(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2018538049
(43)【公表日】20181227
(54)【発明の名称】透析装置のユーザインタフェースの設定
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/14 20060101AFI20181130BHJP
   A61M 1/28 20060101ALI20181130BHJP
   A61M 1/16 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   !A61M1/14 110
   !A61M1/28 130
   !A61M1/14 100
   !A61M1/16 111
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
(21)【出願番号】2018527209
(86)(22)【出願日】20161122
(85)【翻訳文提出日】20180525
(86)【国際出願番号】US2016063378
(87)【国際公開番号】WO2017099998
(87)【国際公開日】20170615
(31)【優先権主張番号】14/963,704
(32)【優先日】20151209
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA
(71)【出願人】
【識別番号】508180910
【氏名又は名称】フレセニウス メディカル ケア ホールディングス インコーポレーテッド
【住所又は居所】アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02451−1457 ウォルサム ウィンター ストリート 920
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】ユッズ、デイビッド
【住所又は居所】アメリカ合衆国 94531 カリフォルニア州 アンティオック シルベリア ウェイ 2464
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA06
4C077BB01
4C077DD01
4C077EE01
4C077EE03
4C077HH02
4C077HH03
4C077HH06
4C077HH15
4C077HH18
4C077HH21
4C077JJ02
4C077JJ03
4C077JJ05
4C077JJ08
4C077JJ16
4C077KK25
(57)【要約】
一態様において、透析システムは、透析患者へ流体を、かつ透析患者からの流体を輸送するための1つまたは複数のチューブと、ディスプレイと、1つまたは複数のプロセッサとを含む。1つまたは複数のプロセッサは、透析システムのユーザの識別を決定するように構成されている。ユーザの決定された識別に基づいて、1つまたは複数のプロセッサは、ユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルにアクセスし、ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示させる。ユーザインタフェースは、呼び出されると透析システムに透析操作を実行させる1つまたは複数の制御を含む。ユーザインタフェースは、ユーザの識別に少なくとも部分的に基づいてディスプレイ上に表示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透析システムであって、前記透析システムは、
透析患者へ流体を、かつ透析患者からの流体を輸送するための1つまたは複数のチューブと、
ディスプレイと、
1つまたは複数のプロセッサであって、
前記透析システムのユーザの識別を決定し、
前記ユーザの決定された識別に基づいて、前記ユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルにアクセスし、
ユーザインタフェースであって、呼び出されると前記透析システムに透析操作を実行させる1つまたは複数の制御を含むユーザインタフェースを前記ディスプレイ上に表示させるように構成された1つまたは複数のプロセッサと、
を含み、
前記ユーザインタフェースは、前記ユーザの識別に少なくとも部分的に基づいて前記ディスプレイ上に表示される、透析システム。
【請求項2】
前記1つまたは複数のプロセッサと通信するように構成された1つまたは複数のセンサであって、前記ユーザを識別するために使用できる識別情報を検出するように構成された1つまたは複数のセンサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記識別情報は、顔認識、RFIDプロトコルに従って送信されるデータおよびBluetooth(登録商標)プロトコルに従って送信されるデータのうちの1つまたは複数を使用して検出される請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
センサから、前記ユーザの1つまたは複数の顔の特徴を表す第1のデータを受信し、
前記透析システムの一人以上の認定されたユーザの顔の特徴を表す第2のデータをデータ記憶デバイスから受信し、
受信された第1および第2のデータに基づいて前記ユーザが前記透析システムの認定されたユーザであることを決定し、そして、
認定されたユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルのデータベースシステムに、認定されたユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルの要求を通信する
ように構成されており、
前記ユーザインタフェースは、ユーザインタフェース構成プロファイルによって定義された構成でディスプレイに表示させる、請求項2または3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ユーザインタフェースは、前記透析システムにてトリガされたアラームに基づいてディスプレイ上に表示させる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記ユーザインタフェースは、前記透析システムの1つまたは複数の動作パラメータを含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記透析システムの動作パラメータを同透析システムの外部にあるデバイスに通信するように構成されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記ユーザの識別を表すデータを、前記透析システムの外部にあるデバイスに通信するように構成されている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記1つまたは複数のプロセッサは、透析装置の管理者の識別を決定し、前記管理者による受信のために前記ユーザの識別を表すデータを通信するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記透析システムは腹膜透析(PD)装置を含み、前記流体は透析液を含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記透析システムは血液透析(HD)装置を含み、前記流体は血液を含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
透析システムのユーザの識別を決定するステップと、
前記ユーザの決定された識別に基づいて、前記ユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルにアクセスするステップと、
ユーザインタフェースであって、呼び出されると前記透析システムに透析操作を実行させる1つまたは複数の制御を含むユーザインタフェースをディスプレイ上に表示させるステップと、
を含む方法において、
前記ユーザインタフェースは、前記ユーザの前記識別に少なくとも部分的に基づいている、方法。
【請求項13】
前記識別は、顔認識、RFIDプロトコルに従って送信されるデータおよびBluetooth(登録商標)プロトコルに従って送信されるデータのうちの1つまたは複数を使用して受信されるデータに基づいて決定される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザインタフェースは、前記透析システムにてトリガされたアラームに基づいて前記ディスプレイ上に表示させる、請求項12乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザインタフェースは、前記透析システムの1つまたは複数の動作パラメータを含む、請求項12乃至14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記透析システムは腹膜透析(PD)装置を含み、前記流体は透析液を含む、請求項12乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記透析システムは血液透析(HD)装置を含み、前記流体は血液を含む、請求項12乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の記載は透析装置、より具体的には透析装置のユーザインタフェースを設定することに関する。
【背景技術】
【0002】
腎機能障害または腎不全、特に末期腎疾患は、水およびミネラルを除去し、有害な代謝産物を排泄し、酸−塩基バランスを維持し、そして生理学的範囲内で電解質およびミネラル濃度を制御する能力を、身体から消失させる。尿素、クレアチニン、および尿酸を含む有毒な尿毒性代謝廃棄物が体内の組織に蓄積し、それらは腎臓の濾過機能により置換されない場合、ヒトの死を招く可能性がある。
【0003】
これらの毒性老廃物および過剰の水分を除去することにより腎機能を戻すために透析が一般的に用いられる。ある種の透析処置−血液透析(HD)−では、毒素は血液透析装置にて患者の血液から外部的に濾過される。血液は、患者から透析装置を介して通過し、透析装置は、多量の外部から供給された透析溶液と半透膜によって分離されている。廃棄物および毒素は、血液から半透膜を通って透析溶液に透析され、同透析溶液は一般に廃棄される。
【0004】
血液透析中に使用される透析溶液または透析液は、典型的には、塩化ナトリウム並びに塩化カルシウムまたは塩化カリウムのような他の電解質、重炭酸塩または酢酸塩のような緩衝物質、および生理学的pHを確立するための酸を含み、それに加えて、任意選択にてグルコースまたは別の浸透圧剤を含む。
【0005】
別の種類の透析処置は、患者自身の腹膜、腹部の体腔の膜裏を利用する腹膜透析(PD)である。腹膜は、その良好な灌流特性により、患者の腹腔内に一時的に導入されるPD溶液として知られているある種の透析液に水および老廃物を移すための、天然の半透膜として作用することができる。患者の腹部にアクセスポートが埋め込まれ、PD溶液は通常は患者ラインを通って患者の腹部にポンプによって注入され、一定時間滞留してから排出される。この手順は、通常、完全な処置を行うために複数回繰り返される。自動化PD(APD)装置または連続携行型PD(CAPD)装置などのPD装置は、PDプロセスを容易にする、または制御するように設計されており、それにより臨床スタッフが立ち会うことなく自宅で同手順を行うことができる。
【0006】
透析装置は、通常、入力を受承し、ユーザに情報を提供するためのインタフェースを備えている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの態様では、透析システムは、透析患者への、そして透析患者からの流体を輸送するための1つまたは複数のチューブと、ディスプレイと、1つまたは複数のプロセッサと、を含む。1つまたは複数のプロセッサは、透析システムのユーザの識別(identity)を決定するように構成される。決定されたユーザの識別に基づいて、1つまたは複数のプロセッサは、ユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルにアクセスし、ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示させる。ユーザインタフェースは、呼び出されると透析システムに透析操作を実行させる1つまたは複数の制御(controls)を含む。ユーザインタフェースは、ユーザの識別に少なくとも部分的に基づいてディスプレイ上に表示される。
【0008】
別の態様では、方法は、透析システムのユーザの識別を決定するステップと、ユーザの決定された識別に基づいて、ユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルにアクセスするステップとを含む。同方法はまた、ユーザインタフェースをディスプレイ上に表示させることを含み、ユーザインタフェースは、呼び出されると、透析システムに透析動作を実行させる1つまたは複数の制御を含む。ユーザインタフェースは、ユーザの識別に少なくとも部分的に基づいている。
【0009】
実装形態には、以下の特徴の1つまたは複数を含めることができる。
いくつかの実装形態では、透析システムは、1つまたは複数のプロセッサと通信するように構成された1つまたは複数のセンサを含み、1つまたは複数のセンサは、ユーザを識別するために使用できる識別情報を検出するように構成される。
【0010】
特定の実装形態では、識別情報は、顔認識、RFIDプロトコルに従って送信されるデータ、およびBluetooth(登録商標)プロトコルに従って送信されるデータのうちの1つまたは複数を使用して検出される。
【0011】
いくつかの実装形態では、1つまたは複数のプロセッサは、センサから、ユーザの1つまたは複数の顔の特徴を表す第1のデータを受信し、透析システムの1人以上の認定されたユーザの顔の特徴を表す第2のデータをデータ記憶デバイスから受信し、受信された第1および第2のデータに基づいてユーザが透析システムの認定されたユーザであることを決定し、そして、認定されたユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルのデータベースシステムに、認定されたユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルの要求を通信するように構成されている。ユーザインタフェースは、ユーザインタフェース構成プロファイルによって定義された構成でディスプレイに表示される。
【0012】
特定の実装形態では、ユーザインタフェースは、透析システムにてトリガされたアラームに基づいてディスプレイ上に表示される。
いくつかの実装形態では、ユーザインタフェースは、透析システムの1つまたは複数の動作パラメータを含む。
【0013】
特定の実装形態では、1つまたは複数のプロセッサは、透析システムの動作パラメータを透析システムの外部にあるデバイスに通信するように構成される。
いくつかの実装形態では、1つまたは複数のプロセッサは、ユーザの識別を表すデータを、透析システムの外部にあるデバイスに通信するように構成される。
【0014】
いくつかの実装形態では、1つまたは複数のプロセッサは、透析装置の管理者の識別を決定し、管理者による受信のためにユーザの識別を表すデータを通信するように構成される。
【0015】
いくつかの実装形態では、透析システムは、腹膜透析(PD)装置を含み、流体は透析液を含む。
特定の実装形態では、透析システムは血液透析(HD)装置を含み、流体は血液を含む。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】血液透析システムの斜視図を示す。
【図2】腹膜透析システムの斜視図を示す。
【図3】複数の透析システムを含む施設を示す。
【図4A】透析システムのディスプレイ上に表示される標準的なユーザインタフェースを示す。
【図4B】透析システムのディスプレイ上に表示されるユーザ設定されたユーザインタフェースを示す。
【図5A】アラーム中に透析システムのディスプレイ上に表示される標準的なユーザインタフェースを示す。
【図5B】アラーム中に透析システムのディスプレイ上に表示されるユーザ設定されたユーザインタフェースを示す。
【図6】ユーザインタフェースのディスプレイを設定するプロセスのフローチャートである。
【図7】コンピュータシステムの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
透析装置は、ユーザを自動的に検出し、そのユーザに特有の方法でユーザインタフェースを設定するように構成され得る。このようにして、ユーザが透析処置に立ち会うか、またはアラームに反応する能力を改善することができる。
【0018】
現代の透析システムは、多くの場合、ディスプレイスクリーン上に表示されるコンピュータ化されたユーザインタフェースを有する。ユーザインタフェースは、ユーザインタフェースが設定される方法、製造業者および型などに応じて異なる場合がある。時として、ユーザは透析システムを使用するたびにユーザインタフェースを再設定する必要を要する場合がある。例えば、透析クリニックという状況では、ユーザは、多くの透析システムを有する施設で働く技術者または看護士であってもよい。家庭という状況では、ユーザは、透析患者または患者の介護者であってもよい。
【0019】
しかしながら、透析システムがユーザを検出することができれば(例えば、ユーザがシステムに近接しているとき)、システムはユーザが期待するディスプレイ構成にディスプレイを自動的に変更することができる。結果として、ユーザは、施設内の任意の透析システムを、ディスプレイを再構成する必要なく、常に使用することができる。これにより、ユーザは馴染みのあるディスプレイ構成で作業することができ、それは、ユーザが医療アラームに応答している場合や、そうでなければ時間が最重要点である場合には特に重要であり得る。さらに、所望の動作パラメータおよび制御のみがユーザに提示され、それは、ディスプレイが乱雑に見えたり、ユーザが使用できない情報でユーザを混乱させたりすることを回避する。透析システムはまた、ユーザの識別、システム使用の時間および持続時間、および透析システムの操作パラメータを記録するように構成されてもよい。仮に知らないユーザが透析システムを使用しようとすると、監督者は通知を受けてもよい。
【0020】
図1は、ユーザが携帯していてもよい識別(ID)カード105のような短距離無線デバイスと無線通信することによって、ユーザの識別を検出するように構成された血液透析システム100の斜視図を示す。ユーザの識別に基づいて、ユーザインタフェースがディスプレイ118上に表示される。例えば、ユーザインタフェースは、ユーザに関連付けられたデータに基づいていてもよく、ユーザインタフェース構成プロファイルのデータベースに記憶されていてもよい。
【0021】
血液透析システム100は、血液回路を部分的に形成する使い捨ての血液成分セット104に接続された血液透析装置102を含む。血液透析処置中、オペレータは、血液成分セット104の動脈および静脈患者ライン106,108を患者に接続する。血液成分セット104は、空気は通過させるが液体は通過させない自己密閉式通気アセンブリを含む空気放出デバイス112を含む。その結果、処置中に血液回路を通過する血液が空気を含む場合、空気放出デバイス112は空気を大気中に放出するであろう。
【0022】
血液成分セット104は、血液透析装置102の前面に取り付けられたモジュール130に固定される。モジュール130は、血液回路を通って血液を循環させることができる血液ポンプ132を含む。モジュール130はまた、血液回路を通って流れる血液を監視することができる様々な他の機器を含む。モジュール130は、図1に示すように、閉じたときに、モジュール130の前面と協働して、血液成分セット104を受承するようにサイズ化および形状化されたコンパートメントを形成するドアを含む。閉鎖位置では、ドアは、血液成分セット104のある種の血液成分を、モジュール130の前面に露出した対応する機器に押しつける。
【0023】
オペレータは、血液ポンプ132を操作するために血液ポンプモジュール134を使用する。血液ポンプモジュール134は、表示ウィンドウ、開始/停止キー、アップキー、ダウンキー、レベル調整キー、および動脈圧ポートを含んでいてもよい。表示ウィンドウは、血液ポンプ操作中の血流量設定を表示する。開始/停止キーは、血液ポンプ132を始動および停止する。アップキーおよびダウンキーは、血液ポンプ132の速度を増減する。レベル調整キーは、動脈ドリップチャンバ内の流体レベルを上昇させる。あるいは、これらの制御は、タッチスクリーンアクセス可能ディスプレイ118上のグラフィカルユーザインタフェースの一部または全体に存在していてもよい。
【0024】
血液透析装置102は、透析器110、様々な他の透析液成分、および血液透析装置102に接続された透析液ラインによって形成される透析液回路をさらに含む。これらの透析液成分および透析液ラインの多くは、血液透析装置102のハウジング103の内部にあり、従って図1では視認できない。処置中、血液ポンプ132にて血液回路を介して血液を循環させている間、透析液ポンプ(図示せず)が透析液回路を介して透析液を循環させる。
【0025】
血液透析装置102には、透析液供給ライン126を介して透析液容器124が接続されている。ドレインライン128および限外濾過ライン129も血液透析装置102から延びている。透析液供給ライン126、ドレインライン128および限外濾過ライン129は、透析液回路の一部を形成する血液透析装置102のハウジング103内の様々な透析液成分および透析液ラインに流体接続される。血液透析の間、透析液供給ライン126は透析液容器124からの新鮮な透析液を血液透析装置102の内部に位置する透析液回路の部分に運ぶ。上記のように、新鮮な透析液は、透析器110を含む、透析液回路を形成する様々な透析液ラインおよび透析液成分を通って循環される。以下に説明するように、透析液が透析器110を通過するとき、透析液は患者の血液から毒素を回収する。得られた使用済み透析液は、透析液回路からドレインライン128を介してドレインに運ばれる。処置中に限外濾過が行われると、使用済み透析液(以下に説明する)と患者から抜き取られた余分な流体の混合物が限外濾過ライン129を通ってドレインに運ばれる。
【0026】
透析器110は、患者の血液のためのフィルタとして機能する。透析液は、上記したように、血液と一緒に透析器110を通過する。透析器110内の半透過性構造(例えば、半透膜および/または半透過性マイクロチューブ)は、透析器110を通過する血液および透析液を分離する。この構成は、透析液が患者の血液から毒素を回収することを可能にする。透析器110を出る濾過された血液は、患者に戻される。透析器110を出る透析液は血液から取り除かれた毒素を含み、一般に「使用済み透析液」と称される。使用済み透析液は、透析器110からドレインに送られる。
【0027】
薬物ポンプ192はまた、血液透析装置102の前面から延びている。薬物ポンプ192は、血液成分セット104のシリンジ178を保持するように構成されたクランプ機構を含むシリンジポンプである。薬物ポンプ192はまた、シリンジ178のプランジャをシリンジ178の軸に沿って移動させるように構成されているステッパモータを含む。ステッパモータの軸は、同ステッパモータが第1の方向に操作されると軸がプランジャをシリンジ内に押し込み、かつ第2の方向に操作されると、軸がプランジャをシリンジ178から引き出すように、プランジャに固定される。このように、薬物ポンプ192は、シリンジ178からの液体薬物(例えば、ヘパリン)を、使用中に薬物送達ライン174を介して血液回路に注入し、或いは使用中に薬物送達ライン174を介して液体を血液回路からシリンジ178内に引き込むために使用されてもよい。
【0028】
血液透析装置102は、ディスプレイ118、制御パネル120、および通信モジュール107(例えば、近距離通信(NFC)トランシーバ、センサまたはカメラ)から信号を受信し、そして信号を送信するように構成された制御ユニット101(例えば、プロセッサ)を含む。制御ユニット101は、サーバ(例えば、インターネットサーバ)、別の透析システム、または別のネットワークリソースと通信することもできる。様々な例では、サーバとのこの通信は、遠隔通信ネットワークによる無線通信を介していてもよく、サーバへの有線イーサネット(登録商標)接続を介していてもよく、および/または、例えばUSBドライブを使用するようなサーバと透析システム100との間のコンピュータ可読媒体の物理的転送を介していてもよい。制御ユニット101は、ディスプレイ118、制御パネル120、および通信モジュール107によって受信された信号に少なくとも部分的に基づいて血液透析装置102の動作パラメータを制御する。
【0029】
ディスプレイ118は、患者のバイタルサイン、透析処置の操作パラメータ、および血液透析プロセスに関連する制御を含むことができるユーザインタフェースをユーザに提示する。例えば、操作パラメータは、限外濾過パラメータ、血液ポンプ速度および透析液に関連する情報、ヘマトクリット警告レベル、血圧アラームリミット、薬剤注入パラメータなどを含むことができる。ディスプレイ118は、ユーザが血液透析装置102と交流し、制御するためのタッチスクリーンを含み得る。例えば、ユーザは、血液透析プロセスに関連する様々な処置パラメータを入力することができる。
【0030】
通信モジュール107は、短距離無線デバイス(例えば、IDカード105)を検出し、デバイスがその無線通信範囲内にあるときに通信するように構成される。通信モジュール107とIDカード105との間の通信は、短距離無線技術プロトコル、例えばブルートゥース(登録商標)プロトコルまたはRFIDプロトコル、例えばNFCプロトコルによって容易にされる。IDカード105は、透析装置102のユーザに関連付けられているので、通信モジュール107は、ユーザの識別に関連する情報を検出する。通信モジュール107は、ユーザに関連する情報を制御ユニット101に伝達する。これに応答して、制御ユニット101は、以下により詳細に説明するように、血液透析装置102に動作を行わせることができる。同様に、IDカード105が通信モジュール107の無線通信範囲外に出た場合(例えば、IDカード105が通信モジュール107の無線通信範囲内から出た場合、或いはIDカード105が通信モジュール107の無線通信範囲内にない場合)、通信モジュール107は、ユーザが存在しないことを示す信号を制御ユニット101に送信することができる。それに応答して、制御ユニット101は、血液透析装置102に動作を行わせることができる。
【0031】
通信モジュール107は、例えば、顔認識、掌紋/指紋及び虹彩認識を含むことができる生体認証プロセスを通じて、ユーザの識別に関連する情報を検出することもできる。通信モジュールは、ユーザの顔、指/掌、または眼の画像を撮影し、画像に関連付けられた情報を使用してユーザを識別することができるセンサ(例えば、カメラ)を含むことができる。これは、画像に関連する情報をデータベース内のユーザプロファイル情報と比較することによって達成することができる。
【0032】
制御ユニット101は、ユーザの識別に関連する情報を通信モジュール107から受信し、データベースに記憶された複数のユーザのユーザインタフェース構成プロファイルと比較する。データベースは、透析システム100に関連する記憶デバイスに記憶されてもよく、または外部記憶デバイス(例えば、異なる透析システムに関連するサーバまたは記憶デバイス)に配置されていてもよい。比較に基づいて、制御ユニット101は、ユーザのユーザインタフェース構成プロファイルを受信し得る。ディスプレイに表示されるユーザインタフェースは、検索されたユーザインタフェース構成プロファイルに基づいている。例えば、ユーザインタフェースを構成する操作パラメータおよび透析制御は、検索されたユーザインタフェース構成プロファイルから決定される。さらに、ユーザの識別およびユーザの監督者の識別も表示することができる。
【0033】
制御ユニット101は、ユーザの識別または透析装置102の動作パラメータ、またはその両方に関連する情報を記憶デバイスまたはモバイルデバイスに伝達することができる。例えば、制御ユニット101は、ユーザの識別を監督者に伝達することができる。制御ユニット101は、ユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルから監督者を識別することができる。監督者との通信は、テキストメッセージ、電子メール、ソーシャルメディアタイプのポスティング、またはボイスメールの形式で、監督者に関連付けられたモバイルデバイスに行うことができる。代替的に或いは付随的に、ユーザの識別に関連する情報をデータベースに記憶することができる。ユーザの識別および操作パラメータを記憶または伝達することにより、透析プロセスを追跡することができる。例えば、ユーザが透析手順を正しく実行しない場合、監督者は介入することができる。別の例では、仮に権限のないユーザがシステムを使用しようとする場合、監督者は権限のないユーザによって加えられた変更を元に戻すことができる。
【0034】
制御ユニット101は、ユーザインタフェース構成プロファイルを追加または変更するように構成されていてもよい。ユーザは、ユーザに関連する短距離無線デバイス、例えばIDカード105を登録し、所望のユーザインタフェース構成プロファイルを入力することができる。これは、ディスプレイ118上のタッチスクリーン、コントロールパネル120、または透析システム100の一部ではないキオスクを通して行うことができる。
【0035】
制御ユニット101は、血液透析システム100内のアラームを検出し、そのアラームに基づいて、ディスプレイに表示されるユーザインタフェースを変更するように構成されてもよい。アラームは、動作パラメータの値が基準を満たしたときに発生する可能性がある。例えば、透析液の導電率が一定値を超えたときにアラームが発生することがある。これは、看護師からの即時の注意を必要とする可能性があり、したがって、ディスプレイ上に表示されるユーザインタフェースは、看護師によって期待される形態および/または看護師が熟知している形態に変更されてもよい。このプロセスについては、後で詳しく説明する。
【0036】
図2は、カート204に据え付けられたPD循環器(PD機とも称される)202を含む腹膜透析(PD)システム200の斜視図を示す。PD循環器202は、ハウジング206、ドア208、およびカセットインタフェース(図示せず)を含み、同カセットインタフェースは、カセットインタフェースと閉じたドア208との間に形成されたカセットコンパートメント内に使い捨てPDカセット212が配置されたときに同使い捨てPDカセット212に接触する。ヒータトレイ216がハウジング206の頂部に配置される。ヒータトレイ216は、透析液のバッグ(例えば透析液の5リットルのバッグ)を収容するような大きさ及び形状である。PD循環器202はまた、PD処置のセットアップ、開始および/または終了を可能にするためにユーザ(例えば、患者)によって操作され得るディスプレイ218および追加のコントロールパネル220を含む。
【0037】
透析液バッグ222は、カート204の側面にて、フィンガから懸架され、ヒータバッグ224は、ヒータトレイ216内に配置される。透析液バッグ222およびヒータバッグ224は、透析液バッグライン226およびヒータバッグライン228を介してカセット212にそれぞれ接続されている。透析液バッグライン226は、使用時に、透析液バッグ222からカセット212に透析液を通すために使用することができ、ヒータバッグライン228は、使用時に、透析液をカセット212とヒータバッグ224の間で往復させるために使用することができる。さらに、患者ライン230およびドレインライン232がカセット212に接続されている。患者ライン230は、カテーテルを介して患者の腹部に接続することができ、使用時に、透析液をカセット212と患者の腹膜腔との間で往復させるために使用することができる。ドレインライン232は、ドレインまたはドレインレセプタクルに接続することができ、使用中にカセット212からドレインまたはドレインレセプタクルに透析液を送るために使用することができる。
【0038】
PDシステム200は、血液透析システム100と同様に、制御ユニット201、互いに通信可能なディスプレイ218および通信モジュール207と、短距離無線デバイス(例えば、IDカード105)とを含む。血液透析システム100に関連して説明した場合と同様に、PDシステム200は、制御ユニット201および通信モジュール207などのコンポーネントを使用して、ユーザの識別に関連する情報を検出し、ユーザインタフェース構成プロファイルに基づいてディスプレイ218に表示されるユーザインタフェースを変更することができる。PDシステム200は、PDシステムまたは外部記憶デバイス(例えば、サーバ)に関連付けられた記憶デバイスに記憶することができるユーザインタフェース構成プロファイルをユーザが追加または変更することを可能にする。また、PDシステム200の制御ユニット201は、PDシステム200内のアラームに基づいてディスプレイに表示されるユーザインタフェースを変更することができる。
【0039】
図3は、複数の透析システム305a〜dおよび中央サーバ310を含む施設300の一例を示す。透析システム305a〜dは、互いにおよび中央サーバ310と通信することができる。一実装形態では、ユーザインタフェース構成プロファイルのデータベースは中央サーバ310に記憶され得る。透析システム(例えば、透析システム305a)がユーザを検出すると、サーバに記憶されたデータベースからユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルを取り出すことができる。透析システムはまた、サーバに記憶されたデータベースのユーザインタフェース構成プロファイルを追加または変更することができる。第1の透析システム(例えば305a)で作業しているユーザが別の透析システム(例えば305b)によって検出されると、第2の透析システムのディスプレイのユーザインタフェースは、ユーザのユーザインタフェース構成プロファイルに基づいて再設定される。さらに、ユーザは、第1の透析装置からログアウトすることができる。透析システムがユーザを検出すると、ユーザの識別に関連する情報は、外部デバイス、例えば、携帯電話315または中央サーバ310、またはその両方に送信することができる。付随的に、手術パラメータおよび透析の制御に関連するデータは、外部デバイスまたは中央サーバ、またはその両方に送信されてもよい。
【0040】
前述したように、ユーザインタフェースは、透析装置のディスプレイ上に表示され、患者のバイタルサイン、透析処置の操作パラメータ、および透析プロセスに関連する制御などの特徴(features)を含む。ユーザインタフェースは、ホームスクリーン上のタブを介してアクセス可能な複数のサブスクリーンを含むことができる。ユーザインタフェースの使いやすさを容易にするために、ユーザインタフェースの特徴を様々なサブスクリーンに配置することができる。しかしながら、特徴が配置される方法(例えば、別のユーザまたは工場出荷時の設定)は、ユーザにとって望ましくない場合がある。したがって、例えば、様々なサブスクリーンにおけるユーザインタフェースの特徴を再配置することによるユーザインタフェースを再構成する能力は、ユーザの使いやすさおよび効率を高めることができる。
【0041】
再構成可能なユーザインタフェースは、ユーザが異なるユーザインタフェースを有し得る複数の透析装置で途切れることなく作業することを可能にする。異なる製造業者によって製造されているか、または同じ製造業者によって製造されているが異なるモデルを有している透析装置は、初期設定により異なるユーザインタフェースの全てを有し得る。例えば、施設300での透析装置305a〜dは、異なるユーザインタフェースを有することができる。しかしながら、ユーザが好みのユーザインタフェース設定を再構成して保存し、それらを複数の透析装置305a〜305dで使用することができれば、ユーザは使い慣れたインタフェースを使用しながら、透析装置から透析装置に途切れることなく移動することができる。
【0042】
別の例として、緊急時(例えば、アラーム中)に、ユーザは、できるだけ早く(例えば、患者の健康リスクに対処するために)応答する必要があり得る。応答プロセスを迅速化するために、迅速な応答用に透析装置のユーザインタフェースを再構成することができる。例えば、所与の緊急事態に対して、緊急事態を解決するために使用することができる動作パラメータおよび制御を表示するようにユーザインタフェースを再構成することができる。
【0043】
図4Aは、透析システムのディスプレイ上に表示される標準的なユーザインタフェース400の例を示す。ユーザインタフェースは、様々なサブスクリーンへのタブ、例えば、ホームサブスクリーン440へのタブおよびKt/V AFサブスクリーン450へのタブを含む。ホームサブスクリーンは、通常、ユーザがユーザインタフェースにログインするときに提示される。ホームサブスクリーンは、限外濾過特徴420、透析液に関連する特徴430および透析プロセスに関連する様々な圧力情報410を含むことができる。Kt/V AFサブスクリーン450は、透析処置の妥当性に関連するユーザインタフェース特徴を含む。Kt/V AFに関連する特徴には、Kt/V Afタブからアクセスできる。
【0044】
しかしながら、ユーザは、Kt/V AFサブスクリーンにおいてではなく、ホームサブスクリーンに表示されたKt/V AFに関連する特徴を有することを望む場合がある。これは、ユーザがKt/V AFの特徴を使用することが多く、利便性のためにホームスクリーンに表示させたいからである。ユーザは、例えば、ディスプレイ118/218のタッチスクリーンを介して、またはコントロールパネル120/220を介して、ユーザインタフェースを再構成することによって、これを達成することができる。ユーザは、前述したように、データベース内のユーザインタフェース構成プロファイルの変更として、ユーザインタフェースにおける変更を保存することを選択することができる。その結果、ユーザが将来、透析システム(またはユーザインタフェース構成プロファイルのデータベースを共有する施設内の他の透析システム)にログインすると、ホームサブスクリーンにKt/V AFに関連する特徴が含まれるであろう。図4Bは、Kt/V AF特徴を表示するように再構成されたユーザインタフェース400のホームスクリーンを示す。例えば、限外濾過特徴420はKt/V AF特徴460に置き換えられている。
【0045】
図5Aは、アラーム中の標準的なユーザインタフェース500のホームサブスクリーンの例を示す。この例では、アラームは、透析液の導電率510の望ましくない値によってトリガされる。アラームが発生した場合、透析システムの使用者(例えば、看護師)からの即座の注意が必要となることがある。アラームを解決するためには、看護師が透析液の血漿ナトリウム値および透析液の導電率510を参照することが重要である。しかしながら、血漿ナトリウム値はKt/V AFのサブスクリーンに表示されている。したがって、看護師がホームスクリーンからアラームの解決を行うことは、例えば、別のスクリーンに入るといった貴重な時間を費やすことなしでは、困難になる可能性がある。
【0046】
図5Bは、ユーザ(例えば、看護師)によって再構成され、透析液の導電率510の値とともに血漿ナトリウム値520を表示するユーザインタフェース500のホームサブスクリーンの例を示す。したがって、ユーザは、血漿ナトリウム値520と導電率510の値の両方を同時に参照することができる。この再設定はユーザに関連し、ユーザがこの特定の透析装置を使用するたびに行われるので、ユーザがアラームに反応する能力が向上する。
【0047】
図6は、図1および図2で説明した透析システムのユーザインタフェースを再構成するプロセスを説明するフローチャート600を示す。最初に、透析システムに近接して来るユーザの識別が決定される(602)。ユーザは、通信モジュールであって、ユーザに関連付けられた短距離無線デバイスと通信してユーザの識別に関連する情報を検出する通信モジュール(例えば、図1に示される通信モジュール107、または図2に示される通信モジュール207)によって識別され得る。ユーザの識別に関連する情報は、例えば、顔認識、掌紋及び虹彩認識を含むことができる生体認証プロセスによっても取得することができる。通信モジュール107/207は、ユーザの識別に関連する情報を制御ユニット(例えば、図1に示す制御ユニット101または図2に示す制御ユニット201)に通信する。
【0048】
制御ユニット101または制御ユニット201は、ユーザの識別に関連する情報を受信すると、ユーザインタフェース構成プロファイルのデータベースからユーザに関連するユーザインタフェース構成プロファイルにアクセスする(604)。データベースは、透析システム100または透析システム200に関連する記憶デバイスに記憶することができ、または外部記憶デバイス(例えば、異なる透析システムに関連するサーバまたは記憶デバイス)に配置することができる。アクセスされたユーザインタフェース構成プロファイルに基づいて、制御ユニット101または制御ユニット201は、ディスプレイ118またはディスプレイ218にユーザインタフェースを表示させる(606)。
【0049】
図7は、例示的なコンピュータシステム700のブロック図である。例えば、図1および図2を参照すると、制御ユニット101または制御ユニット201は、ここで説明するシステム700の一例である。システム700は、プロセッサ710、メモリ720、記憶デバイス730、および入力/出力インタフェース740を含む。構成要素710、720、730、および740の各々は、例えばシステムバス750を使用して相互接続されていてもよい。プロセッサ710は、システム700内での実行のための命令を処理することができる。プロセッサ710は、シングルスレッドプロセッサ、マルチスレッドプロセッサ、または量子コンピュータであってもよい。プロセッサ710は、メモリ720または記憶デバイス730に記憶された命令を処理することができる。プロセッサ710は、検出要素(例えば、図1に示す通信モジュール107または図2に示す通信モジュール207)からの信号を受信して、同信号に基づくデータを記憶されているデータ(例えば温度値のルックアップテーブルに記憶されたデータ)と比較するというような動作を実行し得る。
【0050】
メモリ720は、システム700内の情報を記憶する。いくつかの実装形態では、メモリ720は、コンピュータ可読媒体である。メモリ720は、例えば、揮発性メモリユニットまたは不揮発性メモリユニットであってもよい。
【0051】
記憶デバイス730は、システム700に対して大容量のストレージを提供することができる。いくつかの実装形態では、記憶デバイス730は、非一時的なコンピュータ可読媒体である。記憶デバイス730は、例えば、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、ソリッドデートドライブ、フラッシュドライブ、磁気テープ、またはその他の大容量記憶デバイスを含むことができる。記憶デバイス730は、代替的に、クラウド記憶デバイス(例えば、ネットワーク上に分散され、ネットワークを使用してアクセスされる複数の物理記憶デバイスを含む論理記憶デバイス)であってもよい。
【0052】
入力/出力インタフェース740は、システム700のための入力/出力動作を提供する。いくつかの実装形態では、入力/出力インタフェース740は、ネットワークインタフェースデバイス(例えば、イーサネット(登録商標)カード)、シリアル通信デバイス(例えば、RS−232 10ポート)、および/または無線インタフェースデバイス(例えば、802.11カード、3G無線モデム、または4G無線モデム)の1つまたは複数を含む。いくつかの実装形態では、入力/出力デバイスは、入力データを受信し、出力データを他の入力/出力デバイス(例えばキーボード、プリンタおよびディスプレイデバイス118/218)に送信するように構成されたドライバデバイスを含む。いくつかの実装形態では、モバイルコンピューティングデバイス、モバイル通信デバイスおよび他のデバイスが使用される。
【0053】
いくつかの実装形態では、入力/出力インタフェース740は、少なくとも1つのアナログ/デジタル変換器741を含む。アナログ/デジタル変換器は、アナログ信号をデジタル信号(例えばプロセッサ700による処理に適したデジタル信号)に変換する。いくつかの実装形態では、1つまたは複数の検出要素(例えば、図1に示す通信モジュール107または図2に示す通信モジュール207)は、アナログ−デジタル変換器741と通信している。
【0054】
いくつかの実装形態では、システム700はマイクロコントローラである。マイクロコントローラは、単一のエレクトロニクスパッケージ内にコンピュータシステムの複数の要素を含むデバイスである。例えば、単一のエレクトロニクスパッケージは、プロセッサ710、メモリ720、記憶デバイス730、および入力/出力インタフェース740を含むことができる。
【0055】
例示的な処理システムは図7に記載されているが、上述した主題および機能動作の実装形態は、本明細書に記載された構造およびそれらの構造的同等物、或いはそれらの1つ以上の組み合わせを含む、他のタイプのデジタル電子回路、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアに実装されてもよい。本明細書に記載された主題の実装形態は、例えばコンピュータ可読媒体のような具体的なプログラム担体に符号化されて、処理システムによって実行される、または処理システムの動作を制御する、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品として、すなわちコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実装され得る。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝搬信号をもたらす物質の組成、またはそれらの1つ以上の組み合わせであり得る。
【0056】
「コンピュータシステム」なる用語は、例えば、プログラム可能なプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するためのすべての装置、デバイス、および機器を包含することができる。処理システムは、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を生成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つ若しくは複数の組み合わせを構成するコードを含むことができる。
【0057】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、実行可能なロジックまたはコードとしても知られる)は、コンパイラ型言語またはインタプリタ型言語、宣言型言語または手続き型言語を含む、任意の形態のプログラミング言語で書かれていてもよく、スタンドアローンプログラムとして、またはコンピューティング環境内での使用に適したモジュール、コンポーネント、サブルーチン、もしくはその他のユニットとしてなど、任意の形態で配備されることが可能である。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに必ずしも対応していなくてもよい。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶された1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部、当該プログラム専用の単一のファイル、または複数の連携ファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)に記憶され得る。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で実行されるように配置されてもよく、あるいは1つのサイトに位置する、または複数のサイトに分散して通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように配置されてもよい。
【0058】
コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適したコンピュータ可読媒体には、例えば、EPROM、EEPROMおよびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス、磁気ディスク(例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスクまたは磁気テープ)、光磁気ディスク、およびCD−ROMおよびDVD−ROMディスクを含むすべての形態の不揮発性または揮発性メモリ、媒体およびメモリデバイスが含まれる。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完または組み込むことができる。システムのコンポーネントは、任意の形式または媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によって相互接続することができる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(LAN)およびワイドエリアネットワーク(WAN)、例えばインターネット、が含まれる。
【0059】
本発明の多くの実施形態について説明した。それにもかかわらず、本発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な変更がなされ得ることが理解されるであろう。したがって、他の実施形態は添付の特許請求の範囲内にある。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【国際調査報告】