(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019521871
(43)【公表日】20190808
(54)【発明の名称】スナップ留め可能な支持フレームを有する保護カバー
(51)【国際特許分類】
   B23Q 11/08 20060101AFI20190712BHJP
   F16B 21/06 20060101ALI20190712BHJP
【FI】
   !B23Q11/08 Z
   !F16B21/06 A
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】18
(21)【出願番号】2019500580
(86)(22)【出願日】20160715
(85)【翻訳文提出日】20190227
(86)【国際出願番号】EP2016066906
(87)【国際公開番号】WO2018010813
(87)【国際公開日】20180118
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】513075113
【氏名又は名称】アルノ アルノルト ゲーエムベーハー
【住所又は居所】ドイツ国 デー63179 オーバーツハウゼン ビーベラーシュトラッセ 161
(74)【代理人】
【識別番号】100123674
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】ローネルト, マクシミリアン
【住所又は居所】ドイツ国 デー60435 フランクフルト デーダナー シュトラッセ 39
(72)【発明者】
【氏名】マング, ウォルフ‐マティアス
【住所又は居所】ドイツ国 デー63179 オーバーツハウゼン ロベルト‐シューマン‐シュトラッセ 5
【テーマコード(参考)】
3C011
3J037
【Fターム(参考)】
3C011DD00
3J037AA02
3J037BB03
3J037BB04
3J037DA05
3J037DB06
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】 本発明は、長さが可変の少なくとも1つの保護カバー要素(02)を備えるとともに、フレーム要素(04)を備える保護カバー(01)に関し、前記フレーム要素(04)は保護カバー要素(02)に接続可能であり、前記保護カバー要素(02)が少なくとも1つの保持手段(03)を備え、前記フレーム要素(04)が第1の長手方向縁部(05a)の領域に少なくとも1つの締結手段(06)を備え、保持手段(03)と締結手段(06)との間の接続は、取り外し可能な特に圧力嵌め及び/又はインターロック、スナップ接続である。
【選択図】 図1C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さが可変の少なくとも1つの保護カバー要素(02)を備えるとともに、前記保護カバー要素(02)に接続され得るフレーム要素(04)を備える保護カバー(01)であって、
前記保護カバー要素(02)が少なくとも1つの保持手段(03)を備え、前記フレーム要素(04)が第1の長手方向縁部(05a)の領域に少なくとも1つの締結手段(06)を備え、前記保持手段(03)と前記締結手段(06)との間の接続は、特に圧力嵌め及び/又はインターロック等の取り外し可能なスナップ接続であることを特徴とする保護カバー(01)。
【請求項2】
前記保持手段(03)が楕円開口であり、前記締結手段(06)は、横材(07)と2つの突出T脚(08)とを有するTの形状を成して実現されることを特徴とする請求項1に記載の保護カバー(01)。
【請求項3】
前記保護カバー(01)が少なくとも2つのフレーム要素(04)と少なくとも1つのリボン形状又はストリップ形状のバリア(09)とを備え、前記バリア(09)は、前記フレーム要素(04)の前記第1の長手方向縁部(05a)の領域で前記保護カバー(01)の全長とほぼ重なり合うことによって前記フレーム要素(04)の前記第1の長手方向縁部(05a)に締結され、全ての2つの隣り合うフレーム要素(04)間の前記バリア(09)の長さは、前記保護カバー(01)が延在されるときの前記フレーム要素(04)間の前記保護カバー要素(02)の最大長よりも少なくとも僅かに短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の保護カバー(01)。
【請求項4】
前記保護カバー(01)は、少なくとも2つのフレーム要素(04)と、前記保護カバー(01)の全長とほぼ重なり合う少なくとも1つのリボン形状又はストリップ形状のバリア(09)とを備え、前記バリア(09)は、少なくとも1つの保持手段(10)、特に楕円開口を備え、前記フレーム要素(04)はそれぞれ、前記第1の長手方向縁部(05a)とは反対側の第2の長手方向縁部(05b)の領域に少なくとも1つの締結手段(06)を備え、前記保持手段(10)は、取り外し可能な特に圧力嵌め及び/又はインターロック、スナップ接続によって前記締結手段(06)に接続可能であり、全ての2つの隣り合うフレーム要素(04)間の前記バリア(09)の長さは、前記保護カバー(01)が延在されるときの前記フレーム要素(04)間の前記保護カバー要素(02)の最大長よりも少なくとも僅かに短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の保護カバー(01)。
【請求項5】
工具を用いることなく前記接続を行なうことができることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保護カバー(01)。
【請求項6】
前記保護カバー(01)が少なくとも2つのフレーム要素(04)を有し、前記フレーム要素(04)がそれぞれ特に金属の保護カバーセグメント(11)の一部を構成し、前記保護カバーセグメント(11)はそれぞれ、前記保護カバー(01)が延在されるときに互いに背後に伸縮自在に係合することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の保護カバー(01)。
【請求項7】
前記保護カバー要素(02)及び/又は前記バリア(09)は、折り曲げ可能な特に布及び/又は本質的に硬質のプラスチック材料からほぼ形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の保護カバー(01)。
【請求項8】
前記プラスチック材料が熱可塑性材料であることを特徴とする請求項7に記載の保護カバー(01)。
【請求項9】
前記フレーム要素(04)が本質的に硬質のプラスチック材料から形成されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の保護カバー(01)。
【請求項10】
前記フレーム要素(04)が少なくとも2つの保護カバー要素(02)を互いに接続することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の保護カバー(01)。
【請求項11】
前記保護カバー要素(02)が互いに角度を成してオフセットして配置されることを特徴とする請求項10に記載の保護カバー(01)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に係る保護カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術から、保護カバーは、既に知られており、特に、排他的ではないが、可動機械部品等を覆うのに役立つ。そのような保護カバーは、長さが可変の要素を有する。このようにすると、機械部品は、引き延ばされ又は引き込まれる際に、例えば削り屑、塵埃粒子、又は、他の汚染物質などからの外的影響から保護されるだけでなく、環境からも密閉され得る。例えばドイツ特許出願第10 2006 033 607号明細書及びドイツ特許出願第20 2012 008 987号明細書を参照されたい。
【0003】
保護カバーの要素は、該要素を安定させる、特に支持するのに役立つ支持フレームに接続される。この目的のため、支持フレームは、一般に、保護カバーの要素の長さにわたって互いに等しい距離を隔てて分散される幾つかのフレーム要素を備える。従来技術から知られる保護カバーにおいて、そのような支持フレームは、例えば接着され、リベット留めされ、及び/又は、縫い付けられることによって保護カバー要素に取り外し可能に接続される。
【0004】
しかしながら、従来技術から知られる保護カバーにおいては、要素と支持フレームとの間の接続を特に取り付け時に更なる面倒を伴わずに取り外すことができなければ不都合であることが分かってきた。通常、要素及び支持フレームは、接着接続、リベット接続、及び/又は、縫い目を煩雑に引き離すことによって互いから分離される。そのため、当然のことながら、保護されるべき機械部品の不必要な停止を避けるべく保護カバーが破損してしまっている場合には保護カバー全体を取り外してそれを新たな保護カバーと交換することが絶対的に必要である。これは、保護カバーの個々の領域の修理が可能で合理的である場合であっても必要である。当然のことながら、そのようなメンテナンス及び完全な交換は、非常に費用がかかり、多大な労力を有する。
【0005】
したがって、保護カバーに関しては、個々の構成要素を迅速に、確実に、及び、容易に交換、メンテナンス、及び、修理できるようにする大きな需要が存在する。更に、保護カバーは、安価に製造され、長い耐用寿命を有するとともに、保護されるべき機械の個々の領域に合わせて調整可能でなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】ドイツ特許出願第10 2006 033 607号明細書
【特許文献2】ドイツ特許出願第20 2012 008 987号明細書
【発明の概要】
【0007】
したがって、本発明の目的は、前述の困難を克服するための保護カバーを提供すること、特に、メンテナンス及び/又は修理によりもたらされるコスト並びにそれにより引き起こされる機械の停止を減らすことである。
【0008】
この目的は、独立請求項1の教示内容に係る保護カバーにより、驚くべきことに簡単であるが効果的な態様で達成される。
【0009】
本発明によれば、長さが可変の少なくとも1つの保護カバー要素を備えるとともに、少なくとも1つのフレーム要素を備える保護カバーが提案され、前記フレーム要素は保護カバー要素に接続可能である。これに関連して、フレーム要素は保護カバー要素を更に支持する。保護カバーは、少なくとも1つの保持手段を備える保護カバー要素によって特徴付けられ、また、フレーム要素は、第1の長手方向縁部の領域に少なくとも1つの締結手段を備えることによって特徴付けられ、保持手段と締結手段との間の接続は、取り外し可能な特に圧力嵌め及び/又はインターロック、スナップ接続である。
【0010】
本発明に係る保護カバーは、スナップ接続が少なくとも2つの構成要素間、特に保護カバー要素の保持手段とフレーム要素の締結手段との間の取り外し可能な直接的な接続であるという基本的な考えに基づいており、これらの2つの構成要素は、力を増大させて使用しても、工具を使用しても、移動させても、及び/又は、これらを組み合わせて使用しても外すことができない圧力嵌め及び/又はインターロック接続を形成するように互いに適合する幾何学的形状を有している。このことは、保持手段及び締結手段の幾何学的形態が、それらが接続されるようになる際に圧力嵌め及び/又はインターロック態様で互いに掛止する又は楔止するように互いに適合されることを意味する。
【0011】
本発明との関連で、スナップ接続が保護カバー要素とフレーム要素との間で簡単な、迅速な、強固な、耐久性のある接続を確保し、この接続がネジ及び/又はクランプ及び/又は同様のもの等の付加的な固定手段を必要としないことが分かってきた。この目的のため、スナップ接続を再び取り外すことができる。
【0012】
このように、スナップ接続は、例えば、一方を他方に挿入することによって、或いは、一方を他方からスライドさせることによって、締結手段を保持手段に直接に接続するだけで、保護カバー要素をフレーム要素に接続できる又はフレーム要素から取り外すことができることにより、簡単で、迅速で、労力を要しない取り付け及び取り外しを可能にする。保護カバーをメンテナンス及び/又は修理しなければならない場合には、これにより、メンテナンス及び/又は修理により影響される保護カバーの部品のみを分離する、したがって交換する及び/又は分解修理するだけで済む。そのため、保護カバー全体の時間がかかる高コストな取り外し及び/又は交換を排除できる。
【0013】
その結果、作業コスト及び/又は材料コストを低減できるだけでなく、コストをかなり低減できるようにダウンタイム及び修理時間により引き起こされる機械の停止を少なくし続けることができる。
【0014】
個別に又は互いに組み合わせて実現され得る本発明の有利な実施形態は、従属請求項に開示される。
【0015】
本発明の1つの実施形態では、保持手段を楕円開口にするとともに、締結手段を横材と2つの突出T脚とを有するTの形状にすることが考えられる。保護カバー要素とフレーム要素との間の確実で強固な接続を実現するためには、開口の幾何学的形態が締結手段の幾何学的形態と一致することが重要である。加えて、これらの2つが直接に接触される際にT形状の締結手段が開口内に掛止する及び/又は楔止するように楕円開口の幅が締結手段の幅に適合されることが重要である。これに関連して、楕円開口の幅が横材の幅よりも大きいが一方のT脚から他方のT脚までの締結手段の幅よりも小さいことが好ましい。これに関連して、締結手段は、特定の位置で一方を他方に挿入することによって保持手段に接続可能であり、或いは、一方を他方からスライドさせることによって保持手段から取り外し可能である。確実な接続のため、横材の高さを保持されるべき保護カバー要素の厚さと少なくとも同じにすることも重要である。これに関連して、楕円開口を有する保護カバー要素並びに締結手段を有するフレーム要素の製造が非常に安価になるだけでなく、従来技術から知られる様々な材料を使用して製造を非常に容易に且つ迅速に実現できる。フレーム要素及び締結手段は、一体部品で又は複数部品で設計することができ、複数部品の実施形態の場合には、例えば接着され、縫い付けられ、及び/又は、リベット留めされることにより、或いは、取り外し不能に、例えば溶着されることにより、取り外し可能に接続される。本発明の範囲内では、接続のタイプの重要性は低い。
【0016】
横材と2つの突出T脚とを有するT形状の締結手段の実施形態は、フレーム要素と保護カバー要素との間の接続が荷重伝達するという利点を更に与える。更に、締結手段は、保護カバーを酷使する場合であっても、特に保護カバーの横方向移動及び/又は過度な拡張の場合でも接続が外されないように曲げから非常に効果的に保護される。
【0017】
本発明の他の有利な実施形態では、保護カバーが少なくとも2つのフレーム要素と少なくとも1つのリボン形状又はストリップ形状のバリアとを備え、バリアが、フレーム要素の第1の長手方向縁部に対してフレーム要素の前記第1の長手方向縁部の領域で保護カバーの全長とほぼ重なり合うことによって締結され、全ての2つの隣り合うフレーム要素間のバリアの長さが、保護カバーが延在されるときの前記フレーム要素間の保護カバー要素の最大長よりも少なくとも僅かに短いことが考えられる。このようにして、バリアは、例えば最も簡単な場合にはバリアが保護カバー要素とフレーム要素との間に配置されることによって、及び、締結手段が開口内に掛止され及び/又は楔止されることによるスナップ接続を介して保持されることによって、保護カバー要素及びフレーム要素に直接に接続される。更に、例えば、バリアは、少なくとも1つの保持手段、特に楕円開口を備える。バリアの保持手段は、保護カバー要素の保持手段と適合するように形成される。このとき、各フレーム要素の締結手段は、両方の保持手段と同時に掛止及び/又は楔止し、保護カバー要素の前記保持手段は、バリアの保持手段よりも上側に配置される。この場合、横材の高さが保持されるべき保護カバー要素及び保持されるべきバリアの厚さと少なくとも同じであることが決定的に重要である。
【0018】
バリアは、好適には、機械工具の移動方向で保護カバー要素の最大長を制限し、それにより、バリアは、保護カバーが過度に延在しすぎるのを防止するとともに保護カバーが十分に延在するようにする。したがって、保護カバーは、酷使すること、特に過度に拡張することが防止される。
【0019】
本発明の別の有利な実施形態では、保護カバーが、少なくとも2つのフレーム要素と、保護カバーの全長とほぼ重なり合う少なくとも1つのリボン形状又はストリップ形状のバリアとを備え、前記バリアが、少なくとも1つの保持手段、特に楕円開口を備え、前記フレーム要素がそれぞれ、第1の長手方向縁部とは反対側の第2の長手方向縁部の領域に少なくとも1つの締結手段を備え、前記保持手段が、取り外し可能な特に圧力嵌め及び/又はインターロック、スナップ接続によって締結手段に接続可能であることが考えられる。更に、全ての2つの隣り合うフレーム要素間のバリアの長さは、保護カバーが延在されるときの前記フレーム要素間の保護カバー要素の最大長よりも少なくとも僅かに短い。したがって、スナップ接続は、少なくとも2つの構成要素間、特にバリアの保持手段とフレーム要素の締結手段との間の取り外し可能な直接的な接続である。この目的のため、保持手段及び締結手段の幾何学的形態は、保持手段及び締結手段が直接に接触される際に圧力嵌め及び/又はインターロック態様で接続するように、特に、保持手段及び締結手段が、力を増大させて使用しても、工具を使用しても、或いは、移動させても、及び/又は、これらの組み合わせによっても接続を外すことができないように互いに掛止及び/又は楔止するように、互いに適合されることが重要である。このように、スナップ接続は、例えば、一方を他方に挿入することによって或いは一方を他方からスライドさせることによってそれぞれ、締結手段を保持手段に直接に接続するだけで、バリアをフレーム要素に接続できる又はフレーム要素から取り外すことができることにより、簡単で、迅速で、労力を要しない取り付け及び取り外しを可能にする。保護カバーをメンテナンス及び/又は修理しなければならない場合には、これにより、メンテナンス及び/又は修理により影響される保護カバーの部品だけを接続を外すことによって互いから分離すれば済み、したがって、交換する及び/又は分解修理することができる。
【0020】
したがって、この発明との関連で、バリアが保護カバー要素に対して間接的に接続されるとともにフレーム要素に対して直接的に接続され、この目的のために保護カバー要素及びバリアの前記保持手段が互いに適合するように形成されることが好ましいことが分かってきた。そのため、保護カバー要素の保持手段をフレーム要素の第1の長手方向縁部の締結手段に接続できるとともに、バリアの保持手段を同じフレーム要素の第2の長手方向縁部の締結手段に接続でき、特に両方の場合に保持手段を掛止及び/又は楔止できれば好ましい。更に、フレーム要素の第2の長手方向縁部にある締結手段が横材と2つの突出するT脚とを有するTの形状を成して形成されることが好ましい。より一層好ましくは、フレーム要素の第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部の締結手段が互いに適合するように形成される。
【0021】
バリアは、好適には、機械工具の移動方向で保護カバー要素の最大長を制限し、それにより、バリアは、保護カバーが過度に延在しすぎるのを防止するとともに保護カバーの最大延在長を確保する。したがって、保護カバーは、酷使すること、特に過度に拡張することから保護される。
【0022】
更なる実施形態では、工具を用いることなく接続を行なうことが考えられ、それにより、保護カバー要素、バリア、及び/又は、フレーム要素の迅速で労力を要しない取り付け及び/又は取り外しを実現できる。
【0023】
本発明の一実施形態によれば、保護カバーが少なくとも2つのフレーム要素を有し、フレーム要素がそれぞれ特に金属の保護カバーセグメントの一部を構成し、前記保護カバーセグメントがそれぞれ、保護カバーが延在されるときに互いに背後に伸縮自在に係合することが考えられる。この場合、フレーム要素が伸縮シートなどの保護カバーセグメントと共に一体部品で又は複数部品で実現され、前記フレーム要素が、複数部品の実施形態の場合には、例えば接着され、縫い付けられ、及び/又は、リベット留めされ、或いは、取り外し不能に接続されることにより、例えば溶着されることにより、取り外し可能に接続されることが考えられる。本発明の範囲内では、接続のタイプの重要性は低い。保護カバーセグメントは、接合構造を使用して接続可能であり、或いは、特別な締結クランプによる継続的な圧力下で保護カバーに強固に接続され得る。好ましくは、保護カバーセグメントは、金属、特にステンレス鋼から形成される。この目的のため、保護カバーセグメントは閉じられた前面を形成する。加えて、保護カバーセグメントは、それらが剥離効果、特に顕著な剥離効果を有するように形成される。これは、保護カバーが液体を透過させず埃塵を通さないだけでなく高温の及び/又は縁が鋭利な削り屑などの深刻な汚染物質の侵入を防ぐという利点を与える。このため、機械及び/又はそれらの可動部品は、重大な汚染物質からさえも確実に保護される。
【0024】
バリアの使用と関連して、様々な利点が生じる。伸縮自在な保護カバーでは、実施形態に応じて、保護カバーの長さが誤って過度に変えられるときに、保護カバー自体が損傷されるようになるだけでなく、機械及び/又はその可動部品も損傷されるようになる可能性が存在する。これは、例えば、長さの過度な変更に起因して保護カバーセグメントの要素間に隙間が生じ、前記隙間を介して悪影響が機械の可動部品に達する場合に当てはまる。この場合、バリアが保護カバーの長さの変化を制限すれば特に有利である。更に、伸縮自在な保護カバー及び/又は保護カバーセグメントは非常にロバスト性が高くて信頼できる。
【0025】
保護カバー要素及び/又はバリアが折り曲げ可能な特に布及び/又は本質的に硬質のプラスチック材料からほぼ形成されることが更に考えられる。これらの材料は、一方では、それらの材料特性の幅広い扱い易さに起因して適しており、そのため、保護カバー要素及び/又はバリアを保護カバーの必要とされる要件に合わせて正確に調整できる。したがって、例えば、保護カバー要素及び/又はバリアを頑丈な耐久性のある布材料又は軽量な箔から形成することが意図される。更に、前記材料は、容易に入手でき、安価であり、及び/又は、処理が容易である。加えて、このような材料は、それらが長い耐用寿命を有するとともにそこで生じる影響に耐性があるため、機械工具の可動部品付近で及び/又は可動部品で使用されるのに特に適している。例えば、潤滑剤、削り屑等の機械工具の動作材料との接触は、材料特性の劣化をもたらさず、したがって、保護カバー要素及び/又はバリアの機能に対するリスク及び/又は早期の素材疲労をもたらさない。
【0026】
或いは、プラスチック材料が熱可塑性材料であることが考えられる。熱可塑性材料は、特定の温度範囲内で可逆的に変形され得るプラスチック材料である。加えて、熱可塑性材料を溶着できる。好ましい熱可塑性材料は、例えば、排他的ではないが、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリ乳酸(PLA)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ塩化ビニル(PVC)である。
【0027】
本発明の他の好ましい実施形態では、フレーム要素が本質的に硬質のプラスチック材料から形成されることが考えられ、それにより、フレーム要素は、保護カバー要素を最良の想定し得る態様で支持する。本質的に、硬質プラスチック材料は、当業者に知られているとともに、それらが長い耐用寿命を有するとともにそこで生じる影響に耐性があるため、それらの材料特性の幅広い扱い易さに起因して機械工具の可動部品付近で及び/又は可動部品で使用するのに特に適しており、例えば、フレーム要素の早期の素材疲労を防止する。更に、これらの材料は、容易に入手でき、安価であり、及び/又は、処理が容易である。
【0028】
本発明の更なる実施形態では、フレーム要素が少なくとも2つの保護カバー要素を互いに接続することが考えられる。このことは、フレーム要素が少なくとも2つの締結手段を有し、これらの締結手段が互いに対して離間するとともにそれぞれ異なる保護カバー要素の保持手段に接続可能であることを意味する。このようにすると、保護カバーのより大きな寸法が可能になる。更に、この実施形態は、メンテナンス及び/又は修理の場合に保護カバーの個々の部分の交換を可能にする。
【0029】
或いは、例えば角部付近に保護カバーを形成するために保護カバー要素が互いに角度を成してオフセットして配置されることも考えられる。
【0030】
別段に示唆されなければ、前述の用語の定義及び説明が、以下の説明に記載される全ての態様に適用されると見なされる。
【0031】
本発明の更なる詳細、特徴、及び、利点は、従属請求項と併せて、好ましい典型的な実施形態の以下の説明から導き出され得る。この目的のため、それぞれの特徴を個別に或いは互いに組み合わせ実現できる。本発明は典型的な実施形態に限定されない。典型的な実施形態は図に概略的に示される。個々の図における同じ参照数字は、同じ機能を有する1つ又は複数の同じ要素、或いは、それらの機能に関して互いに対応する1つ又は複数の同じ要素を表わす。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】保護カバー要素(図1A)、フレーム要素(図1B)、及び、保護カバー要素にスナップ留めされるフレーム要素(図1C)の斜視図を示す。
【図2】本発明に係る保護カバーの斜視図を示す。
【図3】本発明に係る保護カバーセグメントの斜視図を示す。
【図4】スナップ留めされた保護カバー要素とスナップ留めされたバリアとを有する本発明に係る保護カバーセグメントの斜視図を示す。
【図5】スナップ留めされた保護カバー要素とスナップ留めされたバリアとを有する本発明に係る保護カバーセグメントの斜視図を詳しく示す。
【図6】保護カバーセグメントを有する本発明に係る保護カバーの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1には、保護カバー要素02(図1A)、フレーム要素04(図1B)、及び、保護カバー要素02にスナップ留めされるフレーム要素04(図1C)の斜視図が示される。
【0034】
図1Aには保護カバー要素02の詳細図が示され、前記保護カバー要素は、楕円開口として実現される保持手段03を備える。
【0035】
図1Bにはフレーム要素04の詳細図が示され、前記フレーム要素は、第1の長手方向縁部05aの領域に締結手段06を備える。締結手段06は、横材07と2つの突出T脚08とを有するTの形状を成して実現される。T形状の形態に起因して、締結手段06は、曲げから効果的に保護される。
【0036】
図1Cは、本発明に係る保護カバー01の詳細図を示し、この場合、保護カバー要素02がスナップ接続によってフレーム要素04に接続され、保護カバー要素02の保持手段の幾何学的形態及びフレーム要素04の締結手段06の幾何学的形態は、それらが圧力嵌め態様及び/又はインターロック態様で接続するように互いに適合され、前記接続は、力を増大させて使用しても、工具を使用しても、或いは、移動させても、及び/又は、これらの組み合わせによっても外すことができない。保持手段及び締結手段06は、それらが取り外し不能に且つ強固に接続するように互いに掛止し及び/又は楔止し、接続自体は、ネジ及び/又はクランプ及び/又は同様のもの等の任意の付加的な固定手段を必要としない。
【0037】
図1Cにおいて明確に分かるように、保護カバー要素02の保持手段は楕円開口として形成される。フレーム要素04の締結手段06は、横材07と2つの突出T脚08とを有するTの形状を成す。これに関連して、楕円開口の幅は、横材07の幅よりも大きいが、一方のT脚から他方のT脚08までの締結手段06の幅よりも小さい。このようにして、確実な接続が成される。
【0038】
図2には、例えばベローズの形態を成す保護カバー01の斜視図が示され、この場合、フレーム要素04は、保護カバー要素02のそれぞれの折り曲げ部内に配置されるとともに、フレーム要素04が保護カバー要素02に対して確実に且つ取り外し不能に接続されるように直接接触時に掛止されるようになる直接に接触される保持手段と締結手段06とによって前記折り曲げ部に接続される。フレーム要素04の締結手段06は、保護カバー要素02の保持手段に容易に且つ迅速にスナップ留めされ得る。
【0039】
図3、図4、及び、図5には、フレーム要素04に接続される好ましい保護カバーセグメント11の斜視図が両側から示される。図3A、図4A、及び、図5Aにおいて明確に分かるように、フレーム要素04及び保護カバーセグメント11は複数部品で実現される。これらの部品の接続のため、特にリベット接続のため、リベット穴12が設けられる。
【0040】
更に、図3A、図3B並びに図4A及び図4Bにおいて明確に分かるように、フレーム要素04は、第1の長手方向縁部05a、及び第1の長手方向縁部05aとは反対側の第2の長手方向縁部05bの領域に、複数の締結手段06を有している。
【0041】
図4A、図4B並びに図5A及び図5Bにおいて明確に分かるように、保護カバー要素02は、フレーム要素の第1の長手方向縁部05aの領域に配置されて保護カバー要素02の保持手段03にスナップ留めされるフレーム要素04の締結手段06によってフレーム要素04に接続される。加えて、リボン形状又はストリップ形状のバリア09がフレーム要素04に接続され、前記リボン形状又はストリップ形状のバリア09は、まずフレーム要素04の対応する開口に通される。その後、フレーム要素の第2の長手方向縁部05bの領域に配置されるフレーム要素04の締結手段06が、バリア09の保持手段10内にスナップ留めされる。この目的のため、締結手段06は、図5A及び図5Bにおいて明確に分かるように、横材07と2つの突出T脚08とを有するTの形状を成す。更に、フレーム要素04の第1の長手方向縁部05a及び第2の長手方向縁部05bの締結手段06は、保護カバー要素02及びバリア09の保持手段03、10に適合するように形成される。
【0042】
図6には、既に取り付けられた屋根群のように幾つかの保護カバーセグメント11を有する本発明に係る保護カバー01の斜視図が例えばベローズの形態を成して示される。これに関連して、フレーム要素04は、特に金属の保護カバーセグメント11の一部を構成して、保護カバー要素02の各折り曲げ部内に配置される。フレーム要素04は、保護カバー要素02の保持手段にスナップ留めされるフレーム要素04の第1の長手方向縁部の締結手段06によって保護カバー要素02の折り曲げ部に接続される。更に、リボン形状又はストリップ形状のバリア09が、バリア09の保持手段にスナップ留めされるフレーム要素の第2の長手方向縁部の領域に配置されるフレーム要素04の締結手段06によってフレーム要素04に接続される。これに起因して、保持手段及び締結手段06は、直接に接触されることにより互いに接続される。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【国際調査報告】