(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019521923
(43)【公表日】20190808
(54)【発明の名称】識別可能な厚さの要素を備える消費者物品の改善された容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/02 20060101AFI20190712BHJP
   B65D 85/10 20060101ALI20190712BHJP
   B65D 25/20 20060101ALI20190712BHJP
【FI】
   !B65D5/02 Z
   !B65D85/10
   !B65D25/20 P
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】2019503467
(86)(22)【出願日】20170927
(85)【翻訳文提出日】20190122
(86)【国際出願番号】IB2017055915
(87)【国際公開番号】WO2018020487
(87)【国際公開日】20180201
(31)【優先権主張番号】16181558.4
(32)【優先日】20160727
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
【住所又は居所】スイス国セアシュ−2000 ヌシャテル、ケ、ジャンルノー 3
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】カイヨー ティモシー
【住所又は居所】フランス 01220 ディヴォンヌ−レ−バン リュー デュ ジュラ 96 ベ
(72)【発明者】
【氏名】ピトン ダヴィド
【住所又は居所】スイス 2000 ヌシャテル リュー ド ロレ 80
【テーマコード(参考)】
3E060
3E062
3E068
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB23
3E060BA12
3E060EA20
3E062AA01
3E062AB07
3E062AC05
3E062BB02
3E062BB09
3E062DA02
3E062DA08
3E068AA21
3E068AB03
3E068AC02
3E068BB06
3E068BB17
3E068CC04
3E068CD01
3E068CE01
3E068CE02
3E068DD06
3E068DD34
3E068DE13
3E068DE18
3E068EE17
3E068EE25
(57)【要約】
消費財用の容器は、基体厚さ(T1)を有する層状ブランク(100、300)、および約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの厚さ(T2)を有する三次元の要素(104、304)から形成される。容器の第一の壁の内部表面は、要素(104)を少なくとも部分的に受けるための貼付領域(108)を含み、貼付領域(108)は、ブランク厚さより小さい残厚(T3)を有するデボス加工された領域または切除領域を含む。要素(104)は、貼付領域(108)のデボス加工されたゾーンまたは切除ゾーン上に提供された接着剤によって、容器に貼り付けられる。ブランク厚さ(T1)と残厚(T3)との間の差は、要素厚さ(T2)より小さく、そのため要素(104)は、要素厚さ(T2)より小さい増分厚さ(T4)だけ容器の内部表面を越えて突出する。さらに、容器は、容器の内部表面の一領域上に厚さ補正手段(112、312)を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費財用の容器であって、ブランク厚さを有する層状ブランク、および
約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの厚さを有する三次元の要素から形成され、
前記容器の第一の壁の内部表面が、前記要素を少なくとも部分的に受けるための貼付領域を含み、前記貼付領域が、前記ブランク厚さより小さい残厚を有するデボス加工された領域または切除領域を含み、
前記要素が、前記貼付領域のデボス加工されたゾーンまたは切除ゾーン上に提供された接着剤によって、前記容器に貼り付けられ、
前記ブランク厚さと前記残厚との間の差が、前記要素厚さより小さく、そのため前記要素が、前記要素厚さより小さい増分厚さだけ前記容器の前記内部表面を越えて突出し、
前記容器が、前記容器の前記内部表面の一領域上に厚さ補正手段を含む、容器。
【請求項2】
前記厚さ補正手段が、前記貼付領域の周りに延在する、前記容器の前記第一の壁の前記内部表面の少なくとも一領域上に適用される被覆層を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記厚さ補正手段が、前記貼付領域と異なる位置で前記容器の前記内部表面に配置される、三次元のパッチ部材を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記厚さ補正手段が、前記増分厚さの少なくとも約70パーセントの厚さを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の容器。
【請求項5】
前記厚さ補正手段が、前記増分厚さに実質的に等しい厚さを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記三次元のパッチ部材が、前記第一の壁に対向する前記容器の壁の前記内部表面に配置される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記厚さ補正手段が取り外し可能である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記容器の前記前部壁の内部表面に対して置かれる少なくとも一つの前部壁を備える補強部材をさらに備え、前記要素が、前記補強部材の前記前部壁の下部端から一定の距離を置いて、前記容器上の前記貼付領域に配置される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
消費財用の容器を形成するためのブランクであって、基体厚さを有する層状の基体と、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの厚さ厚さを有する三次元の要素と、を備え、前記要素が、前記層状の基体に貼り付けられ、
前記層状の基体の第一の表面が、前記要素を少なくとも部分的に受けるための貼付領域を含み、前記貼付領域が、前記基体厚さより小さい残厚を有するデボス加工された領域または切除領域を含み、
前記要素が、前記貼付領域のデボス加工されたゾーンまたは切除ゾーン上に提供された接着剤によって、前記層状の基体に貼り付けられ、
前記基体厚さと前記残厚との間の差が、前記要素厚さより小さく、そのため前記要素が、前記要素厚さより小さい増分厚さだけ前記層状の基体の前記内部表面を越えて突出し、
前記ブランクが、前記層状の基体の前記第一の表面の一領域上に厚さ補正手段を含む、ブランク。
【請求項10】
前記要素が、その平坦な状態における前記ブランクの長軸方向軸に沿った位置に配置され、前記要素と前記ブランクの前記長軸方向軸の中点との間の距離が、前記ブランクの長軸方向寸法の約20パーセント未満である、請求項9に記載のブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の表面に貼り付けられた識別可能な厚さを有する追加的な要素を備えた層状ブランクを折り畳むことによって形成される、消費財用の容器に関連する。本明細書で使用される語句「識別可能な厚さを有する要素」は、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの厚さを有するいくつかの三次元の要素を指す。一つのこうした要素の実施例は、無線周波数識別(RFID)要素である。本発明の容器には、喫煙物品などの細長い消費財用の容器としての特定の用途がある。
【背景技術】
【0002】
喫煙物品は一般に、ボックスと、容器の後部壁を横切って延在するヒンジ線の周りにボックスにヒンジ留めされるリッドとを備える、剛直なヒンジ・リッド型容器にパッケージされる。ボックス内に収容されている喫煙物品の束は一般的に、金属化紙、金属箔、またはその他の柔軟なシート材料の内側ライナー、またはパッケージ内に包装される。ヒンジ・リッド型容器と内側パッケージの両方は、ブランクから形成される。輸送の間、ならびにそれらが包装機に供給される時、ブランクは、互いの上部に、かつ平坦な状態に積み重ねられることが好ましい。
こうした容器は、多くの場合、内側パッケージの外側に配置される内側フレームとして、または内側パッケージの内側に配置されるスティフナとして提供されうる、補強部材を備える。このことは、輸送の間に容器内の喫煙物品をよりよく保護することが期待される、パッケージの圧縮に対する耐性を改善する。さらに、一つのこうしたヒンジ・リッド型容器は、ボックスの前部壁の上部端を少なくとも部分的に越えて延在し、それにより、閉位置にある時にリッド前部壁がそれに対して置かれうる平坦な表面を提供する、内側フレームを備えてもよい。このことは一般的に、リッドが閉位置にある時に、一つのこうした配置が提供された容器が実質的に平坦な前部表面を消費者に示すので望ましい。補強部材は、一般的には、内側パッケージの前部壁に対して置かれる、少なくとも一つの補強前部壁を備える。最も一般的に、一つのこうした補強部材は、補強前部壁に従属し、またそれぞれの折り目の周りに折り畳まれて、内側パッケージの側壁に対して置かれる、側壁をさらに備える環として提供される。したがって、使用時に、一つのこうした補強部材は、三つの側部に喫煙物品の束を囲む。
【0003】
無線周波数要素は、印刷される情報を必要とすることなく、アクセスされる多くの量の情報を許容することに関して知られている。CN201249952は、偽造防止手段として機能することが意図されるパッシブRFIDタグを含む紙巻たばこなどの喫煙物品用の容器を開示する。RFIDタグは、容器ボックスの内部表面とアルミ箔の層との間に位置付けられ、容器の設計要求に依存して、異なる位置にボックスの内部表面に貼り付けられうる。容器またはパッケージなどの基体に電子回路(例えば、トランスポンダー)を取り付けるための方法が、EP0615285から既知である。これらの方法において、くぼみまたはへこみは、基体に形成されて電子回路を受け、へこみまたはくぼみの深さは、電子回路が基体の表面から突出するようになる。
【0004】
したがって、この空間がブランドまたはその他の印刷される情報によりよく使用されうるので、特に無線周波数要素が容器の外部表面上で可視的でないように、無線周波数要素を備える消費者物品用の容器を提供することが望ましいことになる。しかし、上述のタイプの容器を形成するためのブランク上に識別可能な厚さを有する要素の提供は、ブランクの撓み性に影響を与えうる。その結果、このことは製造プロセスの複雑さを望ましくなく増大しうる。
【0005】
さらに、識別可能な厚さを有する要素の存在が、容器がそれから形成される層状ブランクの厚さを局所的に増大するので、互いの上部にブランクを積み重ねることが、ブランクが一つのこうした要素を備える場合には、容易でなくなりうる。このことは、ブランクの貯蔵および輸送の間だけでなく、ブランクが容器を形成するために包装機に高速で送られる時に問題を引き起こしうる。
【0006】
したがって、識別可能な厚さを有する要素を備えた新奇な、かつ改善された消費財用の容器を提供することが望ましいことになる。具体的には、容器内に保持されている消費者物品が潜在的に悪影響を及ぼす圧縮荷重から効果的に保護されることを、こうした容器が確実にすることが望ましいことになる。さらに、複数の前記ブランクが、容易に積み重ねられ、パレットの上に載せられ、輸送され、包装機に送られて、容器を形成することができるように、一つのこうした容器を形成するためのブランクを提供することが望ましいことになる。さらに、既存の装置の大規模な修正も必要とすることなく容易に製造することができる、一つのこうした消費財用の容器を提供することが望ましいことになる。
【発明の概要】
【0007】
本発明の態様によれば、消費財用の容器が提供され、この容器はブランク厚さを有する層状ブランクから形成される。容器は、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの厚さを有する三次元の要素をさらに備える。容器の第一の壁の内部表面は、要素を少なくとも部分的に受けるための貼付領域を含み、貼付領域は、ブランク厚さより小さい残厚を有するデボス加工された領域または切除領域を含む。要素は、貼付領域のデボス加工された領域ゾーンまたは切除ゾーン上に提供された接着剤によって、容器に貼り付けられる。ブランク厚さと残厚との間の差は、要素厚さより小さく、そのため要素は、要素厚さより小さい増分厚さだけ容器の内部表面を越えて突出する。さらに、容器は、容器の内部表面の一領域上に厚さ補正手段を含む。
【0008】
本発明の他の態様によると、消費財用の容器を形成するためのブランクであって、基体厚さを有する層状の基体と、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの厚さを有する三次元の要素と、を備える、ブランクが提供される。層状の基体の表面は、要素を少なくとも部分的に受けるための貼付領域を含み、貼付領域は、基体厚さより小さい残厚を有するデボス加工された領域または切除領域を含む。要素は、貼付領域のデボス加工されたゾーンまたは切除ゾーン上に提供された接着剤によって、層状の基体に貼り付けられる。基体厚さと残厚との間の差は、要素厚さより小さく、そのため要素は、要素厚さより小さい増分厚さだけ層状の基体の内部表面を越えて突出する。さらに、ブランクは、層状の基体の第一の表面の一領域上に厚さ補正手段を含む。
【0009】
当然のことながら、本発明の一つの態様に関して説明したあらゆる特徴は、本発明のその他のあらゆる態様にも等しく適用できる。
【0010】
本明細書で使用される場合、「前部」、「後部」、「上側」、「下側」、「上部」、「下部」および「側部」という用語は、容器の出し入れ口を容器の上部に有する、容器が直立位置にある時の、本発明による容器およびその構成要素の部分の相対的な位置を指す。本発明による容器を記述する時、描写する容器の向きに関係なく、これらの用語が使用される。外側ヒンジ・リッド型ハウジングの後部壁は、ヒンジ線を含む壁である。
【0011】
本発明による容器を説明する時、「長軸方向」という用語は、下部から上部への、またはその逆もまた可である方向を意味し、一方で、「横断方向」という用語は、長軸方向に対して垂直な方向を指す。
【0012】
「幅」という用語は、横断方向で測定されるような、無線周波数要素、ブランクのパネル、または容器の壁などの要素の寸法を説明するために用いられる。「パネル」という用語は、組み立てられた容器の壁を形成するために使用されるブランクの一部分に指すために本明細書を通して使用される。パネルは、一つ以上の折り目に沿って一つ以上の他のパネルに従属してもよい。「折り目」という用語は、二つの隣接するパネルの間の折り曲げを指す。容器を形成する時、容器の端部またはその部分を画定しうる隣接するパネルは、その共通の折り目に沿って折り曲げられる。組み立てられた容器では、「壁」は一つのパネルまたは相互に付着した(例えば、接着剤によって)いくつかの重なったパネルで形成されてもよい。さらに、壁は二つ以上の隣接しているまたは重なっているパネルで形成されてもよい。「高さ」という用語は、要素の幅に垂直な方向に測定される際の一つのこうした要素の寸法を説明するために使用される。容器の要素を説明する時は、概して平坦な状態の要素について説明される。
【0013】
「厚さ」という用語は、要素の高さおよび幅の両方に垂直な方向における、無線周波数要素などの要素の寸法を説明するために使用される。パッケージまたはヒンジ・リッド型容器がそれから形成されうる層状ブランクに関して、厚さという用語は、ブランクの対向する内部表面と外側表面との間の距離と同一のものとみなす。
【0014】
本明細書で使用される語句「識別可能な厚さを有する要素」は、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの厚さを有するいくつかの三次元の要素を指す。一つのこうした要素の実施例は、無線周波数識別(RFID)要素である。
【0015】
消費者物品用の容器を形成するために、約50マイクロメートルより小さい厚さを有する要素をブランクに貼り付けることは、ブランクの低減される撓み性に関する問題を実質的に引き起こさず、ブランクを積み重ねることの容易さに著しい影響を与えず、また組み立てられた容器内の消費者物品に印加される圧縮荷重を引き起こさないことを観察した。
【0016】
一部の実施形態では、要素の識別可能な厚さは、少なくとも約50マイクロメートルであることが好ましく、少なくとも約100マイクロメートルであることがより好ましく、少なくとも約150マイクロメートルであることがさらにより好ましい。さらに、または別の方法として、識別可能な厚さは約500マイクロメートル未満が好ましく、約400マイクロメートル未満であることがより好ましく、約300マイクロメートル未満であることがさらにより好ましい。
【0017】
「内部表面」という用語は、本明細書全体を通して、容器が閉位置にある時に、その容器の内部に向かって(例えば、消費財に向かって)面する、組み立てられた容器の構成要素の表面を指すために使用される。「外側表面」という用語は、本明細書全体を通して、容器の構成要素の、該容器の外側に面する面を指すために使用される。例えば、容器の前部壁は、容器および消費財の内側に面する内部表面と、消費財の反対方向に面する外側表面と、を有する。注目すべきは、内部表面または外側表面は容器の組み立てに使用されるブランクの一定の側には必ずしも相当しないことである。消費財の周辺でブランクがどのように折り曲げられるかに応じて、ブランクの同じ側にある領域は、容器の内側に面することも外側に面することもある。
【0018】
本発明による容器を形成するためのブランクにおいて、「長軸方向軸」という用語は、組み立てられた容器の長軸方向に対して実質的に平行な方向において、平坦な状態でブランクにわたって延在するブランクの軸を識別するために用いられる。したがって、例えば、ブランクの長軸方向軸は、対応する容器前部壁に関して得られる長軸方向に平行な方向において、ブランク前部パネルにわたって延在する。一方では、「横断軸」という用語が、長軸方向軸に対して垂直な方向において、平坦な状態でブランクにわたって延在するブランクの軸を識別するために用いられる。
【0019】
一つのこうしたブランクは、長軸方向軸に沿って測定される際のブランクの対向する端部間の最大距離に対応する「長軸方向寸法」を有する。さらに、一つのこうしたパネルは、長軸方向軸に対して垂直な方向に沿って測定される際のブランクの対向する端部間の最大距離に対応する「横断方向寸法」を有する。
【0020】
長方形において、長軸方向寸法および横断方向寸法は、一般的に、長方形の高さおよび幅に対応する。しかし、消費者物品用の実質的に直方体の容器を形成するためのブランクは、典型的に、おおよそ四辺形の形状を有するが、一般的に、均整のとれた長方形の正確な対称を事実上示さなくありうる。したがって、「長軸方向寸法」および「横断方向寸法」という用語は、ブランク、特に実質的に四辺形のブランクの寸法を識別するために本明細書で用いられ、それは、ブランクが厳密に長方形である場合にブランクの高さおよび幅に対応する。「長軸方向軸の中点」という用語は、本発明による容器を形成するためのブランクの長軸方向軸の中央点、すなわち、長軸方向軸の両方の端点から等距離にある一点を識別するために本明細書で用いられる。一つのこうしたブランクの長軸方向軸の端点は、ブランクの長軸方向寸法に対応する距離で分離されるブランクの対向する端上にある。長軸方向軸の中点は、長軸方向軸を二等分し、そのため長軸方向軸の中点と端点のいずれかとの間の距離は、ブランクの長軸方向寸法の実質的に半分である。「貼付領域」という用語は、本明細書に使用されると、切除またはデボス加工されたゾーンを囲むブランクの最小領域を指す。
【0021】
「切除ゾーン」という用語は、本明細書に使用されると、層状ブランクまたは容器の表面から材料が切除された(例えば、レーザービームまたはブレードによって取り除かれた)領域を指す。「デボス加工されたゾーン」という用語は、本明細書に使用されると、層状ブランクまたは容器の材料が圧縮された領域を指す。したがって、切除またはデボス加工されたゾーンの残厚は、層状ブランクの厚さより小さい。例えば、切除ゾーンは、レーザーまたはブレードなどの線形切除ツールを用いて形成されてもよい。
【0022】
「ヒンジ線」という用語は、ヒンジ・リッド型ハウジングを開くために、これを中心としてリッドが旋回しうる線を指す。ヒンジ線は、例えば、容器の後部壁を形成するパネル内の折り目またはスコアラインであってもよい。
【0023】
本発明による容器は、ブランク厚さを有する層状ブランクから形成される。さらに、容器は、約50マイクロメートル〜約500マイクロメートルの範囲の厚さを有する三次元の要素を備える。これは、消費者物品用の容器を製造するために一般的に用いられるブランクの厚さと実質的に同程度の厚さを有する要素を含む。既存の容器と対照的に、本発明によると、容器の第一の壁の内部表面は、要素を少なくとも部分的に受けるための貼付領域を含む。より詳細には、貼付領域は、ブランク厚さより小さい残厚を有するデボス加工された領域または切除領域を含み、要素は、貼付領域のデボス加工されたゾーンまたは切除ゾーンに提供された接着剤によって、容器に貼り付けられる。
【0024】
したがって、本発明による容器において、有利には、ブランクの厚さを局所的に減少することによって、別途ブランクの表面上の識別可能な厚さの要素の提供により引き起こされる、厚さの増大を少なくとも部分的に埋め合わせる、または補正することが可能となる。したがって、要素の厚さとブランクの厚さの合計に本質的に等しい局所的な全体の厚さを有する代わりとして、局所的な全体の厚さは、デボス加工された領域または切除領域の残厚と要素の厚さの合計により与えられることになる。
【0025】
したがって、識別可能な厚さの要素を備える容器を形成するためのブランクの厚さは、既存のブランクと比較して、平均的に、より均一に形成される。結果として、安定した様式で互いの上部に複数のブランクを積み重ねることが容易になり、そのため多くのブランクが、同時にパレットの上に載せられ、かつ輸送されうる。さらに、本発明による容器を形成するためのブランクの積み重ねがより規則正しく、安定するので、包装機にブランクを供給することも容易になる。
【0026】
以下でより詳細に説明されることになるように、補強部材を備える実施形態において、有利には、識別可能な厚さの要素が補強部材に干渉せず、同時に、補強部材と識別可能な厚さの追加的な要素が、組み合わさり、増大した圧力を容器内の消費財に与えないことを確実にすることも可能になる。
【0027】
さらに、本発明による容器において、有利には、追加的な要素が容器の通常の使用時に外部から可視的でないように、識別可能な厚さを有する追加的な要素を含むことが可能である。したがって、同時に、容器の外部表面上の空間は、有利にはブランドまたはその他の印刷される情報のために用いられうる。
【0028】
最終的に、本発明による容器およびブランクは、製造が簡単で、かつ既存の装置の大規模な修正を必要としない。
【0029】
ブランクに貼り付けられる要素は、識別可能な厚さを有するいくつかの三次元の要素であってもよく、それは、要素が取り付けられるブランクの厚さと比較して同程度の厚さである。好ましい実施形態では、要素は、無線周波数(識別)要素であり、またRFIDタグとして一般に称される。RFIDタグまたはその他の無線周波数要素は、製品に関連する情報(例えば、製品の識別および真正性に関連する情報)を記憶することができる。一般的には、一つのこうしたタグは、アンテナまたは誘導コイルに接続される集積回路を備える。RFIDリーダーは、アンテナまたはコイルで受信した無線周波数信号を送信することによって、タグから情報を得るために用いられる。こうした信号に応じて、RFIDは、タグに記憶された情報を含む信号をRFIDリーダーに返す。
【0030】
ブランク厚さと残厚との間の差は、要素厚さより小さく、そのため要素は、要素厚さより小さい増分厚さだけ容器の内部表面を越えて突出する。したがって、切除またはデボス加工は、追加的な要素の存在により引き起こされる局所的に増大した厚さのみを部分的に埋め合わせる。このことは、容器がそれから形成される層状ブランクが低い基準重量を有する場合に、ブランクおよび容器が消費財を保護するのに必要な機械的な属性を有するための十分な残厚を確実にするという点で有利でありうる。
【0031】
さらに、容器は、容器の内部表面の一領域上に厚さ補正手段を含む。
【0032】
一部の実施形態では、厚さ補正手段は、貼付領域の周りに、すなわち、識別可能な厚さの要素の周りに延在する、容器の第一の壁の内部表面の少なくとも一領域上に適用される被覆層を含む。これは、有利には、局所的に増大した厚さのさらなる補正を提供する。これは、容器のブランクの厚さの不均一性を調整することにさらに貢献する。
【0033】
一つのこうした被覆層は、ワニスまたは紫外線(UV)被覆組成を含みうる。一つのこうした組成は、例えば、ポリエチレン、炭酸カルシウムおよびカオリナイトなどの、コート紙および厚紙に関する当業者に知られているいくつかの化合物のうち一つ以上を含みうる。これらの化合物は、増粘剤を用いて洗練され、混合されて、それにより、それらが紙および厚紙に付着することを助けうる。UV被覆は、紙または厚紙に光沢またはマット仕上げを与えることができる。
【0034】
一部の実施形態では、被覆層は、貼付領域の周りに延在する容器の第一の壁の内部表面の限定された部分にのみ延在しうる。別の方法として、被覆層は、貼付領域の周りに延在する容器の第一の壁の全体的な内部表面に実質的に延在しうる。
【0035】
その他の実施形態では、被覆層は、容器の第一の壁の周辺部を越えて、また組み立てられた容器において容器の内部表面を画定するブランクの全表面にさえも延在しうる。これは、有利には、被覆層が、例えば、デボス加工、または切除プロセスの前にブランク表面全体に、実質的に均一に適用されうるという点で、製造プロセスを簡単にする。
【0036】
被覆層は、増分厚さの少なくとも約70パーセントの厚さを有することが好ましい。したがって、被覆層は、増分厚さを部分的にのみ補正する。しかし、一つのこうした補正の程度は、ブランクの安定した積み重ねを形成することを容易にするのに十分であることが分かっている。被覆層は、増分厚さの少なくとも約80パーセントの厚さを有することがより好ましい。被覆層は、増分厚さの少なくとも約90パーセントの厚さを有することがさらにより好ましい。
【0037】
被覆層は取り外し可能であることが好ましい。これは、複数のブランクが貯蔵および輸送の間に互いに積み重ねられる必要がある場合に、識別可能な厚さを有する追加的な要素を備えるブランクの平らでない表面の補正の必要性が特に意識されるという点において有利である。しかし、追加的な要素を備えるブランクを包装機に供給する場合、その代わりに、ブランクの層状の基体をその元の厚さに戻しうることが好ましい。これは、例えば、包装機により設定される製造要求を処理する理由に関し、ならびに組み立てられた容器が一定の視覚的な影響を有することを確実にすること、または容器の全重量を減少することに関しうる。さらに、さらなる層は、有利には、ブランクの貯蔵および輸送の間に層状の基体の表面を保護しうる。
【0038】
被覆層の代わりとして、ブランク厚さと残厚との間の差が要素厚さより小さいそれらの実施形態において、厚さ補正手段は、三次元のパッチ部材を含みうる。
【0039】
一つのこうしたパッチ部材は、貼付領域と異なる位置で容器の内部表面に配置される。パッチ部材は、第一の壁以外の容器の壁の内部表面に配置されることが好ましい。パッチ部材は、第一の壁に対向する容器の壁の内部表面に配置されることがさらにより好ましい。例えば、要素が後部壁に貼り付けられる場合、パッチ部材は前部壁に貼り付けられる。
【0040】
組み立てられた容器において壁の内部表面を画定するブランクの同じ表面に一つのこうしたパッチ部材を提供することによって、ブランクまたは容器の厚さ不均一性の少なくとも部分的な減少が達成される。例えば、要素が容器の後部壁の内部表面に貼り付けられる場合、補正パッチ部材は、容器の前部壁の内部表面に貼り付けられる。したがって、有利には、一定の程度の対称を有する配置が達成され、そのため折り畳まれていないブランクの重心は、要素とパッチ部材との間の位置で、ブランクの長軸方向軸に実質的に沿って配置される。
【0041】
パッチ部材の幅は、ブランクの幅より小さいことが好ましい。さらに、または別の方法として、パッチの高さは、パッチ部材が配置されるブランクパネルの高さより低いことが好ましい。好ましい実施形態では、パッチ部材は、識別可能な厚さの要素の形状および大きさと比較できる形状および大きさを有する。
【0042】
パッチ部材は、増分厚さの少なくとも約70パーセントの厚さを有することが好ましい。したがって、パッチ部材は、増分厚さを部分的にのみ補正する。しかし、一つのこうした補正の程度は、ブランクの安定した積み重ねを形成することを容易にするのに十分であることが分かっている。パッチ部材は、増分厚さの少なくとも約80パーセントの厚さを有することがより好ましい。パッチ部材は、増分厚さの少なくとも約90パーセントの厚さを有することがさらにより好ましい。いくつかの特に好ましい実施形態では、パッチ部材は、増分厚さと実質的に等しい厚さを有する。これは、要素とパッチ部材が組み合わされることにより、別のブランクが有利には実質的に平坦な状態で置かれることができる突起した表面を画定するという点において有利である。
【0043】
要素が容器の第一の壁に貼り付けられる場合、パッチ部材は、容器の別の壁の内部表面に配置されることが好ましく、第一の壁に対向する壁に配置されることがより好ましい。例えば、要素が容器の後部壁の内部表面に貼り付けられる場合、パッチ部材は、容器の前部壁の内部表面に貼り付けられる。したがって、有利には、一定の程度の対称を有する配置が達成され、ここにおいて、ブランクの重心は、要素とパッチ部材との間の位置で、ブランクの長軸方向軸に実質的に沿って配置される。したがって、いくつかのブランクはさらに、互いの上部に非常に容易に積み重ねられてもよく、それにより、貯蔵、輸送に関して、また包装機へのブランクの供給に関して有利である。
【0044】
パッチ部材は取り外し可能であることが好ましい。例えば、パッチ層は、取り外し可能なステッカーとして提供されうる。「取り外し可能な」という用語は、二つの基体が両方の基体への損傷を全く引き起こすことなく相互に分離されうるように、二つの基体間(例えば、パッチ部材と容器がそれから形成されるブランクの表面との間)の接続の形成を可能にする一般的に低タックの接着剤を用いて、表面に取り付けられるステッカーを説明するために本明細書で用いられる。
【0045】
その他の実施形態では、ブランク厚さと残厚との間の差は、要素厚さに実質的に等しい。したがって、デボス加工処理または切除処理は、識別可能な厚さの追加的な要素の厚さを十分に補正して、そのためこれがブランクのラミネート基体の表面を越えて突出しないようするために用いられる。したがって、組み立てられた容器において容器の内部表面を画定するブランクの第一の表面上のその他の位置での厚さ補正手段の必要性は全くない。これは、貼付領域での材料のデボス加工または切除の後にブランクが依然として所望の強度を有することを、ブランクの厚さおよび基準重量が十分に確実にする場合に有利でありうる。
【0046】
追加的な要素は、容器の後部壁の内部表面上の中央位置に配置されることが好ましい。追加的な要素は、容器の後部壁の長軸方向軸に沿った位置に配置されることがさらにより好ましい。このことは、喫煙物品などの細長い消費財用の一般的な容器を形成するためのブランクにおいて、これがその平坦な状態におけるブランク上の実質的な中央位置に配置される要素に対応するので有利である。したがって、ブランクの層状の基体の重心におおよそ対応する位置に要素を有することによって、ブランクの積み重ねの安定性を最大化すること、ならびにブランク自体の取扱いおよび輸送を容易にすることが可能となる。さらに、追加的な要素が容器の後部壁の内部表面上の中央位置に配置される容器では、少なくとも消費者が初めて容器を開けた時に、追加的な要素は、消費者の視覚から効果的に隠される。
【0047】
好ましい実施形態では、容器は、容器の前部壁の内部表面に対して置かれる少なくとも一つの前部壁を備える補強部材をさらに備える。そのような実施形態では、要素は、補強部材の前部壁の下部端から一定の距離を置いて、容器上の貼付領域に配置されることが好ましい。
【0048】
要素の上部端および補強部材の下部端からの距離は、少なくとも約1ミリメートルであることがより好ましく、少なくとも約5ミリメートルであることがさらにより好ましい。
【0049】
本発明による容器は、消費財用の容器を形成するためにブランクを折り畳むことによって形成されてもよく、ブランクは、基体厚さを有する層状の基体、および基体厚さと実質的に同程度の厚さを有する三次元の要素を備え、要素は、層状の基体に貼り付けられる。層状の基体の第一の表面は、要素を少なくとも部分的に受けるための貼付領域を含み、貼付領域は、基体厚さより小さい残厚を有するデボス加工された領域または切除領域を含む。さらに、要素は、貼付領域のデボス加工されたゾーンまたは切除ゾーン上に提供された接着剤によって、層状の基体に貼り付けられる。
【0050】
容器がブランクから組み立てられた時、要素が貼り付けられるブランクの第一の表面は、容器の内側に面する。別の言い方をすると、識別可能な厚さの追加的な要素は、容器の壁を形成するためにブランクパネルの側部に貼り付けられ、そのため組み立てられた容器において、追加的な要素は、容器の前記壁の内部表面に貼り付けられる。
【0051】
基体厚さと残厚との間の差は、要素厚さより小さく、そのため要素は、要素厚さより小さい増分厚さだけ層状の基体の内部表面を越えて突出する。ブランクは、層状の基体の第一の表面の一領域上に厚さ補正手段を含むことが好ましい。これは、貼付領域の周りの第一の表面の少なくとも一領域上に延在する被覆層の形態でありうる。一部の実施形態では、被覆層は実質的に貼付領域の周りの第一の表面全体に延在しうる。別の方法として、厚さ補正手段は、貼付領域とは異なった位置で層状の基体の第一の表面に貼り付けられるパッチ部材の形態でありうる。
【0052】
こうした厚さ補正手段は、取り外し可能であることがより好ましい。したがって、厚さ補正手段は、ブランクが貯蔵および輸送の目的のために互いの上部に積み重ねられた時に増分厚さを少なくとも部分的に補正するために用いられてもよく、一方で、厚さ補正手段は、ブランクが容器を形成するために包装機に供給された時に取り外されうる。
【0053】
要素は、その平坦な状態におけるブランクの長軸方向軸に沿った位置に配置され、要素とブランクの長軸方向軸の中点との間の距離は、ブランクの長軸方向寸法の約20パーセント未満であることが好ましい。要素は、層状ブランクの長軸方向軸に沿った位置にあり、要素と層状ブランクの長軸方向軸の中点との間の距離は、ブランクの長軸方向寸法の約15パーセント未満であることがより好ましく、ブランクの長軸方向寸法の約10パーセント未満であることがさらにより好ましい。
【0054】
例えば、層状ブランクの長軸方向寸法が約200ミリメートルである一実施形態において、長軸方向軸の中点は、層状ブランクのいずれかの端から約100ミリメートルにあり、識別可能な厚さの要素は、中点から約40ミリメートル以下の距離で長軸方向軸上に配置される。識別可能な厚さの要素は、中点から約30ミリメートル以下の距離で長軸方向軸上に配置されることがより好ましい。識別可能な厚さの要素は、中点から約20ミリメートル以下の距離で長軸方向軸上に配置されることがさらにより好ましい。
【0055】
別の実施形態では、層状の基体の長軸方向寸法が約250ミリメートルである場合、長軸方向軸の中点は、層状ブランクのいずれかの端から約125ミリメートルにあり、識別可能な厚さの要素は、中点から約50ミリメートル以下の距離で長軸方向軸上に配置される。識別可能な厚さの要素は、中点から約37.5ミリメートル以下の距離で長軸方向軸上に配置されることがより好ましい。識別可能な厚さの要素は、中点から約25ミリメートル以下の距離で長軸方向軸上に配置されることがさらにより好ましい。
【0056】
これは、ブランクの重心の位置が、ひいては層状の基体の重心の位置に実質的に対応することになるという点で有利である。これらのブランクの積み重ねは、したがって、特に安定し、かつ容易に貯蔵され輸送されうる。
【0057】
本発明による消費財用の容器は、基体厚さを有する層状の基体を提供する工程と、層状の基体の第一の表面上にデボス加工された、または切除領域を形成して、貼付領域を画定する工程であって、デボス加工された領域または切除領域が基体厚さより小さい残厚を有する、工程と、容器を形成するためのブランクを提供するように、デボス加工された、または切除ゾーンに提供された接着剤によって、層状の基体の第一の表面上に基体厚さと実質的に同程度の厚さを有する三次元の要素を貼り付ける工程と、層状の基体の第一の表面が容器の内部表面を画定するように、ブランクから容器を形成する工程と、を含む方法によって製造されうる。
【0058】
消費財の束は、金属の箔または金属化紙のパッケージに巻き付けられることが好ましい。パッケージ材料は、金属化ポリエチレンフィルムおよびライナー材料のラミネートとして形成されうる。パッケージ材料は、スーパー仕上げグラシンペーパーでもよい。さらに、パッケージ材料には、印刷受容性のトップコートを提供してもよい。
【0059】
一つのこうしたパッケージは、ボックスと、ヒンジ・リッド型容器の後部壁を横切って延在するヒンジ線の周りにボックスにヒンジ留めされるリッドとを備える、ヒンジ・リッド型容器に受けられうる。ヒンジ・リッド型容器は、厚紙、板紙、プラスチック、金属、またはその組み合わせを含むがこれに限定されない、任意の適切な材料または材料の組み合わせのブランクから形成されてもよい。ブランクは、約100グラム/平方メートル〜約350グラム/平方メートルの重さを有する層状の厚紙ブランクであることが好ましい。ヒンジ・リッド型容器は、随意に外側ラッパーを含んでもよく、これは、例えば、高密度または低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、方向性ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、セルロースフィルム、またはその組み合わせなどの透明高分子フィルムであることが好ましく、また外側ラッパーは、従来的な方法で適用される。外側ラッパーは開封テープを含んでもよい。さらに、外側ラッパーは画像、消費者情報、またはその他のデータを印刷されていてもよい。
【0060】
パッケージのほか、外側のヒンジ・リッド容器は、幅の狭い二つの壁によって間隙を介した、幅の広い二つの壁を備える直方体であることが好ましい。
【0061】
本発明による容器は、細長い喫煙物品(例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこ、またはシガリロなど)用の容器としての特定の用途がある。当然のことながら、その寸法を適切に選択することによって、本発明による容器は、異なる数の従来サイズ、キングサイズ、スーパーキングサイズ、スリムまたはスーパースリムの紙巻たばこ用に設計されてもよい。別の方法として、その他の消費財を容器内に収容してもよい。
【0062】
寸法の適切な選択によって、本発明による容器は、異なる合計数の喫煙物品、または異なる配置の喫煙物品を保持するように設計されてもよい。例えば、寸法の適切な選択によって、本発明による容器は、合計10〜30の喫煙物品を保持するように設計されてもよい。喫煙物品は、喫煙物品の合計数に応じて、異なる並べ方で配置されてもよい。
【0063】
ここで、以下の添付図面を参照しながら、例証としてのみであるがさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】図1は、本発明による容器を形成するためのブランクの概略上面図である。
【図2】図2は、図1のブランクの詳細な概略側部断面図である。
【図3】図3は、本発明による容器を形成するためのブランクの別形の概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0065】
本発明による容器は、図1に示される層状ブランク100から形成されてもよい。層状ブランク100は、標準的な装置を使用して組み立ておよび充填されてもよい。
【0066】
図2は、図1のブランク100の詳細を示す。ブランク100は、約320マイクロメートルの厚さT1を有する層状の基体102と、約200マイクロメートルの厚さT2を有する直方体要素104と、を備える。要素104は、層状の基体102に貼り付けられる。層状の基体の第一の表面106は、要素104を少なくとも部分的に受けるための貼付領域108を含む。容器が層状ブランク100から形成された時、第一の表面106は、容器の内側に面する。
【0067】
貼付領域108は、約250マイクロメートルの残厚T3を有するデボス加工された領域を含む。デボス加工の奥行きは、約70マイクロメートルを有する。要素104は、デボス加工された領域に提供された接着剤の層110によって層状の基体102に貼り付けられ、約130マイクロメートルの増分厚さT4だけ第一の表面106の上方に突出する。
【0068】
より詳細には、要素104は、層状の基体102の長軸方向軸200に沿った位置にあり、要素104と層状の基体の長軸方向軸200の中点206との間の距離は、層状の基体102の長軸方向の端と端をつないだ寸法202の約10パーセント未満である。より詳細には、要素104は、無線周波数要素を含み、長軸方向軸200に対して対称的に形成される。
【0069】
層状の基体の長軸方向寸法202は、約250ミリメートルである。長軸方向軸の中点206は、層状の基体のいずれかの端から約125ミリメートルにある。要素104と中点206との間の距離は、約12ミリメートル(約25ミリメートルに相等する層状の基体の長軸方向寸法の10パーセント)である。
【0070】
ブランク100は、貼付領域108の周りに延在する層状の基体102の第一の表面106の一領域上にワニスを含むさらなる層112を備える(図2を参照のこと)。図2に示す実施形態では、さらなる層112の厚さは、増分厚さT4と実質的に同じ大きさである。したがって、さらなる層は、有利には、増分厚さ全体を補正する。さらなる層112は、容器を形成するために包装機にブランク100を供給する直前に、層状の基体102から取り外される。
【0071】
図3は、本発明による消費者物品用の容器を形成するためのブランク300の別形を示す。ブランク300は、層状の基体302と、識別可能な厚さの直方体要素304と、を備え、要素304は、ブランク300の第一の表面の貼付領域に貼り付けられ、その中に受けられる。
【0072】
ブランク300は、貼付領域の周りに延在するさらなる層の代わりとして、貼付領域と異なる位置で層状の基体の内部表面上に配置される三次元のパッチ部材312の形態の厚さ補正部材を備えるという点で、図1および図2のブランク100と異なる。
【図1】
【図2】
【図3】
【国際調査報告】