(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2018514874
(43)【公表日】20180607
(54)【発明の名称】モバイル端末及び仮性カードを用いた決済方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20180511BHJP
   G06Q 20/08 20120101ALI20180511BHJP
   G06Q 20/24 20120101ALI20180511BHJP
   G06Q 20/34 20120101ALI20180511BHJP
【FI】
   !G06Q20/32
   !G06Q20/08
   !G06Q20/24
   !G06Q20/34 370
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】2017556751
(86)(22)【出願日】20160425
(85)【翻訳文提出日】20171227
(86)【国際出願番号】KR2016004274
(87)【国際公開番号】WO2016175518
(87)【国際公開日】20161103
(31)【優先権主張番号】10-2015-0058992
(32)【優先日】20150427
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】515049512
【氏名又は名称】RSUPPORT株式会社
【氏名又は名称原語表記】RSUPPORT CO., LTD.
【住所又は居所】大韓民国ソウル特別市松坡区慰礼城大路10,F15
【住所又は居所原語表記】F15, 10 Wiryeseong−daero, Songpa−gu Seoul 05544 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100089635
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 守
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(72)【発明者】
【氏名】ソ ヒョン ス
【住所又は居所】大韓民国京畿道楊平郡江下面東梧里38−16
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA21
5L055AA52
5L055AA64
5L055AA66
(57)【要約】
本発明は、通信網を用いたクレジットカード決済方法に関し、識別情報が記録された仮性カード30、及び仮性カード30の識別情報を実際のカード情報に切り換える切換えサーバー45が配設され、ユーザーが、モバイル端末10で切換えサーバー45に接続して仮性カード30に対応する実際のクレジットカードを指定し、クレジットカード加盟店において仮性カード30を使用すると、指定されたクレジットカードを用いた決済が行われる。クレジットカード会員は、多数の実物のクレジットカードを所持しなくても必要に応じて様々なクレジットカードを選んで使用することができ、加盟店は、別途の受信装置を備えなくても、既存の加盟店端末35を活用して取引きを行うことができる。利便性の確保及びコストの節減の効果が得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレジットカードに記録された情報を読み取り、取引き情報を転送する加盟店端末(35)と、取引き情報を受信して承認情報を転送するカード社サーバー(50)と、加盟店端末(35)及びカード社サーバー(50)と接続されて加盟店端末(35)とカード社サーバー(50)との間の取引き情報及び承認情報を仲介する代行サーバー(40)とによって行われる決済方法において、
識別情報及びカード情報が記録されるカードデータベース(46)が接続された切換えサーバー(45)が前記代行サーバー(40)と接続され、
モバイル端末(10)が、識別情報及び弁別情報を含む指定情報を無線網(20)を介して切換えサーバー(45)に転送するステップと、
切換えサーバー(45)が指定情報を受信し、弁別情報を取り出してカードデータベース(46)を更新するステップと、
加盟店端末(35)が、仮性カード(30)に記録された識別情報を読み取り、売上げ情報をマージして仮性取引き情報を生成した後、代行サーバー(40)に転送するステップと、
代行サーバー(40)が、受信した仮性取引き情報内の識別情報を切換えサーバー(45)に転送するステップと、
切換えサーバー(45)が、受信した識別情報でカードデータベース(46)を照会してカード情報を引き出し、引き出したカード情報を代行サーバー(40)に転送するステップと、
代行サーバー(40)が、受信されたカード情報及び前記売上げ情報をマージして真性取引き情報を生成した後、カード社サーバー(50)に転送するステップと、
カード社サーバー(50)が、真性取引き情報を受信して検証した後、代行サーバー(40)に承認情報を転送するステップと、
承認情報を受信した代行サーバー(40)が、加盟店端末(35)に承認情報を受け渡すステップと、
を含むことを特徴とするモバイル端末及び仮性カードを用いた決済方法。
【請求項2】
クレジットカードに記録された情報を読み取り、取引き情報を転送する加盟店端末(35)と、取引き情報を受信して承認情報を転送するカード社サーバー(50)と、加盟店端末(35)及びカード社サーバー(50)と接続されて加盟店端末(35)とカード社サーバー(50)との間の取引き情報及び承認情報を仲介する代行サーバー(40)とによって行われる決済方法において、
識別情報及びカード情報が記録されるカードデータベース(46)が接続された切換えサーバー(45)が前記代行サーバー(40)及びカード社サーバー(50)と接続され、
モバイル端末(10)が、識別情報及び弁別情報を含む指定情報を無線網(20)を介して切換えサーバー(45)に転送するステップと、
切換えサーバー(45)が、指定情報を受信し、弁別情報を取り出してカードデータベース(46)を更新するステップと、
加盟店端末(35)が、仮性カード(30)に記録された識別情報を読み取り、売上げ情報をマージして仮性取引き情報を生成した後、代行サーバー(40)に転送するステップと、
代行サーバー(40)が、受信した仮性取引き情報を切換えサーバー(45)に転送するステップと、
切換えサーバー(45)が、受信した仮性取引き情報内の識別情報でカードデータベース(46)を照会してカード情報を引き出し、引き出したカード情報及び仮性取引き情報内の売上げ情報をマージして真性取引き情報を生成した後、カード社サーバー(50)に転送するステップと、
カード社サーバー(50)が、真性取引き情報を受信して検証した後、切換えサーバー(45)に承認情報を転送するステップと、
承認情報を受信した切換えサーバー(45)が、代行サーバー(40)に承認情報を受け渡すステップと、
承認情報を受信した代行サーバー(40)が、加盟店端末(35)に承認情報を受け渡すステップと、
を含むことを特徴とするモバイル端末及び仮性カードを用いた決済方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信網を用いたクレジットカード決済方法に関するものであり、識別情報が記録された仮性カード30、及び仮性カード30の識別情報を実際のカード情報に切り換える切換えサーバー45が配設され、ユーザーが、モバイル端末10で切換えサーバー45に接続して仮性カード30に対応する実際のクレジットカードを指定し、クレジットカード加盟店において仮性カード30を使用したときに、指定されたクレジットカードを用いた決済が行われるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
クレジットカードを用いた商品及びサービスの取引きが盛んに行われ、会員の確保及び取引き量の増大のためのクレジットカード会社間の競争が激しくなるのに伴って、クレジットカードは、単なる現金の代替手段に留まらず、割引き、積立金の引去り等の様々な会員特典・優待が付加されている。
【0003】
この種のクレジットカードの会員特典・優待は、一般に、加盟店や、取り引きされる商品又はサービスに応じて選別的に与えられるので、ユーザーは、自分が保有しているクレジットカードのうちの最も有利なクレジットカードを選んで決済を行うことができるが、クレジットカードの特典・優待を十分に活用するために、多数枚のクレジットカードを保有しなければならないという不便さ及びリスクを甘受せざるを得なかった。
【0004】
そこで、スマートフォン等のモバイル端末10に多数のクレジットカード情報を記録し、当該モバイル端末10の画面上に出力されたバーコード等をクレジットカード加盟店に提示したり、当該モバイル端末10に取り付けられた近距離送信手段と加盟店に配設された受信装置との間で通信を行ったりすることによって、実際にクレジットカードを提示しなくても決済を行うことができるようにしたサービスが開発されている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2013−2999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたサービスをはじめとする従来のモバイル端末10を利用したクレジットカード決済サービスは、前述されたように、モバイル端末10の記憶装置にクレジットカードのカード情報を記録し、モバイル端末10から出力されたカード情報が加盟店に配設された受信装置に入力されることによって、商品又はサービスの代金の決済が行われるものであり、決済過程において実物のクレジットカードを完全に排除し、クレジットカードに基づく商取引きの主な三つの当事者、すなわち、会員、クレジットカード会社及び加盟店にそれぞれ次のような利点を提供することを目的としている。
【0007】
まず、会員は、多数枚の実物のクレジットカードを所持していなくても、取引き上有利となるクレジットカードを選ぶことができる。そして、会員にとって、利便性があるだけでなく、実物のクレジットカードの紛失又は盗難に伴う被害を軽減することができる。
【0008】
また、クレジットカード会社は、実物のクレジットカードの製作及び発給にかかるコストを節減することができるだけでなく、クレジットカードの決済のしやすさ及び安全性の向上に伴う会員拡大効果を期待することができ、加盟店は、前記会員の拡大に伴う取引きの活性化及び売上げの増大を期待することができる。
【0009】
このように、実物のクレジットカードを完全に排除する従来のモバイル端末10を利用したクレジットカード決済サービスは、前述されたように、一見して利便性の向上及びコストの節減が図れるように思われるが、利便性の向上及びコストの節減の効果が非常に小さく、当事者に応じて追加費用が発生するだけではなく、深刻なセキュリティの問題が常存するのが現状である。
【0010】
まず、利便性の向上は、クレジットカード会員が実物のクレジットカードを所持する必要がないという点に起因するものであるが、これは、後述する加盟店の拡大不振によってその実効性をほとんど期待することができず、その結果、たとえモバイル端末10を利用したクレジットカードサービスに加入した会員であっても、正常な取引きを行うためには実物のクレジットカードを所持しなければならない。
【0011】
したがって、クレジットカード会社もまた、モバイル端末10を利用したクレジットカードサービスの会員にも実物のクレジットカードを発給しなければならないので、コストの節減効果を全く期待することができない。また、モバイル端末10を利用したサービス及び実物のクレジットカードを利用したサービスを二重に運用することにより、膨大な追加費用が発生してしまう。
【0012】
また、既存のマグネティックリーダー(magnetic reader)方式の加盟店端末35では、モバイル端末10を利用したクレジットカードサービスを行うことができないので、モバイル端末10との間で通信を行うことができる新型機器に取り替えたり、既存の加盟店端末35に受信装置を更に取り付けたりする必要があり、膨大な追加費用が発生してしまう。このような追加費用は、加盟店及び会員に転嫁され、加盟店及び会員の拡大に障害要素として働く。
【0013】
すなわち、従来のモバイル端末10を利用したクレジットカードサービスは、システムの構築及び運用の側面からみて膨大な追加費用が発生してしまい、加盟店及び会員の数を拡大することができず、その結果、実物のクレジットカードの併用等サービスの低下につながる悪循環構造が形成される原因となる。
【0014】
特に、従来のモバイル端末10を利用したクレジットカードサービスは、会員及び加盟店の両方にとって深刻なセキュリティの問題を引き起こす恐れがあり、汎用情報機器であるとともに通信機器であるモバイル端末10の特性からみて、情報の複製及び流出が行われやすいので、セキュリティの問題が引き起こされると、実物のクレジットカードに基づくサービスに比べて甚大な被害を蒙ってしまうという問題がある。
【0015】
まず、一般のユーザーである会員にとっては、多数枚のクレジットカードのカード情報がモバイル端末10に保存されるので、モバイル端末10を紛失したり盗まれたときに、モバイル端末10に記録されたすべてのカード情報が流出するリスクが存在するだけでなく、モバイル端末10の紛失又は盗難が生じないとしても、通信機器であるモバイル端末10の特性からみて、通信網を用いてハッキング(hacking)される可能性があるという問題があり、ハッキングによるカード情報の流出は、ユーザーが認識できない可能性が高いので、当該カードによる取引き中止等の後続処置が遅れて被害が拡大するという深刻な問題が引き起こされる。
【0016】
加盟店によるカード情報の受信過程においてセキュリティの問題は常に存在するが、従来のモバイル端末10を利用したクレジットカードサービスにおいては、実物のクレジットカードを加盟店端末35に投入する等の物理的な操作が排除された状態で、モバイル端末10と加盟店内の受信装置との間で無線通信によってカード情報の受け渡しが行われるので、加盟店の店主又は職員による悪意的なカード情報の窃取行為はさておき、モバイル端末10から発信されるカード情報の第三者による無断受信を効率よく遮断することができるような対策が期待できないという問題がある。
【0017】
特に、実物のクレジットカードを用いた取引きに慣れている加盟店の店主又は職員がモバイル端末10を利用したクレジットカードの取引きを行う際に、機器の誤操作等のミスが発生すると、当事者間の紛争が引き起こされる恐れがある。したがって、このような誤操作等を防止するための加盟店の関係者に対する教育及び訓練が必要であり、その結果、サービス運用コストが高くなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、前述された問題点を解決するために、クレジットカードに記録された情報を読み取り、取引き情報を転送する加盟店端末35と、取引き情報を受信して承認情報を転送するカード社サーバー50と、加盟店端末35及びカード社サーバー50と接続されて加盟店端末35とカード社サーバー50との間の取引き情報及び承認情報を仲介する代行サーバー40とによって行われる決済方法において、識別情報及びカード情報が記録されるカードデータベース46が接続された切換えサーバー45が前記代行サーバー40と接続され、モバイル端末10が、識別情報及び弁別情報を含む指定情報を無線網20を介して切換えサーバー45に転送するステップと、切換えサーバー45が指定情報を受信し、弁別情報を取り出してカードデータベース46を更新するステップと、加盟店端末35が、仮性カード30に記録された識別情報を読み取り、売上げ情報をマージして仮性取引き情報を生成した後、代行サーバー40に転送するステップと、代行サーバー40が、受信した仮性取引き情報内の識別情報を切換えサーバー45に転送するステップと、切換えサーバー45が、受信した識別情報でカードデータベース46を照会してカード情報を引き出し、引き出したカード情報を代行サーバー40に転送するステップと、代行サーバー40が、受信されたカード情報及び前記売上げ情報をマージして真性取引き情報を生成した後、カード社サーバー50に転送するステップと、カード社サーバー50が、真性取引き情報を受信して検証した後、代行サーバー40に承認情報を転送するステップと、承認情報を受信した代行サーバー40が、加盟店端末35に承認情報を受け渡すステップとを含むことを特徴とするモバイル端末及び仮性カードを用いた決済方法である。
【0019】
また、クレジットカードに記録された情報を読み取り、取引き情報を転送する加盟店端末35と、取引き情報を受信して承認情報を転送するカード社サーバー50と、加盟店端末35及びカード社サーバー50と接続されて加盟店端末35とカード社サーバー50との間の取引き情報及び承認情報を仲介する代行サーバー40とによって行われる決済方法において、識別情報及びカード情報が記録されるカードデータベース46が接続された切換えサーバー45が前記代行サーバー40及びカード社サーバー50と接続され、モバイル端末10が、識別情報及び弁別情報を含む指定情報を無線網20を介して切換えサーバー45に転送するステップと、切換えサーバー45が、指定情報を受信し、弁別情報を取り出してカードデータベース46を更新するステップと、加盟店端末35が、仮性カード30に記録された識別情報を読み取り、売上げ情報をマージして仮性取引き情報を生成した後、代行サーバー40に転送するステップと、代行サーバー40が、受信した仮性取引き情報を切換えサーバー45に転送するステップと、切換えサーバー45が、受信した仮性取引き情報内の識別情報でカードデータベース46を照会してカード情報を引き出し、引き出したカード情報及び仮性取引き情報内の売上げ情報をマージして真性取引き情報を生成した後、カード社サーバー50に転送するステップと、カード社サーバー50が、真性取引き情報を受信して検証した後、切換えサーバー45に承認情報を転送するステップと、承認情報を受信した切換えサーバー45が、代行サーバー40に承認情報を受け渡すステップと、承認情報を受信した代行サーバー40が、加盟店端末35に承認情報を受け渡すステップとを含むことを特徴とするモバイル端末及び仮性カードを用いた決済方法である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、クレジットカード会員は、多数の実物のクレジットカードを所持しなくても必要に応じて様々なクレジットカードを選んで使用することができ、加盟店は、別途の受信装置を備えなくても、既存の加盟店端末35を活用して取引きを行うことができるので、利便性を確保することができるだけでなく、コストを節減することができる。
【0021】
特に、加盟店にとっては、本発明のモバイル端末及び仮性カードを用いた決済方法を行う際に既存の加盟店端末35をそのまま用いることができるだけではなく、加盟店端末35の操作、取引き方式等も、既存の実物のクレジットカードを利用した取引きと全く同じであるので、サービスの運用に伴う加盟店の関係者に対する教育及び訓練を行う必要がない。
【0022】
また、前述されたような取引き上の利便性の確保を介して従来のモバイル端末10に基づくクレジットカードサービスの大きな問題として指摘されてきた加盟店の拡大不振を解決することができ、加盟店の拡大、会員の増加及びサービスコストの減少につながる好循環構造を形成することができる。
【0023】
さらに、実物のクレジットカードと同じ物理的な実体を有する仮性カード30及びモバイル端末10を併用して、クレジットカード決済に必要な情報を分離して取り扱うことによって、情報が流出する可能性を根本的に遮断し、セキュリティ性を画期的に向上させることができる。
【0024】
特に、本発明においては、モバイル端末10に多数枚のクレジットカードのカード情報のすべてが保存されず、実際のカード情報は遠隔地に構築されたカードデータベース46に記録されるので、モバイル端末10においては、カードデータベース46に記録されたカード情報を選ぶ機能だけが行われる。したがって、モバイル端末10を紛失したり盗まれたり、通信網を介してモバイル端末10内の記録情報が流出したりしても、クレジットカードの取引きに必要なカード情報を安全に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の通信網を用いたクレジットカード決済方法における切換えサーバー補助型の実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1に示される実施の形態のシーケンス図である。
【図3】本発明のモバイル端末の画面の例を示す図である。
【図4】本発明の通信網を用いたクレジットカード決済方法における切換えサーバー主導型の実施の形態を示す構成図である。
【図5】図4に示される実施の形態のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面に基づいて、本発明の詳細な構成及び遂行過程について説明する。
【0027】
本発明は、物理的な実体を有する実物のクレジットカードに記録された情報を読み取り、取引き情報を転送する加盟店端末35と、クレジットカード会社で運用するサーバーであり、取引き情報を受信して承認情報を転送するカード社サーバー50と、前記加盟店端末35及びカード社サーバー50と接続されて加盟店端末35及びカード社サーバー50間の取引き情報及び承認情報を仲介する代行サーバー40とが配設されて行われる決済方法に関するものであり、スマートフォン又はタブレットコンピューター(tablet computer)等のモバイル端末10、及び当該モバイル端末10のユーザーが所持している実物のクレジットカード状の仮性カード30が活用されて行われるものである。
【0028】
すなわち、本発明は、ユーザーであるクレジットカード会員が実物のクレジットカードと同じ物理的な実体を有する仮性カード30及びモバイル端末10を併用して行われる決済方法であり、クレジットカード会社により会員に与えられた実際のカード情報と、該カード情報及び仮性カード30を媒介する識別情報とが記録されたカードデータベース46が接続された切換えサーバー45が構築されて、切換えサーバー45及びカード社サーバー50又は代行サーバー40間の通信によって、カード情報、承認情報等のクレジットカードの決済に必要な情報の流通が行われる。
【0029】
このような本発明は、切換えサーバー45の接続状態及び作動方式に応じて、切換えサーバー補助型の実施の形態と、切換えサーバー主導型の実施の形態とに分けられ、まず、切換えサーバー補助型の実施の形態は、図1に示される構成を有し、図2に示される過程により行われる。
【0030】
図1に示されるように、本発明の切換えサーバー補助型の実施の形態において、切換えサーバー45は代行サーバー40に接続され、モバイル端末10は、移動通信網21、無線LAN22等の無線網20を介して切換えサーバー45に接続される。
【0031】
代行サーバー40は、加盟店端末35とカード社サーバー50との間の通信を仲介するサーバーであり、小規模の商店等の加盟店が個別のクレジットカード会社と直接的に加盟契約を締結していなくても、多数のクレジットカード会社の加盟店として営業することができるように、取引き業務を仲介する機関によって運用されるサーバーである。
【0032】
また、デパート等の大型流通会社の場合、店舗内の多数の加盟店端末35を統合管理する自社のサーバーを代行サーバー40として使用することができる。
【0033】
このような本発明の切換えサーバー補助型の実施の形態は、図2に示されるように、モバイル端末10が識別情報及び弁別情報を含む指定情報を無線網20を介して切換えサーバー45に転送するステップで始まる。
【0034】
ここで、識別情報とは、仮性カード30に記録される情報であり、自他の仮性カード30、すなわち、クレジットカード会社の会員であるユーザー自身の仮性カード30と他人の仮性カード30とを識別するための通し番号形式の情報である。前述されたように、本発明の仮性カード30は、物理的に通常の実物のクレジットカードと同じ形状及び構造を有し、通常の加盟店端末35を用いて読み取りを行うことができるように、通常のカード番号と同じ形式を有することが好ましい。
【0035】
また、弁別情報とは、異なるクレジットカード会社から発給され、ユーザーが保有している多数枚のクレジットカード又は異なるクレジットカード会社からユーザーに与えられたカード情報を区別する情報であり、カードの種類を区別するコード等が適用される。
【0036】
そして、指定情報とは、仮性カード30を識別する識別情報、及びユーザーが保有しているクレジットカードのうちの特定のクレジットカードを選ぶための弁別情報によって構成され、モバイル端末10が指定情報を切換えサーバー45に転送するステップは、モバイル端末10に搭載されたプログラムにより行われてもよく、このようなモバイル端末10への搭載プログラムの起動画面は図3に示される。
【0037】
図3は、モバイル端末10としてスマートフォンが適用された状況を想定して示すものであり、この場合、モバイル端末10に搭載されたプログラムは、ユーザーがモバイル端末10のタッチスクリーン(touch screen)上のアイコンをタッチする等の操作により起動され、次に、ユーザーがタッチスクリーンに出力されたクレジットカードのイメージ等のオブジェクトをスクロール(scroll)して特定のクレジットカードを選ぶようになっている。
【0038】
そして、モバイル端末10に搭載されたプログラムによって指定情報の切換えサーバー45への転送が行われる際に、当該プログラムは、モバイル端末10の記憶装置に既に記録された仮性カード30の識別情報及びユーザーの操作により選択・入力された弁別情報をマージ(併合)又は合成して指定情報を生成し、生成された指定情報を無線網20を介して切換えサーバー45に転送する。なお、このような識別情報のモバイル端末10の記憶装置内への記録、加工及び転送等の処理過程の全般に暗号化技法を適用することによって、セキュリティ性を高くすることができる。
【0039】
モバイル端末10によって指定情報が転送されると、切換えサーバー45が、指定情報を受信し、指定情報内の識別情報及び弁別情報を取り出して識別情報の有効性を検証した後、弁別情報を活用してカードデータベース46を更新するステップが行われる。
【0040】
図1においては、切換えサーバー45及びカードデータベース46が分離されているが、これは、必ずしも物理的な分離を意味するとは限らず、切換えサーバー45の記憶装置内にカードデータベース46を構築するようにしてもよい。
【0041】
ここで、カードデータベース46の更新とは、弁別情報を用いて仮性カード30の識別情報に相当する実際のカード情報を指定することをいい、これにより、仮性カード30には、指定されたカード情報に対応する実際の実物のクレジットカードと同じ地位が一時的に又は時限的に与えられる。
【0042】
次に、加盟店端末35が仮性カード30に記録された識別情報を読み取り、売上げ情報をマージして仮性取引き情報を生成した後、代行サーバー40に転送するステップが行われる。これは、通常の実物のクレジットカードを用いた商取引き行為の際に行われる過程とほぼ同じ過程であり、これを実際に行う事業主、従業員等の加盟店の関係者が物理的に行う操作は、通常の実物のクレジットカードの決済時と同様である。
【0043】
したがって、本発明を行うために、加盟店端末35を取り替えたり改造したり、加盟店の関係者に対して教育及び訓練を行う必要がない。
【0044】
仮性取引き情報に含まれる売上げ情報は、通常のクレジットカード決済と同様に、取り引きされる商品又はサービスの代金価額、当該加盟店の固有番号等の識別手段、割賦又は積立金の引去り等の取引き条件等によって構成される。
【0045】
加盟店端末35による仮性取引き情報の転送が終わると、代行サーバー40が、仮性取引き情報を受信し、受信された仮性取引き情報内に含まれている識別情報を切換えサーバー45に転送するステップが行われ、続いて、切換えサーバー45が、受信した識別情報でカードデータベース46を照会してカード情報を引き出し、引き出したカード情報を代行サーバー40に転送するステップが行われる。
【0046】
すなわち、切換えサーバー45が仮性カード30の識別情報を実際のクレジットカードのカード情報に切り換えて代行サーバー40に送る。
【0047】
そして、代行サーバー40が、受信したカード情報及び前記売上げ情報をマージして真性取引き情報(真性去来情報)を生成した後、カード社サーバー50に転送するステップが行われる。なお、このようにして生成及び転送される真性取引き情報は、初めて通常のクレジットカード決済において処理される取引き情報と同じ性状を有する。
【0048】
代行サーバー40による真性取引き情報の転送が終わると、カード社サーバー50が、真性取引き情報を受信して検証した後、代行サーバー40に承認情報を転送するステップ、及び承認情報を受信した代行サーバー40が、加盟店端末35に承認情報を受け渡すステップが行われ、本発明の切換えサーバー補助型の実施の形態によるクレジットカード決済が完了する。
【0049】
このような本発明の切換えサーバー補助型の実施の形態において、切換えサーバー45は、金融機関だけでなく、通信会社、クレジットカードサービスを監督する機関、前記取引き業務仲介機関等によって運用されたりしてもよく、代行サーバー40を運用する取引き業務仲介機関において切換えサーバー45を運用する場合、代行サーバー40及び切換えサーバー45が統合されて運用されてもよい。
【0050】
一方、図4及び5は、本発明の切換えサーバー主導型の実施の形態の構成及び遂行過程を示すものであり、以下、これを詳述する。
【0051】
図4に示されるように、本発明の切換えサーバー主導型の実施の形態において、切換えサーバー45は、代行サーバー40と接続されるとともに、多数のカード社サーバー50と接続され、カードデータベース46との接続、無線網20を介したモバイル端末10との接続等の切換えサーバー45のその他の接続構造は、前述された切換えサーバー補助型の実施の形態と同様である。
【0052】
このような本発明の切換えサーバー主導型の実施の形態は、図5に示されるように、モバイル端末10が識別情報及び弁別情報を含む指定情報を無線網20を介して切換えサーバー45に転送するステップで始まり、同ステップを行う過程の全般は、前述された切換えサーバー補助型の実施の形態における指定情報の転送と同様に行われる。
【0053】
モバイル端末10により指定情報が転送されると、切換えサーバー45が、指定情報を受信し、指定情報内の識別情報及び弁別情報を取り出して識別情報の有効性を検証した後、弁別情報を活用してカードデータベース46を更新するステップが行われる。この場合、カードデータベース46の更新は、前述された切換えサーバー補助型の実施の形態と同様に、弁別情報を介して仮性カード30の識別情報に相当する実際のカード情報を指定することであり、これにより、仮性カード30に実物のクレジットカードと同じ地位が一時的に又は時限的に与えられる。
【0054】
次に、加盟店端末35が仮性カード30に記録された識別情報を読み取り、売上げ情報をマージして仮性取引き情報を生成した後、代行サーバー40に転送するステップが行われる。
【0055】
加盟店端末35による仮性取引き情報の転送が終わると、代行サーバー40が、仮性取引き情報を受信し、受信した仮性取引き情報を切換えサーバー45に転送するステップが行われ、続いて、切換えサーバー45が、受信した仮性取引き情報内の識別情報でカードデータベース46を照会してカード情報を引き出し、引き出されたカード情報及び仮性取引き情報内の売上げ情報をマージして真性取引き情報を生成した後、カード社サーバー50に転送するステップが行われる。
【0056】
すなわち、切換えサーバー45が仮性カード30の識別情報を実際のクレジットカードのカード情報に切り換えて真性取引き情報を生成し、カード社サーバー50に送る。
【0057】
切換えサーバー45による真性取引き情報の転送が終わると、カード社サーバー50が、真性取引き情報を受信して検証した後、切換えサーバー45に承認情報を転送するステップ、承認情報を受信した切換えサーバー45が代行サーバー40に承認情報を受け渡すステップ、及び承認情報を受信した代行サーバー40が加盟店端末35に承認情報を受け渡すステップがこの順に行われることにより、本発明の切換えサーバー主導型の実施の形態によるクレジットカード決済が完了する。
【0058】
このような本発明の切換えサーバー主導型の実施の形態において、切換えサーバー45は、図4に示されるように、クレジットカード決済システムの通信網の構成の側面からみて、代行サーバー40の階層ではないカード社サーバー50の階層に配置されて、切換えサーバー45が一つのカード社サーバー50のように機能する。したがって、代行サーバー40内の物理的・論理的な構成を変更したり改造したりすることなく、システムを構築することができる。
【0059】
このように、本発明によって、クレジットカード決済サービスの各遂行主体間の利害の衝突を極力抑えることができるだけでなく、全体のクレジットカード決済システムにおける一種の基幹要素である代行サーバー40の構成を変更することなくサービスを提供することができる。
【符号の説明】
【0060】
10 モバイル端末
20 無線網
21 移動通信網
22 無線LAN
30 仮性カード
35 加盟店端末
40 代行サーバー
45 切換えサーバー
46 カードデータベース
50 カード社サーバー
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【国際調査報告】