(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019522280
(43)【公表日】20190808
(54)【発明の名称】セルサイドのマーケットメイキングを促進するプロセス間通信
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20190712BHJP
【FI】
   !G06Q40/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】34
(21)【出願番号】2018565410
(86)(22)【出願日】20170614
(85)【翻訳文提出日】20190212
(86)【国際出願番号】US2017037493
(87)【国際公開番号】WO2017218678
(87)【国際公開日】20171221
(31)【優先権主張番号】62/376,665
(32)【優先日】20160818
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/350,141
(32)【優先日】20160614
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/375,231
(32)【優先日】20160815
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】309032751
【氏名又は名称】ビージーシー パートナーズ インコーポレイテッド
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10022 ニューヨーク パーク アベニュー 499
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】ラトニック,ハワード,ダブリュ.
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10022 ニューヨーク イースト 59ス ストリート 110
(72)【発明者】
【氏名】スィーティング,マイケル
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10022 ニューヨーク イースト 59ス ストリート 110
(72)【発明者】
【氏名】リン,シャウン
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10022 ニューヨーク イースト 59ス ストリート 110
(72)【発明者】
【氏名】ノートン,フィリップ
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10022 ニューヨーク イースト 59ス ストリート 110
(72)【発明者】
【氏名】ウィンター,リッチ
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10022 ニューヨーク イースト 59ス ストリート 110
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB52
(57)【要約】
次のように構成された電子交換プラットフォーム。複数のマーケットメイキングの注文の各々について承認されたバイサイドの参加者のそれぞれのリストを受信し、複数のセルサイドの参加者の各々からの金融証券ついての取引側において、それぞれのマーケットメイキングの注文を受信し、受信したマーケットメイキングの注文に対して、及び、注文ブックにおける取引側における最良価格より複数ティック下位にある価格に対して追従を行い、バイサイドの参加者が承認されたマーケットメイキングの注文を識別するバイサイドの参加者に市場情報を提示し、複数のマーケットメイキングの注文のサブセットと取引することを承認されたバイサイドの参加者からのカウンター・オファーを受信し、カウンター・オファーが優先権を有するセルサイドの参加者を識別し、カウンター・オファーを分配し、その分配に応じて新しいベスト・ビッド及びオファーを決定し、残りのマーケットメイキングのオファーを調整して、新しいベスト・ビッド又はオファーの決定に応答して追従を保持する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融証券の市場における複数のセルサイドの参加者の各々から前記金融証券について取引側に対して複数のマーケットメイキングの注文を受信し、
前記複数のマネーメイキングの注文のうちの複数のマーケットメイキングの注文各々に対して、前記金融証券に対する前記市場において複数のバイサイドの参加者のうち、承認されたバイサイドの参加者のそれぞれのリストを受信し、
前記複数の注文を受信すると、前記複数のマネーメイキングの注文のうちの前記マーケットメイキングの注文のそれぞれに対する価格を、電子交換プラットフォームによって維持される前記市場に対する注文ブックの取引側の最良価格に対する相対価格及び複数のティックだけ下位の価格に追従させ、
前記複数の注文を受信すると、前記複数のバイサイドの参加者の各バイサイドの参加者のそれぞれのインターフェースに、承認されたバイサイドの参加者として前記バイサイドの参加者が識別された前記複数のマーケットメイキングの注文のそれぞれのサブセットについての情報を含む市場情報を取り込み、
前記セルサイドの参加者のサブセットと取引をすることが承認されたバイサイドの参加者から、前記複数のマーケットメイキングの注文に対する優先権を有するセルサイドの参加者を識別するカウンター・オファーを受信し、
前記カウンター・オファーを受信して、まず、前記カウンター・オファーを、
第1に、前記カウンター・オファーに反対する前記ベスト・ビッド又はオファーにおける注文に、第2に前記識別された優先権を有するセルサイドの参加者からのマーケットメイキングの注文に、第3に前記バイサイドの参加者が取引を承認され、そのセルサイド提出者が前記カウンター・オファーに反対する前記ベスト・ビッド又はオファーの注文を有している前記複数のマーケットメイキングの注文のうちのマーケットメイキングの注文のサブセットに、第4に、前記バイサイドの参加者が取引することを承認され、そのセルサイド提出者が前記カウンター・オファーに反対する前記ベスト・ビッド又はオファーの注文を有していないマーケットメイキングの注文に流動性を配布する優先方式に従って、まず、前記注文ブックの中の注文に配布し、
前記配布に応じて、前記注文ブックにおいて新しいベスト・ビッド及びオファー価格を決定し、
前記複数のマーケットメイキングの注文のうち残りのマーケットメイキングの注文を調整して、前記新しいベスト・ビッド又はオファーを決定したら追従価格を保持するように構成された電子交換プラットフォーム。
【請求項2】
前記金融証券は、債券を含む請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【請求項3】
前記電子交換プラットフォームは、演算装置、ネットワークリンク及び指示が格納された非一時メモリを含み、前記演算装置によって実行されると前記演算装置が動作を行う請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【請求項4】
前記価格を追従させることは、前記セルサイドの参加者からの入力なしに市場の動きに応じて前記価格を調整することを含む請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【請求項5】
前記電子交換プラットフォームは、承認されたバイサイドの参加者のリストへの調整を受信し、前記調整を受けて、それぞれのバイサイドの参加者のインターフェースを調整するように構成される請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【請求項6】
前記電子交換プラットフォームが、セルサイドのインターフェースに前記金融証券に対する市場情報を取り込み、前記セルサイドの参加者が前記複数のマーケットメイキングの注文のうちの1つを取り込んで出せるように制御するように構成される請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【請求項7】
前記電子交換プラットフォームが、前記追従によって前記価格の変化が起きると、セルサイドの参加者のインターフェースを調整するように構成される請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【請求項8】
前記バイサイドの前記インターフェースが、前記優先権を有するセルサイドの参加者の為の入力フォームと、前記追従された価格で承認されたセルサイドの参加者から入手可能な注文数量の表示を含む請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【請求項9】
前記マーケットメイキングの注文は、前記金融証券の買い注文を含み、前記カウンター・オファーは、前記金融証券の売り注文を含む請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【請求項10】
前記複数のティックが2ティックを含む請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【請求項11】
前記市場情報は、ベスト・ビッド及びオファー、前記ベスト・ビッド及びオファーで利用可能な数量、及び前記バイサイドが利用可能な流動性の注文を含む請求項1に記載の電子交換プラットフォーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2016年6月14日に出願された米国仮出願62/350,141、2016年8月15日に出願された米国仮出願62/375,231及び2016年8月18日に出願された米国仮出願62/376,665に対する優先権を主張する。これらの出願は全て、参照によりその全体が本明細書に援用される。
【0002】
いくつかの実施形態は、プライベートな流動性供給として特別優遇のバイサイドの顧客をサポートするための、オール・トゥ・オール市場におけるセルサイドのマーケットメイクに関する。
【背景技術】
【0003】
当事者は、株式や債券等のような金融証券を取引する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、背景技術の課題を解決するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】いくつかの実施形態による例示的なシステムを示す図である。
【図2】いくつかの実施形態による例示的な方法を示す。
【図3】いくつかの実施形態において使用され得るインターフェースの例を示す。
【図4】いくつかの実施形態において使用され得るインターフェースの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下は、実施形態として理解されるべきであり、特許請求の範囲ではない。
【0007】
第1の実施形態
いくつかの実施形態で使用できる取引システム及び方法の様々な例が、スウィーティングらによる米国特許出願第14/059,000号、及び、同じくスウィーティングらによる米国特許出願第12/938,189号に記載されており、共に、参照によりその全体が本明細書に援用されるものである。
【0008】
いくつかの実施形態は、バイサイド(例えば、伝統的ファンドマネージャー、ヘッジファンドマネージャー、商品取引アドバイザー)の流動性を担保するため、流動性供給者(一部の市場におけるセルサイドバンク及び/又は高頻度取引/自己勘定取引会社のマーケットメーカー、本明細書において「セルサイド」と総称する)に注文を出すことができる。このような流動性供給注文は、中央指し値注文ブック(CLOB、又は単に「注文ブック」)等のような、オール・トゥ・オール市場を通じて取引可能なベスト・ビッド/オファー外にある場合がある。それでも、このような流動性供給注文は、ベスト・ビッド/オファーに追従させることができる。例えば、市場は、小数価格設定を利用して操作することができ、流動性供給注文は、ベスト・ビッド/オファーから価格が2ティック離れた値に設定(一般の割合の価格設定フォーマットでは、買値を下げて売値を上げ、又は、ハイ・イールドなフォーマットでは、売値を下げて、買値を上げる)してもよい。他の実施方法には、小数値以外の値、及び/又はCLOBに表示される最良価格から1、4、10ティック等離れたもの(又は最小価格変動)等、他の取り決めを有している場合もある。その他の実施方法では、流動性供給注文がベスト・ビッド/オファーに全く追従していないものもある。プラットフォームは、(i)$[100]mに対して[10]$/mだけ戻る、(ii)$[200]mに対して[20]$/mだけ戻る等、証券セクションごとに様々なシステム構成を提供してもよい。[]の中の数字は、日単位又は時間単位で構成可能であっても、或いは、潜在的な又は実際の変動等のような、何らかの外部要因にリンクしたものでもよい。
【0009】
市場は、トレーダーのログイン及びAPI接続のリストに、また、これらのトレーダーに対して、取引が可能かどうかを示すように構成することができるとともに、このような流動性供給が見られるように構成された特定のバイサイドのエンティティの注文管理システム及び実行管理システム(OMS/EMS)を介しても構成できる。
【0010】
一例では、マーケットを作るためのパッシブな流動性供給注文は、百分率ポイントの小数で価格設定された注文台帳(例えば、集中指値注文台帳やCLOB)の最上位から、百万毎に小数で($/m)10ドルだけ戻ったものであり得る。いくつかの実施形態では、例えば、担保付債券は、通常、1ポイントの32分の1で価格設定され、ブックCLOB価格の最上位が、買いの場合は最近の32分の1の4分の1だけ上、そして売りの場合は下に近づくと、市場は、小数でブックCLOB価格の最上位を下回る流動性供給注文の価格を、例え他の会場で表示されているCLOBの従来の32分の1の価格の範囲内であっても制限する場合がある。パッシブな流動性供給注文価格は、小数価格が32分の1のレベルに近づくと、それぞれ小数価格として32分の1ずつの増分に制限される場合がある。その結果、(ブックCLOB価格の最上位から)所定の10$/mのスプレッドバックは、一時的に圧縮される。この流動性供給注文の価格圧縮の取引リスクは、32分の1ずつの増分がオール・トゥ・オールのGLOB市場価格に近づくにつれて高くなる可能性がある。この流動性供給価格設定において、マーケットメーカーが特別優遇のバイサイド顧客に対して数量を制限すれば、こうしたリスクも制限される可能性がある。マーケットメーカーは、市場データ(例えば、フェニックスを通じて入手可能)を他の会場と比較して、流動性供給注文が現在のまま(そのようなシステム規模の制限を伴う場合も伴わない場合も)とするべきか、又は、市場価格圧縮リスクを考えてキャンセルすべきかを確認する。増分は、非限定的な例として与えられるべきであり、他の実施形態では、他の増分(例えば、一部の担保付債券の32分の1の1/2、又は2年満期までの一部のオフラン国債の32分の1の1/8)も含んでいてもよいことを認識すべきである。
【0011】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるような流動性供給注文を行うユーザには、他の利用者の流動性供給注文の数量が分からないように制限される場合がある。その代わり、いくつかの実施形態では、流動性供給注文は、それらが見えるようにシステムによって構成されたバイサイドのエンティティのみに対して表示させることもでき、その場合、追従される流動性供給注文を出すマーケットメーカー及び、それらを見るバイサイドの顧客との両者の合意に基づいてそれを表示してもよい。そのようなバイサイドのエンティティでも、マーケットメーカーが、その市場に対し、流動性を常時開示したいと望む流動性供給注文のみを日中に限定して開示するようにしてもよい。いくつかの実施形態では、従来知られているように、市場の生産支援チームを介して、又は当該グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)による「補償請求」メッセージによって当該リストへの追加を行ってもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、流動性供給注文は、ベスト・ビッド/オファーの数量(例えば、最良価格)を考慮し、適合させ、提示し、及び/又は使用してもよい。流動性供給注文情報を提示するユーザインターフェースは、注文が可能なバイサイドのエンティティに提示されることがある。そのような注文についての情報は、注文が可能なバイサイドユーザに対し、通常の注文ブックと共に提示されてもよい。いくつかの実施形態では、注文が可能なバイサイドユーザは、このような情報をマウスオーバーによるポップアップインターフェースにより入手可能とし、注文ブックに示されるベスト・ビッドとオファーの背後でバイサイドトレーダーが取引可能な全ての流動性を彼らに示すことができる。
【0013】
流動性供給注文の数量を、新しい注文チケットウィンドウのユーザインターフェースに表示してもよい。一部の実施形態では、アグレッシブな流動性供給注文タイプも利用可能としてもよい。注文ブックの最良価格と流動性供給注文の数量は、どちらも別々に(例えば、価格規定におけるこれら注文の背後にある流動性注文を上回る/下回る注文ブックのビッド/オファー)、ユーザインターフェースに表示してもよい。ある実施形態では、ユーザインターフェースの買い又は売りのいずれか用の入力要素にアグレッシブな投資家が入力する数量により、流動性供給数量は、注文ブックのベスト・ビッド/オファー数量と共に集約され、その数量の平均価格をウィンドウ内で提示するようにしてもよい。いくつかの実施形態では、セルダウン/バイアップオプションを利用可能としてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、パッシブな流動性供給注文は、FIX及び/又はItch/OuchのAPIを介して受け付けてもよい。いくつかの実施形態では、マーケットメーカーのパッシブな流動性供給注文は、セルサイドのGUIを通じて提供してもよい。その他の実施形態では、セルサイドのGUIを通じて注文ができないようにしてもよい。セルサイドのGUI及びAPIの両方の実施形態において、他のセルサイド流動性供給注文の閲覧は制限されることもあれば、万人が閲覧可能としてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、バイサイドのエンティティのトレーダーは、アグレッシブな流動性供給注文を通じてセルサイドのパッシブな流動性供給注文にアクセスしてもよい。いくつかの実施形態では、バイサイドのエンティティが、流動性供給注文における、注文群に彼の真の意図と反する注文を提供している場合、そのようなタイプの注文は、バイサイドのエンティティが取引できないようにしてもよい。例えば、バイサイドのエンティティは、小さな数量で競り上げて、最良のCLOBの買値の背後にある価格の増分の設定量を示す流動性供給注文を引き上げた場合、その後は、100mの流動性供給買い注文に対し、ヒットも/売りもできなくしてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、市場は、取引可能なパッシブな流動性供給注文とマッチさせる為に、いつ、アグレッシブな流動性供給注文を提示するかを決定してもよい。市場は、こうした決定をする際、様々な要因を使用してもよい。アグレッシブな流動性供給注文は、アグレッシブな流動性供給注文方法をとるタイプのトレーダーによって、注文ブックの最良価格で全数量が取引されると提示されるようにしてもよい。(バイサイドトレーダー又はそのように使用するように構成されたトレーダーからの)アグレッシブな流動性供給注文の残りの数量は、最良価格の背後にある(セルサイドトレーダー又はそのように使用するように構成されたトレーダーからの)1つ以上のパッシブな流動性供給注文において取引可能としてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、最良価格の背後でマッチングする(例えば、同じ注文者からの)パッシブな流動性供給注文を有する注文ブックのそれぞれ最初の最良価格での注文が、パッシブな流動性供給注文のマッチングによるパッシブな流動性注文供給の価格レベルでのアグレッシブな流動性供給注文よりも優先的に実行する対象としてもよい。このような優先実行の後の残りの数量は、他の注文に分散させてもよい。この調整可能なマッチング優先権の技術的効果は、セルサイドトレーダーにCLOB注文を最良価格で出させるようにすることであることから、しばしばブック価格レベルでのCLOB上でのビッド/オファースプレッドをクローズすることもある。
【0018】
いくつかの実施形態では、最良価格での注文が存在すれば、最良価格の背後にあるパッシブな流動性供給注文のマッチングを対象としてもよい。いくつかの実施形態では、最良価格の背後にある、対応する最良価格の注文を有する流動性供給注文とのマッチングは、最良価格での注文とマッチングする前に発生する場合がある。
【0019】
いくつかの実施形態では、バイサイドのアグレッシブな投資家は、マーケットメーカーに「プロモーションコード」又は優先順位のステータスを割り当てることができる。当該マーケットメーカーがパッシブな流動性供給注文を有する場合、その注文は、数量分配において優先権を与えられることがある。これは、マーケットメーカーが最良な注文ブック価格を有していない場合に起きる事例である。いくつかの実施形態では、マーケットメーカーはパッシブな流動性供給注文価格レベルでアグレッシブな投資家との取引に関わる為に、受動的な注文を提供する必要はない。マーケットメーカーは、アグレッシブな流動性供給注文と共に使用されるプロモーションコードによって識別できるので、そのパッシブな流動性供給注文が、全体又は部分的に取引される結果となることがある。いくつかの実施形態では、マーケットメーカーは、アグレッシブな流動性供給注文と共に使用されるプロモーションコードによって識別でき、また、マーケットメーカーがマッチするパッシブな流動性供給注文を有していない場合でも、電子メッセージを通じて招請され、優先的にマッチングを受けてカウンター・オファーを提出することもできる。いくつかの実施形態では、プロモーションコードは、複数のマーケットメーカーを識別してもよい。市場市場は、優先権の高い順に識別されることも、同等に取り扱われることもある。例えば、4つのマーケットメーカーA、B、C、及びDを識別するプロモーションコードは、まず、A、次にB、…に数量を提供する。別の実施方法数量では、本明細書で、又は他のいずれかの場所に記載されるA、B、C、及びDをプロラタ方式で確定、又は、いくつかの他のアルゴリズムに従って確定してもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、数量は、いくつかの順位係数に従って分割してもよい。マーケットメーカーの順が十分高い場合、ある時点で、アグレッシブな流動性供給注文の一部又は全てに対して優先的なマッチングを受けてもよい。他の実施形態では、数量は、均等に分割されてもよく、プロレートとしてもよく、及び/又は、時間及び/又は数量等のような他の優先権に従って分割されてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、数量は、最良注文のブック価格で取引される数量の割合に従って分配してもよい。いくつかの実施形態では、その割合は、市場参加から、日単位、週単位、月単位、又は年単位の計算された順位係数によって分割されてもよい。係数を決定する他の方法を、仮に、使用するとすれば、使用することも可能である。いくつかの実施方法では、トップランクのマーケットメーカーは、他のマーケットメーカーよりも優先されてもよい。いくつかの実施方法において、数量は、決定された係数にしたがって、マーケットメーカー間で分配されるようにしてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、そのようなアルゴリズム数量割り当ての後も依然として残存数量がある場合には、その数量分は、注文ブックにおいてマッチした最良注文を提供していないパッシブな流動性供給注文とマッチングさせてもよい。このようなマッチングは、いくつかの実施形態では、プロラタ方式で行ってもよい。このようなマッチングは、いくつかの実施形態において、より良い注文ブック価格を提供している参加者に優先権を与えて行ってもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、プロモーションコード又は優先権ステータスは、GUI及び/又はFIXのAPIを通じて入手可能としてもよい。そのようなプロモーションコードは、標準的な数量分配アルゴリズムがそのマーケットメーカーとマッチしない場合でも、市場が特定のマーケットメーカーのパッシブな流動性供給注文を優先することを示すものでもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、プロモーションコードは、デフォルトであっても、空白であってもよく、他の場所で記述されたアルゴリズムが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、トレーダー又はシステムのスペシャリストはデフォルトを変更してデフォルトが空白ではなく、何らかの他のプロモーションコードとなるように変更してもよい。いくつかの実施形態では、トレーダーはGUIを使用して、デフォルトを何らかの他のプロモーションコードに変更してもよい。プロモーションコードによって特定されたマーケットメーカーが、パッシブな流動性供給注文を保留にしている場合、そのマーケットメーカーは、他のどこかでに記載されているような数量を受け取ることになる。
【0025】
いくつかの実施形態では、システムは、注文を確定する為に流動性供給注文を全て利用するかどうかを決定してもよい。例えば、流動性供給注文外の注文に十分な流動性があるので、流動性供給注文よりも良い価格でアグレッシブな投資家の注文を確定してもよいと判断してもよい。そのような状況下では、アグレッシブな投資家の注文は、流動性供給注文を使用しないで、アグレッシブな投資家にとって望ましい価格で確定してもよい。この状況は、例えば、ベスト・ビッド又はオファーで大量の流動性がある場合に発生することがある。
【0026】
いくつかの実施形態では、取引確認を集約してチケット数を減少させてもよい。例えば、アグレッシブな流動性供給注文を使用する場合、異なる価格レベルで複数枚のチケットを使用するのではなく、その流動性供給の価格レベルより(アグレッシブな流動性供給注文ユーザにとって)少しだけ良い価格で、一度だけ平均取引を行ってもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、取引活動の要素は、匿名及び/又は未公表のままであってもよい。このような匿名性及び/又は未発表の状況は、限られた時間に継続してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、流動性供給取引の数量は直ちに公表されることはないが、取引日の終わりに取引される合計数量に追加してもよい。いくつかの実施形態では、流動性供給取引は、一日の終わりの高値及び安値計算から除外してもよい。いくつかの実施形態では、流動性供給取引は、取引後のSTPメッセージ及び取引又は規制報告目的でラベル付けしてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、毎日顧客識別番号がランダムになるのは、全てのバイサイドのエンティティに起因する場合がある。この番号は、対セルサイドマーケットメーカーのための取引後のSTPメッセージに追加してもよい。セルサイドマーケットメーカーは、そのような情報を使用して、不正なバイサイドのエンティティを有効化されたプールから削除するよう、要求してもよい。不正が起きると、市場の生産支援チームに調査を行うように警告を発することがある。また、流動性供給注文がヒットする前に、市場データ操作の他の疑わしい事象が発生したとしても、警告を発することもある。
【0029】
いくつかの実施形態では、市場は、ベスト・ビッド/オファーが変化するに従って流動性供給注文を調整してもよい。そのような注文は、市場が動いた時に、まとめて調整してもよい。いくつかの実施形態では、単一ビッド又はオファーは、市場の最良価格を移動させることができ、それに呼応して多くの流動性供給注文を調整できる。いくつかの実施形態では、市場及び/又は注文は、流動性供給注文が調整される前に達成されなければならない数量閾値及び/又は小数の価格増分を含んでいてもよい。
【0030】
数量を提供する為に使用される最良価格で、マッチする注文を提供しない流動性供給注文についての例について議論しているが、その他の実施方法ではそのような注文にはアクセスしない場合もあることは認識されるべきである。
【0031】
いくつかの実施形態では、提示される流動性供給注文数量は、マーケットメーカーが優先する取引相手側を設定できるように、二者間の許可マトリックスによって規定してもよい。
【0032】
市場のいくつかの実施形態は、(市場でよく使用されるような)フィデッサ又はアラジン等のような注文管理システム(OMS)と相互作用してもよい。そのようなシステムのGUIは、流動性供給注文の数量にタグ付けして注文ブックを異なる方法で注文してもよい。したがって、注文は、通常のCLOBの数量と最良のCLOB価格をほぼ同時に取引することによってのみ達成される流動性供給注文の数量との間で区別されるようにしてもよい。
【0033】
図3は、最初の行に、注文ブックの最良価格での注文と、(ユーザに対して)それより望ましくない価格の流動性供給注文が出された場合の(バイサイドユーザによって見られるような)インターフェースの実施例を示している。流動性供給価格で取引できる数量は、いくつかの実施形態では、注文ブック価格よりも大幅に高くしてもよい。このインターフェースの例では、次の例を示している。
(i)要素301は上記されたようなプロモーションコードである。ユーザは、インターフェースの要素にプロモーションコード情報を入力して、注文の確定に影響を与えることができる。
(ii)要素303及び305には、最良の注文ブック(CLOB価格、買い99.9700、売り99.9760)が最も上の行に示される。インターフェースは、CLOBの変更に応じて調整してもよい。インターフェースでは、インターフェースを介してユーザの注文をキャンセルする為の「x」が表示される。これは、ユーザが最高のCLOB価格で保留中のオファーを提供している為である。
(iii)要素307では第2の行において取引可能な受動的な流動性供給の買い注文の量を示す。
(iv)パッシブな流動性供給注文の非可用性は、(99.9760で示されたバイサイドトレーダーのCLOBオファーの存在により)要素309に99.9765625で示される。これは、インターフェースの要素を明るく表示したり、インターフェースの要素を着色したり、及び/又は任意の所望の方法で表示したりなどして、注文が利用不可能であることをユーザに示すことができる。注文が入力される、若しくはCLOBが変更されると、注文の可用性が変更され、インターフェースが調整してその変更を示すようにしてもよい。
(v)要素311はマッチングさせるためにシステムに送る準備ができている数量242、価格が99.9690の積極的な流動性供給の売り注文である。ユーザは、インターフェースの価格表示(99.9690)の上でインターフェースをクリックして、その価格で注文を出すことができる。ユーザは、インターフェースに示された、例えば242等のような数量として入力し、その数量で取引してもよい。
(vi)要素309では、99.9770で出された受動的な流動性供給のオファー注文が、代わりに最近の32分の1の4分の1(99+31と4分の1×32分の1)の小数相当価格(99.9765625)に圧縮されて示される価格圧縮である。
【0034】
いくつかの実施形態において使用できる別のインターフェースの例を、図4に示す。
【0035】
このインターフェースには、前のインターフェースとは多くの類似点がある。流動性に関する情報を表示する、及び/又は注文を出す為に使用できる。このインターフェースには、プロモーションコード部分は含まれていない(場合によってはプロモーションコードが提供されている場合もある)。さらに、この例では、価格レベルは、レザーエッジやベスト・ビッド/ベスト・オファー価格とは異なるものとして示されている。例えば、ベスト・ビッドが99.9700である商品を買う場合、401に示されるように、99.9690では数量250が保留中であり、99.9680では数量500が、そして、99.9670では数量1050が保留中である。このインターフェースでは、これらの注文は、ベスト・ビッドから−10で250、ベスト・ビッドから−20で500、ベスト・ビッドから−30で1050と表示される。これらの注文は、ベスト・ビッドが動くにつれ、実際の価格で浮上することがあるが、相対的な価格距離に留まる場合もある。従って、差分とベスト・ビッドを表示することで、実際の価格が導出できる情報を示していることになる。同様に、オファー側には+10、+20、+30等が表示される。この例では、インターフェースに示されている価格圧縮は、表示されない。場合によっては、価格圧縮が行われないことがある。場合によっては、インターフェースに表示されていない場合でも、価格圧縮は行ってもよい。他の実施形態では、価格圧縮が行われてもよく、インターフェースに示されてもよい。例えば、99.9770という価格に相当する+10を表示する代わりに、インターフェースは、99.9765625という価格に相当する+5.625を表示してもよい
【0036】
いくつかの実施形態では、圧縮は任意であり、及び/又は可変であってもよい。例えば、設定された増分(例えば、1/32)に圧縮するよりも、圧縮は、その増分より良い方向に移動する可能性があるので、流動性供給注文の価格が1/32の増分より望ましい価格となる。その望ましい価格となる程度については変化することがある。上述のように、増分は99.9765625であってもよく、99.9770での注文は、いくつかの実施形態では、増分に対して圧縮してもよい。他の実施形態では、注文は、例えば、増分を超えて99.9766まで圧縮してもよい。圧縮の量は設定可能である。圧縮が適用されるかどうかも、設定可能である。そのような設定可能性は、参加者レベル、注文レベル、及び/又は機器レベルに基づくものであってもよい。例えば、セルサイドの参加者は、1枚の証券に対して圧縮を使用しないが、別の証券では増分レベルの圧縮をする、さらに別の証券では増分レベルの圧縮よりよい圧縮をする(例えば、市場に圧縮情報を提出すること)こともできる。いくつかの実施形態では、参加者は、圧縮の増分を(例えば、市場に圧縮情報を提出することによって)どのくらいの程度とするかを決定してもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、当事者(例えば、パッシブな流動性供給注文を行うセルサイドの参加者、積極的な注文を出すバイサイドの参加者)は、どの取引相手と取引したいかを決定してもよい。これは、市場での取引を可能にする為の市場の要件となる場合もある。例えば、参加者は、取引をしたい相手を少なくとも3人提出することを要求される場合がある。市場は、有効な取引当事者情報をプライベートで安全なものとして保持してもよい。例えば、市場は、各当事者と承認された取引相手とをマッチする暗号化されたマトリックスに情報を格納してもよい。承認された取引相手のマトリクスにアクセスして、各当事者がアクセス可能な注文を判断してもよい。一部の実施方法では、そのような承認は全ての取引に適用してもよい。その他の実施方法では、そのような承認は流動性供給取引には適用されるが、CLOB取引では適用されなくてもよい。承認は、エンティティレベル、注文レベル、証券レベル等で行ってもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、流動性供給注文情報を当事者に提示してもよい。ユーザインターフェースを通じて提示されるべき情報を決定する為に、市場は承認された取引相手マトリックスにアクセスして、当該当事者に対してとの取引相手が二者間承認を有するかを判断してもよい。マトリックスが二者間承認を示す取引相手ごとに、流動性供給注文に関する情報を決定して使用することにより、インターフェースに取り込んでもよい。従って、当事者には、二者間承認を受けている相手方に対する流動性供給注文に関する情報を開示してもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、バイサイドの参加者は、特定のセルサイドの参加者からの流動性供給注文を要求するオプションを与えられる場合がある。例えば、バイサイドの参加者が、JPモルガンからの流動性供給注文を見たい場合がある。市場は、そのような注文を判断し、バイサイドの参加者に提示してもよい(例えば、当事者同士が二者間承認されている場合)。この特徴は、セルサイドの参加者に対し、匿名性の要素を削除してもよい。しかし、この特徴によって、バイサイドの参加者は、良好な関係がある参加者同士がより容易に取引ができるようになる。他の実施形態は、匿名性を保護する為の特徴を備えていない場合もある。
【0040】
いくつかの実施形態では、セルサイドの参加者は、パッシブな流動性供給注文を行ってもよいが、他の参加者からの注文を表示することはできない。いくつかの実施形態では、セルサイドの参加者は、CLOB注文とパッシブな流動性供給注文を入力してもよいが、アグレッシブな流動性供給注文は入力できない。いくつかの実施形態では、バイサイドの参加者は、CLOB注文及びアグレッシブな流動性供給注文を入力してもよいが、パッシブな流動性供給注文は入力できない。
【0041】
ここに示す例は、限定的ではないことは理解されたい。他の実施形態としては、追加的、より少ない、又は異なる要素を含んでいてもよい。実施形態は、互いに任意の調整で組み合わせることができる。いくつかの実施例では、FX取引、財務取引、担保付債券、任意のOTC取引、及び/又はその他の所望の取引に使用される。
【0042】
第2の実施形態
いくつかの実施形態は、担保付債券等のような金融証券の取引をする為のプラットフォームを提供する。プラットフォームは、任意の数のセルサイドの参加者が、金融証券のベスト・ビッド価格又はベスト・オファー価格に追従するマーケットメイクの注文を入力可能としてもよい。セルサイドのマーケットメイクの注文は、セルサイドが承認されたバイサイドの参加者に利用可能であってもよい。プラットフォームは、本明細書で議論される1つ以上の要因に基づいて、マーケットメイクの注文の中のカウンター・オファーの数量を分配してもよい。プラットフォームは、市場の動きに応じてマーケットメイクの注文を調整してもよい。プラットフォームは、バイサイドの参加者が利用可能なマーケットメイクの注文を、その参加者に識別可能なインターフェースを通じて提供してもよい。プラットフォームは、販売を小数立てとすることができ、その価格が市場及び/又は他の会場を通じて得られる小数値に近づくと、価格圧縮保護を提供する。
【0043】
図1は、いくつかの実施形態で使用され得るプラットフォームの例を示す。図示されているように、プラットフォームは、市場101、第1のバイサイドの参加者103、第2のバイサイドの参加者105、第1のセルサイドの参加者107、及び第2のセルサイドの参加者109を含んでいてもよい。
【0044】
市場101は、金融証券の取引を可能にするように構成された演算装置を含んでいてもよい。市場は、1つ以上の金融証券の売買注文を受け付けてもよい。演算装置は、注文を管理、追跡、照合、決済してもよい。演算装置は、注文の高速、低遅延整合に対して構成されたマッチングエンジンを含んでいてもよい。
【0045】
バイサイドの参加者103及び105は、例えば、市場のバイサイドを構成するヘッジファンド又はその他の参加者を含んでいてもよい。バイサイドの参加者は、市場を通じて金融証券の売買に従事してもよい。バイサイドの参加者は、市場を通して取引ができるように構成された演算装置を含んでいてもよい。そのような演算装置は、バイサイドのエンティティに対して確実に取引意図を追跡するように構成された注文管理システムを含んでいてもよい。
【0046】
セルサイドの参加者107及び109は、例えば、高頻度取引のエンティティ又は市場のセルサイドを構成する他の参加者を含んでいてもよい。セルサイドの参加者は、市場を通じて金融証券の売買に従事してもよい。セルサイドの参加者は、市場を通じて取引を可能にするように構成された演算装置を含んでいてもよい。
【0047】
市場は、バイサイド及びセルサイドの参加者が注文を伝達してもよいAPIを提供してもよい。例えば、インターネット等のような通信ネットワークを介してのFIXメッセージングを使用して、市場に注文を出してもよい。市場はAPIを通じて情報を受信し、情報を注文として解釈してもよい。
【0048】
市場は、セルサイドの参加者が金融証券のマーケットメーカーとして行動することを可能にしてもよい。セルサイドの参加者は、マーケットメイクの注文を市場に出すことによって、マーケットメーカーとして行動してもよい。いくつかの実施方法では、マーケットメイクの注文は、一側(例えば、売り注文又は買い注文)であってもよい。その他の実施方法では、両サイドの注文(売り注文と買い注文が使用できる)がある。
【0049】
例えば、セルサイドの参加者107は、市場のAPI及びFIXメッセージフォーマットを使用して金融証券(例えば抵当債)に対し、マーケットメイクの買い注文を市場に出すことができる。市場は、注文を受信し、セルサイドの参加者を金融証券のバイサイドの流動性供給者として追加してもよい。マーケットメイクの買い注文は、それに関連する数量を有していてもよい。この数量は、通常の注文ブック注文よりも高い(例えば、1,000,000と比較して200,000,000)市場の最小注文数量と一致しなければならない場合もある。
【0050】
同様に、第2のセルサイドの参加者109は、API及びFIXメッセージを使用して、同じ金融証券に対し、第2のマーケットメイキング買い注文を市場に出すことができる。市場は、第2の注文を受信し、第2のセルサイドの参加者を、金融証券のバイサイドの流動性供給者として追加してもよい。
【0051】
従って、複数のセルサイドの参加者は、単一の金融証券の同じサイドのマーケットメイクをしてもよい。全てのセルサイドの参加者は、単一の金融証券の単一注文側でマーケットメーカーとして行動してもよい。
【0052】
マーケットメーカーの注文価格は、市場によって管理してもよい。価格は、市場の注文ブックにおいて保留中のベスト・ビッド及び/又はベスト・オファーに追従してもよい。例えば、ベスト・ビッドが現在99.95である場合には、(例えば、第1及び第2のセルサイドの参加者からの例で受信したもの等の)マーケットメイキングの買い注文は、99.95に対してある程度のレベルで追従されることがある。いくつかの実施方法では、そのレベルは最高市場価格よりも2ティック下(即ち最低価格調整)でもよい。例えば、市場での最低価格調整が0.05である場合、この例では、セルサイドの参加者のそれぞれに対するマーケットメイクの買い注文は99.85に設定される。
【0053】
小数価格設定の例として、2ティック、及びティック数は全て、非限定的な例として示しているに過ぎないことは理解できよう。2ティックは、この市場の例におけるマーケットメーカーにとって適切と考えられる価格保護のレベルを提供するものでもよい。流動性及び/又は変動性を多かれ少なかれ有する証券については、保護のレベルを増減できる。
【0054】
注文ブックにおけるベスト・ビッド又はオファーが動くと、マーケットメーカーのビッド及びオファーは、市場によって調整され、追従された関係を維持するようにしてもよい。例えば、100.00に対して受信した新しい買値に基づいて、この例のベスト・ビッドが変更された場合、マーケットメーカーの買い注文の価格は、それに応じて99.90に調整される。
【0055】
いくつかの実施形態では、市場は、状況によっては、マーケットメーカーの注文の標準的な追従からベスト・ビッド又はオファーに逸脱することがある。例えば、市場は、小数価格モデルで動作することができ、他の市場は、分数価格モデル(例えば、32分の1の1/4)で動作してもよい。小数価格設定市場で、追従を維持する為の価格調整が、分数価格設定モデルの価格と相反する場合には、市場は代わりに価格を分数価格設定としてもよい。これにより、ある一定のレベルの価格圧縮保護をマーケットメーカーに提供してもよい。例えば、ある市場で、ベスト・オファーに対し、ティックが0.0005で99.9760に設定されている場合には、典型的には、マーケットメイキングオファーは99.9770で設定してもよい。しかし、圧縮保護が適用されている場合に、99.9765625に分数の価格境界が存在する場合には、その価格は99.9765625の境界に設定してもよい。この数は、いくつかの実施方法では、99.9765レベルまで丸められるか、又は切り捨ててもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、圧縮は、マーケットメーカーによって構成可能であってもよい。マーケットメーカーは、全ての注文、特定の注文等に対して、証券の種類に圧縮を適用しないように、市場にコマンドを出してもよい。市場は、それに応じて行動してもよい。マーケットメーカーは、全ての注文、特定の注文等に対して、コマンドを出し、標準増分レベルの圧縮(例えば、境界への圧縮)を使用する旨のコマンドを、証券の種類、全ての注文、特定の注文等に使用してもよい。市場は、それに応じて行動してもよい。マーケットメーカーは、増分レベルの圧縮(例えば、境界レベルよりも良いものに圧縮すること)よりも優れた方法を使用するためのコマンドを、証券の種類、全ての注文、特定の注文等に出してもよい。市場は、それに応じて行動してもよい。マーケットメーカーは、増分レベルの圧縮よりよいレベルとは、境界よりどの程度よくなければならないかを識別する為の情報(例えば、パーセンテージ、基準点、価格等によって)を提出してもよい。市場は、それに応じてアクションをとってもよい。マーケットメーカーは、このような圧縮属性を任意に変更してもよい。いくつかの実施形態では、マーケットメーカーは、1つの証券に対して圧縮を使用せず、他の証券では増分レベル圧縮を、また、任意の所望の組合せの更に別の証券では増分レベルの圧縮よりもよい圧縮を使用してもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、セルサイドマーケットメーカーの注文は、市場全体に対してオープンであってもよい。その他の実施方法では、マーケットメーカーの注文は、バイサイドの参加者のみに対してオープンであってもよい。さらに他の実施形態では、マーケットメーカーの注文は、市場を構成するセルサイドの参加者によって取引されることを承認されたバイサイドの参加者に限定されてもよい。市場を作るには、ゲーミングや情報漏洩のリスクが伴う。その為、その行動に携わる参加者は、匿名性と情報を保護する必要がある場合もある。マーケットメイキングの注文と取引できるこれらのエンティティを限定することによって、市場は、マーケットメイキングを促進してマーケットゲーミングを阻害するセキュリティのレベルを、セルサイドマーケットメーカーに提供してもよい。
【0058】
セルサイドの参加者は、マーケットメイキングの注文に対し、承認者であるバイサイドのエンティティのリストを市場で識別してもよい。承認済みリストは、注文ごと、及び/又はセルサイドの参加者ごとに異なる場合がある。市場は、注文の前、注文と同時に、及び/又は注文の後にリストを受信してもよい。市場は、承認済みのバイサイドのエンティティのみに対して、注文を利用可能にしてもよい。例えば、第1のセルサイドの参加者は、第1のバイサイドの参加者のみが購入のマーケットメイキングの注文で取引できることを識別してもよい。第2のセルサイドの参加者は、第1及び第2のバイサイドの参加者が、第2の購入のマーケットメイキングの注文で取引できるべきであることを識別してもよい。市場は、これらの意図が実行されるようにアクションをとってもよい。例えば、その市場において、それは、第2のマーケットメイキングの参加者が第1のセルサイドの参加者から第1の購入のマーケットメイキングの注文を見ること、アクセスすること、取引することができないように防止することによって可能となる。
【0059】
セルサイドの参加者は、参加者を追加又は削除することによって、注文が列挙された後に承認されたバイサイドの参加者を調整してもよい。バイサイドの参加者には、毎日ランダムな番号IDを割り当ててもよい。そのIDは、その日のセルサイドの参加者との取引等のような活動レポートに含めることができる。これにより、セルサイドの参加者は、実際の身元を明らかにすることなく、活動を追跡してもよい。セルサイドの参加者が、バイサイドの参加者が疑わしい行動に従事していると確信している場合、セルサイドの参加者は、ランダムID番号を市場に通知してもよい。このようにして、セルサイドの参加者は、バイサイドの参加者の身元を楽しむことなく、承認済みリストからバイサイドの参加者を除去してもよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、バイサイドの参加者は、承認されたセルサイドエンティティの一覧を市場で識別してもよい。承認済みリストは、注文ごと、及び/又はバイサイドの参加者ごとに異なる場合がある。市場は、注文の前、注文と同時に、及び/又は注文の後にリストを受信してもよい。市場は、二者間承認があるバイサイドの参加者(例えば、バイサイドの参加者とセルサイドの参加者の双方からの承認等)に対して注文を行ってもよい。
【0061】
市場は、バイサイドとセルサイドの承認情報を格納してもよい。そのような情報は、二者間の相手方承認マトリクスに格納してもよい。マトリクスの各セルは、対の取引相手の為に二者間承認ステータスを格納してもよい。例えば、2次元マトリクスの行は、バイサイドの参加者を示し、列は、セルサイドの参加者を示すことができる。セルデータ構造は、そのセルにおけるセルサイドの参加者とバイサイドの参加者の対で、取引を行う為の承認が互いに行われたかどうかの指標を含んでいてもよい。バイサイドの参加者に対する二者間承認は、バイサイドの参加者のマトリクスの行を横に見ていき、両サイドの承認を示す各セルを見つけることによって判断できる。セルサイドの参加者から承認リストを取得したら、セルサイドの参加者がバイサイドの参加者を承認したことを識別できるように、適切な各セルに指標を設定してもよい。バイサイドの参加者から承認リストを受信することに応じて、バイサイドの参加者がセルサイドの参加者を承認したことを識別する指標を各適切なセルに設定してもよい。そのような両指標がセルに設定されている場合は、バイサイドとセルサイドの対に対して二者間承認が行われる。
【0062】
このようなマトリクスにアクセスして、各当事者がどの注文にアクセス可能であるかを判断してもよい。例えば、このようなマトリクスにアクセスして、参加者にどの注文を表示するかを決定してもよい。いくつかの実施方法では、このような承認を全ての取引に適用してもよい。その他の実施方法では、このような承認を流動性供給の取引には適用し、CLOB取引では適用しなくてもよい。
【0063】
マッチングされた注文は、市場の判断に従って、承認されたセルサイドの参加者の間に分配してもよい。いくつかの実施形態では、その注文のセルサイドの参加者が、対応するベスト・ビッド又はオファーで注文ブックと注文保留を有する場合、マーケットメイキングの注文に、マッチングの優先権を与えるようにしてもよい。例えば、第1のセルサイドの参加者がベスト・ビッド価格として市場で購入する為に保留されている注文を有しているが、第2のセルサイドの参加者がそうでない場合には、第1のセルサイドの参加者は、第2のセルサイドの参加者に対し、優先権を与えられてもよい。
【0064】
そのような例では、第1のセルサイドの参加者は、ベスト・ビッドで1,000,000単位の注文を有し、さらに、その注文より2ティック下で500,000,000単位のマーケットメイキングの注文を有していてもよい。第2のセルサイドの参加者は、ベスト・ビッドの1ティックだけ下位に1,000,000単位の注文を、さらに、ベスト・ビッドの2ティック下位に800,000,000単位のマーケットメイキングの注文を有していてもよい。第1のバイサイドの参加者が600,000,000単位の販売オファーの「確定又はキャンセル」を市場に入力すると、注文は、第1のセルサイドの参加者からのベスト・ビッド1,000,000に対して最初にマッチングを行う。これにより、数量599,000,000がオファーに残ったままとなる。市場は、市場の優先権により、マーケットメイキングの注文の次の注文とマッチすることがある。第1のセルサイドの参加者は、注文ブックにベスト・ビッド価格を有することに基づいて優先権を与えられる。従って、500,000,000のオファーは、次に第1のセルサイドの参加者のマーケットメイキングの注文とマッチさせてもよい。その後、オファー中の残りの99,000,000は、第2のセルサイドの参加者の800,000,000のマーケットメイキングの注文とマッチさせてもよい。
【0065】
これに対して、第2のセルサイドの参加者の第1のセルサイドの参加者の元の注文ブック注文の1ティック下位の1,000,000の注文ブック注文は、新しいベスト・ビッドとなる。これに対して、第2のセルサイドの参加者からの残りの701,000,000のマーケットメイキングの注文は、その価格を調整し、1ティック戻して新しいベスト・ビッドの2ティック下位にしたままにするか、又は第2のセルサイドの参加者によって800,000,000に戻して更新してもよい。これは市場の状況の変化に応じて自動的に実行される。
【0066】
上記の実施例では、第1のセルサイドの参加者からの1,000,000単位に対するベスト・ビッドの注文がマッチし、最初に確定される。しかし、他の実施形態では、この注文が、最初のものとはマッチしない場合がある。代わりに、マーケットメイキングの注文でマッチングを開始してもよい。例えば、500,000,000の注文は、第1のセルサイドの参加者からの500,000,000のマーケットメイキングの注文全てにマッチし、どのベスト・ビッドにもマッチすることはない。このことは、マーケットメイキングの注文がベスト・ビッド又はオファーよりも実質的に大きい可能性があるので、価格にはあまり影響を与えない。この調整により、報告の為に使用される処理及びメッセージに必要な指示を減らすことによって、商取引の速度を向上させ、労力の消費を減少させてもよい。マーケットメイキングの注文とのマッチングの後に追加の注文数量が存在する場合、実施形態は、ベスト・ビッドとマッチングするか、又は他のマーケットメイキングの注文へ移動してもよい。他のマーケットメイキングの注文を最初に使用することにより、より効率的なエネルギー操作が可能になる。
【0067】
いくつかの実施形態では、複数のマーケットメイキングのセルサイドの参加者がベスト・ビッド又はオファーにある場合、又はベスト・ビッド又はオファーのいずれでもない場合、数量が様々な方法で分配される。例えば、プロレート方法を使用してもよいし、アクティブ参加者して優先権を与えてもよいし、時間注文によって優先権を与えてもよいし、注文ブック注文の価格によって優先権が与えられてもよい。
【0068】
バイサイドの参加者は、1人以上のセルサイドの参加者との取引に優先権を持つことがある。たとえば、情報漏洩を防ぐことは、バイサイドの参加者にとって非常に重要である。また、他の実施例として、リサーチは、バイサイドの参加者にとって非常に重要なことである。セルサイドの参加者の中には、情報セキュリティ及び/又はリサーチ提供行為の為に、バイサイドの参加者との間に優先関係がある者もいる。バイサイドの参加者は、伝統的なマッチング決定を優先させてもよい市場に対して優先権指標を特定してもよい。
【0069】
例えば、第1のバイサイドの参加者は、上記の実施例では、第2のセルサイドの参加者に対して優先権を有することを識別してもよい。第1のセルサイドの参加者のマーケットメイキングの注文とマッチングする代わりに、市場は優先権を尊重するので、第2のセルサイドの参加者がマッチングしてもよい。その場合、その実施例は、第2のセルサイドの参加者の注文ブック注文を新しいベスト・ビッドとして残し、第1のセルサイドの参加者の全体500,000,000のマーケットメイクを、第2の参加者のマーケットメイキングの注文の残りの201,000,000を任意の新しいベスト・ビッドの2ティック下位に残すことができる。
【0070】
バイサイドの参加者には、取引可能なマーケットメイキングの注文に関する情報を表示するインターフェースを提供するようにしてもよい。このようなインターフェースは、市場を形成する参加者の匿名性を維持しつつ、特定のバイサイドの参加者が取引可能なマーケットメイキングの取引可能な注文の数量を示すようにしてもよい。このようなインターフェースは、注文の価格(例えば、実際の価格及び/又はベスト・ビッド又はオファーからの差分として)を表示することができる。
【0071】
このようなインターフェースを有用な情報とともに取り込む為に、市場は承認された取引相手マトリクスにアクセスして、インターフェースを示すバイサイドの参加者に対して二者間承認を受けている相手を決定してもよい。マトリクスが二者間承認を示すそれぞれの相手側に対して、その参加者からのマーケットメイキングの注文に関する情報が決定され、それを使用してインターフェースに取り込んでもよい。従って、バイサイドの参加者は、二者間承認を有する取引相手にマーケットメイキングの注文に関する情報を示すことができるが、バイサイドの参加者が取引することができない他の注文は表示しない。
【0072】
いくつかの実施形態では、バイサイドの参加者は、市場に対して、インターフェースに特定のセルサイドの参加者からのマーケットメイキングの注文に関する情報を取り込むことを要求するオプションを与えられるようにしてもよい。例えば、バイサイドの参加者はJPモルガンからのマーケットメイキングの注文を見たいと思う場合もあるであろう。市場は、そのような注文を判断し、バイサイドの参加者に提示してもよい(例えば、当事者同士が二者間承認されている場合)。この特徴は、セルサイドの参加者に対し、匿名性の要素を削除してもよい。しかし、この特徴によって、バイサイドの参加者は、良好な関係がある参加者同士がより容易に取引ができるようになる。他の実施形態は、匿名性を保護する為の特徴を備えていない場合もある。
【0073】
いくつかの実施形態では、市場は、注文を確定する際にマーケットメイキングの注文を使用するか、又は標準注文ブック注文を使用するかを決定してもよい。そのような決定は、アグレッシブな投資家の最善の利益に基づいて行ってもよい。例えば、アグレッシブな投資家により良い価格を提供するであろう保留注文がマーケットメイキングの注文の外部にある場合、標準注文に対してもマッチングを行ってもよい。例えば、アグレッシブな投資家の注文を確定する為のベスト・ビッドにおいて十分な流動性がある場合等がそうである。標準注文が確定に至らない場合は、その代わりにマーケットメイキングの注文システムを使用してもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、セルサイドの参加者は、受動的なマーケットメイキングの注文を出すことができるが、他の参加者からの注文を見ることはできない。いくつかの実施形態では、セルサイドの参加者は、CLOB注文と受動的なマーケットメイキングの注文を入力してもよいが、受動的なマーケットメイキングの注文に対する積極的な注文は入力できない。いくつかの実施形態では、バイサイドの参加者は、CLOB注文を入力することができ、受動的なマーケットメイキングの注文に対してアグレッシブであるが受動的なマーケットメイキングの注文以外注文を入力してもよい。
【0075】
いくつかの実施形態は、あるメソッドを実行することを含んでいてもよい。このようなメソッドは、セルサイドの参加者からのマーケットメイキングの注文を使用して取引を可能にする為に、プラットフォームによって実行されてもよい。このメソッドは、非一時的媒体上に格納された1つ以上の指示の実行に基づく演算装置によって実行されてもよい。図2は、いくつかの実施形態で使用され得る例示的なメソッドを示す。
【0076】
図に示すように、いくつかの実施形態は、金融証券の市場において、それぞれのセルサイドの参加者が出した複数のマーケットメイキングの注文の各々について、承認されたバイサイドの参加者の各リストを受信することを含んでいてもよい。図に示すように、いくつかの実施形態は、複数のセルサイドの参加者の各々からの金融証券についての取引の同じサイドにおいて、それぞれのマーケットメイキングの注文を受信することを含んでいてもよい。図に示すように、いくつかの実施形態は、受信した全てのマーケットメイキングの注文に対して、及び、注文ブックにおける取引サイドにおける最良価格より複数ティック下位にある価格に対して追従を行うことを含んでいてもよい。図に示すように、いくつかの実施形態は、バイサイドの参加者が承認されたマーケットメイキングの注文を識別するバイサイドの参加者に市場情報を提示することを含んでいてもよい。図に示すように、いくつかの実施形態では、複数のマーケットメイキングの注文のサブセットと取引することを承認されたバイサイドの参加者から、優先権を有するセルサイドの参加者を識別するカウンター・オファーを受信することを含んでいてもよい。図に示すように、いくつかの実施形態は、最初にベスト・ビッド又はオファーでの最初の注文に、次に、当該バイサイドの参加者が取引を承認されたと識別されたセルサイドの参加者からのマーケットメイキングの注文に、その後、バイサイドの参加者が取引を承認されており、セルサイドの注文者が、最初の注文に対してマッチする注文を提供しているマーケットメイキングの注文に、そして、バイサイドの参加者が取引を承認され、そのセルサイドの注文者が最初の注文でマッチした注文を提供していないマーケットメイキングの注文に、カウンター・オファーを分配することを含んでいてもよい。図に示すように、いくつかの実施形態は、分配すると、新しいベスト・ビッド及びオファーを決定することを含んでいてもよい。図に示すように、いくつかの実施形態は、新しいベスト・ビッド又はオファーを決定すると、残りのマーケットメイキングのオファーを調整して追従を維持することを含んでいてもよい。この方法は、例示に過ぎないことは理解できよう。他の実施例としては、異なる注文及び/又は異なるアクションを伴う他の方法を含んでいてもよい。
【0077】
様々な実施例及び特徴は、全体にわたって示されているが、そのような実施例は限定的な意味を持たないことは理解すべきである。実施方法は、本明細書に記載された様々な実施例のいずれかに示した任意の注文で、要素の所望の組み合わせを含んでいてもよい。他の実施形態は、必要に応じて、追加的な、又は異なる要素を含んでいてもよい。
【0078】
例えば、いくつかの実施方法では、価格は、32分の1の増分の16分の1で実行してもよい。そのような実施形態は、周知のシステムにおいて、高いレベルの価格細分性を提供してもよい。別の実施例として、いくつかの実施形態は、増分の壁を超えて圧縮保護を回避して、トレーダーがそのような分析を実行できるようにしてもよい。
【0079】
別の実施例として、流動性供給注文をレザーエッジ又は最良のCLOB価格に追従するのではなく、いくつかの実施形態は、別個のブック、即ちCLOBとブロックブックとを含んでいてもよい。CLOBは、小さい数量の注文(例えば、数量制限がない、最低1,000,000等)に対して操作してもよい。ブロックブックは、より大きい数量の注文(例えば、100,000,000、500,000,000、1,000,000,000、2,000,000,000等)に対して操作してもよい。そのようなブックの注文の数量は、金融証券に基づいて異なる場合がある(例えば、流動性の証券が多ければ多いほど、最小数量が大きくなる場合がある)。電子市場は、それぞれの金融証券に対して、個別のCLOB及びブロックブックを維持してもよい。いくつかの実施形態では、流動性供給者は、CLOB内の任意の最小数量を満たすことができる任意の数量の注文を入力してもよい。しかし、一般的には、より小さい注文も可能であり、他の実施形態では、CLOBに最小数量(例えば、ブロックブックの最小値以下)が存在してもよい。より大きな最小数量を満たすより大きな注文は、ブロックブックに配置されてもよい。このブロックブックの実施形態は、ブロックブックの注文が、CLOB注文に縛られていない、又はCLOB注文を追従していない場合を例外として、上記の流動性供給注文と同様に操作してもよい。CLOBの価格変更は、ブロックブックの価格に影響しない場合がある。同様に、流動性供給者は、そのような実施形態においては、ブロックブックに参加する為にCLOBへの注文を要求されないこともある。いくつかの実施形態では、注文確定は流動性取得者によって選択されたブックを通して行われる(例えば、取得者がCLOBにヒットして、CLOB注文が確定した場合、取得者が最小数量以上の注文を提供するブロックブックにヒットした場合は、ブロックブック注文は確定される)。注文の確定は、上述のプロモーションコード等のような優先メカニズムを使用してもよい。いくつかの実施形態は、より大きな流動性供給者、剃刀エッジ価格のCLOB注文を持つ流動性供給者等を優先させてもよい。いくつかの実施形態では、注文確定は、市場によって決定されたブック(例えば、以下に記載されるように、注文数量の最小値にマッチすること)によって行ってもよい。
【0080】
単一数量の最小のブロックブックの実施例を示しているが、他の実施形態は、任意の数の異なる数量制限を含んでいてもよいことは理解できよう。例えば、ブロックブックは、価格設定と最小数量の複数の平準化されたラダーを含んでいてもよい。数量要件、及び/又はステップ数は、金融証券の特性(例えば、流動性)に基づいて決定してもよい。一例として、2年の財務では、ブロックブックに、最小注文100,000,000に対して1エントリ、最小注文500,000,000に対して1エントリ、最小注文1,000,000,000に対して1エントリ、最小注文2,000,000,000に対して1エントリの4つの独立したエントリを有してもよい。流動性供給者は注文を出すことができ、市場は、それらを、注文の数量にマッチするブロックブック内の適切なエントリに入力してもよい。ブロックブックは、それぞれの数量のエントリに対し注文を別々に追従、マッチング、確定をしてもよい。最小数量の閾値を満たす注文を確定することを希望する流動性の取得者は、そのブロックブックのマッチするエントリに注文を出すことができる。出された注文は、優先権の仕組み(例えば、プロモーションコード)に従って、そのエントリ内で保留されている注文を含む適切なブロックブックエントリを通して確定してもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、流動性の取得者からの注文が電子市場に到達すると、注文の数量に基づいてCLOB又はブロックブックを処理するかどうかを決定してもよい。注文がブロックブックの最小値を満たす場合、その注文はCLOBではなくブロックブックにルーティングされることがある。市場は、注文を確定する為に使用するブロックブックのどのエントリにするかを決定してもよい。同様に、このような決定は、注文の数量に基づいてもよい。市場は、注文を確定する為に注文が満たす最も大きい最小数量要件を持つエントリを使用してもよい。例えば、500,000,000のブロックブックでは、600,000,000の注文を処理してもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、決定されたブロックブックエントリを通してアグレッシブな投資家の注文を確定した後に、マッチしない注文が残っている場合、その流動性は、他の注文(例えば、CLOB内の別のエントリ)で確定できる。例えば、次に高い最小ブロックブックエントリを使って、確定されていない部分を続けて確定してもよい。価格がマッチする全てのエントリを使い切ったら、いくつかの実施形態では、CLOBを使用して、このような残存流動性を確定することもできる。他の実施形態では、ブロックブックの単一エントリのみを使用して、そのエントリにマッチする注文の流動性を確定してもよい。
【0083】
いくつかの実施形態は、流動性取得者による操作からブロックブック内の流動性供給者を保護してもよい。ブロックブックのより高いエントリに注文を入力する流動性供給者は、より高い価格を期待してもよい。このような高値は流動性による割増金を表している。いくつかの実施形態は、流動性取得者が複数の注文を、期間中に金融証券についてトレーダー側で入力しないよう、防止してもよい。期間の長さは、証券の流動性に基づいて設定してもよい。このような期間は、例えば、ミリ秒から1秒、5分、10分までの範囲でよい。この注文防止により、流動性取得者が適した数量の注文を使用して所望の流動性を得ることを奨励してもよい。取得者がフル数量注文をした場合には、取得者の希望は適切な価格で1度の注文を確定されることがある。取得者がより安いブロックブックエントリを有利に活用する為に注文をより小さな注文に分割しようとした場合、取得者はそのような繰り返し注文を防止してもよい。電子市場は、注文された注文を追跡し、新しい注文を受信し、それらを追跡された注文と比較してもよい。前のブロックブック注文と同じ側で、防止期間中に同じ注文者から証券の新しい注文が出された場合、市場は、その注文者に注文できないことを通知してもよい。その期間の後であれば、その側の注文は、再度、取得者が注文できる。
【0084】
実施形態は、技術的な機能を改善し、技術的な問題を解決し、技術的な解決策を提供し、及び/又は演算技術に基づかせることができる。
【0085】
現代的な演算ソリューションの恩恵を受けない伝統的な取引は、様々な実施形態が提供する複数のデータソースの速度と分析を提供することができない。アルゴリズムとマッチングエンジンは、信じられないほど高速で動作する。伝統的な取引環境における人間は、本明細書に記載されたもの等のような高速移動中の現代電子市場と相互作用する為に必要な膨大な量のデータを手作業で処理することができなかった。
【0086】
プラットフォームによってマーケットメイクの注文をベスト・ビッド価格又はオファー価格に自動的に適用することは、電子取引技術に基づく技術的問題に対する技術的解決策を提供してもよい。市場活動の高速化は、ネットワークの潜在と処理時間が重大な問題になる可能性があることを意味する。市場が動いた場合、その動きを報告する時間、その動きを処理する時間、その動きに対応する時間は、参加者が多額の資金を失ったことになる。これは、ほんのわずかの秒数が経ってしまった場合でもそうである。
【0087】
従来は、他の注文からの価格距離をもって追従された注文を維持する為に、市場は、注文者を信頼して、市場の動きを監視し、注文を調整することによって操作するのである。しかし、市場の動きが高速であることと、ネットワークや処理の遅延が発生することにより、市場が動くと、注文者が注文を調整する分だけ遅延が生じる可能性がある。プラットフォームでローカルに価格を設定することにより、遅延が削除され、注文者はリスクから保護される。従来は、注文者は市場が動いた後に競争状態のリスクにさらされることになる。例えば、市場が動き、注文者がその注文の調整を提出して、それに応じて価格を動かすかもしれない。しかし、別のトレーダーは、注文者の調整を叩こうとする場合もある。注文者は注文の価格を変更したくても、他のトレーダーは、注文者の希望が従来の市場に到達する前にカウンター・オファーを入力することがある。本明細書に記載されるプラットフォームのいくつかの実施形態では、価格を市場の動きに局所的に追従させることによって、この競合状態を実質的に排除して注文者を保護してもよい。
【0088】
さらに、いくつかの実施形態では、帯域幅使用率及び/又は処理動作を減少させてもよい。例えば、注文者が注文を自動調整する従来の市場では、注文者が多くの注文価格調整を提出する必要がある場合がある。このような価格調整はそれぞれ帯域幅を使用し、調整を受けた市場と調整を行った注文者の両方で処理を行う必要がある。本明細書に記載されるプラットフォームのいくつかの実施形態では、そのような調整の提出を行わないので帯域幅の利用を減少させてもよく、また、調節のための注文を送受信しないので、行わなければならない処理も少なくなる。これにより、エネルギー効率が高く、帯域幅の効率が高い、市場の両方を実現してもよい。
【0089】
各種実施形態は、一般的に公共市場では見出されないであろう匿名性及び情報セキュリティのレベルを提供する。電子取引の前に使用されていたオープンアウトの市場では、取引意図とアイデンティティは公知となった。一般的な電子取引システムでは、注文は広く市場に公開され、取引活動の報告は同様に広く市場に報告される。本明細書の各種実施形態では、このような情報流通と識別漏れに関する問題が解決されており、参加者は、市場に自信を持って参加してもよい。
【0090】
さらに、従来の非電子的市場や電子的な市場における注文アクセスは、全ての人々に開放されている。従来の市場では、二者間承認と優先権の複雑なウェブに従って取引を行うことはできない。本明細書に記載される各種実施形態は、市場参加者の間のマッピングを作成して、取引相手方の優先権をマッチングさせてもよい。これは従来の市場では不可能であろう。
【0091】
以下のセクションでは、本出願を解釈する為のガイドを提供する。
【0092】
用語
「製品」という用語は、明示的に指定されていない限り、機械、製造、及び/又は物の組成をいう。
【0093】
「プロセス」という用語は、明示的に指定されていない限り、処理、アルゴリズム、方法等を意味する。
【0094】
各プロセス(方法、アルゴリズム、又はその他の用語で表しても)は本質的に1つ以上のステップを含み、従って、プロセスの単数又は複数の「ステップ」への全ての参照は、単なるプロセスの説明において、あるいは、単なる「プロセス」又は同様の用語の説明において、固有の先行的限定の根拠を有する。従って、プロセスの単数又は複数の「ステップ」に対するクレームの中のいかなる参照も、十分な先行的限定の根拠を有する。
【0095】
「発明」等の用語は、明示的に指定されていない限り、「本出願に開示された1つ以上の発明」をいう。
【0096】
「実施形態」、単数又は複数の初出又は既出の「実施形態」、「一以上の実施形態」、「いくつかの実施形態」、「特定の実施形態」、「一実施形態」、「別の実施形態」等の用語は、明示的に指定されていない限り、「本発明の1つ以上(全部ではないが)の実施形態」を意味する。
【0097】
本発明の「変形」という用語は、明示的に指定されていない限り、本発明の実施形態を意味する。
【0098】
「表示」という用語は、非常に広い意味で使用される。物の「表示」は、その物を決定する為に使用してもよいものを含むものと理解されるべきである。
【0099】
物の表示は、その物を識別する電子メッセージを含んでいてもよい(例えば、ウィジェットに付されたシリアル番号によるウィジェットの識別、ウィジェットの1つ以上の特徴によるウィジェットの識別)。物の表示は、物を演算及び/又は検索する為に使用され得る情報を含んでいてもよい(例えば、ウィジェットがウィジェットを決定する為に使用され得る部品である機械を識別する情報)。物の表示は、物に関連するもの(例えば、物の特性、物の名前、物に関連する物の名前)を指定してもよい。物の表示は、物に関連するものを指定しないことがある(例えば、文字「a」は、文字「a」を解釈してウィジェットを識別するように構成されたコンピュータシステムのウィジェットの表示である可能性がある)。物の表示には、物の徴候、症状、及び/又はトークンを含んでいてもよい。例えば、表示は、コード、参照、例、リンク、信号、及び/又は識別子を含んでいてもよい。物の表示は、物を表し、説明し、及び/又は、物に関連付けることができる情報を含んでいてもよい。
【0100】
物の表示を変更することは、物の表示でもよい(例えば、物の暗号化された表示は、物の表示であってもよい)。物の表示には、その物自体、物のコピー、及び/又は物の一部を含んでいてもよい。物の表示は、表示を理解する為に構成されていないもの(例えば、人物が文字「a」がウィジェットを示していることを理解することはできないが、コンピュータシステムなら文字「a」からウィジェットを判定できるためこれがウィジェットを表していることには違いはない)には意味がないものでもよい。物の表示が何かを判断する為に使用できるということにより、その物、又は何かその他の物が判断されることを意味するものではないことが理解できよう。物の表示は、特に指定されていない限り、何れかの数の物の表示も含んでいてもよい。物の表示には、他の物(例えば、多くの物を表す電子メッセージ)の表示を含んでいてもよい。(表示は、クレーム言語において非常に広範な用語として使用してもよい。例えば、金融証券の表示を受信する。)
【0101】
「表す」とは、(1)単語、記号等が表すように、表現、指定、表す、意味すること、(2)ある用語、文字、記号等によって表現、又は指定すること、(3)絵のようにの類似性を描写又は表現又は提示すること、又は(4)記号、若しくは象徴としての役割を果たすことを意味する。
【0102】
一実施形態を記述する「別の実施形態」という表現は、明示的に指定されていない限り、参照される実施形態が他の実施形態と相互に排他的であることを意味するものではない(例えば、参照される実施形態の前に説明される実施形態)。同様に、2(又はそれ以上)の実施形態が参照されるという事実は、それらの実施形態が相互に排他的であることを意味するものではない。
【0103】
本発明の一実施形態は、本発明の複数の他の実施形態を含む、包含する、又は含んでいてもよい。例えば、要素a、b及びcを含む第1の実施形態は、要素a、b、c及びdを含む第2の実施形態、並びに要素a、b、c及びeを包含する第3の実施形態を包含していてもよい。同様に、第1、第2、及び第3の実施形態の各々は、要素a、b、c、d及びeを含む第4の実施形態を包含していてもよい。
【0104】
「含む」、「備える」という用語及びその変形は、明示的に指定されていない限り、「包含するが、必ずしも限定されるものではない」を意味する。従って、例えば、「マシンは赤いウィジェットと青いウィジェットを含んでいる」という文章は、マシンが赤いウィジェットと青いウィジェットを含んでいることを意味するが、1つ以上の他のアイテムを含んでいる可能性もある。
【0105】
「からなる」という用語及びその変形は、明示的に指定されていない限り、「含む」及び「限定される」を意味する。従って、例えば、「マシンは赤いウィジェットと青いウィジェットで構成されている」という文章は、マシンが赤いウィジェットと青いウィジェットを含んでいることを意味するが、それ以外は何も含まない。
【0106】
「構成」という用語及びその変形は、明示的に指定されていない限り、「その構成要素の、又は材料の部分を作り上げること」を意味する。従って、例えば、「赤いウィジェットと青いウィジェットがマシンを構成する」という文章は、赤いウィジェットと青色のウィジェットをマシンが含むことを意味する。
【0107】
「排他的に〜からなる」という用語及びその変形は、明示的に指定されていない限り、「唯一の構成要素となる、又は唯一の部材となる構成要素で排他的に作り上げること」を意味する。従って、例えば、「赤いウィジェットと青いウィジェットのみがマシンを構成する」という文章は、マシンが赤いウィジェットと青色のウィジェットで構成されていることを意味する(つまり、その他はない)。
【0108】
物の数は、明示的に指定されていない限り、「1つ以上」を意味する。従って、例えば、「ウィジェット」という語句は、明示的に指定されていない限り、1つ以上のウィジェットを意味する。同様に、「ウィジェット」という語句を引用した後、「そのウィジェット」という語句の後続の引用は、「1つ以上のウィジェット」を意味する。従って、2度目以降に出現した語は、先行的限定の根拠を有する特定の用語を指すことも理解するものとする。例えば、段落が「特定の単一の特徴」を指し、次いで「特徴」を言及する場合、「特徴」という語句は前述の「特定の単一の特徴」を言及することを意味すると理解するものとする(「特定の単一の特徴」中の「単一」という用語は「1つ」の特定の単一の特徴を意味し、「1つ以上」の特有の単一の特徴ではないと理解するものとする)。
【0109】
「複数」という用語は、明示的に指定されていない限り、「2以上」を意味する。
【0110】
「本明細書において」という用語は、明示的に指定されていない限り、「参照によって援用してもよいあらゆるものを含む本出願において」を意味する。
【0111】
「少なくとも1つの」という語句は、そのような語句が複数の物(例えば、列挙された物のリスト)を変更する場合、明示的に指定されていない限り、それらの物1つ以上の組み合わせを意味する。例えば、「少なくとも1つのウィジェット、車及び車輪」という語句は、(i)ウィジェット、(ii)車、(iii)車輪、(iv)ウィジェット及び車、(v)ウィジェット及び車輪、(vi)車及び車輪、(vii)ウィジェット、車及び車輪のいずれかを意味する。「少なくとも1つの」という語句は、複数の物を変更する場合には、複数の物の「うちの1つ」を意味するものではない。例えば、「ウィジェット、車及び車輪の少なくとも1つ」という語句は、「1つのウィジェット、1つの車、及び1つの車輪」という意味ではない。
【0112】
「1」、「2」等のような数値が、何かの量を示す為に基本番号として使用される場合(例えば、1つのウィジェット、2つのウィジェット)、その数値で示される量を意味するが、少なくともその数値で示される量を意味するものではない。例えば、「1つのウィジェット」という語句は、「少なくとも1つのウィジェット」を意味するわけではなく、よって、「1つのウィジェット」という語句は、例えば2つのウィジェットを対象としたものではない。
【0113】
「基準に基づいて」という語句は、明示的に指定されていない限り、「のみに基づく」という意味ではない。言い換えれば、「基づく」という語句は、「〜のみに基づく」と「少なくとも〜に基づく」の両方を包含している。「少なくとも〜に基づく」という語句は、「少なくとも部分的には〜に基づく」という語句と同義である。例えば、「要素Aは、要素Bと要素Cに基づいて計算される」という文は、要素AがB×Cの積として計算される場合の実施形態(即ち、A=B×C)と、AがBとCの和として計算される実施形態(即ち、A=B+C)と、AがB×C×Dの積として計算される実施形態と、Aが、B+C+D×Eの平方根の和として計算される実施形態等も包含している。
【0114】
「表す」という用語及びそれに類似する用語は、明示的に指定されていない限り、排他的な用語ではない。例えば、「表す」という用語は、明示的に指定されていない限り、「のみを表す」を意味するものではない。例えば、「データはクレジットカード番号を表している」という語句は、「データはクレジットカード番号のみを表す」及び「データはクレジットカード番号を表し、また、データは他の何かも表している」という両方を包含する。
【0115】
「それにより」という用語は、本明細書では、用語「それにより」の前に明示的に記載された何かの意図された結果、目的又は結論のみを表現する節又は他の単語群の前にのみ使用される。従って、クレームに「それにより」という用語が用いられる場合、「それにより」という用語が変更される条項又はその他の文言は、クレームの具体的な更なる制限を設けず、又はクレームの意味若しくは範囲を限定するものではない。
【0116】
「例えば」、「等のような」といった用語及びそれに類似する用語は「例を挙げれば」を意味し、従って、説明する用語又は語句を限定するものではない。例えば、「コンピュータがインターネットを介してデータを送信する(例えば、指示、データ構造)」という文章では、「例えば」という用語は、「指示」は、コンピュータがインターネットを介して送信してもよい「データ」の一例であることを説明するものであり、又、「データ構造」は、コンピュータがインターネットを介して送信してもよい「データ」の一例であることを説明するものでもある。しかし、「指示」と「データ構造」の両方は単に「データ」の例であり、「指示」及び「データ構造」以外の他の物が「データ」であってもよい。
【0117】
「それぞれ」という用語及びそれに類似する用語は、「個別に」を意味する。従って、2以上の物が「それぞれの」特性を持っている場合、そのそれぞれは独自の特性を持ち、これらの特性は互いに異なることがあるが、そうでなくてもよい。例えば、「2台のマシンそれぞれがそれぞれの機能を有する」という語句は、2台のマシンのうちの第1のマシンが機能を有し、2台のマシンのうちの第2のマシンもまた機能することを意味する。第1のマシンの機能は、第2のマシンの機能と同一であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0118】
「即ち」という用語及びそれに類似する用語は、「つまり」であり、従って、説明される用語又は語句を制限することを意味する。例えば、「コンピュータがインターネットを介してデータ(即ち、指示)を送信する」という文章では、「即ち」という用語は、「指示」は、コンピュータがインターネットを介して送信する「データ」であることを説明する。
【0119】
数値範囲は、明示的に指定されていない限り、範囲内の整数及び非整数を含む。例えば、範囲「1〜10」は、1〜10の整数(例えば、1、2、3、4、…9、10)及び非整数(例えば、1.0031415926、1.1、1.2、…1.9)を含む。
【0120】
2つ以上の用語又は語句が同義である場合(例えば、用語又は語句が同義語であることを明示的に宣言することにより)、そのような用語又は語句のインスタンスは、別のそのような用語又は語句のインスタンスが異なる意味を有していなければならないことを意味するものではない。例えば、記述内容が「含む」という意味は、「含むが限定されない」と同義であるが、「含むが、限定されない」という語句で使用されている場合には、その「含む」という用語が「含むが限定されない」という意味以外の意味を持つわけではない。
【0121】
II.決定
「決定、判定」という用語及びその文法的変形(例えば、価格を決定すること、値を決定すること、特定の基準を満たす物体の判定)は、非常に広い意味で使用される。「決定、判定」という用語は、広範な動作を包含し、従って、「決定、判定」は、計算、演算、処理、導出、調査、検索(例えば、表内の検索、データベース又は他のデータ構造の検索)、電子フォーマット又はデジタル表現への表示、確認等を含んでいてもよい。又、「決定、判定」は、受信(例えば、情報の受信)、アクセス(例えば、メモリ内のデータへのアクセス)等を含んでいてもよい。又、「決定、判定」は、解決、選択、選定、確立等を含んでいてもよい。
【0122】
用語「決定、判定」は、確実性又は絶対精度を暗示しないので、「決定、判定」は、推定、外挿、予測、推測、平均化等を含んでいてもよい。
【0123】
「決定、判定」という用語は、数学的処理が行われなければならないことを暗示するものではなく、数値的方法が使用されなければならないことを暗示するものではなく、又、アルゴリズムが使用されることを暗示するものではない。
【0124】
「決定、判定」という用語は、任意の特定の装置が使用されなければならないことを意味するものではない。例えば、コンピュータは必ずしも決定、判定を実行する必要はない。
【0125】
「決定、判定」という用語は、「計算」を含んでいてもよい。「計算」という用語は、1つ以上の計算を実行することを含むことが理解されるべきである。計算は、演算、処理、及び/又は導出を含んでいてもよい。計算は演算装置によって行ってもよい。例えば、物を計算することは、コンピュータプロセッサによってデータにアルゴリズムを適用することと、プロセッサの出力として物を生成することとを含んでいてもよい。
【0126】
「決定、判定」という用語は、「参照」を含んでいてもよい。「参照」という用語は、例えば、物に対して1つ以上の参照を作成することを含むことが理解されるべきである。参照は、クエリー、アクセス、選択、選定、読み取り、及び/又は検索を含んでいてもよい。参照する行為は、演算装置によって実行されてもよい。例えば、物を参照することは、その物がプロセッサによって格納されるメモリ位置を読み出すことを含んでいてもよい。
【0127】
「決定」という用語は、「受信」を含んでいてもよい。例えば、物を受信することは、物を取り込むことを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、受信は、物が取り込まれるネットワークインターフェースを操作する等のような、物を取り込む為に実行される行為を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、受信は、直接メモリ書込みやハードワイヤード回路等のような物を取り込む為に実行される行為無しに実行されてもよい。物を受信することは、物が計算されたであろう遠隔ソースから物を受信することを含んでいてもよい。
【0128】
III.文章の形態
請求項1の制限が特徴の1つを包含すると同時に、特徴の1つ超を含み(例えば、「少なくとも1つのウィジェット」等のような制限は1つのウィジェットと同時に1つ超のウィジェットを含む)、請求項2は、請求項1に従属する場合、その限定を言及する為の明確な用語(例えば、「前記ウィジェット」)を使用し、この単純な使用法は、請求項1がその特徴のうちの一方のみを含むことを意味するものではなく、さらに、請求項2がその特徴のうちの1つのみを含むことを主張するものではない(例えば、「前記ウィジェット」は、1つのウィジェットと複数のウィジェットの双方を含むことができる。)
【0129】
序数(例えば、「第1」、「第2」、「第3」等)が用語の前に形容詞として用いられる場合、その序数は(明示的に指定されていない限り)、特定な特徴を、同じ用語、又は類似の用語で説明する別の特徴から区別する等のような特別な特徴を示すだけのものであり、その序数は、他のいずれかの意味や限定の効果を持つものではなく、単なる便利な名前として使用するものである。例えば、「第1のウィジェット」は、単に例えば、「第2のウィジェット」と区別する為に、この名前を付けることができる。従って、「ウィジェット」という用語の前にある序数「第1の」及び「第2の」を単に使用している場合は、2つのウィジェット間の他のいずれかの関係を示すものではなく、又、同様に、いずれか又は両方のウィジェットの他のいずれかの特徴を示すものでもない。例えば、「ウィジェット」という用語の前に序数の「第1の」及び「第2の」を単に使用している場合、(1)どちらかのウィジェットが順序又は位置において他のいずれかの前又は後に出現することを示すものではなく、(2)いずれかのウィジェットが時間的に他のいずれかの前又は後に起こる又は作用することを示すものではなく、(3)いずれかのウィジェットが重要性又は品質において他のいずれかの上又は下に順位づけられることを示すものではない。序数の単なる使用は、序数で識別される特徴に対して、数値制限を定義しない。たとえば、「ウィジェット」という用語の前に「第1の」及び「第2の」という序数を使用するだけでは、正確に2つのウィジェットが存在するということを表すものではない。
【0130】
単一の装置、物品、又は他の製品が本明細書に記載される場合、別の実施形態では、複数の装置又は物品(それらが協働するか否かに関わらず)を、記載された単一の装置又は物品の代わりに使用してもよい。従って、装置が有すると記載された機能は、別の実施形態においては、複数の装置又は物品(それらが協働するか否かに関わらず)が有してもよい。
【0131】
同様に、複数の装置、物品、又はその他の製品が本明細書に記載されている(それらが協働するか否かに関わらず)場合、別の実施形態では、記載された複数の装置又は物品の代わりに、単一の装置又は物品を使用することもできる。例えば、複数のコンピュータベースの装置は、単一のコンピュータベースの装置で代用されてもよい。いくつかの実施形態では、そのような複数のコンピュータベースの装置は、グリッド演算システムにおいて一般的なプロセスの一ステップを実行する為に共に動作してもよい。いくつかの実施形態では、このような複数のコンピュータベースの装置は、互いに追加された機能を提供して作動でき、複数を作動させてクラウドコンピューティングシステムにおいて一般的なプロセスのようなプロセスの一ステップを実行するようにしてもよい。(逆に、単一のコンピュータベースの装置は、互いに協働して動作する複数のコンピュータベースの装置で置換されてもよい。例えば、単一のコンピューティング装置は、インターネットを介して互いに通信するサーバ及びワークステーションに置き換えてもよい。)従って、複数の装置又は物品が有すると記載される様々な機能は、代替的には、単一の装置又は物品が有しているものでもよい。
【0132】
記載される単一装置の機能及び/又は特徴は、別の実施形態では、記載されてはいるが、そのような機能や特徴を有していると明示的に記載されていない1つ以上の他の装置で代わりに別の方法で具現化されてもよい。従って、他の実施形態は、記載された装置自体を含む必要はなく、むしろ他の実施形態では、そのような機能又は特徴を有する他の1つ以上の装置を含んでいてもよい。
【0133】
IV.開示された実施例及び用語は限定されない
発明の名称(本出願の第1頁の冒頭に記載されている)も、要約(本出願の最後に記載されている)のいずれも開示された発明の範囲をいかなる形においても限定するものではなく、いずれかの請求項の意味を解釈する為に使用されるか、又はいずれかの請求項の範囲を限定する為に使用されていると解釈するものとする。要約が本出願に含まれている理由は,要約が37C.F.R.セクション1.72(b)に基づいて要求されるからである。
【0134】
本出願で提供されるセクションの見出しは便宜上のものであり、いかなる方法でも開示を限定すると判断されるべきものではない。
【0135】
多数の実施形態が本出願に記載されており、例示目的でのみ提示されている。記載された実施形態は、いかなる意味においても限定されるものではなく、限定を意図するものでもない。開示された発明は、開示から容易に明らかなように、多くの実施形態に広く適用可能である。当業者であれば、開示された発明は、構造的、論理的、ソフトウェア及び電気的変更のような種々の変形及び変更を伴って実施され得ることを認識できよう。開示された発明の特有の特徴は、1つ以上の特定の実施形態及び/又は図面を参照して記載され得るが、明示的に指定されていない限り、そのような特徴は、それらが記載されている1つ以上の特定の実施形態又は図面における用途に限定されないことは理解されるべきである。
【0136】
一実施形態は、いくつかの特徴を含むものとして開示され得るが、本発明の他の実施形態は、全てのそのような特徴よりも少ない特徴を含んでいてもよい。従って、例えば、特許請求の範囲は、開示された実施形態における特徴の集合全体よりも少ないものとすることができ、そのような特許請求の範囲は、特許請求の範囲が明示的に言及する特徴を超える特徴を必要とするものと解釈されることはない。
【0137】
本出願に記載された方法ステップ又は製品要素の実施形態は、いずれも、(特許請求の範囲及びその特許請求の範囲で定義された本発明に対し)明示的に記載されている場合を除き、本明細書に記載された発明を構成するものではなく、或いは、本明細書で請求した発明に必須のものではなく、或いは、本明細書で請求した発明と同延であるわけではない。
【0138】
法定クラス以外の何れかを引用する特許請求の範囲のプリアンブルは、請求された発明の目的、利益及び可能な用途を引用するものと解釈されるものとし、そのようなプリアンブルが請求された発明を制限するものではない。
【0139】
本開示は、本発明の全ての実施形態を文字に表したものではない。又、本開示は、全ての実施形態において存在しなければならない本発明の特徴を列挙したものではない。
【0140】
開示された全ての実施形態は、必ずしも特許請求の範囲に含まれるわけではない(全ての係属中、修正され、発行され、かつ取り消された特許請求の範囲を含む)。さらに、開示された実施形態は、(必ずしもそうである必要はないが)いくつかの特許請求の範囲に含むことができる。従って、特許請求の範囲(係属中か、修正されたか、発行されたか又は取り消されたかに関わらず)が特定の実施形態に向けられる場合、その他の特許請求の範囲がその実施形態を含むものではないことを示す証拠ではない。
【0141】
互いに通信していると記載されている装置は、明示的に指定されていない限り、互いに連続的に通信する必要はない。逆に、このような装置は必要に応じて互いに送信する必要があり、又、実際には、ほとんどの時間データを交換することを控えるようにしてもよい。例えば、インターネットを介して他のマシンと通信するマシンは、長期間(例えば、一度に数週間)、他のマシンにデータを送信しないことがある。さらに、互いに通信する装置は、1つ以上の仲介者を介して直接的又は間接的に通信してもよい。装置は、互いに少なくとも一方向通信してもよい場合、互いに通信する。例えば、第1の装置が第2の装置に情報を伝送してもよい場合、第1の装置は、第2の装置と通信する。同様に、第2の装置が第1の装置から情報を受信してもよい場合、第2の装置は、第1の装置と通信する。
【0142】
いくつかの構成要素又は特徴を有する実施形態の説明は、そのような構成要素又は特徴の全て又はいずれもが必要であることを暗示するものではない。逆に、様々な任意の構成要素が、本発明の多種多様な可能性のある実施形態を例示する為に記載されている。特に指定されていない限り、構成要素又は特徴は絶対不可欠でも必須でもない。
【0143】
プロセスステップ、アルゴリズム等は特定の連続した順序で説明又は請求されることがあるが、そのようなプロセスは異なる順序で機能するように構成される場合もある。言い換えれば、明示的に記載又は主張され得るステップの任意の並び又は順序は、ステップがその順序で実行されるという要件を必ずしも示さない。本明細書に記載されるプロセスのステップは、可能な任意の順序で実行してもよい。さらに、いくつかのステップは、特に非同時的に行うように記載又は暗示がなければ同時に実行してもよい(例えば、一方のステップが他のステップの後に記述される為)。さらに、図面におけるその描写によるプロセスの図示は、図示されたプロセスに対する他の変形及び修正を排除することを暗示するものではなく、図示されたプロセス又はそのステップのいずれかが本発明にとって必要であることを暗示するものではなく、図示されたプロセスが好ましいことを暗示するものではない。
【0144】
プロセスは、複数のステップを含むと記述され得るが、ステップの全て又はいずれかが好ましい、不可である、又は必須であることを暗示するものではない。記載された本発明の範囲内の様々な他の実施形態は、記載されたステップの一部又は全てを省略した他のプロセスも含む。特に指定されていない限り、ステップは絶対不可欠でも必須でもない。
【0145】
プロセスは、単独で、又は他の製品又は方法を参照せずに記述され得るが、一実施形態では、プロセスは、他の製品又は方法と相互作用してもよい。例えば、そのような相互作用は、あるビジネスモデルを別のビジネスモデルにリンクすることを含んでいてもよい。そのような相互作用は、プロセスの柔軟性又は所望性を向上させる為に提供され得る。
【0146】
製品は、複数の構成要素、局面、質、特徴、及び/又は特性を含むが、これは、これらの複数のもののいずれか又は全てが好ましい、絶対不可欠である、必須であるということを示すものではない。記載された本発明の範囲内の様々な他の実施形態は、記載された複数のものの一部又は全てを省略する他の製品を含む。
【0147】
項目の列挙されたリスト(番号付けされている場合もされていない場合もある)は、明示的に指定されていない限り、項目のいずれか又は全てが相互排他的であることを暗示するものではない。同様に、項目の列挙されたリスト(番号付けされている場合もされていない場合もある)は、明示的に指定されていない限り、いずれか又は全ての項目があらゆるカテゴリの包括的なものであることを暗示するものではない。例えば、列挙されたリスト「コンピュータ、ラップトップ、及びPDA」は、そのリストの3つの項目のいずれか又は全てが相互排他的であり、そのリストの3つの項目のいずれか又は全てがいずれかのカテゴリの包括的であることを暗示するものではない。
【0148】
項目の列挙されたリスト(番号付けされている場合もされていない場合もある)は、いずれか又は全ての項目が互いに等価であること、又は互いに容易に置換されるものであることを暗示するものではない。
【0149】
全ての実施形態は例示的なものであり、場合によっては、本発明又は任意の実施形態が、生成された、又は実施されたことを暗示するものではない。
【0150】
V.演算
本明細書に記載される様々なプロセスは、例えば、適切にプログラムされた汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、及び演算装置によって実現され得ることは、当業者には容易に明らかであろう。典型的には、プロセッサ(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のマイクロコントローラ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ)は指示を(例えば、メモリ又は同様の装置から)受信し、これらの指示を実行して、これらの指示によって定義される1つ以上のプロセスを実行する。指示は、例えば1つ以上のコンピュータプログラム、1つ以上のスクリプトで具現化されてもよい。
【0151】
「演算」という用語は、ソフトウェアアルゴリズムに従ってプロセッサを使用して決定することを意味する。
【0152】
「プロセッサ」とは、アーキテクチャ(例えば、チップレベルマルチプロセシング又はマルチコア、RISC、CISC、インターロックド・パイプライン・ステージを持たないマイクロプロセッサ、パイプライン構成、同時マルチスレッディング、一体化グラフィックス・プロセシング・ユニット、GPGPU)に関わらず、1つ以上のマイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、演算装置、マイクロコントローラ、デジタル・シグナル・プロセッサ、グラフィックス・プロセシング・ユニット(GPU)又は類似の装置、又はこれらの任意の組合せを意味する。
【0153】
「演算装置」とは、アーキテクチャ(例えば、チップレベルマルチプロセシング又はマルチコア、RISC、CISC、インターロックド・パイプライン・ステージを持たないマイクロプロセッサ、パイプライン構成、同時マルチスレッディング)に関わらず、1つ以上のマイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、演算装置、マイクロコントローラ、デジタル・シグナル・プロセッサ、グラフィックス・カード、モバイルゲーム装置、又は類似の装置、又はこれらの任意の組合せを意味する。
【0154】
従って、プロセスの記述は、同様に、プロセスを実行する為の装置の記述である。プロセスを実行する装置は、例えば、プロセッサ及びプロセスを実行するのに適切な入力装置及び出力装置を含んでいてもよい。例えば、プロセスの記述は、プロセッサと、プロセッサによって実行されるときに、プロセッサにその方法を実行させる指示を含むプログラムを格納するメモリを含む装置の記述である。
【0155】
プロセスを実行する装置は、プロセスを実行する為に協働する複数の演算装置を含んでいてもよい。演算装置のいくつかは、プロセスの各ステップを実行する為に協働することができ、プロセスの別個のステップに作用してもよく、プロセスの実行を容易にする他の演算装置が基礎となるサービスを提供してもよい。そのような演算装置は、集中権限の指示の下で動作することがある。別の実施形態では、そのような演算装置は、集中権限の指示なしに動作することがある。これらの方法の一部又は全部で動作する装置のいくつかの実施例としては、グリッドコンピュータシステム、クラウドコンピュータシステム、ピアツーピアコンピュータシステム、サービスとしてソフトウェアを提供するように構成されたコンピュータシステム等を含んでいてもよい。例えば、装置は、リモートサーバ上でのその処理負荷の大部分を実行するが、表示情報を、例えば、VMwareソフトウェアを実行するコンピュータシステム等のようなローカルユーザコンピュータへ出力し、そこからユーザ入力情報を受信するようなコンピュータシステムを備えていてもよい。
【0156】
さらに、そのような方法を実施するプログラムは(他のタイプのデータと同様に)、様々な方法で様々な媒体(例えば、コンピュータ可読媒体)を用いて格納され、伝送されてもよい。いくつかの実施形態では、ハードワイヤード回路又はカスタムハードウェアは、様々な実施形態のプロセスを実施してもよいソフトウェア指示の一部又は全部の代わりに使用されてもよいし、これらと組み合わせて使用されてもよい。従って、ソフトウェアのみの代わりに、ハードウェアとソフトウェアの様々な組み合わせを使用してもよい。
【0157】
「コンピュータ可読媒体」という用語は、コンピュータ、プロセッサ又は同様の装置によって読み取られ得るデータ(例えば、指示、データ構造)を提供することに関与する、任意の非一時的媒体、複数の同一又は異なる媒体の組合せを意味する。このような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含むが、これらに限定されない多くの形態をとることができる。不揮発性媒体は、例えば、光ディスク又は磁気ディスク及び他の永続的メモリを含む。揮発性媒体は、典型的には主メモリを構成するダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)を含む。伝送媒体は、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバを含み、これらは、プロセッサに結合されたシステムバスを含む配線を含む。伝送媒体は、無線周波数(RF)及び赤外線(IR)データ通信の間に生成されるもの等の音波、光波、及び電磁波放射を含んでいてもよい、又は伝送してもよい。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、任意の他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEEPROM、任意の他のメモリチップ又はカートリッジ、以下に記載されるような搬送波、又はコンピュータが読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0158】
「有形のコンピュータ可読媒体」という用語は、光ディスク又は磁気ディスク等のようなハードウェア構成要素を含む「コンピュータ可読媒体」を意味する。
【0159】
様々な形態のコンピュータ可読媒体が関与して、プロセッサにデータ(例えば、指示のシーケンス)を伝送してもよい。例えば、データは、(i)プロセッサに対してRAMから送出され、(ii)無線伝送媒体上を搬送され、(iii)イーサネット(登録商標)(又はIEEE802.3)等のような数多くのフォーマット、標準、又はプロトコル、IEEE802.11仕様によって、WiFi Alliance、SAP、ATP、Bluetooth(登録商標)(TM)、及びTCP/IP、TDMA、CDMA、及び3Gによって承認されているかどうかが定義される無線ローカルエリアネットワーク通信によってフォーマットされ及び/又は伝送され、及び/又は(iv)暗号化されて、当該技術分野で周知の様々な方法でのプライバシー又は不正を防止するように構成されていてもよい。
【0160】
「データベース」という用語は、検索可能な形式で保存される、任意の電子的に保存されたデータの収集を意味する。
【0161】
「データ構造」という用語は、コンピュータ等のようなハードウェアマシン内のデータベースを意味する。
【0162】
「ネットワーク」とは、通信経路によって相互接続された一連の点又はノードを意味する。例えば、ネットワークは、1つ以上の有線及び/又は無線通信経路によって相互接続された複数のコンピュータ又は通信装置を含んでいてもよい。ネットワークは、他のネットワークと相互接続し、サブネットワークを含んでいてもよい。
【0163】
「所定」という用語は、事前に、例えば、現在の時間又は現在の行動の前に決定されることを意味する。例えば、「所定値を表示する」という語句は、表示する前に決定された値を表示することを意味する。
【0164】
「条件」という用語は、(1)協定の履行が前提となる、又は、(2)他の何かの出現又は発生に不可欠なものであることを前提とすることを意味する。
【0165】
「取引」という用語は、(1)証券、サービス若しくは基金の交換又は譲渡、又は、(2)相互に影響を及ぼす、又は互いに影響しあう2者又は物に関わる通信行動又は活動を意味する。
【0166】
このように、プロセスの説明は、同様に、処理を実行する為のプログラムを格納するコンピュータ可読媒体の説明である。コンピュータ可読媒体は、その方法を実行するのに適切なプログラム要素を(任意の適切な形式で)格納してもよい。例えば、プロセスの記述は、プロセッサによって実行されたときにプロセッサがその方法を実行するように直接指示を含むプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体の記述である。
【0167】
プロセスにおける様々なステップの記述は、単に説明された全てのステップが必要であることを示さないので、装置の実施形態は、記載されたプロセスの一部(しかし、必ずしも全てではない)を実行するように作動可能なコンピュータ又は演算装置を含む。
【0168】
同様に、プロセスにおける様々なステップの記述が、単に記述された全てのステップが必要であることを示さないように、プログラム又はデータ構造を格納するコンピュータ可読媒体の実施形態は、実行されると、プロセッサが記述したプロセスの一部(しかし、必ずしも全てではない)を実行してもよいプログラムを格納するコンピュータ可読媒体を含む。
【0169】
データベースが記載されている場合、当業者は、(i)記載のものに対して代替データベース構造を容易に採用することができ、及び、(ii)データベース以外のメモリ構造は容易に採用してもよいことは理解できよう。本明細書に提示されるサンプルデータベースの任意の図や説明は、格納された情報の表現の為に例示的に配置したものである。例えば、図面又は他の場所で図示された表によって提案されたもの以外の何れの数の他の方法を採用してもよい。同様に、データベースの任意の例示されたエントリは、例示的な情報のみを表し、当業者は、エントリの数及び内容は、本明細書に記載されたものとは異なっていてもよいことは理解できよう。さらに、データベースを表として描写するにもかかわらず、本明細書に記載されたデータ型を格納し操作する為に、他のフォーマット(リレーショナルデータベース、オブジェクトベースモデル及び/又は分散データベースを含む)を使用することも可能である。同様に、データベースのオブジェクトメソッド又は動作を使用して、本明細書に記載されるような様々なプロセスを実施してもよい。さらに、データベースは、既知の方法で、そのようなデータベース内のデータにアクセスするデバイスからローカル又はリモートで格納されてもよい。
【0170】
各種実施形態は、1つ以上のデバイスと通信中に(例えば、通信ネットワークを介して)、コンピュータを含むネットワーク環境で動作するように構成してもよい。コンピュータは、有線又は無線媒体(例えば、インターネット、LAN、WAN又はイーサネット、トークンリング、電話回線、ケーブルライン、無線チャネル、光通信回線、商用オンラインサービスプロバイダ、掲示板システム、衛星通信リンク、上記のいずれかの組み合わせ)を介して、直接的又は間接的に通信してもよい。各デバイスは、コンピュータと通信するように構成されたコンピュータ又は他の演算装置、例えば、インテル(R)、ペンティアム(登録商標)(R)、又はセントリーノ(TM)、Atom(TM)又はコア(TM)プロセッサに基づいて構成されていてもよい。任意の数及びタイプのデバイスは、コンピュータと通信してもよい。
【0171】
一実施形態では、サーバコンピュータ又は集中権限は不要であってもよいし、或いは望ましいものでなくてもよい。例えば、本発明は、一実施形態においては、中央当局を持たない1つ以上のデバイスで実施されてもよい。そのような実施形態では、サーバコンピュータによって実行される、又はサーバコンピュータに格納されるように記述されたデータによって実行される本明細書に記載される任意の機能は、代わりに、その1つ以上のようなデバイスによって実行される、又は格納される。
【0172】
プロセスが記述される場合、一実施形態では、プロセスは、いかなるユーザ介入もなしに動作してもよい。別の実施形態では、プロセスは、いくつかの人間による介入(例えば、人間の支援によって行われるか、又は、人間の支援と共に行われる)を含む。
【0173】
本明細書で使用される用語「暗号化」とは、情報が特別な知識なしで容易に理解できないように情報を隠蔽する為に、情報を隠すことを意味する。暗号化のプロセスは、平文と呼ばれる未処理の情報を暗号化された情報に変換してもよい。暗号化された情報は、暗号文と呼ばれることがあり、平文を暗号文に変換する為のアルゴリズムは、暗号化と呼ばれることがある。暗号化は又、暗号文を平文に戻す逆の操作を実行する為に使用されてもよい。暗号化の例には、ロータマシンを使用して実施される置換暗号化、転置暗号化、暗号化が含まれる。
【0174】
さまざまな暗号化方法では、暗号化はキーと呼ばれる補足的な情報を必要とすることがある。キーは、例えば、ビットの文字列から構成されてもよい。キーは、平文を暗号化する暗号と共に使用されることがある。キーは、暗号文を復号する為に暗号と共に使用されることもある。対称キーアルゴリズム(例えば、秘密キー暗号)と呼ばれる暗号のカテゴリでは、暗号化と復号化の両方に同じキーが使われる。従って、暗号化された情報の尊厳は、秘密にされているキーに依存することがある。対称キーアルゴリズムの例はDESとAESである。非対称キーアルゴリズム(例えば、公開キー暗号)と呼ばれる暗号のカテゴリでは、暗号化と復号化の為に異なるキーが使用される。非対称キーアルゴリズムでは、公衆の全てのメンバーは、平文を暗号文に暗号化する為に、第1のキー(例えば、公開キー)を使用してもよい。しかし、第2のキー(例えば、秘密キー)の所有者のみが、暗号文を平文に戻すことができるようになる。非対称キーアルゴリズムの例としては、RSAアルゴリズムがある。
【0175】
VI.継続中の出願
本開示は、当業者には、いくつかの実施形態及び/又は発明の実施可能な説明を提供する。これらの実施形態及び/又は発明のいくつかには、本出願では請求されないものもあるが、本出願の優先権の利点を主張する1つ以上の継続的出願において主張できるものである。
【0176】
出願人は、開示され実施可能であるが本出願において主張されていない主題に関する特許を追求する為に、追加出願を意図する。
【0177】
VII.放棄
特定の実施形態に対する多数の参照は、追加的な、異なる実施形態を放棄又は否定する為のものではなく、又、全てが特有の特徴を含む実施形態の説明を同様に参照することは、特有の特徴を含まない実施形態の権利放棄又は放棄を示すものではない。本出願における明確な放棄又は否定は、「何も含まない」又は「不可能である」という文言によって裏付けられるものである。
【0178】
VIII.審査経過
本出願(特許請求の範囲を含む)を解釈する際に、当業者は、本出願の審査経過を参照するが、他の特許又は特許出願が本出願に関わると考えられるか否かに関わらず、また他の特許出願が存在するか否かに関わらず、本出願と優先権の主張を共有する他の特許出願があるかどうかにかかわらず、その他の特許又は特許出願の審査経過は参照しない。
【符号の説明】
【0179】
101 市場
103 第1のバイサイドの参加者
105 第2のバイサイドの参加者
107 第1のセルサイドの参加者
109 第2のセルサイドの参加者
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【国際調査報告】