(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019503667
(43)【公表日】20190214
(54)【発明の名称】個人用ヴェポライザ・デバイスのためのリザーバアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A24F 47/00 20060101AFI20190118BHJP
【FI】
   !A24F47/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】2018529018
(86)(22)【出願日】20161202
(85)【翻訳文提出日】20180803
(86)【国際出願番号】EP2016079528
(87)【国際公開番号】WO2017093452
(87)【国際公開日】20170608
(31)【優先権主張番号】15197778.2
(32)【優先日】20151203
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA
(71)【出願人】
【識別番号】516004949
【氏名又は名称】ジェイティー インターナショナル エス.エイ.
【住所又は居所】スイス国 1202 ジュネーヴ, ルー カゼム ラジャヴィ 8
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163050
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 眞由美
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー ロバート ジョン ローガン
【住所又は居所】イギリス IV36 2HL モレイ フォレス ピルミア ロード ウェスト 3a
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC02
4B162AC06
4B162AC16
4B162AC27
(57)【要約】
本発明は、電子喫煙具またはeシガレットなどの個人用ヴェポライザ・デバイス(100)のためのリザーバアセンブリ(1)を提供する。該リザーバアセンブリ(1)は、気化される液体を貯蔵するリザーバ(3)を包囲するハウジング(2)を含み、該ハウジング(2)および/またはリザーバ(3)は、液体の気化のための、リザーバ(3)からの液体用の流路(P)を画定する。リザーバアセンブリ(1)は、ハウジング(2)内にまたは上に設けられ、液体から形成された蒸気をユーザの口へ運ぶチャネル(C)を画定するマウスピース(5)をさらに含む。該マウスピース(5)は、第1の位置(A)と第2の位置(B)との間での移動のために構成されており、マウスピース(5)が第1の位置(A)にある場合、流路(P)は閉鎖または閉塞されており、第2の位置(B)では、流路(P)は開いている。また、本発明は電子喫煙具またはeシガレットなどの個人用ヴェポライザ・デバイス(100)を提供し、該個人用ヴェポライザ・デバイスはこのようなリザーバアセンブリ(1)を含む。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子喫煙具などの個人用ヴェポライザ・デバイス(100)のためのリザーバアセンブリ(1)であって、
気化される液体を貯蔵するリザーバ(3)を包囲するハウジング(2)であり、該ハウジング(2)および/または前記リザーバ(3)は、前記リザーバ(3)から、前記液体を気化するための手段に向かう前記液体用の流路(P)を画定するハウジング(2)と、
該ハウジング(2)内にまたは上に設けられ、前記液体から作られる蒸気をユーザの口へ運ぶチャネル(C)を画定するマウスピース(5)と、を含み、
該マウスピース(5)は第1の位置(A)と第2の位置(B)との間での移動のために構成され、
前記マウスピース(5)が前記第1の位置(A)にある場合、前記流路(P)は閉鎖または閉塞されており、
前記第2の位置(B)では、前記流路(P)は開いている、リザーバアセンブリ(1)。
【請求項2】
前記マウスピース(5)の一部が、前記第1の位置(A)では、前記流路(P)を閉鎖または閉塞するように構成されている、請求項1に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記流路(P)は、前記リザーバ(3)の壁に形成されている流通口(7)を含み、
前記マウスピース(5)は、該マウスピースが前記第1の位置(A)にある場合に、前記流通口(7)を覆うかまたは閉塞する封止部(8)を含む、請求項1または2に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記マウスピース(5)は、前記第1の位置(A)では、前記ハウジング(2)内へ実質的に格納されるように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記マウスピース(5)は、前記第2の位置(B)では、前記ハウジング(2)から延出または突出するように構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項6】
前記マウスピース(5)は、その長手方向に延在する前記チャネル(C)を有する細長部材(6)を含み、
前記マウスピース(5)は前記第1の位置(A)と前記第2の位置(B)との間で長手方向に移動可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項7】
前記マウスピース(5)は、前記第1の位置(A)に向かって、特にばね手段により弾性的に付勢される、請求項1から6のいずれか一項に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記マウスピース(5)は、前記第1の位置(A)と前記第2の位置(B)との間での並進運動または滑り運動のために構成されている、請求項1から7のいずれか一項に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記マウスピース(5)は、前記第1の位置(A)と前記第2の位置(B)との間での回転運動のために構成されている、請求項1から7のいずれか一項に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項10】
前記ハウジング(2)は、前記個人用ヴェポライザ・デバイス(100)のエアロゾル生成手段(20)を少なくとも部分的に受け入れるように構成されており、
前記マウスピース(5)は、前記エアロゾル生成手段(20)が前記ハウジング(2)内に挿入または受け入れられた場合の前記第1の位置(A)から前記第2の位置(B)への移動のために構成されており、
前記マウスピース(5)は、前記エアロゾル生成手段(20)が前記ハウジング(2)から除去されたかまたは引き出された場合の前記第2の位置(B)から前記第1の位置(A)への移動のために構成されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項11】
個人用ヴェポライザ・デバイスまたは電子喫煙具などの吸入器デバイスのためのリザーバアセンブリ(1)であって、
気化される液体を貯蔵するリザーバ(3)を包囲するハウジング(2)であり、該ハウジングおよび/または前記リザーバは、気化のための、前記リザーバからの前記液体用の流路(P)を画定するハウジング(2)と、
前記流路(P)に沿った、前記リザーバ(3)からの液体流を防止する閉状態の位置(A)と、前記流路(P)に沿った、前記リザーバ(3)からの液体流を可能にする開状態の位置(B)との間での移動のために、前記ハウジング(2)内に設けられている弁手段(8)と、を含む、リザーバアセンブリ(1)。
【請求項12】
前記ハウジング(2)内に設けられ、前記液体から作られる蒸気をユーザの口へ運ぶチャネル(C)を画定するマウスピース(5)を含み、該マウスピース(5)は第1の位置(A)と第2の位置(B)との間での移動のために構成されており、
前記マウスピース(5)の前記第1の位置(A)が前記弁手段(8)の前記閉状態位置に相当し、前記マウスピース(5)の前記第2の位置(B)は前記弁手段(8)の前記開状態位置に相当する、請求項11に記載のリザーバアセンブリ(1)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のリザーバアセンブリ(1)と、
前記リザーバ(3)からの前記液体を気化させるエアロゾル生成手段(20)と、
該エアロゾル生成手段(20)に動力を供給して、前記リザーバ(3)からの前記液体を気化させる電源(30)と、を含む、特にeシガレットなどの、個人用ヴェポライザ・デバイス(100)。
【請求項14】
前記ハウジング(2)は、前記個人用ヴェポライザ・デバイス(100)の前記エアロゾル生成手段(20)を少なくとも部分的に受け入れるように構成されており、
前記マウスピース(5)は、前記エアロゾル生成手段(20)の前記ハウジング(2)内への挿入時の、前記第1の位置(A)から前記第2の位置(B)への移動のために構成されている、請求項13に記載の個人用ヴェポライザ・デバイス(100)。
【請求項15】
前記電源(30)は好ましくは、バッテリ・ユニットであり、前記リザーバアセンブリ(1)の前記ハウジング(2)との接続のために構成されているケーシング(31)を含み、
該ケーシング(31)は好ましくは、摩擦嵌合またはねじ接続もしくはラッチ接続での前記ハウジング(2)との接続のために構成されている、請求項13または14に記載の個人用ヴェポライザ・デバイス(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人用ヴェポライザ・デバイス(personal vaporizer device)、電子喫煙具またはeシガレット(e−cigarette)などの吸入器デバイス用のリザーバアセンブリに関する。したがって、本発明は電子喫煙具またはeシガレット用のカートリッジ、特に詰替え可能なeリキッド(e−liquid)・ユニットおよび交換可能なeリキッド・ユニットに特に適用可能である。当然、本発明はまた、このようなリザーバアセンブリを含む吸入器デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
過去十数年に亘って、たばこ、葉巻たばこおよびシガリロのような従来の喫煙具の代替として、やはり知られている電子たばこまたは「eシガレット」などの個人用ヴェポライザ・デバイスの人気が高まっている。しかしながら、個人用ヴェポライザ・デバイスにおいて利用されている技術は依然として非常に新しいものであるため、これらの性能、信頼性、製造のし易さ、製造コストを改善するために、このようなデバイスの設計および構造の開発が進行している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記を考慮して、本発明の目的は、個人用ヴェポライザ・デバイスまたは電子喫煙具もしくはeシガレットなどの吸入器デバイス用の、新規の改善されたリザーバアセンブリを提供することである。使用に供される前に封止されたまま漏出を防ぐこのようなリザーバアセンブリを提供することが、特に望ましいと考えられる。簡便な方法で使用するために封止解除され配備されることが可能なリザーバアセンブリを提供することが望ましいと考えられる。
【0004】
さらに、適切に設計された道具またはアダプタなしでは、ユーザが、リザーバアセンブリ内に保持されている液体に実質的にアクセスできないようにするリザーバアセンブリを提供することが有用であると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、個人用ヴェポライザ・デバイス、電子喫煙具またはeシガレットなどの吸入器デバイス用のリザーバアセンブリが、請求項1に記載されているように設けられる。本発明の様々な利点および/または好適な特徴が従属請求項に記載されている。
【0006】
したがって、一態様によれば、本発明は、
気化される液体を貯蔵するリザーバを包囲するハウジングであり、該ハウジングおよび/またはリザーバは、リザーバからまたはリザーバから外へ気化するための液体用の流路を画定するハウジングと、
ハウジング内にまたは上に設けられ、液体から作られる蒸気をユーザの口へ運ぶチャネルを画定するマウスピースと、を含み、
該マウスピースは、
第1の不使用状態位置と第2の使用状態位置との間での移動のために構成されており、
マウスピースが第1の位置にある場合、流路は閉鎖または閉塞されており、
第2の位置では、流路は開いている、電子喫煙具などの個人用ヴェポライザ・デバイスのためのリザーバアセンブリを提供している。
【0007】
このように、本発明のリザーバアセンブリは、第1の不使用状態位置では、液体流路を閉鎖、閉塞、または封止して、リザーバからの液体の漏出を防ぐように構成されている。リザーバアセンブリが電子喫煙具またはeシガレット用のカートリッジまたは交換可能なもしくは詰替え可能なeリキッド・ユニットとして具体化されている場合には、カートリッジまたは交換可能なもしくは詰替え可能なeリキッド・ユニットは、第1の(不使用状態)位置にあるマウスピースと共に使用する前に保持され、貯蔵されて、リザーバからの液体のいかなる不要な漏出も防止または回避することができる。実際に、リザーバアセンブリは、マウスピースを第1の不使用状態位置から第2の位置へ移動させる適切な道具またはアダプタなしでは、リザーバ内に貯蔵または保持されている液体にユーザがアクセスできないように構成されていることが望ましい。このようにすることで、ユーザが液体に不注意に接触せず/または不適切な液体でリザーバを詰め替えないように作用することができる。したがって、本発明の構造はリザーバアセンブリ内に弁機構を提供する。
【0008】
好適な実施形態では、マウスピース自体の一部が、第1の位置では、流路を閉鎖または閉塞するように構成されている。すなわち、マウスピースまたはその一部が、流路を閉鎖または封止する弁部材または弁本体を形成してもよい。例えば、流路は、リザーバの壁に形成されているポートを含んでいてもよい。マウスピースは、マウスピースが第1の位置にある場合に該ポートを覆うかまたは閉塞するように構成されている封止部分を含むことが好ましい。この目的のために、マウスピースの封止部分は、流体流に対して流路を閉鎖または封止する(例えば、リザーバの壁に形成されている流通口において)、Oリングなどの1つまたは複数の封止部材を含んでいてもよい。1つの特定の例では、マウスピースの封止部分は、互いに離間されているO−リングなどの2つの封止部材を含んでいてもよく、ポートは、第1の(不使用状態)位置では、これらの封止部材間に配置されていてもよい。
【0009】
好適な実施形態では、第1の位置では、マウスピースはハウジング内へ実質的に格納されるように構成されている。対照的に、第2の位置では、マウスピースはハウジングから延出または突出するように構成されていることが好ましい。
【0010】
好適な実施形態では、マウスピースは、その長手方向に、好ましくは実質的に中心に延在するチャネルを備えた細長部材を含む。したがって、マウスピースは、第1の位置と第2の位置との間で長手方向に移動可能であってもよい。
【0011】
好適な実施形態では、リザーバアセンブリのマウスピースは、第1の位置に向かって、特に、ばね手段により弾性的に付勢される。このようにして、リザーバアセンブリは、リザーバアセンブリが分離している場合、例えばリザーバアセンブリがeシガレット内にまだ設置されていないかまたは配備されていない場合には、マウスピースの「通常の」位置が第1の(すなわち不使用状態)位置であるように構成されている。
【0012】
好適な実施形態では、マウスピースは、第1の位置と第2位置との間での、例えばマウスピースおよび/またはハウジングの中心軸または長手方向軸に沿った、並進運動または滑り運動のために構成されている。あるいはかつ/またはさらに、マウスピースは、第1の位置と第2位置との間での回転運動のために構成されていてもよい。
【0013】
好適な実施形態では、ハウジングは、個人用ヴェポライザ・デバイスのエアロゾル生成ユニットを少なくとも部分的に受け入れるように構成されている。マウスピースは、このように、エアロゾル生成ユニットがハウジング内に挿入または受け入れられた場合の、第1の位置から第2の位置への移動のために構成されていてもよい。マウスピースは、次いで、エアロゾル生成ユニットがハウジングから除去または引き出された場合の、第2の位置から第1の位置への移動のために構成されていてもよい。これに関連して、リザーバアセンブリのハウジング内へのエアロゾル生成ユニットの挿入が、通常、リザーバアセンブリが個人用ヴェポライザ・デバイスと接続または取り付けられている時に起こる。換言すれば、(例えば、カートリッジの形の)新しいリザーバアセンブリが個人用ヴェポライザ・デバイスまたはeシガレットに取り付けられまたは組み立てられている時、ハウジングはエアロゾル生成ユニットを少なくとも部分的に受け入れてもよく、該エアロゾル生成ユニットは、マウスピースに作用して、随意にばね付勢に対抗して第1の不使用状態位置から第2の使用状態位置へ移動させる。このようにして、エアロゾル生成ユニットは、マウスピースを移動させかつリザーバ内に貯蔵もしくは保持された液体にアクセスできる道具を形成してもよいし、あるいはこのような道具として機能を果たしてもよい。同様に、リザーバの液体が使い果たされた場合や、ユーザが単に(例えば、異なる液体を有する)異なるカートリッジに変えたいと願った場合、個人用ヴェポライザ・デバイスまたはeシガレットを、カートリッジを取り外すかまたは引き離すことで分解することは、通常、ハウジングの内部からのエアロゾル生成ユニットの除去を含む。次いで、マウスピースが、例えばバネ付勢下で、第2の使用状態位置から第1の不使用状態位置へ戻ることを可能にする。これにより、再び液体流路が封止されるか閉鎖されて、リザーバ内に残存する液体とユーザが不注意に接触しないようにすることができる。
【0014】
別の態様によれば、本発明は、
気化される液体を貯蔵するリザーバを包囲するハウジングであり、該ハウジングおよび/またはリザーバは、気化のための、リザーバからの液体用の流路を画定するハウジングと、
流路に沿った、リザーバからの液体流を防止する閉状態位置と、流路に沿った、リザーバからの液体流を可能にする開状態位置との間での移動のためにハウジング内に設けられている弁手段と、を含む、個人用ヴェポライザ・デバイスまたは電子喫煙具などの吸入器デバイス用のリザーバアセンブリを提供する。
【0015】
好適な実施形態では、リザーバアセンブリは、ハウジング内に設けられ、液体から作られる蒸気をユーザの口へ運ぶチャネルを画定するマウスピースを含む。該マウスピースは、第1の位置と第2の位置との間での移動のために構成されており、マウスピースの第1の位置は弁手段の閉状態位置に相当し、マウスピースの第2の位置は弁手段の開状態位置に相当する。これに関連して、第1の位置と第2の位置との間でのマウスピースの移動が、流路の開状態位置と閉状態位置との間での弁手段の移動をもたらすように、弁手段はマウスピース上に設けられているかまたはマウスピースにより形成されていてもよい。
【0016】
好適な実施形態では、本発明のリザーバアセンブリは詰替えボトルと協働するように構成されており、ハウジングは詰替えボトルの首状部またはノズルを少なくとも部分的に受け入れるように構成されている。これに関連して、詰替えボトルの首状部またはノズルのハウジング内への挿入が、閉状態位置から開状態位置への弁手段の移動すなわち第1の位置から第2の位置へのマウスピースの移動をもたらす。これにより流路を開き、詰替え液体が(可撓性詰替えボトルを手で絞ることにより作り出される圧力下で)ボトルの首状部またはノズルからリザーバ内へ流動することを可能にする。
【0017】
1つの好適な実施形態では、詰替えボトルの首状部またはノズルは、ハウジングの内部に適合し、かつマウスピースと直接協働して、マウスピースを第1の位置から第2の位置へ移動させるように構成されている。代替的実施形態では、詰替えボトルと本発明のリザーバアセンブリとの間でハウジングに挿入するために、詰替えアダプタが設けられている。このようにして、ハウジングの内部に適合し、かつアダプタとしてマウスピースと直接協働するように詰替えボトルの首状部またはノズルを設計することにより、または別個のアダプタ部材を設けることにより、本発明のカートリッジまたはリザーバアセンブリは、ユーザが不適切または不適合な液体でリザーバを詰め替えないようにするように構成されている。さらに、該設計は、ユーザが液体と不注意に直接接触しないように作用する。
【0018】
別の態様によれば、本発明は、前述されている態様または実施形態のいずれか1つによるリザーバアセンブリと、該リザーバからの液体を気化するエアロゾル生成手段と、該エアロゾル生成手段に動力を供給して、リザーバからの液体を気化する電源とを含む、個人用ヴェポライザ・デバイス、特に電子喫煙具またはeシガレットを提供する。
【0019】
好適な実施形態では、ハウジングは、個人用ヴェポライザ・デバイスのエアロゾル生成手段を少なくとも部分的に受け入れるように構成されている。マウスピースは、エアロゾル生成手段のハウジング内への挿入時の、第1の位置から第2の位置への移動のために構成されていることが好ましい。
【0020】
好適な実施形態では、電源は、リザーバアセンブリのハウジングとの接続および/またはこれを支持するために構成されているケーシングを含む。電源はバッテリ・ユニットを含むことが好ましく、ケーシングは、リザーバアセンブリ・ハウジングとの摩擦嵌合のために、あるいはねじ接続もしくはラッチ接続のために構成されている。
【0021】
本発明およびこの利点のより完全な理解のために、本発明の例示的実施形態が、同様の参照文字が同様の部分を指定する添付図面を参照して、後続の記載において詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の好適な実施形態によるリザーバアセンブリを有する電子たばこの概略正面図である。
【図2】本発明の矢印A−Aの方向に取った、図1に示されている電子たばこの横断面図である。
【図3】本発明の電子たばこの基部にリザーバアセンブリを取り付けるまたはこれとリザーバアセンブリを接続する前に、第1の位置にある、図1に示されているリザーバアセンブリの横断面図である。
【図4】本発明の電子たばこの基部にリザーバアセンブリを取り付けるまたはこれとリザーバアセンブリを接続する後に、第2の位置にある、図1に示されているリザーバアセンブリの横断面図である。
【図5a】本発明の、図1に示されているリザーバアセンブリの分解図である。
【図5b】本発明の電子たばこの基部にリザーバアセンブリを取り付けるまたはこれとリザーバアセンブリを接続する前に、第1の位置にある、図1に示されているリザーバアセンブリの斜視図である。
【図6】本発明の、リザーバを詰め替えるための詰替えアダプタおよび詰替えボトルを備えた、図1のリザーバアセンブリの斜視図である。
【図7】本発明の、リザーバを詰め替えるための図6の詰替えアダプタおよび詰替えボトルと組み合わせられたリザーバアセンブリの横断面図である。
【図8】本発明の、図7の、詰替えアダプタおよび詰替えボトルと組み合わせられたリザーバアセンブリの詳細横断面図である。
【図9】本発明の、リザーバを詰め替えるための詰替えボトルを備えた、図1のリザーバアセンブリの斜視図である。
【図10】本発明の、リザーバを詰め替えるための図9の詰替えボトルと組み合わせられたリザーバアセンブリの横断面図である。
【図11】本発明の、図10の、詰替えボトルと組み合わせられたリザーバアセンブリの詳細横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付図面は本発明のさらなる理解をもたらすために含まれており、本明細書に組み込まれており、本明細書の一部を構成する。該図面は本発明の特定の実施形態を例示しており、説明と共に、本発明の原理を説明するのに役立つ。以下の詳細な説明を参照してよりよく理解されるので、本発明の他の実施形態および本発明の付随する利点の多くが容易に理解されよう。
【0024】
当然のことながら、実施形態のより要約された図を促進するために、商業的に実現可能な実施形態において有用であるかまたは必要な、一般的なかつ/またはよく理解されている要素が必ずしも示されているとは限らない。図面の要素は、必ずしも互いに縮尺通りに示されているとは限らない。さらに当然のことながら、方法の実施形態におけるある動作および/またはステップが、特定の発生順に記載または示されていてもよく、一方、当業者は順序に関するこのような特異性が実際は必要とされないことを理解するであろう。また、当然のことながら、本明細書において用いられている用語および表現は、本明細書において特定の意味が別段に定められている場合を除き、これらの対応する各調査研究の領域に関するこのような用語および表現に与えられる通常の意味を有する。
【0025】
図面の図1および図2を最初に参照すると、好適な実施形態による(電子喫煙具または「eシガレット」としても既知の)個人用ヴェポライザ・デバイスの形の吸入器デバイス100が示されている。
【0026】
個人用ヴェポライザ・デバイスまたはeシガレット100は、全体的に細長く、実質的に円柱形状を有する。eシガレット100は好適な実施形態によるリザーバアセンブリ1を含み、該リザーバアセンブリは詰替え可能なカートリッジの形で設けられている。リザーバアセンブリまたはカートリッジ1は、気化される液体を貯蔵するリザーバ3を包囲するハウジング2を含む。リザーバ3は略環状の形態を有し、マウスピース5を収容するハウジング2内の中心空洞部または中心室4を取り巻いている。該マウスピース5は細長部材6を含み、液体から作られる蒸気を、eシガレット100を使用している人の口へと運ぶ、長手方向に延在するチャネルCを有する。リザーバアセンブリまたはカートリッジ1は、電源ユニット30の円筒形ケーシング31の内部に封入されている、例えば1つまたは複数のバッテリ内に、電位または電気エネルギーを貯蔵する電源ユニット30上に取り付けられている。電源ユニット30は、ケーシング31の端部領域32で接続されているエアロゾル生成ユニット20へ電力を供給するために設けられている。エアロゾル生成ユニット20は、リザーバアセンブリまたはカートリッジ1のハウジング2内へ少なくとも部分的に延出または突出し、リザーバ3からの気化される液体を受け入れるように構成されている。この理由から、エアロゾル生成ユニット20は、生成された蒸気をユーザへ送達するために、マウスピース5内のチャネルCと流体連通している。
【0027】
ここで、図面の図3、図4、図5aおよび図5bを参照すると、リザーバアセンブリまたはカートリッジ1の構造がより詳細に示されている。図3および図5bのカートリッジ1の図を図1、図2および図4の図と比較すると、カートリッジ1のマウスピース5は第1の格納状態位置A(すなわち図3および図5bに認められる)と第2の延出状態位置B(すなわち図1、図2および図4に認められる)との間での移動のために構成されていることが分かるであろう。この関連で、図4は、図2に示されている第2の位置Bの横断面の詳細を示す。この移動可能なマウスピース部材6の動作および目的または機能は以下に説明される。
【0028】
図4から明らかなように、リザーバアセンブリまたはカートリッジ1は、リザーバ3からの液体が次いで気化されるエアロゾル生成ユニット20へ進む、該液体用の流路Pを画定する。該流路Pは、リザーバ3の壁に形成されている1つまたは複数の出口7を含み、該出口を通って、液体は重力下でかつ/または毛管現象(例えば、設けられている細いチャネルの場合)により、エアロゾル生成ユニット20に向かって矢印の方向に経路Pに沿って流動することができる。図3、図4、図5aから特に明らかなように、細長いマウスピース部材6は、軸方向に離間され、各々は可撓性Oリングなどの封止要素10を収容する2つの周囲溝部または周囲スロット9を有する弁部または封止部8を含む。マウスピース部材6の弁部または封止部8は、Oリング10が空洞部または室4の内壁11に当接して係合し、封止するように、ハウジング2内の中心空洞部または中心室4の内径よりほんの僅か小さい外径を有する。当然のことながら、中心空洞部4のこの内壁11もまた、出口7が形成されている、リザーバ3の壁を構成している。
【0029】
ユーザの方へ方向付けられるマウスピース5の弁部または封止部8の端部が、図3に示されている第1の格納状態位置Aへマウスピース5を付勢するためにコイルばね13を支える環状肩状部12を示す。マウスピース部材6の弁部または封止部8は、第1の位置Aでは、流路Pがマウスピース5の弁部または封止部8により閉鎖または閉塞されるように構成されており、このような大きさに作製されている。この第1の位置Aではリザーバ3の出口7がOリング10間に配置されており、該Oリングは空洞部または室4の壁11に当接して封止し、リザーバ3からエアロゾル生成ユニット20へのいずれの液体流も防止する。したがって、この第1の位置Aは、リザーバアセンブリまたはカートリッジ1が無効にされ、弁部または弁手段8がリザーバ3からの液体の漏出に対抗して流路Pを効果的に封止または閉鎖する不使用状態位置を形成するか、または示している。さらに、第1の位置Aでは、弁部8(すなわちマウスピース部材6)の基部14が保持カラー15に当接してうまく嵌まり、該保持カラーは(例えば、圧入またはねじ接続で)カートリッジ・ハウジング2(例えば、ハウジングの外殻16)と接続され、マウスピース部材6を中心空洞部4内に保持する。また、保持カラー15は、通常、ケーシング31の端部領域32でコネクタ要素33と補完的に係合するために、電源ユニット30に対向する面にクリップもしくはねじ山などの1つまたは複数のコネクタ要素17を含んでもよい。
【0030】
前述されているリザーバアセンブリまたはカートリッジ1の様々な構成要素は、図5aに示されている分解図に示されている。認められる通り、カートリッジ・ハウジング2の外殻16は窓切取り部18を含み、透明なライナ19は該カートリッジ・ハウジング内に挿入されて、外殻16の内側を補強し、リザーバ3の外壁を形成している。ライナ19は透明なので、ユーザは、任意の所定の時間にリザーバ3内にどのくらいの量の液体が残存しているかを、窓18を通して見ることができる。
【0031】
図面の図3および図4を再度参照すると、エアロゾル生成ユニット20が電気的に物理的に接続されている電源ケーシング31の端部領域32にリザーバアセンブリまたはカートリッジ1が取り付けられた場合、エアロゾル生成ユニット30は、カートリッジ・ハウジング2内へ部分的に延出または突出する。より詳細には、エアロゾル生成ユニット30の端部がマウスピース部材6の基部14に係合し、これがハウジング空洞部4内へ挿入されると、ハウジング2に対して、図3に示されている第1の位置Aから図4に示されている第2の位置Bへマウスピース部材6を移動させる。すなわち、ユーザがすぐに利用できるように、マウスピース5は、圧縮ばね13の付勢に対抗し、これを活用してチャネルCからの蒸気を吸入するために、ハウジング2から突出する状態位置Bへ移動する。第2の位置Bへの移動では、マウスピース部材6の弁部8は、図3に示されている以前の封止状態位置または閉塞状態位置から外へ移動して流路Pを開き、図4に示されているように、リザーバ3からの液体がエアロゾル生成ユニット30へ流動させる。
【0032】
図面の図6から図8までを参照すると、本発明のリザーバアセンブリまたは詰替え可能なカートリッジ1がどのようにして詰替えボトル40と協働するように構成されるかについて、例示されている。この例では、詰替えアダプタ50が、詰替えボトル40とカートリッジ1との間のハウジング2の空洞部4へ挿入するために設けられている。アダプタ50は、空洞部4に適合し、かつマウスピース部材6の基部14と係合して、ばね13の付勢に対抗して第2の位置Bへ移動させるように構成されている突出鼻状部材51を含む。流通口7によりリザーバ3への流路Pを開く。カートリッジ1が逆さに保持されるため、リザーバ3内に残存するいかなる液体も口7から外へ流動することができない。詰替えボトル40のノズル41が、鼻状部材51の反対側のアダプタ50の側部に設けられている補完的な先細の中空部または陥凹部52内へ挿入される。可撓性詰替えボトル40を手で絞ることにより、ボトル内の詰替え液はノズル41から外へ押し出され、鼻状部材51にある分配開口部53を介してかつ口7を介してリザーバ3内へ押し込まれる。
【0033】
図面の図9から図11までを参照すると、本発明のリザーバアセンブリまたは詰替え可能なカートリッジ1がどのようにして詰替えボトル40と協働するように構成されるかについて、代替例が与えられている。この例では、ボトル40のノズルまたは首状部41が空洞部4に適合するようにかつマウスピース部材6の基部14と係合し、ばね13の付勢に対抗してこれを第2の位置Bへ移動させるように構成されているため、アダプタ50を必要としない。さらに、前述されている通り、ボトル40のノズルまたは首状部41は、口7を介してリザーバへ詰替え液を送達するための、複数の径方向に方向付けられた分配開口部42が設けられている。
【0034】
本発明の特定の実施形態が本明細書において図示され、記載されているが、当業者には当然のことながら、様々な代替的なかつ/または等価の実施が存在する。例示的実施形態(単数または複数)が例に過ぎず、範囲、能力または構造を限定することが全く意図されていないことは言うまでもない。上述の要約および詳細な説明は、当業者に、少なくとも1つの例示的実施形態を実施するための重宝な手引きをもたらし、添付の特許請求の範囲およびこれらの法的同等物に記載されている範囲から逸脱することなく、例示的実施形態に記載されている要素の機能および配置に様々な変更が施されてもよいことが分かる。全般的に、本願は、本明細書において検討されている特定の実施形態のいかなる適応形態(adaptation)または変形形態も包含することが意図されている。
【0035】
また、当然のことながら、本文献において、用語「comprise(含む)」、「comprising(含む)」、「include(含む)」、「including(含む)」、「contain(含有する)」、「containing(含有する)」、「have(有する)」、「having(有する)」およびこれらの任意の変形は、本明細書に記載されている工程、方法、デバイス、装置またはシステムが、記載されている特徴または部分または要素またはステップに限定されず、明示的に列挙されていないかまたはこのような工程、方法、物品または装置に固有の他の要素、特徴、部分またはステップを含み得るように、包括的な(すなわち非排他的な)意味で理解されることが意図されている。さらに、本明細書において用いられている用語「a」および「an」は、特に明記されていない限り、「1つまたは複数の」の意味で理解されることが意図されている。さらに、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」等は単に標示として用いられているに過ぎず、数的要件を課すことまたはこれらの対象の重要性のある序列を確立することは意図されていない。
【符号の説明】
【0036】
1 リザーバアセンブリ
2 ハウジング
3 リザーバ
4 中心空洞部または中心室
5 マウスピース
6 マウスピース部材
7 出口
8 弁部または封止部
9 溝部またはスロット
10 封止要素またはOリング
11 空洞部壁およびリザーバ壁
12 環状肩状部
13 圧縮ばね
14 弁部またはマウスピース部材の基部
15 保持カラー
16 ハウジングの外殻
17 コネクタ要素
18 窓
19 ライナ
20 エアロゾル生成ユニット
30 電源ユニットまたはバッテリ・ユニット
31 ケーシング
32 ケーシングの端部領域
33 コネクタ要素
34 ケーシングの吸気口
40 詰替えボトル
41 ノズルまたは首状部
42 分配開口部
50 アダプタ部材
51 鼻状部材
52 中空部または陥凹部
53 分配開口部
100 ヴェポライザ・デバイスまたはeシガレット
A 第1の位置
B 第2の位置
C 蒸気チャネル
P 流路
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【国際調査報告】