(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019502604
(43)【公表日】20190131
(54)【発明の名称】スパークリング飲料のための飲料抽出器
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/14 20060101AFI20190104BHJP
   B67D 1/04 20060101ALI20190104BHJP
   A23L 2/00 20060101ALN20190104BHJP
   C12G 1/06 20190101ALN20190104BHJP
【FI】
   !B67D1/14 Z
   !B67D1/04 C
   !A23L2/00 T
   !C12G1/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】26
(21)【出願番号】2018524275
(86)(22)【出願日】20161116
(85)【翻訳文提出日】20180709
(86)【国際出願番号】US2016062227
(87)【国際公開番号】WO2017087487
(87)【国際公開日】20170526
(31)【優先権主張番号】62/256,254
(32)【優先日】20151117
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA
(71)【出願人】
【識別番号】512300506
【氏名又は名称】コラヴァン,インコーポレイテッド
【住所又は居所】アメリカ合衆国,マサチューセッツ州 01803,バーリントン,ディストリクト アベニュー 800,スイート 400
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ランブレクト,グレゴリー
【住所又は居所】アメリカ合衆国,マサチューセッツ州 01760,ナティック,エリオット ストリート 220
(72)【発明者】
【氏名】ムーア,ロバート,ケビン
【住所又は居所】アメリカ合衆国,マサチューセッツ州 01760,ナティック,ローリング レーン 4
【テーマコード(参考)】
3E082
4B117
【Fターム(参考)】
3E082AA04
3E082AA05
3E082BB05
3E082CC01
3E082DD07
4B117LC14
4B117LE10
4B117LP17
4B117LP20
(57)【要約】
スパークリング飲料および他の加圧飲料を容器から分注するためのシステムおよび方法。スパークリングワインまたは他の飲料は、コルクまたは他の閉鎖具を除去すること無く、分注され得る。1つまたは複数のニードルが閉鎖具を通じて挿入されてもよく、スパークリング飲料が1つまたは複数のニードルを通じて分注され得る。1つまたは複数のニードルが、閉鎖具上の金属リテーナとの接触を回避するために、垂直すなわち閉鎖具が位置付けられたボトル開口の軸に対してある角度で挿入され得る。分注された飲料は、分注の前に炭酸化を維持するか回復させるのに役立つように、加圧された貯蔵器へ向けられ得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉鎖具が内側に配置された開口と前記閉鎖具を前記容器に固定するキャップおよびワイヤリテーナとを有する容器とともに使用するためのスパークリング飲料分注システムであって、
ニードルの先端部が前記容器の内部に位置付けられるように、前記閉鎖具を貫通するように配置され、前記ニードルが、分注のために前記容器から飲料を受けるように配置される少なくとも1つのニードルと、
前記容器に係合するとともに、前記少なくとも1つのニードルを、前記閉鎖具を貫通する際に案内するように配置されたニードル案内部であって、前記少なくとも1つのニードルを、前記容器の長手方向軸に対して5度〜70度の角度で前記閉鎖具に進入するように案内するように配置されるニードル案内部と、
前記容器から前記少なくとも1つのニードルを介して分注出口へ出る飲料流を制御するために、前記少なくとも1つのニードルに流体結合された少なくとも1つのバルブと
を含むシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのニードルが、スパークリングワインボトルのコルク閉鎖具を貫通するとともに、前記コルク閉鎖具が再び密封するように前記コルク閉鎖具から引き出されるように配置される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記分注出口と流体結合するとともに前記分注出口から分注された飲料を受けるように配置された貯蔵器であって、分注された飲料を圧力下で保持するように配置される貯蔵器をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記貯蔵器における圧力が前記容器内の圧力と等しくなるように、前記貯蔵器が前記分注出口に流体結合される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記貯蔵器が、前記貯蔵器からユーザのカップへ飲料を分注する前または分注する時に環境圧力までベントするように配置される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記貯蔵器が、分注バルブであって、前記貯蔵器をベントするとともに前記貯蔵器における前記飲料を分注するように開くように配置された分注バルブを含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記貯蔵器が、閉じた状態にあるときは5psi/秒以下の速度で前記貯蔵器における圧力をベントするように配置される、請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記貯蔵器が、前記貯蔵器の飲料が前記貯蔵器から注がれることを可能にするために着脱可能である蓋を含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項9】
前記蓋が、継手であって、前記分注出口と係合するとともに飲料を前記貯蔵器内へ受けるように配置された継手を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
飲料が前記貯蔵器の底部で前記貯蔵部に入る、請求項3に記載のシステム。
【請求項11】
前記貯蔵器が、前記貯蔵器の底部で出口から飲料を分注するように配置される、請求項3に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムが加圧ガス源をさらに含み、前記少なくとも1つのバルブが、前記少なくとも1つのニードルを介した前記加圧ガス源から前記容器内への加圧ガスの流れを可能にするためのガス制御バルブを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのバルブが、前記少なくとも1つのニードルから前記分注出口への飲料の流れを制御するための飲料分注バルブを含み、前記ガス制御バルブが、前記飲料分注バルブが閉じているときのみ加圧ガスの流れを可能にする、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのバルブが、通常は閉じているバルブを開くユーザの行動が無い限り前記少なくとも1つのニードルから前記分注出口への飲料の流れを防ぐ通常は閉じている飲料分注バルブを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記ニードルが、前記長手方向軸から5〜45度の方向に沿って前記閉鎖具を通って線形経路をたどるように、前記少なくとも1つのニードルおよび前記ニードル案内部が配置される、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つのニードルが曲がっており、前記ニードル案内部が、前記閉鎖具を通って湾曲した経路をたどるように前記少なくとも1つのニードルを案内するように配置される、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのニードルが一定の曲率を有する、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つのニードルおよび前記ニードル案内部が、前記少なくとも1つのニードルが、前記閉鎖具を貫通するときに、前記容器との接触を回避するように配置される、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つのニードルが、加圧ガスを前記容器へ送達するように配置された第1ニードルと、前記容器から飲料を送達するように配置された第2ニードルとを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
容器であって、環境圧力よりも高い圧力下で飲料を保持するとともに、前記容器の開口に閉鎖具を有する容器とともに使用するためのスパークリング飲料分注システムであって、前記システムが、
加圧ガスを前記容器内に送達するように、および分注のために前記容器から飲料を受けるように配置された少なくとも1つの導管と、
少なくとも1つのバルブであって、分注出口への、前記少なくとも1つの導管を介した前記容器から出る飲料流を制御するために前記少なくとも1つの導管に流体結合された少なくとも1つのバルブと、
前記分注出口と流体結合するとともに前記分注出口から分注された飲料を受けるように配置された貯蔵器であって、前記貯蔵器が、分注された飲料を圧力下で保持するように配置される貯蔵器と
を含むシステム。
【請求項21】
前記貯蔵器が、前記貯蔵器からユーザのカップへ飲料を分注する前または分注する時に環境圧力までベントするように配置される、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記貯蔵器が、分注バルブであって、前記貯蔵器をベントするとともに前記貯蔵器における前記飲料を分注するように開くように配置された分注バルブを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記貯蔵器が、閉じた状態にあるときは5psi/秒以下の速度で前記貯蔵器における圧力をベントするように配置される、請求項20に記載のシステム。
【請求項24】
前記貯蔵器が、前記貯蔵器の飲料が前記貯蔵器から注がれることを可能にするために着脱可能である蓋を含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項25】
前記蓋が、継手であって、前記分注出口と係合するとともに飲料を前記貯蔵器内へ受けるように配置された継手を含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
飲料が前記貯蔵器の底部で前記貯蔵部に入る、請求項20に記載のシステム。
【請求項27】
前記貯蔵器が前記分注出口に流体結合されるとともに、前記貯蔵器における圧力が、前記容器内の圧力と等しくなることを可能にするように配置される、請求項20に記載のシステム。
【請求項28】
前記少なくとも1つの導管が、前記ニードルの先端部が前記容器の内部に位置付けられるように前記閉鎖具を貫通するように配置されたニードルを含み、前記ニードルが、分注のために前記容器から飲料を受けるように配置される、請求項20に記載のシステム。
【請求項29】
前記容器に係合するとともに前記閉鎖具を貫通する際に前記ニードルを案内するように配置されたニードル案内部であって、前記容器の長手方向軸に対して5度〜70度の角度で前記閉鎖具に進入するように前記ニードルを案内するように配置される、ニードル案内部をさらに含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記ニードル案内部が、前記長手方向軸から20〜40度の線形経路に沿って前記ニードルを案内するように配置される、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記システムが加圧ガス源をさらに含み、前記少なくとも1つのバルブが、ガス制御バルブであって、前記加圧ガス源から前記容器内への前記少なくとも1つの導管を介した加圧ガスの流れを可能にするためにガス制御バルブを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項32】
前記少なくとも1つのバルブが、前記少なくとも1つの導管から前記分注出口への飲料の流れを制御するための飲料分注バルブを含み、前記ガス制御バルブが、前記飲料分注バルブが閉じているときのみ加圧ガスの流れを可能にする、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記少なくとも1つのバルブが、通常は閉じている飲料分注バルブであって、前記通常は閉じているバルブを開くユーザの行動が無い限り、前記少なくとも1つの導管から前記分注出口への飲料の流れを妨げる、通常は閉じている飲料分注バルブを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項34】
前記システムが、互いに異なる第1および第2圧力を提供するように配置された加圧ガス源をさらに含み、前記加圧ガス源が、前記第2圧力を前記容器へ提供するように、および前記第1圧力を前記貯蔵器へ提供するように配置され、前記加圧ガス源が、前記第1および第2圧力を提供するための調整器を含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項35】
前記第1圧力を提供するために前記加圧ガス源から前記貯蔵器へのガス流を制御するための第1バルブと、前記第2圧力を前記容器へ提供するために前記加圧ガス源から前記容器へガス流を制御するための第2バルブとをさらに含む、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記第2バルブがまた、分注出口への、前記少なくとも1つの導管を介した前記容器から出る飲料流を制御する、請求項35に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
発明の背景
本発明は一般に、例えばワインボトルからスパークリングワインを分注する際の、容器内からの流体の分注または他の抽出に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
発明の概要
本発明の態様による1つまたは複数の実施形態は、ユーザが、ワインなどの飲料を、コルク、プラグ、エラストマーの隔壁または他の閉鎖具により密封されたボトル内から、閉鎖具を除去せずに引き出す、またはそうでなければ抽出することを可能にする。場合により、そのようなボトルからの液体の除去は、1回または複数回実施されることがあるが、閉鎖具は、ボトルのためのシールを維持するために、各飲料抽出の間および後で変わらぬ場所にあり得る。したがって、飲料は、ボトルから複数回分注され得るとともに、飲料の品質への影響がほとんどまたは全く無い状態で、各抽出の間、長期間保管され得る。いくつかの実施形態においては、ボトル内からの飲料の抽出中も抽出後も、飲料と反応する空気などのガスがほとんどまたは全くボトルに導入されないことがある。したがって、いくつかの実施形態において、ユーザは、コルクを除去することもコルクに損傷を与えることも無く、および空気または他の潜在的に損害を与えるガスまたは液体がボトルへ入ることを可能にすること無く、ワインボトルからワインを引き出すことができる。
【0003】
本発明の一態様において、スパークリング飲料分注システムが、スパークリングワインボトルなどの容器であって、閉鎖具が内側に位置付けられた開口と、閉鎖具を容器に固定するキャップおよびリテーナとを有する容器とともに使用するために提供される。本システムは、少なくとも1つのニードルであって、ニードルの先端部が容器の内部に位置付けられるように、閉鎖具を貫通するように配置された少なくとも1つのニードルを含み得る。したがって、ニードルは、分注のために容器から飲料を受けるように配置され得る。ニードル案内部が、容器に係合するとともに少なくとも1つのニードルを閉鎖具を貫通する際に案内するように配置され得る。場合により、少なくとも1つのニードルおよびニードル案内部は、少なくとも1つのニードルが容器の長手方向軸に対して5度〜70度の角度で閉鎖具に進入するように配置され得る。例えば、少なくとも1つのニードルは真っ直ぐであってもよく、少なくとも1つのニードルが閉鎖具を通じて挿入されると、容器の長手方向軸に対して5度〜45度の角度で配置されたニードル案内部により閉鎖具を通って線形経路に沿って案内され得る。他の実施形態において、少なくとも1つのニードルは曲がっていてもよい。湾曲したニードルおよびニードル案内部は、湾曲したニードルの先端部が5度〜70度の角度で閉鎖具に入り、次いで、湾曲したニードルの先端部が容器の内部で閉鎖具を出るまで閉鎖具を通って湾曲した経路をたどるように配置され得る。場合により、ニードルは一定の曲率を有してもよいが、可変曲率も可能である。ある角度でニードルが閉鎖具に進入するようにニードルを配置することは、閉鎖具をボトル開口において保持するためにしばしば使用されるワイヤケージおよび金属キャップを除去すること無しに、スパークリングワインボトルへアクセスすることを可能にする。代替的に、ワイヤケージおよびキャップは、ボトルから除去されてもよく、少なくとも1つのニードルは、容器の長手方向軸に沿うことを含む任意の好適な角度で閉鎖具を通して挿入され得る。場合により、少なくとも1つのニードルが閉鎖具を通して挿入されるとともに容器から飲料を分注するために使用される一方で、金属キャップは除去されることができ、ワイヤケージは、閉鎖具を適所に保持するのに役立つために、ボトル上で交換され得る。少なくとも1つのニードルが閉鎖具を貫通した状態で、少なくとも1つのバルブが、容器から少なくとも1つのニードルを介して分注出口へ出る飲料流を制御するために、少なくとも1つのニードルに流体結合され得る。例えば、少なくとも1つのニードルがコルクを通じて挿入された後で、少なくとも1つのバルブは、開かれてもよく、容器の内部の圧力は、少なくとも1つのニードルを通る、少なくとも1つのバルブからのスパークリング飲料の流れを駆動し得る。
【0004】
一実施形態において、少なくとも1つのニードルは、スパークリングワインボトルのコルク閉鎖具を貫通するとともに、コルク閉鎖具が再び密封するように、コルク閉鎖具から引き出されるように配置される。したがって、容器における飲料の体積の一部が少なくとも1つのニードルを介して分注されてもよく、少なくとも1つのニードルがコルクが容器を再び密封するように引き出されてもよく、例えば、望ましいレベルの炭酸化を保つ加圧条件下で残りの飲料を保つことを可能にする。ニードルを引き出す前に、加圧ガスが、例えば後続の消費にとって望ましい炭酸化を維持するのに役立つのに好適なレベルで容器に導入され得る。
【0005】
一実施形態において、システムはまた、貯蔵器であって、分注出口と流体結合するとともに分注された飲料を圧力下で保持するように配置された貯蔵器を含む。貯蔵器は、いくつかの異なる形状および/または容積の任意のものを有することができ、例えば、貯蔵器は10ml〜500mlの容積を有してもよく、ボトルにおける試飲量(taste)、グラス1杯、グラス2杯、または他の任意の分量のスパークリング飲料を注ぐことを可能にする。貯蔵器は、飲料抽出システムに動かないように結合されてもよく、または貯蔵器の全てまたは一部が飲料抽出システムに着脱可能に結合されてもよい。したがって、飲料は貯蔵器内に分注されることができ、次いで、貯蔵器は、貯蔵器から飲料を分注するためにシステムの残りから除去され得る。例えば、貯蔵器は、貯蔵器の飲料がグラスの中に注がれることを可能にするために、貯蔵器に対して蓋を外すか取ることによりユーザにより開けられ得る。代替的に、貯蔵器のバルブは、貯蔵器内が特定の体積または圧力になると、飲料を注ぐことを可能にするために開き得る。このようなバルブは、代替的に、特定の時間充填された後に開かれ得る。
【0006】
いくつかの実施形態において、例えば、貯蔵器は、貯蔵器における圧力が容器内の圧力と等しくなるように分注出口に流体結合されてもよく、これは飲料の炭酸化を保持するのに役立ち得る。場合により、貯蔵器は、貯蔵器からユーザのカップへ飲料を分注する前または分注する時に、例えば圧力逃しバルブまたは流量制限器を使用して、環境圧力までベントするように配置され得る。例えば比較的ゆっくりとしたやり方での飲料のベントも炭酸化の保持を支援し得る。貯蔵器は、貯蔵器をベントするとともに貯蔵器から飲料を分注するために開くように配置された分注バルブを含んでもよく、例えば飲料は、貯蔵器の底部でバルブ付き出口から分注され得る。
【0007】
いくつかの実施形態において、システムは加圧ガス源を含み、少なくとも1つのバルブは、少なくとも1つのニードルを介した加圧ガス源から容器内への加圧ガスの流れを可能にするためのガス制御バルブを含む。これは、例えば飲料が圧力下で保管され得るか、追加的な飲料が容器から分注され得るように、飲料が容器から分注された後で容器が再加圧されることを可能にし得る。場合により、少なくとも1つのバルブは、少なくとも1つのニードルから分注出口への飲料の流れを制御するための飲料分注バルブを含み、ガス制御バルブは、飲料分注バルブが閉じているときにのみ加圧ガスの流れを可能にし得る。少なくとも1つのバルブは、通常は閉じているバルブを開くユーザの行動が無い限り少なくとも1つのニードルから分注出口への飲料の流れを防ぐ、通常は閉じている飲料分注バルブを含み得る。したがって、場合により、少なくとも1つのバルブの制御はユーザにより手動で実施され得る。代替的に、1つまたは複数のバルブが、バルブ作動を制御するための、ボトルの先端部角度、ボトル内の圧力、貯蔵器内の圧力、および/または貯蔵器の充填レベルの検知を含み、自動的に制御されてもよい。
【0008】
本発明の別の態様において、容器であって、環境よりも高い圧力下で飲料を保持するとともに容器の開口に閉鎖具を有する容器とともに使用するためのスパークリング飲料分注システムが提供される。本システムは、加圧ガスを容器内に送達するように、および分注のために容器から飲料を受けるように配置された少なくとも1つの導管を含み得る。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの導管は、容器の閉鎖具を通して挿入され得るニードルを含み得る。ニードルは、ガスおよび/または飲料の流れを導くために1つまたは複数のルーメンを含み得る。少なくとも1つのバルブが、容器から少なくとも1つのニードルを介して分注出口へ出る飲料流を制御するために少なくとも1つの導管に流体結合されてもよく、貯蔵器が、分注出口と流体結合するとともに分注出口から分注された飲料を受けるように配置され得る。貯蔵器は、分注された飲料を圧力下で保持するように配置されてもよく、例えば、貯蔵器における圧力が容器内の圧力と等しくなり得るように、貯蔵器は分注出口に流体結合され得る。貯蔵器は、上述のとおりに構成されてもよく、例えば、貯蔵器からユーザのカップへ飲料を分注する前または分注する時に環境圧力までベントするように配置されてもよく、これには、分注バルブが、貯蔵器をベントするとともに貯蔵器における飲料を分注するように開くように配置され、閉じた状態にあるときは5psi/秒以下の速度で貯蔵器における圧力をベントするように配置され、飲料が貯蔵器の底部で貯蔵部に入るように配置される、などが含まれる。
【0009】
飲料抽出器が、例えば抽出器の一部をボトルネックまたはボトル閉鎖具に締め付けることにより、ボトルまたは他の容器のネックに固定されてもよく、飲料抽出器のニードルが、ニードルの先端部がボトルの内部に位置付けられるように、閉鎖具(例えば、ワインボトルのコルク)を通じて挿入され得る。その後、加圧ガスがニードルを介してボトル内に注入され得る。注入されたガスは、例えば15〜110psi(1〜7.6バール)の圧力に圧力調整されてもよく、または調整されなくてもよい。例えば、ボトルにおける圧力は、飲料がニードルを通ってボトルから出るように流れることを可能にし得る。いくつかの実施形態において、例えば飲料がボトルから流出するのと同時にガスが注入され得るように、抽出器ニードルは、1つはガス用、別の1つは飲料用の、2つのルーメンまたは2つのニードルを含んでもよい。
【0010】
本発明の別の態様において、スパークリング飲料を分注するためのシステムが、2つの異なる圧力レベルのガスが提供され得るように、ニードルと、貯蔵器と、加圧ガス源とを使用し得る。このようなシステムは、ボトルからの飲料の分注を支援するため、および/または、ある量の飲料が除去されるとボトルを再加圧するために第2のガスの圧力をボトル内に提供し得る。再加圧は、飲料を引き出す前のボトルの元の圧力に等しい、それ未満、またはそれを越えるレベルまでであり得る。再加圧は、飲料抽出プロセス中、望ましい量の飲料を除去した後、またはこれらの両方で実施され得る。本システムは、ボトルから貯蔵器内への飲料の抽出の前、間、および/または後に貯蔵器を加圧するために第1圧力を供給し得る。貯蔵器の加圧は、抽出中に炭酸化が失われる場合に、飲料の再炭酸化を支援し得る。いくつかの実施形態において、保管のためにボトルを加圧または再加圧するために使用される第2圧力は、1〜7atm(1〜7.1バール)であり得る。貯蔵器を加圧するために使用される第1圧力は3〜10atm(3〜10.1バール)であり得る。
【0011】
2つの圧力レベルが提供される場合、この2つの圧力は、各々それ自体の調整器により制御される2つの別個のガス源から供給され得る。代替的に、2つの別個の調整器の各々へのラインを備えた単一の加圧ガス源が使用されてもよい。さらなる実施形態において、デュアルステージ調整器だけでなく単一の加圧ガス源が使用されてもよく、デュアルステージ調整器の第1ステージは、貯蔵器を加圧するために使用される第1圧力まで圧力を調整し、第2ステージはボトルを加圧するために使用される第2圧力まで圧力を調整する。
【0012】
さらなる実施形態において、貯蔵器は様々なセンサを包含し得る。1つのそのようなセンサは貯蔵器に流体結合される圧力センサであり得る。このようなセンサはバルブの開閉を制御するのに使用することができ、加圧ガス源に貯蔵器内の圧力を制御するようにさせる。圧力センサは、ユーザが貯蔵器内の最適圧力を決定することを可能にするディスプレイを包含し得る。別のセンサが貯蔵器の充填レベルを検出してもよく、このことはボトルから特定の量の飲料を抽出することを可能にする。圧力センサはまた、飲料抽出の前、間および/または後に容器内の圧力を検出するために組み込まれ得る。
【0013】
デバイスの様々な例示的実施形態が以下でさらに図示および説明される。
【0014】
図面の簡単な説明
本発明の態様が、様々な実施形態および図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】例示的実施形態における飲料抽出デバイスの概略図を示す。
【図2】ニードル案内部を備えた飲料抽出デバイスの例示的実施形態を示す。
【図3】ツイストして分注する貯蔵器(twist to dispense reservoir)を備えた飲料抽出デバイスの別の例示的実施形態を示す。
【図4】図3のツイストディスペンサーの上面図を示す。
【図4A】ワイヤリテーナと金属キャップとを有する容器を示す。
【図4B】金属キャップの除去後であるが、ワイヤリテーナは除去しておらず、その後コルクの長手方向軸に沿ってニードルを挿入した、図4Aの容器を示す。
【図5A】容器と係合した例示的実施形態における、飲料抽出デバイスの正面図を示す。
【図5B】ニードル挿入前の図5Aの抽出デバイスの断面図を示す。
【図5C】ニードル挿入後の図5Aの抽出デバイスの断面図を示す。
【図6】第1および第2圧力を貯蔵器および容器に提供するように配置されたガス源を有する、飲料抽出デバイスの概略図を示す。
【図7】第1および第2のガス圧力および飲料流を提供するための流量制御バルブの概略図を示す。
【図8】湾曲したニードルおよびニードル案内部を備えた飲料抽出デバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
詳細な説明
本発明の態様は、説明のための実施形態を参照して以下で説明されるが、本発明の態様は、特定の実施形態を考慮して狭く解釈されるものではないことが理解されるべきである。したがって、本発明の態様は本明細書において説明された実施形態に限定されない。本発明の様々な態様は、単独で、および/または、互いとの任意の好適な組合せで使用されてもよく、したがって、様々な実施形態は、特徴の任意の特定の1つまたは複数の組合せを求めるとして解釈されてはならないこともまた理解されるべきである。代わりに、説明された実施形態の1つまたは複数の特徴は、他の実施形態の他の任意の好適な特徴と組み合わされてもよい。
【0017】
本発明の一態様において、コルクまたは他の閉鎖具を除去すること無しにボトルまたは他の容器におけるスパークリングワインまたは他の飲料にアクセスするために方法および装置が提供される。さらに、スパークリング飲料は、スパークリングワインボトルに一般的に見られる金属キャップおよびワイヤリテーナを除去すること無しに、容器からアクセスされ得る。場合により、容器のコルクまたは他の閉鎖具を除去すること無しに、スパークリング飲料の一部のみが容器から分注されてもよく、容器は炭酸化を維持するために圧力下で再び密封される。いくつかの実施形態において、スパークリング飲料は、飲料への圧力を維持する貯蔵器内へ分注されてもよく、抽出プロセス中に炭酸化を維持するのに役立つ。その後、飲料は、炭酸化損失がより少ない状態で貯蔵器から分注され得る。
【0018】
図1は、スパークリング飲料を、容器の開口12を密封するコルクまたは他の閉鎖具11を有する容器10から抽出するための装置1の概略図を示す。この実施形態において、金属キャップおよびワイヤリテーナ13が、コルク11が開口12において適所に維持されるように、コルク11の上に設けられる。既知のとおり、金属キャップおよびワイヤリテーナ13の金属キャップ部分13aは、コルク11の上部の上に位置付けられ、ワイヤ部分13bはキャップ部分13aの上に延在するとともに容器開口12のリップ14と係合する。本発明の態様によると、ニードル2または他の貫通導管が、ニードル2の先端部が金属キャップおよびワイヤリテーナ13を除去すること無しに容器10の内部に位置付けられるように、コルク11を通って挿入され得る。ニードル2は、ニードル2が容器10の内部と外部との間に流体連通を提供し、したがって、コルク11または金属キャップおよびワイヤリテーナ13を除去すること無しに飲料が容器10から抽出されることを可能にするように、1つまたは複数のルーメンを有してもよい。当然のことながら、他の実施形態において、ワイヤリテーナ13および金属キャップは、ニードル2がコルク11を垂直方向に、または他の任意の望ましい角度で貫通することを可能にするように、除去され得る。場合により、金属キャップのみが除去されてもよく、ワイヤリテーナ13はコルク11を適所に保持するためにボトル上に保たれてもよい。代替的に、ニードル2は、金属キャップを貫通するように配置されてもよく、または、キャップは、ニードルが垂直または他の向きで通過することを可能にするために、予めドリルで穿孔されるかパンチで穿孔されてもよい。
【0019】
本発明の態様によると、ニードル2は、当初は、金属キャップ部分13aの周辺部に隣接する位置で、例えば、ニードル2が、容器10の長手方向軸15に対して、少なくとも5度、例えば約5〜70度、例えば約30度のある角度36でコルク11に進入するように、コルク11に挿入されてもよい。この配置構成は、金属キャップおよびワイヤ13を除去すること無しにコルク11を通じたニードル2の挿入を可能にすることが分かっている。結果として、例えば金属キャップおよびワイヤリテーナ13が必ずしも除去されなくてもよいため、飲料は、コルク11が容器10から分離する機会を低めつつ、抽出され得る。以下でより詳細に検討されるとおり、ニードル2は、ニードル案内部により、コルクを通じたその移動において案内され得る。ニードル案内部は、本体であって、容器10へ取り付けられた、またはそうでなければ容器10に係合しているとともに、ニードル2が挿入中に曲がるまたは屈曲する機会を減らすのに役立ちつつ好適な位置および角度でのコルク11を通じたニードル2の移動を案内するように配置された1つまたは複数の開口を含む本体を含み得る。いくつかの実施形態において、ニードル2は真っ直ぐであってもよく、線形経路に沿ってコルク11を通過してもよく、一方で、他の実施形態においては、ニードル2は曲がっていてもよく、コルク11を通る湾曲した経路をたどってもよい。異なるニードル案内部が異なるコルク11および金属キャップおよびワイヤリテーナ13配置構成のために提供されることに留意されたい。例えば、いくつかのコルク11および金属キャップ/ワイヤ13構成は、容器長手方向軸15に対して第1角度範囲内のニードル挿入角度を必要とし得る一方で、他のコルクおよび金属キャップ/ワイヤ構成は他の角度範囲を必要とし得る。
【0020】
一般に、図1に示されるもののように、ニードル2がスパークリング飲料容器10のコルク11を通って挿入される場合、比較的高い圧力のガスおよび/または飲料が、ニードル2が流れるように開いている場合、ニードル2の基端部から取り出され得る。この実施形態において、ニードル2のルーメンは、通常は閉じているバルブ3に流体結合される。コルク11を通じたニードル2の挿入の前に、ニードルを通常は閉じているバルブ3に結合させることにより、ニードル2を通じた流れを妨げることができ、容器10において飲料およびガスを保持するのに役立つ。別の実施形態において、ニードル2は必ずしもバルブ3に流体結合されていなくてもよく、基端部に、ニードル2を通じた流れを防ぐ閉鎖具、例えばキャップまたは隔壁を有し得る。したがって、ニードル2は、バルブ3に流体結合されること無しに、および容器10からの飲料および/またはガスの損失無しに、コルク11を通じて挿入され得る。
【0021】
バルブ3は、ユーザがバルブ3を開閉することを可能にするために、アクチュエータ、例えばレバー31または他の要素を含み得る。バルブ3を開くことにより、容器10における飲料および/またはガスは、ニードル2を通って、バルブ3へ、次いで分注出口32(例えば、バルブ3へ流体結合されたチューブまたは他の導管)へ流れることを可能にされ得る。必要に応じて、ガスよりむしろ飲料がニードル2内へ移動するように、容器10は傾けられ得る、逆さにされ得る、またはそうでなければ位置付けられ得る。容器10の内部の圧力は、飲料および/またはガスの流れをニードル2内へ駆動することができ、容器10内の圧力が環境圧力にほぼ等しくなるまで続くことができる。図1には示されないが、加圧ガス源が、例えば飲料が分注されたときに容器10内の圧力がほぼ環境まで低下した後で、圧力を容器10に導入するために、バルブ3および/またはニードル2に流体結合され得る。加圧ガス源は、任意の好適なコンポーネント、例えば、手動ポンプバルブ、高圧ガスまたは二相ガスおよび液体シリンダ(例えばシリンダに保管された最大で約3000psiのガス[207バール]を有する)および必要に応じてシリンダを突き通すとともにガス流を導くための対応するレシーバ、容器10内の圧力が望ましいレベル、例えば20〜100psi(1.4〜6.9バール)を超えないことを確実にするのに役立つための圧力調整器、ガスの流れを制御するための1つまたは複数のバルブなどを含み得る。望ましい量の飲料を分注するために、容器10内の圧力がほぼ環境圧力または容器10内の元の圧力未満のいくらかより高い圧力へ低下するまで飲料を分注し、次いで容器10からの追加的な流れを駆動するために加圧ガスを容器内へ導入し、再び飲料を分注することが必要であり得る。このプロセスは、望ましい体積の飲料が分注されるまで必要に応じて繰り返され得る。代替的に、ニードル2を介して分注飲料と同時に加圧ガスを容器10内へ導入することが可能である。そのような実施形態において、2つ以上のルーメンを有するニードル2、例えば、容器10内へのガス送達のための1つまたは複数のルーメンおよび容器10から出る飲料流のための1つまたは複数のルーメンが望ましい場合がある。
【0022】
本発明者は、ニードルを介して、加圧された炭酸を含む飲料を分注することは、環境圧力下でニードル2および任意の関連するバルブ3または他の導管から空間内へ飲料が分注される場合、飲料に溶解されたガスを放出する傾向があることを発見した。したがって、本発明の態様によると、ニードル2を介して抽出された飲料は、当初は、分注された飲料を受けるとともに圧力下で飲料を保持するために分注出口32と流体結合するように配置された貯蔵器4内に分注される。場合により、貯蔵器4は、貯蔵器4における圧力が容器10内の圧力と等しくなることを可能にするように、飲料を受けるように配置され得る。これは、抽出プロセス中および後に、分注された飲料における望ましい炭酸化レベルを維持するのを支援し得る。本発明の別の態様によると、分注出口32は、飲料が、(少なくとも比較的少量の飲料が分注された後で)飲料の表面レベルの下の、貯蔵器4における比較的低いポイントに入るように、貯蔵器4の底部内に飲料を排出するように位置付けられ得る。これはまた、飲料における溶解された二酸化炭素または他のガスのレベルを維持するのに役立つのを支援し得る。分注出口32は、必要に応じて、貯蔵器4から着脱可能とすることができ、例えば、分注出口32は、貯蔵器4の開口から引かれ得るチューブを含み得る。貯蔵器4は、分注出口32と貯蔵器4との間の好適な圧密係合を維持するのに役立つために、1つまたは複数のガスケットまたは他のシールを含み得る。
【0023】
いくつかの実施形態において、貯蔵器4は密封空間を画定し得るが、貯蔵器4における圧力が比較的遅い速度で漏れることを可能にするベント41を有する。漏出の速度は比較的低くてもよく、例えば、飲料が貯蔵器4内に分注されているとき、貯蔵器4の圧力が容器10内の圧力未満となり得るように少なくとも十分に低い。これは、連続的な流れを提供する。例えば、貯蔵器4における圧力は、約5psi/秒以下の速度でベントを通じて漏れ得る。貯蔵器4をゆっくりとベントすることは、飲料の望ましい炭酸化レベルを維持する一方で、貯蔵器4における圧力が環境圧力と等しくなることを可能にし得る。ベントすることは、特定の圧力でベントするように設定されているかユーザにより調整され得る可変設定でのいずれかで、様々な圧力除去バルブのうちのいずれかを用いることにより達成され得る。代替的に、ベントすることは、同様に、調整可能であるか固定された流れ抵抗へ設定された流量制限器を使用して達成され得る。このような制限器は、単純に貯蔵器4を出る小さい穴または長尺状経路であり得る。このような穴または経路は、流体の流れを制限するがガスの流れを可能にする半透過膜を用いることができる。流量制限器またはバルブは、望ましい量の飲料が容器から抽出されると、手動でまたは自動的に起動され得る閉鎖具機構をさらに包含し得る。いくつかの実施形態において、加圧ガス、例えば、二酸化炭素が、貯蔵器4内への飲料の分注前に貯蔵器4内へ送達され得る。これは、貯蔵器4における酸素および/または空気(窒素、酸素および他のガスの混合物)の量を減少させるのに役立ち得るとともに、それにより、飲料における溶解された二酸化炭素または他のガスの望ましいタイプおよび量を維持するのに役立ち得る。いくつかの実施形態において、貯蔵器4は、飲料分注の前に、比較的小さい、または最小の容積を有するように配置され得るとともに、飲料保持容積が飲料分注とともに増加するように配置され得る。このような配置構成はまた、分注の前に貯蔵器4における酸素または空気の量を減らすのに役立ち得る。例えば、貯蔵器は、分注の前に貯蔵器4の飲料保持容積を最少化するように動かされる可動ピストンを含み得る。分注の間、ピストンは、分注された飲料がピストンを変位させるとともに飲料保持容積を拡大するにつれて移動し得る。ピストンは、止め具であって、特定のポイントを超えるピストンの移動を防ぎ、それにより貯蔵器4の最大飲料保持容積を固定する止め具を有し得る。固定された最大保持容積を提供することにより、必要に応じて、例えば貯蔵器4における飲料に追加的に炭酸ガスを入れるために、貯蔵器4は追加的に加圧され得る。貯蔵器4からの飲料の分注の間、ピストンは、飲料を貯蔵器4から強制的に出すように動かされ得る。
【0024】
飲料は様々な異なる方法で貯蔵器4から分注され得る。例えば、貯蔵器は、蓋42であって、飲料が貯蔵器4からユーザのカップ内へ注がれることを可能にするように除去され得る蓋42を含み得る。このような配置構成はまた、貯蔵器からユーザのカップへ飲料を分注する前または分注する時に、貯蔵器4を環境圧力までベントすることを提供し得る。すなわち、蓋42が除去されると貯蔵器4における圧力が望ましい速度で環境圧力までベントされるように、蓋42は貯蔵器4に係合し得る。別の実施形態において、貯蔵器4は、貯蔵器4から飲料を分注するために、分注バルブ、例えばゲートバルブまたは他の配置構成を含み得る。いくつかの実施形態において、飲料は貯蔵器4の底部から分注されてもよく、例えば分注バルブは貯蔵器4の底壁に位置し得る。他の配置構成において、貯蔵器4は、飲料が貯蔵器4から分注されることを可能にするために、例えば貯蔵器4の側壁にスピゴット、または他のコンポーネントを含み得る。貯蔵器4は、様々な異なる容積でさらに設計され得る。それらは、特定の量のスパークリング飲料が注がれたときに充填されるか均衡に到達するような大きさにされ得る。例えば、それらは175mlすなわちグラス1杯分注ぐための大きさにされ得る。代替的に、それらは、単純に貯蔵器4の囲まれた容積を変化させることにより、30mlの試飲量または、375mlのハーフボトル分を注ぐための大きさにされ得る。
【0025】
飲料抽出が完了した後で、ニードル2はコルク11から除去されてもよい。いくつかの実施形態において、ニードルは、スパークリングワインボトルのコルク閉鎖具を貫通するとともに、コルク閉鎖具が再び密封するようにコルク閉鎖具から引き出されるように配置される。すなわち、ニードルは、ニードルがコルクから除去されると、容器における圧力が維持され得るようにコルク自体がニードルにより形成された開口を再び密封するような大きさおよび形にされ得る。結果として、望ましい炭酸化レベルを維持するために容器10内における好適に高い圧力を確立するために、分注が完了した後でガスが容器10へ注入され得る。ニードル2は除去されてもよく、容器における高圧条件、例えば20〜100psi(1.4−6.9バール)が数週間または数カ月など長期間にわたって維持されるように、コルク11は再び密封することができる。
【0026】
図2は、別の飲料抽出装置1の概略図を示す。この実施形態において、装置1は、容器10と係合し得るとともに、装置1の一部、例えばバルブ3、分注出口32などを支持するハウジング6を含む。上述のとおり、コルク11が金属キャップおよびワイヤリテーナ13を有する場合、ニードル2は好ましくは、容器の長手方向軸15に対して特定の位置および角度でコルク11に入って通過するように案内される。この実施形態において、ニードル案内部61は、ニードル2がコルク11を通るその動きにおいて安定的かつ確実に案内され得るように、開口12で容器10のネックと係合し得る。ニードル案内部61は、異なる方法で、例えばクランプ、ストラップ、スリーブなどにより容器10と係合することができ、この実施形態においては、容器開口12のリップ14の下で係合するためにフック61aを備えた長方形箱要素を含む。例えば、フック61aは、第1に、リップ14の下に位置付けられてもよく、次いで、コルク11が箱要素の内部に捕捉されるように、ニードル案内部61が容器10に対してフック61aを中心として回転させられてもよい。例えば、追加的な支持無しに装置1を適所に固定した状態を維持したまま、ユーザが容器10を操作することを可能にするために、ストラップまたは他のコンポーネント(図示せず)が必要に応じてニードル案内部61を適所に固定するために使用され得る。例えば、ユーザは、容器10から注いでいるかのように容器10を保持することができ、装置1は、ユーザによる追加的な支持無しで、容器10に動かないように取り付けられたままとなり得る。ニードル案内部61は、ニードル2を、コルク11を通じたそのニードル2の移動において案内するために、開口61bであって、それを通じてニードル2が挿入され得る開口61bを含む。ニードル2は、コルク11のみを通じて挿入され得るか、ニードル案内部開口61bおよびコルク11に挿入され得ると同時に、別の装置1の一部、例えば上ハウジング62に取り付けられ得る。ニードル案内部61および上ハウジング62は、ニードル2が挿入されると、例えばニードル2を適所に保つのに役立つために、一緒に固定され得る。いくつかの実施形態において、ニードル案内部61および上ハウジング62は、上ハウジング62の移動がニードル案内部61に対して案内されるように、一緒に取り付けられ得る。例えば、ニードル案内部61および上ハウジング62は、1つまたは複数のレール、リンク機構、または、他の配置構成であって、ニードル案内部61に対する上ハウジング62および取り付けられたニードル2の動きを案内する他の配置構成により係合され得る。したがって、ユーザは、上ハウジング62を把持するとともに、コルク11にニードル2を挿入するためにニードル案内部61に対して上ハウジング62を動かすことを可能にされ得る。
【0027】
図2のこの実施形態において、装置1はまた、加圧ガス源5、例えば圧縮ガスシリンダ、ポンプ、または圧力下のガスを提供するように配置された他のデバイスを含む。ガス源5は、ガスが、ニードル2を介してガス源5から容器10内へ提供され得るように、(ガスおよび飲料流を制御するために2つ以上のバルブ要素または位置を含み得る)バルブ3に結合され得る。例えば、バルブ3は、ガスおよび飲料の両方の流れに対して通常は閉じていてもよく、レバー31または他のアクチュエータの作動は、バルブ3に、ガス源5からニードル2へ、および容器10内へのガス流を可能にさせ得る。ガスが容器へ導入される間、飲料流は妨げられても可能にされてもよいが、この実施形態においては、ガスが容器10に注入される間、飲料流は妨げられる。例えば望ましい圧力、例えば20〜100psi(1.4〜6.9バール)の圧力が容器10において確立され得るように、調整器(図示せず)がガス源5に含まれてもよい。レバー31または他のアクチュエータの作動は、ガス流を止め得るとともに、分注出口32を介した容器10から貯蔵器4への飲料流を可能にし得る。例えば、装置1を容器10に取り付けるとともにニードル2をコルク11に挿入した後で、ユーザは、飲料が貯蔵器4内に分注されるようにするように、アクチュエータ31を操作することができる。貯蔵器4と容器10との間の圧力均等化、または容器10における圧力低下を原因として飲料流がゆっくりになるか止まると、ユーザは、飲料流を止めるとともに加圧ガスを容器10に注入するために、アクチュエータ31を操作することができる。容器10において望ましい圧力レベルが確立されると、アクチュエータ31は、ガス流を止めるために、再び操作されてもよく、飲料が貯蔵器4内に分注されることを可能にすることができる。貯蔵器4は上述のとおり機能することができ、この実施形態においては、飲料が貯蔵器4の底部から分注されることを可能にするために、貯蔵器4は、貯蔵器4の底部に分注バルブ43を含む。分注バルブ43は、ゲートバルブ、ボールバルブ、フラッパバルブ、または、飲料流を好適に制御するための他の配置構成であってもよい。例えば、望ましい量の飲料が貯蔵器4内に分注された後で、貯蔵器4は環境圧力までベントされてもよく、分注バルブ43は重力の下で飲料を排出するために開かれてもよい。
【0028】
図3は、別の実施形態における例示的な飲料分注装置1の概略図を示す。この構成において、ニードル案内部61は、容器10のリップ14の両側と係合するフック61aの対を含む。ニードル案内部61は、容器ネックおよびコルク11をニードル案内部61の内部空間内に摺動させることにより容器と係合され得る(例えば、ニードル案内部61の一方側は、容器ネックのリップ14の下にあるフック61aで案内部61が容器10上を摺動させられることを可能にするために開いていてもよい)。代替的に、フック61aの1つまたは複数は、案内部61が、コルク11の上に押し下げられ、フック61aが案内部61を適所に係止するように係合されることを可能にするために可動にさせられてもよく、または、ニードル案内部61が容器10などに押し付けられるとフック61aが外向きに曲がるように、フック61aは弾力的であってもよい。同様に、この実施形態において、ニードル2は上ハウジング62へ取り付けられ、上ハウジング62は、上ハウジング62における対応する案内開口を通って延在する1つまたは複数のロッド61cにより、ニードル案内部61に対する動きにおいて案内される。他の実施形態に対する別の違いは、バルブ3が押しボタンの形のアクチュエータ31を含むという点であるが、バルブをオフ状態、ガスオン/飲料オフ状態、およびガスオフ/飲料オン状態の間で作動させるための他の配置構成も可能である。バルブ3は、手動で、電気機械的に、または他の方法で作動されてもよく、自動化された制御下で作動し得る。
【0029】
図3のこの実施形態はまた、上および下部分44、45を含む貯蔵器4を含む。使用中、分注出口32から上部分44内へ望ましいレベルまで飲料が分注される。その後、飲料が下部分45に流入するとともにユーザのカップへ出るように、上部分44に対して下部分45を回転させることにより分注バルブ43が開かれてもよい。分注バルブ43は異なる形をとってもよいが、この実施形態においては、互いに対して回転するプレートの対を含む。上プレートは開口43cを含み、下プレートは出口43dを含む。プレートが回転させられると、そのため図4に概略的に示されるとおり開口43cは出口43dと整列させられ、飲料が上部分44から下部分45へ流れ得る。そうでなければ、開口43cおよび出口43dが整列していない状態で、分注バルブ43は閉じられ、飲料が上部分44において保持される。
【0030】
本発明の態様とともに使用され得るニードルに関わらず、滑らかな壁付き外部を有するニードル、15ゲージ以上のペンシルポイントまたはヒューバーポイントニードルが、飲料抽出中のガスまたは流体の進入または退出を防止するためにコルクで効果的に密封しつつ、ワインボトルコルクまたは他の閉鎖具を貫通するのに有効であることが分かっている。さらに、そのようなニードルは、コルクがニードルを引き出した後で再び密封することを可能にし、ボトルおよび任意の残りの飲料が数カ月または数年間の間、飲料フレーバーの異常な変化無しに保存され得ることを可能にする。さらに、そのようなニードルが、ワインボトルおよび他のボトルに一般に見られる箔カバーまたは他の包装を貫通するために使用され得るが、コルクリテーナの金属キャップは必要ない。したがって、ニードルは、箔カバーまたは他の要素および閉鎖具を貫通することができ、飲料抽出の前に箔または他の包装を取り外す必要性を除く。他のニードルプロファイルおよびゲージもまた、本システムと共に使用可能である。
【0031】
上述の実施形態においては、ボトル閉鎖具に対してニードルを挿入する/取り外すためにユーザがニードルを動かすが、コルクまたは他の閉鎖具に対してニードルを動かすために手動または動力駆動機構が使用されてもよい。例えば、図3におけるロッド61cは歯付きラックを含んでもよく、動力ピニオン歯車はラックに係合することができるとともに、ニードル案内部61に対して上ハウジング62を動かす働きをすることができる。ピニオンは、ユーザにより作動されたハンドル、モータ、または他の好適な配置構成を動力源とし得る。別の実施形態において、ニードルは、例えばガスシリンダ5または他の源からの圧力を動力源とする空気圧式または油圧式ピストン/シリンダにより動かされてもよい。代替的実施形態において、ニードルおよびアクセスシステムは、テーブルまたは壁に固定されてもよく、ユーザは、ボトルがニードルに対して動かされるとニードルがコルクを通過するように、ボトルを操作する。
【0032】
飲料抽出デバイスにおいて使用されるニードルは、コルクから材料を除去すること無くコルクを通過させられ得るコアリングの無い先端部を備えた滑らかな外部壁付きの円筒形ニードルであってもよい。1つのコアリングの無い先端部は、コルクを通る通路を広げるペンシル先端部であるが、偏向された先端部およびスタイレットニードルもまた適切に作用することが分かっており、代替的実施形態において使用され得る。ペンシル先端ニードルは、好ましくは少なくとも1つのルーメンであって、その長さに沿って、ペンシル先端部の反対側の端部にある少なくとも1つの入口およびペンシル先端部の近位にある少なくとも1つの出口から延在する少なくとも1つのルーメンを有する。上で示されたとおり、ニードル出口は、ニードル先端部の最も端の近位にではあるが、ニードルの先端部でニードルの側壁に位置付けられてもよい。複数の比較的小さい穴がニードル側壁に設けられてもよい。
【0033】
正しいニードルゲージでは、ニードルのコルクからの除去の後に残っている通路(ある場合)は、通常の格納条件下では、流体および/またはガスの退出または進入に対して自己密封することが分かっている。したがって、ニードルは飲料を抽出するために閉鎖具を通して挿入されることができ、次いで除去されることができ、閉鎖具を通る飲料およびガス通路が妨げられるように、閉鎖具が再び密封することを可能にする。複数のニードルゲージが機能し得るが、好ましいニードルゲージは16〜22ゲージの範囲にわたり、いくつかの実施形態における最適なニードルゲージは、16〜20ゲージである。これらのニードルゲージは、繰り返しの挿入および抜き出しの後であっても、コルクへの許容可能な程度に低いレベルの損傷を与える一方で、ボトル内部の圧力が最小である最適な流体流を提供することができる。
【0034】
複数のニードル長さが、様々な実施形態において適切に機能するように適合され得るが、約1.5インチ(3.8cm)の最小ニードル長さが、標準的なスパークリングワインボトルコルクを通過するのに一般的に必要とされることが分かっている。9インチほどもあるニードルが用いられ得るが、いくつかの実施形態のための長さの最適範囲は1.8〜2.6インチ(4.6〜6.6cm)の間であることが分かっている。(ニードル長さは、閉鎖具を貫通する、および/または閉鎖具を通過するよう動く際に誘導のためにニードル案内部に接触するように作動可能なニードルの長さである。)ニードルは、任意の標準的な継手(例えば、NPT、RPT、Leur、急速継手または標準的なねじ山)を通じて直接的にバルブに流体接続されてもよく、または、代替的に、介在要素、例えば可撓性または剛性チューブを通じてバルブに接続されてもよい。2つ以上のニードルが使用される場合、ニードル長さは同じであっても異なっていてもよく、0.25インチ〜10インチ(0.64〜25.4cm)で様々であってよい。ニードルの入口/出口の間に距離を作り出すことは、2つのルーメン間の二次汚染/流れを防ぎ得る。
【0035】
いくつかの実施形態において、ボトルから飲料を抽出するために、好適なガス圧力がボトルへ導入される。例えば、いくつかのスパークリングワインボトルがある場合、コルクでの漏出またはコルクの押し出しのリスク無しに、約20〜100psi(1.4〜6.9バール)の最大圧力がボトルに導入され得るが、他の圧力が使用されてもよいことが分かっている。代替的実施形態において、システムは、ニードルの挿入後にスパークリングワイン容器内の元の圧力を検出する圧力計を含み得る。このような圧力計は、バルブが容器からの飲料の流れまたは容器内へのガスの流れのいずれかを防ぐ位置にあると圧力計がバルブに結合されるように、配置され得る。圧力計は、スパークリングワインがニードルの除去の後に元の圧力のままであるように、飲料の抽出に続いてボトルに注入するための適切な圧力についてユーザに対する案内部として機能する。代替的に、飲料を自動的に分注するとともに、ニードル除去の前のその初期圧力までボトルを加圧するために、電子制御システムが用いられ得る。ユーザによる、または電子的にのいずれかによる圧力監視または制御システムのいずれのバージョンも、密封されたスパークリングワインの元の圧力を変更するために使用され得る。より古い、またはビンテージスパークリングワインは、閉鎖具またはコルクを通じたまたは閉鎖具またはコルクの周りでのゆっくりとした漏出を原因として、経時的にそれらの炭酸化を失うことが多い。そのようなワインは、このようなビンテージスパークリングワインが劣化した圧力より高い圧力でガスを注入することにより再活性化され得る。
【0036】
加圧ガス源は、様々な非活性ガスのいずれかが充填された、様々な調整された、または調整されていない加圧ガスボトルのいずれかであり得る。好ましい実施形態において、ガスシリンダは、約2000〜3000psi(138〜207バール)の初期圧力のガスを包含する。この圧力は、いくつかのワインボトルの内容物の完全な抽出のために単一の比較的小さい圧縮ガスシリンダ(例えば長さが約3インチ(7.6cm)直径が0.75(1.9cm)インチ)の使用を可能にすることが分かっている。複数のガスが長い格納期間にわたる試験に成功している。好ましくは、使用されるガスはボトル内でワインなどの飲料と反応しないガスであるとともに、飲料の酸化または他の損傷を保護する働きをし得る。好適なガスは、窒素、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム、ネオンなどを含む。ガスの混合物もまた可能である。例えば、アルゴンと別のより軽量のガスとの混合物はアルゴンにおけるワインまたは他の飲料に適用することができ、一方で、より軽量のガスはボトル内の体積を占めることができ、場合によりガスの全体的コストを低下させることができる。純粋な二酸化炭素が、ほとんどのスパークリングワイン飲料にとって好ましいガスであると分かっている。
【0037】
実施形態において、単一のルーメンを備えた単一のニードルが、ボトル内へガスを導入しボトルから飲料を抽出するために使用される。しかしながら、他の実施形態において2つ以上のニードルが、例えば1つのニードルがガス送達のために、1つのニードルが飲料抽出のために使用されてもよい。このような実施形態において、バルブは、同時に、ボトルへのガスの流れを開きボトルからの飲料の流れを開くように作動し得る。ニードルは、0.25〜10インチ(0.64〜25.4cm)で可変の同じもしくは異なる直径または同じもしくは異なる長さを有し得る。例えば、1つのニードル送達ガスは、ボトルからワインを抽出する別のニードル送達ガスより長いものであり得る。代替的に、ガスが一方のルーメンの中を移動し、飲料が他方のルーメンの中を移動する2つのルーメンニードルが用いられてもよい。各ルーメンは別個の入口と出口とを有することができ、ガスの循環を防止するため、出口はボトル内で互いから間を空けて配され得る。
【0038】
図4Aおよび4Bは、飲料抽出装置1のニードル2をコルク11に通す代替的方法を示す。この方法において、ニードルの挿入前にワイヤリテーナ13aが容器10から除去される。次いで、金属キャップ13bが、コルク11を保持するために容器10の上へワイヤリテーナ13aを戻す前にワイヤリテーナから除去される。金属キャップ13bが除去された状態で、ニードル2はここで容器10の長軸15に沿ってコルク11を直接通過し得る。図4Aは、金属キャップ13bの除去前の容器10を示す。図4Bは、ワイヤリテーナ13aの除去、金属キャップ13bの除去、およびワイヤリテーナ13aの付け替えの後の容器10を示す。図4Bは、コルク11を通過する前のニードル2をさらに示す。
【0039】
図5A、5B、および5Cは、金属キャップ13bの下でのコルク11を通じたニードル2の案内を可能にするための飲料抽出装置1のためのレール案内機構100を示す。図5A〜5Cにおいて、ワイヤリテーナ13aは、図面の明確さのために示されていないが、ボトル取付部およびニードル案内部の構成は、ワイヤリテーナ13aまたは金属キャップ13bの除去を必要としない。レール案内機構100は、容器10に固定されたニードル案内部61と、1つまたは複数のレール101を介してニードル案内部61に摺動可能に接続された上ハウジング62とを含む。上ハウジング62は、バルブ3および図示されない装置1の残りに流体結合されたニードル2への取付部を包含する。1つまたは複数のレール101は、ロッド102の上に載るスロット103を含む。好ましくは、1つまたは複数のレール101は、ニードル案内部61における嵌合トラック104の中を摺動する。スロット103の長さは、図5Aおよび5Bに示された第1位置から図5Cにおける第2位置まで、ニードル2の望ましい移動に対して設定される。ニードル案内部61は、容器10上に位置するとともに、金属キャップ13bまたは覆っている箔の上部、位置11aにおけるコルク11の側部と位置10aにおけるか位置10aの周りの容器10のネックの側部との一方または両方に接触することによりニードル2の軌道を示す。ロッド102がニードル案内部61を通過し、好ましくは容器10内へのコルク11の挿入部の近くでコルク11に対するてこを提供することにより容器に対するニードル案内部61の動きを制限するためにさらに作用する。ニードル2は、上ハウジング62および1つまたは複数のレール101がニードル案内部61に向かって進むにつれて、開口/通路61bを通過する。上ハウジング62がニードル案内部61に接触するか、図5Cに示されるとおり、ロッド102がレール101におけるスロット103の端部にぶつかるかのいずれかまで、ニードル2はコルクを通って前進し続ける。この第2位置で、ニードル2における1つまたは複数の側穴2aがコルク11の下で容器10内に位置付けられ、ニードル2を通るガスまたは飲料の流れを可能にする。望ましい量の飲料が抽出されると、上ハウジング62がニードル案内部61に対して移動することができ、図5A、5Bに示されるとおり、ロッド102がスロット103の他端にぶつかるまで、ニードル2をコルク11から除去する。
【0040】
図6は、加圧された飲料またはスパークリング飲料をコルクまたは他の閉鎖具11により密封された容器10から除去するための別の飲料抽出装置1を示す。容器10が図6においては断面で示される。この実施形態において、装置1は、貯蔵器4、加圧ガス源5、デュアルステージ調整器200、ニードル2、通路33を通じて貯蔵器4へ加圧ガス源を制御する第1バルブV1、ニードル2へ流体接続された加圧ガス源と容器10からニードル2を通り通路32を通じた貯蔵器4内への飲料の流れとを制御する第2バルブV2(例えば3方向バルブ)を含む。作動中、バルブV2およびV1がいずれの流れに対しても閉じられた状態で、ニードル2がコルク11を通される。ニードル2は、上で検討されたものなど任意の好適な方法でコルク11を通され得る。容器10が傾けられ、容器10内の流体がニードル2の1つまたは複数の側穴2aと接触させられると、バルブV2が、飲料がニードル2を通って貯蔵器4内へ流れることを可能にするように作動される(例えば飲料分注位置)。貯蔵器4は、流量制限器401を備えたキャップ400を含む。流量制限器401は、貯蔵器4が飲料で満たされると貯蔵器4内のガスのベントを可能にする。バルブV2は、飲料抽出中に加圧ガス源5からのガスで容器10を、調整器200のステージ2により調整された望ましい第2圧力P2へ再加圧するために、手動でまたは自動的にのいずれかで駆動され得る(例えば第2圧力送達位置)。20〜50psi(1.4〜3.4バール)の第2圧力P2が容器10から貯蔵器4内への飲料の流れを確実にするのに十分であることが分かっている。ニードル2が単一のルーメンニードルである場合、貯蔵器4内への流れに対してV2が閉じられているとき、第2圧力P2に対してバルブV2は開かれる。ニードル2が、1つのルーメンがガスの容器10内への流れのためであり、別のルーメンが流体の貯蔵器4内への流れのためであるデュアルルーメンニードルである場合、バルブV2は、容器10の第2圧力P2による加圧の間に貯蔵器4内へ流入するために開かれ得る。
【0041】
貯蔵器4が望ましい量の飲料で充填されると、バルブV2は、容器10からのニードル2の除去の前に、容器10を望ましいレベル、好ましくは調整器200の第2ステージから出力された最大の調整された第2圧力P2まで加圧するために作動され得る。蓋400を開く前に、貯蔵器4は、バルブV1を開くことにより追加的に加圧されることができ(例えば第1圧力送達位置)、調整器200のステージ1を通じた加圧源5からのガスの流れを可能にする。ステージ1は、P2とは異なる、好ましくは第2圧力P2より高い第1圧力P1設定されることができる。70〜120psi(4.8〜8.3バール)の第1圧力P1が抽出された飲料の好適な炭酸化を提供するために有用であり得ることが分かっている。バルブV1は、望ましい圧力が解放されるまで一度、または、ガスが制限器401を通ってベントする間に間隔をおいて繰り返しのいずれかで開かれ得る。代替的に、または加えて、流量制限器401は、バルブV1を開くことおよび貯蔵器4の加圧の前に閉められ得る。圧力P1での貯蔵器4の加圧の間、バルブV2は閉められる。
【0042】
図6の飲料抽出装置1において、通路32は通路33より大きく示されている。通路32は、いくつかの実施形態において、容器10からの飲料の通過を制限することを回避するために、ニードル2の流体ルーメンに等しいかそれより大きい。しかしながら、通路33は、いくつかの実施形態においては、圧力P1でのガスの噴射を作り出すために比較的狭い通路である。通路32および33は両方とも、好ましくは、貯蔵器4が満たされるにつれ、および貯蔵器4の加圧の間に重力の作用で貯蔵器4の底部に向かって位置する。通路33の向きは図6において示されたとおりであってもよく、または代替的に、充填の方向に直交する壁に対して外側へ向けられてもよい。
【0043】
図6に示された装置1の代替的実施形態において、貯蔵器が望ましいレベルまで充填されると、容器を加圧するためかつ貯蔵器を加圧するために単一の圧力が使用され得る。図6における作動は、ユーザにより手動で、または、容器および/または貯蔵器における圧力または体積を検知する圧力およびもしくは体積センサを含み得る自動制御システムでのいずれかにより行われ得る。例えば、センサは、容器10内の圧力を検出し得るとともに、容器内の望ましいレベルの圧力を維持するためにバルブV2を自動的に開く/閉じることができる。
【0044】
図7は、図6の実施形態において使用され得る流量制御バルブ3の概略図を示す。この配置構成において、バルブ3は、オフ、飲料分注、第1圧力送達および第2圧力送達位置の間を移動し得る可動バルブ要素35、例えばバルブスプールを含む。ガスまたは飲料流が生じ得ないように図7に示されたオフ位置において可動要素35を保ち易くするために、可動要素はばね付勢されてもよく、または、戻り止めが設けられてもよい。この位置は、ニードル2をボトルコルク11に挿入するときに有用であり得、飲料を分注するおよび/またはニードルをコルクから除去する準備をする。可動要素35は、容器10が貯蔵器4に流体結合される(すなわち、貯蔵器4への飲料流を可能にするために図6におけるバルブV2が開いている)飲料分注位置へ(図7において右へ)線形経路に沿って動き得る。飲料分注位置から、可動要素35は、第2圧力送達位置へ(図7において右へ、すなわち、図6におけるバルブV2がガスを容器10へ第2圧力、例えば約20〜30psiで送達するように配置されている)動かされ得る。第1圧力送達位置と飲料分注位置との間で可動要素を動かすことにより、ユーザは、追加的な飲料流を駆動するために必要な場合は、交互に、飲料を貯蔵器4へ分注し容器10を再加圧する。分注が完了すると、可動要素35は図7に示されたオフ位置へ移動され得る。炭酸化が貯蔵器4へ分注された飲料において失われた場合、可動要素は第1圧力送達位置へ(図7において左へ、すなわち、ガスを第1圧力、例えば50〜100psiで貯蔵器4へ送達するために、図6におけるバルブV1が開いている)動かされ得る。貯蔵器4の加圧により、追加的な二酸化炭素が必要に応じて飲料へ溶解され得る。バルブV2は可動要素35の第1圧力送達位置において閉じられていることから、比較的高い圧力のガスは容器10へ送達されない。この方法、コルクを押し出すリスクも、容器10内の高い圧力によりもたらされる他の問題も回避され得る。
【0045】
図8は、この実施形態におけるニードル2が曲がっていることを除き、図5Aにおけるものと同様の方法で配置された飲料抽出装置1を示す。湾曲したニードルは、ニードル2を、ワイヤリテーナと金属キャップ13とを有するコルク11を通じて挿入する場合に利点を提供し得る。すなわち、湾曲したニードルは、ニードル2の先端部がコルク11の下の容器空間に進入することができるように、リテーナ13の金属キャップ、ならびにボトル開口のボトルリップおよび一部が回避されるように経路をたどり得る。飲料抽出装置1は、コルク11を通って湾曲した経路に沿ってニードルを案内するが、上述のものとほぼ同じ方法でコルク11を通じたニードル2の移動を案内するのに役立つために、湾曲したニードル案内部、例えば案内ロッド61cを含み得る。すなわち、この実施形態において、上ハウジング62は、ニードル案内部61に対するその移動において、コルク11内への湾曲したニードル2の動きを案内する1つまたは複数の曲線ロッド61cにより案内され得る。図8において見られ得るとおり、ニードル2の先端部は、容器10の長手方向軸15に対して角度36で配置された方向に沿ってコルク11に入り、例えば角度は5〜70度である。
【0046】
本発明の態様は、説明のための実施形態を参照して示されるとともに説明されたが、添付の特許請求の範囲により包含された本発明の範囲から逸脱すること無しに、形および詳細の様々な変化がそれに対してなされ得ることが当業者により理解される。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7】
【図8】
【国際調査報告】