(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019522764
(43)【公表日】20190815
(54)【発明の名称】ケーブル作動の遠隔的な非常時遮断システム
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/46 20060101AFI20190719BHJP
【FI】
   !F16K31/46 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】2019501672
(86)(22)【出願日】20170616
(85)【翻訳文提出日】20190225
(86)【国際出願番号】US2017037891
(87)【国際公開番号】WO2018013291
(87)【国際公開日】20180118
(31)【優先権主張番号】62/362,307
(32)【優先日】20160714
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】511167010
【氏名又は名称】ヘキサゴン テクノロジー アーエス
【住所又は居所】ノルウェー王国 エヌ−6002 オーレスン セントラム ピー.オー. ボックス 836 コースガータ 4ビー
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】クロッカー ライアン
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ネブラスカ州 68507 リンカーン ローハイド ドライブ 3211
(72)【発明者】
【氏名】ハルヴォルセン ケン
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ネブラスカ州 68505 リンカーン イエロー ナイフ ドライブ 7957
【テーマコード(参考)】
3H063
【Fターム(参考)】
3H063BB07
3H063DA01
3H063DA17
3H063DB41
(57)【要約】
システム(10)は、バルブ(38)と、ハンドル(20)と、ガイド(24)と、アーム(22)と、チャネル(26)と、突出部(52)と、を備える。ハンドル(20)はバルブ(38)の近位にあり、バルブ(38)を開放及び閉鎖するように構成される。ハンドル(20)は、バルブ(38)が開放されているとき第1位置にあり、バルブ(38)が閉鎖されているとき第2位置にある。ガイド(24)はハンドル(20)に連結される。アーム(22)はガイド(24)に連結される。チャネル(26)はガイド(24)及びアーム(22)のいずれか一方に設けられ、対向する第1端部(54)と第2端部(56)とを有する。突出部(52)はガイド(24)及びアーム(22)のいずれか他方に設けられ、チャネル(26)に受容されるように構成される。突出部(52)をチャネル(26)の第1端部(54)の位置を越えて移動させることによりガイド(24)とハンドル(20)を牽引することで、ハンドル(20)を第1位置から第2位置へ移動させる。突出部(52)は、ハンドル(20)が第2位置に留まった状態で、第2端部(56)に向けて移動され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
バルブと、
前記バルブの近位に設けられ、前記バルブを開放及び閉鎖するように構成されたハンドルと、
前記ハンドルに連結されたガイドと、
前記ガイドに連結されたアームと、
前記ガイド及び前記アームのいずれか一方に設けられたチャネルであって、対向する第1端部と第2端部とを有するチャネルと、
前記ガイド及び前記アームのいずれか他方に設けられた突出部であって、前記チャネルに受容されるように構成された突出部と、を備え、
前記ハンドルは前記バルブが開放されているとき第1ハンドル位置にあり、
前記ハンドルは前記バルブが閉鎖されているとき第2ハンドル位置にあり、
前記突出部を前記チャネルの前記第1端部の位置を越えて移動させることにより前記ガイドと前記ハンドルとを牽引することで、前記ハンドルを前記第1ハンドル位置から前記第2ハンドル位置へ移動させ、
前記突出部は前記ハンドルが前記第2位置に留まった状態で前記チャネルの前記第2端部に向けて移動することができる、システム。
【請求項2】
対向する第1端部と第2端部とを有するケーブルをさらに備え、前記ケーブルの前記第1端部は前記アームに連結されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ケーブルの前記第2端部に連結されたレバーをさらに備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記アームは前記ガイドの一部を挿入するために構成された通路を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1ハンドル位置と第2ハンドル位置とは約90度離間する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記バルブ及び前記ハンドルのいずれか一方に設けられたスロットと、前記バルブ及び前記ハンドルのいずれか他方に設けられた戻止めであって、前記スロットに受容されるように構成された、戻止めと、をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記バルブと前記ハンドルとの相対的な回動運動は前記スロットと前記戻止めとにより約90度に制限される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記スロットは円弧状の外形を有する、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記チャネルは円弧状の外形を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
圧力容器をさらに備え、前記バルブは前記圧力容器に作動可能に連結されて、該バルブが開放されているとき流体が該バルブを介して前記圧力容器へ流入及び前記圧力容器から流出し、該バルブが閉鎖されているとき流体が該バルブを介して前記圧力容器へ流入及び前記圧力容器から流出しないようにする、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
システムの作動方法であって、
前記システムは、
バルブと、
前記バルブを開放及び閉鎖する前記バルブの近位に設けられたハンドルと、
前記ハンドルに連結されたガイドと、
前記ガイドに連結されたアームと、
前記ガイド及び前記アームのいずれか一方に設けられたチャネルであって、対向する第1端部と第2端部とを有するチャネルと、
前記ガイド及び前記アームのいずれか他方に設けられた突出部であって、前記チャネルに受容されるように構成された突出部と、を備え、
前記ハンドルは前記バルブが開放されているとき第1ハンドル位置にあり、
前記ハンドルは前記バルブが閉鎖されているとき第2ハンドル位置にあり、
前記作動方法は、
前記突出部を前記チャネルの前記第1端部の位置を越えて移動させて前記ガイドと前記ハンドルとを牽引することで、前記ハンドルを前記第1ハンドル位置から前記第2ハンドル位置へ移動させて前記バルブを閉鎖することと、
前記ハンドルの前記第2位置と前記バルブの閉鎖状態とを維持したまま前記突出部を前記チャネルの前記第2端部に向けて移動させることと、を含む、作動方法。
【請求項12】
前記突出部を前記チャネルの前記第1端部の位置を越えて移動させることは、対向する第1端部と第2端部とを有するケーブルを牽引することを含み、前記ケーブルの前記第1端部は前記アームに連結されている、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ケーブルを牽引することは、前記ケーブルの前記第2端部に連結されたレバーを第1レバー位置と第2レバー位置との間において移動させることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記レバーを前記第1レバー位置から前記第2レバー位置へ移動させることにより前記ケーブルの前記第2端部が前記アームを牽引する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記突出部を前記チャネルの前記第2端部に向けて移動させることは、前記レバーを前記第2レバー位置から前記第1レバー位置へ移動させることを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記ハンドルを前記第1ハンドル位置から前記第2ハンドル位置へ移動させることは、前記ハンドルを約90度回動させることを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記ハンドルを前記第2ハンドル位置から前記第1ハンドル位置へ手動で移動させて前記バルブを開放することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[背景]
いくつかのシステムにおいて、バルブは、圧力容器等の流体収容ユニットに連結され、該容器への流体の流入及び該容器外への流体の流出を制御する。本開示は、このようなバルブを遠隔的に閉鎖するためのシステムに関する。本開示の教示は、圧力容器におけるバルブに限定されず、他の装置やシステム等におけるバルブにも適用され得る。
[概要]
1局面において、システムは、バルブと、ハンドルと、ガイドと、チャネルと、突出部と、を備える。ハンドルは、バルブの近位に設けられ、バルブを開放及び閉鎖するように構成される。ハンドルは、バルブが開放されるとき第1ハンドル位置にあり、バルブが閉鎖されるとき第2ハンドル位置にある。ガイドはハンドルに連結される。アームはガイドに連結される。チャネルはガイド及びアームのいずれか一方に設けられ、対向する第1端部と第2端部とを有する。突出部はガイド及びアームのいずれか他方に設けられ、チャネルに受容されるように構成される。突出部をチャネルの第1端部の位置を越えて移動させることによりガイドとハンドルとを牽引することで、ハンドルを第1ハンドル位置から第2ハンドル位置へ移動させる。突出部は、ハンドルが第2位置に留まった状態で第2端部に向けて移動される。
【0002】
別の局面において、システムを作動させる方法が開示される。システムは、バルブと、ハンドルと、ガイドと、アームと、チャネルと、突出部と、を備える。ハンドルはバルブの近位に設けられ、バルブを開放及び閉鎖する。ハンドルは、バルブが開放されているとき第1ハンドル位置にあり、バルブが閉鎖されているとき第2ハンドル位置にある。ガイドはハンドルに連結される。アームはガイドに連結される。チャネルはガイド及びアームのいずれか一方に設けられ、対向する対1端部と第2端部とを有する。突出部はガイド及びアームのいずれか他方に設けられ、チャネルに受容されるために構成される。この方法は、突出部をチャネルの第1端部の位置を越えて移動させてガイドとハンドルとを牽引することでハンドルを第1ハンドル位置から第2ハンドル位置に移動させてバルブを閉鎖することを含む。この方法は、ハンドルの第2位置とバルブの閉鎖状態とを維持しながら、突出部をチャネルの第2端部に向けて移動させることをさらに含む。
【0003】
本開示はまた、多様な組合せにおいて、装置又は方法のいずれかの形態で以下の一欄の項目を特徴とし得る。
1.システムであって、
バルブと、
前記バルブの近位に設けられ、前記バルブを開放及び閉鎖するように構成されたハンドルと、
前記ハンドルに連結されたガイドと、
前記ガイドに連結されたアームと、
前記ガイド及び前記アームのいずれか一方に設けられたチャネルであって、対向する第1端部と第2端部とを有するチャネルと、
前記ガイド及び前記アームのいずれか他方に設けられた突出部であって、前記チャネルに受容されるように構成された突出部と、を備え、
前記ハンドルは前記バルブが開放されているとき第1ハンドル位置にあり、
前記ハンドルは前記バルブが閉鎖されているとき第2ハンドル位置にあり、
前記突出部を前記チャネルの前記第1端部の位置を越えて移動させることにより前記ガイドと前記ハンドルとを牽引することで、前記ハンドルを前記第1ハンドル位置から前記第2ハンドル位置へ移動させ、
前記突出部は前記ハンドルが前記第2位置に留まった状態で前記チャネルの前記第2端部に向けて移動することができる、システム。
【0004】
2.対向する第1端部と第2端部とを有するケーブルをさらに備え、前記ケーブルの前記第1端部は前記アームに連結される、項目1に記載のシステム。
3.前記ケーブルの前記第2端部に連結されたレバーをさらに備える、項目2に記載のシステム。
【0005】
4.前記アームは前記ガイドの一部を挿入するために構成された通路を含む、項目1から項目3のいずれか1項目に記載のシステム。
5.前記第1ハンドル位置と第2ハンドル位置とは約90度離間する、項目1から項目4のいずれか1項目に記載のシステム。
【0006】
6.前記バルブ及び前記ハンドルのいずれか一方に設けられたスロットと、前記バルブ及び前記ハンドルのいずれか他方に設けられた戻止めであって、前記スロットに受容されるように構成された、戻止めと、をさらに備える、項目1から項目5のいずれか1項目に記載のシステム。
【0007】
7.前記バルブと前記ハンドルとの相対的な回動運動は前記スロットと前記戻止めとにより約90度に制限される、項目6に記載のシステム。
8.前記スロットは円弧状の外形を有する、項目6から項目7のいずれか1項目に記載のシステム。
【0008】
9.前記チャネルは円弧状の外形を有する、項目1から項目8のいずれか1項目に記載のシステム。
10.圧力容器をさらに備え、前記バルブは前記圧力容器に作動可能に連結されて、該バルブが開放されているとき流体が該バルブを介して前記圧力容器へ流入及び前記圧力容器から流出し、閉鎖されているとき流体が該バルブを介して前記圧力容器へ流入及び前記圧力容器から流出しないようにする、項目1から項目9のいずれか1項目に記載のシステム。
【0009】
11.システムの作動方法であって、
前記システムは、
バルブと、
前記バルブを開放及び閉鎖する前記バルブの近位に設けられたハンドルと、
前記ハンドルに連結されたガイドと、
前記ガイドに連結されたアームと、
前記ガイド及び前記アームのいずれか一方に設けられたチャネルであって、対向する第1端部と第2端部とを有するチャネルと、
前記ガイド及び前記アームのいずれか他方に設けられた突出部であって、前記チャネルに受容されるように構成された突出部と、を備え、
前記ハンドルは前記バルブが開放されているとき第1ハンドル位置にあり、
前記ハンドルは前記バルブが閉鎖されているとき第2ハンドル位置にあり、
前記作動方法は、
前記突出部を前記チャネルの前記第1端部の位置を越えて移動させて前記ガイドと前記ハンドルとを牽引することで、前記ハンドルを前記第1ハンドル位置から前記第2ハンドル位置へ移動させて前記バルブを閉鎖することと、
前記ハンドルの前記第2位置と前記バルブの閉鎖状態とを維持したまま前記突出部を前記チャネルの前記第2端部に向けて移動させることと、を含む、作動方法。
【0010】
12.前記突出部を前記チャネルの前記第1端部の位置を越えて移動させることは、対向する第1端部と第2端部とを有するケーブルを牽引することを含み、前記ケーブルの前記第1端部は前記アームに連結される、項目11に記載の方法。
【0011】
13.前記ケーブルを牽引することは、前記ケーブルの前記第2端部に連結されたレバーを第1レバー位置と第2レバー位置との間において移動させることをさらに含む、項目12に記載の方法。
【0012】
14.前記レバーを前記第1レバー位置から前記第2レバー位置へ移動させることにより前記ケーブルの前記第2端部が前記アームを牽引する、項目13に記載の方法。
15.前記突出部を前記チャネルの前記第2端部に向けて移動させることは、前記レバーを前記第2レバー位置から前記第1レバー位置へ移動させることを含む、項目13から項目14のいずれか1項目に記載の方法。
【0013】
16.前記ハンドルを前記第1ハンドル位置から前記第2ハンドル位置へ移動させることは、前記ハンドルを約90度回動させることを含む、項目11から項目15のいずれか1項目に記載の方法。
【0014】
17.前記ハンドルを前記第2ハンドル位置から前記第1ハンドル位置へ手動で移動させて前記バルブを開放することをさらに含む、項目11から項目16のいずれか1項目に記載の方法。
【0015】
本概要は、詳細な説明において以下にさらに説明する概念を簡略化した態様で導入するために提供されている。本概要は、開示された又は請求項に記載の主題の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、開示された又は請求項に記載の主題の、開示された各実施形態又は各実施を説明することを意図するものでもない。具体的には、本出願において一実施形態に関連して開示されている特徴は、他の実施形態に等しく適用可能であり得る。さらに、本概要は、請求項に記載の主題の範囲を決定する一助として用いられることを意図しない。説明が進むにつれ、他の多くの新しい利点、特徴、及び関連性が明らかになるであろう。以下の図面及び説明は、例示的な実施形態をより具体的に例示するものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
開示された主題を、添付された図面を参照してさらに説明する。類似する構造又は機構要素は、いくつかの図を通じて同様の参照符号により参照される。あらゆる説明が、いくつかの実施形態を通じて、同様の構造や類似する構造に適用可能であることが考慮される。
【図1】図1は、例示的なケーブル作動の遠隔的な非常時閉止システムの側面図である。
【図2】図2は、図1のシステムのバルブパネルの正面図である。
【図3】図3は、(「詳細部3」と付された)図2の囲み部分の拡大図である。
【図4】図4は、バルブに連結された、図1のシステムの例示的なバルブ制御アセンブリの正面図である。
【図5A】図5Aは、例示的なバルブ制御アセンブリであって、(図4に示す)接続されたバルブは開放され、手動ハンドルは第1位置にある、バルブ制御アセンブリの正面斜視図である。
【図5B】図5Bは、例示的なバルブ制御アセンブリであって、接続されたバルブは閉鎖され、手動ハンドルは第2位置にある、バルブ制御アセンブリの正面斜視図である。
【図5C】図5Cは、例示的なバルブ制御アセンブリであって、接続された遠隔レバーはリセットされているが、バルブは閉鎖されたままであり、手動ハンドルは第2位置に留まっている、バルブ制御アセンブリの正面斜視図である。
【0017】
該特定された図は、開示された主題の1つ又は複数の実施形態を示すものであるが、本開示に記したように、その他の実施形態もまた考慮される。いずれの場合においても、本開示は、開示された主題を代表的な例として提示するものであり、限定的するものではない。なお、本開示の本質の範囲に含まれる他の多数の変更や実施形態が、当業者によって考案され得ることは、理解すべきところである。
【0018】
図は、正確な縮尺率で描かれていない場合がある。とりわけ、明確にするために、いくつかの特徴は他の特徴に対して拡大されている場合がある。さらに、上(above)、下(below)、上(over)、下(under)、上(top)、下(bottom)、側方、右、左等の用語が用いられる場合、これらの用語が、説明を容易に理解するためにのみ用いられることは、理解すべきところである。構造が別の方向に向けられ得ることが考慮される。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[詳細な説明]
本開示は、ケーブル作動の緊急遮断止システム10について説明し、該システムは、例えば、流体源(図示せず)と圧力容器36(図2)との間のバルブ38(図4)を制御するためのものである。図1は、例示的なシステム10であって、バルブパネル12(図2)の後方にあるバルブ38(図4)が、バルブパネル12とレバー14との間で延在するケーブル16の牽引を介して、別の場所でレバー14により遠隔的に制御され得る、システム10を示す。バルブパネル12の正面図は、2つの制御アセンブリ18が図示された図2において示され、各制御アセンブリは、対応するバルブ38(図4)を作動させる。例示的な実施形態において、制御アセンブリ18の各々は、対応する個々のレバー14により、遠隔的に操作される。図2から図5Aに示すように、手動ハンドル20が垂直に方向付けされるとき(すなわち、ハンドルの第1位置)、連結されたバルブ38(図4)の各々は、開放構成にある。このような開放構成において、流体は、バルブ38を介して、例えば、連結された圧力容器36に流入及び圧力容器36から流出し得る。図1及び図2に示すように、ハウジング32は4つの圧力容器36aから36dを収容するように構成され、このとき、各圧力容器36からの流体の流出入は、バルブパネル12に設けられた(図2及び図3に付された)複数のバルブ制御アセンブリ18のうち1つのバルブ制御アセンブリにより作動するバルブ38により制御された状態にある。
【0020】
図1に示すように、システム10の例示的実施形態において、レバー14は、対応するケーブル16を介して、複数のバルブ制御アセンブリ18のうちの1つのバルブ制御アセンブリに連結される。連結された部品には、図面において、同一の文字符号が付されている。しかしながら、部品が、図示された方法とは異なる方法で連結され得ることも考えられる。囲み部28における連結部は、各レバー14を、周知の方法でそれぞれ対応するケーブル16に接続する。例示的なシステム10において、レバー14は、圧力容器36のバルブ38が開放されるとき、最初の起立位置にある。このようなバルブを閉鎖するために、レバー14の端部が、使用者により所望の方向(例えば、方向34下方側)に押圧される。レバー14をケーブル16の端部62に接続する従来の連結部(図示せず)は、使用者によりレバー14に向けられた運動を、該レバー14に接続されたケーブル16において方向30に沿って牽引力に変換する。図3に示すように、さらにこの運動により、対応するバルブ制御アセンブリ18においてケーブル16の端部60が上方に牽引される。図1において、レバー14bは、レバー14aよりも下方位置にあるものとして図示されている。しかしながら、このような描写は、図1において、2つのレバー14a及び14bを視覚的に区別可能にするためのみに提供される。実際に使用する際、2つのレバー14a及び14bを、例えば、それぞれの対応するバルブが同じ開放位置又は閉鎖位置にあるとき、同じ位置としてもよい。システム10は、対応するケーブル16を介して対応する2つのバルブ制御アセンブリ18に取り付けられた2つのレバー14を有するものとして図示されているが、数を増減したアセンブリを遠隔的な遮断システムに設け得ることが考えられる。
【0021】
図4は、バルブ38に連結されたバルブ制御アセンブリ18の正面図である。図5Aは、バルブ制御アセンブリ18であって、バルブ38(不可視)が開放され、手動ハンドル20が第1位置にある、バルブ制御アセンブリ18の正面斜視図である。図5Bは、バルブ制御アセンブリ18であって、バルブ38が閉鎖され、手動ハンドル20が第2位置にある、バルブ制御アセンブリ18の正面斜視図である。図5Cは、バルブ制御アセンブリ18であって、連結された遠隔レバー14が最初の起立位置にリセットされているものの、手動ハンドルが第2位置に留まっている状態でバルブ38が閉鎖されたままである、バルブ制御アセンブリ18の正面斜視図である。
【0022】
図4において、バルブパネル12は、バルブ制御アセンブリ18により制御されるバルブ38が可視化されるように、図示されていない。例示的な実施形態において、バルブ38は、従来の4分の1回転式バルブであり、バルブシャフト40を概ね90度回すことで開放及び閉鎖される。バルブ38は、周知の方法により、流体接続ライン(図示せず)を介して1つ又は複数の圧力容器36に流体連結され、バルブ38が開放されているとき、連結された圧力容器36内への流体の連通及び圧力容器36外への流体の連通を可能にし、バルブ38が閉鎖されているとき、連結された圧力容器36内への流体の連通及び圧力容器36外への流体の連通を防止する。
【0023】
図1に示すように、例示的な実施形態において、作業者は、対応するレバー14を方向34に沿って下方に押圧することで、バルブ制御アセンブリ18に連結されたバルブ38を遠隔的に制御し得る。このようなレバー14への下方運動により、他方の端部60がアーム22に取り付けられた対応するケーブル16が牽引される。図5Aから図5Bに示すように、ケーブル16と、ケーブル16が取り付けられたアーム22とが上方へ牽引されると、手動ハンドル20は水平向き(すなわち、ハンドルの第2位置)に時計回り方向に回転し、これにより各バルブ38は閉鎖される。したがって、バルブ制御アセンブリ18の近位で火災が発生し、使用者が手動でハンドル20を回してバルブ38を閉鎖するのを妨げるような非常事態において、使用者は、ケーブル16を介してバルブ制御アセンブリ18に遠隔的に連結されたレバー14を作動させることで、危険対象に近づくことなく連結されたバルブ38を遠隔的に閉止することができる。図5Cに示すように、危険が過ぎ去ったあとに再びバルブ38を開放するために、使用者は、ハンドル20を方向50に沿って手動で移動させて図2から図5Aに示される垂直の向きに戻す。
【0024】
例示的な実施形態において、ハンドル20の端部にはガイド24が設けられ、アーム22と接触状態にある。例示的な実施形態におけるガイド24は、長尺状のチャネルを有するプレートとして構成されている。図5B及び図5Cに示すように、アーム22の突出部52は、ガイド24を移動させることなく、チャネル26(例えば、スロット又は溝として構成される)の端部54及び端部56の間を移動することができる。さらに、アーム22における通路58により、チャネル26を取囲むガイド24の一部が、アーム22へと入り込み、アーム22に対して移動することができる。協動するこれらの要素により、遠隔にいる使用者が遠隔レバー14をリセットすることができるため、手動ハンドル20の位置を変更しない状態又は連結されたバルブ38が閉鎖された状態で、ケーブル16を介してアーム22を下方に押圧することができる。
【0025】
図2に図示された実施形態において、システム10は4つの圧力容器36aから36dを備える。この図示された実施形態において、バルブ制御アセンブリ18aは、周知の方法で流体ラインを介して圧力容器36a及び36cに連結されるバルブ38を作動させる。同様に、バルブ制御アセンブリ18bは、周知の方法で流体ラインを介して圧力容器36b及び36dに連結され、圧力容器36b及び36d内への流体の連通及び圧力容器36b及び36d外への流体の連通を制御する。バルブ制御アセンブリ、バルブ、及び連結された圧力容器のその他の構成もまた利用され得る。例えば、バルブ制御アセンブリは、単一の圧力容器にのみ流体連結されたバルブを制御してもよい。その他の場合では、バルブ制御アセンブリは、3つ以上の圧力容器に連結されたバルブを制御することができる。
【0026】
図示されたように、例示的な実施形態において、バルブ38の開放又は閉鎖状態は、バルブシャフト40の向きにより制御される。例示的な実施形態において、バルブシャフト40は、ハンドル20と、ガイド24と、付随する締結部とにより係止され、ハンドル20とガイド24とによるバルブ38の作動を許容する扁平状の側面を有する長尺状の外形を有する。図示された実施形態において、バルブ38は、バルブシャフト40が図4及び5Aに示す概ね垂直の向きにあるとき、開放されている。図示された実施形態において、バルブ38は、バルブシャフト40が図5B及び図5Cに示す概ね水平の構成にあるとき、閉鎖された構成にある。図示された実施形態において、ハンドル20はプレート42と一体形成される。プレート42は、ガイド24に固定されてバルブシャフト40により規定される回動点を中心にガイド24と共に回転する。別の実施形態において、プレート42とガイド24とは、単一構造として形成され得る。プレート42は、円弧状のチャネル又はスロット44であって、4分の1円状に形成されるとともにバルブ38上にある止めピン等の戻止め46と接触し、ハンドル20の回動運動を図4及び図5Aに示す第1位置と図5B及び図5Cに示す第2位置との間においてのみ、回動方向48及び50に沿って許容する、チャネル又はスロット44を備える。また、スロット44と戻止め46との重複した組合せを、プレート42の対向する側に設けることもできるが、プレート42の対向する側の大部分は、図4においてガイド24に隠れて見えない。
【0027】
図4及び図5Aに示すように、バルブ38は、バルブシャフト40とハンドル20とが、図示されるように実質的に垂直である第1位置に配向されるときに開放される。再び図1を参照すると、使用者が遠隔的に方向34に沿ってレバー14を下方に牽引すると、この動作により、ケーブル16が方向30に牽引される。その結果、図5A及び図5Bにおける各ケーブル16の端部60の位置の比較から明白であるように、バルブ制御アセンブリ18においてケーブル16が上方に移動する。例示的な実施形態おいて、ケーブル16の端部60に連結されたアーム22は、チャネル26内を移動するピン52状の突出部を備える。ケーブル16が上方に牽引されると、アーム22のピン52はチャネル26の第1端部54に衝突するので、ガイド24と、プレート42と、連結されたハンドル20と、を牽引してこれらの構造体をバルブシャフト40回りに方向48に沿って回動させる。この動作の結果、ハンドル20とバルブシャフト40とが図5Bに示す第2位置に移動し、そこで連結されたバルブ38は閉鎖される。
【0028】
図1を参照すると、システム10をリセットために、使用者は、レバー14を方向34とは反対の方向に回動させることで、レバー14を起立位置に戻してもよい。ケーブル16は可撓性を有するが、(ケーブル16が方向30とは反対の方向に移動するように)レバー14がリセットされるとき、アーム22側のケーブル16の端部60を図5Cに示す下方位置に戻す剛性を有する。図5Bと図5Cとの比較により示されるように、ピン52はチャネル26内を対向する端部56に向けて移動し、ハンドル20と、バルブシャフト40と、連結されたバルブ38とを閉鎖された第2位置に維持した状態でレバー14をリセットさせる。例えば、バルブ制御アセンブリ18の近位に火災やその他の危険が残されていないことが確認されたとき、作業者がバルブ38を再度開放することを所望であれば、作業者は、ハンドル20を回動方向50に沿って手動で移動し、図5Aに示す第1位置まで戻すことができ、これによりバルブ38を再開放する。それゆえ、使用者はバルブ38を直接的(すなわち、ハンドル20を回すことにより手動で)又は遠隔的に(すなわち、ケーブル作動のシステム10のレバー14を操作することで)閉鎖してもよい。しかしながら、バルブ38は、ハンドル20を図5B及び図5Cに示す第2位置から図2から図5Aに示す第1位置に手動で回すことによって直接的開放することしかできない。
【0029】
なお、使用者は、バルブ38を開放する前に遠隔レバー14をリセットする必要がない。むしろ、使用者は、手動ハンドル20を、回動シャフト40を中心として方向50に回動させることで、バルブ制御アセンブリ18を図5Bに示す構成から図5Aに示す構成に直接変更することができる。遠隔レバー14は、バルブ38を再度開放する前又は後にリセットしてもよい。
【0030】
図示された例示的な実施形態は、それぞれ、突出部52を受容するためのチャネル又はスロット26有するガイド24と、突出部46を受容するためのチャネル又はスロット44を有するプレート42と、を示している。しかしながら、協動するこれらの要素を、部品に逆に設け得ることが考えられる。例えば、アーム22は、ガイド24に設けられた突出部と協動するように構成されたスロットを備えてもよい。さらに、突出部を受容するためのチャネルがとりわけ記載されているが、部品同士の制御された相対運動を可能にする他の協動する要素もまた用いられることが考えられ、例えば、ローラーを受容するためのトラック等である。
【0031】
以下、例示的な実施形態を非限定的に説明する。システム10は、バルブ38と、ハンドル20と、ガイド24と、アーム22と、チャネル26と、突出部52と、を備える。ハンドル20は、バルブ38の近位に設けられ、ハンドル20の作動により、バルブ38は開放及び閉鎖される。ハンドル20は、バルブ38が開放されているとき、図2から図5Aに示す第1ハンドル位置にある。ハンドル20は、バルブ38が閉鎖されているとき、図5Bから図5Cに示す第2ハンドル位置にある。ガイド24は、例えばプレート42を介し、ハンドル20の端部に連結される。アーム22は、例えば、アーム22の突出部52がガイド24のチャネル26に挿入されることで、ガイド24に連結される。チャネル26は、円弧状の外形を有し、ガイド24及びアーム26のいずれか一方に設けられる。チャネル26は、対向する第1端部54と第2端部56とを有する。突出部52は、ガイド24及びアーム22のいずれか他方に設けられ、チャネル26に受容されるように構成されている。図5A及び図5Bに示すように、突出部52をチャネル26の第1端部54の位置を越えて移動ささせることで、ガイド24とハンドル20とがバルブシャフト40の回動点を中心に牽引され、これにより、ハンドル20を第1ハンドル位置から第2ハンドル位置へ移動させる。図5A及び図5Bに示すように、第1ハンドル位置及び第2ハンドル位置は、約90度離間している。
【0032】
図5Cに示すように、突出部52は、ハンドル20が第2位置に留まった状態で、チャネル26の第2端部56に向けて移動し得る。これは、アーム22がチャネル26を取囲むガイド24の一部を挿入するために構成された通路58を備えているためである。このような運動は、概して、レバー14を第2位置、すなわち倒伏位置から、当初の位置、すなわち起立位置に戻すときに発生し得る。バルブ38は、方向50に沿ってハンドル20を第2ハンドル位置から第1ハンドル位置に手動で移動させることで開放可能である。
【0033】
システム10は、対向する第1端部60と第2端部62とを有するケーブル16をさらに備え、ケーブル16の第1端部60は、アーム22に接続される。レバー14は、ケーブル16の第2端部62に接続される。システム10を作動させる方法において、レバー14を第1レバー位置と第2レバー位置との間で移動させることにより、ケーブル16の第2端部が牽引され、これにより、方向30の運動を、ケーブル16の第1端部60と、第1端部60に連結されたアーム22とに伝達する。
【0034】
図4に示すように、スロット44は、バルブ38及びハンドル20のいずれか一方に設けられ、戻止め46は、バルブ38及びハンドル20のいずれか他方に設けられ、戻止め46は、スロット44に受容されるように構成されている。バルブ38とハンドル20との相対的な回動運動は、スロット44と戻止め46とにより、約90度に制限される。スロット44は、円弧状の外形を有する。
【0035】
システム10は、圧力容器36をさらに備え、バルブ38は圧力容器36に作動可能に連結される。バルブ38が開放されているとき、流体は、バルブ38を介して圧力容器36の内部に流入及び圧力容器の外部に流出する。バルブ38が閉鎖されているとき、流体は、バルブ38を介して圧力容器36の内部に流入及び圧力容器36の外部に流出しない。
【0036】
本開示の主題をいくつかの実施形態を参照して説明してきたが、当業者は、本開示の範囲を逸脱することなく、形態及び詳細において、変更が可能であることを認識するであろう。例えば、アーム22は、長尺状の外形を有するものとして図示されているが、本出願において、「アーム」という用語は、長尺形状でない場合であっても、実質的に同様の機能を有する構成要素を示し得る。さらに、4分の1回転式バルブ38について説明されているが、「4分の1回転」以外の幾何関係により提供される開閉構造を有する他の種類のバルブを使用することが可能である。したがって、本開示の教示は、その他の相関関係において移動する構成要素を備えたバルブ及びハンドルに適用することが可能であると理解されるべきであり、例えば、その他の半径方向の弧状変位、直線変位、及び曲線変位等である。さらに、1つの実施形態に関する開示されたあらゆる特徴を、別の実施形態に加えてもよく、逆もまた同様である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【国際調査報告】