(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019522087
(43)【公表日】20190808
(54)【発明の名称】脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための脱脂剤として適した組成物
(51)【国際特許分類】
   C11D 1/68 20060101AFI20190712BHJP
   C11D 17/06 20060101ALI20190712BHJP
   C11D 17/08 20060101ALI20190712BHJP
   C11D 1/94 20060101ALI20190712BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20190712BHJP
   C11D 3/386 20060101ALI20190712BHJP
   C11D 3/395 20060101ALI20190712BHJP
   C11D 3/40 20060101ALI20190712BHJP
   C11D 1/04 20060101ALI20190712BHJP
   C11D 17/04 20060101ALI20190712BHJP
   B01F 17/56 20060101ALI20190712BHJP
【FI】
   !C11D1/68
   !C11D17/06
   !C11D17/08
   !C11D1/94
   !C11D3/37
   !C11D3/386
   !C11D3/395
   !C11D3/40
   !C11D1/04
   !C11D17/04
   !B01F17/56
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
【全頁数】46
(21)【出願番号】2018568779
(86)(22)【出願日】20170705
(85)【翻訳文提出日】20190225
(86)【国際出願番号】EP2017066848
(87)【国際公開番号】WO2018007478
(87)【国際公開日】20180111
(31)【優先権主張番号】16178042.4
(32)【優先日】20160705
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国 67056 ルートヴィヒスハーフェン・アム・ライン カール−ボッシュ−シュトラーセ 38
【住所又は居所原語表記】Carl−Bosch−Strasse 38, 67056 Ludwigshafen am Rhein, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100100354
【弁理士】
【氏名又は名称】江藤 聡明
(72)【発明者】
【氏名】バウアー,フレデリク
【住所又は居所】ドイツ、67056 ルートヴィッヒスハーフェン アム ライン、カール−ボッシュ−シュトラーセ 38
(72)【発明者】
【氏名】エスクヒェン,ライナー
【住所又は居所】ドイツ、40589 デュッセルドルフ−ホルトハウゼン、ヘンケルシュトラーセ 67
(72)【発明者】
【氏名】エスパー,クラウディア
【住所又は居所】ドイツ、67056 ルートヴィッヒスハーフェン アム ライン、カール−ボッシュ−シュトラーセ 38
【テーマコード(参考)】
4D077
4H003
【Fターム(参考)】
4D077AB10
4D077AC03
4D077AC06
4D077BA01
4D077BA03
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4D077DE07X
4H003AB03
4H003AC05
4H003AC08
4H003AD01
4H003AE01
4H003BA09
4H003BA12
4H003BA17
4H003DA01
4H003DA05
4H003DA17
4H003DB02
4H003DC02
4H003EB28
4H003EC01
4H003EE01
4H003FA04
4H003FA07
4H003FA09
4H003FA12
4H003FA14
4H003FA37
(57)【要約】
【課題】脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための脱脂剤として適した組成物を提供する。
【解決手段】
本発明は、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物、前記組成物を含む乾燥又は液体配合物、並びに脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための脱脂剤としての、又は乳化剤としての、又は湿潤剤としての、前記組成物の使用方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2種以上の一般式(I)
【化1】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物であって、前記2種以上の化合物はR及び/又はG及び/又はxが異なる、組成物。
【請求項2】
一般式(I)において、Rが非置換の分岐鎖C〜C13−アルキル、好ましくは非置換の分岐鎖C−又はC10−又はC13−アルキル、最も好ましくは非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキルである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
一般式(I)において、Gがグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から選択され、及び/又はxが1.05〜2.5の範囲に、好ましくは1.10〜1.8の範囲にある、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
一般式(I)において、Rが非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキル、好ましくは非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gがグルコース及び/又はキシロースであり、xが1.05〜2.5の範囲にある、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
一般式(I)において、Rが非置換の分岐鎖のC13−アルキルであり、Gがキシロースであり、xが1.10〜1.8の範囲にある、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
一般式(I)において、Rが0.9〜3.5の、より好ましくは1.8〜3.5の、最も好ましくは2.0〜2.5の範囲の平均分岐数を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
2種以上の一般式(I)の化合物はRが異なる、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に定義する組成物を含む乾燥又は液体配合物。
【請求項9】
前記配合物が、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、酵素、漂白剤、過酸素化合物(peroxygen compound)、蛍光増白剤、錯化剤、ポリマー、例えばポリカルボキシレート、セッケン、シリコン系消泡剤、漂白剤、着色剤、染料移行防止剤及びそれらの混合物を含む群から選択される添加剤をさらに含む、請求項8に記載の乾燥又は液体配合物。
【請求項10】
前記配合物が、単回用量の配合物、又は600g/lを超える嵩密度を有する高濃度の粉末配合物である、請求項8又は9に記載の乾燥又は液体配合物。
【請求項11】
請求項1から7のいずれか一項に定義する、2種以上の一般式(I)
【化2】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物の、脂肪性及び/又は油性沈着物、好ましくは脂肪性の沈着物を除去するための脱脂剤としての使用方法。
【請求項12】
40℃以下の温度、好ましくは5〜40℃の範囲における、脂肪性及び/又は油性沈着物、好ましくは脂肪性の沈着物を除去するための脱脂剤としての請求項11に記載の使用方法。
【請求項13】
請求項1から7のいずれか一項に定義する、2種以上の一般式(I)
【化3】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物の、乳化剤としての使用方法。
【請求項14】
請求項1から7のいずれか一項に定義する、2種以上の一般式(I)
【化4】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物の、湿潤剤としての使用方法。
【請求項15】
一般式(I)において、Rが非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gがグルコースであり、xが1.05〜2.5の範囲、好ましくは1.10〜1.8の範囲にある、請求項14に記載の使用方法。
【請求項16】
40℃以上の温度、好ましくは40〜120℃の範囲における、湿潤剤としての請求項14又は15に記載の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2種以上の一般式(I)の化合物の組成物、前記組成物を含む乾燥又は液体配合物、並びに脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための脱脂剤としての、又は乳化剤としての、又は湿潤剤としての、前記組成物の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
洗剤組成物は当該技術分野においてよく知られており、数多くの異なる洗浄課題に対処するために数多くの異なる方法で配合することが可能である。例えば、そのような組成物は、洗浄処理において遭遇する様々な課題に対処するための実に様々な化合物、例えばビルダー、蛍光増白剤、分散剤、酵素、香料、界面活性剤(アニオン性、非イオン性、カチオン性及び/又は両性)、セッケン、シリコン系消泡剤、漂白剤、着色剤、染料移行防止剤、錯化剤などを含み得る。さらに、そのような組成物は典型的には、それらが可能な限り広い範囲の汚れに対して効果的であるように配合される。この必要性は、その洗浄性能が広範囲で効果的な1種以上の薬剤を含む組成物の提供によって対処される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
洗浄組成物を配合する際に考慮し対処しなければならない1つの特定の課題は、皮脂、油及び/又は脂肪含有組成物などの、脂肪性及び油性沈着物の除去である。この課題は、現在の消費者の動向が低温での洗浄操作に向かっているため、より困難である。すなわち、十分な脱脂性能は、40℃未満の温度で達成可能でなければならない。他方で、産業的洗浄への適用では、40℃をはるかに超える温度における洗浄効率を改善するために、湿潤剤が典型的に使用される。よって、組成物及びそれに含有される活性化合物の性能は、広い温度範囲にわたって達成されなければならない。
【0004】
しかしながら、高温でのその脱脂挙動に関して十分であるとして知られている化合物又は組成物は、典型的には、低温では限定された脱脂性能を示すので、そのような適用には適していないと考えられている。さらに、そのような化合物又は組成物の高温での湿潤挙動は、依然として十分ではない。
【0005】
従って、当該技術分野において、特に40℃以下の温度で使用する場合に、前述の不利な点を回避し、特に脂肪性及び/又は油性沈着物の除去を可能にする化合物を提供する必要がある。さらに、特に40℃以上の温度で、改善された湿潤挙動を示す化合物を提供することが望ましい。さらに、乳化剤としての使用を可能にする化合物を提供することが望ましい。
【0006】
よって、本発明の目的は、特に40℃以下の温度で、脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための脱脂剤として使用することができる化合物又は組成物を提供することである。さらに、特に40℃以上の温度で、湿潤剤として使用することができる化合物又は組成物を提供することが、本発明の目的である。本発明の他の目的は、乳化剤として使用することができる化合物又は組成物を提供することである。本発明のよりさらなる目的は、洗浄配合物中に使用することができる化合物又は組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記及び他の目的は、本発明の内容によって解決される。
【0008】
【化1】
【0009】
本発明の第一の態様により、2種以上の一般式(I)(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物を提供する。ここで2種以上の化合物は、R及び/又はG及び/又はxが異なる。
【0010】
発明者は、驚くべきことに、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物が、特に40℃以下の温度で脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための脱脂剤としてだけでなく、特に40℃以上の温度で湿潤剤としても使用できることを見出した。さらに、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、乳化剤として使用することができる。さらに、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、洗浄配合物中に使用することができる。
【0011】
本発明のさらなる態様により、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を含む乾燥又は液体配合物を提供する。一実施形態では、配合物は、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、酵素、漂白剤、過酸素化合物(peroxygen compounds)、蛍光増白剤、錯化剤、ポリマー、例えばポリカルボキシレート、セッケン、シリコン系消泡剤、漂白剤、着色剤、染料移行防止剤及びそれらの混合物を含む群から選択される添加剤をさらに含む。別の実施形態では、配合物は、単回用量の配合物、又は600g/lを超える嵩密度を有する高濃度の粉末配合物である。
【0012】
本発明のさらに別の態様により、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を、脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための脱脂剤として使用する方法を提供する。好ましくは、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を、脂肪性の沈着物を除去するための脱脂剤として使用する。一実施形態では、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を、脂肪性及び/又は油性沈着物を、好ましくは脂肪性の沈着物を除去するための脱脂剤として、40℃以下の温度で、好ましくは5〜40℃の範囲で使用する。
【0013】
本発明のなおさらなる態様により、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を、乳化剤として使用する方法を提供する。
【0014】
本発明のなおさらなる態様により、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を、湿潤剤として使用する方法を提供する。一実施形態では、一般式(I)において、Rは非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gはグルコースであり、xは1.05〜2.5の範囲、好ましくは1.10〜1.8の範囲にある。別の実施形態では、本明細書に定義する2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を、40℃以上の、好ましくは40〜120℃の範囲の温度で、湿潤剤として使用する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】2種以上の一般式(I)の化合物を含む本発明の組成物の乳化特性を示す。
【図2】2種以上の一般式(I)の化合物を含む本発明の組成物の湿潤特性を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
一般式(I)の本発明の化合物の有利な実施形態を、対応する従属請求項に定義する。
【0017】
一実施形態によれば、一般式(I)において、Rは非置換の分岐鎖C〜C13−アルキル、好ましくは非置換の分岐鎖C−又はC10−又はC13−アルキル、最も好ましくは非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキルである。
【0018】
別の実施形態によれば、一般式(I)において、Gはグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から選択され、並びに/又はxは1.05〜2.5の範囲、好ましくは1.10〜1.8の範囲にある。
【0019】
さらに別の実施形態によれば、一般式(I)において、Rは非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキル、好ましくは非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gはグルコース及び/又はキシロースであり、xは1.05〜2.5の範囲にある。
【0020】
一実施形態によれば、一般式(I)において、Rは非置換の分岐鎖のC13−アルキルであり、Gはキシロースであり、xは1.10〜1.8の範囲にある。
【0021】
別の実施形態によれば、一般式(I)において、Rは0.9〜3.5の、より好ましくは1.8〜3.5の、最も好ましくは2.0〜2.5の範囲の平均分岐数を有する。
【0022】
さらに別の実施形態によれば、2種以上の一般式(I)の化合物は、Rが異なる。
【0023】
以下において、2種以上の一般式(I)の化合物を含む本発明の組成物の詳細及び好ましい実施形態を、さらに詳細に説明する。これらの技術的詳細及び実施形態は、本発明の乾燥又は液体配合物、及び使用方法にも適用されることが、理解されるべきである。
【0024】
発明の詳細な記述
2種以上の一般式(I)
【化2】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物を提供する。ここで2種以上の化合物は、R及び/又はG及び/又はxが異なる。
【0025】
発明者は、驚くべきことに、2種以上の一般式(I)の化合物を含む前記組成物が、特に40℃以下の温度で、脂肪性及び/又は油性沈着物に対して脱脂性能を示し、それゆえ脱脂剤として使用可能であることを見出した。さらに、2種以上の一般式(I)の化合物を含む前記組成物が優れた乳化性能を示し、それゆえ乳化剤として使用可能であることが見出された。さらに、2種以上の一般式(I)の化合物を含む前記組成物が、特に40℃以上の温度で優れた湿潤性能を示し、それゆえ湿潤剤として使用可能であることを見出した。このように、2種以上の一般式(I)の化合物を含む前記組成物は優れた性能を示し、よって洗浄配合物に使用することが可能である。
【0026】
一般式(I)において、Rは非置換の分岐鎖C〜C15−アルキル、好ましくは非置換の分岐鎖C〜C13−アルキル、より好ましくは非置換の分岐鎖C−又はC10−又はC13−アルキル、最も好ましくは非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキルである。例えば、Rは、非置換の分岐鎖C13−アルキルである。
【0027】
Rは、参照により本明細書に組み込まれる、WO01/36356A2に記載されているヒドロホルミル化(hydroformulation)によって好ましくは得られることが理解されよう。
【0028】
ここで使用する用語「分岐アルキル」は、以下に定義するように、少なくとも0.7の平均分岐数を有する飽和分岐脂肪族基のラジカルである。好ましくは、「分岐アルキル」という用語は、以下に定義するように、0.9〜3.5の範囲の、より好ましくは1.8〜3.5の範囲の、最も好ましくは2.0〜2.5の範囲の平均分岐数を有する飽和分岐脂肪族基のラジカルを指す。炭素原子の数には、鎖骨格に沿った炭素原子並びに分岐炭素が含まれることが理解されよう。
【0029】
ここで使用する、1分子鎖あたりの平均分岐数という表現は、13C核磁気共鳴(13C NMR)によって測定した、対応する分岐アルキルに対応するアルコール分子あたりの平均分岐数を指す。鎖中の平均炭素原子数はガスクロマトグラフィーにより決定される。
【0030】
本明細書及び特許請求の範囲を通して、所与の炭素位置での分岐のパーセンテージ、分岐の種類に基づく分岐のパーセンテージ、平均分岐数、及び四級原子のパーセンテージについて、様々な言及がなされるであろう。これらの量は、以下の3つの13C−NMR技法の組み合わせを使用して、測定及び決定されるべきである。
【0031】
(1)第1は、45度チップ13Cパルス及び10秒の再循環遅延を使用した標準逆ゲート技法である(定量結果を確実にするために、重水素化クロロホルム中の分岐アルコール溶液に有機フリーラジカル緩和剤が添加されている)。(2)第2は、8ミリ秒の1/J遅延(Jは、これらの脂肪族アルコールの炭素とプロトンとの間の結合定数で、125Hzである)を使用した、J−変調スピンエコーNMR技法(JMSE)である。このシーケンスは、奇数のプロトンを有する炭素と、偶数のプロトンを有するものとを、すなわち、CH/CHとCH/Cq(Cqは第四級炭素を指す)とを区別する。(3)第3は、4ミリ秒の1/2J遅延を使用したJMSE NMR「quat−only(第四級炭素のみ)」技法であり、第四級炭素のみからの信号を含有するスペクトルを生じる。第四級炭素原子を検出するためのJSME NMR quat only技法は、0.3原子%という少量の第四級炭素原子の存在を検出するのに十分な感度を有する。JSME NMRのquat onlyスペクトルの結果から得られた結果を確認することを望む場合は、任意のさらなる段階として、DEPT−135NMRシーケンスを実施してもよい。DEPT−135NMRシーケンスは、真の第四級炭素とブレークスループロトン化炭素とを識別するのに非常に役立ち得る。これは、DEPT−135シーケンスが、JMSE「quat only」実験のものと「正反対」のスペクトルを生じるという事実による。後者が第四級炭素を除くすべての信号をゼロにするのに対し、DEPT−135は、もっぱら第四級炭素をゼロにする。従ってこの2つのスペクトルを組み合わせることは、JMSE「quatonly」スペクトル中の非第四級炭素を見つけるのに非常に役立つ。しかし、本明細書全体を通して第四級炭素原子の存在または不存在に言及する場合は、JSME NMRのquat only法により測定した第四級炭素の一定量又は不存在を意味する。任意に結果を確認することを望む場合も、DEPT−135技法を用いて、第四級炭素の存在及び量を確認する。
【0032】
例えば、分岐C13−アルキルは、0.9〜3.5の、より好ましくは1.8〜3.5の範囲の、最も好ましくは2.0〜2.5の平均分岐数を有する。分岐数は、分岐アルキルの対応するアルコール1分子中のメチル基の数から1を引いたものとして定義される。平均分岐数は、試料の分子の分岐数の統計的平均である。
【0033】
分岐アルキルは、エーテル基に対してC炭素位に5〜25%の分岐を有するものとして、NMR技法により特徴付けることができる。好ましい実施形態では、NMR技法によって決定されるように、C位に10〜20%の分岐数がある。分岐鎖アルキルはまた、やはりNMR技法によって決定されるように、C位に10%〜50%の、より典型的にはC位に15%〜30%の分岐数を一般に有する。C位に見られる分岐数と組み合わせると、この場合の分岐アルキルは、C及びC炭素位にかなりの量の分岐を含有する。
【0034】
よって、本発明の分岐アルキルは、C及びC位にかなりの数の分岐を有する。追加的又は代替的に、分岐アルキルは、NMR技法によって決定されるように、7%以下の、より好ましくは5%以下のイソプロピル末端型分岐を有することが好ましい。これは、エーテル基に対して、骨格中の最後から2番目の炭素位でメチルが分岐していることを意味する。
【0035】
一実施形態では、分岐は炭素骨格の長さにわたって生じる。しかしながら、分岐の少なくとも20%、より好ましくは少なくとも30%が、C、C、及びイソプロピル位に集中していることが好ましい。あるいは、メチル分岐数の合計数は、上記のNMR技法によって測定されるように、分岐の合計数の少なくとも40%、さらには少なくとも50%である。このパーセンテージには、エーテル基に対して、CからC炭素位内で上記のNMR技法によって見られるメチル分岐、及びメチル分岐の末端イソプロピル型の全体数が含まれる。
【0036】
分岐アルキル、その特徴付け及び合成は、WO01/36356A2、WO98/23566A1及びEP1230200A1にさらに記載されており、よってこれらは参照により本明細書に組み込まれる。
【0037】
用語「非置換」は、分岐アルキル基が置換基を含まない、すなわち分岐アルキル基が炭素原子と水素原子のみからなることを意味する。
【0038】
一実施形態では、組成物の2種以上の化合物は、Rが異なる。好ましくは、組成物は、Rが異なる一方でG及びxが同一である2種以上の一般式(I)の化合物の混合物を含む。組成物の2種以上の化合物のRが異なる場合、Rは炭素原子の数(すなわち長さ)又は分岐の種類が異なり得る。
【0039】
例えば、組成物の2種以上の化合物が、炭素原子の数(すなわち長さ)において異なる場合、2種以上の化合物のうちの1つは、Rが非置換の分岐鎖C−アルキルである化合物であり、2種以上の化合物のうちの1つ以上の化合物は、Rが非置換の分岐鎖C10−アルキル、非置換の分岐鎖C11−アルキル、非置換の分岐鎖C12−アルキル、非置換の分岐鎖C13−アルキル、非置換の分岐鎖C14−アルキル及び/又は非置換の分岐鎖C15−アルキルである化合物である。
【0040】
あるいは、組成物の2種以上の化合物が、分岐の種類において異なる場合、2種以上の化合物は同じ数(すなわち長さ)の炭素原子を有する化合物であるが、炭素骨格の長さにわたる分岐が異なることが理解されよう。例えば、2種以上の化合物のそれぞれは非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、そのRが炭素骨格の長さにわたる分岐において異なる。よってRは、異なる非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルの混合物である。
【0041】
Rが異なる非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルの混合物である場合、非置換の直鎖C〜C15−アルキル(すなわち分岐を含まないC〜C15−アルキル)であるRの少量を、本発明の組成物が含むことを排除するものではないことが理解されよう。例えば、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、Rが非置換の直鎖C−C15−アルキルである1つ以上の化合物を、組成物の全質量に対して1.0質量%以下の量で含む。
【0042】
好ましくは、組成物の2種以上の化合物は、Rが異なる。
【0043】
2種以上の一般式(I)の化合物は、アルコールの混合物の対応するグリコシル化によって好ましくは得られる。アルコールの混合物は、トリマーブテン又はテトラマープロペン、より好ましくはトリマーブテンの、ヒドロホルミル化及び任意に水素化によって好ましくは得られることに留意されたい。アルコールの混合物を調製するための方法は、例えばWO01/36356A2に記載されており、よってこれは参照により本明細書に組み込まれる。
【0044】
一般式(I)において、Gは5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択される。例えば、Gはペントース及びヘキソースから選択される。ペントースの例として、リブロース、キシルロース、リボース、アラビノース、キシロース及びリキソースが挙げられる。ヘキソースの例として、ガラクトース、マンノース、ルマノース及びグルコースが挙げられる。単糖類は、天然物から合成され、又は由来し、又は分離でき、以下簡易に天然糖又は天然多糖と称し、天然糖、天然多糖が好ましい。より好ましくは、次の天然単糖が挙げられる:グルコース、キシロース、アラビノース、ルマノース及び前記の物の混合物、さらにより好ましくは、グルコース及び/又はキシロース、特にキシロースである。単糖類は、その任意の鏡像異性体、天然に生じる鏡像異性体から選択することができ、鏡像異性体の天然に生じる混合物が好ましい。天然には、ある特定の分子においてのみGの基全体が生じることができる。
【0045】
よって、一般式(I)中のGがペントースである場合、ペントースは、リブロース、例えばD−リブロース、L−リブロース及びそれらの混合物、好ましくはD−リブロース、キシルロース、例えばD−キシルロース、L−キシルロース及びそれらの混合物、好ましくはD−キシルロース、リボース、例えばD−リボース、L−リボース及びそれらの混合物、好ましくはD−リボース、アラビノース、例えばD−アラビノース、L−アラビノース及びそれらの混合物、好ましくはL−アラビノース、キシロース、例えばD−キシロース、L−キシロース及びそれらの混合物、好ましくはD−キシロース、並びにリキソース、例えばD−リキソース、L−リキソース及びそれらの混合物、好ましくはD−リキソースから選択され得る。一般式(I)中のGがヘキソースである場合、ヘキソースは、ガラクトース、例えばD−ガラクトース、L−ガラクトース及びそれらの混合物、好ましくはD−ガラクトース、マンノース、例えばD−マンノース、L−マンノース及びそれらの混合物、好ましくはD−マンノース、ラムノース、例えばD−ラムノース、L−ラムノース及びそれらの混合物、好ましくはL−ラムノース、並びにグルコース、例えばD−グルコース、L−グルコース及びそれらの混合物、好ましくはD−グルコースから選択され得る。より好ましくは、一般式(I)中のGはグルコース、好ましくはD−グルコース、キシロース、好ましくはD−キシロース、アラビノース、好ましくはD−アラビノース、ラムノース、好ましくはL−ラムノース、及び前述の混合物であり、さらにより好ましくは、一般式(I)中のGはグルコース、好ましくはD−グルコース及び/又はキシロース、好ましくはD−キシロース、及び/又はアラビノース、好ましくはD−アラビノース、特にキシロース、好ましくはD−キシロース及び/又はアラビノース、好ましくはD−アラビノースである。例えば、一般式(I)中のGはキシロース、好ましくはD−キシロース又はアラビノース、好ましくはD−アラビノースである。
【0046】
本発明の一実施形態では、Gは、5個の炭素原子を有する単糖類から、好ましくはキシロース、好ましくはD−キシロースから選択される。この実施形態は、一般式(I)の化合物を脱脂剤又は乳化剤として使用する場合に特に有利である。
【0047】
別の実施形態では、Gは6個の炭素原子を有する単糖類から、好ましくはグルコース、好ましくはD−グルコースから選択される。この実施形態は、一般式(I)の化合物を湿潤剤として使用する場合に特に有利である。
【0048】
一実施形態では、Gは5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、この単糖類はバイオマス源の発酵処理から得る。バイオマス源は、マツ材、ブナ材、麦わら、穀物わら、スイッチグラス、亜麻、オオムギ殻、オートムギ殻、バガス、ススキ等を含む群から選択され得る。
【0049】
よって、Gは5個又は6個の炭素原子を有する単糖類の混合物を含むことが理解されよう。
【0050】
5個又は6個の炭素原子を有する単糖類の好ましい混合物には、キシロースとグルコースとの混合物、又はキシロースとアラビノースと任意にグルコースとの混合物が含まれるが、これらに限定されない。よってGは、好ましくはキシロースとグルコースとの混合物、又はキシロースとアラビノースと任意にグルコースとの混合物である。
【0051】
5個又は6個の炭素原子を有する単糖類の混合物がグルコースとキシロースとの混合物を含む場合、グルコースのキシロースに対する質量比は、使用するバイオマス源に応じて広範囲で変動し得る。例えば、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類の混合物がグルコースとキシロースとの混合物を含む場合、混合物中のグルコースのキシロースに対する質量比(グルコース[質量%]/キシロース[質量%])は、好ましくは20:1〜1:10、より好ましくは10:1〜1:5、さらにより好ましくは5:1〜1:2、最も好ましくは3:1〜1:1である。
【0052】
5個又は6個の炭素原子を有する単糖類の混合物がキシロースとアラビノースとの混合物を含む場合、キシロースのアラビノースに対する質量比は、使用するバイオマス源に応じて広範囲で変動し得る。例えば、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類の混合物がキシロースとアラビノースとの混合物を含む場合、混合物中のキシロースのアラビノースに対する質量比(キシロース[質量%]/アラビノース[質量%])は、好ましくは150:1〜1:10、より好ましくは100:1〜1:5、さらにより好ましくは90:1〜1:2、最も好ましくは80:1〜1:1である。
【0053】
5個又は6個の炭素原子を有する単糖の混合物がグルコースとキシロースとアラビノースとの混合物を含む場合、グルコースのキシロースに対する、アラビノースに対する質量比は、使用するバイオマス源に応じて広範囲で変動し得る。例えば、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類の混合物がグルコースとキシロースとアラビノースとの混合物を含む場合、混合物中のグルコースのアラビノースに対する質量比(グルコース[質量%]/アラビノース[質量%])は、好ましくは220:1〜1:20、より好ましくは200:1〜1:15、さらにより好ましくは190:1〜1:10、最も好ましくは180:1〜1:8である。追加的又は代替的に、混合物中のキシロースのアラビノースに対する質量比(キシロース[質量%]/アラビノース[質量%])は、好ましくは150:1〜1:20、より好ましくは120:1〜1:15、さらにより好ましくは100:1〜1:10、最も好ましくは80:1〜1:8である。追加的又は代替的に、混合物中のグルコースのキシロースに対する質量比(グルコース[質量%]/キシロース[質量%])は、好ましくは150:1〜1:20、より好ましくは120:1〜1:15、さらにより好ましくは100:1〜1:10、最も好ましくは80:1〜1:8である。
【0054】
5個又は6個の炭素原子を有する単糖類のさらなる混合物は、DE69504158T2、DE69712602T2、FR2967164、及びUS6774113に開示されており、よってその内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0055】
一実施形態では、特にGをバイオマス源の発酵処理から得る場合、Gは5個又は6個の炭素原子を有する単糖類とは異なる単糖類を少量含み得る。
【0056】
好ましくは、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類とは異なる単糖類を、単糖類の全質量に対して、10質量%以下、より好ましくは5質量%以下含む。すなわち、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類を、単糖類の全質量に対して、90質量%以上、より好ましくは95質量%以上含む。
【0057】
一般式(I)において、x(重合度(DP)とも呼ぶ)は1〜10の範囲にあり、好ましくはxは1.05〜2.5の範囲にあり、最も好ましくはxは1.10〜1.8、例えば1.1〜1.4の範囲にある。本発明の文脈において、xは平均値を指し、且つxは必ずしも整数ではない。ある特定の分子においてのみGの基全体が生じることができる。xは、高温ガスクロマトグラフィー(HTGC)により、例えば400℃で、K.Hillら、Alkyl Polyglycosides、VCH Weinheim、ニューヨーク、バーゼル、ケンブリッジ、東京、1997年の特に28ページ以降に従って、又はHPLCによって、決定することが好ましい。HPLC法では、xはFlory法によって決定し得る。HPLC及びHTGCによって得た値が異なる場合、HTGCに基づく値が好ましい。
【0058】
よって、2種以上の一般式(I)
【化3】
の化合物を含む組成物において、
Rは、非置換の分岐鎖C〜C13−アルキルであり、Gはグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から選択され、xは1.05〜2.5の範囲にあって平均値を指すことが好ましい。
【0059】
例えば、2種以上の一般式(I)
【化4】
の化合物を含む組成物において、
Rは、非置換の分岐鎖C〜C13−アルキルであり、Gはグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から選択され、xは1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0060】
好ましくは、2種以上の一般式(I)
【化5】
の化合物を含む組成物において、
Rは、非置換の分岐鎖C−又はC10−又はC13−アルキルであり、Gはグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から選択され、xは1.05〜2.5の範囲にあって平均値を指す。
【0061】
例えば、2種以上の一般式(I)
【化6】
の化合物を含む組成物において、
Rは、非置換の分岐鎖C−又はC10−又はC13−アルキルであり、Gはグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から選択され、xは1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0062】
より好ましくは、2種以上の一般式(I)
【化7】
の化合物を含む組成物において、
Rは、非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキルであり、Gはグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から選択され、xは1.05〜2.5の範囲にあって平均値を指す。
【0063】
例えば、2種以上の一般式(I)
【化8】
の化合物を含む組成物において、
Rは、非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキルであり、Gはグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から選択され、xは1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0064】
最も好ましくは、2種以上の一般式(I)
【化9】
の化合物を含む組成物において、
Rは、非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキルであり、Gはグルコース及び/又はキシロースからなる群から選択され、xは1.05〜2.5の範囲にあって平均値を指す。
【0065】
例えば、2種以上の一般式(I)
【化10】
の化合物を含む組成物において、
Rは、非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキルであり、Gはグルコース及び/又はキシロースからなる群から選択され、xは1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0066】
一実施形態では、Rは、炭素骨格の長さにわたる分岐において異なる。よって、Rは異なる非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキルの混合物である。
【0067】
特に好ましくは、2種以上の一般式(I)
【化11】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gはグルコース及び/又はキシロースからなる群から選択され、xは1.05〜2.5の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物である。
【0068】
例えば、2種以上の一般式(I)
【化12】
の化合物を含む組成物において、
Rは、非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gはグルコース及び/又はキシロースからなる群から選択され、xは1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0069】
一実施形態では、Rは、炭素骨格の長さにわたる分岐において異なる。よって、Rは異なる非置換の分岐鎖C13−アルキルの混合物である。
【0070】
前述の2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を、脱脂剤又は乳化剤として使用する場合、一般式(I)
【化13】
の化合物において、Rは、好ましくは非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gはキシロースであり、xは1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0071】
Rが、炭素骨格の長さにわたる分岐において異なることが好ましい。
【0072】
よって、Rは異なる非置換の分岐鎖C13−アルキルの混合物である。
【0073】
前述の2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を、湿潤剤として使用する場合、一般式(I)
【化14】
の化合物において、Rは、好ましくは非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gはグルコースであり、xは1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0074】
Rが、炭素骨格の長さにわたる分岐において異なることが好ましい。
【0075】
よって、Rは異なる非置換の分岐鎖C13−アルキルの混合物である。
【0076】
2種以上の一般式(I)の化合物が、組成物中に提供されることが理解されよう。
【0077】
組成物が、2種以上の一般式(I)の化合物を含む、好ましくはそれらからなる場合、組成物中に存在する2種以上の化合物は、一般式(I)中の基R及び/又はG及び/又はxが異なる。すなわち、基R及び/又はG及び/又はxは、互いに独立して選択することができる。
【0078】
例えば、組成物が、2種以上の一般式(I)の化合物を含む、好ましくはそれらからなる場合、Rは非置換の分岐鎖C〜C15−アルキル、好ましくは非置換の分岐鎖C〜C13−アルキル、より好ましくは非置換の分岐鎖C−又はC10−又はC13−アルキル、最も好ましくは非置換の分岐鎖C10−又はC13−アルキルから独立して選択され得、一方で一般式(I)中のG及びxは各化合物において同一である。あるいは、xは1〜10の範囲、好ましくは1.05〜2.5の範囲、最も好ましくは1.10〜1.8の範囲から独立して選択され得、一方で一般式(I)中のR及びGは各化合物において同一である。あるいは、Gは5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から、より好ましくはグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から、最も好ましくはグルコース及び/又はキシロースから独立して選択され得、一方で式(I)中のR及びxは各化合物において同一である。
【0079】
好ましくは、2種以上の一般式(I)の化合物は、Rが異なる。より好ましくは、2種以上の一般式(I)の化合物はRが異なる一方、G及びxは同一である。
【0080】
一般式(I)の化合物は、アルファ及び/又はベータ立体配座で存在できることが理解されよう。例えば、一般式(I)の化合物は、アルファ又はベータ立体配座、好ましくはアルファ立体配座にある。あるいは、一般式(I)の化合物は、アルファ及びベータ立体配座にある。
【0081】
一般式(I)の化合物がアルファ及びベータ立体配座にある場合、一般式(I)の化合物は、アルファ及びベータ立体配座を、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは10:1〜1:5、さらにより好ましくは10:1〜1:4、最も好ましくは10:1〜1:3、例えば約2:1〜1:2の比(α/β)で含むことが好ましい。
【0082】
2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、好ましくは乾燥又は液体配合物において使用することができる。
【0083】
よって本発明は、さらなる態様において、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を含む乾燥又は液体配合物に関する。
【0084】
2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物に関して、前記組成物及びその実施形態をより詳細に定義する場合は、上記に提供したコメントを参照されたい。
【0085】
例えば、乾燥又は液体配合物は、乾燥又は液体洗浄配合物である。
【0086】
用語「洗浄」は、ここでは最も広い意味で使用され、洗浄に付する対象物、例えば布地又は食器から、油及び/又は脂肪含有物質などの所望されない物質を除去することを意味する。
【0087】
ここで使用する「乾燥配合物」という用語は、粉末、顆粒又は錠剤の形態の配合物を指す。「乾燥配合物」は、配合物の全質量に対して、20質量%以下の、より好ましくは15質量%以下の、さらにより好ましくは10質量%以下の、最も好ましくは7.5質量%以下の水分含量を有すると理解される。他に記載がない場合は、水分含量は、DIN EN 13267:2001に概説されているKarl Fischer法に従って決定する。乾燥配合物が粉末の形態で提供される場合、配合物は好ましくは600g/lを超える嵩密度を有する高濃度の粉末配合物である。
【0088】
ここで使用する「液体配合物」という用語は、「注ぐことができる液体」、「ゲル」又は「ペースト」の形態の配合物を指す。
「注ぐことができる液体」とは、25℃における20秒−1の剪断速度で、3000mPa・s未満の粘度を有する液体配合物を指す。例えば、注ぐことができる液体は、25℃における20秒−1の剪断速度で、200〜2000mPa・sの、好ましくは200〜1500mPa・sの、最も好ましくは200〜1000mPa・sの範囲の粘度を有する。
【0089】
「ゲル」とは、25℃における20秒−1の剪断速度で、2000mPa・sより大きい粘度を有する透明又は半透明の液体配合物を指す。例えば、ゲルは、0.1秒−1の剪断速度で、2000〜約10000mPa.sの、好ましくは5000〜10000mPa.sの範囲の粘度を有する。
【0090】
「ペースト」とは、25℃における20秒−1の剪断速度で、約2,000mPa・sを超える粘度を有する不透明な液体配合物を指す。例えば、ペーストは、25℃における0.1秒−1の剪断速度で、3,000〜10,000mPa・sの、好ましくは5,000〜10,000mPa・sの範囲の粘度を有する。
【0091】
好ましくは、乾燥又は液体配合物、より好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物は、液体配合物の形態である。乾燥又は液体配合物は、好ましくは単回用量の配合物の形態である。一実施形態では、配合物は高濃度液体配合物である。
【0092】
乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物は、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物を、配合物の全質量に対して好ましくは0.1〜80質量%、好ましくは0.1〜50質量%、最も好ましくは0.1〜25質量%の範囲の量で含む。
【0093】
乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物は、調製される配合物の種類において典型的に使用される添加剤を、さらに含み得ることが理解されよう。例えば、乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物は、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、酵素、漂白剤、過酸素化合物、蛍光増白剤、錯化剤、ポリマー、セッケン、シリコン系消泡剤、漂白剤、着色剤、染料移行防止剤及びそれらの混合物を含む群から選択される添加剤を、さらに含む。
【0094】
追加的又は代替的に、乾燥又は液体洗浄配合物は、添加剤として漂白活性化剤を含み得る。漂白活性化剤は当該技術分野においてよく知られており、それに応じて選択することができる。
【0095】
乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物に適したアニオン性界面活性剤は、複数の異なる種類のものが可能である。例えば、アニオン性界面活性剤は、アルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、脂肪酸エステルスルホネート、特にメチルエステルスルホネート、アルキルホスホネート、アルキルエーテルホスホネート、サルコシネート、タウレート、アルキルエーテルカルボキシレート、脂肪酸イソチオネート、スルホスクシネート、C〜C22アルキルサルフェート、C〜C22アルキルアルコキシサルフェート、C11〜C13アルキルベンゼンスルホネート、C12〜C20メチルエステルスルホネート、C12〜C18脂肪酸セッケン及びそれらの混合物を含む群から選択することができる。
【0096】
乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物に適した非イオン性界面活性剤は、複数の異なる種類のものが可能である。例えば、非イオン性界面活性剤は、C〜C22アルキルエトキシレート、C〜C12アルキルフェノールアルコキシレート、好ましくはエトキシレート及び混合エトキシ/プロポキシ、C〜C12アルキルフェノールのブロックアルキレンオキシド縮合物、C〜C22アルカノールのアルキレンオキシド縮合物及びエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー、アルキル多糖類、アルキルポリグルコシド界面活性剤、アルコール1モル当たり5〜20モルのエチレンオキシドを有するC12〜C15アルコールの縮合生成物、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、好ましくはN−メチルN−1−デオキシグルシチルココアミド又はN−メチルN−1−デオキシグルシチルオレアミド、及びそれらの混合物を含む群から選択することができる。一実施形態では、非イオン性界面活性剤は式R(OCOHであり得、式中、RはC10〜C16アルキル基又はC〜C12アルキルフェニル基であり、nは3〜約80である。
【0097】
追加的又は代替的に、非イオン性界面活性剤は、ラムノリピド、ソホロリピド、グルコースリピド、セルロースリピド、トレハロースリピド、マンノシルエリスリトールリピド、リポペプチド及びそれらの混合物を含む群から選択される生物系界面活性剤であることが可能である。
【0098】
好ましい非イオン性界面活性剤は、グルカミド、メチルエステルアルコキシレート、アルコキシル化アルコール、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのジブロック及びマルチブロックコポリマー、並びにソルビタンとエチレンオキシド又はプロピレンオキシドとの反応生成物、アルキルポリグリコシド(APG)、ヒドロキシアルキル混合エーテル及びアミンオキシドである。
【0099】
アルコキシル化アルコール及びアルコキシル化脂肪アルコールの好ましい例は、例えば、一般式(III)
【0100】
【化15】
(式中、変数は次のように定義する:
は、分岐鎖又は直鎖のC〜C22−アルキル、例えばn−C17、n−C1021、n−C1225、n−C1429、n−C1633又はn−C1837から選択され、
は、C〜C10−アルキル、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル又はイソデシルから選択され、
は同一又は異なり、水素及び直鎖C〜C10−アルキルから選択され、好ましくは各場合とも同一でエチルであり、特に好ましくは水素又はメチルであり、
e及びfは、0〜300の範囲にあり、e及びfの総計は少なくとも1、好ましくは3〜50の範囲にある。好ましくは、eは1〜100の範囲にあり、fは0〜300の範囲にある)
の化合物である。
【0101】
e及びfは、ランダムに又はブロックとして重合され得ることが理解されよう。
【0102】
一実施形態では、一般式(III)の化合物は、ブロックコポリマー又はランダムコポリマーであり得、ブロックコポリマーが好ましい。
【0103】
他の好ましいアルコキシル化アルコールの例は、例えば、一般式(IV)
【化16】
(式中、変数は次のように定義する:
は同一又は異なり、水素及び直鎖C〜C10−アルキルから選択され、好ましくは各場合とも同一でエチルであり、特に好ましくは水素又はメチルであり、
は分岐鎖又は直鎖のC〜C20−アルキルから選択され、特にn−C17、n−C1021、n−C1225、n−C1327、n−C1531、n−C1429、n−C1633、n−C1837であり、
aは、0〜10の、好ましくは1〜6の範囲の数であり、
bは、1〜80の、好ましくは4〜20の範囲の数であり、
dは、0〜50の、好ましくは4〜25の範囲の数である)
の化合物である。
【0104】
a+b+dの総計は、好ましくは5〜100の範囲、さらにより好ましくは9〜50の範囲にある。
【0105】
一般式(III)及び(IV)の化合物はブロックコポリマー又はランダムコポリマーであり得、ブロックコポリマーが好ましい。
【0106】
さらなる適した非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドから構成されるジブロック及びマルチブロックコポリマーから選択される。さらなる適した非イオン性界面活性剤は、エトキシル化又はプロポキシル化ソルビタンエステルから選択される。アミンオキシド又はアルキルポリグリコシド、特に直鎖のC〜C16−アルキルポリグリコシド及び分岐鎖のC〜C14−アルキルポリグルコシド、例えば一般平均式(VI)
【化17】
(式中、
は、C〜C−アルキル、特にエチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、
は、−(CH−Rであり、
は、4〜6個の炭素原子を有する単糖類から、特にグルコース及びキシロースから選択され、
sは、1.1〜4の範囲にあり、sは平均値である)
の化合物も同様に適している。
【0107】
さらなる非イオン性界面活性剤の例は、一般式(VII)及び(VIII)
【化18】
の化合物である。
【0108】
は、一般式(IV)で上述したように定義される。
【0109】
AOは、一般式(III)で上述したように基fに、又は一般式(IV)で上述したように基a若しくはdに対応する。
【0110】
10は、分岐鎖又は直鎖のC〜C18−アルキルから選択される。
【0111】
Oは、プロピレンオキシド及びブチレンオキシドから選択され、
wは、15〜70の、好ましくは30〜50の範囲の数であり、
w1及びw3は、1〜5の範囲の数であり、
w2は、13〜35の範囲の数である。
【0112】
適したさらなる非イオン性界面活性剤の概要は、参照により本明細書に組み込まれるEP−A0851023及びDE−A19819187に見出すことができる。
【0113】
上記から選択される2種以上の異なる非イオン性界面活性剤の混合物も、存在し得る。
【0114】
乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物に適したカチオン性界面活性剤は、複数の異なる種類のものが可能である。例えば、有用なカチオン性界面活性剤は、脂肪族アミン、第四級アンモニウム界面活性剤、イミダゾリン四級物質及びそれらの混合物から選択することができる。
【0115】
両性界面活性剤も、乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物における使用に適しており、複数の異なる種類のものが可能である。例えば、両性界面活性剤は、脂肪族ラジカルが直鎖又は分岐鎖であり得る第二級又は第三級アミンの脂肪族誘導体及び/又は複素環式第二級又は第三級アミンの脂肪族誘導体から選択することができる。脂肪族置換基の1つは少なくとも8個の炭素原子、好ましくは8〜18個の炭素原子を含有し、且つ少なくとも1個はアニオン性の水溶性化基、例えばカルボキシ、スルホネート又はサルフェート基を含有することが好ましい。
【0116】
本乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物は、例えばタンパク質系、炭水化物系又はトリグリセリド系の汚れの除去などのための酵素も含み得る。例えば、適した酵素は、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、アミラーゼ、及びそれらの混合物を含む群から選択される。それらは、植物、動物、細菌、真菌及び酵母起源などの任意の適した起源のものであり得る。
【0117】
一実施形態では、乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物は、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ及び/又はセルラーゼのような従来の酵素とアミラーゼとを組み合わせた混合物を含む。
【0118】
ここで有用なプロテアーゼには、バチルス[例えばサブチリス(subtilis)、レンタス(lentus)、リケニフォルミス(licheniformis)、アミロリケファシエンス(amyloliquefaciens)(BPN、BPN’)、アルカロフィラス(alcalophilus)]由来のスブチリシン(subtilisins)のようなもの、例えばNovozymes社から入手可能な市販品、Esperase(登録商標)、Alcalase(登録商標)、Everlase(登録商標)又はSavinase(登録商標)が含まれる。アミラーゼ(α及び/又はβ)の市販品は、例えばGenencor社からのPurafect Ox Am(登録商標)として、又はNovozymes社からのTermamyl(登録商標)、Natalase(登録商標)、Ban(登録商標)、Fungamyl(登録商標)及びDuramyl(登録商標)として入手可能である。適したリパーゼには、シュードモナス及びクロモバクター群によって産生されるものが含まれる。リポラーゼ酵素は、ヒュミコララヌギノサ(Humicola lanuginosa)に由来し、Novo社から市販されているか、又はNovozymes社からLipolase Ultra(登録商標)、Lipoprime(登録商標)及びLipex(登録商標)として入手可能である。クチナーゼ及びエステラーゼもまた適している。適したセルラーゼには、典型的に5〜10のpH最適値を有する細菌及び真菌の両方の種類が含まれる。例としては、ヒュミコラインソレンス(Humicola insolens)又はヒュミコラ株DSMl800由来の真菌セルラーゼ又はアエロモナス(Aeromonas)属に属するセルラーゼ212産生真菌、並びに海洋軟体動物Dolabella Auricula Solanderの肝膵臓から抽出されるセルラーゼが含まれる。Novozymes社のCAREZYME(登録商標)ENDOLASE及びCELLUZYME(登録商標)又はトリコデルマ・ロンギブラキアタム(Trichoderma longibrachiatum)のEGIIIセルラーゼもまた適している。
【0119】
漂白酵素は、漂白剤として使用することができる。例えばペルオキシダーゼ、ラッカーゼ、オキシゲナーゼ、例えばカテコール1,2ジオキシゲナーゼ、リポキシゲナーゼ、(非ヘム)ハロペルオキシダーゼである。
【0120】
本発明の乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物に使用することができる過酸素化合物は通常、水溶液中で過酸化水素を生成することができる化合物であり、当該技術分野においてよく知られている。例えば、過酸素化合物は、アルカリ金属過酸化物、有機過酸化物、例えば過酸化尿素、及び無機過酸塩、例えばアルカリ金属過ホウ酸塩、例えば過ホウ酸ナトリウム四水和物又は過ホウ酸ナトリウム一水和物、過炭酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩、アルキルヒドロキシペルオキシド、例えばクメンヒドロペルオキシド又はt−ブチルヒドロペルオキシド、有機ペルオキシ酸、例えばモノペルオキシ酸(例えばペルオキシ−α−ナフトエ酸、ペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸及びN,N−フタロイルアミノペルオキシカプロン酸(PAP)、6−オクチルアミノ−6−オキソ−ペルオキシヘキサン酸、1,12−ジペルオキシドデカン二酸(DPDA)、2−デシルペルオキシブタン−1,4−二酸又は4,4’−スルホニルビスペルオキシ安息香酸)及びそれらの混合物を含む群から選択することができる。
【0121】
蛍光増白剤は、蛍光を呈する任意の化合物を含み、紫外線を吸収して「青い」可視光として再放射する化合物を含む。特に、適した蛍光増白剤は、約275nm〜約400nmのスペクトルの紫外部分の光を吸収し、約400nm〜約500nmのスペクトルの紫から紫−青の範囲の光を放射する。例えば、蛍光増白剤は、連続した共役二重結合の鎖を含有する。適した蛍光増白剤の例には、スチルベンの誘導体又は4,4’−ジアミノスチルベン、ビフェニル、5員複素環、例えばトリアゾール、オキサゾール、イミダゾールなど、又は6員複素環(例えばクマリン、ナフタルアミド、s−トリアジンなど)が含まれる。カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性及び双性イオン性蛍光増白剤は、本発明の乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物に使用することができる。
【0122】
本発明の乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物は、錯化剤、例えば鉄及びマンガン錯化剤も含み得る。そのような錯化剤は、アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能置換芳香族錯化剤及びそれらの混合物を含む群から選択することができる。適した錯化剤は、アミノカルボン酸のアルカリ金属塩から、並びにクエン酸、酒石酸及び乳酸のアルカリ金属塩から選択される。アルカリ金属塩は、リチウム塩、ルビジウム塩、セシウム塩、カリウム塩及びナトリウム塩、並びに上記の少なくとも2つの組み合わせから選択される。カリウム塩、及びカリウム塩とナトリウム塩からの組み合わせが好ましく、ナトリウム塩がさらにより好ましい。
【0123】
アミノカルボン酸の例は、イミノジコハク酸(IDS)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)及びグルタミン酸二酢酸(GLDA)である。
【0124】
本発明の一実施形態では、本発明による配合物は、少なくとも1種の有機錯化剤(有機コビルダー)、例えばEDTA(N,N,N’,N’−エチレンジアミン四酢酸)、NTA(N,N,N−ニトリロ三酢酸)、MGDA(2−メチルグリシン−N,N−二酢酸)、GLDA(グルタミン酸N,N−二酢酸)、及びホスホネート、例えば2−ホスホノ−1,2,4−ブタントリカルボン酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチレン(1,1−ジホスホン酸)(HEDP)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ヘキサメチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸及びジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸、及び各場合のそれぞれのアルカリ金属塩、特にそれぞれのナトリウム塩を含有することができる。HEDP、GLDA及びMGDAのナトリウム塩が好ましい。
【0125】
本発明の乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物はまた、ポリマー、例えばポリカルボキシレートを含み得る。
【0126】
乾燥又は液体配合物、好ましくは乾燥又は液体洗浄配合物は、配合物中の活性物質の全質量に対して、1種以上の上記添加剤を(総計で)0.5〜25質量%の、好ましくは0.5〜20質量%の、最も好ましくは0.5から17.5質量%の範囲の量で含むことが好ましい。配合物中の活性物質の全質量(他に示さない限り)は、1種以上の添加剤及び一般式(I)の化合物、すなわち水を含まない全質量を指すことに留意されたい。
【0127】
2種以上の一般式(I)
【化19】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指し、且つ2種以上の化合物は、R及び/又はG及び/又はxが異なる)の化合物を含む組成物は、脂肪性及び/又は油性沈着物の除去のための脱脂剤として使用する場合に並はずれて優れた結果を示すことが理解されよう。別の実施形態では、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、エンジンオイル、鉱物油、靴クリーム、靴墨、皮脂、羊毛脂、化粧汚れ、例えば口紅、固形、ペースト状又は液体のメーキャップ及び食品の汚れ、特に、油性成分、例えば植物油、例えばオリーブ油、揚げ物油、カレー油、大豆油、醤油、チョコレート、チョコレートムース、カカオ、サラダソース、バター脂肪、マヨネーズ、乳、牛肉脂肪、獣脂などを含む食品汚れの除去のための脱脂剤として使用する場合に並はずれて優れた結果を示す。
【0128】
よって本発明は、別の態様において、2種以上の一般式(I)
【化20】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指し、且つ2種以上の化合物は、R及び/又はG及び/又はxが異なる)の化合物を含む組成物を、脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための脱脂剤として使用する方法に関する。
【0129】
さらなる態様によれば、2種以上の一般式(I)
【化21】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指し、且つ2種以上の化合物は、R及び/又はG及び/又はxが異なる)の化合物を含む組成物を、エンジンオイル、鉱物油、靴クリーム、靴墨、皮脂、羊毛脂、化粧汚れ、例えば口紅、固形、ペースト状又は液体のメーキャップ及び食品の汚れ、特に、油性成分、例えば植物油、例えばオリーブ油、揚げ物油、カレー油、大豆油、醤油、チョコレート、チョコレートムース、カカオ、サラダソース、バター脂肪、マヨネーズ、乳、牛肉脂肪、獣脂などを含む食品汚れの除去のための脱脂剤として使用する方法を提供する。
【0130】
2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物に関して、前記組成物及びその実施形態をより詳細に定義する場合は、上記に提供したコメントを参照されたい。
【0131】
好ましくは、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、脂肪性沈着物除去のための脱脂剤として使用する。
【0132】
脂肪性及び/又は油性沈着物の除去は、低温操作で特に達成されることが理解されよう。よって、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、脂肪性及び/又は油性沈着物を、好ましくは脂肪性沈着物を除去するための脱脂剤として、40℃以下の温度で、好ましくは5〜40℃の範囲の温度で使用することが好ましい。この観点から、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、家庭用洗濯製品、産業用洗濯製品、手洗い食器洗い、油回収促進などにおける脱脂剤として使用することが好ましく、家庭用洗濯製品が最も好ましい。
【0133】
特に好ましい一実施形態では、脱脂剤として使用する2種以上の一般式(I)
【化22】
の化合物を含む組成物において、Rは、非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gはキシロースであり、xは、1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0134】
Rが、炭素骨格の長さにわたる分岐において異なることが好ましい。
【0135】
よって、Rは異なる非置換の分岐鎖C13−アルキルの混合物である。
【0136】
2種以上の一般式(I)
【化23】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指し、且つ2種以上の化合物は、R及び/又はG及び/又はxが異なる)の化合物を含む組成物は、乳化剤として使用する場合に並はずれて優れた結果を示す。
【0137】
よって本発明は、さらなる態様において、2種以上の一般式(I)
【化24】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指し、且つ2種以上の化合物は、R及び/又はG及び/又はxが異なる)の化合物を含む組成物を、乳化剤として使用する方法に関する。
【0138】
2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物に関して、前記組成物及びその実施形態をより詳細に定義する場合は、上記に提供したコメントを参照されたい。
【0139】
形成されたエマルジョンは経時的に安定であり、すなわち相分離が、例えば20分を超えて、好ましくは45分を超えて、より好ましくは1時間を超えて、さらにより好ましくは2時間を超えて、さらにより好ましくは3時間を超えて、最も好ましくは4時間を超えて、例えば1〜10時間の間、認められないことが理解されよう。
【0140】
特に好ましい一実施形態では、乳化剤として使用する2種以上の一般式(I)
【化25】
の化合物を含む組成物において、Rは、非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gはキシロースであり、xは、1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0141】
Rが、炭素骨格の長さにわたる分岐において異なることが好ましい。
【0142】
よって、Rは異なる非置換の分岐鎖C13−アルキルの混合物である。
【0143】
よって、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、家庭用洗濯製品、産業用洗濯製品、手洗い食器洗い、油回収促進などにおける乳化剤として使用されることが好ましい。
【0144】
2種以上の一般式(I)
【化26】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指し、且つ2種以上の化合物は、R及び/又はG及び/又はxが異なる)の化合物を含む組成物は、湿潤剤として使用する場合に並はずれて優れた結果を示すことが理解されよう。
【0145】
よって本発明は、別の態様において、2種以上の一般式(I)
【化27】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖C〜C15−アルキルであり、Gは、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指し、且つ2種以上の化合物は、R及び/又はG及び/又はxが異なる)の化合物を含む組成物を、湿潤剤として使用する方法に関する。
【0146】
2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物に関して、前記組成物及びその実施形態をより詳細に定義する場合は、上記に提供したコメントを参照されたい。
【0147】
2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、高温操作で使用する場合に湿潤剤として並はずれて優れた結果を示すことが理解されよう。よって、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、湿潤剤として、40℃以上の温度で、好ましくは40〜120℃の範囲の温度で使用することが好ましい。この観点から、2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物は、産業用洗濯製品及び/又は操作、家庭用洗濯製品、手洗い食器洗い、油回収促進などにおける湿潤剤として使用することが好ましい。
【0148】
特に好ましい一実施形態では、湿潤剤として使用する2種以上の一般式(I)
【化28】
の化合物を含む組成物において、Rは、非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gはグルコースであり、xは、1.10〜1.8の範囲にあって平均値を指す。
【0149】
Rが、炭素骨格の長さにわたる分岐において異なることが好ましい。
【0150】
よって、Rは異なる非置換の分岐鎖C13−アルキルの混合物である。
【0151】
本発明の範囲及び関心は、本発明の或る実施形態を例示することを意図し、且つ非限定的である以下の実施例に基づいて、よりよく理解されるであろう。
【0152】
図面の簡単な説明
図1は、先行技術の化合物と比較した、2種以上の一般式(I)の化合物を含む本発明の組成物の乳化特性を示す。
【0153】
図2は、先行技術の化合物と比較した、2種以上の一般式(I)の化合物を含む本発明の組成物の湿潤特性を示す。
【実施例】
【0154】
実施例1
2種以上の一般式(I)の化合物を含む組成物の脱脂特性を、ラウンダーオメーター(launder-o-meter)又は洗濯機を使用し、先行技術の化合物と比較して実証した。
【0155】
2種以上の一般式(I)の化合物を含む選択された組成物の洗濯性能を、ラウンダーオメーター又は洗濯機で以下のように決定した。
【0156】
a)ラウンダーオメーター
複数の汚れ見本を、綿バラスト布地及び鋼球20個と一緒に、ラウンダーオメーター中25℃の水で、選択した2種以上の式(I)の化合物を含む組成物又は比較化合物を用いて洗浄した。使用した2種以上の化合物を含む組成物並びに比較化合物の概要を、表1a及び1bに示す。洗浄後に布地をすすぎ、脱水機にかけ、空気中で乾燥させた。
【0157】
【表1】
【0158】
【表2】
【0159】
洗浄条件の概要を以下の表2に示す。
【0160】
【表3】
【0161】
1)CFT−CS 62、ラードで汚れた綿布地、洗浄前の反射率13.9%
2)CFT−CS 61、牛脂で汚れた綿布地、洗浄前の反射率12.5%
1)2)製造者:試験材料センターBV、NL−3130 AC Vlaardingen
【0162】
洗浄性能は、洗浄前後の汚れた布地の反射率をFa.Datacolor社(Elrepho2000)からの分光光度計を用いて460nmで測定することによって決定した。値が大きいほど、性能が良い。結果の概要も上記表1a及び1bに示す。結果から、2種以上の式(I)の化合物を含む本発明の組成物は、先行技術の化合物と比較して、脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための優れた脱脂特性を示すことがわかる。
【0163】
b)洗濯機
複数の汚れ見本を、綿バラスト布地(3.5kg)及び1枚の汚れバラストシートwfk SBL 2004と一緒に、Miele家庭用洗濯機中、綿プログラムの20℃で、選択した2種以上の式(I)の化合物を含む組成物又は比較化合物を用いて洗浄した。使用した2種以上の化合物を含む組成物並びに比較化合物の概要を、表1cに示す。これに加えて、酵素リパーゼをさらに配合して調製した試験サンプルも、表1cに概要を示す。洗浄後、布地を空気中で乾燥させた。
【0164】
【表4】
【0165】
洗浄条件の概要を以下の表3に示す。
【0166】
【表5】
【0167】
1)CFT−CS 62、ラードで汚れた綿布地、洗浄前の反射率13.9%
2)CFT−CS 61、牛脂で汚れた綿布地、洗浄前の反射率12.5%
5)CFT−CS 61 B、牛脂で汚れた綿織物、洗浄前の反射率41.2%
1)2)5)製造者:試験材料センターBV、NL−3130 AC Vlaardingen
3)製造者:wfk Testgewebe GmbH、Christenfeld 10、D−41379 Brueggen
4)試験配合物の組成:5.5gの直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、2.4gのココナッツ脂肪酸C12−18、5.4gのC12−C14アルコール+2モルのEO+硫酸化Na−塩(C12−C14エーテルサルフェート)、2.2gのKOH、5.4gのC13−C15オキソアルコール+7モルのEO、6.0gの1,2−プロピレングリコール、2.0gのエタノール、及び最大で80gの水。
【0168】
洗浄性能は、洗浄前後の汚れた布地の反射率をFa.Datacolor社(Elrepho2000)からの分光光度計を用いて460nmで測定することによって決定した。値が大きいほど、性能が良い。結果の概要を表1cに示す。結果から、2種以上の式(I)の化合物を含み、任意にさらに酵素を含む本発明の組成物は、先行技術の化合物と比較して、脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための優れた脱脂能力を示すことがわかる。
【0169】
実施例2
2種以上の式(I)の化合物を含む組成物の乳化特性を、先行技術の化合物と比較して攪拌法を使用することによって実証した。使用した組成物及び化合物の概略を表4に示す。
【0170】
攪拌法は、水硬度0°dh又は16°dhで行った。溶液の全質量に対して2質量%の量の活性物質、すなわち試験する乳化剤を含む均質な界面活性剤水溶液50gを調製した。次いで、この溶液を50gのオリーブ油(Sigma Aldrich社から市販されている)で覆った。続いて、溶液を25℃の温度で、1200rpm(±3rpm)の撹拌速度で、正確に2分間撹拌した。攪拌機(4枚羽根プロペラ攪拌機φ=50mm(IKA Typ R 1342))を相境界に配置した。最後に、調製したエマルジョンを250mLのメスシリンダー(底部まで目盛りを付けた)に移し、1及び4時間後に分離した水の体積を測定した。測定中、メスシリンダーは動かさなかった。結果の概略を表4及び図1に示す。
【0171】
【表6】
【0172】
表4から、本発明の分岐鎖C13−キシロシドが、先行技術の化合物と比較して、優れた乳化特性を示すことがわかる。
【0173】
実施例3
2種以上の式(I)の化合物を含む組成物の湿潤特性は、ドイツの布地に関するDIN EN 1772の付属書Aに従って決定した。さらに、蒸留水を溶媒として使用し、2種以上の式(I)の化合物を含む組成物を、活性物質に対して1g/Lの量で使用した。DIN EN規格は、湿潤特性を表5に示すそれぞれの温度で測定するという点で、さらに適合させた。
【0174】
2種以上の式(I)の化合物を含む組成物、先行技術の化合物並びに達成された結果について、表5及び図2に概略を示す。
【0175】
【表7】
【0176】
表5から、本発明の分岐鎖C13−グリコシドが、先行技術の化合物と比較して、優れた湿潤特性を示すことがわかる。
【0177】
実施例4
2種以上の式(I)の化合物を含む組成物の界面活性剤としての効率を、先行技術の化合物と比較して、ラウンダーオメーターを使用して実証した。
【0178】
2種以上の式(I)の化合物を含む選択された組成物の界面活性剤効率は、ラウンダーオメーターで以下のように決定した。
【0179】
複数の汚れ見本を、綿バラスト布地及び鋼球20個と一緒に、ラウンダーオメーター中25℃の水で、選択した2種以上の式(I)の化合物を含む組成物又は比較化合物を用いて20分間洗浄した。使用した2種以上の化合物を含む組成物並びに比較化合物の界面活性剤用量0.1g/L及び1g/Lについて、概要を表6a及び6bに示す。洗浄後に布地をすすぎ、脱水機にかけ、空気中で乾燥させた。
【0180】
【表8】
【0181】
:活性分含量:界面活性剤の全質量に対して100質量%。
#1:活性分含量:界面活性剤の全質量に対して55質量%。
#2:活性分含量:界面活性剤の全質量に対して50質量%。
【0182】
【表9】
【0183】
:活性分含量:界面活性剤の全質量に対して100質量%。
#1:活性分含量:界面活性剤の全質量に対して55質量%。
#2:活性分含量:界面活性剤の全質量に対して50質量%。
#3:活性分含量:界面活性剤の全質量に対して44質量%。
#4:活性分含量:界面活性剤の全質量に対して43質量%。
【0184】
洗浄条件の概要を以下の表7に示す。
【0185】
【表10】
【0186】
1)CFT−CS 62、ラードで汚れた綿布地、洗浄前の反射率13.9%
2)CFT−CS 61、牛脂で汚れた綿布地、洗浄前の反射率12.5%
1)2)製造者:テスト材料センターBV、NL−3130 AC Vlaardingen
【0187】
界面活性剤としての効率は、洗浄前後の汚れた布地の反射率をFa.Datacolor社(Elrepho2000)からの分光光度計を用いて460nmで測定することによって決定した。値が大きいほど、性能が良い。結果の概要も上記の表6a及び6bに示す。結果から、2種以上の式(I)の化合物を含む本発明の組成物は、先行技術の化合物と比較して、界面活性剤として優れた効率を示すことがわかる。
【0188】
実施例5
チョコレートムース及び口紅に関して、2種以上の式(I)の化合物を含む組成物の脱脂特性を、先行技術の化合物と比較して洗濯機を使用して実証した。2種以上の式(I)の化合物を含む選択された組成物の洗浄性能は、洗濯機において以下のように決定した。
【0189】
複数の汚れ見本を、綿バラスト布地(7kg)及び2枚の汚れバラストシートwfk SBL 2004と一緒に、Miele家庭用洗濯機中、綿プログラムの20℃で、選択した2種以上の式(I)の化合物を含む組成物又は比較化合物を用いて洗浄した。使用した2種以上の化合物を含む組成物並びに比較化合物の概要を、表8に示す。洗浄後、布地を空気中で乾燥させた。
【0190】
【表11】
【0191】
:活性分含量:脱脂剤の全質量に対して100質量%。
#1:活性分含量:脱脂剤の全質量に対して52.9質量%。
#2:活性分含量:脱脂剤の全質量に対して49.1質量%。
#3:活性分含量:脱脂剤の全質量に対して60.9質量%。
【0192】
洗浄条件の概要を以下の表9に示す。
【0193】
【表12】
【0194】
1)CFT−CS 70、チョコレートムースで汚れた綿布地、洗浄前のL=68.7
2)KC−H021、口紅で汚れた織綿布地、洗浄前のL=61.6
3)KC−H078、口紅で汚れた織綿布地、洗浄前のL59.5
1)2)3)製造者:試験材料センターBV、NL−3130 AC Vlaardingen
4)製造者:wfk Testgewebe GmbH、Christenfeld 10、D−41379 Brueggen
5)試験配合物の組成:5.5gの直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、2.4gのココナッツ脂肪酸C12−18、5.4gのC12−C14アルコール+2モルのEO+硫酸化Na−塩(C12−C14エーテルサルフェート)、2.2gのKOH、5.4gのC13−C15オキソアルコール+7モルのEO、6.0gの1,2−プロピレングリコール、2.0gのエタノール、及び最大で80gの水。
【0195】
洗浄性能は、洗浄していない汚れと洗浄した汚れとの間における460nmで計算したΔR(反射率(eflectance))及びΔEをMach5ソフトウェアで決定するために、汚れた布地をMulti Area Color−measurement Hardware、Mach 5、Testfabrics,Inc.,Labを用いて測定することによって決定した。値が大きいほど、性能が良い。結果の概要を上記表8に示す。結果から、2種以上の式(I)の化合物を含む本発明の組成物は、先行技術の化合物と比較して、脂肪性及び/又は油性沈着物及び/又は食品汚れを除去するための優れた脱脂能力を示すことがわかる。
【0196】
実施例6
バター脂肪に関して、2種以上の式(I)の化合物を含む組成物の脱脂特性を、先行技術の化合物と比較してラウンダーオメーターを使用して実証した。
【0197】
先行技術の界面活性剤と組み合わせた2種以上の式(I)の化合物を含む選択された組成物の洗浄性能は、ラウンダーオメーターで以下のように決定した。
【0198】
複数の汚れ見本を、綿バラスト布及び鋼球20個と一緒に、ラウンダーオメーター中25℃の水で、選択した2種以上の式(I)の化合物を含む組成物と、先行技術の界面活性剤又は比較化合物(先行技術の界面活性剤)と一緒に洗浄した。使用した2種以上の化合物を含む組成物及び先行技術の界面活性剤並びに比較化合物について、概要を表10に示す。洗浄後に布地をすすぎ、脱水機にかけ、空気中で乾燥させた。
【0199】
【表13】
【0200】
:量は試験配合物の総質量に対する。
#1:活性分含量:脱脂剤の全質量に対して100質量%。
#2:活性分含量:脱脂剤の全質量に対して49.1質量%。
#3:活性分含量:脱脂剤の総質量に対して43質量%。
【0201】
洗浄条件の概要を以下の表11に示す。
【0202】
【表14】
【0203】
【0204】
1)CFT−CS 10、バター脂肪で汚れた綿布地、洗浄前のL=90.7
1)製造者:試験材料センターBV、NL−3130 AC Vlaardingen
2)試験配合物の組成:8.0質量%のモノエタノールアミン、20.5質量%の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、10.5質量%のC12−C18−脂肪酸混合物、19.2質量%の1,2−プロパンジオール、3.0質量%のエトキシル化ポリエチレンイミン、0.5質量%のジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、4.0質量%のグリセロール、0.1質量%の殺生物剤及び13.7質量%の水。質量%は試験配合物の全質量に対する。
【0205】
洗浄性能は、洗浄していない汚れと洗浄した汚れとの間における460nmで計算したΔR(反射率)及びΔEをMach5ソフトウェアで決定するために、汚れた布地をMulti Area Color−measurement Hardware、Mach 5、Testfabrics,Inc.,Labを用いて測定することによって決定した。値が大きいほど、性能が良い。結果の概要を上記表10に示す。結果から、2種以上の式(I)の化合物を含む本発明の組成物は、先行技術の化合物と比較して、脂肪性及び/又は油性沈着物を除去するための優れた脱脂特性を示すことがわかる。
【0206】
実施例7
2種以上の式(I)の化合物を含む組成物の、インドカレー及び醤油などの食品の汚れに関する脱脂特性について、先行技術の化合物と比較して洗濯機を使用して実証した。先行技術の界面活性剤と組み合わせた2種以上の式(I)の化合物を含む選択された組成物の洗浄性能は、洗濯機において以下のように決定した。
【0207】
複数の汚れ見本を、綿バラスト布地(7kg)及び2枚の汚れバラストシートwfk SBL 2004と一緒に、Miele家庭用洗濯機中、綿プログラムの20℃で、選択した2種以上の式(I)の化合物を含む組成物を先行技術の界面活性剤又は比較例(先行技術の界面活性剤)と組み合わせて用いて洗浄した。使用した2種以上の化合物を含む組成物と先行技術の界面活性剤並びに比較化合物との組み合わせについて、概略を表12に示す。洗浄後、布地を空気中で乾燥させた。
【0208】
【表15】
【0209】
:量は試験配合物の総質量に対する。
#1:活性分含量:脱脂剤の全質量に対して100質量%。
#2:活性分含量:脱脂剤の総質量に対して43質量%。
#3:活性分含量:脱脂剤の総質量に対して49.1質量%。
【0210】
洗浄条件の概要を以下の表13に示す。
【0211】
【表16】
【0212】
1)CFT−CS 59、醤油で汚れた綿布地、洗浄前のL=92.4
2)CFT−CS 88、インドカレーで汚れた綿布地、洗浄前のL=94.5
1)2)製造者:試験材料センターBV、NL−3130 AC Vlaardingen
3)製造者:wfk Testgewebe GmbH、Christenfeld 10、D−41379 Brueggen
4)試験配合物の組成:8.0質量%のモノエタノールアミン、20.5質量%の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、10.5質量%のC12−C18−脂肪酸混合物、19.2質量%の1,2−プロパンジオール、3.0質量%のエトキシル化ポリエチレンイミン、0.5質量%のジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、4.0質量%のグリセロール、0.1質量%の殺生物剤、及び13.7質量%の水。質量%は試験配合物の全質量に対する。
【0213】
洗浄性能は、洗浄していない汚れと洗浄した汚れとの間における460nmで計算したΔR(反射率)及びΔEをMach5ソフトウェアで決定するために、汚れた布地をMulti Area Color−measurement Hardware、Mach 5、Testfabrics,Inc.,Labを用いて測定することによって決定した。値が大きいほど、性能が良い。結果の概要を上記表12に示す。結果から、2種以上の式(I)の化合物を含む本発明の組成物は、先行技術の化合物と比較して、脂肪性及び/又は油性沈着物及び/又は食品汚れを除去するための優れた脱脂能力を示すことがわかる。
【図1】
【図2】
【手続補正書】
【提出日】20171220
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2種以上の一般式(I)
【化1】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖13−アルキルで0.9〜3.5の範囲の平均分岐数を有し、は、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物であって、前記2種以上の化合物はR及び/又はG及び/又はxが異なる、組成物。
【請求項2】
一般式(I)において、Gがグルコース、キシロース、アラビノース、ラムノース及びそれらの混合物からなる群から選択され、及び/又はxが1.05〜2.5の範囲に、好ましくは1.10〜1.8の範囲にある、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
一般式(I)において、Rが非置換の分岐鎖13−アルキルであり、Gがグルコース及び/又はキシロースであり、xが1.05〜2.5の範囲にある、請求項1又はに記載の組成物。
【請求項4】
一般式(I)において、Rが非置換の分岐鎖のC13−アルキルであり、Gがキシロースであり、xが1.10〜1.8の範囲にある、請求項1からのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
一般式(I)において、Rが1.8〜3.5の、より好ましくは2.0〜2.5の範囲の平均分岐数を有する、請求項1からのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
2種以上の一般式(I)の化合物はRが異なる、請求項1からのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
請求項1からのいずれか一項に定義する組成物を含む乾燥又は液体配合物。
【請求項8】
前記配合物が、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、酵素、漂白剤、過酸素化合物(peroxygen compound)、蛍光増白剤、錯化剤、ポリマー、例えばポリカルボキシレート、セッケン、シリコン系消泡剤着色剤、染料移行防止剤及びそれらの混合物を含む群から選択される添加剤をさらに含む、請求項に記載の乾燥又は液体配合物。
【請求項9】
前記配合物が、単回用量の配合物、又は600g/lを超える嵩密度を有する高濃度の粉末配合物である、請求項又はに記載の乾燥又は液体配合物。
【請求項10】
請求項1からのいずれか一項に定義する、2種以上の一般式(I)
【化2】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖13−アルキルで0.9〜3.5の範囲の平均分岐数を有し、は、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物の、脂肪性及び/又は油性沈着物、好ましくは脂肪性の沈着物を除去するための脱脂剤としての使用方法。
【請求項11】
40℃以下の温度、好ましくは5〜40℃の範囲における、脂肪性及び/又は油性沈着物、好ましくは脂肪性の沈着物を除去するための脱脂剤としての請求項10に記載の使用方法。
【請求項12】
請求項1からのいずれか一項に定義する、2種以上の一般式(I)
【化3】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖13−アルキルで0.9〜3.5の範囲の平均分岐数を有し、は、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物の、乳化剤としての使用方法。
【請求項13】
請求項1からのいずれか一項に定義する、2種以上の一般式(I)
【化4】
(式中、Rは、非置換の分岐鎖13−アルキルで0.9〜3.5の範囲の平均分岐数を有し、は、5個又は6個の炭素原子を有する単糖類から選択され、xは1〜10の範囲にあって平均値を指す)の化合物を含む組成物の、湿潤剤としての使用方法。
【請求項14】
一般式(I)において、Rが非置換の分岐鎖C13−アルキルであり、Gがグルコースであり、xが1.05〜2.5の範囲、好ましくは1.10〜1.8の範囲にある、請求項13に記載の使用方法。
【請求項15】
40℃以上の温度、好ましくは40〜120℃の範囲における、湿潤剤としての請求項13又は14に記載の使用方法。
【国際調査報告】