(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019521889
(43)【公表日】20190808
(54)【発明の名称】インクカートリッジチップ、インクカートリッジ及びインクジェットプリンタ
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/175 20060101AFI20190712BHJP
【FI】
   !B41J2/175 119
   !B41J2/175 175
   !B41J2/175 113
   !B41J2/175 161
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】58
(21)【出願番号】2019502218
(86)(22)【出願日】20170720
(85)【翻訳文提出日】20190117
(86)【国際出願番号】CN2017093750
(87)【国際公開番号】WO2018028411
(87)【国際公開日】20180215
(31)【優先権主張番号】201610664615.3
(32)【優先日】20160812
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201610662489.8
(32)【優先日】20160812
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201610662790.9
(32)【優先日】20160812
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201611008544.8
(32)【優先日】20161116
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】512246042
【氏名又は名称】珠海納思達企業管理有限公司
【住所又は居所】中国広東省519060珠海市珠海大道3883号1棟5楼A
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】夏 敬章
【住所又は居所】中華人民共和国広東省珠海市珠海大道3883号1棟5楼A
(72)【発明者】
【氏名】邱 涌群
【住所又は居所】中華人民共和国広東省珠海市珠海大道3883号1棟5楼A
(72)【発明者】
【氏名】賈 志錚
【住所又は居所】中華人民共和国広東省珠海市珠海大道3883号1棟5楼A
(72)【発明者】
【氏名】朱 一静
【住所又は居所】中華人民共和国広東省珠海市珠海大道3883号1棟5楼A
(72)【発明者】
【氏名】馬 浩銘
【住所又は居所】中華人民共和国広東省珠海市珠海大道3883号1棟5楼A
(72)【発明者】
【氏名】陳 偉健
【住所又は居所】中華人民共和国広東省珠海市珠海大道3883号1棟5楼A
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA21
2C056KC04
2C056KC05
2C056KC22
(57)【要約】
インクカートリッジチップ、該チップが設けられたインクカートリッジ、及びインクジェットプリンタである。インクジェットプリンタの装着部内の複数の接触ピン(7)に電気的に接続するためのインクカートリッジチップ(1)は、収容溝(2)が設けられており、前記収容溝内に前記接触ピンに接触するための接触部(201)が少なくとも2つ設けられている。接触ピンを収容可能な収容溝をインクカートリッジチップに設けることにより、インクカートリッジチップの装着過程においてチップが偏移すると接触ピンが凹溝内に滑り込むことができないためチップの接触不良や接触ピンの損傷及び折曲を招きやすいということを避け、インクカートリッジチップと接触ピンとの安定で有効な接触を保つことができ、インクカートリッジチップの使用時の安定性や確実性を高めることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着部内の接触ピンに電気的に接続するためのインクカートリッジチップであって、
収容溝が設けられており、前記収容溝内に前記接触ピンに接触するための接触部が設けられている
ことを特徴とするインクカートリッジチップ。
【請求項2】
前記収容溝は、接触ピンを収容するためのものであり、
前記接触部は、前記収容溝内に設けられた少なくとも2つの内接触部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項3】
前記内接触部のうち、2つの内接触部が対向配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項4】
前記収容溝が少なくとも1つ設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項5】
第1平面と、前記第1平面に垂直に交差した第3平面とを備え、
前記第1平面の表面積は前記第3平面の表面積よりも小さく、
前記第1平面に前記収容溝が少なくとも1つ設けられており、
前記収容溝内に設けられた前記内接触部それぞれは、前記第1平面に対して予め設定された角度をなし、
前記内接触部は前記収容溝内の前記第1平面に交差した溝端面に位置する
ことを特徴とする請求項4に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項6】
前記第1平面に、収容溝と、前記接触ピンに接触するための外接触部とが設けられている
ことを特徴とする請求項5に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項7】
前記収容溝の幅寸法は、第1平面から離れる方向に沿って徐々に小さくなる
ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1つに記載のインクカートリッジチップ。
【請求項8】
前記第1平面において、複数の前記収容溝が位置した側縁の一端部に側辺溝がさらに設けられており、
前記側辺溝内に、前記接触ピンに接触するための側接触部が1つ設けられている
ことを特徴とする請求項6に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項9】
前記予め設定された角度は90°である
ことを特徴とする請求項5〜6、8のいずれか1つに記載のインクカートリッジチップ。
【請求項10】
第1接続部と、前記第1接続部に接続する第2接続部とを備え、
前記第2接続部に、折り畳むことで少なくとも1つの前記収容溝が形成されている
ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載のインクカートリッジチップ。
【請求項11】
前記収容溝は、前記インクカートリッジチップに設けられた平滑に繋がった複数の第1凹部及び平滑に繋がった複数の第2凹部を備え、
前記第1凹部は前記インクカートリッジチップの第1表面に設けられており、
前記第2凹部は前記インクカートリッジチップの第2表面に設けられており、
前記第1凹部は前記第2表面の方向へ向けて凹んでおり、前記第2凹部は前記第1表面の方向へ向けて凹んでおり、
前記第1及び第2凹部内それぞれに前記接触ピンに接触するための接触部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項12】
前記複数の第1凹部は第1波状構造を構成しており、
前記複数の第2凹部は前記第1波状構造に平行となる第2波状構造を1つ構成している
ことを特徴とする請求項11に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項13】
前記第1及び第2凹部は、インクカートリッジチップの前記装着部への装着方向に垂直な方向において間隔を置いて設けられている
ことを特徴とする請求項12に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項14】
前記接触ピンは上接触ピンと下接触ピンとを備え、
前記接触部は、上接触ピンに接触するための上接触部と、下接触ピンに接触するための下接触部とを備え、
前記上接触部は前記第1凹部内に設けられており、前記下接触部は前記第2凹部内に設けられている
ことを特徴とする請求項13に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項15】
前記上接触部は、前記第1凹部の前記第2表面に近い位置に設けられており、
前記下接触部は、前記第2凹部の前記第1表面に近い位置に設けられている
ことを特徴とする請求項14に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項16】
前記インクカートリッジチップは、自然状態で前記第1凹部及び第2凹部が形成される
ことを特徴とする請求項14に記載のインクカートリッジチップ。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか1つに記載のインクカートリッジチップを備え、
前記インクカートリッジチップは、前記装着部の接触ピンと接合するためのものである
ことを特徴とする装着部に着脱可能に装着されるインクカートリッジ。
【請求項18】
インクカートリッジ本体を備え、
前記インクカートリッジチップは前記インクカートリッジ本体に装着され、
前記インクカートリッジ本体は、インク出口、底面及び側面をさらに備え、
前記インク出口は前記底面に設けられており、
前記側面に、前記インクカートリッジチップが装着されており、
前記インクカートリッジチップにおける接触部は前記側面より突出し、かつ前記接触部の少なくとも1つは前記側面に垂直となる
ことを特徴とする請求項17に記載のインクカートリッジ。
【請求項19】
着脱可能に装着部内に装着され、
前記装着部は、複数の接触ピンを備え、
前記複数の接触ピンは、前記インクカートリッジが前記装着部内へ装着される装着方向に垂直な方向に2行配列されており、
前記インクカートリッジチップにおける内接触部は、前記インクカートリッジが前記装着部内へ装着される装着方向に垂直な方向に1行配列されている
ことを特徴とする請求項17に記載のインクカートリッジ。
【請求項20】
前記装着部は、インク供給部が設けられた底壁と、前記底壁に垂直となる側壁とを備え、前記接触ピンは前記側壁に設けられており、
インク供給部に接合するためのインク出口を備え、
前記インクカートリッジチップに、前記接触ピンに電気的に接続するための接触端子が設けられており、
前記接触端子に、前記接触ピンに接触するための接触面が設けられており、
前記接触面は前記側壁にほぼ垂直となる方向に位置し、
前記接触面に垂直となる方向に沿って観察する場合、前記インクカートリッジチップとインク出口の中心線との間に間隔空間がある
ことを特徴とする請求項17に記載のインクカートリッジ。
【請求項21】
前記装着部に、前記インクカートリッジチップを装着方向に沿って前記装着部内へ装着するための開口が設けられており、
前記側壁は前記装着方向に平行となる
ことを特徴とする請求項20に記載のインクカートリッジ。
【請求項22】
前記インク出口の中心線は前記装着方向に平行となり、
前記インクカートリッジチップは、前記装着方向に垂直となる主面と、前記主面に垂直に繋がった側面とを備え、
前記主面の表面積は前記側面の表面積よりも大きく、
前記インク出口の中心線は前記主面に垂直となる
ことを特徴とする請求項20に記載のインクカートリッジ。
【請求項23】
複数のグループの接触ピンとインク供給部とを有する装着部に装着されるためのものであり、
側部及び内部を有するケースを備え、
前記インクカートリッジチップは前記インクカートリッジのケースの側部に装着されており、
前記インクカートリッジチップは、前記ケースに対して前記インクカートリッジの内部へ移動することが可能であり、
前記ケースに、前記インクカートリッジチップを収容するための収容部がさらに設けられている
ことを特徴とする請求項17に記載のインクカートリッジ。
【請求項24】
複数のグループの接触ピンとインク供給部とを有する装着部に装着されるためのものであり、
側部及び内部を有し、
前記インクカートリッジのケースの側部にインクカートリッジチップが装着されており、
前記インクカートリッジチップは、前記ケースに対して前記インクカートリッジの内部へ回転しかつ移動することが可能であり、
前記ケースに前記インクカートリッジチップを収容するための収容部がさらに設けられている
ことを特徴とする請求項17に記載のインクカートリッジ。
【請求項25】
前記インクカートリッジチップは、前記複数のグループの接触ピンに接触するための端子を備え、
前記端子は、前記インクカートリッジチップの第1表面に設けられた上端子と、第1表面と反対向きの第2表面に設けられた下端子とを備え、
前記インクカートリッジが前記装着部に装着された場合、前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される方向に垂直な方向において、前記上端子と前記下端子とが前記インクカートリッジチップに交互に設けられている
ことを特徴とする請求項23又は24に記載のインクカートリッジ。
【請求項26】
前記複数のグループの接触ピンは、第1グループの接触ピンと、第2グループの接触ピンとを備え、
前記インクカートリッジが前記装着部に装着された場合、前記端子の少なくとも一部が前記第1グループの接触ピンと前記第2グループの接触ピンとの間に挿入されている
ことを特徴とする請求項25に記載のインクカートリッジ。
【請求項27】
前記インクカートリッジチップは第1凹部と第2凹部とをさらに備え、
前記第1凹部及び前記第2凹部は、前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される方向に垂直な方向に交互に設けられており、
前記上端子は前記第1凹部内に設けられており、前記下端子は前記第2凹部内に設けられている
ことを特徴とする請求項26に記載のインクカートリッジ。
【請求項28】
前記インクカートリッジチップはチップホルダに装着されており、
前記チップホルダは前記ケースの側部に装着されており、
前記収容部は、さらに前記チップホルダを収容するためのものであり、
前記チップホルダは、前記ケースに対して移動することが可能であるか、又は、前記ケースに対して回転しかつ移動することが可能である
ことを特徴とする請求項23又は24に記載のインクカートリッジ。
【請求項29】
前記チップホルダに当接部が設けられており、
前記当接部と前記ケースとの間に、弾性部材が挟設されている
ことを特徴とする請求項28に記載のインクカートリッジ。
【請求項30】
前記チップホルダの両側に接続棒が設けられており、
前記ケースに装着溝が開設されており、
前記接続棒は前記装着溝に挿設されており、
前記装着溝の前記接続棒の移動を支持するための溝壁は、前記インクカートリッジの装着方向に垂直となりかつ前記インクカートリッジの内部へ向けた方向において投影距離を有する
ことを特徴とする請求項28に記載のインクカートリッジ。
【請求項31】
前記接続棒の軸方向に垂直な方向における前記装着溝の第1投影面積は、前記接続棒の軸方向に垂直な方向における前記接続棒の第2投影面積よりも大きい
ことを特徴とする請求項30に記載のインクカートリッジ。
【請求項32】
前記接続棒は、前記装着溝中を回転し、かつ前記装着溝の前記溝壁の延伸方向に沿って移動することが可能である
ことを特徴とする請求項30に記載のインクカートリッジ。
【請求項33】
前記装着溝は、前記接続棒の移動を支持するための前記溝壁が、前記インクカートリッジの装着方向に対して予め設定された角度をなし、
前記装着溝の底端は前記インクカートリッジの内部へ延びている
ことを特徴とする請求項30に記載のインクカートリッジ。
【請求項34】
前記装着溝は、前記接続棒が移動するための前記溝壁が、前記インクカートリッジの装着方向に垂直となる
ことを特徴とする請求項30に記載のインクカートリッジ。
【請求項35】
前記チップホルダ及び前記インクカートリッジチップは接合体として形成され、
前記インクカートリッジが前記装着部から離れる過程において、前記接合体は回転するとともに、前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される装着方向に垂直となりかつ前記インクカートリッジの内部へ向けた方向において変位が生じる
ことを特徴とする請求項30〜34のいずれか1つに記載のインクカートリッジ。
【請求項36】
前記ケースに装着通路がさらに設けられており、
前記装着通路は、一端が前記装着溝に連通しており、他端が前記ケースの外部空間に連通した開口を有する
ことを特徴とする請求項33又は34に記載のインクカートリッジ。
【請求項37】
前記接続棒は、前記インクカートリッジチップと弾性部材との間に位置する
ことを特徴とする請求項30に記載のインクカートリッジ。
【請求項38】
前記チップホルダのうちの第1チップホルダは、前記チップホルダのうちの第2チップホルダの下方に設けられており、
前記第1チップホルダは、前記インクカートリッジの外部に向けた一端の下面が傾斜面とされている
ことを特徴とする請求項37に記載のインクカートリッジ。
【請求項39】
前記収容部は、第1収容部と第2収容部とを備え、
前記第2収容部は第1収容部の上方に設けられており、
前記第1収容部は、前記チップホルダ及びインクカートリッジチップによって形成された接合体の前記インクカートリッジの外部へ向けた前端側を収容するためのものであり、
前記第2収容部は、前記チップホルダ及びインクカートリッジチップによって形成された接合体の前記インクカートリッジの内部へ向けた後端側を収容するためのものであり、
前記収容部の上方にさらに制限部が設けられており、
前記第2収容部は、前記制限部の内側に設けられており、
前記制限部は、前記チップホルダ及び前記インクカートリッジチップによって形成された接合体の前記後端側の上向きの動きを制限するためのものである
ことを特徴とする請求項28に記載のインクカートリッジ。
【請求項40】
前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される過程において、前記インクカートリッジチップは、前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される装着方向に垂直となりかつ前記インクカートリッジの内部へ向けた方向において変位が生じるか、又は、
前記インクカートリッジが前記装着部から離れる過程において、前記インクカートリッジチップは、前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される装着方向に垂直となりかつ前記インクカートリッジの内部へ向けた方向において変位が生じ、かつ回転することが可能である
ことを特徴とする請求項23〜39のいずれか1つに記載のインクカートリッジ。
【請求項41】
請求項1〜10のいずれか1つに記載のインクカートリッジチップを備える
ことを特徴とする装着部に装着可能なインクカートリッジ。
【請求項42】
請求項11〜16のいずれか1つに記載のインクカートリッジチップを備える
ことを特徴とする装着部に装着可能なインクカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2016年8月12日に中国専利局へ出願された、出願番号が201610664615.3、発明の名称が「インクカートリッジ及びインクジェットプリンタ」の中国特許出願と、2016年8月12日に中国専利局へ出願された、出願番号が201610662489.8、発明の名称が「インクカートリッジチップ及びインクカートリッジ」の中国特許出願と、2016年8月12日に中国専利局へ出願された、出願番号が201610662790.9、発明の名称が「インクカートリッジチップ及びインクカートリッジ」の中国特許出願と、2016年11月16日に中国専利局へ出願された、出願番号が201611008544.8、発明の名称が「インクカートリッジ」の中国特許出願との優先権を主張し、その全体が本参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、インクジェットプリント技術の分野に関し、特にインクカートリッジチップ、インクカートリッジ及びインクジェットプリンタに関する。
【背景技術】
【0003】
プリンタ用のチップは種類がたくさんある。プリンタ用のチップは、メーカー情報、インク量情報、インクカートリッジ種類情報、インク色等の情報を記憶するためのものである。インクジェットプリンタ用のチップはインクジェットプリンタの正常動作に重要な役割を果たす。
【0004】
第201020599870.2号中国専利には、インクカートリッジチップ及びインクカートリッジが開示されている。図1〜2から分かるように、従来技術において、チップ20は複数の凹溝22を有し、各凹溝22内に導電部材25が設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、当該技術を実施する際に、従来技術には以下の欠陥が存在する。プリンタ及びインクカートリッジの小型化に伴って、チップがますます小型化され、各端子間の距離もますます近くなり、接触ピン7の厚さもますます薄くなっている。また、導電部材25と接触ピンとの接触作用をより一層果たすために、凹溝22及び開口端23もますます小さくなっているため、チップの加工(小さくかつ深い溝の加工)難度が高くなり、装着への要求が高くなっている。装着過程において、チップが偏移すると、接触ピンが凹溝22内に滑り込むことができず、チップの接触不良や接触ピンの損傷(折曲)を招きやすい虞がある。
【0006】
本発明は、チップの接触不良や接触ピンの損傷を招きやすいという従来技術の課題を解決するためのインクカートリッジチップ、インクカートリッジ及びインクジェットプリンタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様はインクカートリッジチップを提供する。前記インクカートリッジチップは装着部内の接触ピンに電気的に接続するためのものである。前記インクカートリッジチップには、収容溝が設けられている。前記収容溝内には、前記接触ピンに接触するための接触部が設けられている。
【0008】
本発明の第2態様は、前記装着部の接触ピンに接合するための前述したインクカートリッジチップを備え、装着部に着脱可能に装着されるインクカートリッジを提供する。
【0009】
本発明の第3態様は、前述したインクカートリッジチップを備え、装着部に装着されるインクカートリッジを提供する。
【0010】
本発明の第4態様は、前述したインクカートリッジを備えるインクジェットプリンタを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るインクカートリッジチップ、インクカートリッジ及びインクジェットプリンタによれば、接触ピンを収容可能な収容溝がインクカートリッジチップに設けられており、前記収容溝内に前記接触ピンに接触するための内接触部が少なくとも2つ設けられているため、インクカートリッジチップの装着過程においてチップが偏移すると接触ピンが凹溝内に滑り込むことができないためチップの接触不良や接触ピンの損傷(折曲)を招きやすいということが避けられ、インクカートリッジチップと接触ピンとの安定で有効な接触が保たれて、インクカートリッジチップの使用時の安定性や確実性が高まり、市場への普及及び応用に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の実施例に係る技術方案を説明するために、実施例に必要な図面を簡単に説明する。明らかに、以下の図面は本発明の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができ、創造的な行為を必要としない。
【図1】従来技術におけるチップの構造模式図1である。
【図2】従来技術におけるチップと端子ホルダとの係合を示す模式図である。
【図3】本発明の実施例1のチップの構造模式図1である。
【図4】本発明の実施例1のチップの構造模式図2である。
【図5】本発明の実施例2のチップの構造模式図1である。
【図6】本発明の実施例2のチップの構造模式図2である。
【図7】本発明の実施例3のチップの構造模式図である。
【図8】本発明の実施例1のチップ及び接触ピンの接触構造の模式図1である。
【図9】本発明の実施例1のチップ及び接触ピンの接触構造の模式図2である。
【図10】本発明の実施例2のチップ及び接触ピンの接触構造の模式図1である。
【図11】本発明の実施例2のチップ及び接触ピンの接触構造の模式図2である。
【図12】本発明の実施例3のチップ及び接触ピンの接触構造の模式図である。
【図13】本発明の実施例4のチップの構造模式図1である。
【図14】本発明の実施例4のチップの構造模式図2である。
【図15】本発明の実施例4のチップの構造模式図3である。
【図16】本発明の実施例4のチップ及びチップホルダの接続模式図1である。
【図17】本発明の実施例4のチップ及びチップホルダの接続模式図2である。
【図18】本発明の実施例4のチップ及び接触ピンの接触構造の模式図である。
【図19】本発明の実施例1のインクカートリッジ及びチップの装着構造の模式図1である。
【図20】本発明の実施例1のインクカートリッジ及びチップの装着構造の模式図2である。
【図21】本発明の実施例2のインクカートリッジ及びチップの装着構造の模式図1である。
【図22】本発明の実施例2のインクカートリッジ及びチップの装着構造の模式図2である。
【図23】本発明の実施例5のインクカートリッジチップの構造模式図1である。
【図24】本発明の実施例5のインクカートリッジチップの構造模式図2である。
【図25】本発明の実施例5のインクカートリッジチップの構造模式図3である。
【図26】本発明の実施例6のインクカートリッジチップの構造模式図1である。
【図27】本発明の実施例6のインクカートリッジチップの構造模式図2である。
【図28】本発明の実施例6のインクカートリッジチップの構造模式図3である。
【図29】本発明の実施例1のチップホルダの分解構造模式図である。
【図30】本発明の実施例2のチップホルダの構造模式図1である。
【図31】本発明の実施例2のチップホルダの構造模式図2である。
【図32】本発明の実施例2のチップホルダの構造模式図3である。
【図33】本発明の実施例2のチップホルダに支持・固定されたチップの構造模式図である。
【図34】本発明の実施例2のチップホルダ及びチップの装着構造の模式図1である。
【図35】本発明の実施例2のチップホルダ及びチップの装着構造の模式図2である。
【図36】本発明の実施例2のチップホルダ及びチップの装着構造の模式図3である。
【図37】本発明の実施例3のチップホルダの構造模式図1である。
【図38】本発明の実施例3のチップホルダの構造模式図2である。
【図39】本発明の実施例1のインクカートリッジにおけるチップと接触ピンとの接続構造の模式図1である。
【図40】本発明の実施例1のインクカートリッジにおけるチップと接触ピンとの接続構造の模式図2である。
【図41】本発明の実施例1のインクカートリッジにおけるチップと接触ピンとの接続構造の模式図3である。
【図42】本発明の実施例1のインクカートリッジにおけるチップと接触ピンとの接続構造の模式図4である。
【図43】本発明の実施例1のインクカートリッジの構造模式図である。
【図44】本発明の実施例2のインクカートリッジの構造模式図である。
【図45】本発明の実施例2のインクカートリッジにおけるチップの構造模式図である。
【図46】本発明の実施例2のインクカートリッジにおけるチップ及びチップホルダの装着模式図である。
【図47】本発明のインクカートリッジが装着される装着部の構造模式図である。
【図48】本発明の実施例3のインクカートリッジの第1構造模式図である。
【図49】本発明の実施例3のインクカートリッジの第2構造模式図である。
【図50a】本発明の実施例4のチップホルダの構造模式図1である。
【図50b】本発明の実施例4のチップホルダの構造模式図2である。
【図51a】本発明の実施例3のチップホルダ及びインクカートリッジチップの第1構造模式図である。
【図51b】本発明の実施例3のチップホルダ及びインクカートリッジチップの第2構造模式図である。
【図51c】本発明の実施例3のチップホルダ及びインクカートリッジチップの第3構造模式図である。
【図51d】本発明の実施例3のチップホルダ及びインクカートリッジチップの第4構造模式図である。
【図51e】本発明の実施例3のチップホルダ及びインクカートリッジチップの第5構造模式図である。
【図51f】本発明の実施例3のチップホルダ及びインクカートリッジチップの第6構造模式図である。
【図52】本発明の実施例3のインクカートリッジの第3構造模式図である。
【図53a】本発明の実施例3のケースの部分構造模式図1である。
【図53b】本発明の実施例3のケースの部分構造模式図2である。
【図53c】本発明の実施例3のケースの部分構造模式図3である。
【図54】本発明の実施例4のインクカートリッジの第1構造模式図である。
【図55】本発明の実施例4のインクカートリッジの分解立体模式図である。
【図56a】本発明の実施例4のケースの部分構造模式図1である。
【図56b】本発明の実施例4のケースの部分構造模式図2である。
【図56c】本発明の実施例4のケースの部分構造模式図3である。
【図57】本発明の実施例4のインクカートリッジの装着時のインクカートリッジチップ及び第2グループの接触ピンの接触位置を示す模式図である。
【図58a】本発明の実施例4のインクカートリッジの装着時にインクカートリッジチップが第1グループの接触ピン及び第2グループの接触ピンの間に到達した場合の位置模式図1である。
【図58b】本発明の実施例4のインクカートリッジの装着時にインクカートリッジチップが第1グループの接触ピン及び第2グループの接触ピンの間に到達した場合の位置模式図2である。
【図59a】本発明の実施例4のインクカートリッジを取り外す場合の位置模式図1である。
【図59b】本発明の実施例4のインクカートリッジを取り外す場合の位置模式図2である。
【図60】本発明の実施例5のインクカートリッジの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施例の目的、技術方案及び利点を一層明確化させるために、以下では、本発明の実施例を示す図面に基づいて、本発明の実施例における技術方案を明確に詳細に説明する。勿論、説明する実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。当業者が本発明の実施例に基づいて創造的な行為が要らずに得た他の実施例は、全て本発明の技術的範囲に属する。
【0014】
別途に定義された場合を除き、ここで使用される全ての技術や科学専門用語は、本発明の技術分野に属する技術者が通常に理解した意味と同様である。本発明の明細書に使用される専門用語は、具体的な実施例を説明することを目的とするに過ぎず、本発明を制限するものではない。
【0015】
ここで、「上」、「下」、「前」、「後」等の用語は、各構造の図中の相対位置関係を示し、説明を明確化させるものであり、本発明の実施可能な範囲を限定するものではない。その相対的関係に対する変更又は調整は、技術的内容の本質が変更しない場合に、本発明の実施可能な範囲に属すると見なされるべきである。
【0016】
「第1」、「第2」は、異なる部材を説明するためのものであり、順序の関係や相対的な重要度を明示もしくは示唆するもの、又は係る技術的特徴の数量を暗黙に示すものであると理解されない。これにより、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明確又は暗黙に含むことができる。
【0017】
本実施例はインクカートリッジチップを提供する。該インクカートリッジチップは装着部内の接触ピンに電気的に接続する。また、該インクカートリッジチップには収容溝が設けられている。上記収容溝内には接触ピンに接触する接触部が設けられている。
【0018】
具体的には、図3〜4から分かるように、本実施例は、プリンタの装着部内の複数の接触ピン7と電気的に接続するインクカートリッジチップ1を提供する。インクカートリッジチップ1には、接触ピン7を収容可能な収容溝2が設けられている。該収容溝2内には、接触ピン7に接触するための内接続端子が少なくとも2つ設けられている。該内接続端子には、内接触部201が設けられている。接触ピン7は内接触部201に接触する。
【0019】
本実施例では、インクカートリッジチップ1及び収容溝2の具体的な形状・構造を限定せず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。例えば、インクカートリッジチップ1を矩形状としてもよいし、正方形又は楕円形等の構造としてもよい。収容溝2について、収容溝2を矩形溝又は台形溝等としてもよい。具体的には、収容溝2が矩形状構造とされた場合には、内接触部201が設けられた接触面と、インクカートリッジチップ1の側面(第1平面101)とが垂直になる。収容溝2が台形の構造とされた場合には、内接触部201が設けられた接触面は傾斜面となり、接触面と側面とがほぼ垂直になる。なお、内接触部201の具体的な個数は限定されない。例えば、内接触部201の個数は2、3又は4個等と設定されてもよい。この場合、収容溝2の幅を広く設定することで、装着過程において収容溝2が比較的に小さいため接触ピン7が折れやすいことや、正しい位置に装着できないことを有効に防止することができる。また、内接触部201のうち、2つの内接触部201が対向設置されているため、2つの内接続端子間の干渉が最大限に減少され、インクカートリッジチップ1の使用時の安定性・確実性が保たれる。
【0020】
また、インクカートリッジチップ1に設けられた収容溝2の個数は少なくとも1個であるが、収容溝2の具体的な個数は具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。収容溝2の個数が1である場合には、図3〜4に示すように、一部の接続端子を収容溝2内に設け、一部の接続端子を第1平面101に設けるように構成されてもよい。収容溝2内に設けられた端子は、例えば、電源端子、装着検出端子等の比較的に重要な接続端子である。収容溝2の個数が複数である場合には、図5〜6に示すように、全ての接続端子を収容溝2内に設けるように構成されてもよい。これにより、従来技術におけるチップの接触不良や接触ピン7の損傷を招きやすいという不具合を有効に解消することができる。
【0021】
本実施例に係るインクカートリッジチップ1は、インクカートリッジチップ1に接触ピン7を収容可能な収容溝2が設けられており、収容溝2内に接触ピン7に接触するための内接触部201が少なくとも2つ設けられている。これにより、インクカートリッジチップ1の装着過程においてインクカートリッジチップ1が偏移すると接触ピン7が凹溝内に滑り込むことができないためインクカートリッジチップ1の接触不良や接触ピン7の損傷(折曲)を招きやすいということが避けられ、インクカートリッジチップ1と接触ピン7との安定で有効な接触を保ち、インクカートリッジチップ1の使用時の安定性や確実性が高まり、市場への普及及び応用に有利となる。
【0022】
上記実施例に基づき、図3〜4から分かるように、本実施例において、インクカートリッジチップ1の具体的な形状・構造は限定されず、一般的に、インクカートリッジチップ1は矩形状構造とされる。矩形状構造となるインクカートリッジチップ1は、第1平面101と、第1平面101に垂直に交差した第3平面103とを備え、第1平面101の表面積が第3平面103の表面積よりも小さい。インクカートリッジチップ1の第3平面103はインクカートリッジチップ1の装着方向に垂直となる。インクカートリッジにおけるインク出口の中心線は第3平面103に垂直となってもよい。第1平面101には、収容溝2が少なくとも1つ設けられている。収容溝2内に設けられた各内接触部201は、第1平面101に対して予め設定された角度をなす。
【0023】
該インクカートリッジチップ1は、第1平面101、第2平面102、第3平面103、第4平面104、第5平面105及び第6平面106を備える。第1平面101と第2平面102とは、反対向きとなり、かつ平行に設けられている。第3平面103と第4平面104とは、反対向きとなり、かつ平行に設けられている。第5平面105と第6平面106とは、反対向きとなり、かつ平行に設けられている。上記の第1平面101は、第3平面103、第4平面104、第5平面105、第6平面106にほぼ垂直に繋がっている。第2平面102は、第3平面103、第4平面104、第5平面105、第6平面106にほぼ垂直に繋がっている。第3平面103及び第4平面104の表面積が最も大きいため、第3平面103又は第4平面104に例えばメモリ5等の電気素子を設けることができる。これにより、電気素子の設置可能な領域が比較的に広く、インクカートリッジチップ1に設けられた電気素子間の距離が比較的に大きくなり、電気素子間の干渉が減少され、インクカートリッジチップ1の使用効果がさらに保たれる。
【0024】
また、内接触部201と第1平面101とがなす予め設定された角度について、その具体的な数値範囲は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。予め設定された角度を90°とすることが好ましい。これにより、内接触部201と第1平面101とが垂直となり、インクカートリッジチップ1の装着過程において内接触部201がこすられて損傷されることが避けられ、内接触部201の正常な使用効果が保たれ、インクカートリッジチップ1の使用時の安定性・確実性がさらに保たれる。勿論、接触ピン7との一層良好な接触が達成できるという技術効果を奏することができれば、当業者は内接触部201の表面を第1平面101に対して所定の角度をなすように設けてもよい。ここではその説明を省略する。
【0025】
上記実施例に基づき、図3〜4から分かるように、第1平面101に設けられた収容溝2の個数が、全ての接触ピン7に接触する接続端子を設けることに十分でない場合に、第1平面101には、収容溝2と、接触ピン7に接触するための外接触部3とが設けられてもよい。
【0026】
外接触部3は、内接触部201の機能・作用と同じ、接触ピン7に接触するためのものである。外接触部3が第1平面101に設けられていることに対して、内接触部201は、収容溝2内に設けられている点のみで異なる。内接触部201の収容溝2内の具体的な位置は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。内接触部201を収容溝2内において第1平面101に交差した溝端面202に設けることが好ましい。これにより、収容溝2内に設けられた接触ピン7が折れやすいことや正しい位置に装着できないことを有効に減少させることができる。また、収容溝2内に設けられた2つの内接触部201を対向設置することで、内接続端子間の干渉を減少させ、インクカートリッジチップ1の使用時の安定性・確実性をさらに保つことができる。
【0027】
さらに、図5〜7から分かるように、本実施例では、収容溝2を複数設け、複数の収容溝2を全て第1平面101に設けるように構成されてもよい。接触ピン7を正しい位置に装着することをさらに保つとともに、接触ピン7をガイドするという機能を収容溝2に果たさせるために、収容溝2の幅寸法を、第1平面101から離れる方向に沿って徐々に小さくなるように設定してもよい。
【0028】
当業者であれば、以下のことが理解できる。収容溝2の深さが深ければ深いほど、収容溝2の底面が接触ピン7から遠い。収容溝2の深さが浅ければ浅いほど、収容溝2の底面が接触ピン7に近い。底面が接触ピン7から遠いと、底面が接触ピン7に接触することはない。底面が接触ピン7に近いと、インクカートリッジチップ1が装着部に装着された場合、接触ピン7への装着による圧力が大きくて、接触ピン7の先端を損傷させやすい。勿論、上記2つの方式は、異なる場合に用いられ、具体的に、ユーザの設計上の必要に応じて選択し設置すればよい。
【0029】
収容溝2の幅寸法を、第1平面101から離れる方向に沿って徐々に小さくなるように設定することで、接触ピン7と接触部との接触を安定、有効、確実にさせるとともに、収容溝2の底面から接触ピン7への装着圧力を減少させることができ、インクカートリッジチップ1の使用時の安定性・確実性をさらに保つことができる。
【0030】
上記実施例に基づき、図5〜7から分かるように、インクカートリッジチップ1における接続端子の個数は、例えば7、9、11等の奇数であってもよいし、例えば6、8、10等の偶数であってもよい。接続端子の個数が偶数であり、かつ第1平面101に設けられた収容溝2の個数が1個である場合には、図3〜4に示すように、該収容溝2内に少なくとも2つの内接続端子における内接触部201を設け、他の接続端子における接触部を第1平面101に設けるように構成されてもよい。第1平面101に設けられた収容溝2の個数が複数個である場合には、各収容溝2内に2つの内接触部201を設けるように構成されてもよく、又は、複数の収容溝2が第1収容溝21及び第2収容溝22を含み、第1収容溝21内に内接触部201を2つ、第2収容溝22内に内接触部201を3つ設け、3つの内接触部201それぞれを第2収容溝22の2つの溝端面202及び1つの底端面203に設けるように構成されてもよい。この設置方式では、装着過程において収容溝2が比較的に小さいため背景技術のように接触ピン7が折れたり、正しい位置に装着できなかったりすることを避けることができる。また、端子間の干渉を有効に減少させることができる。この場合、接続端子との接続を図るために、第1平面101において複数の収容溝2が位置した側縁の一端部に側辺溝6をさらに設け、該側辺溝6内に接触ピン7に接触するための側接触部601を設けるように構成されてもよい。側辺溝6における側接触部601の具体的な位置は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。好ましくは、側接触部601が側辺溝6内において収容溝2に近い側端面に設けられている。これにより、接触ピン7と側接触部601との接触の便宜を図ることができる。
【0031】
接続端子の個数が奇数である場合には、第1平面101に1つの収容溝2を設け、該収容溝2内に少なくとも2つの内接触部201を設け、他の接続端子の接触部を第1平面101に設けるように構成されてもよく、又は、第1平面101に複数の収容溝2を設け、各収容溝2内に2つの内接触部201を設けるように構成されてもよい。この場合、接続端子との接続を図るために、図5〜6に示すように、第1平面101において複数の収容溝2が位置した側縁の一端部に側辺溝6をさらに設け、接触ピン7に接触するための側接触部601を該側辺溝6内に1つ設けるように構成されてもよく、又は、図7に示すように、複数の収容溝2が第1収容溝21及び第2収容溝22を含み、第1収容溝21内に2つの内接触部201、第2収容溝22内に3つの内接触部201を設けるように構成されてもよい。この場合、インクカートリッジチップ1と接触ピン7との接触を有効に達成させるとともに、異なる接触ピン7の個数に応じて異なるインクカートリッジチップ1の構造を設定することができる。これにより、インクカートリッジチップ1の適用範囲を広げ、インクカートリッジチップ1の実用性を高めることができる。
【0032】
上記実施例に基づき、図13〜16から分かるように、本実施例では、インクカートリッジチップ1に軟性チップが用いられる。該軟性チップは、第1接続部9と、第1接続部9に接続する第2接続部10とを備え、第2接続部10が折り畳まれて少なくとも1つの収容溝2が形成されている。
【0033】
第2接続部10が折り畳まれて少なくとも1つの収容溝2が形成されているため、収容溝2の形成の便宜上、第2接続部10の長さ寸法を第1接続部9の長さ寸法よりも大きく設定することが好ましい。なお、インクカートリッジチップ1が軟性チップである場合には、折り畳むことで収容溝2を形成してもよいし、軟性チップをチップホルダ11に装着して、軟性チップに対するチップホルダ11の支持及び固定によって収容溝2を形成してもよい。即ち、収容溝2は、インクカートリッジチップ1の装着前に予め設置されてもよいし、インクカートリッジチップ1の装着後に形成されてもよい。また、収容溝2の個数は1又は複数個とされてもよく、複数の収容溝2は、上記実施例における第1収容溝21及び第2収容溝22を含むように設定されてもよい。インクカートリッジチップ1及び接触ピン7を有効、安定に接触させることができればよい。ここではその説明を省略する。
【0034】
インクカートリッジチップ1に軟性チップを用い、かつ軟性チップを折り畳み、又はチップホルダ11で支持及び固定することによって収容溝2を形成することで、軟性チップと接触ピン7との接触の安定性を有効に保つとともに、接触ピン7の損傷を有効に避けることができ、インクカートリッジチップ1の適用範囲を広げることができ、市場への普及及び応用に有利となる。
【0035】
また、図19〜20に示すように、本実施例は、プリンタの装着部内に着脱可能に装着されるインクカートリッジ8を提供している。プリンタの装着部は複数の接触ピン7を備える。複数の接触ピン7は、インクカートリッジ8の装着部内へ装着される装着方向に垂直な方向において2行配列されている。
【0036】
接触ピン7の具体的な個数は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。例えば、接触ピン7の個数は6、7個等に設定されてもよい。一般的に、接触ピン7の個数が7個であり、7つの接触ピン7は、インクカートリッジ8が装着部内へ装着される方向に垂直な方向において2行配列されている。具体的には図8〜9を参照することができる。インクカートリッジチップ1の第1平面101に収容溝2が1つ設けられている場合に、該接触ピン7とインクカートリッジチップ1とが接触する構造の具体例は、図8〜9を参照することができる。複数の接触ピン7のうち、2つの接触ピン7は収容溝2内に位置し、他の接触ピン7は第1平面101に接触する。インクカートリッジチップ1の第1平面101に複数の収容溝2及び1つの側辺溝6が設けられており、接触ピン7に接触する内接触部201が各収容溝2に2つ設けられている場合に、該接触ピン7とインクカートリッジチップ1とが接触する構造の具体例は、図10〜11を参照することができる。インクカートリッジチップ1の一面に複数の収容溝2が設けられており、複数の収容溝2が第1収容溝21及び第2収容溝22を含む場合に、該接触ピン7とインクカートリッジチップ1とが接触する構造の具体例は、図12を参照することができる。
【0037】
インクカートリッジ8には、前述したインクカートリッジチップ1が設けられている。具体的に、接触ピン7を収容可能な収容溝2がインクカートリッジチップ1に設けられ、かつ収容溝2に接触ピン7に接触するための少なくとも2つの内接触部201が設けられている。これにより、インクカートリッジチップ1の装着過程においてインクカートリッジチップ1が偏移すると接触ピン7が凹溝内に滑り込むことができないためインクカートリッジチップ1の接触不良や接触ピン7の損傷(折曲)を招きやすいということは避けられ、インクカートリッジチップ1と接触ピン7との安定、確実な接触は保たれ、インクカートリッジチップ1の使用時の安定性や確実性は高まり、市場への普及及び応用に有利となる。
【0038】
上記実施例に基づき、図19〜20から分かるように、本実施例では、内接触部201の具体的な配列様式を限定せず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。好ましくは、インクカートリッジチップ1における内接触部201が内接続端子に設けられており、内接続端子がインクカートリッジ8の装着部内へ装着される装着方向に垂直な方向において1行配列されている。
【0039】
内接続端子は、収容溝2内に設けられた接続端子であり、インクカートリッジ8の装着部へ装着される方向に垂直な方向において1行配列されている。内接触部201が内接続端子に設けられているため、内接触部201はインクカートリッジ8の装着部内へ装着する装着方向に垂直な方向において同様に1行配列されている。これにより、内接触部201と接触ピン7との配列様式が対応するため、接触ピン7と内接触部201との接触は便利になり、インクカートリッジチップ1の接触効果が保たれ、インクカートリッジ8の使用時の安定性・確実性が向上する。
【0040】
上記実施例に基づき、図19〜20から分かるように、本実施例では、インクカートリッジチップ1のインクカートリッジ8への装着の具体的な実現方式を限定せず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。好ましくは、インクカートリッジチップ1に位置決め部4が設けられており、インクカートリッジ8に位置決め部4と係合する接続部801が設けられており、インクカートリッジチップ1が位置決め部4及び接続部801によってインクカートリッジ8に装着されている。
【0041】
位置決め部4の具体的な構造は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設けることができる。例えば、位置決め部4は、インクカートリッジチップ1に適合する位置決め溝として形成され、インクカートリッジチップ1は、位置決め溝によってインクカートリッジ8に安定に装着される。インクカートリッジチップ1をインクカートリッジ8に安定に有効に装着することができれば、他の構造であってもよい。ここではその説明を省略する。
【0042】
上記実施例に基づき、図21〜22から分かるように、前述したようにインクカートリッジチップ1を位置決め部4によってインクカートリッジ8に装着する方式を除き、当業者は、インクカートリッジチップ1をインクカートリッジ8に装着する他の方式を想到することができる。例えば、インクカートリッジチップ1をチップホルダ11によってインクカートリッジ8に装着する。チップホルダ11の具体的な形状・構造は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。チップホルダ11によってインクカートリッジチップ1をインクカートリッジ8に装着する場合に、インクカートリッジチップ1とチップホルダ11との接続を先に実現させる必要がある。具体的には、インクカートリッジチップ1に位置決め部4が設けられており、該位置決め部4は装着孔であってもよい。チップが装着孔及び位置決め部材12によってインクカートリッジチップ1に装着され、具体的には図17を参照することができる。チップホルダ11には接続棒、インクカートリッジ8には接続棒と係合する接続棒溝が設けられてもよい。インクカートリッジチップ1をチップホルダ11に装着した後に、チップホルダ11を接続棒及び接続棒溝によってインクカートリッジ8に装着すればよく、チップホルダ11がインクカートリッジ8に装着された場合、インクカートリッジチップ1と接触ピン7との接触を実現させることができ、具体的には図18を参照することができる。
【0043】
チップホルダ11によってインクカートリッジチップ1をインクカートリッジ8に装着する場合、インクカートリッジチップ1は軟性チップであってもよい。これにより、インクカートリッジチップ1の装着の安定性・確実性が有効に保たれるとともに、インクカートリッジチップ1の適用範囲が広がり、インクカートリッジ8の使用時の安定性・確実性がさらに向上し、市場への普及及び応用に有利となる。
【0044】
上記実施例に基づき、図21〜22に示すように、インクカートリッジチップ1は、第1平面101と、第1平面101に垂直に交差した第3平面103とを有し、第1平面101の表面積が第3平面103の表面積よりも小さく、インクカートリッジ8は、インク出口、底面及び側面をさらに有し、インク出口が設けられた平面は底面であり、底面に垂直となり、かつインクカートリッジチップ1を装着するための面は側面である。インクカートリッジチップ1をインクカートリッジ8に装着した場合には、インクカートリッジチップ1における接触部が側面より突出し、かつ少なくとも1つの接触部が側面に垂直となる。
【0045】
インクカートリッジチップ1における接触部をインクカートリッジ8の側面より突出するように設けることにより、接触ピン7とインクカートリッジチップ1における接触部との接触の便宜を確実に図るとともに、接触ピン7とインクカートリッジチップ1における接触部との接触の安定性・確実性を保つことができる。また、インクカートリッジチップ1に少なくとも1つの収容溝2が設けられており、収容溝2内に接触ピン7に接触するための少なくとも2つの内接触部201が設けられているため、内接触部201は側面に対して予め設定された角度をなすことができる。該予め設定された角度は90°が好ましい。
【0046】
なお、第201320875786.2号中国専利には、インクカートリッジチップ、インクカートリッジ及びインクジェットプリンタが開示されている。チップは5つの下方チップ接触点及び4つの上方チップ接触点を有する。接触ピン構造となるインクカートリッジチップの接触ピンにインクカートリッジチップが接触すると、下方チップ接触点の端部における接触部は下方のインクカートリッジチップ接触ピンの突起部に隣接し、上方チップ接触点の端部における接触部は上方のインクカートリッジチップ接触ピンの突起部に隣接する。
【0047】
ところが、接触ピンに接触するための接触部が先細状突起をなし、先細状突起が製造されにくく、精度が制御されにくく、加工・製造の難度が高い。また、装着過程において、チップが接触ピンの上方に接触すると、接触ピンからの横方向の力を受けるため、チップが揺れやすくて、チップの接触時の位置ずれが生じやすく、チップの正常な使用に影響する虞がある。
【0048】
上記不具合を避けるために、図23〜25から分かるように、本実施例では、インクカートリッジチップ1をさらに提供している。該インクカートリッジチップ1は装着部内の接触ピン7に電気的に接続するためのものである。インクカートリッジチップ1には、複数の平滑に繋がった第1凹部107及び複数の平滑に繋がった第2凹部108が設けられている。第1凹部107はインクカートリッジチップ1の第1表面109に設けられている。第2凹部108はインクカートリッジチップ1の第2表面1010に設けられている。第1凹部107は第2表面1010の方向へ凹んでいる。第2凹部108は第1表面109の方向へ凹んでいる。第1凹部107内及び第2凹部108内それぞれには、接触ピン7に接触するための接触部13が設けられている。
【0049】
インクカートリッジチップ1の形状・構造は、矩形状構造、正方形状構造、又は楕円形状構造等であってもよい。インクカートリッジチップ1の具体的な形状・構造は、設計上の必要に応じて設定することができる。一般的に、インクカートリッジチップ1は矩形状構造とされる。また、複数の第1凹部107が平滑に繋がっているため、複数の第1凹部107は第1波状構造を構成している。同様に、複数の第2凹部108が平滑に繋がっているため、複数の第2凹部108は第2波状構造を構成している。また、第1凹部107が第1表面109、第2凹部108が第2表面1010に設けられているため、インクカートリッジチップ1では、第1表面109及び第2表面1010を反対向きに平行に設けることが好ましい。これにより、複数の第2凹部108によって構成された第2波状構造は、複数の第1凹部107によって構成された第1波状構造に平行となる。即ち、第1波状構造と第2波状構造との湾曲状態が一致しているため、インクカートリッジチップ1の構造は整然とし、接触部13の設置に便利である。なお、インクカートリッジチップ1の加工・製造の便宜上、第1凹部107及び第2凹部108を、インクカートリッジチップ1の装着部へ装着される方向に垂直な方向において間隔を置いて設けることが好ましい。つまり、インクカートリッジチップ1では、ある位置において、第1表面109が凹構造となる場合に、第1表面109とは反対の第2表面1010が同位置において凸構造となるが、第1表面109が凸構造となる場合に、第1表面109とは反対の第2表面1010が同位置において凹構造となる。このように、インクカートリッジチップ1の製造・加工の難度を有効に低減させるとともに、インクカートリッジチップ1の製造コストを有効に減少させることができる。
【0050】
当業者であれば、以下のことが理解できる。通常、接触部13を接続端子14に設ける必要がある。接続端子14の大きさ及び幅は、インクカートリッジチップ1の大きさ及び空間の広さに基づいて調整し設定することができる。また、接続端子14の大きさ及び幅は一致しなくてもよい。さらに、インクカートリッジチップ1には、接触ピン7に接触されない付加端子19がいくつか設けられてもよい。該付加端子19は、他の端子に対する短絡検知に用いられる。なお、本実施例では、接触ピン7に接触する接触部13が第1凹部107内及び第2凹部108内に設けられてもよい。複数の第1凹部107が平滑に繋がっており、複数の第2凹部108が平滑に繋がっているため、該インクカートリッジチップ1と接触ピン7との接触時に、第1凹部107及び第2凹部108は、接触ピン7をガイドする作用を果たすことができ、インクカートリッジチップ1と接触ピン7との装着ずれを避け、インクカートリッジチップ1の正常な使用効果を有効に保つことができる。
【0051】
本実施例に係るインクカートリッジチップ1は、平滑に繋がった複数の第1凹部107をインクカートリッジチップ1の第1表面109に設け、平滑に繋がった複数の第2凹部108を第2表面1010に設け、接触ピン7に接触するための接触部13を第1凹部107内及び第2凹部108内に設けることにより、接触部13の設計可能な空間を大きくさせて、製造の難度及び加工の難度を低減させるとともに、第1凹部107及び第2凹部108によってインクカートリッジチップ1と接触ピン7との接触過程において接触ピン7をガイドする作用を果たすことができ、チップの接触位置のずれを招きやすいことの発生を避け、インクカートリッジチップ1の正常な使用効果を保つことができ、これにより、インクカートリッジチップ1の実用性が高まり、市場への普及及び応用に有利となる。
【0052】
上記実施例に基づき、図22〜24から分かるように、インクカートリッジチップ1は、第1表面109、及び第1表面109とは反対の第2表面1010に加え、縁面1011をさらに備えてもよい。縁面1011は、第1表面109及び第2表面1010の末端に繋がっている。また、該縁面1011は第1表面109及び第2表面1010それぞれに対して予め設定された角度をなす。該予め設定された角度は90°又は他の角度等であってもよく、具体的な角度の範囲は設計上の必要に応じて設定することができるため、ここではその説明を省略する。なお、インクカートリッジチップ1が縁面1011を備える場合、接触部13の具体的な設置位置は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。例えば、接触部13を縁面1011に近づけて設けてもよく、又は、接触部13及び縁面1011の間に間隔を設けてもよい。なお、本実施例における縁面1011に近づけて設けることは、接触部13及び縁面1011を繋ぐことであってもよいし、接触部13を縁面1011に無限に接近させることであってもよい。ここで、接触部13を縁面1011に無限に接近させることは、接触部13と縁面1011との距離を予め設定された閾値以下にさせることである。予め設定された閾値は具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。例えば、1mm又は2mm等に設定することができ、具体的には図22〜23を参照することができる。一方で、接触部13及び縁面1011の間に予め設定された閾値よりも大きい間隔が設けられている場合、一般的に、該間隔は設計者が直接に観察できる接触部13及び縁面1011の間の距離であり、具体的な間隔の距離は具体的な設計上の必要に応じて設定することができ、接触ピン7と接触部13との接触の便宜を図ることができればよい。ここではその説明を省略する。
【0053】
上記実施例に基づき、図23〜25を参照した上、図39〜42から分かるように、本実施例では、接触部13に接触するための接触ピン7の具体的な構造を限定しないが、好ましくは、接触ピン7が2行の接触ピンを含み、1行の接触ピンが上接触ピン701とされ、他の1行の接触ピンが下接触ピン702とされ、インクカートリッジチップ1の縁面1011に平行となる方向に沿って観察すると、上接触ピン701による行構造と、下接触ピン702による行構造とが平行になり、かつ上接触ピン701と下接触ピン702とが間隔を置いて設けられている。また、接触部13と接触ピン7との接触の便宜を図るために、接触部13は、上接触ピン701に接触する上接触部1302と、下接触ピン702に接触する下接触部1301とを備え、上接触部1302が第1凹部107内に、下接触部1301が第2凹部108内に設けられているように構成されてもよい。
【0054】
接触部13が接続端子14に設けられているため、接触部13が上接触部1302及び下接触部1301を備える場合には、これに応じて、接続端子14が上端子1402及び下端子1401を備え、上接触部1302が上端子1402に、下接触部1301が下端子1401に設けられている。上接触部1302及び下接触部1301は接触ピン7に接触するためのものである。また、上接触部1302が第1凹部107内に、下接触部1301が第2凹部108内に設けられている場合には、上接触部1302及び上接触ピン701、下接触部1301及び下接触ピン702の接触効果を保つために、上接触部1302を第1凹部107の第2表面1010に近い位置に、下接触部1301を第2凹部108の第1表面109に近い位置に設けることが好ましい。この場合、上接触部1302が第1凹部107内の特定の位置に、下接触部1301が第2凹部108内の特定の位置に設けられているため、接触ピン7との接触過程において、接触ピン7に対する第1凹部107及び第2凹部108の有効なガイド作用により、上接触ピン701と第1凹部107内に設けられた上接触部1302との接触、並びに下接触ピン702と第2凹部108内に設けられた下接触部1301との接触は容易になる。また、位置ずれで滑り出ることが生じにくく、接触ピン7と接触部13との接触の安定性・確実性が保たれるため、インクカートリッジチップ1の正常な使用効果が高まる。勿論、当業者は上接触部1302を第1凹部107の他の位置に、下接触部1301を第2凹部108の他の位置に設けることができ、上記技術効果を実現又はほぼ実現できればよい。ここではその説明を省略する。
【0055】
インクカートリッジチップ1はFR−4等を材料として製造される。第1凹部107及び第2凹部108はプレス加工等によってインクカートリッジチップ1において形成される。即ち、インクカートリッジチップ1の製造完了後の自然の状態で第1凹部107及び第2凹部108が形成される。インクカートリッジチップ1において、ワイヤ切断等の方式で第1凹部107及び第2凹部108を製造してもよい。即ち、インクカートリッジチップ1の製造完了後の自然の状態で第1凹部107及び第2凹部108が形成される。インクカートリッジチップ1は軟性チップであってもよく、材質としてFPC材料が好ましい。該材料は柔軟性を有して、湾曲や変形がしやすい。チップホルダ11でインクカートリッジチップ1を支持するとともに圧着することにより、第1凹部107及び第2凹部108が形成される。
【0056】
上記実施例に基づき、図22〜27から分かるように、本実施例では、インクカートリッジチップ1に設けられた第1凹部107及び第2凹部108の具体的な形成方式を限定せず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。例えば、出荷時に第1凹部107及び第2凹部108が既に形成されているように、インクカートリッジチップ1を構成することができる。この場合、インクカートリッジチップ1は、図24〜26に示すように、自然の状態で第1凹部107及び第2凹部108が形成されたと考えられる。又は、出荷後に人為的操作によって第1凹部107及び第2凹部108が形成されるようにインクカートリッジチップ1を構成することができる。例えば、インクカートリッジチップ1は軟性チップであり、軟性チップを人為的に折り畳むことで第1凹部107及び第2凹部108を形成することができる。通常、軟性チップは、出荷時に、軟性チップの第1表面109及び第2表面1010が同一の平面に位置する。従って、軟性チップの第1表面109及び第2表面1010を折り畳んで反対面を形成することが必要である。軟性チップの表面に対する折り畳み効果を保つために、軟性チップに折り線15が設けられている。上記折り線15は第1表面109及び第2表面1010の間に設けられており、具体的には図25を参照することができる。設計者は、該折り線15の位置で軟性チップを折り畳んで、第1表面109及び第2表面1010を反対向きに平行に設けた後に、軟性チップを折り畳むことで複数の第1凹部107及び第2凹部108を形成してもよい。又は、出荷後に特定の装置による圧力及び成形により第1凹部107及び第2凹部108をインクカートリッジチップ1に形成してもよい。例えば、インクカートリッジチップ1は軟性チップであり、軟性チップはチップホルダ11に装着され、軟性チップはチップホルダ11の支持及び固定により第1凹部107及び第2凹部108が形成され、具体的には図34〜36を参照することができる。
【0057】
ここで、チップホルダ11の具体的な構造は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。例えば、チップホルダ11を一体成形構造又は別体式構造に設定することができる。別体式構造のチップホルダ11の場合、図28〜29に示すように、チップホルダ11は、上支持ホルダ1101と、上支持ホルダ1101に可動に接続される下支持ホルダ1102とを備えるように構成されてもよい。上支持ホルダ1101及び下支持ホルダ1102は、上支持ホルダ1101が回転軸1105によって回転することが可能であるように、回転軸1105を介して接続されてもよい。勿論、当業者は、インクカートリッジチップ1に複数の第1凹部107及び複数の第2凹部108を形成させることができれば、他の構造のチップホルダ11を使ってもよい。また、チップホルダ11によってチップに第1凹部107及び第2凹部108を形成することで、インクカートリッジチップ1の加工・製造の方式を有効に増やし、該インクカートリッジチップ1の生産・製造の難度をさらに低減させ、該インクカートリッジチップ1の実用性を高めることができ、市場への普及及び応用に有利となる。
【0058】
上記実施例に基づき、図22〜27から分かるように、本実施例では、インクカートリッジチップ1は第1表面109及び第2表面1010を備え、第1表面109及び第2表面1010は反対向きに平行に設けられている。また、第1表面109及び第2表面1010の表面積を最大に設定してもよい。このように、インクカートリッジチップ1に設けられる電気素子を第1表面109又は第2表面1010に設けることができる。具体的には、インクカートリッジチップ1はメモリ5をさらに備えるように構成されてもよい。メモリ5は、インクカートリッジチップ1に設けられており、第1凹部107及び/又は第2凹部108内に設けられた少なくとも1つの接触部13に接続して、インクカートリッジチップ1が設けられたインクカートリッジの情報を記憶することができる。なお、インクカートリッジチップ1では、第1表面109及び第2表面1010の表面積が比較的に大きく設定されたため、メモリ5を第1表面109又は第2表面1010に設けることができ、メモリ5以外の他の電気素子(不図示)をも第1表面109又は第2表面1010に設けることができる。上記電気素子はインクカートリッジチップ1に係る機能(例えば、装着検出等)を果たすためのものである。第1表面109及び第2表面1010の表面積が比較的に大きいため、メモリ5及びその他の電気素子の設置が容易になり、メモリ5及び電気素子の間の干渉が有効に低減され、インクカートリッジチップ1の使用時の安定性・確実性が有効に保たれる。
【0059】
また、図47から分かるように、プリンタには、インクカートリッジを装着するための装着部400が設けられており、装着部400はインク供給部410、接触ピン420、印刷ヘッド430、及び開口440を備える。インク供給部410は装着部400の底壁400aに位置する。インク供給部410は印刷ヘッド430に接続されている。接触ピン420は装着部400の側壁400bに位置する。また、インクカートリッジは予め設定された装着方向に沿って装着部400内に装着される。インクカートリッジは、インク出口、チップ、及びケースを備える。インクカートリッジが装着部400に装着された場合に、インク出口とインク供給部410とが接合し、チップと接触ピン420とが接合する。インクカートリッジは、開口440から装着部400内へ装着され、チップがインクカートリッジの側壁に設けられており、かつチップにおける端子がインクカートリッジの外面に露出し、接触ピン420が装着部400の側壁に設けられており、端子がインクカートリッジの側壁に位置し、装着過程において、外面に露出した端子は装着部400に擦られて損傷される虞がある。インクカートリッジが傾斜姿勢で装着部400に装着される場合、特にインクカートリッジが逆に装着される場合(即ち、後側壁を側壁400bとして装着する場合)、チップ、特に端子が装着部400の側壁400bの後側壁に当たりやすくて、端子の損傷による端子と接触ピン420との接触不良を招く。
【0060】
上記問題を避けるために、図3〜43から分かるように、本実施例では、他のインクカートリッジ8を提供している。該インクカートリッジ8は収容構造400に着脱可能に装着され、かつ該インクカートリッジ8に上記実施例におけるインクカートリッジチップ1が設けられてもよい。具体的には、インクカートリッジチップ1の構造特徴及びその機能・作用について、前述した内容を参照すればよく、ここではその説明を省略する。
【0061】
さらに、図3、43、47に示すように、上記の収容構造400は、インク供給部41が設けられた底面400aと、底面400aに垂直となり、接触ピン420が設けられた側面400bとを備えてもよい。インクカートリッジ8は、インク供給部410と結合するためのインク出口18と、接触ピン420に電気的に接続される外接触部3とを備える。外接触部3には、接触ピン420に接触するための溝端面202が設けられている。溝端面202は側面400bにほぼ垂直となる方向に位置し、かつ溝端面202に垂直となる方向に沿って観察すると、インクカートリッジチップ1とインク出口18の中心線との間に間隔空間Sがある。
【0062】
ここで、本実施例では、インクカートリッジ8の具体的な構造を限定せず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。例えば、インクカートリッジ8は、ケースと該ケースを収容するためのケース収容部とを備え、インク出口18がケース、インクカートリッジチップ1がケース収容部に設けられている。又は、インクカートリッジ8は、インクカートリッジ底壁803及びインクカートリッジ底壁803に垂直となるインクカートリッジ側壁802をさらに備え、上記インク出口18がインクカートリッジ底壁803、インクカートリッジチップ1がインクカートリッジ側壁802に設けられている。インクカートリッジ8は、上記技術効果を奏することができれば、他の構造であってもよいため、ここではその説明を省略する。
【0063】
また、本実施例では、インクカートリッジチップ1を収容構造400に設けるための具体的な実現方式を限定せず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。好ましくは、収容構造400に、インクカートリッジチップ1を装着方向に沿って収容構造400内に装着させるための開口440が1つ設けられている。開口440の具体的な形状はインクカートリッジチップ1の形状に整合する。インクカートリッジチップ1の収容構造400への装着方向を方向Pとすると、側面400bが装着方向Pに平行となる。インクカートリッジチップ1が収容構造400に装着された場合に、インクカートリッジチップ1における溝端面202は、側面400bに設けられた接触ピン420に接触する。インクカートリッジチップ1における溝端面202の具体的な形状・構造は限定されず、当業者が、接触ピン420の形状・構造によって設定することができる。なお、溝端面202に垂直となる方向に沿って観察し、インクカートリッジチップ1のインク出口18に近い一側の縁の位置をL2とし、インク出口の中心線の位置をL1とすると、図44から分かるように、L1及びL2の間に間隔空間Sがある。言い換えれば、インク出口の中心線及びインクカートリッジチップ1の間に間隔がある。間隔空間Sの具体的な数値範囲は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。インクカートリッジチップ1とインク出口の中心線との間に間隔空間Sがあるようにすればよい。これにより、インク出口18及びインクカートリッジチップ1の設計空間を広げるとともに、製造コストを低減させることができる。
【0064】
なお、溝端面202を側面400bにほぼ垂直となる方向に設けるとは、具体的な製造・設計時に、溝端面202を側面400bにほぼ垂直となる方向に設けることをいう。具体的な製造・設計時に設計上の誤差及び/又は製造上の誤差がある程度生じるため、溝端面202を側面400bに完全に垂直となる方向に位置させることが難しい。よって、製造・設計上の誤差の許容範囲内に溝端面202を側面400bにほぼ垂直となる方向に設ければよい。インクカートリッジチップ1の溝端面202への保護効果を奏するために、溝端面202を、側面400bに対して予め設定された角度をつけて設け、かつ予め設定された角度の範囲を90°±15°にすることが好ましい。溝端面202と側面とがなした予め設定された角度が上記範囲内にあれば、ほぼ垂直となる効果を奏することができる。これにより、インクカートリッジチップ1の装着過程においてインクカートリッジチップ1の端子又はインクカートリッジチップ1の溝端面202が収容構造400の側面400bを擦って損傷されることを有効に防止し、インクカートリッジチップ1の使用時の安定性・確実性を保つことができる。
【0065】
本実施例に係るインクカートリッジ8では、インクカートリッジチップ1の溝端面202を側面400bにほぼ垂直となる方向に位置させることで、従来技術において外接触部3が損傷されて接触ピン420との接触不良が生じやすい問題を解決し、装着過程においてインクカートリッジチップ1の外接触部3及び溝端面202を擦って損傷することの発生を避け、インクカートリッジ8の正常な使用効果を保つことができる。また、インクカートリッジチップ1とインク出口の中心線との間に所定の間隔空間Sを設けることで、インク出口18及びインクカートリッジチップ1の設計空間を有効に広げて、製造コストを低減させることができるため、該インクカートリッジ8の実用性が向上し、市場への普及及び応用に有利となる。
【0066】
上記実施例に基づき、図13、16から分かるように、溝端面202をインクカートリッジチップ1の第3平面103に設けた場合、インクカートリッジチップ1の第3平面103に同様に収容溝2を設けることができる。インクカートリッジチップ1が軟性のインクカートリッジチップ1である場合、収容溝2はインクカートリッジチップ1の装着前に設けておいてもよいし、インクカートリッジチップ1の装着後に形成してもよい。例えば、図13に示すインクカートリッジチップ1は、軟性のインクカートリッジチップ1であり、インクカートリッジチップ1を装着する前に平板構造であり、該インクカートリッジチップ1を折り畳むことで、インクカートリッジチップ1に収容溝2を形成することができる。図16に示すように、インクカートリッジチップ1を収容構造400に装着する場合、インクカートリッジチップ1が装着されたチップホルダ11を収容構造400に装着する必要がある。具体的には図43〜44、47を参照することができる。即ち、インクカートリッジチップ1をチップホルダ11によって収容構造400に装着することは実現される。この場合、インクカートリッジチップ1とインク出口の中心線との間に同様に間隔空間Sがある。これにより、インク出口18及びインクカートリッジチップ1の設計空間を有効に広げるとともに、生産・製造のコストを低減させることができる。
【0067】
また、上記実施例に基づき、図6、23〜28、47から分かるように、収容構造400の側面400bに垂直となり、かつ装着方向Pに垂直となる方向において観察すると、複数の溝端面202は間隔を置いて設けられている。第1凹部107及び第2凹部108における溝端面202の具体的な位置は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。好ましくは、第1凹部107における溝端面202が第1凹部107の第4平面104に近い位置に、第2凹部108における溝端面202が第2凹部108の第3平面103に近い位置に設けられてもよい。これにより、第1凹部107又は第2凹部108における溝端面202に接触する接触ピン420の位置ずれが生じやすいことを有効に防止し、接触ピン420と溝端面202との接触の安定性・確実性を保ち、インクカートリッジ8の正常な使用効果を向上させることができる。
【0068】
上記実施例に基づき、図45から分かるように、本実施例は他の構造のインクカートリッジチップ1を提供している。該インクカートリッジチップ1は、柔軟板部1012と、柔軟板部1012に接続される硬板部1013とを備える。溝端面202は柔軟板部1012に設けられている。図46に示すように溝端面202全体が第3平面103に位置し、溝端面202と係合する接触ピン420が1行配列されているようにしてもよいし、溝端面202が第3平面103及び第1第3平面1032それぞれに位置し、溝端面202と係合する接触ピン420が上下2行又は複数行配列されているようにしてもよい。
【0069】
ここで、柔軟板部1012及び硬板部1013の具体的な形状・構造は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。好ましくは、柔軟板部1012及び硬板部1013それぞれが矩形状構造とされ、柔軟板部1012の表面積の大きさが硬板部1013の表面積の大きさよりも大きく、溝端面202が柔軟板部1012の硬板部1013より突出した側に設けられており、該溝端面202が硬板部1013から離れている。なお、図46に示すように、該インクカートリッジチップ1に柔軟板部1012及び硬板部1013を貫通する装着孔が設けられてもよい。該装着孔によって、該インクカートリッジチップ1はチップホルダ11に装着される。該インクカートリッジチップ1をインクカートリッジ8に装着する場合には、該インクカートリッジチップ1が装着されたチップホルダ11をインクカートリッジ8に装着する必要がある。図46に示すように、インクカートリッジチップ1は装着孔及び接続部材によってインクカートリッジチップ1に設けられており、チップホルダ11に接続棒1104が設けられており、インクカートリッジ8に接続棒溝が設けられており、チップホルダ11は接続棒1104及び接続棒溝によってインクカートリッジ8に装着されている。これにより、インクカートリッジチップ1はインクカートリッジ8に装着される。なお、インクカートリッジチップ1の動きに対する支持効果の向上のために、インクカートリッジ8においてチップホルダ11の下端に弾性部材11が設けられている。該弾性部材11はばねであってもよい。弾性部材11を設けた場合、チップホルダ11をインクカートリッジ8に装着する際に、弾性部材11はチップホルダ11及びインクカートリッジチップ1の動きを有効に支持するため、インクカートリッジチップ1をインクカートリッジ8に迅速、安定に装着することができ、インクカートリッジチップ1の装着効率を向上させて、インクカートリッジ8の実用性を向上させることができる。
【0070】
本実施例に係る他の様態はインクジェットプリンタを提供している。該インクジェットプリンタは、上記のインクカートリッジと、インクカートリッジを装着可能な収容構造とを備える。
【0071】
本実施例に係るインクジェットプリンタでは、インクジェットプリンタに上記のインクカートリッジを装着することで、従来技術において端子が損傷されて接触ピンとの接触不良が生じやすい問題を有効に解決し、装着過程においてインクカートリッジチップの外接触部及び溝端面を擦って損傷することの発生を避け、インクカートリッジの正常な使用効果を保つことができる。また、インクカートリッジチップとインク出口の中心線との間に所定の間隔空間Sを設けることで、インク出口及びインクカートリッジチップの設計空間を有効に広げて、製造コストを低減させ、該インクカートリッジの市場競争力を向上させることができ、市場への普及及び応用に有利となる。
【0072】
さらに、具体的な応用時に、通常、インクカートリッジチップがケースの外壁に着脱可能に装着され、インクカートリッジチップがケースに装着された場合、インクカートリッジチップがケースに対して固定して動かない。インクカートリッジチップは端子を有し、接触ピンホルダは2行配列された接触ピンを有する。インクカートリッジは予め設定された装着方向Pに沿って装着部に装着される。インクカートリッジの装着過程において、インクカートリッジチップにおける端子は接触ピンを押し付けて、接触ピンを接触ピンホルダの内部へ変形させ、端子が接触ピンを超えると、接触ピンの変形がなくなり、端子が接触ピンの中央位置に接触する。
【0073】
しかしながら、上記技術の実施過程において、接触ピンの上部が比較的に細く、かつ接触ピンが接触ピンホルダの外部へ変形しないため、装着方向とは反対の方向へインクカートリッジを移動させる過程において(即ちインクカートリッジが装着部から離れる過程において、インクカートリッジが−P方向へ移動する)、インクカートリッジチップから接触ピンへ印加した上向きの分力によって、接触ピンの破断又は変形を極めて招きやすいため、インクカートリッジの取り出し操作が比較的に困難になり、使用者にいろいろな不便をきたす虞がある。
【0074】
従って、前述した不具合を避けるために、上記実施例に基づき、図3〜5、39〜42、47〜48から分かるように、本実施例に係る他のインクカートリッジは、複数のグループの接触ピン420を有する収容構造400に装着され、収容構造400はプリンタ等の画像形成装置に設けられている。図47に示すように、装着部底壁400aにインク供給部410が設けられており、インク供給部410に印刷ヘッド430が接続されており、装着部側壁400bに複数のグループの接触ピン420が設けられている。接触ピン420はインクカートリッジのインクカートリッジチップ200と結合するためのものである。収容構造400にインクカートリッジを装着するための開口440がさらに設けられている。上記の図において、Pはインクカートリッジの装着方向を示し、Qはインクカートリッジの装着方向Pに垂直となり、かつインクカートリッジの内部へ向けた方向を示し、Tはインクカートリッジの装着方向P及び方向Qに垂直となる方向を示す。
【0075】
各接触ピン420の底部に尾根状の突起420aがあり、接触ピン420は一定の弾性を有し、即ち、尾根状の突起420aは接触ピン420全体の最上端を支点として揺動することができ、即ち、尾根状の突起420aは内側へ揺動可能な弾性変形能力を有する。複数の接触ピン420は装着方向に沿って第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422として上下2行配列されている。インクカートリッジが収容構造400に装着された場合に、インクカートリッジチップ200は第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422の間に位置し、第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422に同時に接触する。
【0076】
インクカートリッジはケース100を有してもよい。ケース100は側部及び内部を有する。インクカートリッジの側部はインクカートリッジのケース100の側部である。インクカートリッジの内部はケース100によって囲まれた内部空間である。ケース100にはインク出口121が設けられている。インク出口121は収容構造400のインク供給部410と係合するためのものである。本実施例では、インク出口121の設置位置を具体的に限定せず、当業者が実際的な必要に応じて設けることができ、収容構造400のインク供給部410と係合できればよい。例えば、インク出口121はケース100の底部(即ちインクカートリッジの底面100c)に設けられてもよい。ケース100の内部にインクを収容するためのインク収容チャンバが設けられている。
【0077】
ケース100の側部にはインクカートリッジチップ200が設けられている。インクカートリッジチップ200は、接触ピン420から離れるように、ケース100に対してインクカートリッジの内部へ向けて移動することができる。ケース100には、インクカートリッジチップ200を収容するための収容部130が設けられている。収容部130は、インクカートリッジチップ200がケース100に対して移動する際にインクカートリッジチップ200を収容するためのものである。ケース100には、インクカートリッジが収容構造400へ装着される装着方向Pに平行となる第1対向面100a及び第2対向面100bがある。本実施例では、「移動する」とはインクカートリッジチップ200が第1対向面100a及び/又は第2対向面100bにおいて距離変位が生じることをいう。例えば、ケース100における第1対向面100a及び第2対向面100bがインクカートリッジチップ200を支持する支持面とされると、本実施例における「移動する」とは、インクカートリッジチップ200が前述した支持面において距離変位が生じることをいう。
【0078】
インクカートリッジが収容構造400に装着された場合に、端子と接触ピン420とが接触し、インクカートリッジが収容構造400へ装着される装着方向Pに垂直となる方向Tにおいて、上端子と下端子とは交互に設けられており、上接触部221aと下接触部211aとは交互に設けられており、第1凹部211と第2凹部221とは交互に設けられている。インクカートリッジが収容構造400に装着された場合、端子の少なくとも一部は第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422の間に挿入され、具体的に、インクカートリッジチップ200の少なくとも一部(例えば、上接触部221a及び下接触部211a)は方向Qに沿う後端側が第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422の間に挿入される。インクカートリッジチップ200の両側には、接続部200aが固設されてもよい。ケース100には、係合部100dが設けられている。係合部100dは接続部200aを装着し支持するためのものである。接続部200aは係合部100d中を移動することができる。例えば、接続部200aは突出ブロックであってもよく、係合部100dはガイド溝であってもよい。突出ブロックはガイド溝内に装着されており、かつ突出ブロックはガイド溝内を移動することができる。ガイド溝の延伸方向は、インクカートリッジの装着方向に対して傾斜し、かつインクカートリッジの内部へ向けた方向であってもよい。又は、ガイド溝の延伸方向は、インクカートリッジの装着方向に垂直となり、かつインクカートリッジの内部へ向けた方向であってもよい。接続部200aは、溶接又は係止によってインクカートリッジチップ200に固定されてもよいし、インクカートリッジチップ200の一部又はインクカートリッジチップ200と一体成形されてもよい。
【0079】
本実施例では、接続部は、制御部が接続された駆動部に接続されてもよい。制御部は、ユーザからのインクカートリッジを取り出す旨の指令を受信した場合、駆動部へ制御指令を送信する。駆動部は、該制御指令に応じて接続部を駆動させてインクカートリッジの内部へ移動させる。即ち、インクカートリッジチップ200を駆動してインクカートリッジの内部へ移動させる。これにより、収容構造400における接触ピン420から離れる。制御部はコントローラー、駆動部はモータであってもよい。モータの出力側には、接続部に係合部中の移動をさせるために、回転運動を直線運動に変換するためのタービンウォーム等の装置が設けられてもよい。なお、収容構造400からインクカートリッジチップ200へ印加した作用力によって、接続部に係合部中の移動をさせてもよい。
【0080】
本実施例に係るインクカートリッジは、装着方向とは反対の方向に沿ってインクカートリッジを収容構造400から取り出す場合、インクカートリッジチップ200がケース100に対してインクカートリッジの内部へ移動することで、インクカートリッジチップ200が収容構造400における接触ピン420から離れ、ケース100の収容部130内に収容される。これにより、接触ピン420の損傷を有効に避けることができ、インクカートリッジを収容構造400から順調に取り出すことができる。
【0081】
さらに、インクカートリッジチップ200はケース100に対して回転することもできる。具体的には、インクカートリッジチップ200の両側の接続部は回転軸とされ、ケース100における係合部は長孔とされ、回転軸は自身の軸線を回転中心として長孔内を回転し、かつ長孔の孔壁に沿って移動することができる。
【0082】
本実施例では、収容構造400からインクカートリッジチップ200へ印加した作用力によって、接続部は係合部中を移動しかつ回転することができる。具体的には、インクカートリッジを装着方向Pとは反対の方向に沿って収容構造400から取り出す際に、インクカートリッジの収容構造400との相対位置が変化し、この過程において、接触ピン420は−P又はQ方向へ回転する能力を有しないため、インクカートリッジチップ200が第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422の間から離れようとする際に、第2グループの接触ピン422がインクカートリッジチップ200へ作用力を印加し、該作用力の係合部の延伸方向に沿う分力によって、インクカートリッジチップ200の接続部が係合部中を回転しかつ移動し、インクカートリッジチップ200の収容構造400側の一端が収容部130に入り、これにより、接触ピン420の方向Qへの回転変形が避けられる。インクカートリッジの移動中において、インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422の尾根状の突起420aを擦って過ぎた後に、インクカートリッジチップ200が回転させる力を受けなくなり、インクカートリッジチップ200が回転しなくなる。
【0083】
この場合、インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422の尾根状の突起420aを擦って過ぎた後にインクカートリッジチップ200を押して元の位置に戻させるための位置回復装置をケース100に設けてもよい。本実施例では、位置回復装置を具体的に限定せず、当業者が実際的な必要に応じて設けることができ、インクカートリッジチップ200を押して元の位置に戻させる機能を果たすことができればよい。
【0084】
なお、インクカートリッジチップ200がケース100に対して移動する過程において、インクカートリッジチップ200は、インクカートリッジが装着部へ装着される装着方向に垂直となり、かつインクカートリッジの内部へ向けた変位が生じる。
【0085】
上記実施例に基づき、図50a−51fに示すように、さらに、インクカートリッジチップ200はチップホルダ300に装着され、チップホルダ300はケース100の側部に装着され、チップホルダ300はケース100に対して移動することができる。収容部130はさらにチップホルダ300を収容するためのものである。
【0086】
具体的には、チップホルダ300の両側に、軸状をなす接続棒311が設けられており、ケース100に装着溝122が開設されており、接続棒311が装着溝122に挿設され、接続棒が支持され移動する装着溝の溝壁が、インクカートリッジの装着方向に垂直となり、かつインクカートリッジの内部へ向けた方向において投影距離を有する。本実施例では、該投影距離の具体的な数値を限定せず、当業者が実際的な必要に応じて設定することができるが、接続棒311がインクカートリッジの内部へ移動できるために、該投影距離を接続棒311の同方向における投影距離よりも大きくする必要がある。接触ピン420と便利に結合するために、インクカートリッジチップ200の接触部が設けられた部分はチップホルダ300の外部に露出するということが理解できる。
【0087】
接続棒311が装着溝122中を順調に移動できる活動空間を有するために、接続棒311の軸方向に垂直な方向における装着溝122の第1投影面積を、接続棒311の軸方向に垂直な方向における接続棒311の第2投影面積よりも大きくすることが好ましい。
【0088】
インクカートリッジを収容構造400に装着した後にインクカートリッジチップ200が接触ピン420に緊密に接触できるために、チップホルダ300に当接部312がさらに設けられており、当接部312及びケース100の間に弾性部材500が挟設されている。
【0089】
具体的には、当接部312は板状本体を備えてもよく、板状本体はチップホルダ300に垂直に設けられてもよく、板状本体はケース100へ延びた凸柱を有し、該凸柱は弾性部材500に接続するためのものである。弾性部材500はばねであってもよいし、弾性材料から構成された他の構造であってもよい。弾性部材500について、ばねを例とすると、ばねの一端がケース100に固定接続されてもよく、ばねの他端が凸柱に套設され、又は凸柱の中心孔に挿設されてもよい。好ましくは、当接部312はチップホルダ300の底端に設けられ、かつチップホルダ300に垂直となるように予め設定された長さにわたって延びてもよい。弾性部材500は、インクカートリッジの構造がコンパクト化されるように、収容部130内に設けられてもよい。
【0090】
チップホルダ300及びインクカートリッジチップ200は接合体として形成され、インクカートリッジと収容構造400との分離過程において、接合体は、回転するとともに、インクカートリッジが装着部へ装着される装着方向に垂直となり、かつインクカートリッジの内部へ向けた方向において変位する。このため、インクカートリッジが収容構造400に装着された場合、弾性部材500は、チップホルダ300の当接部312を押すことで、インクカートリッジチップ200を第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422の間に押し込む。これにより、インクカートリッジチップ200と収容構造400における接触ピン420との接触を良好に保つことができる。
【0091】
さらに、接続棒は、装着溝中を回転し、かつ装着溝の溝壁の延伸方向に沿って移動することができる。チップホルダ300がケース100に対して回転すると同時にケース100に対して移動することで、収容部130が占める空間を低減させ、ケース100内のインク収容チャンバの増大に寄与し、インクカートリッジに収容されるインク量を増加させることができる。
【0092】
さらに、図50a〜53cに示すように、チップホルダ300は、第1チップホルダ310及び第1チップホルダ310に着脱可能に接続される第2チップホルダ320をさらに備える。インクカートリッジチップ200は第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320の間の空間部330に装着される。空間部330の形状はインクカートリッジチップ200の形状に整合する。
【0093】
具体的には、第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320の一端が固定接続され、かつ第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320が接続箇所回りに回転可能である。勿論、第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320は別体的に設けられてもよく、当業者は実際的な必要に応じて設けることができる。第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320の着脱可能な接続は、留め具及び留め孔、又はボルト接続等により実現されてもよい。当業者は実際的な必要に応じて設けることができ、第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320の着脱可能な接続が実現できればよい。第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320を着脱可能に接続することにより、インクカートリッジチップ200を交換する際に、該接続を解除して、空間部330を開けて、インクカートリッジチップ200を取り出して、新しいインクカートリッジチップ200を装着すればよい。チップホルダ300をインクカートリッジチップ200とともに交換する必要がなく、交換コストが節約される。
【0094】
本実施例では、インクカートリッジチップ200を第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320の間の空間部330に置いた後、第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320を係止させてもよい。インクカートリッジチップ200は軟性チップであってもよく、材質としてFPC材料が好ましく、該材料は柔軟性を有して、湾曲や変形がしやすい。従って、第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320によって、インクカートリッジチップ200に圧力を加えて第1凹部211及び第2凹部221を形成することができる。チップホルダ300がケース100に装着された後、第1チップホルダ310は第2チップホルダ320の下方に位置してもよい。この場合、当接部312は第1チップホルダ310の底端に、接続棒311は第2チップホルダ320の両側に設けられてもよい。即ち、接続棒311がインクカートリッジチップ200及び弾性部材500の間に位置するため、インクカートリッジの構造がコンパクトされ、インクカートリッジ内に収容されたインク量の増加に有利となる。
【0095】
図51aに示すように、好ましくは、第1チップホルダ310のインクカートリッジの外側へ向けた一端の下面は、インクカートリッジの装着過程においてチップホルダ300の動きをガイドするための斜面310aとされる。第1チップホルダ310の厚さが、第1チップホルダ310のインクカートリッジの外部へ向けた一端から、インクカートリッジの内部へ徐々に増大することで、第1チップホルダ310のインクカートリッジの外側へ向けた一端の下面が斜面310aに形成される。インクカートリッジの装着方向Pに沿ってインクカートリッジを装着部200に装着する過程において、斜面310aが装着部200又は第2グループの接触ピン422に接触した場合に、第2グループの接触ピン422がインクカートリッジチップ200から離れる方向へ移動するようにガイドし、又はチップホルダ300及びインクカートリッジチップ200により形成された接合体が第2グループの接触ピン422から離れる方向へ移動するようにガイドすることができる。このように、斜面310aはインクカートリッジの装着過程においてガイド機能を果たす。
【0096】
本実施例では、第1チップホルダ310は、第1支持ホルダ本体310b及び第1凸稜310cを備えてもよい。第1凸稜310cは第1支持ホルダ本体310bのインクカートリッジの外部へ向けた一端に設けられている。第2チップホルダ320は第2支持ホルダ本体320a及び第2凸稜320bを備えてもよい。第2凸稜320bは第2支持ホルダ本体320aのインクカートリッジの外部へ向けた一端に設けられている。隣接した2つの第1凸稜310cの間の空間は、インクカートリッジチップ200の接触部を露出させるための空間である。隣接した2つの第2凸稜320bの間の空間も、インクカートリッジチップ200を露出させるための空間である。
【0097】
また、チップホルダ300の加工プロセスを簡単化させるために、第1チップホルダ310における第1凸稜310c及び/又は第2チップホルダ320における第2凸稜320bを省略し、又は、第1チップホルダ310における第1凸稜310c及び/又は第2チップホルダ320における第2凸稜320bの数を減少させるようにしてもよい。図51bに示すように、第2チップホルダ320は第2支持ホルダ本体320aのみを備える。図51cに示すように、第2チップホルダ320における第2凸稜320bの数を減少させるとともに、第2支持ホルダ本体320aの長さを増加させることで、インクカートリッジチップ200をしっかりと確実に装着することができる。図51dに示すように、第1チップホルダ310は第1支持ホルダ本体310bのみを備える。この場合、第1支持ホルダ本体310bの長さを相応的に増加させてもよい。図51eに示すように、第1チップホルダ310は第1支持ホルダ本体310b及び1つの第1凸稜310cを備えてもよい。図51fに示すように、第2チップホルダ320は第2支持ホルダ本体320aのみを備え、第1チップホルダ310は第1支持ホルダ本体310bのみを備える。この場合、第1支持ホルダ本体310b及び/又は第2支持ホルダ本体320aの長さを相応的に増加させてもよい。
【0098】
好ましくは、第1チップホルダ310の両側それぞれに固定部314が設けられており、第2チップホルダ320の両側それぞれに係止爪322が設けられており、係止爪322は固定部314に係止されてインクカートリッジチップ200を第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320の間に挟むためのものである。本実施例の係止構造は比較的に簡単で、加工プロセスも比較的に簡単で、操作が便利である。
【0099】
インクカートリッジチップ200をチップホルダ300に安定に固定してインクカートリッジチップ200のチップホルダ300に対する変位の発生を避けるために、さらに、第1チップホルダ310に固定柱313が設けられており、インクカートリッジチップ200に第1位置決め孔230が開設されており、第2チップホルダ320に第2位置決め孔321が開設されている。第1位置決め孔230及び第2位置決め孔321は固定柱313が貫通するためのものである。固定柱313の個数は1又は複数であってもよい。本実施例では、固定柱313の個数を具体的に限定せず、当業者が実際的な必要に応じて設定することができる。
【0100】
インクカートリッジチップ200をチップホルダ300にさらに安定に固定して、インクカートリッジチップ200のチップホルダ300に対する回転を避けるために、インクカートリッジチップ200の両側それぞれに位置決め凹溝240が設けられており、第1チップホルダ310に凹溝と係合する位置決め突起315が設けられている。なお、インクカートリッジチップ200の両側それぞれには、1つ又は複数の位置決め凹溝240が設けられてもよい。本実施例では、位置決め凹溝240の個数を具体的に限定せず、当業者が実際的な必要に応じて設定することができる。
【0101】
さらに、収容部130は第1収容部131及び第2収容部132を備える。第2収容部132は第1収容部131の上方に設けられている。第1収容部131は、チップホルダ300及びインクカートリッジチップ200により形成された接合体のインクカートリッジの外側へ向けた前端側を収容するためのものである。第2収容部132は、チップホルダ300及びインクカートリッジチップ200により形成された接合体のインクカートリッジの内側へ向けた後端側を収容するためのものである。装着溝122は第1収容部131及び第2収容部132の間に設けられてもよい。第1収容部131及び第2収容部132は連通するように設けられてもよい。
【0102】
さらに、収容部130の上方に制限部140がさらに設けられており、第2収容部132が制限部140よりも内側に設けられており、制限部140はチップホルダ300及びインクカートリッジチップ200により形成された接合体の後端側の上向きの動きを制限するためのものである。なお、制限部140は、主に、チップホルダ300が装着溝122の頂端に位置した際にチップホルダ300がさらに上へ動くことを制限して、チップホルダ300及びその周りの部材への損傷を避けるためのものである。
【0103】
さらに、ケース100は、第1ケース110と、第1ケース110に接続する第2ケース120とを備える。チップホルダ300は第2ケース120に回転可能に装着される。第2ケース120には収容部130及びインク出口121が設けられている。第1ケース110及び第2ケース120は、係止又はしまりばめによって接続されてもよい。又は、第1ケース110及び第2ケース120は一体成形されてもよい。なお、制限部140、装着溝122も第2ケース120に設けられている。
【0104】
さらに、装着溝122の長手方向は、インクカートリッジが収容構造400へ装着される方向に対して予め設定された角度をなす。本実施例では、予め設定された角度の具体的な値を具体的に限定せず、当業者が実際的な必要に応じて設定することができる。好ましくは、装着溝122の底端が収容構造400から離れるようにインクカートリッジの内部へ向けて延びて、収容部130が占める空間が減少される。インクカートリッジが収容構造400に装着されていない場合に、チップホルダ300は装着溝122の頂端に位置することができる。
【0105】
本実施例では、インクカートリッジが装着方向Pに沿って収容構造400に装着され、インクカートリッジと収容構造400との相対位置が変化している過程において、まず、インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422に接触し、インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422の尾根状の突起420aに接触して、互いに力の作用が生じ、インクカートリッジチップ200が受けた作用力をチップホルダ300に伝達し、チップホルダ300の接続棒311が装着溝122の溝壁に沿って動き、インクカートリッジチップ200もそれに伴って動き、一方で、第2グループの接触ピン422が接触ピン420全体の最上端を支点として揺動し(−Q方向における揺動)、インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422の尾根状の突起420aを擦って過ぎた後、第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422の間に到達した場合、第2グループの接触ピン422が元の位置に戻り、インクカートリッジチップ200が第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422に同時に接触し、接続棒311が装着溝122の中央位置又は他の位置まで摺動できる。このとき、インクカートリッジチップ200は収容構造400から方向Qに沿う力F1を受ける。
【0106】
インクカートリッジが装着方向Pとは反対の方向−Pに沿って収容構造400から取り出される場合、インクカートリッジと収容構造400との相対位置が変化し、この過程において、接触ピン420がQ方向へ揺動する能力を有せず、まず、インクカートリッジチップ200が第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422の間から離れようとする際に、第2グループの接触ピン422がインクカートリッジチップ200へ斜め下方向の力F2を加え、インクカートリッジチップ200が受けた力F2をチップホルダ300に伝達し、チップホルダ300が力F2の作用によって、接続棒311を軸線として回転しかつ移動し、インクカートリッジチップ200における端子が方向Pに沿って移動し、チップホルダ300及びインクカートリッジチップ200が収容部130に入り、これにより、収容構造400の接触ピン420への損傷が避けられる。第2グループの接触ピン422からインクカートリッジチップ200に加えた力F2の、装着溝122の延伸方向(即ちインクカートリッジチップ200のケース100に対する移動方向)における分力の数値が、弾性部材500による弾力の該方向における分力の数値よりも大きい場合には、チップホルダ300が装着溝122の頂端へ移動するが、第2グループの接触ピン422からインクカートリッジチップ200に加えた力F2の、装着溝122の延伸方向における分力の数値が、弾性部材500による弾力の該方向における分力の数値よりも小さい場合には、チップホルダ300が装着溝122の底端へ移動する。
【0107】
ケース100には、インクカートリッジの収容構造400への装着方向Pに平行となる第1対向面100a及び第2対向面100bがある。本実施例における「移動する」とは、インクカートリッジチップ200及びチップホルダ300により形成された接合体が第1対向面100a及び/又は第2対向面100bにおいて距離変位が生じることをいう。例えば、ケース100における第1対向面100a及び第2対向面100bがインクカートリッジチップ200を支持する支持面とされる場合、本実施例における「移動する」とは、接合体が上記の支持面において距離変位が生じることをいう。図49から分かるように、第1対向面100a及び第2対向面100bには装着溝122が設けられており、装着溝122は接続棒311を装着するためのものである。
【0108】
以下のことが理解できる。インクカートリッジがさらに動いて、インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422の尾根状の突起420aを擦って過ぎた後、チップホルダ300が回転させるための力を受けなくなり、チップホルダ300も回転しなくなる。しかし、このとき、接触ピン420がインクカートリッジチップ200に方向Qに沿って力を加え続ければ、チップホルダ300の接続棒311が依然として装着溝122の頂端に戻れない。収容構造400がインクカートリッジチップに力を加えなくなった場合、インクカートリッジチップ200及びチップホルダ300が初めて弾性部材500の作用によって元の位置に戻る。
【0109】
上記実施例に基づき、図54〜56cを参照すると、本実施例と上記実施例との相違は装着溝122の構造が異なる点にある。特に説明しない場合、本実施例におけるインクカートリッジは実施例1と同じである。
【0110】
具体的には、接続棒311が移動するための装着溝122の溝壁はインクカートリッジの装着方向Pに垂直となる。装着通路123は装着溝122の前端側に連通している。インクカートリッジが収容構造400に装着されていない場合、チップホルダ300は装着溝122の収容構造400へ向けた後端側に位置することができる。制限部140は、チップホルダ300が装着溝122の後端側に位置している場合にチップホルダ300の上向きの動きを制限して、インクカートリッジを順調に取り外す/装着することを保つためのものである。
【0111】
さらに、チップホルダ300の組み立て及び交換の便宜上、ケース100に装着通路123がさらに設けられている。装着通路123は第2ケース120に設けられてもよい。装着通路123の一端が装着溝122に連通しており、装着通路123の他端がケース外の空間に連通した開口を有する。好ましくは、装着通路123が装着溝122の底端に連通しているか、又は、装着通路123が装着溝122の前端側に連通している。
【0112】
本実施例に係るインクカートリッジの組み立て方法は以下のステップを含んでもよい。
【0113】
ステップ1:インクカートリッジチップ200を第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320の間に装着し、第1チップホルダ310及び第2チップホルダ320を係止させる。
【0114】
ステップ2:弾性部材500をケース100に装着する。なお、ステップ1及びステップ2の実行順序はどちらが先でもよい。
【0115】
ステップ3:装着通路123に沿って第1チップホルダ310の接続棒311を、接続棒311が装着溝122の溝壁に沿って移動でき、かつ接続棒311を軸線として回転できるように、装着溝122内に装着し、弾性部材500を第1チップホルダ310における当接部312に当接させる。
【0116】
さらに、図57−59bを参照すると、図における−Pはインクカートリッジの装着方向Pとは反対の方向を示す。インクカートリッジが装着方向Pに沿って収容構造400に装着され、インクカートリッジと収容構造400との相対位置が変化している過程において、まず、図57に示すように、インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422に接触する。インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422の尾根状の突起420aに接触して、互いに力の作用が生じ、インクカートリッジチップ200が受けた作用力をチップホルダ300に伝達し、チップホルダ300の接続棒311が装着溝122の溝壁に沿って動き、インクカートリッジチップ200もそれに伴って動く。一方で、第2グループの接触ピン422が接触ピン420全体の最上端を支点として揺動し(−Q方向に揺動し)、インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422の尾根状の突起420aを擦って過ぎた後、第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422の間に到達した場合、図15a−15bに示すように、第2グループの接触ピン422が元の位置に戻り、インクカートリッジチップ200が第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422に同時に接触し、接続棒311が装着溝122の中央位置又は他の位置まで摺動できる。このとき、インクカートリッジチップ200は収容構造400から方向Qに沿う力F1を受ける。
【0117】
インクカートリッジが装着方向Pとは反対の方向−Pに沿って収容構造400から取り出される場合、インクカートリッジと収容構造400との相対位置が変化し、この過程において、接触ピン420がQ方向へ揺動する能力を有せず、まず、インクカートリッジチップ200が第1グループの接触ピン421及び第2グループの接触ピン422の間から離れようとする際に、図58a〜58bに示すように、第2グループの接触ピン422がインクカートリッジチップ200に斜め下方向へ力F2を加え、インクカートリッジチップ200が受けた力F2をチップホルダ300に伝達し、チップホルダ300が力F2の作用によって接続棒311を軸線として回転しかつ移動し、インクカートリッジチップ200における端子が方向Pに沿って移動し、チップホルダ300及びインクカートリッジチップ200が収容部130に入り、これにより、収容構造400の接触ピン420の損傷が避けられる。力F2の方向Qにおける分力の数値が弾性部材500による弾力の該方向における分力の数値よりも大きい場合には、チップホルダ300が装着溝122の前端側へ移動するが、力F2の方向Qにおける分力の数値が弾性部材500による弾力の該方向における分力の数値よりも小さい場合には、チップホルダ300が装着溝122の後端側へ摺動する。
【0118】
以下のことが理解できる。インクカートリッジがさらに動いて、インクカートリッジチップ200が第2グループの接触ピン422の尾根状の突起420aを擦って過ぎた後、チップホルダ300が回転させるための力を受けなくなり、チップホルダ300も回転しなくなる。しかし、このとき、接触ピン420がインクカートリッジチップ200に方向Qに沿って力を加え続ければ、チップホルダ300の接続棒311が依然として装着溝122の後端側に戻れない。収容構造400がインクカートリッジチップに力を作用させなくなった場合、インクカートリッジチップ200及びチップホルダ300が元の位置に戻る。
【0119】
さらに、上記実施例に基づき、図60を参照すると、以下のことが理解できる。インクカートリッジにおいて、実施例1及び実施例2において説明されていない構造について、当業者は実際的な必要に応じて設けることができる。図60に示すように、インクカートリッジは、ケース100、インクカートリッジチップ200、及びチップホルダ300などを備える。インクカートリッジチップ200及びチップホルダ300により形成された接合体はインクカートリッジの底面100cに対して斜めに設けられる。同様に、装着部内の接触ピンも斜めに設けられている。インクカートリッジチップ200及びチップホルダ300により形成された接合体は方向Qに沿ってケース100に装着され、該装着過程は前述した実施例に類似することができる。
【0120】
本実施例のインクカートリッジを装着部(本実施例のインクカートリッジに使用される装着部は図示しない)に装着する過程において、まず、第1係止部101を装着部に装着し、その後、インクカートリッジチップ200が設けられた側部を回して、第2係止部102を装着部に装着する。インクカートリッジを装着部に装着する過程において、まず、インクカートリッジチップ200が装着部における接触ピンに接触し、インクカートリッジチップと接触ピンとの接触過程において互いに力の作用が生じ、インクカートリッジチップ200が受けた作用力をチップホルダ300に伝達し、チップホルダ300の接続棒311が装着溝122の溝壁に沿って移動しかつ回転し、インクカートリッジチップ200もそれに伴って動き、インクカートリッジチップ200が接触ピン4を擦って過ぎた後、装着部の2つのグループの接触ピンの間に到達した場合、インクカートリッジチップ200が2つのグループの接触ピンに同時に接触し、このとき、接続棒311が装着溝122の中央位置又は他の位置まで摺動できる。
【0121】
なお、以上の各実施例は本発明の技術方案を説明するものに過ぎず、それを限定するものではない。前述した各実施例に基づいて本発明を詳しく説明したが、当業者であれば、前述した各実施例に記載の技術方案を修正し、又はそのうちの一部又は全部の技術的特徴を均等に置き換えることができるということが理解できる。これらの修正又は置き換えは、対応した技術方案の本質を本発明の各実施例の技術方案の範囲から離脱させるものではない。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50a】
【図50b】
【図51a】
【図51b】
【図51c】
【図51d】
【図51e】
【図51f】
【図52】
【図53a】
【図53b】
【図53c】
【図54】
【図55】
【図56a】
【図56b】
【図56c】
【図57】
【図58a】
【図58b】
【図59a】
【図59b】
【図60】
【手続補正書】
【提出日】20190117
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0068】
上記実施例に基づき、図45から分かるように、本実施例は他の構造のインクカートリッジチップ1を提供している。該インクカートリッジチップ1は、柔軟板部1012と、柔軟板部1012に接続される硬板部1013とを備える。溝端面202は柔軟板部1012に設けられている。図46に示すように溝端面202全体が第3平面103に位置し、溝端面202と係合する接触ピン420が1行配列されているようにしてもよいし、溝端面202が第3平面103及び第1平面10それぞれに位置し、溝端面202と係合する接触ピン420が上下2行又は複数行配列されているようにしてもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
ここで、柔軟板部1012及び硬板部1013の具体的な形状・構造は限定されず、当業者が具体的な設計上の必要に応じて設定することができる。好ましくは、柔軟板部1012及び硬板部1013それぞれが矩形状構造とされ、柔軟板部1012の表面積の大きさが硬板部1013の表面積の大きさよりも大きく、溝端面202が柔軟板部1012の硬板部1013より突出した側に設けられており、該溝端面202が硬板部1013から離れている。なお、図46に示すように、該インクカートリッジチップ1に柔軟板部1012及び硬板部1013を貫通する装着孔が設けられてもよい。該装着孔によって、該インクカートリッジチップ1はチップホルダ11に装着される。該インクカートリッジチップ1をインクカートリッジ8に装着する場合には、該インクカートリッジチップ1が装着されたチップホルダ11をインクカートリッジ8に装着する必要がある。図46に示すように、インクカートリッジチップ1は装着孔及び接続部材によってチップホルダに設けられており、チップホルダ11に接続棒1104が設けられており、インクカートリッジ8に接続棒溝が設けられており、チップホルダ11は接続棒1104及び接続棒溝によってインクカートリッジ8に装着されている。これにより、インクカートリッジチップ1はインクカートリッジ8に装着される。なお、インクカートリッジチップ1の動きに対する支持効果の向上のために、インクカートリッジ8においてチップホルダ11の下端に弾性部材11が設けられている。該弾性部材11はばねであってもよい。弾性部材11を設けた場合、チップホルダ11をインクカートリッジ8に装着する際に、弾性部材11はチップホルダ11及びインクカートリッジチップ1の動きを有効に支持するため、インクカートリッジチップ1をインクカートリッジ8に迅速、安定に装着することができ、インクカートリッジチップ1の装着効率を向上させて、インクカートリッジ8の実用性を向上させることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0095】
図51aに示すように、好ましくは、第1チップホルダ310のインクカートリッジの外側へ向けた一端の下面は、インクカートリッジの装着過程においてチップホルダ300の動きをガイドするための斜面310aとされる。第1チップホルダ310の厚さが、第1チップホルダ310のインクカートリッジの外部へ向けた一端から、インクカートリッジの内部へ徐々に増大することで、第1チップホルダ310のインクカートリッジの外側へ向けた一端の下面が斜面310aに形成される。インクカートリッジの装着方向Pに沿ってインクカートリッジを装着部に装着する過程において、斜面310aが装着部又は第2グループの接触ピン422に接触した場合に、第2グループの接触ピン422がインクカートリッジチップ200から離れる方向へ移動するようにガイドし、又はチップホルダ300及びインクカートリッジチップ200により形成された接合体が第2グループの接触ピン422から離れる方向へ移動するようにガイドすることができる。このように、斜面310aはインクカートリッジの装着過程においてガイド機能を果たす。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
本実施例では、第1チップホルダ310は、第1支持ホルダ本体310b及び第1凸稜310cを備えてもよい。第1凸稜310cは第1支持ホルダ本体310bのインクカートリッジの外部へ向けた一端に設けられている。第2チップホルダ320は第2支持ホルダ本体320及び第2凸稜320を備えてもよい。第2凸稜320は第2支持ホルダ本体320のインクカートリッジの外部へ向けた一端に設けられている。隣接した2つの第1凸稜310cの間の空間は、インクカートリッジチップ200の接触部を露出させるための空間である。隣接した2つの第2凸稜320の間の空間も、インクカートリッジチップ200を露出させるための空間である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0097】
また、チップホルダ300の加工プロセスを簡単化させるために、第1チップホルダ310における第1凸稜310c及び/又は第2チップホルダ320における第2凸稜320を省略し、又は、第1チップホルダ310における第1凸稜310c及び/又は第2チップホルダ320における第2凸稜320の数を減少させるようにしてもよい。図51bに示すように、第2チップホルダ320は第2支持ホルダ本体320のみを備える。図51cに示すように、第2チップホルダ320における第2凸稜320の数を減少させるとともに、第2支持ホルダ本体320の長さを増加させることで、インクカートリッジチップ200をしっかりと確実に装着することができる。図51dに示すように、第1チップホルダ310は第1支持ホルダ本体310bのみを備える。この場合、第1支持ホルダ本体310bの長さを相応的に増加させてもよい。図51eに示すように、第1チップホルダ310は第1支持ホルダ本体310b及び1つの第1凸稜310cを備えてもよい。図51fに示すように、第2チップホルダ320は第2支持ホルダ本体320のみを備え、第1チップホルダ310は第1支持ホルダ本体310bのみを備える。この場合、第1支持ホルダ本体310b及び/又は第2支持ホルダ本体320の長さを相応的に増加させてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のグループの接触ピンとインク供給部とを有する装着部に装着されるための、側部及び内部を有するケースを備えるインクカートリッジであって
ンクカートリッジチップ前記インクカートリッジのケースの側部に装着されており、
前記インクカートリッジチップは、前記ケースに対して前記インクカートリッジの内部へ移動することが可能であり、
前記ケースに、前記インクカートリッジチップを収容するための収容部がさらに設けられている
ことを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項2】
複数のグループの接触ピンとインク供給部とを有する装着部に装着されるための、側部及び内部を有するインクカートリッジであって、
前記インクカートリッジのケースの側部にインクカートリッジチップが装着されており、
前記インクカートリッジチップは、前記ケースに対して前記インクカートリッジの内部へ回転しかつ移動することが可能であり、
前記ケースに前記インクカートリッジチップを収容するための収容部がさらに設けられている
ことを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項3】
前記複数のグループの接触ピンは、第1グループの接触ピンと、第2グループの接触ピンとを備え、
前記インクカートリッジチップは、前記第1グループの接触ピン及び前記第2グループの接触ピンに接触する端子を備え、
前記インクカートリッジが前記装着部に装着された場合、前記端子の少なくとも一部が前記第1グループの接触ピンと前記第2グループの接触ピンとの間に挿入されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクカートリッジ。
【請求項4】
前記インクカートリッジチップはチップホルダに装着されており、
前記チップホルダは前記ケースの側部に装着されており、
前記収容部は、さらに前記チップホルダを収容するためのものであり、
前記チップホルダは、前記ケースに対して移動することが可能であるか、又は、前記ケースに対して回転しかつ移動することが可能である
ことを特徴とする請求項又はに記載のインクカートリッジ。
【請求項5】
前記チップホルダに当接部が設けられており、
前記当接部と前記ケースとの間に、弾性部材が挟設されている
ことを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
【請求項6】
前記チップホルダの両側に接続棒が設けられており、
前記ケースに装着溝が開設されており、
前記接続棒は前記装着溝に挿設されており、
前記装着溝の前記接続棒の移動を支持するための溝壁は、前記インクカートリッジの装着方向に垂直となりかつ前記インクカートリッジの内部へ向けた方向において投影距離を有する
ことを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
【請求項7】
前記接続棒の軸方向に垂直な方向における前記装着溝の第1投影面積は、前記接続棒の軸方向に垂直な方向における前記接続棒の第2投影面積よりも大きい
ことを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
【請求項8】
前記接続棒は、前記装着溝中を回転し、かつ前記装着溝の前記溝壁の延伸方向に沿って移動することが可能である
ことを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
【請求項9】
前記装着溝は、前記接続棒の移動を支持するための前記溝壁が、前記インクカートリッジの装着方向に対して予め設定された角度をなし、
前記装着溝の底端は前記インクカートリッジの内部へ延びている
ことを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
【請求項10】
前記装着溝は、前記接続棒が移動するための前記溝壁が、前記インクカートリッジの装着方向に垂直となる
ことを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
【請求項11】
前記チップホルダ及び前記インクカートリッジチップは接合体として形成され、
前記インクカートリッジが前記装着部から離れる過程において、前記接合体は、回転するとともに、前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される装着方向に垂直となりかつ前記インクカートリッジの内部へ向けた方向において変位が生じる
ことを特徴とする請求項10のいずれか1つに記載のインクカートリッジ。
【請求項12】
前記ケースに装着通路がさらに設けられており、
前記装着通路は、一端が前記装着溝に連通しており、他端が前記ケースの外部空間に連通した開口を有する
ことを特徴とする請求項又は10に記載のインクカートリッジ。
【請求項13】
前記接続棒は、前記インクカートリッジチップと弾性部材との間に位置する
ことを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
【請求項14】
前記チップホルダは、第1チップホルダと、前記第1チップホルダに接続される第2チップホルダとを備え、
前記インクカートリッジチップは、前記第1チップホルダ及び第2チップホルダの間の空間部中に装着されており、
第1チップホルダは、前記第2チップホルダの下方に設けられており、
前記第1チップホルダは、前記インクカートリッジの外部に向けた一端の下面が傾斜面とされている
ことを特徴とする請求項13に記載のインクカートリッジ。
【請求項15】
前記収容部は、第1収容部と第2収容部とを備え、
前記第2収容部は第1収容部の上方に設けられており、
前記第1収容部は、前記チップホルダ及びインクカートリッジチップによって形成された接合体の前記インクカートリッジの外部へ向けた前端側を収容するためのものであり、
前記第2収容部は、前記チップホルダ及びインクカートリッジチップによって形成された接合体の前記インクカートリッジの内部へ向けた後端側を収容するためのものであり、
前記収容部の上方にさらに制限部が設けられており、
前記第2収容部は、前記制限部の内側に設けられており、
前記制限部は、前記チップホルダ及び前記インクカートリッジチップによって形成された接合体の前記後端側の上向きの動きを制限するためのものである
ことを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
【請求項16】
前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される過程において、前記インクカートリッジチップは、前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される装着方向に垂直となりかつ前記インクカートリッジの内部へ向けた方向において変位が生じるか、又は、
前記インクカートリッジが前記装着部から離れる過程において、前記インクカートリッジチップは、前記インクカートリッジが前記装着部へ装着される装着方向に垂直となりかつ前記インクカートリッジの内部へ向けた方向において変位が生じ、かつ回転することが可能である
ことを特徴とする請求項15のいずれか1つに記載のインクカートリッジ。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図48
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図48】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図49
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図49】
【国際調査報告】