(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019521867
(43)【公表日】20190808
(54)【発明の名称】磁石を用いた切断装置
(51)【国際特許分類】
   B26D 1/42 20060101AFI20190712BHJP
   B26D 1/62 20060101ALI20190712BHJP
   B26D 5/04 20060101ALI20190712BHJP
   B26D 7/26 20060101ALI20190712BHJP
【FI】
   !B26D1/42
   !B26D1/62 B
   !B26D1/62 C
   !B26D5/04 Z
   !B26D7/26
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
【全頁数】17
(21)【出願番号】2018567637
(86)(22)【出願日】20170127
(85)【翻訳文提出日】20181225
(86)【国際出願番号】US2017015246
(87)【国際公開番号】WO2018022141
(87)【国際公開日】20180201
(31)【優先権主張番号】15/220,628
(32)【優先日】20160727
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】516255909
【氏名又は名称】キー テクノロジー,インク.
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ワシントン州 99362,ワラ ワラ,150 エイブリー ストリート
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ,ロバート,イー.
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ワシントン州 99324,カレッジ プレイス,サウスイースト ハイレーン パーク ドライブ 406
(72)【発明者】
【氏名】カラムボット,ケネス,ジー.
【住所又は居所】アメリカ合衆国 オレゴン州 97862,ミルトン−フリーウォーター,ハイウェイ 339 84860
(72)【発明者】
【氏名】ジャウソロ,ルイス,ディー.
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ワシントン州 99362,ワラ ワラ,エレクトリック アベニュ 113
【テーマコード(参考)】
3C021
【Fターム(参考)】
3C021JA08
3C021JA09
(57)【要約】
進行路に沿って往復移動可能なカッターナイフと、カッターナイフに隣接して取り付けられ、カッターナイフのための第1の非切断位置および第2の切断位置を少なくとも一部は画定するようにカッターナイフと機械的に協働する軌道部材と、軌道部材上の位置に取り付けられ、カッターナイフが第1の非切断位置にある場合にカッターナイフを解放自在に磁気的に拘束する磁石と、を含む切断装置が開示されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
進行路に沿って往復移動するように支持されるカッターナイフであって、前記進行路が、後退した非切断位置に前記カッターナイフを配置する第1の端部と、伸長した切断位置に前記カッターナイフを配置する第2の端部とを有する、カッターナイフと、
前記第1の端部から前記第2の端部へ前記進行路に沿って前記カッターナイフを移動させるように、前記カッターナイフに選択的に供給される、流体圧力源と、
前記カッターナイフに隣接して配置され、前記カッターナイフと機械的に協働する軌道部材であって、前記進行路に沿って前記カッターナイフの前記往復移動を少なくとも一部は規定するのに有効である、軌道部材と、
前記軌道部材に取り付けられる磁石であって、前記カッターナイフが前記往復進行路の前記第1の端部にある場合に前記カッターナイフを磁気的に吸引し、拘束するのに有効である、磁石と
を備える、切断装置。
【請求項2】
前記軌道部材が、外接周縁部を画定する概ね円形形状の本体を有し、前記本体が、前記本体の前記外接周縁部に対して半径方向内側に間隔を置いた関係で配置される第1の実質的に円形形状の軌道と、前記第1の軌道に連通しており、前記第1の軌道と前記外接周縁部との間にある前記本体の領域内にさらに配置される第2の円弧状の軌道とをさらに規定し、前記磁石が、前記第1の実質的に円形形状の軌道に対して並置された、半径方向内側に間隔をあけた関係で配置される、請求項1に記載の切断装置。
【請求項3】
前記第2の円弧状の軌道が、前記第1の軌道から離れるように半径方向外向き方向に、および前記本体の前記外接周縁部に向かって分岐する第1の端部と、前記第1の軌道に収束し、概ね半径方向内側方向に、および前記本体の前記外接周縁部から離れるようにさらに向けられる反対側の第2の端部とを有し、前記第1の軌道に沿って移動する場合に前記カッターナイフが前記第1の後退した非切断位置に留まり、前記カッターナイフに流体圧力を選択的に加えると、前記カッターナイフが前記第1の軌道から前記第2の軌道に分岐し、前記進行路に沿って前記第2の伸長した切断位置にさらに搬送され、次いで、前記カッターナイフが前記第2の軌道に沿って移動し、次いで前記第1の軌道に収束する場合に、前記第1の非切断位置に元の場所へ移動する、請求項2に記載の切断装置。
【請求項4】
前記第2の軌道が前記第1の実質的に円形形状の軌道から分岐し、次いでこの円形形状の軌道に元の場所へ収束する前記円形形状の本体の領域内に、前記磁石が、少なくとも部分的に向けられる、請求項3に記載の切断装置。
【請求項5】
前記磁石が、第1および第2の円弧状の部分を有し、前記磁石の各部分が、実質的に均一な幅寸法を有する、請求項4に記載の切断装置。
【請求項6】
前記第1の軌道が、円周方向寸法を有し、前記磁石の前記第1の部分が、前記第1の軌道の円周の約86度未満を占め、前記磁石の前記第2の部分が、前記第1の軌道の円周の約37度未満を占める、請求項5に記載の切断装置。
【請求項7】
前記磁石の前記第1の部分が、前記第1の軌道の円周の約40度未満だけ前記磁石の前記第2の部分から間隔を置いて配置される、請求項6に記載の切断装置。
【請求項8】
前記磁石の前記第1および第2の部分が、その前記長さに沿って均一な磁気力をそれぞれ加え、前記磁石の前記第1および第2の部分の各々によって加えられる前記磁気力が、前記第1の軌道に対して実質的に半径方向内側に向けられる、請求項6に記載の切断装置。
【請求項9】
前記磁石の第1および第2の部分が、それぞれ、N極およびS極を有し、前記N極が、前記第1の軌道に対して、並置され近接して間隔を置いた関係で配置され、前記S極が、前記第1の軌道に対して、半径方向内側に配置されるとともに間隔を置いた関係で配置される、請求項8に記載の切断装置。
【請求項10】
前記磁石の前記第1および第2の部分が、互いに対して端と端とを接して並置される複数の磁石から形成される、請求項9に記載の切断装置。
【請求項11】
前記カッターナイフが、前記磁石の前記第1および第2の部分によって磁気的に吸引される金属から少なくとも一部が形成される、請求項9に記載の切断装置。
【請求項12】
前記それぞれの第1および第2の軌道が、所定の幅および深さ寸法をそれぞれ有し、前記それぞれの第1の軌道と第2の軌道との間に配置される前記円形形状の本体の中間領域によって少なくとも一部は画定され、前記中間領域が、反対側の第1および第2の端部と、前記第1の端部と第2の端部との間に配置される中央点と、前記中央点から、およびその前記第1および第2の端部の前記方向に測定された場合に減少する幅寸法とを有し、前記中間領域が、前記中央点から延在する方向に、およびその前記第1の端部に向かって測定された場合に減少する高さ寸法と、前記中央点から、および前記中間領域の前記第2の端部の前記方向に測定された場合に実質的に均一な高さ寸法とを有する、請求項3に記載の切断装置。
【請求項13】
前記中間領域が、異なる湾曲度をそれぞれ有する反対側の湾曲した側壁によってさらに画定され、前記中間領域が、前記中間領域のそれぞれの湾曲した側壁の一部と協働し、この一部を形成する解放自在な湾曲したカムインサートを嵌合可能に収容する空洞をさらに画定し、前記軌道部材が、所定の摩耗指数を有する第1の材料から製作され、前記湾曲したカムインサートが、前記第1の材料よりも大きい摩耗指数を有する第2の材料から少なくとも一部は製作される、請求項12に記載の切断装置。
【請求項14】
前記切断ナイフの前記進行路は、前記第2の軌道が前記第1の軌道から分岐する前記円形の本体の領域を通して延在し、前記進行路が延在する前記領域は、約30mm未満の幅寸法を有する、請求項12に記載の切断装置。
【請求項15】
前記円形形状の本体によって画定され、かつ、その前記周縁部からさらに延在し、前記第2の軌道が前記第1の軌道から分岐する場所に近い位置で前記第2の軌道に連通する、カッターナイフ除去領域をさらに備える、請求項12に記載の切断装置。
【請求項16】
足型状の第1の端部を持つ脚状の本体を有するカッターナイフであって、前記足型状の端部がブレードを画定し、脚軸が前記第1の端部から延在し、第2の端部で終端し、前記カッターナイフが前記脚軸に対して垂直に、外向きに延在するカムフォロアを有し、前記カムフォロワが所与の長さ寸法を有し、前記カッターナイフが後退した非切断位置に前記カッターナイフを配置する第1の端部と、伸長した切断位置に前記カッターナイフを配置する第2の端部とを有する進行路に沿って往復移動するために支持される、カッターナイフと、
少なくとも1つのカッターナイフステーションを画定し、前記カッターナイフが前記進行路に沿って移動する場合に、前記カッターナイフを往復動的に支持するナイフ支持部材と、
前記カッターナイフの前記第2の端部に選択的に供給され、その前記第1の端部から前記第2の端部へ前記進行路に沿って前記カッターナイフを移動させる流体圧力源と、
前記ナイフ支持部材に隣接して配置される軌道部材であって、前記軌道部材が前記カッターナイフの前記カムフォロアとさらに協働し、前記進行路に沿って前記カッターナイフの往復移動を少なくとも一部は規定するのにさらに有効である、軌道部材と、
前記軌道部材に取り付けられ、前記カッターナイフが前記往復進行路の前記第1の端部にある場合に前記カッターナイフを磁気的に吸引し、拘束するのに有効である磁石であって、前記磁石が円弧状であり、所与の距離だけさらに間隔を置いて設けられた第1および第2の部分を有し、前記磁石の前記第1および第2の部分が実質的に均一な幅寸法を有し、実質的に均一な磁気力を発する、磁石と
を備える、切断装置。
【請求項17】
前記軌道部材が、外接周縁部を画定する概ね円形形状の本体を有し、前記本体が、前記本体の前記外接周縁部に対して半径方向内側に間隔を置いた関係で配置される第1の実質的に円形形状の軌道と、前記第1の軌道に連通しており、前記第1の軌道と前記外接周縁部との間にある前記本体の領域内にさらに配置される第2の円弧状の軌道とをさらに規定し、前記磁石が、前記第1の実質的に円形形状の軌道に対して並置された、半径方向内側に間隔を置いた関係で配置される、請求項16に記載の切断アセンブリ。
【請求項18】
前記第2の円弧状の軌道が、前記第1の軌道から離れるように概ね半径方向外向き方向に、および前記本体の前記外接周縁部に向かって分岐する第1の端部と、前記第1の軌道に収束し、概ね半径方向内側方向にさらに配置され、前記本体の前記外接周縁部から間隔を置いて配置される反対側の第2の端部とを有し、前記第1の軌道に沿って移動する場合に前記カッターナイフが前記第1の後退した非切断位置に留まり、前記カッターナイフの前記第2の端部に流体圧力を選択的に加えると、前記カッターナイフが前記第1の軌道から前記第2の軌道に分岐し、前記第2の伸張した切断位置に前記進行路に沿ってさらに搬送され、次いで前記カッターナイフが前記第1の軌道に収束する場合に、前記第1の非切断位置に元の場所へ移動する、請求項17に記載の切断アセンブリ。
【請求項19】
前記磁石は、前記第2の軌道が前記第1の実質的に円形形状の軌道から分岐し、次いでこの円形形状の軌道に元の場所へ収束する前記円形形状の本体の領域内に少なくとも一部は向けられ、前記第1の軌道が、円周方向寸法を有し、前記磁石の前記第1の部分が、前記第1の軌道の円周の約86度未満を占め、前記磁石の前記第2の部分が、前記第1の軌道の円周の約37度未満を占め、前記磁石の前記第1の部分が、前記第1の軌道の円周の約40度未満だけ前記磁石の前記第2の部分から間隔を置いて配置される、請求項18に記載の切断アセンブリ。
【請求項20】
前記磁石の前記第1および第2の部分が、それぞれ、N極およびS極を有し、前記N極が、前記第1の軌道に対して並置され近接して間隔を置いた関係で配置され、前記S極が、前記第1の軌道に対して半径方向内側に配置されるとともに間隔を置いた関係で配置される、請求項19に記載の切断装置。
【請求項21】
前記それぞれの第1および第2の軌道が、所定の幅および深さ寸法をそれぞれ有し、前記それぞれの第1の軌道と第2の軌道との間に配置される前記円形形状の本体の中間領域によって少なくとも一部は画定され、前記中間領域が、反対側の第1および第2の端部と、前記第1の端部と第2の端部との間に配置される中央点と、前記中央点から、およびその前記第1および第2の端部の前記方向に測定された場合に減少する幅寸法とを有し、前記中間領域が、前記中央点から延在する方向に、およびその前記第1の端部の前記方向に測定された場合に減少する高さ寸法と、前記中央点から、および前記中間領域の前記第2の端部の前記方向に測定された場合に実質的に均一な高さ寸法とを有する、請求項20に記載の切断装置。
【請求項22】
前記中間領域が、異なる湾曲度をそれぞれ有する反対側の湾曲した側壁によってさらに画定され、前記中間領域が、前記中間領域のそれぞれの湾曲した側壁の一部と協働し、それを形成する解放自在な湾曲したカムインサートを嵌合可能に収容する空洞をさらに画定し、前記軌道部材が、所定の摩耗指数を有する第1の材料から製作され、前記湾曲したカムインサートが、前記第1の材料よりも、より望ましい摩耗指数を有する第2の材料から少なくとも一部は製作される、請求項21に記載の切断装置。
【請求項23】
前記切断ナイフの前記進行路は、前記第2の軌道が前記第1の軌道から分岐する前記円形の本体の領域を通して延在し、前記進行路が延在する前記領域は、約30mm未満の幅寸法を有する、請求項21に記載の切断装置。
【請求項24】
前記円形形状の本体によって画定され、かつ、その前記周縁部から延在し、前記第2の軌道が前記第1の軌道から分岐する場所に近い位置で前記第2の軌道に連通する、カッターナイフ除去領域をさらに備える、請求項21に記載の切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細長い物品の欠陥を検出し、物品が高出力の生産設備で処理される際に物品から欠陥を切断するための装置に関連して使用される切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
次に来る段落で開示される本発明は、特許文献1に示されているものなどの検査および切断装置と関連して使用され得る。この先行特許の内容は、参照により本明細書に組み込まれている。特許文献1は、冷凍フライドポテトに使用されるスライスしたジャガイモなどの細長い物品の処理に関して、工業界にその時に存在する認められた問題に対処するものであり、そこでは細長い物品が、最初に横方向に間隔を置いて(離隔して)配置されたレーンに整列され、次いで欠陥についてスライスしたジャガイモを検査するために電気光学カメラを個々のレーンの直ぐ下に通過させていた。以前の先行技術の装置においては、スライスしたジャガイモについて欠陥に遭遇した場合は、回転ホイール上の1つまたは複数のナイフが、物品から欠陥を切断するようにホイールから突き出され、または前へ押し出された。特許文献2および特許文献3などのさまざまな初期の米国特許は、そのような初期の装置を説明している。これらの以前の先行技術の特許に示された装置を用いて大量の製品を処理することは非常に困難であったので、これらの先行技術の装置は、あまり効果的ではないと考えられていた。また、特許文献1は、欠陥を有するかもしれない細長い物品の処理に関する認められた限界を解決するためのさまざまな他の先行技術の試みを説明している。たとえば、特許文献1および特許文献4の発明者は、その生産能力に対して非常に安価でロバストな結果を得られる装置を使って、細長い物品から欠陥を除去できるように大量の検査および切断を行う発明を説明している。
【0003】
たとえば、特許文献1に示されている装置は、食品加工産業で広く採用されており、長年にわたって作動され、大きな成功をおさめている。この先行技術の特許で説明されたこの装置は、数十年にわたって確実に作動しているが、その有用性を損なってしまったいくつかの欠点があった。留意されている第1の欠点、および時折のみ、上に説明されているような装置に用いられる個々のカッターナイフは、時折所定の作動速度で回転される場合に時期尚早に移動し、次に半径方向外に向かって配置された向きに押し出され、その後に切断装置によって最初に配備されることなく処理されている細長い食品製品に係合することになる。半径方向に伸張した切断位置への切断ナイフのこの時期尚早の配備により、時折、切断ナイフはスライスされたジャガイモを不必要に切断し、かつ/または損傷されることがあった。上述のものに加えて、現在まで使用されている切断ナイフは、合成材料から製作されており、通常の摩耗および裂け目ならびに日常の動作条件により、この種の先行技術の切断ナイフまたはブレードは、時折破損することになり、交換される必要があった。この種の摩耗に関連する故障は、この種の装置において時々予想される。しかしながら、切断され検査されるべき製品に応じて、切断ナイフのそのような交換は、典型的な食品加工工場の操作中に時間がかかり不便な場合があり得る。
【0004】
上述のように認められた欠点に対処するために、磁石を使用する切断装置が現場で開発され、配備されたが、今では特許文献5において完全に開示され、見られている。この特定の切断装置は、進行路に沿って往復移動可能なカッターナイフを含み、カッターナイフは、確実に保持され、次に後退した位置から伸長した位置に展開され、次いでその参考文献に説明されているように磁石を使用することによって適切な向きに保持される。特許文献5に例示され開示されているような装置が作動され、大きな成功をおさめていたが、発明者らは、磁石を使用する切断ホイールを開発するように努めており、そこでは、より速い処理速度が実現されることができ、特許文献5に示されるような先行技術の装置で可能であるものよりも高い信頼性が得られ得る。したがって、本発明の主要な目的は、米国特許第8,978,530号明細書に開示されている切断装置の改良を提供することであり、これは、今述べたことおよび以前の米国特許に説明されているものなどの装置ではその時まで可能でなかった性能の向上および他の動作特性を提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、進行路に沿って往復移動するために支持されるカッターナイフであって、進行路が、後退した非切断位置にカッターナイフを配置する第1の端部と、伸長した切断位置にカッターナイフを配置する第2の端部とを有する、カッターナイフと、第1の端部から第2の端部へ進行路に沿ってカッターナイフを移動させるように、カッターナイフに選択的に供給される、流体圧力源と、カッターナイフに隣接して配置され、カッターナイフと機械的に協働する軌道部材であって、進行路に沿ってカッターナイフの往復移動を少なくとも一部は規定するのに有効である、軌道部材と、軌道部材に取り付けられる磁石であって、カッターナイフが単独で往復進行路の第1の端部にある場合にカッターナイフを磁気的に吸引し、拘束するのに有効である、磁石とを含む切断装置に関する。
【0006】
本発明のもう1つの態様は、足型状の第1の端部を持つ脚状の本体を有するカッターナイフであって、足型状の端部がブレードを画定し、脚軸が第1の端部から延在し、第2の端部で終わり、カッターナイフが脚軸に対して垂直に、外向きに延在するカムフォロアを有し、カムフォロワが所与の長さ寸法を有し、カッターナイフが後退した非切断位置にカッターナイフを配置する第1の端部と、伸長した切断位置にカッターナイフを配置する第2の端部とを有する進行路に沿って往復移動するために支持される、カッターナイフと、少なくとも1つのカッターナイフステーションを画定し、カッターナイフが進行路に沿って移動する場合に、カッターナイフを往復動的に支持するナイフ支持部材と、カッターナイフの第2の端部に選択的に供給され、その第1の端部から第2の端部へ進行路に沿ってカッターナイフを移動させる流体圧力源と、ナイフ支持部材に隣接して配置される軌道部材であって、軌道部材がカッターナイフのカムフォロアとさらに協働し、進行路に沿ってカッターナイフの往復移動を少なくとも一部は規定するのにさらに有効である、軌道部材と、軌道部材に取り付けられ、カッターナイフが往復進行路の第1の端部にある場合にカッターナイフを磁気的に吸引し、拘束するのに有効である磁石であって、磁石が円弧状であり、所与の距離だけさらに間隔を置いて(離隔して)設けられた第1および第2の部分を有し、磁石の第1および第2の部分が実質的に均一な幅寸法を有し、実質的に均一な磁気力を発する磁石とを含む、切断装置に関する。
【0007】
本発明のこれらのおよび他の態様を、後に今まで以上に詳しく説明することにする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の好ましい実施形態を、次の添付図面を参照して以下に説明する。
【0009】
【図1】本発明の切断装置の斜視部分図であり、本切断装置に対してさまざまな向きの切断ナイフの位置を示す図である。
【0010】
【図2】本発明の切断装置で使用されるナイフ支持リングの斜視側立面図であり、本発明で使用される1つの切断ナイフを示しており、この切断ナイフがそれに対して半径方向外向きの位置に配置される図である。
【0011】
【図3】本発明の切断装置に使用され得る切断ナイフの一形態の斜視側立面図である。
【0012】
【図4】本発明の特徴を形成する軌道部材の部分斜視側立面図であり、軌道部材の周りのさまざまな向きに配置された切断ナイフをさらに示す図である。
【0013】
【図5】構造をその下方に示すために切断ナイフを取り外した状態の、図4に見られる軌道部材の部分斜視立面図である。
【0014】
【図6】図5に見られるように線6−6に沿った位置から見た、大きく拡大された部分斜視平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明のこの開示は、「科学および有用な技術の進歩を促進するために」米国特許法の憲法上の目的を推進するために提出されている(第1条、第8項)。
【0016】
ここで図1の研究を参照すると、本発明の切断装置10は、符号11で全体的に示されている回転不能な車軸または支持部材を含むことが分かるであろう。回転不能な車軸は、この出願で以前に説明されたような先行技術の切断装置のいくつかの構造的特徴を取り囲み、これは、本発明と直接的に密接な関係はないが、米国特許4,520,702号明細書にさらに完全に開示されている内部空洞12を画定する。読者は、本発明で使用され、この図では部分的にのみ示されている車軸の構造を理解するように前述の特許を参照する。特に、本発明10、より詳細には固定車軸11の内部空洞12は、図1に断片的にのみ示されているエジェクタマニホールドアセンブリ13を取り囲んでいる。このエジェクタマニホールドアセンブリ13は、よく知られており、このアセンブリに関するさらなる開示および議論は正当な理由がない。また、本発明の内部空洞12には、エジェクタマニホールドアセンブリ13に供給される流体圧力源14が設けられる。一般的には圧縮空気を含むこの流体圧力源は、内部空洞12に沿って下がっていき、次にエジェクタマニホールドアセンブリ13に供給され、次いで図1に示されるようにエジェクタノズル15を介してバルブアセンブリ(図示せず)によって選択的に放出される。この流体圧力は、第1の非切断位置から第2の切断位置へそれぞれの切断ナイフを移動させるように、その切断ナイフに、またはそれらに対して加えられる。切断ナイフのこの進行路は、後に今まで以上に詳しく議論されることになる。読者は、後に説明されることになる切断ナイフに流体圧力を選択的に放出するのに使用されるバルブアセンブリに関する細部を得るために米国特許第4,520,702号明細書を参照する。前に留意されたように、米国特許第4,520,702号明細書および米国特許第8,978,530号明細書の内容は、両方とも参照によりこの出願に組み込まれている。また、車軸または支持部材11は、後に今まで以上に詳しくまた議論されることになる回転ナイフ支持部材の向きを決定するのに使用される誘導インデックスセンサ16を取り付ける。
【0017】
上記で確認された米国特許において説明されたものと構造が類似した円形ナイフ支持リング20が、本発明の切断装置10に使用される(図2)。円形ナイフ支持リング20は、複数のカッターナイフステーション22を画定する本体21を有する。カッターナイフステーションにより、後に説明されることになるようにそれぞれのカッターナイフは他のものに対する1つについて所定の環状に間隔を置いた(離隔した)関係で配置されることができるようになる。この円形ナイフ支持リングは、外周縁部23と、所与の寸法の開口25を画定する反対側の内周縁部24とをさらに有する。図2に見られるように、開口25は、固定車軸11の外径寸法よりもほんの僅かに大きいように寸法決めされる。円形ナイフ支持リング20は、図1に見られるように選択的なエジェクタノズル15に対して実質的に一直線に、および流体受容関係状態に個々のカッターナイフステーションを配置するように、固定された車軸部材11の周りに所与の動作速度で駆動回転されるように動作可能である。図2の斜視側立面図に見られるように、複数のカッターナイフステーション22は、本体21の周縁部23の周りにおよそ60°の向きに間隔を置いて配置されるいくつかのセグメントに固定され、または配置される。誘導インデックスセンサ16(図1)は、ナイフ支持リングまたは部材20が回転不能な車軸または支持部材11の周りを回転する際にその向きを確認するように使用される。円形ナイフ支持リングの構成および回転に関するさらなる細部は、米国特許第4,520,702号明細書を参照することによって見出され得る。ここで図1を参照し、また図4、図5および図6を参照すると、切断装置10は、一般に車軸11にしっかりと固定されて取り付けられる環状形状の軌道部材40を含み、上記で議論されたように、円形ナイフ支持リング20に関してさらに並置される。図面(図4および図5)に見られる環状の軌道部材は、本体41を有し、この本体41は、外側の実質的に円形の周縁部42と、その上にこれが取り付けられる固定車軸または支持部材11の外径寸法よりもほんの僅かに大きい直径寸法を有する開口44をさらに画定する反対側の内周縁部43とによって画定される。環状の軌道部材40は、所定の間隔を置いた関係で、かつ外周縁部42に対して半径方向内向きに配置される第1の実質的に円形の軌道または軌道輪51をさらに画定する。第1の軌道または軌道輪51は、実質的に均一な幅および深さ寸法を有し、次に来る段落で議論されることになるそれぞれのカッターナイフの形状構成または一部と機械的に協働するようにさらに動作可能である。
【0018】
上述の図面に見られるように、環状の軌道部材40は、第1の円形軌道51から分岐する第1の端部53を有する第2の円弧状の軌道または軌道輪52をさらに画定し、第1の端部53から間隔を置いて配置される所定の位置で第1の円形軌道を再結合させる第2のまたは収束端54をさらに有することを理解されたい。
【0019】
ここで図5および図6を参照すると、第2の軌道52は、実質的に均一な幅および深さ寸法を有さず、むしろ、第1のまたは分岐端53は、第2のまたは収束端54とは全く異なる幅および深さ寸法を有し、これは、第1の軌道51を再結合させることに留意されたい。ここで図6を参照すると、環状形状の軌道部材40の本体41は、外周縁部42から延在し、第2の軌道52が第1の軌道51から分岐する場所に近い位置で第2の軌道52に連通するカッターナイフ除去領域60を画定することに気付かれよう。このカッターナイフ除去領域は、個々のカッターナイフが損傷されまたは他のメンテナンスが必要とされるときにそれらが後に説明されることになるように環状形状の軌道部材40から取り外される場合に使用される。さらに図6を参照すると、符号70で全体的に示される領域または面域は、第2の軌道52が第1の軌道51から分岐する場所の付近に配置される。第2の軌道のこの第1の端部は、符号53で示されている。領域70は、環状形状の軌道部材40およびその本体41によって画定される。可変の高さ寸法を有するこの面域70により、カッターナイフが動作中にこの領域または面域70と衝突することを実質的に防止するように、進行路に沿って移動するカッターナイフが、後に議論されることになるが、第1の軌道51から第2の軌道52へ滑らかに移動することができるようになり、後に説明されるように、カッターナイフの移動が機能不全中に第1の軌道または第2の軌道に徐々に向けられることがさらにできるようになる。また、領域70は、下記に説明されるように、カッターナイフが図示しない横たわるスライスされたジャガイモを切断するように配備された後に、カッターナイフが第1の軌道51に元の場所へ跳ね返りまたは戻ることを妨げるように機能することもできる。切断ナイフの進行路が延在するこの領域70の寸法は、次に来る段落において今まで以上に詳しく議論されることになる。
【0020】
環状形状の軌道部材40およびその本体41は、それぞれ、第1の軌道51と第2の軌道52との間に配置される中間領域80を一部は画定し、後に説明されるように、第1の軌道51および第2の軌道52の部分を一部はさらに画定する(図5)。湾曲したまたは円弧状の中間領域は、第1の端部81と、反対側の第2の端部82と、全体として符号83で示される中心点とを有する。図6および図7から分かるように、中間領域は、それぞれ、中心点83から、およびその第1の端部81および第2の端部83の方向に測定した場合に、減少する幅寸法を有する。さらに、中間領域80は、中心点83から延在する方向に、およびその第1の端部81に向かって測定した場合に減少する高さおよび幅の寸法を有する。ここで図6を参照すると、中間領域80の第1の端部81は、中間領域の中央平面に対して約45度の角度で向けられ、かつ別様に螺旋状に方向付けられる、半径方向内側に向けられる表面71によって画定される。螺旋の向きにより、一般的には、軌道部材40の360度の全回転に対して、約4.14インチ(約10.52センチメートル)は高さ利得が生じることになる。本発明においては、第1の端部81の長さもしくは高さの上昇または増加は、軌道部材が軌道部材の円周の周りで約48.1度回転する場合に約0.562インチ(約1.43センチメートル)である。領域70は、部分的に重なり、中間領域80の第1の端部81を横切って半径方向に横方向に延在する。この構成により、それぞれのカッターナイフは、開示されるように、カッターナイフのカムフォロアが第1の端部81に係合する高さに第1の端部81の高さが達するまで、第1の端部81の最先端を横切ることができるようになる。さらに、中間領域80は、中心点83から、およびその第2の端部82の方向に測定された場合に、実質的に均一な高さ寸法を有する。中間領域は、第1の軌道51の部分を一部は形成しまたは画定する、半径方向内向きに配置されかつ湾曲した側壁84によって一部は画定され、第2の軌道52の部分を一部は画定しまたは形成する、半径方向外向きに配置されかつ湾曲した側壁85を追加として画定する。図面(図5)に見られるように、中間領域80は、中心点83の領域に配置される空洞90を画定する。空洞は、所定の形状を有し、符号91で全体的に示されているカムインサートを嵌合可能に収容するように動作可能である。解放自在な湾曲したカムインサート91は、中間領域80のそれぞれの湾曲した側壁84および85の部分と嵌合可能に協働し、それらを形成する。理解されるべきであるが、軌道部材40は、下記で議論されるように、カッターナイフを形成する材料と共に使用される場合は、所定の硬度、耐久性、および/または機能的有用性および適合性を有する第1の機械加工に適しかつ/または成形可能な材料から製作され、湾曲したカムインサートは、硬度、耐久性、および/または機能的有用性および一般的には第1の材料よりも大きい適合性を有する第2の材料から少なくとも一部は製作される。カムインサート91は、ファスナ94によって空洞90内に固定される。設けられるカムインサート91は、製品の使用寿命を延ばすように、本発明の使用中に取り外され、交換され得る「摩耗部品」である。このカムインサート91が交換されることになる摩擦摩耗は、後により詳細に議論されることになる。もちろん、軌道部材40は、後に説明されるようにそれぞれのカッターナイフを製作するのに使用される材料に機能的に適合しながら、この摩擦摩耗に抵抗する単一の材料で製作され得る。上述の製造オプションが選択された場合は、カムインサートは、一般的にもはや必要でないことになる。
【0021】
ここで図4、図5および図6を参照すると、環状形状の軌道部材40の本体41は、第1の磁石空洞101、および第2の磁石空洞102を一部は画定する。第1および第2の磁石空洞は、第1の軌道51に対して半径方向内側に配置され、第1の磁石空洞101は、本体41の近傍に、および第2の軌道52が第1の軌道51から分岐する場所に隣接して配置される。さらに、第2の磁石空洞102は、本体41の領域に配置され、そこで、第2の軌道52は、第1の実質的に円形形状の軌道51に元の場所へ収束する。第1および第2の磁石空洞101および102は、それぞれ、円弧状であり、実質的に円形形状の第1の軌道51の湾曲と実質的に類似した湾曲を有する。上述のように、第1および第2の磁石空洞101および102は、第1の軌道51に対して並置された、間隔を置いた関係で半径方向内側に配置される。実質的に円形形状の第1の軌道51は、円周方向寸法を有し、第1の磁石空洞101は、第1の軌道の円周の約86°未満を占めることを理解されたい。さらに、磁石空洞102の第2の部分は、第1の軌道51の円周の約37°未満を占める。第1の磁石空洞101は、第1の軌道51の円周の約40°未満だけ第2の磁石102から間隔を置いて配置されることを理解されたい。全体的に符号110で示される磁石は、それぞれの第1および第2の磁石空洞101および102内にそれぞれ収容される。磁石110は、円弧状であり、第1の磁石空洞101内に嵌合可能に収容される第1の部分111を含み、磁石112の第2の部分はまた、円弧状であり、第2の磁石空洞102内に嵌合可能に収容される。それぞれの磁石部は、それぞれN極113およびS極114を有する。図面に見られる構成においては、N極113は、第1の軌道51に対して並置された、近接して間隔を置いた関係で配置され、S極114は、第1の軌道51に対して半径方向内側に、および間隔を置いた関係で配置される。理解されるべきであるが、磁石の第1の部分111および第2の部分112は、単一体として製作されることができ、または図5に示されるように、多数の個別のより小さな細長い磁石によって形成されることができ、これらは、互いに対して端と端を接して並置される。理解されるべきであるが、磁石の第1の部分111および第2の部分112は、その長さに沿って均一な磁気力をそれぞれ及ぼす。磁石の第1の部分111および第2の部分112の各々によって加えられる磁気力は、それぞれ、第1の軌道51に対して実質的に半径方向内側に向けられる。磁石の第1の部分111および第2の部分112の動作は、それぞれ、次に来る段落で今まで以上に詳しく議論されることになる。
【0022】
ここで図1、図3および図4を参照すると、本発明の切断装置10は、符号130で全体的に示される複数のカッターナイフを使用し、この複数のカッターナイフは、その中でカッターナイフが機械的に協働する、実質的に円形のナイフ支持リング20および環状の軌道部材40に対して第1の非切断位置から第2の半径方向に伸張した切断位置まで、下記で議論されることになる所与の半径方向に向けられた進行路に沿ってさらに選択的に往復移動可能である。より詳細には、図3に最もよく見られるように、それぞれのカッターナイフ130は、第1の足型状の端部132と、処理されている色々な種類の野菜(図示せず)のような対象となる物体を切断するのに使用されるブレード状縁部133とを有する脚状の本体131を有する。それぞれのカッターナイフ130は、脚軸134を含み、これは、第1の足型状の端部132から延在し、第2の端部135で終端する。前に議論されたように、流体圧力源14は、第2の端部135に加えられ、下記に議論されることになるように、進行路に沿ってそれぞれのカッターナイフ130を推進する力となる。さらに、突出部分またはカムフォロア136は、脚軸134と一体に作られ、それに対して通常外向きに延在し、第1の足型状の端部132と同じ平面に配置される。突出部分またはカムフォロワ136は、第1の円形軌道51または第2の軌道52に収容され、それに沿って移動し、または別様にそれと機械的に協働されるように動作可能であり、この軌道は、環状の軌道部材40によって画定される。カムフォロワ136は、第1の端部132と第2の端部135との間のほぼ中ほどに配置される。カムフォロワは、所定の長さ寸法を有する。カムフォロアの長さは、領域70の幅を少なくとも一部は決定する。カムフォロアの長さが長くなるにつれて、領域70の幅は狭くなる。他方では、カムフォロアの長さが短くなるにつれて、領域70の幅は増加する。領域70の幅は、切断装置10の動作の速度を少なくとも一部は決定する。なぜならば、いったん切断ナイフが進行路に沿って推進されれば、より広い領域70により、時々十分な時間が経過できるようになっており、したがって切断ナイフは、進行路線の終わりに達し、第1の軌道51の方向に跳ね返ることができるからである。領域70の幅を短くすることによって、進行路線に沿って推進されるそれぞれのカッターナイフは、確実に第2の軌道52に保持されることができ、第1の軌道51に跳ね返ったりまたは後ろへ移動することができない。これらの前に説明された個々の軌道51または52へのそれぞれのカッターナイフ130のうちの1つの移動は、個々のカッターナイフ130のための進行の往復路線140を少なくとも一部は規定する。図3に見られるように、間隙137が、第1の足型状の端部132と突出部分またはカムフォロワ136との間に画定される。この隙間は、それぞれのカッターナイフ130の進行路線140の長さを規定する。本カッターナイフ130は、参照により本明細書に組み込まれている米国特許第4,520,702号明細書に説明されているカッターナイフとその全体的な形状が実質的に同様である。さらに、それぞれのカッターナイフ130は、円形ナイフ支持リング20によって規定されるように個々のカッターナイフステーション22内に収容され、摺動自在に支持され、これは、それぞれのカッターナイフ130の進行路線を少なくとも一部はさらに規定する。したがって、カッターナイフ130は、第1の端部141(図1)から進行路線または進行路140に沿って移動し、第1の端部において、カッターナイフ130は、後退した非切断位置に配置され、第1の軌道51に沿って進行路140の第2の端部142に引き続き移動しまたは進行し、そこで、個々のカッターナイフ130は、伸張した切断位置に配置され、それぞれのカッターナイフ130は、第2の軌道52に沿って移動している。理解されるべきであるが、流体圧力源14の選択的な適用は、個々のカッターナイフ130を第1の軌道51から第2の軌道52に軌道部材の領域70(図6)を通して移動させるのに有効であり、それによって、進行路140の第1の端部141から進行路140に沿ってカッターナイフ130を移動させ、そこでは、カッターナイフ130は、進行路の第2の端部142まで後退した非切断位置にあり、そこでカッターナイフは、伸張した切断位置にあり、第2の軌道52に沿って移動している。個々のカッターナイフ130の移動は、カムフォロワ136によって少なくとも一部は行われ、このカムフォロア136は、引用された前の段落および参照文献に説明されたように、それぞれの第1および第2の軌道に沿って移動しまたは案内されることが図面(図1)を研究することから明らかなはずである。図4の研究から、進行路140の第2の端部142の伸張した切断位置にある個々のカッターナイフ130は、一般的には個々のカッターナイフ130がフライドポテト、細長い野菜など(図示せず)のような切断されるべき物体に係合している位置に一般的にあることを認められたい。個々のカッターナイフが切断されるべき物体に強制的に係合している場合は、物体との係合により、個々のカッターナイフ130は半径方向内側に付勢されることになり、突出部分またはカムフォロワ136は、カムインサート91と摩擦係合しまたはこれと係合するようになる。この半径方向内側に向けられる力および摩擦係合により、本体41の中間領域の中心点83の領域における摩擦摩耗または劣化が経時的に生じることになる。したがって、カムインサート91およびより詳細には第2の側壁93は、上述のように、後に「摩耗指数」と呼ばれる、硬度、耐久性および/または機能的適合性を有する物質で製作され、この摩耗指数は、環状形状の軌道部材の本体41を形成する材料について計算される「摩耗指数」よりも大きい。再び、これらの材料は、下記で議論されるようにカッターナイフを製作するために選択される材料と機能的に適合するように選択される。したがって、摩擦摩耗中間領域80は、カムインサート91によって占められるが、長期間の作動の際に本発明10を維持するように容易に交換され得る。
【0023】
図面に見られる構成においては、磁石の第1の部分111および第2の部分112は、上記のように第1の端部141から第2の端部142への往復進行路140に沿って個々のカッターナイフ130を付勢することになる選択的な流体圧力14を適用しないときは個々のカッターナイフ130を第1の軌道51に磁気的に拘束するようにそれぞれ動作可能であることを認められたい。さらに、磁石110の第2の部分112に関して、この磁石112は、第2の軌道52に沿って移動した後に、第1の軌道51に収束しているカッターナイフ130を磁気的に吸引するだけでなく、中間領域80の第2の端部82における第1の軌道および第2の軌道の収束によってもたらされる隙間またはスペースのために、第1の軌道51に沿って第1の軌道から間隔を置いた位置に移動するカッターナイフの不用意な移動を防止するように動作可能である。この移動は、それぞれの切断ナイフに作用する遠心力の影響によって引き起こされるかもしれない。この機能に加えて、磁石110の第2の部分112はまた、ユーザが機能不全を取り除き、あるいは破損しまたは損傷した切断ナイフを除去しているときに切断装置が逆回転される場合に、カッターナイフを第1の軌道51に保持する働きをする。個々のカッターナイフ130は、磁石110の第1および第2の部分によって磁気的に吸引される材料で少なくとも一部は形成されることを認められたい。磁石がカッターナイフの突出部分ならびに足型状の端部の両方を吸引するのに効果的であった先の先行技術の特許の教示とは対照的に、磁石の第1の部分111および第2の部分112によって加えられる磁気力は、突出部分またはカムフォロア136をそれぞれ主として吸引する。カッターナイフ130の好ましい形態は、上述したようにそれぞれのカッターナイフが磁石110と磁気的に協働することができるようになる磁着性金属の小さなパーセンテージで形成される充填材料を有するナイロンから一般的に製作される。また、ステンレス鋼も使用され得る。それぞれのカッターナイフ130は、約55mmの長さ寸法および約1.5mmの厚さを有する。
動作
【0024】
本発明の説明された実施形態の動作は、容易に明らかであり、この時点で簡単に要約されると考えられる。
【0025】
その最も広い態様において、本発明10は、進行路140に沿って往復移動するために支持されるカッターナイフ130を含む切断装置に関する。進行路140は、後退した非切断位置にカッターナイフ130を配置する第1の端部141と、伸長した切断位置にカッターナイフを配置する第2の端部142とを有する。本発明は、カッターナイフ130を第1の端部141から第2の端部142にそれぞれ進行路140に沿って移動させるように、カッターナイフ130に選択的に供給される流体圧力源14を含む。また、本発明10は、カッターナイフ130に隣接して配置され、カッターナイフ130と機械的に協働する軌道部材40を含み、これは、カッターナイフの進行路に沿った往復移動を少なくとも一部は規定するのにさらに有効である。さらに、およびその最も広い態様において、本発明10は、軌道部材40上に配置される磁石110を含み、これは、カッターナイフが往復進行路140の第1の端部141にある場合にカッターナイフ130を磁気的に吸引し拘束するのにさらに有効である。その最も広い態様において、軌道部材40は、外接周縁部42を画定する概ね円形形状の本体41を有する。本体41は、本体41の外接周縁部42に対して半径方向内側に間隔を置いた関係で配置される第1の実質的に円形形状の軌道51をさらに画定する。第2の円弧状の軌道52は、第1の軌道51に連通しており、第1の軌道と外接周縁部42との間にある本体41の領域にさらに配置される。磁石110は、第1の実質的に成形される軌道51に対して並置された、半径方向内側に間隔を置いた関係で配置される。
【0026】
第2の円弧状の軌道52は、第1の軌道51から離れるように半径方向外向き方向に、および本体41の外接周縁部42に向かって分岐する第1の端部53を有する。さらに、第2の軌道52は、反対側の第2の端部54を有し、これは、第1の軌道51に収束し、概ね半径方向内側方向に、および本体41の外接周縁部42から離れるようにさらに向けられる。第1の軌道51に沿って移動する場合のカッターナイフ130は、第1の後退したまたは非切断位置141に留まり、流体圧力14をカッターナイフ130に選択的に加えると、カッターナイフ130は、第1の軌道51からおよび第2の軌道52に分岐し、第2の伸張した切断位置142に進行路140に沿ってさらに搬送され、次いで、カッターナイフ30が第2の軌道に沿って移動し、次に第1の軌道51に収束すると第1の非切断位置141に移動しまたは別様に元の場所へ戻る。このカッターナイフ130のこの移動は、この参照文献および前の特許において前に開示されたように、回転不能な車軸11に対してナイフ支持リング20を回転させることによって行われる。
【0027】
その最も広い態様においては、切断装置10は、第2の軌道52が第1の実質的に円形形状の軌道51から分岐し、次いでこの円形形状の軌道51に元の場所へ収束する前記円形形状の本体41の領域内に少なくとも一部は向けられる磁石110を含む。前に議論されたように、磁石110は、第1および第2の円弧状の部分111および112をそれぞれ有する。磁石の各部分は、実質的に均一な幅寸法を有する。さらに、第1の軌道151は、円周方向の寸法を有し、磁石110の第1の部分111は、第1の軌道の円周の約86°未満を占める。さらに、磁石110の第2の部分112は、第1の軌道51の円周の約37°未満を占める。磁石110の第1の部分111は、第1の軌道51の円周の約40°未満だけ磁石110の第2の部分112から間隔を置いて配置されることを理解されたい。磁石の第1の部分111および第2の部分112はそれぞれ、その長さに沿って均一な磁気力をそれぞれ加える。磁石110の第1の部分111および第2の部分112の各々によって加えられる磁気力は、第1の軌道51に対して実質的に半径方向内側に向けられる。図面に見られる構成においては、磁石の第1の部分111および第2の部分112はそれぞれ、113および114とそれぞれ標識付けされたN極およびS極を各々有する。N極113は、第1の軌道51に対して並置された、近接して間隔を置いた関係で配置され、S極114は、半径方向内側に、かつ第1の軌道57に対して間隔を置いた関係で配置される。本発明の1つの形態における磁石の第1の部分111および第2の部分112は、それぞれ、互いに対して端と端を接して並置される複数の磁石115から形成される。前に議論されたように、カッターナイフ130は、磁石の第1の部分111および第2の部分112によってそれぞれ磁気的に吸引される金属で少なくとも一部は形成される。
【0028】
その最も広い態様においては、環状形状の軌道部材40によって画定される第1および第2の軌道51および52は、所定の幅および深さ寸法を各々有し、円形形状の本体41の中間領域80によって少なくとも一部は画定され、これは、それぞれの第1の軌道51と第2の軌道52との間にそれぞれ配置される。本体40の中間領域80は、それぞれ反対側の第1の端部81および第2の端部82と、第1の端部と第2の端部との間に配置される中心点83とを有する。中間領域は、中心点83から、およびその第1および第2の端部81および82の方向に測定した場合、減少する幅寸法を有する。中間領域80は、中心点から延在する方向に、およびその第1の端部に向かって測定した場合に減少する高さ寸法と、中心点83、および中間領域80の第2の端部82の方向から測定した場合に実質的に均一な高さ寸法とを有する。
【0029】
中間領域80は、それぞれ反対側の湾曲した側壁84および85によってさらに画定される。湾曲した側壁の各々は、異なる湾曲度を有し、隣接した領域80は、解放自在な湾曲カムインサート90を嵌合可能に収容する空洞90をさらに画定する。カムインサート90は、中間領域80のそれぞれの湾曲した側壁84および85の部分と協働し、その部分を形成する。本発明の1つの形態において軌道部材40は、後に摩耗指数と定義される、所定の硬度、耐久性、および/または機能的適合性を有する第1の材料から製作される。さらに、湾曲カムインサート90は、第1の材料よりも大きいかまたはより望ましい摩耗指数を有する第2の材料で少なくとも一部は製作される。本発明においては、それぞれの切断ナイフ130の進行路140は、第2の軌道52が第1の軌道51から分岐する円形本体の領域70を通して延在する。進行路140が延在する領域は、約30mm未満の幅寸法を有する。本構成においては、本発明10は、円形形状の本体41によって画定されるカッターナイフ除去領域60を含み、これは、その周縁部42から延在し、第2の軌道52が第1の軌道51から分岐するその場所の近くの位置で第2の軌道52に連通する。
【0030】
したがって、本発明の切断装置は、それによって米国特許第4,520,702号明細書に見られる先行技術の装置の性能の認められた欠点が効果的に克服される便利な手段を提供し、それによって、これまで経験していたものを超えるロバスト性および信頼性の向上した切断アセンブリを提供することが分かるであろう。本発明は、米国特許第8,978,530号明細書に見られる装置を使用することによって達成され得る動作速度を超える動作速度の増加をさらに提供する。上述のように、これらの特許の両方の教示は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0031】
法令に従って、本発明は、構造的および方法的特徴に関して多かれ少なかれ特定の言語で説明されている。しかしながら、本明細書において開示された手段は本発明を実施する好ましい形態を含むので、本発明は示され説明された特定の特徴に限定されるものではないことを理解されたい。したがって、本発明は、均等論に従って適切に解釈される添付の特許請求の範囲の適切な範囲内でその形態または修正のいずれかで要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0032】
【特許文献1】米国特許第4,520,702号明細書
【特許文献2】米国特許第3,543,035号明細書
【特許文献3】米国特許第3,664,337号明細書
【特許文献4】米国特許第6,923,028号明細書
【特許文献5】米国特許第8,978,530号明細書
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【国際調査報告】