴とする、請求項6〜12のいずれか一項以上に記載の方法。
【国際調査報告】