(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019522523
(43)【公表日】20190815
(54)【発明の名称】カテーテルアセンブリ用のエコー源性のコイル部材
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/01 20060101AFI20190719BHJP
   A61M 25/095 20060101ALI20190719BHJP
   A61M 25/00 20060101ALI20190719BHJP
【FI】
   !A61M25/01
   !A61M25/095
   !A61M25/00 600
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】2018565375
(86)(22)【出願日】20160623
(85)【翻訳文提出日】20181213
(86)【国際出願番号】US2016038926
(87)【国際公開番号】WO2017222523
(87)【国際公開日】20171228
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】514300557
【氏名又は名称】アヴェント インコーポレイテッド
【住所又は居所】アメリカ合衆国ジョージア州30004・アルファレッタ・ウィンドワード パークウェイ 5405
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コーカー、ジャスティン
【住所又は居所】アメリカ合衆国ジョージア州30004・アルファレッタ・ウィンドワード パークウェイ 5405
(72)【発明者】
【氏名】ハラジュ、スティーブ・エス
【住所又は居所】アメリカ合衆国ジョージア州30004・アルファレッタ・ウィンドワード パークウェイ 5405
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、ポール・ディー
【住所又は居所】アメリカ合衆国ジョージア州30004・アルファレッタ・ウィンドワード パークウェイ 5405
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA02
4C267BB12
4C267BB16
4C267BB39
4C267BB40
4C267BB45
4C267BB63
4C267CC07
4C267CC08
4C267GG23
4C267HH11
(57)【要約】
本発明は、エコー源性のカテーテルアセンブリに関する。カテーテルアセンブリは、近位端及び遠位端を有し、近位端から遠位端へ延在するルーメンを画定するカテーテルを含む。さらに、カテーテルアセンブリは、カテーテルのルーメンの少なくとも一部分に構成されるコイル部材を含む。コイル部材は、複数の外向きに延出した突出部を形成する。1以上の外向きに延出した突出部は、少なくとも1つの非円弧状縁部を有する断面形状を画定する。したがって、外向きに延出した突出部の非円弧状縁部は、患者の体内に挿入されたとき、カテーテルの超音波画像化を向上させるように構成される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エコー源性のカテーテルアセンブリであって、
近位端及び遠位端を有するカテーテルと、コイル部材とを含み、
前記カテーテルは、前記近位端から前記遠位端へ延在するルーメンを画定し、
前記コイル部材は、前記カテーテルの前記ルーメンの少なくとも一部分に構成され、
前記コイル部材は、複数の外向きに延出した突出部を形成し、1以上の前記外向きに延出した突出部は、少なくとも1つの非円弧状縁部を含む断面形状を画定し、前記外向きに延出した突出部の前記非円弧状縁部は、患者の体内に挿入されたとき、前記カテーテルの超音波画像化を向上させるように構成されることを特徴とするエコー源性のカテーテルアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの前記遠位端に配置されることを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの前記近位端から前記カテーテルの前記遠位端へ延在することを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記断面形状は、矩形、三角形、または正方形のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とするカテーテルセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの外面の周囲に少なくとも部分的に嵌合されることを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの内壁に少なくとも部分的に埋め込まれることを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの前記ルーメンの内径を変えないように、前記カテーテルの前記内壁に埋め込まれることを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項8】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記コイル部材は、ガイドワイヤを含むことを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項9】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの前記ルーメン内に嵌合されることを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記コイル部材は、金属または金属合金で構成されることを特徴とするカテーテル部材。
【請求項11】
請求項10に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記金属または金属合金は、アルミニウム、チタン、銅、すず、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、またはステンレス鋼のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とするカテーテル部材。
【請求項12】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
ニードルを内包したカテーテルアセンブリを含み、
前記カテーテルは開放遠位先端部を含み、前記ニードルは前記カテーテルの前記ルーメン及び前記開放遠位先端部を通って延在することを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項13】
請求項1に記載のカテーテルアセンブリであって、
前記カテーテルは、閉鎖遠位先端部と、前記カテーテルの外面に構成された1以上の排出孔とを含み、
前記排出孔は、前記カテーテルの前記ルーメンを通って流れる薬剤が前記排出孔を通って排出されるように構成されることを特徴とするカテーテルアセンブリ。
【請求項14】
カテーテルアセンブリ用のエコー源性のコイル部材であって、
前記カテーテルアセンブリのカテーテルのルーメンの少なくとも一部に配置するために構成された本体部を含み、
前記本体部は、複数の外向きに延出した突出部を形成し、1以上の前記外向きに延出した突出部は、少なくとも1つの非円弧状縁部を含む断面形状を画定し、前記外向きに延出した突出部の前記非円弧状縁部は、患者の体内に挿入されたとき、前記カテーテルの超音波画像化を向上させるように構成されることを特徴とするエコー源性のコイル部材。
【請求項15】
請求項14に記載のエコー源性のコイル部材であって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの遠位端に嵌合されるように構成されることを特徴とするエコー源性のコイル部材。
【請求項16】
請求項14に記載のエコー源性のコイル部材であって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの近位端から前記カテーテルの遠位端に延在するように構成されることを特徴とするエコー源性のコイル部材。
【請求項17】
請求項14に記載のエコー源性のコイル部材であって、
前記断面形状は、矩形、三角形、または正方形のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とするエコー源性のコイル部材。
【請求項18】
請求項14に記載のエコー源性のコイル部材であって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの外面の周囲に少なくとも部分的に嵌合されるように構成されることを特徴とするエコー源性のコイル部材。
【請求項19】
請求項14に記載のエコー源性のコイル部材であって、
前記コイル部材は、前記カテーテルの前記ルーメン内に嵌合されるように構成されることを特徴とするエコー源性のコイル部材。
【請求項20】
請求項14に記載のエコー源性のコイル部材であって、
前記コイル部材は金属または金属合金で構成され、
前記金属または金属合金は、アルミニウム、チタン、銅、すず、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、またはステンレス鋼のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを含むことを特徴とするエコー源性のコイル部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してエコー源性デバイスに関し、より詳細には、例えば生体組織などの媒体に挿入可能であり、超音波により画像化可能な、カテーテルアセンブリ用のエコー源性のコイル部材に関する。
【背景技術】
【0002】
医療分野での超音波画像化は、様々な用途で幅広く使用されている。例えば器官、腫瘍、血管などの生理学的構造及び組織の画像化に加えて、多くの場合、医師や専門家にとっては、患者の組織または通路(passageway)に挿入された医療デバイスを画像化することが望ましい。外科的に滅菌され、患者の体内に挿入されるデバイスの種類は多数存在する。典型的な例として、ニードル、カテーテル、及び他の様々な医療製品、例えば、ステント、拡張器、ペーシングリード、イントロデューサ、血管造影デバイス、血管形成デバイス、ペースメーカ、ポンプや他のデバイスなどの入院患者用器具、が含まれる。例えば、神経ブロック処置の間には、超音波によるこのような医療デバイスの可視性は特に重要である。より具体的には、そのような処置では、カテーテルの先端の位置は視神経のまわりで重要であり得る。これらの医療デバイスの反射面特性を改良することにより、そのようなデバイスの超音波画像化を向上させるべく、様々なアプローチが用いられてきた。
【0003】
特許文献1には、入射音波ビームの波長よりも短い寸法に形成された形状を有する界面を含む、ニードルなどのデバイスが開示されている。上記形状は、音波ビームの波長より大幅に小さい曲率半径などの寸法を含む。界面は、デバイスもしくは物品、または材料の外面を含み得る。外面は、入射ビームに応答して画像の散乱成分を生成するための、複数の部分的に球状の不連続部を有する。この画像は、従来のデバイスが反射的または構成的な干渉画像を生成するために依存する、入射ビーム角に関係なく生成される。画像の散乱成分は、部分的に球形の不連続部の半径または別の幾何学的形状または表面の寸法が、入射音波ビームの波長よりも大幅に小さい場合に生成される。
【0004】
特許文献2には、中央部分が突出部として残されたドーナツ状凹部のアレイを含むデバイスが開示されている。特許文献2によると、凹部はまた、浅い入射角の入射超音波に対して高い強度の反射エコー源性を得るために、その面、底部、及び側部は略平坦に形成されている。
【0005】
特許文献1及び特許文献2に開示されたアプローチは有望であるが、製造コストが安価であり、使用が単純かつ確実であり、可撓性を有するような、超音波画像化を向上させるカテーテルアセンブリをもたらすさらなる改善が求められている。
【0006】
したがって、本開示は、向上した超音波画像化を提供するカテーテルアセンブリ用の可撓性エコー源性のコイル部材に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5081997号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2004/0249288号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的及び利点は、その一部が以下の説明に記載されるか、もしくは以下の説明から明らかであるか、または本発明の実施により学ぶことができるであろう。
【0009】
一態様では、本発明は、エコー源性のカテーテルアセンブリに関する。カテーテルアセンブリは、近位端及び遠位端を有し、近位端から遠位端へ延在するルーメンを画定するカテーテルを含む。さらに、カテーテルアセンブリは、カテーテルのルーメンの少なくとも一部分で構成されたコイル部材を含む。さらに、コイル部材は、複数の外向きに延出した突出部を形成する。1以上の複数の外向きに延出した突出部は、少なくとも1つの非円弧状縁部を有する断面形状を画定する。このように、外向きに延出した突出部の非円弧状縁部は、患者の体内に挿入されたとき、カテーテルの超音波画像化を向上させるように構成される。
【0010】
一実施形態では、コイル部材は、カテーテルの遠位端に配置され得る。代替実施形態では、コイル部材は、カテーテルの近位端からカテーテルの遠位端へ完全に延在していてもよい。さらに別の実施形態では、カテーテルアセンブリは、カテーテルの可撓性を増加または維持するように、カテーテルの長さに沿って互いに離間、または隣接して配置された複数のコイル部材を含んでいてもよい。
【0011】
より具体的には、特定の実施形態では、外向きに延出した突出部の断面形状は、矩形、三角形、正方形などのうち任意の1つ、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0012】
さらなる実施形態では、コイル部材(複数可)は、カテーテルの外面のまわりに少なくとも部分的に嵌合され得る。代替実施形態では、コイル部材(複数可)は、カテーテルの内壁に少なくとも部分的に埋め込まれていてもよい。より具体的には、特定の実施形態では、コイル部材(複数可)は、カテーテルのルーメンの内径を変化させないように、カテーテルの内壁に埋め込まれていてもよい。さらに別の実施形態では、コイル部材(複数可)は、カテーテルのルーメンに埋め込まれているのではなく、カテーテルのルーメン内に単純に嵌合されていてもよい。
【0013】
特定の実施形態では、コイル部材は、ガイドワイヤであってもよい。そのような実施形態では、ガイドワイヤは、その全長に沿って巻かれていてもよく、またはその長さの一部分のみに沿って巻かれ、残りの部分がソリッドワイヤであってもよい。
【0014】
さらなる実施形態では、コイル部材(複数可)は、金属または金属合金などの任意の適切な材料で構成され得る。より具体的には、特定の実施形態では、金属または金属合金は、アルミニウム、チタン、銅、すず、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、またはステンレス鋼などのうちの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよい。
【0015】
さらに別の実施形態では、カテーテルアセンブリは、開放遠位先端部を有するオーバ・ザ・ニードル(OTN)式のカテーテルアセンブリであってもよい。そのような実施形態では、ニードルは、カテーテルのルーメン及び開放遠位先端部を通って延在することができる。
【0016】
代替実施形態では、カテーテルは、閉鎖遠位先端部と、カテーテルの外面に構成された1以上の排出孔とを有することができる。したがって、排出孔は、カテーテルのルーメンを通って流れる薬剤が排出孔を通って排出されることを可能にするように構成される。
【0017】
別の態様では、本開示は、カテーテルアセンブリ用のエコー源性のコイル部材に関する。コイル部材は、カテーテルアセンブリのカテーテルのルーメンの少なくとも一部分に配置されるように構成された本体部を含む。さらに、本体部は、複数の外向きに延出した突出部を形成する。さらに、1以上の外向きに延出した突出部は、少なくとも1つの非円弧状縁部を有する断面形状を画定する。したがって、外向きに延出した突出部の非円弧状縁部は、患者の体内に挿入されたとき、カテーテルの超音波画像化を向上させるように構成される。コイル部材は、本明細書に記載のような実施形態のいくつかによってさらに構成されてもよいことも理解されよう。
【0018】
本発明のこれらの及び他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を参照することにより、より良く理解できるであろう。添付の図面は、本明細書に組み込まれてその一部を成し、本発明の実施形態を図示し、説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0019】
当業者を対象にした、その最良の形態を含む本発明の完全かつ実現可能な開示が、添付の図面を参照して、本明細書に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリの一実施形態の斜視図。
【図2】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリの別の実施形態の斜視図。
【図3】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリの一実施形態の詳細斜視図であり、カテーテルアセンブリのカテーテルのルーメン内に構成されたコイル部材を特に示す。
【図4】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリの一実施形態の断面図であり、カテーテルアセンブリのカテーテルのルーメン内に嵌合されたコイル部材を特に示す。
【図5】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリの一実施形態の断面図であり、カテーテルアセンブリのカテーテルのルーメン内に部分的に埋め込まれたコイル部材を特に示す。
【図6】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリの一実施形態の断面図であり、カテーテルアセンブリのカテーテルのルーメン内に完全に埋め込まれたコイル部材を特に示す。
【図7】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリの一実施形態の詳細斜視図であり、カテーテルアセンブリのカテーテルの外面に構成された複数のコイル部材を特に示す。
【図8】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリ用のコイル部材の一実施形態の部分側面図であり、コイル部材のエコー源性の輪郭(echogenic profile)を特に示す。
【図9】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリ用のコイル部材の一実施形態の斜視図であり、三角形の断面形状を有するコイル部材の外向きに延出した突出部を特に示す。
【図10】図9のコイル部材の外向きに延出した突出部の1つの断面図。
【図11】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリ用のコイル部材の一実施形態の斜視図であり、矩形の断面形状を有するコイル部材の外向きに延出した突出部を特に示す。
【図12】図11のコイル部材の外向きに延出した突出部の1つの断面図。
【図13】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリ用のコイル部材の一実施形態の斜視図であり、家形の断面形状を有するコイル部材の外向きに延出した突出部を特に示す。
【図14】図13のコイル部材の外向きに延出した突出部の1つの断面図。
【図15】本開示に係るエコー源性カテーテルアセンブリ用のコイル部材の一実施形態の斜視図であり、パイ形の断面形状を有するコイル部材の外向きに延出した突出部を特に示す。
【図16】図15のコイル部材の外向きに延出した突出部の1つの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面に示された本発明の1以上の実施形態及び実施例を詳細に説明する。実施例及び実施形態の各々は、本発明を説明するために提示されたものであり、本発明を限定することを意図したものではない。例えば、ある実施形態の一部として例示または説明された特徴を、別の実施形態と組み合わせて、さらなる実施形態を創出することもできる。本発明は、本発明の範囲及び精神を逸脱しない限り、これらの及び他の改変形態及び変更形態を包含することを意図している。
【0022】
位置に関する用語「近位」及び「遠位」は、本明細書では、様々な構成要素の互いに対する方向及び患者に対する方向を示すために用いられる。「遠位」は、創傷部位、及び/または患者に最も近い方向を指し(例えば、カテーテルの遠位端は、患者のカテーテル挿入部位に向けられた端部である)、「近位」はその反対方向を指す(例えば、カテーテルの近位端は、流体送達デバイスの遠位端に挿入される)。
【0023】
概して、本開示は、カテーテルアセンブリ用のエコー源性のコイル部材に関する。カテーテルアセンブリは、近位端及び遠位端を有し、近位端から遠位端へ延在するルーメンを画定するカテーテルを含む。したがって、コイル部材は、カテーテルのルーメンの少なくとも一部分に構成され得る。さらに、コイル部材は、複数の外向きに延出した突出部を形成し、各突出部は、少なくとも1つの非円弧状縁部を有する断面形状を画定する。このように、外向きに延出した突出部の非円弧状縁部は、患者の体内に挿入されたとき、カテーテルの超音波画像化を向上させるように構成される。
【0024】
本明細書で使用されるように、本開示のコイル部材は、ガイドワイヤ、コイル補強チューブまたはカテーテルなどの、医療業界用の、既知の、または今後開発される任意の適切なコイルを含むことができる。さらに、本開示のコイル部材は、その全長に沿って巻かれていてもよく、またはその長さの一部分のみに沿って巻かれ、残りの部分がソリッドワイヤであってもよいことを理解されたい。
【0025】
以下、図面を参照すると、図1及び図2は、本開示に係るエコー源性のカテーテルアセンブリ10の様々な実施形態を示す。例えば、図示のように、カテーテルアセンブリ10は、近位端22及び遠位端24を有するカテーテル14を含む。より具体的には、図1に示すように、カテーテルアセンブリ10は、ニードルを内包した(OTN式の)カテーテルアセンブリであってもよく、すなわち、カテーテル14がニードル12に同軸的に取り付けられていてもよい。したがって、カテーテルアセンブリ10は、カテーテル14及びニードル12を同時に患者の体内に挿入することができるように構成され得る。あるいは、図2に示すように、カテーテル14は、ニードル12なしで使用されてもよい。さらに、図2に示すように、カテーテル14(及び/またはニードル12)は、カテーテル14の近位端22から遠位端24に延在するルーメン26を画定する。したがって、カテーテル14は、ルーメン26を介して患者の体内の標的部位、例えば神経束に治療流体を送達するように構成される。より具体的には、図1に示すように、カテーテルアセンブリ10は、開放遠位先端部28を含むことができ、これによりニードル12は開放遠位先端部28を越えて延在することができる。
【0026】
代替実施形態では、図2に示すように、カテーテルアセンブリ10は、例えば患者への治療流体の所望の送達方法に応じて、閉鎖遠位先端部29を含むことができる。より具体的には、図示のように、カテーテルアセンブリ10は、ニードル12なしに閉鎖遠位先端部29を含むことができる。そのような実施形態では、カテーテル14のルーメン26を介して患者の体内の標的部位に治療流体を送達するように、カテーテル14はその外面17に構成された1以上の排出孔25を含むことができる。さらに、本開示に係るカテーテルアセンブリは、任意選択で、1以上の排出孔と、患者に治療流体を投与するための開放遠位先端部28とを含んでいてもよい。
【0027】
より具体的には、特定の実施形態では、カテーテル14の近位端22は、流体送達デバイス(図示せず)と通信して近位端22上に構成されたハブ16を含んでいてもよく、これにより、カテーテル14のルーメン26、及び開放遠位先端部28及び/または排出孔25、及び/またはニードル12を介して患者の体内の標的部位に治療流体を送達することができる。本明細書に記載の流体送達デバイスは、当業者に既知の任意の適切なデバイス、例えばポンプ、リザーバ、シリンジなどであってもよい。さらに、ハブ16は、ルアーロック式継手などの任意の従来の構成を有していてもよい。
【0028】
図1及び図2をさらに参照すると、エコー源性のカテーテルアセンブリ10はまた、カテーテル14(もしくは該当する場合ニードル12)、または本明細書に記載のコイル部材30などのカテーテルアセンブリ10の任意の適切な構成要素を加熱するように構成された加熱アセンブリ50を含み得る。例えば、図示のように、加熱アセンブリ50は、カテーテルアセンブリ10に熱または電流を提供するようにカテーテル14のハブ16に連結されてもよい。さらなる実施形態では、神経刺激装置が、様々な医療処置の間に使用するために、コイル部材30を介して電流を提供するように構成され得る。さらに、加熱アセンブリ50は、1以上の刺激ワイヤ54を介して熱または電流を提供する神経刺激器具52を有する神経刺激装置であり得る。しかしながら、加熱アセンブリ50は、当技術分野で既知の任意の他の適切な加熱アセンブリをさらに含むことができ、図示の実施形態は単に説明目的のために与えられていることを理解されたい。例えば、さらなる実施形態では、加熱アセンブリ50はまた、1以上のバッテリデバイス、温度制御された水、超音波デバイス、振動デバイスなどを含むことができる。
【0029】
図3−16を参照すると、エコー源性のカテーテルアセンブリ10はまた、カテーテルアセンブリ10の超音波画像化を向上させるように構成された1以上のエコー源性のコイル部材30を含む。より具体的には、図3−7に示すように、コイル部材30は、カテーテル14のルーメン26の少なくとも一部に構成され得る。したがって、コイル部材30は、カテーテル14が患者の体内に挿入されたとき、及び/または医療処置の間、カテーテル14に対して支持を提供するが、可撓性も維持するように構成される。
【0030】
例えば、図4に示すように、コイル部材(複数可)30は、例えばコイル部材(複数可)30を容易に挿入することができるように、カテーテル14のルーメン26の内径27内に嵌合するようなサイズにされ得る。あるいは、図5及び図6に示すように、コイル部材(複数可)30は、カテーテル14の内壁15の少なくとも一部に埋め込まれ得る。例えば、特定の実施形態では、図5に示すように、コイル部材(複数可)30は、カテーテル14の内壁15に部分的に埋め込まれ得る。あるいは、図6に示すように、コイル部材(複数可)30は、カテーテル14のルーメン26の内径27を変えずニードル12(存在する場合)を容易に嵌合させることができるように、カテーテル14のルーメン26の内壁15内に完全に埋め込まれ得る。さらに別の実施形態では、図7に示すように、コイル部材(複数可)30は、カテーテル14の外面17の周囲に少なくとも部分的に嵌合され得る。
【0031】
さらなる実施形態では、図3及び図7に全体的に示すように、コイル部材(複数可)30は、カテーテル14の遠位端24などの遠位領域18内に配置され得る。代替実施形態では、コイル部材(複数可)30はまた、カテーテル14の近位端22などの近位領域20内に配置され得る。さらに別の実施形態では、図3に示すように、コイル部材(複数可)30は、カテーテル14の近位端22からカテーテル14の遠位端24に完全に延在し得る。さらに、図7に示すように、カテーテルアセンブリ10は、本明細書に記載のルーメン26内、またはルーメン26の外側のいずれかで、カテーテル14の長さに沿って互いに離間して配置された複数のコイル部材30を含み得る。
【0032】
より具体的には、図7−9、図11、及び図13に特に示すように、コイル部材(複数可)30は、コイル近位端34からコイル遠位端36に延在するコイル外面32を画定する。さらに、図3−14に全体的に示すように、コイル部材(複数可)30は、複数の外向きに延出した突出部38を形成するように巻かれる。さらに、全体的に示すように、1以上の外向きに延出した突出部38は、少なくとも1つの非円弧状縁部42を有する断面形状40を画定する。したがって、コイル部材(複数可)30の外向きに延出した突出部38の非円弧状縁部42は、患者の体内に挿入されたとき、カテーテル14の超音波画像化を向上させるように構成される。
【0033】
本明細書に記載のコイル部材(複数可)30の外向きに延出した突出部38の断面形状40は、少なくとも1つの非円弧状縁部42を形成する任意の適切な断面形状を含み得る。例えば、特定の実施形態では、コイル部材(複数可)30の外向きに延出した突出部38の断面形状40は、矩形、三角形、正方形などのうち任意の1つ、またはそれらの組み合わせを含み得る。より具体的には、図9及び図10に示すように、コイル部材(複数可)30の外向きに延出した突出部38の断面形状40は、三角形を含み得る。あるいは、図11及び図12に示すように、コイル部材(複数可)30の外向きに延出した突出部38の断面形状40は、矩形を含み得る。さらに別の実施形態では、コイル部材(複数可)30の外向きに延出した突出部38の断面形状40は、形状の組み合わせを含み得る。例えば、図13及び図14に示すように、コイル部材(複数可)30の外向きに延出した突出部38の断面形状40は、家形の断面形状を形成するように、三角形と矩形との両方を含み得る。さらなる実施形態では、図15及び図16に示すように、外向きに延出した突出部38の断面形状40は、全体としてパイ形の断面形状を形成するように、三角形と半円形などの円弧形状との両方を含み得る。このように、カテーテル14の超音波画像化を向上させる少なくとも1つの非円弧状縁部42を有する外向きに延出した突出部38を形成するように、任意の適切な形状または形状の組み合わせが使用され得ることを理解されたい。
【0034】
さらなる実施形態では、コイル部材30は、任意の適切なエコー源性材料で構成され得る。例えば、特定の実施形態では、エコー源性のコイル部材30は、金属または金属合金で構成され得る。より具体的には、金属または金属合金は、アルミニウム、チタン、銅、すず、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、ステンレス鋼などのうち少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0035】
本明細書は、実施例を用いて、最良の実施の形態(ベストモード)を含む本発明の内容を開示し、かつ本発明を当業者が実施(任意のデバイスまたはシステムの作製及び使用、並びに記載内容に組み入れられたあらゆる方法の実施を含む)することを可能にしている。本発明の特許される技術範囲は、特許請求の範囲の請求項の記載によって特定され、当業者が想到可能な他の実施形態もそれに含まれ得る。そのような他の実施形態は、各請求項の文言と異なっていない構成要素を含む場合、またはそれらが各請求項の文言とは実質的には異ならない均等な構成要素を含む場合、それらの請求項の特定する技術範囲内にあるものとする。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【国際調査報告】